JP2018028339A - トルクコンバータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タービン3は、軸方向に移動可能なタービンシェル31を有する。ロックアップ部4は、フロントカバー1及びインペラシェル21によって構成される外殻の外周壁部に形成される。ピストン5は、タービンシェル31と別部材によって構成される。ピストン5は、軸方向においてタービン3と一体的に移動するように構成される。ピストン5は、フロントカバー1側へ移動することによってロックアップ部4と係合するように構成される。
【選択図】図1
Description
フロントカバー1は、エンジンからのトルクが入力される。フロントカバー1は、円板部11と、筒状の第1円筒部12とを有している。第1円筒部12は、円板部11の外周端部からインペラ2側へ軸方向に延びている。
インペラ2は、インペラシェル21と、複数のインペラブレード22と、インペラコア23を有する。インペラシェル21は、フロントカバー1に固定されている。例えば、インペラシェル21は、フロントカバー1に溶接されている。
タービン3は、インペラ2に対向して配置されている。タービン3は、タービンシェル31、複数のタービンブレード32、及びタービンコア33を有している。タービンシェル31は、ピストン5にリベット101によって固定されている。なお、タービンシェル31は、リベット101ではなく、溶接によってピストン5に固定されていてもよい。タービンシェル31は、ピストン5とともに、軸方向に移動可能である。
ステータ6は、タービン3からインペラ2へと戻る作動油を整流するように構成されている。ステータ6は、回転軸O周りに回転可能である。詳細には、ステータ6は、固定シャフト(図示省略)に、ワンウェイクラッチ64を介して支持されている。このステータ6は、インペラ2とタービン3との間に配置される。ステータ6は円板状のステータキャリア61と、その外周面に取り付けられる複数のステータブレード62と、各ステータブレード62の外周端部に取り付けられるステータコア63とを有している。
ロックアップ部4は、トルクコンバータ100の外殻の外周壁部、すなわち、第1円筒部12に形成されている。詳細には、ロックアップ部4は、第1円筒部12から径方向内側に延びている。ロックアップ部4は、環状に形成されている。
図1に示すように、ピストン5は、フロントカバー1とタービン3との間に配置されている。詳細には、ピストン5は、タービン3とダンパー装置7との間に配置されている。ピストン5は、タービンシェル31と別部材によって、形成されている。ピストン5は、基本的に、タービンシェル31に沿った形状を有する。タービンシェル31とピストン5とは、互いに結合されている。具体的には、ピストン5に、タービンシェル31が結合されている。このため、ピストン5は、タービン3と一体的に軸方向に移動する。ピストン5は、出力ハブ8上を軸方向に摺動する。
ドリブンプレート9は、ピストン5に取り付けられている。詳細には、リベット101によって、ドリブンプレート9はピストンプレート51に取り付けられている。なお、ドリブンプレート9は、リベット101ではなく、溶接によってピストンプレート51に固定されていてもよい。
ダンパー装置7は、軸方向において、フロントカバー1とピストン5の間に配置されている。ダンパー装置7は、ピストン5からトルクが伝達される。詳細には、ダンパー装置7は、ピストン5と出力ハブ8とを弾性的に接続する。ダンパー装置7は、外周側トーションスプリング71、中間プレート72、内周側トーションスプリング73、及び出力プレート74を有する。なお、出力プレート74は、出力ハブ8と一体的に形成されている。
一方向弁10は、トルクコンバータ100内の作動油の流れを規制するように構成されている。詳細には、一方向弁10は、フロントカバー1とピストン5との間の第1空間S1から、ピストン5とインペラシェル21との間の第2空間S2へ、作動油が流れることを許容するように構成されている。なお、一方向弁10は、第2空間S2から第1空間S1への作動油の流れを規制するように構成されている。
次に、トルクコンバータ100のロックアップ時の動作について説明する。まず、ロックアップされていない状態においては、ピストン5の摩擦材52は、ロックアップ部4に係合していない。すなわち、ピストン5の摩擦材52とロックアップ部4とは摩擦係合しておらず、ピストン5とフロントカバー1とは相対回転可能である。なお、この状態において、摩擦材52とロックアップ部4とは接触している。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、ロックアップ部4は、第1円筒部12から径方向内側に延びる部材によって構成されているが、ロックアップ部4の構成はこれに限定されない。例えば、図3に示すように、ロックアップ部4は、外周壁部である第1円筒部12の一部によって構成されていてもよい。第1円筒部12の一部によって構成されたロックアップ部4の係合面は、軸方向においてインペラ2側を向いている。詳細には、ロックアップ部4の係合面は、径方向内側を向くように傾斜している。ピストン5の外周端部は、ロックアップ部4と実質的に平行に延びている。
上記実施形態では、一方向弁10は、ピストン5に形成されているが、一方向弁10の構成はこれに限定されない。例えば、図4に示すように、一方向弁10は、ロックアップ部4に形成されていてもよい。一方向弁10は、ロックアップ部4に形成された貫通孔45を塞いでいる。この場合、一方向弁10は、ピストン5とロックアップ部4との係合部よりも径方向外側に配置されている。
上記実施形態では、ピストン5とロックアップ部4との係合が解除された状態において、ピストン5とロックアップ部4とが接触していたが、ピストン5とロックアップ部4とが非接触であってもよい。この場合、第1円筒部12と、ピストン5の第2円筒部53との隙間を0.1mm以内とすることが好ましい。これによって、ロックアップの応答性を向上させることができる。
図5に示すように、ピストン5は、リップシール57を有していてもよい。リップシール57は、ピストンプレート51からロックアップ部4に向かって延びている。リップシール57の先端はロックアップ部4と接触している。リップシール57は、摩擦材52の径方向外側に配置されている。このリップシール57は、第2空間S2内の作動油が第1空間S1へ流れることを防止するとともに、逆方向の作動油の流れを許容するように構成されている。なお、リップシール57は、摩擦材52の径方向内側に配置されていてもよい。また、ピストン5がリップシール57を有するのではなく、ロックアップ部4がリップシール57を有していてもよい。この場合、リップシール57はピストン5に向かって延びており、リップシール57の先端がピストン5に接触している。
上記実施形態では、ピストン5が出力ハブ8上を摺動するように構成されており、タービンシェル31がピストン5に取り付けられているが、この構成に限定されない。例えば、タービンシェル31が出力ハブ8上を摺動するように構成されており、ピストン5がタービンシェル31に取り付けられていてもよい。
上記実施形態では、トルクコンバータ100の外殻の外周壁部は、フロントカバー1の第1円筒部12によって構成されていたが、この外周壁部の構成はこれに限定されない。例えば、インペラシェル21が円筒部を有しており、このインペラシェル21の円筒部と、フロントカバー1の第1円筒部12とによって、外周壁部を構成していてもよい。もしくは、インペラシェル21の円筒部のみで外周壁部を構成してもよい。
2 :インペラ
21 :インペラシェル
22 :インペラブレード
3 :タービン
31 :タービンシェル
32 :タービンブレード
4 :ロックアップ部
5 :ピストン
56 :オリフィス孔
57 :リップシール
7 :ダンパー装置
8 :出力ハブ
9 :ドリブンプレート
100 :トルクコンバータ
Claims (12)
- トルクが入力されるフロントカバーと、
前記フロントカバーに固定されるインペラシェル、及び前記インペラシェルに取り付けられたインペラブレード、を有するインペラと、
軸方向に移動可能なタービンシェル、及び前記タービンシェルに取り付けられたタービンブレード、を有するタービンと、
前記フロントカバー及び前記インペラシェルによって構成される外殻の外周壁部に形成されるロックアップ部と、
前記タービンシェルと別部材によって構成され、前記タービンシェルと結合されるピストンと、
を備え、
前記ピストンは、軸方向において前記タービンと一体的に移動し、前記フロントカバー側へ移動することによって前記ロックアップ部と係合するように構成される、
トルクコンバータ。
- 前記ロックアップ部は、前記外周壁部から径方向内側に延びる、
請求項1に記載のトルクコンバータ。
- 前記ロックアップ部は、前記外周壁部によって構成される、
請求項1に記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンは、前記ロックアップ部との係合が解除された状態において、前記ロックアップ部と接触する、
請求項1から3のいずれかに記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンと前記ロックアップ部との係合が解除された状態において、前記ピストンと前記外周壁部との隙間、又は前記ピストンと前記ロックアップ部との隙間は、0.1mm以内である、
請求項1から3のいずれかに記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストン及び前記ロックアップ部の一方は、前記ピストン及び前記ロックアップ部の他方へ延びるリップシールを有する、
請求項1から5のいずれかに記載のトルクコンバータ。
- トルクを出力する出力ハブをさらに備え、
前記ピストン及び前記タービンシェルの一方は、前記出力ハブ上を軸方向に摺動し、
前記出力ハブ上を摺動する前記ピストン及び前記タービンシェルの一方は、当該トルクコンバータのトーラスよりも径方向内側にオリフィス孔を有する、
請求項に記載1から6のいずれかにトルクコンバータ。
- 前記ピストンは、外周端部において軸方向に延びる円筒部を有する、
請求項1から7のいずれかに記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンは、前記タービンシェルと異なる材質で形成される、
請求項1から8のいずれかに記載のトルクコンバータ。
- 弾性部材を有し、前記フロントカバーと前記ピストンとの間に配置されるダンパー装置と、
前記弾性部材と係合するドリブンプレートと、
をさらに備え、
前記ドリブンプレートは、前記ピストン又は前記タービンシェルに取り付けられる、
請求項1から9のいずれかに記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンは、熱処理が施されている、
請求項1から10のいずれかに記載のトルクコンバータ。
- 前記ピストンは、前記タービンシェルよりも板厚が厚い、
請求項1から11のいずれかに記載のトルクコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016159563A JP2018028339A (ja) | 2016-08-16 | 2016-08-16 | トルクコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016159563A JP2018028339A (ja) | 2016-08-16 | 2016-08-16 | トルクコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018028339A true JP2018028339A (ja) | 2018-02-22 |
Family
ID=61248893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016159563A Pending JP2018028339A (ja) | 2016-08-16 | 2016-08-16 | トルクコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018028339A (ja) |
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2016
- 2016-08-16 JP JP2016159563A patent/JP2018028339A/ja active Pending
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