JP2018018925A - 接合構造体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】可撓性絶縁基板の一表面に設けられた電極層に接続用金属部材が接合され、全体としての強度がより高められた接合構造体の製造方法を提供する。【解決手段】一表面に電極層14が設けられた可撓性絶縁基板12と接続用金属部材16とが、前記電極層14を介して配置された積層体11に対し、ビーム径0.3mm以下に集光可能なレーザー光L0を前記可撓性絶縁基板側から照射して前記電極層14と前記接続用金属部材16とを溶接することを含み、前記電極層14は、前記可撓性絶縁基板12の表面に設けられた金属薄膜13と、前記金属薄膜13に積層され前記接続用金属部材に接合される金属厚膜15とを備え、前記可撓性絶縁基板12は、前記レーザー光L0に対する透過率が60%以上の樹脂からなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、接合構造体の製造方法に関する。
アルミナ等のセラミックス材料からなる基板上に、薄膜サーミスタを形成した温度センサが知られている。係る温度センサは、超小型で応答性が高いものの、基板を0.1mm程度に薄くすると非常に脆くなって壊れやすい。これに対し、基板として樹脂フィルムを用いたフィルム型サーミスタセンサは、非常に薄いうえにフレキシブルである。
フィルム型サーミスタセンサでは、樹脂フィルム上のサーミスタ材料層とリードフレームとが接続される。従来は、樹脂フィルム上にサーミスタ材料層と接続されたパターン電極を形成し、このパターン電極とリードフレームとがはんだ接合されていた。
従来のフィルム型サーミスタセンサは、はんだの融点(200℃程度)を超える高温環境下では接合部が溶融してしまい、パターン電極とリードフレームとの接合を維持するのが困難となる。高温用途の電子部品を製造するために、抵抗溶接やレーザー溶接が普及している。抵抗溶接では、リードフレームに電極を押しつけ、加圧しつつ電極間に通電して発熱させてパターン電極とリードフレームとを接合する。レーザー溶接では、レーザー光のエネルギーを利用してパターン電極とリードフレームとを接合する。
パターン電極とリードフレームとを接合するために、種々の手法が提案されている(特許文献1〜4参照)。
特許文献1には、パターン電極の反対側に配された絶縁性フィルムにビアホールを形成し、このビアホールに埋め込まれた金属材料とリードフレームとを溶接することが開示されている。
特許文献2には、絶縁性フィルムの表面に形成されたパターン電極の基端部に端子部を設け、この端子部に導電性樹脂接着剤等によりリードフレームを接続することが開示されている。
特許文献3には、品質に悪影響を与えることなく、フレキシブルプリントサーキット(FPC)を介して構成部品とは反対側からレーザー光を照射して、構成部品をFPCに実装するために、発振波長が532nmのレーザー光を照射する方法が開示されている。
特許文献4には、絶縁層または絶縁基板上にパターン形成された電極に溝部を設け、この溝部内にリードを埋め込んだ状態で側面と溝部との接触部分でレーザー溶接する方法が開示されている。
特開2014−116550号公報(請求項1) 特開2014−52228号公報(段落0025) 特開2009−94349号公報(請求項1) 特許第5560468号公報(請求項1)
しかしながら、上記特許文献に係る方法は、可撓性絶縁基板の表面に設けられたパターン電極等の電極層に、リードフレーム等の接続用金属部材を接合する方法としては、満足のいくものではなかった。
すなわち、特許文献1に記載されている方法では、パターン電極への悪影響を避けるためにはビアホールに所定の大きさが必要とされる。このため、構造が複雑となるのに加え製造コストが高い。特許文献2に記載されている導電性接着剤等の接着剤を用いる方法では、リードフレームとパターン電極との接合強度を十分に高めることができない。
FPCを介して構成部品とは反対側から発振波長が1064nmのレーザー光が照射されると導体とフィルムとの接着層に悪影響が及ぶことから、特許文献3では発振波長が532nmのレーザー光が用いられている。発振波長が532nmのレーザー光の吸収率が高いのは銅や金などである。このため、構成部品とFPCとの接合部には、銅や金を用いる必要がある。
電極に形成された溝部内にリードを埋め込む特許文献4の方法では、リードを埋め込むための溝部を有する電極が形成される。そのような電極を形成するには、溝部となる部分にめっき用レジストを施して保護して、めっき層を形成した後、めっき用レジストを除去する必要がある。このため、製造プロセスが煩雑になる。
パターン電極が非常に薄い場合には、レーザー溶接時の熱でパターン電極が蒸発してしまう。蒸発するのがパターン電極の一部であっても、パターン電極が非常に薄い場合には、リードフレームが深く溶け込めずに十分な接合強度が得られない。
樹脂フィルム上のパターン電極とリードフレームを抵抗溶接する場合、溶接用の電極が当接するのはリードフレーム側のみの片側スポット溶接になる。最低でも電極2本分のスペースが必要とされるため、小型化が困難である。さらに、パターン電極中を流れる電流による発熱で、溶接スポット間の電極と樹脂フィルムがダメージを受ける。
そこで本発明は、可撓性絶縁基板の一表面に設けられた電極層に接続用金属部材が接合され、全体としての強度がより高められた接合構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点は、一表面に電極層が設けられた可撓性絶縁基板と接続用金属部材とが、前記電極層を介して配置された積層体に対し、ビーム径0.3mm以下に集光可能なレーザー光を前記可撓性絶縁基板側から照射して前記電極層と前記接続用金属部材とを溶接することを含み、前記電極層は、前記可撓性絶縁基板の表面に設けられた金属薄膜と、前記金属薄膜に積層され前記接続用金属部材に接合される金属厚膜とを備え、前記可撓性絶縁基板は、前記レーザー光に対する透過率が60%以上の樹脂からなることを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、前記レーザー光は、発振波長が1064nmであることを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1または第2の観点に基づく発明であって、前記樹脂は、5重量%の重量が減少する熱分解温度(Td5)が230℃以上であることを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第3の観点に基づく発明であって、前記樹脂は、ポリイミド樹脂であることを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第1〜第4の観点のいずれかに基づく発明であって、前記金属厚膜を、3〜20μmの厚さで形成することを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第1〜第5の観点のいずれかに基づく発明であって、前記金属厚膜を、無電解Niめっきにより形成することを特徴とする。
本発明の第7の観点は、第6の観点に基づく発明であって、前記金属厚膜は、不純物の濃度が1wt%以下であることを特徴とする。
本発明の第8の観点は、第1〜第7の観点のいずれかに基づく発明であって、前記金属薄膜は、温度センサの薄膜サーミスタに接して設けられたパターン電極であることを特徴とする。
本発明の第9の観点は、第1〜第8の観点のいずれかに基づく発明であって、前記金属厚膜を前記金属薄膜の表面に部分的に設けることを特徴とする。
本発明の第1〜第9の観点の接合構造体の製造方法では、可撓性絶縁基板上に設けられた電極層に接続用金属部材を接合するにあたって、金属薄膜に金属厚膜を積層して電極層を構成し、ビーム径が0.3mm以下に集光可能なレーザー光を可撓性絶縁基板側から照射するのに加えて、該レーザー光に対する透過率が60%以上の樹脂により可撓性絶縁基板を構成することにより、電極層と接続用金属部材とを強固に接合することができる。
本発明の第2の観点の接合構造体の製造方法では、発振波長が1064nmのレーザー光を用いることにより、レーザー光のビーム径を小さくすることができ、微細溶接が可能である。
本発明の第3の観点の接合構造体の製造方法では、可撓性絶縁基板を構成する樹脂の5重量%の重量が減少する熱分解温度(Td5)が230℃以上であることにより、接合構造体を高温用途に適用することが可能となる。
本発明の第4の観点の接合構造体の製造方法では、可撓性絶縁基板を構成する樹脂がポリイミド樹脂であることにより、耐熱性を高めるとともに、可撓性絶縁基板をシート状として接合構造体全体の厚さを小さくすることができる。
本発明の第5の観点の接合構造体の製造方法では、電極層に含まれる金属厚膜を、3〜20μmの厚さで形成することにより、電極層と接続用金属部材とをより確実に接合することができる。
本発明の第6の観点の接合構造体の製造方法では、電極層に含まれる金属厚膜を無電解Niめっきで形成することにより、大面積や複雑な形状の被めっき物に対しても、均一な金属厚膜を低コストで設けることができる。
本発明の第7の観点の接合構造体の製造方法では、電極層に含まれる金属厚膜中の不純物の濃度が1wt%以下であることにより、金属厚膜の融点の低下を抑制して、接続用金属部材と確実に接合することができる。
本発明の第8の観点の接合構造体の製造方法では、金属薄膜が温度センサの薄膜サーミスタに接して設けられたパターン電極であることにより、温度センサにおける接合部を強化することができる。
本発明の第9の観点の接合構造体の製造方法では、金属薄膜の表面に部分的に金属厚膜を設けるので、接続用金属部材が溶接された後に、パターン電極に相当する領域全体の厚さが増大するのを回避することができる。
実施形態に係る接合構造体の製造方法を説明する縦断面図である。 実施形態の方法により製造された接合構造体の縦断面図である。 レーザー光の照射痕部分の断面の顕微鏡写真である。 実施形態の方法を適用して製造した温度センサを説明する図であり、図4Aは平面図、図4Bは側面図である。 温度センサの製造工程を説明する図であり、図5Aは平面図、図5Bは図5AにおけるA−A断面図である。 図5に続く状態を示す図であり、図6Aは平面図、図6Bは図6AにおけるA−A断面図である。 図6に続く状態を示す図であり、図7Aは平面図、図7Bは図7AにおけるA−A断面図である。 図7AにおけるB−B断面の部分拡大図であり、図8Aは端子部の表面に金属厚膜を設けた状態の断面図、図8Bはリードフレームをレーザー溶接する状態を説明する断面図である。 図7に続く状態を示す図であり、図9Aは平面図、図9Bは側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.全体構成
図1に示すように、本実施形態においては、一表面に電極層14が設けられた可撓性絶縁基板12と接続用金属部材16とが、電極層14を介して配置された積層体11に対し、可撓性絶縁基板側12から所定のレーザー光L0を照射する。照射されるレーザー光L0は、ビーム径を0.3mm以下に集光可能なレーザー光である。
レーザー光L0のビーム径が大きすぎる場合には、可撓性絶縁基板12が広い範囲で融解するため、電極層14においてもダメージを受ける領域が増大する。またビーム径が大きすぎる場合には、レーザー光L0が分散してしまう。レーザー光L0のビーム径が0.3mm以下であれば、レーザー光L0のエネルギーが集中する。このようなレーザー光L0を照射することによって、可撓性絶縁基板12の制限された領域の直下における電極層14および接続用金属部材16が溶融するので、微細溶接が可能となる。
レーザー光L0のビーム径が0.3mm以下であれば、溶接に必要な出力を抑えることができる。その結果、製造における、生産工程の均等なタイミングを図るための工程作業時間、いわゆるタクトタイムの短縮も可能となる。
可撓性絶縁基板12側から照射されるレーザー光L0のビーム径は、0.2mm以下に集光可能であることが好ましく、0.1mm以下に集光可能であることがより好ましい。レーザー光L0のビーム径が0.1mm以下に集光可能な場合、レーザー出力は、100〜200W程度とすることができる。
レーザー溶接では、レーザー発振器で増幅されたレーザーをフォーカスレンズで収束させることにより、大きなエネルギーを得ることができる。一般的には、集光地点のビーム径dは、レンズに入射するビーム径Dとレンズの焦点距離fを用いて、下記数式(1)で表される。
d=A・λf/D 数式(1)
上記数式(1)中、Aは定数であり、λはレーザーの波長である。本実施形態で要求されるエネルギーのレーザー光を発生する装置の場合、一般的なレーザー光の最小ビーム径は0.08mmとされている。したがって、本実施形態において照射されるレーザー光L0のビーム径の下限は、0.08mm程度である。
YAGレーザー(波長1064nm)や半導体レーザー(波長800〜980nm)を光源として用いて、ビーム径が0.1mm以下のレーザー光を照射することができる。YAGレーザーは、低コストであるのに加え、パルス発振で任意の波形を自由に設定することができる。しかも、YAGレーザーは、ファイバーの伝達損失が少ないことから、本実施形態で用いられるレーザー光源として好ましい。
レーザー光L0が照射される可撓性絶縁基板12は、このレーザー光L0に対する透過率が60%以上の樹脂で構成される。可撓性絶縁基板12を透過するレーザー光L1が、可撓性絶縁基板12に照射されたレーザー光L0の60%以上であれば、レーザー光L1のエネルギーを、電極層14と接続用金属部材16との接合に有効に用いることができる。可撓性絶縁基板12は、照射されるレーザー光L0の70%以上を透過できることが好ましく、80%以上を透過できることがより好ましい。
可撓性絶縁基板12を構成する樹脂は、5重量%の重量が減少する熱分解温度(Td5)が230℃以上であることが好ましい。熱分解温度は、例えば示唆熱分析(Differential Thermal Analysis: DTA)により求めることができる。可撓性絶縁基板12として、熱分解温度(Td5)が230℃以上の樹脂を用いることにより、使用温度が200℃以上の温度センサの製造にも適用することが可能となる。樹脂のTd5は、250℃以上であることがより好ましく、260℃以上であることが最も好ましい。
本実施形態においては、可撓性絶縁基板12として、7.5〜125μm程度の厚さのポリイミド樹脂シートを用いる。可撓性絶縁基板12は、7.5〜125μm程度の厚さを有していれば、接合構造体10に要求される強度と可撓性を両立することができる。ポリイミド樹脂シートは、可撓性に加えて、高い耐熱性を備えている。しかも、ポリイミド樹脂は、発振波長1064nmのレーザー光L0に対する透過率が80%以上であることから、可撓性絶縁基板12の材質として特に好ましい。
レーザー光L0が照射されることによって、図1に示すように、可撓性絶縁基板12に変質した領域28が生じる。変質した領域28は、レーザー照射痕20の一部である。上述したとおり本実施形態においては、照射されたレーザー光L0の80%以上が、透過レーザー光L1として可撓性絶縁基板12を透過する。透過レーザー光L1は、電極層14を経て接続用金属部材16に達する。
電極層14は、可撓性絶縁基板12の表面に形成された金属薄膜13と、金属薄膜13に積層され接続用金属部材16に接合される金属厚膜15とを含む。金属薄膜とは、厚さが1000nm以下の金属膜をさし、金属厚膜とは、厚さが3μm以上の金属膜をさす。金属薄膜13および金属厚膜15は、いずれも透過レーザー光L1を吸収することが望まれる。Fe,Ni,Crなどは、発振波長1064nmのレーザー光の吸収率が高い金属として知られている。
金属薄膜13は、例えば、温度センサの薄膜サーミスタのような所定の対象と導通を確保する目的で設けられる。このため、金属薄膜13の厚さは1000nm以下程度で十分である。本実施形態においては、50〜1000nm程度の厚さのAu層をスパッタリング法により成膜して金属薄膜13とする。
金属厚膜15は、接続用金属部材16との接合を確保するために、金属薄膜13に積層される。金属厚膜15が薄すぎる場合には、接続用金属部材16との強固な接合を確保するのが困難になる。一方、金属厚膜15が厚すぎる場合には、金属厚膜15が剥離しやすくなる。金属厚膜15の厚さが3〜20μm程度であれば、こうした不都合を回避することができる。金属厚膜15の厚さは、5〜15μm程度がより好ましい。本実施形態においては、金属厚膜15は、5〜15μm程度の厚さのNiめっき層とする。
Niめっき層からなる金属厚膜15と接合される接続用金属部材16としては、例えばステンレススチール(以下、SUSと称する)製のリードフレームを用いることができる。SUS製リードフレームの厚さは、一般的には、50〜150μm程度である。
金属厚膜15としてのNiめっき層は、無電解Niめっきにより形成することが好ましい。無電解Niめっきは、大面積や複雑な形状の被めっき物に対しても均一なめっき層を形成することができる。しかも、無電解Niめっきは、電解Niめっきに比べ低コストである。Niめっき層中の不純物の濃度は、1wt%以下であることが好ましい。不純物の濃度は、例えば電子線マイクロアナライザ(Electron Probe Micro Analyzer: EPMA)分析により求めることができる。不純物としては、例えばリンおよびボロンが挙げられる。一般的に、めっき層は、含有される不純物の濃度が高くなると融点が低下する傾向にある。不純物の濃度が1%以下のNiめっき層15は、純Niと同等の1450℃程度の融点を維持できるので、接続用金属部材16と確実に接合することができる。
可撓性絶縁基板12を透過したレーザー光L1の作用によって、図2に示すように、電極層14には変質した領域24が生じる。接続用金属部材16にも、電極層14に接する側に変質した領域22が生じる。これらの変質した領域22,24と、可撓性絶縁基板12における変質した領域28とを含む領域20は、レーザー照射痕に相当する。
電極層14の変質した領域24と接続用金属部材16の変質した領域22との界面では、金属厚膜15と接続用金属部材16とが溶融して一体化層26が形成される。本実施形態においては、一体化層26はSUSとNiとを含む合金からなる。一体化層26には、Auが含まれる場合もある。図2中に参照符号26aとして示されるように、一体化層26は、レーザー照射痕20の周囲の電極層14と接続用金属部材16との界面にも形成されることもあるが、レーザー照射痕20の周囲の領域26aは必ずしも必須ではない。金属薄膜15と接続用金属部材16との界面に一体化層26が形成されていれば、接続用金属部材16と電極層14との接合は達成される。
レーザー照射痕20は、接続用金属部材16の厚さ方向の全体にわたって存在する必要はない。電極層14との接合が確保できる一体化層26が形成されていれば、図2に示すように接続用金属部材16の厚さ方向に未変質の領域が存在しても構わない。
2.作用および効果
本実施形態の方法では、可撓性絶縁基板12を介してレーザー光L0を照射して、電極層14と接続用金属部材16とを溶接し、これらを接合して接合構造体10を製造する。電極層14と接続用金属部材16とは、可撓性絶縁基板12を透過したレーザー光L1の作用により接合されるので、接合構造体10は、絶縁フィルムに金属材料を埋め込む場合よりも容易に製造することができる。
レーザー光L0は、ビーム径が0.3mm以下に集光可能であるので、微細溶接が達成できる。照射されたレーザー光L0の60%以上が可撓性絶縁基板12を透過できるので、電極層14と接続用金属部材16との溶接に効率よく用いられる。
しかも、電極層14は、金属薄膜13に積層された金属厚膜15を備えている。透過レーザー光L1の作用によって、金属厚膜15と接続用金属部材16とが溶融して一体化することから、接続用金属部材16と電極層14とは強固に接合される。金属厚膜15より融点の高い金属からなる接続用金属部材16を用いる場合には、透過レーザー光L1の作用により金属厚膜15が十分に溶融するので、接続用金属部材16と電極層14との接合はよりいっそう確実になる。
レーザー光L0を可撓性絶縁基板12側に照射して、電極層14と接続用金属部材16とを接合するので、抵抗溶接によりこれらを接合する場合とは異なって、接合に必要な面積を小さくすることができる。このようにして製造された接合構造体10は、はんだが用いられていないので、高温環境下で使用しても電極層14と接続用金属部材16との接合は確実に保たれる。本実施形態の方法を適用して製造された温度センサは、高温環境下でも温度測定が可能となる。
本実施形態の方法によって、接続用金属部材16と電極層14とを強固に接合できることから、全体としての強度が向上した接合構造体10を製造することが可能となった。
3.変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施形態では、可撓性絶縁基板12としてポリイミド樹脂シートを用いたが、ポリイミド樹脂シートの他、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂等を用いることもできる。
電極層14を構成する金属薄膜13の厚さ、用いる金属は、適宜変更することができる。Au層の厚さは、50〜1000nmの範囲で適宜選択することができる。Au層の下層に5〜100nmのCr層またはNiCr層を設けてもよい。所定の厚さの金属薄膜13が得られれば、スパッタリング法以外の方法により、可撓性絶縁基板12の表面に金属薄膜13を成膜することもできる。
金属薄膜13に積層される金属厚膜15は、Niの他、Cr,Au,またはPt等を用いてもよい。金属厚膜15は、金属薄膜13に積層されていれば、接続用金属部材16との接合を確保することができる。金属厚膜15の厚さは、接続用金属部材16の厚さ等に応じて適宜選択することができる。所定の厚さの金属厚膜15が得られれば、めっき以外の方法により金属厚膜15を成膜してもよい。
上述の実施形態では、接続用金属部材16としてリードフレームを用いたが、リードフレームの他、導線などの接続用金属部材16を用いることもできる。また、接続用金属部材16を形成するための金属としてSUSを用いたが、可撓性絶縁基板12を透過したレーザー光L1を吸収して溶融し、金属厚膜15と一体化層26を形成できる任意の金属を用いることができる。SUS以外で使用可能な接続用金属部材16の材質としては、例えば、CuおよびNiが挙げられる。
接続用金属部材16と金属厚膜15とは、接続用金属部材16の融点が、金属厚膜15の融点よりも高くなるように、金属の組み合わせを選択することが望まれる。
レーザー照射痕20においては、可撓性絶縁基板12、電極層14、および接続用金属部材16が完全に埋められていることが、必ずしも必須ではない。レーザー光L0の作用により、可撓性絶縁基板12の一部が蒸発したり、透過レーザー光L1の作用により、電極層14や接続用金属部材16の一部が蒸発して、レーザー照射痕20の一部に空隙が生じていてもよい。
接続用金属部材16と電極層14との界面では、レーザー照射痕20の周囲に一体化層の一部26aが存在する(図2参照)。レーザー照射痕20の一部に空隙が生じている場合であっても、レーザー照射痕20の周囲の接続用金属部材16と電極層14との界面に、一体化層の一部26aが存在することによって、接続用金属部材16と電極層14とが接合される。
4.実施例
レーザー溶接により、可撓性絶縁基板上の電極層に接合用金属部材を溶接して接合構造体を作製し、接合部分(レーザー照射痕)を観察した。
可撓性絶縁基板としては、厚さ50μmのポリイミド樹脂シートを用いた。このポリイミド樹脂シートの上に、スパッタリング法によりAu層を200nmの厚さで成膜して金属薄膜を形成した。金属薄膜上には、Niめっき層を10μmの厚さで成膜して金属厚膜を形成した。Niめっき層中のリン濃度は、1wt%以下であることがEPMA分析により確認された。金属薄膜と金属厚膜とによって、電極層が構成される。
電極層の上には、接続用金属部材としてのSUS製リードフレーム(厚さ80μm)を配置し、図1に示したように可撓性絶縁基板側からレーザー光を照射した。レーザー光の照射条件は、ビーム径0.1mm、出力300W、照射時間1msとした。これにより、接続用金属部材と金属厚膜とを接合して接合構造体を作製した。
図3には、得られた接合構造体における接合部分(レーザー照射痕)の断面顕微鏡写真を示す。図3に示すように、接続用金属部材16が、可撓性絶縁基板12の表面に設けられた電極層14に、レーザー照射痕20の領域で接合されている。すでに説明したとおり、電極層14は、金属薄膜13と、この上に積層された金属厚膜15とを含む。レーザー照射痕20においては、可撓性絶縁基板12に変質した領域28が生じている。このレーザー照射痕20においては、電極層14と接続用金属部材16との界面で共に溶融して、一体化層26が形成されている。こうして形成された一体化層26が、電極層14と接続用金属部材16との接合に寄与する。
明確には示されていないが、レーザー照射痕20においては、電極層14が変質した領域24、および接続用金属部材16が変質した領域22が存在する。
5.温度センサへの応用
本実施形態の方法を用いて、図4A,図4Bに示すような温度センサにおけるパターン電極とリードフレームとを接合することができる。
図示する温度センサ30は、一対のリードフレーム16Aと、一対のリードフレーム16Aに接続されたセンサ部33と、一対のリードフレーム16Aに固定されて一対のリードフレーム16Aを保持する絶縁性の保持部34とを備えている。保持部34は、取り付け用の開孔34aを有している。一対のリードフレーム16Aは、図2に示した接合構造体10における接続用金属部材16に相当する。
一対のリードフレーム16Aは、銅系合金、鉄系合金またはステンレス等の合金で形成され、樹脂製の保持部34によって一定間隔を保持した状態で支持されている。一対のリードフレーム16Aは、保持部34内で一対のリード線35に接続されている。
センサ部33は、絶縁性フィルム12Aを備えたフィルム型サーミスタセンサである。絶縁性フィルム12Aとしては、厚さ7.5〜125μmのポリイミド樹脂シートが用いられる。絶縁性フィルム12Aは、接合構造体10における可撓性絶縁基板12に相当する。
絶縁性フィルム12Aの表面には、サーミスタ材料でパターン形成された薄膜サーミスタ部37が設けられている。薄膜サーミスタ部37の上には、パターン化された一対の櫛型電極38が形成されている。一対の櫛型電極38に接続するように、一対のパターン電極13Aが絶縁性フィルム12Aの表面に形成されている。薄膜サーミスタ部37および櫛型電極38は、絶縁性の保護膜40で覆われている。
薄膜サーミスタ部37を形成するサーミスタ材料は、一般式:TixAlyNz(0.70≦y/(x+y)≦0.95、0.4≦z≦0.5、x+y+z=1)で示される金属窒化物である。この金属窒化物は、六方晶系のウルツ鉱型の単相の結晶構造を有する。薄膜サーミスタ部37の厚さは、一般的には10〜1000nm程度である。
一対の櫛型電極38は、薄膜サーミスタ部37上で互いに対向状態に配されて交互に櫛部(図示せず)が並んだ櫛型パターンに形成されている。櫛型電極38は、膜厚5〜100nmのCrまたはNiCrからなる下地層と、膜厚50〜1000nmのAu層との積層構造である。
一対のパターン電極13Aは、先端が櫛型電極38に接続される。一対のパターン電極13Aの基端は、リードフレーム16Aに接合される端子部となる。パターン電極13Aは、櫛型電極58と同様に、膜厚5〜100nmのCrまたはNiCrからなる下地層と、膜厚50〜1000nmのAu層との積層構造である。パターン電極13Aは、接合構造体10における金属薄膜13に相当する。
一対のパターン電極13Aのそれぞれの端子部には、5〜15μmの厚さのNiめっき層(図示せず)を介してリードフレーム16Aが接合されている。パターン電極13Aの端子部とリードフレーム16Aとの間に介在するNiめっき層は、接合構造体10における金属厚膜15に相当する。
パターン電極13Aの端子部に接合された一対のリードフレーム16Aは、薄膜サーミスタ部37を間に挟んで絶縁性フィルム12Aの表面上に延び、絶縁性フィルム12Aに接着されている。薄膜サーミスタ部37、パターン電極13Aおよびリードフレーム16Aが設けられた絶縁性フィルム12Aの表面は、全体が絶縁性の保護シート41で覆われている。
温度センサ30は、絶縁性フィルム12A上にパターン電極13A等を形成してセンサ部33を得、パターン電極13Aの端子部に、金属厚膜(図示せず)を介してリードフレーム16Aを接合することにより製造することができる。以下に、温度センサ30の製造方法を具体的に説明する。センサ部33における絶縁性フィルム12Aとしては、厚さ50μmのポリイミド樹脂シートを用いる。
センサ部33の作製にあたっては、まず、絶縁性フィルム12Aの上に、図5A、図5Bに示すような薄膜サーミスタ部37を形成する。薄膜サーミスタ部37は、絶縁性フィルム12Aの全面にTixAlyNz(x=0.09、y=0.43、z=0.48)合金膜を成膜し、成膜されたTixAlyNz合金膜をパターニングすることによって得られる。
TixAlyNz合金膜は、Ti−Al合金スパッタリングターゲットを用いた反応性スパッタリングにより成膜することができる。到達真空度5×10−6Pa、スパッタガス圧0.4Pa、ターゲット投入電力(出力)200Wで、Arガス+窒素ガスの混合ガス雰囲気下、窒素ガス分率を20%の条件でスパッタリングを行なうことで、200nmの厚さのTixAlyNz合金膜が成膜される。
成膜されたTixAlyNz合金膜の上にレジスト液をバーコーターで塗布し、110℃で90秒間のプリベークを行なってレジスト膜を形成する。レジスト膜の所定の領域に露光を施し、レジスト膜の不要部分を現像液で除去する。さらに、150℃で5分間のポストベークを行なってレジストパターンを得る。
レジストパターンをマスクとして用い、市販のTiエッチャントでウェットエッチングを行なって、TixAlyNz合金膜の不要部分を除去する。レジストパターンを剥離して、絶縁性フィルム12Aの所定の位置に、所定の形状の薄膜サーミスタ部37が得られる(図5A,図5B)。
サーミスタ部37が設けられた絶縁性フィルム12Aの上には、図6Aに示すように、一対の櫛形電極38およびパターン電極13Aといった導電性膜を形成する。図6Bに示すように、一対の櫛型電極38は、薄膜サーミスタ部37に接続して薄膜サーミスタ部37を覆うように設けられる。導電性膜を形成するには、まず、Cr層(厚さ20nm)およびAu層(厚さ200nm)をスパッタリング法により順次成膜して、金属積層膜を得る。
金属積層膜の上にレジスト液をバーコーターで塗布し、110℃で90秒間のプリベークを行なってレジスト膜を形成する。レジスト膜の所定の領域に露光を施し、レジスト膜の不要部分を現像液で除去する。さらに、150℃で5分間のポストベークを行なって、レジストパターンを得る。
レジストパターンをマスクとして用い、市販のAuエッチャントおよびCrエッチャントにより順次ウェットエッチングを行なって、金属積層膜の不要部分を除去する。レジストパターンを剥離して、複数の櫛部38aを有する一対の櫛型電極38、およびそれぞれの櫛形電極38に接続したパターン電極13Aが得られる。一対の櫛形電極38は、櫛部38a同士が互い違いになるように対向して形成されている。パターン電極13Aの基端は、リードフレーム(図示せず)に接続される端子部13Bとなる。
一対の櫛形電極38およびパターン電極13Aは、絶縁性フィルム12Aと薄膜サーミスタ部37との間に設けることもできる。この場合には、薄膜サーミスタ部37を形成する前の絶縁性フィルム12A上に、上述したような金属積層膜を形成してウェットエッチングを行なえばよい。
薄膜サーミスタ37に接続された櫛形電極38を覆って、図7A,図7Bに示すように絶縁性の保護膜40を形成する。絶縁性の保護膜40としては、例えば20μmの厚さのポリイミド膜を用いることができる。ポリイミド膜は、ポリイミドワニスを印刷法により塗布し、250℃で30分間キュアして得られる。こうして、絶縁性フィルム12A上に薄膜サーミスタ部37、櫛形電極38およびパターン電極13Aが設けられたセンサ部33が作製される。
センサ部33上のパターン電極13Aの端子部13Bには、図8Aに示すようにNiめっき層15Aからなる金属厚膜を、10μmの厚さで形成する。Niめっき層15A中のリン濃度は、1wt%以下であることが好ましい。Niめっき層15A中のリン濃度は、EPMA分析により求めることができる。図8Aに示すように、絶縁性フィルム12Aの表面に設けられたパターン電極13A(金属薄膜)の端子部13Bと、Niめっき層15A(金属厚膜)との積層構造によって電極層14Aが構成される。
Niめっき層15Aの上には、図8Bに示すようにリードフレーム16A(厚さ80μm)を配置し、絶縁性フィルム12A側からレーザー光LOを照射する。レーザー照射にあたっては、例えばビーム径0.1mm、出力300WのYAGレーザー光(発振波長1064nm)を、絶縁性フィルム12A側から照射する。レーザー光の照射時間は、1msとすることができる。
レーザー光の照射によって、図9A,図9Bに示すように、保持部34に保持された一対のリードフレーム16Aが絶縁性フィルム12A上に設けられて、センサ部33に接続される。リードフレーム16Aは、溶接によりセンサ部33における電極層(図示せず)に接合される。
図2を参照して説明したように、レーザー光が照射された部分では、絶縁性フィルム12Aの表面からリードフレーム16Aに向けてレーザー照射痕(図示せず)が形成される。レーザー照射痕においては、絶縁性フィルム12Aおよび電極層14Aとともに、リードフレーム16Aの電極層14A側が変質する。Niめっき層15Aとリードフレーム16Aとの界面には、一体化層(図示せず)が形成される。
センサ部33においては、一対のリードフレーム16Aが設けられた絶縁性フィルム12Aの表面に保護シート41を貼り付ける。保護シート41としては、接着剤付きのポリイミドフィルムを用いることができる。こうして、図4A,図4Bに示した温度センサ30が得られる。
上述したとおり、温度センサ30は、一対のパターン電極13A(金属薄膜)のそれぞれの端子部13Bに、Niめっき層15A(金属厚膜)を介したレーザー溶接によってリードフレーム16Aが接合されている。Niめっき層15Aが介在することで接合部の強度をより高めることができ、高温環境下でも良好に使用することが可能である。
金属厚膜としてのNiめっき層15Aは、パターン電極13Aの全表面ではなく、端子部13Bに5〜15μmの厚さで部分的に設けられているので、パターン電極13A全体の厚さが増大して熱容量が増加することはない。したがって、センサ部33の応答性が低下するといった問題は避けることができる。しかも、平坦な測定面が得られることから、温度測定の精度も向上する。また、抵抗溶接の場合よりも溶接に必要な面積が小さくなるので、電池形状の選択の自由度が広がる。
なお、温度センサの他にも、サーミスタを用いた湿度センサ等においても、金属厚膜を介して接続用金属部材としてのリードフレームと、金属薄膜としてのパターン電極とをレーザー溶接により接合することによって、同様の効果が得られる。
10 接合構造体
12 可撓性絶縁基板
13 金属薄膜
14 電極層
15 金属厚膜
16 接続用金属部材
L0 レーザー光
20 溶融スポット
22 接続用金属部材が変質した領域
24 電極層が変質した領域
26 一体化層
28 可撓性絶縁基板が変質した領域
30 温度センサ
33 センサ部
34 保持部
35 リード線
37 薄膜サーミスタ部
38 櫛形電極
40 保護膜
41 保護フィルム

Claims (9)

  1. 一表面に電極層が設けられた可撓性絶縁基板と接続用金属部材とが、前記電極層を介して配置された積層体に対し、ビーム径0.3mm以下に集光可能なレーザー光を前記可撓性絶縁基板側から照射して前記電極層と前記接続用金属部材とを溶接することを含み、
    前記電極層は、前記可撓性絶縁基板の表面に設けられた金属薄膜と、前記金属薄膜に積層され前記接続用金属部材に接合される金属厚膜とを備え、
    前記可撓性絶縁基板は、前記レーザー光に対する透過率が60%以上の樹脂からなる
    ことを特徴とする接合構造体の製造方法。
  2. 前記レーザー光は、発振波長が1064nmであることを特徴とする請求項1記載の接合構造体の製造方法。
  3. 前記樹脂は、5重量%の重量が減少する熱分解温度(Td5)が230℃以上であることを特徴とする請求項1または2記載の接合構造体の製造方法。
  4. 前記樹脂は、ポリイミド樹脂であることを特徴とする請求項3記載の接合構造体の製造方法。
  5. 前記金属厚膜を、3〜20μmの厚さで形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の接合構造体の製造方法。
  6. 前記金属厚膜を、無電解Niめっきにより形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の接合構造体の製造方法。
  7. 前記金属厚膜は、不純物の濃度が1wt%以下であることを特徴とする請求項6記載の接合構造体の製造方法。
  8. 前記金属薄膜は、温度センサの薄膜サーミスタに接して設けられたパターン電極であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の接合構造体の製造方法。
  9. 前記金属厚膜を、前記金属薄膜の表面に部分的に設けることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の接合構造体の製造方法。
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