JP2022154783A - ステアリングホイール装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022154783000001
【課題】より確実に見栄えをよくすることが可能なステアリングホイール装置を得る。
【解決手段】ステアリングホイール装置1は、凹部1112aを有するリム本体111と、リム本体111に、一部が凹部1112aに収容された状態で巻き付けられて固定される表皮体113と、を備える。さらに、ステアリングホイール装置1は、リム本体111と表皮体113との間に介在するシート状電子部材112を備える。また、シート状電子部材112は、伸縮性を有するシート状基材1121と、シート状基材1121よりも伸縮性が低い電子部1122と、を備える。そして、電子部1122は、凹部1112aに対応する位置でシート状基材1121の端部1121aから離れるように内側に凹むくびれ部1122aを有する。
【選択図】図6

Description

本開示は、ステアリングホイール装置に関する。
従来、ステアリングホイール装置として、下記の特許文献1に開示されているように、リム本体と表皮体との間にシート状の発熱体を介在させることで、冬季の屋外に駐車していた車両を始動して運転するとき等に生じる不具合(ハンドルが冷たいことに起因する操作のしづらさや不快感等)を軽減できるようにしたものが提案されている。
この特許文献1では、複数枚の表皮材の端部を縫合により重ね合わせることで表皮体が形成されており、リム本体には表皮材の端部に形成された重ね合わせ部を挿入するための凹部が形成されている。さらに、発熱体におけるリム本体の凹部に対応する部位には、発熱体の厚さ方向に貫通する孔部が形成されている。
そして、リム本体の凹部上に発熱体の孔部を位置させた状態で、発熱体をリム本体に巻き付けながら貼り付けることで、発熱体をリム本体に取り付けている。このとき、発熱体のリム本体の凹部に対応する部位における孔部が形成されていない部位をリム本体の凹部に収容させている。こうすることで、表皮材の端部に形成された重ね合わせ部を、より確実にリム本体の凹部に挿入できるようにし、リム本体の凹部の近傍で表皮体が浮き上がって見栄えが悪化してしまうことを抑制できるようにしている。
特開2019-196114号公報
しかしながら、上記従来の技術では、発熱体をリム本体に巻き付けながら貼り付ける際に、リム本体の凹部と発熱体の孔部との位置合わせを行うのが難しく、発熱体の孔部が歪んだ状態で貼り付けられてしまうおそれがある。また、発熱体におけるリム本体の凹部に対応する部位に皺が生じた状態でリム本体の凹部内に収容されてしまうおそれもある。そして、孔部が歪んだ状態で貼り付けられたり、皺が生じた状態でリム本体の凹部内に収容されたりすると、表皮材の端部をきれいにリム本体の凹部に挿入することができず、リム本体の凹部の近傍で表皮体が浮き上がってしまうおそれがある。
このように、上記従来の技術では、ステアリングホイール装置の見栄えが悪化してしまうおそれがある。
そこで、本開示は、より確実に見栄えをよくすることが可能なステアリングホイール装置を得ることを目的とする。
本開示のステアリングホイール装置は、凹部を有するリム本体と、前記リム本体に、一部が前記凹部に収容された状態で巻き付けられて固定される表皮体と、前記リム本体と前記表皮体との間に介在するシート状電子部材と、を備える。また、前記シート状電子部材は、伸縮性を有するシート状基材と、前記シート状基材よりも伸縮性が低い電子部と、を備える。そして、前記電子部は、前記凹部に対応する位置で前記シート状基材の端部から離れるように内側に凹むくびれ部を有する。
本開示によれば、より確実に見栄えをよくすることが可能なステアリングホイール装置を得ることができる。
一実施形態にかかるステアリングホイール装置を、ステアリングシャフトの軸方向に沿って運転者側から見た図である。 一実施形態にかかるリム部を、リム部の中心軸と直交する平面で切断した状態を示す断面図である。 一実施形態にかかるリム部の一部を、リム本体、シート状電子部および表皮体に分解して示す斜視図である。 一実施形態にかかるリム部の凹部近傍を、リム部の中心軸を含む平面で切断した状態を示す断面図である。 一実施形態にかかるステアリングホイール装置の表皮体が取り外された状態を、ステアリングシャフトの軸方向に沿って運転者側から見た図である。 一実施形態にかかるシート状電子部を示す平面図である。 一実施形態にかかるシート状電子部のくびれ部が形成される部位における断面図である。 一実施形態にかかるシート状電子部を巻き付けながら貼り付ける方法の一例を示す図であって、シート状電子部の一端側をリム本体に貼り付けつつ、他端側を延伸させた状態を示す断面図である。 一実施形態にかかるシート状電子部を巻き付けながら貼り付ける方法の一例を示す図であって、シート状電子部の一端側をリム本体に貼り付けつつ、一端側から他端側に向けて徐々にリム本体に巻き付けていく状態を示す断面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、ステアリングシャフトに取り付けたステアリングホイール装置を運転者(乗員)側から見た状態で上下方向を規定して説明する。また、車両の前側すなわち前側上方のフロントガラス側を背面側(前側)、車両の後側すなわち後側下方を正面側(後側:手前側)として説明する。
まず、ステアリングホイール装置1の全体構成について説明する。
本実施形態にかかるステアリングホイール装置1は、図1に示すように、リム部11とスポーク部12とボス部13とを備えている。このステアリングホイール装置1は、自動車(車両)等に装備されるハンドルとしての機能を有しており、通常、自動車(車両)等に傾斜した状態で取り付けられるステアリングシャフト2に装着されている。
リム部11は、本実施形態では、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って見た状態で略円環状をしており、リム部11の中心軸Cに垂直な平面で切断した断面形状が略円形をしている(図1および図2参照)。このリム部11は、自動車(車両)等のハンドルのグリップ部(把持部)を構成するものである。なお、リム部11の詳細な説明については後述する。
スポーク部12は、リム部11とボス部13とを連結する部材であり、本実施形態では、リム部11とボス部13とが3本のスポーク部12によって連結されている。各スポーク部12は、リム部11の後述するリム芯金1111とボス部13の後述するボスプレート131とを連結する金属製のスポーク芯金121と、スポーク芯金121を被覆する樹脂製のスポーク被覆部122と、を備えている。
スポーク芯金121は、ボスプレート131から円環状のリム部11の径方向外側に向けて、放射状に延びるように設けられている。本実施形態では、3つのスポーク芯金121が、ボスプレート131からそれぞれ右方向、左方向および下方向に延びるように設けられており、それぞれのスポーク芯金121がリム芯金1111の内周側と連結している。なお、スポーク芯金121は、すべてのスポーク部12が備えている必要はなく、一部のスポーク部12を、スポーク芯金121を用いずにフィニッシャやカバー体などにより構成することも可能である。
一方、スポーク被覆部122は、少なくともスポーク芯金121の正面側(後側:手前側)を覆うように設けられている。このスポーク被覆部122は、例えば、軟質の発泡ポリウレタン樹脂を微細発泡させたもので形成することができる。
また、ボス部13は、スポーク芯金121が連結される金属製のボスプレート131と、ボスプレート131の車体側となる背面側(前側)に取り付けられる金属製のボス132と、ボスプレート131の乗員側に装着される樹脂製のパッド体133と、を備えている。
ボスプレート131は、略平板状をしており、本実施形態では、厚さ方向をステアリングシャフト2の軸方向に略一致させた状態でリム部11よりも背面側(前側)に配置されている。このように、リム部11よりも背面側(前側)にボスプレート131を配置することで、ボスプレート131の正面側(後側:手前側)にエアバッグ装置等を配置する空間が確保されるようにしている。
一方、ボス132は、略円筒状をしており、ボスプレート131の略中央部から背面側(前側)に突出するようにした状態でボスプレート131に一体的に固着されている。そして、このボス132がステアリングシャフト2に取り付けられている。具体的には、ボス132には図示せぬセレーション構造が形成されており、このセレーション構造にステアリングシャフト2を歯合させることで、ボス132がステアリングシャフト2に取り付けられるようにしている。
また、パッド体133は、ボスプレート131を正面側(後側:手前側)から覆う部材であり、このパッド体133としては、例えば、エアバッグ装置や衝撃吸収体が収納されたものを用いることができる。なお、パッド体133に、スイッチ装置としてのホーンスイッチ機構などを一体的に組み込むようにすることも可能である。
次に、リム部11の全体構成について説明する。
リム部11は、リム本体111と、リム本体111に巻きつけるようにして取り付けられる表皮体113と、を備えている。
リム本体111は、内側に配置される金属製のリム芯金1111と、リム芯金1111の外周を覆う樹脂製のリム被覆部1112と、を備えており、リム部11の中心軸Cに垂直な平面で切断した断面形状が略円形をしている(図2および図3参照)。
リム芯金1111は、本実施形態では、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って見た状態で略円環状をしており、リム部11の中心軸Cに垂直な平面で切断した断面形状が逆U字状をしている(図2および図3参照)。なお、リム芯金1111の形状は、断面逆U字状のものに限らず様々な形状とすることが可能である。
一方、リム被覆部1112は、リム芯金1111の全体を覆うように形成されており、リム部11の中心軸Cに垂直な平面で切断した断面形状が略円形をしている。このリム被覆部1112も、例えば、軟質の発泡ポリウレタン樹脂を微細発泡させたもので形成することができる。また、リム被覆部1112は、上述したスポーク被覆部122と一体に形成することも可能であるし、スポーク被覆部122とは別体に形成することも可能である。
さらに、本実施形態では、リム被覆部1112の外周側には、凹部1112aが中心軸Cを全周に亘って囲うように形成されており、この凹部1112aに表皮体113の一部が収容されるようにしている(図3および図4参照)。本実施形態では、リム被覆部1112の外周側には、4つ(複数)の凹部1112aが、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って見たときに略円環状のリム部11の周上にほぼ等間隔で配置されるように形成されている。さらに、4つ(複数)の凹部1112aは、いずれも、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って見た状態における略円環状のリム部11の径方向(ステアリングシャフト2を中心とする円の径方向)に延在するように形成されている。言い換えると、4つ(複数)の凹部1112aは、いずれも、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って見た状態で、リム部11の中心軸Cと略直交する方向に延在するように形成されている。
このような構成をしたリム本体111は、例えば、複数の金型を用いたインサート成形により形成することができる。なお、凹部1112aは、インサート成形時に同時に形成されるようにするのが好ましいが、インサート成形後にリム被覆部1112を加工することで、リム被覆部1112に凹部1112aが形成されるようにしてもよい。
表皮体113は、運転者(乗員)により直接把持される部分であり、ステアリングホイール装置1の加飾部としての機能を有している。この表皮体113は、例えば、天然皮革や合成皮革などの皮革、あるいは合成樹脂などによりシート状に形成されており、この表皮体113をリム被覆部1112の外周に巻き付けながら貼り付けることで、表皮体113がリム本体111に取り付けられている。このとき、リム被覆部1112の外周の前面が表皮体113によって覆われるようにしている。
本実施形態では、一方向に細長い略長方形状をした表皮材1131を4枚(複数枚)接合することで1枚の環状の表皮体113を形成している。このような表皮体113は、例えば、以下のようにして形成することができる。まず、4枚(複数枚)の表皮材1131を長手方向に沿って一直線上に配置し、各表皮材1131の互いに隣り合う端部11311を同方向に折り曲げて重ね合わせた状態で縫製などにより接合することで、4枚の表皮材1131が接合された1枚の細長いシート状部材を形成する。そして、1枚のシート状部材の端部同士(長手方向の一方側に配置された表皮材1131の一方側の端部11311と長手方向の他方側に配置された表皮材1131の他方側の端部11311)を同方向に折り曲げて重ね合わせた状態で縫製などにより接合することで、環状に接合された1枚の表皮体113を形成する。このとき、4つ(複数個)の重ね合わせ部11311aが同一方向(環状に結合された表皮体113の径方向内側)に突出するようにする。
そして、環状に接合された1枚の表皮体113の4つ(複数個)の重ね合わせ部11311aを4つ(複数)の凹部1112aにそれぞれ挿入させた状態で、表皮体113をリム被覆部1112の外周に巻き付けながら貼り付けることで、表皮体113をリム本体111に取り付けている。こうすることで、表皮体113の端部11311(重ね合わせ部11311a)が浮き上がってしまうことを抑制し、リム部11(ステアリングホイール装置1)の見栄えを向上させることができるようにしている。
ここで、本実施形態では、冬季の屋外に駐車していた車両を始動して運転するとき等に生じる不具合(リム部11が冷たいことに起因する操作のしづらさや不快感等)を軽減できるようにしている。
具体的には、リム本体111と表皮体113との間に、電子部としての電熱線1122を有するシート状電子部材112を介在させることで、始動から間もないとき(まだ各種機関が充分に温まっていないとき)にも、リム部11を温めることができるようにしている。こうすれば、冬季の屋外に駐車していた車両を始動して運転するとき等に生じる不具合(リム部11が冷たいことに起因する操作のしづらさや不快感等)を軽減できるだけでなく、暖房の使用を抑制して電力の消費を抑制することもできるようになる。
シート状電子部材112は、伸縮性を有するシート状基材1121と、シート状基材1121よりも伸縮性が低い電熱線(電子部)1122と、を備えている。そして、このシート状電子部材112は、接着剤Gを介してリム被覆部1112の表面を覆うように貼り付けられて固定されている(図2参照)。本実施形態では、一方向に細長い略長方形状をした4枚(複数枚)のシート状基材1121をリム本体111に貼り付けることで、リム本体111の表面が覆われるようにしている。このとき、4枚(複数枚)のシート状基材1121を縫製などによって接合させるようにしてもよい。
シート状基材1121は、マット(ステアリング用マット)などとも呼ばれるものであり、接着剤Gを介してリム芯金1111を覆うリム被覆部1112の表面に巻き付けられた状態で貼り付けられている。
このシート状基材1121は、伸縮性を持たせることができればよく、任意の材質により形成することができる。例えば、発泡ウレタンや発泡PEシートなどの合成樹脂を用いてシート状基材1121を形成することができる。また、シート状基材1121の延伸率を任意の延伸率とすることが可能である。例えば、10%~15%延伸するシート状基材1121とすることができる。さらに、シート状基材1121の厚さも任意に設定することが可能である。本実施形態では、リム部11を温めるヒータとしての性能を考慮し、シート状基材1121の厚さが1.0mm以下となるようにしている。
一方、電熱線1122は、通電により発熱するものであり、図示せぬ制御回路や給電源などに直接または間接的に接続されている。このように、本実施形態では、電熱線1122が発熱回路の一部を構成している。なお、発熱回路が温度センサを備えるようにし、温度センサによってリム部11の温度を調整できるようにするのが好ましい。
また、本実施形態では、電熱線1122は、シート状基材1121の一面(リム本体111側の面)に波状に蛇行した状態で固定されている。なお、電熱線1122は、少なくとも一部がシート状基材1121内に埋め込まれていてもよいし、シート状基材1121の両面に固定されていてもよい。
そして、この電熱線1122に通電すると電熱線1122が発熱し、電熱線1122で発生した熱がリム部11に伝達されて、リム部11が温められるようになっている。この電熱線1122は、通電により発熱してリム部11を温めることができればよく、任意の材質により形成することができる。例えば、ニクロム線等を用いて電熱線1122を形成することができる。
さらに、本実施形態では、凹部1112aにも電熱線1122を配置させている。こうすることで、凹部1112aの位置で途切れることなく電熱線1122が配置されるようにし、より効率的にリム部11を温めることができるようにしている。
このとき、シート状基材1121の全面に電熱線1122が配置されていると、凹部1112aに対応する位置においてもシート状基材1121の全面に電熱線1122が配置されることになる。このように、シート状基材1121の凹部1112aに対応する位置における全面に電熱線1122が配置されていると、シート状基材1121を伸縮させにくくなってしまう。すなわち、凹部1112aに対応する位置に存在するシート状電子部材112を変形させにくくなってしまう。その結果、凹部1112aに対応する位置に存在するシート状電子部材112を凹部1112aにきれいに貼り付けることができず、ステアリングホイール装置1の見栄えが悪化してしまうおそれがある。
そこで、シート状基材1121の凹部1112aに対応する位置に、例えば、貫通孔や切り欠きを設けることで、凹部1112aに対応する位置に存在するシート状電子部材112をより容易に変形させられるようにすることが考えられる。
しかしながら、シート状基材1121の形状を変形させる場合、一般的には、電熱線1122をシート状基材1121に接着等により固定した状態で、電熱線1122の周囲に存在するシート状基材1121を切断することになる。こうすると、電熱線1122の周囲に所定のカット代を設ける必要があるため、シート状基材1121の形状を変化させる場合には、電熱線1122が配置される領域は、周囲にカット代を設ける分だけ面積が小さくなってしまう。その結果、効率的にリム部11を温めることができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、凹部1112aに対応する位置に存在するシート状電子部材112を変形させやすくしつつ、より効率的にリム部11を温めることができるようにしている。
具体的には、電熱線1122が、凹部1112aに対応する位置でシート状基材1121の短手方向の端部1121aから離れるように短手方向の内側に凹むくびれ部1122aを有するようにしている(図6および図7参照)。こうすることで、シート状基材1121の短手方向の両側における外周C2の形状(直線)を変化させずに、電熱線1122の輪郭形状のみが、凹部1112aに対応する位置において短手方向の内側にくびれた形状となるようにしている。
さらに、本実施形態では、電子部1122が、凹部1112aに対応する位置でシート状基材1121の両端部からそれぞれ離れるように内側に凹む一対のくびれ部1122aを有するようにしている。
このような形状をしたシート状電子部材112は、例えば、下記のようにして形成することができる。
まず、一方向に細長い略長方形状をしたシート状基材1121の表面に、電子部としての電熱線1122が配置される領域である電子部配置領域R1と、電子部としての電熱線1122が配置されない領域である電子部非配置領域R2とを設定する(図6参照)。このとき、電子部配置領域R1の輪郭線C1の短手方向の両側が凹部1112aに対応する部位において短手方向の内側に凹むように、電子部配置領域R1を設定する。こうすれば、電子部配置領域R1の凹部1112aに対応する部位に幅狭部R1aが形成されるとともに、電子部非配置領域R2の凹部1112aに対応する部位に幅広部R2aが形成されることになる。なお、電子部配置領域R1の輪郭線C1は、シート状基材1121の表面に実際に描かれる線であってもよいし、実際には描かれていない仮想線であってもよい。
そして、シート状基材1121の表面に設定した電子部配置領域R1の内側に、電子部としての電熱線1122を配置する。こうすることで、シート状基材1121上に配置された電熱線1122の短手方向の両側が、幅狭部R1aにおいて短手方向の内側にくびれた形状となるようにしている。すなわち、電熱線1122が、凹部1112aに対応する位置でシート状基材1121の両端部からそれぞれ離れるように内側に凹む一対のくびれ部1122aを有するようにしている。
このような構成をしたリム部11は、例えば、下記のようにして製造することができる。なお、下記に示す方法は一例であって、リム部11は、様々な方法で製造することができる。
まず、リム本体111にシート状電子部材112を張り合わせて固定する。具体的には、シート状電子部材112の短手方向の一端を接着剤Gでリム本体111に固定する。そして、一端をリム本体111に固定した状態で、シート状電子部材112の短手方向の他端を引っ張りながらリム本体111の外周にシート状電子部材112を巻き付け、他端を接着剤Gでリム本体111における一端が固定された位置の近傍に固定する(図8および図9参照)。このとき、シート状電子部材112の短手方向中央部には接着剤Gが塗布されていないので、シート状電子部材112は皺などを伸ばしながらリム本体111に巻き付けることができる。また、接着剤Gは、シート状電子部材112の固定の際にリム本体111との圧接によって拡がり、接着剤Gが塗布されていなかった部位にも充填されるようになっている。
ここで、本実施形態では、シート状電子部材112の凹部1112aに対応する部位では、電熱線(電子部)1122の短手方向の両端が内側にくびれており、その外側には、伸縮性を有する幅広のシート状基材1121が存在している。そのため、シート状電子部材112の凹部1112aに対応する部位では、シート状電子部材112は、伸縮性を有するシート状基材1121の端部(幅広部R2a)を引っ張りながら凹部1112aの外周に巻き付けられることになる。
このとき、電熱線(電子部)1122の凹部1112aに対応する位置を内側にくびれさせているため、くびれさせない場合よりも電熱線(電子部)1122が存在する部位を変形させやすくなっている。そのため、電熱線(電子部)1122の凹部1112aに対応する位置を内側にくびれさせない場合と較べて、より容易に電熱線(電子部)1122を凹部1112a内に導入させることができるようになる。すなわち、より容易にシート状電子部材112を凹部1112aの形状に合わせて貼り付けることができるようになる。
次に、シート状電子部材112が貼り付けられたリム本体111を覆うように表皮体113を張り合わせる。こうして、リム部11が形成される。
このとき、表皮体113は、リム本体111に形成された凹部1112aに表皮体113の重ね合わせ部11311aを挿入した状態で、シート状電子部材112が貼り付けられたリム本体111に張りつけられる(図4参照)。こうすることで、表皮体113の重ね合わせ部11311aの浮き上がりを抑制し、ステアリングホイール装置1の見栄えがよくなるようにしている。ここで、本実施形態では、シート状電子部材112を、より容易に凹部1112aの形状に合わせて貼り付けることができるようにし、シート状電子部材112に皺や浮き上がりが発生してしまうことが抑制されるようにしている。そのため、表皮体113の重ね合わせ部11311aをより確実に凹部1112a内に導入することができるようになって、より確実に表皮体113の浮き上がりを抑制することができるようになる。
以下では、上記実施形態で示したステアリングホイール装置1の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
本実施形態にかかるステアリングホイール装置1は、凹部1112aを有するリム本体111と、リム本体111に、一部が凹部1112aに収容された状態で巻き付けられて固定される表皮体113と、を備えている。さらに、ステアリングホイール装置1は、リム本体111と表皮体113との間に介在するシート状電子部材112を備えている。また、シート状電子部材112は、伸縮性を有するシート状基材1121と、シート状基材1121よりも伸縮性が低い電熱線(電子部)1122と、を備えている。そして、電子部1122は、凹部1112aに対応する位置でシート状基材1121の端部1121aから離れるように内側に凹むくびれ部1122aを有している。
このように、シート状電子部材112の凹部1112aに対応する部位では、電熱線(電子部)1122が内側にくびれており、その外側には、伸縮性を有する幅広のシート状基材1121が存在している。
そのため、シート状電子部材112の凹部1112aに対応する部位では、シート状電子部材112は、伸縮性を有するシート状基材1121の端部(幅広部R2a)を引っ張りながら凹部1112aの外周に巻き付けられることになる。
このとき、電熱線(電子部)1122の凹部1112aに対応する位置を内側にくびれさせているため、くびれさせない場合よりも電熱線(電子部)1122が存在する部位を変形させやすくなっている。そのため、電熱線(電子部)1122の凹部1112aに対応する位置を内側にくびれさせない場合と較べて、より容易に電熱線(電子部)1122を凹部1112a内に導入させることができるようになる。すなわち、より容易にシート状電子部材112を凹部1112aの形状に合わせて貼り付けることができるようになる。
その結果、表皮体113の重ね合わせ部11311aの浮き上がりが抑制されて、より確実にステアリングホイール装置1の見栄えを向上させることができるようになる。
また、本実施形態では、シート状基材1121の外周C2の形状(直線)を変化させずに、電熱線1122の輪郭形状のみが、凹部1112aに対応する位置において内側にくびれた形状となるようにしている。
こうすれば、電熱線1122が配置される領域(電子部配置領域R1)の周囲にカット代を設ける必要がなくなり、電子部配置領域R1の面積の減少を最小限に抑えることができる。その結果、効率の低下を最小限に抑えながらリム部11を温めることができるようになる。
このように、本実施形態にかかるステアリングホイール装置1とすれば、機能が付与されないエリア(電熱線1122が配置されない領域:電子部非配置領域R2)を最小限に抑えつつ、表皮体113およびシート状電子部材112を、より容易にリム本体111に貼り合わせることができるようになる。
また、電子部1122が、凹部1112aに対応する位置でシート状基材1121の両端部からそれぞれ離れるように内側に凹む一対のくびれ部1122aを有するようにしてもよい。
こうすれば、シート状電子部材112の凹部1112aに対応する部位では、電熱線(電子部)1122の両端が内側にくびれることになり、その外側(幅狭部R1aの外側)には、伸縮性を有する幅広のシート状基材1121が存在することになる。
そのため、シート状電子部材112の凹部1112aに対応する部位では、シート状電子部材112は、伸縮性を有するシート状基材1121の両端部(幅広部R2a)を引っ張りながら凹部1112aの外周に巻き付けられることになる。その結果、より容易に電熱線(電子部)1122を凹部1112a内に導入させることができるようになって、より確実にステアリングホイール装置1の見栄えを向上させることができるようになる。
以上、本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、電子部として電熱線1122を例示したが、自動運転を行っているときに乗員がリム部11を把持しているか否かを検知するハンズオンセンサを電子部とすることも可能である。
また、上記実施形態では、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って見た状態で、リム部11の中心軸Cと略直交する方向に凹部1112aを延在させたものを例示したが、リム部11の中心軸Cと略直交する方向と交差する方向に凹部1112aを延在させるようにすることも可能である。例えば、インストルメントバネルとの統一感を演出するために、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って見た状態で、水平方向に延在するように凹部1112aを形成することが可能である。
また、スポーク部12や凹部1112aは、ステアリングホイール装置1のデザインなどに応じて、その位置や数を任意に設定することが可能である。
また、リム部11の形状も円環状とする必要はなく、様々な形状とすることが可能である。
また、ステアリングホイール装置1は、自動車などの車両だけでなく、任意の乗物のステアリング用のハンドルとして用いることができる。
また、シート状基材や電子部、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1 ステアリングホイール装置
111 リム本体
1112a 凹部
112 シート状電子部
1121 シート状基材
1121a 端部
1122 電熱線(電子部)
1122a くびれ部
113 表皮体

Claims (2)

  1. 凹部を有するリム本体と、
    前記リム本体に、一部が前記凹部に収容された状態で巻き付けられて固定される表皮体と、
    前記リム本体と前記表皮体との間に介在するシート状電子部材と、
    を備え、
    前記シート状電子部材は、
    伸縮性を有するシート状基材と、
    前記シート状基材よりも伸縮性が低い電子部と、
    を備え、
    前記電子部は、前記凹部に対応する位置で前記シート状基材の端部から離れるように内側に凹むくびれ部を有する、
    ステアリングホイール装置。
  2. 前記電子部は、前記凹部に対応する位置で前記シート状基材の両端部からそれぞれ離れるように内側に凹む一対のくびれ部を有する、
    請求項1に記載のステアリングホイール装置。
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