JP2018024185A - 陶板壁材素材の押出成形方法及び押出成形装置 - Google Patents

陶板壁材素材の押出成形方法及び押出成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】幅広で長尺の陶板壁材素材を、押出長方向の端部で樽形変形しないように押し出すことができるようにする。【解決手段】土練機1から流れる粘土を、口金6に設けられた横長の成形用押出孔7より押し出して、幅200〜700mm、厚さ10〜30mm、押出長600mm以上の陶板壁材素材を押出成形すると同時に、土練機1から流れる粘土の両端部を、口金6における成形用押出孔7の両横に仕切壁12,15を介して設けられた捨土用押出孔11,14から捨土として押し出すとともに、捨土用押出孔11,14の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整部材17,19により圧力を付与する。【選択図】図1

Description

本発明は、陶板壁材素材(焼成前)の押出成形方法及び押出成形装置に関するものである。
瓦、タイルなど粘土を原料とした粘土製品を製造する場合、土練機に原料を投入し、土練機内のスクリューを回転させて口金の押出孔より粘土を押し出し、そのまま、又はプレス成形して製品素材を得る。スクリューによる押し出しのため、粘土を押し出す際に、押出孔を通る部位によって粘士の押出速度や密度が異なる。特に押出孔の幅方向端部付近ではそれが顕著になる。そのため、押し出した製品素材は、キレ、曲がり、ねじれなどが起こり、製品不良が発生しやすい。
そこで、特許文献1では、湿式タイルの押出成形において、口金の押出孔の入口よりも上流部に突出自在な調整棒を設けることによって、押出孔に流入する土に均一な密度、圧力を付与することが記載されている。さらに、調整棒に加え、押出孔の入口よりも上流側に土の振り分けを行う振分隔壁を設けたり、中玉に調整板を設けたりすることも記載されている。
また、特許文献2には、湿式タイルの押出成形において、口金に、押出孔の両側に仕切壁を介して押出孔と上下幅が等しい排除用透孔を設け、粘土のうち混合が十分でない不均質な両端部分をこの排除用透孔から押し出して排除することにより、十分に混合された均質な粘土を押出孔から押し出すことが記載されている。さらに、排除用透孔の出口よりも下流側に開口度を調整する調整板を設け、粘土、押出速度等の要因を基にして前記開口度を調整することも記載されている。
タイルのような小型で非長尺の粘土製品であれば、特許文献1,2に記載された技術で、押し出した製品素材にキレ、曲がり、ねじれ等が起こらないようにすることは可能である。
特開平6−170827号公報 実開平3−112310号公報
しかし、幅広で長尺の陶板壁材素材に対しては、特許文献1,2の技術では効果が不十分であった。本発明者らは、口金に特に横長の押出孔を設けて(詳しくは後述する。)、図5(d)に示すような幅300mm、厚さ20mm、押出長900mmの陶板壁材素材を押出成形したところ、押出長方向の端部で幅が減じるように樽形に変形した。そこで、この口金に、特許文献1の調整棒を付加したり、特許文献2の排除用透孔及び調整板を付加したりしてみたところ、樽形変形を(減少はしたが)十分に無くすことはできなかった。
その理由として、特許文献1の調整棒は、押出孔の幅の範囲の粘土にしか圧力を付与しないためと考えられる。また、特許文献2の排除用透孔は、押出孔の幅の範囲を超えたところの粘土に影響を及ぼすものの、調整板は排除用透孔の出口より下流側にあって、排除用透孔から押し出された粘土に圧力を付与するため、そこの粘土から土練機内における押出孔へ流れる粘土と排除用透孔へ流れる粘土との分流部分までに長い距離があり、排除用透孔へ流れる粘土に対する圧力付与の効果が小さいと考えられる。
特に、陶板壁材素材の幅方向の両端部の形状が、複雑であったり左右非対称であったりする場合には、排除用透孔へ流れる粘土の安定性に高い精度が求められるが、排除用透孔の出口よりも下流側に設けた調整板では粘土の密度を安定させることが難しい。
そこで、本発明の目的は、幅広で長尺の陶板壁材素材を、押出長方向の端部で樽形変形しないように押し出すことができるようにすることにある。
[1]陶板壁材素材の押出成形方法
土練機から流れる粘土を、口金に設けられた横長の成形用押出孔より押し出して、幅200〜700mm、厚さ10〜30mm、押出長600mm以上の陶板壁材素材を押出成形すると同時に、
土練機から流れる粘土の両端部を、口金における成形用押出孔の両横に仕切壁を介して設けられた捨土用押出孔から捨土として押し出すとともに、捨土用押出孔の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整部材により圧力を付与することを特徴とする。
[2]陶板壁材素材の押出成形装置
土練機と口金とを備え、
土練機から流れる粘土を押し出して、幅200〜700mm、厚さ10〜30mmの陶板壁材素材を押出成形するための、口金に設けられた横長の成形用押出孔と、
土練機から流れる粘土の両側部を捨土として押し出すための、口金における成形用押出孔の両横に仕切壁を介して設けられた捨土用押出孔と、
土練機から流れる粘土の両側部に圧力を付与するための、捨土用押出孔の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整部材とを含むことを特徴とする陶板壁材素材の押出成形装置。
捨土用押出孔は、その入口から出口まで面積が一定であるストレート孔でもよいし、その入口から出口に向かうにつれて面積が減少するテーパー孔でもよい。一つの捨土用押出孔の出口の面積は、特に限定されないが、60〜1000mmを例示できる。捨土用押出孔の孔形状は、特に限定されないが、円形、長円形、長方形等を例示できる。
調整部材は、前記投影範囲に重なる量を(好ましくはゼロから投影範囲の全部まで)変えられるように変位可能又は交換可能に設けられたものが好ましい。
調整部材は、捨土用押出孔の出口からの距離を変えられるように変位可能又は交換可能に設けられたものが好ましい。
調整部材は、捨土用押出孔の入口よりも上流側にあることが好ましい。この場合、捨土用押出孔の入口から調整部材までの距離は、0〜40mmが好ましく、0〜20mmがより好ましく、0〜15mmが最も好ましい。この距離が40mmを超えると、下記の作用で述べる粘土の制御が難しくなる。
調整部材としては、次の態様を例示できる。
(1)捨土用押出孔の入口よりも上流部分に横方向から進入する調整ボルト又は調整プレート。
(2)捨土用押出孔の入口よりも上流部分に上方向又は下方向から進入する調整ボルト又は調整プレート。
(3)捨土用押出孔の途中部に上方向又は下方向から進入する調整ボルト又は調整プレート。
〈作用〉
土練機から流れる粘土の中央部は成形用押出孔に向かって流れ、土練機から流れる粘土の両端部は捨土用押出孔に向かって流れ、両者の境界部の粘土は、仕切壁の直ぐ上流の分流点で成形用押出孔に向かう流れと捨土用押出孔に向かう流れとに分かれる。
調整部材は、捨土用押出孔の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置されており、従って捨土用押出孔の出口よりも上流側にある所、すなわち分流点に近い所から、粘土に圧力を付与する。そのため、調整部材は、分流点から分流点から捨土用押出孔に向かう流れに対してだけでなく、成形用押出孔に向かう流れに対しても近距離から制御を加えやすくなり、圧力付与による粘土の制御が効率よくできる。
本発明によれば、幅広で長尺の陶板壁材素材を、押出長方向の端部で樽形変形しないように押し出すことができ、製品品質・歩留まりの向上を図ることができる。
実施例1の押出成形装置を示す、(a)は図2のIa−Ia線断面図、(b)は図2のIb−Ib線断面図である。 同押出成形装置の口金装置の(a)は正面図、(b)は背面図である。 同口金装置の分解斜視図である。 同口金装置の(a)は組立後の斜視図、(b)は押出成形時の斜視図である。 同押出成形装置で押出成形した陶板壁材素材の(a)は平面図、(b)は端面図、(c)は部分拡大端面図である。 実施例2の押出成形装置を示す、(a)は図7のVIa−VIa線断面図、(b)は図7のVIb−VIb線断面図である。 同押出成形装置の口金装置の(a)は正面図、(b)は背面図である。 同口金装置の分解斜視図である。 同口金装置の(a)は組立後の斜視図、(b)は押出成形時の斜視図である。 実施例3の押出成形装置を示す、(a)は図11のXa−Xa線断面図、(b)は図11のXb−Xb線断面図である。 同押出成形装置の口金装置の(a)は正面図、(b)は背面図である。 同口金装置の分解斜視図である。 同口金装置の(a)は組立後の斜視図、(b)は押出成形時の斜視図である。 実施例4の押出成形装置の要部を示す、(a)は調整ボルトの斜視図、(b)は捨土用押出孔から同調整ボルトを見た正面図、(c)は調整体を取り付けた調整ボルトの斜視図、(d)は捨土用押出孔から同調整ボルトを見た正面図である。 実施例5の押出成形装置の一部を示す、(a)は平断面図、(b)は側断面図である。 実施例6の押出成形装置の一部を示す、(a)は平断面図、(b)は側断面図である。
土練機1から流れる粘土を、口金6に設けられた横長の成形用押出孔7より押し出して、幅200〜700mm、厚さ10〜30mm、押出長600mm以上の陶板壁材素材50を押出成形すると同時に、
土練機1から流れる粘土の両端部を、口金6における成形用押出孔7の両横に仕切壁12,15を介して設けられた捨土用押出孔11,14から捨土55,56として押し出すとともに、捨土用押出孔11,14の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整部材17,19,25,26,31,33により圧力を付与する。
以下、本発明を具体化した実施例について説明する。なお、実施例で記す材料、構成、形状、数値は例示であって、適宜変更できる。
図1〜図4に示す実施例1の押出成形装置は、図5に示すような陶板壁材素材50を押出成形するためのものである。
陶板壁材素材50は、平板状の本体51と、本体51の幅方向左端の厚さ方向下部から幅方向左方へ延びるアンダーラップ52と、本体51の幅方向右端の厚さ方向上部から幅方向右方へに突出するオーバーラップ53とからなり、幅(オーバーラップ53及びアンダーラップ52を含む全幅)は360mm、厚さは20mm、長さは900〜2000mm(押出成形後に所望の長さに切断したもの)である。図5(c)に示すように、隣り合う一方の陶板壁材素材50のアンダーラップ52と他方の陶板壁材素材50のオーバーラップ53とを重ね、取付金具54により建物の壁部に取り付けられるものであり、いわゆる働き幅は300mmである。
押出成形装置は、スクリュー2を有する土練機1と、土練機1の出口に接続された溜め箱3と、溜め箱3の出口に接続された口金装置4とを備えたものであり、この基本的構成は公知のものである。
口金装置4は、溜め箱3に接続される口金取付板5と、口金取付板5の下流側に取り付けられた口金6とからなる。
口金6は、横長板状の上部材8と下部材9との間に、左右に間隔をおいた左端部材10と右端部材13とが挟まれて構成され、これらの間に横長の成形用押出孔7が形成されている。
左端部材10の成形用押出孔7に面する端部は、前記アンダーラップ52を形成する段付き形状に形成されている。また、左端部材10には、土練機1から流れる粘土の左側部を捨土として押し出すための左側の捨土用押出孔11が、成形用押出孔7に対して仕切壁12を介して設けられている。
右端部材13の成形用押出孔7に面する端部は、前記オーバーラップ53を形成する段付き形状に形成されている。また、右端部材13には、土練機1から流れる粘土の右側部を捨土として押し出すための右側の捨土用押出孔14が、成形用押出孔7に対して仕切壁15を介して設けられている。
捨土用押出孔11,14は、ストレート孔であり、その出口の面積は250〜350mmであり、孔形状は長円形である。
口金取付板5の中央部には、図2(b)等に示すように、成形用押出孔7と左側及び右側の捨土用押出孔11,14をまとめた大きさよりも一回り大きい横長の口金上流側通路5aが貫設され、これらの押出孔7,11,14に連通している。
さらに、土練機1から流れる粘土の両側部に圧力を付与するための、捨土用押出孔11,14の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整部材が設けられている。
実施例1における調整部材は、口金取付板5の左端面から口金上流側通路まで形成されたねじ孔16に螺着された左側の調整ボルト17と、口金取付板5の右端面から口金上流側通路5aまで形成されたねじ孔18に進退調節可能に螺合した左側の調整ボルト19である。調整ボルト17,19の先端部が、口金上流側通路5aに進入して、さらに前記投影範囲に重なり得るようになっている。そして、調整ボルト17,19を変位(ねじ孔16,18で進退)させて、図2(c)にハッチングで示すように、調整ボルト17,19の先端部と前記投影範囲との重なり量をゼロから投影範囲の全部までのレンジで変えることができる。また、調整ボルト17,19は捨土用押出孔11,14の入口よりも上流側にあり、捨土用押出孔11,14の入口から調整ボルト17,19までの距離は約5mmである。
以上のように構成された押出成形装置によれば、
土練機1から流れる粘土(図1(a)の中央の矢印参照)を、口金6に設けられた横長の成形用押出孔7より押し出して、幅200〜700mm、厚さ10〜30mm、押出長600mm以上の陶板壁材素材50を押出成形すると同時に、
土練機1から流れる粘土の両端部(図1(a)の左側の矢印及び右側の矢印参照)を、口金6における成形用押出孔7の両横に仕切壁12,15を介して設けられた捨土用押出孔11,14から捨土55,56として押し出すとともに、捨土用押出孔11,14の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整ボルト17,19により圧力を付与することができる。
土練機1から流れる粘土の中央部は成形用押出孔7に向かって流れ、土練機1から流れる粘土の両端部は捨土用押出孔11,14に向かって流れ、両者の境界部の粘土は、仕切壁12,15の直ぐ上流の分流点で成形用押出孔7に向かう流れと捨土用押出孔11,14に向かう流れとに分かれる。
調整ボルト17,19は、捨土用押出孔11,14の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置されており、従って捨土用押出孔11,14の出口よりも上流側の箇所、すなわち分流点に近い箇所から、粘土に圧力を付与する。そのため、調整ボルト17,19は、分流点から捨土用押出孔11,14に向かう流れに対してだけでなく、分流点から成形用押出孔7に向かう流れに対しても近距離から制御を加えやすくなり、圧力付与による粘土の制御が効率よくできる。
このため、調整ボルト17,19を変位(ねじ孔16,18で進退)させて、図2(c)にハッチングで示すように、調整ボルト17,19の先端部と前記投影範囲との重なり量を変えることにより、粘土の制御を精度良く行うことができ、その調節の結果、図5(a)に示すような幅300mm、厚さ20mm、押出長900mmの陶板壁材素材50を押出成形したところ、押出長方向の端部でも幅が一定になり真っ直ぐに成形することができた。
これに対し、調整ボルト17,19が無い場合には、図5(d)に示すように、陶板壁材素材50’は押出長方向の端部で幅が減じるように樽形に変形した。
図6〜図9に示す実施例2の押出成形装置は、調整部材においてのみ実施例1と相違するものであり、その余の実施例1と共通する部分については説明を省略する。
実施例2における調整部材は、口金取付板5と口金6との間に挟着されたガイド板20に対して上下変位調節可能な左右の調整プレート25,26である。ガイド板20の中央部には、成形用押出孔7と左側及び右側の捨土用押出孔11,14をまとめた大きさよりも一回り大きい通孔21が貫設されている。ガイド板20の上流側の面には左右両端部以外に凹所22が形成されている。凹所22には、左右の調整プレート25,26とその間の中間プレート23とが上方から差し込まれ、左右の調整プレート25,26の下端部が、前記捨土用押出孔11,14の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なり得るようになっている。そして、調整プレート25,26を上下変位調節(上下にスライド)して、図7(c)にハッチングで示すように、調整プレート25,26の先端部と前記投影範囲との重なり量をゼロから投影範囲の全部までのレンジで変えることができる。また、調整プレート25,26は捨土用押出孔11,14の入口よりも上流側にあり、捨土用押出孔11,14の入口から調整プレート25,26までの距離は約10mmである。
実施例2の押出成形装置によっても、実施例1と同様に、陶板壁材素材50を押出成形すると同時に、捨土用押出孔11,14から捨土を押し出し、その際に調整プレート25,26により粘土を制御して、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図10〜図13に示す実施例3の押出成形装置は、調整部材においてのみ実施例1と相違するものであり、その余の実施例1と共通する部分については説明を省略する。
実施例3における調整部材は、口金6の上部材8の上端面の左寄り部から捨土用押出孔11まで形成されたねじ孔30に螺着された左側の調整ボルト31と、上部材8の上端面の右寄り部から捨土用押出孔14まで形成されたねじ孔32に螺着された右側の調整ボルト33である。調整ボルト31,33の下端部が捨土用押出孔11,14の途中部に進入して、捨土用押出孔11,14の出口を上流側へ投影した投影範囲の一部に重なり得るようになっている。そして、調整ボルト31,33を変位(ねじ孔30,32で進退)させて、図11(c)にハッチングで示すように、調整ボルト31,33の先端部と前記投影範囲との重なり量をゼロから投影範囲の全部までのレンジで変えることができる。
実施例3の押出成形装置によっても、実施例1と同様に、陶板壁材素材50を押出成形すると同時に、捨土用押出孔11,14から捨土を押し出し、その際に調整ボルト31,33により粘土を制御して、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。調整ボルト31,33から分流点までの距離は、実施例1と比べればやや遠くなるが、特許文献2と比べれば近い。
図14に示す実施例4の押出成形装置は、調整部材においてのみ実施例1と相違するものであり、その余の実施例1と共通する部分については説明を省略する。
実施例4における調整部材は、実施例1の調整ボルト17,19よりも外径が小さい調整ボルト35(37:右側は図示略)と、調整ボルト35(37)の先端部に着脱可能な、調整ボルト35(37)よりも外径が大きい調整体36(38:右側は図示略)であり、基本的な作用は実施例1と同様である。但し、図14(a)のように調整体36(38)を取り外した調整ボルト35(37)単独のときは、図14(b)にハッチングで示すように、捨土用押出孔(11,14)の出口を上流側へ投影した投影範囲の全部には重なり得ない。図14(c)のように調整ボルト35(37)に調整体36(38)を取り付けたときは、図14(d)にハッチングで示すように、前記投影範囲の全部に重なり得る。このように、調整体36(38)の着脱(交換の1種)によっても、前記投影範囲との重なり量を変えることができる。
実施例4の押出成形装置によっても、実施例1と同様に、陶板壁材素材(50)を押出成形すると同時に、捨土用押出孔(11,14)から捨土を押し出し、その際に調整ボルト35(37)及び調整体36(38)により粘土を制御して、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図15に示す実施例5の押出成形装置は、調整部材に捨土用押出孔の出口からの距離を変えられる機能を加えた点においてのみ実施例1と相違するものであり、その余の実施例1と共通する部分については説明を省略する。
実施例5における調整部材は、実施例1と同様の調整ボルト17,19であるが、口金取付板5にねじ孔16,18がそれぞれ粘土の流れ方向に複数並べて設けられ、各複数のねじ孔16,18のいずれか一つに選択的に調整ボルト17,19を螺着させることにより、捨土用押出孔11,14の出口から調整ボルト17,19までの距離を変えられるようになっている。本例では、調整ボルト17,19は捨土用押出孔11,14の入口よりも上流側にあり、捨土用押出孔11,14の入口から調整ボルト17,19までの距離を3〜40mmのレンジで変えられる。なお、調整ボルト17,19を螺着しないねじ孔16,18は、閉鎖ボルト(図示略)を螺着して閉鎖する。
実施例5の押出成形装置によっても、実施例1と同様に、陶板壁材素材(50)を押出成形すると同時に、捨土用押出孔11,14から捨土を押し出し、その際に調整ボルト17,19により粘土を制御して、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。また、捨土用押出孔11,14の出口から調整ボルト17,19までの距離を変えることにより、調整ボルト17,19による粘土の制御をよりきめ細かく細かく行うことができる。
図16に示す実施例6の押出成形装置は、調整部材に捨土用押出孔の出口からの距離を変えられる機能を加えた点においてのみ実施例2と相違するものであり、その余の実施例2と共通する部分については説明を省略する。
実施例6における調整部材は、実施例2と同様の調整プレート25,26であるが、各調整プレート25,26の、上流側に2枚のスペーサ板27,27を重ねて当てるか、上流側及び下流側に1枚ずつスペーサ板27,27を当てるか、下流側に2枚のスペーサ板27,27を重ねて当てるか、を選択することにより、捨土用押出孔11,14の出口から調整プレート25,26までの距離を変えられるようになっている。本例では、プレート25,26は捨土用押出孔11,14の入口よりも上流側にあり、捨土用押出孔11,14の入口から調整プレート25,26までの距離を10〜25mmのレンジで変えられる。
実施例6の押出成形装置によっても、実施例2と同様に、陶板壁材素材(50)を押出成形すると同時に、捨土用押出孔11,14から捨土を押し出し、その際に調整プレート25,26により粘土を制御して、実施例2と同様の作用効果を得ることができる。また、捨土用押出孔11,14の出口から調整プレート25,26までの距離を変えることにより、調整プレート25,26による粘土の制御をよりきめ細かく行うことができる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)陶板壁材素材は、中実のものに限定されず、押出長方向に延びる複数の孔を備えた中空のものでもよい。この中空のものは、公知の複数の中玉(特許文献2を参照)を成形用押出孔に入り込ませた押出成形装置により、押出成形することができる。
1 土練機
6 口金
7 成形用押出孔
11 捨土用押出孔
12 仕切壁
14 捨土用押出孔
15 仕切壁
16 ねじ孔
17 調整ボルト
18 ねじ孔
19 調整ボルト
25 調整プレート
26 調整プレート
27 スペーサ板
30 ねじ孔
31 調整ボルト
32 ねじ孔
33 調整ボルト
35 調整ボルト
36 調整体
50 陶板壁材素材
55 捨土
56 捨土

Claims (4)

  1. 土練機から流れる粘土を、口金に設けられた横長の成形用押出孔より押し出して、幅200〜700mm、厚さ10〜30mm、押出長600mm以上の陶板壁材素材を押出成形すると同時に、
    土練機から流れる粘土の両端部を、口金における成形用押出孔の両横に仕切壁を介して設けられた捨土用押出孔から捨土として押し出すとともに、捨土用押出孔の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整部材により圧力を付与することを特徴とする陶板壁材素材の押出成形方法。
  2. 土練機と口金とを備え、
    土練機から流れる粘土を押し出して、幅200〜700mm、厚さ10〜30mmの陶板壁材素材を押出成形するための、口金に設けられた横長の成形用押出孔と、
    土練機から流れる粘土の両側部を捨土として押し出すための、口金における成形用押出孔の両横に仕切壁を介して設けられた捨土用押出孔と、
    土練機から流れる粘土の両側部に圧力を付与するための、捨土用押出孔の出口を上流側へ投影した投影範囲の少なくとも一部に重なるように配置された調整部材とを含むことを特徴とする陶板壁材素材の押出成形装置。
  3. 前記調整部材は、前記投影範囲に重なる量を変えられるように変位可能又は交換可能に設けられた請求項2記載の陶板壁材素材の押出成形装置。
  4. 前記調整部材は、捨土用押出孔の出口からの距離を変えられるように変位可能又は交換可能に設けられた請求項2又は3記載の陶板壁材素材の押出成形装置。
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