JP2018024422A - 投擲型のジップファスナー開放式自動膨脹救命胴衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】溺水事故発生時に投擲により溺水者への伝達が容易であるため、緊迫した状況に対して迅速な対処が可能で、誤作動を防止することができ、携帯に便利で、小さい大きさで保管可能な、投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣を提供する。
【解決手段】一方にファスナー13が備えられる胴体10と、前記胴体の内部に備えられる救命胴衣、および前記救命胴衣に備えられ、救命胴衣の内部にガスを注入して膨張させるガス注入部を含み、前記胴体には、外部と内部とを連通させる一以上の切開ホールが形成され、前記切開ホールを開閉させる栓12が備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、投擲型のジップファスナー開放式自動膨張救命胴衣に関するものであり、一方にジップファスナー(以下、「ファスナー」と略称する)が設けられる胴体と、前記胴体の内部に備えられる救命胴衣と、前記救命胴衣に備えられ、救命胴衣内部にガスを注入して膨張させるガス注入部とから構成され、携帯が簡単で、溺水事故発生時の緊迫した状況において、迅速な対処が可能な投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣に関するものである。
安全不感症による人身事故の多くを占めるのが水遊びによる溺死事故である。
これを防止するために、川や谷、海のような溺水事故の危険性がある場所では、救命胴衣のような安全装備の着用が推奨されているが、不便さや煩わしさなどを理由に着用を怠るようになり、安全装備の着用のないまま活動中に溺水事故が起きると、死亡事故につながるという問題点があった。
したがって、溺水事故が発生する際、溺水者の命を守りつつも、不便さや手間を最小限に抑えるための安全装備の開発が必要とされる。
以下は、従来の溺水事故発生時に使用するための安全装備に関する代表的な従来技術である。
特許文献1は、コンパクトな携帯型救命胴衣に関する発明であり、救命胴衣を折りたたんでコンパクトなポーチに入れて持ち運びが容易であり、海上で緊急事態が発生した場合、ポーチを展開しながら救命胴衣を迅速に膨張させ、海上等における水難事故による着用者の安全を保護する技術が提案されている。
また、特許文献2は、救命胴衣の自動膨張装置に関する発明であり、溺死事故を防止するために着用する救命胴衣に自動膨張装置を備えて、溺水事故発生時に溺水者が気絶して気を失っても、救命胴衣が自動的にガスで膨張され溺水者が溺死しないようにする技術が提案されている。
しかし、特許文献1は、使用の際、事前にポーチを開放して投擲しなければならず、投擲された救命胴衣をユーザーが操作して膨張させるなど、投擲前に操作して膨張させる必要があるため使用が煩わしく、溺水事故発生時の緊迫した状況に応じる迅速な対処が難しいという問題点があり、溺水者が溺死する問題が発生した。
また、特許文献2は、事故発生の前に溺水者が事前に着用してこそ望ましく動作するようになり、溺水者が着用していない状態のときは、事故の発見者が溺水者に伝達することが容易ではなく、水によって動作するように構成された自動膨張装置が外部に露出した状態で構成されているため、大気中の水や雨天時に誤作動をする恐れがあり、保管に格別の注意が要求される。また、保管時にはガスを抜くこと以外は体積を減らすのが難しく、保管のために体積を減らすと、使用の際に再び広げなければならない煩わしさがあって、保管が難しい問題があった。
したがって、溺水事故発生の際、溺水者への伝達が容易で、かつ、操作や使用が簡単であり、保管に不便のない安全装備の開発が求められるのが実情である。
大韓民国登録特許第10−1182898号公報 大韓民国公開特許第2003−0025250号公報
本発明による投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣は、前記従来技術による問題点を解決しようと案出された技術であり、従来の技術は、手動で膨張するように構成されることにより、使用が面倒で溺水事故発生時の緊迫した状況に対する迅速な対処が難しく、自動で膨張するように構成する場合、雨天時の雨水により誤動作をする恐れがあり携帯が不便で、事故発生後の溺水者に渡すのが難しいという問題点が発生した。
本発明は、これに対する解決策を提示しようと、溺水事故発生時に投擲により溺水者への伝達が容易であるため、緊迫した状況に対して迅速な対処が可能で、誤作動を防止することができ、携帯に便利で、小さい大きさで保管可能な、投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣を提供することを主な目的とするものである。
本発明は、前記のような目的を実現するべく、一方にファスナーが備えられる胴体と、前記胴体の内部に備えられる救命胴衣、および前記救命胴衣に備えられ、救命胴衣の内部にガスを注入して膨張させるガス注入部を含むことを特徴とする、投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣を提共する。
また、前記胴体には、外部と内部とを連通させる一以上の切開ホールが形成され、前記切開ホールを開閉させる栓が備えられることを特徴とする、投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣を提共する。
前記のように提示された本発明による投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣は、投擲が容易にできるように形成された胴体の内部に備えられ、水に触れると自動的にガス注入部が動作して救命胴衣が膨張するように構成され、溺水事故の発生時、投擲により溺水者に渡すのが容易であるため、緊迫した状況に対して迅速な対処が可能で、胴体に流入する水を調節する切開ホールと栓とを備えて雨天時にも携帯が可能であり、小さい胴体に折り畳み状態で収容されるので保管が便利な効果を有する。
図1は、本発明の好ましい実施例による投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣の斜視図。 図2は、本発明の好ましい実施例によるファスナーとバースト(burst)ファスナーの拡大図。 図3は、本発明の好ましい実施例による投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣の側断面図。 図4は、本発明の好ましい実施例による救命胴衣および救命胴衣を折り畳んだ状態を示す平面図。 図5は、本発明の好ましい第2実施例によるガス注入部および救命胴衣の分解断面図。 図6は、本発明の好ましい第2実施例によるガス注入部の装着部の断面図。 図7は、本発明の好ましい実施例による手動開放装置の動作原理の概要図。 図8は、本発明の好ましい実施例によるラッチの平面図および側面図。
本発明は、投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣に関する発明であって、一方にファスナー13が備えられる胴体10と、前記胴体10の内部に備えられる救命胴衣20と、前記救命胴衣20に備えられ、救命胴衣20の内部にガスを注入して膨張させるガス注入部30とを含むことを特徴とする。
また、前記胴体10には、外部と内部を連通させる一以上の切開ホール11が形成され、前記切開ホール11を開閉する栓12が備えられることを特徴とする。
前記のような特徴により、従来の溺水事故発生時に用いられる安全装備において、緊迫した状況に対して迅速な対処が難しく、保管が不便であるなどの問題点を解決する。
以下では、添付の図面を参照して、本発明による投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣にかかる実施例を詳細に説明する。
まず、本発明の胴体10は、一方にファスナー13が備えられ、後述する救命胴衣20が、体積が減少された形で内部に収納されるように形成される。
より詳細に説明すると、図1に示すように、前記胴体10は、内部に空間が形成され、一方が開通されるように構成され、前記救命胴衣20が体積が減少された形で内部に収納されるように構成されており、前記一方には前記ファスナー13が備えられ、前記救命胴衣20が収納された状態で前記ファスナー13を閉めると、前記救命胴衣20は体積が減少された形で胴体10の内部に保管される。
この時、前記ファスナー13は、図2に示すように、ファスナーの歯の一部が互いに接触するだけの形状のバースト(burst)ファスナー14として構成され、内部に備えられた前記救命胴衣20が膨張する時、前記ファスナー13が自動的に開放され、前記救命胴衣20が前記胴体10の外部に突出しやすくなるように構成される。
より詳細に説明すると、一般的なファスナーは閉めるとファスナーの両側にある歯が互いにかみ合って結合し、かみ合っている歯の構造によって開かないように強い結束力を持つようになる。
しかし、本発明の胴体10は、内部に救命胴衣20が収納されるが、必要に応じて前記救命胴衣20を胴体10の外に出さなければならないので、前記救命胴衣20が膨張時発生する圧力により前記ファスナー13が開かれる必要がある。
従って、本発明のファスナー13は、前記胴体10の開通した部位に設けられるが、一部が結束力を持たない前記バーストファスナー14で構成されるので、内部で前記救命胴衣20が膨張する際に発生する外力が前記バーストファスナー14に作用すると、ファスナーの両側が開かれるようになり、開く角度が大きくなると、前記バーストファスナー14と隣接する通常のファスナーの結束部分が解除され、前記ファスナー13全体が開放されるように構成される。
この時、前記バーストファスナー14は結束力を持たないため、設けられるファスナーの歯の数が多すぎると、前記救命胴衣20の折り畳み体積により生じる圧力によっても開かれる恐れがあるので、前記バーストファスナー14における接触するのみのファスナーの歯は、3対〜5対で構成されることが好ましい。
さらに、前記ファスナー13は、その一部にバーストファスナー14が備えられることにより、当該バーストファスナー14部の結束力が弱いため、持ち運びや携帯時に開放され得るので、前記胴体10には、前記バーストファスナー14が位置づけられる部位に不織布またはスナップボタンのような結束力を提供する構成が追加されてもよい。
また、前記胴体10には、図3に示すように、外部と内部を連通させる一以上の切開ホール11が形成され、前記切開ホール11を開閉させる栓12を設けることができる。
より詳細に説明すると、前記胴体10の内部に備えられる前記救命胴衣20にガスが注入される動作を、水中に投擲する際に水分または水圧を感知して自動的に動作するように構成すると、前記救命胴衣20のガス注入を制御する部分は水圧との接触に格別注意が必要となる。
したがって、前記切開ホール11を備えると、前記胴体10を水中に投擲する時、切開ホール11を介して胴体10の内部への水の流入がスムーズになり、前記救命胴衣20の膨張が迅速に行われるようになる。
さらに、前記切開ホール11には、図3に示すように、前記ガス注入部30が配置され固定されるように突起または溝が設けられてもよく、前記ガス注入部30が胴体10に収納されると、前記切開ホール11を介して外部に露出されるように構成され、水中に投擲した時に前記救命胴衣20の膨張が迅速に行われる。
一方、前記胴体10に切開ホール11が設けられることにより、投擲時、前記救命胴衣20の膨張動作はスムーズに行われるが、保管時に大気中の水(水分)と接触したり、または雨天時に雨水が浸透したりして誤動作をする恐れがあり、これを防止するための工夫が必要である。
そこで、前記切開ホール11が設けられている胴体10の外側に栓12を設け、保管時に切開ホール11を介して胴体10の内部に外部の水が入って救命胴衣20が作動することを防止することができる。
この際、前記栓12には、微細な穴を一つ以上形成することができ、これは緊迫した状況で溺水者に前記胴体10を投擲する時、栓12を開けずに投擲したときに動作ができなくなることを防止するためのものであり、前記微細な穴は通常の保管による大気中の水分や雨水などは流入されないが、投擲されて水中に位置すると、一定の水圧によって水が流入するように構成されることが望ましい。
また、前記切開ホール11は前述の作用効果に加え、胴体10の内部に内在するガス注入部30に備えられ得る表示窓(図示せず)に表示される各種情報を確認することができる窓枠の役割をすることもできる。
前記ガス注入部30の表示窓には、ガス注入部30に設けられているガスシリンダー31に収容されたガスの量、ガスの有無、または、ガス注入部30の動作が可能か否かなどを示す情報が表示され得る。
一方、前記胴体10の内部には、救命胴衣20のほか、救命浮器やチューブのように、本発明のガスによる膨張で水面に位置して溺水者に浮力を提供することのできるものであれば、如何なるものも内装され得る。
さらに、前記胴体10には、携帯を容易にするために、外部に固定リングが一以上設けられてもよく、前記固定リングは不織布、スナップボタンまたはフックのようなもので構成され、取付けが便利で、緊急事態の発生時、容易に分離して投擲できるように構成され得る。
また、前記胴体10には、簡単な持ち物を入れることができるポーチのような構成要素が追加されてもよく、前記胴体10は、内部に収納空間が形成され、前記ファスナー13が備えられた形状であれば、ポーチ、人形、クッションまたはペンケース状などと、多様な形状で構成され得る。
次に、本発明の救命胴衣20においては、前記胴体10の内部に設けられ、図4に示すように、救命胴衣20は、後述のガス注入部30が外側に位置するように折り畳まれた状態で前記胴体10に収納されることになる。
より詳細に説明すると、一実施例として、前記ガス注入部30が前記救命胴衣20の左側部下端の中心に位置すると、前記救命胴衣20を膨張させていない状態で前記ガス注入部30が前面に位置するように、床に広げた後、上部と下部の長さ方向において、上部から約1/3地点を基準に上部を背面に向けてたたみ、折り畳まれた救命胴衣20において、約1/2地点を基準に上部を背面に向けてたたんで、全体の長さが約1/3になるように、背面に向かって繰り返したたみ、最終的にはくるくる巻かれたような形で、前記救命胴衣20を折り畳む。
次に、幅方向において、前記左側部の下端に設けられるガス注入部30を基準に、右側端を所定の長さで背面に向けて巻くように繰り返したたみ、前記右側端を前記ガス注入部30のみ残したままで折った後、左側端を背面に向けてたたみ、前記ガス注入部30のみ前面に残したまま、すべて背面を向くように折り畳む。
このように、前記救命胴衣20は、前記ガス注入部30が前面に位置し、残りの部分は背面に向けて巻かれる形状で折り畳まれ、前記胴体10の内部に収納されて位置することになる。
この時、前記救命胴衣20の折り畳み方は、前記胴体10に収納できる形で、前記救命胴衣20に設けられているガス注入部30から注入されるガスによりスムーズに膨張できれば如何なる形で折り畳まれても構わない。
一方、前記救命胴衣20には、救命胴衣20の位置を確認できる位置情報を送信するGPS送信部(図示せず)がさらに含まれても良い。
より詳細に説明すると、谷の急流のような流速の速い地域で溺水者が発生した場合、溺水者が救命胴衣20を装着した後流されて行く場合、これを追跡するためのGPS送信部がさらに備えられ得る。
また、前記救命胴衣20には、近距離無線通信を行うことができる装置がさらに設けられ、溺水者と救助者間の無線通信が可能な装置を構成することができ、夜間に溺水事故が発生した時、溺水者が救命胴衣20を発見しやすいように表面に夜光物質または光を出す発光体がさらに設けられ得る。
次に、本発明のガス注入部30は、前記救命胴衣20に備えられ、救命胴衣20の内部にガスを注入し、前記救命胴衣20に浮力を持たせて溺水者の命を救えるように構成される。
より詳細に説明すると、図5に示すように、前記ガス注入部30は、装着部46とカバー部45とで構成され、前記装着部46には、液化二酸化炭素(CO)が充填されたガスシリンダー31が備えられ、開放動作により前記ガスシリンダー31を開放させることにより、前記救命胴衣20の内部に二酸化炭素が供給され、救命胴衣20を膨張させるように構成される。
すなわち、前記救命胴衣20には、内部と連通するようにシリンダーホール22が形成され、前記シリンダーホール22を介して、前記救命胴衣20の内部にガスシリンダー31が装着される装着部46が取り込まれ、前記装着部46は、前記救命胴衣20の内部で救命胴衣20の外部に位置する前記カバー部45と結合されて、ガス注入部30を形成する。
このとき、前記装着部46とカバー部45において、前記ガスシリンダー31から放出された二酸化炭素が前記救命胴衣20の外部に漏れないようにするために、シリンダホール22の円周には前記装着部46とカバー部45との接触点にシール21構成がさらに設けられる。
また、前記ガス注入部30には、ガス注入をするか否かを自動調節する自動開放装置32が設けられ得る。
このとき、前記自動開放装置32は、救命胴衣を自動的に膨張させるための構成として、特許文献1のほか、公知の技術と同様に構成されてもよく、水が流入すると救命胴衣20の内部に自動的にガスを注入して前記救命胴衣20を膨張させることを特徴とする。
以下は、前記自動開放装置32の構成に関する第2実施例であり、図5および図6a〜cに示すように、前記自動開放装置32は、装着部46とカバー部45とに分かれて構成され、前記装着部46には前記ガスシリンダー31の密閉された入口が結合され、前記装着部46の内部には外周面の一部が突出して形成されたカム部を有し、回転軸を中心に回動する開放杵33が備えられる。
このとき、前記開放杵33は、トーションばね48のような構成要素による弾性力に基づいて回動するようになり、前記開放杵33は、動作時に前記ガスシリンダー31の密閉された入口を前記カム部が破損させて前記ガスシリンダー31の内部に構成された液化二酸化炭素を放出することになる。
より詳細に説明すると、前記開放杵33はその外周にピン溝が形成され、外周面に形成された前記カム部が前記ガスシリンダー31の密閉された入口と反対方向に回転された状態で、前記カム部が前記ガスシリンダー31の密閉された入口方向に回動するように弾性力を受けるように構成される。
このとき、前記開放杵33は弾性力を受けるが、外周に形成されたピン溝に、弾性係止ピン34の一端に形成されたピンが取り込まれ回転できないように構成され、前記弾性係止ピン34は中心部に回転軸が設置され、一端と他端とが中心軸を中心に回転できるように構成される。
したがって、前記開放杵33を回転させるためには、前記弾性係止ピン34を回転させて、前記ピンを前記ピン溝から分離しなければならず、前記弾性係止ピン34の回転は、前記装着部46内部にピストン35を備えて、前記ピストン35を前進させて前記弾性係止ピン34の他端を加圧して回転するように構成することができる。
この際、前記ピストン35を前進させるための構成は、様々な形態で構成され得るが、本発明では、スプリングのような弾性力を有する構成品が前記ピストン35の後方に位置し、前記ピストン35が後進した状態で前記スプリングを加圧して、前進するための弾性力を受けるようにする。
加えて、前記ピストン35が後進した状態で弾性力が提供され前進しようとしたときに、これを妨げるために前記ピストン35の前方に自動開放装置32が備えられてもよい。
このとき、前記自動開放装置32は、前記ピストン35が後進した状態のときに前記ピストン35の前方に位置して、前記ピストン35が前進することを妨げるように構成され、高い水溶性を有する物質からなり、水と接触すると溶けて消えるように構成される。
したがって、前記装着部46の内部に水が流入され、前記自動開放装置32が溶けると、前記ピストンの前進を妨げる構成がなくなるので、前記ピストン35が前進することになり、前記弾性係止ピン34を回転させる。
このように、前記弾性係止ピン34が回転するようになると、前記開放杵33も回転するようになり、前記カム部により前記ガスシリンダー31の密閉された入口を破損させることにより、液化二酸化炭素が噴出して気化され、気化された二酸化炭素が前記救命胴衣20の内部に注入され、救命胴衣20を自動的に膨張させる。
さらに、前記自動開放装置32の円滑な作動のために、前記ガス注入部30のカバー部45には、内部に水の流入が容易にできるように流水ホール38が追加で備えられ、前記流水ホール38を介して流入した水が、前記装着部46内部の自動開放装置32に伝達されるように、内部に流路47が形成され得る。
一方、前記ガス注入部30には、ユーザーがガス注入をするか否かを任意に調節できる手動開放装置36がさらに含まれ得る。
このとき、前記手動開放装置36は、救命胴衣を自動的に膨張させるための構成として、大韓民国登録特許公報第0952995号のほか、公知の技術と同様に構成されてもよく、水が流入すると救命胴衣20の内部に自動でガスを注入して前記救命胴衣20を膨張させる装置において、自動的に動作しない場合に備えて、手動で動作させる構成が追加されることを特徴とする。
次いで、前記手動開放装置36の構成に対する第2実施例として、前記本発明の第2実施例による自動開放装置32が構成された状態を想定する。
図6a〜cに示すように、前記弾性係止ピン34を回転させるために、前記ピストン35とは別途、手動で操作されるスライド状の手動開放装置36を備え、これを動作させて前記弾性係止ピン34が回転するように構成する。
このとき、前記手動開放装置36には、弾性力を提供することができるスプリングなどが備えられ、溺水者が手動開放装置36に対して外力を加えた後、これを解除する場合は弾性力によって進めることになり、前記弾性係止ピン34を回転させるように構成され得る。
また、前記手動開放装置36を作動させるために外力を加える構成は、前記手動開放装置36を作動させた後、前記手動開放装置36から分離できるように構成されることもでき、これは、前記手動開放装置36を作動させるための持ち手37を、溺水者が容易に動作できるようにするものである。
より詳細に説明すると、図7に示すように、前記持ち手37は、ひもまたはロープのような物で構成され、一端にリング39が設けられ、前記手動開放装置36の下部には、前記リング39が接続されるためのラッチ(40)が設けられ前記持ち手37と接続され、前記持ち手37の他端が前記胴体10の外部に突出するように構成される。
さらに、前記手動開放装置36が移動するように構成される前記装着部30の下部面には、前記手動開放装置36が後進してスプリングを加圧する位置に分離溝41が構成され、前記手動開放装置36が前記分離溝41の上部に位置すると、前記ラッチ40に結合された前記持ち手37のリング39が分離されるように構成される。
すなわち、前記ラッチ40は、図8に示すように、下端が開通され上端が塞がれている形状のフック43が外周面に形成され、回動されるローラ44が下部に結合されて、前記手動開放装置36の下部に形成されたラッチヒンジ42に回動可能に結合され、前記フック43は前記弾性係止ピン34の方向を向くように結合され、前記リング39が前記ラッチ40に結合されるときフック43にかかるように設けられる。
したがって、前記分離溝41の上部に前記手動開放装置36が位置すると、前記ラッチ40は、ユーザーが引く持ち手の方向に回動し、前記リング39が前記ラッチ40から離脱される。
このように、溺水者が前記持ち手を強く引くと、前記手動開放装置36は後進して弾性力を受けることになり、弾性力が最大値となる地点で前記持ち手が外れることにより前記手動開放装置36が前進して、前記弾性係止ピン34の他端を押して、前記弾性係止ピン34が回転することにより、前記開放杵33が作動できるようになる。
一方、本発明の自動開放装置32の構造は、一実施例として水に触れると溶けて作動する水溶性の装置を例にしているが、水圧を感知して作動するようにも構成することができ、水圧を感知して作動するように設ける場合、前記胴体10には前記栓12が備えられなくても構わない。
また、手動開放装置36も、自動開放装置32が誤作動または不良により動作しない場合、ユーザーが任意に動作させられる構造であれば、様々な構造に変更し、実施することができ、前記自動開放装置32と、手動開放装置36は、公知技術の様々な形態で構成されたり、本発明において述べている動作原理に基づいて、様々な形態で変更または交替され実施されることができる。
従って、本発明は前記のような構成により、胴体に流入する水の流入を制御することができ、雨天時にも携帯可能であり、小型化された体積で、普段の携帯または保管が簡単である。また、溺水事故の発生時溺水者への伝達が容易であるため、緊迫した状況における迅速な対処が可能な効果を有する。
前記のように紹介された実施例は、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者に本発明の技術的思想が十分に伝えられるために、一例として提供されるものであり、本発明は前記説明の実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。
100:投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣
10:胴体
11:切開ホール
12:栓
13:ファスナー
14:バーストファスナー
20:救命胴衣
21:シール
22:シリンダーホール
30:ガス注入部
31:ガスシリンダー
32:自動開放装置
33:開放杵
34:弾性係止ピン
35:ピストン
36:手動開放装置
37:持ち手
38:流水ホール
39:リング
40:ラッチ
41:分離溝
42:ラッチヒンジ
43:フック
44:ローラー
45:カバー部
46:装着部
47:流路
48:トーションばね

Claims (6)

  1. 一方にファスナー13が備えられる胴体10と、
    前記胴体10の内部に備えられる救命胴衣20と、
    前記救命胴衣20に設けられ、救命胴衣20の内部にガスを注入して膨張させるガス注入部30と、
    を含むことを特徴とする、投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣。
  2. 前記ファスナー13は、
    ファスナーの歯の一部が互いにかみ合わずに接触のみする形状のバーストファスナー14で構成されることを特徴とする、請求項1に記載の投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣。
  3. 前記胴体10には、
    外部と内部とを連通させる一以上の切開ホール11が形成され、前記切開ホール11を開閉させる栓12が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣。
  4. 前記救命胴衣20には、
    救命胴衣20の位置を確認することができる位置情報を送信するGPS送信部がさらに含まれることを特徴とする、請求項1に記載の投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣。
  5. 前記ガス注入部30には、
    ガス注入をするか否かを自動調節する自動開放装置32がさらに備えられることを特徴とする、請求項1に記載の投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣。
  6. 前記ガス注入部30には、
    ユーザーが任意にガス注入をするか否かを調節できる手動開放装置36がさらに含まれることを特徴とする、請求項1に記載の投擲型のファスナー開放式自動膨張救命胴衣。

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