以下、消費者が購入しようとする販売商品に関連する関連商品の情報を提供でき、かつ、その情報提供による効果を把握できる商品販売入力支援装置及びこの装置を用いた商品販売処理システムの実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施形態は、販売商品に関連する関連商品の情報として、レコメンド商品の情報を提供する場合を例示する。レコメンド商品は、販売商品に対して店あるいは製造業者が推奨する商品である。例えば、販売商品と組み合わせることによってメリットがある商品である。
またこの実施形態は、上述した商品販売入力支援装置を含む商品データ入力システムと電子レシートシステムとを連携させる商品販売処理システムを例示する。商品データ入力システムは、消費者が無線通信機能を有する情報端末とともに売場を回り、購入しようとする販売商品のデータを自ら情報端末に入力することで、キャッシャによる商品登録操作を簡略化したセルフ式のシステムである。電子レシートシステムは、レシートに記載される情報(レシートデータ)を電子化し、この電子化されたレシートデータを、インターネット等を介して情報端末にダウンロードすることで、消費者がレシートを電子的に受け取れるようにしたシステムである。
[商品販売処理システムの説明]
図1は、上記商品販売処理システムが導入された小売店舗100を示す模式図であり、図2は、上記商品販売処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図1及び図2に示すように、商品販売処理システムは、小売店舗100内に、対面式のPOS(Point Of Sales)装置10、セルフ式のPOS装置20及び中継器30を備える。また、図2に示すように、商品販売処理システムは、店舗サーバ40、セルフ登録支援サーバ(以下、支援サーバと称する)50及びルータ60を小売店舗100内に備える。そして商品販売処理システムは、小売店舗100内にLAN(Local Area Network)70を形成し、このLAN70に、POS装置10,20、中継器30、店舗サーバ40、支援サーバ50及びルータ60をそれぞれ接続する。LAN70は、有線であってもよいし、無線であってもよい。ルータ60は、LAN70とネットワーク200との間のデータ通信を中継する。
電子レシートサーバ80がネットワーク200に接続される。電子レシートサーバ80は、電子化されたレシートデータを保存する。そしてネットワーク200に接続される情報処理装置210から電子レシートサーバ80にアクセスすることで、消費者が情報処理装置210から電子化されたレシートデータを閲覧可能とする。情報処理装置210は、パソコン、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等である。ネットワーク200は、例えばインターネット、移動通信網等である。
なお、図2では、商品販売処理システムを1店舗だけ示すが、ネットワーク200には複数の小売店舗100の商品販売処理システムが接続される。そして、各小売店舗100の商品販売処理システムは、電子レシートサーバ80を共同で使用する。
[POS装置(決済装置)の説明]
図1に示すように、対面式のPOS装置10は、会計場1のチェックアウトカウンタ2に沿って設置され、キャッシャ3によって操作される。POS装置10は、チェックアウトカウンタ2に設けられたスキャナ11を含む。スキャナ11も、キャッシャ3によって操作される。キャッシャ3は、会計に来た消費者4とチェックアウトカウンタ2を挟んで対峙する。キャッシャ3は、消費者4が買い上げる商品5のバーコードをスキャナ11に読み取らせる。スキャナ11は、バーコードを読み取って得たバーコードデータをPOS装置10へと送る。POS装置10は、スキャナ11から送られてきたバーコードデータから商品5を特定し、この商品5の販売点数、販売金額等をトランザクションエリアに登録処理する。また、POS装置10は、トランザクションエリアに登録処理した商品5の商品名、販売点数、販売金額やその合計金額等をディスプレイ13に表示する。ディスプレイ13には、オペレータ用のディスプレイ13aと消費者4用のディスプレイ13bとがある。
消費者4が買い上げる商品5の登録処理を終えると、キャッシャ3は、POS装置10に支払データを入力する。例えばキャッシャは、キーボード12を操作して、消費者からの預かり金額を入力する。POS装置10は、支払データを基に消費者4との商取引を決済処理する。この決済処理の過程で、POS装置10はプリンタ14を駆動し、商取引の明細をレート用紙に印刷したレシート(以下、紙レシートと称する)を発行する。ただし、消費者4が電子レシート会員である場合、紙レシートの発行は任意である。
セルフ式のPOS装置20は、会計場1に設置され、消費者4によって操作される。POS装置20は、スキャナ21、タッチパネル22、自動釣銭機23、レシート印刷用のプリンタ24等を備える。消費者4は、POS装置20の正面に立ち、自らが買い上げる商品5のバーコードをスキャナ21に読み取らせる。POS装置20は、スキャナ21で読み取ったバーコードから商品5を特定し、この商品5の販売点数、販売金額等をトランザクションエリアに登録処理する。また、POS装置20は、トランザクションエリアに登録処理した商品5の商品名、販売点数、販売金額やその合計金額等をタッチパネル22に表示する。
商品5の登録処理を終えると、消費者4は、POS装置20に支払データを入力する。例えば消費者4は、タッチパネル22を操作して、支払い方法を選択する。そして、現金支払いを選択した場合には、消費者4は、自動釣銭機23に現金を投入する。電子マネー支払いを選択した場合には、消費者4は、図示しないリーダ・ライタに電子マネーカードを翳す。POS装置20は、支払データを基に消費者4との商取引を決済処理する。この決済処理の過程で、POS装置20はプリンタ24を駆動し、商取引の内容を印刷した紙レシートを発行する。ただし、消費者4が電子レシート会員である場合、紙レシートの発行は任意である。
なお、POS装置20における支払い方法には、クレジット払い、あるいは商品券払いなどの他の方法が上記の方法に代えて、あるいは追加して含まれてもよい。POS装置10における支払い方法も、電子マネー払い、クレジット払い、あるいは商品券払いなどの他の方法が現金払いに代えて、あるいは追加して含まれてもよい。
このようなPOS装置10,20は、決済装置または商品販売データ処理装置と称される。
図3は、POS装置10,20の要部構成を示すブロック図である。POS装置10,20は、プロセッサ101、メインメモリ102、補助記憶デバイス103、通信インターフェース104及びI/O(Input / Output)インターフェース105等を備える。プロセッサ101と、メインメモリ102、補助記憶デバイス103、通信インターフェース104及びI/Oインターフェース105とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路106によって接続される。
POS装置10,20は、プロセッサ101、メインメモリ102及び補助記憶デバイス103と、これらを接続するシステム伝送路106とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ101は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ101は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POS装置10,20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ102は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ102は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ102は、プロセッサ101が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ102は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ101によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。ワークエリアは、トランザクションエリアを含む。トランザクションエリアは、1商取引として売買される商品の販売データ及びその商取引の決済データを格納する領域である。
補助記憶デバイス103は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス103は、例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)などである。補助記憶デバイス103は、プロセッサ101が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ101での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス103は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース104は、LAN70を介して接続される店舗サーバ40、支援サーバ50等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
I/Oインターフェース105は、種々の入出力デバイスとの間で行うデータ通信のインターフェースである。対面式のPOS装置10の場合、スキャナ11、キーボード12、オペレータ用のディスプレイ13a、消費者用のディスプレイ13b、プリンタ14等がI/Oインターフェース105に接続される。セルフ式のPOS装置20の場合、スキャナ21、タッチパネル22、自動釣銭機23、プリンタ24等がI/Oインターフェース105に接続される。
1つの小売店舗100に設置される対面式のPOS装置10及びセルフ式のPOS装置20の台数は、特に限定されない。小売店舗100の規模あるいはその店内のレイアウト等を考慮して、必要な台数が設置される。また、必ずしも対面式のPOS装置10とセルフ式のPOS装置20との両方が設置される必要はない。いずれか一方のPOS装置10または20が会計場1に設置されて、商品販売処理システムを構成してもよい。
各POS装置10,20は、補助記憶デバイス103でPOSIDを記憶する。各POS装置10,20は、メインメモリ102でPOSIDを記憶してもよい。POSIDは、各POS装置10,20に対して固有な情報である。POSIDは、各POS装置10,20の間で重複しない。店舗サーバ40及び支援サーバ50は、POSIDによってLAN70に接続された各POS装置10,20を識別する。
各POS装置10,20には、自らのPOSIDを表すバーコード7が表記される。例えば図1に示すように、対面式のPOS装置10の場合には、スキャナ11のキャッシャ3が操作する面とは反対側、すなわち消費者4側にバーコード7が表記される。セルフ式のPOS装置20の場合には、消費者4と対峙する筐体の正面側にバーコード7が表記される。なお、図1に示すバーコード7の位置は、あくまでも一例である。バーコード7の位置は、特に限定されない。また、バーコード7の代わりに二次元データコードを用いてもよい。
[店舗サーバの説明]
店舗サーバ40は、図2に示すように、商品データベース41とレコメンドデータベース42とを備える。商品データベース41には、小売店舗100で販売される商品毎に、図4に示すデータ構造の商品データレコード41Rが格納される。商品データレコード41Rは、商品コード、商品名、価格、レコメンド情報、レコメンドコードを含む。
商品コードは、各商品5に対して固有な情報である。商品コードは、各商品5の間で重複しない。各商品5には、自らの商品コードを表すバーコードが付される。このバーコードをスキャナ11,21で読み取ることによって、各POS装置10,20は、その商品5の販売データをトランザクションエリアに登録処理する。
商品名及び価格は、対応する商品コードで特定される商品5の名称及び単価である。
レコメンド情報は、対応する商品コードで特定される商品5をレコメンド商品として紹介するための情報である。例えば商品名、価格、製造業者等の情報がレコメンド情報に含まれる。レコメンド商品が陳列される売場コーナを示す情報がレコメンド情報に含まれていてもよい。レコメンド商品を表す画像がレコメンド情報に含まれていてもよい。
レコメンドコードは、対応する商品コードで特定される商品5に対して設定されるレコメンド商品の群を識別するコードである。1つの商品に対して設定されるレコメンド商品は1品目に限らない。複数品目の商品がレコメンド商品として設定される場合がある。レコメンド商品がない場合には、レコメンドコードは“0”となる。なお、レコメンド商品がない場合のレコメンドコードは“0”に限定されるものではない。予めレコメンド商品がない場合のレコメンドコードとして定義された値を使用してもよい。
レコメンドデータベース42には、レコメンドコード毎に、図5に示すデータ構造のレコメンドデータレコード42Rが格納される。レコメンドデータレコード42Rは、レコメンドコード、商品数n、及び商品数n分の商品コードi(1≦i≦n)、参照回数Ai(1≦i≦n)及び購買回数Bi(1≦i≦n)を含む。
商品数nは、対応するレコメンドコードに属するレコメンド商品の数である。参照回数Aiは、対応する商品コードで特定されるレコメンド商品のレコメンド情報が消費者4によって参照された回数(集計値)である。購買回数Biは、対応する商品コードで特定されるレコメンド商品が消費者4によって買い入れられた回数(集計値)である。
店舗サーバ40は、各POS装置10,20にて登録処理された各商品5の販売データを、LAN70を介して収集する。そして店舗サーバ40は、収集した販売データを、例えば商品別、時間帯別等の項目毎に集計する。ここに、POS装置10,20と店舗サーバ40とは、周知のPOSシステムを構成する。
[中継器の説明]
中継器30は、例えばWi-Fi(Wireless Fidelity)等の無線通信規格に対応したものである。中継器30は、小売店舗100内の売場6と会計場レコメンド商品1とのほぼ全域を無線通信領域とする。中継器30は、無線通信領域内に存在する1乃至複数の携帯情報端末400と、無線通信を利用してデータの送受信を行う。中継器30の台数は、特に限定されない。小売店舗100の規模あるいはその店内のレイアウト等を考慮して、必要な台数が小売店舗100内に配置される。
[携帯情報端末の説明]
図6は、携帯情報端末400の要部構成を示すブロック図である。携帯情報端末400は、プロセッサ401、メインメモリ402、補助記憶デバイス403、タッチパネル404、カメラユニット405及び無線ユニット406等を備える。プロセッサ401と、メインメモリ402、補助記憶デバイス403、タッチパネル404、カメラユニット405及び無線ユニット406とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路407によって接続される。
携帯情報端末400は、プロセッサ401、メインメモリ402及び補助記憶デバイス403と、これらを接続するシステム伝送路407とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ401は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ401は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、携帯情報端末400としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ402は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ402は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ402は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ402は、プロセッサ401が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ402は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ401によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス403は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス403は、例えばEEPROMである。HDD、SSDなどが補助記憶デバイス403として使用されてもよい。補助記憶デバイス403は、プロセッサ401が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ401での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス403は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
タッチパネル404は、携帯情報端末400の入力デバイス及び表示デバイスとして機能する。タッチパネル404には、上記のアプリケーションプログラムを起動するためのアイコンが表示される。
カメラユニット405は、バーコードを撮影可能な解像度を有する。無線ユニット406は、中継器30との間で無線通信を利用してデータの送受信を行う。例えばスマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の携帯型の情報処理装置のうち、カメラユニット405及び無線ユニット406を内蔵した情報処理装置が、携帯情報端末400として利用される。
このような構成の携帯情報端末400は、セルフ登録端末プログラムP1をインストールすることによって、セルフ式の商品データ入力システム(以下、セルフ登録システムと称する)に対応した情報端末となる。セルフ登録システムは、消費者4が情報端末を操作して販売商品のデータを登録処理することで、POS装置10,20での登録処理を省略するシステムである。販売商品の決済処理は、通常通りPOS装置10,20で行う。
セルフ登録端末プログラムP1は、携帯情報端末400がセルフ登録システムに対応した情報端末となるように、プロセッサ401を制御する。セルフ登録端末プログラムP1は、補助記憶デバイス403に保存される。また、このセルフ登録端末プログラムP1とともにセルフ登録管理領域W1が、携帯情報端末400の補助記憶デバイス403に形成される。
携帯情報端末400は、電子レシート端末プログラムP2をインストールすることによって、電子レシートシステムに対応した情報端末となる。電子レシートシステムは、各POS装置10,20にて生成されるレシートの情報(レシートデータ)を電子化して電子レシートサーバ80に保存し、このレシートデータを、ネットワーク200を介して情報処理装置210で閲覧可能にしたシステムである。
電子レシート端末プログラムP2は、携帯情報端末400が電子レシートシステムに対応した情報端末となるようにプロセッサ401を制御する。電子レシートプログラムP2は、補助記憶デバイス403に保存される。また、この電子レシートプログラムP2とともに電子レシート管理領域W2が、携帯情報端末400の補助記憶デバイス403に形成される。
[支援サーバ(商品販売入力支援装置)の説明]
図7は、支援サーバ50の要部構成を示すブロック図である。支援サーバ50は、プロセッサ501、メインメモリ502、補助記憶デバイス503及び通信インターフェース504等を備える。プロセッサ501と、メインメモリ502、補助記憶デバイス503及び通信インターフェース504とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路505によって接続される。
支援サーバ50は、プロセッサ501、メインメモリ502及び補助記憶デバイス503と、これらを接続するシステム伝送路505とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ501は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ501は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、支援サーバ50としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ502は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ502は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ502は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ502は、プロセッサ501が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ502は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ501によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス503は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス503は、例えばEEPROM、HDD、SSDなどである。補助記憶デバイス503は、プロセッサ501が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ501での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス503は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース504は、LAN70を介して接続される店舗サーバ40、各POS装置10,20等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
このような構成の支援サーバ50は、セルフ登録に係る商品データの入力を支援する商品データ入力支援サーバであり、補助記憶デバイス503にセルフ登録サーバプログラムP3を実装する。また支援サーバ50は、店舗情報領域W3と取引ファイル領域W4とを補助記憶デバイス503に形成する。
セルフ登録サーバプログラムP3は、支援サーバ50に常駐する。セルフ登録サーバプログラムP3は、携帯情報端末400で実行されるセルフ登録端末プログラムP1と協働して、消費者4による商品のセルフ登録を可能とする。
店舗情報領域W3は、当該支援サーバ50が設けられている小売店舗(販売者)100に関する情報、例えば店舗名等の販売者情報を格納する領域である。
取引ファイル領域W4は、図8に示すデータ構造の商品取引ファイル510を格納する領域である。商品取引ファイル510は、セルフ登録を行う消費者4毎に形成される。取引ファイル領域W4は、複数の消費者4にそれぞれ対応した複数の商品取引ファイル510を同時に格納できる。
商品取引ファイル510のデータは、セルフ登録ID、店舗情報及び連携フラグFと、1乃至複数の商品販売データ及びレコメンドテータと、消費者4が買い上げる商品の合計データとで構成される。
セルフ登録ID(第1のID)は、セルフ登録を行う消費者4を識別する一意のコードである。すなわちセルフ登録ID(第1のID)は、携帯情報端末400のユーザを識別するIDである。各消費者4は、携帯情報端末400にセルフ登録端末プログラムP1をインストールした際にセルフ登録IDを設定する。セルフ登録IDは、携帯情報端末400から支援サーバ50にログインする際の認証用IDとして使用される。支援サーバ50にログインすると、携帯情報端末400のセルフ登録管理領域W1にセルフ登録IDが格納される。セルフ登録IDは任意ではあるが、他の消費者4との間では重複しない。
連携フラグFは、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携するか否かを識別する1ビットの情報である。携帯情報端末400にセルフ登録端末プログラムP1と電子レシート端末プログラムP2とをインストールした消費者4は、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させることができる。すなわち消費者4は、携帯情報端末400を用いて商品をセルフ登録したときの商取引の明細を電子レシートとして、その携帯情報端末400にダウンロードして閲覧することができる。セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させるか否かは、消費者4が任意に設定できる。連携させる場合、図6に示すように、携帯情報端末400のセルフ登録管理領域W1に連携フラグFがセットされる。
商品販売データ及びレコメンドデータは、セルフ登録により入力された商品コードを基に作成される。商品販売データは、商品コード、商品名、価格、販売点数、販売金額等を含む。レコメンドデータは、レコメンドコード、商品数n、商品数n分の商品コードi(1≦i≦n)、参照回数Ai(1≦i≦n)及び購買回数Bi(1≦i≦n)を含む。
セルフ登録により入力された商品コードに対してレコメンドコードが設定されている場合、そのレコメンドコードに関連付けてレコメンドデータベース42に設定されているレコメンドデータが、当該商品コードを基に作成される商品販売データに付加される。上記商品コードに対してレコメンドコードが設定されている場合には、商品販売データにレコメンドデータが付加されない。
支援サーバ50は、携帯情報端末400との組み合わせにより、商品データ入力システムを構成する。支援サーバ50は、消費者4が購入しようとする商品5に関連するレコメンド商品の情報を携帯情報端末400に提供する。また支援サーバ50は、レコメンド情報を提供した携帯情報端末400からの入力に応じて、レコメンド情報による宣伝効果を把握するための情報(参照回数Ai、購買回数Bi)を処理する。
なお、支援サーバ50は、例えば汎用のサーバ装置やコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。支援サーバ50は、セルフ登録サーバプログラムP3が補助記憶デバイス503に記憶されない状態のサーバ装置またはコンピュータ装置とセルフ登録サーバプログラムP3とが個別に利用者に譲渡されても良い。このとき、セルフ登録サーバプログラムP3の譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。そしてこの場合は、利用者による操作に応じて、セルフ登録サーバプログラムP3が補助記憶デバイス503に書き込まれる。
[電子レシートサーバの説明]
図9は、電子レシートサーバ80の要部構成を示すブロック図である。電子レシートサーバ80は、プロセッサ801、メインメモリ802、補助記憶デバイス803及び通信インターフェース804等を備える。プロセッサ801と、メインメモリ802、補助記憶デバイス803及び通信インターフェース804とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路805によって接続される。
電子レシートサーバ80は、プロセッサ801、メインメモリ802及び補助記憶デバイス803と、これらを接続するシステム伝送路805とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ801は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ801は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、電子レシートサーバ80としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ802は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ802は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ802は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ802は、プロセッサ801が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ802は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ801によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス803は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス803は、例えばEEPROM、HDD、SSDなどである。補助記憶デバイス803は、プロセッサ801が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ801での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス803は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース804は、ネットワーク200を介して接続される店舗サーバ40、情報処理装置210等との間で行うデータ通信のインターフェースである。
このような構成の電子レシートサーバ80は、補助記憶デバイス803に電子レシートサーバプログラムP4を実装する。また電子レシートサーバ80は、電子レシート領域W5と連携テーブル領域W6とを補助記憶デバイス803に形成する。
電子レシートサーバプログラムP4は、電子レシートサーバ80に常駐する。電子レシートサーバプログラムP4は、携帯情報端末400等で実行される電子レシート端末プログラムP2と協働して、携帯情報端末400等での電子レシートの閲覧を可能とする。
電子レシート領域W5は、図10に示すデータ構造の電子レシートファイル810を格納する領域である。電子レシートファイル810は、電子レシートが生成された商取引毎に形成される。電子レシート領域W5は、複数の商取引にそれぞれ対応した複数の電子レシートファイル810を同時に格納できる。
電子レシートファイル810のデータは、電子レシートIDと、電子レシートの簡易データである店舗名、取引日時及び合計金額と、電子レシートの実データとで構成される。なお、簡易データは、店舗名と取引日時と合計金額とに限定されない。例えば簡易データは、店舗名と取引日時だけでもよいし、取引日時と合計金額だけでもよい。また店舗名、取引日時及び合計金額以外の項目が簡易データに含まれていてもよい。
電子レシートID(第2のID)は、電子レシートシステムを利用する消費者4を識別する一意のコードである。電子レシートシステムを利用する場合、消費者4は、予めシステム管理者に対して会員登録を行う。会員登録を行った消費者4に対しては、システム管理者から固有の電子レシートIDが発行される。電子レシートIDは、携帯情報端末400から電子レシートサーバ80にログインする際の認証用IDとして使用される。電子レシートサーバ80にログインすると、携帯情報端末400の電子レシート管理領域W2に電子レシートIDが格納される。電子レシートIDは、会員登録を行った他の消費者4の間で重複しない。すなわち電子レシートID(第2のID)は、消費者がレシートを電子レシートの形態で受け取る際に使用するIDである。
連携テーブル領域W6は、図11に示すデータ構造の連携テーブル820を格納する領域である。連携テーブル820は、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる設定を行った消費者4の電子レシートIDとセルフ登録IDとを関連付けて記憶する。すなわち消費者4がセルフ登録システムと電子レシートシステムとが連携する設定をした場合、その消費者4の電子レシートIDとセルフ登録IDとが関連付けされて連携テーブル820に格納される。
なお、電子レシートサーバ80は、例えば汎用のサーバ装置やコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。電子レシートサーバ80は、電子レシートサーバプログラムP4が補助記憶デバイス803に記憶されない状態のサーバ装置またはコンピュータ装置と電子レシートサーバプログラムP4とが個別に利用者に譲渡されても良い。このとき、電子レシートサーバプログラムP4の譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介したダウンロードにより実現できる。そしてこの場合は、利用者による操作に応じて、電子レシートサーバプログラムP4が補助記憶デバイス503に書き込まれる。
[商品販売処理システムの動作説明]
次に、商品販売処理システムの動作について、図12〜図17の流れ図を用いて説明する。図12、図13は、携帯情報端末400のプロセッサ401がセルフ登録端末プログラムP1に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図14、図15は、支援サーバ50のプロセッサ501がセルフ登録サーバプログラムP3に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図16は、POS装置10,20のプロセッサ101が、制御プログラムに従って後述する決済要求コマンドを受信したときに実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。図17は、電子レシートサーバ80のプロセッサ801が電子レシートサーバプログラムP4に従って実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。なお、図12〜図17に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
小売店舗100で買物を行う消費者4は、その買物の前に携帯情報端末400のタッチパネル404を操作して、セルフ登録端末プログラムP1を起動する。すなわち消費者4は、タッチパネル404に表示されるセルフ登録端末プログラムP1のアイコンにタッチする。セルフ登録端末プログラムP1が起動すると、携帯情報端末400のプロセッサ401は、図12の流れ図に示される処理を開始する。
先ずプロセッサ401は、支援サーバ50に対してログイン中か否かを判断する(Act1)。セルフ登録端末プログラムP1の前回起動時にログアウトしないままセルフ登録端末プログラムP1を終了させると、ログイン状態が維持される。ログイン中のとき、認証用IDであるセルフ登録IDがセルフ登録管理領域W1に格納されている。
支援サーバ50に対してログイン中でない場合(Act1にてNO)、プロセッサ401は、タッチパネル404にログイン画面を表示して、ログインを受け付ける(Act2)。消費者4は、ログイン画面に自らのセルフ登録IDを入力して、ログインを行う。消費者4は、セルフ登録IDとともにパスワードを入力してもよい。
ログインが行われると、プロセッサ401は、セルフ登録IDを含むログイン情報を無線送信する。このログイン情報は、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。支援サーバ50は、ログイン認証を行う。そして支援サーバ50は、その認証結果を、ログイン情報と逆の経路で携帯情報端末400に通知する。
プロセッサ401は、ログインが承認されたか否かを判断する(Act3)。ログインが承認されない場合(Act3にてNO)、プロセッサ401は、ログインを再度受け付ける(Act2)。ログインが承認された場合(Act3にてYES)、プロセッサ401は、ログインで使用されたセルフ登録IDをセルフ登録管理領域W1に格納する(Act4)。
ログインが承認されてセルフ登録IDがセルフ登録管理領域W1に格納されるか、ログイン中であり、セルフ登録IDがセルフ登録管理領域W1に格納されている場合(Act1にてYES)、プロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1からセルフ登録IDを検出する。また、プロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1から連携フラグFを検出する(Act5)。連携フラグFは、消費者がセルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる設定を行った場合には、“1”にセットされている。連携させる設定を行っていない場合には、連携フラグFは、“0”にリセットされている。
プロセッサ401は、セルフ登録管理領域W1から検出したセルフ登録IDと、連携フラグFが示す情報と、を含む登録開始宣言コマンドを無線送信する(Act6)。登録開始宣言コマンドは、携帯情報端末400を用いたセルフ登録の開始を支援サーバ50に対して指令する。無線ユニット406から送信された登録開始宣言コマンドは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
セルフ登録サーバプログラムP3が常駐する支援サーバ50のプロセッサ501は、図14に示すように、登録開始宣言コマンドを待ち受ける(Act31)。携帯情報端末400から送信された登録開始宣言コマンドを受信すると、プロセッサ501は、補助記憶デバイス503の店舗情報領域W3から店舗情報を取得する(Act32)。またプロセッサ501は、取引ファイル領域W4に商品取引ファイル510を作成する。そしてプロセッサ501は、この商品取引ファイル510に、登録開始宣言コマンドに含まれるセルフ登録ID及び連携フラグFが示す情報と、店舗情報領域W3から取得した店舗情報とを格納する(Act33)。
プロセッサ501は、店舗情報を登録開始宣言コマンドの送信元である携帯情報端末400宛に送信する(Act34)。店舗情報は、中継器30から無線送信され、登録開始宣言コマンドを送信した携帯情報端末400の無線ユニット406で受信される。なお、Act32とAct33との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。また、Act33とAct34との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
図12に示すように、登録開始宣言コマンドを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、店舗情報を待機する(Act7)。無線ユニット406で店舗情報を受信すると(Act7にてYES)、プロセッサ401は、タッチパネル404に登録画面を表示する(Act8)。またプロセッサ401は、カメラユニット405を駆動する(Act9)。なお、Act8とAct9との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
登録画面には、例えば店舗情報が表示される。また、商品名、価格、合計金額等を表示するための明細欄が登録画面に形成される。消費者4に対してセルフ登録を促すメッセージが登録画面に表示されてもよい。登録画面を確認した消費者4は、売場6での買物を開始する。そして消費者4は、購入しようとする商品5のバーコードをカメラユニット405で撮影する。撮影した商品5は、カート等に入れる。
携帯情報端末400のプロセッサ401は、カメラユニット405で撮影された画像からバーコードが検出されるのを待機する(Act10)。バーコードが検出されると(Act10にてYES)、プロセッサ401は、そのバーコードのデータに、セルフ登録管理領域W1に格納されたセルフ登録IDを付加して無線送信する(Act11)。無線ユニット406から送信されたセルフ登録ID付きのバーコードデータは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
図14に示すように、携帯情報端末400に店舗情報を送信した支援サーバ50のプロセッサ501は、その携帯情報端末400からバーコードデータを待ち受ける(Act35)。セルフ登録ID付きのバーコードデータを受信すると(Act35にてYES)、プロセッサ501は、そのバーコードデータが商品コードなのかPOSIDなのかを判別する(Act36,37)。POSIDを表すバーコード7と商品コードを表すバーコードとは、コード体系が異なる。プロセッサ501は、コード体系の違いにより、バーコードの種類を判別する。
バーコードデータが商品コードの場合(Act36にてYES)、図15に示すように、プロセッサ501は、そのバーコードデータに付加されたセルフ登録IDを検出する。そしてプロセッサ501は、そのセルフ登録IDが格納された商品取引ファイル510内のレコメンドテータを検索する(Act38)。そしてプロセッサ501は、レコメンドデータの中にバーコードデータの商品コードが存在するか否かを確認する(Act39)。
レコメンドデータの中にバーコードデータの商品コードが存在する場合(Act39にてYES)、プロセッサ501は、その商品コードに対応する購買回数Biを“1”だけ増加する(Act40)。因みに、レコメンドデータの中にバーコードデータの商品コードが複数存在する場合には、プロセッサ501は、各商品コードにそれぞれ対応する購買回数Biを“1”だけ増加する。レコメンドデータの中にバーコードデータの商品コードが1つも存在しない場合には(Act39にてNO)、プロセッサ501は、Act40の処理を実行しない。なお、商品取引ファイル510にレコメンドデータが格納されていない場合もあり得る。例えば、消費者4が1品目のバーコードをカメラユニット405で撮影した段階では、商品取引ファイル510にレコメンドデータが格納されていない。その場合には、プロセッサ501は、Act39及びAct40の処理を実行しない。
ここに、プロセッサ501は、商品取引ファイル510と協働して、携帯情報端末400から入力された商品コードで特定される販売商品が、商品取引ファイル510にデータが記憶されているレコメンド商品であるときカウントする計数部として機能する。
プロセッサ501は、バーコードデータの商品コードで店舗サーバ40にアクセスする。そしてプロセッサ501は、商品データベース41から、当該商品コードに関連付けられた商品データ(商品名、価格、レコメンドコード等)を取得する(Act41)。商品データを取得したならば、プロセッサ501は、この商品データに基づいて、商品コード、商品名、価格、販売点数、販売金額等を含む商品販売データを作成する(Act42)。
プロセッサ501は、商品データに含まれるレコメンドコードを調べる(Act43)。レコメンドコードがレコメンド商品無しを示すコードの場合(Act43にてNO)、プロセッサ501は、バーコードデータに付加されたセルフ登録IDで取引ファイル領域W4を検索する。そしてプロセッサ501は、このセルフ登録IDが格納された商品取引ファイル510に、商品販売データを登録する(Act44)。またプロセッサ501は、この商品販売データを、バーコードデータの送信元である携帯情報端末400宛に送信する(Act45)。商品販売データは、中継器30から無線送信され、バーコードデータを送信した携帯情報端末400の無線ユニット406で受信される。なお、Act44とAct45との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
ここに、プロセッサ501及び補助記憶デバイス503の取引ファイル領域W4は、携帯情報端末400から入力された商品コードで特定される販売商品のデータを記憶する販売データ記憶部として機能する。
Act44及びAct45の処理を終えたプロセッサ501は、携帯情報端末400から次のバーコードデータが送られてくるのを待機する(Act35)。
一方、レコメンドコードが推奨商品有りを示すコードの場合には(Act43にてYES)、プロセッサ501は、そのレコメンドコードで店舗サーバ40にアクセスする。そしてプロセッサ501は、レコメンドデータベース42から、当該レコメンドコードに関連付けられたレコメンドデータ(商品数n、商品数n分の商品コードi(1≦i≦n)、参照回数Ai(1≦i≦n)及び購買回数Bi(1≦i≦n)等)を取得する(Act46)。
プロセッサ501は、バーコードデータに付加されたセルフ登録IDで、取引ファイル領域W4を検索する。そしてプロセッサ501は、このセルフ登録IDが格納された商品取引ファイル510に、商品販売データとレコメンドデータとを登録する。このときプロセッサ501は、レコメンドデータの参照回数Ai(1≦i≦n)と購買回数Bi(1≦i≦n)とを全て“0”にリセットする(Act47)。
ここに、プロセッサ501及び補助記憶デバイス503の取引ファイル領域W4は、携帯情報端末400から入力された商品コードで特定される販売商品に関連する関連商品、すなわちレコメンド商品のデータを記憶する関連データ記憶部として機能する。
プロセッサ501は、商品取引ファイル510に登録した商品販売データとレコメンドデータとの対データを、通信インターフェース504を介してバーコードデータの送信元である携帯情報端末400宛に送信する(Act48)。対データは、中継器30から無線送信され、バーコードデータを送信した携帯情報端末400の無線ユニット406で受信される。なお、Act47とAct48との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
ここに、プロセッサ501は、通信インターフェース504と協働して、携帯情報端末400から入力された商品コードで特定される販売商品に対してレコメンド商品が対応付けられているとき、そのレコメンド商品のデータを携帯情報端末400に送信する関連データ送信部として機能する。
図12に示すように、バーコードデータを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、支援サーバ50からのデータを待機する(Act12)。支援サーバ50からデータを受信すると(Act12にてYES)、プロセッサ401は、そのデータが商品販売データまたは商品販売データとレコメンドデータとの対データであるか否かを判断する(Act13)。商品販売データまたは対データである場合(Act13にてYES)、プロセッサ401は、商品販売データに含まれる商品の商品名、価格等を登録画面の明細欄に表示する(Act14)。
プロセッサ401は、商品販売データとレコメンドデータとの対データであるか否かを確認する(Act15)。対データでない場合(Act15にてNO)、プロセッサ401は、カメラユニット405で撮影された画像から次のバーコードが検出されるのを待機する(Act10)。
対データの場合には(Act15にてYES)、図13に示すように、プロセッサ401は、登録画面に「レコメンド」アイコンを表示する(Act16)。そしてプロセッサ401は、「レコメンド」アイコンがタッチ入力されるか否かを確認する(Act17)。
図18は、「レコメンド」アイコン901の一表示例である。購入しようとする商品5にレコメンド商品が設定されている場合、登録画面900に「レコメンド」アイコン901が表示される。「レコメンド」アイコン901を確認した消費者4は、レコメンド商品の情報を閲覧するか否かを決める。閲覧する場合、消費者4は、「レコメンド」アイコン901にタッチする。閲覧しない場合、消費者4は、「レコメンド」アイコン901以外の部位にタッチする。なお、閲覧しない場合の操作は、「レコメンド」アイコン901以外の部位にタッチする操作に限定されない。例えばプロセッサ401は、「レコメンド」アイコン901とは別に「次へ」アイコンを登録画面900に表示する。「次へ」アイコンは、消費者4がレコメンド商品の情報を閲覧せずに次に進むことを宣言する場合に操作する。レコメンド商品の情報を閲覧しない場合、消費者4は、「次へ」アイコンにタッチする。
「レコメンド」アイコン901がタッチされた場合(Act17にてYES)、プロセッサ401は、登録画面900にレコメンド商品リストを表示する(Act18)。
図19は、レコメンド商品リストの一表示例である。図19に示すように、レコメンド商品リストには、レコメンド商品の商品名が、「詳細」アイコン902とともに表示される。また、「消去」アイコン903が登録画面900に表示される。
レコメンド商品は、商品販売データと対になったレコメンドデータに含まれる商品コードで特定される商品である。プロセッサ401は、レコメンドデータに含まれる商品コードで店舗サーバ40にアクセスする。そしてプロセッサ401は、商品データベース41から、当該商品コードに関連付けられた商品名を取得して、レコメンド商品リストを表示する。
なお、支援サーバ50のプロセッサ501が、商品販売データにレコメンドデータを付加する際に、そのレコメンドデータの商品コードに関連付けられた商品名を商品データベース41から取得して、レコメンドデータに含めてもよい。その場合、携帯情報端末400のプロセッサ401は、レコメンドデータに含まれた商品名を使用してレコメンド商品リストを表示できる。
レコメンド商品リストを確認した消費者4は、詳細情報を確認したいレコメンド商品の「詳細」アイコン902にタッチする。詳細情報を確認したいレコメンド商品がない場合には、消費者4は、「消去」アイコン903にタッチする。
プロセッサ401は、「消去」アイコン903がタッチされるか(Act19)、「詳細」アイコン902がタッチされるのを待機する(Act20)。「消去」アイコン903がタッチされた場合(Act19にてYES)、プロセッサ401は、解除コマンドを無線送信する(Act24)。またプロセッサ401は、Act14の処理にて表示した登録画面を再度表示する(Act25)。その後、プロセッサ401は、カメラユニット405で撮影された画像から次のバーコードが検出されるのを待機する(Act10)。なお、Act24とAct25との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。
解除コマンドは、レコメンド商品に関する操作待機状態の解除を支援サーバ50に指令するコマンドである。無線ユニット406から送信された解除コマンドは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
一方、「詳細」アイコン902がタッチされた場合には(Act20にてYES)、プロセッサ401は、その「詳細」アイコン902に対応した商品名の商品コード(以下、レコメンド商品コードと称する)に、セルフ登録管理領域W1に格納されたセルフ登録IDを付加して無線送信する(Act11)。無線ユニット406から送信されたセルフ登録ID付きのレコメンド商品コードは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
図15に示すように、商品販売データとレコメンドデータとの対データを送信した支援サーバ50のプロセッサ501は、「解除」コマンドを受信するか(Act49)、レコメンド商品コードを受信するのを待機する(Act50)。「解除」コマンドを受信した場合(Act49にてYES)、プロセッサ501は、携帯情報端末400から次のバーコードデータが送られてくるのを待機する(Act35)。
レコメンド商品コードを受信した場合には(Act50にてYES)、プロセッサ501は、そのレコメンド商品コードで商品取引ファイル510内のレコメンドデータを検索する。そしてプロセッサ501は、そのレコメンドデータの中のレコメンド商品コードに対応する参照回数Aiを“1”だけ加算する(Act51)。
ここに、プロセッサ501は、商品取引ファイル510と協働して、携帯情報端末からレコメンド商品に係る詳細データの要求があるとカウントする計数部として機能する。
プロセッサ501は、レコメンド商品コードで店舗サーバ40にアクセスする。そしてプロセッサ501は、店舗サーバ40が備える商品データベース41から、当該レコメンド商品コードに関連付けられたレコメンド情報を取得する(Act52)。プロセッサ501は、このレコメンド情報を、通信インターフェース504を介してレコメンド商品コードの送信元である携帯情報端末400宛に送信する(Act53)。
ここに、プロセッサ501は、通信インターフェース504と協働して、携帯情報端末400からレコメンド商品に係る詳細データの要求があると、そのレコメンド商品に係る詳細データを携帯情報端末400に送信する詳細データ送信部として機能する。
送信後、プロセッサ501は、再び解除コマンドを受信するか(Act49)、レコメンド商品コードを受信するのを待機する(Act50)。すなわちAct49とAct50との待機状態は、レコメンド商品に関する操作の待機状態である。
レコメンド情報は、中継器30から無線送信され、レコメンド商品コードを送信した携帯情報端末400の無線ユニット406で受信される。
図13に示すように、レコメンド商品コードを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、支援サーバ50からの応答を待機する(Act22)。無線ユニット406を介してレコメンド情報を受信すると(Act22にてYES)、プロセッサ401は、登録画面にレコメンド情報(商品名、価格、製造業者、商品画像等)を表示する(Act23)。例えば図19の画面例において、商品名の表示領域にレコメンド情報を表示する。その後、プロセッサ401は、「消去」アイコン903がタッチされるか(Act19)、「詳細」アイコン902がタッチされるのを待機する(Act20)。
レコメンド情報の表示例は、上述した例に限定されるものではない。例えば、レコメンド商品リストに代えて、レコメンド情報を表示してもよい。この場合、画面には、例えば「戻り」アイコンが表示される。プロセッサ401は、「戻り」アイコンがタッチされたことを検知したならば、Act18に戻り、レコメンド商品リストを再度表示する。
このように、消費者4が商品5のバーコードをカメラユニット405で撮影する毎に、携帯情報端末400のプロセッサ401は、Act10〜Act25の処理を実行する。一方、支援サーバ50は、Act38〜Act53の処理を実行する。その結果、支援サーバ50の取引ファイル領域W4に消費者4のセルフ登録IDが格納された商品取引ファイル510が作成される。そしてこの商品取引ファイル510に、商品5の販売データが蓄積される。また、この商品5に対してレコメンド商品が設定されている場合には、販売データとともにレコメンドデータも蓄積される。そして、このレコメンドデータに基づいて、レコメンド商品のリストが携帯情報端末400のタッチパネル404に表示される。
このリストを確認した消費者4が、詳細情報を確認したいレコメンド商品を選択した場合、携帯情報端末400のタッチパネル404には、そのレコメンド商品のレコメンド情報が表示される。したがって消費者4は、購入しようとする販売商品に対して関連するレコメンド商品の情報を、販売商品の会計前にリアルタイムで所得することができる。
一方、支援サーバ50においては、商品取引ファイル510に蓄積されたレコメンドデータに含まれる当該レコメンド商品の参照回数Aiがカウントアップされる。参照回数Aiは、レコメンドデータが商品取引ファイル510に登録される際に“0”にリセットされる。したがって、支援サーバ50においては、消費者4がレコメンド情報を確認した回数が、レコメンド商品毎にカウントされる。
また、消費者4が購入した商品の中に、他に購入した商品のレコメンド商品が含まれている場合には、商品取引ファイル510に蓄積されたレコメンドデータに含まれる当該レコメンド商品の購買回数Biがカウントアップされる。購買回数Biは、レコメンドデータが商品取引ファイル510に登録される際に“0”にリセットされる。したがって、支援サーバ50においては、消費者4が購入したレコメンド商品の数が、レコメンド商品毎にカウントされる。
売場6での買物を終えた消費者4は、会計場1へ赴き、会計を行う。会計は、チェックアウトカウンタ2で行ってもよいし、セルフ式のPOS装置20で行ってもよい。会計をチェックアウトカウンタ2で行う場合、消費者4は、チェックアウトカウンタ2上のスキャナ11に表記されたバーコード7をカメラユニット405で撮影する。会計をセルフ式のPOS装置20で行う場合、消費者4は、そのPOS装置20の筺体に表記されたバーコード7をカメラユニット405で撮影する。
消費者4がバーコード7をカメラユニット405で撮影した場合も、携帯情報端末400のプロセッサ401は、消費者4が商品5のバーコードを撮影したときと同様に動作する。すなわちプロセッサ401は、カメラユニット405で撮影された画像からバーコードが検出されると(Act10にてYES)、そのバーコードのデータに、セルフ登録管理領域W1に格納されたセルフ登録IDを付加して無線送信する(Act11)。無線ユニット406から送信されたセルフ登録ID付きのバーコードデータは、中継器30で受信され、LAN70を経由して支援サーバ50に伝送される。
支援サーバ50のプロセッサ501は、セルフ登録ID付きのバーコードデータを受信すると(Act35にてYES)、そのバーコードデータが商品コードなのかPOSIDなのかを判別する(Act36,37)。バーコードデータがPOSIDの場合(Act37にてYES)、プロセッサ501は、そのPOSIDが設定されたPOS装置10または20を、決済対象のPOS装置(以下、決済POS装置と称する)として特定する(Act54)。
例えばプロセッサ501は、LAN70を介して接続された各POS装置10または20に対してPOSIDの問い合わせを行う。そしてプロセッサ501は、バーコードデータから検出されたPOSIDを応答したPOS装置10または20を、決済POS装置として特定する。決済POS装置10または20を特定したならば、プロセッサ501は、その決済POS装置10または20に対して決済要求コマンドを送信する(Act55)。決済要求コマンドは、決済POS装置10または20に対して決済処理の実行を指令する。決済要求コマンドは、LAN70を介して決済POS装置10または20に送信される。
決済要求コマンドを受信した決済POS装置10,20のプロセッサ101は、図16の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。すなわちプロセッサ101は、商取引の継続中か否かを判断する(Act71)。
セルフ式のPOS装置20の場合には、消費者4がバーコード7を携帯情報端末400のカメラユニット405にて撮影した時点で、前の消費者4との商取引は終了している。しかし、対面式のPOS装置10の場合には、前の消費者4との商取引が終了していないことがあり得る。商取引が終了していない場合、プロセッサ101は商取引の継続中と認識する。この場合(Act71にてYES)、プロセッサ101は、商取引が終了するのを待機する。前の消費者との商取引が終了しているか、終了した場合(Act71にてNO)、プロセッサ101は、支援サーバ50に対して許諾応答を返信する(Act72)。
図14に示すように、決済POS装置10または20に決済要求コマンドを送信した支援サーバ50のプロセッサ501は、許諾応答を待機する(Act56)。決済POS装置10または20から許諾応答を受信すると(Act56にてYES)、プロセッサ501は、バーコードデータに付加されたセルフ登録IDで取引ファイル領域W4を検索する。そしてプロセッサ501は、通信インターフェース504を介してそのセルフ登録IDが格納された商品取引ファイル510のデータを決済POS装置10または20に送信する(Act57)。
ここに、プロセッサ501は、通信インターフェース504と協働して、前記計数部で計数されたカウント値を出力する出力部、及び、携帯情報端末400から入力されたデータで特定されるPOS装置10または20に対し、前記販売データ記憶部で記憶した商品データを送信する商品データ送信部として機能する。
図16に示すように、支援サーバ50に許諾応答を送信した決済POS装置10または20のプロセッサ101は、商品取引ファイル510を待機する(Act73)。通信インターフェース504を介して支援サーバ50から商品取引ファイル510のデータを受信したならば(Act73にてYES)、プロセッサ101は、その商品取引ファイル510に含まれる商品販売データを、メインメモリ102のトランザクションエリアに展開する。そしてプロセッサ101は、このトランザクションエリアに展開された商品販売データを構成する商品名、価格等をディスプレイ13aまたはタッチパネル22に表示する(Act74)。
また、プロセッサ101は、その商品取引ファイル510に含まれるレコメンドデータで、レコメンドデータベース42の該当するレコメンドデータレコード42Rの参照回数Aiと購買回数Biとを更新する。具体的には、レコメンドデータに含まれる商品コードに対応した参照回数Aiが“1”以上の値のとき、プロセッサ101は、レコメンドデータレコード42Rの同一商品コードに対応した参照回数Aiにその値を加算する。レコメンドデータに含まれる商品コードに対応した購買回数Biが“1”以上の値のとき、プロセッサ101は、レコメンドデータレコード42Rの同一商品コードに対応した購買回数Biにその値を加算する(Act75)。
その後、プロセッサ101は、支払データが入力されるのを待機する(Act76)。なお、この支払データの入力待機中に、スキャナ11,21を介して商品のバーコードが読み取られた場合には、プロセッサ101は、そのバーコードから商品を特定し、この商品の販売データをトランザクションエリアに追加する。
キーボード12またはタッチパネル22を介して支払データが入力されると(Act76にてYES)、プロセッサ101は、その支払いデータを基に、トランザクションエリアに格納された商品販売データに対する決済処理を行う(決済手段)。この決済処理の中で、プロセッサ101は、レシートデータの印字データを作成する(Act77:第1の生成手段)。
決済処理を終えると、プロセッサ101は、支援サーバ50から送られてきた商品取引ファイル510に含まれる連携フラグFを調べる(Act78)。ここで、連携フラグFが “1”にセットされている場合、セルフ登録を行った消費者4は、セルフ登録システムと電子レシートシステムとを連携させる設定を行っている。連携させる設定を行っている場合、(Act78にてYES)、プロセッサ101は、レシートデータを電子化して電子レシートを作成する(Act79:第2の生成手段)。またプロセッサ101は、レシートを紙で発行するか否かを問い合わせる画面をディスプレイ13aまたはタッチパネル22に表示する。そしてプロセッサ101は、レシートを紙で発行するか否かの入力を待機する(Act80)。
ここで、キーボード12またはタッチパネル22の操作によりレシートを紙で発行しない旨の入力を受けた場合(Act80にてNO)、プロセッサ101は、電子レシートのデータに、商品取引ファイル510に含まれるセルフ登録IDを付す。そしてプロセッサ101は、このセルフ登録IDが付された電子レシートのデータを電子レシートサーバ80宛に送信する(Act81:電子レシート送信手段)。
これに対し、キーボード12またはタッチパネル22の操作によりレシートを紙で発行する旨の入力を受けた場合には(Act80にてYES)、プロセッサ101は、プリンタ14,24を駆動して紙レシートの発行を制御する(Act82)。また、商品取引ファイル510に含まれる連携フラグFが“0”にリセットされていた場合においても(Act78にてNO)、プロセッサ101は、紙レシートの発行を制御する(Act82)。
こうして、電子レシートのデータを電子レシートサーバ80に送信するか、紙レシートの発行を制御したならば、プロセッサ101は、支援サーバ50に決済終了コマンドを送信する(Act83)。以上で、プロセッサ101は、決済要求コマンドを受信したときの情報処理を終了する。
図14に示すように、商品取引ファイル510のデータを決済POS装置10または20に送信した支援サーバ50のプロセッサ501は、決済終了コマンドを待機する(Act58)。決済POS装置10または20から決済終了コマンドを受信すると(Act58にてYES)、プロセッサ501は、その決済終了コマンドを、POSIDのバーコードデータを送信した携帯情報端末400宛に無線送信する(Act59)。またプロセッサ501は、決済POS装置10または20にデータを送信した商品取引ファイル510を取引ファイル領域W4から削除する(Act60)。以上で、プロセッサ501は、登録開始宣言コマンドを受信した後の情報処理を終了する。なお、Act59とAct60との処理手順は、上記の手順に限定されない。前後が逆になってもよい。また、取引ファイル領域W4から削除される商品取引ファイル510は、補助記憶デバイス503に形成される別領域に保存してもよい。
図12に示すように、バーコードデータを送信した携帯情報端末400のプロセッサ401は、支援サーバ50からのデータを待機する(Act12)。支援サーバ50からデータを受信すると(Act12にてYES)、プロセッサ401は、そのデータが商品販売データであるか否かを判断する(Act13)。商品販売データでない場合(Act13にてNO)、プロセッサ401は、そのデータが終了コマンドであるか否かを判断する(Act26)。終了コマンドの場合(Act26にてYES)、プロセッサ401は、タッチパネル404に表示されていた登録画面を消去する(Act27)。以上で、プロセッサ401は、セルフ登録端末プログラムP1にしたがった情報処理を終了する。
電子レシートサーバ80のプロセッサ801は、図17に示すように、データを待ち受ける(Act91)。ネットワーク200を介してデータを受信すると(Act91にてYES)、プロセッサ801は、そのデータが電子レシートのデータであるか否かを確認する(Act92)。電子レシートのデータを受信した場合(Act92にてYES)、プロセッサ801は、そのデータに付加されているIDがセルフ登録IDなのか電子レシートIDなのかを判別する(Act93)。
電子レシートのデータに電子レシートIDが付加されている場合(Act93にてNO)、プロセッサ801は、その電子レシートIDと電子レシートのデータとを含む電子レシートファイル810を作成し、電子レシート領域W5に保存する(Act95)。
電子レシートのデータにセルフ登録IDが付加されている場合(Act93にてYES)、プロセッサ801は、連携テーブル820を検索する。そしてプロセッサ801は、そのセルフ登録IDを当該セルフ登録IDに関連付けされて連携テーブル820に設定されている電子レシートIDに変換する(Act94)。セルフ登録IDを電子レシートIDに変換した後、プロセッサ801は、変換後の電子レシートIDと電子レシートのデータとを含む電子レシートファイル810を作成し、電子レシート領域W5に保存する(Act95)。以上で、プロセッサ801は、電子レシートデータ受信時の情報処理を終了する。
なお、Act94の処理において、プロセッサ801は、セルフ登録IDを電子レシートIDに変換しなくてもよい。プロセッサ801は、セルフ登録IDに関連付けされて連携テーブル820に設定されている電子レシートIDを抽出するだけでもよい。すなわちプロセッサ801は、Act95の処理において、抽出した電子レシートIDと電子レシートのデータとを含む電子レシートファイル810を作成し、電子レシート領域W5に保存してもよい。
このように、消費者4がPOSIDのバーコードをカメラユニット405で撮影すると、携帯情報端末400のプロセッサ401は、Act10〜Act13、Act26、Act27の処理を実行する。一方、支援サーバ50は、Act54〜Act60の処理を実行する。また、POSIDが設定されたPOS装置10または20は、Act71〜Act83の処理を実行する。その結果、POSIDが設定されたPOS装置10または20では、消費者4がセルフ登録を行った商品の決済処理が行われる。ここで、消費者4がセルフ式の商品データ入力システムと電子レシートシステムとを連携させる設定を行っている場合、決済処理された商取引のレシートが電子レシートとして電子レシートサーバ80に蓄積される。電子レシートサーバ80に蓄積された電子レシートは、消費者が電子レシートIDを使って電子レシートサーバにログインすることにより、携帯情報端末400を含む情報処理装置210によって閲覧することができる。
ところで、POSIDが設定されたPOS装置10または20のプロセッサ101は、Act75の処理で、商品取引ファイル510に含まれるレコメンドデータで、レコメンドデータベース42の該当するレコメンドデータレコード42Rの参照回数Aiと購買回数Biとを更新する。その結果、レコメンドデータベース42では、各消費者がセルフ登録の最中にレコメンド情報を確認した回数が、レコメンド商品毎にカウントされる。また、レコメンドデータベース42では、各消費者4が購入したレコメンド商品の数が、レコメンド商品毎にカウントされる。
したがって、レコメンドデータベース42で計数される参照回数Aiと購買回数Biとから、レコメンド商品として情報提供を行ったことによる宣伝効果を把握するための情報を数値で得ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば前記実施形態では、商品取引ファイル510において、販売商品のデータと関連商品(レコメンド商品)のデータとを対応付けて記憶したが、必ずしも1つのファイルに記憶する必要はない。販売商品のデータと関連商品のデータとを、別々のファイルに記憶してもよい。要は、携帯情報端末400から入力された商品コードで特定される販売商品のデータと、その販売商品に関連する関連商品のデータとが関連付けられて記憶されていればよい。
また前記実施形態では、関連商品毎に参照回数Aiと購買回数Biとを計数したが、必ずしも参照回数Aiと購買回数Biとを計数する必要はない。参照回数Aiだけ、または購買回数Biだけを計数するだけでも、宣伝効果を把握するための情報は得られる。
また前記実施形態では、小売店舗100に店舗サーバ40と支援サーバ50とを設けた。この点については、1つのサーバで、店舗サーバ40及び支援サーバ50の機能を併せ持つことも可能である。
また、レコメンドデータベース42は、小売店舗100の商品販売処理システムに含まれていなくてもよい。ネットワーク200上のサーバに、レコメンドデータベース42を設け、各小売店舗100の商品販売処理システムがレコメンドデータベース42を共同で使用してもよい。この場合、支援サーバ50は、図14のAct57の処理で商品取引ファイル510を決済POS装置に送信する際に、少なくともその商品取引ファイル510に格納されたレコメンドテータを、上記ネットワーク200上のサーバに送信(出力)すればよい。
また携帯情報端末400は、必ずしも消費者4が携帯しなくてもよい。例えばショッピングカートに取り付けられた情報端末を、携帯情報端末400の代わりに用いてもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。