JP2018026272A - 車両側コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】1種類のリテーナで複数の引き出し方向に対応しつつ、中継回路ユニットを保護するための部品を別途備えることなく中継回路ユニットを外的要因から保護すること。【解決手段】ハウジング10と充電用コネクタとが嵌合される際に充電用端子と個別に接触する複数の車両側端子14と、各車両側端子14に接続されている複数の電線と、ハウジング10に取り付けられており、車両側端子14を嵌合方向後側から抜け止めしているリテーナ16と、リテーナ16に嵌合方向後側から組み付けられており、一の車両側端子14と別の車両側端子14とに電気的に接続されている抵抗回路ユニット17と、リテーナ16に嵌合方向後側から取り付けられており、電線が括り付けられるテンションリリーフ部材18と、を備え、抵抗回路ユニット17の少なくとも一部がテンションリリーフ部材18によって嵌合方向後側から覆われている、車両側コネクタ1。【選択図】図9

Description

本明細書で開示する技術は、車両側コネクタに関する。
従来、車両に搭載されたバッテリに接続される車両側コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の充電用インレット(車両側コネクタに相当)は、給電器に接続された充電ガンが嵌合可能とされており、車両側コネクタと充電用コネクタとが嵌合することによってバッテリが充電される。
また、上述した特許文献1に記載の充電用インレットは、嵌合方向後側から端子が収容される端子収容部を有するハウジングと、ハウジングに嵌合方向後側から取り付けられて端子を抜け止めするリテーナとを備えている。
また、従来、車両側コネクタと充電用コネクタとの接続を検出するための中継回路ユニットを備える車両側コネクタも知られている(例えば、特許文献2参照)。具体的には、特許文献2に記載のインレット(車両側コネクタに相当)からはアース線及び信号線が引き出されており、それらの間に抵抗回路ユニット(中継回路ユニットに相当)が設けられている。そして、コネクターとインレットとが接続されると抵抗回路が閉回路となり、抵抗器に応じた所定の電圧値が車両側のコントローラに伝わることによって接続が検出される。
特開2016−46180号公報 特開2013−5520号公報
ところで、車両側コネクタの端子に接続されている電線が車両側コネクタから外に引き出されている場合、電線が引っ張られて端子から外れてしまうことが懸念される。その場合、電線を括り付けておくためのテンションリリーフ部材をリテーナに一体に形成し、各電線を結束バンドなどによってそのテンションリリーフ部材に括り付けておくと、電線が端子から外れてしまうことを抑制することができる。
ただし、電線を引き出す方向は必ずしも常に同じ方向であるとは限らず、車種によっては後側に真っ直ぐ引き出したい場合もあれば、90度曲げて下に引き出したい場合もある。しかしながら、電線を引き出す方向はテンションリリーフ部材の形状によって決まるので、車種によって引き出したい方向が異なるような場合は引き出したい方向毎にその方向に応じた形状のテンションリリーフ部材が一体に形成されているリテーナを用意しなければならないという問題がある。すなわちリテーナの種類が多くなってしまうという問題がある。
また、ハウジングとリテーナとを備える充電用コネクタでは、設計上の都合により、中継回路ユニットをリテーナに嵌合方向後側から組み付ける必要が生じることがある。しかしながら、そのようにすると中継回路ユニットが嵌合方向後側に露出してしまうので、外的要因によって中継回路ユニットが破損してしまうことが懸念される。しかしながら、中継回路ユニットを保護するための部品を別途備えると部品点数が増えてしまうという問題がある。
本明細書では、1種類のリテーナで複数の引き出し方向に対応しつつ、中継回路ユニットを保護するための部品を別途備えることなく中継回路ユニットを外的要因から保護することができる技術を開示する。
本明細書で開示する車両側コネクタは、複数の充電用端子を有する充電用コネクタが接続される車両側コネクタであって、前記充電用コネクタが嵌合されるハウジングと、前記ハウジング内に設けられている複数の端子収容部に嵌合方向後側から挿入されており、前記ハウジングと前記充電用コネクタとが嵌合される際に前記充電用端子と個別に接触する複数の車両側端子と、各前記車両側端子に接続されている複数の電線と、前記ハウジングに取り付けられており、前記車両側端子を嵌合方向後側から抜け止めしているリテーナと、前記リテーナに嵌合方向後側から組み付けられており、一の前記車両側端子と別の前記車両側端子とに電気的に接続されている中継回路ユニットと、前記リテーナに嵌合方向後側から取り付けられており、前記電線が括り付けられるテンションリリーフ部材と、を備え、前記中継回路ユニットの少なくとも一部が前記テンションリリーフ部材によって嵌合方向後側から覆われている。
上記の車両側コネクタによると、テンションリリーフ部材がリテーナとは別部品であるので、電線を引き出す方向に応じた形状のテンションリリーフ部材をリテーナに取り付けることにより、1種類のリテーナによって複数の引き出し方向に対応することができる。そして、車両側コネクタによると、中継回路ユニットの少なくとも一部がテンションリリーフ部材によって嵌合方向後側から覆われているので、中継回路ユニットを外的要因から保護することができる。すなわち、上記の車両側コネクタによると、1種類のリテーナで複数の引き出し方向に対応するためにテンションリリーフ部材がリテーナとは別部品として設けられているので、その別部品として設けられているテンションリリーフ部材を利用することにより、中継回路ユニットを保護するための部品を別途備えることなく中継回路ユニットを外的要因から保護することができる。
また、前記テンションリリーフ部材は前記中継回路ユニットに嵌合方向後側から当接して前記中継回路ユニットを嵌合方向に位置決めしてもよい。
上記の車両側コネクタによると、中継回路ユニットが嵌合方向に動いてしまうことを抑制することができる。
また、前記中継回路ユニットは、抵抗器と、前記抵抗器に接続されている一対の弾性接触片とを有し、一方の前記弾性接触片が前記一の車両側端子に弾性接触し、他方の前記弾性接触片が前記別の車両側端子に弾性接触してもよい。
上記の車両側コネクタによると、一の車両側端子と別の車両側端子との間に半田などを用いて抵抗器を接続することなく、抵抗器を一の車両側端子及び別の車両側端子に接続することができる。
本明細書で開示する技術によれば、1種類のリテーナで複数の引き出し方向に対応しつつ、中継回路ユニットを保護するための部品を別途備えることなく中継回路ユニットを外的要因から保護することができる。
実施形態に係る車両側コネクタの正面図 車両側コネクタを右側から見た側面図 車両側コネクタの背面図 図1に示すA−A線の断面図 シール部材の斜視図 シール部材を右側から見た側面図 リテーナの背面図 リテーナ及びテンションリリーフ部材を右側から見た側面図 リテーナ及びテンションリリーフ部材の背面図 テンションリリーフ部材を右側から見た側面図 図9に示すB−Bの断面図
<実施形態>
実施形態を図1ないし図11に基づいて説明する。以降の説明において上下方向及び左右方向とは図1に示す上下方向及び左右方向を基準とし、前後方向とは図2に示す前後方向を基準とする。後側は嵌合方向後側の一例である。
(1)車両側コネクタの構成
先ず、図1〜図3を参照して、実施形態に係る車両側コネクタ1の概略について説明する。車両側コネクタ1は電気自動車やハイブリッド自動車などの車両に搭載されている蓄電装置を充電するためのものである。車両側コネクタ1はボルトによって車両に固定され、図示しない電線を介して蓄電装置に接続される。そして、図示しない充電用コネクタが前側から車両側コネクタ1に接続されることによって蓄電装置が充電される。
図4に示すように、車両側コネクタ1は合成樹脂製のハウジング10、ハウジング10の前側に取り付けられているホールディングプレート11、ハウジング10の後側に取り付けられている解除規制装置12、複数(本実施形態では7本)の車両側端子14、各車両側端子14の後端部に接続されている図示しない電線、合成樹脂製のシール部材15、各車両側端子14を後側から一括して抜け止めしている合成樹脂製のリテーナ16、リテーナ16に後側から組み付けられている抵抗回路ユニット17(中継回路ユニットの一例)、リテーナ16に後側から取り付けられている合成樹脂製のテンションリリーフ部材18などを備えている。
ハウジング10は前後方向に開口する略円筒形の円筒部19、及び、円筒部19の前側端部に一体に設けられている取り付け部20を有している。円筒部19の内側には内部空間を前後に仕切る壁部21が一体に形成されている。そして、壁部21には前後に延びる円筒状の端子収容部13が一体に形成されている。なお、図4では端子収容部13を一つしか示していないが、端子収容部13は車両側端子14の数に対応して合計7つ設けられている。
取り付け部20は車両側コネクタ1を車両に取り付けるためのものである。図3に示すように、取り付け部20は円筒部19から径方向に張り出しており、4隅にボルト挿通穴22が形成されている。また、図4に示すように、取り付け部20には円筒部19の上方となる位置に前後方向に貫通する貫通穴23が形成されている。貫通穴23には後述する解除規制装置12の軸部29が前後方向に移動可能に挿入されている。
図1に示すようにホールディングプレート11は前側から見て角が丸められた長方形状をなしている。図4に示すようにホールディングプレート11はタッピングねじ24によって取り付け部20にねじ止めされている。
また、図1に示すように、ホールディングプレート11には第1の開口26及び第2の開口27が形成されている。第1の開口26は充電用コネクタが嵌合挿入されるものであり、ハウジング10の円筒部19に対応する位置に形成されている。
第2の開口27は充電用コネクタに設けられているロックアームの先端部が挿入されるものであり、第1の開口26の上方に形成されている。充電用コネクタには嵌合方向前側に延びるロックアームが揺動可能に設けられており、充電用コネクタが第1の開口26に嵌合挿入されるとロックアームの先端部が第2の開口27に挿入される。第2の開口27の内壁には図示しない係合部が設けられており、ロックアームは先端部が第2の開口27に挿入されると係合部を乗り越えるように揺動して係合部に係合する。図1に示すように第2の開口27の奥側には解除規制装置12の軸部29が露出している。
解除規制装置12は充電中に充電用コネクタが車両側コネクタ1から外れてしまうことを防止するためのものである。図4に示すように、解除規制装置12はケース28、ケース28から前方に延びている軸部29、ケース28に収容されているソレノイドなどのアクチュエータを備えている。ロックアームの先端部が係合部に係合すると軸部29がアクチュエータに駆動されて前側に移動し、それによりロックアームの揺動が規制される。ロックアームの揺動が規制されるとロックアームの先端部が係合部から外れなくなり、充電中に充電用コネクタが車両側コネクタ1から外れてしまうことが防止される。
複数の車両側端子14は充電用コネクタに設けられている充電用端子と電気的に接続されるものである。図1に示すように、複数の車両側端子14は一対の電源端子14A,14B、一対の信号端子14D,14E、アース端子14Cなどからなる。一対の電源端子14A,14Bの後端部には一対の電源線(図示せず)が接続されており、一対の信号端子14D,14Eの後端部には一対の信号線(図示せず)が接続されている。また、アース端子14Cの後端部にはアース線(図示せず)が接続されている。以降の説明では電源線、信号線及びアース線を区別しない場合は単に電線という。
各車両側端子14の形状は雄端子であるか雌端子であるかの違いはあるものの実質的に同一であるので、ここではアース端子14Cを例に説明する。図4に示すように、アース端子14Cは雌端子として構成されており、前側に向かって開口する有底の筒部が設けられている。
アース端子14Cには前後方向の概ね中央部が拡径されて径方向に環状に張り出す段部30が形成されている。アース端子14Cは後側から端子収容部13に挿入されており、端子収容部13内に設けられている前止まり部31に段部30が後側から当接することによってそれ以上の前側への移動が規制されている。また、段部30の外周面には周方向に延びる環状の凹部が形成されており、その凹部にOリング32が装着されている。
図4に示すように、シール部材15はホールディングプレート11とハウジング10とに挟持されている。図5及び図6に示すように、シール部材15は二つの環状のシールリング15A,15Bを一体化して数字の8のような形状に形成されている。下側のシールリング15Aは前側から見て第1の開口26を囲むように配置されており、上側のシールリング15Bは第2の開口27を囲むように配置されている。これにより第1の開口26や第2の開口27に入り込んだ水がホールディングプレート11とハウジング10との間から車体側に侵入してしまうことが防止されている。
なお、第1の開口26と第2の開口27とをまとめて囲む一つの大きなシールリングを用いることも可能であるが、そのようにすると第1の開口26と第2の開口27との間でホールディングプレート11とハウジング10との間に水が溜まってしまうことが懸念される。これに対し、シール部材15を数字の8のような形状にすると上述した間に水が溜まってしまうことを抑制することができる。
図4に示すように、リテーナ16はハウジング10の円筒部19に後方から嵌合装着されている。リテーナ16は前面板33(図4、図7)、複数の端子抑え部34(図4、図8)、及び、前面板33から後側に向かって立ち上がっている4つの筒部35(図7、図11)を有している。
図7に示すように、前面板33には各車両側端子14の後端部に接続されている電線が当該電線の延伸方向に垂直な方向から進入する進入路36が複数設けられている。各進入路36の奥端には電線を保持する略円弧状の保持溝37が設けられている。各保持溝37の入口付近には進入路36の両側縁から互いに対向するように僅かに突出する一対の係止突起38が設けられている。一対の係止突起38の間は電線が圧入気味に通過可能とされている。
図8に示すように、各端子抑え部34はそれぞれ保持溝37の略円弧状の縁部から前側に向かって伸びている。図4に示すように、端子抑え部34は車両側端子14の段部30に後側から当接して車両側端子14の抜けを防止している。図11に示すように、これら複数の端子抑え部34のうち信号端子14Eを抑える端子抑え部34B及びアース端子14Cを抑える端子抑え部34Aには前後方向に延びるスリット39が形成されている。これらのスリット39には後述する抵抗回路ユニット17の弾性接触片47が収容されている。
図8に示すように、前面板33の外縁部には複数の弾性変形可能なロック部40が前側に向かって伸びている。図2に示すように、ハウジング10の円筒部19の外周面には被ロック部41が設けられており、これらのロック部40が被ロック部41に係止されることにより、リテーナ16がハウジング10に保持されている。
また、図7に示すように、前面板33の後側を向く面には抵抗回路ユニット17が後方から組み付けられる装着凹部42が設けられている。装着凹部42は信号端子14Eに接続されている電線を保持する円弧状の保持溝37とアース端子14Cに接続されている電線を保持する円弧状の保持溝37とに共通に接する接線方向に伸びている。図11に示すように、装着凹部42は当該接線方向の中央部が両端部より深くなっている。
抵抗回路ユニット17は充電用コネクタと車両側コネクタ1との接続を検出するためのものである。図7および図11に示すように、抵抗回路ユニット17は一対のリード44を両端部に有する略円筒状の抵抗器45と、各リード44に接続されている一対の中継端子46とを備えて構成されている。一対の中継端子46は同一形状をなしている。各中継端子46は所定の形状に打ち抜かれた金属板を折り曲げて形成されたものであり、それぞれ車両側端子14に弾性接触する弾性接触片47(図11)と一対のリード接続部48とを備えて構成されている。
一対のリード接続部48は金属板を折り曲げることによって互いに対向するように形成されている。一方のリード接続部48にはU字状の溝(図示せず)が形成されており、そのU字状の溝にリード44が圧入されることによってリード44が接続されている。
弾性接触片47はリード接続部48から前側に向かって端子抑え部34の内側に傾斜するように斜めに延びた後、前側に向かって端子抑え部34の外側に向かうように屈曲された形態とされており、頂点部分が車両側端子14の外周面に接触する接点部とされている。
一方の弾性接触片47の接点部は信号端子14Eに接触しており、他方の弾性接触片47の接点部はアース端子14Cに接触している。これにより信号端子14Eとアース端子14Cとが抵抗回路ユニット17を介して電気的に接続されている。そして、充電用コネクタと車両側コネクタ1とが接続されると抵抗回路ユニット17が閉回路となり、抵抗器45に応じた所定の電圧が車両側のコントローラに伝わることにより、充電用コネクタと車両側コネクタ1との接続が検出される。
テンションリリーフ部材18は電線が後側に引っ張られたときに車両側端子14から外れてしまわないように電線を括り付けておくためのものである。図9及び図10に示すように、テンションリリーフ部材18はリテーナ16に取り付けられる取り付け部49(図9)、取り付け部49から後側に立ちあがっている2つの電線固定部50(図9、図10)、及び、ユニット被覆部51(図9、図10)を有している。
図9に示すように、取り付け部49は上方から見てリテーナ16の4つの筒部35によって囲まれた部分と略一致する形状をなしている。図11に示すように取り付け部49の裏面にはリテーナ16の筒部35に対応する位置に有底の穴49Aが形成されており、その穴49Aの底にねじ穴が形成されている。そして、取り付け部49は後側からねじ穴に挿通されたタッピングねじ52がリテーナ16の筒部35にねじ止めされることによってリテーナ16に固定されている。また、図9、図10及び図11に示すように、取り付け部49の後側を向く面には各ねじ穴を円弧状に囲む形態で後側に延びる壁部53が形成されている。
図9に示すように、電線固定部50は後側から見ると前後方向に鍵状に延びる部分と左右方向に延びる部分とが交差するように一体化した形状に形成されている。リテーナ16から後側に引き出された各電線は樹脂製の結束バンドなどによって電線固定部50に括り付けられる。このため、車両側コネクタ1から後側に引き出されている電線が引っ張られた場合に、その力がテンションリリーフ部材18によって受けられる。これにより電線が車両側端子14から外れてしまうことを抑制することができる。
図9に示すように、ユニット被覆部51は装着凹部42を後側から覆うように取り付け部49から張り出している。また、図10及び図11に示すように、ユニット被覆部51は取り付け部49よりも前側まで伸びている。図11に示すようにユニット被覆部51は装着凹部42に対応する部分の中央部に凹部が形成されており、両端部が抵抗回路ユニット17のリード接続部48に当接している。そして、抵抗回路ユニット17の抵抗器45はユニット被覆部51に形成されている凹部と装着凹部42の中央部に形成されている凹部との間に収容されている。
(2)実施形態の効果
以上説明した車両側コネクタ1によると、テンションリリーフ部材18がリテーナ16とは別部品であるので、電線を引き出す方向に応じた形状のテンションリリーフ部材18をリテーナ16に取り付けることにより、1種類のリテーナ16によって複数の引き出し方向に対応することができる。例えば、本実施形態では電線がリテーナ16から後側に真っ直ぐ引き出されるが、リテーナ16から引き出された電線を90度曲げて下に引き出したい場合もある。その場合は電線固定部50が下に向かって90度曲がった形状のテンションリリーフ部材18をリテーナ16に取り付け、その電線固定部50に沿って電線を括り付ければよい。
そして、車両側コネクタ1によると、抵抗回路ユニット17全体がテンションリリーフ部材18によって嵌合方向後側から覆われているので、抵抗回路ユニット17を外的要因から保護することができる。すなわち、車両側コネクタ1によると、1種類のリテーナ16で複数の引き出し方向に対応するためにテンションリリーフ部材18がリテーナ16とは別部品として設けられているので、その別部品として設けられているテンションリリーフ部材18を利用することにより、抵抗回路ユニット17を保護するための部品を別途備えることなく抵抗回路ユニット17を外的要因から保護することができる。
更に、車両側コネクタ1によると、テンションリリーフ部材18は抵抗回路ユニット17に嵌合方向後側から当接して抵抗回路ユニット17を前後方向(嵌合方向)に位置決めしているので、抵抗回路ユニット17が前後方向に動いてしまうことを抑制することができる。このため、例えばリテーナ16に予め抵抗回路ユニット17やテンションリリーフ部材18を組み付けてからリテーナ16をハウジング10に取り付ける場合に、取り付けの際に抵抗回路ユニット17が車両側端子14に押されて後側に抜けてしまうことを防止することができる。あるいは、抵抗回路ユニット17を組み付けた後に抵抗回路ユニット17が前後に動いてしまうことを抑制することができる。
更に、車両側コネクタ1によると、抵抗回路ユニット17は抵抗器45の両側に接続されている弾性接触片47を有し、一方の弾性接触片47が信号端子14Eに弾性接触し、他方の弾性接触片47がアース端子14Cに弾性接触するので、信号線とアース線との間に半田などを用いて抵抗器45を接続することなく、抵抗器45を信号端子14E及びアース端子14Cに接続することができる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では前側から見て右側に配された信号端子14Eとアース端子14Cとが抵抗回路ユニット17によって接続される場合を例に説明したが、左側に配された信号端子14Dとアース端子とが抵抗回路ユニット17によって接続されてもよい。
(2)上記実施形態では抵抗回路ユニット17によって抵抗回路ユニット17全体が後側から覆われている場合を例に説明したが、抵抗回路ユニット17の一部だけを覆えば十分な場合は抵抗回路ユニット17の一部だけを覆ってもよい。
(3)上記実施形態では中継回路ユニットとして抵抗器45を備える抵抗回路ユニット17を例に説明したが、中継回路ユニットは抵抗器45に替えてコンデンサやダイオードなどを備えていてもよい。
(4)上記実施形態ではテンションリリーフ部材18が抵抗回路ユニット17に嵌合方向後側から当接して抵抗回路ユニット17を嵌合方向に位置決めする場合を例に説明した。これに対し、テンションリリーフ部材18は抵抗回路ユニット17に当接せず、抵抗回路ユニット17を嵌合方向後側から覆うだけでもよい。
1…車両側コネクタ、10…ハウジング、13…端子収容部、14…車両側端子、14C…アース端子(一の車両側端子の一例)、14E…信号端子(別の車両側端子の一例)、16…リテーナ、17…抵抗回路ユニット(中継回路ユニットの一例)、18…テンションリリーフ部材、45…抵抗器、47…弾性接触片、51…ユニット被覆部

Claims (3)

  1. 複数の充電用端子を有する充電用コネクタが接続される車両側コネクタであって、
    前記充電用コネクタが嵌合されるハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられている複数の端子収容部に嵌合方向後側から挿入されており、前記ハウジングと前記充電用コネクタとが嵌合される際に前記充電用端子と個別に接触する複数の車両側端子と、
    各前記車両側端子に接続されている複数の電線と、
    前記ハウジングに取り付けられており、前記車両側端子を嵌合方向後側から抜け止めしているリテーナと、
    前記リテーナに嵌合方向後側から組み付けられており、一の前記車両側端子と別の前記車両側端子とに電気的に接続されている中継回路ユニットと、
    前記リテーナに嵌合方向後側から取り付けられており、前記電線が括り付けられるテンションリリーフ部材と、
    を備え、前記中継回路ユニットの少なくとも一部が前記テンションリリーフ部材によって嵌合方向後側から覆われている、車両側コネクタ。
  2. 前記テンションリリーフ部材は前記中継回路ユニットに嵌合方向後側から当接して前記中継回路ユニットを嵌合方向に位置決めしている、請求項1に記載の車両側コネクタ。
  3. 前記中継回路ユニットは、抵抗器と、前記抵抗器に接続されている一対の弾性接触片とを有し、一方の前記弾性接触片が前記一の車両側端子に弾性接触し、他方の前記弾性接触片が前記別の車両側端子に弾性接触している、請求項1又は請求項2に記載の車両側コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112572181A (zh) * 2019-09-30 2021-03-30 奥迪股份公司 用于电动车辆的充电系统

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