JP2018022741A - 半導体発光素子アレイ、半導体発光装置、及び、車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高品質の発光が可能な半導体発光素子アレイを提供する。【解決手段】 相互に隣接し、相対的に低輝度に発光される第1半導体発光素子及び相対的に高輝度に発光される第2半導体発光素子であって、第1半導体発光素子の発光領域の面積は、第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きく、第2半導体発光素子の発光領域の面積は、第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、複数の半導体発光素子が一方向に沿って配置された半導体発光素子アレイを提供する。【選択図】 図2
Description
本発明は、半導体発光素子アレイ、半導体発光装置、及び、車両用灯具に関する。
光出射(発光)面内における発光輝度の均一化を図る半導体発光素子の発明が開示されている(たとえば特許文献1及び2参照)。特許文献1及び2に記載されるフリップチップ構造の半導体発光素子においては、電極配置を工夫することにより電流密度分布の均一化が実現される。
複数のLED(light emitting diode)素子を行列(マトリクス)状に配置し、個々のLED素子の点消灯を制御することでADB(adaptive driving beam)機能を実現する、マトリクスタイプADB車両用前照灯(ヘッドランプ)が提案されている。
図17A及び図17Bに、マトリクスタイプADB車両用前照灯の配光例を示す。マトリクスタイプADB車両用前照灯を搭載した自動車がハイビーム走行を行う。先行車や対向車が存在しない場合、図17Aに示すように前照灯は全点照射を行い、たとえば道路面全体を照らす。一方、対向車等が存在する場合には、図17Bに示すように対向車等に光が照射されないように、対応するLED素子が消灯される。マトリクスタイプADB車両用前照灯を用いると、周囲に対向車等の車両が存在する状況下でも高い安全性でハイビーム走行をすることができる。
マトリクスタイプADB車両用前照灯においては、前照灯として必要な配光の形成とともに、個々のLED素子の点消灯の反映が要求される。このため、マトリクス状に配置された複数のLED素子(光源)の光源像を前方に投影する光学系を用い、光源の輝度分布(光強度分布)を配光に反映させる。
マトリクスタイプADB車両用前照灯から出射される配光には、たとえば中央付近で高く、周辺に向かって低下していく輝度分布が望まれる。
図18に、マトリクスタイプADB車両用前照灯におけるLED素子の配置と、前照灯から出射される配光の輝度分布の対応の一例を示す。本図には、LED素子が5行13列に配置されている例を示した。一番上の行から順に、A行、B行、C行、D行とし、一番下の行をE行とする。
列方向(縦方向)に沿って見たとき、D行に位置するLED素子が最も明るく発光し、D行を基準に列方向上側、列方向下側の各方向について、離れた行に位置するLED素子ほど暗く発光する。すなわち各列において、LED素子の発光輝度は、A行<B行<C行<D行>E行の関係がある。このため、LED素子が5行13列に配置されたLED素子アレイ(光源)の発光輝度を列方向について見ると、D行の位置で輝度が最も高く、端部(列方向上側及び列方向下側)に向かって徐々に低くなる。
行方向(横方向)に沿って見た場合も同様である。一番左の列から順に、1列、2列、3列とし、一番右の列を13列とする。7列に位置するLED素子が最も明るく発光し、7列を基準に行方向左側、行方向右側の各方向について、離れた列に位置するLED素子ほど暗く発光する。すなわち各行においてLED素子の発光輝度は、1列<2列<・・<6列<7列>8列>・・>12列>13列の関係がある。このため、LED素子アレイの発光輝度を行方向について見ると、7列の位置で輝度が最も高く、端部(行方向左側及び行方向右側)に向かって徐々に低くなる。
図18には、LED素子アレイの右側に、前照灯から出射される配光のパターンを示した。前照灯から出射される配光のパターンは、LED素子アレイを出射する光の輝度分布に対応して形成される。
水平軸(H軸)と垂直軸(V軸)が交差する位置(原点)を含む領域に最高輝度の配光中心が形成され、周辺に向かって輝度が徐々に低下する配光パターンが形成される。配光中心は、D行7列に位置するLED素子に対応して形成される。
配光パターンの上側に水平軸(H軸)に沿う位置の輝度分布を示した。また、配光パターンの右側に垂直軸(V軸)に沿う位置の輝度分布を示した。輝度は、配光中心から離れるにつれて低下するため、山型(弓型)の輝度分布が形成される。
なお、このハイビーム配光パターンで自動車を運転するとき、運転者は多くの場合、配光中心を視野の中心部に合わせて運転を行う。また、配光中心の下側の領域は、たとえば配光中心より自動車側の道路面に照射される配光領域である。
図19A及び図19Bは、他の配光パターンの断面方向の光度分布を示すグラフである。両グラフの横軸は、中心からの角度(任意単位)をリニアスケールで示し、縦軸は、光度(任意単位)を対数スケールで示す。
図19Aに示す例のように、対数スケール上で、光度が滑らかに連続的変化を示す配光は、人間の目にはむらのない均一な配光と認識される。一方、図19Bに示す例のように、対数スケール上で、光度に急激な変化(たとえば図中に矢印で示す位置の段差)があると、人間の目にはその位置がダークやスポットとして認識され、その結果、車両運転上の安全性が損なわれる。
たとえば発光面内の輝度が均一化されたLED素子を用いてLED素子アレイを構成し、個々のLED素子に供給する駆動電流のduty比を異ならせて前照灯の配光に必要なグラデーションを形成しようとする場合、LED素子間(LED素子の非配置位置)に対応する位置で、LED素子アレイを出射する光の輝度に段差が生じる。この輝度段差は、LED素子アレイから出射する光を前方に投影する光学系で修正することが困難であるため、前照灯の配光に輝度むらが生じ、安全性が損なわれる原因となる。
本発明の目的は、高品質の発光が可能な半導体発光素子アレイ、半導体発光装置、及び、高品質の配光が可能な車両用灯具を提供することである。
本発明の一観点によると、相互に隣接し、相対的に低輝度に発光される第1半導体発光素子及び相対的に高輝度に発光される第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きく、前記第2半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、複数の半導体発光素子が一方向に沿って配置された半導体発光素子アレイが提供される。
また、本発明の他の観点によると、相互に隣接する第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きく、前記第2半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、一方向に沿って配置された複数の半導体発光素子と、前記第1半導体発光素子を相対的に低輝度に、前記第2半導体発光素子を相対的に高輝度に発光させるよう制御する制御装置とを有する半導体発光装置が提供される。
更に、本発明の他の観点によると、一方向に沿って配列された複数の半導体発光素子を有し、前記複数の半導体発光素子が配列された中間点よりも一端側にある前記半導体発光素子の各々は、前記一端に向かって発光領域が減少するように形成され、前記複数の半導体発光素子が配列された前記中間点よりも他端側にある前記半導体発光素子の各々は、前記他端に向かって発光領域が減少するように形成されることを特徴とする半導体発光素子アレイが提供される。
また、本発明の他の観点によると、第3半導体発光素子と、前記第3半導体発光素子と隣接し、前記第3半導体発光素子よりも発光領域の面積の小さい第4半導体発光素子とを有し、前記第3半導体発光素子においては、前記第4半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きく、前記第4半導体発光素子においては、前記第3半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい半導体発光素子アレイが提供される。
更に、本発明の他の観点によると、相互に隣接する第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きく、前記第2半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、一方向に沿って配置された複数の半導体発光素子と、前記第1半導体発光素子を相対的に低輝度に、前記第2半導体発光素子を相対的に高輝度に発光させるよう制御する制御装置と、前記半導体発光素子を出射した光の光路上に配置された投影光学系とを有する車両用灯具が提供される。
また、本発明の他の観点によると、第3半導体発光素子と、前記第3半導体発光素子と隣接し、前記第3半導体発光素子よりも発光領域の面積の小さい第4半導体発光素子とを備え、前記第3半導体発光素子においては、前記第4半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きく、前記第4半導体発光素子においては、前記第3半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい半導体発光素子アレイと、前記半導体発光素子アレイを出射した光の光路上に配置された投影光学系とを有する車両用灯具が提供される。
更に、本発明の他の観点によると、相互に隣接する第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、一方向に沿って配置された複数の半導体発光素子と、前記半導体発光素子を出射した光の光路上に配置された投影光学系とを有し、前記第1半導体発光素子の出射光は、前記第2半導体発光素子の出射光よりも水平軸から離れた位置に照射される車両用灯具が提供される。
本発明によれば、高品質の発光が可能な半導体発光素子アレイ、半導体発光装置、及び、高品質の配光が可能な車両用灯具を提供することができる。
図1A〜図1Iを参照し、実施例による半導体発光装置に使用される半導体発光素子アレイの製造方法の概略について説明する。なお、実施例においては半導体発光素子としてLED素子を用いるが、LED素子に限らず、種々の半導体発光素子、たとえばLD(laser diode)素子等を使用可能である。
図1Aを参照する。成長基板11の上方に、たとえば有機金属化学気相成長(metal organic chemical vapor deposition; MOCVD)法を用いてGaN系半導体からなる光半導体積層20を形成する。成長基板11として、たとえばサファイア基板が用いられる。スピネル、ZnO等からなる基板を用いてもよい。
具体的には、まず、成長基板11をサーマルクリーニングし、GaNからなるバッファ層21を成長する。続いて、Si等をドープしたn型GaNからなるn型半導体層22、InGaNで形成される井戸層とGaNで形成される障壁層とを含む多重量子井戸構造からなる活性層(発光層)23、及び、Mg等をドープしたp型GaNからなるp型半導体層24を順次成長し、光半導体積層20を形成する。
次に、光半導体積層20表面(p型半導体層24表面)に、p側電極30を形成する。具体的には、電子ビーム蒸着法やスパッタ法等により、たとえばITO(indium tin oxide)/Ag/Ti/Pt/Auからなる多層膜を成膜する。そしてこの多層膜をフォトリソグラフィ法やリフトオフ法等によりパターニングし、所定形状のp側電極30を形成する。パターニングは、p側電極30に開口部30hが形成されるように行う。
図1Bを参照する。レジストマスクを形成し、塩素ガスを用いたドライエッチング法により、開口部30hに対応する光半導体積層20をエッチングし、ビア20dを形成する。ビア20dはp型半導体層24及び活性層23を貫通する。ビア20dの底面にはn型半導体層22が露出する。
光半導体積層20には、1つ以上のビア20dが形成される。ビア20dの配置位置等については後述する。
図1Cを参照する。光半導体積層20のビア20d内に、n型半導体層22に接触するn側電極50を形成する。
具体的には、まず、p側電極30上及び光半導体積層20のビア20d内に、たとえばスパッタ法によりSiO2膜を成膜する。SiO2膜に限らず、たとえばSiON膜等の絶縁膜を成膜してもよい。
次に、レジストマスクを形成し、CF4/Ar混合ガスを用いたドライエッチング法により、p側電極30の上面一部及びビア20dの底面部に位置するSiO2膜をエッチングして、絶縁層40を形成する。
p側電極30の上面一部に位置するSiO2膜のエッチングにより、コンタクトホール40hが形成される。コンタクトホール40hの底面には、p側電極30が露出する。また、ビア20dの底面部に位置するSiO2膜のエッチングにより、ビア20dの底面にn型半導体層22が露出する。
続いて、主にビア20d内のn型半導体層22が露出する領域に、電子ビーム蒸着法やスパッタ法等により、例えばTi/Ag/Ti/Pt/Auからなる金属多層膜を成膜する。そして金属多層膜をリフトオフ法等によりパターニングして、n側電極50を形成する。
図1Dを参照する。絶縁層40上、n側電極50上、及び、p側電極30上に、第1接合層60を形成する。具体的には、まず、絶縁層40上、n側電極50上、及び、コンタクトホール40h内(p側電極30上)に、電子ビーム蒸着法やスパッタ法等により、たとえばTi/Pt/Auからなる金属多層膜を成膜する。そして金属多層膜をリフトオフ法等でパターニングし、第1接合層60を形成する。
第1接合層60は、間隙60zにより、第1導電領域61と第2導電領域62に電気的に分離される。第1導電領域61はp側電極30と電気的に接続し、第2導電領域62はn側電極50と電気的に接続する。
レジストマスクを形成し、塩素ガスを用いたドライエッチング法により、光半導体積層20の一部をエッチングして、光半導体積層20を所望のサイズに分割する。成長基板11上の、光半導体積層20から第1接合層60までを含む積層構造は、1つのLED素子と見ることができる。この積層構造を、LED構造層90と呼ぶこととする。
続いて、LED構造層90を支持基板12に固定した後、成長基板11をLED構造層90から剥離する。
図1Eを参照する。まず、LED構造層90を固定するための支持基板12を準備する。支持基板12として、たとえばSi基板を用いる。Si基板に限らず、サファイア、GaN、Ge、Mo、CuW、AlN等の各基板を使用することができる。
支持基板12上には、たとえばSiO2からなる絶縁膜12aを介して、パターニングされた第2接合層70が形成されている。第2接合層70は、たとえばTi/Ni/Au/Pt/AuSnからなる金属多層膜である。間隙70zによって、第1導電領域71と第2導電領域72とに電気的に分離されている。
次に、LED構造層90を支持基板12に対向配置する。具体的には、第1接合層60の間隙60zと第2接合層70の間隙70zが相対するように対向させる。
図1Fを参照する。200℃に加熱した状態で第1接合層60と第2接合層70とを接触させ、3MPaで加圧しながら2分間保持する。その後、室温まで冷却し、第1接合層60と第2接合層70とを融着接合する。これによりLED構造層90が支持基板12上に固定される。
図1Gを参照する。レーザリフトオフ法により、光半導体積層20と成長基板11を分離する。具体的には、成長基板11側からKrFエキシマレーザ光を照射し、バッファ層21を熱分解する。これにより光半導体積層20(LED構造層90)と成長基板11が分離される。
成長基板11の剥離によって露出したn型半導体層22表面に、マイクロコーン構造層(微細凹凸層)22aを形成する。マイクロコーン構造層22aは、n型半導体層22表面を、TMAH(水酸化フェニルトリメチルアンモニウム)水溶液(温度約70℃、濃度約25%)等によりウエットエッチングすることで形成される。マイクロコーン構造層22aによって、光半導体積層20で発光される光が効率的に外部に取り出される。
図1Hを参照する。n型半導体層22(マイクロコーン構造層22a)上に、化学気相堆積(chemical vapor deposition; CVD)法等により、たとえばSiO2からなる表面保護膜25を形成する。その後、レーザスクライブまたはダイシングにより、支持基板12を、複数のLED構造層(LED素子)90を包含する所定のサイズに分割する。こうして、複数のLED構造層(LED素子)90を含むLED素子アレイ(半導体発光素子アレイ)が製造される。LED素子アレイは、たとえば一方向に配列する6個のLED構造層(LED素子)90を備える。
LED素子アレイに波長変換層(蛍光体層)を設けることで、白色光を得ることができる。
図1Iを参照する。分割した支持基板12上方に、波長変換層80を形成する。波長変換層80は、複数のLED構造層(LED素子)90を覆うように形成する。具体的には、蛍光体材料82を含むペースト状のマトリクス部材81を、LED構造層(LED素子)90上方に滴下または塗布した後に、マトリクス部材81を硬化させて形成する。
マトリクス部材81には、透光性を有する熱硬化性樹脂、たとえばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂等を用いることができる。蛍光体材料82には、たとえばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット、Y3Al5O12)を用いる。マトリクス部材81中における蛍光体材料82の濃度は50重量%程度である。また、波長変換層80の厚さは50μm程度である。
波長変換層80を備えるLED素子アレイは、以上の工程を付加して製造される。
各LED素子90においては、第2導電層70の第1導電領域71(p側電極30)、及び、第2導電領域72(n側電極50)を介し、光半導体積層20に正孔及び電子が注入される(電流が供給される)。正孔と電子は活性層23において再結合し、再結合に係るエネルギが光及び熱として放出される。
活性層23から放出された光は、主としてn型半導体層22表面(保護膜25表面)から出射される。出射された光の一部は、蛍光体材料82に入射することなく波長変換層80を透過する。他の一部は蛍光体材料82に入射し、異なる波長の光に変換されて波長変換層80を出射する。
光半導体積層20にGaN系半導体を用いる場合、青色光が光半導体積層20から放出される。また、蛍光体材料82にYAGを用いる場合、蛍光体材料82からは黄色光が放出される。蛍光体材料82に入射せず、波長変換層80を透過した青色光と、蛍光体材料82に入射し、波長変換されて波長変換層80を出射する黄色光とで白色光を得ることができる。
図2Aに、製造されたLED素子アレイの概略的な平面図を示す。LED素子アレイは一方向(列方向)に沿って配置された6個のLED素子を含む。LED素子は6行1列に配置されている。
一番上の行から順に、A行、B行、C行、D行、E行、一番下の行をF行と規定する。また、A行、B行、C行、D行、E行、F行のLED素子を、順にLED素子90a、90b、90c、90d、90e、90fとする。LED素子90a〜90fは相互にサイズの等しい矩形の平面形状を有する。
各LED素子90a〜90fの光半導体積層20には、複数(本図に示す例では10個)のビア20d(図1B参照)が形成されている。ビア20dの平面形状は、たとえば円形であり、すべてのビア20dは同サイズである。
LED素子90a〜90dにおけるビア20dの配置態様(配置位置)は相互に等しい。また、LED素子90fにおいては、ビア20dが、LED素子90a〜90dと上下逆の位置に配置されている。LED素子90eにおいては、ビア20dは左右の端部側に等間隔に配置される。
図2Bに、列方向に沿って相互に隣接する2つのLED素子90a、90bの概略的な平面図を示す。LED素子90a、90bのビア20dは、ともに、列方向に沿う上側の端部付近で相対的にビア同士の間隔が狭く、数が多く、列方向に沿う下側の端部付近で相対的にビア同士の間隔が広く、数が少なくなるように形成されている。また、列方向に沿う上側の半分領域と列方向に沿う下側の半分領域を比較したとき、ビア20dは、前者において相対的に数が多く(領域内でのビアの占有面積密度が大きく)、後者において相対的に数が少なく(領域内でのビアの占有面積密度が小さく)なるように配置されている。
このため、列方向に沿ってLED素子90a、90bを見たとき、両素子90a、90bのビア20dの数は、LED素子90aにおいては、LED素子90b側の端部付近で相対的に少なく、LED素子90bにおいては、LED素子90a側の端部付近で相対的に多い。また、両素子90a、90bのビア20dは、LED素子90aにおいては、LED素子90b側の半分領域で相対的に(他の半分領域よりも)数が少なく、LED素子90bにおいては、LED素子90a側の半分領域で相対的に(他の半分領域よりも)数が多い。
ビア20dの形成位置では、活性層(及びp型半導体層)が除去されている。このため、ビア20dの配置位置は非発光領域となる。
したがって、列方向に沿って相互に隣接する2つのLED素子90a、90bを見たとき、両素子90a、90bの発光領域の面積は、LED素子90aにおいては、LED素子90b側の端部付近で相対的に大きく、LED素子90bにおいては、LED素子90a側の端部付近で相対的に小さい。また、両素子90a、90bの発光領域の面積は、LED素子90aにおいては、LED素子90b側の半分領域(列方向に沿って半分する領域)で相対的に(他の半分領域よりも)大きく、LED素子90bにおいては、LED素子90a側の半分領域(列方向に沿って半分する領域)で相対的に(他の半分領域よりも)小さい。
列方向に沿って相互に隣接するLED素子90b、90c間、及び、LED素子90c、90d間にも、発光領域の面積に関し、LED素子90a、90b間に存在する関係と同様の関係が存在する。
上述のように、LED素子90eにおいては、ビア20dは左右の端部側に等間隔に配置される。LED素子90eにおいては、列方向上側の半分領域と列方向下側の半分領域のビア20d占有面積は等しい。
このため、列方向に沿ってLED素子90d、90eを見たとき、LED素子90dの発光領域の面積は、LED素子90e側の端部付近で相対的に大きい。また、LED素子90dの発光領域の面積を列方向に沿う半分領域で比較すると、下側の半分領域(LED素子90e側の半分領域)における面積が相対的に大きい。一方、LED素子90eの発光領域の面積は、列方向上側の半分領域と列方向下側の半分領域で等しい。
LED素子90fにおいては、ビア20dが、LED素子90a〜90dと上下反転した位置に形成されているため、列方向に沿ってLED素子90e、90fを見たとき、LED素子90fの発光領域の面積は、LED素子90e側の端部付近で相対的に大きい。また、LED素子90fの発光領域の面積を列方向に沿う半分領域で比較すると、上側の半分領域(LED素子90e側の半分領域)における面積が相対的に大きい。
本例においては、列状に並ぶLED素子90a〜90fの中間点でもって発光領域の面積の変化の向きが異なっている。LED素子90eが中間点に位置し、それよりも図面上側にあるLED素子90a〜90dでは、図面上側の端部に向かって、発光領域の面積が減少するように形成され、図面下側にあるLED素子90fでは、図面下側の端部に向かって、発光領域の面積が減少するように形成されている。
図2Cに、実施例による半導体発光装置の概略的な平面図を示す。実施例による半導体発光装置は、図2Aに示す半導体発光素子アレイに制御装置100を接続して構成される。
制御装置100は、たとえば電源を含み、LED素子90a〜90fを、たとえば交流駆動(duty駆動)する。直流駆動でもよい。制御装置100により、LED素子90a〜90fの発光、たとえば点消灯や発光強度(輝度)が制御される。制御装置100は、たとえばLED素子90a〜90fの発光を独立に制御する。
制御装置100は、一例としてLED素子90a〜90fの各々に供給する電流のdutyを異ならせ、LED素子90a〜90fを相互に異なる輝度で発光させる。他の例として、電流値そのものをLED素子ごとに異ならせ、異なる輝度とする方法もある。dutyと電流値をともに変化させてもよいであろう。
制御装置100は、たとえばLED素子90eが最も明るく発光し、LED素子90eを基準に列方向上側、列方向下側の各方向について、離れた行に位置するLED素子ほど暗く発光するように制御する。すなわちLED素子90a〜90fは、発光輝度が、LED素子90a<LED素子90b<LED素子90c<LED素子90d<LED素子90e>LED素子90fとなるように制御される。
なお、LED素子90a〜90fの各々において、発光領域内の各点における発光輝度は等しい。
図3に、比較例による半導体発光装置の概略的な平面図を示す。比較例による半導体発光装置は、すべてのLED素子において、ビアが左右の端部側に等間隔に配置され、列方向上側の半分領域と列方向下側の半分領域のビア占有面積が等しく、したがって、列方向上側の半分領域と列方向下側の半分領域とで、発光領域の面積が等しい点で実施例と相違する。各LED素子は、実施例と同様に、E行に位置するLED素子が最も明るく発光し、E行を基準に列方向上側、列方向下側の各方向について、離れた行に位置するLED素子ほど暗く発光する、すなわち発光輝度が、A行<B行<C行<D行<E行>F行となるように駆動制御される。
比較例による半導体発光装置においては、各LED素子の発光面内における輝度分布は均一的であるが、相互に隣接するLED素子間に対応する位置で、半導体発光装置を出射する光の輝度に段差が生じる。また、比較例による半導体発光装置に光学系を付加し、出射光を前方に投影して配光を形成する場合、LED素子間に対応する位置で配光に光度むらが生じる。
これに対し、図2Cに示す実施例による半導体発光装置では、たとえば相互に隣接する2つのLED素子90a、90bのうち、相対的に低輝度発光するLED素子90aについては、発光領域の面積が、相対的に高輝度発光するLED素子90b側の端部付近で大きくなるように構成されている。また、相対的に低輝度発光するLED素子90aにおいては、相対的に高輝度発光するLED素子90b側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きい。
相対的に高輝度発光するLED素子90bについては、発光領域の面積が、相対的に低輝度発光するLED素子90a側の端部付近で小さくなるように構成されている。また、相対的に高輝度発光するLED素子90bにおいては、相対的に低輝度発光するLED素子90a側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい。
このため、相対的に低輝度発光するLED素子90aにおいては、相対的に高輝度発光するLED素子90b側の端部付近、すなわちLED素子90a、90b間領域(非発光領域)近傍における平均輝度が高い。また、相対的に高輝度発光するLED素子90b側の半分領域の方が、他の半分領域よりも平均輝度が高い。
相対的に高輝度発光するLED素子90bにおいては、相対的に低輝度発光するLED素子90a側の端部付近、すなわちLED素子90a、90b間領域(非発光領域)近傍における平均輝度が低い。また、相対的に低輝度発光するLED素子90a側の半分領域の方が、他の半分領域よりも平均輝度が低い。
したがって、実施例による半導体発光装置においては、2つのLED素子90a、90b間における輝度段差を低減することができる。また、実施例による半導体発光装置においては、同様の理由で、LED素子90b、90c間における輝度段差、及び、LED素子90c、90d間における輝度段差も低減される。
LED素子90d、90eに関しては、LED素子90eの発光面内における輝度分布は均一的であるが、相対的に低輝度発光するLED素子90dにおいて、相対的に高輝度発光するLED素子90e側の端部付近、すなわちLED素子90d、90e間領域(非発光領域)近傍における平均輝度が高い。また、相対的に低輝度発光するLED素子90dにおいては、相対的に高輝度発光するLED素子90e側の半分領域の方が、他の半分領域よりも平均輝度が高い。
したがって、LED素子90d、90e間における輝度段差も低減される。また、同様の理由で、LED素子90e、90f間における輝度段差も低減される。
このように、実施例による半導体発光装置は、輝度段差の低減された、高品質の発光が可能な半導体発光装置である。
なお、実施例による半導体発光装置では、LED素子90a〜90dの各々において、全体として、列方向上側の発光領域が小さくなるようにビア20dが形成されている。また、LED素子90fにおいては、全体として、列方向下側の発光領域が小さくなるようにビア20dが形成されている。LED素子90eを中間点として、それより上側と下側で分かれている。このため、実施例による半導体発光装置においては、各LED素子90a〜90d、90fの配置位置においても、最高輝度で発光するLED素子90eから離れるにつれて、発光輝度が低くなるようなグラデーションをもつ輝度分布が形成される。
図4A及び図4Bは、実施例による半導体発光装置の変形例を示す概略的な平面図である。
実施例においては、同一サイズのビア20dの数の分布により、たとえば低輝度に発光するLED素子の高輝度素子側の発光領域の面積を大きくし、高輝度に発光するLED素子の低輝度素子側の発光領域の面積を小さくしたが、たとえば図4Aに示す第1変形例のように、ビア20dのサイズで発光領域の面積の分布を調整してもよい。
第1変形例においては、たとえば列方向に沿って相互に隣接する2つのLED素子90a、90bを見たとき、両素子90a、90bのビア20dのサイズは、LED素子90aにおいては、LED素子90b側の端部付近で相対的に小さく、LED素子90bにおいては、LED素子90a側の端部付近で相対的に大きい。また、LED素子90aにおいては、LED素子90b側の半分領域で相対的に(他の半分領域よりも)小サイズのビアが配置され、LED素子90bにおいては、LED素子90a側の半分領域で相対的に(他の半分領域よりも)大サイズのビアが配置されている。
相対的に低輝度発光するLED素子90aにおいては、相対的に高輝度発光するLED素子90b側の端部付近、すなわちLED素子90a、90b間領域(非発光領域)近傍における平均輝度が高くなる。また、相対的に高輝度発光するLED素子90b側の半分領域の方が、他の半分領域よりも平均輝度が高くなる。
相対的に高輝度発光するLED素子90bにおいては、相対的に低輝度発光するLED素子90a側の端部付近、すなわちLED素子90a、90b間領域(非発光領域)近傍における平均輝度が低くなる。また、相対的に低輝度発光するLED素子90a側の半分領域の方が、他の半分領域よりも平均輝度が低くなる。
このため、たとえば相互に隣接する2つのLED素子90a、90b間における輝度段差を低減することができる。第1変形例による半導体発光装置も、高品質の発光が可能な半導体発光装置である。
図4Bに示す第2変形例のように、LED素子の平面形状により発光領域の面積の分布の調整を行ってもよい。
第2変形例においては、LED素子90a〜90d、90fの平面形状を台形(等脚台形)とし、高輝度発光する隣接素子側に、長さの長い辺側を配置する。なお、LED素子90eの平面形状は矩形である。
第2変形例においても、たとえば相互に隣接する2つのLED素子90a、90bのうち、相対的に低輝度発光するLED素子90aにおいては、発光領域の面積が、相対的に高輝度発光するLED素子90b側で大きい。また、相対的に高輝度発光するLED素子90b側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きい。
相対的に高輝度発光するLED素子90bにおいては、発光領域の面積が、相対的に低輝度発光するLED素子90a側で小さい。また、相対的に低輝度発光するLED素子90a側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい。
このため、第2変形例による半導体発光装置においても、たとえば相互に隣接する2つのLED素子90a、90b間における輝度段差を低減することができる。第2変形例による半導体発光装置も、高品質の発光が可能な半導体発光装置である。
なお、LED素子90a〜90d、90fの外形は、台形に限らず、たとえば隣接する低輝度発光素子に近づくにつれ、幅狭となる形状(LED素子90a、90bについていえば、LED素子90aはLED素子90b側ほど幅広となり、LED素子90bはLED素子90a側ほど幅狭となる形状)とすることができる。低輝度発光素子側の端部の幅が相対的に狭く、高輝度発光素子側の端部の幅が相対的に広い形状(LED素子90a、90bについていえば、LED素子90aは、LED素子90b側の端部の幅が、それと対向する端部の幅よりも広く、LED素子90bは、LED素子90a側の端部の幅が、それと対向する端部の幅よりも狭い形状)とするだけでも、輝度段差を低減する効果は得られる。
図5は、第3の変形例による半導体発光装置を示す概略的な平面図である。たとえば図2に示す実施例においては、LED素子90a〜90fは相互にサイズの等しい矩形の平面形状を有する。また、制御装置100は、LED素子90a〜90fを独立に制御する。更に、制御装置100は、LED素子90a〜90fの各々に供給する電流のduty比や電流値を異ならせることで、LED素子90a〜90fを相互に異なる輝度で発光させる。しかし、LED素子90a〜90fのサイズの変化によっても相互に輝度を異ならせることができる。
第3の変形例においては、LED素子90a〜90fは、この順に配列されている。LED素子90a〜90fは、すべて矩形の平面形状を有するが、平面サイズ(発光領域の面積)においては、LED素子90e<LED素子90c=LED素子90d=LED素子90f<LED素子90b<LED素子90aの関係がある。LED素子90a〜90fに一定の値の電流を供給する。このとき、LED素子90a〜90fは、平面サイズ(発光領域の面積)に応じた輝度で発光する。相対的にサイズの大きい(発光領域の面積が大きい)LED素子は相対的に低い輝度で発光し、相対的にサイズの小さい(発光領域の面積が小さい)LED素子は相対的に高い輝度で発光する。具体的には、サイズ(発光領域の面積)が最小であるため、電流密度が最も高くなるLED素子90eは、最高輝度で発光し、サイズ(発光領域の面積)が最大であるため、電流密度が最も低くなるLED素子90aは、最低輝度で発光する。輝度においては、LED素子90a<LED素子90b<LED素子90c=LED素子90d=LED素子90f<LED素子90eの関係がある。
第3の変形例の構成では、各LED素子90a〜90fのサイズによって輝度の差を設けている。なお、この例では電流値を一定としたが、電流値を異ならせてもよい。更に、duty比を異ならせる駆動と併用することもできる。併用の場合であっても、輝度変化の作用を助長する効果がある。直列につないでも並列につないでもよいであろう。
第3の変形例では、LED素子90a、90bにおいて、同サイズの円形状ビア20dの配置を偏らせて、発光領域の面積の分布を調整する。たとえば、LED素子90aにおいては、LED素子90b側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きく、LED素子90bにおいては、LED素子90a側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さくなるように、ビア20dを配置する。なお、LED素子90c〜90fのビア20dは左右の端部側に等間隔に配置され、列方向に沿う半分領域間で発光領域の面積は相互に等しい。
第3の変形例では、LED素子90c、90d間、LED素子90d、90e間、及び、LED素子90e、90f間では、輝度段差の低減を行わない。LED素子90b、90c間と、それよりも顕著にLED素子90a、90b間で、輝度段差の低減が行われる。このように、すべての素子間ではなく一部の素子間、たとえば発光輝度が相対的に低い素子間でのみ、輝度段差の低減を行ってもよい。
なお、第3の変形例では、LED素子90c、90d、90fを同じ輝度で発光させているが、このようにLED素子90a〜90fのすべてを相互に異なる輝度で発光させなくてもよい。
図6は、第4の変形例による半導体発光装置を示す概略的な平面図である。実施例及び第1〜第3の変形例においては、E行に位置するLED素子90eのみが最高輝度となるように発光させるが、最高輝度で発光させるLED素子を複数にしてもよい。第4の変形例においては、D行とE行に位置するLED素子90d、90eが最高輝度となるように発光させる。第4の変形例は、2つのLED素子90d、90eを最高輝度で発光させる点、及び、LED素子90eにおけるビア20dの配置態様において実施例と相違する。LED素子90eにおけるビア20dの配置態様は、LED素子90fにおけるそれと等しい。
第4の変形例においては、最高輝度で発光するLED素子90d、90e間領域を除くすべての素子間領域で輝度段差が顕著に低減される。
実施例及び第1〜第3の変形例による半導体発光装置を出射する光においては、輝度がE行(最高輝度で発光するLED素子90e)の位置で最も高くなり、端部(列方向上側及び列方向下側)に向かって単調減少する山型(弓型)の輝度分布が形成されるが、第4の変形例においては、輝度がD行及びE行(最高輝度で発光するLED素子90d、90e)の位置で最も高くなり、端部(列方向上側及び列方向下側)に向かって単調減少する山型(弓型)の輝度分布が形成される。なお、単調減少には、隣接するLED素子の発光輝度が相互に等しい場合も含まれる。
第4の変形例においては、LED素子90d、90eの間を中間点として、図面上側のLED素子90a〜90dにおいては、上側の端部に向かって、発光面積が小さくなるように形成され、図面下側のLED素子90e、90fにおいては、下側の端部に向かって、発光面積が小さくなるように形成される。
図7は、第5の変形例による半導体発光装置を示す概略的な平面図である。実施例は、6個のLED素子が1列に配置された6行1列の半導体発光装置であるが、第5の変形例は、LED素子が複数列に配置された半導体発光装置である。具体的には、288個のLED素子が6行48列に配置されている。
列方向に沿うLED素子の輝度は、実施例と同様に制御される。すなわち制御装置100は、E行に位置するLED素子が最も明るく発光し、E行に位置するLED素子を基準に列方向上側、列方向下側の各方向について、離れた行に位置するLED素子ほど暗く発光するように制御する。各列のLED素子は、発光輝度が、A行<B行<C行<D行<E行>F行となるように制御される。
このため、第5の変形例においては、列方向に沿って見たとき、輝度がE行の位置で最も高くなり、端部(列方向上側及び列方向下側)に向かって単調減少する山型(弓型)の輝度分布が形成される。
図8に、ある列の6個のLED素子の駆動例を示す。縦軸は電流値、横軸は時間を示す。発光輝度は、たとえば駆動電流のduty比によって制御することができる。図8においては、すべてのLED素子の電流値を一定としているため、瞬間的な輝度は同じだが、人の目には時間平均された輝度が感じられる。たとえばduty比を低くすることで輝度を低くすることが可能である。相対的に高輝度発光させるLED素子には相対的にduty比の高い駆動電圧を印加し、相対的に低輝度発光させるLED素子には相対的にduty比の低い駆動電圧を印加する。duty比は、E行で最も高く、E行を基準として端部(列方向上側及び列方向下側)に向かって徐々に低くすればよい。
第5の変形例による半導体発光装置においては、行方向についても山型(弓型)の発光輝度分布を形成する。一番左の列から順に、1列、2列、3列とし、一番右の列を48列とする。たとえば24列と25列に位置するLED素子が最も明るく発光し、24列、25列を基準に行方向左側、行方向右側の各方向について、離れた列に位置するLED素子ほど暗く発光させる。すなわち各行において、LED素子の発光輝度を、1列<2列<・・<23列<24列=25列>26列>・・>47列>48列とする。第5の変形例による半導体発光装置の発光輝度を行方向について見ると、24列及び25列の位置で輝度が最も高く、端部(行方向左側及び行方向右側)に向かって徐々に低くなる。
行方向の輝度分布も、たとえば駆動電圧のduty比で制御することができる。すなわち相対的に高輝度発光させるLED素子には相対的にduty比の高い駆動電圧を印加し、相対的に低輝度発光させるLED素子には相対的にduty比の低い駆動電圧を印加する。duty比は、24列、25列で最も高く、24列、25列を基準として端部(行方向左側及び行方向右側)に向かうにしたがい徐々に低くすればよい。
輝度分布は、duty比による制御以外の方法でも形成することができる。たとえば第3の変形例による半導体発光装置(図5参照)のように、LED素子のサイズ(素子が備える発光領域の面積)で制御することが可能である。また、6個のLED素子を、異なる電流値で駆動してもよい。更に、たとえば列方向に沿って配列される6個のLED素子の発光輝度を、素子サイズ、duty比、電流値変化のうちの複数の組み合わせを用いて制御することもできる。
実施例及び変形例による半導体発光装置は、たとえば車両用灯具、一例としてADB車両用前照灯に好適に利用可能である。
図9は、実施例による車両用灯具(ADB車両用前照灯)を示す概略図である。実施例による車両用灯具は、光源110及び投影光学系120を備える。投影光学系120は、第1投影レンズ121、第2投影レンズ122、及び、光拡散性配光制御素子123を含んで構成される。
光源110として、たとえば実施例または変形例による半導体発光装置を使用することができる。
光源110を出射した光の光路上に投影光学系120が配置される。光源110を出射し、投影光学系120に入射してこれを透過した光によって、車両前方に配光130が形成される。
光源110は、投影光学系120(第1、第2投影レンズ121、122)の車両後方側焦点位置の近傍に配置される。たとえば投影光学系120(第1、第2投影レンズ121、122)の車両前方側焦点位置の近傍に、配光130が形成される。
投影光学系120の配置位置から車両前方側焦点位置までの距離(投影光学系120を出射する光の光軸方向に沿う距離)は、10m以上である。
配光130では、図17、図18に示すような配光分布が描かれる。実施例または変形例による半導体発光装置においては、たとえば最も高い輝度で駆動するLED素子90eが垂直方向における配光の中心(図18における水平軸Hと重なる位置)を照射し、LED素子90a〜90dがそれより垂直方向で上方に当たる領域を照射し、LED素子90fが下方に当たる領域を照射することになる。配光の中心よりも垂直方向上方を照射する、相互に隣接するLED素子、たとえばLED素子90aとLED素子90bでは、より上方を照射するLED素子90aで、LED素子90b側の半分領域が他の半分領域よりも発光面積が大きく、より下方を照射するLED素子90bで、LED素子90a側の半分領域が他の半分領域より発光面積が小さく形成される。LED素子90eよりも下方に照射を行うLED素子90fでは、素子面内において、LED素子90e側の方が発光面積が大きく、反対側の、より下方を照射する領域が、発光面積が小さい。
光拡散性配光制御素子123は、入射光を所定範囲に拡散させて出射し、配光130を制御する。光拡散性配光制御素子123の存在によって、第1、第2投影レンズ121、122のみで光源110像を投影する場合よりも、光源110像が広げられる。
図10A及び図10Bは、車両前方側焦点位置の近傍に、投影光学系120を出射した光の光軸に垂直に配置されたスクリーン上に投影される光源110像を示す概略的な平面図である。
図10Aの下の矢印を参照する。光拡散性配光制御素子123を含む投影光学系120を用いると、光源110上の一点は、配光(スクリーン上の光源110像)上のある範囲に広げられる。これは逆に考えると、図10Aの上の矢印で表すように、配光上の一点は、光源110上のある範囲によって照明されることを意味する。つまり、配光上のある一点の明るさは、光源110上のある範囲の平均輝度(部分平均輝度)に比例する。光源110上のある範囲(部分平均される範囲)は、光拡散性配光制御素子123における光拡散の程度、投影光学系120の設計等によって決定される。
図10Bを参照する。たとえば光源110が2行3列のLED素子アレイ部分を備えるとすると、このLED素子アレイ部分から出射された光は、光拡散性配光制御素子123を含む投影光学系120を透過することで、一例として図中に点線で示す範囲に照射される。光は、LED素子アレイ部分のLED素子間領域(非発光領域)に対応する配光上の領域にも照射される。
光拡散性配光制御素子123を含む投影光学系120を用いることで、光源110像の合成により配光が形成され、LED素子間領域(非発光領域)における配光むらが抑制される。このため、実施例による車両用灯具においては、高品質の配光130が実現される。
また、光源110として、たとえばLED素子間領域における輝度段差が低減された、実施例及び変形例による半導体発光装置を用いると、当該LED素子間領域に対応する位置における配光の輝度段差が更に低減され、配光むらが一層抑制された、より高品質の配光130を実現することができる。快適性や安全性等を向上させることも可能である。
なお、上述のように、実施例による車両用灯具においては、光拡散性配光制御素子123を用い、光源110から出射される光を部分平均化して配光130を形成する。このため配光130には、光源110の部分平均輝度が反映される。
実施例及び変形例による半導体発光装置は、ビア20dの配置や素子の外形によって発光領域の分布を調整し、光出射面における部分平均輝度を調整している。たとえば高輝度発光するLED素子の、低輝度発光するLED素子側の端部付近のビア数を多くしてその近傍の部分平均輝度を低くし、低輝度発光するLED素子の、高輝度発光するLED素子側の端部付近のビア数を少なくしてその近傍の部分平均輝度を高くしている。実施例及び変形例による半導体発光装置の部分平均輝度を、光拡散性配光制御素子123を含む投影光学系120によって形成される配光130における輝度段差が小さくなるように、一例として最小となるように調整してもよい。
図11に、投影光学系120の構成例を示す。本構成例においては、第1投影レンズ121及び第2投影レンズ122に非球面レンズを用い、両レンズ121、122間に光拡散性配光制御素子123を配置する。
第1及び第2投影レンズ121、122の直径は50mm、中心部の厚さは10mmである。また、両レンズ121、122の屈折率は1.5168である。第1投影レンズ121の光源側表面の曲率は−180、非球面係数は9であり、出射側表面の曲率は−50、非球面係数は−1である。第2投影レンズ122の光源側表面の曲率は−350、非球面係数は12であり、出射側表面の曲率は−53、非球面係数は0である。
光拡散性配光制御素子123は、直径が50mm、厚さが1mmである。
光源110と第1投影レンズ121の光源側表面の中心の間の距離が50mmとなるように、光源110及び第1投影レンズ121を配置する。光拡散性配光制御素子123は、第1投影レンズ121の出射側表面の中心と3mmの距離を隔てて配置される。第2投影レンズ122は、光源側表面の中心が第1投影レンズ121の出射側表面の中心と8mmの距離を隔てるように配置される。
この構成においては、投影光学系120から車両前方側焦点位置までの距離は25mとなる。
本願発明者は、図11に示す構成の投影光学系120を用い、第1〜第4シミュレーションを行った。
図12は、シミュレーションに使用した光源(LED素子アレイ)を示す概略的な平面図である。光源は、2行3列に配置されたLED素子111a〜111fを含む。1行めには、左から順に、LED素子111a、111b、111cが配置され、2行めには、左から順に、LED素子111d、111e、111fが配置される。各LED素子111a〜111fの平面形状は、縦(列方向の長さ)1.2mm、横(行方向の長さ)0.6mmの矩形である。行方向に沿うLED素子間の間隔は0.3mm、列方向に沿うLED素子間の間隔は0.05mmとした。
図12に示す光源を、図11に示す光源110の位置(投影光学系120の車両後方側焦点位置の近傍)に配置する。車両前方側焦点位置の近傍に、投影光学系120を出射する光の光軸に垂直なスクリーンを配置し、配置されたスクリーン上に投影される配光について計算を行った。
図13A〜図13Cに、第1シミュレーションにおけるLED素子構成、及び、シミュレーション結果を示す。
図13Aを参照する。第1シミュレーションにおいては、ビアが左右の端部側に等間隔に配置されたLED素子111a〜111fとした。第1シミュレーションの各LED素子111a〜111fにおいては、列方向上側の半分領域と列方向下側の半分領域とで、発光領域の面積は等しい。各LED素子111a〜111fの光束は、順に150lm、200lm、150lm、100lm、140lm、100lmとした。列方向に沿って見たとき、1行めのLED素子111a〜111cを相対的に高輝度に発光させ、2行めのLED素子111d〜111fを低輝度に発光させている。
図13Bに、スクリーン上に投影される配光の光度分布を示す。また、図13Cに、A−A断面(図13B参照)に沿った光度分布を示す。図13Cのグラフにおいて、横軸は角度を単位「°」で表し、縦軸は、光度を単位「cd」で表す。
配光の光度に段差があり、配光むらが生じることがわかる。
図14A〜図14Cに、第2シミュレーションにおけるLED素子構成、及び、シミュレーション結果を示す。
図14Aを参照する。第2シミュレーションにおいては、ビアの数及び配置位置で発光領域の面積の分布を調整したLED素子111a〜111fを用いる。各LED素子111a〜111fの光束は、第1シミュレーションの場合と等しく、順に150lm、200lm、150lm、100lm、140lm、100lmである。列方向に沿って見たとき、1行めのLED素子111a〜111cを相対的に高輝度に発光させ、2行めのLED素子111d〜111fを低輝度に発光させる。
列方向に沿って相互に隣接する2つのLED素子111a、111d(LED素子111b、111e/LED素子111c、111f)のうち、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111fについては、発光領域の面積が、相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111c側の端部付近で大きくなるように構成されている。また、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111fにおいては、相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111c側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きい。
相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111cについては、発光領域の面積が、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111f側の端部付近で小さくなるように構成されている。また、相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111cにおいては、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111f側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい。
第2シミュレーションで用いる光源は、実施例による半導体発光装置(図2C参照)に類似する半導体発光装置であるともいえ、列方向に沿って相互に隣接する2つのLED素子111a、111d(LED素子111b、111e/LED素子111c、111f)間における輝度段差が低減された半導体発光装置である。
図14Bに、スクリーン上に投影される配光の光度分布を示す。また、図14Cに、B−B断面(図14B参照)に沿った光度分布を示す。図14Cのグラフにおいて、横軸は角度を単位「°」で表し、縦軸は、光度を単位「cd」で表す。
図14Cのグラフを図13Cのグラフと比較すると、第2シミュレーションにおいては、配光の光度段差が低減され、配光むらが抑制されていることが明らかである。
図15A〜図15Cに、第3シミュレーションにおけるLED素子構成、及び、シミュレーション結果を示す。
図15Aを参照する。第3シミュレーションでは第1シミュレーションと等しいLED素子111a〜111fを使用する。第1シミュレーションとは、各LED素子111a〜111fの光束が異なり、第3シミュレーションにおいては、各LED素子111a〜111fの光束は、順に150lm、200lm、150lm、70lm、100lm、70lmである。列方向に沿って見たとき、1行めのLED素子111a〜111cを相対的に高輝度に発光させ、2行めのLED素子111d〜111fを低輝度に発光させる点は第1シミュレーションと等しい。
図15Bに、スクリーン上に投影される配光の光度分布を示す。また、図15Cに、C−C断面(図15B参照)に沿った光度分布を示す。図15Cのグラフにおいて、横軸は角度を単位「°」で表し、縦軸は、光度を単位「cd」で表す。
配光の光度に段差があり、配光むらが生じることがわかる。
図16A〜図16Cに、第4シミュレーションにおけるLED素子構成、及び、シミュレーション結果を示す。
図16Aを参照する。第4シミュレーションにおいては、ビアのサイズで発光領域の面積の分布が調整されたLED素子111a〜111fを用いる。各LED素子111a〜111fの光束は、第3シミュレーションの場合と等しく、順に150lm、200lm、150lm、70lm、100lm、70lmである。列方向に沿って見たとき、1行めのLED素子111a〜111cを相対的に高輝度に発光させ、2行めのLED素子111d〜111fを低輝度に発光させる。
第2シミュレーションの光源と同様に、列方向に沿って相互に隣接する2つのLED素子111a、111d(LED素子111b、111e/LED素子111c、111f)のうち、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111fについては、発光領域の面積が、相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111c側の端部付近で大きくなるように構成されている。また、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111fにおいては、相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111c側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きい。
相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111cについては、発光領域の面積が、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111f側の端部付近で小さくなるように構成されている。また、相対的に高輝度発光するLED素子111a、111b、111cにおいては、相対的に低輝度発光するLED素子111d、111e、111f側の半分領域の方が、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい。
第4シミュレーションで用いる光源は、第1の変形例による半導体発光装置(図4A参照)に類似する半導体発光装置であるともいえ、列方向に沿って相互に隣接する2つのLED素子111a、111d(LED素子111b、111e/LED素子111c、111f)間における輝度段差が低減された半導体発光装置である。
図16Bに、スクリーン上に投影される配光の光度分布を示す。また、図16Cに、D−D断面(図16B参照)に沿った光度分布を示す。図16Cのグラフにおいて、横軸は角度を単位「°」で表し、縦軸は、光度を単位「cd」で表す。
図16Cのグラフを図15Cのグラフと比較すると、第4シミュレーションにおいては、配光の光度段差が、若干ではあるが低減されていることがわかる。
以上、実施例、変形例等に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば、実施例等においては、電極が形成されたビアを用いて発光領域の面積の分布を調整したが、ビアは、電極として機能しない、単に活性層等が除去された穴でもよい。電極としてのビアと、活性層等が除去された単なる穴の混在でもかまわないであろう。
実施例、変形例等の組み合わせも可能である。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
実施例及び変形例による半導体発光装置は、たとえば車両用灯具に好適に利用可能である。また、複数の半導体発光素子を用いて構成される一般照明器具等にも好適に利用できる。
実施例による車両用灯具は、車両用灯具一般、たとえば自動車用前照灯、二輪車用前照灯、殊にADBヘッドランプに好適に利用可能である。
11 成長基板
12 支持基板
12a 絶縁膜
20 光半導体積層
20d ビア
21 バッファ層
22 n型半導体層
22a マイクロコーン構造層
23 活性層
24 p型半導体層
25 表面保護膜
30 p側電極
30h 開口部
40 絶縁層
40h コンタクトホール
50 n側電極
60 第1接合層
60z 間隙
61 第1導電領域
62 第2導電領域
70 第2接合層
70z 間隙
71 第1導電領域
72 第2導電領域
80 波長変換層
81 マトリクス部材
82 蛍光体材料
90 LED構造層
90a〜90f LED素子
100 制御装置
110 光源
120 投影光学系
121 第1投影レンズ
122 第2投影レンズ
123 光拡散性配光制御素子
130 配光
12 支持基板
12a 絶縁膜
20 光半導体積層
20d ビア
21 バッファ層
22 n型半導体層
22a マイクロコーン構造層
23 活性層
24 p型半導体層
25 表面保護膜
30 p側電極
30h 開口部
40 絶縁層
40h コンタクトホール
50 n側電極
60 第1接合層
60z 間隙
61 第1導電領域
62 第2導電領域
70 第2接合層
70z 間隙
71 第1導電領域
72 第2導電領域
80 波長変換層
81 マトリクス部材
82 蛍光体材料
90 LED構造層
90a〜90f LED素子
100 制御装置
110 光源
120 投影光学系
121 第1投影レンズ
122 第2投影レンズ
123 光拡散性配光制御素子
130 配光
Claims (15)
- 相互に隣接し、相対的に低輝度に発光される第1半導体発光素子及び相対的に高輝度に発光される第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きく、前記第2半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、複数の半導体発光素子が一方向に沿って配置された半導体発光素子アレイ。
- 前記第1半導体発光素子においては、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりもビアの数が少なく、前記第2半導体発光素子においては、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりもビアの数が多い請求項1に記載の半導体発光素子アレイ。
- 前記第1半導体発光素子においては、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小サイズのビアが配置され、前記第2半導体発光素子においては、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大サイズのビアが配置されている請求項1に記載の半導体発光素子アレイ。
- 前記第1半導体発光素子は、前記第2半導体発光素子側の端部の幅が、それと対向する端部の幅よりも広く、前記第2半導体発光素子は、前記第1半導体発光素子側の端部の幅が、それと対向する端部の幅よりも狭い形状を有する請求項1に記載の半導体発光素子アレイ。
- 前記第1半導体発光素子は、前記第2半導体発光素子側ほど幅広となり、前記第2半導体発光素子は前記第1半導体発光素子側ほど幅狭となる形状を有する請求項4に記載の半導体発光素子アレイ。
- 相互に隣接する第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きく、前記第2半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、一方向に沿って配置された複数の半導体発光素子と、
前記第1半導体発光素子を相対的に低輝度に、前記第2半導体発光素子を相対的に高輝度に発光させるよう制御する制御装置と
を有する半導体発光装置。 - 前記制御装置は、前記一方向に沿って配置された複数の半導体発光素子のうちの単数または複数を、該複数の半導体発光素子の中で最も高い輝度で発光させ、かつ、他の半導体発光素子を、前記一方向に沿って輝度が単調減少するように発光させる請求項6に記載の半導体発光装置。
- 一方向に沿って配列された複数の半導体発光素子を有し、
前記複数の半導体発光素子が配列された中間点よりも一端側にある前記半導体発光素子の各々は、前記一端に向かって発光領域が減少するように形成され、
前記複数の半導体発光素子が配列された前記中間点よりも他端側にある前記半導体発光素子の各々は、前記他端に向かって発光領域が減少するように形成されることを特徴とする半導体発光素子アレイ。 - 第3半導体発光素子と、
前記第3半導体発光素子と隣接し、前記第3半導体発光素子よりも発光領域の面積の小さい第4半導体発光素子と
を有し、
前記第3半導体発光素子においては、前記第4半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きく、前記第4半導体発光素子においては、前記第3半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい半導体発光素子アレイ。 - 相互に隣接する第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きく、前記第2半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、一方向に沿って配置された複数の半導体発光素子と、
前記第1半導体発光素子を相対的に低輝度に、前記第2半導体発光素子を相対的に高輝度に発光させるよう制御する制御装置と、
前記半導体発光素子を出射した光の光路上に配置された投影光学系と
を有する車両用灯具。 - 前記投影光学系は、入射光を拡散させて出射する光拡散性素子を含む請求項10に記載の車両用灯具。
- 第3半導体発光素子と、前記第3半導体発光素子と隣接し、前記第3半導体発光素子よりも発光領域の面積の小さい第4半導体発光素子とを備え、前記第3半導体発光素子においては、前記第4半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が大きく、前記第4半導体発光素子においては、前記第3半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも発光領域の面積が小さい半導体発光素子アレイと、
前記半導体発光素子アレイを出射した光の光路上に配置された投影光学系と
を有する車両用灯具。 - 前記投影光学系は、入射光を拡散させて出射する光拡散性素子を含む請求項12に記載の車両用灯具。
- 相互に隣接する第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子であって、前記第1半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第2半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも大きい第1半導体発光素子及び第2半導体発光素子を含み、一方向に沿って配置された複数の半導体発光素子と、
前記半導体発光素子を出射した光の光路上に配置された投影光学系と
を有し、
前記第1半導体発光素子の出射光は、前記第2半導体発光素子の出射光よりも水平軸から離れた位置に照射される車両用灯具。 - 前記第2半導体発光素子の発光領域の面積は、前記第1半導体発光素子側の半分領域で、他の半分領域よりも小さい請求項14に記載の車両用灯具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016151902A JP2018022741A (ja) | 2016-08-02 | 2016-08-02 | 半導体発光素子アレイ、半導体発光装置、及び、車両用灯具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022516581A (ja) * | 2019-03-14 | 2022-02-28 | シグニファイ ホールディング ビー ヴィ | 発光デバイス |
WO2024053323A1 (ja) * | 2022-09-06 | 2024-03-14 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用灯具 |
-
2016
- 2016-08-02 JP JP2016151902A patent/JP2018022741A/ja active Pending
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JP2022516581A (ja) * | 2019-03-14 | 2022-02-28 | シグニファイ ホールディング ビー ヴィ | 発光デバイス |
WO2024053323A1 (ja) * | 2022-09-06 | 2024-03-14 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用灯具 |
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