JP2018017446A - 空調システム及び運転制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷機器が熱流体と十分に熱交換を行うことが困難な状態を検出して、この状態を検出した場合に熱源機器を増段する運転制御を行うことである。
【解決手段】空調機7A,7B,7Cに送る冷水の送水温度Ta、空調機7A,7B,7Cから戻る冷水の戻水温度Tb及び空調機7A,7B,7Cから戻る冷水の戻り流量である負荷流量Qにより算出される負荷熱量Wに基づいて、複数の冷凍機1A,1B,1Cの運転台数を切り替える制御装置14を備える空調システム100であって、制御装置14は、負荷流量Qが所定流量QLを超え、かつ、送水温度Taと戻水温度Tbとの温度差ΔTが所定温度TLよりも小さくなった場合に、負荷流量Qに基づいて冷凍機運転台数を増段する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空調システム及び運転制御方法に関し、特に、負荷機器の負荷状態に基づいて、空調システムにおける複数の熱源機器の運転を制御する運転制御方法に関する。
工場やビル等に設置される空調システムでは、冷凍機やボイラー等の熱源機器を用いて、冷水や温水等の熱流体を空調機等の負荷機器に供給することにより冷房や暖房を行っている。空調システムにおいて、冷房を行う場合、空調機の負荷状態に基づいて冷凍機の運転台数を増減段している。冷凍機の運転台数の増減段制御として、空調機において必要とされる冷水の流量、または、熱量のいずれかに基づいて、冷凍機の運転台数を制御する制御方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2011−021855号公報 特開2003−294290号公報
空調システムにおいて、負荷機器への流路には流量調整バルブが設けられている。通常、流量調整バルブにより、流路を流れる熱流体の流量を適正な流量に調整している。しかし、流量調整バルブによる調整が調整不足や調整バラツキ等によって、適正な流量に調整されないことがある。例えば、負荷機器への流路に適正な流量を超えた熱流体が流れる場合には、負荷機器は熱流体と十分に熱交換を行うことが困難になる。
このため、熱流体は、十分な熱交換がなされないため温度変化が小さい状態で戻りヘッダに戻される。空調システムでは、送りヘッダの熱流体の温度と戻りヘッダの熱流体の温度との温度差に、負荷機器を流れる熱流体の戻り流量である負荷流量を乗じることで負荷熱量を算出している。そして、この負荷熱量に基づいて、熱源機器の増減段の必要性を判断しているので、熱流体の温度変化が小さい場合、すなわち、熱流体の送り温度と戻り温度との温度差が小さい場合には、負荷熱量は大きくならず、熱源機器の増段は必要ないと判断してしまう。
一方、負荷機器では熱流体と十分に熱交換を行えていないので、熱源機器の増段を必要としている。このように、負荷機器は熱源機器の増段を必要としているのに、熱源機器の増段が行われない状態が発生する。
そこで、本発明では、負荷機器が熱流体と十分に熱交換を行うことが困難な状態を検出して、この状態を検出した場合に熱源機器を増段する運転制御を行うことを目的とする。
本発明の空調システムは、熱流体を生成する複数の熱源機器と、複数の前記熱源機器からの前記熱流体を集合する送りヘッダと、前記送りヘッダから前記熱流体が送られる負荷機器と、前記負荷機器に送られる前記熱流体の送り温度を検出する送り温度検出器と、前記負荷機器において熱交換された前記熱流体を複数の前記熱源機器に分配する戻りヘッダと、前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り流量である負荷流量を検出する流量検出器と、前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り温度を検出する戻り温度検出器と、前記送り温度、前記戻り温度及び前記負荷流量により算出される負荷熱量に基づいて、複数の前記熱源機器の運転台数を切り替える制御装置と、を備える空調システムであって、前記制御装置は、前記負荷流量が所定流量を超え、かつ、前記送り温度と前記戻り温度との温度差が所定温度よりも小さくなった場合に、前記負荷流量に基づいて前記熱源機器の運転台数を増段することを特徴とする。
また、本発明の運転制御方法は、熱流体を生成する複数の熱源機器と、複数の前記熱源機器からの前記熱流体を集合する送りヘッダと、前記送りヘッダから前記熱流体が送られる負荷機器と、前記負荷機器に送られる前記熱流体の送り温度を検出する送り温度検出器と、前記負荷機器において熱交換された前記熱流体を複数の前記熱源機器に分配する戻りヘッダと、前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り流量である負荷流量を検出する流量検出器と、前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り温度を検出する戻り温度検出器と、を備える空調システムに適用され、前記送り温度、前記戻り温度及び前記負荷流量により算出される負荷熱量に基づいて、複数の前記熱源機器の運転台数を切り替える運転制御方法であって、前記負荷流量が所定流量を超え、かつ、前記送り温度と前記戻り温度との温度差が所定温度よりも小さくなった場合に、前記負荷流量に基づいて前記熱源機器の運転台数を増段することを特徴とする。
本発明によれば、負荷機器が熱流体と十分に熱交換を行うことが困難な状態を検出して、この状態を検出した場合に熱源機器を増段する運転制御を行うことができる。その結果、負荷機器は熱流体と十分に熱交換を行うことができる。
第1の実施形態における空調システムの概略構成図である。 第1の実施形態における冷凍機の増減段制御の特性図であり、(A)は負荷流量と冷凍機の運転台数との関係を示し、(B)は負荷熱量と冷凍機の運転台数との関係を示す。 第1の実施形態における、流量制御及び熱量制御による冷凍機の増減段制御を示すフローチャートである。 第1の実施形態における、空調機が冷水と十分に熱交換を行うことが困難な状態を検出して冷凍機の増段制御を行うフローチャートである。
第1の実施形態を示す2ポンプ式の空調システム100について説明する。空調システム100は、工場、ビル、ショッピングモール等の大型施設の空調に使用されるセントラル空調システムである。空調システム100は、複数の冷凍機1A,1B,1C(熱源機器)を一ヶ所に集中設置し、これら冷凍機1A,1B,1Cによって冷却した冷水(熱流体)を空調機8A,8B,8C(負荷機器)に送水して空調を行うものである。
図1に示すように、空調システム100は、並列配置された複数の冷凍機1A,1B,1Cと、冷凍機1A,1B,1Cにそれぞれ設けられる1次冷水ポンプ2A,2B,2Cと、冷凍機1A,1B,1Cの出口側の送水管3A,3B,3Cに第1の送りヘッダ4を介して接続された複数台の2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dと、2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dに第2の送りヘッダ6及び送水管7を介して接続され、並列配置された複数の空調機8A,8B,8Cと、空調機8A,8B,8Cと戻水管9を介して接続される第1の戻りヘッダ10及び第2の戻りヘッダ11と、第1の送りヘッダ4と第2の戻りヘッダ11とを接続する連通管12と、連通管12に設けられた絞り弁13と、空調機8A,8B,8Cの負荷状態に応じて、冷凍機1A,1B,1Cの運転台数、1次冷水ポンプ2A,2B,2C及び2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dを制御する制御装置14とを備えている。
第1の送りヘッダ4と第2の送りヘッダ6との間には、第2の送りヘッダ6と第1の送りヘッダ4との圧力差によって、第2の送りヘッダ6の冷水を2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dに戻すバイパス弁15が設けられている。
冷凍機1A,1B,1Cは、それぞれ定格流量が異なっており、例えば、冷凍機1Aの定格流量は170m3/h、冷凍機1Bの定格流量は80m3/h、冷凍機1Cの定格流量は50m3/hに設定されている。
空調システム100は、空調システム100を流通する冷水の状態を検出するための複数の検出機器を備えている。すなわち、空調システム100は、第2の送りヘッダ6の冷水の温度を検出する送り温度検出器としての送水温度センサ20と、空調機8A,8B,8Cにおいて熱交換された冷水の温度を検出する戻り温度検出器としての戻水温度センサ21と、空調機8A,8B,8Cにおいて熱交換されて戻ってくる冷水流量(負荷流量)を検出する流量検出器としてのフローメータ22と、第2の戻りヘッダ11の冷水の温度を検出する戻りヘッダ温度センサ23とを備えている。戻水温度センサ21及びフローメータ22は、第1の戻りヘッダ10と第2の戻りヘッダ11の間にそれぞれ設けられている。
これら検出機器は、制御装置14に電気的に接続されており、その検出結果が制御装置14に入力される。また、制御装置14には、冷凍機1A,1B,1C、1次冷水ポンプ2A,2B,2C、2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dも電気的に接続されている。
制御装置14は、空調機8A,8B,8Cの流量に基づいて、2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dの運転台数を制御する。空調機8A,8B,8Cの流量は、空調機8A,8B,8Cと第2の送りヘッダ6との間の送水管7に配置される図示しない流量調整バルブによって調整される。通常、空調機8A,8B,8Cの能力に応じて適切な流量となるように流量調整バルブによってその流量が調整される。
制御装置14は、空調機8A,8B,8Cの負荷状態、入力された検出結果、図示しないコントロールパネルからの指示等に基づいて、冷凍機1A,1B,1Cの運転台数の制御、1次冷水ポンプ2A,2B,2C及び2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dの制御を行うダイレクトデジタルコントローラ(DDC)14aと、各冷凍機1A,1B,1Cの定格流量が記憶されている記憶部14bとを備えている。記憶部14bには、DDC14aが冷凍機1A,1B,1Cの運転台数を制御するためのプログラムも記憶されている。なお、記憶部14bは、ハードディスクドライブ(HDD)やランダムアクセスメモリ(RAM)等から構成されている。
制御装置14は、空調システム100の状況に応じて、流量制御と熱量制御とを使い分けることによって、冷凍機1A,1B,1Cの運転台数を制御する。流量制御とは、空調機8A,8B,8Cに供給する冷水流量が、空調機8A,8B,8Cにおいて必要とされる負荷流量を上回るように、冷凍機1A,1B,1Cの運転台数を制御する制御方法である。熱量制御とは、空調機8A,8B,8Cに供給する冷水熱量が、空調機8A,8B,8Cで消費される負荷熱量を上回るように、冷凍機1A,1B,1Cの運転台数を制御する制御方法である。なお、流量制御と熱量制御との使い分けに関しては、後述のフローチャートで詳しく説明する。
図2(A)は、負荷流量Qと運転台数との関係を示す特性図であり、図2(A)の特性図において、横軸に負荷流量Q、縦軸に負荷流量Qに対する運転台数を示す。図2(A)に示すように、負荷流量Qが、負荷流量Q1を超えた場合、冷凍機1Cのみでは負荷流量Q1を賄えなくなり、冷凍機1Bを増段して2台の冷凍機1B,1Cを運転する。また、負荷流量Qが、負荷流量Q2を超えた場合、冷凍機1B,1Cでは負荷流量Q2を賄えなくなり、冷凍機1Aを増段して3台の冷凍機1A,1B,1Cを運転する。また、負荷流量Qが負荷流量Q2を下回った場合、3台目の冷凍機1Aを停止して減段するが、このとき冷凍機1Aを停止するまでにタイマtを設定し、負荷流量Qが負荷流量Q2を下回ってから所定時間後、すなわち、タイマt時間後に冷凍機1Aを停止する。このように、減段時にタイマtを設定することによって、冷凍機1Aが減増段を繰り返すハンチングを抑制することができる。なお、減段時にタイマtを設定したが、増段時にタイマtを設定してもよい。
図2(B)は、負荷熱量Wと運転台数との関係を示す特性図であり、図2(B)の特性図において、横軸に負荷熱量W、縦軸に負荷熱量Wに対する運転台数を示す。なお、負荷熱量Wは、送水温度センサ20に検出される送水温度Taと戻水温度センサ21に検出される戻水温度Tbとの温度差ΔTに、フローメータ22に検出される負荷流量Qを乗じることによって算出される。
図2(B)に示すように、負荷熱量Wが、負荷熱量W1を超えた場合、冷凍機1Cのみでは負荷熱量W1を満たせなくなり、冷凍機1Bを増段して2台の冷凍機1B,1Cを運転する。また、負荷熱量Wが、負荷熱量W2を超えた場合、冷凍機1B,1Cでは負荷熱量W2を満たせなくなり、冷凍機1Aを増段して3台の冷凍機1A,1B,1Cを運転する。また、負荷熱量Wが負荷熱量W2を下回った場合、3台目の冷凍機1Aを停止して減段するが、このときも流量制御と同様にタイマtを設定して、負荷熱量Wが負荷熱量W2を下回ってから所定時間後に冷凍機1Aを停止する。
次に、空調システム100における冷水の概略の流れについて説明する。1次冷水ポンプ2A,2B,2Cにより圧送された冷水は、冷凍機1A,1B,1Cにおいて冷却されて第1の送りヘッダ4に送られる。第1の送りヘッダ4では、1次冷水ポンプ2A,2B,2Cにより圧送された冷水が集合する。第1の送りヘッダ4の冷水は、2次冷水ポンプ5A,5B,5C,5Dにより圧送されて第2の送りヘッダ6及び送水管7を介して空調機8A,8B,8Cに送られる。空調機8A,8B,8Cに供給された冷水は、空調機8A,8B,8Cにおいて熱交換されて、戻水管9、第1の戻りヘッダ10及び第2の戻りヘッダ11を介して、1次冷水ポンプ2A,2B,2Cに戻る。1次冷水ポンプ2A,2B,2Cに戻った冷水は、再び、1次冷水ポンプ2A,2B,2Cによって圧送されて、第1の送りヘッダ4、第2の送りヘッダ6、空調機8A,8B,8C、第1の戻りヘッダ10、第2の戻りヘッダ11を循環する。
次に、制御装置14による冷凍機1A,1B,1Cの運転制御について、図3のフローチャートを参照して冷凍機1A,1B,1Cの増段、減段について説明する。図3のステップS100において、送水温度センサ20の検出温度(送水温度Ta)を取得してステップS101に進む。ステップS101では、戻水温度センサ21の検出温度(戻水温度Tb)を取得してステップS102に進む。ステップS102では、フローメータ22に検出される負荷流量Qを取得してステップS103に進む。
ステップS103では、送水温度Taと戻水温度Tbとの温度差ΔT|(Ta−Tb)|を算出し、この温度差ΔTに負荷流量Q及び熱量係数K(4.186)を乗じて負荷熱量Wを算出して、ステップS104に進む。すなわち、W=|(Ta−Tb)|×Q×Kを算出する。
ステップS104では、算出した負荷熱量Wに基づき冷凍機の増段が必要かどうかを判断する。増段が必要であるかは、図2(B)の特性図に基づいて判断する。増段が必要である場合(Yes)、ステップS105に進み、冷凍機を増段する。また、負荷熱量Wに基づく判断で増段が必要ない場合(No)、ステップS106に進む。
ステップS106では、負荷流量Qに基づき冷凍機の増段が必要かどうかを判断する。増段が必要であるかは、図2(A)の特性図に基づいて判断する。増段が必要である場合(Yes)、ステップS105に進み、冷凍機を増段する。また、負荷流量Qに基づく判断で増段が必要ない場合(No)、ステップS107に進む。
ステップS107では、負荷熱量Wに基づき冷凍機の減段が必要かどうかを判断する。減段が必要であるかは、図2(B)の特性図に基づいて判断する。減段が必要である場合(Yes)、ステップS108に進み、減段が必要ない場合(No)、ステップS110に進む。
ステップS108では、負荷流量Qに基づき冷凍機の減段が必要かどうかを判断する。減段が必要であるかは、図2(A)の特性図に基づいて判断する。減段が必要である場合(Yes)、ステップS109に進み、冷凍機を減段する。減段が必要ない場合(No)、ステップS110に進む。
ステップS110では、現在の空調システム100の状態においては、冷凍機の増段または減段も必要ないので、冷凍機の増減段を行わない。すなわち、現状の運転状態を維持する。ステップS105、S109、S110において冷凍機の運転台数制御を行った後、スタートに戻り、再度、フローチャートの処理を行う。
このように、負荷熱量Wまたは負荷流量Qのいずれか一方に基づいて増段が必要と判断された場合には冷凍機を増段し、負荷熱量W及び負荷流量Qの両方に基づいて減段が必要と判断された場合には冷凍機を減段する。
次に、空調機8A,8B,8Cへの流量調整が不十分、または流量調整のバラツキ等によって、例えば、空調機8A,8B,8Cに適正な流量を超えた冷水が流れる場合について説明する。この場合には、空調機8A,8B,8Cにおいて流量過多となり、空調機8A,8B,8Cは冷水と十分に熱交換を行うことが困難になる。このような状態になると、空調機8A,8B,8Cを流通する冷水は、熱交換による熱量低下が減少し、送水温度Taと戻水温度Tbとの温度差ΔTが小さくなる。すなわち、送水温度Taと戻水温度Tbとは略同じ温度になり、温度差ΔTがつかなくなる。
負荷熱量Wは、温度差ΔTに負荷流量Qを乗じて算出されることから、温度差ΔTがつかなくなると負荷熱量Wは増加しない。そして、負荷熱量Wが増加しないことにより、熱量制御では、冷凍機の増段は必要ないと判断して冷凍機の増段が行われない。しかし、空調機8A,8B,8Cでは、冷水と十分に熱交換を行うことが困難な状態であり、冷凍機の増段を要求する状態となっている。
そこで、制御装置14は、このような状態を検出して、この状態が検出された場合には、熱量制御に代えて流量制御を行う。図4のフローチャートを参照して流量制御と熱量制御との使い分けについて説明する。
図4のフローチャートのステップS120において、負荷流量Qと所定流量QLとを比較して、負荷流量Qが所定流量QLを超えているか判断する。負荷流量Qが所定流量QLを超えている場合(Yes)、ステップS121に進む。所定流量QLとは、空調機8A,8B,8Cにおいて流量過多であるかを判定するための流量であり、空調機8A,8B,8Cに至る送水管7の定格流量に基づいて予め設定される流量である。
ステップS121では、温度差ΔTと所定温度TLとを比較して、温度差ΔTが所定温度TLよりも小さいかを判断する。温度差ΔTが所定温度TLよりも小さい場合(Yes)、ステップS122に進む。所定温度TLとは、送水温度Taと戻水温度Tbとが略同じ温度であるかを判定するための温度であり、数℃に設定されている。
ステップS122では、負荷流量Qに基づいて流量制御する。この場合、負荷流量Qが所定流量QLを超えているので冷凍機を増段する。
また、ステップS120において、負荷流量Qが所定流量QL以下である場合(No)と、ステップS121において、温度差ΔTが所定温度TL以上である場合(No)には、ステップS123に進む。ステップS123では、負荷熱量Wに基づいて熱量制御する。すなわち、温度差ΔTと負荷流量Qとに基づいて負荷熱量Wを算出し、算出された負荷熱量Wに基づいて冷凍機の増段が必要と判断されれば冷凍機を増段する。
このように、空調機8A,8B,8Cが冷水と十分に熱交換を行うことが困難な状態となった場合、この状態、すなわち、空調機8A,8B,8Cにおいて流量過多であり、かつ、温度差ΔTが小さい状態を検出して、負荷熱量Wに基づく熱量制御から、負荷流量Qに基づく流量制御に切り替えて、冷凍機1A,1B,1Cの台数制御を行うので、空調機8A,8B,8Cに必要な冷水を供給することができる。その結果、空調機8A,8B,8Cは冷水と十分な熱交換を行うことができる。
なお、熱源機器として冷凍機1A,1B,1Cを用いて冷水を空調機8A,8B,8Cに供給していたが、熱源機器としてボイラー等を用いて温水を空調機8A,8B,8Cに供給してもよい。また、本発明の制御を1ポンプ式の空調システムに適用することも可能である。
1A,1B,1C 冷凍機、2A,2B,2C 1次冷水ポンプ、3A,3B,3C,7 送水管、4 第1の送りヘッダ、5A,5B,5C,5D 2次冷水ポンプ、6 第2の送りヘッダ、8A,8B,8C 空調機、9 戻水管、10 第1の戻りヘッダ、11 第2の戻りヘッダ、12 連通管、13 絞り弁、14 制御装置、14a DDC、14b 記憶部、15 バイパス弁、20 送水温度センサ、21 戻水温度センサ、22 フローメータ、23 戻りヘッダ温度センサ、100 空調システム。

Claims (2)

  1. 熱流体を生成する複数の熱源機器と、
    複数の前記熱源機器からの前記熱流体を集合する送りヘッダと、
    前記送りヘッダから前記熱流体が送られる負荷機器と、
    前記負荷機器に送られる前記熱流体の送り温度を検出する送り温度検出器と、
    前記負荷機器において熱交換された前記熱流体を複数の前記熱源機器に分配する戻りヘッダと、
    前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り流量である負荷流量を検出する流量検出器と、
    前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り温度を検出する戻り温度検出器と、
    前記送り温度、前記戻り温度及び前記負荷流量により算出される負荷熱量に基づいて、複数の前記熱源機器の運転台数を切り替える制御装置と、
    を備える空調システムであって、
    前記制御装置は、前記負荷流量が所定流量を超え、かつ、前記送り温度と前記戻り温度との温度差が所定温度よりも小さくなった場合に、前記負荷流量に基づいて前記熱源機器の運転台数を増段することを特徴とする空調システム。
  2. 熱流体を生成する複数の熱源機器と、
    複数の前記熱源機器からの前記熱流体を集合する送りヘッダと、
    前記送りヘッダから前記熱流体が送られる負荷機器と、
    前記負荷機器に送られる前記熱流体の送り温度を検出する送り温度検出器と、
    前記負荷機器において熱交換された前記熱流体を複数の前記熱源機器に分配する戻りヘッダと、
    前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り流量である負荷流量を検出する流量検出器と、
    前記負荷機器から前記戻りヘッダに戻る前記熱流体の戻り温度を検出する戻り温度検出器と、
    を備える空調システムに適用され、前記送り温度、前記戻り温度及び前記負荷流量により算出される負荷熱量に基づいて、複数の前記熱源機器の運転台数を切り替える運転制御方法であって、
    前記負荷流量が所定流量を超え、かつ、前記送り温度と前記戻り温度との温度差が所定温度よりも小さくなった場合に、前記負荷流量に基づいて前記熱源機器の運転台数を増段することを特徴とする運転制御方法。
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