JP2018020129A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】前面カバー部材を開放した際に、前面カバー部材の裏面に設けられた連通部材に残った遊技球が、遊技機の外側に落下するのを抑止できる遊技機を提供する。【解決手段】払出装置から払い出される遊技球を貯留する球受け皿が前面側に配設されて、前枠を露出させる開放状態と、前枠を覆う閉鎖状態との間で移行可能とした前面カバー部材を備えた遊技機において、前面カバー部材は、払出装置から払い出された遊技球を前枠の前面部から球受け皿の球出口まで案内する連通部材を有し、連通部材は、前面カバー部材が閉鎖状態から開放状態に移行する際に、該連通部材内に残った遊技球を一時的に保留可能な保留手段と、前面カバー部材が開放状態から閉鎖状態に移行する際に、保留手段に保留された遊技球を排出可能な排出手段と、を有し、排出手段によって排出された遊技球は、前枠の前面部に設けられた排出通路に案内されるように構成する。【選択図】図5
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
従来より、入賞口への入賞に対して所定個数の遊技球が払い出されるパチンコ遊技機等の遊技機が種々提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載された遊技機では、前面枠の前面であってガラス枠の背後に相当する位置に、球払出装置から払い出された遊技球を上皿へ払い出すための球払出口が設けられている。また、ガラス枠の裏面には、球払出口から払い出された遊技球を上皿へ案内する上皿連通路が設けられている。また、前枠の前面の下部には発射ユニットが配置され、該発射ユニットの左方には右下がりに傾斜した発射レールと戻り球流下口が設けられ、この戻り球流下口の前方は落下球流下部材で覆われている。この落下球流下部材の前面左側部には、ガラス枠を開いた際に球払出流路に残っている遊技球が落下するのを防止する球受け皿が設けられ、この落下した遊技球が戻り球流下口へ流下するように構成されている。
しかしながら、前記した特許文献1に記載された遊技機では、ガラス枠を手前側に開いた際に、ガラス枠の裏面に設けられた上皿連通路内に残っている遊技球が、この上皿連通路の球流入口から落下する虞がある。そして、この上皿連通路の球流入口から落下した遊技球が、遊技機の外側に落下して、遊技者が払い出された遊技球を紛失する虞がある。
かかる問題に鑑み、本発明は、前面カバー部材を開放した際に、前面カバー部材の裏面に設けられた連通部材に残った遊技球が、遊技機の外側に落下するのを抑止できる遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、外枠と、前記外枠の前面側に配置されて遊技盤を収容する前枠と、前記前枠の前面側に配置されて、払出装置から払い出される遊技球を貯留する球受け皿が前面側に配設された前面カバー部材と、を備え、前記前面カバー部材は、前記前枠を露出させる開放状態と、前記前枠を覆う閉鎖状態との間で移行可能とした遊技機において、前記前面カバー部材は、前記払出装置から払い出された遊技球を前記前枠の前面部から前記球受け皿の球出口まで案内する連通部材を有し、前記連通部材は、前記前面カバー部材が前記閉鎖状態から前記開放状態に移行する際に、該連通部材内に残った遊技球を一時的に保留可能な保留手段と、前記前面カバー部材が前記開放状態から前記閉鎖状態に移行する際に、前記保留手段に保留された遊技球を排出可能な排出手段と、を有し、前記排出手段によって排出された遊技球は、前記前枠の前面部に設けられた排出通路に案内されることを特徴とする。
また、請求項2に係る遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、前記保留手段は、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記前枠の前面部に設けられた遊技球払出口に隣接する球流入口が、前記球受け皿に対して反対側の背面部に形成された本体部と、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記球流入口から前記球出口まで連通する連通路を前記本体部内に形成する連通路形成手段と、を有し、前記前面カバー部材が前記閉鎖状態から前記開放状態に移行する際に、前記連通路形成手段は、前記連通路の底面部を移動させて、該連通路内に残った遊技球を前記本体部内に流下させて保留することを特徴とする。
また、請求項3に係る遊技機は、請求項2に記載の遊技機において、前記本体部は、下方が開放された略箱体状に形成され、前記連通路形成手段は、前記本体部の前記球受け皿側の下端縁部から前記前面カバー部材の前側方向へ所定深さ窪んで、断面が該前面カバー部材の左右方向に長い横長四角形状に形成された案内凹部と、前記本体部内に配置されて、平面視矩形状で前記球流入口に嵌入されて底面部が前記球流入口の下端縁部に摺動可能に当接され、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記連通路の底面部を構成する第1板部と、前記第1板部の前記球受け皿側の側縁から略直角下方に延出された正面視矩形状の第2板部と、前記第2板部の下端の側縁から略直角に前記球受け皿側へ前記第1板部よりも長くなるように延出されて前記案内凹部に摺動移動可能に嵌入された平面視矩形状の第3板部と、を有する側面視クランク状に形成されたクランク部材と、前記案内凹部内に配置されて前記クランク部材を前記前面カバー部材の裏側方向へ付勢する付勢部材と、を有し、前記前面カバー部材が前記閉鎖状態から前記開放状態に移行する際に、前記第2板部が前記本体部の前記球受け皿に対して反対側の内側面に当接されて、前記第3板部によって前記本体部の下端部が閉鎖されて、該本体部内に遊技球を保留する保留スペースが形成されることを特徴とする。
また、請求項4に係る遊技機は、請求項3に記載の遊技機において、前記排出手段は、前記第2板部に形成されて、前記第3板部上の遊技球が流下可能な排出口を有し、前記前面カバー部材が前記開放状態から前記閉鎖状態に移行する際に、前記第2板部が前記本体部の前記球受け皿側の内側面に当接又は近接されて、前記保留スペース内の遊技球が前記排出口から排出されて該本体部の下方に流下することを特徴とする。
また、請求項5に係る遊技機は、請求項4に記載の遊技機において、前記第3板部の上面部は、前記第2板部から離れる従って高くなるように傾斜すると共に、前記第2板部の下端の側縁に沿った方向の断面の上端縁部が湾曲状に下方に窪むように形成され、前記排出口の下端部は、前記第2板部の下端の側縁の略中央部に位置することを特徴とする。
また、請求項6に係る遊技機は、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機において、前記第1板部の上面部は、前記第2板部から離れる従って高くなるように傾斜し、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記第1板部の前記前枠側の側縁は、前記遊技球払出口の下端縁部に当接又は近接することを特徴とする。
また、請求項7に係る遊技機は、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の遊技機において、前記第2板部は、前記第1板部側の面に所定高さ垂直に突出する案内ピンを有し、前記本体部は、前記球受け皿に対して反対側の背面部に前記案内ピンが嵌挿される貫通孔を有し、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記案内ピンの少なくとも先端部が前記貫通孔に嵌挿されていることを特徴とする。
また、請求項8に係る遊技機は、請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の遊技機において、前記前枠は、該前枠の前面部から前側方向に立設されて、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記本体部から流下する遊技球を受ける球受け板を有し、前記球受け板は、前記排出通路側に向かって斜め下方向に傾斜して、上面に流下した遊技球を該排出通路に案内することを特徴とする。
更に、請求項9に係る遊技機は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の遊技機において、前記前面カバー部材の下側に隣接して前記前枠の前面側の一部を覆うと共に、前記球受け皿から溢れた遊技球を貯留する下側球受け皿が前面側に配設された下側前面カバー部材を備え、前記排出通路は、前記下側球受け皿の下皿球出口に連通するように設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、外枠と、前記外枠の前面側に配置されて遊技盤を収容する前枠と、前記前枠の前面側に配置されて、払出装置から払い出される遊技球を貯留する球受け皿が前面側に配設された前面カバー部材と、を備え、前記前面カバー部材は、前記前枠を露出させる開放状態と、前記前枠を覆う閉鎖状態との間で移行可能とした遊技機において、前記前面カバー部材は、前記払出装置から払い出された遊技球を前記前枠の前面部から前記球受け皿の球出口まで案内する連通部材を有し、前記連通部材は、前記前面カバー部材が前記閉鎖状態から前記開放状態に移行する際に、該連通部材内に残った遊技球を一時的に保留可能な保留手段と、前記前面カバー部材が前記開放状態から前記閉鎖状態に移行する際に、前記保留手段に保留された遊技球を排出可能な排出手段と、を有し、前記排出手段によって排出された遊技球は、前記前枠の前面部に設けられた排出通路に案内されるように構成されているため、前面カバー部材を開放した際に、前面カバー部材の裏面に設けられた連通部材に残った遊技球が、遊技機の外側に落下するのを抑止することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、前面カバー部材の閉鎖状態において、本体部内に球流入口から球出口まで連通する連通路が形成される。そして、前面カバー部材が閉鎖状態から開放状態に移行する際に、連通路の底面部が移動されて、該連通路内に残った遊技球が本体部内に流下して保留される。これにより、前面カバー部材を閉鎖した際に、本体部内に球流入口から球出口まで連通する連通路を形成することができると共に、前面カバー部材が閉鎖状態から開放状態に移行する際に、連通路内に残った遊技球を本体部内に流下させて保留することが可能となる。従って、前面カバー部材を開放した際に、連通路内に残った遊技球が、遊技機の外側に落下するのを抑止することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、前面カバー部材が閉鎖状態から開放状態に移行する際に、クランク部材の第2板部が本体部の球受け皿に対して反対側の内側面に当接されて、クランク部材の第3板部によって本体部の下端部が閉鎖されて、該本体部内に保留スペースが形成される。これにより、前面カバー部材が閉鎖状態から開放状態に移行する際に、連通路内に残った遊技球が、本体部内に形成された保留スペースに流下して保留されるため、連通路内に残った遊技球が、遊技機の外側に落下するのを抑止することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、前面カバー部材が開放状態から閉鎖状態に移行する際に、保留スペース内の遊技球を第2板部に形成された排出口から本体部内に排出して、該本体部の下方へ確実に排出することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、第3板部の上面部は、第2板部から離れる従って高くなるように傾斜すると共に、第2板部の下端の側縁に沿った方向の断面が湾曲状に下方に窪むように形成されている。このため、前面カバー部材を閉鎖した際に、第3板部上の遊技球、つまり、保留スペース内の遊技球を第2板部の下端の側縁の略中央部に設けられた排出口からスムーズに排出して、本体部の下方に流下させることが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、第1板部の上面部は、第2板部から離れる従って高くなるように傾斜し、前面カバー部材の閉鎖状態において、第1板部の前枠側の側縁は、遊技球払出口の下端縁部に当接又は近接する。これにより、連通部材の球流入口から球受け皿の球出口まで連通する連通路の底面部が球受け皿に向かって低くなるように傾斜しているため、前枠の遊技球払出口から球受け皿へ遊技球をスムーズに払い出すことが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、クランク部材は、第2板部の第1板部側の面に所定高さ垂直に突出する案内ピンが設けられ、本体部の球受け皿に対して反対側の背面部に形成された貫通孔に嵌挿されている。そして、前面カバー部材の閉鎖状態において、案内ピンの少なくとも先端部が貫通孔に嵌挿されている。これにより、前面カバー部材の開閉時に、クランク部材が前後方向に移動する際の左右方向及び上下方向のガタツキを抑えることができ、クランク部材をスムーズに前後方向に移動させることが可能となる。その結果、第1板部上の遊技球を保留スペース内にスムーズに流下させ、また、第3板部上の遊技球を第2板部の排出口からスムーズに流下させることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、前面カバー部材を閉鎖した際に、本体部から下方に流下した遊技球は、前枠の前面部に立設された球受け板上に流下して、排出通路に案内される。これにより、前面カバー部材を開放した際に、本体部内に形成された保留スペース内に保留された遊技球を、前面カバー部材を閉鎖した際に、前枠の前面部に設けられた排出通路に確実に排出することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、前面カバー部材を開放した際に、連通部材に保留された遊技球を、前面カバー部材を閉鎖した際に、前枠の前面部に設けられた排出通路を介して下側球受け皿に排出することが可能となり、遊技球が遊技機の外側に落下するのを抑止することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明にかかる遊技機の一実施形態を図1乃至図7に基づいて説明する。先ず、本実施形態に係る遊技機1の概略構成について図1乃至図4に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外側誘導レール3および内側誘導レール4が略円形に配置され、上記外側誘導レール3および内側誘導レール4によって区画された部分には遊技球が発射される遊技領域6が上記遊技盤2上に設けられている。上記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘Jが遊技盤2の表面に設けられている。
また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ等からなるランプ装置35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を上記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67や上下左右ボタン68等が設けられている。尚、図1における符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは上記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。32はガラス枠Gの下側に隣接して上記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられた下皿扉である。
下側球受け皿37の底部には、図示しない球排出口が貫通形成されており、その球排出口が常には、シャッター部材25によって塞がれている。そして、シャッター部材25を水平にスライドさせて球排出口を開放すると、遊技球を下側球受け皿37の下方に排出することができる。
遊技ボタンスイッチ67及び上下左右ボタン68は、上側球受け皿36の手前側上面に設けられている。遊技ボタンスイッチ67は、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。上下左右ボタン68は、それぞれ独立して操作可能な上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンで構成され、十字形に配置されている。上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンは、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。
上記遊技盤2に設けられた遊技領域6の中央位置には、表示窓7が貫通形成されている。また、遊技盤2の裏面には、裏セット盤21が取り付けられ、その裏セット盤21の前面部には、表示装置10が取り付けられている。そして、図2に示すように、表示装置10の表示部(表示領域)11が表示窓7を通して前方から視認可能に構成されている。
また、表示窓7の周縁部には、遊技盤2の前面側から突出して表示装置10の表示部11を囲むように包囲枠体8が装着されている。包囲枠体8の左辺部分における上下方向の略中央部から下端寄りの位置に渡る範囲には、所謂ワープ通路である案内通路部13が設けられている。また、包囲枠体8の下辺部分には、案内通路部13内を転動落下して排出された遊技球が転動可能な転動ステージ15が、案内通路部13に連続して設けられている。この案内通路部13及び転動ステージ15は、透明な樹脂で構成され、奥側の表示装置10の表示部(表示領域)11及び内部の遊技球が視認可能に構成されている。
また、遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、アウト口48が配置されている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の左には左袖入賞口51、左落とし入賞口52が配置されている。また、上記案内通路部13の下方には風車76が設けられている。また、上記表示装置10の右には右普通図柄変動開始用ゲート56が設けられている。
また、上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の斜め右上方には、大入賞装置(特別入賞装置)44が配置されている。また、大入賞装置44の右側には右落とし入賞口53、右袖入賞口54が設けられている。上記左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右落とし入賞口53、右袖入賞口54は、それぞれ上方から遊技球が入球可能な入球口を上部に有している。また、左袖入賞口51と右袖入賞口54の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、上記左落とし入賞口52と右落とし入賞口53の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤2の背面に設けられている。
また、大入賞装置44は、略横長箱体状に形成され、背面側に設けられた大入賞ソレノイド(不図示)によって開閉される正面視略横長四角形の開閉板46を前面部に備えている。この大入賞装置44は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、左右方向のほぼ全幅に渡って前面部が開閉板46によって覆われる。
そして、大入賞装置44は、当否判定結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技(特典付与)時に、開閉板46が所定ラウンドとして本実施形態では15R(ラウンド)大当たりの場合には、15ラウンド(26秒開放又は10個入賞が15回)、若しくは、2R(ラウンド)大当たりの場合には、2ラウンド(6秒開放又は10個入賞が2回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の大入賞口(入賞口)45に遊技球が入球可能となる。また、大入賞口45内には、大入賞口45に入賞(入球)した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(入賞球数カウントセンサ)が設けられている。
上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右落とし入賞口53、右袖入賞口54は、上記遊技領域6に発射された遊技球が入賞(入球)可能な複数の入賞口(入賞領域)に相当する。上記の各入賞口(入賞領域)に遊技球が入賞して入賞(入球)が検出されると1入賞球の検出に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。上記1入賞球の検出に対する賞品球の払出個数は、上記入賞口毎に設定されている。
上記表示装置10は、図柄等が表示可能なものであって、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の画像表示装置からなる。本実施形態では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。この表示装置10(表示手段)は、表示部(表示領域)11と、表示部11の斜め左下隅部に表示される略四角形の普通図柄表示部50と、第1保留球数に対応する演出保留画像9Aを表示する第1演出保留エリアと、第2保留球数に対応する演出保留画像9Bを表示する第2演出保留エリアと、を有する。
表示部11は、特別図柄を表示したり、所定の演出映像・画像を表示するために用いられる。表示部11には、左右に並ぶ左特別図柄(左判定図柄、左識別情報)と中特別図柄(中判定図柄、中識別情報)と右特別図柄(右判定図柄、右識別情報)が、所定時間変動表示された後、所定の演出判定結果に基づき左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定停止特別図柄(確定停止判定図柄、確定停止識別情報)として停止表示される。この際、表示部11には、上記特別図柄に加えて演出映像・画像(キャラクタ、背景、文字等)が表示されることもある。
普通図柄表示部50は、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄当たりを判定する普通図柄を変動表示および停止表示する。本実施形態における普通図柄表示部50に変動および停止表示される普通図柄は、『○』と『×』の2種類からなり、普通図柄当たりの場合には当たり普通図柄『○』で停止表示され、一方、普通図柄外れの場合には外れ普通図柄『×』で停止表示される。
上記上側始動入賞口41は、始動入賞領域に相当し、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入賞(入球)可能となっている。また、上記下側始動入賞口42は、始動入賞領域に相当し、背面側に設けられた不図示の下側始動入賞口用ソレノイドによって開閉する開閉扉42Aを備えている。この下側始動入賞口42は、通常時は開閉扉42Aが閉じた状態とされている。そして、上記普通図柄表示部50で普通図柄が変動した後、普通図柄当たりを示す特定の普通図柄(本実施形態では『○』)で確定停止表示された時に、開閉扉42Aは、遊技球が入賞困難な閉じた状態と入賞容易な前面側へ開いた開状態間を変化可能に制御される。
また、上記遊技盤2の背面には、上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)と下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への遊技球のそれぞれの入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施形態において上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)検出は、所定の乱数値(数値データ)を取得するための起因および上記特別図柄の変動表示開始の起因とされている。
上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)は、一旦保留記憶手段に記憶される。つまり、上記特別図柄(識別情報)の変動表示が保留されると共に、上記保留記憶手段に記憶した乱数値(数値データ)の記憶数(保留球数)、すなわち上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数が、それぞれ第1保留球数と第2保留球数として記憶される。
この第1保留球数と第2保留球数は、上記の通り、第1演出保留エリアと第2演出保留エリアにそれぞれ演出保留画像9Aと演出保留画像9Bとして表示部11に表示され、当否判定手段による当否判定が行われることに基づいて、この当否判定と対応する乱数値(数値データ)および第1保留球数又は第2保留球数の記憶値(保留数)が減算され、上記表示部11で特別図柄(識別図柄)の変動表示が開始されることに基づいて、第1保留球数又は第2保留球数の表示を減らすようにしている。尚、本実施形態では、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数記憶値の上限値、すなわち第1保留球数と第2保留球数の上限値は当該変動中の記憶を除いて、それぞれ4つに設定されている。
上記第1保留球数と第2保留球数が、それぞれ設定上限数(4つ)まで記憶されている時には、上記上側始動入賞口検出スイッチと下側始動入賞口検出スイッチがそれ以上上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42へ入賞(入球)した遊技球を検出しても、第1保留球数と第2保留球数として記憶されない無効球とされ、その無効球については特別図柄の変動および当否判定を行うことなく、入賞に対する賞品球(賞品遊技球)が所定数払い出される。
上記右普通図柄変動開始用ゲート56は、上記遊技盤2の背面に設けられた右普通図柄変動開始スイッチで右普通図柄変動開始用ゲート56を通過する遊技球を検出するように構成されている。そして、右普通図柄変動開始用ゲート56を通過する遊技球が検出されることに基づいて上記普通図柄表示部50で普通図柄の変動を開始させる。
また、上記右普通図柄変動開始用ゲート56を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4つ普通図柄変動保留球数として記憶する。具体的には、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数値を点灯表示する。普通図柄が変動を開始すると、普通図柄変動保留球数を減らし、普通図柄変動保留球数表示器における表示個数を減らす。
上記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータ(不図示)を裏側に有し、この発射モータの駆動により遊技球を遊技領域6に向けて発射する。具体的には、操作レバー65を回動操作すると、上側球受け皿36に貯留された遊技球が、図4に示す発射機構ユニット34の球入口34Aに供給されて、1個ずつ発射装置64に供給され、発射モータの回転により不図示の打撃槌が回動されて、操作レバー65の回動量に対応した発射強度で遊技球が発射される。発射モータは、例えば、1分間に100回転するように構成されている。つまり、例えば、1分間に100球の遊技球を操作レバー65の回動量に応じた発射強度で打ち出すことが可能となっている。
そして、この発射装置64により発射された遊技球(発射球)は、発射レール64Aと、その発射レール64Aの先端側に配置されて遊技盤2の表面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路23(遊技球誘導部)を介して遊技領域6の上方部へ誘導される。遊技領域6の上方部に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口41、42、51、52、53、54若しくは大入賞口45に入賞(入球)するか、あるいは何処にも入賞しなければ上記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
また、遊技盤2の表面に立設された外側誘導レール3の下端部と、発射レール64Aの先端部との間は離隔されて、発射球誘導路23の途中で失速した遊技球(戻り球)が下方(矢印61方向である。)に落下する戻り球排出口62が形成されている。そして、遊技球の発射時には、発射された発射球は、戻り球排出口62を飛び越えて発射レール64Aから外側誘導レール3側へ進むこととなる。一方、戻り球排出口62から下方に落下した遊技球(戻り球)60は、後述のように、図4に示す戻り球案内通路(排出通路)33に進入した後、戻り球案内通路33内を転動落下して下側球受け皿37に排出されるように構成されている。
上記遊技機1の裏側には、図3に示すように、複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号265は外部端子、281は遊技球を払い出す払出装置、283は球無し検出スイッチ、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。尚、各制御基板には制御回路が設けられている。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。
また、図1に示すように、前枠W2の操作レバー65の上側には、前枠W2及びガラス枠Gを施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部71が設けられている。この鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向、例えば、右方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、ガラス枠Gのみがオープンされ、下皿扉32が開放可能となる。一方、鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向に対して反対側方向、例えば、左方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前枠W2、ガラス枠G及び下皿扉32が一体的に外枠W1に対してオープンされる。
これにより、外枠W1に対して前枠W2、ガラス枠G及び下皿扉32を一体的にオープンして、前枠W2の背面側に配置された主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等の修理交換が可能となる。尚、鍵挿入部71に挿入する所定のキーは、遊技機1を管理する遊技機管理者によって保管管理されている。
図4に示すように、遊技機1は、遊技盤2が嵌め込まれた前枠W2が外枠W1の前面に取り付けられ、ヒンジを介して回動可能に連結されている。また、前枠W2の前面には、ガラス枠G及び下皿扉32がヒンジを介して回動可能に連結されており、上記の通り前枠W2に対して開閉可能となっている。
ガラス枠Gには、ガラス板G1で塞がれた略円形の窓G2が設けられ、ガラス板G1越しに遊技領域6を視認することができる。また、ガラス枠Gの前面のうち、窓G2より下側には、上記上側球受け皿36が一体に設けられている。一方、下皿扉32は、横長構造をなしており、前枠W2の前面のうち、遊技盤2より下方部分を覆っている。また、下皿扉32の前面には、上記下側球受け皿37が一体に設けられている。
下皿扉32の上辺とガラス枠Gの下辺は、前枠W2に対する閉鎖状態において互いに重なるように配置されている。つまり、ガラス枠Gを開放しないと下皿扉32を開放することができず、下皿扉32を閉めないとガラス枠Gを閉めることができない構造となっている。また、ガラス枠Gと前枠W2とを連結したヒンジとは反対側の側部(正面視右側部)には、前枠W2に対してガラス枠Gを閉止状態に保持する不図示の係合部が備えられている。
前枠W2の前面のうち遊技盤2の下方には、下皿扉32によって前方から覆われた発射機構ユニット34、及び戻り球案内通路33が設けられている。発射機構ユニット34は、前枠W2の前面のうち左右方向の略中央部に配設され、下皿扉32の背面部には、発射機構ユニット34の球入口34Aに対向する位置に、上側球受け皿36に貯留された遊技球を供給する発射球供給口31が設けられている。
その発射機構ユニット34の側方に戻り球案内通路33が配設されている。戻り球案内通路33は、発射機構ユニット34の発射レール64Aと外側誘導レール3との間に配置され、戻り球排出口62から落下する戻り球60を受け入れて、下皿扉32の背面部に形成された下皿球入口37Bに案内するように構成されている。そして、この下皿球入口37Bに流入した遊技球は、図1に示す下皿球出口37Aから下側球受け皿37内に排出されるように構成されている。
また、図4及び図5に示すように、前枠W2の前面部には、戻り球案内通路33の発射機構ユニット34に対して反対側の側方に、つまり、戻り球案内通路33の前面左側方に、払出装置281から払い出された遊技球を上側球受け皿36へ払い出すための略矩形状の球払出口78が遊技盤2の直下に設けられている。一方、ガラス枠Gの背面には、窓G2の下方で球払出口78に対向する位置に、球払出口78から払い出された遊技球を上側球受け皿36の上皿球出口36A(図1参照)へ誘導する略箱体状の上皿連通部材81が後側に突出して配設されている。
また、戻り球案内通路33の前面左側方には、ガラス枠Gを開いた際に、球払出流路79に残った遊技球が球払出口78から落下して遊技機1の外側に落下するのを防止する左右方向に長い横長板状の球受け板78Aが前枠W2の前面に立設されている。球受け板78Aは、上皿連通部材81の下端面の前後方向の幅とほぼ同じ前後方向の幅で、球払出口78の正面視左側縁の直下から戻り球案内通路33の左側縁まで正面視右斜め下方向に傾斜するように設けられている。
また、球受け板78Aは、ガラス枠Gを閉鎖した状態のときに、上皿連通部材81の下端面に対して遊技球の直径よりも大きい隙間、例えば、高さ約12mm以上の隙間を形成するように設けられ、後述のように上皿連通部材81の下端部から落下した遊技球を戻り球案内通路33へ誘導するように設けられている。尚、球受け板78Aは、前側の側縁が後側の側縁よりも少し高くなるように斜め上方向に少し傾斜して、この球受け板78Aに落下した遊技球が前枠W2の前面に沿って戻り球案内通路33へ流下するように構成してもよい。
図4乃至図6に示すように、上皿連通部材81は、下方が開放された略箱体状に形成された本体部82と、側面視クランク状に形成されたクランク部材83と、本体部82の上側球受け皿36側の下端縁部からガラス枠G側に所定深さ窪む断面横長四角形状の案内凹部85と、案内凹部85内に配置される付勢部材の一例として機能する圧縮バネ86と、から構成されている。
図4乃至図6に示すように、本体部82は、上皿球出口36Aとほぼ同じ略矩形状で該上皿球出口36Aに連通する球流出口82Aがガラス枠G側の前面部に貫通して形成されている。また、本体部82の前枠W2側の背面部82Eには、該前枠W2の前面部に設けられた球払出口78とほぼ同じ幅寸法で、この球払出口78の高さ寸法よりもクランク部材83の第1板部83Aの後側端縁部の厚さ分だけ大きい高さ寸法に形成された略矩形状の球流入口82Bが、球流出口82Aに相対向するように貫通して形成されている。本体部82の下端部は開放され、後述のように遊技球が落下する落下口82Cが形成されている。
図5乃至図7に示すように、本体部82内に前後方向に移動可能に配設されるクランク部材83は、平面視矩形状で本体部82の背面部に形成された球流入口82Bに嵌入されて、底面部が該球流入口82Bの下端縁部に摺動可能に当接される第1板部83Aと、第1板部83Aの上側球受け皿36側の側縁から略直角下方へ案内凹部85の下端縁部に対向する位置まで延出された正面視略矩形状の第2板部83Bと、第2板部83Bの下端の側縁から略直角に上側球受け皿36側へ第1板部83Aよりも前後方向の長さが所定長さ(例えば、約10mmである。)長くなるように延出されて、上側球受け皿36側の端縁部が案内凹部85に摺動移動可能に嵌入される平面視矩形状の第3板部83Cとから基本的に構成されている。
また、第2板部83Bの上側球受け皿36に対して反対側の背面部には、正面視左下角部に、所定径(例えば、直径3mmである。)の案内ピン83Dが、第1板部83Aの先端部に対向する高さまで垂直に突出している。この案内ピン83Dは、本体部82の背面部82Eに形成された貫通孔82Dに摺動移動可能に嵌挿されている。
尚、本体部82の背面部82Eは、球流入口82Bと貫通孔82Dが貫通して形成された正面視略矩形状の平板部で構成されている。そして、この平板部は、クランク部材83の第1板部83Aが球流入口82Bに嵌挿されると共に、案内ピン83Dが貫通孔82Dに嵌挿された後、案内凹部85内に圧縮バネ86を挿入した状態で、第3板部83Cの後端部が案内凹部85に嵌入されて圧縮バネ86を押圧した状態でネジ止め等によって取り付けられる。また、クランク部材83の左右方向両側縁部と本体部82の左右方向両側の内側面との各隙間は、遊技球の半径以下の隙間、例えば、約0.5mm〜1mm以下の隙間に形成され、クランク部材83は前後方向にスムーズに移動可能に設けられている。
従って、図5に示すように、クランク部材83は、ガラス枠Gが開放された状態では、圧縮バネ86によって上側球受け皿36に対して反対側、つまり、背面側へ押圧されて、第2板部83Bが本体部82の上側球受け皿36に対して反対側に位置する背面部82Eの内側面82Fに当接される。また同時に、第3板部83Cによって本体部82の下端部、つまり、落下口82Cが閉鎖されて、本体部82内に遊技球を所定個数(例えば、10個である。)保留可能な保留スペース87が形成される。
図5乃至図7に示すように、クランク部材83の第1板部83Aは、上面部が第2板部83Bから離れるに従って高くなるように上方へ傾斜している。また、図6に示すように、ガラス枠Gを閉鎖した状態において、該第1板部83Aの前枠W2側の端面の上端縁部は、球払出口78の下端縁部に当接又は近接している。また、ガラス枠Gを閉鎖した状態において、第1板部83Aの上面部の上側球受け皿36側の端縁部は、球流出口82Aの下端縁部に当接又は近接している。
これにより、図6に示すように、ガラス枠Gを閉鎖した状態において、第1板部83Aは、球払出口78から上皿球出口36Aに連通する断面略矩形状の連通路88の上側球受け皿36に向かって斜め下方向に傾斜した底面部を構成し、球払出流路79から上皿球出口36Aへスムーズに遊技球を案内する。また、図5に示すように、ガラス枠Gを開放した際に、連通路88内に残った遊技球は、第1板部83Aの上面部を球流出口82A側へ転動して、本体部82内に形成された保留スペース87内に流下し、該保留スペース87内に保留される。
図5乃至図7に示すように、クランク部材83の第3板部83Cは、上面部が第2板部83Bから離れるに従って高くなるように上方へ傾斜すると共に、第2板部83Bの下端縁部に沿った左右方向の断面の上端部が湾曲状に下方に窪むように形成されている。一方、クランク部材83の第2板部83Bには、第3板部83C上の遊技球が流下可能な排出口83Eが、第1板部83Aの下端面から第3板部83Cの上端面にほぼ達する高さで、第2板部83Bの下端の側縁の略中央部に位置するように貫通して形成されている。
この排出口83Eは、下端縁部が第3板部83Cの上面部に連続するように下方に湾曲状に窪むように形成されると共に、正面視左右方向の幅寸法は遊技球の直径の2倍以上に形成され、第3板部83C状の遊技球が排出口83Eからスムーズに流下可能に構成されている。尚、案内ピン83Dは、第2板部83Bの正面視左下角部に限らず、排出口83Eの周縁部において、任意の位置に立設されてもよい。
従って、図5及び図6に示すように、ガラス枠Gを開放した際に、本体部82の保留スペース87内に遊技球が保留されている場合には、ガラス枠Gを閉鎖した際に、クランク部材83の第3板部83Cは、圧縮バネ86の付勢力に抗して案内凹部85内を上側球受け皿36側方向へ摺動移動されて、第2板部83Bが本体部82の上側球受け皿36側の内側面に当接又は近接される。この結果、第3板部83C上の遊技球は、第3板部83Cの上面部を第2板部83B側へ転動して、この第2板部83Bに形成された排出口83Eから排出され、本体部82の落下口82Cから下方に落下する。
そして、落下口82Cから落下した遊技球は、落下口82Cの下方に位置する球受け板78A上に落下して、この球受け板78A上を正面視斜め右下方向へ転動して戻り球案内通路33内に流入し、上述のように、下皿球入口37B及び下皿球出口37Aを通って、下側球受け皿37内に排出される。また、クランク部材83の第1板部83Aは、球払出口78から上皿球出口36Aに連通する断面略矩形状の連通路88を再度、構成する。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る遊技機1では、ガラス枠Gを開放した際に、上皿連通部材81の本体部82内に構成された連通路88に残った遊技球が、この本体部82内に構成された保留スペース87に流下して保留される。これにより、ガラス枠Gを開放した際に、上皿連通部材81の本体部82内に残った遊技球が、遊技機1の外側に落下するのを抑止することが可能となる。
また、ガラス枠Gを閉鎖した際に、本体部82の保留スペース87内に保留された遊技球は、クランク部材83の第2板部83Bに形成された排出口83Eから排出されて、本体部82の落下口82Cから下方に落下し、前枠W2の前面部に立設された球受け板78A上に落下する。そして、球受け板78A上に落下した遊技球は、戻り球案内通路33に案内されて、下側球受け皿37内に排出される。これにより、ガラス枠Gを開放した際に、上皿連通部材81の本体部82内に構成された連通路88に残った遊技球を、ガラス枠Gを閉鎖した際に、下側球受け皿37内に排出することができ、遊技機1の外側に落下するのを抑止することが可能となる。
また、クランク部材83の第3板部83Cの上面部は、第2板部83Bから離れる従って高くなるように傾斜すると共に、第2板部83Bの下端の側縁に沿った方向の断面が湾曲状に下方に窪むように形成されている。このため、ガラス枠Gを閉鎖した際に、第3板部83C上の遊技球、つまり、保留スペース87内の遊技球を第2板部83Bの下端の側縁の略中央部に設けられた排出口83Eからスムーズに排出して、本体部82の下方に流下させ、落下口82Cから下方に落下させることが可能となる。
また、クランク部材83の第1板部83Aの上面部は、第2板部83Bから離れる従って高くなるように傾斜し、ガラス枠Gの閉鎖状態において、第1板部83Aの前枠W2側の側縁は、球払出口78の下端縁部に当接又は近接する。これにより、上皿連通部材81の球流入口82Bから上側球受け皿36の上皿球出口36Aまで連通する連通路88の底面部が上側球受け皿36に向かって低くなるように傾斜しているため、前枠W2の球払出口78から上側球受け皿36へ遊技球をスムーズに払い出すことが可能となる。
また、クランク部材83は、第2板部83Bの第1板部83A側の面に所定高さ垂直に突出する案内ピン83Dが設けられ、本体部82の上側球受け皿36に対して反対側に位置する背面部82Eに形成された貫通孔82Dに嵌挿されている。そして、ガラス枠Gの閉鎖状態において、案内ピン83Dの少なくとも先端部が貫通孔82Dに嵌挿されている。これにより、ガラス枠Gの開閉時に、クランク部材83が前後方向に移動する際の左右方向及び上下方向のガタツキを抑えることができ、クランク部材83をスムーズに前後方向に移動させることが可能となる。その結果、第1板部83A上の遊技球を保留スペース87内にスムーズに流下させ、また、第3板部83C上の遊技球を第2板部83Bの排出口83Eからスムーズに流下させることが可能となる。
また、ガラス枠Gを閉鎖した際に、上皿連通部材81の本体部82から下方に落下した遊技球は、前枠W2の前面部に立設された球受け板78A上に流下して、戻り球案内通路33に案内される。これにより、ガラス枠Gを開放した際に、上皿連通部材81の本体部82内に形成された保留スペース87内に保留された遊技球を、ガラス枠Gを閉鎖した際に、前枠W2の前面部に設けられた戻り球案内通路33内に確実に案内し、下皿扉32に設けられた下皿球入口37B及び下皿球出口37Aを通って、下側球受け皿37内に排出することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
[他の第1実施形態]
(A)例えば、第1板部83Aの上面部は、第2板部83Bの上端縁部に沿った左右方向の断面の上端部が湾曲状に下方に窪むように形成されてもよい。これにより、ガラス枠Gを開放した際に、第1板部83A上の遊技球をスムーズに保留スペース87内に流下させることが可能なる。
(A)例えば、第1板部83Aの上面部は、第2板部83Bの上端縁部に沿った左右方向の断面の上端部が湾曲状に下方に窪むように形成されてもよい。これにより、ガラス枠Gを開放した際に、第1板部83A上の遊技球をスムーズに保留スペース87内に流下させることが可能なる。
[他の第2実施形態]
(B)また、例えば、案内凹部85をガラス枠Gの背面部に別体で形成し、又は、上側球受け皿36の背面部に形成してもよい。そして、上皿連通部材81の本体部82は、下方及び上側球受け皿36側が開放される略箱体状に構成してもよい。この場合には、先ず、本体部82の背面部82Eに形成された球流入口82Bにクランク部材83の第1板部83Aを嵌挿すると共に、本体部82の背面部82Eに形成された貫通孔82Dにクランク部材83の案内ピン83Dを嵌挿するようにしてもよい。その後、案内凹部85内に圧縮バネ86を挿入した状態で、第3板部83Cの後端部が案内凹部85に嵌入されて圧縮バネ86を押圧した状態で、当該本体部82がガラス枠Gの背面部にネジ止め等によって取り付けられるようにしてもよい。
(B)また、例えば、案内凹部85をガラス枠Gの背面部に別体で形成し、又は、上側球受け皿36の背面部に形成してもよい。そして、上皿連通部材81の本体部82は、下方及び上側球受け皿36側が開放される略箱体状に構成してもよい。この場合には、先ず、本体部82の背面部82Eに形成された球流入口82Bにクランク部材83の第1板部83Aを嵌挿すると共に、本体部82の背面部82Eに形成された貫通孔82Dにクランク部材83の案内ピン83Dを嵌挿するようにしてもよい。その後、案内凹部85内に圧縮バネ86を挿入した状態で、第3板部83Cの後端部が案内凹部85に嵌入されて圧縮バネ86を押圧した状態で、当該本体部82がガラス枠Gの背面部にネジ止め等によって取り付けられるようにしてもよい。
1 遊技機
2 遊技盤
36 上側球受け皿
78 球払出口
81 上皿連通部材
281 払出装置
G ガラス枠
W1 外枠
W2 前枠
2 遊技盤
36 上側球受け皿
78 球払出口
81 上皿連通部材
281 払出装置
G ガラス枠
W1 外枠
W2 前枠
Claims (9)
- 外枠と、前記外枠の前面側に配置されて遊技盤を収容する前枠と、前記前枠の前面側に配置されて、払出装置から払い出される遊技球を貯留する球受け皿が前面側に配設された前面カバー部材と、を備え、
前記前面カバー部材は、前記前枠を露出させる開放状態と、前記前枠を覆う閉鎖状態との間で移行可能とした遊技機において、
前記前面カバー部材は、前記払出装置から払い出された遊技球を前記前枠の前面部から前記球受け皿の球出口まで案内する連通部材を有し、
前記連通部材は、
前記前面カバー部材が前記閉鎖状態から前記開放状態に移行する際に、該連通部材内に残った遊技球を一時的に保留可能な保留手段と、
前記前面カバー部材が前記開放状態から前記閉鎖状態に移行する際に、前記保留手段に保留された遊技球を排出可能な排出手段と、
を有し、
前記排出手段によって排出された遊技球は、前記前枠の前面部に設けられた排出通路に案内されることを特徴とする遊技機。 - 前記保留手段は、
前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記前枠の前面部に設けられた遊技球払出口に隣接する球流入口が、前記球受け皿に対して反対側の背面部に形成された本体部と、
前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記球流入口から前記球出口まで連通する連通路を前記本体部内に形成する連通路形成手段と、
を有し、
前記前面カバー部材が前記閉鎖状態から前記開放状態に移行する際に、前記連通路形成手段は、前記連通路の底面部を移動させて、該連通路内に残った遊技球を前記本体部内に流下させて保留することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記本体部は、下方が開放された略箱体状に形成され、
前記連通路形成手段は、
前記本体部の前記球受け皿側の下端縁部から前記前面カバー部材の前側方向へ所定深さ窪んで、断面が該前面カバー部材の左右方向に長い横長四角形状に形成された案内凹部と、
前記本体部内に配置されて、平面視矩形状で前記球流入口に嵌入されて底面部が前記球流入口の下端縁部に摺動可能に当接され、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記連通路の底面部を構成する第1板部と、前記第1板部の前記球受け皿側の側縁から略直角下方に延出された正面視矩形状の第2板部と、前記第2板部の下端の側縁から略直角に前記球受け皿側へ前記第1板部よりも長くなるように延出されて前記案内凹部に摺動移動可能に嵌入された平面視矩形状の第3板部と、を有する側面視クランク状に形成されたクランク部材と、
前記案内凹部内に配置されて前記クランク部材を前記前面カバー部材の裏側方向へ付勢する付勢部材と、
を有し、
前記前面カバー部材が前記閉鎖状態から前記開放状態に移行する際に、前記第2板部が前記本体部の前記球受け皿に対して反対側の内側面に当接されて、前記第3板部によって前記本体部の下端部が閉鎖されて、該本体部内に遊技球を保留する保留スペースが形成されることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記排出手段は、前記第2板部に形成されて、前記第3板部上の遊技球が流下可能な排出口を有し、
前記前面カバー部材が前記開放状態から前記閉鎖状態に移行する際に、前記第2板部が前記本体部の前記球受け皿側の内側面に当接又は近接されて、前記保留スペース内の遊技球が前記排出口から排出されて該本体部の下方に流下することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 前記第3板部の上面部は、前記第2板部から離れる従って高くなるように傾斜すると共に、前記第2板部の下端の側縁に沿った方向の断面の上端縁部が湾曲状に下方に窪むように形成され、
前記排出口の下端部は、前記第2板部の下端の側縁の略中央部に位置することを特徴とする請求項4に記載の遊技機。 - 前記第1板部の上面部は、前記第2板部から離れる従って高くなるように傾斜し、
前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記第1板部の前記前枠側の側縁は、前記遊技球払出口の下端縁部に当接又は近接することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の遊技機。 - 前記第2板部は、前記第1板部側の面に所定高さ垂直に突出する案内ピンを有し、
前記本体部は、前記球受け皿に対して反対側の背面部に前記案内ピンが嵌挿される貫通孔を有し、
前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記案内ピンの少なくとも先端部が前記貫通孔に嵌挿されていることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の遊技機。 - 前記前枠は、該前枠の前面部から前側方向に立設されて、前記前面カバー部材の前記閉鎖状態において、前記本体部から流下する遊技球を受ける球受け板を有し、
前記球受け板は、前記排出通路側に向かって斜め下方向に傾斜して、上面に流下した遊技球を該排出通路に案内することを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の遊技機。 - 前記前面カバー部材の下側に隣接して前記前枠の前面側の一部を覆うと共に、前記球受け皿から溢れた遊技球を貯留する下側球受け皿が前面側に配設された下側前面カバー部材を備え、
前記排出通路は、前記下側球受け皿の下皿球出口に連通するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の遊技機。
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JP2022162088A (ja) * | 2018-02-21 | 2022-10-21 | 株式会社大一商会 | 遊技機 |
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2017
- 2017-08-24 JP JP2017161032A patent/JP2018020129A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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