JP2018017593A - 電極およびその製造方法、酵素センサ、グルコースセンサならびに生体内成分測定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(A)基板の一方の表面上に、粒子と当該粒子を保持するための保持物質を含む中間層を形成する工程、および
(B)中間層の表面上に電極層を形成する工程
を含む。本発明の第5の側面に係る電極の製造方法は、基板上に中間層を形成し、形成された中間層の表面上に電極層を形成するという操作が採用されているので、前述の作用効果を奏する電極を得ることができる。
本明細書において、「X〜Y」のように、端点による数値範囲の記載は、各範囲内に含まれるすべての数および有理数ならびに記載されている端点を含む。
過酸化水素電極について、図面を参照して説明する。図1に示されるように、過酸化水素電極100は、基板21上に設けられている。過酸化水素電極100は、中間層101と、接着層105と、電極層107とを含む。過酸化水素電極100は、例えば、電極層107の表面にオキシダーゼを固定化すること、電極層107の表面にオキシダーゼを含有するゲルなどを接触させることなどにより、オキシダーゼの存在下で生体内成分から生じた過酸化水素を検出するための電極として用いることができる。電極層107の表面にゲルを接触させる場合、ゲル中に抽出された生体内成分から生じた過酸化水素を過酸化水素電極100で検出することができる。
前述の過酸化水素電極100は、酵素であるオキシダーゼの作用によって酵素産物として過酸化水素を生じる物質を検出するための酵素センサの電極に用いることができる。酵素センサについて、図面を参照して説明する。以下において、被験者から抽出した組織液に含まれるグルコースの検出に用いるためのグルコースセンサを例として挙げて説明する。
酵素センサ20において、作用電極30の酵素層110に含まれるグルコースオキシダーゼの代わりに、基質となる物質に対する作用によって過酸化水素を生成する他の酵素を用いることもできる。他の酵素を含む酵素センサ20によれば、グルコース以外の物質の検出を行なうことができる。酵素としては、例えば、乳酸オキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼなどが挙げられるが、特に限定されない。
前述の過酸化水素電極100を含む酵素センサ20は、酵素の作用によって酵素産物として過酸化水素を生じる生体内成分の量を測定するための生体内成分測定装置の酵素センサとして用いることができる。生体内成分測定装置(以下、単に、「測定装置」ともいう)について図面を参照して説明する。図4〜図6に示されるように、測定装置10は、表示部11と、記録部12と、解析部13と、検出部14と、電源15と、ユーザである被験者が測定装置10を操作するための操作ボタン16とを備えている。図4に示されるように、測定装置10は、設置部14aに、酵素センサ20と、被験者から抽出した組織液を蓄積した収集部材300とを設置することによって用いられる。
(I)測定装置10の設置部14aに酵素センサ20をセットするステップ、
(II)設置部14a内の酵素センサ20の作用電極30上に、体液を供給するステップ、
(III)酵素センサ20の参照電極50を基準として所定電圧を作用電極30に印加するステップ、
(IV)作用電極30と対電極40との間に流れる電流を測定するステップ、
(V)測定された電流に基づき、体液に含まれる生体内成分量を算出するステップ
過酸化水素電極100は、(A)基板21の一方の表面上に、親水性高分子物質111と粒子112とを含む中間層101を形成する工程、および
(B)中間層101の表面上に電極層107を形成する工程
を含む製造方法によって製造することができる。以下、図面を参照して製造方法の手順を説明する。図7における工程S1は、前述の工程(A)に対応する。図7における工程S2および工程S3は、前述の工程(B)に対応する。
酵素センサ20は、過酸化水素電極100の電極層107の表面に酵素を固定化して酵素層110を形成することによって製造できる。電極層107の表面への酵素の固定は、例えば、以下の方法などによって行なうことができる。
方法(a−1):過酸化水素電極100の電極層107の表面に酵素を含む溶液を塗布する方法
方法(a−2):過酸化水素電極100の電極層107の表面を、酵素を含む溶液に浸漬させる方法
方法(a−3):過酸化水素電極100の電極層107の表面に官能基を導入し、この官能基を介して酵素を固定する方法
PET:ポリエチレンテレフタレート
PBS:リン酸緩衝生理食塩水
PVA:ポリビニルアルコール
PS:ポリスチレン
以下において、実施例1と、比較例1および2とにより、干渉物質存在下でのグルコースの検出に対するアルミナ水和物粒子と親水性高分子物質との混合層である中間層の有無の影響を調べた。実施例1では、中間層として、アルミナ水和物粒子と親水性高分子物質との混合層が用いられた。
アルミナ水和物粒子(平均粒子径:100nm)100gと、部分けん化PVA15gと、シラン化変性PVA2gとを、95℃に加熱されたイオン交換水614gに添加し、撹拌することにより、粒子含有液を得た。
実施例1(1)で得られた中間層上に、スパッタリング法によってチタン層(厚さ:約5nm)を形成した。つぎに、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に、スパッタリング法によって白金を含む作用電極用の電極層(直径8mm、厚さ:約100nm)および白金を含む対電極用の電極層(厚さ:約100nm)を形成した。また、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に銀/塩化銀インクを塗布し、乾燥させることによって銀/塩化銀からなる参照電極を形成した。これにより、電極基板を得た。
実施例1(2)で得られた電極基板の作用電極上に、酵素溶液〔0.25質量%グルタルアルデヒドと42.984mg/dLウシ血清アルブミンと1.5225U/mLグルコースオキシダーゼと0.5U/mLムタロターゼとを含むPBS溶液〕10μLを滴下した。つぎに、相対湿度30%で25℃に保たれた環境下に電極基板を静置することにより、酵素溶液を乾燥させた。これにより、作用電極上に酵素層を形成し、グルコースセンサを得た。
グルコース標準液〔シスメックス(株)製、商品名:グルコース標準液〕をPBSで希釈することにより、グルコース濃度が0.05mg/dL、0.2mg/dLまたは0.8mg/dLのグルコース溶液を得た。また、アセトアミノフェンをPBSで希釈することにより、アセトアミノフェン濃度が0.0025mg/dL、0.01mg/dLまたは0.04mg/dLのアセトアミノフェン溶液を得た。
PVA水溶液A〔組成:12%(w/w)PVA、2%(w/w)塩化カリウムおよび86%(w/w)水〕に対し、線量:25kGrの電子線を照射することにより、PVAのハイドロゲルを得た。
実施例1(5)で得られたハイドロゲルをフローセル内に貼り付けた。実施例1(3)で得られたグルコースセンサをフローセル内のハイドロゲルに接触するように設置した。フローセルの治具でハイドロゲルとグルコースセンサとを固定した。シリンジポンプを用いて、フローセル内にPBSを流すことにより、ハイドロゲルを介してグルコースセンサとPBSとを接触させた。
実施例1(6)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後、PBS、0.05mg/dLグルコース溶液、0.2mg/dLグルコース溶液、0.8mg/dLグルコース溶液およびPBSをこの順でフローセル内に流量:0.5mL/minで10分間流し、電流値を測定した。各濃度のグルコース溶液を流し始めて400秒間経過時から200秒間で測定される電流値の平均値を、各濃度のグルコース溶液に対する電流値とした。
=グルコース濃度を変化させた時の電流値の変化量/グルコース濃度の変化量 (I)
実施例1(6)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後、PBS、0.0025mg/dLアセトアミノフェン溶液、0.01mg/dLアセトアミノフェン溶液、0.04mg/dLアセトアミノフェン溶液およびPBSをこの順でフローセル内に流量:0.5mL/minで10分間流し、電流値を測定した。各濃度のアセトアミノフェン溶液を流し始めて400秒間経過時から200秒間で測定される電流値の平均値を、各濃度のアセトアミノフェン溶液に対する電流値とした。
=アセトアミノフェン濃度を変化させた時の電流値の変化量/アセトアミノフェン濃度の変化量 (II)
図8(A)に示された結果から、グルコースの検出感度は、作用電極への印加電圧に依存せず、一定であることがわかった。一方、図8(B)に示された結果から、アセトアミノフェンの検出感度は、作用電極への印加電圧に依存することがわかった。これらの結果から、作用電極への印加電圧を低くすれば、アセトアミノフェンによる干渉または妨害を受けずに、グルコースを高感度で検出できることが示唆された。
(1)電極層の形成
基板であるPET製フィルム(長さ:3cm、幅:3cmおよび厚さ:75μm)上に、スパッタリング法によってチタン層(厚さ:約5nm)を形成した。つぎに、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に、スパッタリング法によって白金を含む作用電極用の電極層(直径8mm、厚さ:約100nm)および白金を含む対電極用の電極層(厚さ:約100nm)を形成した。また、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に銀/塩化銀インクを塗布し、乾燥させることによって銀/塩化銀からなる参照電極を形成した。これにより、電極基板を得た。
比較例1(1)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、グルコースセンサを得た。
比較例1(2)で得られたグルコースセンサを用いたことを除き、実施例1(6)と同様の操作を行ない、電気化学測定を行なった。
比較例1(3)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことを除き、実施例1(7)と同様の操作を行ない、グルコースの検出感度の印加電圧依存性を評価した。
比較例1(3)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことを除き、実施例1(8)と同様の操作を行ない、アセトアミノフェンの検出感度の印加電圧依存性を評価した。
図9(A)に示された結果から、グルコースの検出感度は、電極に印加する電圧を大きくすると増大し、電極に印加する電圧を小さくすると低下することがわかった。したがって、グルコースを高感度で検出するためには、印加電圧を大きくする必要があることがわかった。また、図9(B)に示された結果から、アセトアミノフェンの検出感度も、グルコースの検出感度と同様に、電極に印加する電圧に依存することがわかった。これらの結果から、グルコースを高感度で検出するために印加電圧を大きくした場合、アセトアミノフェンによる干渉を受けることがわかった。したがって、比較例1のグルコースセンサによれば、アセトアミノフェンなどの干渉物質による影響を受けずに、高感度でグルコースを検出することができないことがわかった。実施例1のグルコースセンサと比較例1のグルコースセンサとは、中間層の有無の点で異なっていた。これらの結果から、実施例1のグルコースセンサによれば、中間層を有しているので、アセトアミノフェンなどの干渉物質による影響を受けずに、高感度でグルコースを検出することができることが示唆された。
(1)電極層の形成
チタン層の厚さを約10nmにしたことおよび白金を含む電極層の厚さを約200nmにしたことを除き、比較例1(1)と同様の操作を行ない、電極基板を得た。
比較例2(1)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、グルコースセンサを得た。
グルコース標準液をPBSで希釈することにより、グルコース濃度が0.05mg/dL、0.1mg/dL、0.2mg/dLまたは0.8mg/dLのグルコース溶液を得た。アセトアミノフェンをその濃度が0.1mg/dLとなるように0.1mg/dLグルコース溶液に溶解させることにより、アセトアミノフェン含有試験溶液を得た。アスコルビン酸をその濃度が0.1mg/dLとなるように0.1mg/dLグルコース溶液に溶解させることにより、アスコルビン酸含有試験溶液を得た。
比較例2(2)で得られたグルコースセンサをポテンショスタット〔ビー・エー・エス(BAS)(株)製、商品名:ALS832b〕と接続した。つぎに、グルコースセンサ上にPBS400μLを滴下した。その後、参照電極を基準として、グルコースセンサの作用電極に電圧を印加した。作用電極と対電極との間に流れる電流をクロノアンペロメトリー法で測定した。
比較例2(4)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後、PBS400μL、0.05mg/dLグルコース溶液400μL、0.2mg/dLグルコース溶液400μL、0.8mg/dLグルコース溶液400μLおよびPBS400μLをこの順でグルコースセンサに滴下し、180秒間電流値を測定した。各濃度のグルコース溶液の滴下後150秒間経過時から30秒間で測定された電流値の平均値を、各濃度のグルコース溶液の電流値とした。
比較例2(4)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後、PBS400μL、0.1mg/dLグルコース溶液400μL、PBS400μL、アセトアミノフェン含有試験溶液400μL、PBS400μL、アスコルビン酸含有試験溶液400μLおよびPBS400μLをこの順でグルコースセンサ上に滴下し、180秒間電流値を測定した。各溶液の滴下後150秒間経過時から30秒間で測定された電流値の平均値を、各溶液の電流値とした。
=100×([アセトアミノフェン含有試験溶液の電流値]−[0.1mg/dLグルコース溶液の電流値])/[0.1mg/dLグルコース溶液の電流値] (III)
[アスコルビン酸による干渉率]
=100×([アスコルビン酸含有試験溶液の電流値]−[0.1mg/dLグルコース溶液の電流値])/[0.1mg/dLグルコース溶液の電流値] (IV)
図10(A)に示された結果から、グルコースの検出感度は、電極に印加する電圧を大きくすると増大し、電極に印加する電圧を小さくすると低下することがわかった。また、図10(B)および(C)に示された結果から、グルコースを高感度で検出するために印加電圧を大きくした場合、アセトアミノフェンおよびアスコルビン酸それぞれによる干渉を受けることがわかった。したがって、比較例2のグルコースセンサによれば、干渉物質の影響を受けずに、高感度でグルコースを検出することができないことがわかった。実施例1のグルコースセンサと比較例2のグルコースセンサとは、中間層の有無の点で異なっていた。これらの結果から、実施例1のグルコースセンサによれば、中間層を有しているので、アセトアミノフェンなどの干渉物質による影響を受けずに、高感度でグルコースを検出することができることが示唆された。
以下において、実施例2と、比較例2とにより、干渉物質存在下でのグルコースの検出に対する中間層の有無の影響を調べた。実施例2では、中間層として、PS製ビーズを含む層と親水性高分子物質を含む層との2層の中間層が用いられた。
95℃に加熱したイオン交換水50gに、PVA2.5gを攪拌しながら溶解させ、PVA水溶液Bを得た。得られたPVA水溶液B500μLを、基板であるPET製フィルム(長さ:3cm、幅:3cmおよび厚さ:75μm)の一方の表面に塗布した。PVA水溶液が塗布されたPET製フィルムを、スピンコーターによって750rpmで10秒間回転させることにより、余分な液体を除去して塗膜を形成した。その後、塗膜を有するPET製フィルムを110℃で3分間加熱することにより、親水性高分子物質であるPVAを含む第1中間層をフィルム上に固定した。これにより、第1中間層を有する中間基板Aを得た。
実施例2(1)で得られた中間基板Aの第1中間層上に、PS製ビーズ含有溶液〔PS製ビーズの平均粒子径:500nm、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)社製、商品名:5050A〕500μLを滴下した。PS製ビーズ含有溶液が滴下された中間基板Aを、スピンコーターによって300rpmで10秒間回転させることにより、余分な液体を除去した。その後、中間基板Aを110℃で3分間加熱することにより、PS製ビーズを含む第2中間層を第1中間層上に固定した。これにより、第2中間層を含む作用電極を備える中間基板Bを得た。
実施例2(2)で得られた中間基板Bを用いたこと、チタン層の厚さを約10nmとしたこと、作用電極用の電極層の厚さを約200nmとしたことならびに対電極用の電極層の厚さを約200nmとしたことを除き、実施例1(2)と同様の操作を行ない、電極基板を得た。
実施例2(3)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、グルコースセンサを得た。
実施例2(4)で得られたグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(4)と同様の操作を行ない、作用電極と対電極との間に流れる電流を測定した。
実施例2(5)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことおよび作用電極への印加電圧を0.05Vまたは0.1Vに変えたことを除き、比較例2(5)と同様の操作を行ない、低電圧印加時のグルコースの検出感度の印加電圧依存性を評価した。
実施例2(5)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後、PBS400μL、0.1mg/dLグルコース溶液400μL、PBS400μL、アセトアミノフェン含有試験溶液400μLおよびPBS400μLをこの順でグルコースセンサ上に滴下し、180秒間電流値を測定した。各溶液の滴下後滴下後150秒間経過時から30秒間で測定された電流値の平均値を、各溶液の電流値とした。
図11(A)に示された結果から、作用電極への印加電圧が0.25V以下である場合、実施例2のグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度は、比較例2のグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度と比べて高いことがわかった。また、図11(B)に示された結果から、作用電極への印加電圧が0.25V以下である場合、実施例2のグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率は、比較例2のグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率と同程度以下であることがわかった。
以下において、実施例3と、比較例2とにより、干渉物質存在下でのグルコースの検出に対する中間層の有無の影響を調べた。実施例3では、中間層として、メソポーラスシリカを含む層と親水性高分子物質を含む層との2層の中間層が用いられた。
実施例2(1)と同様の操作を行ない、第1中間層を有する中間基板Aを得た。
実施例3(1)で得られた中間基板Aの第1中間層上に、1%(w/w)メソポーラスシリカ含有水溶液〔シグマアルドリッチ社製、商品名:MCM−41〕500μLを滴下した。メソポーラスシリカ含有溶液が滴下された中間基板Aを、スピンコーターによって300rpmで10秒間回転させることにより、余分な液体を除去した。その後、中間基板Aを110℃で3分間加熱することにより、メソポーラスシリカを含む第2中間層を第1中間層上に固定した。これにより、第2中間層を有する中間基板Bを得た。
実施例3(2)で得られた中間基板Bを用いたことを除き、実施例1(2)と同様の操作を行い、電極基板を得た。
実施例3(3)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、グルコースセンサを得た。
実施例3(4)で得られたグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(4)と同様の操作を行ない、作用電極と対電極との間に流れる電流を測定した。
実施例3(5)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことおよび作用電極への印加電圧を0.18V、0.25V、0.35Vまたは0.45Vに変えたことを除き、比較例2(5)と同様の操作を行ない、グルコースの検出感度の印加電圧依存性を評価した。
実施例3(5)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことおよび作用電極への印加電圧を0.18V、0.25V、0.35Vまたは0.45Vに変えたことを除き、比較例2(6)と同様の操作を行ない、アセトアミノフェンによる影響およびアスコルビン酸による影響を評価した。
図12(A)に示された結果から、印加電圧を0.4V以下にした場合、実施例3のグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度は、比較例2のグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度と比べ、高いことがわかった。また、図12(B)に示された結果から、実施例3のグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率は、印加電圧を0.4以下にした場合、比較例2のグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率と同程度以下であることがわかった。さらに、図12(C)に示された結果から、印加電圧を0.4V以下にした場合、実施例3のグルコースセンサを用いたときのアスコルビン酸による干渉率は、比較例2のグルコースセンサを用いたときのアスコルビン酸による干渉率と同程度以下であることがわかった。
以下において、実施例4と、比較例2とにより、干渉物質存在下でのグルコースの検出に対する中間層の有無の影響を調べた。実施例4では、中間層として、実施例2で用いられたPS製ビーズよりも平均粒子径が大きいPS製ビーズを含む層と親水性高分子物質を含む層との2層の中間層が用いられた。
実施例2(1)と同様の操作を行ない、第1中間層を有する中間基板Aを得た。
実施例4(1)で得られた中間基板Aを用いたことおよびPS製ビーズ含有溶液〔PS製ビーズの平均粒子径:1.5μm、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)社製、商品名:5153A〕を用いたことを除き、実施例2(2)と同様の操作を行ない、第2中間層を有する中間基板Bを得た。
実施例4(2)で得られた中間基板Bを用いたことを除き、実施例2(3)と同様の操作を行ない、電極基板を得た。
実施例4(3)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、グルコースセンサを得た。
実施例4(4)で得られたグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(4)と同様の操作を行ない、作用電極と対電極との間に流れる電流を測定した。
実施例4(5)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことおよび作用電極への印加電圧を0.2Vまたは0.25Vに変えたことを除き、比較例2(5)と同様の操作を行ない、グルコースの検出感度の印加電圧依存性を評価した。
実施例4(5)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことおよび作用電極への印加電圧を0.2Vまたは0.25Vに変えたことを除き、比較例2(6)と同様の操作を行ない、アセトアミノフェンによる影響およびアスコルビン酸による影響を評価した。
図13(A)に示された結果から、印加電圧を0.4V以下にした場合、実施例4のグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度は、実施例2のグルコースセンサを用いたときと同様に、比較例2のグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度と比べて高いことがわかった。また、図13(B)に示された結果から、印加電圧を0.4以下にした場合、実施例4のグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率は、比較例2のグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率と同程度以下であることがわかった。さらに、図13(C)に示された結果から、印加電圧を0.4V以下にした場合、実施例4のグルコースセンサを用いたときのアスコルビン酸による干渉率は、比較例2のグルコースセンサを用いたときのアスコルビン酸による干渉率と同程度以下であることがわかった。
比較例3では、干渉物質存在下でのグルコースの検出に対するPS製ビーズのみの層を用いた場合の影響を調べた。
基板であるPET製フィルム(長さ:3cm、幅:3cmおよび厚さ:75μm)の一方の表面に、PS製ビーズ含有溶液〔PS製ビーズの平均粒子径:500nm、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)社製、商品名:5050A〕500μLを滴下した。PS製ビーズ含有溶液が滴下されたフィルムを、スピンコーターによって300rpmで10秒間回転させることにより、余分な液体を除去した。その後、フィルムを110℃で3分間加熱することにより、PS製ビーズを含む粒子層をフィルム上に固定した。
比較例3(1)で形成された粒子層上に、スパッタリング法によってチタン層(厚さ:約10nm)を形成した。つぎに、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に、スパッタリング法によって白金を含む作用電極用の電極層(直径8mm、厚さ:約200nm)および白金を含む対電極用の電極層(厚さ:約200nm)を形成した。また、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に銀/塩化銀インクを塗布し、乾燥させることによって銀/塩化銀からなる参照電極を形成した。これにより、電極基板を得た。
比較例3(2)で得られた電極基板を用いたことを除き、比較例2(4)と同様の操作を行ない、作用電極と対電極との間に流れる電流を測定した。
比較例3で得られた電極では、PBSを滴下した後、電極に電圧を印加すると、電極層および粒子層が剥離し、電気化学測定を行なうことができなかった。したがって、基板と電極層との間に粒子を含む層を設けるだけでは、電気化学測定を行なうことができないことが示唆された。実施例4のグルコースセンサと比較例3のグルコースセンサとは、基板と電極との間における親水性高分子物質の有無の点で異なっていた。これらの結果から、実施例4のグルコースセンサによれば、親水性高分子物質と粒子とを含む中間層を有しているので、アセトアミノフェンなどの干渉物質による影響を受けずに、高感度でグルコースを検出することができることが示唆された。
以下において、比較例4では、干渉物質存在下でのグルコースの検出に対する親水性高分子物質のみの層を用いた場合の影響を調べた。
PVA水溶液B500μLを、基板であるPET製フィルム(長さ:3cm、幅:3cmおよび厚さ:75μm)の一方の表面に塗布した。PVA水溶液が塗布されたPET製フィルムを、スピンコーターによって750rpmで10秒間回転させることにより、余分な液体を除去して塗膜を形成した。その後、塗膜を有するPET製フィルムを110℃で3分間加熱することにより、親水性高分子物質であるPVAを含む親水性高分子物質層をフィルム上に固定した。
比較例4(1)で形成された親水性高分子物質層上に、スパッタリング法によってチタン層(厚さ:約5nm)を形成した。つぎに、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に、スパッタリング法によって白金を含む作用電極用の電極層(直径8mm、厚さ:約100nm)および白金を含む対電極用の電極層(厚さ:約200nm)を形成した。また、図3に示されるパターンとなるように、チタン層上に銀/塩化銀インクを塗布し、乾燥させることによって銀/塩化銀からなる参照電極を形成した。これにより、電極基板を得た。
比較例4(2)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、グルコースセンサを得た。
比較例4(3)で得られたグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(4)と同様の操作を行ない、作用電極と対電極との間に流れる電流を測定した。
比較例4(4)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(5)と同様の操作を行ない、グルコースの検出感度の印加電圧依存性を評価した。
比較例4で得られたグルコースセンサでは、銀/塩化銀参照電極を基準として、作用電極への印加電圧が0.3Vである場合のグルコースの検出感度は、32nA/mg/dLであった。したがって、比較例4で得られたグルコースセンサによるグルコースの検出感度は、実施例2〜4または比較例2で得られたグルコースセンサによるグルコースの検出感度に比べ、非常に低いことがわかった。また、比較例4で得られたグルコースセンサでは、グルコースセンサの使用時に、電極層が徐々に剥がれていた。したがって、比較例4で得られたグルコースセンサの電極は、脆いことがわかった。実施例4のグルコースセンサと比較例4のグルコースセンサとは、基板と電極との間における粒子の有無の点で異なっていた。これらの結果から、実施例4のグルコースセンサによれば、親水性高分子物質と粒子とを含む中間層を有しているので、アセトアミノフェンなどの干渉物質による影響を受けずに、高感度でグルコースを検出することができることが示唆された。
(1)第1中間層の形成
PVA水溶液B500μLを、基板であるPET製フィルム(長さ:3cm、幅:3cmおよび厚さ:75μm)の一方の表面に塗布した。PVA水溶液が塗布されたPET製フィルムを、スピンコーターによって0rpmから300rpmまで回転数を変化させながら10秒間および750rpmから0rpmまで回転数を変化させながら15秒間回転させることにより、余分な液体を除去して塗膜を形成した。その後、塗膜を有するPET製フィルムを120℃で10分間加熱することにより、親水性高分子物質であるPVAを含む第1中間層をフィルム上に固定した。これにより、第1中間層を有する中間基板Aを得た。
実験例1(1)で得られた中間基板Aの第1中間層上に、平均粒子径が0.1μm、0.5μm、1.5μmまたは19μmであるアクリル製ビーズを含有するアクリル製ビーズ含有溶液400μLを滴下した。アクリル製ビーズ含有溶液が滴下された中間基板Aを、スピンコーターによって300rpmで10秒間および750rpmで15秒間回転させることにより、余分な液体を除去した。その後、中間基板Aを120℃で10分間加熱することにより、アクリル製ビーズを含む第2中間層を第1中間層上に固定した。これにより、第2中間層を有する中間基板Bを得た。
実験例1(2)で得られた中間基板Bを用いたことを除き、実施例2(3)と同様の操作を行ない、電極基板を得た。
実験例1(3)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、グルコースセンサを得た。
実験例1(4)で得られたグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(4)と同様の操作を行ない、作用電極と対電極との間に流れる電流を測定した。
実験例1(5)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(5)と同様の操作を行ない、グルコースの検出感度を求めた。中間層に用いられる粒子の平均粒子径とグルコースの検出感度との関係を調べた結果を表2に示す。
表2に示された結果から、平均粒子径が0.1μm、0.5μmまたは1.5μmであるアクリル製ビーズを用いた場合、グルコースの検出感度は、271〜422nA/mg/dLであることがわかった。これに対し、平均粒子径が19μmであるアクリル製ビーズを用いた場合、グルコースの検出感度は、0.8nA/mg/dLであることがわかった。したがって、これらの結果から、中間層に用いられる粒子の平均粒子径は、好ましくは0.001〜10μm、より好ましくは0.005〜5μm、さらに好ましくは0.01〜2μmであることが示唆された。
(1)第1中間層の形成
実施例2(1)と同様の操作を行ない、中間基板Aを得た。
実験例2(1)で得られた中間基板Aの第1中間層上に、PS製ビーズ濃度が1.46×1012/mLまたは3.65×1012/mLのPS製ビーズ含有溶液〔PS製ビーズの平均粒子径:500nm、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)社製、商品名:5050A〕500μLを滴下した。PS製ビーズ含有溶液が滴下された中間基板Aを、スピンコーターによって300rpmで10秒間回転させることにより、余分な液体を除去した。液体除去後の中間基板Aを110℃で3分間加熱することより、粒子としてPS製ビーズを含み、粒子密度が8.73×104個/mm2または2.09×105個/mm2である第2中間層を第1中間層上に固定した。これにより、第2中間層における粒子密度が8.73×104個/mm2または2.09×105個/mm2である中間基板Bを得た。
実験例2(2)で得られた中間基板Bを用いたことを除き、実施例2(3)と同様の操作を行ない、電極基板を得た。また、実験例2(2)で得られた対照の中間基板の表面に、前記と同様に、白金を含む作用電極用の電極層、白金を含む対電極用の電極層および銀/塩化銀からなる参照電極を形成した。これにより、対照の電極基板を得た。
実験例2(3)で得られた電極基板および対照の電極基板それぞれの白金を含む作用電極用の電極層の表面を、電界放出形走査電子顕微鏡〔日本電子(株)製、商品名:JSM−7500FT〕を用いて観察し、基板上に固定されているPS製ビーズの密度を評価した。その結果、第2中間層におけるPS製ビーズの密度が8.73×104個/mm2、2.09×105個/mm2、7.96×105個/mm2または8.73×109個/mm2である電極基板および第2中間層におけるPS製ビーズの密度が0である対照の電極基板が得られたことがわかった。
実験例2(3)で得られた電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、対照のグルコースセンサを得た。実験例2(3)で得られた対照の電極基板を用いたことを除き、実施例1(3)と同様の操作を行ない、対照のグルコースセンサを得た。
実験例2(5)で得られたグルコースセンサまたは対照のグルコースセンサを用いたことを除き、比較例2(4)と同様の操作を行ない、作用電極と対電極との間に流れる電流を測定した。
実験例2(6)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことおよび作用電極への印加電圧を0.2Vとしたことを除き、比較例2(5)と同様の操作を行ない、グルコースの検出感度を求めた。グルコースの検出感度と粒子密度との関係を調べた結果を表3に示す。
実験例2(4)の電気化学測定の際に電流値が定常化した後のグルコースセンサを用いたことおよび作用電極への印加電圧を0.2Vとしたことを除き、比較例2(6)と同様の操作を行ない、低電圧印加時のアセトアミノフェンによる影響および低電圧印加時のアスコルビン酸による影響を評価した。アセトアミノフェンによる干渉率と粒子密度との関係を調べた結果を表4、アスコルビン酸による干渉率と粒子密度との関係を調べた結果を表5に示す。
表3に示された結果から、粒子密度が0を超えるグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度は、粒子密度が0であるグルコースセンサを用いたときのグルコースの検出感度と比べて高いことがわかった。表4に示された結果から、粒子密度が0を超えるグルコースセンサを用いた場合、アセトアミノフェンによる干渉率を低くすることができることがわかった。これに対し、粒子密度が0であるグルコースセンサを用いた場合、ノイズによって測定ができなかった。表5に示された結果から、粒子密度が8.73×104を超えるグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率は、粒子密度が8.73×104未満であるグルコースセンサを用いたときのアセトアミノフェンによる干渉率と比べて低いことがわかった。したがって、これらの結果から、中間層における粒子密度は、9×104〜9×109個/mm2程度が好ましいことが示唆された。
(1)第1中間層の形成
実験例2(1)と同様の操作を行ない、第1中間層を有する中間基板Aを得た。
実験例3(1)で得られた中間基板Aの第1中間層上に、PS製ビーズ濃度が1.46×1013/mLのPS製ビーズ含有溶液〔PS製ビーズの平均粒子径:500nm、サーモ・フィッシャー・サイエンティフィック(Thermo Fisher Scientific)社製、商品名:5050A〕500μLを滴下した。PS製ビーズ含有溶液が滴下された中間基板Aを、スピンコーターによって300rpmで10秒間回転させることにより、余分な液体を除去した。液体除去後の中間基板Aを110℃で3分間加熱した。これにより、粒子としてPS製ビーズを含む第2中間層を第1中間層上に固定した。これにより、第2中間層における粒子密度が7.95×105個/mm2である実験番号1の中間基板Bを得た。
実験例3(2)で得られた中間基板Bを用いたことを除き、実験例2(3)と同様の操作を行ない、第2中間層における粒子密度が7.95×105個/mm2である実験番号1の電極基板および第2中間層における粒子密度が8.79×109個/mm2である実験番号2の電極基板を得た。
実験番号1の電極基板、実験番号2の電極基板および実験例2(3)で得られた対照の電極基板それぞれの作用電極の表面を電子顕微鏡によって観察した。
図14に示された結果から、粒子を含む中間層を含む作用電極の表面〔図14(A)および(B)参照〕は、粒子を含まない作用電極の表面〔図14(C)参照〕と比べて、白金電極層の凹凸が増大している。つまり、基板と電極層との間に粒子を含む中間層を設けることにより、作用電極の表面に凹凸が形成され、この凹凸の効果により、干渉物質による干渉を受けずに、グルコースを高感度に検出することができると示唆された。
11 表示部
12 記録部
13 解析部
14 検出部
14a 設置部
14b 電気回路
14c 電流計
15 電源
16 操作ボタン
20 酵素センサ
21 基板
30 作用電極
40 対電極
50 参照電極
71,72,73 電極リード
100 過酸化水素電極
101 中間層
102 単層
103 第1中間層
104 第2中間層
105 接着層
107 電極層
110 酵素層
111 親水性高分子物質
112 粒子
300 収集部材
Claims (13)
- 基板上に配置され、粒子および前記粒子を保持するための保持物質を含む中間層と、
前記中間層上に配置され、過酸化水素を検出するための電極層と
を備える電極。 - 前記電極層が白金を含む請求項1記載の電極。
- 前記中間層において、前記粒子を含む層と前記保持物質を含む層とが積層されている請求項1または2記載の電極。
- 前記粒子がナノ粒子またはマイクロ粒子である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極。
- 前記粒子が多孔質粒子である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電極。
- 前記粒子が非導電性粒子である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電極。
- 前記保持物質が親水性高分子物質である請求項1〜6のいずれか1項に記載の電極。
- 前記親水性高分子物質がポリビニルアルコールである請求項7に記載の電極。
- 基板と、
前記基板上に配置された請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極と、
前記電極の表面上に固定化されたオキシダーゼと
を備える酵素センサ。 - 基板と、
前記基板上に配置された請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極と、
前記電極の表面上に固定化されたグルコースオキシダーゼと
を備えるグルコースセンサ。 - 生体から抽出された体液に含まれる測定対象の生体内成分の量に関する成分情報を取得するための検出部と、
前記成分情報に基づいて、前記測定対象の生体内成分の量に関する解析値を取得するための解析部と
を備え、
前記検出部が、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極および前記電極の表面上に固定化されたオキシダーゼを含む作用電極と、対電極とを含む生体内成分測定装置。 - (A)基板の一方の表面上に、粒子と前記粒子を保持するための保持物質とを含む中間層を形成する工程、および
(B)前記中間層の表面上に、過酸化水素を検出するための電極層を形成する工程
を含む電極の製造方法。 - 前記工程(A)において、前記基板の一方の表面上に、前記保持物質を含む層を形成した後、粒子を含む層を形成する請求項12に記載の製造方法。
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