JP2018020457A - 袋織物、及び、袋織物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 理想的な形状に形成した袋織物を提供する。【解決手段】 本実施例におけるお守り1は、少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第1布地12と、第1布地12と略同じ形状に形成され、少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第2布地14と、第1布地12、及び、第2布地14の外形を揃えて重ね合わせ、重ね合わせた第1布地12、及び、第2布地14の周縁の一部を縫い合わせた縫合領域20とを含み構成されている。お守り1は、少なくとも第1布地12と第2布地14との凸曲線形状に形成された外形部分に縫合領域20が位置し、縫合領域20は、第1布地12、及び、第2布地14の端面を覆い、かつ、糸が互いに隣り合うような間隔で糸が配列するよう縫い合わせて、縫い合わせた第1布地12と第2布地14との内側に配置されている。【選択図】図1
Description
本発明は、袋織物、及び、袋織物の製造方法に関するものである。
例えば、特許文献1には、互いに重なり合った複数のシート部と、前記シート部の周縁部において、これらのシート部材を結合する結合領域と、前記結合領域に形成された切り込みとを有する袋状又は筒状の布が開示されている。
また、特許文献2には、挿入弾性繊維糸を含む伸縮性丸編地片を円筒状に折返し、丸編地片の切断端縁(2)(3)側の開口部(7)を縫合してなる松葉杖保護カバーが開示されている。
本発明は、理想的な形状に形成した袋織物を提供することを目的とする。
本発明に係る袋織物は、少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第1のシートと、前記第1の布地と略同じ形状に形成され、少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第2のシートと、前記第1のシートと前記第2のシートとの外形を揃えて重ね合わせ、重ね合わせた該第1のシート及び該第2のシートの周縁の一部を縫い合わせた縫合領域とを有し、前記縫合領域には、少なくとも前記第1のシートと前記第2のシートとの凸曲線形状に形成された外形部分が含まれ、前記縫合領域は、糸が前記第1のシート及び前記第2のシートの端面を覆い、かつ、糸が互いに隣り合うよう、1cmあたり3本以上45本以下の糸を配列するよう縫い合わせ、縫い合わせた前記第1のシート及び前記第2のシートの内側には、前記縫合領域が配置されている。
好適には、前記第1のシートと前記第2のシートとの外形形状は、角丸長方形形状、半円形状、円形状、又は、楕円形状に形成され、前記縫合領域は、前記第1のシートと前記第2のシートとの周縁の1/2以上の範囲を縫い合わせている。
また、本発明に係る袋織物の製造方法は、第1のシートと、該第1のシートと略同じ外形形状に形成された第2のシートとを重ね合わせた状態で、該第1のシート及び該第2のシートの周縁の一部を縫い合わせる工程と、縫い合わせた前記第1のシートと前記第2のシートとを裏返す工程とを有し、縫い合わせる工程において、前記第1のシート及び前記第2のシートの端面を覆い、かつ、糸が互いに隣り合うよう、1cmあたり3本以上45本以下の糸が配列するよう縫い合わせる。
本発明によれば、理想的な形状に形成することができる。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照して説明する。ただし、本発明の範囲は、図示例に限定されるものではない。
まず、実施例の構成を図1を用いて説明する。
図1は、実施例におけるお守り1を例示する図である。
[お守り1]
図1に例示するように、お守り1は、袋本体10と、紐30とを含み構成されている。お守り1は、袋状である袋本体10の開口近傍に紐30を配置されており、紐30により袋本体10の開口を開閉するよう構成されている。お守り1は、本発明に係る袋織物の一例である。
図1は、実施例におけるお守り1を例示する図である。
[お守り1]
図1に例示するように、お守り1は、袋本体10と、紐30とを含み構成されている。お守り1は、袋状である袋本体10の開口近傍に紐30を配置されており、紐30により袋本体10の開口を開閉するよう構成されている。お守り1は、本発明に係る袋織物の一例である。
[袋本体10]
袋本体10は、布地を縫い合わせた布製の袋である。袋本体10は、第1布地12と第2布地14とを含み構成され、縫糸22を用いて略同じ外形形状に形成された第1布地12と第2布地14とを縫い合わせて袋状としている。袋本体10は、袋として機能するならば袋全般に使用することができ、例えば、ポーチ、巾着、または、お守り等の袋部分として使用することができる。なお、本実施例の袋本体10は、お守り1の袋部分である。
袋本体10は、布地を縫い合わせた布製の袋である。袋本体10は、第1布地12と第2布地14とを含み構成され、縫糸22を用いて略同じ外形形状に形成された第1布地12と第2布地14とを縫い合わせて袋状としている。袋本体10は、袋として機能するならば袋全般に使用することができ、例えば、ポーチ、巾着、または、お守り等の袋部分として使用することができる。なお、本実施例の袋本体10は、お守り1の袋部分である。
(第1布地12及び第2布地14)
第1布地12及び第2布地14は、シート状であり、例えば合成樹脂、又は、繊維素材で構成されている。本実施例の第1布地12及び第2布地14は、繊維素材で構成され、天然繊維、再生繊維、又は、合成繊維の糸で構成された生地である。第1布地12及び第2布地14は、例えば織組織の生地であり、具体的にはちりめん生地、金襴生地、又は、ツイル生地である。なお、第1布地12及び第2布地14は、糸で縫い合わせることができ、かつ、変形させることができる硬さの生地であるならば適宜選択することができる。
また、第1布地12及び第2布地14の外形形状は、略同じ外形形状に形成されており、外形形状の一部が凸曲線形状を含む形状に形成されている。具体的には第1布地12及び第2布地14の外形形状は、例えば角丸長方形形状、半円形状、円形状、又は、楕円形状に形成され、本実施例の第1布地12及び第2布地14の外形形状は、円形状である。
また、第1布地12及び第2布地14は、周縁の一部に縫合領域20を備え、外形を揃えて重ね合わせた状態で縫い合わせて袋状に形成されている。袋状となった第1布地12及び第2布地14は、内側に縫合領域20を位置するよう裏返している。
なお、第1布地12は本発明に係る第1のシートの一例であり、第2布地14は本発明に係る第2のシートの一例である。
第1布地12及び第2布地14は、シート状であり、例えば合成樹脂、又は、繊維素材で構成されている。本実施例の第1布地12及び第2布地14は、繊維素材で構成され、天然繊維、再生繊維、又は、合成繊維の糸で構成された生地である。第1布地12及び第2布地14は、例えば織組織の生地であり、具体的にはちりめん生地、金襴生地、又は、ツイル生地である。なお、第1布地12及び第2布地14は、糸で縫い合わせることができ、かつ、変形させることができる硬さの生地であるならば適宜選択することができる。
また、第1布地12及び第2布地14の外形形状は、略同じ外形形状に形成されており、外形形状の一部が凸曲線形状を含む形状に形成されている。具体的には第1布地12及び第2布地14の外形形状は、例えば角丸長方形形状、半円形状、円形状、又は、楕円形状に形成され、本実施例の第1布地12及び第2布地14の外形形状は、円形状である。
また、第1布地12及び第2布地14は、周縁の一部に縫合領域20を備え、外形を揃えて重ね合わせた状態で縫い合わせて袋状に形成されている。袋状となった第1布地12及び第2布地14は、内側に縫合領域20を位置するよう裏返している。
なお、第1布地12は本発明に係る第1のシートの一例であり、第2布地14は本発明に係る第2のシートの一例である。
(縫合領域20)
縫合領域20は、第1布地12及び第2布地14の外形を揃えて重ね合わせ、重ね合わせた周縁の一部を縫糸22で縫い合わせた部分である。具体的には、縫合領域20は、第1布地12の端面である第1布地端面12a(以下、端面12a)と、第2布地14の端面である第2布地端面14a(以下、端面14a)とを縫糸22で覆うよう縫い合わせている。さらに具体的には、縫合領域20は、2つの端面12a及び端面14aに縫糸22を覆うよう巻いて縫合されている。つまり、縫合領域20は、オーバーロック加工を施された領域である。縫合領域20は、端面12a及び端面14aを覆うよう縫糸22を巻くようことで、第1布地12及び第2布地14の周縁の布地を縫糸22で拘束することができる。
また、縫合領域20は、第1布地12及び第2布地14の周縁の布地を拘束する縫い目となるよう縫糸22を配列している。縫合領域20のオーバーロック加工の縫い目として、例えば、1本針3本糸、2本針4本糸、又は、2本針5本糸があり、既存のオーバーロックミシンで実現できる。また、オーバーロック加工による縫合領域20の縫い目の間隔は、糸が互いに隣り合うような間隔となるよう縫糸22を配列し縫い合わせている。縫合領域20の縫い目は、例えば、1cmあたり3本以上45本以下の縫糸22が配列している。なお、本実施例の縫合領域20の縫い目は、1cmあたり5本以上40本以下の縫糸22が配列している。縫合領域20の縫糸22の太さが450d(デニール)である場合、1cmあたり5本を配列する。また、縫合領域20の縫糸22の太さが20d(デニール)である場合、1cmあたり40本を配列する。なお、縫合領域20の縫糸22の太さに合わせて1cmあたりの配列する縫糸22の本数を適宜変更することができる。
これにより、縫合領域20は糸が互いに隣り合うよう縫糸22を配列し、かつ、端面12a及び端面14aを覆うよう縫糸22を巻いて縫合することにより、第1布地12及び第2布地14の周縁における布地を拘束し、周縁の布地の偏りを防止することができる。
また、縫合領域20に配列される縫糸22の太さは、縫合領域20に配列される縫糸22の太さ(繊度)は、例えば531.5d(デニール)以下の太さであり、本実施例の縫合領域20に配列される縫糸22の太さ(繊度)は、20d(デニール)以上450d(デニール)以下の太さである。縫合領域20に配列される縫糸22の太さは、第1布地12及び第2布地14の周縁の布地を拘束することのできる太さであればとくに限定しないが、縫糸22の太さが細いと布地を拘束する強度が低くなり、裏返したときの外形(境目25)が歪む原因となる。また、縫糸22の太さが太いと布地を拘束する強度が高くなるが、密に縫糸22を配列することで生地を傷めるおそれがある。このような観点から、縫合領域20に配列される縫糸22の太さ(繊度)は、20d(デニール)以上450d(デニール)以下の太さであることが好ましい。
よって、お守り1は、縫い合わせていない領域(非縫合領域)の布地に比べて、縫合領域20を拘束し硬くすることにより、裏返したときの外形(境目25)が歪むことなく滑らかな凸曲線形状を形成することができる。
縫合領域20は、第1布地12及び第2布地14の外形を揃えて重ね合わせ、重ね合わせた周縁の一部を縫糸22で縫い合わせた部分である。具体的には、縫合領域20は、第1布地12の端面である第1布地端面12a(以下、端面12a)と、第2布地14の端面である第2布地端面14a(以下、端面14a)とを縫糸22で覆うよう縫い合わせている。さらに具体的には、縫合領域20は、2つの端面12a及び端面14aに縫糸22を覆うよう巻いて縫合されている。つまり、縫合領域20は、オーバーロック加工を施された領域である。縫合領域20は、端面12a及び端面14aを覆うよう縫糸22を巻くようことで、第1布地12及び第2布地14の周縁の布地を縫糸22で拘束することができる。
また、縫合領域20は、第1布地12及び第2布地14の周縁の布地を拘束する縫い目となるよう縫糸22を配列している。縫合領域20のオーバーロック加工の縫い目として、例えば、1本針3本糸、2本針4本糸、又は、2本針5本糸があり、既存のオーバーロックミシンで実現できる。また、オーバーロック加工による縫合領域20の縫い目の間隔は、糸が互いに隣り合うような間隔となるよう縫糸22を配列し縫い合わせている。縫合領域20の縫い目は、例えば、1cmあたり3本以上45本以下の縫糸22が配列している。なお、本実施例の縫合領域20の縫い目は、1cmあたり5本以上40本以下の縫糸22が配列している。縫合領域20の縫糸22の太さが450d(デニール)である場合、1cmあたり5本を配列する。また、縫合領域20の縫糸22の太さが20d(デニール)である場合、1cmあたり40本を配列する。なお、縫合領域20の縫糸22の太さに合わせて1cmあたりの配列する縫糸22の本数を適宜変更することができる。
これにより、縫合領域20は糸が互いに隣り合うよう縫糸22を配列し、かつ、端面12a及び端面14aを覆うよう縫糸22を巻いて縫合することにより、第1布地12及び第2布地14の周縁における布地を拘束し、周縁の布地の偏りを防止することができる。
また、縫合領域20に配列される縫糸22の太さは、縫合領域20に配列される縫糸22の太さ(繊度)は、例えば531.5d(デニール)以下の太さであり、本実施例の縫合領域20に配列される縫糸22の太さ(繊度)は、20d(デニール)以上450d(デニール)以下の太さである。縫合領域20に配列される縫糸22の太さは、第1布地12及び第2布地14の周縁の布地を拘束することのできる太さであればとくに限定しないが、縫糸22の太さが細いと布地を拘束する強度が低くなり、裏返したときの外形(境目25)が歪む原因となる。また、縫糸22の太さが太いと布地を拘束する強度が高くなるが、密に縫糸22を配列することで生地を傷めるおそれがある。このような観点から、縫合領域20に配列される縫糸22の太さ(繊度)は、20d(デニール)以上450d(デニール)以下の太さであることが好ましい。
よって、お守り1は、縫い合わせていない領域(非縫合領域)の布地に比べて、縫合領域20を拘束し硬くすることにより、裏返したときの外形(境目25)が歪むことなく滑らかな凸曲線形状を形成することができる。
また、縫合領域20の範囲は、縫い合わせた第1布地12及び第2布地14が袋として機能し、かつ、第1布地12及び第2布地14を裏返すことのできる開口を除く範囲を縫い合わせている。縫合領域20の範囲は、第1布地12及び第2布地14の周縁の1/2以上3/4以下の範囲である。本実施例の縫合領域20の範囲は、第1布地12及び第2布地14の周縁の2/3の範囲を縫い合わせている。
また、縫合領域20のかがり幅は、例えば6mm以下であり、本実施例の縫合領域20のかがり幅は1mm以上4mm以下の幅である。縫合領域20のかがり幅は、縫合領域20のかがり幅が小さ過ぎると、縫合領域20を拘束する強度が低くなり、裏返したときの外形(境目25)が歪むおそれがある。また、縫合領域20のかがり幅が大き過ぎると縫合領域20が太くなり非縫合領域の範囲が少なくなる。このような観点から、縫合領域20のかがり幅は、1mm以上4mm以下の幅であることが好ましい。
また、縫合領域20のかがり幅は、例えば6mm以下であり、本実施例の縫合領域20のかがり幅は1mm以上4mm以下の幅である。縫合領域20のかがり幅は、縫合領域20のかがり幅が小さ過ぎると、縫合領域20を拘束する強度が低くなり、裏返したときの外形(境目25)が歪むおそれがある。また、縫合領域20のかがり幅が大き過ぎると縫合領域20が太くなり非縫合領域の範囲が少なくなる。このような観点から、縫合領域20のかがり幅は、1mm以上4mm以下の幅であることが好ましい。
(境目25)
境目25は、非縫合領域と縫合領域20との境となる境界である。ここで、非縫合領域とは、縫合領域20以外の領域であり、第1布地12及び第2布地14を縫い合わせていない部分である。つまり非縫合領域は、第1布地12及び第2布地14を分離することのできる領域である。なお、縫合領域20は、第1布地12及び第2布地14を分離することのできない互いに結合した領域である。
境目25は、縫合領域20を備えた袋本体10の内側に縫合領域20を配置するよう袋本体10を裏返すことにより、袋本体10の外縁に配置される。これにより、境目25は、袋本体10の外形を形成することができる。外縁に配置された境目25は、縫合領域20により滑らかな凸曲線状とすることができるため、理想的な円形状の外形とすることができる。
このように、袋本体10は、第1布地12、第2布地14、縫合領域20、及び、境目25を含み構成されている。
境目25は、非縫合領域と縫合領域20との境となる境界である。ここで、非縫合領域とは、縫合領域20以外の領域であり、第1布地12及び第2布地14を縫い合わせていない部分である。つまり非縫合領域は、第1布地12及び第2布地14を分離することのできる領域である。なお、縫合領域20は、第1布地12及び第2布地14を分離することのできない互いに結合した領域である。
境目25は、縫合領域20を備えた袋本体10の内側に縫合領域20を配置するよう袋本体10を裏返すことにより、袋本体10の外縁に配置される。これにより、境目25は、袋本体10の外形を形成することができる。外縁に配置された境目25は、縫合領域20により滑らかな凸曲線状とすることができるため、理想的な円形状の外形とすることができる。
このように、袋本体10は、第1布地12、第2布地14、縫合領域20、及び、境目25を含み構成されている。
[紐30]
紐30は、袋本体10の開口近傍に配置され、開口を開閉する紐である。紐30の素材は、例えば、合成樹脂で構成され、例えばレーヨンである。また、本実施例の紐30は、江戸打ちひもや唐打ちひもであり、二重叶結びされている。
このように、お守り1は、袋本体10と紐30とで構成されている。
紐30は、袋本体10の開口近傍に配置され、開口を開閉する紐である。紐30の素材は、例えば、合成樹脂で構成され、例えばレーヨンである。また、本実施例の紐30は、江戸打ちひもや唐打ちひもであり、二重叶結びされている。
このように、お守り1は、袋本体10と紐30とで構成されている。
次に、お守り1の製造方法を図2〜図4を用いて説明する。
図2は、お守り1の製造工程(S10)を説明するフローチャートである。
図3は、お守り1の製造工程を例示する図である。
図4は、袋本体10を例示する部分断面図である。
図2に例示するように、ステップ100(S100)において、作業者は、第1布地12、及び、第2布地14を形成する。具体的には、作業者は、織組織の生地から略同じ形状であり、かつ、外形形状の一部に凸曲線形状を含む形状であるの第1布地12、及び、第2布地14を切り出す。本実施例の第1布地12、及び、第2布地14では、第1布地12、及び、第2布地14の外形形状を円形状に形成する。
図2は、お守り1の製造工程(S10)を説明するフローチャートである。
図3は、お守り1の製造工程を例示する図である。
図4は、袋本体10を例示する部分断面図である。
図2に例示するように、ステップ100(S100)において、作業者は、第1布地12、及び、第2布地14を形成する。具体的には、作業者は、織組織の生地から略同じ形状であり、かつ、外形形状の一部に凸曲線形状を含む形状であるの第1布地12、及び、第2布地14を切り出す。本実施例の第1布地12、及び、第2布地14では、第1布地12、及び、第2布地14の外形形状を円形状に形成する。
ステップ102(S102)において、作業者は、切り出した第1布地12、及び、第2布地14を重ね合わせる。図3(A)に例示するように、作業者は、織組織の生地から略同じ外形形状に切り出した第1布地12、及び、第2布地14の外形を揃えて重ね合わせる。
ステップ104(S104)において、図3(B)に例示するように、作業者は、重ね合わせた第1布地12、及び、第2布地14の周縁を縫合する。具体的には、図4(A)に例示するように、作業者は、重ね合わせた第1布地12、及び、第2布地14の周縁において、縫糸22で端部12a及び端部14aを覆うよう巻いて縫い合わせ、縫合領域20を形成する。
また、図4(B)に例示するように、作業者は、周縁において、糸が互いに隣り合うような間隔(例えば、1cmあたり5本以上40本以下の縫糸22が配列する間隔)で縫糸22を配列するよう縫い合わせ縫合領域20を形成する。これにより、作業者は、縫糸22で周縁の布地の偏りを防止すると共に、拘束することができる。
また、本実施例の縫合領域20の縫合範囲は、第1布地12及び第2布地14の周縁の2/3の範囲を縫い合わせている。また、縫合領域20のかがり幅は、例えば1mm以上4mm以下の幅である。
また、図4(B)に例示するように、作業者は、周縁において、糸が互いに隣り合うような間隔(例えば、1cmあたり5本以上40本以下の縫糸22が配列する間隔)で縫糸22を配列するよう縫い合わせ縫合領域20を形成する。これにより、作業者は、縫糸22で周縁の布地の偏りを防止すると共に、拘束することができる。
また、本実施例の縫合領域20の縫合範囲は、第1布地12及び第2布地14の周縁の2/3の範囲を縫い合わせている。また、縫合領域20のかがり幅は、例えば1mm以上4mm以下の幅である。
ステップ106(S106)において、図3(C)に例示するように、作業者は、袋10を裏返す。具体的には、作業者は、縫合領域20を袋本体10の内側に位置するよう裏返す。言い換えると、図4(C)に例示するように、作業者は、境目25を袋本体10の外側に配置するよう裏返し、縫合領域20を袋本体10の内側に配置する。これにより、境目25は、裏返した袋本体10の外形を形成することができる。袋本体10の外縁に配置された境目25は、縫合領域20により滑らかな凸曲線状に形成されているため、理想的な円形状の外形とすることができる。
ステップ108(S108)において、作業者は、裏返した袋本体10の内部に、例えば護符等を収納し、紐30を取り付けて袋本体10の開口を閉扉する。
このように、お守り1は、縫合領域20において、重ね合わせた第1布地12、及び、第2布地14の周縁を縫糸22で拘束することにより、裏返した袋本体10の外形形状を角張ることなく、滑らかな凸曲線形状に形成することができる。
このように、お守り1は、縫合領域20において、重ね合わせた第1布地12、及び、第2布地14の周縁を縫糸22で拘束することにより、裏返した袋本体10の外形形状を角張ることなく、滑らかな凸曲線形状に形成することができる。
以上説明したように、本実施例におけるお守り1は、少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第1布地12と、第1布地12と略同じ形状に形成され、少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第2布地14と、第1布地12、及び、第2布地14の外形を揃えて重ね合わせ、重ね合わせた第1布地12、及び、第2布地14の周縁の一部を縫い合わせた縫合領域20とを含み構成されている。お守り1は、少なくとも第1布地12と第2布地14との凸曲線形状に形成された外形部分に縫合領域20が位置し、縫合領域20は、第1布地12、及び、第2布地14の端面を覆い、かつ、糸が互いに隣り合うよう、1cmあたり3本以上45本以下の糸が配列するよう縫い合わせて、縫い合わせた第1布地12と第2布地14との内側に配置されている。
お守り1は、縫合領域20は糸が互いに隣り合うよう縫糸22を配列し、かつ、端面12a及び端面14aを覆うよう縫糸22を巻いて縫合することにより、第1布地12及び第2布地14の周縁における布地を拘束し、周縁の布地の偏りを防止することができる。よって、裏返したときの外形(境目25)が歪むことなく滑らかな凸曲線形状を形成することができる。
お守り1は、縫合領域20は糸が互いに隣り合うよう縫糸22を配列し、かつ、端面12a及び端面14aを覆うよう縫糸22を巻いて縫合することにより、第1布地12及び第2布地14の周縁における布地を拘束し、周縁の布地の偏りを防止することができる。よって、裏返したときの外形(境目25)が歪むことなく滑らかな凸曲線形状を形成することができる。
また、お守り1は、第1布地12、及び、第2布地14の外形形状が角丸長方形形状、半円形状、円形状、又は、楕円形状に形成され、縫合領域20は、第1布地12と第2布地14との周縁の1/2以上の範囲を縫い合わせている。これにより、お守り1は、裏返したときの外形が歪むことのない滑らかな円形形状を有する袋とすることができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。
1 お守り
10 袋本体
12 第1布地
12a 第1布地端面
14 第2布地
14a 第2布地端面
20 縫合領域
22 縫糸
25 境目
30 紐
10 袋本体
12 第1布地
12a 第1布地端面
14 第2布地
14a 第2布地端面
20 縫合領域
22 縫糸
25 境目
30 紐
Claims (3)
- 少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第1のシートと、
前記第1の布地と略同じ形状に形成され、少なくとも外形形状の一部が凸曲線形状に形成された第2のシートと、
前記第1のシートと前記第2のシートとの外形を揃えて重ね合わせ、重ね合わせた該第1のシート及び該第2のシートの周縁の一部を縫い合わせた縫合領域と
を有し、
前記縫合領域には、少なくとも前記第1のシートと前記第2のシートとの凸曲線形状に形成された外形部分が含まれ、
前記縫合領域は、糸が前記第1のシート及び前記第2のシートの端面を覆い、かつ、糸が互いに隣り合うよう、1cmあたり3本以上45本以下の糸を配列するよう縫い合わせ、
縫い合わせた前記第1のシート及び前記第2のシートの内側には、前記縫合領域が配置されている
袋織物。 - 前記第1のシートと前記第2のシートとの外形形状は、角丸長方形形状、半円形状、円形状、又は、楕円形状に形成され、
前記縫合領域は、前記第1のシートと前記第2のシートとの周縁の1/2以上の範囲を縫い合わせている
請求項1に記載の袋織物。 - 第1のシートと、該第1のシートと略同じ外形形状に形成された第2のシートとを重ね合わせた状態で、該第1のシート及び該第2のシートの周縁の一部を縫い合わせる工程と、
縫い合わせた前記第1のシートと前記第2のシートとを裏返す工程と
を有し、
縫い合わせる工程において、前記第1のシート及び前記第2のシートの端面を覆い、かつ、糸が互いに隣り合うよう、1cmあたり3本以上45本以下の糸が配列するよう縫い合わせる
袋織物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016151496A JP2018020457A (ja) | 2016-08-01 | 2016-08-01 | 袋織物、及び、袋織物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016151496A JP2018020457A (ja) | 2016-08-01 | 2016-08-01 | 袋織物、及び、袋織物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=61164113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016151496A Pending JP2018020457A (ja) | 2016-08-01 | 2016-08-01 | 袋織物、及び、袋織物の製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018020457A (ja) |
-
2016
- 2016-08-01 JP JP2016151496A patent/JP2018020457A/ja active Pending
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