JP2018016279A - ステアリングホイール - Google Patents

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久典 木原
Hisanori Kihara
久典 木原
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Abstract

【課題】ヒータエレメントの作動時の温度ムラの発生を極力抑制可能なステアリングホイールを提供すること。【解決手段】操舵時に把持するリング部Rを有し、リング部を構成するリング部芯金の少なくとも一部の外周側に、ヒータエレメント15を配設させるステアリングホイール。ヒータエレメントが、リング部芯金の外周側に巻き付けられる可撓性を有したシート体からなる基材16と、基材に支持される線状ヒータ23と、を備える。基材が、端縁19,20相互を突き合わせるようにして、リング部芯金の周囲に巻き付けられる。線状ヒータにおいて各端縁側にそれぞれ配置される端末部位25,26が、それぞれ、他方の端縁側に突出するように配置される突状配線部27,28を、有する。各突状配線部が、端縁相互の突き合わせ方向と直交する方向側において、相互に重なる重複部27a,28aを有している。【選択図】図5

Description

本発明は、リング部の部位にヒータエレメントを配設させて構成されるステアリングホイールに関する。
従来、リング部の部位にヒータエレメントを配設させたステアリングホイールとしては、ヒータエレメントにおいて、リング部芯金の外周側に巻き付けられる基材に支持される線状ヒータが、基材のリング部芯金への巻付け時において基材の端縁相互を突き合わせて構成される領域の温度低下を抑制するために、基材の端縁に接近して配置される接近部と、端縁から離隔した位置に配置される離隔部と、を、リング部の軸方向に沿った方向側で断続的に配置させて構成されている(例えば、特許文献1参照)。また、この従来のステアリングホイールでは、線状ヒータにおいて、基材の一方の端縁側に形成される接近部と、他方の端縁側に形成される離隔部と、が、端縁相互の突き合わせ方向側で対向するように、配置されている構成であった。
特開2015−189294公報
しかし、従来のステアリングホイールでは、線状ヒータにおいて、基材の一方の端縁側に形成される接近部と、他方の端縁側に形成される離隔部と、が、端縁相互の突き合わせ方向で対向するように、配置されている構成であるものの、線状ヒータの接近部と離隔部とは、突き合わせ方向側と直交する方向側、すなわち、リング部の周方向側では、相互に重ならないように配置されており、この端縁相互の突き合わせ領域に、突き合わせ方向側と略直交する線状の領域に、線状ヒータの配置されないエリアが生じることから、このエリアを円滑に昇温させ難く、作動時の温度ムラの発生を一層抑制させる点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ヒータエレメントの作動時の温度ムラの発生を極力抑制可能なステアリングホイールを提供することを目的とする。
本発明に係るステアリングホイールは、操舵時に把持するリング部を有し、
リング部を構成するリング部芯金の少なくとも一部の外周側に、ヒータエレメントを配設させて構成され、
ヒータエレメントが、リング部芯金の外周側に巻き付けられる可撓性を有したシート体からなる基材と、基材に支持される線状ヒータと、を備えるとともに、外周側を被覆層に覆われる構成のステアリングホイールにおいて、
基材が、端縁相互を突き合わせるようにして、リング部芯金の周囲に巻き付けられる構成とされ、
線状ヒータにおいて各端縁側にそれぞれ配置される端末部位が、それぞれ、他方の端縁側に突出するように配置される突状配線部を、有する構成とされ、
各突状配線部が、端縁相互の突き合わせ方向と直交する方向側において、相互に重なる重複部を有していることを特徴とする。
本発明のステアリングホイールでは、基材に支持される線状ヒータが、基材の各端縁側にそれぞれ配置される端末部位に、それぞれ、他方の端縁側に突出する突状配線部を配設させる構成とされ、この各突状配線部は、端縁相互の突き合わせ方向と直交する方向側において、相互に重なる重複部を有する構成とされている。すなわち、本発明のステアリングホイールでは、基材の端縁側の領域を含めて、間に大きな隙間が生じることを抑制されて、線状ヒータが、配置されることから、作動時に温度ムラが生ずることを極力抑制することができて、ステアリングホイールのリング部の外表面を安定して昇温させることができる。
したがって、本発明のステアリングホイールでは、ヒータエレメントの作動時の温度ムラの発生を極力抑制することができる。
具体的には、端縁相互を、リング部の断面における周方向に沿った方向側で突き合わせる構成としてもよく、また、端縁相互を、リング部の周方向に沿った方向側で突き合わせる構成としてもよい。
本発明の一実施形態であるステアリングホイールの平面図である。 図1のII−II部位の部分拡大断面図である。 実施形態のステアリングホイールを構成するヒータエレメントの平面図である。 図3のヒータエレメントの概略部分拡大断面図である。 実施形態のステアリングホイールにおいて、ヒータエレメントを巻き付けた状態の芯金を内側から見た状態の概略部分拡大正面図である。 他の形態の左側のヒータエレメントを示す平面図である。 他の形態の右側のヒータエレメントを示す平面図である。 図6,7のヒータエレメントを巻き付けた状態の芯金を上方から見た状態の概略部分拡大平面図である。 他の形態のヒータエレメントを示す概略部分拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、皮巻きのステアリングホイールWを例に採り、説明する。ステアリングホイールWは、図1に示すように、操舵時に把持するリング部Rと、リング部Rの略中央に配置されるボス部Bと、リング部Rとボス部Bとを連結する複数(実施形態の場合、4本)のスポーク部Sと、を備えて構成されている。構成部品上では、ステアリングホイールWは、ステアリングホイール本体1と、ボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置12と、リング部Rに配置されるヒータエレメント15(15L,15R)と、を備える構成とされている。
なお、本明細書では、前後,上下,左右の方向を、特に断らない限り、車両に搭載させた状態のステアリングホイールWの直進操舵時を基準として、リング部Rの回転中心軸に沿った方向を上下方向として、リング部Rの回転中心軸と直交して車両の前後方向に略沿う方向を前後方向とし、リング部Rの回転中心軸と直交して車両の左右方向に略沿う方向を左右方向としている。
ステアリングホイール本体1は、図1に示すように、リング部R,ボス部B,スポーク部Sを相互に連結するように配置される芯金2と、芯金2におけるリング部Rとリング部R近傍のスポーク部Sの部位とを覆う被覆層8と、ボス部Bの下面側を覆う図示しないロアカバーと、を備えている。
芯金2は、図1に示すように、リング部Rに配置される略円環状のリング部芯金3と、中央のボス部Bに配置されるボス部芯金4と、スポーク部Sに配置されるスポーク部芯金5と、から構成されている。ボス部芯金4には、図示しないステアリングシャフトとの連結部位となるボス4aが、中央に配設されている。リング部芯金3は、図2に示すように、断面略U字形状として、構成されている。芯金2は、ボス4aを鋼製とし、他の部位を、アルミニウム等の軽合金材料からなるダイキャスト製としている。
被覆層8は、図1,2に示すように、芯金2の周囲を覆う中心側層9と、外周面側に配置されるカバー層10と、を備えている。中心側層9は、ポリウレタン等の合成樹脂から形成されて、リング部Rの部位では、断面形状を略楕円形状とされている。カバー層10は、実施形態の場合、カバー本体10aと、カバー本体10aの内周面側に配置される軟質発泡材層10bと、を備えて構成されている。カバー本体10aは、天然皮革、合成皮革、または、人工皮革等の皮革から構成されている。軟質発泡材層10bは、ゴム製発泡体からなるシート体を、カバー本体10aの内周面側に貼着させて、構成されている。
ボス部Bの上部に配置されるエアバッグ装置12は、詳細な図示を省略されるが、折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガスを供給する図示しないインフレーターと、折り畳まれたエアバッグの上面側を覆うパッド13と、を備えている。パッド13は、図1の二点鎖線に示すように、ボス部Bとスポーク部Sにおけるボス部B側の部位と、の上面側を全面にわたって覆うように、配置されている。
ヒータエレメント15(15L,15R)は、実施形態の場合、リング部Rの領域を左右で2分割させるようにして、左右一対として、二つ配置されている。各ヒータエレメント15L,15Rは、線状ヒータ23から延びる図示しないリード線を介して、電源回路を備える図示しない制御装置と、電気的に接続されている。ヒータエレメント15L,15Rは、左右対称形とされるもので、それぞれ、リング部Rの左半分の領域、若しくは、右半分の領域を覆う構成とされている。すなわち、実施形態では、図1に示すように、2つのヒータエレメント15L,15Rによって、リング部Rの外周側が、略全面にわたって覆われる構成である。また、実施形態の場合、ヒータエレメント15(15L,15R)は、図2に示すように、被覆層8における中心側層9とカバー層10との間に介在され、換言すれば、外表面側をカバー層10に覆われるようにして、配置される構成である。ヒータエレメント15(15L,15R)は、可撓性を有したシート体からなる基材16と、基材16に支持される線状ヒータ23と、を備える構成とされて、実施形態の場合、厚さを1〜2mm程度に設定されている。なお、図3には、左側のヒータエレメント15Lを例示しており、以下、左側のヒータエレメント15Lを例に採り詳細に説明する。右側のヒータエレメント15Rは、左側のヒータエレメント15Lの左右対称形とされており、外形形状を異ならせる以外は、左側のヒータエレメント15Lと同一の構成である。
基材16は、実施形態の場合、不織布製のシート体から形成されて、線状ヒータ23を、図4の二点鎖線に示すように、縫合糸を用いて所定箇所を基材に固定させることにより、外表面側に支持させている。基材16は、詳細には、リング部Rの外周側を覆う帯状のリング部側部位18と、スポーク部Sにおけるリング部R近傍の部位の外周側を覆うスポーク部側部位17と、を有し、スポーク部側部位17は、リング部側部位18における幅方向側の端縁から部分的に突出するように、形成されている。そして、基材16は、リング部側部位18における幅方向の中央付近を、リング部Rにおけるボス部Bから離れた側の領域に配置させ、幅方向側の端縁(下側端縁19,上側端縁20)を、リング部Rにおけるボス部B側の領域(内側領域)において、相互に突き合わせるようにして、リング部芯金3の周囲(実施形態の場合、リング部芯金3の外周側を覆う中心側層9の周囲)に巻き付けられる構成とされている。すなわち、実施形態では、ヒータエレメント15Lにおけるリング部側部位18は、端縁(下側端縁19,上側端縁20)相互を、リング部Rの断面における周方向に沿った方向(D1)側で突き合わせられる構成である。そして、実施形態のヒータエレメント15Lでは、基材16のリング部側部位18において、相互に突き合わされる幅方向側の端縁(下側端縁19,上側端縁20)に、凹凸が設けられている。詳細に説明すれば、基材16のリング部側部位18において、リング部芯金3の外周側への巻付時に下側に配置される下側端縁19には、図3に示すように、狭幅に形成される下側凸部19aと、幅広に形成される下側凹部19bと、が、連続して形成され、リング部芯金3の外周側への巻付時に下側端縁19と対向して上側に配置される上側端縁20には、下側端縁19の下側凸部19aに対応して狭幅に形成される上側凹部20bと、下側端縁19の下側凹部19bに対応して幅広に形成される上側凸部20aと、が、連続して形成されている。これらの下側凸部19a、下側凹部19b、上側凹部20b、及び、上側凸部20aは、凹み量若しくは突出量を略同一に設定されて、リング部芯金3(中心側層9)の外周側への巻付け時に、中心側層9を略隙間なく覆い可能に、形成されている(図5参照)。また、下側凸部19aは、幅寸法を、線状ヒータ23における後述する下側突状配線部28を配置可能な寸法に、設定されている。
線状ヒータ23は、図3に示すように、下側凸部19a及び上側凸部20aの領域を含めて、基材16の略全面にわたって、万遍なく配置されるように、所定のパターンを描きつつ、一筆書き状として、配設されている。具体的には、実施形態では、線状ヒータ23は、リング部側部位18の幅方向側に略沿うように形成される湾曲部24を、幅方向側と長さ方向側とで多数並設させるようにして、構成されている。また、線状ヒータ23は、湾曲部24から連なるように構成されて、リング部側部位18の各上側端縁20,下側端縁19側にそれぞれ配置される上側端末部位25,下側端末部位26を、備える構成とされている。上側端末部位25,下側端末部位26は、それぞれ、先端側(上側端縁20,下側端縁19側)に、他方の上側端縁20側若しくは下側端縁19側に突出するように配置される上側突状配線部27,下側突状配線部28を、備える構成とされている。上側端末部位25における上側突状配線部27は、上側凸部20aの領域内において、下側端縁19側、すなわち、上側凸部20aの先端側に向かって突出するように、配置されている。下側端末部位26における下側突状配線部28は、下側凸部19aの領域内において、上側端縁20側、すなわち、下側凸部19aの先端側に向かって突出するように、配置されている。そして、上側突状配線部27と下側突状配線部28とは、それぞれ、上側端縁20,下側端縁19相互の突き合わせ方向と直交する方向側、換言すれば、リング部R断面における周方向に沿った方向(D1)と直交するリング部Rの周方向に沿った方向(D2)側において、相互に重なる重複部27a,28aを、備える構成とされている(図5参照)。すなわち、実施形態では、上側凸部20a,下側凸部19aの領域内において、それぞれ、リング部R断面における周方向に沿って配置される上側突状配線部27,下側突状配線部28の重複部27a,28aが、図5に示すように、リング部の周方向に沿った方向(D2)側で、相互に重なるように、並設される構成である。
実施形態のステアリングホイールWは、以下のようにして製造することができる。まず、リング部芯金3やリング部R近傍のスポーク部芯金5の周囲に中心側層9を形成した状態の芯金2に、各ヒータエレメント15L,15Rを、リング部側部位18の上側端縁20,下側端縁19相互を突き合わせるようにして、中心側層9の外周側に巻き付けつつ、接着剤等を利用して中心側層9に貼着させる。その後、カバー層10をリング部Rの部位に巻き付けて、被覆層8を形成する。次いで、芯金2に図示しないロアカバーを取り付けて、ステアリングホイール本体1を製造した後、ヒータエレメント15L,15Rの線状ヒータ23から延びている図示しないリード線を、図示しない制御装置に接続させる。その後、ステアリングホイール本体1にエアバッグ装置12を取り付ければ、ステアリングホイールWを製造することができる。
そして、実施形態のステアリングホイールWでは、基材16に支持される線状ヒータ23が、基材16の各上側端縁20,下側端縁19側にそれぞれ配置される上側端末部位25,下側端末部位26に、それぞれ、他方の上側端縁20,下側端縁19側に突出する上側突状配線部27,下側突状配線部28を配設させる構成とされ、この各上側突状配線部27,下側突状配線部28は、図5に示すように、上側端縁20,下側端縁19相互の突き合わせ方向と直交する方向側、すなわち、リング部断面における周方向に沿った方向(D1)と直交するリング部の周方向に沿った方向(D2)側において、相互に重なる重複部27a,28aを有する構成とされている。すなわち、実施形態のステアリングホイールWでは、基材16の上側端縁20,下側端縁19側の領域を含めて、間に大きな隙間が生じることを抑制されて、線状ヒータ23が、配置されることから、作動時に温度ムラが生ずることを極力抑制することができて、ステアリングホイールWのリング部Rの外表面を安定して昇温させることができる。
したがって、実施形態のステアリングホイールWでは、ヒータエレメント15L,15Rの作動時の温度ムラの発生を極力抑制することができる。
実施形態では、ヒータエレメント15L,15Rの基材16が、端縁(上側端縁20,下側端縁19)相互を、リング部Rの断面における周方向に沿った方向(D1)側で突き合わせるように、構成されているが、図6〜8に示すように、ヒータエレメント35L,35Rとして、基材36L,36Rの端縁相互を、リング部Rの周方向に沿った方向(D2)側で突き合わせるように構成したものを、使用してもよい。詳細に説明すれば、ヒータエレメント35L,35Rは、前述のヒータエレメント15L,15Rと同様に、略左右対称形として、それぞれ、リング部Rの左半分の領域、若しくは、右半分の領域を覆う構成とされるもので、2つのヒータエレメント35L,35Rによって、リング部Rの外周側が、略全面にわたって覆われる構成である。各ヒータエレメント35L,35Rの基材36L,36Rは、前述のヒータエレメント15L,15Rと同様に、リング部側部位37L,37Rとスポーク部側部位(図符号省略)とを備える構成とされている。そして、このヒータエレメント35L,35Rでは、左側のヒータエレメント35Lの基材36Lにおけるリング部側部位37Lの長さ方向側の端縁、すなわち、前側端縁38L及び後側端縁41L、を、それぞれ、右側のヒータエレメント35Rの基材36Rにおけるリング部側部位37Rの前側端縁38R及び後側端縁41R、に、突き合わせる構成とされている。すなわち、このヒータエレメント35L,35Rでは、リング部側部位37L,37Rは、前側端縁38L,38R相互、後側端縁41L,41R相互を、それぞれ、リング部Rの周方向に沿った方向(D2)側で突き合わせられる構成である。そして、このヒータエレメント35L,35Rでは、各基材36L,36Rのリング部側部位37L,37Rにおいて、相互に突き合わされる長さ方向側の端縁(前側端縁38L,38R,後側端縁41L,41R)に、凹凸が設けられている。詳細に説明すれば、左側のヒータエレメント35Lにおける基材36Lのリング部側部位37Lにおいて、長さ方向側の端縁となる前側端縁38Lには、前側凸部39Lと前側凹部40Lとが連続して形成され、後側端縁41Lには、後側凸部42Lと後側凹部43Lとが連続して形成されている(図6参照)。右側のヒータエレメント35Rのリング部側部位37Rにも、同様に、前側端縁38Rには、前側凸部39Rと前側凹部40Rとが連続して形成され、後側端縁41Rには、後側凸部42Rと後側凹部43Rとが連続して形成されている(図7参照)。詳細には、前側端縁38Lには、2つの前側凸部39Lの間に1つの前側凹部40Lが、形成され、前側端縁38Rには、前側凸部39L及び前側凹部40Lに対応して、2つの前側凹部40Rの間に1つの前側凸部39Rが形成されている。後側端縁41Lには、2つの後側凹部43Lの間に1つの後側凸部42Lが、形成され、後側端縁41Rには、後側凸部42L及び後側凹部43Lに対応して、2つの後側凸部42Rの間に1つの後側凹部43Rが形成されている。これらの前側凸部39L,39R、前側凹部40L,40R、後側凸部42L,42R、及び、後側凹部43L,43Rは、凹み量若しくは突出量を略同一に設定されて、リング部芯金(中心側層9)の外周側への巻付け時に、中心側層9を略隙間なく覆い可能に、形成されている(図8参照)。
このヒータエレメント35L,35Rにおいても、線状ヒータ45L,45Rは、図6,7に示すように、前側凸部39L,39R及び後側凸部42L,42Rの領域を含めて、基材36L,36Rの略全面にわたって、万遍なく配置されるように、所定のパターンを描きつつ、一筆書き状として、配設されている。具体的には、線状ヒータ45L,45Rは、前述のヒータエレメントと同様に、リング部側部位37L,37Rの幅方向側に略沿うように形成される湾曲部46L,46Rを、幅方向側と長さ方向側とで多数並設させるようにして、構成されている。また、線状ヒータ45L,45Rは、湾曲部46L,46Rから連なるように構成されて、リング部側部位37L,37Rの各前側端縁38L,38R,後側端縁41L,41Rにそれぞれ配置される前側端末部位47L,47R,後側端末部位48L,48Rを、備える構成とされている。前側端末部位47L,47R,後側端末部位48L,48Rは、それぞれ、先端側(端縁側)に、他方の前側端縁38L,38R,後側端縁41L,41R側に突出するように配置される前側突状配線部50L,50R,後側突状配線部51L,51Rを、備える構成とされている。実施形態の場合、詳細には、前側端末部位47Lにおける前側突状配線部50Lと、後側端末部位48Rにおける後側突状配線部51Rと、は、前側凸部39L,後側凸部42Rの領域内において、それぞれ、先端側に向かって突出しつつ、リング部側部位37L,37Rの幅方向に沿って延びるように、形成され、前側端末部位47Rにおける前側突状配線部50Rと、後側端末部位48Lにおける後側突状配線部51Lと、は、前側凸部39R,後側凸部42Lの領域内において、それぞれ、先端側に向かって突出するように、配置されている。そして、前側突状配線部50L,50R,後側突状配線部51L,51Rとは、それぞれ、前側端縁38L,38R相互,後側端縁41L,41R相互の突き合わせ方向と直交する方向側、換言すれば、リング部Rにおける周方向に沿った方向(D2)と直交するリング部Rの断面における周方向に沿った方向(D1)側において、相互に重なる重複部50a,51aを、備える構成とされている(図8参照)。すなわち、このヒータエレメント35L,35Rでは、前側凸部39L,39R,後側凸部42L,42Rの領域内において、それぞれ、リング部Rにおける周方向に沿って配置される前側突状配線部50L,50R,後側突状配線部51L,51Rの重複部50a,51aが、リング部の断面における周方向に沿った方向(D1)側で、相互に重なるように、並設される構成である。
このようなヒータエレメント35L,35Rを用いたステアリングホイールにおいても、基材36L,36Rの前側端縁38L,38R,後側端縁41L,41R側の領域を含めて、間に大きな隙間が生じることを抑制されて、線状ヒータ45L,45Rが、配置されることから、作動時に温度ムラが生ずることを極力抑制することができて、ステアリングホイールのリング部の外表面を安定して昇温させることができる。
なお、実施形態では、ヒータエレメント15L,15Rにおいては、リング部Rの断面における周方向に沿った方向側での端縁(上側端縁20,下側端縁19)側に、線状ヒータ23の重複部27a,28aを設け、ヒータエレメント35L,35Rにおいては、リング部Rの周方向に沿った方向側での端縁(前側端縁38L,38R,後側端縁41L,41R)側に、線状ヒータ45L,45Rの重複部50a,51aを設ける構成としているが、ヒータエレメントとして、リング部の断面における周方向に沿った方向側での端縁と、リング部の周方向に沿った方向側での端縁と、の両方に、重複部を配設させる構成としたものを使用してもよい。また、実施形態では、2つのヒータエレメントによって、リング部を略全面にわたって覆う構成であるが、ヒータエレメントの配置数は実施形態に限られるものではなく、例えば、実施形態において、左側に配置されるヒータエレメントと、右側に配置されるヒータエレメントと、を、それぞれ、前後で2分割して、計4個配置させる構成としてもよい。また、ヒータエレメントは、リング部を全面に覆わなくともよく、リング部におけるスポーク部近傍の領域のみを覆うように、構成してもよい。
さらに、実施形態では、ヒータエレメントの基材を、不織布製として、基材の外表面に、所定箇所を糸により固定することによって、線状ヒータを支持させているが、ヒータエレメントの基材、及び、基材による線状ヒータの支持の方法は、実施形態に限られるものではない。例えば、図9のAに示すヒータエレメント15Aのように、発泡ポリウレタン樹脂製のシート体から、基材16Aを構成し、この基材16Aの外表面側に、線状ヒータ23を埋め込むための溝を形成して、線状ヒータ23を埋め込んで基材16Aに支持させる構成としてもよく、さらには、図9のBに示すヒータエレメント15Bのように、基材16Bを二枚重ね状として、間に線状ヒータ23を挟むようにして、線状ヒータ23を支持させる構成としてもよい。
さらにまた、実施形態では、ステアリングホイールを皮巻きとして、ヒータエレメントを、被覆層における中心側層とカバー層との間に介在させて、芯金に直接巻き付ける構成ではないが、本発明を適用可能なステアリングホイールは実施形態に限られるものではない。例えば、芯金の外周側に、直接ヒータエレメントを巻き付け、ヒータエレメントと芯金との外周側を、ポリウレタン等の被覆層によって覆う、いわゆるウレタンハンドルにも、本発明は適用可能である。
2…芯金、3…リング部芯金、8…被覆層、9…中心側層、10…カバー層、15(15L,15R)…ヒータエレメント、16…基材、19…下側端縁、20…上側端縁、23…線状ヒータ、25…上側端末部位、26…下側端末部位、27…上側突状配線部、27a…重複部、28…下側突状配線部、28a…重複部、35L,35R…ヒータエレメント、36L,36R…基材、38L,38R…前側端縁、41L,41R…後側端縁、45L,45R…線状ヒータ、47L,47R…前側端末部位、48L,48R…後側端末部位、50L,50R…前側突状配線部、50a…重複部、51L,51R…後側突状配線部、51a…重複部、R…リング部、W…ステアリングホイール。

Claims (3)

  1. 操舵時に把持するリング部を有し、
    該リング部を構成するリング部芯金の少なくとも一部の外周側に、ヒータエレメントを配設させて構成され、
    該ヒータエレメントが、前記リング部芯金の外周側に巻き付けられる可撓性を有したシート体からなる基材と、該基材に支持される線状ヒータと、を備えるとともに、外周側を被覆層に覆われる構成のステアリングホイールにおいて、
    前記基材が、端縁相互を突き合わせるようにして、前記リング部芯金の周囲に巻き付けられる構成とされ、
    前記線状ヒータにおいて前記各端縁側にそれぞれ配置される端末部位が、それぞれ、他方の前記端縁側に突出するように配置される突状配線部を、有する構成とされ、
    該各突状配線部が、前記端縁相互の突き合わせ方向と直交する方向側において、相互に重なる重複部を有していることを特徴とするステアリングホイール。
  2. 前記端縁相互が、前記リング部の断面における周方向に沿った方向側で突き合わせられることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール。
  3. 前記端縁相互が、前記リング部の周方向に沿った方向側で突き合わせられることを特徴とする請求項1に記載のステアリングホイール。
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