JP2018022036A - 表示装置、表示モジュール、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】周囲の明るさによることなく視認性が高く、表示素子の劣化が抑制された表示装置を提供する。【解決手段】第1の表示素子31として液晶素子と、第2の表示素子32として発光素子とを有する表示装置10において、少なくともEL層に開口を設けて、液晶素子とトランジスタ41とを電気的に接続させる際に、あらかじめ、開口の形成位置の外側でEL層が分断するように、発光素子を構成するEL層と、開口が形成されるEL層とを分けて形成しておく。発光素子を構成するEL層の側面を、保護層として機能する絶縁層234で覆うことにより、発光素子へ不純物が侵入することを防止し、発光素子の劣化を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、表示装置、表示モジュール、及び電子機器に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、電子機器、照明装置、入力装置(例えば、タッチセンサなど)、入出力装置(例えば、タッチパネルなど)、それらの駆動方法、またはそれらの製造方法を一例として挙げることができる。
近年、表示装置は様々な用途への応用が期待されている。表示装置としては、例えば、発光素子を有する発光装置、液晶素子を有する液晶表示装置等が開発されている。
例えば、特許文献1に、有機EL(Electroluminescence)素子が適用された可撓性を有する発光装置が開示されている。
特許文献2には、可視光を反射する領域と可視光を透過する領域とを有し、十分な外光が得られる環境下では反射型液晶表示装置として利用することができ、十分な外光が得られない環境下では透過型液晶表示装置として利用することができる、半透過型の液晶表示装置が開示されている。
特開2014−197522号公報 特開2011−191750号公報
本発明の一態様は、周囲の明るさによらず、視認性の高い表示装置において、表示素子の劣化を抑制し、表示装置の信頼性を高めることを課題の一とする。本発明の一態様は、全天候型で、信頼性の高い表示装置を提供することを課題の一とする。
本発明の一態様は、液晶素子と発光素子とを有する表示装置において、発光素子の劣化を抑制することを課題の一とする。
また、本発明の一態様は、消費電力の低い表示装置を提供することを課題の一とする。本発明の一態様は、利便性の高い表示装置を提供することを課題の一とする。本発明の一態様は、表示装置の薄型化または軽量化を課題の一とする。本発明の一態様は、新規な表示装置、入出力装置、または電子機器などを提供することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。本発明の一態様は、必ずしも、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。明細書、図面、請求項の記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、第1の表示素子として液晶素子と、第2の表示素子として発光素子と、トランジスタとを有する表示装置において、少なくともEL層に開口を設けて、液晶素子とトランジスタとを電気的に接続させる際に、あらかじめ、発光素子へ不純物が侵入することを防止し、発光素子の劣化を抑制したうえで、当該開口を設けることである。
本発明の一態様は、第1の表示素子として液晶素子と、第2の表示素子として発光素子とを有し、液晶素子と電気的に接続される第1のトランジスタと、発光素子と電気的に接続される第2のトランジスタとを同一面上に有し、液晶素子が発光素子の上方に配置される表示装置において、少なくともEL層に第1の開口を設けて、液晶素子と第1のトランジスタとを電気的に接続させる際に、あらかじめ、第1の開口の形成位置の外側でEL層を分断して、発光素子を構成するEL層と、第1の開口が形成されるEL層とを分けて形成しておき、発光素子を構成するEL層の側面を、保護層として機能する絶縁層で覆うことである。EL層の分断は、土手(バンク、隔壁などとも呼ばれる)として機能する絶縁層に、第2の開口と、第2の開口よりも側壁のテーパー角が大きい第3の開口とを設け、当該絶縁層上に形成されるEL層を、第3の開口の縁で段切れさせることにより行う。発光素子は、第2の開口によって露出する第1の電極と、当該第1電極上のEL層と、EL層上の第2電極とで構成される。なお、本明細書等において、EL層が開口の縁で段切れしている状態とは、絶縁層上に形成されるEL層が開口の縁で途切れ、該開口の側面に形成されていない状態を指す。
本発明の一態様の表示装置は、第1のトランジスタと、第1のトランジスタと同一面上に設けられた第2のトランジスタと、第1のトランジスタ上に設けられ、第1のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第1の表示素子と、第2のトランジスタ上に設けられ、第2のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第2の表示素子と、第2のトランジスタ上に設けられ、第2の表示素子が有する第1の電極の端部を覆う領域を有する第1の絶縁層と、第1の電極上及び第1の絶縁層上のEL層と、EL層上の第2の電極と、第2の電極上の第2の絶縁層と、を有する。第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、可視光を透過する機能を有する。第1の絶縁層は、第1の電極と重なる位置に第1の開口と、第1のトランジスタと重なる位置に第2の開口と、を有する。第1の絶縁層は、第1の開口において第1の側壁と、第2の開口において第2の側壁と、を有し、第2の側壁のテーパー角は、第1の側壁のテーパー角よりも大きい。EL層は、第2の開口に設けられた第1の領域と、第1の絶縁層上に設けられた第2の領域と、第3の電極上に設けられた第3の領域と、を有する。第1の領域は、第2の領域と分離されている。第2の領域におけるEL層の側面は、第2の絶縁層で覆われる。EL層の第1の領域および第2の絶縁層は、第3の開口を有し、第3の開口は、表示装置を上面からみたときに、第2の開口の内側に配置されている。第1の表示素子が有する第3の電極は、第3の開口を介して、第1のトランジスタと電気的に接続されている。
本発明の一態様の表示装置は、第1のトランジスタと、第1のトランジスタと同一面上に設けられた第2のトランジスタと、第1のトランジスタ上に設けられ、第1のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第1の表示素子と、第2のトランジスタ上に設けられ、第2のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第2の表示素子と、第2のトランジスタ上に設けられ、第2の表示素子が有する第1の電極の端部を覆う領域を有する第1の絶縁層と、第3の電極上及び第1の絶縁層上のEL層と、EL層上の第2の電極と、第2の電極上の第2の絶縁層と、第2の絶縁層上の第3の絶縁層と、を有する。第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、可視光を透過する機能を有する。第1の絶縁層は、第1の電極と重なる位置に第1の開口と、第1のトランジスタと重なる位置に第2の開口と、を有する。第1の絶縁層は、第1の開口において第1の側壁と、第2の開口において第2の側壁と、を有し、第2の側壁のテーパー角は、第1の側壁のテーパー角よりも大きい。EL層は、第2の開口に設けられた第1の領域と、第1の絶縁層上に設けられた第2の領域と、第3の電極上に設けられた第3の領域と、を有する。第1の領域は、第2の領域と分離されている。第2の領域におけるEL層の側面は、第2の絶縁層で覆われる。EL層の第1の領域および第2の絶縁層は、第3の開口を有し、第3の開口は、表示装置を上面からみたときに、第2の開口の内側に配置されている。第3の絶縁層は、第4の開口を有し、第4の開口は、表示装置を上面からみたときに、第3の開口の内側に配置されている。第1の表示素子が有する第3の電極は、第4の開口を介して、第1のトランジスタと電気的に接続されている。
本発明の一態様の表示装置において、第2の側壁のテーパー角は、70度以上90度以下であることが好ましい。
本発明の一態様の表示装置において、第4の電極は、第2の開口の縁で段切れしており、EL層の第1の領域上に設けられた第4の領域と、EL層の第2の領域上に設けられた第5の領域と、EL層の第3の領域上に設けられた第6の領域と、を有する。
本発明の一態様の表示装置は、第1の表示素子が反射する光、及び第2の表示素子が発する光のうち一方または双方により、画像を表示する機能を有することが好ましい。
第1の表示素子は、反射型の液晶素子であることが好ましい。
第2の表示素子は、発光素子であることが好ましい。
第1のトランジスタ及び第2のトランジスタのうち一方または双方は、チャネル形成領域に酸化物半導体を有することが好ましい。
本発明の一態様は、上記構成のうちいずれかの表示装置と、フレキシブルプリント基板(FPC)等の回路基板と、を有する表示モジュールである。
本発明の一態様は、上記の表示モジュールと、アンテナ、バッテリ、筐体、カメラ、スピーカ、マイク、または操作ボタンの少なくともいずれか一と、を有する、電子機器である。
本発明の一態様により、周囲の明るさによらず、視認性の高い表示装置において、表示素子の劣化を抑制し、表示装置の信頼性を高めることができる。そのため、本発明の一態様により、全天候型で、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
本発明の一態様により、第1の表示素子として液晶素子を有し、第2の表示素子として発光素子を有し、少なくともEL層に設けられた開口を介して、液晶素子とトランジスタとが電気的に接続された表示装置において、当該開口において露出したEL層から発光素子へ不純物が侵入することを防止して、発光素子の劣化を抑制することができる。そのため、周囲の明るさによらず視認性が高く、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
本発明の一態様により、第1の表示素子として液晶素子を有し、第2の表示素子として発光素子を有し、液晶素子と電気的に接続される第1のトランジスタと、発光素子と電気的に接続される第2のトランジスタとを同一面上に有し、液晶素子が発光素子の上方に配置される表示装置において、少なくともEL層に開口を設けて、液晶素子と第1のトランジスタとを電気的に接続させる際に、当該開口において露出したEL層から発光素子へ不純物が侵入することを防止して、発光素子の劣化を抑制するができる。また、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを同一面上に設けることにより、表示装置を薄型化することができる。また、これらのトランジスタを同一の工程で作製できるため、これらのトランジスタを別々の面上に形成する場合に比べて、作製工程を簡略化することができる。そのため、周囲の明るさによらず視認性が高く、薄膜化および作製工程の簡略化が可能で、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
また、本発明の一態様により、消費電力の低い表示装置を提供することができる。本発明の一態様により、利便性の高い表示装置を提供することができる。本発明の一態様により、表示装置の軽量化が可能となる。本発明の一態様により、新規な表示装置、入出力装置、または電子機器などを提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。明細書、図面、請求項の記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
表示装置の一例を示す断面図。 表示装置の一例を示すブロック図。 画素ユニットの一例を示す図。 画素ユニットの一例を示す図。 画素ユニットの一例を示す図。 表示装置の一例を示す断面図。 表示装置の一例を示す断面図。 トランジスタの一例を示す断面図。 表示装置の作製方法の一例を示す断面図。 表示装置の作製方法の一例を示す断面図。 表示装置の作製方法の一例を示す断面図。 表示装置の作製方法の一例を示す断面図。 表示装置の一例及び画素の一例を示す図。 表示装置の画素回路の一例を示す回路図。 表示装置の画素回路の一例を示す回路図及び画素の一例を示す図。 表示装置の一例を示す斜視図。 表示モジュールの一例を示す図。 電子機器の一例を示す図。 電子機器の一例を示す図。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、同様の機能または同一の層を指す場合には、ハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
また、図面において示す各構成の、位置、大きさ、範囲などは、理解の簡単のため、実際の位置、大きさ、範囲などを表していない場合がある。このため、開示する発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、範囲などに限定されない。
なお、「膜」という言葉と、「層」という言葉とは、場合によっては、または、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能である。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能である。
なお、本明細書等において、「第1」、「第2」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付すものであり、各構成要素の数は、序数詞に限定されない。また序数詞は、工程順または積層順など、なんらかの順番や順位を示すものではない。また、本明細書等において序数詞が付されていない用語であっても、構成要素の混同を避けるため、特許請求の範囲において序数詞が付される場合がある。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの半導体層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、OS FETと記載する場合においては、金属酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
また、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
また、本明細書等において、CAAC(c−axis aligned crystal)、及びCAC(cloud aligned complementary)と記載する場合がある。なお、CAACは結晶構造の一例を表し、CACは機能、または材料の構成の一例を表す。
酸化物半導体または金属酸化物の結晶構造の一例について説明する。なお、以下では、In−Ga−Zn酸化物ターゲット(In:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比])を用いて、スパッタリング法にて成膜された酸化物半導体を一例として説明する。上記ターゲットを用いて、基板温度を100℃以上130℃以下として、スパッタリング法により形成した酸化物半導体をsIGZOと呼称し、上記ターゲットを用いて、基板温度を室温(R.T.)として、スパッタリング法により形成した酸化物半導体をtIGZOと呼称する。例えば、sIGZOは、nc(nano crystal)及びCAACのいずれか一方または双方の結晶構造を有する。また、tIGZOは、ncの結晶構造を有する。なお、ここでいう室温(R.T.)とは、基板を加熱しない場合の温度を含む。
また、本明細書等において、CAC−OSまたはCAC−metal oxideとは、材料の一部では導電体の機能と、材料の一部では誘電体(または絶縁体)の機能とを有し、材料の全体では半導体としての機能を有する。なお、CAC−OSまたはCAC−metal oxideを、トランジスタの半導体層に用いる場合、導電体は、キャリアとなる電子(またはホール)を流す機能を有し、誘電体は、キャリアとなる電子を流さない機能を有する。導電体としての機能と、誘電体としての機能とを、それぞれ相補的に作用させることで、スイッチングさせる機能(On/Offさせる機能)をCAC−OSまたはCAC−metal oxideに付与することができる。CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、それぞれの機能を分離させることで、双方の機能を最大限に高めることができる。
また、本明細書等において、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、導電体領域、及び誘電体領域を有する。導電体領域は、上述の導電体の機能を有し、誘電体領域は、上述の誘電体の機能を有する。また、材料中において、導電体領域と、誘電体領域とは、ナノ粒子レベルで分離している場合がある。また、導電体領域と、誘電体領域とは、それぞれ材料中に偏在する場合がある。また、導電体領域は、周辺がぼけてクラウド状に連結して観察される場合がある。
すなわち、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)と呼称することもできる。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、導電体領域と、誘電体領域とは、それぞれ0.5nm以上10nm以下、好ましくは0.5nm以上3nm以下のサイズで材料中に分散している場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置について図1〜図12を用いて説明する。
本実施の形態の表示装置は、可視光を反射する第1の表示素子と、可視光を発する第2の表示素子とを有する。
本実施の形態の表示装置は、第1の表示素子が反射する光と、第2の表示素子が発する光のうち、いずれか一方、または両方により、画像を表示する機能を有する。
具体的には、本実施の形態の表示装置は、第1の表示素子のみを用いて画像を表示する第1のモード、第2の表示素子のみを用いて画像を表示する第2のモード、並びに、第1の表示素子及び第2の表示素子を用いて画像を表示する第3のモードを有し、これらのモードを自動または手動で切り替えて使用することができる。
第1のモードでは、第1の表示素子と外光を用いて画像を表示する。第1のモードは光源が不要であるため、極めて低消費電力なモードである。例えば、表示装置に外光が十分に入射されるとき(明るい環境下など)は、第1の表示素子が反射した光を用いて表示を行うことができる。例えば、外光が十分に強く、かつ外光が白色光またはその近傍の光である場合に有効である。第1のモードは、文字情報を表示することに適したモードである。また、第1のモードは、外光を反射した光を用いるため、目に優しい表示を行うことができ、目が疲れにくいという効果を奏する。
第2のモードでは、第2の表示素子による発光を利用して画像を表示する。そのため、照度や外光の色度によらず、極めて鮮やかな(コントラストが高く、且つ色再現性の高い)表示を行うことができる。例えば、夜間や暗い室内など、照度が極めて低い場合などに有効である。また周囲が暗い場合、明るい表示を行うと使用者が眩しく感じてしまう場合がある。これを防ぐために、第2のモードでは輝度を抑えた表示を行うことが好ましい。これにより、眩しさを抑えることに加え、消費電力も低減することができる。第2のモードは、鮮やかな画像(静止画及び動画)などを表示することに適したモードである。
第3のモードでは、第1の表示素子による反射光と、第2の表示素子による発光の両方を利用して表示を行う。第1のモードよりも鮮やかな表示をしつつ、第2のモードよりも消費電力を抑えることができる。例えば、室内照明下や、朝方や夕方の時間帯など、照度が比較的低い場合、外光の色度が白色ではない場合などに有効である。また、反射光と発光とを混合させた光を用いることで、まるで絵画を見ているかのように感じさせる画像を表示することが可能となる。
このような構成とすることで、周囲の明るさによらず、視認性が高く利便性の高い表示装置または全天候型の表示装置を実現できる。
第1の表示素子には、外光を反射して表示する素子を用いることができる。このような素子は光源を持たないため、表示の際の消費電力を極めて小さくすることが可能となる。
第1の表示素子には、代表的には反射型の液晶素子を用いることができる。または、第1の表示素子として、シャッター方式のMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子、光干渉方式のMEMS素子の他、マイクロカプセル方式、電気泳動方式、エレクトロウェッティング方式、電子粉流体(登録商標)方式等を適用した素子などを用いることができる。
第2の表示素子には、発光素子を用いることが好ましい。このような表示素子が射出する光は、その輝度や色度が外光に左右されることがないため、色再現性が高く(色域が広く)、コントラストの高い、鮮やかな表示を行うことができる。
第2の表示素子には、例えばOLED(Organic Light Emitting Diode)、LED(Light Emitting Diode)、QLED(Quantum−dot Light Emitting Diode)、半導体レーザなどの自発光性の発光素子を用いることができる。
図1に示す表示装置10は、一対の基板(基板11及び基板12)間に、第1の表示素子31、第2の表示素子32、絶縁層234、トランジスタ41、及びトランジスタ42等を有する。
トランジスタ41とトランジスタ42とは、同一面上に位置する。図1では、基板11上に位置する例を示す。第1の表示素子31は、トランジスタ41よりも上方に位置する。第2の表示素子32は、トランジスタ42よりも上方に位置する。
第1の表示素子31は、可視光を反射する機能を有する。第1の表示素子31は基板12側に反射光22を射出する。
図1では、第1の表示素子31が反射型の液晶素子である例を示す。第1の表示素子31は、可視光を反射する機能を有する電極221と、可視光を透過する機能を有する電極225と、液晶層222と、可視光を透過する機能を有する電極223と、を有する。液晶層222は、電極221と電極223との間に位置する。
第2の表示素子32は、可視光を発する機能を有する。第2の表示素子32は、基板12側に発光21を射出する。
図1では、第2の表示素子32がEL素子である例を示す。第2の表示素子32は、電極121と、EL層122aと、電極123aと、を有する。EL層122aは、電極121と電極123aとの間に位置する。EL層122は、少なくとも発光性の物質を含む。電極121は可視光を反射する機能を有することが好ましい。電極123は可視光を透過する機能を有する。
第2の表示素子32は、電極121と電極123aとの間に電圧を印加することで、基板12側に発光21を射出する発光素子である。
電極121は、絶縁層134に設けられた開口を介して、トランジスタ42が有するソースまたはドレインと電気的に接続される。電極121の端部は、絶縁層135によって覆われている。
EL層122aは、電極121上および絶縁層135上に設けられ、電極123は、EL層122上に設けられる。
絶縁層135は、電極121と重なる位置に第1の開口を有し、トランジスタ41が有する電極(ソースまたはドレイン)と重なる位置に第2の開口を有する。第1の開口によって生じた段差に起因して、EL層122の劣化、または段切れがおきないように、第1の開口は、なだらかに傾斜した側壁を有する。
一方、第2の開口は、第1の開口よりもテーパー角が大きい側壁を有する。第2の開口が、第1の開口の側壁よりも切り立った側壁を有することで、EL層122および電極123が段切れする。図1で示されるように、EL層122および電極123は、第2の開口の縁で段切れし、絶縁層135上のEL層122aおよび電極123aと、第2の開口内のEL層122b及び電極123bとに分断されて設けられる。本明細書等において、EL層122との表記は、EL層122aとEL層122bとを含むものであり、形成位置を特定することなく、EL層を示す場合に用いる。同様に、電極123との表記は、電極123aと電極123bとを含むものであり、形成位置を特定することなく、EL層上の電極を示す場合に用いる。
第2の表示素子32上に、絶縁層125が設けられていることが好ましい。絶縁層125は、第2の開口の縁において、絶縁層135上に設けられたEL層122aの側面を覆う。EL層122および電極123は、蒸着法、塗布法、印刷法、または吐出法などの方法を用いて形成されるため、第2の開口の側壁には成膜されず、第2の開口の縁で段切れするように形成される。一方、絶縁層125は、PECVD、ALD、またはスパッタなどの方法を用いて形成されるため、第2の開口の側壁にも形成することができる。そのため、図1で示されるように、発光領域から延在したEL層122aは、第2の開口の縁で段切れして側面が露出するが、その側面が絶縁層125で覆われることで、第2の表示素子32に不純物が入り込むことが抑制され、第2の表示素子32の信頼性を高めることができる。
絶縁層134、EL層122b、電極123b、及び絶縁層125は、トランジスタ41が有する電極(ソースまたはドレイン)と重なる位置に第3の開口を有する。第3の開口は、第2の開口と重なる位置に設けられる。また、第3の開口は、表示装置10を上面からみたときに、第2の開口の内側に設けられる。これにより、発光領域から延在し、第2の開口の縁で段切れしたEL層122aの側面が、絶縁層125に覆われた状態で、第3の開口を設けることができる。そのため、第3の開口を設ける際に、第2の表示素子32に不純物が入り込むことが抑制される。第2の開口に設けられたEL層については、第3の開口を設ける際にその一部が露出するが、発光領域から延在したEL層とは分断されてつながっていないため、第2の表示素子32に不純物が入り込むことが抑制される。
絶縁層234は、絶縁層125上に位置し、該第3の開口の側面を覆い、かつ、トランジスタ41が有する該電極と重なる位置に第4の開口を有する。第4の開口は、第3の開口と重なる位置に設けられる。また、第4の開口は、表示装置10を上面からみたときに、第3の開口の内側に設けられる。
絶縁層234は平坦化機能を有することが好ましい。これにより、電極221を平坦な面上に設けることができる。
接続部50において、電極221は、絶縁層234に設けられた第4の開口を介して、トランジスタ41が有する該電極と電気的に接続される。
表示装置10では、第1の表示素子31と電気的に接続されるトランジスタ41と、第2の表示素子32と電気的に接続されるトランジスタ42と、が同一面上に位置する。そのため、2つのトランジスタを別々の面上に形成する場合に比べて、表示装置の厚さを薄くすることができる。また、2つのトランジスタを同一の工程で作製できるため、2つのトランジスタを別々の面上に形成する場合に比べて、作製工程を簡略化することができる。
ここで、チャネル形成領域に酸化物半導体を有し、オフ電流が極めて低いトランジスタ41を適用した場合や、トランジスタ41と電気的に接続される記憶素子を適用した場合などでは、第1の表示素子31を用いて静止画を表示する際に画素への書き込み動作を停止しても、階調を維持させることが可能となる。すなわち、フレームレートを極めて小さくしても表示を保つことができる。本発明の一態様では、フレームレートを極めて小さくでき、低消費電力な駆動を行うことができる。
図2に、表示装置10のブロック図を示す。表示装置10は、表示部14を有する。
表示部14は、マトリクス状に配置された複数の画素ユニット30を有する。画素ユニット30は、第1の画素31pと、第2の画素32pを有する。
図2では、第1の画素31p及び第2の画素32pが、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色に対応する表示素子を有する場合の例を示している。
第1の画素31pが有する表示素子は、それぞれ、外光の反射を利用した表示素子である。第1の画素31pは、赤色(R)に対応する第1の表示素子31R、緑色(G)に対応する第1の表示素子31G、青色(B)に対応する第1の表示素子31Bを有する。
第2の画素32pが有する表示素子は、それぞれ、発光素子である。第2の画素32pは、赤色(R)に対応する第2の表示素子32R、緑色(G)に対応する第2の表示素子32G、青色(B)に対応する第2の表示素子32Bを有する。
図3(A)〜(C)は、画素ユニット30の構成例を示す模式図である。
第1の画素31pは、第1の表示素子31R、第1の表示素子31G、第1の表示素子31Bを有する。第1の表示素子31Rは、外光を反射し、赤色の光Rrを表示面側に射出する。第1の表示素子31G、第1の表示素子31Bも同様に、それぞれ緑色の光Grまたは青色の光Brを、表示面側に射出する。
第2の画素32pは、第2の表示素子32R、第2の表示素子32G、第2の表示素子32Bを有する。第2の表示素子32Rは赤色の光Rtを、表示面側に射出する。第2の表示素子32G、第2の表示素子32Bも同様に、それぞれ緑色の光Gtまたは青色の光Btを、表示面側に射出する。
図3(A)は、第1の画素31pと第2の画素32pの両方を駆動させることで表示を行うモード(第3のモード)に対応する。画素ユニット30は、反射光(光Rr、光Gr、光Br)と透過光(光Rt、光Gt、光Bt)とを用いて、所定の色の光35trを表示面側に射出することができる。
図3(B)は、第1の画素31pのみを駆動させることにより、反射光を用いて表示を行うモード(第1のモード)に対応する。画素ユニット30は、例えば外光が十分に強い場合などでは、第2の画素32pを駆動させずに、第1の画素31pからの光(光Rr、光Gr、及び光Br)のみを用いて、光35rを表示面側に射出することができる。これにより、極めて低消費電力な駆動を行うことができる。
図3(C)は、第2の画素32pのみを駆動させることにより、発光(透過光)を用いて表示を行うモード(第2のモード)に対応する。画素ユニット30は、例えば外光が極めて弱い場合などでは、第1の画素31pを駆動させずに、第2の画素32pからの光(光Rt、光Gt、及び光Bt)のみを用いて、光35tを表示面側に射出することができる。これにより鮮やかな表示を行うことができる。また周囲が暗い場合に輝度を低くすることで、使用者が感じる眩しさを抑えると共に消費電力を低減できる。
第1の画素31pと第2の画素32pとが有する表示素子の色、数は、それぞれ限定されない。
図4(A)〜(C)、図5(A)〜(C)に、それぞれ画素ユニット30の構成例を示す。なおここでは、第1の画素31pと第2の画素32pの両方を駆動させることで表示を行うモード(第3のモード)に対応した模式図を示しているが、上記と同様に、第1の画素31pまたは第2の画素32pのみを駆動させるモード(第1のモード及び第2のモード)でも表示を行うことができる。
図4(A)、(C)、図5(B)に示す第2の画素32pは、第2の表示素子32R、第2の表示素子32G、第2の表示素子32Bに加えて、白色(W)を呈する第2の表示素子32Wを有する。
図4(B)、図5(C)に示す第2の画素32pは、第2の表示素子32R、第2の表示素子32G、第2の表示素子32Bに加えて、黄色(Y)を呈する第2の表示素子32Yを有する。
図4(A)〜(C)、図5(A)、(B)に示す構成は、第2の表示素子32W及び第2の表示素子32Yを有さない構成に比べて、第2の画素32pを用いた表示モード(第2のモード及び第3のモード)における消費電力を低減することができる。
図4(C)に示す第1の画素31pは、第1の表示素子31R、第1の表示素子31G、第1の表示素子31Bに加えて、白色(W)を呈する第1の表示素子31Wを有する。
図4(C)に示す構成は、図3(A)に示す構成に比べて、第1の画素31pを用いた表示モード(第1のモード及び第3のモード)における消費電力を低減することができる。
図5(A)〜(C)に示す第1の画素31pは、白色を呈する第1の表示素子31Wのみを有する。このとき、第1の画素31pのみを用いた表示モード(第1のモード)では、白黒表示またはグレースケールでの表示を行うことができ、第2の画素32pを用いた表示モード(第2のモード及び第3のモード)では、カラー表示を行うことができる。
このような構成とすることで、第1の画素31pの開口率を高めることができるため、第1の画素31pの反射率を向上させ、より明るい表示を行うことができる。
第1のモードは、例えば、文書情報などのカラー表示を必要としない情報を表示することに適している。
図6(A)、(B)、(C)及び図7(A)、(B)に、表示装置の断面構成例を示す。
<構成例1>
図6(A)に示す表示装置10Aは、基板11、接着層51、絶縁層131、トランジスタ110a、トランジスタ110b、絶縁層133、絶縁層134、発光素子120、絶縁層135、絶縁層125、着色層152、絶縁層234、液晶素子220、配向膜224a、配向膜224b、及び基板12を有する。
トランジスタ110aとトランジスタ110bとは、同一面上に位置する。図6(A)では、絶縁層131上に位置する例を示す。より具体的には、トランジスタ110aとトランジスタ110bが絶縁層131に接して設けられている。液晶素子220は、トランジスタ110aよりも上方に位置する。発光素子120は、トランジスタ110bよりも上方に位置する。
基板11及び基板12は、それぞれ、可撓性を有することが好ましい。基板11は接着層51により絶縁層131と貼り合わされている。基板12の基板11側の面に接して、電極223が設けられ、電極223の基板11側の面に接して、配向膜224bが設けられている。
表示装置10Aは、作製基板上で作製したトランジスタ及び発光素子120等を、基板11上に転置することで作製できる。この方法によれば、例えば、耐熱性の高い作製基板上で形成した被剥離層を、耐熱性の低い基板に転置することができ、被剥離層の作製温度が、耐熱性の低い基板によって制限されない。作製基板に比べて軽い、薄い、または可撓性が高い基板11に被剥離層を転置することで、表示装置の軽量化、薄型化、フレキシブル化を実現できる。なお、基板11の耐熱性及び被剥離層の形成温度によっては、基板11上に直接、トランジスタ及び発光素子120等を作製することもできる。
表示装置10Aにおいて可撓性を必要としない場合は、トランジスタ及び発光素子120等を含む素子層を、転置することなく、耐熱性の高い基板上に直接作製することもできる。その際、耐熱性の高い基板として、例えば、ガラス、石英、セラミック、サファイヤ、樹脂、半導体、金属または合金などを用いることができる。ガラスとしては、例えば、無アルカリガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等が挙げられる。
基板12よりも外側に、偏光板または円偏光板等を設けてもよい。
図6(A)に示すトランジスタ110a、110bは、ボトムゲート構造のトランジスタである。
トランジスタ110a、110bは、それぞれ、導電層111、絶縁層132、半導体層112、導電層113a、及び導電層113bを有する。導電層111は絶縁層132を介して半導体層112と重なる。導電層113a及び導電層113bは、半導体層112と電気的に接続される。
導電層111は、ゲートとして機能する。絶縁層132は、ゲート絶縁層として機能する。導電層113a及び導電層113bのうち、一方はソースとして機能し、他方はドレインとして機能する。絶縁層133は、トランジスタの保護層として機能することができる。
トランジスタ110a、110bは、チャネルエッチ型であり、トランジスタの占有面積を縮小することが比較的容易であるため、高精細な表示装置に好適に用いることができる。
半導体層112は、酸化物半導体を有することが好ましい。
絶縁層134は、平坦化機能を有することが好ましい。これにより、発光素子120を平坦な面上に形成することができる。
発光素子120は、電極121と電極123bとの間に電圧を印加することで、基板12側に発光21を射出する。
発光素子120は、電極121、EL層122a、及び電極123bを有する。EL層122aは、電極121と電極123bとの間に位置する。EL層122は、少なくとも発光性の物質を含む。電極121は可視光を反射する機能を有することが好ましい。電極123は可視光を透過する機能を有する。
電極121は、画素毎に配置され、画素電極として機能する。EL層122と電極123は、複数の画素にわたって配置されている。図示しないが、EL層が2層以上で構成される場合、少なくとも一層(代表的には発光層)を画素毎に塗り分けて設けてもよい。電極123は、図示しない領域で定電位が供給される配線と接続され、共通電極として機能する。
電極121は、絶縁層133、絶縁層134に設けられた開口を介して、トランジスタ110bが有する導電層113aと電気的に接続される。
絶縁層135は、電極121と重なる位置に第1の開口を有し、電極121の端部は、絶縁層135によって覆われている。また、絶縁層135は、トランジスタ110aが有する導電層113aと重なる位置に第2の開口を有する。
ここで肝要なのは、第1の開口の側壁は、段差に起因するEL層の劣化や段切れを考慮して、十分になだらかなテーパー角を有するのに対し、第2の開口142の側壁は、EL層を意図的に段切れさせるようなテーパー角を有することである。なお、本明細書において、開口の側壁と、該開口における絶縁膜の側壁とは、同じ面を指すものとして説明する。
第1の開口において絶縁層135の側壁は、絶縁層134の上面に対して10度以上70度未満、好ましくは30度以上50度以下のテーパー角を有し、第2の開口142において絶縁層135の側壁は、絶縁層134の上面に対して70度以上90度以下、好ましくは80度以上90度以下のテーパー角を有する。
なお、第1の開口は上記構成に限定されず、第1の開口を断面からみたときに、側壁の上端部または下端部に曲率を有する形状であってもよい。あるいは、第1の開口の側壁は、勾配がなだらかな曲面状に形成されていてもよい。
また、絶縁層125が第2の開口の縁で段切れしない限りにおいて、第2の開口142において絶縁層135の側壁は、逆テーパー状であってもよい。逆テーパー状とは、第2の開口142において絶縁層135の側壁が、絶縁層134の上面に対して90度より大きい角度を有する場合を指す。
図6(A)で示されるように、第2の開口が第1の開口よりも切り立った側壁を有することにより、EL層122および電極123は、第2の開口の縁で段切れし、絶縁層135上と第2の開口内とに分断されて設けられている。
絶縁層125は、電極123上に設けられている。発光素子120上に絶縁層125を設けることで、発光素子120に不純物が入り込むことを抑制することができる。特に、絶縁層125が無機絶縁層を有すると、発光素子120の信頼性を高めることができ、好ましい。本実施の形態では、絶縁層125が、第2の開口の縁で段切れしたEL層122aの側面を覆うため、水等の不純物が発光素子120へ侵入する経路を遮断することができ、発光素子120の信頼性をより高めることができる。
着色層152は、絶縁層125上に設けられている。着色層152は、発光素子120の発光領域と重なる位置に設けられる。発光素子120の発光は、着色層152を介して表示装置から射出される。
発光素子120は、画素によって着色層152の色を変えることで、様々な色を呈することができる。表示装置10Aは、発光素子120を用いて、カラー表示を行うことができる。
液晶素子220は基板12側に反射光22を射出する。電極221及び電極225と、電極223との間に生じる電界により、液晶層222の配向を制御することができる。
液晶素子220は、可視光を反射する機能を有する電極221と、可視光を透過する機能を有する電極225と、液晶層222と、可視光を透過する機能を有する電極223と、を有する。液晶層222は、配向膜224aと配向膜224bとの間に位置する。可視光を反射する機能を有する電極221は、第1の開口と重ならないように設けられているが、可視光を透過する機能を有する電極225は、第1の開口と重なるように設けられていることが好ましい。これにより、第1の開口と重なる領域においても、それ以外の領域と同様に液晶層222の配向を制御することができるため、これらの領域の境界で液晶の配向不良が生じ、意図しない光が漏れてしまうことを抑制できる。
電極221および電極225は、画素毎に配置され、画素電極として機能する。電極223は、複数の画素にわたって配置されている。電極223は、図示しない領域で定電位が供給される配線と接続され、共通電極として機能する。また、図6(A)では、電極221上に電極225が設けられているが、これに限定されない。電極225上に電極221を設けても良い。
液晶素子220は、白色を呈する。表示装置10Aは、液晶素子220を用いて、白黒またはグレースケールでの表示を行うことができる。
絶縁層133、絶縁層134、EL層122b、電極123b、及び絶縁層125は、トランジスタ110aが有する導電層113aと重なる位置に第3の開口を有する。第3の開口は、第2の開口と重なる位置に設けられている。また、第3の開口は、表示装置10Aを上面からみたときに、第2の開口の内側に設けられている。このように第3の開口を第2の開口の内側に配置することで、第2の開口の縁で段切れしたEL層122aの側面が絶縁層125に覆われ、不純物が発光素子120へ侵入する経路を遮断した状態で、第3の開口を設けることができる。
絶縁層234は、絶縁層125上に位置し、該第3の開口の側面を覆い、かつ、トランジスタ110aが有する導電層113aと重なる位置に第4の開口を有する。第4の開口は、第3の開口と重なる位置に形成される。また、第4の開口は、表示装置10Aを上面からみたときに、第3の開口の内側に設けられている。
絶縁層234には、有機材料及び無機材料のどちらを用いてもよい。本実施の形態では、絶縁層234を設ける前に、第2の開口の縁で段切れしたEL層122aの側面が絶縁層125に覆われて、不純物が侵入する経路が既に遮断されているため、絶縁層234に用いる材料の選択肢を広げることができる。
絶縁層234は平坦化機能を有することが好ましい。これにより、電極221を平坦な面上に形成することができる。特に、絶縁層234が有機絶縁層を有すると、絶縁層234の平坦性を高めることができ、好ましい。
絶縁層234が第3の開口の側面を覆うことで、第3の開口を設けた際に露出したEL層122bの側面及び電極123bの側面を覆うことができる。したがって、第2の開口の縁でEL層122および電極123が段切れしなかった場合においても、電極221と電極123とを電気的に絶縁することができ、ショートを防止することができる。
接続部50において、電極221は、絶縁層234に設けられた第4の開口を介して、トランジスタ110aが有する導電層113aと電気的に接続される。
本実施の形態の表示装置では、液晶素子220と電気的に接続されるトランジスタ110aと、発光素子120と電気的に接続されるトランジスタ110bと、が同一面上に位置する。そのため、2つのトランジスタを別々の面上に形成する場合に比べて、表示装置10Aの厚さを薄くすることができる。また、2つのトランジスタを同一の工程で作製できるため、2つのトランジスタを別々の面上に形成する場合に比べて、作製工程を簡略化することができる。
<構成例2>
図6(B)に示す表示装置10Bは、基板12と電極223の間に、絶縁層151、着色層152、及びオーバーコート153を有する点で、表示装置10Aと異なる。また、表示装置10Bは、絶縁層125と接する着色層152を有さない点で、表示装置10Aと異なる。その他の構成については、表示装置10Aと同様のため、詳細な説明を省略する。
基板12の基板11側の面に接して、絶縁層151が設けられている。絶縁層151は、液晶素子220を用いた表示領域(以下、反射領域と記す)と重ねて設けられ、発光素子120の発光領域(以下、透過領域と記す)とは重ならない。そして、基板12の基板11側の面と絶縁層151の基板11側の面に接して、着色層152が設けられている。絶縁層151が設けられていることから、着色層152の厚さは、反射領域と透過領域とで異なる。
反射領域では、着色層152中を光が往復して通る(反射光22参照)が、透過領域では、光は一度のみ着色層152中を通る(発光21参照)。そのため、反射領域と透過領域とで、着色層152の厚さが同一であると、表示の色調に差が生じる場合がある。
絶縁層151を設けることで、着色層152の厚さを、反射領域と透過領域とで変えることができる。これにより、液晶素子220を用いた表示と、発光素子120を用いた表示と、の双方で、色調の良好な表示を行うことができる。
反射領域における着色層152の厚さは、透過領域における着色層152の厚さの40%以上60%以下であることが好ましい。
なお、着色層152の厚さを変える方法は、絶縁層151を部分的に設ける方法に限定されない。例えば、着色層152を2層以上の積層構造としてもよく、透過領域が、反射領域よりも着色層152を構成する層数が多い構成としてもよい。または、多階調マスクを用いて互いに厚さの異なる2つの領域を有する着色層を形成してもよい。
また、1つの着色層152の厚さを変える以外に、着色層152を複数設けることでも、液晶素子220を用いた表示と、発光素子120を用いた表示と、の双方で、色調の良好な表示を行うことができる。
図6(C)に示す表示装置10Cは、絶縁層125に接して設けられた着色層152と、基板12に接して設けられた着色層152と、を有する例である。発光21は、絶縁層125に接して設けられた着色層152と、基板12に接して設けられた着色層152との双方を通る。反射光22は、基板12に接して設けられた着色層152のみを通る。このような構成であっても、液晶素子220を用いた表示と、発光素子120を用いた表示と、の双方で、色調の良好な表示を行うことができる。
液晶素子220及び発光素子120は、画素によって着色層152の色を変えることで、様々な色を呈することができる。表示装置10Bは、液晶素子220を用いて、カラー表示を行うことができる。表示装置10Bは、発光素子120を用いて、カラー表示を行うことができる。
オーバーコート153を設けると、着色層152に含まれる不純物が液晶層222に拡散することを抑制できるため、好ましい。
絶縁層151には、有機材料及び無機材料のどちらを用いてもよい。オーバーコート153と同様の材料を用いてもよい。
<構成例3>
図7(A)に示す表示装置10Dは、接続部50において、絶縁層234が、絶縁層133及び絶縁層134に設けられた開口の側面を覆わず、EL層122b、電極123b、及び絶縁層125に設けられた開口の側面のみを覆う点で、表示装置10Aと異なる。その他の構成については、表示装置10Aと同様のため、詳細な説明を省略する。
本発明の一態様では、液晶素子220と発光素子120のショートを防止するために、絶縁層234が、少なくとも電極123b(より好ましくは、EL層122bも)に設けられた開口の側面を覆う。その他、絶縁層に設けられた開口等については、絶縁層234で覆われていなくても構わない。
例えば、絶縁層133及び絶縁層134に、トランジスタ110bが有する導電層113aに達する開口を設ける際に、同時に、トランジスタ110aが有する導電層113aに達する開口を設けてもよい。その後、絶縁層135から絶縁層125までの積層構造に別途開口を設けることで、図7(A)に示す構造を作製することができる。
絶縁層133、絶縁層134、EL層122b、電極123b、及び絶縁層125の積層構造を一括で開口する場合(図6(A))に比べて、図7(A)のように複数回に分けて開口を設ける方が、容易である、電極221の被覆性が高まる、または導電層113aの薄膜化を抑制できる。
<構成例4>
図7(B)に示す表示装置10Eは、第2の開口に設けられたEL層122b、および第2の開口に設けられた電極123bが、電極221と接する点において、表示装置10Aと異なる。つまり、表示装置10Eは、表示装置10Aの第3の開口を設けずに、電極221とトランジスタ110aが有する導電層113aとを接続させる開口(表示装置10Aの第4の開口に相当)を設けた例である。表示装置10Eでは、表示装置10Aの第3の開口に相当する開口が設けられないため、絶縁層133、絶縁層134、第2の開口内のEL層122b、第2の開口内の電極123b、絶縁層125、及び絶縁層234が、一括で開口されている。その他の構成については、表示装置10Aと同様のため、詳細な説明を省略する。
本発明の一態様である、電極123が完全に段切れしている構成においては、液晶素子220と発光素子120とのショートが防止されているため、第2の開口において電極123bの側面は絶縁層234で覆われなくても良い。
表示装置10Eでは、表示装置10Aの第3の開口を設けてなくてよい分だけ、マスク枚数を削減できるため、コスト削減、歩留まり向上、作製工程の簡略化が実現できる。
また、表示装置10Dと同じように、トランジスタ110bが有する導電層113aに達する開口を絶縁層133及び絶縁層134に設ける際に、同時に、トランジスタ110aが有する導電層113aに達する開口を設けてもよい。その後、第2の開口内のEL層122b、第2の開口内の電極123b、絶縁層125、及び絶縁層234に対して、一括で開口を設けてもよい。
<トランジスタの構成例>
本発明の一態様において、表示装置が有するトランジスタの構造は特に限定されない。例えば、プレーナ型のトランジスタとしてもよいし、スタガ型のトランジスタとしてもよいし、逆スタガ型のトランジスタとしてもよい。また、トップゲート構造またはボトムゲート構造のいずれのトランジスタ構造としてもよい。または、チャネルの上下にゲート電極が設けられていてもよい。
図8(A)〜(C)に、トランジスタ110a、110bとは異なる構造のトランジスタの例を示す。
図8(A)に示すトランジスタ110cは、トランジスタ110a、110bの構成に加えて、導電層114を有する。導電層114は、絶縁層133上に設けられ、半導体層112と重なる領域を有する。また、図8(A)では、絶縁層136が、導電層114及び絶縁層133を覆って設けられている。
導電層114は、半導体層112を挟んで導電層111とは反対側に位置している。導電層111を第1のゲートとした場合、導電層114は、第2のゲートとして機能することができる。導電層111と導電層114に同じ電位を与えることで、トランジスタ110cのオン電流を高めることができる。または、導電層111及び導電層114のうち、一方にしきい値電圧を制御するための電位を与え、他方に駆動のための電位を与えることで、トランジスタ110cのしきい値電圧を制御することができる。
導電層114には、酸化物を含む導電性材料を用いることが好ましい。これにより、導電層114を構成する導電膜の成膜時に、酸素を含む雰囲気下で成膜することで、絶縁層133に酸素を供給することができる。成膜ガス中の酸素ガスの割合を90%以上100%以下の範囲とすることが好ましい。絶縁層133に供給された酸素は、後の熱処理により半導体層112に供給され、半導体層112中の酸素欠損の低減を図ることができる。
特に、導電層114には、低抵抗化された酸化物半導体を用いることが好ましい。このとき、絶縁層136に水素を放出する絶縁膜、例えば窒化シリコン膜等を用いることが好ましい。絶縁層136の成膜中、またはその後の熱処理によって導電層114中に水素が供給され、導電層114の電気抵抗を効果的に低減することができる。
図8(B)に示すトランジスタ110dは、トップゲート構造のトランジスタである。
トランジスタ110dは、導電層111、絶縁層132、半導体層112、絶縁層133、導電層113a、及び導電層113bを有する。導電層111は絶縁層132を介して半導体層112と重なる。導電層113a及び導電層113bは、半導体層112と電気的に接続される。
導電層111は、ゲートとして機能する。絶縁層132は、ゲート絶縁層として機能する。導電層113a及び導電層113bのうち、一方はソースとして機能し、他方はドレインとして機能する。
トランジスタ110dは、導電層111と導電層113aまたは導電層113bとの物理的な距離を離すことが容易なため、これらの間の寄生容量を低減することが可能である。
図8(C)に示すトランジスタ110eは、トランジスタ110cの構成に加えて、導電層115及び絶縁層137を有する。導電層115は絶縁層131上に設けられ、半導体層112と重なる領域を有する。絶縁層137は、導電層115及び絶縁層131を覆って設けられている。
導電層115は、上記導電層114と同様に第2のゲートとして機能する。そのため、オン電流を高めることや、しきい値電圧を制御することなどが可能である。
以下では、図9〜図12を用いて、本発明の一態様の表示装置の作製方法について、具体的に説明する。
なお、表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、導電膜等)は、スパッタリング法、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、真空蒸着法、パルスレーザー堆積(PLD:Pulse Laser Deposition)法、原子層成膜(ALD:Atomic Layer Deposition)法等を用いて形成することができる。CVD法としては、プラズマ化学気相堆積(PECVD)法や、熱CVD法でもよい。熱CVD法の例として、有機金属化学気相堆積(MOCVD:Metal Organic CVD)法を使ってもよい。
表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、導電膜等)は、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、インクジェット、ディスペンス、スクリーン印刷、オフセット印刷、ドクターナイフ、スリットコート、ロールコート、カーテンコート、ナイフコート等の方法により形成することができる。
表示装置を構成する薄膜を加工する際には、リソグラフィ法等を用いて加工することができる。または、遮蔽マスクを用いた成膜方法により、島状の薄膜を形成してもよい。または、ナノインプリント法、サンドブラスト法、リフトオフ法などにより薄膜を加工してもよい。フォトリソグラフィ法としては、加工したい薄膜上にレジストマスクを形成して、エッチング等により当該薄膜を加工し、レジストマスクを除去する方法と、感光性を有する薄膜を成膜した後に、露光、現像を行って、当該薄膜を所望の形状に加工する方法と、がある。
リソグラフィ法において光を用いる場合、露光に用いる光は、例えばi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、h線(波長405nm)、またはこれらを混合させた光を用いることができる。そのほか、紫外線やKrFレーザ光、またはArFレーザ光等を用いることもできる。また、液浸露光技術により露光を行ってもよい。また、露光に用いる光として、極端紫外光(EUV:Extreme Ultra−violet)やX線を用いてもよい。また、露光に用いる光に換えて、電子ビームを用いることもできる。極端紫外光、X線または電子ビームを用いると、極めて微細な加工が可能となるため好ましい。なお、電子ビームなどのビームを走査することにより露光を行う場合には、フォトマスクは不要である。
薄膜のエッチングには、ドライエッチング法、ウエットエッチング法、サンドブラスト法などを用いることができる。
<作製方法例>
以下では、図6(A)に示す表示装置10Aの作製方法の一例について、図9〜図12を用いて説明する。
まず、作製基板61上に剥離層62を形成する(図9(A))。
作製基板61は、搬送が容易となる程度に剛性を有し、かつ作製工程にかかる温度に対して耐熱性を有する。作製基板61に用いることができる材料としては、例えば、ガラス、石英、セラミック、サファイヤ、樹脂、半導体、金属または合金などが挙げられる。ガラスとしては、例えば、無アルカリガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス等が挙げられる。
剥離層62は、有機材料または無機材料を用いて形成することができる。
剥離層62を、有機材料を用いて形成する場合、感光性を有する材料が好ましく、感光性及び熱硬化性を有する材料を用いることが好ましい。
感光性を有する材料を用いることで、光を用いたリソグラフィ法により、一部を除去することができる。具体的には、材料を成膜した後に溶媒を除去するための熱処理(プリベーク処理ともいう)を行い、その後フォトマスクを用いて露光を行う。続いて、現像処理を施すことで、不要な部分を除去する。その後、熱処理(ポストベーク処理ともいう)を行う。ポストベーク処理では、剥離層62上に形成する各層の作製温度よりも高い温度で加熱することが好ましい。加熱温度は、例えば、350℃より高く450℃以下が好ましく、400℃以下がより好ましく、375℃以下がさらに好ましい。これにより、トランジスタの作製工程における、剥離層62からの脱ガスを大幅に抑制することができる。
剥離層62は、感光性のポリイミド樹脂(photo sensitive polyimide、PSPIともいう)を用いて形成されることが好ましい。
そのほか、剥離層62に用いることができる有機材料としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
剥離層62は、スピンコータを用いて形成することが好ましい。スピンコート法を用いることで、大判基板に薄い膜を均一に形成することができる。
剥離層62は、粘度が5cP以上500cP未満、好ましくは5cP以上100cP未満、より好ましくは10cP以上50cP以下の溶液を用いて形成することが好ましい。溶液の粘度が低いほど、塗布が容易となる。また、溶液の粘度が低いほど、気泡の混入を抑制でき、良質な膜を形成できる。
有機材料を用いる場合、剥離層62の厚さは、0.01μm以上10μm未満であることが好ましく、0.1μm以上3μm以下であることがより好ましく、0.5μm以上1μm以下であることがさらに好ましい。低粘度の溶液を用いることで、剥離層62を薄く形成することが容易となる。剥離層62の厚さを上記範囲とすることで、作製のコストを低減することができる。ただし、これに限定されず、剥離層62の厚さは、10μm以上、例えば、10μm以上200μm以下としてもよい。
そのほか、剥離層62の形成方法としては、ディップ、スプレー塗布、インクジェット、ディスペンス、スクリーン印刷、オフセット印刷、ドクターナイフ、スリットコート、ロールコート、カーテンコート、ナイフコート等が挙げられる。
剥離層62に用いることができる無機材料としては、タングステン、モリブデン、チタン、タンタル、ニオブ、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、シリコンから選択された元素を含む金属、該元素を含む合金、または該元素を含む化合物等が挙げられる。シリコンを含む層の結晶構造は、非晶質、微結晶、多結晶のいずれでもよい。
無機材料を用いる場合、剥離層62の厚さは、1nm以上1000nm以下、好ましくは10nm以上200nm以下、より好ましくは10nm以上100nm以下である。
無機材料を用いる場合、剥離層62は、例えばスパッタリング法、CVD法、ALD法、蒸着法等により形成できる。
次に、剥離層62上に、絶縁層131を形成する(図9(B))。
絶縁層131は、剥離層62に含まれる不純物が、後に形成するトランジスタや表示素子に拡散することを防ぐバリア層として用いることができる。剥離層62に有機材料を用いる場合、絶縁層131は、剥離層62を加熱した際に、剥離層62に含まれる水分等がトランジスタや表示素子に拡散することを防ぐことが好ましい。そのため、絶縁層131は、バリア性が高いことが好ましい。
絶縁層131としては、例えば、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜などの無機絶縁膜を用いることができる。また、酸化ハフニウム膜、酸化イットリウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化ガリウム膜、酸化タンタル膜、酸化マグネシウム膜、酸化ランタン膜、酸化セリウム膜、及び酸化ネオジム膜等を用いてもよい。また、上述の絶縁膜を2以上積層して用いてもよい。特に、剥離層62上に窒化シリコン膜を形成し、窒化シリコン膜上に酸化シリコン膜を形成することが好ましい。
無機絶縁膜は、成膜温度が高いほど緻密でバリア性の高い膜となるため、高温で形成することが好ましい。
絶縁層131の成膜時の基板温度は、室温(25℃)以上350℃以下が好ましく、100℃以上300℃以下がさらに好ましい。
次に、絶縁層131上に、トランジスタ110a及びトランジスタ110bを形成する(図9(B))。
トランジスタに用いる半導体材料は特に限定されず、例えば、第14族の元素、化合物半導体または酸化物半導体を半導体層に用いることができる。代表的には、シリコンを含む半導体、ガリウムヒ素を含む半導体、またはインジウムを含む酸化物半導体等を適用できる。
ここでは半導体層112として酸化物半導体層を有する、ボトムゲート構造のトランジスタを作製する場合を示す。
トランジスタの半導体には、酸化物半導体を用いることが好ましい。シリコンよりもバンドギャップが広く、且つキャリア密度の小さい半導体材料を用いると、トランジスタのオフ状態における電流を低減できる。
具体的には、まず、絶縁層131上に導電層111を形成する(図9(B))。導電層111は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することで形成できる。
表示装置が有する導電層には、それぞれ、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、もしくはタングステン等の金属、またはこれを主成分とする合金を単層構造または積層構造として用いることができる。または、酸化インジウム、インジウム錫酸化物(ITO)、タングステンを含むインジウム酸化物、タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、チタンを含むインジウム酸化物、チタンを含むITO、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛(ZnO)、ガリウムを含むZnO、またはシリコンを含むインジウム錫酸化物等の透光性を有する導電性材料を用いてもよい。また、不純物元素を含有させる等して低抵抗化させた、多結晶シリコンもしくは酸化物半導体等の半導体、またはニッケルシリサイド等のシリサイドを用いてもよい。また、グラフェンを含む膜を用いることもできる。グラフェンを含む膜は、例えば膜状に形成された酸化グラフェンを含む膜を還元して形成することができる。また、不純物元素を含有させた酸化物半導体等の半導体を用いてもよい。または、銀、カーボン、もしくは銅等の導電性ペースト、またはポリチオフェン等の導電性ポリマーを用いて形成してもよい。導電性ペーストは、安価であり、好ましい。導電性ポリマーは、塗布しやすく、好ましい。
続いて、絶縁層132を形成する(図9(B))。絶縁層132は、絶縁層131に用いることのできる無機絶縁膜を援用できる。
続いて、半導体層112を形成する(図9(B))。本実施の形態では、半導体層112として、酸化物半導体層を形成する。酸化物半導体層は、酸化物半導体膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該酸化物半導体膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することで形成できる。
酸化物半導体膜の成膜時の基板温度は、350℃以下が好ましく、室温以上200℃以下がより好ましく、室温以上130℃以下がさらに好ましい。
酸化物半導体膜は、不活性ガス及び酸素ガスのいずれか一方を用いて成膜することができる。なお、酸化物半導体膜の成膜時における酸素の流量比(酸素分圧)に、特に限定はない。ただし、電界効果移動度が高いトランジスタを得る場合においては、酸化物半導体膜の成膜時における酸素の流量比(酸素分圧)は、0%以上30%以下が好ましく、5%以上30%以下がより好ましく、7%以上15%以下がさらに好ましい。
酸化物半導体膜は、少なくともインジウムまたは亜鉛を含むことが好ましい。特にインジウム及び亜鉛を含むことが好ましい。
酸化物半導体は、エネルギーギャップが2eV以上であることが好ましく、2.5eV以上であることがより好ましく。3eV以上であることがさらに好ましい。このように、エネルギーギャップの広い酸化物半導体を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することができる。
酸化物半導体膜は、スパッタリング法により形成することができる。そのほか、例えばPLD法、PECVD法、熱CVD法、ALD法、真空蒸着法などを用いてもよい。
なお、実施の形態4にて酸化物半導体の一例について説明する。
続いて、導電層113a及び導電層113bを形成する(図9(B))。導電層113a及び導電層113bは、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することにより形成できる。導電層113a及び導電層113bは、それぞれ、半導体層112と接続される。
なお、導電層113a及び導電層113bの加工の際に、レジストマスクに覆われていない半導体層112の一部がエッチングにより薄膜化する場合がある。
以上のようにして、トランジスタ110a及びトランジスタ110bを作製できる(図9(B))。トランジスタ110a及びトランジスタ110bにおいて、導電層111の一部はゲートとして機能し、絶縁層132の一部はゲート絶縁層として機能し、導電層113a及び導電層113bは、それぞれソースまたはドレインのいずれか一方として機能する。
次に、トランジスタ110a及びトランジスタ110bを覆う絶縁層133を形成する(図9(C))。絶縁層133は、絶縁層131と同様の方法により形成することができる。
また、絶縁層133として、酸素を含む雰囲気下で成膜した酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜等の酸化物絶縁膜を用いることが好ましい。さらに、当該酸化シリコン膜や酸化窒化シリコン膜上に窒化シリコン膜などの酸素を拡散、透過しにくい絶縁膜を積層することが好ましい。酸素を含む雰囲気下で形成した酸化物絶縁膜は、加熱により多くの酸素を放出しやすい絶縁膜とすることができる。このような酸素を放出する酸化絶縁膜と、酸素を拡散、透過しにくい絶縁膜を積層した状態で、加熱処理を行うことにより、酸化物半導体層に酸素を供給することができる。その結果、酸化物半導体層中の酸素欠損、及び酸化物半導体層と絶縁層133の界面の欠陥を修復し、欠陥準位を低減することができる。これにより、極めて信頼性の高い表示装置を実現できる。
次に、絶縁層133上に絶縁層134を形成する(図9(B))。絶縁層134は、後に形成する表示素子の被形成面を有する層であるため、平坦化層として機能することが好ましい。絶縁層134は、絶縁層131に用いることのできる有機絶縁膜または無機絶縁膜を援用できる。
次に、絶縁層134及び絶縁層133に、トランジスタ110bが有する導電層113aに達する開口を形成する。同時に、トランジスタ110aが有する導電層113aに達する開口を形成してもよい。
その後、電極121を形成する(図9(C))。電極121は、可視光を反射する機能を有することが好ましく、その一部が発光素子120の画素電極として機能する。電極121は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することにより形成できる。ここで、トランジスタ110bが有する導電層113aと電極121とが接続する。
次に、電極121と重なる位置に第1の開口141を有し、且つトランジスタ110aが有する導電層113aと重なる位置に第2の開口142を有する絶縁層135を形成する(図9(C))。絶縁層135は、電極121を覆って絶縁層134上に絶縁膜を成膜した後、当該絶縁膜にエッチングを2回行うことにより形成できる。当該絶縁膜には、絶縁層131に用いることのできる有機絶縁膜または無機絶縁膜を援用できる。
先ず、絶縁膜上に第1のレジストマスクを形成し、第1のエッチングを行って、電極121と重なる位置に第1の開口141を形成する。第1のレジストマスクを除去後、第2のレジストマスクを形成し、第2のエッチングを行って、トランジスタ110aが有する導電層113aと重なる位置に第2の開口142を形成する。第1のエッチングと第2のエッチングの順番は逆でもよい。
ここで肝要なのは、第1の開口141および第2の開口142の各々において、絶縁層135の側壁のテーパー角が異なるように、第1の開口141と第2の開口142とを作り分けることである。電極121と重なる位置には後に発光素子が形成されるため、第1の開口141において絶縁層135の側壁はなだらかに傾斜していないと、段差に起因するEL層の劣化や段切れ等が問題となる。第1の開口141において絶縁層135の側壁が、絶縁層134の上面に対して10度以上70度未満、好ましくは30度以上50度以下のテーパー角を有するように、第1のエッチングを行う。
一方、第2の開口142における絶縁層135の側壁では、後に形成されるEL層122および電極123を意図的に段切れさせるため、第1の開口141における絶縁層135の側壁よりも、第2の開口142における絶縁層135の側壁の方が大きなテーパー角を有するように、第2のエッチングを行う。第2の開口142における絶縁層135の側壁は、絶縁層134の上面に対して70度以上90度以下、好ましくは80度以上90度以下のテーパー角を有する。また、後に形成される絶縁層125が、第2の開口142の縁で段切れしたEL層122aの側面を覆うことができるのであれば、第2の開口142において絶縁層135の側壁は、逆テーパー状であってもよい。
次に、絶縁層135上及び電極121上にEL層122を形成し、EL層122上に電極123を形成する(図9(D))。電極123は、可視光を透過する機能を有し、その一部が発光素子120の共通電極として機能する。
電極123には、EL層122からの光を透過させるために、透明導電膜(ITO、2〜20wt%の酸化亜鉛を含む酸化インジウム、珪素若しくは酸化珪素を含有した酸化インジウム−酸化スズ、酸化亜鉛(ZnO)等)を用いる。また、該透明導電膜と、仕事関数の小さい材料(Al、Mg、Li、Ca、またはこれらの合金や化合物、MgAg、MgIn、AlLi、LiF、CaF等)の膜厚を薄くした金属薄膜と、の積層を用いても良い。透明導電膜と金属薄膜との積層を用いる場合、金属薄膜上に透明導電膜を設けるとよい。
第2の開口142における絶縁層135の側壁が、絶縁層134の上面に対して70度以上90度以下、好ましくは80度以上90度以下のテーパー角を有することにより、EL層122および電極123の各々は、成膜工程において第2の開口142の側壁に形成されず、第2の開口142の縁で分断された状態で成膜がすすむ。そのため、EL層122および電極123は、第2の開口142の縁で段切れし、絶縁層135上のEL層122aおよび電極123aと、第2の開口内のEL層122b及び電極123bと、に分断されて形成される。
電極123に金属薄膜と透明導電膜の積層を用いる場合には、金属薄膜が水分などの不純物によって劣化しやすいことを考慮して、金属薄膜のみが段切れし、透明導電膜は段切れさせずに形成してもよい。しかし、これに限定されず、金属薄膜と透明導電膜の両方が段切れするように形成してもよい。
EL層122は、蒸着法、塗布法、印刷法、吐出法などの方法で形成することができる。EL層122を画素毎に作り分ける場合、メタルマスクなどのシャドウマスクを用いた蒸着法、またはインクジェット法等により形成することができる。EL層122を画素毎に作り分けない場合には、メタルマスクを用いない蒸着法を用いることができる。
EL層122には、低分子系化合物及び高分子系化合物のいずれを用いることもでき、無機化合物を含んでいてもよい。
EL層122の形成後に行う各工程は、EL層122にかかる温度が、EL層122の耐熱温度以下となるように行う。電極123は、蒸着法やスパッタリング法等を用いて形成することができる。EL層122および電極123の成膜方法として蒸着法を用いると、EL層および電極123は、第2の開口142の側壁に成膜されず、第2の開口142の縁で段切れした状態で成膜されるため、好ましい。また、電極123に透明導電膜と金属薄膜との積層を用いる場合は、劣化しやすい金属薄膜を蒸着法で形成し、金属薄膜よりも劣化しにくい透明導電膜をスパッタリング法等で形成しても良い。
以上のようにして、発光素子120を形成することができる(図9(D))。発光素子120は、一部が画素電極として機能する電極121、EL層122a、及び一部が共通電極として機能する電極123aが積層された構成を有する。
ここでは、発光素子120として、トップエミッション型の発光素子を作製する例を示したが、本発明の一態様はこれに限られない。
発光素子は、トップエミッション型、ボトムエミッション型、デュアルエミッション型のいずれであってもよい。光を取り出す側の電極には、可視光を透過する導電膜を用いる。また、光を取り出さない側の電極には、可視光を反射する導電膜を用いることが好ましい。
次に、電極123を覆って絶縁層125を形成する(図9(D))。絶縁層125は、発光素子120に水などの不純物が拡散することを抑制する保護層として機能する。絶縁層125は、第2の開口142の縁で段切れしたEL層122aの側面を覆って設けられるため、発光素子120を絶縁層125によって封止することができ、発光素子120の信頼性を高めることができる。電極123を形成した後、大気に曝すことなく、絶縁層125を形成することが好ましい。
絶縁層125は、例えば、上述した絶縁層131に用いることのできるバリア性の高い無機絶縁膜が含まれる構成とすることが好ましい。また、無機絶縁膜と有機絶縁膜を積層して用いてもよい。
絶縁層125の成膜時の基板温度は、EL層122の耐熱温度以下の温度であることが好ましい。絶縁層125は、PECVD法、ALD法、またはスパッタリング法等を用いて形成することができる。PECVD法、ALD法、及びスパッタリング法は低温成膜が可能であるため好ましい。また、PECVD法、ALD法、またはスパッタリング法を用いて形成することで、第2の開口142の縁で段切れしたEL層122a及び電極123aの側面を覆って形成することができるため好ましい。特に、ALD法を用いると絶縁層125のカバレッジが良好となり、より好ましい。
次に、絶縁層125上に着色層152を形成する(図9(D))。
着色層152として、カラーフィルタ等を用いることができる。着色層152は発光素子120の発光領域と重なるように配置する。
次に、EL層122b、電極123b、及び絶縁層125に、トランジスタ110aが有する導電層113aに達する第3の開口143を設ける(図9(E)、図10(A))。このときに、第3の開口143は、表示装置を上面からみたときに、第2の開口142の内側になるように設けることが肝要である。なお、事前に、絶縁層133及び絶縁層134に、該導電層113aに達する開口を形成していない場合は、本工程にて、これらの層にも一括で開口を設けることができる。
レジストマスク127を用いて、エッチング法により、EL層122b、電極123b、及び絶縁層125に、第3の開口143を形成することができる。
ここで、第3の開口143を形成する際にEL層122が露出すると、レジストマスク127の除去工程で、EL層122に不純物が入り込む、または、EL層122が消失する等の恐れがある。具体的には、レジストマスク127を除去するためのプラズマ処理またはレジスト剥離液によって、EL層122に不純物が入り込むこと、または、EL層122が溶解することが考えられる。しかし、本実施の形態では、第3の開口143を第2の開口142の内側に配置させることで、第2の開口の縁142で段切れしたEL層122aの側面を絶縁層125で覆った状態で、第3の開口143を形成することができる。つまり、不純物が発光素子120へ侵入する経路を遮断した状態で、第3の開口143を形成することができる。第2の開口142に設けられたEL層については、第3の開口143を設ける際にその一部が露出するが、発光領域から延在したEL層とは分断されてつながっていないため、不純物が発光素子120へ入り込むことを抑制できる。
第3の開口143を形成する際にドライエッチング法を用いることが好ましい。これにより、第3の開口143を形成するのと同時に、エッチングガスにより第3の開口143の側面に隔壁126が形成される(図9(E))。例えば、炭素とフッ素を含むエッチングガスを用いることで、第3の開口143の側面に副生物を堆積させ、隔壁126を形成することができる。
隔壁126は、エッチングガスに含まれる炭素やフッ素などの成分、あるいは、エッチング工程によってエッチングされる絶縁層133、絶縁層134、EL層122、電極123、絶縁層125の少なくとも一の成分を含んで形成される。
その後、レジストマスク127を除去する(図10(A))。レジストマスク127を除去する際に、隔壁126が設けられていることで、第3の開口143の側面の膜荒れを防止することができる。なお、レジストマスク127を除去する際に、隔壁126の一部または全部が除去される場合がある。図10(A)では、隔壁126が残存しない場合を示す。
次に、トランジスタ110aが有する導電層113aに達する第4の開口144を有する絶縁層234を形成する。ここでは、感光性を有する材料233を成膜し、光を用いたリソグラフィ法により、第4の開口144を有する絶縁層234を形成する(図10(B)、(C))。
具体的には、感光性を有する材料233を成膜した後に、フォトマスクを用いて露光を行う。続いて、現像処理を施すことで、不要な部分を除去する。
絶縁層234の成膜時の基板温度は、EL層122の耐熱温度以下の温度であることが好ましい。
絶縁層234に用いることができる材料としては、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、シロキサン樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
なお、絶縁層234に無機材料を用いる場合、絶縁層125と同様の材料、作製方法を適用することが好ましい。
次に、可視光を反射する機能を有する電極221を形成する(図10(D))。電極221は、その一部が液晶素子220の画素電極として機能する。電極221は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することで形成できる。ここで、トランジスタ110aが有する導電層113aと電極221とが接続する。
次に、電極221上に、可視光を透過する機能を有する電極225を形成する。電極225は、その一部が液晶素子220の画素電極として機能する。電極225は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することで形成できる。電極225が第1の開口141と重なるように形成されていることにより、第1の開口141と重なる位置に設けられた液晶層の配向を制御することができる。
次に、図11(A)に示すように、保護層71を形成する。
保護層71は、剥離工程において、絶縁層234や電極221、電極225の表面を保護する機能を有する。保護層71には、容易に除去することのできる材料を用いることができる。
除去可能な保護層71としては、例えば水溶性樹脂をその例に挙げることができる。塗布した水溶性樹脂は表面の凹凸を被覆し、その表面の保護を容易にする。また、除去可能な保護層71として、光または熱により剥離可能な粘着剤を水溶性樹脂に積層したものを用いてもよい。
除去可能な保護層71として、通常の状態ではその接着力が強く、熱を加える、または光を照射することによりその接着力が弱くなる性質を有する基材を用いてもよい。例えば、加熱することにより接着力が弱くなる熱剥離テープや、紫外光を照射することにより接着力が弱くなるUV剥離テープ等を用いてもよい。また、通常の状態で接着力が弱い弱粘性テープ等を用いることができる。また、OCA(Optical Clear Adhesive)やシリコーン等を用いることができる。なお、保護層71は可視光に対する透過性を有していなくてもよい。
次に、作製基板61と絶縁層131とを分離する(図11(B))。
分離面は、剥離層62及び作製基板61等の材料及び形成方法等によって、様々な位置となり得る。
剥離層62の材料によっては、被剥離層側に剥離層62の少なくとも一部が残存することがある。剥離層62は、発光素子120及び液晶素子220からみて、表示装置の表示面とは反対側に位置する。そのため、剥離層62の可視光に対する透過性は問われない。よって、剥離層62として様々な材料を用いることができる。
図11(B)では、剥離層62と絶縁層131との界面で分離が生じる例を示す。分離により、絶縁層131が露出する。
分離を行う前に、剥離層62に分離の起点を形成してもよい。例えば、レーザ光を照射することで、剥離層62を脆弱化させる、または剥離層62と絶縁層131(または作製基板61)との密着性を低下させることができる。レーザ光については、レーザ光を線状に成形した線状レーザを用いることが好ましい。線状レーザを走査することにより、効率的に、密着性を低下させることができる。これにより、支持基板の面積を大きくした際の工程時間を短縮することができる。レーザ光としては、波長308nmのエキシマレーザを好適に用いることができる。
例えば、剥離層62に垂直方向に引っ張る力をかけることにより、作製基板61を剥離することができる。具体的には、保護層71の上面の一部を吸着し、上方に引っ張ることにより、作製基板61を引き剥がすことができる。
剥離層62と絶縁層131との間に、刃物などの鋭利な形状の器具を差し込むことで分離の起点を形成してもよい。または、保護層71側から鋭利な形状の器具で剥離層62を切り込み、分離の起点を形成してもよい。
次に、露出した絶縁層131の表面に、接着層51を用いて基板11を貼り合わせる(図11(C))。基板11は、表示装置の支持基板として機能することができる。そして、保護層71を除去する(図11(C))。
接着層51には、紫外線硬化型等の光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、嫌気型接着剤等の各種硬化型接着剤を用いることができる。また、接着シート等を用いてもよい。
基板11には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエーテルスルホン(PES)樹脂、ポリアミド樹脂(ナイロン、アラミド等)、ポリシロキサン樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ABS樹脂、セルロースナノファイバー等を用いることができる。基板11には、可撓性を有する程度の厚さのガラス、石英、樹脂、金属、合金、半導体等の各種材料を用いてもよい。
次に、絶縁層234上及び電極225上に配向膜224aを形成する(図12(A))。配向膜224aは、樹脂等の薄膜を成膜した後に、ラビング処理を行うことにより形成できる。
そして、基板12と基板11とを液晶層222を挟んで貼り合わせる(図12(B))。
なお、事前に、基板12上に電極223を形成し、電極223上に配向膜224bを形成しておく。電極223は、導電膜を成膜した後、レジストマスクを形成し、当該導電膜をエッチングした後にレジストマスクを除去することで形成できる。配向膜224bは、樹脂等の薄膜を成膜した後に、ラビング処理を行うことにより形成できる。
以上により、表示装置10Aを作製することができる(図12(B))。表示装置10Aは、曲がった状態に保持することや、繰り返し曲げることなどが可能である。
また、図12(C)に、隔壁126が残存する場合の表示装置の断面構成例を示す。
図7(B)で示す表示装置10Eを作製する場合は、図9(D)において着色層152を形成した後に、着色層152上および絶縁層125上に、絶縁層234となる絶縁層を形成する。次に、絶縁層133、絶縁層134、第2の開口内のEL層122b、第2の開口内の電極123b、絶縁層125、及び絶縁層234となる絶縁層を、一括で開口し、トランジスタ110aが有する導電層113aに達する開口を形成する。次に、当該開口上および絶縁層234上に電極221を形成する。これにより、電極221と、トランジスタ110aが有する導電層113aとが電気的に接続される。これ以降の工程については、表示装置10Aと同様のため、詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施の形態の表示装置は、2種類の表示素子を有し、複数の表示モードを切り替えて使用することができるため、周囲の明るさによらず、視認性が高く利便性の高い表示装置とすることができる。また、2種類の表示素子をそれぞれ駆動するトランジスタを、同一平面上に同一工程で形成することができるため、表示装置の薄膜化と、表示装置の作製工程の簡略化とを図ることができる。また、このような表示装置において、液晶素子とトランジスタとを電気的に接続させる際に、発光素子を構成するEL層に開口を設けることが必要となるが、あらかじめ、発光素子へ不純物が侵入することを防止したうえで、当該開口を設けることができるため、発光素子の劣化を抑制することができ、表示装置の信頼性を高めることができる。そのため、視認性や利便性の向上、表示装置の薄膜化、表示装置の作製工程の簡略化、及び表示装置の信頼性の向上がすべて実現された表示装置を提供することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1で説明した表示装置の、より具体的な構成例について図13〜図16を用いて説明する。
本実施の形態で説明する表示装置は、反射型の液晶素子と発光素子を有し、透過モードと反射モードの両方の表示を行うことができる。
図13(A)は、表示装置400のブロック図である。表示装置400は、表示部362、回路GD、及び回路SDを有する。表示部362は、マトリクス状に配列した複数の画素410を有する。
表示装置400は、複数の配線G1、複数の配線G2、複数の配線ANO、複数の配線CSCOM、複数の配線S1、及び複数の配線S2を有する。複数の配線G1、複数の配線G2、複数の配線ANO、及び複数の配線CSCOMは、それぞれ、矢印Rで示す方向に配列した複数の画素410及び回路GDと電気的に接続する。複数の配線S1及び複数の配線S2は、それぞれ、矢印Cで示す方向に配列した複数の画素410及び回路SDと電気的に接続する。
なお、ここでは簡単のために回路GDと回路SDを1つずつ有する構成を示したが、液晶素子を駆動する回路GD及び回路SDと、発光素子を駆動する回路GD及び回路SDとを、別々に設けてもよい。
画素410は、反射型の液晶素子と、発光素子を有する。
図13(B1)〜(B3)に、画素410が有する電極311の構成例を示す。電極311は、液晶素子の反射電極として機能する。図13(B1)、(B2)の電極311には、開口451が設けられている。液晶素子を駆動するトランジスタとの接続部50は、開口451及び発光素子360とは重ならない位置に設けられる。
図13(B1)、(B2)には、電極311と重なる領域に位置する発光素子360を破線で示している。発光素子360は、電極311が有する開口451と重ねて配置されている。これにより、発光素子360が発する光は、開口451を介して表示面側に射出される。
図13(B1)では、矢印Rで示す方向に隣接する画素410が異なる色に対応する画素である。このとき、図13(B1)に示すように、矢印Rで示す方向に隣接する2つの画素において、開口451が一列に配列されないように、電極311の異なる位置に設けられていることが好ましい。これにより、2つの発光素子360を離すことが可能で、発光素子360が発する光が隣接する画素410が有する着色層に入射してしまう現象(クロストークともいう)を抑制することができる。また、隣接する2つの発光素子360を離して配置することができるため、発光素子360のEL層をシャドウマスク等により作り分ける場合であっても、高い精細度の表示装置を実現できる。
図13(B2)では、矢印Cで示す方向に隣接する画素410が異なる色に対応する画素である。図13(B2)においても同様に、矢印Cで示す方向に隣接する2つの画素において、開口451が一列に配列されないように、電極311の異なる位置に設けられていることが好ましい。
非開口部の総面積に対する開口451の総面積の比の値が小さいほど、液晶素子を用いた表示を明るくすることができる。また、非開口部の総面積に対する開口451の総面積の比の値が大きいほど、発光素子360を用いた表示を明るくすることができる。
開口451の形状は、例えば多角形、四角形、楕円形、円形または十字等の形状とすることができる。また、細長い筋状、スリット状、市松模様状の形状としてもよい。また、開口451を隣接する画素に寄せて配置してもよい。好ましくは、開口451を同じ色を表示する他の画素に寄せて配置する。これにより、クロストークを抑制できる。
また、図13(B3)に示すように、電極311が設けられていない部分に、発光素子360の発光領域が位置していてもよい。これにより、発光素子360が発する光は、表示面側に射出される。
回路GDには、シフトレジスタ等の様々な順序回路等を用いることができる。回路GDには、トランジスタ及び容量素子等を用いることができる。回路GDが有するトランジスタは、画素410に含まれるトランジスタと同じ工程で形成することができる。
回路SDは、配線S1と電気的に接続される。回路SDには、例えば、集積回路を用いることができる。具体的には、回路SDには、シリコン基板上に形成された集積回路を用いることができる。
例えば、COG(Chip on glass)方式またはCOF(Chip on Film)方式等を用いて、画素410と電気的に接続されるパッドに回路SDを実装することができる。具体的には、異方性導電膜を用いて、パッドに集積回路を実装できる。
図14は、画素410の回路図の一例である。図14では、隣接する2つの画素410を示している。
画素410は、スイッチSW1、容量素子C1、液晶素子340、スイッチSW2、トランジスタM、容量素子C2、及び発光素子360等を有する。また、画素410には、配線G1、配線G2、配線ANO、配線CSCOM、配線S1、及び配線S2が電気的に接続されている。また、図14では、液晶素子340と電気的に接続する配線VCOM1、及び発光素子360と電気的に接続する配線VCOM2を示している。
図14では、スイッチSW1及びスイッチSW2にトランジスタを用いた場合の例を示している。
スイッチSW1のゲートは、配線G1と接続されている。スイッチSW1のソース及びドレインのうち一方は、配線S1と接続され、他方は、容量素子C1の一方の電極、及び液晶素子340の一方の電極と接続されている。容量素子C1の他方の電極は、配線CSCOMと接続されている。液晶素子340の他方の電極が配線VCOM1と接続されている。
スイッチSW2のゲートは、配線G2と接続されている。スイッチSW2のソース及びドレインのうち一方は、配線S2と接続され、他方は、容量素子C2の一方の電極、及びトランジスタMのゲートと接続されている。容量素子C2の他方の電極は、トランジスタMのソースまたはドレインの一方、及び配線ANOと接続されている。トランジスタMのソースまたはドレインの他方は、発光素子360の一方の電極と接続されている。発光素子360の他方の電極は、配線VCOM2と接続されている。
図14では、トランジスタMが半導体を挟む2つのゲートを有し、これらが接続されている例を示している。これにより、トランジスタMが流すことのできる電流を増大させることができる。
配線G1には、スイッチSW1を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM1には、所定の電位を与えることができる。配線S1には、液晶素子340が有する液晶の配向状態を制御する信号を与えることができる。配線CSCOMには、所定の電位を与えることができる。
配線G2には、スイッチSW2を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM2及び配線ANOには、発光素子360が発光する電位差が生じる電位をそれぞれ与えることができる。配線S2には、トランジスタMの導通状態を制御する信号を与えることができる。
図14に示す画素410は、例えば反射モードの表示を行う場合には、配線G1及び配線S1に与える信号により駆動し、液晶素子340による光学変調を利用して表示することができる。また、透過モードで表示を行う場合には、配線G2及び配線S2に与える信号により駆動し、発光素子360を発光させて表示することができる。また両方のモードで駆動する場合には、配線G1、配線G2、配線S1及び配線S2のそれぞれに与える信号により駆動することができる。
なお、図14では一つの画素410に、一つの液晶素子340と一つの発光素子360とを有する例を示したが、これに限られない。図15(A)は、一つの画素410に一つの液晶素子340と4つの発光素子360(発光素子360r、360g、360b、360w)を有する例を示している。図15(A)に示す画素410は、図14とは異なり、1つの画素で発光素子を用いたフルカラーの表示が可能である。
図15(A)では図14の例に加えて、画素410に配線G3及び配線S3が接続されている。
図15(A)に示す例では、例えば4つの発光素子360に、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、及び白色(W)を呈する発光素子を用いることができる。また液晶素子340として、白色を呈する反射型の液晶素子を用いることができる。これにより、反射モードの表示を行う場合には、反射率の高い白色の表示を行うことができる。また透過モードで表示を行う場合には、演色性の高い表示を低い電力で行うことができる。
図15(B)に、図15(A)に対応した画素410の構成例を示す。画素410は、電極311が有する開口部と重なる発光素子360wと、電極311の周囲に配置された発光素子360r、発光素子360g、及び発光素子360bとを有する。発光素子360r、発光素子360g、及び発光素子360bは、発光面積がほぼ同等であることが好ましい。液晶素子を駆動するトランジスタとの接続部50は、発光素子とは重ならない位置に設けられる。
図16(A)、(B)は、表示装置300の斜視概略図である。表示装置300は、基板351と基板361とが貼り合わされた構成を有する。図16(A)、(B)では、基板361を破線で明示している。
表示装置300は、表示部362、回路364、配線365、回路366、配線367等を有する。基板351には、例えば回路364、配線365、回路366、配線367及び画素電極として機能する電極311等が設けられる。図16(A)では基板351上にIC373、FPC372、IC375及びFPC374が実装されている例を示している。図16(B)では基板351上にIC373及びFPC372が実装されている例を示している。そのため、図16(A)、(B)に示す構成は、表示装置300、IC、及びFPCを有する表示モジュールということもできる。
回路364としては、例えば走査線駆動回路を用いることができる。
配線365は、表示部362及び回路364に信号及び電力を供給する機能を有する。当該信号及び電力は、FPC372を介して外部、またはIC373から配線365に入力される。
IC373及びIC375は、例えば走査線駆動回路または信号線駆動回路などを有するICを適用できる。なお表示装置300及び表示モジュールは、ICを設けない構成としてもよい。ICを、COF方式等により、FPCに実装してもよい。
図16(A)には、表示部362の一部の拡大図を示している。表示部362には、複数の表示素子が有する電極311がマトリクス状に配置されている。電極311は、可視光を反射する機能を有し、液晶素子340の反射電極として機能する。
また、図16(A)に示すように、電極311は開口を有する。さらに電極311よりも基板351側に、発光素子360を有する。発光素子360からの光は、電極311の開口を介して基板361側に射出される。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示モジュール及び電子機器について説明する。
図17に示す表示モジュール8000は、上部カバー8001と下部カバー8002との間に、FPC8003に接続されたタッチパネル8004、FPC8005に接続された表示パネル8006、フレーム8009、プリント基板8010、及びバッテリ8011を有する。
本発明の一態様の表示装置は、例えば、表示パネル8006に用いることができる。
上部カバー8001及び下部カバー8002は、タッチパネル8004及び表示パネル8006のサイズに合わせて、形状や寸法を適宜変更することができる。
タッチパネル8004としては、抵抗膜方式または静電容量方式のタッチパネルを表示パネル8006に重畳して用いることができる。また、タッチパネル8004を設けず、表示パネル8006に、タッチパネル機能を持たせるようにすることも可能である。
フレーム8009は、表示パネル8006の保護機能の他、プリント基板8010の動作により発生する電磁波を遮断するための電磁シールドとしての機能を有する。またフレーム8009は、放熱板としての機能を有していてもよい。
プリント基板8010は、電源回路、ビデオ信号及びクロック信号を出力するための信号処理回路を有する。電源回路に電力を供給する電源としては、外部の商用電源であっても良いし、別途設けたバッテリ8011による電源であってもよい。バッテリ8011は、商用電源を用いる場合には、省略可能である。
また、表示モジュール8000は、偏光板、位相差板、プリズムシートなどの部材を追加して設けてもよい。
本発明の一態様の表示装置は、外光の強さによらず、高い視認性を実現することができる。そのため、携帯型の電子機器、装着型の電子機器(ウェアラブル機器)、及び電子書籍端末などに好適に用いることができる。
図18(A)、(B)に示す携帯情報端末800は、筐体801、筐体802、表示部803、表示部804、及びヒンジ部805等を有する。
筐体801と筐体802は、ヒンジ部805で連結されている。携帯情報端末800は、折り畳んだ状態(図18(A))から、図18(B)に示すように展開させることができる。
本発明の一態様の表示装置は、表示部803及び表示部804のうち少なくとも一方に用いることができる。
表示部803及び表示部804は、それぞれ、文書情報、静止画像、及び動画像等のうち少なくとも一つを表示することができる。表示部に文書情報を表示させる場合、携帯情報端末800を電子書籍端末として用いることができる。
携帯情報端末800は折り畳むことができるため、可搬性が高く、汎用性に優れる。
筐体801及び筐体802は、電源ボタン、操作ボタン、外部接続ポート、スピーカ、マイク等を有していてもよい。
図18(C)に示す携帯情報端末810は、筐体811、表示部812、操作ボタン813、外部接続ポート814、スピーカ815、マイク816、カメラ817等を有する。
本発明の一態様の表示装置は、表示部812に用いることができる。
携帯情報端末810は、表示部812にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指やスタイラスなどで表示部812に触れることで行うことができる。
また、操作ボタン813の操作により、電源のON、OFF動作や、表示部812に表示される画像の種類の切り替えを行うことができる。例えば、メール作成画面から、メインメニュー画面に切り替えることができる。
また、携帯情報端末810の内部に、ジャイロセンサまたは加速度センサ等の検出装置を設けることで、携帯情報端末810の向き(縦か横か)を判断して、表示部812の画面表示の向きを自動的に切り替えることができる。また、画面表示の向きの切り替えは、表示部812に触れること、操作ボタン813の操作、またはマイク816を用いた音声入力等により行うこともできる。
携帯情報端末810は、例えば、電話機、手帳または情報閲覧装置等から選ばれた一つまたは複数の機能を有する。具体的には、スマートフォンとして用いることができる。携帯情報端末810は、例えば、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、動画再生、インターネット通信、ゲームなどの種々のアプリケーションを実行することができる。
図18(B)に示すカメラ820は、筐体821、表示部822、操作ボタン823、シャッターボタン824等を有する。またカメラ820には、着脱可能なレンズ826が取り付けられている。
本発明の一態様の表示装置は、表示部822に用いることができる。
ここではカメラ820を、レンズ826を筐体821から取り外して交換することが可能な構成としたが、レンズ826と筐体821とが一体となっていてもよい。
カメラ820は、シャッターボタン824を押すことにより、静止画、または動画を撮像することができる。また、表示部822はタッチパネルとしての機能を有し、表示部822をタッチすることにより撮像することも可能である。
なお、カメラ820は、ストロボ装置や、ビューファインダーなどを別途装着することができる。または、これらが筐体821に組み込まれていてもよい。
図19(A)〜(E)は、電子機器を示す図である。これらの電子機器は、筐体9000、表示部9001、スピーカ9003、操作キー9005(電源スイッチ、または操作スイッチを含む)、接続端子9006、センサ9007(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線を測定する機能を含むもの)、マイクロフォン9008等を有する。
本発明の一態様の表示装置は、表示部9001に好適に用いることができる。
図19(A)〜(E)に示す電子機器は、様々な機能を有することができる。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能、タッチパネル機能、カレンダー、日付または時刻などを表示する機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、無線通信機能、無線通信機能を用いて様々なコンピュータネットワークに接続する機能、無線通信機能を用いて様々なデータの送信または受信を行う機能、記録媒体に記録されているプログラムまたはデータを読み出して表示部に表示する機能、等を有することができる。なお、図19(A)〜(E)に示す電子機器が有する機能はこれらに限定されず、その他の機能を有していてもよい。
図19(A)は腕時計型の携帯情報端末9200を、図19(B)は腕時計型の携帯情報端末9201を、それぞれ示す斜視図である。
図19(A)に示す携帯情報端末9200は、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、インターネット通信、コンピュータゲームなどの種々のアプリケーションを実行することができる。また、表示部9001はその表示面が湾曲して設けられ、湾曲した表示面に沿って表示を行うことができる。また、携帯情報端末9200は、通信規格された近距離無線通信を実行することが可能である。例えば無線通信可能なヘッドセットと相互通信することによって、ハンズフリーで通話することもできる。また、携帯情報端末9200は、接続端子9006を有し、他の情報端末とコネクターを介して直接データのやりとりを行うことができる。また接続端子9006を介して充電を行うこともできる。なお、充電動作は接続端子9006を介さずに無線給電により行ってもよい。
図19(B)に示す携帯情報端末9201は、図19(A)に示す携帯情報端末と異なり、表示部9001の表示面が湾曲していない。また、携帯情報端末9201の表示部の外形が非矩形状(図19(B)においては円形状)である。
図19(C)〜(E)は、折り畳み可能な携帯情報端末9202を示す斜視図である。なお、図19(C)が携帯情報端末9202を展開した状態の斜視図であり、図19(D)が携帯情報端末9202を展開した状態または折り畳んだ状態の一方から他方に変化する途中の状態の斜視図であり、図19(E)が携帯情報端末9202を折り畳んだ状態の斜視図である。
携帯情報端末9202は、折り畳んだ状態では可搬性に優れ、展開した状態では、継ぎ目のない広い表示領域により表示の一覧性に優れる。携帯情報端末9202が有する表示部9001は、ヒンジ9055によって連結された3つの筐体9000に支持されている。ヒンジ9055を介して2つの筐体9000間を屈曲させることにより、携帯情報端末9202を展開した状態から折りたたんだ状態に可逆的に変形させることができる。例えば、携帯情報端末9202は、曲率半径1mm以上150mm以下で曲げることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様で開示されるトランジスタに用いることができるCAC(Cloud Aligned Complementary)−OSの構成について説明する。
CAC−OSとは、例えば、酸化物半導体を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、酸化物半導体において、一つあるいはそれ以上の金属元素が偏在し、該金属元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、1nm以上2nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
なお、酸化物半導体は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれていてもよい。
例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OS(CAC−OSの中でもIn−Ga−Zn酸化物を、特にCAC−IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2Z2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4Z4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2Z2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
つまり、CAC−OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合酸化物半導体である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1−x0)(ZnO)m0(−1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa−b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC−OSは、酸化物半導体の材料構成に関する。CAC−OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。従って、CAC−OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC−OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、ホウ素、シリコン、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC−OSは、一部に該金属元素を主成分とするナノ粒子状に観察される領域と、一部にInを主成分とするナノ粒子状に観察される領域とが、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
CAC−OSは、例えば基板を加熱しない条件で、スパッタリング法により形成することができる。また、CAC−OSをスパッタリング法で形成する場合、成膜ガスとして、不活性ガス(代表的にはアルゴン)、酸素ガス、及び窒素ガスの中から選ばれたいずれか一つまたは複数を用いればよい。また、成膜時の成膜ガスの総流量に対する酸素ガスの流量比は低いほど好ましく、例えば酸素ガスの流量比を0%以上30%未満、好ましくは0%以上10%以下とすることが好ましい。
CAC−OSは、X線回折(XRD:X−ray diffraction)測定法のひとつであるOut−of−plane法によるθ/2θスキャンを用いて測定したときに、明確なピークが観察されないという特徴を有する。すなわち、X線回折から、測定領域のa−b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
またCAC−OSは、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで得られる電子線回折パターンにおいて、リング状に輝度の高い領域と、該リング領域に複数の輝点が観測される。従って、電子線回折パターンから、CAC−OSの結晶構造が、平面方向、および断面方向において、配向性を有さないnc(nano−crystal)構造を有することがわかる。
また例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OSでは、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X−ray spectroscopy)を用いて取得したEDXマッピングにより、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有することが確認できる。
CAC−OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC−OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、酸化物半導体としての導電性が発現する。従って、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域が、酸化物半導体中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、酸化物半導体中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
従って、CAC−OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC−OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。従って、CAC−OSは、ディスプレイをはじめとするさまざまな半導体装置に最適である。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
10 表示装置
10A 表示装置
10B 表示装置
10C 表示装置
10D 表示装置
10E 表示装置
11 基板
12 基板
14 表示部
21 発光
22 反射光
30 画素ユニット
31 第1の表示素子
31B 第1の表示素子
31G 第1の表示素子
31p 第1の画素
31R 第1の表示素子
31W 第1の表示素子
32 第2の表示素子
32B 第2の表示素子
32G 第2の表示素子
32p 第2の画素
32R 第2の表示素子
32W 第2の表示素子
32Y 第2の表示素子
35r 光
35t 光
35tr 光
41 トランジスタ
42 トランジスタ
50 接続部
51 接着層
61 作製基板
62 剥離層
71 保護層
110a トランジスタ
110b トランジスタ
110c トランジスタ
110d トランジスタ
110e トランジスタ
111 導電層
112 半導体層
113a 導電層
113b 導電層
114 導電層
115 導電層
120 発光素子
121 電極
122 EL層
123 電極
125 絶縁層
126 隔壁
127 レジストマスク
131 絶縁層
132 絶縁層
133 絶縁層
134 絶縁層
135 絶縁層
136 絶縁層
137 絶縁層
141 第1の開口
142 第2の開口
143 第3の開口
144 第4の開口
151 絶縁層
152 着色層
153 オーバーコート
220 液晶素子
221 電極
222 液晶層
223 電極
224a 配向膜
224b 配向膜
225 電極
233 材料
234 絶縁層
300 表示装置
311 電極
340 液晶素子
351 基板
360 発光素子
360b 発光素子
360g 発光素子
360r 発光素子
360w 発光素子
361 基板
362 表示部
364 回路
365 配線
366 回路
367 配線
372 FPC
373 IC
374 FPC
375 IC
400 表示装置
410 画素
451 開口
800 携帯情報端末
801 筐体
802 筐体
803 表示部
804 表示部
805 ヒンジ部
810 携帯情報端末
811 筐体
812 表示部
813 操作ボタン
814 外部接続ポート
815 スピーカ
816 マイク
817 カメラ
820 カメラ
821 筐体
822 表示部
823 操作ボタン
824 シャッターボタン
826 レンズ
8000 表示モジュール
8001 上部カバー
8002 下部カバー
8003 FPC
8004 タッチパネル
8005 FPC
8006 表示パネル
8009 フレーム
8010 プリント基板
8011 バッテリ
9000 筐体
9001 表示部
9003 スピーカ
9005 操作キー
9006 接続端子
9007 センサ
9008 マイクロフォン
9055 ヒンジ
9200 携帯情報端末
9201 携帯情報端末
9202 携帯情報端末

Claims (10)

  1. 第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタと同一面上に設けられた第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタ上に設けられ、前記第1のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第1の表示素子と、
    前記第2のトランジスタ上に設けられ、前記第2のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第2の表示素子と、
    前記第2のトランジスタ上に設けられ、前記第2の表示素子が有する第1の電極の端部を覆う領域を有する第1の絶縁層と、
    前記第1の電極上及び前記第1の絶縁層上のEL層と、
    前記EL層上の第2の電極と、
    前記第2の電極上の第2の絶縁層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、可視光を透過する機能を有し、
    前記第1の絶縁層は、前記第1の電極と重なる位置に第1の開口と、前記第1のトランジスタと重なる位置に第2の開口と、を有し、
    前記第1の絶縁層は、前記第1の開口において第1の側壁と、前記第2の開口において第2の側壁と、を有し、
    前記第2の側壁のテーパー角は、前記第1の側壁のテーパー角よりも大きく、
    前記EL層は、前記第2の開口に設けられた第1の領域と、前記第1の絶縁層上に設けられた第2の領域と、前記第3の電極上に設けられた第3の領域と、を有し、
    前記第1の領域は、前記第2の領域と分離されており、
    前記第2の領域における前記EL層の側面は、前記第2の絶縁層で覆われ、
    前記第1の領域及び前記第2の絶縁層は、第3の開口を有し、
    前記第3の開口は、前記第2の開口の内側に設けられ、
    前記第1の表示素子が有する第3の電極は、前記第3の開口を介して前記第1のトランジスタと電気的に接続されている表示装置。
  2. 第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタと同一面上に設けられた第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタ上に設けられ、前記第1のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第1の表示素子と、
    前記第2のトランジスタ上に設けられ、前記第2のトランジスタの半導体層と電気的に接続された第2の表示素子と、
    前記第2のトランジスタ上に設けられ、前記第2の表示素子が有する第1の電極の端部を覆う領域を有する第1の絶縁層と、
    前記第3の電極上及び前記第1の絶縁層上のEL層と、
    前記EL層上の第2の電極と、
    前記第2の電極上の第2の絶縁層と、
    前記第2の絶縁層上の第3の絶縁層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、可視光を透過する機能を有し、
    前記第1の絶縁層は、前記第1の電極と重なる位置に第1の開口と、前記第1のトランジスタと重なる位置に第2の開口と、を有し、
    前記第1の絶縁層は、前記第1の開口において第1の側壁と、前記第2の開口において第2の側壁と、を有し、
    前記第2の側壁のテーパー角は、前記第1の側壁のテーパー角よりも大きく、
    前記EL層は、前記第2の開口に設けられた第1の領域と、前記第1の絶縁層上に設けられた第2の領域と、前記第3の電極上に設けられた第3の領域と、を有し、
    前記第1の領域は、前記第2の領域と分離されており、
    前記第2の領域における前記EL層の側面は、前記第2の絶縁層で覆われ、
    前記第1の領域及び前記第2の絶縁層は、第3の開口を有し、
    前記第3の開口は、前記第2の開口の内側に設けられ、
    前記第3の絶縁層は、第4の開口を有し、
    前記第4の開口は、前記第3の開口の内側に設けられ、
    前記第1の表示素子が有する第3の電極は、前記第4の開口を介して前記第1のトランジスタと電気的に接続されている表示装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第2の側壁のテーパー角は、70度以上90度以下である表示装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一において、
    前記第4の電極は、前記第1の領域上に設けられた第4の領域と、前記第2の領域上に設けられた第5の領域と、前記第3の領域上に設けられた第6の領域と、を有し、
    前記第4の領域は、前記第5の領域と分離されている表示装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一において、
    前記第1の表示素子が反射する光、及び前記第2の表示素子が発する光のうちの一方又は双方により、画像を表示する機能を有する表示装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一において、
    前記第1の表示素子は、反射型の液晶素子である表示装置。
  7. 請求項1乃至6いずれか一において、
    前記第2の表示素子は、発光素子である表示装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一において、
    前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタのうちの一方又は双方は、チャネル形成領域に金属酸化物を有する表示装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一に記載の表示装置と、
    回路基板と、を有する表示モジュール。
  10. 請求項9に記載の表示モジュールと、
    アンテナ、バッテリ、筐体、カメラ、スピーカ、マイク、又は操作ボタンの少なくともいずれか一と、を有する電子機器。
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