JP2018027650A - オフセット印刷用ブランケット - Google Patents
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Abstract
【課題】凸版反転印刷法、グラビアオフセット印刷法などの印刷法に適応できる、かつ、印刷時に底当たりが発生しない良好な印刷品質が可能となるオフセット印刷用ブランケットを提供することにある。
【解決手段】 基材、離型層、クッション層などからなるブランケットの構成を最適化によりすることで、底当たりがなく良好な印刷品質が可能となり、高精細な機能性印刷物を凸版反転印刷法、グラビアオフセット印刷法等のオフセット印刷法にて得ることができる。
【選択図】 図1
Description
(1)基材と、基材上の離型層と、基材の反対側にクッション層を備える印刷用ブランケットにおいて、半径6.35mmの球状圧子を、押し込み速度0.025〜0.100mm/sで、印刷用ブランケットの離型層側から深さ方向に0.100mm押し込んだ時の、最大負荷力が400g以下であることを特徴とする印刷用ブランケット、
(2)さらに、前記離型層の厚みが1〜3000μmである印刷用ブランケット、
(3)さらに、前記クッション層の厚みが1〜3000μmである印刷用ブランケット、
(4)さらに、凸版反転印刷、グラビアオフセット印刷用である印刷用ブランケット、を提供するものである。従来は確認できていなかった特性値に関して知見を見出すことに成功した。本評価方法を用いれば、反転オフセット印刷時に発生する「底当たり」欠陥現象を印刷することなく見極めることができる。
オフセット印刷用ブランケットを構成する基材(図1−2)は、特に限定されるものではなく、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリフェニレンスルフィド(PPS)フィルム等の樹脂フィルム、ステンレス箔、アルミ箔等の金属箔等の比較的柔軟で折り曲げ等が可能なものを適宜使用することができる。これら基材の中でも、コスト、入手の容易さ、均一な張り合わせの容易さなどの理由から、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムが好ましい。また、パターニング性、印刷位置精度などに問題がない場合はなくてもよい。
中でも、本発明のブランケットの評価には英弘精機製の万能物性試験機(TA.XTplus)などのテクスチャーアナライザーを使用することが好ましい。英弘精機製の万能物性試験機(TA.XTplus)を使用して、半径6.35mmの球状圧子を、押し込み速度0.025〜0.100mm/sで、印刷用ブランケットの離型層側から深さ方向に0.100mm押し込んだ時の測定結果が図3である。荷重−変形曲線において、上記条件で荷重をかけると、図3に記した×が0.100mm押込んだ時の最大負荷力になる。
<オフセット印刷用ブランケットの製造方法>
ガラス基材に、ブレードコーターを用いて、離型層として未硬化状態のシリコーン樹脂原料を厚さ1.0mmで塗布し、室温硬化後、さらに100℃にて12時間硬化させて離型層Aを作製した。その後、予め用意した接着剤または、両面テープで張り合わせたPETフィルム(基材)と発泡ウレタンスポンジa(クッション層)(硬度:高、厚み:0.66mm)を、両面テープまたは、接着剤で張り合わせた後にガラス基材より剥離させ、オフセット印刷用ブランケットを製造した。
基材と、基材上に位置する離型(剥離/転写/ゴム)層と、基材の他方にクッション層を備える印刷用ブランケットにおいて、テクスチャーアナライザー(日本代理店:英弘精機株式会社)を用いてオフセット印刷用ブランケットを離型層側から深さ方向に0.1mm(球状圧子:半径6.35mm=1/4インチ、押込み速度:0.025〜0.100 mm/s)押し込んだときの最大負荷力を計測した。この評価手法は押込み型変形挙動測定装置、例えば、インデンターでも実施可能である。
クロロホルム150mlに片末端メトキシ化ポリエチレングリコール(MPEG)(数平均分子量(Mn)5000)(アルドリッチ社製)150g〔30mmol〕とピリジン24g(300mmol)とを混合した溶液と、トシルクロライド29g(150mmol)とクロロホルム30mlとを均一に混合した溶液をそれぞれ調製した。
前記で得られた、固形分約70%水分散体を24g、フッ素系表面エネルギー調整剤(DIC製、F−555)を0.5g、シリコーン系表面エネルギー調整剤(ビッグケミー社製、BYK333)を0.1g、エタノールを74.6g、グリセリンを0.8g、を配合することにより、導電性凸版反転印刷インクを調製した。
以下、図2を用い凸版反転印刷により導電性パターン形成の基本工程を示す。
ブランケット(図2−5)の離形面上に導電性インクを塗布して均一なインク膜(図2−1)を形成し、凸版によるパターン形成が可能な状態まで適度に乾燥させる。この際雰囲気温度、湿度を制御し、乾燥条件をコントロールすることが好ましい。さらに乾燥時間の短縮のためドライ空気をインク膜面に吹きかけてもよい。インクが乾燥不足であると、次工程(凸版によるパターン形成工程)にて、画線のニジミ、曲がり、寸法変化(収縮)が発生し、凸版の形状を正確に再現できない。反対に過度のインク乾燥を施した場合、画線直線性が低下し、最悪の場合、インクがブランケットに強く密着し、凸版による不要パターンを取り除くことが困難となる。当然であるが、その後のブランケットより被転写体へ画線パターンの転写不可能となるブランケット上へのインク膜の形成方法に制限は無く、例えばスリットコート、バーコート、スピンコートで所定の膜厚のインク膜を形成することができる。塗布するインクのウェット膜厚は0.1μm〜1μmで調整するのが、その後の微細パターン形成性、乾燥性の観点から好ましい。
次いで、必要とする導電性パターンのネガパターンを有する凸版(図2−3)を上記インク膜に軽く押し当て次いで離すことにより凸版の凸部と接触するパターンを取り除く。これにより導電性パターンをブランケット離形面上に形成する。凸版のブランケット上のインク膜面への接触はできるだけ軽くすることが肝要である。過剰な接触圧は、ブランケットの離形面を形成するゴムの過剰な変形を引き起こし、インク膜の凸版の凹部への接触によるパターン欠陥(底当たり)、ブランケット変形によるパターン位置精度低下を引き起こすために好ましくない。
ブランケット離形面上に形成した導電性パターンを被転写体(図2−4)に軽く押し当て、該パターンを全転写する。
版溝幅30μm、版溝深さ5.8μmの直線デザインを有する印刷版、導電性インクを用いて凸版反転印刷を実施した際に、被転写体に形成した導電性パターンのうち、線幅30μmの直線を観察し、版設計通りの1本の直線が描かれず、中央部が欠損し平行な2直線に分割している状態を底当たりあり「×」、中央部が欠損することなく1本の直線が印刷された状態を底当たりなし「〇」とした。
<オフセット印刷用ブランケットの製造方法>
ガラス基材に、ブレードコーターを用いて、離型層として未硬化状態のシリコーン樹脂原料を厚さ0.3mmで塗布し、室温硬化後、100℃にて12時間硬化させて離型層Bを作製した。その後、予め用意した接着剤または、両面テープで張り合わせたPETフィルム(基材)と発泡ウレタンスポンジb(クッション層)(硬度:低、厚み:0.66mm)を、両面テープまたは、接着剤で張り合わせた後にガラス基材より剥離させ、オフセット印刷用ブランケットを製造する。
オフセット印刷用ブランケットの物性評価、凸版反転印刷による導電性パターンの形成、導電性パターンの版パターンの再現性の評価、は実施例1と同様である。
<オフセット印刷用ブランケットの製造方法>
ガラス基材に、ブレードコーターを用いて、離型層として未硬化状態のシリコーン樹脂原料を厚さ0.3mmで塗布し、室温にて12時間硬化させて離型層Cを作製した。その後、予め用意した接着剤または、両面テープで張り合わせたPETフィルム(基材)と発泡ウレタンスポンジb(クッション層)(硬度:低、厚み:0.66mm)を、両面テープまたは、接着剤で張り合わせた後にガラス基材より剥離させ、オフセット印刷用ブランケットを製造する。
オフセット印刷用ブランケットの物性評価、凸版反転印刷による導電性パターンの形成、導電性パターンの版パターンの再現性の評価、は実施例1と同様である。
<オフセット印刷用ブランケットの製造方法>
ガラス基材に、ブレードコーターを用いて、離型層として未硬化状態のシリコーン樹脂原料を厚さ0.3mmで塗布し、室温硬化後、100℃にて12時間硬化させて離型層Bを作製した。その後、予め用意した接着剤または、両面テープで張り合わせたPETフィルム(基材)と発泡ウレタンスポンジa(クッション層)(硬度:高、厚み:0.66mm)を、両面テープまたは、接着剤で張り合わせた後にガラス基材より剥離させ、オフセット印刷用ブランケットを製造する。
オフセット印刷用ブランケットの物性評価、凸版反転印刷による導電性パターンの形成、導電性パターンの版パターンの再現性の評価、は実施例1と同様である。
<オフセット印刷用ブランケットの製造方法>
ガラス基材に、ブレードコーターを用いて、離型層として未硬化状態のシリコーン樹脂原料を厚さ0.3mmで塗布し、室温にて12時間硬化させて離型層Cを作製した。その後、予め用意した接着剤または、両面テープで張り合わせたPETフィルム(基材)と発泡ウレタンスポンジa(クッション層)(硬度:高、厚み:0.66mm)を、両面テープまたは、接着剤で張り合わせた後にガラス基材より剥離させ、オフセット印刷用ブランケットを製造する。
オフセット印刷用ブランケットの物性評価、凸版反転印刷による導電性パターンの形成、導電性パターンの版パターンの再現性の評価、は実施例1と同様である。
2:基材
3:クッション層
4:インク膜
5:ブランケット
6:凸版
7:被転写体
Claims (4)
- 基材と、基材上の離型層と、基材の反対側にクッション層を備える印刷用ブランケットにおいて、半径6.35mmの球状圧子を、押し込み速度0.025〜0.100mm/sで、印刷用ブランケットの離型層側から深さ方向に0.1mm押し込んだ時の最大負荷力が400g以下であることを特徴とする印刷用ブランケット。
- 前記離型層の厚みが1〜3000μmである請求項1記載の印刷用ブランケット。
- 前記クッション層の厚みが1〜3000μmである請求項1または2記載の印刷用ブランケット。
- 凸版反転印刷用またはグラビアオフセット印刷用である請求項1〜3いずれか1項記載の印刷用ブランケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016160630A JP2018027650A (ja) | 2016-08-18 | 2016-08-18 | オフセット印刷用ブランケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016160630A JP2018027650A (ja) | 2016-08-18 | 2016-08-18 | オフセット印刷用ブランケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018027650A true JP2018027650A (ja) | 2018-02-22 |
Family
ID=61247735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016160630A Pending JP2018027650A (ja) | 2016-08-18 | 2016-08-18 | オフセット印刷用ブランケット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018027650A (ja) |
-
2016
- 2016-08-18 JP JP2016160630A patent/JP2018027650A/ja active Pending
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