JP2018021594A - バイオネット継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】雌側バイオネットと雄側バイオネットとの絶縁状態と、一方の配管と他方の配管との間の気密性とを安定して保つことができるバイオネット継手を提供する。
【解決手段】雌側バイオネット4は、一方の配管2の端部2aを一端側から内側に貫通させた状態で、一方の配管2に一体に取り付けられた外筒部8を有し、雄側バイオネット5は、他方の配管3の端部3aを一端側から外側に貫通させた状態で、他方の配管3に一体に取り付けられて、外筒部8の他端側から外筒部8の内側に挿入される内筒部10を有し、第1の絶縁部材6は、外筒部8の内側に配置されて、一端側から内側に一方の配管2の端部2aが差し込まれ、他端側から内側に他方の配管3の端部3aが一方の配管2の端部2aとは離間した状態で差し込まれる第1の絶縁筒部12を有し、第2の絶縁部材7は、少なくとも外筒部8と内筒部10との間に配置される第2の絶縁筒部13を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイオネット継手に関する。
高温超電導線材を使用した高温超電導電力機器では、冷媒として液体窒素などの低温液化ガス(極低温流体)を使用することが多く、サブクール(過冷却)状態で維持された液体窒素を循環させることで、この高温超電導電力機器を冷却する。
サブクール(過冷却)状態を維持するため、液体窒素の循環ラインは密閉状態とする必要がある。このため、循環ラインの配管には、内管と外管との間を真空状態とした真空二重管がよく用いられている。
さらに、循環ラインには、冷却対象となる超電導電力機器を冷やす容器や、液体窒素を貯留する液体窒素リザーバー、液体窒素を循環する循環ポンプ、液体窒素の熱交換を行う冷却熱交換器、冷却熱交換器の冷却源となる冷凍機等が設けられている。循環ラインでは、これらの機器内側の配管と機器外側の配管との間を接合するため、バイオネット継手がよく用いられる。
ところで、バイオネット継手を構成する雌側バイオネット及び雄側バイオネットと、このバイオネット継手により接合される配管とは、何れも金属製であるため、高電圧、大電流状態である超電導電力機器で漏電事故が発生した場合、バイオネット継手を通して閃絡(スパーク)等が生じて、電子機器が故障してしまうおそれがある。
そこで、雌型バイオネットと雄側バイオネットとの間に絶縁部材を設けて、機器内側(雌側)の配管と機器外側(雄側)の配管とを電気的に絶縁したバイオネット継手が提案されている(下記特許文献1を参照。)。
特開昭63−101594号公報
しかしながら、特許文献1に記載のバイオネット継手では、雌側配管と雄側配管との間に隙間があり、配管内を流れる液体窒素は、この隙間にまで浸透する。浸透した液体窒素は、隙間で気化し、隙間の上部で気相となり、温度分布が生じる。これにより、気密性を担保している雄バイオネットと雌バイオネットとの接続フランジ間のシール用Oリングや絶縁シールガスケットが室温となり、樹脂材料でも気密性が保もたれている。仮に、僅かでもガスケットの気密性が壊れると、気化した窒素ガスの放出が始まり、温度分布が崩れていくことで、徐々にバイオネットの接続フランジが冷やされる。
この場合、雌型バイオネットと雄側バイオネットとの間に設けられた絶縁部材は、隙間に浸透した液体窒素により長時間晒されることにより冷却された状態となる。一般的に、樹脂性のOリングや絶縁部材は、金属よりも熱収縮率が大きく、冷却されるとともに漏れ量が増加し、最終的にフランジ部を含めて全体が超低温状態まで冷却される。この状態になると、絶縁樹脂の破損による漏電や閃絡(スパーク)の発生リスクが増大する。また、冷媒が放出されることで、装置が低温を維持できなくなり、超電導のクエンチが発生し易くなる。
このため、従来のバイオネット継手では、上述した気密不良が発生するリスクが高く、それによって冷却システムの維持が困難になることや、雌型バイオネットと雄側バイオネットとの間で漏電や閃絡(スパーク)等が生じる可能性が高くなり、超伝導機器を安定して保持することが困難であった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、極低温流体が流れる一方の配管と他方の配管との間を接合する雌側バイオネットと雄側バイオネットとの絶縁状態と、一方の配管と他方の配管との間の気密性とを安定して保つことができるバイオネット継手を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
(1) 極低温流体が流れる一方の配管と他方の配管との間を接合するバイオネット継手であって、
前記一方の配管の前記他方の配管と接合される側の端部に設けられた雌側バイオネットと、
前記他方の配管の前記一方の配管と接合される側の端部に設けられた雄側バイオネットと、
前記一方の配管と前記他方の配管との間を電気的に絶縁すると共に、前記一方の配管と前記他方の配管との間の気密性を保持する第1の絶縁部材と、
前記雌型バイオネットと前記雄型バイオネットとの間を電気的に絶縁する第2の絶縁部材とを備え、
前記雌側バイオネットは、前記一方の配管の端部を一端側から内側に貫通させた状態で、前記一方の配管に一体に取り付けられた外筒部を有し、
前記雄側バイオネットは、前記他方の配管の端部を一端側から外側に貫通させた状態で、前記他方の配管に一体に取り付けられて、前記外筒部の他端側から前記外筒部の内側に挿入される内筒部を有し、
前記第1の絶縁部材は、前記外筒部の内側に配置されて、一端側から内側に前記一方の配管の端部が差し込まれ、他端側から内側に前記他方の配管の端部が前記一方の配管の端部とは離間した状態で差し込まれる第1の絶縁筒部を有し、
前記第2の絶縁部材は、少なくとも前記外筒部と前記内筒部との間に配置される第2の絶縁筒部を有することを特徴とするバイオネット継手。
(2) 前記第2の絶縁筒部は、前記外筒部と前記第1の絶縁筒部との間に配置されていることを特徴とする前記(1)に記載のバイオネット継手。
(3) 前記第1の絶縁部材は、前記一方の配管及び前記他方の配管よりも熱収縮率が大きい材料からなることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のバイオネット継手。
(4) 前記第1の絶縁部材は、ポリテトラフルオロエチレンからなることを特徴とする前記(3)に記載のバイオネット継手。
(5) 前記雌側バイオネットは、前記外筒部の他端側の外周部から拡径方向に突出された雌側フランジ部を有し、
前記雄側バイオネットは、前記内筒部の他端側の外周部から拡径方向に突出された雄側フランジ部を有し、
前記第2の絶縁部材は、前記第2の絶縁筒部の他端側の外周部から拡径方向に突出された絶縁フランジ部を有し、
前記雌側フランジ部と前記雄側フランジ部との間に前記絶縁フランジ部が挟み込まれた状態で配置されていることを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか一項に記載のバイオネット継手。
(6) 前記絶縁フランジ部は、前記雌側フランジ部及び前記雄側フランジ部よりも拡径方向に突出されていることを特徴とする前記(5)に記載のバイオネット継手。
(7) 前記雌側フランジ部は、前記絶縁フランジ部の一面側から前記雄側フランジ部とは電気的に絶縁された雌側締結具により前記絶縁フランジ部に固定され、
前記雄側フランジ部は、前記絶縁フランジ部の他面側から前記雌側フランジ部とは電気的に絶縁された雄側締結具により前記絶縁フランジ部に固定されることを特徴とする前記(5)又は(6)に記載のバイオネット継手。
(8) 前記内筒部と前記他方の配管との間に真空層が設けられていることを特徴とする前記(1)〜(7)の何れか一項に記載のバイオネット継手。
以上のように、本発明によれば、極低温流体が流れる一方の配管と他方の配管との間を接合する雌側バイオネットと雄側バイオネットとの絶縁状態と、一方の配管と他方の配管との間の気密性とを安定して保つことができるバイオネット継手を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るバイオネット継手の一構成例を示す断面図である。 図1に示すバイオネット継手を構成する雌型バイオネットを示す断面図である。 図1に示すバイオネット継手を構成する雄型バイオネットを示す断面図である。 図1に示すバイオネット継手を構成する第1の絶縁部材を示す断面図である。 図1に示すバイオネット継手を構成する第2の絶縁部材を示す断面図である。 雌型バイオネットの内側に第1の絶縁部材及び第2の絶縁部材が挿入される状態を示す断面図である。 図6に示す状態から更に雄型バイオネットが挿入される状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るバイオネット継手の別の構成例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1〜図5に示すバイオネット継手1の構成について説明する。なお、図1は、バイオネット継手1の構成を示す断面図である。図2は、バイオネット継手1を構成する雌型バイオネット4を示す断面図である。図3は、バイオネット継手1を構成する雄型バイオネット5を示す断面図である。図4は、バイオネット継手1を構成する第1の絶縁部材6を示す断面図である。図5は、バイオネット継手1を構成する第2の絶縁部材7を示す断面図である。
本実施形態のバイオネット継手1は、図1に示すように、極低温流体が流れる雌側配管(一方の配管)2と雄側配管(他方の配管)3との間を接合するものであり、特に、高電圧、大電流状態となる高温超電導電力機器を冷却する冷媒(極低温流体)Cの循環ラインにおいて、機器内の配管(本例では雌側配管2)と機器外の配管(本例では雄側配管3)との間を接合する際に好適に用いられる。
なお、本実施形態では、循環ラインを流れる冷媒Cとして液体窒素を用いる場合を例示しているが、本発明が適用可能な極低温流体であれば、液化窒素などの低温液化ガスに特に限定されるものではない。
本実施形態のバイオネット継手1は、雌側配管2の雄側配管3と接合される側の端部2aに設けられた雌側バイオネット4と、雄側配管3の雌側配管2と接合される側の端部3aに設けられた雄側バイオネット5と、雌側配管2と雄側配管3との間を電気的に絶縁すると共に、雌側配管2と雄側配管3との間の気密性を保持する第1の絶縁部材6と、雌型バイオネット4と雄型バイオネット5との間を電気的に絶縁する第2の絶縁部材7とを備えている。
雌側配管2と雄側配管3とは、長尺円筒状に形成された例えばステンレスなどの金属管からなる。雌側配管2及び雄側配管3には、低温及び真空に耐え得る材質のものであればよく、上述したステンレス以外の金属管を用いることも可能である。また、雌側配管2と雄側配管3とは、互いに同じ径を有しているが、互いの径を異ならせることも可能である。さらに、雌側配管2及び雄側配管3には、内管と外管との間を真空とした真空二重管を用いてもよい。
雌側バイオネット4は、図1及び図2に示すように、外筒部8と、雌側フランジ部9とを有している。外筒部8は、雌側配管2よりも拡径された円筒状の周壁8aと、周壁8aの一端側に雌側配管2と同径の開口部8bが形成された端壁8cとを有している。外筒部8は、開口部8bから雌側配管2の端部2aを周壁8aの内側に貫通させた状態で、雌型配管2の外周部に溶接等により一体に取り付けられている。雌側フランジ部9は、外筒部8(周壁8a)の他端側の外周部から拡径方向に突出して設けられている。
雄側バイオネット5は、図1及び図3に示すように、内筒部10と、雄側フランジ部11とを有している。内筒部10は、雄側配管3よりも拡径された円筒状の周壁10aと、周壁10aの一端側に雄側配管3と同径の開口部10bが形成された端壁10cとを有している。また、内筒部10の周壁10aは、外筒部8の周壁8aよりも小径且つ短く形成されている。内筒部10は、開口部10bから雄側配管3の端部3aを周壁10aの外側に貫通させた状態で、雄型配管2の外周部に溶接等により一体に取り付けられている。雄側フランジ部11は、内筒部10(周壁10a)の他端側の外周部から拡径方向に突出して設けられている。
なお、雌側バイオネット4及び雄側バイオネット5には、上述した雌側配管2及び雄側配管3と同様に、例えばステンレスなどの低温及び真空に耐え得る材質のものを用いることができる。
第1の絶縁部材6は、図1及び図4に示すように、例えばポリテトラフルオロエチレン(テフロン:登録商標)などの雌側配管2及び雄側配管3よりも熱収縮率が大きい絶縁材料からなる。また、第1の絶縁部材6は、上述した冷媒Cによる冷却(低温)に耐え得る材質のものを用いることが好ましい。このような低温に耐え得る材質のものとしては、上述したテフロンの他に、例えばポリイミドなどを挙げることができる。
第1の絶縁部材6は、円筒状の第1の絶縁筒部12を有している。第1の絶縁筒部12は、雌側配管2及び雄側配管3の端部2a,3aの外径と略一致した内径と、内筒部10(周壁10a)の内径と略一致した外径とを有している。また、第1の絶縁筒部12は、外筒部8と内筒部10との長さの差分に応じた長さを有している。
第2の絶縁部材7は、図1及び図5に示すように、例えば繊維強化プラスチック(FRP)などの絶縁材料からなる。また、第2の絶縁部材7は、上述した冷媒Cによる冷却(低温)に耐え得る材質のものを用いることが好ましい。このような低温に耐え得る材質のものとしては、上述したFRPの他に、例えばフェノール樹脂(ベークライト)や全芳香族ポリイミド樹脂(ベスペル:登録商標)などを挙げることができる。
第2の絶縁部材7は、円筒状の第2の絶縁筒部13と、第2の絶縁筒部13の他端側の外周部から拡径方向に突出された絶縁フランジ部14とを有している。第2の絶縁筒部13は、内筒部10(周壁10a)の外径と略一致した内径と、外筒部8(周壁8a)の内径と略一致した外径とを有している。また、第2の絶縁筒部13は、外筒部8(周壁8a)の全長よりも絶縁フランジ部14の厚み分だけ長くなる長さを有している。絶縁フランジ部14は、雌側フランジ部9及び雄側フランジ部11よりも拡径方向に突出して設けられている。
なお、本実施形態のバイオネット継手1は、図1に示すように、雌型バイオネット4が機器の外壁Wを貫通した状態で外壁Wに一体に取り付けられている。また、外壁Wの内側(雌側配管2側)は、断熱のため真空引きにより真空状態となっている。一方、外壁Wの外側(雄側配管3側)は、断熱のため、内管となる雄側配管3と、この雄側配管3の周囲を覆うように雄側フランジ部11に一体に取り付けられた外管15との間が真空状態となっている。また、内筒部10と雄側配管3との間には、外管15と雄側配管3との間と連続した真空層Vが設けられている。
また、雌側フランジ部9及び雄側フランジ部11の絶縁フランジ部14と対向する面には、外筒部8及び内筒部10の周囲を囲むリング状のパッキン(シール部材)16がそれぞれ配置されている。
以上のような構成を有するバイオネット継手1の組立方法について、図6、図7及び図1を参照しながら説明する。なお、図6は、雌型バイオネット4の内側に第1の絶縁部材6及び第2の絶縁部材7が挿入される状態を示す断面図である。図7は、図6に示す状態から更に雄型バイオネット5が挿入される状態を示す断面図である。
本実施形態のバイオネット継手1は、先ず、図6に示すように、雌側バイオネット4の他端側から外筒部8(周壁8a)の内側に、第1の絶縁部材6の第1の絶縁筒部12を端壁8cに当接する位置まで挿入する。このとき、第1の絶縁部材6の一端側から第1の絶縁筒部12の内側に、雌側配管2の端部2aが差し込まれた状態となる。
次に、図6及び図7に示すように、雌側バイオネット4の他端側から外筒部8(周壁8a)の内側に、第2の絶縁部材7の第2の絶縁筒部13を端壁8cに当接する位置まで挿入する。このとき、第2の絶縁部材7の一端側から第2の絶縁筒部13の内側に、第1の絶縁部材6の第1の絶縁筒部12が差し込まれた状態となる。また、第2の絶縁部材7の絶縁フランジ部14が雌側バイオネット4の雌側フランジ部9に当接された状態となる。
次に、図7及び図1に示すように、第2の絶縁部材7の他端側から第2の絶縁筒部13の内側に、雄側バイオネット5の内筒部10を挿入する。このとき、第1の絶縁部材6の他端側から第1の絶縁筒部12の内側に、雄側配管3の端部3aが差し込まれた状態となる。また、雌側配管2の端部2aと雄側配管3の端部3aとは、第1の絶縁筒部12の内側において互いに離間した状態となる。さらに、雄側バイオネット5の雄側フランジ部11が第2の絶縁部材7の絶縁フランジ部14に当接された状態となる。
次に、図1に示すように、絶縁フランジ部14の一面側から雄側フランジ部11とは電気的に絶縁されたボルトなどの雌側締結具17によって雌側フランジ部9を絶縁フランジ部14に固定する。同様に、絶縁フランジ部14の他面側から雌側フランジ部9とは電気的に絶縁されたボルトなどの雄側締結具18によって雄側フランジ部11を絶縁フランジ部14に固定する。以上により、上記図1に示すバイオネット継手1を得ることができる。
本実施形態のバイオネット継手1では、上述した第1の絶縁部材6(第1の絶縁筒部12)の内側に差し込まれた雌側配管2の端部2aと雄側配管3の端部3aとが互いに離間した状態となっている。この場合、雌側配管2と雄側配管3との間を流れる冷媒Cにより第1の絶縁部材6が冷却されると、金属製の雌側配管2及び雄側配管3よりも熱収縮率が大きい第1の絶縁部材6がより大きく収縮することによって、雌側配管2及び雄側配管3の端部2a,3aを第1の絶縁部材6が強く締め付けることになる。
これにより、雌側配管2と雄側配管3との間から雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との間の隙間に冷媒Cが漏れ出すことを防ぐことができ、雌側配管2と雄側配管3との間の気密性を安定して保持することが可能である。同時に、雌側配管2と雄側配管3との間の電気的な絶縁を安定して保つことが可能である。
また、本実施形態のバイオネット継手1では、上述した外筒部8と内筒部10との間が第2の絶縁部材7(第2の絶縁筒部13)により電気的に絶縁され、雌側配管2及び雄側配管3の端部2a,3aと内筒部10との間が第1の絶縁部材6(第1の絶縁筒部12)及び第2の絶縁部材7(第2の絶縁筒部13)により電気的に絶縁されている。さらに、雌側フランジ部9と雄側フランジ部11との間に第2の絶縁部材7(絶縁フランジ部14)が挟み込まれた状態となっている。
これにより、雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との間には、必ず第2の絶縁部材7が介在することから、これら雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との間の電気的な絶縁状態を安定して保つことが可能である。
なお、本実施形態では、例えば、雌側配管2の端部2aと雄側配管3の端部3aとの間の距離を5mmとし、第1の絶縁部材6(第1の絶縁筒部12)の厚みを16mm、長さを80mmとし、第2の絶縁部材7(第2の絶縁筒部13)の厚みを8mmとしている。
また、本実施形態のバイオネット継手1では、上述した絶縁フランジ部14が雌側フランジ部9及び雄側フランジ部11よりも拡径方向に突出して設けられている。この場合、雌側フランジ部9と雄側フランジ部11との間(特にエッジ部分)で閃絡(スパーク)等が発生することを防ぐことができる。
なお、本実施形態では、例えば、絶縁フランジ部14を雌側フランジ部9及び雄側フランジ部11よりも拡径方向に10mm以上突出させている。
また、本実施形態のバイオネット継手1では、上述した雄側フランジ部11とは電気的に絶縁された雌側締結具17によって雌側フランジ部9が絶縁フランジ部14の一面側に固定され、雌側フランジ部9とは電気的に絶縁された雄側締結具18によって雄側フランジ部11が絶縁フランジ部14の他面側に固定されている。
これにより、雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との間を強固に接合しながら、これら雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との間の電気的な絶縁状態を安定して保つことが可能である。
以上のようにして、本実施形態のバイオネット継手1では、高電圧、大電流状態となる超電導電力機器で漏電事故が発生した場合でも、雌側配管2と雄側配管3との間を接合する雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との絶縁状態と、雌側配管2と雄側配管3との間の気密性とを安定して保つことが可能である。したがって、このバイオネット継手1を通して閃絡(スパーク)等が生じて、電子機器が故障してしまうといったことを未然に防ぐことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、上記バイオネット継手1では、上述した外筒部8と第1の絶縁筒部12との間に第2の絶縁筒部13が配置された構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではなく、例えば図8に示すような構成としてもよい。
すなわち、図8に示す構成では、雌側配管2及び雄側配管3の端部2a,3aと内筒部10との間に第1の絶縁部材6(第1の絶縁筒部12)が配置され、この第1の絶縁部材6(第1の絶縁筒部12)が配置された部分を除く、外筒部8と内筒部10との間に第2の絶縁部材7(第2の絶縁筒部13)が配置されている。
この構成の場合も、雌側配管2と雄側配管3との間から雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との間の隙間に冷媒Cが漏れ出すことを防ぐことが可能である。同時に、雌側配管2と雄側配管3との間の電気的な絶縁を安定して保つことが可能である。さらに、雌側バイオネット4と雄側バイオネット5との間の電気的な絶縁状態と、雌側配管2と雄側配管3との間の気密性とを安定して保つことが可能である。
1…バイオネット継手 2…雌側配管(一方の配管) 3…雄側配管(他方の配管) 4…雌側バイオネット 5…雄側バイオネット 6…第1の絶縁部材 7…第2の絶縁部材 8…外筒部 9…雌側フランジ部 10…内筒部 11…雄側フランジ部 12…第1の絶縁筒部 13…第2の絶縁筒部 14…絶縁フランジ部 15…外管 16…パッキン(シール部材) 17…雌側締結具 18…雄側締結具 V…真空層 C…冷媒(極低温流体)

Claims (8)

  1. 極低温流体が流れる一方の配管と他方の配管との間を接合するバイオネット継手であって、
    前記一方の配管の前記他方の配管と接合される側の端部に設けられた雌側バイオネットと、
    前記他方の配管の前記一方の配管と接合される側の端部に設けられた雄側バイオネットと、
    前記一方の配管と前記他方の配管との間を電気的に絶縁すると共に、前記一方の配管と前記他方の配管との間の気密性を保持する第1の絶縁部材と、
    前記雌型バイオネットと前記雄型バイオネットとの間を電気的に絶縁する第2の絶縁部材とを備え、
    前記雌側バイオネットは、前記一方の配管の端部を一端側から内側に貫通させた状態で、前記一方の配管に一体に取り付けられた外筒部を有し、
    前記雄側バイオネットは、前記他方の配管の端部を一端側から外側に貫通させた状態で、前記他方の配管に一体に取り付けられて、前記外筒部の他端側から前記外筒部の内側に挿入される内筒部を有し、
    前記第1の絶縁部材は、前記外筒部の内側に配置されて、一端側から内側に前記一方の配管の端部が差し込まれ、他端側から内側に前記他方の配管の端部が前記一方の配管の端部とは離間した状態で差し込まれる第1の絶縁筒部を有し、
    前記第2の絶縁部材は、少なくとも前記外筒部と前記内筒部との間に配置される第2の絶縁筒部を有することを特徴とするバイオネット継手。
  2. 前記第2の絶縁筒部は、前記外筒部と前記第1の絶縁筒部との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバイオネット継手。
  3. 前記第1の絶縁部材は、前記一方の配管及び前記他方の配管よりも熱収縮率が大きい材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のバイオネット継手。
  4. 前記第1の絶縁部材は、ポリテトラフルオロエチレンからなることを特徴とする請求項3に記載のバイオネット継手。
  5. 前記雌側バイオネットは、前記外筒部の他端側の外周部から拡径方向に突出された雌側フランジ部を有し、
    前記雄側バイオネットは、前記内筒部の他端側の外周部から拡径方向に突出された雄側フランジ部を有し、
    前記第2の絶縁部材は、前記第2の絶縁筒部の他端側の外周部から拡径方向に突出された絶縁フランジ部を有し、
    前記雌側フランジ部と前記雄側フランジ部との間に前記絶縁フランジ部が挟み込まれた状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のバイオネット継手。
  6. 前記絶縁フランジ部は、前記雌側フランジ部及び前記雄側フランジ部よりも拡径方向に突出されていることを特徴とする請求項5に記載のバイオネット継手。
  7. 前記雌側フランジ部は、前記絶縁フランジ部の一面側から前記雄側フランジ部とは電気的に絶縁された雌側締結具により前記絶縁フランジ部に固定され、
    前記雄側フランジ部は、前記絶縁フランジ部の他面側から前記雌側フランジ部とは電気的に絶縁された雄側締結具により前記絶縁フランジ部に固定されることを特徴とする請求項5又は6に記載のバイオネット継手。
  8. 前記内筒部と前記他方の配管との間に真空層が設けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のバイオネット継手。
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