JP2018024025A - 放電加工機 - Google Patents

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廉夫 中島
友之 古田
Tomoyuki Furuta
友之 古田
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Abstract

【課題】オペレータによる監視・操作を必要とせず、所定の動作を自動的に行う放電加工機を提供する。
【解決手段】ワイヤ放電加工機10は、放電加工を行うために加工液LQを貯留する加工槽42と、放電加工によって発生し、加工槽42に貯留された加工液LQを介して伝達された音を収集する集音装置52と、集音装置52が集音した音情報に基づいて所定の動作を行う制御装置18と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電極と加工対象物とで形成される極間に電圧を印加して電流を流すことで放電加工を行う放電加工機に関する。
ワイヤ放電加工は、高精度に金属を加工することができる加工方法として広く利用されている。ワイヤ放電加工は、高精度であるが故に、周辺環境の変化または機器の故障によって影響を受け、それにより、加工された加工品が不良品になってしまう場合がある。そのため、ワイヤ放電加工機の故障または異常を検出する手段が考案されてきた。
下記に示す特許文献1には、ワイヤ放電加工機の状態を表す物理量を検出し、検出された物理量を表示するとともに、加工条件に応じた物理量の正常範囲を表示するワイヤ放電加工機が開示されている。これにより、ワイヤ放電加工機の状態が正常かどうかをオペレータが判断することが可能となる。
再公表WO2013/157071号公報
上記特許文献1では、オペレータは、表示された情報を見ながらワイヤ放電加工機の現状を把握し、異常と判断した場合は、手動でワイヤ放電加工を停止させなければならない。また、ワイヤ放電加工機においては、例えば、中子の切り落とし加工を行うことが一般的であるが、中子の切り落とし加工を行う際には、オペレータが放電音や加工状態の変化を監視しながら、適切なタイミングで放電加工を停止しなければならない。このように、オペレータが状態を監視して、何らかの操作を行わなければならず、生産効率が悪い。
そこで、本発明は、オペレータによる監視・操作を必要とせず、所定の動作を自動的に行う放電加工機を提供することを目的とする。
本発明は、加工液中で、電極と加工対象物とで形成される極間に電圧を印加して放電を発生させることで、前記加工対象物を放電加工する放電加工機であって、放電加工を行うために前記加工液を貯留する加工槽と、放電加工によって発生し、前記加工槽に貯留された前記加工液を介して伝達された音を収集する集音装置と、前記集音装置が集音した音情報に基づいて所定の動作を行う制御装置と、を備える。
この構成により、集音装置は、加工液を介して放電加工によって発生した音を集音するので、放電加工機の状態を正確に把握することができ、放電加工機の状態に応じた適切な動作を自動で行うことができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記集音装置は、前記加工槽内に設けられ、前記加工槽に貯留された前記加工液と接するように前記加工槽内に設けられ、前記集音装置が設けられる空間を形成する空間形成部をさらに備えてもよい。このように、集音装置が設けられる空間を形成する空間形成部は、加工液と接しているので、集音装置は、放電加工によって発生した音を効率よく集音することができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記空間形成部は、導電性の材料で形成されていてもよい。これにより、放電加工によって発生した放電ノイズによって、音情報が受ける影響を低減させることができ、音情報のS/N比を向上させることができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記空間形成部は、前記加工槽に貯留された前記加工液が前記空間内に浸入しないように、前記加工液を遮蔽し、前記集音装置は、前記空間形成部の前記加工液と接している外壁と隣接して設けられていてもよい。これにより、集音装置を防水にする必要がないので、コストが低廉になり、且つ、集音装置は、放電加工によって発生した音をより効率よく集音することができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記空間形成部は、前記加工槽に貯留された前記加工液を前記空間内に導くように、網目状に形成されていてもよい。これにより、集音装置は、加工液を介して直接放電加工によって発生した音を正確により効率よく集音することができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記集音装置は、前記加工槽の外壁の外側で、前記外壁と隣接して設けられていてもよい。これにより、集音装置は、放電加工によって発生した音をより効率よく集音することができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記集音装置が隣接して設けられる領域の前記外壁は、音を透過できる音透過材料で形成されていてもよい。これにより、放電加工によって発生した音をより効率よく集音することができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記制御装置は、予め決められた基準音情報を記憶した記憶媒体を備え、前記集音装置が集音した前記音情報と前記記憶媒体に記憶された前記基準音情報とを比較し、その比較結果に基づいて、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行ってもよい。これにより、記憶媒体に記憶された基準音情報を用いることで、放電加工機の状態をより正確に把握することができ、それに応じて適切な動作を自動で行うことができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記制御装置は、予め決められた音情報の範囲を示す範囲情報を記憶した記憶媒体を備え、前記記憶媒体に記憶された範囲情報で示される前記範囲内に前記集音装置が集音した前記音情報があるか否かを判断し、その判断結果に基づいて、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行ってもよい。これにより、記憶媒体に記憶された範囲情報を用いることで、放電加工機の状態をより正確に把握することができ、それに応じて適切な動作を自動で行うことができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記記憶媒体には、故障部品に応じた前記基準音情報または前記範囲情報が記憶されており、前記制御装置は、前記集音装置が集音した前記音情報と前記基準音情報または前記範囲情報とに基づいて故障した部品を検出し、部品の故障が検出された場合は、検出された部品が故障している旨の警告を少なくとも行ってもよい。これにより、放電加工機の故障した部品を精度よく検出することができ、それに応じた適切な動作(オペレータへの警告)を自動で行うことができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記記憶媒体には、中子の切り落とし加工の完了に応じた前記基準音情報または前記範囲情報が記憶されており、前記制御装置は、前記集音装置が集音した前記音情報と前記基準音情報または前記範囲情報とに基づいて中子の切り落とし加工が完了したか否かを判断し、中子の切り落とし加工が完了した場合は、放電加工の停止を少なくとも行ってもよい。これにより、中子の切り落とし加工が完了したかを精度よく検出することができ、それに応じた適切な動作(放電加工の停止)を自動で行うことができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記記憶媒体には、びびりに応じた前記基準音情報または前記範囲情報が記憶されており、前記制御装置は、前記集音装置が集音した前記音情報と前記基準音情報または前記範囲情報とに基づいてびびりが発生したか否かを判断し、びびりが発生した場合は、放電加工の停止または加工条件の変更を少なくとも行ってもよい。これにより、びびりが発生したかを精度よく検出することができ、それに応じた適切な動作(放電加工の停止または加工条件の変更)を自動で行うことができる。
本発明は、前記放電加工機であって、前記音情報は、音の大きさ、音の高さ、音色、および、音の周波数の少なくとも1つを示す情報を含んでもよい。
本発明によれば、集音装置は、加工液を介して放電加工によって発生した音を集音するので、放電加工機の状態を正確に把握することができ、放電加工機の状態に応じた適切な動作を自動で行うことができる。
実施の形態の放電加工機の一種であるワイヤ放電加工機の機械的な概略構成図である。 図1に示すワイヤ放電加工機の電気的な概略構成図である。 図2に示す集音装置の配置を説明するための説明図である。 図1に示す制御装置の構成図である。 図4に示す制御装置の動作を示すフローチャートである。 変形例1における集音装置の配置を説明するための説明図である。 変形例2における集音装置の配置を説明するための説明図である。
本発明に係る放電加工機について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。実施の形態においては、放電加工機の一種であるワイヤ放電加工機を例に挙げて説明するが、電極がワイヤでない放電加工機であってもよい。
図1は、ワイヤ放電加工機(放電加工機)10の機械的な概略構成図である。ワイヤ放電加工機10は、加工液中で、ワイヤ電極12と加工対象物W(図2参照)とで形成される極間(隙間)に電圧を印加して放電を発生させることで、加工対象物(被加工物)Wに対して放電加工を施す工作機械である。ワイヤ放電加工機10は、加工機本体14、加工液処理装置16、および、制御装置18を備える。
ワイヤ電極12の材質は、例えば、タングステン系、銅合金系、黄銅系等の金属材料である。一方、加工対象物Wの材質は、例えば、鉄系材料または超硬材料等の金属材料である。
加工機本体14は、加工対象物Wに向けたワイヤ電極12を供給する供給系統20aと、加工対象物Wを通過したワイヤ電極12を回収する回収系統20bとを備える。
供給系統20aは、ワイヤ電極12が巻かれたワイヤボビン22と、ワイヤボビン22に対してトルクを付与するトルクモータ24と、ワイヤ電極12に対して摩擦による制動力を付与するブレーキシュー26と、ブレーキシュー26に対してブレーキトルクを付与するブレーキモータ28と、ワイヤ電極12の張力の大きさを検出する張力検出部30と、ワイヤ電極12をガイドする上ワイヤガイド32とを備える。
回収系統20bは、ワイヤ電極12をガイドする下ワイヤガイド34と、ワイヤ電極12を挟持可能なピンチローラ36およびフィードローラ38と、ピンチローラ36およびフィードローラ38により搬送されたワイヤ電極12を回収するワイヤ回収箱40とを備える。
加工機本体14は、放電加工の際に使用される脱イオン水または油等の加工液を貯留可能な加工槽42を備え、加工槽42内に、上ワイヤガイド32および下ワイヤガイド34が配置されている。この加工槽42は、ベース部44上に載置されている。加工対象物Wは、上ワイヤガイド32と下ワイヤガイド34との間に設けられている。上ワイヤガイド32および下ワイヤガイド34は、ワイヤ電極12を支持するダイスガイド32a、34aを有する。また、下ワイヤガイド34は、ワイヤ電極12の向きを変えながらピンチローラ36およびフィードローラ38に案内するガイドローラ34bを備える。
なお、上ワイヤガイド32は、スラッジ(加工屑)を含まない清浄な加工液を噴出する。これにより、ワイヤ電極12と加工対象物Wとの隙間(極間)を、放電加工に適した清浄な加工液で満たすことができ、放電加工によって発生したスラッジによって放電加工の精度が低下することを防止することができる。また、下ワイヤガイド34も、スラッジを含まない清浄な加工液を噴出してもよい。
加工対象物Wは、テーブル58によって支持されており、テーブル58は、加工槽42内に配置されている(図3参照)。上ワイヤガイド32、下ワイヤガイド34、テーブル58、および、加工対象物Wは、加工槽42によって貯留された加工液LQに浸漬している。
加工機本体14(ワイヤ放電加工機10)は、テーブル58の位置と、ダイスガイド32a、34aによって支持されたワイヤ電極12との位置とを相対的に移動させながら、加工対象物Wに対して加工を行う。
加工液処理装置16は、加工槽42に発生した加工屑(スラッジ)を除去するとともに、電気抵抗率・温度の調整等を行うことで加工液の液質を管理する装置である。この加工液処理装置16によって液質が管理された加工液が再び加工槽42に戻される。制御装置18は、加工機本体14および加工液処理装置16を制御する。
図2は、ワイヤ放電加工機10の電気的な概略構成図である。ワイヤ放電加工機10は、加工電源50および集音装置52をさらに備える。加工電源50は、電源E、2つのパルス投入回路A、B、4つのリレースイッチRL1〜RL4、および、2つの抵抗R1、R2を備える。電源Eは、直流の電源である。電源Eの正極(+極)は、リレースイッチRL1を介してパルス投入回路(第1のパルス投入回路)Aの正極側入力部PI1に接続されるとともに、リレースイッチRL2を介してパルス投入回路(第2のパルス投入回路)Bの正極側入力部PI2に接続されている。
電源Eの負極(−極)は、パルス投入回路Aおよびパルス投入回路Bの負極側入力部NI1、NI2に接続されている。つまり、リレースイッチRL1、RL2は、極間に電圧(パルス電圧)を印加するためのパルス投入回路として、パルス投入回路A、Bのうちどちらを使用するかを切り換えるリレースイッチである。したがって、リレースイッチ(第1のリレースイッチ)RL1およびリレースイッチ(第2のリレースイッチ)RL2は、どちらか一方のみがオンになり、両方が同時にオンになることはない。
パルス投入回路Aおよびパルス投入回路Bの正極側出力部PO1、PO2は、リレースイッチRL3および抵抗(第1の抵抗)R1を介してワイヤ電極12に接続されるとともに、リレースイッチRL4および抵抗(第2の抵抗)R2を介してワイヤ電極12に接続されている。つまり、リレースイッチRL3および抵抗R1と、リレースイッチRL4および抵抗R2とは並列に接続されている。
パルス投入回路Aおよびパルス投入回路Bの負極側出力部NO1、NO2は、加工対象物Wに接続されている。つまり、リレースイッチRL3、RL4は、極間に電圧を印加するために抵抗R1、R2の使用を切り換えるリレースイッチである。したがって、リレースイッチ(第3のリレースイッチ)RL3およびリレースイッチ(第4のリレースイッチ)RL4は、どちらか一方のみがオンになるか、あるいは両方オンになる。
パルス投入回路A、Bは、電源Eの電圧に基づいてパルス電圧を生成し、生成したパルス電圧を極間に印加(投入)してパルス電流を流すものである。つまり、パルス投入回路A、Bによってパルス電圧およびパルス電流が極間に投入される。パルス投入回路Aとパルス投入回路Bとは、異なる周波数のパルス電圧(パルス電流)を生成する。したがって、パルス投入回路Aが生成するパルス電圧(パルス電流)の1パルス当りのエネルギーと、パルス投入回路Bが生成するパルス電圧(パルス電流)の1パルス当りのエネルギーとを異ならせることができる。パルス投入回路A、Bが生成するパルス電圧(パルス電流)の周波数は、制御装置18によって制御される。
加工電源50は、リレースイッチRL1〜RL4によって互いに異なる複数の回路状態をとることができる。つまり、リレースイッチRL1〜RL4の電気的な接続を切り換えることで複数の回路状態が形成され、加工電源50の回路状態を、複数の回路状態のうちいずれか1つの回路状態に設定することができる。リレースイッチRL1〜RL4は、制御装置18の制御によって、オンオフに切り換わる。
集音装置52は、加工液中で行われた放電加工によって発生する音を集音する。集音装置52は、加工槽42に貯留された加工液を介して伝達された音を集音する。つまり、加工液中で行われた放電加工によって発生した音は、加工槽42に貯留された加工液を伝わって集音装置52まで伝達され、集音装置52は、その音を集音する。集音装置52は、音を電気信号(音情報)に変換するマイクロフォン(図示略)を少なくとも有し、そのマイクロフォンで変換された電気信号に基づいて音情報を生成し、生成した音情報を制御装置18に出力する。
この音情報には、放電加工によって発生した音の大きさ、音の高さ、音色、および、音の周波数の少なくとも1つを示す情報が含まれている。つまり、集音装置52は、音解析部(図示略)をさらに有し、音解析部は、マイクロフォンで変換された電気信号に基づいて、放電加工によって発生した音の大きさ、音の高さ、音色、および、音の周波数の少なくとも1つを解析して、音情報を生成する。
次に、図3を用いて、集音装置52の配置について説明する。集音装置52は、図3に示すように加工槽42内に設けられる。加工槽42内には、集音装置52が設けられる空間57を形成する空間形成部56が設けられている。空間形成部56は、加工槽42に貯留された加工液LQと接するように加工槽42内に設けられている。つまり、空間形成部56の一部または全部は、加工槽42に貯留された加工液LQに浸漬している。空間形成部56は、加工槽42に貯留された加工液LQが空間57に浸入しないように加工液LQを遮蔽する。つまり、空間形成部56は、加工槽42内で、加工液LQが貯留される空間と、加工液LQが浸入(貯留)しない空間57とを仕切るためのものである。
放電加工によって、大きな放電ノイズが発生してしまうため、集音装置52で収集された音情報に放電ノイズが乗ってしまう。そのため、空間形成部56を導電性の材料で形成することで、放電ノイズによる影響を低減することができる。つまり、空間形成部56を導電性の材料で形成することで、集音装置52で集音された音情報に含まれる放電ノイズを低減させることができ、S/N比を向上させることができる。
集音装置52は、空間形成部56の外壁56aと隣接して設けられている。したがって、放電加工によって発生した音は、加工液LQおよび空間形成部56の外壁56aを伝わって集音装置52で集音される。そのため、集音装置52は、放電加工で発生した音を効率よく集音することができる。逆に、集音装置52を空間形成部56の外壁56aに隣接して設けない場合は、放電加工によって発生した音は、加工液LQおよび空間形成部56を伝わった後、空中(大気等の気体)を介して集音装置52で集音されるため、音を効率よく集音することができない。なお、図3に示す参照符号58は、加工対象物Wを支持するテーブルを表している。
次に、図4を用いて、制御装置18の構成について簡単に説明する。制御装置18は、入力部60、制御部62、記憶媒体64、および、表示部66を備える。入力部60は、情報および指令等を入力するためにオペレータによって操作される操作部である。入力部60は、数値データ入力用のテンキー、各種ファンクションキー(例えば、電源ボタン等)、キーボード、および、タッチパネル等によって構成される。制御部62は、CPU等のプロセッサとプログラムが記憶されたメモリチップとを有し、プロセッサがこのプログラムを実行することによって、本実施の形態の制御部62として機能する。
記憶媒体64は、制御部62による制御に必要なデータ等を格納しており、バッファメモリとしても機能する。記憶媒体64には、予め決められた基準音情報を記憶している。表示部66は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等によって構成され、必要な情報等を表示する。なお、入力部60のタッチパネルは、表示部66の表示画面に設けられている。
制御部62は、集音装置52が集音した音情報に基づいて所定の動作を行う。具体的には、制御部62は、記憶媒体64に記憶された基準音情報と集音装置52が集音した音情報とを比較する。そして、制御部62は、その差が予め決められた所定の範囲内にある場合は、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行う。
制御部62は、警告を行う場合は、警告内容を表示部66に表示することでオペレータに警告してもよいし、図示しないスピーカから警告内容を示す音を出力することでオペレータに警告してもよい。また、制御部62は、加工条件を変更した場合は、変更後の加工条件で放電加工を行う。
ワイヤ放電加工機10を構成する部品が故障した場合は、放電加工によって発生する音が変化する。例えば、図示しないファンモータやポンプが故障した場合は、その回転数は変わらないが異音が発生する。したがって、記憶媒体64に、各部品に対応付けて、各部品の故障に応じた基準音情報を記憶しておくことで、制御部62は、どの部品が故障しているのかを判断(検出)することができる。制御部62は、集音装置52が集音した音情報と基準音情報との差が所定の範囲内の場合は、基準音情報に対応付けて記憶された部品が故障していると判断し、警告を行う。この際に、制御部62は、放電加工を停止させてもよい。
また、加工対象物Wに対する放電加工においては、中子の切り落とし加工を行うことが一般的である。従来では、切り落とし加工をする際には、オペレータが、放電加工によって発生する音の変化や加工状態を監視しながら丁度よいタイミングで放電加工を停止させていた。この放電加工の停止を自動で行うために、記憶媒体64に、中子の切り落とし加工の完了に対応付けて、中子の切り落とし加工の完了に応じた基準音情報を記憶する。これにより、制御部62は、中子の切り落とし加工が完了したか否かを判断(検出)することができる。制御部62は、集音装置52が集音した音情報と基準音情報との差が所定の範囲内の場合は、中子の切り落とし加工が完了したと判断し、放電加工を停止させる。
さらに、加工液LQを噴出する上ワイヤガイド32と加工対象物Wとの隙間が狭い場合には、加工液LQの噴出圧力によって、テーブル58等のワイヤ放電加工機10の構成部材が振動してしまう、いわゆるびびりが発生する。このびびりによって音も発生する。このびびりは、加工対象物Wのひずみ等によって特定の位置でのみ発生したり、加工対象物W毎に発生個所が異なるため、予防することは困難である。したがって、記憶媒体64に、びびりに対応付けて、びびりに応じた基準音情報を記憶しておくことで、制御部62は、びびりが発生しているか否かを判断(検出)することができる。制御部62は、集音装置52が集音した音情報と基準音情報との差が所定の範囲内の場合は、びびりが発生したと判断し、放電加工を停止させる、または、加工条件を変更する。加工条件の変更としては、例えば、上ワイヤガイド32が噴出する加工液LQの圧力を変更させる。また、加工液LQの圧力の変更によってワイヤ電極12の断線が発生する場合は、放電パルスの休止時間を変更してもよい。
このように、記憶媒体64に、各部品の故障に応じた基準音情報、中子の切り落とし加工が完了したときの基準音情報、および、びびりが発生したときの基準音情報等を記憶しておくことで、どの部品が故障したか、中子の切り落とし加工が完了したか、びびりが発生したかを検出することができる。
次に、図5に示すフローチャートを用いて、制御装置18の動作を説明する。制御装置18は、図5に示す動作を所定の周期で実行する。ステップS1で、制御装置18は、集音装置52が集音した音情報を取得する。次いで、ステップS2で、制御装置18は、ステップS1で取得した音情報と、記憶媒体64に記憶されている基準音情報とを比較する。このとき、記憶媒体64に複数の基準音情報が記憶されている場合は、複数の基準音情報の各々に対して比較を行う。
次いで、ステップS3で、制御装置18は、ステップS1で取得した音情報と基準音情報との差が所定の範囲内にある(入る)か否かを判断する。なお、記憶媒体64に複数の基準音情報が記憶されている場合は、取得した音情報と複数の基準音情報の各々との差が所定の範囲内にあるか否かを判断する。
ステップS3で、音情報と基準音情報との差が所定の範囲内と判断すると、ステップS4に進み、制御装置18は、音情報と基準音情報との差が所定の範囲内にある状態で、所定時間が経過したか否かを判断する。制御装置18は、時刻を計時するクロック機能を有し、このクロック機能を用いて所定時間が経過したか否かを判断する。
ステップS4で、音情報と基準音情報との差が所定の範囲内にある状態で、所定時間が経過していないと判断すると、ステップS1に戻り、上記した動作を繰り返す。一方、ステップS4で、音情報と基準音情報との差が所定の範囲内にある状態で、所定時間が経過したと判断すると、ステップS5に進む。
ステップS5に進むと、制御装置18は、所定の動作を行う。制御装置18は、音情報との差が所定の範囲内にあると判断された基準音情報に応じた動作を行って、本動作を終了する。また、ステップS3で、音情報と基準音情報との差が所定の範囲内にないと判断した場合も、本動作を終了する。
音情報との差が所定の範囲内にあると判断された基準音情報に応じた動作とは、例えば、音情報との差が所定の範囲内にあると判断された基準音情報が、部品の故障に対応するものである場合は、制御装置18は、該部品が故障した旨を警告する。このとき、制御部62は、放電加工を停止させてもよい。
音情報との差が所定の範囲内にあると判断された基準音情報が、中子の切り落とし加工の完了に対応するものである場合は、制御装置18は、放電加工を停止する。このとき、制御装置18は、中子の切り落とし加工が完了して放電加工を停止した旨をオペレータに報知してもよい。オペレータへの報知としては、中子の切り落とし加工が完了して放電加工を停止した旨を表示部66に表示させてもよいし、中子の切り落とし加工が完了して放電加工を停止した旨を示す音を前記スピーカから出力してもよい。
音情報との差が所定の範囲内とあると判断された基準音情報が、びびりに対応するものである場合は、制御装置18は、放電加工を停止させる、または、加工条件を変更する。このとき、制御装置18は、びびりの発生によって放電加工を停止させた旨、または、びびりの発生によって加工条件を変更した旨をオペレータに報知してもよい。オペレータへの報知としては、表示部66にその旨を表示したり、前記スピーカからその旨を示す音を出力したりすることで行われる。
[変形例]
上記実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(変形例1)図6は、変形例1における集音装置52の配置を説明するための説明図である。変形例1では、空間形成部56に代えて網目状に形成された空間形成部56´を用いる。つまり、外壁56a´が網目状に形成された空間形成部56´を用いる。この場合は、加工槽42に貯留されている加工液LQは、空間形成部56´を通って空間57内に浸入する。したがって、網目状に形成された空間形成部56´を用いる場合は、集音装置52を空間形成部56´の外壁56a´と隣接するように設ける必要はないが、集音装置52(少なくともマイクロフォン)は、少なくとも加工液LQに浸漬されている必要がある。これにより、集音装置52は、放電加工によって発生した音を加工液LQを介して直接集音することができるので、より正確に放電加工によって発生した音を集音することができる。
また、放電ノイズの影響を低減するために空間形成部56´を導電性の材料で形成する場合は、網目を細かくする必要がある。具体的には、網目の大きさ(開口部分)を、加工液LQを空間57内に導き、且つ、放電ノイズを予め決められた所定値以下まで除去することができる大きさに設定することが好ましい。
(変形例2)図7は、変形例2における集音装置52の配置を説明するための説明図である。変形例2では、集音装置52を加工槽42の外側に設ける。集音装置52は、加工槽42の外壁42aの外側で、外壁42aと隣接して設けられている。したがって、放電加工によって発生した音は、加工液LQおよび加工槽42の外壁42aを伝わって集音装置52で集音される。そのため、集音装置52は、放電加工で発生した音を効率よく集音することができる。
また、加工槽42の外壁42aのうち、少なくとも集音装置52が設けられる部分は、音を透過することができる音透過材料70で形成されている。つまり、集音装置52は、音透過材料70で形成された加工槽42の外壁42aに隣接して設けられている。これにより、集音装置52は、放電加工で発生した音を効率よく集音することができる。音透過材料70としては、質量が軽く且つ強度、耐腐食性を有する材料が適しており、例えば、アルミニウム、チタン、または、SUSを含む鉄系材料等の比重が軽い金属や樹脂等が適している。なお、図7においては、音透過材料70で形成された部分を網掛けで表している。
なお、上記実施の形態においても同様に、空間形成部56の外壁56aのうち、少なくとも集音装置52が隣接して設けられている部分を、音を透過することができる音透過材料70で形成してもよい。
(変形例3)上記実施の形態では、記憶媒体64に基準音情報を記憶したが、変形例3では、音の範囲を示す範囲情報を記憶する。記憶媒体64は、各部品の故障に応じた範囲情報、中子の切り落とし加工が完了したときの範囲情報、および、びびりが発生したときの範囲情報のうち、少なくとも1つを記憶してもよい。この場合は、制御部62は、集音装置52から取得した音情報が、記憶媒体64に記憶された範囲情報で示される範囲内にあるか(入るか)否かを判断する。そして、制御部62は、取得した音情報が範囲情報で示される範囲内にあると判断した場合は、取得した音情報が範囲内にあると判断された範囲情報に応じた動作(警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つの動作)を行う。
(変形例4)変形例4では、記憶媒体64には、各部品の故障に応じた基準音情報やびびりに応じた基準音情報を記憶するようにしたが、部品の故障やびびりが発生していない正常時における放電加工によって発生する音を基準音情報として記憶する。この場合は、制御部62は、集音装置52から取得した音情報と記憶媒体64に記憶されている基準音情報とを比較し、その差が所定の範囲外となる場合は異常があると判断し、警告および放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行う。
なお、記憶媒体64に、部品の故障やびびりが発生していない正常時における放電加工によって発生する音の範囲を示す範囲情報を記憶してもよい。この場合は、制御部62は、集音装置52から取得した音情報が記憶媒体64に記憶されている範囲情報で示される範囲内に入る(ある)か否かを判断する。そして、制御部62は、取得した音情報が範囲情報で示される範囲外にあると判断した場合は、異常があると判断し、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行う。
(変形例5)上記した変形例1〜4を矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせてもよい。
以上のように、上記実施の形態および変形例1〜5で説明した放電加工機10は、放電加工を行うために加工液LQを貯留する加工槽42と、放電加工によって発生し、加工槽42に貯留された加工液LQを介して伝達された音を収集する集音装置52と、集音装置52が集音した音情報に基づいて所定の動作を行う制御装置18と、を備える。
このように、加工液LQを介して放電加工によって発生した音を集音するので、放電加工機10の状態を正確に把握することができ、放電加工機10の状態に応じた適切な動作を自動で行うことができる。
集音装置52は、加工槽42内に設けられ、加工槽42に貯留された加工液LQと接するように加工槽42内に設けられ、集音装置52が設けられる空間57を形成する空間形成部56(または56´)をさらに備える。このように、集音装置52が設けられる空間57を形成する空間形成部56(または56´)は、加工液LQと接しているので、集音装置52は、放電加工によって発生した音を効率よく集音することができる。
空間形成部56(または56´)は、導電性の材料で形成されているので、放電加工によって発生した放電ノイズによって、音情報が受ける影響を低減させることができ、音情報のS/N比を向上させることができる。
空間形成部56は、加工槽42に貯留された加工液LQが空間57内に浸入しないように、加工液LQを遮蔽するので、集音装置52を防水にする必要がなく、コストが低廉になる。また、集音装置52は、空間形成部56の加工液LQと接している外壁56aと隣接して設けられているので、集音装置52は、放電加工によって発生した音をより効率よく集音することができる。
空間形成部56´は、加工槽42に貯留された加工液LQを空間57内に導くように、網目状に形成されているので、集音装置52は、加工液LQを介して直接放電加工によって発生した音を正確により効率よく集音することができる。
集音装置52は、加工槽42の外壁42aの外側で、外壁42aと隣接して設けられているので、集音装置52は、放電加工によって発生した音をより効率よく集音することができる。
集音装置52が隣接して設けられる領域の外壁56a(または42a)は、音を透過できる音透過材料70で形成されているので、放電加工によって発生した音をより効率よく集音することができる。
制御装置18は、予め決められた基準音情報を記憶した記憶媒体64を備える。制御装置18は、集音装置52が集音した音情報と記憶媒体64に記憶された基準音情報とを比較し、その比較結果に基づいて、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行う。これにより、記憶媒体64に記憶された基準音情報を用いることで、放電加工機10の状態をより正確に把握することができ、それに応じて適切な動作を自動で行うことができる。
制御装置18は、予め決められた音情報の範囲を示す範囲情報を記憶した記憶媒体64を備える。制御装置18は、記憶媒体64に記憶された範囲情報で示される範囲内に集音装置52が集音した音情報があるか否かを判断し、その判断結果に基づいて、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行う。これにより、記憶媒体64に記憶された範囲情報を用いることで、放電加工機10の状態をより正確に把握することができ、それに応じて適切な動作を自動で行うことができる。
記憶媒体64には、故障部品に応じた基準音情報または範囲情報が記憶されていてもよい。この場合は、制御装置18は、集音装置52が集音した音情報と基準音情報または範囲情報とに基づいて故障した部品を検出し、部品の故障が検出された場合は、検出された部品が故障している旨の警告を少なくとも行う。これにより、放電加工機10の故障した部品を精度よく検出することができ、それに応じた適切な動作(オペレータへの警告)を自動で行うことができる。
記憶媒体64には、中子の切り落とし加工の完了に応じた基準音情報または範囲情報が記憶されていてもよい。この場合は、制御装置18は、集音装置52が集音した音情報と基準音情報または範囲情報とに基づいて中子の切り落とし加工が完了したか否かを判断し、中子の切り落とし加工が完了した場合は、放電加工の停止を少なくとも行う。これにより、中子の切り落とし加工が完了したかを精度よく検出することができ、それに応じた適切な動作(放電加工の停止)を自動で行うことができる。
記憶媒体64には、びびりに応じた基準音情報または範囲情報が記憶されていてもよい。この場合は、制御装置18は、集音装置52が集音した音情報と基準音情報または範囲情報とに基づいてびびりが発生したか否かを判断し、びびりが発生した場合は、放電加工の停止または加工条件の変更を少なくとも行う。これにより、びびりが発生したかを精度よく検出することができ、それに応じた適切な動作(放電加工の停止または加工条件の変更)を自動で行うことができる。
なお、集音装置52が集音した音情報は、音の大きさ、音の高さ、音色、および、音の周波数の少なくとも1つを示す情報を含んでいる。
10…放電加工機(ワイヤ放電加工機) 12…ワイヤ電極
14…加工機本体 16…加工液処理装置
18…制御装置 20a…供給系統
20b…回収系統 32…上ワイヤガイド
32a、34a…ダイスガイド 34…下ワイヤガイド
42…加工槽 50…加工電源
52…集音装置 56…空間形成部
56a、56a´…外壁 57…空間
58…テーブル 60…入力部
62…制御部 64…記憶媒体
66…表示部 LQ…加工液
W…加工対象物

Claims (13)

  1. 加工液中で、電極と加工対象物とで形成される極間に電圧を印加して放電を発生させることで、前記加工対象物を放電加工する放電加工機であって、
    放電加工を行うために前記加工液を貯留する加工槽と、
    放電加工によって発生し、前記加工槽に貯留された前記加工液を介して伝達された音を収集する集音装置と、
    前記集音装置が集音した音情報に基づいて所定の動作を行う制御装置と、
    を備えることを特徴とする放電加工機。
  2. 請求項1に記載の放電加工機であって、
    前記集音装置は、前記加工槽内に設けられ、
    前記加工槽に貯留された前記加工液と接するように前記加工槽内に設けられ、前記集音装置が設けられる空間を形成する空間形成部をさらに備える
    ことを特徴とする放電加工機。
  3. 請求項2に記載の放電加工機であって、
    前記空間形成部は、導電性の材料で形成されている
    ことを特徴とする放電加工機。
  4. 請求項2または3に記載の放電加工機であって、
    前記空間形成部は、前記加工槽に貯留された前記加工液が前記空間内に浸入しないように、前記加工液を遮蔽し、
    前記集音装置は、前記空間形成部の前記加工液と接している外壁と隣接して設けられている
    ことを特徴とする放電加工機。
  5. 請求項2または3に記載の放電加工機であって、
    前記空間形成部は、前記加工槽に貯留された前記加工液を前記空間内に導くように、網目状に形成されている
    ことを特徴とする放電加工機。
  6. 請求項1に記載の放電加工機であって、
    前記集音装置は、前記加工槽の外壁の外側で、前記外壁と隣接して設けられている
    ことを特徴とする放電加工機。
  7. 請求項4または6に記載の放電加工機であって、
    前記集音装置が隣接して設けられる領域の前記外壁は、音を透過できる音透過材料で形成されている
    ことを特徴とする放電加工機。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の放電加工機であって、
    前記制御装置は、予め決められた基準音情報を記憶した記憶媒体を備え、前記集音装置が集音した前記音情報と前記記憶媒体に記憶された前記基準音情報とを比較し、その比較結果に基づいて、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行う
    ことを特徴とする放電加工機。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の放電加工機であって、
    前記制御装置は、予め決められた音情報の範囲を示す範囲情報を記憶した記憶媒体を備え、前記記憶媒体に記憶された範囲情報で示される前記範囲内に前記集音装置が集音した前記音情報があるか否かを判断し、その判断結果に基づいて、警告、放電加工の停止、および、加工条件の変更のうち、少なくとも1つを行う
    ことを特徴とする放電加工機。
  10. 請求項8または9に記載の放電加工機であって、
    前記記憶媒体には、故障部品に応じた前記基準音情報または前記範囲情報が記憶されており、
    前記制御装置は、前記集音装置が集音した前記音情報と前記基準音情報または前記範囲情報とに基づいて故障した部品を検出し、部品の故障が検出された場合は、検出された部品が故障している旨の警告を少なくとも行う
    ことを特徴とする放電加工機。
  11. 請求項8または9に記載の放電加工機であって、
    前記記憶媒体には、中子の切り落とし加工の完了に応じた前記基準音情報または前記範囲情報が記憶されており、
    前記制御装置は、前記集音装置が集音した前記音情報と前記基準音情報または前記範囲情報とに基づいて中子の切り落とし加工が完了したか否かを判断し、中子の切り落とし加工が完了した場合は、放電加工の停止を少なくとも行う
    ことを特徴とする放電加工機。
  12. 請求項8または9に記載の放電加工機であって、
    前記記憶媒体には、びびりに応じた前記基準音情報または前記範囲情報が記憶されており、
    前記制御装置は、前記集音装置が集音した前記音情報と前記基準音情報または前記範囲情報とに基づいてびびりが発生したか否かを判断し、びびりが発生した場合は、放電加工の停止または加工条件の変更を少なくとも行う
    ことを特徴とする放電加工機。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の放電加工機であって、
    前記音情報は、音の大きさ、音の高さ、音色、および、音の周波数の少なくとも1つを示す情報を含む
    ことを特徴とする放電加工機。
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