JP2018015689A - 有機性廃水の処理設備及びその運転方法 - Google Patents
有機性廃水の処理設備及びその運転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018015689A JP2018015689A JP2016146084A JP2016146084A JP2018015689A JP 2018015689 A JP2018015689 A JP 2018015689A JP 2016146084 A JP2016146084 A JP 2016146084A JP 2016146084 A JP2016146084 A JP 2016146084A JP 2018015689 A JP2018015689 A JP 2018015689A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sludge
- fluidized bed
- biological treatment
- treatment
- organic wastewater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
Abstract
【解決手段】嫌気性微生物を付着させた非生物担体を用いて有機性廃水を嫌気性処理する流動床式生物処理装置と、流動床式生物処理装置の後段に設けられ、嫌気性処理された処理水を好気性処理する好気性処理装置と、膜分離装置と、を具備する有機性廃水の流動床式生物処理設備の運転方法であって、処理設備の立上げ期間中は、流動床式生物処理装置からの汚泥を含む処理水を膜分離装置に送って固液分離し、分離した汚泥を流動床式生物処理装置に戻して、種汚泥として非生物担体表面に付着させ、処理設備の定常運転時には、好気性処理装置からの処理水を膜分離装置に送って固液分離する。
【選択図】図1
Description
また、本発明は、負荷変動に応じた汚泥量の維持管理の必要性を低減できる有機性廃水の嫌気性処理設備の運転方法を提供することを目的とする。
[1]嫌気性微生物を付着させた非生物担体を用いて有機性廃水を嫌気性処理する流動床式生物処理装置と、
当該流動床式生物処理装置の後段に設けられ、嫌気性処理された処理水を好気性処理する好気性処理装置と、
膜分離装置と、を具備する有機性廃水の流動床式生物処理設備の運転方法であって、
当該処理設備の立上げ期間中は、当該流動床式生物処理装置からの汚泥を含む処理水を当該膜分離装置に送って固液分離し、分離した汚泥を当該流動床式生物処理装置に戻して、種汚泥として非生物担体表面に付着させ、
当該処理設備の定常運転時には、当該好気性処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送って固液分離する、ことを特徴とする有機性廃水の処理設備の運転方法。
[2]前記種汚泥は、消化汚泥又はグラニュール汚泥である、[1]に記載の有機性廃水の処理設備の運転方法。
[3]嫌気性微生物を付着させた非生物担体を用いて有機性廃水を嫌気性処理する流動床式生物処理装置と、
当該流動床式生物処理装置の後段に設けられ、嫌気性処理された処理水を好気性処理する好気性処理装置と、
膜分離装置と、
当該流動床式生物処理装置からの処理水又は当該好気性処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送るために流路を切り換える切り替え機構と、
を具備する有機性廃水の処理設備であって、
当該処理設備の立ち上げ運転期間中は、当該流動床式生物処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送り、
当該処理設備の定常運転期間中は、当該好気性処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送るように構成されている、有機性廃水の処理設備。
膜材質は特に限定されず、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などの有機膜やセラミックの無機膜を好適に用いることができる。膜形状は、平膜、中空糸、チューブラ、スパイラル、モノリスなどを好適に用いることができる。膜分離装置は、槽浸漬型でもよいし、ケーシング型でもよい。通水方式は内圧式でもよいし、外圧式でもよい。
[流動式生物処理槽(メタン発酵槽)の運転条件]
本発明における流動式生物処理槽(メタン発酵槽)は、30℃〜40℃を至適温度とした中温メタン発酵処理槽、50℃〜60℃を至適温度とした高温メタン発酵処理槽など、すべての温度範囲の嫌気性処理槽を制限無く用いることができる。
担体は、微生物を担持して、担体表面で微生物を繁殖させることができるものであれば特に制限無く用いることができる。
本発明において投入する種汚泥としては、嫌気性微生物が自己造粒し沈降性の汚泥となったグラニュール汚泥となったものや、消化汚泥を好ましく用いることができる。
流動式生物処理槽内の汚泥濃度が高すぎる場合は、後段の膜分離装置のろ過膜に印加される圧が増大するため、また、担体に付着・増殖しにくい微生物あるいは無機汚泥の蓄積を防止するために、流動式生物処理槽からの処理水の20vol%〜100vol%を膜分離装置に送るか、あるいは過剰の汚泥を引き抜いて(排泥)、膜分離装置に送る汚泥濃度を制御することが好ましい。排泥は、汚泥引き抜きポンプを接続させて行うことができる。流動式生物処理槽内の汚泥濃度は、MLSS(下水試験法に基づく分析方法)が1,000mg/L〜60,000mg/Lとなるように制御することが好ましい。
本発明の嫌気性処理方法により処理できる有機性廃水のCODCrは特に限定されるものではなく、500mg/L以上50,000mg/L以下の範囲の有機物濃度が低濃度乃至高濃度の有機性廃水に適用することができる。有機物濃度が高濃度の有機性廃水の場合には、原水成分の阻害を緩和するために適宜希釈することが好ましい。
[実施例1]
図1に示す嫌気性処理装置を用いて、下記の条件で流動式生物処理槽(メタン発酵槽)の立ち上げ運転を行った。膜分離装置は、浸漬式の中空糸膜を用いた。
原水注入開始後約49日目で、メタン発酵槽内の生物濃度の設定値(40g−MLSS/L)を上回り、設計負荷13kg−CODCr/(m3・d)以上を達成した。設計負荷達成後に、膜分離装置に送液するラインをメタン発酵槽から好気処理槽に切り換えて、好気性処理槽の処理水を膜分離装置により固液分離し、膜分離装置からの処理水を後段の処理水槽に送り、安定した定常運転が行えることを確認した。
図1に示す嫌気性処理装置を用いて、下記の条件で流動式生物処理槽(メタン発酵槽)の立ち上げ運転を行った。膜分離装置は、浸漬式の中空糸膜を用いた。
原水注入開始後約52日目で、メタン発酵槽内の生物濃度の設定値(40g−MLSS/L)を上回り、設計負荷13kg−CODCr/(m3・d)以上を達成した。設計負荷達成後に、膜分離装置に送液するラインをメタン発酵槽から好気処理槽に切り換えて、好気性処理槽の処理水を膜分離装置により固液分離し、膜分離装置からの処理水を後段の処理水槽に送り、安定した定常運転が行えることを確認した。
図6に示す装置構成の処理フローを実施した。流動式生物処理槽であるメタン発酵槽の後段に沈殿槽を設け、立ち上げ運転中に汚泥を引き抜いて濃縮汚泥をメタン発酵槽に戻した。
原水注入開始後約66日目で、メタン発酵槽内の生物濃度の設定値(40g−MLSS/L)を上回り、設計負荷13kg−CODCr/(m3・d)以上を達成した。
種汚泥として消化汚泥を用いた以外は比較例1と同様とした。原水注入開始後約77日目で、メタン発酵槽内の生物濃度の設定値(40g−MLSS/L)を上回り、設計負荷13kg−CODCr/(m3・d)以上を達成した。
図7に示す装置構成の処理フローを実施した。流動式生物処理槽であるメタン発酵槽の後段に処理水槽を設け、流動式生物処理槽からの処理水の固液分離及び汚泥の返送を行なわなかった、
原水、担体、種汚泥及び設計負荷は比較例1と同様とした。
以上の実施例1〜2、比較例1〜3の結果をまとめて表1に示す。
Claims (3)
- 嫌気性微生物を付着させた非生物担体を用いて有機性廃水を嫌気性処理する流動床式生物処理装置と、
当該流動床式生物処理装置の後段に設けられ、嫌気性処理された処理水を好気性処理する好気性処理装置と、
膜分離装置と、を具備する有機性廃水の流動床式生物処理設備の運転方法であって、
当該処理設備の立上げ期間中は、当該流動床式生物処理装置からの汚泥を含む処理水を当該膜分離装置に送って固液分離し、分離した汚泥を当該流動床式生物処理装置に戻して、種汚泥として非生物担体表面に付着させ、
当該処理設備の定常運転時には、当該好気性処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送って固液分離する、ことを特徴とする有機性廃水の処理設備の運転方法。 - 前記種汚泥は、消化汚泥又はグラニュール汚泥である、請求項1に記載の有機性廃水の処理設備の運転方法。
- 嫌気性微生物を付着させた非生物担体を用いて有機性廃水を嫌気性処理する流動床式生物処理装置と、
当該流動床式生物処理装置の後段に設けられ、嫌気性処理された処理水を好気性処理する好気性処理装置と、
膜分離装置と、
当該流動床式生物処理装置からの処理水又は当該好気性処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送るために流路を切り換える切り替え機構と、
を具備する有機性廃水の処理設備であって、
当該処理設備の立ち上げ運転期間中は、当該流動床式生物処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送り、
当該処理設備の定常運転期間中は、当該好気性処理装置からの処理水を当該膜分離装置に送るように構成されている、有機性廃水の処理設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016146084A JP6612195B2 (ja) | 2016-07-26 | 2016-07-26 | 有機性廃水の処理設備及びその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016146084A JP6612195B2 (ja) | 2016-07-26 | 2016-07-26 | 有機性廃水の処理設備及びその運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018015689A true JP2018015689A (ja) | 2018-02-01 |
JP6612195B2 JP6612195B2 (ja) | 2019-11-27 |
Family
ID=61075506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016146084A Active JP6612195B2 (ja) | 2016-07-26 | 2016-07-26 | 有機性廃水の処理設備及びその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6612195B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116514269A (zh) * | 2023-04-15 | 2023-08-01 | 广州清源凯旋环保科技有限公司 | 生物膜法流化床反应器及处理宽域浓度甲醛废水工艺 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11319782A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-11-24 | Kubota Corp | メタン発酵方法 |
JP2012206043A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | 有機性排水の処理装置 |
JP2012206039A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | 有機物含有排水の処理装置 |
JP2012206040A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | 有機物含有排水の処理方法及び有機物含有排水の処理装置 |
JP2015077534A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 栗田工業株式会社 | 嫌気性処理方法及び嫌気性処理装置 |
-
2016
- 2016-07-26 JP JP2016146084A patent/JP6612195B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11319782A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-11-24 | Kubota Corp | メタン発酵方法 |
JP2012206043A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | 有機性排水の処理装置 |
JP2012206039A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | 有機物含有排水の処理装置 |
JP2012206040A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Kurita Water Ind Ltd | 有機物含有排水の処理方法及び有機物含有排水の処理装置 |
JP2015077534A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 栗田工業株式会社 | 嫌気性処理方法及び嫌気性処理装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116514269A (zh) * | 2023-04-15 | 2023-08-01 | 广州清源凯旋环保科技有限公司 | 生物膜法流化床反应器及处理宽域浓度甲醛废水工艺 |
CN116514269B (zh) * | 2023-04-15 | 2023-10-31 | 广州清源凯旋环保科技有限公司 | 生物膜法流化床反应器及处理宽域浓度甲醛废水工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6612195B2 (ja) | 2019-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101404179B1 (ko) | 유동상 분리막 생물반응기 | |
CN101723559B (zh) | 糖精钠废水的处理工艺 | |
CN103112991B (zh) | 焦化废水处理系统及焦化废水处理方法 | |
JP6491406B2 (ja) | 嫌気性生物処理方法および嫌気性生物処理装置 | |
JP2016131928A (ja) | 窒素含有廃水の脱窒方法及び脱窒装置 | |
CN101475287A (zh) | 新型膜-生物膜反应器系统及其应用 | |
JP5685902B2 (ja) | 有機性排水の処理方法 | |
CN204079721U (zh) | 一种采用纯氧曝气和余氧回用的污水处理设备 | |
JP2018015691A (ja) | 有機性廃水の嫌気性処理方法 | |
CN202543002U (zh) | 一种污水处理系统 | |
McCarty et al. | Anaerobic fluidized bed membrane bioreactors for the treatment of domestic wastewater | |
JP6612195B2 (ja) | 有機性廃水の処理設備及びその運転方法 | |
CN202080949U (zh) | 移动床生物膜反应池 | |
CN207845440U (zh) | 生产废水与生活废水混合净化系统 | |
JP7150899B2 (ja) | 嫌気性処理装置及び嫌気性処理方法 | |
CN203173936U (zh) | 焦化废水氧化及生化处理设备 | |
CN203173917U (zh) | 焦化废水煤焦油处理设备 | |
KR101294879B1 (ko) | 막 결합형 호기성 메탄산화 탈질방법 및 탈질장치 | |
JP2018015692A (ja) | 有機性廃水の嫌気性処理方法 | |
Pasaoglu et al. | Novel anaerobic biological treatment systems | |
CN205045882U (zh) | 一种mbr平板膜处理系统 | |
JP2018015690A (ja) | 有機性廃水の嫌気性処理方法 | |
CN203820594U (zh) | 一种设有碳源隔离装置的污水处理设备 | |
CN104261562B (zh) | 一种360度旋转水下生物床处理装置及方法 | |
CN203173937U (zh) | 焦化废水处理系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191009 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191023 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191030 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6612195 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |