JP2018022432A - 設備運用計画作成装置と方法とプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】設備と空調機の消費電力の合計を考慮して当該設備による製品の生産の運用計画を生成する装置、方法、プログラムの提供。【解決手段】複数の製品に関する生産目標情報を入力する生産目標入力部と、前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報から算出した前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算部と、前記設備の運用計画を出力する出力部と、を備える。【選択図】図15

Description

本発明は、設備の運用計画を作成する装置、方法、及びプログラムに関する。
リフロー炉など稼働時に放熱を伴い温度調整を必要とする設備(電気設備)が設置された工場等においては、設備と当該設備から放熱を冷却し建屋内の温度、湿度を調整する空調機の両方の電力が必要となる。なお、リフロー炉は、SMT(Surface Mount Technology)ライン等に用いられ、半田ペーストが印刷されその上に部品を搭載したプリント基板上を加熱して半田を溶かす処理を行う。
工場等の省エネを行う際に、設備だけでなく、空調機を対象とすることで大きな省エネ効果が得られる可能性がある。
装置と空調機の省エネを図る関連技術として、例えば特許文献1には、空調室を安全な温度に保つことができ、さらに空調機およびICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)装置の省エネを実現する構成が開示されている。特許文献1において、ICT装置情報取得部は、各ICT装置の吸込温度情報および各ICT装置の消費電力の情報を収集し、ICT装置消費電力推定部は、収集された各ICT装置の吸込温度情報および各ICT装置の消費電力情報の学習データに基づいて、ICT装置の消費電力を推定する。空調機情報取得部は、各空調機の消費電力情報および各空調機の吹出温度情報を収集し、空調機消費電力推定部は、収集された各空調機の消費電力情報および各空調機の吹出温度情報の学習データに基づいて、空調機の消費電力を推定する。決定部は、各空調機の消費電力の合計と各ICT装置の消費電力の合計の和を目的関数とし、ICT装置の稼動・停止状態を表す変数rjを考慮したICT装置の温度条件を表す不等式制約条件、ICT装置の稼動台数に関する制約条件として、各空調機の消費電力の合計および各ICT装置の消費電力の合計が最小となる各空調機の設定温度および各ICT装置の稼動停止を表す変数rjを数理計画法で決定する。
特許文献2には、情報処理装置とその冷却に寄与する空調機の間の相対距離、空調機の使用に基づき、各情報処理装置に関する装置別空調機動作係数を求め、各情報処理装置の消費電力と各情報処理装置あたりの空調機消費電力の合計を表す装置関連消費電力式を装置別空調機動作係数を用いて作成し、各情報処理装置の装置関連消費電力式と、各情報処理装置の性能から、各情報処理装置の単位消費電力あたりの性能を示す省電力性能指数を算出し、省電力性能指数が高い情報処理装置を優先して作業負荷を割りあてることで計算機室全体(情報処理装置と空調機の全体)の省電力化を図る構成が開示されている。
また、特許文献3には、気象変化の情報を取得し、前記気象変化の情報の取得に対応させて、生産設備における経時変化する消費電力のパターンを取得し、前記気象変化の情報と前記消費電力のパターンとを関連付けて関連付けデータを作成し、気象変化の予想情報を入力し、作成した関連付けデータおよび入力した前記気象変化の予想情報に基づいて、生産設備(工作機械、ワーク搬送ロボット)、空調装置の計画消費電力のパターンを作成し、製造ライン全体の計画消費電力のパターンを組み替えて平準化する構成が開示されている。
なお、設備や空調機等の電源電流波形の取得に関して、HEMS(Home Energy Management System)、BEMS(Building Energy Management System)、FEMS(Factory Energy Management System)等では、コントローラが電気設備(装置)に設置された測定器からの電流波形、電圧波形等をリアルタイムで取得する構成のほか、分電盤の主幹等に流れる電流波形を観測して通信網を介してクラウドサーバに転送し、クラウドサーバ上で機械学習を使った人工知能(Artificial Intelligence)等により機器毎に波形を分離し、機器毎の消費電力量や、機器毎のオン、オフを推定する機器分離技術の利用も検討されている(非特許文献1)。
また、電力波形に基づき電気機器の状態を判別する関連技術として、例えば非特許文献2には、分電盤に取り付けた1つの電流センサを用いて基幹線に流れている電流波形(1周期分の瞬時波形)を取得し、各機器固有の電流波形情報を備えた波形データベースに照らして、波形解析することにより、機器ごとの消費電力を推定し、機器の状態を判別することが記載されている。
なお、非特許文献3には、ジョブ開始前の段取替時間を含み各ジョブの納期が異なる最適スケジュール問題の近似解法として焼きなまし法、タブー探索法、遺伝的アルゴリズムの適用例が開示されている。
特開2015−050378号公報 国際公開第2010/032501号 特開2013−228922号公報
"機器分離技術を活用したサービスの東京電力との共同実証について"、インフォメティス株式会社、[平成28年5月01日検索]インターネット(URL:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000012366.html) 河本滋、戸泉貴裕、實吉永典、"1つのセンサーで複数機器の消費電力や利用状況を見える化する電力指紋分析技術"、NEC技報/Vol.68 No.2/ICTが拓くスマートエネルギーソリューション特集 岩瀬弘和、"ジョブの納期の異なるフローショップスケジューリング問題"、東京成徳大学研究紀要 ―人文学部・応用心理学部― 第17号(2010)
例えば工場全体の消費電力において空調機の占める割合は大きいため、製品を生産(加工)する設備のみを省エネしても、所望の省エネ効果が得られない可能性がある。機械部品などの生産工場の場合、生産設備の電力は全体の約50%、空調機は約15%程度ともいわれる。
図1(A)は、熱機器と空調機の関係を説明する図である。製品を加工する熱機器(例えばリフロー炉)からの放熱に対して空調機2で冷却することで、室内の温度、湿度が一定となるように調整する。図1(B)はリフロー炉の消費電力を模式的に例示する図である。炉内の温度を規定温度に設定するため、はじめに消費電力は急激に増加し、その後、設定温度で生産が行われる。
設備(例えば図1ではリフロー炉:稼働時に放熱を伴う機器)での製品の生産の運用計画の策定にあたり、当該設備の消費電力と空調機の消費電力を併せて省エネ効果を図る運用計画を策定するシステムの実現が望まれる。これは、設備だけでなく、空調機を対象とすることで、大きな省エネ効果が得られる可能性があるためである。
例えば、生産する製品を変更する段取り替えの多い少量多品種の工場等では、段取り替えの際に、設備の設定温度を変えることも多い。温度が設定値に落ち着くまでの生産待ちの間にも、設備と空調機の双方の電力が使用されている。したがって、製品を生産する設備と空調機の双方の電力を削減することで、大きな省エネ効果が得られることになる。
本発明は、上記課題の認識に基づき創案されたものであって、その目的の一つは、設備の消費電力と、空調機の消費電力の合計を考慮して当該設備による製品の生産の運用計画を生成する装置、方法、プログラムを提供することにある。上記以外の課題、目的については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明の一つの側面によれば、複数の製品に関する生産目標の情報を入力する生産目標入力部と、前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報から算出した、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算部と、前記設備の運用計画を出力する出力部とを備えた設備運用計画作成装置が提供される。
本発明の他の側面によれば、コンピュータを用いて製品を生産する設備の運用計画を作成する方法であって、
複数の製品に関する生産目標の情報を入力するステップと、
前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報から算出した、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定するステップと、
前記設備の運用計画を出力装置に出力するステップと、を含む設備運用計画作成方法が提供される。
本発明のさらに他の側面によれば、複数の製品に関する生産目標の情報を入力する処理と、前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報から算出した、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する処理と、前記設備の運用計画を出力装置に出力する処理とをコンピュータに実行させるプログラムが提供される。本発明によれば、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み出し可能な記録媒体(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の半導体ストレージ、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等のnon−transitory computer readable recording medium)が提供される。
本発明によれば、設備と空調機の消費電力の合計を考慮して当該設備による製品の生産の運用計画を生成することを可能としている。
本発明の実施形態の適用対象を例示する図である。 本発明の第1の実施形態の構成を例示する図である。 本発明の第1の実施形態の構成を例示する図である。 (A)乃至(D)は本発明の第1の実施形態を模式的に説明する図である。 本発明の第1の実施形態の運用計画作成部の構成を例示する図である。 本発明の第1の実施形態の運用計画作成部の動作の一例を例示する流れ図である。 (A)乃至(F)は本発明の第1の実施形態を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の運用計画作成部の構成を例示する図である。 本発明の第2の実施形態の運用計画作成部の動作の一例を例示する流れ図である。 本発明の第3の実施形態の構成を例示する図である。 (A)乃至(D)は本発明の第3の実施形態を模式的に説明する図である。 (A)乃至(D)は本発明の第3の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の実施形態を説明する図である。 本発明の基本形態を説明する図である。
本発明の実施形態について説明する。なお、特に制限されるものではないが、以下の実施形態では、設備として図1に示したリフロー炉等の熱機器とする。なお、熱機器は、リフロー炉以外に制限されるものでなく、例えば溶解炉、熱処理炉、焼結炉、乾燥炉等、各種電気炉等であってもよい。
本発明によれば、図15を参照すると、設備運用計画作成装置100は、
・複数の製品に関する生産目標情報を入力する生産目標入力部32と、
・前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標情報に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算部42と、
・前記設備の運用計画を出力する出力部50と、を備えている。運用計画計算部42による設備の運用計画に基づき設備を運用することで、設備と空調機の消費電力の合計を考慮して当該設備による製品の生産の運用計画を生成することを可能としている。
本発明の一形態によれば、
・製品を生産する設備の運用情報と消費電力情報を取得し記憶部(図3の41)に記憶する設備情報取得部(図3の熱機器情報取得部10)と、
・空調機の運用情報と消費電力情報を取得し前記記憶部(図3の41)に記憶する空調機情報取得部(図3の20)と、
・前記設備で生産する複数の製品に関する生産目標情報を入力する生産目標入力部(図3の32)と、
・前記設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、前記記憶部に記憶された、前記設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を計算し、前記候補の中から、前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算部(図3の42)と、
・前記設備の運用計画を表示装置等の出力装置に出力する出力部(図3の50)
を備えた構成としてもよい。前記設備は、操業時に放熱する熱機器であってもよい。
本発明の一形態によれば、建屋内等の設定する温度及び/又は湿度情報を入力し、前記生産目標情報とともに、前記設備の運用計画を決定する際の制約条件として、前記運用計画計算部に供給する制約生成部(図3の43)を備えた構成としてもよい。
本発明の別の一形態によれば、前記運用計画計算部(図5の42)は、前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段(図5の製品生産順パターン生成部421)と、前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品が納期をみたすパターンを検出し(図5の製品生産時間算出部422、生産目標達成判定部423)、前記複数の製品が納期を満たす前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を算出する手段(図5の熱機器消費電力量計算部424、空調機消費電力量計算部425、パターン別合計消費電力量計算部426)と、前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として出力する手段(図5の製品生産順パターン選択部427)と、を備えた構成としてもよい。
本発明の一形態によれば、前記運用計画計算部(図8の42A)は、前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段(図8の製品生産順パターン生成部421A)と、前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品に関する納期遅れの有無と、
に基づき、前記パターンの適合度を算出する手段(図8のパターン適合度算出部434)と、
前記生成したパターンの適合度に基づき最良のパターンを選択する手段(図8の最良パターン選択部428)と、
前記最良のパターンに対して、選択、交叉、突然変異の少なくとも一つを含む遺伝的操作を繰り返すことで、前記パターンの適合度が最良の解を探索する手段(図8の遺伝的アルゴリズム(GA)実行部432:次世代個体群生成部429、次世代個体群最良パターン更新部430、次世代個体群選択部431)と、
前記遺伝的操作の繰り返しの結果得られた前記適合度が最良のパターンを前記設備の運用計画として選択する手段(図8の製品生産順パターン選択部427A)を備えた構成としてもよい。
本発明のさらに別の一形態によれば、気温の変化を予測する気温変化予測部(図10の外部気温変化予測部45)をさらに備え、前記運用計画計算部(図10の42B)は、前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段と、前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品が納期をみたすパターンを検出し、前記複数の製品が納期を満たす前記パターンに即して前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を、前記気温の変化を考慮して算出する手段と、前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として選択する手段とを備えた構成としてもよい。
本発明の一形態によれば、前記運用計画計算部(図5の42)は、前記各製品について、前記運用情報から、前記設備で製品1個あたりの生産に要する時間と、生産する製品を替える場合の段取り替え時間を取得し、前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産する場合の合計生産時間を前記パターン毎に計算し、前記各製品の生産終了時刻が、前記製品の納期を満たしているか否かをチェックする手段(図5の製品生産時間算出部422、生産目標達成判定部423)を備えた構成としてもよい。
本発明の一形態によれば、前記設備の運用情報と消費電力情報は、段取り替えの時間と、その間の前記設備の消費電力量を含み、前記空調機の運用情報と消費電力情報は、前記段取り替えの間の前記空調機の消費電力量を含み、前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計を算出するにあたり、生産する前記製品を替える場合の段取り替えの間の消費電力量を加算する、ようにしてもよい。
本発明の一形態によれば、前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンに対して、前記複数の製品に納期遅れが出ないという条件で、前記設備の休止期間を挿入するようにしてもよい。以下、図面を参照して、いくつかの例示的な実施形態に即して説明する。
<第1の実施形態>
図2は、本発明の例示的な第1の実施形態の構成を例示する図である。図2を参照すると、設備運用計画作成装置100は、熱機器情報取得部10、空調機情報取得部20、設定情報入力部30、設備運用計画生成部40、出力部50を備えている。
熱機器情報取得部10は、熱機器(例えば図1の1)の消費電力を取得する熱機器消費電力取得部11と、熱機器の運用情報を取得する熱機器運用情報取得部12とを備えている。
空調機情報取得部20は、空調機(例えば図1の2)の消費電力を取得する空調機消費電力取得部21と、空調機の複数の運用情報を取得する空調機運用情報取得部22と、を備えている。
設定情報入力部30は、設定温度、湿度を設定入力する希望設定入力部31と、生産目標(設備で生産する製品名(品番)、生産納期、生産個数等)を入力する生産目標入力部32を備えている。
設備運用計画生成部40は、熱機器の運用情報と消費電力と、空調機の運用情報と消費電力に基づいて、熱機器と空調機を用いて製品を生産する運用計画(設備の製品生産運用計画)であって、前記熱機器と前記空調機の消費電力量の合計値を少なくする運用計画を作成する。
出力部50は、設備運用計画生成部40が生成した設備の運用計画を表示装置等に出力する。出力部50は、設備の運用計画を不図示のプリンタ、又は記憶装置のファイルに出力するようにしてもよい。あるいは、出力部50は、設備の運用計画を不図示のネットワークを介して接続する端末の表示装置等に出力するようにしてもよい。
なお、図1では、熱機器1等の設備は、簡単のため1台が示されているが、図2において、熱機器等の設備は複数台であってもよいことは勿論である。
第1の実施形態によれば、例えば稼働時の放熱により温度調整を必要とする熱機器等の設備と空調機の双方の運用情報と消費電力情報を参照し、生産目標を達成する運用計画を作成するにあたり、熱機器等の設備と空調機の双方の消費電力量の合計値の最小化を図る設備の運用計画を作成する。なお、空調機の動作は、設備の稼働状況に追随するため、例えば現場作業者は設備の運用のみの設定等を行えばよい。
図3は、図2の設備運用計画生成部40の構成の一例を例示する図である。図3を参照すると、設備運用計画生成部40は、熱機器と空調機の運用情報と消費電力を記憶する記憶部41と、設定温度、製品の生産目標(生産納期、生産個数(生産量)等)に基づき制約情報を生成する制約生成部43と、当該制約に基づき、記憶部41に記憶保持される熱機器と空調機の運用情報と消費電力を参照して、熱機器と空調機の消費電力量の合計を最小化する運用計画を作成する運用計画計算部42を備えている。
運用計画計算部42は、例えば、熱機器と空調機の消費電力の合計を目的関数とし、生産個数、温度等から生成された制約条件式として、線形計画法等を用いて、最適な運用計画を計算するようにしてもよい。出力部50は、運用計画計算部42で算出された運用計画を表示装置等の出力装置に出力する。
図4は、図2、図3を参照して説明した第1の実施形態の処理を模式的に説明する図である。図4において、(A)は製品Aに関する消費電力であり、(A1)は、製品Aを生産する時のリフロー炉の運用情報(設定温度プロファイルの最高温度200℃)とその消費電力の時間推移(横軸:時間、縦軸:消費電力)、(A2)は、リフロー炉を(A1)の設定で運用する場合の空調機の消費電力の時間推移(横軸:時間、縦軸:消費電力)を表している。
図4において、(B)は製品Bに関する消費電力であり、(B1)は、製品Bを生産する時のリフロー炉の運用情報(設定温度プロファイルの最高温度250℃)とその消費電力、及び、(B2)は、リフロー炉を(B1)の設定で運用する場合の空調機の消費電力の時間推移を表している。なお、製品Aと製品Bは設備の設定パラメータ等の運用条件が異なる製品(製品Aと製品Bとの生産の間に段取り替えを要する製品)である。製品Aと製品Bは、機種が相違する等、別種の製品であってもよいし、あるいは、同一機種で特性(例えば基板に搭載するチップの処理性能等)が異なるものであってもよい。
図4の(C)は、運用計画計算部42による運用計画候補であるプラン1(A−>Bの順で生産:同一リフロー炉で製品Aを生産したのち、段取り替えをして製品Bを生産する)であり、(C1)、(C2)、(C3)は、プラン1の場合のリフロー炉の消費電力と空調機の消費電力と、リフロー炉の消費電力と空調機の合計消費電力の時間推移(実測ではなく、計算結果)を表している。
図4の(D)は、運用計画計算部42による運用計画候補であるプラン2(B−>Aの順で生産:同一リフロー炉で製品Bを生産したのち、段取り替えをして製品Aを生産する)であり、(D1)、(D2)、(D3)は、プラン2の場合のリフロー炉の消費電力と空調機の消費電力と、リフロー炉の消費電力と空調機の合計消費電力の時間推移(実測ではなく、計算結果)を表している。
図4の(D)のプラン2では、Bを250℃で生産するリフロー炉の温度が200℃に下がる(冷却する)までの期間、待機する(冷却待ち)。この冷却待ちの間も、空調機は稼働している。このため、リフロー炉と空調機の合計消費電力量(総電力量)は120kWhとされ、生産時間は120分となっている。
一方、図4の(C)のプラン1では、プラン2のような冷却待ちは発生しない。このため、リフロー炉と空調機の合計消費電力量(総電力量)は100kWhとされ、生産時間は75分となっている。
したがって、図4の例の場合、運用計画計算部42は、製品生産順パターン:A−>Bのプラン1を、設備運用計画として選択する。
図5は、図3の運用計画計算部42の構成を説明する図である。図5を参照すると、運用計画計算部42は、希望設定・生産目標取得部420と、製品生産順パターン生成部421、製品生産時間算出部422、生産目標達成判定部423、熱機器消費電力量計算部424、空調機消費電力量計算部425、パターン別合計消費電力量計算部426、製品生産順パターン選択部427を備えている。
希望設定・生産目標取得部420は、建屋内の設定温度や湿度(したがって空調機や熱機器周辺の設定温度、湿度)の入力、及び、生産目標(製品名、生産納期、生産個数等)を図3の制約生成部43を介して入力する。
製品生産順パターン生成部421は、熱機器における設定温度が異なる複数の製品の生産に係る運用情報(例えば図4の(A1)と(B1)に基づいて、熱機器で複数の製品を順に生産する場合の製品の生産順のパターン(製品生産順パターン、単に「パターン」ともいう)を作成する。例えば図4の例では、製品生産順パターン生成部421は、(C)のA−>Bの順のパターンと、(D)のB−>Aの順のパターンを作成する。
製品生産時間算出部422は、熱機器での各製品1個あたりの生産に要する時間に基づき、該生産目標の個数分生産する場合の時間を算出する。
そして、生産目標達成判定部423は、該製品生産順パターンにしたがって、各製品を、生産目標の個数分生産する場合に、各製品の生産終了時点が、当該生産目標で設定された各製品の納期を満たしているか否か(納期遅れでないか否か)を判断する。
各製品の生産が、各製品の納期を満たしている場合、熱機器消費電力量計算部424、空調機消費電力量計算部425は、該製品生産順パターンに即して、該各製品をそれぞれ生産目標の個数生産する場合の該熱機器と空調機の消費電力を計算する。
パターン別合計消費電力量計算部426は、該製品生産順パターンにしたがって、該各製品をそれぞれ生産目標の個数生産する場合の該熱機器と空調機の消費電力の合計を計算する。
製品生産順パターン選択部427は、複数の該製品生産順パターンのうち、該設備を該空調機の消費電力の合計がより少なくなる製品生産順パターンを選択し前記製品の生産の運用計画とする。なお、図5は、運用計画計算部42を機能として示したものであり、各機能部を1つのユニットで構成してもよいことは勿論である。
図6は、図5を参照して説明した運用計画計算部42の動作を説明する流れ図である。図7は、生産目標、運用情報、製品生産順パターン、合計生産時間、合計消費電力を説明する図である。図6、図5、図7を参照して、運用計画計算部42の動作を説明する。
希望設定・生産目標取得部420は、図3の制約生成部43を介して、希望設定情報、生産目標情報を取得する(ステップS101)。
生産目標情報は、対象製品(製品名)、納期、生産個数の情報を含んでもよい。希望設定情報は設定温度、湿度情報を含んでもよい。図7(A)は、希望設定・生産目標取得部420で取得した希望設定温度、湿度、製品A、B、Cのそれぞれの納期、生産個数情報の一例を示す図である。
製品生産順パターン生成部421は、生産目標情報として入力した複数種の製品(例えばA、B、C)について、製品生産順のパターンを作成する(ステップS102)。
例えばリフロー炉等の設備で製品A、B、Cの順に生産するパターンは[A,B,C]で表し、[C,A,B]は、製品C、A、Bの順で生産することを表す。この[C,A,B]の製品生産順のパターンでは、図7(A)の生産目標では、リフロー炉は、図1(B)の生産待ちのあと、製品Cを、例えば35個連続して生産し、製造段取り替え後、製品Aを例えば80個連続して生産し、製造段取り替え後、製品Bを例えば120個連続して生産する。
I=1〜全パターン数分以下を繰り返す(ステップS103〜S109のループ処理)。なお、ステップS103、S109は、繰り返し(ループ)を表し、ループ変数Iが1〜Nまで、ステップS103〜S109内の処理を繰り返す。
製品生産時間算出部422は、各製品の生産時間を取得する(ステップS104)。図7(B)の製品1個あたりの生産時間は、例えば熱機器運用情報取得部12で取得し、記憶装置41に記憶される運用情報に含まれる。熱機器運用情報取得部12は、熱機器運用情報を不図示の生産管理システムのデータベース(製品情報、ラインの設備情報を記憶保持)から取得するようにしてもよい。図7(B)の製品A、B、Cの製品1個あたりの生産時間から、製品A、B、Cを、それぞれ図7(A)の個数分の生産に要する生産時間は以下で与えられる。
製品Aを80個生産:180秒×80=4時間、
製品Bを120個生産:210秒×120=7時間、
製品Cを35個生産:190秒×35=1時間50分50秒。
生産目標達成判定部423は、各製品生産順パターンにしたがって、製品を生産し、段取り替えを含めた生産合計時間を算出する。生産目標達成判定部423は、製品生産順パターンにしたがって各製品を生産した場合の各製品の生産終了時刻が、生産目標で設定された納期以内に完了しているか(納期遅れがないか)チェックする(ステップS105)。全製品の納期達成ができない場合(少なくとも1つの製品に納期遅れが検出される場合)(ステップS105のNo)、当該製品生産順パターンは候補から外される(ステップS106〜S108の処理は行われない)。
図7(B)には、製品A、B、Cの各製品1個あたりの生産に要する時間(生産時間)に対応させた、リフロー炉消費電力と、空調機の消費電力と、が例示されている。例えばリフロー炉で製品Aを1個生産するのに、180秒(3分)を要し、リフロー炉の消費電力は7kWであり、当該リフロー炉で製品Aを1個生産する期間(3分間)における空調機の消費電力は3.5kWである。
図7(C)は、製造段取り替えに要する時間と消費電力量(Wh)を示す図である。「前」の欄が「なし」の行は、「後」の欄から製品の生産が開始されることに対応し、「所要時間」は「後」の欄の生産の開始に要する時間である。「前」の欄がA、「後」の欄がBの行の「所要時間」は、製品Aを生産していたラインのリフロー炉を、製品Bの生産に切り替える場合の段取り替えに要する時間である。リフロー炉の消費電力量と、空調機の消費電力量は、段取り替えの時間におけるリフロー炉の消費電力kWと空調機の消費電力kWを、それぞれ、kWhに換算した値である(1kWh=11W×1h(1時間))。
図7(A)の製品A、B、Cの生産において、製品生産順のパターンとして、6通りが考えられる。そのうち、図7(D)のパターン:A→B→Cの順で製品を生産する場合、2016年6月15日の10時00分から製品Aの生産準備を始めて10時30分から製品Aを連続80個生産し(3分00秒×80=4時間)、14時30分に生産が終了する。続いて製品Aから製品Bへの段取り替え(8分)が行われた後、14時38分から、製品Bを120個連続生産する(3分30秒×120=7時間)。製品Bの生産は21時38分に終了する。製品Bから製品Cへの段取り替え(52分)が行われた後、22時30分から製品Cを生産する。製品Cの生産終了時刻は、2016年6月16日の00時20分50秒であり、製品Cはその納期(2016月6月15日の18時00分)に間に合わない。このため、パターンA→B→Cは不採用とされる。
図7(E)のパターン:C→A→Bの順で製品を生産する場合、2016年6月15日の10時20分から製品Cを35個連続生産後(製品Cの生産終了は、12時10分50秒)、製品Cから製品Aへの段取り替えが行われる(27分)。12時37分50秒から製品Aを80個連続生産し(製品Aの生産終了時刻は、16時37分50秒)、製品Aから製品Bへの段取り替え(8分)を行い、16時45分50秒から製品Bを120個連続生産する。製品Bの生産には、7時間を要し、23時45分50秒に生産が完了し、納期を満たしている。
生産目標達成判定部423のチェックの結果、当該製品生産順パターンにしたがって製品を生産したと仮定した場合、全製品(A、B、C)が納期を達成している(納期遅れがない)場合(ステップS105のYes)、熱機器消費電力量計算部424は、当該製品生産順パターンにしたがって製品を生産したと仮定した場合の熱機器の消費電力量を計算する(ステップS106)。熱機器消費電力量計算部424は、当該製品生産順パターンにしたがって製品を生産したと仮定した場合の段取り替え時の熱機器の消費電力量も計算する。
図7(E)の製品生産順パターン:C→A→Bにおいて、
製品Cの生産でのリフロー炉の消費電力量:10kW×1.84h(1時間50分50秒)=18.4kWh、
製品Aの生産でのリフロー炉の消費電力量:7kW×4h=28kWh、
製品Bの生産でのリフロー炉の消消費電力量:8.5kW×7h=59.5kWh、
製品Cの生産でのリフロー炉の生産待ちの消費電力量:3.0kWh、
製品CからAの段取り替え時のリフロー炉の換算消費電力量:0.5kwh、
製品AからBの段取り替え時のリフロー炉の換算消費電力量:0.8kwh。
空調機消費電力量計算部425は、当該製品生産順パターンにしたがって製品を生産したと仮定した場合の空調機の消費電力量を計算する(ステップS107)。空調機消費電力量計算部425は、当該製品生産順パターンにしたがって製品を生産したと仮定した場合の段取り替え時の空調機の消費電力量も計算する。
図7(E)の製品生産順パターン:C→A→Bにおいて、
製品Cの生産での空調機の消費電力量:5.3kW×1.84h(1時間50分50秒)=28.3kWh、
製品Aの生産での空調機の消費電力量:3.5kW×4h=14kWh、
製品Bの生産での空調機の消費電力量:4.1kW×7h=28.7kWh、
製品Cの生産での空調機の生産待ちの消費電力量:1.2kWh、
製品CからAの段取り替え時の換算消費電力量:2kWh、
製品AからBの段取り替え時の換算消費電力量:0.5kWh。
パターン別合計消費電力量計算部426は、当該製品生産順パターン:C→A→Bにしたがって製品を生産したと仮定した場合の熱機器と空調機の消費電力量を計算する(ステップS108)。パターン別合計消費電力量計算部426は、当該製品生産順パターンにしたがって製品を生産したと仮定した場合の段取り替え時の熱機器と空調機の消費電力量も合計に加算する。
図7(F)に示すように、製品生産順パターン:C→A→Bにおいて、
製品Cの生産の生産待ちの合計消費電力量:3.0kWh+1.2kWh=4.2kWh、
製品Cの生産の合計消費電力量:(10kW+5.3kW)×1.84h(1時間50分50秒)=28.3、
製品Aの生産の合計消費電力量:(7kW+3.5kW)×4h=42kWh、
製品Bの生産の合計消費電力量:(8.5kW+4.1kW)×7h=88.2kWh、
製品CからAの段取り替え時の合計換算消費電力量:0.5kWh+2kWh=2.5kWh、
製品AからBの段取り替え時の合計換算消費電力量:0.8kWh+0.5kWh=1.3kWh。
当該パターンの合計消費電力Ciは166.5kWh
となる。
製品生産順パターン選択部427は、例えば全ての製品生産順パターンのうち消費電力量合計が最小のパターンを選択する(ステップS110)。なお、消費電力量合計が同一値であり、残りの製品生産順パターンの消費電力量合計よりも小さい値をとる2つ以上の製品生産順パターンが存在する場合、いずれか1つを選択するようにしてもよい(例えば栽番された製品生産順パターンのうち最若番の製品生産順パターンを選択するようにしてもよい)。
上記したように、第1の実施形態によれば、熱機器と空調機の消費電力量合計が最小の製品生産順パターンを運用計画として選択することで、熱機器と空調機の双方の消費電力量の合計を最小化する設備の運用計画を作成可能としており、工場等の省エネに資する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について説明する。装置の構成は、図2、図3を参照して説明した前記第1の実施形態と同一とされる。第2の実施形態では、図3の運用計画計算部42の構成、処理が、前記第1の実施形態と相違している。
図8は、第2の実施形態における運用計画計算部42Aの構成を例示する図である。運用計画計算部42Aは、希望設定・生産目標取得部420、製品生産順パターン生成部421A、最良パターン選択部428、次世代個体群生成部429、次世代個体群最良パターン更新部430、次世代個体群選択部431、製品生産順パターン選択部427A、パターン適合度算出部434を備えている。
パターン適合度算出部434は、製品生産時間算出部422、生産目標達成判定部423、熱機器消費電力量計算部424、空調機消費電力量計算部425、パターン別合計消費電力量計算部426、適合度計算部433を備えている。
このうち、希望設定・生産目標取得部420、製品生産時間算出部422、生産目標達成判定部423、熱機器消費電力量計算部424、空調機消費電力量計算部425、パターン別合計消費電力量計算部426は、前記第1の実施形態の説明で参照した図5に示したものと同じである。
前記第1の実施形態では、製品生産順パターン選択部427は、全パターンを生成していたが、第2の実施形態において、製品生産順パターン選択部427Aはランダムにパターンを所定個(N個)生成する。
また、前記第1の実施形態では、製品生産順パターン選択部427は、全パターンのうち合計消費電力量が最小のパターンを選択しているが、第2の実施形態では、製品生産順パターン選択部427Aは、遺伝的アルゴリズム(GA)を用いて算出されたパターンの最良解を選択する。図8において、次世代個体群生成部429、次世代個体群最良パターン更新部430、次世代個体群選択部431は、遺伝的アルゴリズム(GA)実行部432を構成する。
パターン適合度算出部434は、最良パターン選択部428と次世代個体群最良パターン更新部430から、製品生産順序パターンを引数として、呼び出され、当該パターンの適合度を戻り値として、呼び出し元の最良パターン選択部428と次世代個体群最良パターン更新部430に返す。
パターン適合度算出部434は、製品生産順パターンにしたがって製品を生産したとして生産時間を計算した結果、製品の納期遅れが発生する場合、適合度を0とし、製品生産順パターンにしたがって製品を生産したとして生産時間を計算した結果、いずれの製品にも納期遅れが発生しない場合(納期達成)、製品生産順パターンにしたがって製品を生産した場合の熱機器と空調機の消費電量の合計に基づき、適合度を計算する。
製品生産時間算出部422、生産目標達成判定部423、熱機器消費電力量計算部424、空調機消費電力量計算部425、パターン別合計消費電力量計算部426は、それぞれ図5の製品生産時間算出部422、生産目標達成判定部423、熱機器消費電力量計算部424、空調機消費電力量計算部425、パターン別合計消費電力量計算部426と同一であるため、説明は省略する。
図9は、図8を参照して説明した第2の実施形態の運用計画計算部42Aの動作を説明する流れ図である。図8、図9を参照して、第2の実施形態の運用計画計算部42Aの動を説明する。
希望設定・生産目標取得部420は、希望設定温度、湿度、生産目標(製品、納期、生産個数)を入力する(ステップS201)。
製品生産順パターン生成部421Aは、製品生産順のパターン群を例えばランダムに生成する(ステップS202)。
P=(P,P,・・・,P
製品A、B、Cを生産する場合、P=[A,B,C],P=[A,C,B],P=[C,A,B]等となる。ただし、パターンP(i=1〜N)において、A、B,Cの置換はランダムとする。ただし、上記パターンP(i=1〜N)は互いに異なる(同じものを重複して含むことはない)。
最良パターン選択部428は、ランダムに生成された各パターンP(i=1〜N)について、パターン適合度算出部434を呼び出して、適合度F(P)(i=1〜N)を計算し、該適合度が最良のパターンP(j=1〜N)を最良解Pbestとする(ステップS203)。
例えば上記製品生産順のパターン[C,A,B](=P)について、生産完了時間を計算する。図7(E)に示すように、23時45分50秒である。
当該パターンP(P=[C,A,B])の合計消費電力量C(C)を計算する。図7(F)に示すように、
=158.5kWh(リフロー炉)+57kWh(空調)=166.5kWh
となる。Cは、パターン別合計消費電力量計算部426で計算される。
パターン適合度算出部434の適合度計算部433は適合度F(P)(i=1〜N)を以下のようにして計算する。
生産目標達成判定部423で、当該製品生産順パターンにしたがって製品を生産したと仮定した場合に、1つ以上の製品に納期遅れがある場合、
F(P)=0、
全製品に納期遅れがない場合、パターン別合計消費電力量計算部426で計算した合計消費電力量Ciに基づき、次式を用いて適合度を計算する。
F(P)=1/C
最良パターン選択部428は、適合度F(P)(i=1〜N)のうち最大のパターンP(j=1〜N)を最良解とする。
ステップS204からS210のループにおいて、ループカウンタ(変数)Iは、その初期値は1とされ、ステップS205〜S209を一巡する毎に値が1つインクリメントされ、ループ回数Lまでループを繰り返す。ループ回数Lは遺伝的アルゴリズムの最大世代数としてもよい。
次世代個体群生成部429は、Pの各パターンを親個体とし、交叉又は突然変異により次世代の個体群Qを生成する(ステップS205)。
Q=(Q,Q,・・・,Q
交叉(Crossover)は、2つのパターンに対し、ランダムに選択した交叉点より後ろの生産を入れ替える。例えば、
[A,B,C,D,E]と[A,C,B,E,D]において、交叉点=3(一点交叉)の場合、
[A,B,C,E,D]と[A,C,B,D,E]ができる。
突然変異(Mutation)は、1つのパターン内でランダムに選択した2つの生産を入れ替える。
[A,B,C,D,E]で入れ替え位置=2,4の場合、
[A,D,C,B,E]ができる。
次世代個体群最良パターン更新部430は、Qの各パターンについて、パターン適合度算出部434を用いて、適合度F(Q)を計算する(ステップS206)。
次世代個体群最良パターン更新部430は、あるjについて、F(Q)>F(Pbest)が成り立つ場合(ステップS207のYes分岐)、最良解PbestをQに更新する(ステップS208)。
次世代個体群選択部431は個体群Qのうち次世代に残す個体を選択し(Selection)、新たなPとする。例えば適合度の大きい順に、所定個数を残す(ステップS209)。
所定回ループ処理を行ったのち、製品生産順パターン選択部427は、最良解Pbestを運用計画として出力する(ステップS211)。
なお、ステップS208において、前世代の最良解Pbestと今回最良解Pbestの差の絶対値が予め定められた所定値以下の場合(最良解Pbestが収束)、ステップS204〜210のループ処理を抜け、ステップS211に移行するようにしてもよい。
第2の実施形態によれば、選択(Selection)、交叉(Crossover)、突然変異(Mutation)などの遺伝的操作を繰り返し行うことによって解探索を行い、最良解(またはその近似解)となるパターンを探索することで、製品を生産する設備(リフロー炉)と空調機の双方の消費電力量の合計を最小化する設備(リフロー炉)の製品生産の運用計画を作成可能としており、工場等の省エネに貢献する。なお、本発明において、最良解(またはその近似解)となるパターンを探索は、上記遺伝的アルゴリズムに制限されるものでなく、非特許文献3等に記載される他のアルゴリズム等の適用も考えられる。
なお、上記第1、第2の実施形態では、外気温変動を運用計画の作成に組み込んでいない。以下の第3の実施形態では、前記第1の実施形態に、外気温変動を考慮した運用計画の作成例を説明する。
<第3の実施形態>
図10は、本発明の第3の実施形態の構成を例示する図である。図10を参照すると、図3の構成に加えて、外部気温取得部25と、外部気温情報を蓄積する記憶部44と、外部気温変化を予測する外部気温変化予測部45を備えている。図10において、図3と同一の要素には同一の参照番号が付されている。以下では、図10を参照して、第3の実施形態について、主に図3との相違点を説明し、同一部分の説明は重複を回避するため適宜省略する。
外部気温変化予測部45は、運用計画作成部42Bが計画を作成する期間(例えば数時間先、または数日先)の外部気温の変化を予測する。外部気温取得部25は、温度センサから外部気温を取得し、記憶部44に記憶する。
運用計画作成部42Bは、生産目標(製品納期、生産個数)、熱機器の運用情報、消費電力、空調機の運用情報、消費電力と、気温情報に基づき、熱機器と空調機の消費電力量の合計が最小となる運用計画を計算する。なお、運用計画作成部42Bは、第2の実施形態で説明した遺伝的アルゴリズムを用いて最適解となるパターンを運用計画として出力するようにしてもよい。
図11は、第3の実施形態を説明する図である。図11において、(A)、(B)は、図4の(A)、(B)に対応している。図11の(A1)は製品Aを生産時のリフロー炉の運用情報(設定温度プロファイルの最高温度200℃)とその消費電力の時間推移(横軸:時間、縦軸:消費電力)、(A2)は、リフロー炉を(A1)の設定で運用する場合の空調機の消費電力の時間推移(横軸:時間、縦軸:消費電力)を表している。
図11の(B1)、及び(B2)は、製品Bを生産する時のリフロー炉の運用情報(設定温度プロファイルの最高温度250℃)とその消費電力、及び、リフロー炉を(B1)の設定で運用する場合の空調機の消費電力の時間推移を表している。
図11(C)の(C1)、(C2)、(C3)は、運用計画計算部42Bが、運用計画を決定する場合のプラン1として、同一リフロー炉で製品Aを生産したのち、段取り替えをして製品Bを生産するプラン1(C)の場合のリフロー炉の消費電力と空調機の消費電力と、リフロー炉の消費電力と空調機の合計消費電力の時間推移を表している。外部気温が高いため、空調機は、リフロー炉による発熱の冷却だけでなく、建屋の冷却が必要である。総消費電力は100kWh、生産時間は75分である。
図11(D)の(D1)、(D2)、(D3)は同一リフロー炉で製品Aを生産したのち段取り替えをして製品Bを生産するプラン3のリフロー炉の消費電力と空調機の消費電力と、リフロー炉の消費電力と空調機の合計消費電力の時間推移を表している。プラン3では、外部気温が低いため、空調機は、リフロー炉による発熱の冷却だけで済む。総消費電力は85kWh、生産時間は75分である。この場合、総消費電力が少ないプラン3が推奨運用計画とされる。
なお、外部気温の変動を考慮して、昼間の操業時、連続運転せず、休止期間を設ける運用計画としてもよい。
図12(A)は、生産目標を例示する図であり、図7(A)と同一である。図12(B)は、製品1個あたりの生産時間と消費電力を例示したものであり、製品、生産時間、季節、時間帯、リフロー炉の消費電力と空調消費電力が例示されている。図12(B)は、図7(B)に対して、季節と時間帯の欄(カラム)が新たに設けられている。例えば製品Aの生産において、9時から12時の時間帯と、12時から14時の時間帯では、空調機の消費電力(空調消費電力)が相違している。
図12(C)は、段取り替え(休止)の時間とリフロー炉の換算消費電力量と空調機の換算消費電力量が例示されている。図12(C)は、図7(C)に対して、季節と時間帯の欄が新たに設けられている。例えば「前=なし、後=A」、すなわち、製品Aの生産のための段取り替えにおいて、9時から12時の時間帯と、12時から14時の時間帯では、空調消費電力が相違している。また、「前=A、後=なし」、すなわち、製品Aの生産後の休止(リフロー炉休止)の60分において、リフロー炉の消費電力量は0kWであるが、9時から12時の時間帯と、12時から14時の時間帯では、空調消費電力が相違している。なお、リフロー炉は1時間の休止期間で室温まで冷却することを想定しているが、休止期間が例えば10分等の場合、それまで稼働(生産)していたリフロー炉は10分では完全に冷え切らない。このため、10分等の休止から製品Aの生産のため段取り替えの所要時間は、図12(C)の「前=なし、後=A」の値よりも短縮し、リフロー炉、空調機の消費電力量も減少する。
第3の実施形態の処理の流れは、図6を参照して説明した前記第1の実施形態と同様であるが、製品生産順パターン生成部421における製品生産順パターン群の生成の仕方が相違している。
製品生産順パターン生成部421は、製品A、B、Cを生産する場合、休止を挟まない場合の最少時間を求める。
min=製品Aの生産時間(=180秒)×生産個数(=80)+製品Bの生産時間(=210秒)×生産個数(=120)+製品Cの生産時間(=190秒)×生産個数(=35)+製品Aの段取り替え時間(=30分)+製品Bの段取り替え時間(=25分)+・・・
計算対象の期間(製品生産順パターンにしたがって製品A、B、Cを生産個数分生産する期間であった休止期間を含む、ただし、製品A、B、Cの生産納期を満たすという条件)の長さTperiod、休止時間の単位に対し、製品生産順パターンに挿入可能な休止時間の最大数Nを求める。例えば休止時間の単位を1時間とすると、休止時間の最大数Nは次式で与えられる。
=(Tperiod−Tmin)÷1時間
この場合、製品生産順パターン生成部421はN個の休止(各休止時間は1時間)を含む{A,B,C,休1,休2,・・・,休N}を使って、製品生産順パターンを求める。
例えば製品生産順パターン:[A,休1,休2,B,休3,…,休N,C]は、図12(D)に示すようなものとなる。
10時00分に製品Aの生産のための段取り替え(30分)を開始し、10時30分より、製品Aを連続80個生産し(180秒×80=4時間)、生産終了後(14時30分)、休止1(1時間)、休止2(1時間)の期間(連続して2時間の休止)があり、16時30分に段取り替え(25分)を行ったのち、16時55分から製品Bを連続120個生産を行う(23時55分生産終了)。製品Bの生産は夕刻から夜間に行われ、休止3〜Nrのあと、段取り替えを行い、製品Cの生産を行う。なお、休止3〜Nrが複数である場合、複数の休止のうち1つの休止をとるようにしてもよい。
なお、気温変動による空調の消費電力も変動する。このため、消費電力も時間帯毎に記憶保持される。気温、時間等を引数とする関数で表してもよい。
本実施形態によれば、省エネを図りながら、生産目標達成を可能としている。例えば納期が厳しくない場合、同じ製品はまとめて生産し、リフロー炉の温度の低いものから高いものに並べる。昼間は生産を止め、夜間に、生産することが、省エネとなる。また、製品の納期を遵守しながら、できるだけ省エネになる運用計画を作成することが可能となる。
図13は、上記第1乃至第3の実施形態の説明で参照した図2、図3、図10の熱機器情報取得部10の熱機器消費電力取得部11と、空調機情報取得部20の空調機消費電力取得部21の構成の一例を説明する図である。
図13に例示する構成では、熱機器等を含むラインの設備1〜n及び空調機207等の総合電源電流から各機器の電源電流の分離を行い、各機器の消費電力を取得する。図13(A)を参照すると、工場の建屋200内において、通信装置(FEMSコントローラ)204は、スマートメータ205の検針データ(消費電力等)を例えばBルートから取得する。通信装置204がスマートメータ205からBルートで取得する検針データ(消費電力、電流値等)は、建屋200全体の消費電力に関する情報を含む。あるいは、分電盤202の基幹電力線が接続されている主ブレーカ(不図示)および分岐ブレーカ(不図示)のうち、少なくとも1つのブレーカ(不図示)に、該主ブレーカ、または、該分岐ブレーカに流れる電流を検出する電流センサ203を備え、電流センサ203から、通信装置204に無線伝送等で電流波形データを送信するようにしてもよい。電流センサ203は、CT(Current Transformer)(例えば零相変流器(Zero−phase−sequence Current Transformer:ZCT))やホール素子等で構成してもよい。電流センサ203は、不図示のアナログデジタル変換器で電流波形(アナログ信号)をサンプリングしデジタル信号に変換し不図示の符号化器で圧縮符号化した上で通信装置204に、Wi−SUN(Wireless Smart Utility Network)等により無線伝送するようにしてもよい。通信装置204からの電流波形は、通信部101で受信される。図13(B)は、図13(A)の分電盤202の不図示の主ブレーカまたは分岐ブレーカに接続された電流センサ203で取得された電源電流波形を例示する図である。
設備運用計画作成装置100において、通信部101で取得した図13(B)の電源電流波形(総合電源電流波形)データから、波形分析部102において、例えば非特許文献1、2等の手法を用いて、分電盤202の主ブレーカまたは分岐ブレーカに接続するラインの設備1〜nや空調機207の電源電流波形に分離するようにしてもよい。図13(C)〜図13(E)は、波形分析部102で機器毎に分離された電源電流波形を表している。このうち、波形分析部102で分離された電源電流波形のうち、設備n(熱機器)201の電源電流波形は、熱機器消費電力取得部11、空調機207の電源電流波形は、空調機消費電力取得部21に供給される。あるいは、熱機器消費電力取得部11、空調機消費電力取得部21内に波形分析部102を備えた構成としてもよい。
波形分析部102では、スマートメータ25で取得され、例えばBルート経由で通信装置204を介して通信部101に送信された検針データ(消費電力、電流値等)から、ラインの設備や空調機の電源電流を取得してもよい。例えば、スマートメータ205の検針データのうち、電流値の時系列変化のデータを機械学習や信号処理技術等の分析手段を用いて分析することにより、各装置の電源電流を取得することができる。さらに、波形分析部102において機器毎に分離された電源電流波形から、その特徴を抽出して当該機器の動作状態を取得し、設備n(熱機器)201の動作状態を、熱機器運用情報取得部12、空調機207の動作状態を、空調機運用情報取得部22に供給するようにしてもよい。熱機器消費電力取得部11と空調機消費電力取得部21は、熱機器と空調機に設置した電流センサ等の測定器から、通信装置204を介して送信された消費電力を取得するようにしてもよい。
上記第1乃至第3の実施形態の設備運用計画作成装置100は、例えば図14に示すように、コンピュータシステムに実装してもよい。図14を参照すると、サーバコンピュータ等のコンピュータシステム300は、プロセッサ(CPU(Central Processing Unit)、データ処理装置)301、半導体メモリ(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等)、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の少なくともいずれかを含む記憶装置302と、表示装置303と、測定器、電流センサ等で取得した電流波形を通信網を介して取得する通信インタフェース304を備えている。記憶装置302に図1、図3、図5、図8、図10を参照して説明した設備運用計画作成装置100の各部の機能を実現するプログラムを記憶しておき、プロセッサ301が、該プログラムを読み出して実行することで、上記した実施形態の設備運用計画作成装置100を実現するようにしてもよい。コンピュータシステム300は設備運用計画作成をクラウドサービスとしてクライアントに提供するクラウドサーバとして実装するようにしてもよい。
上記実施形態では、製品を生産(加工)するにあたり放熱を伴う設備として一つの熱機器(リフロー炉)を例に説明したが、ライン等に複数の熱機器を含む場合についても同様にして適用可能である。
なお、上記の特許文献1、2、3、非特許文献1、2、3の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
上記した実施形態は例えば以下のように付記される(ただし、以下に制限されない)。
(付記1)
複数の製品に関する生産目標情報を入力する生産目標入力部と、
前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標情報に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を算出し、前記合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算部と、
前記設備の運用計画を出力する出力部と、
を備えた、ことを特徴とする設備運用計画作成装置。
(付記2)
製品を生産する設備の運用情報と消費電力情報を取得し記憶部に記憶する設備情報取得部と、
空調機の運用情報と消費電力情報を取得し前記記憶部に記憶する空調機情報取得部と、
前記設備で生産する複数の製品に関する生産目標情報を入力する前記生産目標入力部と、
前記設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
前記記憶部に記憶された、前記設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を計算し、前記候補の中から、前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する前記運用計画計算部と、
を備えた、ことを特徴とする付記1に記載の設備運用計画作成装置。
(付記3)
前記設備が、操業時に放熱を伴う熱機器を含む、ことを特徴とする付記1又は2に記載の設備運用計画作成装置。
(付記4)
設定する温度及び/又は湿度情報を入力し、前記生産目標情報とともに、前記設備の運用計画を決定する際の制約条件として、前記運用計画計算部に供給する制約生成部を備えた、ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一に記載の設備運用計画作成装置。
(付記5)
前記運用計画計算部は、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を算出する手段と、を備えた、ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一に記載の設備運用計画作成装置。
(付記6)
前記複数のパターンの中から、
前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として出力する手段と、
を備えた、ことを特徴とする付記5に記載の設備運用計画作成装置。
(付記7)
前記運用計画計算部は、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品に関する納期遅れの有無と、
に基づき、前記パターンの適合度を算出する手段と、
前記生成したパターンの適合度に基づき最良のパターンを選択する手段と、
前記最良のパターンに対して、選択、交叉、突然変異の少なくとも一つを含む遺伝的操作を繰り返すことで、前記パターンの適合度が最良の解を探索する手段と、
前記遺伝的操作の繰り返しの結果得られた前記適合度が最良のパターンを前記設備の運用計画として選択する、ことを特徴とする付記1乃至6のいずれか一に記載の設備運用計画作成装置。
(付記8)
気温の変化を予測する気温変化予測部をさらに備え、
前記運用計画計算部は、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を、前記気温の変化を考慮して算出する手段と、
前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として選択する手段と、
を備えたことを特徴とする付記1乃至7のいずれか一に記載の設備運用計画作成装置。
(付記9)
前記運用計画計算部は、
前記各製品について、前記運用情報から、前記設備で製品1個あたりの生産に要する時間と、生産する製品を替える場合の段取り替え時間を取得し、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産する場合の合計生産時間を前記パターン毎に計算し、
前記各製品の生産終了時刻が、前記製品の納期を満たしているか否かをチェックする手段を備えたことを特徴とする付記1乃至8のいずれか一に記載の設備運用計画作成装置。
(付記10)
前記設備の運用情報と消費電力情報は、段取り替えの時間と、その間の前記設備の消費電力量を含み、
前記空調機の運用情報と消費電力情報は、前記段取り替えの間の前記空調機の消費電力量を含み、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計を算出するにあたり、生産する前記製品を替える場合の段取り替えの間の消費電力量を加算する、ことを特徴とする付記1乃至9のいずれか一に記載の設備運用計画作成装置。
(付記11)
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンに対して、前記複数の製品がいずれも納期を満たすという条件で、前記設備の休止期間を挿入する、ことを特徴とする付記1乃至9のいずれか一に記載の設備運用計画作成装置。
(付記12)
コンピュータを用いて製品を生産する設備の運用計画を作成する方法であって、
複数の製品に関する生産目標情報を入力するステップと、
前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標情報に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を算出し、前記合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算ステップと、
前記設備の運用計画を出力装置に出力するステップと、
を含む、ことを特徴とする設備運用計画作成方法。
(付記13)
製品を生産する設備の運用情報と消費電力情報を取得し記憶部に記憶する設備情報取得ステップと、
空調機の運用情報と消費電力情報を取得し前記記憶部に記憶する空調機情報取得ステップと、
前記設備で生産する複数の製品に関する生産目標情報を入力する生産目標入力ステップと、
前記設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
前記記憶部に記憶された、前記設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を計算し、
前記候補の中から、前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算ステップと、
を含む、ことを特徴とする付記12に記載の設備運用計画作成方法。
(付記14)
前記設備が、操業時に放熱を伴う熱機器を含む、ことを特徴とする付記12又は13に記載の設備運用計画作成方法。
(付記15)
設定する温度及び/又は湿度を入力し、前記生産目標情報とともに、前記設備の運用計画を決定する際の制約条件として運用計画計算部に供給する制約生成ステップを含む、ことを特徴とする付記12乃至14のいずれか一に記載の設備運用計画作成方法。
(付記16)
前記運用計画計算ステップは、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成するステップと、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計を算出するステップと、
前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として選択するステップと、
を含む、ことを特徴とする付記12乃至15のいずれか一に記載の設備運用計画作成方法。
(付記17)
前記運用計画計算ステップは、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成するステップと、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品に関する納期遅れの有無と、
に基づき、前記パターンの適合度を算出するステップと、
前記生成したパターンの適合度に基づき最良のパターンを選択するステップと、
前記最良のパターンに対して、選択、交叉、突然変異の少なくとも一つを含む遺伝的操作を繰り返すことで、前記パターンの適合度が最良の解を探索するステップと、
前記遺伝的操作の繰り返しの結果得られた前記適合度が最良のパターンを前記設備の運用計画として選択するステップを含む、ことを特徴とする付記12乃至15のいずれか一に記載の設備運用計画作成方法。
(付記18)
建屋の外部の気温の変化を予測する外部気温変化予測ステップと、
を含み、
前記運用計画計算ステップは、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成するステップと、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計を、外部気温の変化を考慮して算出するステップと、
前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として選択するステップと、
を含むことを特徴とする付記12乃至15のいずれか一に記載の設備運用計画作成方法。
(付記19)
複数の製品に関する生産目標情報を入力する処理と、
前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標情報に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を算出し、前記合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する処理と、
前記設備の運用計画を出力装置に出力する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記20)
製品を生産する設備の運用情報と消費電力情報を取得し記憶部に記憶する設備情報取得処理と、
空調機の運用情報と消費電力情報を取得し前記記憶部に記憶する空調機情報取得処理と、
前記設備で生産する複数の製品に関する生産目標情報を入力する前記生産目標入力処理と、
前記設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
前記記憶部に記憶された、前記設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報に基づいて、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を計算し、
前記候補の中から、前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算処理と、
をコンピュータに実行させる付記19に記載のプログラム。
(付記21)
前記設備が、操業時に放熱を伴う熱機器を含む、ことを特徴とする付記19又は20に記載のプログラム。
(付記22)
設定する温度及び/又は湿度を入力し、前記生産目標情報とともに、前記設備の運用計画を決定する際の制約条件として運用計画計算部に供給する制約生成処理を前記コンピュータに実行させる付記19乃至21のいずれか一に記載のプログラム。
(付記23)
前記運用計画計算処理は、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する処理と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計を算出する処理と、
前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として出力する処理と、
を含む、付記19乃至22のいずれか一に記載のプログラム。
(付記24)
前記運用計画計算処理は、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する処理と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品に関する納期遅れの有無と、
に基づき、前記パターンの適合度を算出する処理と、
前記生成したパターンの適合度に基づき最良のパターンを選択する処理と、
前記最良のパターンに対して、選択、交叉、突然変異の少なくとも一つを含む遺伝的操作を繰り返すことで、前記パターンの適合度が最良の解を探索する処理と、
前記遺伝的操作の繰り返しの結果得られた前記適合度が最良のパターンを前記設備の運用計画として選択する処理を含む、付記19乃至23のいずれか一に記載のプログラム。
(付記25)
建屋の外部の気温の変化を予測する外部気温変化予測処理を含み、
前記運用計画計算処理は、
前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する処理と、
前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計を、外部気温の変化を考慮して算出する処理と、
前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として選択する処理と、
を含む付記19乃至24のいずれか一に記載のプログラム。
1 熱機器
2 空調機
3 製品(ワーク)
10 熱機器情報取得部
11 熱機器消費電力取得部
12 熱機器運用情報取得部
20 空調機情報取得部
21 空調機消費電力取得部
22 空調機運用情報取得部
25 外部気温取得部
30 設定情報入力部
31 希望設定入力部
32 生産目標入力部
40 設備運用計画生成部
41 記憶部
42、42A、42B 運用計画計算部
43 制約生成部
44 記憶部(外部気温情報)
45 外部気温変化予測部
50 出力部
100、100A 設備運用計画作成装置
101 通信部
102 波形分析部
200 建屋
201 設備(熱)機器
202 分電盤
203 電流センサ
204 通信装置
205 スマートメータ
206 高電圧受電設備
207 空調機
300 コンピュータシステム
301 プロセッサ
302 記憶装置
303 表示装置
304 通信インタフェース
420 希望設定・生産目標取得部
421、421A 製品生産順パターン生成部
422 製品生産時間算出部
423 生産目標達成判定部
424 熱機器消費電力量計算部
425 空調機消費電力量計算部
426 パターン別合計消費電力量計算部
427、427A 製品生産順パターン選択部
428 最良パターン選択部
429 次世代個体群生成部
430 次世代個体群最良パターン更新部
431 次世代個体群選択部
432 遺伝的アルゴリズム(GA)実行部
433 適合度計算部
434 パターン適合度算出部

Claims (12)

  1. 複数の製品に関する生産目標の情報を入力する生産目標入力部と、
    前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
    設備の運用情報と消費電力情報、及び、空調機の運用情報と消費電力情報から算出した、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する運用計画計算部と、
    前記設備の運用計画を出力する出力部と、
    を備えた、ことを特徴とする設備運用計画作成装置。
  2. 前記設備が、操業時に放熱を伴う熱機器を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の設備運用計画作成装置。
  3. 設定する温度及び/又は湿度情報を入力し、前記生産目標とともに、前記設備の運用計画を決定する際の制約条件として、前記運用計画計算部に供給する制約生成部を備えた、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の設備運用計画作成装置。
  4. 前記運用計画計算部は、
    前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段と、
    前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ前記生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を算出する手段と、を備えた、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の設備運用計画作成装置。
  5. 前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として出力する手段を備えた、ことを特徴とする請求項4に記載の設備運用計画作成装置。
  6. 前記運用計画計算部は、
    前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段と、
    前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値と、
    前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品に関する納期遅れの有無と、
    に基づき、前記パターンの適合度を算出する手段と、
    前記生成したパターンの適合度に基づき最良のパターンを選択する手段と、
    前記最良のパターンに対して、選択、交叉、突然変異の少なくとも一つを含む遺伝的操作を繰り返すことで、前記パターンの適合度が最良の解を探索する手段と、
    前記遺伝的操作の繰り返しの結果得られた前記適合度が最良のパターンを前記設備の運用計画として選択する、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の設備運用計画作成装置。
  7. 気温の変化を予測する気温変化予測部をさらに備え、
    前記運用計画計算部は、
    前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンを複数作成する手段と、
    前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合に、前記複数の製品がいずれも納期を満たすパターンを検出し、前記複数の製品がいずれも納期を満たす前記パターンに即して前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値を、前記気温の変化を考慮して算出する手段と、
    前記複数のパターンの中から、前記パターン毎に求めた前記設備と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、パターンを選択し、前記設備の運用計画として選択する手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の設備運用計画作成装置。
  8. 前記運用計画計算部は、
    前記各製品について、前記運用情報から、前記設備で製品1個あたりの生産に要する時間と、生産する製品を替える場合の段取り替え時間を取得し、
    前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産する場合の合計生産時間を前記パターン毎に計算し、
    前記各製品の生産終了時刻が、前記製品の納期を満たしているか否かをチェックする手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の設備運用計画作成装置。
  9. 前記設備の運用情報と消費電力情報は、段取り替えの時間と、その間の前記設備の消費電力量を含み、
    前記空調機の運用情報と消費電力情報は、前記段取り替えの間の前記空調機の消費電力量を含み、
    前記パターンに即して、前記各製品をそれぞれ生産目標の個数分生産するとした場合の前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計を算出するにあたり、生産する前記製品を替える場合の段取り替えの間の消費電力量を加算する、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の設備運用計画作成装置。
  10. 前記設備で前記複数の製品を生産する順序のパターンに対して、前記複数の製品がいずれも納期を満たすという条件で、前記設備の休止期間を挿入する、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の設備運用計画作成装置。
  11. コンピュータを用いて製品を生産する設備の運用計画を作成する方法であって、
    複数の製品に関する生産目標の情報を入力するステップと、
    前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
    設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報から算出した、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定するステップと、
    前記設備の運用計画を出力装置に出力するステップと、
    を含む、ことを特徴とする設備運用計画作成方法。
  12. 複数の製品に関する生産目標の情報を入力する処理と、
    前記製品を生産する設備を用いて、前記生産目標に規定される前記複数の製品をそれぞれ前記生産目標で規定される個数分生産する場合の複数の運用計画の候補について、
    設備の運用情報と消費電力情報、及び、前記空調機の運用情報と消費電力情報から算出した、前記設備の消費電力量と前記空調機の消費電力量の合計値に基づき、前記設備の運用計画を決定する処理と、
    前記設備の運用計画を出力装置に出力する処理と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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