JP2018025265A - ギア構造及びギアの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大径の第1ギアと、小径の第2ギアとが同軸とされたギアにおいて、第1ギアに対して第2ギアが滑ることなく、かつ第2ギア歯の軸方向の長さをより長くすることが可能であり、より大きなトルクの伝達を可能にするとともに剛性を向上させることができるギア構造、及び当該ギアの製造方法を提供する。【解決手段】第1ギア21の嵌合孔の内周面の一方端の側には第1ギア側スプライン部21Eが形成され、他方端の側には第1ギア側非スプライン部21Fが形成されている。第2ギア22は、一方端の側に、嵌合孔に嵌合される嵌合軸部を有し、嵌合軸部には、第1ギア側スプライン部に対応する位置に第2ギア側スプライン部22Eが形成され、第1ギア側非スプライン部に対応する位置に第2ギア側非スプライン部22Fが形成されている。そして、第1ギア側スプライン部21Eと第2ギア側スプライン部22Eとが嵌合された状態とされている。【選択図】図7

Description

本発明は、外周面に第1ギア歯が形成された円板状の第1ギアと、前記第1ギアよりも小径の円柱状であって軸方向における一部の外周面に第2ギア歯が形成されて前記第1ギアと同軸とされているとともに前記第1ギアと一体となって回転する第2ギアと、を有するギアのギア構造、及び当該ギアの製造方法に関する。
近年、走行の動力源としてバッテリ装置と駆動モータとを備えたフォークリフト等のバッテリ式産業車両が、内燃機関の排気ガスを嫌う屋内倉庫等で利用されている。例えばバッテリ式産業車両の1つである電動フォークリフトでは、駆動モータのシャフトの回転動力を、大径ギアと小径ギアが同軸とされた複合ギアを介して減速してドライブシャフトに伝達し、ドライブシャフトから車輪に回転動力を伝達している。この複合ギアは、駆動モータからの大きなトルクをドライブシャフトに伝達するため、高い剛性が要求される。
ここで、特許文献1には、初期減速ギアの回転動力を、中間ギアにて減速して後期減速ギアに伝達する、減速機が開示されている。当該中間ギアは、初期減速ギアの回転動力が伝達される大径の第1歯車部と、第1歯車部よりも小径な第2歯車部であって第1歯車部と一体となって回転して後期減速ギアに回転動力を伝達する第2歯車部と、を有している。
また、特許文献2には、図11に示すように、車両の電気駆動ユニットに取付けられるミッションケース内に収容される車両用ブレーキ内蔵トランスミッションが開示されている。当該車両用ブレーキ内蔵トランスミッションには、インプットシャフト128の回転動力が伝達される大径のドライブギア124と、当該ドライブギア124と同軸であってドライブギアと一体となって回転する小径のサンギア115(サンギア115を有するドライブシャフト123)と、が設けられている。
また、特許文献3には、図12及び図13に示すように、大径のギア211の貫通孔211Kに、まず円柱状の圧入部213を圧入し、その後、表面にローレットが形成された円柱状のローレット部214を圧入する、軸とギア等円盤状体との圧入固定機構が開示されている。
特開2015−64061号公報 特許第4673809号公報 実公昭55−1296号公報
特許文献1に記載の中間ギアの構造では、大径の第1歯車部と、小径の第2歯車部と、を同軸にして一体とさせているが、伝達トルクがあまり大きくないと思われ、第1歯車部と第2歯車部とが圧入にて一体とされている。この単純な圧入のみの構造では、電動フォークリフトの走行用の動力のトルクに対して、第1歯車部と第2歯車部との間で滑りが発生する可能性があり、好ましくない。
また、特許文献2に記載のギアの構造は、図11に示すように、大径のドライブギア124と、当該ドライブギア124と同軸かつ一体となって回転する小径のサンギア115(ドライブシャフト123)とを有している。しかし、ドライブギア124とドライブシャフト123とがスプライン125にて結合されており、ドライブギア124とドライブシャフト123との軸心の振れが発生する可能性がある。また、サンギア115のギア歯と、ドライブシャフト123のフランジ部との間に、サンギア115のギア歯を形成するための加工工具(例えばギアシェーパ)を逃がすための逃がし溝123Mが必須である。この逃がし溝123Mによって、ドライブシャフト123の径が局所的に細くなり、ドライブシャフト123の剛性が低下するので、あまり好ましくない。また、サンギア115とプラネットギア116との間の伝達トルクに対する剛性を向上させるためにサンギア115のギア歯の軸方向の長さを長くしようとしても、逃がし溝123Mが必須であるので、これ以上ギア歯の軸方向の長さを長くすることができない。
また、特許文献3に記載の、軸とギア等円盤状体との圧入固定機構では、図12及び図13に示すように、大径のギア211の貫通孔211Kに、軸212の圧入部213を圧入し、その後ローレット部214を圧入している。この機構では、圧入部213が有るので、ギア211と軸212との軸心の振れは回避されている。しかし、ローレット部214では、電動フォークリフトの走行用のトルク等の大きなトルクを伝達すると、ギア211と軸212との間で滑りが発生する可能性がある。またフランジ部216が有るので、ローレット部214とフランジ部216との間に、ローレット加工工具を逃がすための逃がし溝215Aが必須である。ギア211と軸212との間の滑りを回避するために、ローレット部214の軸方向の長さをフランジ部216の側に長くしようとしても、逃がし溝215Aが必須であるので、これ以上フランジ部216の側に延ばすことができない。また、逆方向にローレット部214の軸方向の長さを長くすると、圧入部213とギア211との接触面積が減少してしまうので、あまり好ましくない。
また、例えば図10に示す一体成型複合ギア320は、外周面に第1ギア歯321Tが形成された円板状の第1ギア321と、第1ギア321よりも小径の円柱状であって軸方向における一部の外周面に第2ギア歯322Tが形成されて第1ギア321と同軸とされた第2ギア322と、が一体成型されている。なお、符号328、329は、軸受装置である。例えば図11に示すドライブギア124とドライブシャフト123を、図10に示す一体成型複合ギア320で構成した場合、第1ギア321と第2ギア322とが一体成型されているので、軸心の振れを無くすことができる。しかし、搭載上の都合等にて軸方向の長さ320Lをこれ以上長くできない場合において、第2ギア歯322Tの伝達トルクを向上させるために第2ギア歯322Tの軸方向の長さ322Aを長くしようとしても、第2ギア歯322Tを加工する際の加工工具(例えばギアシェーパ)を逃がすための逃がし溝322Mが必須であり、これ以上、軸方向の長さを長くすることができない(逃がし溝322Mは、周方向に連続して形成されている)。また、逃がし溝322Mによって、第2ギア322の径が局所的に細くなるので(径322K>径322G)、当該逃がし溝322Mによって一体成型複合ギア320の剛性が低下する。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、大径の第1ギアと、小径の第2ギアとが同軸とされたギアにおいて、第1ギアに対して第2ギアが滑ることなく、かつ第2ギア歯の軸方向の長さをより長くすることが可能であり、より大きなトルクの伝達を可能にするとともに剛性を向上させることができるギア構造、及び当該ギアの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るギア構造は次の手段をとる。まず、本発明の第1の発明は、外周面に第1ギア歯が形成された円板状の第1ギアと、前記第1ギアよりも小径の円柱状であって軸方向における一部の外周面に第2ギア歯が形成されて前記第1ギアと同軸とされているとともに前記第1ギアと一体となって回転する第2ギアと、を有するギア構造である。前記第1ギアは、回転軸線に沿って貫通する嵌合孔を有し、前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った前記第2ギア歯から遠い側である一方端の側には、スプラインを有する第1ギア側スプライン部が形成されており、前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った他方端の側には、スプラインを有していない第1ギア側非スプライン部が形成されている。前記第2ギアは、前記回転軸線に沿った前記一方端の側に、前記第2ギア歯が形成されることなく前記嵌合孔に嵌合される嵌合軸部を有し、前記嵌合軸部における前記第1ギア側スプライン部に対応する位置には、前記第1ギア側スプライン部のスプラインに嵌合するスプラインを有する第2ギア側スプライン部が形成されており、前記嵌合軸部における前記第1ギア側非スプライン部に対応する位置には、スプラインを有していない第2ギア側非スプライン部が形成されている。そして、前記第1ギア側スプライン部と前記第2ギア側スプライン部とが嵌合された状態とされている、ギア構造である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るギア構造であって、前記第1ギアは、前記他方端の側の面として第1ギア側嵌合端面を有し、前記第2ギア歯は、径方向外方に突出するように形成されており、前記嵌合軸部が前記第1ギアの前記嵌合孔に嵌合された状態では、前記第1ギア側嵌合端面に、前記第2ギア歯における前記第1ギアの側の端面が接触した状態とされている、ギア構造である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るギア構造であって、前記第1ギア側非スプライン部の内径である第1ギア側非スプライン部圧入内径は、前記第1ギア側スプライン部における最も大きな内径である第1ギア側スプライン部最大内径よりも大きく設定されており、前記第2ギア側スプライン部における最も大きな外径である第2ギア側スプライン部最大外径は、前記第1ギア側スプライン部最大内径よりも小さく設定されている。また、前記第2ギア側非スプライン部の外径である第2ギア側非スプライン部圧入外径は、前記第1ギア側非スプライン部圧入内径よりも大きく設定されており、前記第2ギア側スプライン部に形成されたスプラインにおける前記回転軸線に沿った長さである第2ギアスプライン長さは、前記第1ギア側スプライン部に形成されたスプラインにおける前記回転軸線に沿った長さである第1ギアスプライン長さよりも長く設定されている、ギア構造である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第3の発明に係るギア構造であって、隣り合う前記第2ギア歯の間には、前記第2ギア側非スプライン部の外周面に対して凹部となるギア溝部が形成されており、前記ギア溝部は、前記第2ギア側非スプライン部まで延長されて形成されており、前記第2ギア側非スプライン部に形成されている前記ギア溝部は、前記第2ギア側非スプライン部の表面からの深さであるギア溝深さが、前記第2ギア歯から前記回転軸線に沿って遠ざかるに従って徐々に浅くなるように形成された切り上がり形状とされている、ギア構造である。
次に、本発明の第5の発明は、外周面に第1ギア歯が形成された円板状の第1ギアと、前記第1ギアよりも小径の円柱状であって軸方向における一部の外周面に第2ギア歯が形成されて前記第1ギアと同軸とされているとともに前記第1ギアと一体となって回転する第2ギアと、を有するギアの製造方法である。そして、外周面に前記第1ギア歯が形成されて回転軸線に沿って貫通する嵌合孔を有する前記第1ギアであって、前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った前記第2ギア歯から遠い側である一方端の側にはスプラインを有する第1ギア側スプライン部が形成されて前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った他方端の側にはスプラインを有していない第1ギア側非スプライン部が形成された前記第1ギアを形成する、第1ギア形成工程と、外周面に前記第2ギア歯が形成されて前記回転軸線に沿った前記一方端の側に、前記第2ギア歯が形成されることなく前記嵌合孔に嵌合される嵌合軸部を有する前記第2ギアであって、前記嵌合軸部における前記第1ギア側スプライン部に対応する位置には前記第1ギア側スプライン部に嵌合するスプラインを有する第2ギア側スプライン部が形成されて前記嵌合軸部における前記第1ギア側非スプライン部に対応する位置にはスプラインを有していない第2ギア側非スプライン部が形成された前記第2ギアを形成する、第2ギア形成工程と、前記嵌合孔に前記嵌合軸部を差し込み、前記第1ギア側スプライン部と前記第2ギア側スプライン部とを嵌合させるとともに、前記第1ギア側非スプライン部に前記第2ギア側非スプライン部を圧入する、ギア組み付け工程と、を有する、ギアの製造方法である。
次に、本発明の第6の発明は、上記第5の発明に係るギアの製造方法であって、前記第2ギア歯における前記回転軸線に沿った前記一方端の側は、前記第2ギア側非スプライン部と隣接しており、前記第2ギア形成工程において、前記第2ギア歯のそれぞれを、ホブ切りにて形成し、前記ホブ切りによる切り上がり溝を、前記第2ギア側非スプライン部に形成する、ギアの製造方法である。
第1の発明によれば、第1ギアと第2ギアとを一体成型することなく分離し、第1ギアの嵌合孔に第2ギアの嵌合軸部が嵌合された構造とする。これにより、第2ギアのギア歯をホブ切り加工等にて形成することが可能となり、逃がし溝を設ける必要が無い。従って、第2ギア歯を軸方向に延長することが可能となり、より大きなトルクを伝達することが可能となる。また、逃がし溝を設ける必要が無いので、逃がし溝の位置で第2ギアの軸径が局所的に細くなることが無くなり、剛性を向上させることができる。また、第1ギアと第2ギアがスプラインで嵌合されているので、第1ギアに対して第2ギアが滑ることが無い。
第2の発明によれば、第2ギア歯における第1ギア側の端面が、第1ギア側嵌合端面に接触した状態とされているので、第2ギアに対する第1ギアの振れを防止することができる。また、第2ギア歯における第1ギアに近づく側の軸方向の長さを最大限まで長くすることができる。従って、より大きなトルクを伝達することが可能となる。
第3の発明によれば、第1ギアの嵌合孔の第1ギア側スプライン部に設けたスプラインに、第2ギアの嵌合軸部の第2ギア側スプライン部のスプラインを、適切に嵌合させることが可能である。これにより、第1ギアに対して第2ギアが滑ることが無く、第1ギアから第2ギアへと(または第2ギアから第1ギアへと)適切にトルクを伝達することができる。また、第1ギアの嵌合孔の第1ギア側非スプライン部に、第2ギアの嵌合軸部の第2ギア側非スプライン部を、適切に圧入することが可能である。これにより、第1ギアと第2ギアの軸心の振れを防止することができる。
第4の発明によれば、第2ギア歯における軸方向のいずれの位置においても、径方向外方に向かう高さを均一とすることができる。
第5の発明によれば、第1ギア形成工程と、第2ギア形成工程と、ギア組み付け工程にて、第1ギアに対して第2ギアが滑ることなく、より大きなトルクの伝達を可能にするとともに剛性を向上させることができるギアを適切に製造することができる。
第6の発明によれば、ホブ切りによって、第2ギア歯を短時間に形成することが可能であり、第2ギア歯における軸方向のいずれの位置においても、径方向外方に向かう高さを均一とすることができる。
電動フォークリフトの走行用の駆動モータの回転動力をドライブシャフトに伝達する駆動ユニットの構造の例を説明する断面図である。 図1に示した駆動ユニット内の複合ギアの拡大図である。 図2に示す複合ギアの構成を説明する分解図である。 第1ギアの嵌合孔の周囲の拡大図である。 第2ギアの嵌合軸部の周囲の拡大図である。 図5におけるVI−VI断面図である。 第1ギアの嵌合孔に第2ギアの嵌合軸部を嵌合した状態の拡大図である。 本実施の形態の複合ギアの製造工程の例を説明するフローチャートである。 図10に示す従来の一体成型複合ギアの製造工程の例を説明するフローチャートである。 従来の一体成型複合ギアの構造の例を説明する断面図である。 従来の複合ギアの構造の例を説明する断面図である。 従来のギアの構造の例を説明する分解図である。 図12に示す従来のギアを組み付けた状態の断面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。なお、X軸とY軸とZ軸が記載されている図では、X軸とY軸とZ軸は互いに直交している。
●[駆動ユニット1の構成の例(図1)]
図1は、例として、電動フォークリフトの走行に用いる駆動ユニット1の断面図を示している。駆動ユニット1は、動力源である駆動モータ10、駆動モータ10の回転動力が伝達される複合ギア20、複合ギア20から回転動力が伝達される伝達ギア31、伝達ギア31からデファレンシャル33を介して回転動力が伝達されるドライブシャフト34R、34L、ハウジング2、3等を有している。
ハウジング2、3は、駆動モータ10、複合ギア20、伝達ギア31、ドライブシャフト34R、34L等を適切な位置にて回転可能に支持している。
駆動モータ10は、ハウジング2、3に対して回転可能に支持されたモータシャフト11と、モータシャフト11と一体となって回転するロータ12と、ステータ13等を有している。モータシャフト11は、軸受装置18にてハウジング2に対して回転可能に支持され、軸受装置19にてハウジング3に対して回転可能に支持されている。そしてモータシャフト11は、一方端の側の側面に、複合ギア20の第1ギア歯21Tと噛み合うモータギア歯11Tを有している。
複合ギア20は、第1ギア21と、第2ギア22と、軸受装置28、29とで構成されている。なお、軸受装置28、29を除いた第1ギア21と第2ギア22を複合ギア20としてもよい。複合ギア20は、軸受装置28にてハウジング2に対して回転可能に支持され、軸受装置29にてハウジング3に対して回転可能に支持され、第1ギア21と第2ギア22とが一体となって回転する。第1ギア21の外周面に形成された第1ギア歯21Tは、モータギア歯11Tと噛み合っており、第2ギア22の外周面に形成された第2ギア歯22Tは、伝達ギア31の伝達ギア歯31Tと噛み合っている。従って、モータシャフト11の回転動力は、モータギア歯11Tと第1ギア歯21Tを介して複合ギア20に伝達され、複合ギア20に伝達された回転動力は、第2ギア歯22Tと伝達ギア歯31Tを介して伝達ギア31に伝達される。図1に示す駆動ユニット1において複合ギア20は、駆動モータ10からの回転を減速する減速ギアに相当しており、駆動モータ10からの、走行用の大きなトルクをドライブシャフト34R、34Lに伝達するために高い剛性が要求される。
ドライブシャフト34R、34Lは、デファレンシャル33を介して伝達ギア31及び収容体32から回転動力が伝達される。伝達ギア31と収容体32は一体となって回転し、軸受装置38にてハウジング2に対して回転可能に支持され、軸受装置39にてハウジング3に対して回転可能に支持されている。そしてドライブシャフト34R、34Lのそれぞれの先端には、例えば等速ジョイント等を介して車輪が接続される。
●[複合ギア20の構造(図2〜図7)]
図2は、第1ギア21と、第2ギア22と、軸受装置28、29とを組み付けた状態の複合ギア20の断面図を示しており、図3は、第1ギア21、第2ギア22、軸受装置28、軸受装置29を分解した状態の断面図を示している。また図4は第1ギア21における嵌合孔21K(図3参照)の周囲の拡大図を示しており、図5は第2ギア22における嵌合軸部22A(図3参照)の周囲の拡大図を示している。
図2及び図3に示すように、第1ギア21は、外周面に第1ギア歯21Tが形成された円板状(円筒状)の形状を有している。また第1ギア21は、ギア回転軸線20Jに沿って貫通する嵌合孔21Kを有している。そして第1ギア21は、軸受装置28が圧入される軸受圧入部21Aと、第1ギア歯21Tを有するフランジ状に突出した第1ギア歯部21Bと、を有している。
図2及び図3に示すように、第2ギア22は、一部の外周面に第2ギア歯22Tが形成されて第1ギア21よりも小径の円柱状の形状を有している。また第2ギア22は、ギア回転軸線20Jに沿った一方端の側(第1ギア21の側)に、第2ギア歯22Tが形成されることなく第1ギア21の嵌合孔21Kに嵌合される嵌合軸部22Aを有している。また第2ギア22は、ギア回転軸線20Jに沿った他方端の側に、第2ギア歯22Tが形成されることなく軸受装置29が圧入される軸受圧入部22Cを有している。そして第2ギア22は、嵌合軸部22Aと軸受圧入部22Cとの間に、外周面に第2ギア歯22Tが形成された第2ギア歯部22Bを有している。また図2に示すように、第2ギア歯22Tにおけるギア回転軸線20Jに沿う方向の長さである第2ギア歯長さ22BLは、複合ギア20における軸受装置29と第1ギア21との間の長さとされている。
図4に示すように、第1ギア21の嵌合孔21Kの内周面におけるギア回転軸線20Jに沿った第2ギア歯22Tから遠い側である一方端の側には、スプライン21Sを有する第1ギア側スプライン部21Eが形成されている。また第1ギア21の嵌合孔21Kの内周面におけるギア回転軸線20Jに沿った他方端の側には、スプライン21Sを有していない第1ギア側非スプライン部21Fが形成されている。第1ギア側非スプライン部21Fの内径である第1ギア側非スプライン部圧入内径21FDは、第1ギア側スプライン部21Eにおける最も大きな内径(スプラインの凹部の内径)である第1ギア側スプライン部最大内径21EDよりも若干大きく設定されている。
図5に示すように、第2ギア22の嵌合軸部22Aにおける第1ギア側スプライン部21Eに対応する位置には、スプライン22Sを有する第2ギア側スプライン部22Eが形成されている。スプライン22Sは、第1ギア側スプライン部21Eのスプライン21Sと嵌合するためのスプラインである。また第2ギア22の嵌合軸部22Aにおける第1ギア側非スプライン部21Fに対応する位置には、スプライン22Sを有していない第2ギア側非スプライン部22Fが形成されている。第2ギア側スプライン部22Eにおける最も大きな外径(スプラインの凸部の外径)である第2ギア側スプライン部最大外径22EDは、図4に示す第1ギア側スプライン部最大内径21EDよりも若干小さく設定されている。第2ギア側非スプライン部22Fの外径である第2ギア側非スプライン部圧入外径22FDは、図4に示す第1ギア側非スプライン部圧入内径21FDよりも若干大きく設定されている。また、第2ギア側スプライン部22Eに形成されたスプライン22Sにおけるギア回転軸線20Jに沿った長さである第2ギアスプライン長さ22EL(図5参照)は、第1ギア側スプライン部21Eに形成されたスプライン21Sにおけるギア回転軸線20Jに沿った長さである第1ギアスプライン長さ21EL(図4参照)よりも長く設定されている(図7参照)。なお、第2ギア22の嵌合軸部22Aのギア回転軸線20Jに沿った長さ(第2ギアスプライン長さ22EL+第2ギア圧入部長さ22FL(図5参照))は、第1ギア21におけるギア回転軸線20Jに沿った第1ギア長さ21L(図4参照)と、ほぼ等しい。
図6は、図5におけるVI−VI断面図を示している。この図6に示すように、隣り合う第2ギア歯22Tの間には、第2ギア側非スプライン部22Fの外周面に対して凹部となるギア溝部22Mが形成されている。図5に示すように、ギア溝部22Mは、第2ギア側非スプライン部22Fまで延長されて形成されている。そして図5に示すように、第2ギア側非スプライン部22Fまで延長されたギア溝部22Mは、第2ギア側非スプライン部22Fの表面からの深さであるギア溝深さ22Pが、第2ギア歯22Tからギア回転軸線20Jに沿って遠ざかるに従って徐々に浅くなるように形成されている。図5に示すように、ギア溝部22Mの深さであるギア溝深さ22Pは、第2ギア歯部22B内では一定であるが、第2ギア側非スプライン部22F内では徐々に浅くなり、切り上がり部22Nを有する切り上がり形状とされている。
図7に示すように、本実施の形態に示す複合ギア20の構造は、第1ギア21の嵌合孔21Kに、第2ギア22の嵌合軸部22Aが挿通され、第1ギア側スプライン部21Eと第2ギア側スプライン部22Eとが嵌合された状態とされている。つまり、図7に示すように、複合ギア20は、第1ギア側スプライン部21Eのスプライン21Sに、第2ギア側スプライン部22Eのスプライン22Sが嵌合された状態とされている。また図7に示すように、複合ギア20は、第1ギア側非スプライン部21Fに、第2ギア側非スプライン部22Fが圧入された状態とされている。これにより、第2ギア22に第1ギア21が組み付けられて複合ギア20が構成されている。
複合ギア20では、スプライン21Sとスプライン22Sとが嵌合されているので、第2ギア22に対して第1ギア21が回転方向において滑ることがない。また複合ギア20では、第1ギア側非スプライン部21Fに第2ギア側非スプライン部22Fが圧入されているので、第1ギア21と第2ギア22との軸心が振れることも無い。
また、第2ギア22の嵌合軸部22Aが第1ギア21の嵌合孔21Kに嵌合(及び圧入)された状態では、図2に示すように、第1ギア側嵌合端面21Mに、第2ギア歯22Tにおける第1ギア21の側の端面が接触した状態とされている。これにより、第2ギア歯22Tの端面が第1ギア21を支持した状態となり、第2ギア22の軸心に対して第1ギア21の軸心が振れることを、さらに防止することができる。
●[複合ギア20(図2)の製造工程(図8)と、従来ギア(図10)の製造工程(図9)]
次に図8を用いて、図2に示す複合ギア20の製造工程(製造方法)について説明する。ステップS110〜S160は第1ギア形成工程の例を示し、ステップS210〜S260は第2ギア形成工程の例を示し、ステップS310、S320は第2ギア22に第1ギア21を組み付けるギア組み付け工程の例を示している。
まず、図8に示す第1ギア形成工程について説明する。ステップS110の旋盤加工では、研削盤等を用いて図3に示す第1ギア21の概略形状を形成する。ステップS120のスプライン加工では、スプライン加工工具を用いて、図4に示すスプライン21Sを有する第1ギア側スプライン部21Eを形成する。ステップS130のホブ切り加工では、ホブ切り加工工具を用いて、図3に示す第1ギア歯21Tのそれぞれを形成する。第1ギア21の形状は、第1ギア歯21Tをホブ切り加工する際のホブ切り加工工具と干渉する部位が無いので、短時間にかつ容易に第1ギア歯21Tを形成することができる。ステップS140のシェービング加工では、シェービング加工工具を用いて、第1ギア歯21Tを仕上げ加工する。ステップS150の熱処理では、第1ギア21の焼き入れ、焼き鈍し処理を行う。そしてステップS160の研磨加工では、軸受装置28が圧入される軸受圧入部21Aの外周面と、第1ギア側非スプライン部21Fの内周面を研磨加工する。
以上に説明した工程が、第1ギア形成工程である。この第1ギア形成工程によって、外周面に第1ギア歯が形成されてギア回転軸線に沿って貫通する嵌合孔を有し、嵌合孔の内周面における一方端の側に第1ギア側スプライン部が形成され、嵌合孔の内周面における他方端の側に第1ギア側非スプライン部が形成された、第1ギア21が形成される。
次に、図8に示す第2ギア形成工程について説明する。ステップS210の旋盤加工では、研削盤等を用いて図3に示す第2ギア22の概略形状を形成する。ステップS220のスプライン加工では、スプライン加工工具を用いて、図5に示すスプライン22Sを有する第2ギア側スプライン部22Eを形成する。
ステップS230のホブ切り加工では、ホブ切り加工工具を用いて、図3に示す第2ギア歯22Tのそれぞれを形成する。第2ギア22の形状は、第2ギア歯22Tをホブ切り加工する際のホブ切り加工工具と干渉する部位が無いので、短時間にかつ容易に第2ギア歯22Tを形成することができる。ホブ切り加工の際は、ホブ切り加工工具をギア回転軸線20Jに対して平行に軸受圧入部22Cの側から嵌合軸部22Aの側へと移動させて深さが一定のギア溝部22Mを形成する。そしてホブ切り加工工具が第2ギア側非スプライン部22Fに達した場合に、それまでのギア回転軸線に対する平行移動に加えて、ホブ切り加工工具を徐々に第2ギア22から離れる方向に移動させる。これにより、第2ギア歯22Tのギア高さを均一(ギア溝深さを均一)にして、第2ギア側非スプライン部22Fに切り上がり溝(切り上がり部22N)を形成する。仮に、切り上がり部22Nを形成することなくホブ切り加工工具を、ギア回転軸線20Jに対して平行に軸受圧入部22Cの側から嵌合軸部22Aの側へと移動させた場合、ギア溝部22Mが第2ギア側スプライン部22Eに達してしまうが、切り上がり部22Nを形成することで、ギア溝部22Mが第2ギア側スプライン部22Eに達することを防止できる。
ステップS240のシェービング加工では、シェービング加工工具を用いて、第2ギア歯22Tを仕上げ加工する。ステップS250の熱処理では、第2ギア22の焼き入れ、焼き鈍し処理を行う。そしてステップS260の研磨加工では、軸受装置29が圧入される軸受圧入部22Cの外周面と、第2ギア側非スプライン部22Fの外周面を研磨加工する。
以上に説明した工程が、第2ギア形成工程である。この第2ギア形成工程によって、外周面に第2ギア歯が形成されて、一方端の側に第2ギア歯が形成されることなく嵌合孔に嵌合される嵌合軸部を有し、嵌合軸部における第1ギア側スプライン部に対応する位置に第2ギア側スプライン部が形成され、嵌合軸部における第1ギア側非スプライン部に対応する位置に第2ギア側非スプライン部が形成された、第2ギア22が形成される。
次に、図8に示すギア組み付け工程について説明する。第1ギア形成工程にて形成した第1ギア21と、第2ギア形成工程にて形成した第2ギア22を用い、ステップS310のギアの嵌合・圧入にて、第1ギア21の嵌合孔に、第2ギア22の嵌合軸部を嵌合して圧入する。つまり、第1ギア21の嵌合孔21Kに第2ギア22の嵌合軸部22Aを差し込み、まず第1ギア21の嵌合孔21Kの第1ギア側スプライン部21Eのスプライン21Sに、第2ギア22の嵌合軸部22Aの第2ギア側スプライン部22Eのスプライン22Sを嵌合させる。さらに奥まで嵌合軸部22Aを差し込んでいき、第1ギア21の嵌合孔21Kの第1ギア側非スプライン部21Fに、第2ギア22の嵌合軸部22Aの第2ギア側非スプライン部22Fを圧入する。そしてステップS320の軸受の圧入にて、第1ギア21の軸受圧入部21Aに軸受装置28を圧入し、第2ギア22の軸受圧入部22Cに軸受装置29を圧入する。
次に、図2に示す本願の複合ギア20と、図10に示す従来の一体成型複合ギア320とを比較するために、図9を用いて、図10に示す従来の一体成型複合ギア320の製造工程(製造方法)の例を説明する。ステップS410の旋盤加工では、研削盤等を用いて第1ギア321と第2ギア322とが一体化された形状の概略形状を形成する。なお、当該ステップS410にて、逃げ溝322Mも形成する点が本願の複合ギア20と異なる。
ステップS420のホブ切り加工では、ホブ切り加工工具を用いて、第1ギア歯321Tを形成する。第1ギア歯321Tの周囲には、ホブ切り加工工具と干渉する部位が無いので、短時間にかつ容易に第1ギア歯21Tを形成することができる。なお第2ギア歯322Tは、フランジ状に径方向外方に張り出した第1ギア321とホブ切り加工工具とが干渉するので、ホブ切り加工にて形成することができない。ステップS430のギアシェーパ加工では、ギアシェーパ加工工具を用いて、第2ギア歯322Tを形成する。逃げ溝322Mが形成されているので、ギアシェーパ加工工具を逃がしながら第2ギア歯322Tを形成することができる。第1ギアと第2ギアが一体成型されているので、ホブ切り加工で第1ギア歯を形成できる点は本願の複合ギア20と同様であるが、第2ギア歯はホブ切り加工することができず、ギアシェーパ加工で形成する点が本願の複合ギア20と異なる。またギアシェーパ加工が必要であるので、逃げ溝322Mが必須である点も本願の複合ギア20とは異なる。
ステップS440のシェービング加工では、本願の複合ギア20と同様、シェービング加工工具を用いて、第1ギア歯321Tと第2ギア歯322Tを仕上げ加工する。第2ギア歯322Tを仕上げ加工する際、逃げ溝322Mが形成されているので、シェービング加工工具を逃がしながら第2ギア歯322Tを仕上げ加工することができる。
ステップS450の熱処理では、第1ギア321と第2ギア322とが一体とされた一体成型ギアの焼き入れ、焼き鈍し処理を行う。ステップS460の研磨加工では、軸受装置328が圧入される一体成型ギアの一方端の側の外周面と、軸受装置329が圧入される一体成型ギアの他方端の側の外周面を研磨加工する。そしてステップS470の軸受圧入にて、一体成型ギアの一方端に軸受装置328を圧入し、一体成型ギアの他方端に軸受装置29を圧入する。
以上、本実施の形態にて説明した複合ギア20(図3参照)は、従来の一体成型複合ギア320(図10参照)に対して、第1ギア21と第2ギア22とを分離して別体とすることで、逃げ溝322M(10参照)が不要となる。このため、第2ギア歯22Tにおけるギア回転軸線20J方向の第2ギア歯長さ22BL(図3参照)を、一体成型複合ギア320の第2ギア歯322Tにおけるギア回転軸線方向の第2ギア歯長さ322A(図10参照)よりも長くすることができる。従って、複合ギア20は、従来の一体成型複合ギア320に対して、第2ギア歯にてより大きなトルクを伝達可能である。また、図10に示す一体成型複合ギア320は、逃げ溝322Mを有しているので、第2ギア322の軸部の径322Kが、逃げ溝322Mの位置にて局所的に細い径322Gとなり、剛性が低下している。これに対して図3に示す複合ギア20には逃げ溝が無いので、第2ギアの軸部の径22Kは局所的に径が小さくなる個所を有していない。従って、複合ギア20は、従来の一体成型複合ギア320に対して、剛性が向上されている。また、第1ギア21と第2ギア22との嵌合に、スプラインによる嵌合部と圧入部とを用いることで、第2ギアに対して第1ギアが回転方向に滑ることが無く、第2ギアの軸心に対して第1ギアの軸心が振れることも無い。
本発明のギア構造は、本実施の形態で説明した構造に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。また本発明のギアの製造方法は、本実施の形態にて説明した工程、手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また、本発明のギア構造、ギアの製造方法は、電動フォークリフトの駆動ユニットに用いられる複合ギアに限定されず、比較的大きなトルクを伝達する種々の機器に用いられる複合ギアに適用することが可能である。
1 駆動ユニット
2、3 ハウジング
10 駆動モータ
11 モータシャフト
11T モータギア歯
20 複合ギア
20J ギア回転軸線
21 第1ギア
21A 軸受圧入部
21B 第1ギア歯部
21E 第1ギア側スプライン部
21ED 第1ギア側スプライン部最大内径
21EL 第1ギアスプライン長さ
21F 第1ギア側非スプライン部
21FD 第1ギア側非スプライン部圧入内径
21K 嵌合孔
21M 第1ギア側嵌合端面
21S スプライン
21T 第1ギア歯
22 第2ギア
22A 嵌合軸部
22B 第2ギア歯部
22C 軸受圧入部
22E 第2ギア側スプライン部
22ED 第2ギア側スプライン部最大外径
22EL 第2ギアスプライン長さ
22F 第2ギア側非スプライン部
22FD 第2ギア側非スプライン部圧入外径
22M ギア溝部
22N 切り上がり部
22P ギア溝深さ
22S スプライン
22T 第2ギア歯
28、29 軸受装置
31 伝達ギア
31T 伝達ギア歯
32 収容体
33 デファレンシャル
34R、34L ドライブシャフト

Claims (6)

  1. 外周面に第1ギア歯が形成された円板状の第1ギアと、
    前記第1ギアよりも小径の円柱状であって軸方向における一部の外周面に第2ギア歯が形成されて前記第1ギアと同軸とされているとともに前記第1ギアと一体となって回転する第2ギアと、を有するギア構造であって、
    前記第1ギアは、回転軸線に沿って貫通する嵌合孔を有し、
    前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った前記第2ギア歯から遠い側である一方端の側には、スプラインを有する第1ギア側スプライン部が形成されており、
    前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った他方端の側には、スプラインを有していない第1ギア側非スプライン部が形成されており、
    前記第2ギアは、前記回転軸線に沿った前記一方端の側に、前記第2ギア歯が形成されることなく前記嵌合孔に嵌合される嵌合軸部を有し、
    前記嵌合軸部における前記第1ギア側スプライン部に対応する位置には、前記第1ギア側スプライン部のスプラインに嵌合するスプラインを有する第2ギア側スプライン部が形成されており、
    前記嵌合軸部における前記第1ギア側非スプライン部に対応する位置には、スプラインを有していない第2ギア側非スプライン部が形成されており、
    前記第1ギア側スプライン部と前記第2ギア側スプライン部とが嵌合された状態とされている、
    ギア構造。
  2. 請求項1に記載のギア構造であって、
    前記第1ギアは、前記他方端の側の面として第1ギア側嵌合端面を有し、
    前記第2ギア歯は、径方向外方に突出するように形成されており、
    前記嵌合軸部が前記第1ギアの前記嵌合孔に嵌合された状態では、前記第1ギア側嵌合端面に、前記第2ギア歯における前記第1ギアの側の端面が接触した状態とされている、
    ギア構造。
  3. 請求項1または2に記載のギア構造であって、
    前記第1ギア側非スプライン部の内径である第1ギア側非スプライン部圧入内径は、前記第1ギア側スプライン部における最も大きな内径である第1ギア側スプライン部最大内径よりも大きく設定されており、
    前記第2ギア側スプライン部における最も大きな外径である第2ギア側スプライン部最大外径は、前記第1ギア側スプライン部最大内径よりも小さく設定されており、
    前記第2ギア側非スプライン部の外径である第2ギア側非スプライン部圧入外径は、前記第1ギア側非スプライン部圧入内径よりも大きく設定されており、
    前記第2ギア側スプライン部に形成されたスプラインにおける前記回転軸線に沿った長さである第2ギアスプライン長さは、前記第1ギア側スプライン部に形成されたスプラインにおける前記回転軸線に沿った長さである第1ギアスプライン長さよりも長く設定されている、
    ギア構造。
  4. 請求項3に記載のギア構造であって、
    隣り合う前記第2ギア歯の間には、前記第2ギア側非スプライン部の外周面に対して凹部となるギア溝部が形成されており、前記ギア溝部は、前記第2ギア側非スプライン部まで延長されて形成されており、
    前記第2ギア側非スプライン部に形成されている前記ギア溝部は、前記第2ギア側非スプライン部の表面からの深さであるギア溝深さが、前記第2ギア歯から前記回転軸線に沿って遠ざかるに従って徐々に浅くなるように形成された切り上がり形状とされている、
    ギア構造。
  5. 外周面に第1ギア歯が形成された円板状の第1ギアと、
    前記第1ギアよりも小径の円柱状であって軸方向における一部の外周面に第2ギア歯が形成されて前記第1ギアと同軸とされているとともに前記第1ギアと一体となって回転する第2ギアと、を有するギアの製造方法であって、
    外周面に前記第1ギア歯が形成されて回転軸線に沿って貫通する嵌合孔を有する前記第1ギアであって、前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った前記第2ギア歯から遠い側である一方端の側にはスプラインを有する第1ギア側スプライン部が形成されて前記嵌合孔の内周面における前記回転軸線に沿った他方端の側にはスプラインを有していない第1ギア側非スプライン部が形成された前記第1ギアを形成する、第1ギア形成工程と、
    外周面に前記第2ギア歯が形成されて前記回転軸線に沿った前記一方端の側に、前記第2ギア歯が形成されることなく前記嵌合孔に嵌合される嵌合軸部を有する前記第2ギアであって、前記嵌合軸部における前記第1ギア側スプライン部に対応する位置には前記第1ギア側スプライン部に嵌合するスプラインを有する第2ギア側スプライン部が形成されて前記嵌合軸部における前記第1ギア側非スプライン部に対応する位置にはスプラインを有していない第2ギア側非スプライン部が形成された前記第2ギアを形成する、第2ギア形成工程と、
    前記嵌合孔に前記嵌合軸部を差し込み、前記第1ギア側スプライン部と前記第2ギア側スプライン部とを嵌合させるとともに、前記第1ギア側非スプライン部に前記第2ギア側非スプライン部を圧入する、ギア組み付け工程と、を有する、
    ギアの製造方法。
  6. 請求項5に記載のギアの製造方法であって、
    前記第2ギア歯における前記回転軸線に沿った前記一方端の側は、前記第2ギア側非スプライン部と隣接しており、
    前記第2ギア形成工程において、前記第2ギア歯のそれぞれを、ホブ切りにて形成し、前記ホブ切りによる切り上がり溝を、前記第2ギア側非スプライン部に形成する、
    ギアの製造方法。

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