JP2018017261A - ロータリージョイントおよびロータリージョイントの使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、公知例では、摺動筋が生じたシャフトのメンテナンスは容易でなく、また、シャフトを交換すると、多大な費用が発生するという課題がある。
本願は、回転軸の摺動筋のメンテナンスを不要にして、流体が漏れを防止したものである。
請求項2の発明は、前記固定側流路20と前記各蓋部材18との間であって、前記ハウジング13と固定側流路20との間、または、前記各ハウジング13と前記各蓋部材18との間に、複数のスペーサ32を予め夫々設け、前記ケース11の上下何れか一側または両側にはフランジ部38を設け、各ケース11のフランジ部38を接合させて止着具39により着脱自在に固定し、複数のケース11を上下に並設して構成したロータリージョイントとしたものである。
請求項3の発明は、前記固定側流路20と前記各蓋部材18との間であって、前記ハウジング13と固定側流路20との間、または、前記各ハウジング13と前記各蓋部材18との間に、複数のスペーサ32を予め夫々設けたロータリージョイントとしたものである。
請求項4の発明は、前記ケース11の上下何れか一側または両側にはフランジ部38を設け、各ケース11のフランジ部38を接合させて止着具39により着脱自在に固定し、複数のケース11を上下に並設して構成したロータリージョイントとしたものである。
請求項5の発明は、地盤中にて駆動回転する装置5の機器7に流体を供給するロータリージョイント10のケース11の固定側流路20に前記機器7に流体を供給する配管17を接続し、前記固定側流路20の上下側にパッキン30を有するハウジング13を嵌合させ、パッキン30と固定側流路20との間、または、パッキン30と蓋部材18との間に、予め、複数枚のドーナッツ形状のスペーサ32を嵌合させて装置5の機器7により地盤内作業を行い、作業開始から所定時間経過すると、パッキン30と固定側流路20との間、または、パッキン30と蓋部材18との間の複数のスペーサ32のうちの一つのスペーサ32を取り出し、取り出したスペーサ32を元の位置からハウジング13の軸心に沿って上下方向に位置変更させて取付けて前記地盤内作業を再開し、再開作業開始から所定時間経過すると、再び、パッキン30と固定側流路20との間、または、パッキン30と蓋部材18との間に残った複数のスペーサ32のうちの一つのスペーサ32を取り出して、取り出したスペーサ32を元の位置から上下方向に位置変更させて取付け、スペーサ32の数だけスペーサ32の位置変更を行って作業するロータリージョイントの使用方法としたものである。
請求項2の発明では、固定側流路20とハウジング13との間、または、ハウジング13と蓋部材18との間に複数のスペーサ32を設けているので、スペーサ32の位置変更作業を容易にでき、また、ケース11をフランジ部38により上下に並設できるので、数種類の流体の供給を可能にできる。
請求項3の発明では、固定側流路20とハウジング13との間、または、ハウジング13と蓋部材18との間に複数のスペーサ32を設けているので、スペーサ32の位置変更作業を容易にできる。
請求項4の発明では、ケース11をフランジ部38により上下に並設できるので、数種類の流体の供給を可能にできる。
請求項5の発明では、スペーサ32の位置変更作業を容易にでき、回転軸の摺動筋のメンテナンスや回転軸の交換することなく、ハウジング13のパッキン30は摺動筋の無い回転軸の外周面に摺接させることができ、流体の漏れを防止できる。
回転軸4には、ロータリージョイント10を介して、装置5の回転軸6の上部を取付ける。回転軸6には、装置5の機器7を取付ける(図1)。
即ち、装置5は、回転駆動部3の下方の回転軸4の下部と回転軸6の上部との間にはロータリージョイント10を設けて構成し、ロータリージョイント10は装置5の機器7に流体を供給するものである。この流体は、水・固化液(セメントミルク)等の液体、油圧機器を作動させる作動油、また、前記液体の撹拌に使用するエアー(空気)等の何れでもよく、装置5の機器7によって、種々組み合わせて供給する。
回転軸14の上部は前記回転軸4の下部に着脱自在に取付け、回転軸14の下部には前記回転軸6の上部を着脱自在に取付ける。
この場合、ロータリージョイント10は、ケース11が非回転状態となるように、ケース11とリーダー2との間に取付腕12を介在させ、かつ、前記リーダー2に対して昇降自在に構成している。(図1)。
ハウジング13とケース11は、リーダー2に対して非回転状態となり、ハウジング13に対して回転軸14が回転し、この回転中の回転軸14に非回転のケース11およびハウジング13から流体を供給する。
前記ケース11には、回転軸14に供給する流体の流入口15を形成し、流入口15には接続ノズル16を設け、接続ノズル16に前記流体を移送する配管17の先端を接続する。
固定側流路20の内端には、受部21の内周にリング状の凹部に形成した連通溝22を設ける。連通溝22には前記回転軸14に形成した回転側流路23の外端を連通状態に臨ませる。
そのため、連通溝22に回転側流路23の外端が常時開口して、回転側流路23には連通溝22から流体が流入する。
したがって、例えば、流体が「水」の場合は、回転側流路23により装置5の機器7の吐出口(図示省略)から地盤中に吐出し、また、例えば、流体が「固化液等の液体」の場合は、装置5の機器7の吐出口(図示省略)から地盤中に吐出して地盤を改良し、また、例えば、流体が「作動油」の場合は、機器7の拡大翼24(図1)を拡縮させるシリンダ等の油圧機器に送られる。
しかして、ハウジング13は円筒形状に形成し、ケース11に設けた受部21と後述する蓋部材18とにより上下に挾持される。ハウジング13の内周側にはパッキン30を設ける。受部(固定側流路20)21と蓋部材18との間には複数のスペーサ32を回転軸14の軸心に沿って上下方向に位置変更自在に夫々設ける。
なお、本実施形態では、受部21(固定側流路20)の上下側にハウジング13を夫々設けている。
そして、上記の複数枚のスペーサ32のケース11内の位置変更作業を反復すると、例えば、2枚のスペーサ32を装着している場合では、摺動ラインL1〜摺動ラインL3の全てが重ならない状態となり(図7)、摺動ラインL3の深さが所定以上になって流体が洩れると、回転軸14の交換となるが、それまでの交換は不要となる。
したがって、スペーサ32の位置を変更するだけで、上下のパッキン30(摺動ライン)の位置がスペーサ32の位置変更前の位置と重ならず、回転軸14の摩耗に起因するパッキン30から流体の洩れを防止できる。
また、上記スペーサ32の位置変更する順序は変更可能である。
即ち、図3、図5〜図10では、当初、ハウジング13と受部(固定側流路20)21との間に複数のスペーサ32を予め夫々設けているが、図11、図12のように、当初各ハウジング13と各蓋部材18との間に複数のスペーサ32を予め夫々設けると、スペーサ32の位置変更する順序が反対になるが、全ての摺動ラインLが重ならない状態とすることができる。
また、前記ケース11の受部21に形成した流入口15の上下側にハウジング13を設けているので、図3のように、配管17の数に応じてケース11を上下に複数分割形成し、分割したケース11にフランジ部38を夫々設け、上下のフランジ部38をボルト39により固定する構成とし、例えば、「土壌改良剤」と「作動油」のように種類の異なる流体の供給を可能にする。
図2のように、最上部のケース11と最下部のケース11の夫々の上下面にケースカバー40をボルト41により夫々取付け、ケースカバー40によりケース11と回転軸14とハウジング13とを一体状に組み立てている。
本発明は上記構成であり、ロータリージョイント10の回転軸14の上部を回転駆動部3の回転軸4の下部に連結し、回転軸14の下部に機器7を有する回転軸6の上部を取付け、装置5の装着が完了する。
次に、回転駆動部3により回転軸4と回転軸14と回転軸6とを回転させ、装置5の機器7を作動させて作業を行う。
装置5は地盤改良装置や掘削装置等により構成されており、ベースマシン1または地上に設置したポンプやコンプレッサーと、これらとロータリージョイント10とをつなぐホース等により構成する流体供給装置(図示省略)により、ロータリージョイント10に流体を供給し、ロータリージョイント10は装置5の機器7を回転させる回転軸6に流体を供給する。
そして、上記の複数枚のスペーサ32のケース11内の位置を変更作業を反復すると、例えば、2枚のスペーサ32を装着している場合では、摺動ラインL1〜摺動ラインL3の全てが重ならない状態となるので(図7)、長期間回転軸4のメンテナンス作業をしなくても、流体の洩れを防止して掘削作業等を行える。
したがって、蓋部材18を着脱するだけで、スペーサ32の位置変更でき、流体漏れ防止作業を容易にする。
Claims (5)
- 地盤中にて駆動回転する装置5の機器7に流体を供給するロータリージョイント10において、前記ロータリージョイント10は、前記機器7を駆動回転させる軸心が上下方向の回転軸と、回転軸に対して非回転のケース11と、該ケース11内にケース11に固定状態に設けた回転軸の外周に摺接するパッキン30を有するハウジング13とにより構成し、前記ケース11には前記機器7に流体を供給する配管17を接続し、該配管17はケース11に設けた固定側流路20に接続し、固定側流路20はハウジング13を支持する上下方向に所定厚さを有するケース11の受部21内に形成し、前記固定側流路20には前記回転軸の回転側流路23を連通させ、前記固定側流路20の上下側に前記ハウジング13を夫々設け、各ハウジング13の上下側には蓋部材18を夫々設け、前記蓋部材18と固定側流路20との間には複数のスペーサ32をハウジング13の軸心に沿って上下方向に位置変更自在に夫々設けたロータリージョイント。
- 請求項1において、前記固定側流路20と前記各蓋部材18との間であって、前記ハウジング13と固定側流路20との間、または、前記各ハウジング13と前記各蓋部材18との間に、複数のスペーサ32を予め夫々設け、前記ケース11の上下何れか一側または両側にはフランジ部38を設け、各ケース11のフランジ部38を接合させて止着具39により着脱自在に固定し、複数のケース11を上下に並設して構成したロータリージョイント。
- 請求項1において、前記固定側流路20と前記各蓋部材18との間であって、前記ハウジング13と固定側流路20との間、または、前記各ハウジング13と前記各蓋部材18との間に、複数のスペーサ32を予め夫々設けたロータリージョイント。
- 請求項1または請求項3において、前記ケース11の上下何れか一側または両側にはフランジ部38を設け、各ケース11のフランジ部38を接合させて止着具39により着脱自在に固定し、複数のケース11を上下に並設して構成したロータリージョイント。
- 地盤中にて駆動回転する装置5の機器7に流体を供給するロータリージョイント10のケース11の固定側流路20に前記機器7に流体を供給する配管17を接続し、前記固定側流路20の上下側にパッキン30を有するハウジング13を嵌合させ、パッキン30と固定側流路20との間、または、パッキン30と蓋部材18との間に、予め、複数枚のドーナッツ形状のスペーサ32を嵌合させて装置5の機器7により地盤内作業を行い、作業開始から所定時間経過すると、パッキン30と固定側流路20との間、または、パッキン30と蓋部材18との間の複数のスペーサ32のうちの一つのスペーサ32を取り出し、取り出したスペーサ32を元の位置からハウジング13の軸心に沿って上下方向に位置変更させて取付けて前記地盤内作業を再開し、再開作業開始から所定時間経過すると、再び、パッキン30と固定側流路20との間、または、パッキン30と蓋部材18との間に残った複数のスペーサ32のうちの一つのスペーサ32を取り出して、取り出したスペーサ32を元の位置から上下方向に位置変更させて取付け、スペーサ32の数だけスペーサ32の位置変更を行って作業するロータリージョイントの使用方法。
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