JP2018017435A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】キッチンにおける加熱調理器の設置位置に因らず、主電源ボタンの操作性に優れた加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器は、調理容器を載置するトッププレートと、トッププレートを上面に有する本体と、本体の内部に収容された複数の加熱源と、トッププレートにおいて複数の加熱源と対向する複数の加熱部と、本体の上面に設けられ、主電源のオン又はオフを操作する主電源ボタンとを備える。主電源ボタンは、複数の加熱部のうち前後方向で最前に位置する加熱部よりも前方で、且つ、複数の加熱部のうち左右方向の両端に位置する各加熱部の各々の左右方向の中心線の間に配置されている。【選択図】図3
Description
本発明は、キッチンに設置される加熱調理器に関する。
従来より、キッチンに設置される加熱調理器では、主電源ボタンが本体前面の右側又はトッププレートの上面操作部の右側に配置されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
現存するキッチンでは、加熱調理器がキッチン全体に対して右側に設置された構成と左側に設置された構成とが知られている。このうち、加熱調理器がキッチンの左側に設置されたシステムキッチンでは、特許文献1及び特許文献2のように主電源ボタンが右側にあることで、シンク及びキッチン作業場から主電源ボタンまでの位置が近く、操作しやすい。
しかしながら、加熱調理器がキッチンの右側に設置されたシステムキッチンでは、主電源ボタンが右側にあると、シンクやキッチン作業場から主電源ボタンまでの位置が遠くなる。よって、シンク又はキッチン作業場で作業中に主電源ボタンを操作したいときに移動距離が長くなり、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明はこのような点を鑑みなされたもので、キッチンにおける加熱調理器の設置位置に因らず、主電源ボタンの操作性に優れた加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、調理容器を載置するトッププレートと、トッププレートを上面に有する本体と、本体の内部に収容された複数の加熱源と、トッププレートにおいて複数の加熱源と対向する複数の加熱部と、本体の上面に設けられ、主電源のオン又はオフを操作する主電源ボタンとを備え、主電源ボタンは、複数の加熱部のうち前後方向で最前に位置する加熱部よりも前方で、且つ、複数の加熱部のうち左右方向の両端に位置する各加熱部の各々の左右方向の中心線の間に配置されているものである。
本発明によれば、複数の加熱部のうち前後方向で最前に位置する加熱部よりも前方で、且つ、複数の加熱部のうち左右方向の両端に位置する各加熱部の各々の左右方向の中心線間の領域に主電源ボタンを配置したので、キッチンにおける加熱調理器の設置位置に因らず、主電源ボタンの操作性を向上できる。
以下に、本発明に係る加熱調理器の実施の形態について説明する。なお、図面の形態は一例であり、本発明を限定するものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。また、以下の説明で用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」「手前」「奥」は、特に断らない限り、加熱調理器を正面側から見た場合の方向を意味している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100が組み込まれたキッチン200の斜視図である。
図1に示すように、加熱調理器100は、本体1と、本体1の上部の上枠2とを備えている。上枠2は、本体1に組み付けられている。上枠2の上面の開口には鍋等の調理容器が載置されるトッププレート3が嵌め込まれている。
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100が組み込まれたキッチン200の斜視図である。
図1に示すように、加熱調理器100は、本体1と、本体1の上部の上枠2とを備えている。上枠2は、本体1に組み付けられている。上枠2の上面の開口には鍋等の調理容器が載置されるトッププレート3が嵌め込まれている。
本体1内部でトッププレート3の下方には、誘導加熱コイル4が左右並列に2つ収容されている。誘導加熱コイル4は、巻線が環状に巻き回されて構成され、トッププレート3に載置された調理容器を誘導加熱する。誘導加熱コイル4が本発明の加熱源に相当する。本体1には誘導加熱コイル4の他、ラジエントヒーターが設けられていてもよく、この場合、ラジエントヒーターも本発明の加熱源に含まれる。
トッププレート3は、耐熱性ガラスあるいはセラミック等の非金属材料で構成されており、上枠2の開口部の形状に合わせて長方形又は正方形に形成されている。耐熱性ガラスのガラス素材には、結晶化ガラス、非結晶化ガラス、強化ガラス等がある。トッププレート3の上面には、円環状の表示ライン50が施されている。表示ライン50は、誘導加熱コイル4と対向する、トッププレート3の加熱部5の加熱領域を示すものである。表示ライン50の大きさは、対応の誘導加熱コイル4の加熱能力を示しており、大きければ加熱能力が高く、小さければ加熱能力が低い。ここでは、左右同じ加熱能力としているが、異なっていても良い。また、ここでは加熱部5が2つの場合を示したが、加熱部5の数は2つに限定されず、3つ以上でも良い。
上枠2においてトッププレート3の手前側には、使用者からの加熱調理に関する操作入力を受け付けると共に、使用者に加熱調理に関する情報を表示する操作表示部6が設けられている。操作表示部6は本体1内に配置された制御装置(図示せず)と接続され、相互に指令をやりとりして、操作表示部6上の操作入力に応じた制御、操作表示部6の表示に係る制御を行う。操作表示部6は、各誘導加熱コイル4の各々に対応して設けられた操作部60と、加熱調理器100の主電源のオン又はオフを操作する主電源ボタン61とを有している。操作表示部6の詳細については後述する。
上枠2においてトッププレート3の奥側には吸気部7Aと排気部7Bとが形成されている。そして、本体1内に設けられたファン(図示せず)により吸気部7Aから外部の空気を吸気し、吸気した空気により制御装置(図示せず)及び誘導加熱コイル4等を冷却した後、排気部7Bから外部に排気されるようになっている。
以上のように構成された加熱調理器100は、図2に示すようにシンク201までのワークトップが繋がったシステムキッチン等のキッチン200に組み込まれる。このキッチン200では、加熱調理器100の右側にキッチン作業場202、更にその右側にシンク201が設けられている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の平面図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の操作表示部6の一部拡大図である。
操作部60は、対応の誘導加熱コイル4の電源をオン又はオフする入切ボタン60aと、火力を上げる火力上昇ボタン60bと、火力を下げる火力下降ボタン60cとを備えている。操作部60には更に、現在の火力を表示する火力表示部60dと、設定温度を表示する設定温度表示部60eとを備えている。
操作部60は、対応の誘導加熱コイル4の電源をオン又はオフする入切ボタン60aと、火力を上げる火力上昇ボタン60bと、火力を下げる火力下降ボタン60cとを備えている。操作部60には更に、現在の火力を表示する火力表示部60dと、設定温度を表示する設定温度表示部60eとを備えている。
操作部60は、対応の加熱部5の左右方向の中心線L1が操作部60の幅内、つまり図3において左下向きのハッチングで示した領域内、を通過するように、左右方向の位置が調整されている。ここでは特に操作部60の幅内のうち入切ボタン60aの幅内、つまり図3においてクロスハッチングで示した領域内、を加熱部5の中心線L1が通過するように操作部60の左右方向の位置が調整されている。これにより、操作部60又は入切ボタン60aの後方延長上に加熱部5が位置することになる。よって、操作部60又は入切ボタン60aと加熱部5との対応関係が明確となるため、視覚障害者であっても加熱部5の場所を把握しやすい構成となっている。つまり、操作部60の位置を手で触れて特定し、その位置から後方延長上に加熱部5があることを特定できる。なお、ここでは左側の操作部60で説明したが、右側の操作部60も同様である。
また、操作表示部6において主電源ボタン61の奥側にはトッププレート3が高温であることを報知する高温報知表示部62が配置されている。トッププレート3には印刷によって「高温注意」と記載されており、トッププレート3が高温の場合に、「高温注意」の印刷部分の下方に設けられた光源(図示せず)が点灯して「高温注意」の文字が浮かび上がるようになっている。高温報知表示部62の位置は、ここでは主電源ボタン61の後方としたが、主電源ボタン61の前方、右側又は左側等、主電源ボタン61の周囲であればよい。
なお、ここでは操作表示部6における操作入力が、ボタンを押すタイプの操作入力としているが、静電容量を検知して操作する静電スイッチタイプの操作入力を行う構成としてもよい。
図5は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100が組み込まれたキッチン200の平面図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100が組み込まれた他のキッチンの平面図である。図7は、比較例として操作表示部の右端に主電源ボタン80を設けた従来構成を示す図である。
図5は加熱調理器100の右側にシンク201があるキッチン200を示しており、図6は加熱調理器100の左側にシンク201があるキッチン200を示している。
図5は加熱調理器100の右側にシンク201があるキッチン200を示しており、図6は加熱調理器100の左側にシンク201があるキッチン200を示している。
本実施の形態1は、図5及び図6に示すように加熱調理器100がキッチン作業場202及びシンク201に対して右側あるいは左側のどちらに設置されても、主電源ボタン61の操作を容易にできる、主電源ボタン61の配置位置を特徴としている。以下、主電源ボタン61の配置位置について説明する。
主電源ボタン61の配置位置は、図3において四角で囲った配置可能領域S内とする。配置可能領域Sは、加熱部5の加熱領域を示す表示ライン50よりも前方で、且つ加熱部5の左右方向の各中心線L1同士の間である。なお、図3では加熱部5が2つで、各加熱部5の前後方向の中心線L2が一致している場合を示しているが、本発明は、加熱部5の数は2つに限定されず、また、各加熱部5の前後方向の中心線L2が一致していない場合(後述の図8、図9参照)にも適用できるものである。よって、この点も踏まえて、配置可能領域Sを説明すると、複数の加熱部5のうち前後方向で最前に位置する加熱部5の加熱領域よりも前方で、且つ、複数の加熱部5のうち左右方向の両端に位置する加熱部5の左右方向の中心線間の領域、ということになる。
図7に示すように主電源ボタン61を操作表示部6の右端に設けた場合、シンク201が左側にある構成の場合、主電源ボタン61を操作したいときに移動距離が長くなり、使い勝手が悪い。これに対し、配置可能領域S内に主電源ボタン61を配置することで、図5及び図6のどちらのタイプのキッチン200においても、主電源ボタン61を操作しやすい。
次に、図3に示したように加熱部5を左右に2つ有し、各加熱部5の前後方向の中心線L2が一致している構成における、配置可能領域S内の主電源ボタン61の具体的な配置例について説明する。
図3に示す主電源ボタン61は、以下の全ての条件を満たす位置に配置されている。
(1)各加熱部5の各々の中心Oからの距離が同じ位置。
(2)本体1の左右方向の中心部。
(3)各操作部60の間の領域の左右方向の中心部。
(1)各加熱部5の各々の中心Oからの距離が同じ位置。
(2)本体1の左右方向の中心部。
(3)各操作部60の間の領域の左右方向の中心部。
主電源ボタン61を、上記(1)〜(3)を満たす位置に配置することで、主電源ボタン61の場所を把握しやすく、また、利き手に関係無く、どちらの手でも操作しやすい。また、上記(3)の配置位置とすることで、主電源ボタン61を入れてから加熱を指示する加熱操作までの動作が各加熱部5それぞれについて左右対称となり、直感的に操作しやすい。また、主電源ボタン61の場所を把握しやすい。
また、特に主電源ボタン61を、上記(2)〜(3)の配置位置とすることで、視覚障害者であっても、主電源ボタン61を入れてから加熱までの操作がしやすい。視覚障害者は、主電源ボタン61を探す場合、まずキッチン200全体において加熱調理器100の本体1の位置を特定し、それから主電源ボタン61を探す。本体1の位置は、キッチン200の上面から突出している上枠2を探すことで特定できる。
そして、主電源ボタン61が上記(2)の位置にあることを予め知っていることで、上枠2の左右端辺で本体1の左右方向の中心を特定できるため、主電源ボタン61の位置の特定が容易である。また、主電源ボタン61が上記(3)の位置にあることを予め知っていることで、視覚障害者であっても操作部60の位置を手で触れて特定し、操作部60の位置を元に、主電源ボタン61の位置を特定できる。
また、主電源ボタン61を(3)の位置に配置することで、主電源ボタン61の位置を基準として右側と左側とにそれぞれ操作部60があることが分かる。このため、視覚障害者であっても主電源を入れてから加熱までの操作がしやすい。なお、ここでは、主電源ボタン61を各操作部60間の領域の左右方向の中心部に配置するとしたが、中心部でなくとも、主電源ボタン61を各操作部60間であれば、同様の効果を得ることができる。
また、上記では加熱部5が2つの場合を例に説明したが、本発明において加熱部5の数は上述したように3つ以上でも良い。そして、3つ以上の複数の加熱部5のうち、少なくとも2つの加熱部5との関係で主電源ボタン61が前記(1)の位置に主電源ボタン61を配置した構成も本発明に含まれる。また、操作部60は加熱部5と同数あるため、同様に少なくとも2つの操作部60との関係で前記(3)の位置に主電源ボタン61を配置した構成も本発明に含まれる。例えば加熱部5が横並びに3つあり、そのうちの左2つが火力の大きい主加熱部、右1つが火力の小さい副加熱部である構成において、左2つの主加熱部との関係で主電源ボタン61の位置を設定する場合や、左2つの操作部との関係で主電源ボタン61の位置を設定する等が対応する。
また、ここでは、各加熱部5の加熱能力が同じ場合を説明したが、次の図8のように加熱能力が異なっていてもよい。
図8は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の主電源ボタン61の配置位置の説明図で、各加熱部5の加熱能力が異なる場合を示す図である。
ここでは、左側の加熱部5aが右側の加熱部5bの加熱能力が大きく、左側の表示ライン50aが右側の表示ライン50bよりも大きく記載されている。また、加熱部5aと加熱部5bとが横並びに整列しておらず、つまり加熱部5aの前後方向の中心線L2aと加熱部5bの前後方向の中心線L2bとが一致せずにズレており、加熱部5bの中心線L2bの方が前方に位置している。
ここでは、左側の加熱部5aが右側の加熱部5bの加熱能力が大きく、左側の表示ライン50aが右側の表示ライン50bよりも大きく記載されている。また、加熱部5aと加熱部5bとが横並びに整列しておらず、つまり加熱部5aの前後方向の中心線L2aと加熱部5bの前後方向の中心線L2bとが一致せずにズレており、加熱部5bの中心線L2bの方が前方に位置している。
この構成においても、配置可能領域S内に主電源ボタン61を配置することで、主電源ボタン61を操作しやすい。図8の構成において配置可能領域Sは、各加熱部5のうち前後方向で最前に位置する加熱部5aの加熱領域よりも前方で、且つ、各加熱部5の各々の中心線L1a、L1bの間である。そして、配置可能領域S内であって、更に上記(1)〜(3)の一部又は全部を満たす配置とすることで、上述したように、より操作性を向上できる。
ここで、加熱部5の数に関わらず、操作性を向上できる主電源ボタン61の配置位置について改めて整理する。
図9は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の主電源ボタン61の配置可能領域Sの説明図で、加熱部5が3つの場合を示す図である。
ここでは、3つの加熱部5を備えており、以下、必要に応じて左側から順に加熱部5a、加熱部5b、加熱部5cとして区別する。そして、加熱部5a及び加熱部5bの加熱能力は同じで、加熱部5cの加熱能力は加熱部5a及び加熱部5bよりも低い。また、加熱部5a及び加熱部5bの前後方向の配置位置は同じであるが、加熱部5cの前後方向の中心線L2cは、加熱部5a及び加熱部5bの前後方向の中心線L2aよりも前方にある構成となっている。
ここでは、3つの加熱部5を備えており、以下、必要に応じて左側から順に加熱部5a、加熱部5b、加熱部5cとして区別する。そして、加熱部5a及び加熱部5bの加熱能力は同じで、加熱部5cの加熱能力は加熱部5a及び加熱部5bよりも低い。また、加熱部5a及び加熱部5bの前後方向の配置位置は同じであるが、加熱部5cの前後方向の中心線L2cは、加熱部5a及び加熱部5bの前後方向の中心線L2aよりも前方にある構成となっている。
このような構成において主電源ボタン61の配置可能領域Sは、図9において四角で囲った領域である。そして、主電源ボタン61は配置可能領域S内に配置すればよいが、この配置可能領域S内のうち、更に好ましい配置位置について検討する。
図10は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の主電源ボタン61の配置位置の説明図で、境界線31に基づく主電源ボタン61の配置位置の説明図である。
加熱部5で調理容器を加熱中の周囲温度は、加熱部5から離れるに連れて下がる分布となる。図10において表示ライン50と同心の各同心円31は、例えば最大火力で加熱を行った場合に安全な温度まで下がる位置を示している。安全な温度とは、例えば熱いと感じない程度の温度でもよいし、一般的な室温である27℃でもよく、任意に設定可能である。同心円31で囲まれた領域は、言い換えれば、加熱部5a、5bの加熱による熱影響が及ぶ範囲であり、同心円31上の位置は熱影響が及ばなくなり安全が確保される境界位置と言える。よって、以下では同心円31を境界線31という。
加熱部5で調理容器を加熱中の周囲温度は、加熱部5から離れるに連れて下がる分布となる。図10において表示ライン50と同心の各同心円31は、例えば最大火力で加熱を行った場合に安全な温度まで下がる位置を示している。安全な温度とは、例えば熱いと感じない程度の温度でもよいし、一般的な室温である27℃でもよく、任意に設定可能である。同心円31で囲まれた領域は、言い換えれば、加熱部5a、5bの加熱による熱影響が及ぶ範囲であり、同心円31上の位置は熱影響が及ばなくなり安全が確保される境界位置と言える。よって、以下では同心円31を境界線31という。
そして、主電源ボタン61を、配置可能領域S内の領域であって、且つ各加熱部5それぞれの境界線31が交差する位置に設けている。この位置は、いわば各加熱部5の両方で加熱中であっても、調理容器の熱の影響が及ばない安全な位置である。よって、この位置に主電源ボタン61を配置することで、安全に主電源ボタン61を操作できる。なお、ここでは、各境界線31が交差する位置に主電源ボタン61を設けたが、各境界線31で囲まれる領域を一つの集合領域として見たときに、この集合領域の外周線32(図10の点線)上又は外周線32よりも外側の位置であればよい。
図10では各加熱部5の加熱能力が同じ場合の境界線31に基づく主電源ボタン61の配置位置について説明したが、各加熱部5の加熱能力が異なっている場合も同様に適用できる。以下、図11を用いて簡単に説明する。
図11は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の主電源ボタン61の配置可能領域Sの説明図で、境界線31に基づく主電源ボタン61の配置位置の説明図である。
図11に示すように左側の加熱部5aの方が右側の加熱部5bに比べて加熱能力が高い。このため、境界線31aの方が境界線31bよりも大きくなっている。そして、この場合も、図10と同様に、配置可能領域S内の領域であって、且つ境界線31aと境界線31bとが交差する箇所に主電源ボタン61を設けている。この場合も同様の効果を得ることができる。なお、各加熱部5の各々の境界線31で囲まれる領域を一つの集合領域として見たときに、この集合領域の外周線32(図11の点線)上又は外周線32よりも外側の位置であればよい点は図10と同様である。
図11に示すように左側の加熱部5aの方が右側の加熱部5bに比べて加熱能力が高い。このため、境界線31aの方が境界線31bよりも大きくなっている。そして、この場合も、図10と同様に、配置可能領域S内の領域であって、且つ境界線31aと境界線31bとが交差する箇所に主電源ボタン61を設けている。この場合も同様の効果を得ることができる。なお、各加熱部5の各々の境界線31で囲まれる領域を一つの集合領域として見たときに、この集合領域の外周線32(図11の点線)上又は外周線32よりも外側の位置であればよい点は図10と同様である。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、配置可能領域S内に主電源ボタン61を配置することで、キッチン200における加熱調理器100の設置位置に因らず、主電源ボタン61を操作しやすい。また、利き手に関係無くどちらの手でも操作しやすい。
また、配置可能領域S内であって、且つ各加熱部5の各々の境界線31で囲まれる領域を一つの集合領域として見たときに、この集合領域の外周線32上又は外周線32よりも外側に主電源ボタン61を配置することで、各加熱部5で加熱中であっても安全に主電源ボタン61を操作できる。
また、本体1の左右方向の中心部に主電源ボタン61を設けることで、視覚障害者であっても、主電源ボタン61の位置を把握しやすい。
また、2つの加熱部5の各々の中心Oからの距離が同じ位置に主電源ボタン61を配置することで、主電源ボタン61が何れかの加熱部5に近い位置ではないので、各加熱部5で加熱中であっても操作することに不安を覚えることがなく、安全に主電源ボタン61を操作できる。
また、2つの操作部60を加熱部5の手前側に左右方向に離間して配置し、各操作部60間に主電源ボタン61を配置することで、視覚障害者であっても、主電源ボタン61の位置を把握しやすい。
また、2つの操作部60間の領域の左右方向の中心部に主電源ボタン61を配置することで、主電源ボタン61を入れてから加熱を指示する加熱操作までの動作が、左右の加熱部5のそれぞれにおいて左右対称となり、直感的に操作しやすい。
また、加熱部5の左右方向の中心線L1が操作部60の幅内を通過するか、又は入切ボタン60aの幅内を通過するように操作部60の左右方向の位置を調整した。これにより、操作部60又は入切ボタン60aの後方延長上に加熱部5が位置することになり、視覚障害者であっても加熱部5の場所を把握しやすい。
また、高温報知表示部62を主電源ボタン61の周囲に設けたので、主電源ボタン61を操作しようとする使用者に対し、トッププレート3が高温であることを確実に報知でき、安全面で有効である。
また、加熱部5の個数や配置位置は任意であることは上述の通りであるが、図示していない他の構成例として、左右2つの加熱部5の後方で左右2つの加熱部の間に3つ目の加熱部5を設けた構成としてもよい。この構成においても、本発明の効果が成り立つ。
また、複数の加熱部5をマトリックス状に配置した構成であっても本発明の効果は成り立つ。
主電源ボタン61の配置位置は、上記で特定した位置を適宜組み合わせて設定してもよい。
1 本体、2 上枠、3 トッププレート、4 誘導加熱コイル、5 加熱部、5a 加熱部、5b 加熱部、5c 加熱部、6 操作表示部、7A 吸気部、7B 排気部、31 境界線(同心円)、31a 境界線、31b 境界線、32 外周線、50 表示ライン、50a 表示ライン、50b 表示ライン、60 操作部、60a 入切ボタン、60b 火力上昇ボタン、60c 火力下降ボタン、60d 火力表示部、60e 設定温度表示部、61 主電源ボタン、62 高温報知表示部、80 主電源ボタン、100 加熱調理器、200 キッチン、201 シンク、202 キッチン作業場、L1 中心線、L1a 中心線、L1b 中心線、L2a 中心線、L2b 中心線、L2c 中心線、O 中心、S 配置可能領域。
Claims (11)
- 調理容器を載置するトッププレートと、
前記トッププレートを上面に有する本体と、
前記本体の内部に収容された複数の加熱源と、
前記トッププレートにおいて前記複数の加熱源と対向する複数の加熱部と、
前記本体の上面に設けられ、主電源のオン又はオフを操作する主電源ボタンとを備え、
前記主電源ボタンは、前記複数の加熱部のうち前後方向で最前に位置する加熱部よりも前方で、且つ、前記複数の加熱部のうち左右方向の両端に位置する各加熱部の各々の左右方向の中心線の間に配置されている加熱調理器。 - 前記主電源ボタンは、前記本体の左右方向の中心部に配置されている請求項1記載の加熱調理器。
- 前記複数の加熱源の各々の中心から離れて温度上の安全が確保される境界を示す環状の境界線が、前記複数の加熱源の各々について予め設定され、前記主電源ボタンは、複数の前記境界線で囲まれる領域を一つの集合領域として見たときに、前記集合領域の外周線上又は外周線よりも外側に配置されている請求項1又は請求項2記載の加熱調理器。
- 前記主電源ボタンは、前記複数の加熱部のうち少なくとも2つの加熱部の各々の前記境界線が交差する位置に配置されている請求項3記載の加熱調理器。
- 前記主電源ボタンは、前記複数の加熱部うち少なくとも2つの加熱部の各々の中心からの距離が同じ位置に配置されている請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の加熱調理器。
- 前記本体の上面に前記複数の加熱源の各々に対応して手前側に設けられ、前記加熱源の加熱操作の入力を行う複数の操作部を備え、
前記主電源ボタンは前記複数の加熱部のうち少なくとも2つの加熱部の各々に対応する各操作部間に配置されている請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の加熱調理器。 - 前記本体の上面に前記複数の加熱源の各々に対応して手前側に設けられ、前記加熱源の加熱操作の入力を行う複数の操作部を備え、
前記主電源ボタンは、前記2つの加熱部の各々の中心からの距離が同じ位置で、且つ、前記2つの加熱部の各々に対応する各操作部間に配置されている請求項4記載の加熱調理器。 - 前記主電源ボタンは、前記各操作部間の領域の左右方向の中心に配置されている請求項6又は請求項7記載の加熱調理器。
- 前記操作部は、対応の前記加熱部の左右方向の中心線が前記操作部の幅内に位置するように設置されている請求項6〜請求項8の何れか一項に記載の加熱調理器。
- 前記操作部は、対応の前記加熱源の電源をオン又はオフする入切ボタンを有し、前記加熱部の左右方向の中心線が前記入切ボタンの幅内に位置するように設置されている請求項6〜請求項9の何れか一項に記載の加熱調理器。
- 前記主電源ボタンの周囲に、前記トッププレートが高温であることを報知する高温報知表示部が設けられている請求項1〜請求項10の何れか一項に記載の加熱調理器。
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- 2016-07-26 JP JP2016146785A patent/JP2018017435A/ja active Pending
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