JP2018025151A - 流体機械 - Google Patents

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雄太 田中
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金敬 宮澤
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Abstract

【課題】駆動軸の軸受として含油滑り軸受を使用したときにも、リップシールの潤滑を支障無く行うことができる流体機械を提供する。【解決手段】駆動軸8のスクロールユニット6とは反対側の端部がフロントハウジング4を貫通して突出する。貫通部4Aをリップシール59にて軸封する。フロントハウジング内に取り付けられ、駆動軸のスクロールユニット側の部分を回転自在に支持する主軸受14を備える。主軸受は含油滑り軸受にて構成され、主軸受とフロントハウジングの間に、リップシール側にオイルを含む流体を流通させる連通流路63、64が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、流体を吸入する流体機構ユニットと駆動軸を備え、この駆動軸の端部がハウジングを貫通して突出しており、この貫通部をリップシールにて軸封して成る流体機械に関するものである。
従来よりこの種流体機械の一例であるスクロール圧縮機は、双方の歯部(ラップ)を互いにかみ合わせて設けられる固定スクロールと旋回スクロール(可動スクロール)を本体ケース(ハウジング)内に収納し、旋回スクロールと本体ケースの間にはスラストプレートを配置し、クランク軸(駆動軸)により旋回スクロールを固定スクロールに対して旋回公転させることで、両スクロールの歯部間に形成した圧縮室で、冷媒吸入口(吸入ポート)から吸い込んだオイルを含む冷媒(流体)を圧縮するように構成されていた。
また、クランク軸(駆動軸)はボールベアリングやニードルベアリング等の支持軸受(軸受)で回転自在に本体ケース(ハウジング)に支持され、本体ケース(ハウジング)を貫通して突出したクランク軸の貫通部は、シール(リップシール)にて軸封していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−226147号公報 特開昭63−272990号公報
このようなスクロール圧縮機等の流体機械では、コストダウンの観点から支持軸受(軸受)を焼結金属から構成された含油滑り軸受とすることが考えられている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、含油滑り軸受は前述したボールベアリングやニードルベアリングと異なり、軸方向で連通する隙間が極端に小さいため、シール(リップシール)の潤滑が問題となる。
また、含油滑り軸受は半径方向(径方向:ラジアル方向)のクリアランスがニードルベアリング等と比較して大きいため、クランク軸(駆動軸)の振れが大きくなり、シール(リップシール)の摩耗が懸念される。そこで、クランク軸(駆動軸)との間のクリアランスを狭めると、軸受摺動面へのオイルの供給が妨げられると共に、シール(リップシール)の潤滑が更に悪化することになる。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、駆動軸の軸受として含油滑り軸受を使用したときにも、リップシールの潤滑を支障無く行うことができる流体機械を提供することを目的とする。
本発明の流体機械は、流体を吸入する流体機構ユニットと、この流体機構ユニットに連結された駆動軸と、この駆動軸を回転自在に支持するハウジングを備え、駆動軸の流体機構ユニットとは反対側の端部がハウジングを貫通して突出しており、このハウジングの貫通部をリップシールにて軸封して成るものであって、ハウジング内に取り付けられ、駆動軸の流体機構ユニット側の部分を回転自在に支持する軸受を備え、この軸受は含油滑り軸受にて構成されていると共に、軸受とハウジングの間には、リップシール側にオイルを含む流体を流通させる連通流路が形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明の流体機械は、上記発明において軸受より流体機構ユニット側のハウジングに形成された吸入ポートを備え、連通流路は、吸入ポートから流入したオイルを含む流体をリップシール側に案内する流入側の連通流路と、リップシール側から流体機構ユニット側にオイルを含む流体を流出させる流出側の連通流路とから構成されていることを特徴とする。
請求項3の発明の流体機械は、上記各発明において連通流路は、流体機構ユニットからハウジングに加わる軸受荷重が最大となる位置を避けて形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明の流体機械は、上記各発明において連通流路は、軸受に対向する部分のハウジングに形成された凹所にて構成されていることを特徴とする。
請求項5の発明の流体機械は、上記発明において連通流路に対応する位置のハウジングの外面に補強リブが形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明の流体機械は、上記各発明において連通流路は、軸受のハウジング側の面に形成された凹所にて構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、流体を吸入する流体機構ユニットと、この流体機構ユニットに連結された駆動軸と、この駆動軸を回転自在に支持するハウジングを備え、駆動軸の流体機構ユニットとは反対側の端部がハウジングを貫通して突出しており、このハウジングの貫通部をリップシールにて軸封して成る流体機械において、ハウジング内に取り付けられて駆動軸の流体機構ユニット側の部分を回転自在に支持する軸受を含油滑り軸受にて構成したので、コストダウンを実現することが可能となる。
その場合にも軸受とハウジングの間には、リップシール側にオイルを含む流体を流通させる連通流路を形成したので、この連通流路を経てリップシールにオイルを含む流体を供給することができるようになり、リップシールの潤滑も支障無く行うことができるようになる。また、軸受と駆動軸間のクリアランスを小さくしてもリップシールの潤滑を行うことができるので、駆動軸の振れに伴うリップシールの摩耗も抑制される。
この場合、請求項2の発明の如く軸受より流体機構ユニット側のハウジングに吸入ポートが形成されていても、連通流路を、吸入ポートから流入したオイルを含む流体をリップシール側に案内する流入側の連通流路と、リップシール側から流体機構ユニット側にオイルを含む流体を流出させる流出側の連通流路とから構成することで、リップシール側に円滑にオイルを含む流体を流通させて、リップシールの潤滑を確保することができるようになる。
また、請求項3の発明の如く連通流路を、流体機構ユニットからハウジングに加わる軸受荷重が最大となる位置を避けて形成することで、軸受荷重によるハウジングの変形も回避することができるようになる。
また、請求項4の発明の如く連通流路を、軸受に対向する部分のハウジングに形成された凹所にて構成すれば、比較的容易に連通流路を形成することができるようになる。この場合、ハウジングの強度の低下が懸念されるが、請求項5の発明の如く連通流路に対応する位置のハウジングの外面に補強リブを形成することで、強度の低下を解消することができる。
一方、請求項6の発明の如く連通流路を、軸受のハウジング側の面に形成された凹所にて構成してもよい。その場合には、含油滑り軸受から成る軸受の表面積が拡大されるので、オイルを円滑に吸収することができるようになり、摺動面へのオイルの供給も円滑化される。また、これによっても軸受と駆動軸間のクリアランスを小さくすることが可能となるので、駆動軸の振れに伴うリップシールの摩耗をより一層抑制することができるようになる。
本発明を適用した流体機械の一実施例としてのスクロール型圧縮機の断面図である。 図1のスクロール型圧縮機の主軸受部分をスクロールユニット側から見た拡大図である(実施例1)。 図1のスクロール型圧縮機の主軸受部分をフロントハウジングの開口端部側から見た斜視図である。 図3から主軸受を撤去した図である。 図1のスクロール型圧縮機のフロントハウジングの斜視図である。 本発明を適用した流体機械の他の実施例のスクロール型圧縮機の主軸受部分の断面図である(実施例2)。 図6のスクロール型圧縮機の主軸受部分をスクロールユニット側から見た拡大図である。 図6のスクロール型圧縮機の主軸受部分をフロントハウジングの開口端部側から見た図である。 図6のスクロール型圧縮機の主軸受部分をフロントハウジングの開口端部側から見た斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明を適用した流体機械の一実施例としてのスクロール型圧縮機1の断面図である。実施例のスクロール型圧縮機1は、車両の空調システムの冷媒回路に組み込まれる冷媒圧縮機であり、図示しない車両のエンジンルーム内に取り付けられ、作動流体としての冷媒(流体)を冷媒回路から吸い込んで圧縮し、再び冷媒回路に吐出するものである。スクロール型圧縮機1内には潤滑用のオイルが封入されており、このオイルにより軸受や種々の摺動部分を潤滑する他、摺動面のシールも行う。
実施例のスクロール型圧縮機1は、リアハウジング2と、本発明におけるハウジングとしてのフロントハウジング4を備え、このフロントハウジング4内に流体機構ユニットとしてのスクロールユニット6が収容され、リアハウジング2と、スクロールユニット6を構成する固定スクロール24のフランジ部29と、フロントハウジング4が複数のボルト5により締結され、接合されている。
フロントハウジング4内には駆動軸8が水平に配置されてフロントハウジング4に回転自在に支持されており、この駆動軸8はスクロールユニット6側に位置した大径軸部10と、スクロールユニット6とは反対側の端部に位置してフロントハウジング4を貫通し、外部に突出した小径軸部12を有する。この駆動軸8のスクロールユニット6側の部分である大径軸部10は、本発明の軸受としての主軸受14を介してフロントハウジング4に回転自在に支持され、小径軸部12はボール軸受16を介してフロントハウジング4に回転自在に支持されている。
ここで、本発明では主軸受14は、多孔質の焼結金属から成る含油滑り軸受にて構成されている。この主軸受14は図2、図3に示す如き環状を呈しており、その外周面はフロントハウジング4に圧入嵌合され、内周面にて駆動軸8の大径軸部10を回転自在に支持する。そして、この主軸受14と駆動軸8の間のクリアランス(ラジアルクリアランス)は最小限に狭められている。
また、駆動軸8のスクロールユニット6とは反対側の端部となる小径軸部12が貫通するフロントハウジング4の貫通部4Aには、リップシール59が取り付けられている。このリップシール59は駆動軸8の外周面に摺動自在に圧接されており、これにより、貫通部4Aは塞がれて冷媒やオイルが外部に漏れることが防止される。
更に、小径軸部12の突出端には電磁クラッチ18を内蔵した駆動プーリ20が取り付けられており、この駆動プーリ20は軸受22を介してフロントハウジング4に回転自在に支持されている。駆動プーリ20には車両のエンジンの動力が図示しない駆動ベルトを介して伝達され、駆動プーリ20の回転は電磁クラッチ18を介して駆動軸8に伝達可能とされている。即ち、エンジンの駆動中、電磁クラッチ18がオン作動されると、駆動軸8は駆動プーリ20と一体的に回転する。
一方、スクロールユニット6は、前述したフランジ部29がリアハウジング2とフロントハウジング4に挟持された固定スクロール24と、この固定スクロール24に対して噛み合うように組み付けられた可動スクロール26を備えて構成されている。固定スクロール24は基板25と、この基板25の一面に立設された渦巻き状のラップ27を備えている。また、基板25の側面は円筒状を呈しており、この側面にはフロントハウジング4の内部に挿入されて嵌合するインロー部28と、このインロー部28のリアハウジング2側から外側に張り出した前記フランジ部29が構成されている。
そして、固定スクロール24は、基板25のインロー部28がフロントハウジング4内に挿入嵌合され、その状態でフランジ部29はフロントハウジング4の開口端部に当接する。尚、図1において37は上記インロー部28の外面とフロントハウジング4の内面間をシールするOリングである。
可動スクロール26は、基板30の一面に立設されて固定スクロール24のラップ27に噛み合う渦巻き状のラップ33を備えている。そして、各ラップ27、33が噛み合ったときに、ラップ33の先端が固定スクロール24の基板25の一面に摺動自在に当接し、ラップ27の先端が可動スクロール26の基板30の一面に摺動自在に当接する。
可動スクロール26は、駆動軸8にて回転駆動されることにより、固定スクロール24に対して公転旋回し、固定スクロール24のラップ27及び可動スクロール26のラップ33が噛み合って協働することにより、その内部にオイルを含む冷媒を圧縮するための圧力室である圧縮室35が形成され、この圧縮室35の容積が固定スクロール24に対する可動スクロール26の公転旋回運動に伴い増減される。
前記可動スクロール26に公転旋回運動を付与するため、可動スクロール26の基板30の他面に突設されたボス32と駆動軸8の大径軸部10とは、クランクピン34、偏心ブッシュ36及びニードル軸受38を介して互いに連結されている。また、偏心ブッシュ36にはカウンターウェイト40が取り付けられている。このような大径軸部10及び小径軸部12を有する駆動軸8と、この駆動部8と共に回転するクランクピン34、偏心ブッシュ36及びカウンターウェイト40により、可動スクロール26を駆動する駆動部15が構成される。
フロントハウジング4内には、支持面31が形成されており、この支持面31には円環状のスラストプレート42が支持される。このスラストプレート42は、可動スクロール26の基板30の他面とフロントハウジング4の支持面31との間に配置されており、可動スクロール26を公転旋回可能に支持する。即ち、フロントハウジング4の支持面31とスラストプレート42が、可動スクロール26を公転旋回可能に支持するスラスト支持部となる。
また、固定スクロール24とリアハウジング2の端壁43との間には吐出室44が形成されている。固定スクロール24の基板25には、圧縮室35と吐出室44とを互いに連通させる吐出孔45が形成されており、吐出室44には吐出孔45を開閉する吐出弁46が配置されている。更に、リアハウジング2には吐出室44に開口する吐出ポート51が形成されている。
尚、図1において61はフロントハウジング4の外側面に形成された取付部であり、62はリアハウジング2の端壁43の外面に形成された取付部である。スクロール型圧縮機1は、この取付部61、62にてボルトによりエンジンルームの所定箇所(取付箇所)に取り付けられる。
ここで、可動スクロール26のスラスト支持部を構成するスラストプレート42と可動スクロール26の基板30に対向する位置であって、駆動軸8よりスクロールユニット6側のフロントハウジング4の側面には吸入ポート49が形成されており、スラストプレート42や基板30を跨ぐように配置されている。この場合、吸入ポート49の中心線C1はスラストプレート42よりスクロールユニット6側にオフセットされており、これにより、吸入ポート49の流路断面積は、スラストプレート42を挟んでスクロールユニット6側(49Aで示す)が、駆動部15側(49Bで示す)より大きくなっている。
また、図2は主軸受14部分をスクロールユニット6側から見た拡大図、図3は主軸受14部分をフロントハウジング4の開口端部側から見た斜視図、図4は図3から主軸受14を撤去した図、図5はフロントハウジング4の斜視図を示している。吸入ポート49の内側に対応する位置のフロントハウジング4の支持面31(可動スクロール26のスラスト支持部を構成する)には、図3、図4に示す如き吸入側通路47が形成されており、更に、駆動部15を挟んでこの吸入側通路47の略反対側となるフロントハウジング4の支持面31には、吐出側通路48が形成されている。
この場合、吸入側通路47はフロントハウジング4の内面に形成された溝で構成されており、この溝の底面は、駆動部15側に向かうに従ってスクロールユニット6から離間する方向に傾斜している。また、吐出側通路48もフロントハウジング4の内面に形成された溝で構成されており、この溝の底面は、駆動部15から離間するに従ってスクロールユニット6に接近する方向に傾斜している。
更に、固定スクロール24と可動スクロール26のラップ27、33が離れているところから圧縮室35の圧力が吐出圧に達して吐出し終わるまでの間に、スクロールユニット6の可動スクロール26からスラストプレート42及びフロントハウジング4の支持面31に加わるスラスト荷重が最大となる箇所が存在する。実施例では吸入側通路47と吐出側通路48を、このスラスト荷重が最大となる箇所を避けて形成している。
そして、本発明では主軸受14に対向する部分(主軸受14の嵌合部分)のフロントハウジング4に流入側の連通流路63と、流出側の連通流路64がそれぞれ形成されている。各連通流路63、64は主軸受14に対向する部分のフロントハウジング4に形成された凹所にて構成され、駆動軸8の軸方向に延在しており、主軸受14とフロントハウジング4の間に、リップシール59側にオイルを含む冷媒(流体)を流通させる流路を形成する。
また、流入側の連通流路63は吸入側通路47に対応する位置に形成され、吸入ポート49側とリップシール59側のフロントハウジング4内を連通する。また、流出側の連通流路64は吐出側通路48に対応する位置に形成され、リップシール59側とスクロールユニット6側のフロントハウジング4内を連通する。
また、上記のように流入側の連通流路63と流出側の連通流路64は、吸入側通路47と吐出側通路48にそれぞれ対応する位置に形成されているが、これら連通流路63、64はフロントハウジング4に加わる軸受(ラジアル)荷重が最大となる箇所を避けた位置に配置されている。
ここで、フロントハウジング4はスクロールユニット6側の径が大きく、貫通部4A側の径が小さくなるようにその外面は傾斜しているが、連通流路63もその形状に合わせて吸入ポート49側が広くリップシール59側が狭くなるなる形状を呈しており、連通流路64もスクロールユニット6側が広く、リップシール59側が狭くなる形状を呈している。そして、これら連通流路63、64にそれぞれ対応する位置のフロントハウジング4の外面には、図5に示す如く補強リブ66が突出して形成されており、図1に示す如く各連通流路63、64に対応する位置の壁の厚みが薄くなることを防止している。
スクロール型圧縮機1は、駆動軸8の回転に伴い、可動スクロール26が自転すること無く公転旋回運動する。このような可動スクロール26の旋回運動により、フロントハウジング4の側面に形成された吸入ポート49からオイルを含んだ冷媒が吸入される。吸入ポート49からフロントハウジング4内に流入したオイルを含む冷媒は、スラストプレート42があることにより、スクロールユニット6側と駆動部15側とに分流されることになるが、前述した如く吸入ポート49の流路断面積は、スラストプレート42を挟んでスクロールユニット6側(49A)が、駆動部15側(49B)より大きくなっているため、スクロールユニット6側に向かう冷媒の方が、駆動部15側に向かう冷媒より多くなる。
そして、スクロールユニット6側に向かったオイルを含む冷媒は、当該スクロールユニット6の外側の圧縮室35に吸入される(吸入工程)。固定スクロール24に対する可動スクロール26の公転旋回運動により、圧縮室35は中央側の吐出孔45に向けて縮小されていくので、冷媒は圧縮される(圧縮工程)。この圧縮された高圧の冷媒が、圧縮室35から吐出孔45、吐出弁46、吐出室44及びリアハウジング2に形成された吐出ポート51を順次経由してスクロール型圧縮機1から吐出される。
一方、駆動部15側に向かったオイルを含む冷媒は吸入側通路47内に入り、図1中に破線矢印で示す如く当該吸入側通路47内を通ることで駆動部15側に案内され、フロントハウジング4内の駆動部15(駆動軸8、クランクピン34、偏心ブッシュ36及びカウンターウェイト40)側に流入し、冷媒中のオイルがクランクピン34、偏心ブッシュ36等の摺動部を潤滑する。
このフロントハウジング4内の駆動部15側に流入したオイルを含む冷媒の一部は、図1中に破線矢印で示す如く流入側の連通流路63に流入し、その内部を通って主軸受14よりリップシール59側のフロントハウジング4内に案内される。そして、リップシール59の摺動部を潤滑した後、このリップシール59側の冷媒は流出側の連通流路64を通って吐出側通路48側(スクロールユニット6側)に流出する。また、これら連通流路63、64を通る冷媒や主軸受14の周囲を通る冷媒に含まれるオイルは、含油滑り軸受から成る主軸受14にその表面から吸収されるので、大径軸部10の摺動部が潤滑されることになる。
このように駆動部15やリップシール59を潤滑したオイルを含む冷媒は、図1中に破線矢印で示す如く駆動部15やリップシール59の周囲を通過した後、吐出側通路48に入り、この吐出側通路48内を通ってスクロールユニット6側に流出する。そして、スクロールユニット6の外側の圧縮室35に吸入され、圧縮/吐出されることになる。
以上説明した如く、冷媒を吸入するスクロールユニット6と、このスクロールユニット6の可動スクロール26に連結された駆動軸8と、この駆動軸8を回転自在に支持するフロントハウジング4を備え、駆動軸8のスクロールユニット6とは反対側の端部の小径軸部12がフロントハウジング4を貫通して突出しており、このフロントハウジング4の貫通部4Aをリップシール59にて軸封して成るスクロール型流体機械1において、フロントハウジング4内に取り付けられて駆動軸8のスクロールユニット6側の部分を回転自在に支持する主軸受14を含油滑り軸受にて構成したので、コストダウンを実現することが可能となる。
その場合にも主軸受14とフロントハウジング4の間には、リップシール59側にオイルを含む冷媒を流通させる連通流路63、64を形成したので、これら連通流路63、64によりリップシール59にオイルを含む冷媒を供給することができるようになり、リップシール59の潤滑も支障無く行うことができるようになる。また、実施例の如く主軸受14と駆動軸8間のクリアランスを小さくしてもリップシール59の潤滑を行うことができるので、駆動軸8の振れに伴うリップシール59の摩耗も抑制される。
この場合、主軸受14よりスクロールユニット6側のフロントハウジング4に吸入ポート49が形成されていても、吸入ポート49から流入したオイルを含む冷媒をリップシール59側に案内する流入側の連通流路63と、リップシール59側からスクロールユニット6側にオイルを含む冷媒を流出させる流出側の連通流路64とから連通流路を構成することで、リップシール59側に円滑にオイルを含む冷媒を流通させて、リップシール59の潤滑を確保することができるようになる。
また、連通流路63、64を、スクロールユニット6からフロントハウジング4に加わる軸受(ラジアル)荷重が最大となる位置を避けて形成することで、軸受(ラジアル)荷重によるフロントハウジング4の変形も回避することができるようになる。
また、実施例では連通流路63、64を、主軸受14に対向する部分のフロントハウジング4に形成された凹所にて構成したので、比較的容易に連通流路63、64を形成することができるようになる。この場合、フロントハウジング4の強度の低下が懸念されるが、実施例では連通流路63、64に対応する位置のフロントハウジング4の外面に補強リブ66を形成しているので、強度の低下を解消することができる。
次に、図6〜図9は本発明を適用したスクロール型圧縮機1の他の実施例を示している。図6は、この実施例のスクロール型圧縮機1の主軸受14部分の断面図、図7は主軸受14部分をスクロールユニット6側から見た拡大図、図8は主軸受14部分をフロントハウジング4の開口端部側から見た図、図9は主軸受14部分をフロントハウジング4の開口端部側から見た斜視図である。尚、各図において図1〜図5と同一符号で示すものは同一若しくは同様の機能を奏するものとする。
この実施例では、前述した連通流路63、64に対向する位置の主軸受14の外面にも連通流路67、68がそれぞれ形成されている。各連通流路67、68もフロントハウジング4側の連通流路63、64に対向する部分の主軸受14の外面に形成された凹所にて構成され、駆動軸8の軸方向に延在し、連通流路63、64に対向する面、及び、スクロールユニット6とリップシール59側の面が開口している。
このように、フロントハウジング4側の連通流路63、64に加えて主軸受14側にもそれらに対応する位置に連通流路67、68を形成することで、リップシール59側に向かうオイルを含む冷媒の流路断面積が拡大され、リップシール59をより一層円滑に潤滑することができるようになる。
また、連通流路67、68を形成した分、含油滑り軸受から成る主軸受14の表面積が拡大されるので、オイルを円滑に吸収することができるようになり、摺動面へのオイルの供給もより一層円滑化される。また、これによっても主軸受14と駆動軸8間のクリアランスを小さくすることが可能となるので、駆動軸8の振れに伴うリップシール59の摩耗をより一層抑制することができるようになる。
尚、この実施例ではフロントハウジング4側と主軸受14側の双方に連通流路63、64、67、68をそれぞれ形成したが、それに限らず、主軸受14側のみに連通流路67、68を形成してもよい。それによっても、リップシール59へのオイルの供給を行うことができると共に、主軸受14のオイルの吸収も円滑化することができる。
また、実施例ではスクロール型圧縮機に本発明を適用したが、それに限らず、スクロール型膨張機や、或いは、スクロールユニットでは無い他の形式の流体機構ユニットを備えた種々の流体機械に本発明は有効である。
1 スクロール型圧縮機(流体機械)
4 フロントハウジング(ハウジング)
6 スクロールユニット(流体機構ユニット)
8 駆動軸
10 大径軸部
14 主軸受(軸受)
15 駆動部
16 ボール軸受
24 固定スクロール
25、30 基板
26 可動スクロール
27、33 ラップ
31 支持面
34 クランクピン
35 圧縮室(圧力室)
36 偏心ブッシュ
42 スラストプレート
47 吸入側通路
48 吐出側通路
49 吸入ポート
59 リップシール
63、64、67、68 連通流路
66 補強リブ

Claims (6)

  1. 流体を吸入する流体機構ユニットと、該流体機構ユニットに連結された駆動軸と、該駆動軸を回転自在に支持するハウジングを備え、前記駆動軸の前記流体機構ユニットとは反対側の端部が前記ハウジングを貫通して突出しており、該ハウジングの貫通部をリップシールにて軸封して成る流体機械において、
    前記ハウジング内に取り付けられ、前記駆動軸の前記流体機構ユニット側の部分を回転自在に支持する軸受を備え、
    該軸受は含油滑り軸受にて構成されていると共に、
    該軸受と前記ハウジングの間には、前記リップシール側にオイルを含む流体を流通させる連通流路が形成されていることを特徴とする流体機械。
  2. 前記軸受より前記流体機構ユニット側の前記ハウジングに形成された吸入ポートを備え、
    前記連通流路は、前記吸入ポートから流入したオイルを含む流体を前記リップシール側に案内する流入側の連通流路と、前記リップシール側から前記流体機構ユニット側にオイルを含む流体を流出させる流出側の連通流路とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体機械。
  3. 前記連通流路は、前記流体機構ユニットから前記ハウジングに加わる軸受荷重が最大となる位置を避けて形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の流体機械。
  4. 前記連通流路は、前記軸受に対向する部分の前記ハウジングに形成された凹所にて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の流体機械。
  5. 前記連通流路に対応する位置の前記ハウジングの外面に補強リブが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の流体機械。
  6. 前記連通流路は、前記軸受の前記ハウジング側の面に形成された凹所にて構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の流体機械。
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