JP2018019476A - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、交流電動機の制御をセンサ付ベクトル制御からセンサレスベクトル制御に切り替える際に、モータトルクの変動を緩和することを目的とする。
【解決手段】制御装置30は、速度検出器12により検出された速度フィードバック実測値SP_F1に基づくセンサ付ベクトル制御手段と、電流検出器13の出力から推定された速度フィードバック推定値SP_F2に基づくセンサレスベクトル制御手段を備える。メモリ24は、制御装置30は、SP_F1とSP_F2との差である推定誤差ΔVを記憶する。信号選択器21は、SP_F1の異常を検出する。さらに信号選択器21は、SP_F1の異常を検出した場合に、センサ付ベクトル制御手段による制御からセンサレスベクトル制御手段による制御へ切り替えると共に、異常検出前にメモリ24に記憶された推定誤差ΔVを、制御切り替え後の交流電動機11の制御量に加味する。
【選択図】図2

Description

この発明は、電動機の制御装置に係り、特にセンサ付ベクトル制御による運転とセンサレスベクトル制御による運転を切り替え可能な電動機の速度制御装置に関する。
誘導電動機を可変速運転するためには一般にインバータ装置が用いられる。高精度のモータの速度制御あるいはトルク制御が必要な場合には、モータ軸に速度センサを取り付けて、その信号をインバータ装置への入力信号の一つとするセンサ付ベクトル制御がよく用いられる。
それほど高精度のモータ制御が必要ない場合には、モータ軸に速度センサを取り付けずに、インバータ装置の出力電圧、電流から速度を推定して制御するセンサレスベクトル制御が用いられる。
通常のインバータ装置でセンサ付ベクトル制御により運転している誘導電動機において、速度センサまたはインバータ装置の速度信号検出基板が故障するなどして、モータの速度フィードバック信号が得られなくなった場合、誘導電動機は制御不能となる。
センサ付ベクトル制御で運転する誘導電動機は、基本的に速度の制御精度が必要な用途に用いられるが、センサ故障時に制御不能で全く運転できなくなってしまうのではなく、精度は悪くても運転させたい場合がある。
これまでにもセンサ付ベクトル制御による誘導電動機運転時に速度センサが故障した場合に、インバータ装置で速度制御方法を速度センサが不要な制御方法に切り替える方法が提案されている。例えば、特許第5445933号公報は、センサ付ベクトル制御にて誘導電動機を運転するインバータ装置にセンサレスベクトル制御用の制御定数を予め設定しておき、センサ故障時にセンサレスベクトル制御に切り替えるものである。
特許第5445933号公報
センサ付ベクトル制御からセンサレスベクトル制御に切り替えるときには、速度制御に用いる速度フィードバック値の導出方法を、速度センサによる実測値からインバータの出力電圧・電流から算出する推定値へ切り替える必要がある。
これまで提案されてきた方法では、センサ付ベクトル制御からセンサレスベクトル制御に切り替える際に制御定数を切り替えのタイミングで変更するか、所定の変化率をもって徐々に変化させるのみで、速度フィードバック情報については単に推定値に切り替えるだけであった。
しかしながら、速度フィードバックの実測値と推定値は必ずしも一致しないため、切り替え時に速度フィードバック値の急激な変化が生じる可能性がある。速度制御を行うインバータ装置の制御ロジックにおいて、速度フィードバック値に急激な変化が生じると、速度基準(速度指令値)との偏差が急激に大きくなる。この偏差は後段のトルク制御器に伝えられ、さらに後段の電流制御器に伝わり、最終的にインバータ装置の出力が変動する。これによりモータトルクが急変する可能性がある。
例えば、一方向連続圧延機のようなデバイスでは複数の圧延スタンドに材料が噛み込んでいる際に、あるモータが速度センサ故障によりセンサレスベクトル制御に移行した場合、先に述べた仕組みにより急激なモータトルクの変動が起こる可能性がある。これは最悪の場合圧延材の破断につながり、復旧に長い時間を要する。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電動機の制御をセンサ付ベクトル制御からセンサレスベクトル制御に切り替える際に、モータトルクの変動を緩和することのできる電動機の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、電動機の制御装置であって、
電動機の回転軸の回転速度を検出する速度検出器と、
前記速度検出器により検出された速度実測値をフィードバックして、前記速度実測値が速度目標値に近づくように、前記電動機の制御量を調整するセンサ付ベクトル制御手段と、
前記電動機に供給される電流の大きさを検出する電流検出器と、
前記電流検出器により検出された電流実測値に基づいて推定した前記電動機の速度推定値をフィードバックして、前記速度推定値が前記速度目標値に近づくように、前記電動機の制御量を調整するセンサレスベクトル制御手段と、
前記速度実測値と前記速度推定値との差をフィードバック制御の推定誤差として記憶する推定誤差記憶手段と、
前記速度実測値の異常を検出する異常検出手段と、
前記速度実測値の異常を検出した場合に、前記センサ付ベクトル制御手段による制御から前記センサレスベクトル制御手段による制御へ切り替えると共に、異常検出前に前記推定誤差記憶手段に記憶された前記推定誤差を、制御切り替え後の前記電動機の制御量に加味するフィードバック制御切替手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、速度検出器に異常が発生し、電動機の制御をセンサ付ベクトル制御からセンサレスベクトル制御に切り替える際に、速度フィードバック値の導出方法の切り替えによって発生する外乱としてのモータトルクの変動発生を緩和することができる。
本発明の実施の形態1に係る交流電動機制御システムの模式図である。 本発明の実施の形態1に係る速度フィードバック選択器20の模式図である。 速度検出器12が故障した時のフィードバック制御切替手段による制御切り替えの一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る速度フィードバック選択器20が実行する制御ルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る速度フィードバック選択器20の模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態1に係る交流電動機制御システムの模式図である。交流電動機制御システムは、交流電動機11と、交流電動機11を駆動する制御装置30とを備える。交流電動機制御システムは、センサ付ベクトル制御とセンサレスベクトル制御とを切り替えてインバータ主回路10(交流電動機11)を制御可能なシステムである。以下、制御装置30の構成について説明する。
インバータ主回路10は、直流電源から与えられた直流を交流に変換して交流電動機11を駆動する。交流電動機11は、誘導電動機である。速度検出器12は、交流電動機11に取り付けられ、交流電動機11の回転軸の回転速度を検出する。電流検出器13は、インバータ主回路10と交流電動機11との間に取り付けられ、インバータ主回路10から交流電動機11に供給される出力電流の大きさを検出する。
速度制御器1は、外部の主幹制御装置等によって設定される速度指令と、交流電動機11の現在の回転速度情報である速度フィードバック値SP_Fとの速度偏差Δωに基づいて、速度フィードバック値SP_Fが速度指令に一致するようなトルク指令Tを算出する。トルク指令Tは、トルク制御器2へ出力される。
トルク制御器2は、トルク指令Tに基づいて、q軸電流基準Iqを算出する。q軸電流基準Iqは、q軸電流制御器4および一次周波数演算器6へ出力される。
磁束制御器3は、速度フィードバック値SP_Fに基づいて、d軸電流基準Idを算出する。d軸電流基準Idは、d軸電流制御器5および一次周波数演算器6へ出力される。なお、磁束制御器3への入力は、速度フィードバック値SP_Fに限定されるものではなく、外部からの磁束指令であってもよい。
一次周波数演算器6は、速度フィードバック値SP_F、q軸電流基準Iq、およびd軸電流基準Idに基づいて、一次周波数を算出する。一次周波数は、座標変換回路7aおよび座標変換回路7bへ出力される。
座標変換回路7aは、電流検出器13により検出されたインバータ出力電流および一次周波数を入力し、インバータ出力電流をベクトル制御で用いる座標系として知られているd−q座標に変換し、d−q軸成分要素(d軸電流Id_F、q軸電流Iq_F)を算出する。座標変換回路7aは、d軸電流Id_Fをd軸電流制御器5へ、q軸電流Iq_Fをq軸電流制御器4へフィードバックする。
q軸電流制御器4は、q軸電流基準Iqとq軸電流Iq_Fとの偏差が最小となるようなq軸電圧指令Vqを算出する。q軸電圧指令Vqは、座標変換回路7bおよび速度演算器9へ出力される。
d軸電流制御器5は、d軸電流基準Idとd軸電流Id_Fとの偏差が最小となるようなd軸電圧指令Vdを算出する。d軸電圧指令Vdは、座標変換回路7bおよび速度演算器9へ出力される。
座標変換回路7bは、一次周波数に応じてq軸電圧指令Vqおよびd軸電圧指令Vdを三相交流の電圧指令に変換し、パルス発生回路8へ出力する。パルス発生回路8は、インバータ主回路10の出力が電圧指令に追従するようにインバータ主回路10を制御する。交流電動機11は、インバータ主回路10により回転駆動される。
速度演算器9は、q軸電圧指令Vq、d軸電圧指令Vd、および電流検出器13により検出されたインバータ出力電流(電流実測値)に基づいて交流電動機11の回転速度の推定値(速度フィードバック推定値SP_F2、速度推定値)を算出する。速度フィードバック推定値SP_F2は、速度フィードバック選択器20へ出力される。
速度検出器12は、パルスジェネレータに代表されるセンサの出力信号を処理して交流電動機11の回転速度(速度フィードバック実測値SP_F1、速度実測値)を検出する。
<特徴的構成>
図1に示す制御装置30は、特徴的構成として速度フィードバック選択器20を備える。速度フィードバック選択器20は、制御周期毎に、速度フィードバック実測値SP_F1および速度フィードバック推定値SP_F2を入力し、現在選択されているベクトル制御に応じた速度フィードバック値SP_Fを出力する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る速度フィードバック選択器20の模式図である。制御装置30は、速度フィードバック選択器20により、センサ付ベクトル制御とセンサレスベクトル制御とを選択的に切り替えることができる。
センサ付ベクトル制御は、速度フィードバック実測値SP_F1が正常である場合(速度検出器12が正常に動作している場合)に選択される。センサ付ベクトル制御では、速度フィードバック値SP_Fとして、交流電動機11に取り付けられた速度検出器12により検出された速度フィードバック実測値SP_F1(速度実測値)が使用される。速度制御に使用する速度フィードバック値SP_Fは次式(1)で表わされる。
SP_F=SP_F1 ・・・(1)
具体的には、図2に示すA接点SW(A)を開、B接点SW(B)を閉とすることで、速度検出器12により検出された速度フィードバック実測値SP_F1をフィードバックして、速度フィードバック実測値SP_F1が速度目標値(速度指令)に近づくように、インバータ主回路10(交流電動機11)の制御量を調整するセンサ付ベクトル制御手段が実現される。
センサレスベクトル制御は、速度フィードバック実測値SP_F1が異常である場合(速度検出器12が故障している場合)に選択される。センサレスベクトル制御では、速度フィードバック値SP_Fとして、速度演算器9により算出された速度フィードバック推定値SP_F2(速度推定値)が使用される。
具体的には、図2に示すA接点SW(A)を閉、B接点SW(B)を開とすることで、電流検出器13により検出された電流実測値に基づいて推定した交流電動機11の速度フィードバック推定値SP_F2をフィードバックして、速度フィードバック推定値SP_F2が速度目標値(速度指令)に近づくように、インバータ主回路10(交流電動機11)の制御量を調整するセンサレスベクトル制御手段が実現される。
<<推定誤差記憶手段>>
図2では、演算器22、時間遅れ23(Td)、およびメモリ24により推定誤差記憶手段が実現されている。推定誤差記憶手段は、速度フィードバック実測値SP_F1と速度フィードバック推定値SP_F2との差をフィードバック制御の推定誤差ΔVとして周期的に記憶する。
具体的には、演算器22は、制御周期毎に、速度フィードバック実測値SP_F1と速度フィードバック推定値SP_F2との差である推定誤差ΔVを算出する。推定誤差ΔVは、所定の時間遅れ23(Td)の経過後に、メモリ24に記憶される。ここで、時間遅れ23は、速度検出器12に異常が発生する直前の推定誤差ΔVをメモリ24に記憶させておくために設定された設定時間であり、例えば1制御周期である。メモリ24上の推定誤差ΔVは、速度検出器12が正常に動作である間は、上述の処理が行われるたびに更新される。
<<異常検出手段>>
速度フィードバック選択器20が備える信号選択器21は、異常検出手段およびフィードバック制御切替手段としての機能を有する。
異常検出手段は、速度フィードバック実測値SP_F1が正常であるか異常であるか(速度検出器12が正常に動作しているか故障しているか)を検出する。実施の形態1において信号選択器21は、図2に示すように速度フィードバック実測値SP_F1を入力して常時監視する。異常検出手段は、制御周期毎に検出される速度フィードバック実測値SP_F1の変化量が所定値以上の場合に、または、速度フィードバック実測値SP_F1の変化量が所定回数連続して変化しない場合に異常と判定する。
<<フィードバック制御切替手段>>
フィードバック制御切替手段は、速度フィードバック実測値SP_F1の異常を検出した場合に、センサ付ベクトル制御手段による制御からセンサレスベクトル制御手段による制御へ切り替えると共に、異常検出前にメモリ24に記憶された推定誤差ΔVを、制御切り替え後の交流電動機11の制御量に加味する。
詳細に説明する。上述した特許文献1では、センサ付ベクトル制御からセンサレスベクトル制御へ切り替える際に、速度フィードバック値SP_Fに速度フィードバック推定値SP_F2をそのまま使用しているが、一般的に速度検出器12が正常に動作している場合にも速度フィードバック実測値SP_F1と速度フィードバック推定値SP_F2には誤差があり、この誤差によって速度フィードバック値SP_Fを切り替え時には必ずステップ状の変動が発生する。
この変動を抑制するため、本実施形態に係る制御装置30では、まず、上述した推定誤差記憶手段により、速度フィードバック実測値SP_F1と速度フィードバック推定値SP_F2との差をフィードバック制御の推定誤差ΔVとして周期的に記憶しておく。そして、速度検出器12の故障時に、センサ付ベクトル制御手段による制御からセンサレスベクトル制御手段による制御へ切り替えると共に、速度フィードバック値SP_Fを速度フィードバック推定値SP_F2と過去の推定誤差ΔVとの和とする。
具体例を挙げて説明する。図3は、速度検出器12が故障した時のフィードバック制御切替手段による制御切り替えの一例を示すタイミングチャートである。時刻t2においてメモリ24に記憶されている推定誤差ΔV(t2)は次式(2)で表される。
ΔV(t2)=SP_F1(t1)−SP_F2(t1) ・・・(2)
ただし、時間遅れTdは次の通りである。
Td=t2−t1
そして、切り替え後の速度フィードバック値SP_Fは次式(3)で表わされる。
SP_F(t2)=SP_F2(t2)+ΔV(t2) ・・・(3)
誘導電動機は機械系の慣性の影響があるため、上記の時刻t2において負荷変動が重ならない限り、実際の速度が急変することはありえない。このため時刻t2における速度フィードバック推定値SP_F2(t2)の実速度との差はΔV(t2)に近い値である。ゆえに速度フィードバック値SP_F(t2)は誘導電動機の実速度に近い値となる。そのため、速度フィードバック信号の切り替え時に発生するステップ状の変動を抑制できる。速度フィードバック信号のステップ状の変動を抑制することで、モータトルクの変動も抑制できる。
<フローチャート>
図4は、上述の動作を実現するために、速度フィードバック選択器20が実行する制御ルーチンのフローチャートである。本制御ルーチンは、制御周期毎に繰り返し実行される。また、初期状態として、図2のA接点SW(A)は開、B接点SW(B)は閉であり、センサ付ベクトル制御が実行されているものとする。
まず、ステップS100において、速度フィードバック選択器20は、制御周期毎に速度フィードバック実測値SP_F1および速度フィードバック推定値SP_F2を取得する。
次にステップS110において、信号選択器21は、速度フィードバック実測値SP_F1が正常であるか異常であるかを判定する。上述したように、信号選択器21は、速度フィードバック実測値SP_F1の変化量が所定値以上の場合に、または、速度フィードバック実測値SP_F1の変化量が所定回数連続して変化しない場合に異常と判定する。
速度フィードバック実測値SP_F1が正常であると判定された場合、次にステップS120において、速度フィードバック選択器20は、推定誤差ΔVを算出する。
次にステップS130において、推定誤差ΔVは、設定時間(時間遅れ)の経過後にメモリ24に記憶される。その後、現在の制御周期における本ルーチンの処理を終了し、次の制御周期において再び本ルーチンの処理を実行する。
一方、ステップS110において速度フィードバック実測値SP_F1が異常であると判定された場合、次にステップS140において、メモリ24から直前の制御周期において算出された推定誤差ΔVを取得する。
次にステップS150において、制御切り替え後の速度フィードバック値SP_Fを算出する。制御切り替え後の速度フィードバック値SP_Fは、現在の制御周期における速度フィードバック推定値SP_F2に、直前の制御周期において算出された推定誤差ΔVを加えた値とする。
ステップS160において、センサ付ベクトル制御からセンサレスベクトル制御に切り替える。具体的には、信号選択器21は、図2のA接点SW(A)が開から閉に、B接点SW(B)を閉から開に変更する。
以上説明したように、図4に示すルーチンによれば、速度検出器12の正常時に速度フィードバックの実測値と推定値から速度フィードバック推定値の推定誤差を算出しておき、速度検出器12の故障時に速度制御に使用する速度フィードバック値にその時の推定値と記憶しておいた推定誤差との和を用いることができる。これにより、速度フィードバック値の導出方法の切り替えによって発生する外乱としてのモータトルクの変動発生を緩和することができる。
<変形例>
ところで、上述した実施の形態1のシステムにおいては、交流電動機11を、誘導電動機としているが、交流電動機11はこれに限定されるものではない。例えば、同期電動機としても良い。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
実施の形態2.
<全体構成>
次に、図5を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態のシステムは、図1に示す構成に、図5に示す速度フィードバック選択器20を適用することで実現することができる。図5は、本発明の実施の形態2に係る速度フィードバック選択器20の模式図である。
<特徴的構成>
上述した実施の形態1では、信号選択器21は、速度フィードバック実測値SP_F1を入力して常時監視する。これに対し、実施の形態2では、信号選択器21は、速度フィードバック実測値SP_F1と速度フィードバック推定値SP_F2との差である推定誤差ΔVを入力して常時監視することとした。どちらを選択するかは使用する速度センサと付随するアンプ等の性質に基づいて、速度センサの故障ができるだけ早く検出できる方を選択することが望ましい。
実施の形態2において、信号選択器21の異常検出手段は、速度フィードバック実測値SP_F1が正常であるか異常であるか(速度検出器12が正常に動作しているか故障しているか)を検出するために、推定誤差ΔVの絶対値|ΔV|が基準値未満であるか否かを判定する。
具体的には、実施の形態2では、図4のフローチャートに示すステップS110の判定が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、ステップS110において、|ΔV|<基準値の場合にステップS120の処理に進み、|ΔV|≧基準値の場合にステップS140の処理に進む。他のステップについては実施の形態1と同様である。
実施の形態2における交流電動機制御システムにおいても、実施の形態1と同様の動作を実現することができ、実施の形態1のシステムと同様の効果を得ることができる。
1 速度制御器
2 トルク制御器
3 磁束制御器
4 q軸電流制御器
5 d軸電流制御器
6 一次周波数演算器
7a、7b 座標変換回路
8 パルス発生回路
9 速度演算器
10 インバータ主回路
11 交流電動機
12 速度検出器
13 電流検出器
20 速度フィードバック選択器
21 信号選択器
22 演算器
23 時間遅れ(設定時間)
24 メモリ
30 制御装置
Id d軸電流基準
Id_F d軸電流
Iq q軸電流基準
Iq_F q軸電流
SP_F 速度フィードバック値
SP_F1 速度フィードバック実測値
SP_F2 速度フィードバック推定値
SW(A) A接点
SW(B) B接点
T トルク指令
Vd d軸電圧指令
Vq q軸電圧指令
ΔV 推定誤差

Claims (4)

  1. 電動機の回転軸の回転速度を検出する速度検出器と、
    前記速度検出器により検出された速度実測値をフィードバックして、前記速度実測値が速度目標値に近づくように、前記電動機の制御量を調整するセンサ付ベクトル制御手段と、
    前記電動機に供給される電流の大きさを検出する電流検出器と、
    前記電流検出器により検出された電流実測値に基づいて推定した前記電動機の速度推定値をフィードバックして、前記速度推定値が前記速度目標値に近づくように、前記電動機の制御量を調整するセンサレスベクトル制御手段と、
    前記速度実測値と前記速度推定値との差をフィードバック制御の推定誤差として記憶する推定誤差記憶手段と、
    前記速度実測値の異常を検出する異常検出手段と、
    前記速度実測値の異常を検出した場合に、前記センサ付ベクトル制御手段による制御から前記センサレスベクトル制御手段による制御へ切り替えると共に、異常検出前に前記推定誤差記憶手段に記憶された前記推定誤差を、制御切り替え後の前記電動機の制御量に加味するフィードバック制御切替手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 前記推定誤差記憶手段は、算出した前記推定誤差を設定時間の経過後に記憶すること、
    を特徴とする請求項1に記載の電動機の制御装置。
  3. 前記異常検出手段は、制御周期毎に検出される前記速度実測値の変化量が所定値以上の場合に、または、前記速度実測値の変化量が所定回数連続して変化しない場合に異常と判定すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の電動機の制御装置。
  4. 前記電動機は、誘導電動機であること、
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電動機の制御装置。
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