JP2018020748A - 鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、及び鉄道車両の洗浄方法 - Google Patents

鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、及び鉄道車両の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鉄道車両の車体を洗浄する作業効率が高い鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、洗剤塗布装置、及び鉄道車両の洗浄方法を提供する。【解決手段】鉄道車両洗浄システム10は、安全柵16の外側に停車した鉄道車両の車体12を洗浄する鉄道車両洗浄システムであって、安全柵16の内側を移動し、車体12に洗剤を塗布する洗剤塗布装置20と、車体12に沿って延びるガイドレール18に案内されて移動し、洗剤が塗布された車体12を擦る摩擦装置30と、を備え、ガイドレール18が、車体12と安全柵16との間に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、洗剤塗布装置、及び鉄道車両の洗浄方法に関する。
特許文献1には、鉄道車輌用自動洗浄システムが記載されている。この鉄道車輌用自動洗浄システムにおいては、レール上に走行される鉄道車輌の両側にそれぞれ台車用移動路が敷設され、各台車用移動路の上面にそれらのレールに沿って移動可能な台車がそれぞれ設けられる。各台車の上面には、それぞれ駆動装置本体が搭載され、各駆動装置本体には鉄道車輌に対して上下および前後に移動可能なヘッド回転揺動機構がそれぞれ設けられる。各ヘッド回転揺動機構には、軸を中心に回転、および揺動自在なヘッド部が鉄道車輌に向かってそれぞれ設けられ、各ヘッド部には、脱着交換可能なブラシがそれぞれ設けられている。
特開平6−64500号公報
本発明は、鉄道車両の車体を洗浄する作業効率が高い鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、洗剤塗布装置、及び鉄道車両の洗浄方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムは、安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムであって、
前記安全柵の内側を移動し、前記車体に洗剤を塗布する洗剤塗布装置と、
前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動し、前記洗剤が塗布された前記車体を擦る摩擦装置と、を備え、
前記ガイドレールが、前記車体と前記安全柵との間に配置されている鉄道車両洗浄システム。
第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムにおいて、
前記摩擦装置が、前記車体の側面に沿って前記車体の長手方向と交差する方向に延びる摩擦部を有し、
前記摩擦部が、姿勢を維持しながら前記車体の方向に延びる回転軸回りに回転することが好ましい。
第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムにおいて、
前記摩擦装置が、前記安全柵の外側を移動する外側走行部と、
前記安全柵の内側を移動する内側走行部と、
前記安全柵の上方にて前記外側走行部及び前記内側走行部を互いに連結する連結部と、を有することが好ましい。
第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムにおいて、
前記洗剤塗布装置が、第1の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第1の洗剤ノズルと、
前記1第の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第2の洗剤ノズルと、を有することが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る摩擦装置は、第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置である。
前記目的に沿う第3の発明に係る洗剤塗布装置は、第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムが備える洗剤塗布装置である。
前記目的に沿う第4の発明に係る鉄道車両の洗浄方法は、鉄道車両の側方に設置された安全柵の内側を移動し、前記鉄道車両の車体に洗剤を塗布する洗剤塗布装置と、前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動し、前記洗剤が塗布された前記車体を擦る摩擦装置と、を備え、前記車体を洗浄する鉄道車両の洗浄方法であって、
第1の作業者が、前記洗剤塗布装置を用いて前記車体に洗剤を塗布しながら、該洗剤塗布装置を前記車体に沿って移動させる工程と、
第2の作業者が、前記摩擦装置を用いて前記洗剤が塗布された前記車体を擦りながら、該摩擦装置を前記車体に沿って移動させる工程と、を含む。
本発明によれば、鉄道車両の車体を洗浄する作業効率が高い鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、洗剤塗布装置、及び鉄道車両の洗浄方法を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る鉄道車両洗浄システムの構成図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同鉄道車両洗浄システムが備える洗剤塗布装置の背面側及び左側面側から見た説明図(模式図)である。 (A)、(B)はそれぞれ、同鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置の背面側及び左側面側から見た説明図(模式図)である。 同鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置の第1の摩擦部の動きを示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
本発明の一実施の形態に係る鉄道車両洗浄システム10は、図1に示すように、洗剤塗布装置20及び摩擦装置30を備え、N700系の新幹線車両(鉄道車両の一例)の車体12を洗浄できる。鉄道車両洗浄システム10は、例えば車両の整備工場内にて、新幹線車両が走行するレールよりも高い位置にある床面14の上で使用される。
床面14には、作業員が車体12に接触することを防止するための安全柵16が設置されている。安全柵16は、車体12に沿って設置されており、新幹線車両は安全柵16の外側に停車する。詳細には、安全柵16は、間隔を空けて床面14から上下方向に延びる複数の支柱と、上下方向に間隔を空けて各支柱によって支持され床面と平行に延びる複数の棒状部材と、により構成されている。また、床面14には、車体12に沿って延びる1本のガイドレール18が敷設されている。ガイドレール18は、車体12と安全柵16との間に配置されている。
洗剤塗布装置20(図2(A)及び図2(B)参照)は、モータ(不図示)によって駆動され、ハンドル220に設けられたアクセルレバー(不図示)の操作に基づいて、安全柵16の内側の床面14の上の任意の位置をA方向(図2(B)に示す矢印参照)に走行できる。
洗剤塗布装置20は、台車部202、第1の洗剤ノズル204a、第2の洗剤ノズル204b、及び水洗ノズル206を有している。
台車部202は、下部に床面14を転がる駆動輪208が設けられている。台車部202の内部には、駆動輪208を駆動するモータ(不図示)、モータに電源を供給するバッテリ210、液体洗剤を貯留するタンク212、及びタンク212に貯留された液体洗剤を泡状にして送出する空気式の発泡装置214が設けられている。
第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bは、それぞれ発泡装置214が送出した泡状の洗剤を噴射できる。
第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bは、それぞれ第1の高さ位置H1及び第2の高さ位置H2に配置され、台車部202から上方へ延びる第1の支柱216aに固定されている。
従って、図2(A)に示すように、第1の洗剤ノズル204aは、車体12の窓122及び窓122の周囲に泡状の洗剤を塗布できる。第2の洗剤ノズル204bは、車体12の上側の角部の曲面部分からその下側の側面までの範囲にわたって泡状の洗剤を塗布できる。
なお、第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bが噴射する洗剤の方向は任意の方向に変更できる。
水洗ノズル206は、車体12に塗布した洗剤を落とすための水を噴射できる。水洗ノズル206は、台車部202から上方へ延びる第2の支柱216bに固定されている。水洗ノズル206は4つの噴射部218a〜218dを有し、広範囲にわたって水を噴射できる。
噴射部218a〜218dが噴射する水の方向は、それぞれ任意の方向に変更できる。
摩擦装置30は、ハンドル304を持った作業員に押されることにより、ガイドレール18に沿ってA方向に移動できる。
摩擦装置30は、図3(A)及び図3(B)に示すように、外側走行部310、内側走行部312、及び連結部314を有している。
外側走行部310は、摩擦部支持部材316を有し、安全柵16の外側を移動する。
摩擦部支持部材316は、上下方向に延びる部材である。摩擦部支持部材316の下部には、床面14の上を転がる車輪302及びガイドレール18の上を転がるガイドレール受用車輪318が設けられている。ガイドレール受用車輪318は、上下方向に移動可能となっている。従って、ガイドレール受用車輪318をガイドレール18から浮かすことで、摩擦装置30は安全柵16の内側を移動することも可能である。
外側走行部310は、第1の摩擦部320a、第2の摩擦部320b、第3の摩擦部320c、及び第4の摩擦部320dを更に有している。
第1の摩擦部320aは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第1の摩擦部320aは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第1の摩擦部320aは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Da参照)、車体12の窓122の上側から下側までの範囲にわたって接触できる。
第1の摩擦部320aは、図4に示すように、第1の摩擦部320aを駆動する回転軸AX1に対してオフセットして設けられている。従って、第1の摩擦部320aは、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸AX1回りに回転できる。
第1の摩擦部320aは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第2の摩擦部320bは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第2の摩擦部320bは、第1の摩擦部320aよりも上下方向の長さが短い。
第2の摩擦部320bは、摩擦部支持部材316に設けられている。第2の摩擦部320bは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Db参照)、第1の摩擦部320aが届かない窓122の上側の範囲に接触できる。
第2の摩擦部320bは、第2の摩擦部320bを駆動する回転軸に対してオフセットして設けられている。従って、第2の摩擦部320bは、第1の摩擦部320a同様、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りに回転できる。
第2の摩擦部320bは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第3の摩擦部320cは、車体12の上側の角部の曲面部分に沿って湾曲した形状をしたブラシである。第3の摩擦部320cは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第3の摩擦部320cは、摩擦部支持部材316から斜め上方向及びその反対方向に進退するとともに進退方向と直交する方向(A方向)に延びる回転軸AX2周りに回転移動できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Dc及び矢印De参照)、この車体12の角部の曲面部分に接触できる。
第3の摩擦部320cは、第3の摩擦部320cを駆動する回転軸に対してオフセットして設けられている。従って、第3の摩擦部320cは、第1の摩擦部320a同様、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りに回転できる。
第3の摩擦部320cは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第4の摩擦部320dは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第4の摩擦部320dは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第4の摩擦部320dは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Df1参照)、床面14よりも低い位置であって、車体12の第1の摩擦部320aが届く範囲よりも下側に接触できる。ただし、第4の摩擦部320dは、第1の摩擦部320a、第2の摩擦部320b、及び第3の摩擦部320dとは異なり、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りには回転しない。
また、第4の摩擦部320dは、エアシリンダ(不図示)により駆動され、第4の摩擦部320dの下端が床面14に接触しない位置まで上昇できる(図3(A)に示す矢印Df2参照)。第4の摩擦部320dが上昇することにより、摩擦装置30は床面14を走行できる。
第4の摩擦部320dは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
内側走行部312は、安全柵16の内側を移動する。内側走行部312は、台車部322を有している。
台車部322は、下部に床面14を転がる車輪302が設けられている。台車部322には、作業者が摩擦装置30を操作するための操作盤324、第1〜第4の摩擦部320a〜320dをそれぞれ駆動するモータの電源を供給するバッテリ(不図示)、及び第1〜第4の摩擦部320a〜320dを進退させるエアシリンダ(不図示)にエアを供給するエアコンプレッサ(不図示)が搭載されている。
内側走行部312には、車体12のドア等の凹部を部分的に擦るためのハンディ洗浄ブラシ326が備え付けられている。なお、ハンディ洗浄ブラシ326は、例えばハンディモップのように、作業員が手作業で車体12を擦るための掃除用具であってもよい。
連結部314は、安全柵16の上方にてガイドレール18が延びる方向と交差する方向に延び、外側走行部310及び内側走行部312を互いに連結できる。
従って、摩擦装置30は、安全柵16に跨るような状態で安全柵16が延びるA方向に移動する。
摩擦装置30は、更に補助洗剤塗布器(不図示)を有している。補助洗剤塗布器により、洗剤塗布装置20によって塗布された洗剤が乾燥しないように、洗剤が塗布された車体12に対して更に洗剤を塗布することができる。
次に、鉄道車両洗浄システム10を用いた新幹線車両の車体の洗浄方法について説明する。新幹線車両の車体12は、以下のステップS1〜S6に従って洗浄される。なお、以下に示す各ステップは、可能な場合は、順番が入れ替わって実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。
(ステップS1)
第1の作業者(不図示)が、洗剤塗布装置20のハンドル220に設けられたアクセルレバー(不図示)を操作し、図1に示すように、洗剤塗布装置20を安全柵16の内側に沿ってA方向に移動させる。洗剤塗布装置20を移動させながら、図2(A)及び図2(B)に示す第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bから洗剤を噴射し、車体12に塗布する。
(ステップS2)
泡状の洗剤を塗布した後、例えば5〜10分放置する。時間経過とともに泡状の洗剤が垂れ下がり、洗浄対象となる車体12の側面全体に広がる。また、時間経過とともに洗剤が定着し、車体12に付着した汚れの一部が浮き出される。
(ステップS3)
洗剤塗布装置20を操作する第1の作業者とは異なる第2の作業者(不図示)が、摩擦装置30のガイドレール受用車輪318をガイドレール18に載せる。その後、第2の作業者が、摩擦装置30に設けられた第1〜第3の摩擦部320a〜320c(図3(A)及び図3(B)参照)を進出させ、第4の摩擦部320dを下降させた後に進出させる。第2の作業者は、第1〜第3の摩擦部320a〜320cを駆動させながら、第1〜第3の摩擦部320a〜320c及び第4の摩擦部320dを車体12に接触させ、摩擦装置30を押して車体12に沿って移動させる。摩擦装置30はガイドレール18に沿って移動するので、安定して直進する。
第1〜第4の摩擦部320a〜320dによる摩擦と洗剤の作用とが相俟って、車体12に付着した汚れが落とされる。
なお、周囲環境により洗剤が乾燥してしまった場合には、摩擦装置30に設けられた補助洗剤塗布器(不図示)により洗剤を更に塗布した後に車体12を擦ることができる。
(ステップS4)
第2の作業者が摩擦装置30にて車体12全体を摩擦した後、第1の作業者が洗剤塗布装置20の走行方向を反転させ、水洗ノズル206の向きを反対側に向ける。
(ステップS5)
第1の作業者が、洗剤塗布装置20をA方向とは反対の方向に走行させながら、車体12に向かって水洗ノズル206から水を噴射し、汚れを含んだ洗剤を洗い流す。
(ステップS6)
第2の作業者が、第1〜第4の摩擦部320a〜320dを後退させ、摩擦装置30を引っ張ってA方向とは反対の方向に移動させて洗浄作業が始まる前の位置に戻す。なお、ガイドレール受用車輪318を浮かして摩擦装置30全体をガイドレール18から外し、第4の摩擦部320dを上昇させた後、第2の作業者が摩擦装置30の向きを反転させ、安全柵16の内側の床面14の上を押して戻ってもよい。
このように、本実施の形態に係る鉄道車両洗浄システム10によれば、効率よく鉄道車両を洗浄できる。
なお、例えば16両編成車両の両側面を洗浄するために、4両毎の左右両側に、それぞれ、洗剤塗布装置20及び摩擦装置30の1組(左右両側の全体で合計8組)を配置し、片側4両毎に前述の洗浄作業を実施することで、更に洗浄作業時間を短縮できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
鉄道車両洗浄システムが洗浄できる車体は、N700系の新幹線車両に限定されるものではない。車体形状に合わせて摩擦部の形状を変更することにより、在来線車両や特急形車両等、任意の鉄道車両の車体を洗浄できる。
10 鉄道車両洗浄システム
12 車体
14 床面
16 安全柵
18 ガイドレール
20 洗剤塗布装置
30 摩擦装置
202 台車部
204a 第1の洗剤ノズル
204b 第2の洗剤ノズル
206 水洗ノズル
208 駆動輪
210 バッテリ
212 タンク
214 発泡装置
216a 第1の支柱
216b 第2の支柱
218a 噴射部
220 ハンドル
302 車輪
304 ハンドル
310 外側走行部
312 内側走行部
314 連結部
316 摩擦部支持部材
318 ガイドレール受用車輪
320a 第1の摩擦部
320b 第2の摩擦部
320c 第3の摩擦部
320d 第4の摩擦部
322 台車部
324 操作盤
326 ハンディ洗浄ブラシ
AX1、AX2 回転軸
本発明は、鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、洗剤塗布装置、及び鉄道車両の洗浄方法に関する。
特許文献1には、鉄道車輌用自動洗浄システムが記載されている。この鉄道車輌用自動洗浄システムにおいては、レール上に走行される鉄道車輌の両側にそれぞれ台車用移動路が敷設され、各台車用移動路の上面にそれらのレールに沿って移動可能な台車がそれぞれ設けられる。各台車の上面には、それぞれ駆動装置本体が搭載され、各駆動装置本体には鉄道車輌に対して上下および前後に移動可能なヘッド回転揺動機構がそれぞれ設けられる。各ヘッド回転揺動機構には、軸を中心に回転、および揺動自在なヘッド部が鉄道車輌に向かってそれぞれ設けられ、各ヘッド部には、脱着交換可能なブラシがそれぞれ設けられている。
特開平6−64500号公報
本発明は、鉄道車両の車体を洗浄する作業効率が高い鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、洗剤塗布装置、及び鉄道車両の洗浄方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムは、安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムであって、
前記安全柵の内側を移動し、前記車体に洗剤を塗布する洗剤塗布装置と、
前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動する摩擦装置と、を備え、
前記ガイドレールが、前記車体と前記安全柵との間に配置され
前記摩擦装置が、前記車体の側面に沿って前記車体の長手方向と交差する方向に延び、前記洗剤が塗布された前記車体を擦る摩擦部を有し、
前記摩擦部が、姿勢を維持しながら前記車体の方向に延びる回転軸回りに回転する
第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムにおいて、
前記摩擦装置が、前記安全柵の外側を移動する外側走行部と、
前記安全柵の内側を移動する内側走行部と、
前記安全柵の上方にて前記外側走行部及び前記内側走行部を互いに連結する連結部と、を有することが好ましい。
第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムにおいて、
前記洗剤塗布装置が、第1の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第1の洗剤ノズルと、
前記1第の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第2の洗剤ノズルと、を有することが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る摩擦装置は、第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置である。
前記目的に沿う第3の発明に係る洗剤塗布装置は、第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムが備える洗剤塗布装置である。
前記目的に沿う第4の発明に係る鉄道車両の洗浄方法は、安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体に洗剤を塗布し、該安全柵の内側を移動する洗剤塗布装置と、前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動する摩擦装置と、を備え、前記車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムを用いた鉄道車両の洗浄方法であって、
第1の作業者が、前記洗剤塗布装置を用いて前記車体に洗剤を塗布しながら、該洗剤塗布装置を前記車体に沿って移動させる工程と、
第2の作業者が、前記摩擦装置を用いて前記洗剤が塗布された前記車体を擦りながら、該摩擦装置を前記車体に沿って移動させる工程と、を含み、
前記摩擦装置が、前記車体の側面に沿って前記車体の長手方向と交差する方向に延び、前記車体を擦る摩擦部を有し、
前記摩擦部が、姿勢を維持しながら前記車体の方向に延びる回転軸回りに回転する
本発明によれば、鉄道車両の車体を洗浄する作業効率が高い鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、洗剤塗布装置、及び鉄道車両の洗浄方法を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る鉄道車両洗浄システムの構成図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同鉄道車両洗浄システムが備える洗剤塗布装置の背面側及び左側面側から見た説明図(模式図)である。 (A)、(B)はそれぞれ、同鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置の背面側及び左側面側から見た説明図(模式図)である。 同鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置の第1の摩擦部の動きを示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
本発明の一実施の形態に係る鉄道車両洗浄システム10は、図1に示すように、洗剤塗布装置20及び摩擦装置30を備え、N700系の新幹線車両(鉄道車両の一例)の車体12を洗浄できる。鉄道車両洗浄システム10は、例えば車両の整備工場内にて、新幹線車両が走行するレールよりも高い位置にある床面14の上で使用される。
床面14には、作業員が車体12に接触することを防止するための安全柵16が設置されている。安全柵16は、車体12に沿って設置されており、新幹線車両は安全柵16の外側に停車する。詳細には、安全柵16は、間隔を空けて床面14から上下方向に延びる複数の支柱と、上下方向に間隔を空けて各支柱によって支持され床面と平行に延びる複数の棒状部材と、により構成されている。また、床面14には、車体12に沿って延びる1本のガイドレール18が敷設されている。ガイドレール18は、車体12と安全柵16との間に配置されている。
洗剤塗布装置20(図2(A)及び図2(B)参照)は、モータ(不図示)によって駆動され、ハンドル220に設けられたアクセルレバー(不図示)の操作に基づいて、安全柵16の内側の床面14の上の任意の位置をA方向(図2(B)に示す矢印参照)に走行できる。
洗剤塗布装置20は、台車部202、第1の洗剤ノズル204a、第2の洗剤ノズル204b、及び水洗ノズル206を有している。
台車部202は、下部に床面14を転がる駆動輪208が設けられている。台車部202の内部には、駆動輪208を駆動するモータ(不図示)、モータに電源を供給するバッテリ210、液体洗剤を貯留するタンク212、及びタンク212に貯留された液体洗剤を泡状にして送出する空気式の発泡装置214が設けられている。
第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bは、それぞれ発泡装置214が送出した泡状の洗剤を噴射できる。
第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bは、それぞれ第1の高さ位置H1及び第2の高さ位置H2に配置され、台車部202から上方へ延びる第1の支柱216aに固定されている。
従って、図2(A)に示すように、第1の洗剤ノズル204aは、車体12の窓122及び窓122の周囲に泡状の洗剤を塗布できる。第2の洗剤ノズル204bは、車体12の上側の角部の曲面部分からその下側の側面までの範囲にわたって泡状の洗剤を塗布できる。
なお、第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bが噴射する洗剤の方向は任意の方向に変更できる。
水洗ノズル206は、車体12に塗布した洗剤を落とすための水を噴射できる。水洗ノズル206は、台車部202から上方へ延びる第2の支柱216bに固定されている。水洗ノズル206は4つの噴射部218a〜218dを有し、広範囲にわたって水を噴射できる。
噴射部218a〜218dが噴射する水の方向は、それぞれ任意の方向に変更できる。
摩擦装置30は、ハンドル304を持った作業員に押されることにより、ガイドレール18に沿ってA方向に移動できる。
摩擦装置30は、図3(A)及び図3(B)に示すように、外側走行部310、内側走行部312、及び連結部314を有している。
外側走行部310は、摩擦部支持部材316を有し、安全柵16の外側を移動する。
摩擦部支持部材316は、上下方向に延びる部材である。摩擦部支持部材316の下部には、床面14の上を転がる車輪302及びガイドレール18の上を転がるガイドレール受用車輪318が設けられている。ガイドレール受用車輪318は、上下方向に移動可能となっている。従って、ガイドレール受用車輪318をガイドレール18から浮かすことで、摩擦装置30は安全柵16の内側を移動することも可能である。
外側走行部310は、第1の摩擦部320a、第2の摩擦部320b、第3の摩擦部320c、及び第4の摩擦部320dを更に有している。
第1の摩擦部320aは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第1の摩擦部320aは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第1の摩擦部320aは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Da参照)、車体12の窓122の上側から下側までの範囲にわたって接触できる。
第1の摩擦部320aは、図4に示すように、第1の摩擦部320aを駆動する回転軸AX1に対してオフセットして設けられている。従って、第1の摩擦部320aは、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸AX1回りに回転できる。
第1の摩擦部320aは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第2の摩擦部320bは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第2の摩擦部320bは、第1の摩擦部320aよりも上下方向の長さが短い。
第2の摩擦部320bは、摩擦部支持部材316に設けられている。第2の摩擦部320bは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Db参照)、第1の摩擦部320aが届かない窓122の上側の範囲に接触できる。
第2の摩擦部320bは、第2の摩擦部320bを駆動する回転軸に対してオフセットして設けられている。従って、第2の摩擦部320bは、第1の摩擦部320a同様、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りに回転できる。
第2の摩擦部320bは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第3の摩擦部320cは、車体12の上側の角部の曲面部分に沿って湾曲した形状をしたブラシである。第3の摩擦部320cは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第3の摩擦部320cは、摩擦部支持部材316から斜め上方向及びその反対方向に進退するとともに進退方向と直交する方向(A方向)に延びる回転軸AX2周りに回転移動できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Dc及び矢印De参照)、この車体12の角部の曲面部分に接触できる。
第3の摩擦部320cは、第3の摩擦部320cを駆動する回転軸に対してオフセットして設けられている。従って、第3の摩擦部320cは、第1の摩擦部320a同様、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りに回転できる。
第3の摩擦部320cは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第4の摩擦部320dは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第4の摩擦部320dは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第4の摩擦部320dは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Df1参照)、床面14よりも低い位置であって、車体12の第1の摩擦部320aが届く範囲よりも下側に接触できる。ただし、第4の摩擦部320dは、第1の摩擦部320a、第2の摩擦部320b、及び第3の摩擦部320dとは異なり、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りには回転しない。
また、第4の摩擦部320dは、エアシリンダ(不図示)により駆動され、第4の摩擦部320dの下端が床面14に接触しない位置まで上昇できる(図3(A)に示す矢印Df2参照)。第4の摩擦部320dが上昇することにより、摩擦装置30は床面14を走行できる。
第4の摩擦部320dは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
内側走行部312は、安全柵16の内側を移動する。内側走行部312は、台車部322を有している。
台車部322は、下部に床面14を転がる車輪302が設けられている。台車部322には、作業者が摩擦装置30を操作するための操作盤324、第1〜第4の摩擦部320a〜320dをそれぞれ駆動するモータの電源を供給するバッテリ(不図示)、及び第1〜第4の摩擦部320a〜320dを進退させるエアシリンダ(不図示)にエアを供給するエアコンプレッサ(不図示)が搭載されている。
内側走行部312には、車体12のドア等の凹部を部分的に擦るためのハンディ洗浄ブラシ326が備え付けられている。なお、ハンディ洗浄ブラシ326は、例えばハンディモップのように、作業員が手作業で車体12を擦るための掃除用具であってもよい。
連結部314は、安全柵16の上方にてガイドレール18が延びる方向と交差する方向に延び、外側走行部310及び内側走行部312を互いに連結できる。
従って、摩擦装置30は、安全柵16に跨るような状態で安全柵16が延びるA方向に移動する。
摩擦装置30は、更に補助洗剤塗布器(不図示)を有している。補助洗剤塗布器により、洗剤塗布装置20によって塗布された洗剤が乾燥しないように、洗剤が塗布された車体12に対して更に洗剤を塗布することができる。
次に、鉄道車両洗浄システム10を用いた新幹線車両の車体の洗浄方法について説明する。新幹線車両の車体12は、以下のステップS1〜S6に従って洗浄される。なお、以下に示す各ステップは、可能な場合は、順番が入れ替わって実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。
(ステップS1)
第1の作業者(不図示)が、洗剤塗布装置20のハンドル220に設けられたアクセルレバー(不図示)を操作し、図1に示すように、洗剤塗布装置20を安全柵16の内側に沿ってA方向に移動させる。洗剤塗布装置20を移動させながら、図2(A)及び図2(B)に示す第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bから洗剤を噴射し、車体12に塗布する。
(ステップS2)
泡状の洗剤を塗布した後、例えば5〜10分放置する。時間経過とともに泡状の洗剤が垂れ下がり、洗浄対象となる車体12の側面全体に広がる。また、時間経過とともに洗剤が定着し、車体12に付着した汚れの一部が浮き出される。
(ステップS3)
洗剤塗布装置20を操作する第1の作業者とは異なる第2の作業者(不図示)が、摩擦装置30のガイドレール受用車輪318をガイドレール18に載せる。その後、第2の作業者が、摩擦装置30に設けられた第1〜第3の摩擦部320a〜320c(図3(A)及び図3(B)参照)を進出させ、第4の摩擦部320dを下降させた後に進出させる。第2の作業者は、第1〜第3の摩擦部320a〜320cを駆動させながら、第1〜第3の摩擦部320a〜320c及び第4の摩擦部320dを車体12に接触させ、摩擦装置30を押して車体12に沿って移動させる。摩擦装置30はガイドレール18に沿って移動するので、安定して直進する。
第1〜第4の摩擦部320a〜320dによる摩擦と洗剤の作用とが相俟って、車体12に付着した汚れが落とされる。
なお、周囲環境により洗剤が乾燥してしまった場合には、摩擦装置30に設けられた補助洗剤塗布器(不図示)により洗剤を更に塗布した後に車体12を擦ることができる。
(ステップS4)
第2の作業者が摩擦装置30にて車体12全体を摩擦した後、第1の作業者が洗剤塗布装置20の走行方向を反転させ、水洗ノズル206の向きを反対側に向ける。
(ステップS5)
第1の作業者が、洗剤塗布装置20をA方向とは反対の方向に走行させながら、車体12に向かって水洗ノズル206から水を噴射し、汚れを含んだ洗剤を洗い流す。
(ステップS6)
第2の作業者が、第1〜第4の摩擦部320a〜320dを後退させ、摩擦装置30を引っ張ってA方向とは反対の方向に移動させて洗浄作業が始まる前の位置に戻す。なお、ガイドレール受用車輪318を浮かして摩擦装置30全体をガイドレール18から外し、第4の摩擦部320dを上昇させた後、第2の作業者が摩擦装置30の向きを反転させ、安全柵16の内側の床面14の上を押して戻ってもよい。
このように、本実施の形態に係る鉄道車両洗浄システム10によれば、効率よく鉄道車両を洗浄できる。
なお、例えば16両編成車両の両側面を洗浄するために、4両毎の左右両側に、それぞれ、洗剤塗布装置20及び摩擦装置30の1組(左右両側の全体で合計8組)を配置し、片側4両毎に前述の洗浄作業を実施することで、更に洗浄作業時間を短縮できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
鉄道車両洗浄システムが洗浄できる車体は、N700系の新幹線車両に限定されるものではない。車体形状に合わせて摩擦部の形状を変更することにより、在来線車両や特急形車両等、任意の鉄道車両の車体を洗浄できる。
10 鉄道車両洗浄システム
12 車体
14 床面
16 安全柵
18 ガイドレール
20 洗剤塗布装置
30 摩擦装置
202 台車部
204a 第1の洗剤ノズル
204b 第2の洗剤ノズル
206 水洗ノズル
208 駆動輪
210 バッテリ
212 タンク
214 発泡装置
216a 第1の支柱
216b 第2の支柱
218a 噴射部
220 ハンドル
302 車輪
304 ハンドル
310 外側走行部
312 内側走行部
314 連結部
316 摩擦部支持部材
318 ガイドレール受用車輪
320a 第1の摩擦部
320b 第2の摩擦部
320c 第3の摩擦部
320d 第4の摩擦部
322 台車部
324 操作盤
326 ハンディ洗浄ブラシ
AX1、AX2 回転軸
前記目的に沿う第の発明に係る鉄道車両の洗浄方法は、安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体に洗剤を塗布し、該安全柵の内側を移動する洗剤塗布装置と、前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動する摩擦装置と、を備え、前記車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムを用いた鉄道車両の洗浄方法であって、
第1の作業者が、前記洗剤塗布装置を用いて前記車体に洗剤を塗布しながら、該洗剤塗布装置を前記車体に沿って移動させる工程と、
第2の作業者が、前記摩擦装置を用いて前記洗剤が塗布された前記車体を擦りながら、該摩擦装置を前記車体に沿って移動させる工程と、を含み、
前記摩擦装置が、前記車体の側面に沿って前記車体の長手方向と交差する方向に延び、前記車体を擦る摩擦部を有し、
前記摩擦部が、姿勢を維持しながら前記車体の方向に延びる回転軸回りに回転する。
本発明は、鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、及び鉄道車両の洗浄方法に関する。
特許文献1には、鉄道車輌用自動洗浄システムが記載されている。この鉄道車輌用自動洗浄システムにおいては、レール上に走行される鉄道車輌の両側にそれぞれ台車用移動路が敷設され、各台車用移動路の上面にそれらのレールに沿って移動可能な台車がそれぞれ設けられる。各台車の上面には、それぞれ駆動装置本体が搭載され、各駆動装置本体には鉄道車輌に対して上下および前後に移動可能なヘッド回転揺動機構がそれぞれ設けられる。各ヘッド回転揺動機構には、軸を中心に回転、および揺動自在なヘッド部が鉄道車輌に向かってそれぞれ設けられ、各ヘッド部には、脱着交換可能なブラシがそれぞれ設けられている。
特開平6−64500号公報
本発明は、鉄道車両の車体を洗浄する作業効率が高い鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、及び鉄道車両の洗浄方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムは、安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムであって、前記安全柵の内側を移動し、前記車体に洗剤を塗布する洗剤塗布装置と、前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動する摩擦装置と、を備え、前記ガイドレールが、前記車体と前記安全柵との間に配置され、前記摩擦装置が、前記車体の側面に沿って前記車体の長手方向と交差する方向に延び、前記洗剤が塗布された前記車体を擦る摩擦部を有し、前記摩擦部が、姿勢を維持しながら前記車体の方向に延びる回転軸回りに回転する。
第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムにおいて、前記摩擦装置が、前記安全柵の外側を移動する外側走行部と、前記安全柵の内側を移動する内側走行部と、前記安全柵の上方にて前記外側走行部及び前記内側走行部を互いに連結する連結部と、を有することが好ましい。
第1の発明に係る鉄道車両洗浄システムにおいて、前記洗剤塗布装置が、第1の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第1の洗剤ノズルと、前記1第の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第2の洗剤ノズルと、を有することが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る摩擦装置は、第1の発明に係る鉄道車両洗浄システム
が備える摩擦装置である。
前記目的に沿う第の発明に係る鉄道車両の洗浄方法は、安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体に洗剤を塗布し、該安全柵の内側を移動する洗剤塗布装置と、前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動する摩擦装置と、を備え、前記車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムを用いた鉄道車両の洗浄方法であって、第1の作業者が、前記洗剤塗布装置を用いて前記車体に洗剤を塗布しながら、該洗剤塗布装置を前記車体に沿って移動させる工程と、第2の作業者が、前記摩擦装置を用いて前記洗剤が塗布された前記車体を擦りながら、該摩擦装置を前記車体に沿って移動させる工程と、を含み、前記摩擦装置が、前記車体の側面に沿って前記車体の長手方向と交差する方向に延び、前記車体を擦る摩擦部を有し、前記摩擦部が、姿勢を維持しながら前記車体の方向に延びる回転軸回りに回転する。
本発明によれば、鉄道車両の車体を洗浄する作業効率が高い鉄道車両洗浄システム、摩擦装置、及び鉄道車両の洗浄方法を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る鉄道車両洗浄システムの構成図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同鉄道車両洗浄システムが備える洗剤塗布装置の背面側及び左側面側から見た説明図(模式図)である。 (A)、(B)はそれぞれ、同鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置の背面側及び左側面側から見た説明図(模式図)である。 同鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置の第1の摩擦部の動きを示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
本発明の一実施の形態に係る鉄道車両洗浄システム10は、図1に示すように、洗剤塗布装置20及び摩擦装置30を備え、N700系の新幹線車両(鉄道車両の一例)の車体12を洗浄できる。鉄道車両洗浄システム10は、例えば車両の整備工場内にて、新幹線車両が走行するレールよりも高い位置にある床面14の上で使用される。
床面14には、作業員が車体12に接触することを防止するための安全柵16が設置されている。安全柵16は、車体12に沿って設置されており、新幹線車両は安全柵16の外側に停車する。詳細には、安全柵16は、間隔を空けて床面14から上下方向に延びる複数の支柱と、上下方向に間隔を空けて各支柱によって支持され床面と平行に延びる複数の棒状部材と、により構成されている。また、床面14には、車体12に沿って延びる1本のガイドレール18が敷設されている。ガイドレール18は、車体12と安全柵16との間に配置されている。
洗剤塗布装置20(図2(A)及び図2(B)参照)は、モータ(不図示)によって駆動され、ハンドル220に設けられたアクセルレバー(不図示)の操作に基づいて、安全柵16の内側の床面14の上の任意の位置をA方向(図2(B)に示す矢印参照)に走行できる。
洗剤塗布装置20は、台車部202、第1の洗剤ノズル204a、第2の洗剤ノズル204b、及び水洗ノズル206を有している。
台車部202は、下部に床面14を転がる駆動輪208が設けられている。台車部202の内部には、駆動輪208を駆動するモータ(不図示)、モータに電源を供給するバッテリ210、液体洗剤を貯留するタンク212、及びタンク212に貯留された液体洗剤を泡状にして送出する空気式の発泡装置214が設けられている。
第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bは、それぞれ発泡装置214が送出した泡状の洗剤を噴射できる。
第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bは、それぞれ第1の高さ位置H1及び第2の高さ位置H2に配置され、台車部202から上方へ延びる第1の支柱216aに固定されている。
従って、図2(A)に示すように、第1の洗剤ノズル204aは、車体12の窓122及び窓122の周囲に泡状の洗剤を塗布できる。第2の洗剤ノズル204bは、車体12の上側の角部の曲面部分からその下側の側面までの範囲にわたって泡状の洗剤を塗布できる。
なお、第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bが噴射する洗剤の方向は任意の方向に変更できる。
水洗ノズル206は、車体12に塗布した洗剤を落とすための水を噴射できる。水洗ノズル206は、台車部202から上方へ延びる第2の支柱216bに固定されている。水洗ノズル206は4つの噴射部218a〜218dを有し、広範囲にわたって水を噴射できる。
噴射部218a〜218dが噴射する水の方向は、それぞれ任意の方向に変更できる。
摩擦装置30は、ハンドル304を持った作業員に押されることにより、ガイドレール18に沿ってA方向に移動できる。
摩擦装置30は、図3(A)及び図3(B)に示すように、外側走行部310、内側走行部312、及び連結部314を有している。
外側走行部310は、摩擦部支持部材316を有し、安全柵16の外側を移動する。
摩擦部支持部材316は、上下方向に延びる部材である。摩擦部支持部材316の下部には、床面14の上を転がる車輪302及びガイドレール18の上を転がるガイドレール受用車輪318が設けられている。ガイドレール受用車輪318は、上下方向に移動可能となっている。従って、ガイドレール受用車輪318をガイドレール18から浮かすことで、摩擦装置30は安全柵16の内側を移動することも可能である。
外側走行部310は、第1の摩擦部320a、第2の摩擦部320b、第3の摩擦部320c、及び第4の摩擦部320dを更に有している。
第1の摩擦部320aは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第1の摩擦部320aは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第1の摩擦部320aは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Da参照)、車体12の窓122の上側から下側までの範囲にわたって接触できる。
第1の摩擦部320aは、図4に示すように、第1の摩擦部320aを駆動する回転軸AX1に対してオフセットして設けられている。従って、第1の摩擦部320aは、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸AX1回りに回転できる。
第1の摩擦部320aは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第2の摩擦部320bは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第2の摩擦部320bは、第1の摩擦部320aよりも上下方向の長さが短い。
第2の摩擦部320bは、摩擦部支持部材316に設けられている。第2の摩擦部320bは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Db参照)、第1の摩擦部320aが届かない窓122の上側の範囲に接触できる。
第2の摩擦部320bは、第2の摩擦部320bを駆動する回転軸に対してオフセットして設けられている。従って、第2の摩擦部320bは、第1の摩擦部320a同様、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りに回転できる。
第2の摩擦部320bは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第3の摩擦部320cは、車体12の上側の角部の曲面部分に沿って湾曲した形状をしたブラシである。第3の摩擦部320cは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第3の摩擦部320cは、摩擦部支持部材316から斜め上方向及びその反対方向に進退するとともに進退方向と直交する方向(A方向)に延びる回転軸AX2周りに回転移動できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Dc及び矢印De参照)、この車体12の角部の曲面部分に接触できる。
第3の摩擦部320cは、第3の摩擦部320cを駆動する回転軸に対してオフセットして設けられている。従って、第3の摩擦部320cは、第1の摩擦部320a同様、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りに回転できる。
第3の摩擦部320cは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
第4の摩擦部320dは、車体12の側から見て矩形状のブラシであり、車体12の側面に沿って上下方向(車体12の長手方向と交差する方向)に延びている。第4の摩擦部320dは、摩擦部支持部材316に設けられている。
第4の摩擦部320dは、摩擦部支持部材316から車体12に対して進退できるようにエアシリンダ(不図示)により駆動され(図3(A)に示す矢印Df1参照)、床面14よりも低い位置であって、車体12の第1の摩擦部320aが届く範囲よりも下側に接触できる。ただし、第4の摩擦部320dは、第1の摩擦部320a、第2の摩擦部320b、及び第3の摩擦部320dとは異なり、その姿勢を維持しながら車体12の方向に延びる回転軸回りには回転しない。
また、第4の摩擦部320dは、エアシリンダ(不図示)により駆動され、第4の摩擦部320dの下端が床面14に接触しない位置まで上昇できる(図3(A)に示す矢印Df2参照)。第4の摩擦部320dが上昇することにより、摩擦装置30は床面14を走行できる。
第4の摩擦部320dは、ブラシに代えて、化学繊維であってもよい。
内側走行部312は、安全柵16の内側を移動する。内側走行部312は、台車部322を有している。
台車部322は、下部に床面14を転がる車輪302が設けられている。台車部322には、作業者が摩擦装置30を操作するための操作盤324、第1〜第4の摩擦部320a〜320dをそれぞれ駆動するモータの電源を供給するバッテリ(不図示)、及び第1〜第4の摩擦部320a〜320dを進退させるエアシリンダ(不図示)にエアを供給するエアコンプレッサ(不図示)が搭載されている。
内側走行部312には、車体12のドア等の凹部を部分的に擦るためのハンディ洗浄ブラシ326が備え付けられている。なお、ハンディ洗浄ブラシ326は、例えばハンディモップのように、作業員が手作業で車体12を擦るための掃除用具であってもよい。
連結部314は、安全柵16の上方にてガイドレール18が延びる方向と交差する方向に延び、外側走行部310及び内側走行部312を互いに連結できる。
従って、摩擦装置30は、安全柵16に跨るような状態で安全柵16が延びるA方向に移動する。
摩擦装置30は、更に補助洗剤塗布器(不図示)を有している。補助洗剤塗布器により、洗剤塗布装置20によって塗布された洗剤が乾燥しないように、洗剤が塗布された車体12に対して更に洗剤を塗布することができる。
次に、鉄道車両洗浄システム10を用いた新幹線車両の車体の洗浄方法について説明する。新幹線車両の車体12は、以下のステップS1〜S6に従って洗浄される。なお、以下に示す各ステップは、可能な場合は、順番が入れ替わって実行されてもよいし、並行して実行されてもよい。
(ステップS1)
第1の作業者(不図示)が、洗剤塗布装置20のハンドル220に設けられたアクセルレバー(不図示)を操作し、図1に示すように、洗剤塗布装置20を安全柵16の内側に沿ってA方向に移動させる。洗剤塗布装置20を移動させながら、図2(A)及び図2(B)に示す第1の洗剤ノズル204a及び第2の洗剤ノズル204bから洗剤を噴射し、車体12に塗布する。
(ステップS2)
泡状の洗剤を塗布した後、例えば5〜10分放置する。時間経過とともに泡状の洗剤が垂れ下がり、洗浄対象となる車体12の側面全体に広がる。また、時間経過とともに洗剤が定着し、車体12に付着した汚れの一部が浮き出される。
(ステップS3)
洗剤塗布装置20を操作する第1の作業者とは異なる第2の作業者(不図示)が、摩擦装置30のガイドレール受用車輪318をガイドレール18に載せる。その後、第2の作業者が、摩擦装置30に設けられた第1〜第3の摩擦部320a〜320c(図3(A)及び図3(B)参照)を進出させ、第4の摩擦部320dを下降させた後に進出させる。第2の作業者は、第1〜第3の摩擦部320a〜320cを駆動させながら、第1〜第3の摩擦部320a〜320c及び第4の摩擦部320dを車体12に接触させ、摩擦装置30を押して車体12に沿って移動させる。摩擦装置30はガイドレール18に沿って移動するので、安定して直進する。
第1〜第4の摩擦部320a〜320dによる摩擦と洗剤の作用とが相俟って、車体12に付着した汚れが落とされる。
なお、周囲環境により洗剤が乾燥してしまった場合には、摩擦装置30に設けられた補助洗剤塗布器(不図示)により洗剤を更に塗布した後に車体12を擦ることができる。
(ステップS4)
第2の作業者が摩擦装置30にて車体12全体を摩擦した後、第1の作業者が洗剤塗布装置20の走行方向を反転させ、水洗ノズル206の向きを反対側に向ける。
(ステップS5)
第1の作業者が、洗剤塗布装置20をA方向とは反対の方向に走行させながら、車体12に向かって水洗ノズル206から水を噴射し、汚れを含んだ洗剤を洗い流す。
(ステップS6)
第2の作業者が、第1〜第4の摩擦部320a〜320dを後退させ、摩擦装置30を引っ張ってA方向とは反対の方向に移動させて洗浄作業が始まる前の位置に戻す。なお、ガイドレール受用車輪318を浮かして摩擦装置30全体をガイドレール18から外し、第4の摩擦部320dを上昇させた後、第2の作業者が摩擦装置30の向きを反転させ、安全柵16の内側の床面14の上を押して戻ってもよい。
このように、本実施の形態に係る鉄道車両洗浄システム10によれば、効率よく鉄道車両を洗浄できる。
なお、例えば16両編成車両の両側面を洗浄するために、4両毎の左右両側に、それぞれ、洗剤塗布装置20及び摩擦装置30の1組(左右両側の全体で合計8組)を配置し、片側4両毎に前述の洗浄作業を実施することで、更に洗浄作業時間を短縮できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
鉄道車両洗浄システムが洗浄できる車体は、N700系の新幹線車両に限定されるものではない。車体形状に合わせて摩擦部の形状を変更することにより、在来線車両や特急形車両等、任意の鉄道車両の車体を洗浄できる。
10 鉄道車両洗浄システム
12 車体
14 床面
16 安全柵
18 ガイドレール
20 洗剤塗布装置
30 摩擦装置
202 台車部
204a 第1の洗剤ノズル
204b 第2の洗剤ノズル
206 水洗ノズル
208 駆動輪
210 バッテリ
212 タンク
214 発泡装置
216a 第1の支柱
216b 第2の支柱
218a 噴射部
220 ハンドル
302 車輪
304 ハンドル
310 外側走行部
312 内側走行部
314 連結部
316 摩擦部支持部材
318 ガイドレール受用車輪
320a 第1の摩擦部
320b 第2の摩擦部
320c 第3の摩擦部
320d 第4の摩擦部
322 台車部
324 操作盤
326 ハンディ洗浄ブラシ
AX1、AX2 回転軸

Claims (7)

  1. 安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムであって、
    前記安全柵の内側を移動し、前記車体に洗剤を塗布する洗剤塗布装置と、
    前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動し、前記洗剤が塗布された前記車体を擦る摩擦装置と、を備え、
    前記ガイドレールが、前記車体と前記安全柵との間に配置されている鉄道車両洗浄システム。
  2. 請求項1記載の鉄道車両洗浄システムにおいて、
    前記摩擦装置が、前記車体の側面に沿って前記車体の長手方向と交差する方向に延びる摩擦部を有し、
    前記摩擦部が、姿勢を維持しながら前記車体の方向に延びる回転軸回りに回転する鉄道車両洗浄システム。
  3. 請求項2記載の鉄道車両洗浄システムにおいて、
    前記摩擦装置が、前記安全柵の外側を移動する外側走行部と、
    前記安全柵の内側を移動する内側走行部と、
    前記安全柵の上方にて前記外側走行部及び前記内側走行部を互いに連結する連結部と、を有する鉄道車両洗浄システム。
  4. 請求項2又は3記載の鉄道車両洗浄システムにおいて、
    前記洗剤塗布装置が、第1の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第1の洗剤ノズルと、
    前記1第の高さ位置よりも高い第2の高さ位置に配置され、前記洗剤を噴射する第2の洗剤ノズルと、を有する鉄道車両洗浄システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の鉄道車両洗浄システムが備える摩擦装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の鉄道車両洗浄システムが備える洗剤塗布装置。
  7. 安全柵の外側に停車した鉄道車両の車体に洗剤を塗布し、該安全柵の内側を移動する洗剤塗布装置と、前記車体に沿って延びるガイドレールに案内されて移動し、前記洗剤が塗布された前記車体を擦る摩擦装置と、を備え、前記車体を洗浄する鉄道車両洗浄システムを用いた鉄道車両の洗浄方法であって、
    第1の作業者が、前記洗剤塗布装置を用いて前記車体に洗剤を塗布しながら、該洗剤塗布装置を前記車体に沿って移動させる工程と、
    第2の作業者が、前記摩擦装置を用いて前記洗剤が塗布された前記車体を擦りながら、該摩擦装置を前記車体に沿って移動させる工程と、を含む鉄道車両の洗浄方法。
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