JP2018015345A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】立ったまま自分で装着することが容易なパンツ型使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、吸収体を含み、縦方向の両側部に立体ギャザーを有する吸収性本体10と、吸収性本体の非肌対向面側に配された外装材11とを備え、着用者の腹側に配される腹側部の両側部と着用者の背側に配される背側部の両側部とが接合されて一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されているパンツ型吸収性物品1であり、自然平坦状態において、サイドシール部の下端Sdと立体ギャザーの先端8aとを結ぶ第1仮想直線L1と、立体ギャザーの先端8aを通り横方向Yに延びる第2仮想直線L2とのなす角度θが40°以上60°以下であり、且つ立体ギャザー8は、その先端8aが立ち上がり基端8bよりパンツ型吸収性物品の横方向中央側に位置している。
【選択図】図4

Description

本発明は、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
パンツ型の吸収性物品として、吸収体を有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配されて該吸収性本体を固定している外装材とを備え、着用時に着用者の腹側に配される腹側部の両側部と着用者の背側に配される背側部の両側部とが接合されて、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型使い捨ておむつが知られている。
斯かるパンツ型使い捨ておむつのうち、成人用や幼児のおむつ離れに使用するトレーニング用のものなどは、成人の場合は生活の質(QOL)の向上、幼児の場合は通常の下着に移行し易くなる等の観点から、レッグ開口部に両脚を通した後引き上げて、立ったまま自分で装着することができることが好ましい。
しかし、従来のパンツ型吸収性物品は、立ったままレッグ開口部に足を通すには、体を大きく傾ける必要があったり、足がレッグ開口部の入り口付近に引っ掛ったりして、装着が必ずしも容易ではなかった。
特許文献1には、立ったまま自分で装着することが可能なおむつとして、着用者の胴周りに配置される胴周り部と股間部とを、着用者の腹側および背側のいずれか一方で着脱可能に接続可能としたものが記載されている。
特開2008−036019号公報
しかし、特許文献1のものは、胴周り部と股間部とを接続する操作が必要であり、装着の操作に手間が掛る。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得るパンツ型吸収性物品を提供することにある。
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、吸収体を含み、前記縦方向の両側部に立体ギャザーを有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装材とを備え、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と着用者の背側に配される背側部とその間に位置する股下部とを有し、腹側部の両側部と背側部の両側部とが接合されていることによって、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、前記立体ギャザーは、前記吸収性本体の縦方向にそれぞれ沿って延びる先端及び立ち上がり基端を有しており、自然平坦状態において、前記サイドシール部の下端と前記立体ギャザーの前記先端とを結ぶ第1仮想直線と、該立体ギャザーの前記先端を通りパンツ型吸収性物品の前記横方向に延びる第2仮想直線とのなす角度θが40°以上60°以下であり、且つ前記立体ギャザーの前記先端が、該立体ギャザーの前記立ち上がり基端よりパンツ型吸収性物品の前記横方向中央側に位置している、パンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明のパンツ型吸収性物品は、立ったまま自分で装着することが容易である。
図1は、本発明のパンツ型吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態を示す展開平面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿う模式断面図である。 図4は、図1に示すおむつの自然平坦状態を示す図である。 図5は、図1に示すおむつのウエスト開口部を引き伸ばした状態を示す図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、おむつ1ともいう)は、図1に示すように、成人用のパンツ型使い捨ておむつである。
おむつ1は、着用者の前後方向に対応する縦方向X及び該縦方向Xに直交する横方向Yを有し、図2及び図3に示すように、吸収体4を含み、縦方向Xの両側部に立体ギャザー8を有する吸収性本体10と、該吸収性本体10の非肌対向面側に位置して該吸収性本体10を固定している外装材11とを備えている。
おむつ1は、図2に示すように、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと背側に配される背側部Bとその間に位置する股下部Cとを有している。
外装材11は、おむつ1の外表面を形成しており、その展開且つ伸長状態(図2参照)において、縦方向の中央部が括れた形状を有している。外装材11は、腹側部Aにおける両側部A1,A1と背側部Bにおける両側部B1,B1とが互いに接合されており、それによって、おむつ1に、一対のサイドシール部S,S、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6が形成されている。おむつ1等のパンツ型吸収性物品において、縦方向Xは、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに亘る方向であり、横方向Yは、縦方向Xに直交する方向である。
おむつ1は、吸収性本体10及び吸収体4が、それぞれ、おむつ1の縦方向Xと同方向に長い縦長の形状を有している。
また、おむつ1は、縦方向Xに延びる縦方向中央線CLに対して左右対称の形状を有している。そのため、左右対称な部分の説明を右側を例に説明することもあるが左側についても同様のことが言える。
吸収性本体10は、液透過性の表面シート2、液難透過性の裏面シート3及び両シート2,3間に介在配置された液保持性の吸収体4を有している。液難透過性には、撥水性や液不透過性も含まれる。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4としては、それぞれ、この種の物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート材等を用いることができる。裏面シート3は、透湿性を有していても良いし有していなくても良い。吸収体4としては、パルプ繊維等の吸収性繊維の集合体からなる吸収性コア又はこれに高吸収性ポリマーを保持させてなる吸収性コアが透水性の不織布やティッシュペーパ等のコアラップシートで被覆された構造のもの等を用いることができる。
吸収性本体10は、一側縁部側が吸収性本体10の構成部材に固定され且つその固定端を立ち上がり基端8bとして他側縁部側を先端8aとして起立可能な立体ギャザー8を有している。立体ギャザー8は、図2及び図3に示すように、吸収性本体10の縦方向の両側部に、それぞれ縦方向Xに沿って形成されている。立体ギャザー8は、立体ギャザー形成用シート81と該シート81に伸長状態で固定されている弾性部材82とを有している。立体ギャザー形成用シート81は、股下部Cに、表面シート2や裏面シート3等の吸収性本体10の構成部材に固定されている固定域81bと、該吸収性本体10の構成部材に固定されていない自由域81aとを有しており、その自由域81a及び該自由域81aに伸長状態で固定されている弾性部材82が立体ギャザー8を形成している。立体ギャザー8は、先端8a及び立ち上がり基端8bを有しており、該先端8a及び該立ち上がり基端8bは、それぞれ吸収性本体10の縦方向に沿って延びている。立体ギャザー形成用シート81は、固定域81bと自由域81aとの境界部が、立体ギャザー8の立ち上がり基端8bとなっており、立体ギャザー8の横方向における該立ち上がり基端8bとは反対側の端部が立体ギャザー8の先端8aとなって自由域81aが起立可能となっている。
本実施形態における立体ギャザー形成用シート81は、立体ギャザー8の立ち上がり基端8bより横方向Yの外側に位置する部分が、吸収体4の肌対向面側から非肌対向面側に巻き下げられている。立体ギャザー形成用シート81は、吸収体4の非肌対向面側において裏面シート3及び外装材11の少なくとも一方に接合されている部分と、吸収体4の肌対向面側において表面シート2上に固定されている部分とを有しており、股下部Cと、腹側部A及び背側部Bそれぞれの一部においては、前述した自由域81a部分が、表面シート2上から離間して立ち上がる立体ギャザー8を形成している。他方、腹側部A及び背側部Bに位置する、吸収性本体10の縦方向の両端部においては、立体ギャザー形成用シート81は、立体ギャザー8の立ち上がり基端8bの延長線上に位置する部分より吸収性本体10の横方向中央側に位置する部分8eも表面シート2上に伏倒されて表面シート2上に接合されている。
腹側部A及び背側部Bそれぞれにおける外装材11は、伸縮性シートからなる外層シート12A,12Bと、外層シート12A,12Bよりも肌対向面側に位置し、非伸長性シートからなる内層シート13A,13Bとが積層された構造を有している。他方、股下部Cにおける外装材11は、非伸長性シートからなる外層シート12Cと、外層シート12Cよりも肌対向面側に位置し、非伸長性シートからなる内層シート13Cが積層された構造を有している。外層シート12A、外層シート12C及び外層シート12Bは、別体のシートからなるが、おむつ1の縦方向に隣り合う外層シート12Aと外層シート12C、及び外層シート12Bと外層シート12Cとは、縦方向Xの端部同士が重ねた状態で接合されている。他方、内層シート13A、内層シート13C及び内層シート13Bは、連続する一枚のシートからなる。外層シート12A,12Bを形成する伸縮性シートは、少なくともおむつ1の横方向Yに伸縮性を有しており、横方向Yに伸長させた状態で、外層シート12C,内層シート13A及び内層シート13Bと接合されている。腹側部Aの内層シート13A上及び背側部Bの内層シート13B上には、端部固定用シート14A,14Bが、吸収性本体10の縦方向の両端部を覆うように配されている。端部固定用シート14A,14Bは、股下部C側とは反対側の端部が、おむつ1の横方向Yの全域に亘って相対向する面に接合されており、また吸収性本体10の縦方向の端部を覆う部分が、吸収性本体10の肌対向面に接合されている。これにより、おむつ1を装着する際に、吸収性本体10の両端部に足などが引っ掛かることが防止される。
ここで、伸縮性シートとは、少なくとも横方向Yと同方向の最大伸度が100%以上であるシートであり、且つ横方向Yと同方向に伸度100%まで伸長させた後、収縮させたときにおける伸長回復率(100%伸長時の伸長回復率)が、少なくとも70%以上であるシートである。また、非伸長性シートとは、少なくとも横方向Yと同方向の最大伸度が10%以下であるシート(長さが1.1倍までしか伸びないシート)である。最大伸度と伸長回復率とは、以下のようにして測定する。
<伸長回復率の測定方法>
測定対象のシートから、長さ50mm、幅25mmの短冊状サンプル片を切り出し、市販されている引張試験機(例えば、ORIENTEC社製TENSILON RTG−1310)を用いて、そのサンプル片を、初期のチャック間距離DOを40mmとして、300mm/minの引張速度で100%伸長時の長さD2(D2=D0×2)まで伸長させた後、引張速度と同様の速度で戻し始めて引張荷重が0になった時におけるサンプル片の長さを伸長回復後の長さD1とする。次式から100%伸長時の伸長回復率を算出する。
100%伸長時の伸長回復率(%)=〔(D2−D1)/(D2−D0)〕×100
おむつの横方向Yと同方向の伸長回復率又は最大伸度を測定する際には、おむつの横方向Yに対応する方向の長さが50mm、おむつの縦方向Xに対応する方向の長さが25mmのサンプル片を用い、おむつの縦方向Xと同方向の伸長回復率又は最大伸度を測定する際には、おむつの縦方向Xに対応する方向の長さが50mm、おむつの横方向Yに対応する方向の長さが25mmのサンプル片を用いる。
<最大伸度の測定方法>
上述する伸長回復率の測定方法に用いたサンプル片と同じ寸法のサンプル片を同様の条件で伸長させ、破断した時点の伸度を最大伸度とする。
伸縮性シートとしては、各種公知のものを用いることができ、例えば、特開2008−179128号公報に記載の伸縮シート、特開2007−22066号公報に記載の伸縮性シート、特開2007−22066号公報に記載の伸縮性不織布の製造方法により製造される伸縮性不織布、特許3054930号公報等を用いることもできる。
本実施形態のおむつ1は、図4に示すように、自然平坦状態において、サイドシール部Sの下端Sdと立体ギャザー8の先端8aとを結ぶ第1仮想直線L1と、該立体ギャザー8の先端8aを通りパンツ型吸収性物品1の横方向Yに延びる第2仮想直線L2とのなす角度θが40°以上60°以下であり、且つ該立体ギャザー8の先端8aが、該立体ギャザー8の立ち上がり基端8bよりパンツ型吸収性物品1の横方向の中央側(縦方向中央線CL側)に位置している。サイドシール部Sが横方向Yに一定の長さ(幅)を有する場合には、第1仮想直線L1は、おむつ1の横方向中央寄りの下端Sd(吸収性本体10に近い側の角部)と、立体ギャザー8の先端8aとを結ぶこととする。
本実施形態のおむつ1は、前記なす角度θが40°以上であることにより、足を真下に下ろすだけでレッグ開口部6に足を通しやすくなり、サイドシール部Sの下端付近に足が引っ掛かることも防止することができる。
また、前記なす角度θが60°以下であることにより、着用者が立ったまま自分で装着する際にレッグ開口部6に足を通し易く、装着のために体を大きく傾ける等、無理な姿勢をとる必要もない。また立体ギャザー8の先端8aが立ち上がり基端8bよりもおむつ1の横方向中央側に位置し、立体ギャザー8が該横方向中央側に傾いていることにより、レッグ開口部6に足を通す導線上に立体ギャザー8が存在しにくくなり、立体ギャザー8に足や足の指が引っ掛かり装着を困難とすることも抑制される。
着用者が立ったまま自分で装着する際にレッグ開口部6に足を一層通し易くする観点から、前記なす角度θは、44°以上であることがより好ましく、更に好ましくは46°以上であり、また好ましくは58°以下であり、更に好ましくは56°以下であり、また、より好ましくは44°以上58°以下、更に好ましくは46°以上56°以下である。
自然平坦状態とは、パンツ型吸収性物品を、背側部B側を下、腹側部A側を上に向けて水平面上に平置きにし、自然に収縮させた状態であり、前述したなす角度θや、立体ギャザーの先端と立ち上がり基端との位置関係等は、以下のようにして調べる。
即ち、背側部B側を下、腹側部A側を上に向けて水平面上に平置きにしたパンツ型吸収性物品の上に、アクリル板を載せ、その上に、4.5kPaの荷重が加わるように錘を載せて12時間放置する。12時間の放置後、潰れた状態のパンツ型吸収性物品を真上から撮影するとともに、その状態のパンツ型吸収性物品におけるサイドシール部の下端Sd、立体ギャザー8の先端8a、立体ギャザー8の立ち上がり基端8bの位置を調べて、それらの位置を画像上に記載する。そして、その画像から、サイドシール部の下端Sdと立体ギャザー8の先端8aとを結ぶ直線L1と、立体ギャザー8の先端8aを通りパンツ型吸収性物品1の横方向Yに延びる直線L2とのなす角度θを測定し、また、立体ギャザーの先端8aと立ち上がり基端8bとの位置関係を調べる。
なお、立体ギャザーの先端8aの位置は、立体ギャザー8の先端8aの縦方向における、自然平坦状態のパンツ型吸収性物品の上下方向〔図4の上下方向〕において最も下側に位置する部分の位置であり、通常は、パンツ型吸収性物品を展開状態から組み立てた時の折り返し位置(すなわち、パンツ型吸収性物品の縦方向Xにおける中間位置)に該当することが多い。立体ギャザーの立ち上がり基端8bの位置は、パンツ型吸収性物品を展開且つ伸長状態としたときに、縦方向Xの位置が、立体ギャザーの先端8aと同位置における立体ギャザーの立ち上がり基端8bの位置である。また、アクリル板を載せる前には、サイドシール部を手で軽く左右に引っ張った後、手を離し、重ねた状態の背側部と腹側部とを平坦となるように調整しておく。
自然平坦状態のパンツ型吸収性物品において、立体ギャザーの先端8aは、立体ギャザー8の立ち上がり基端8bからの距離L3(図4参照)が、股下部Cの下端幅L4の10%以上であることが好ましく、より好ましくは12%以上30%以下である。また、前記下端幅L4は、好ましくは80mm以上、より好ましくは100mm以上であり、また好ましくは250mm以下、より好ましくは210mm以下である。
なお、立体ギャザー8は、立ち上がり基端8bから先端8aまでの範囲(立体ギャザー形成用シートの自由域81c)が連続して、パンツ型吸収性物品の横方向中央側に向かっていることが好ましい。
また、自然平坦状態のパンツ型吸収性物品は、サイドシール部の下端Sdと立体ギャザーの先端8aとの間の距離L5(図4参照)が、股下部Cの下端幅L4の50%以上250%以下であることが好ましく、より好ましくは100%以上200%以下である。また、前記距離L5は、好ましくは80mm以上、より好ましくは100mm以上であり、また好ましくは200mm以下、より好ましくは180mm以下である。
本実施形態のおむつ1は、ウエスト開口部5における一対のサイドシール部S,S間の最大伸長長さL6(図5参照)が、自然平坦状態における股下部の下端幅L4の3倍以上である。最大伸長長さL6を股下部の下端幅L4の3倍以上とし、おむつ1を装着する際に、股下部の下端幅L4に対してウエスト開口部5を非常に大きく拡大できるようにすると、レッグ開口部6を視覚的に確認しながら足をレッグ開口部6に通すことが容易となり、着用者が、おむつ1を自分で装着することが一層容易となる。斯かる効果が一層確実に奏されるようにする観点から、最大伸長長さL6は、股下部の下端幅L4の3倍以上であることが好ましく、より好ましくは3倍以上5倍以下、更に好ましくは3.3倍以上4.5倍以下である。
最大伸長長さL6は、下記方法により測定される。
〔最大伸長長さの測定方法〕
左右のサイドシール部それぞれの上端から2cmの範囲を、テンシロン引っ張り試験機(オリエンテック社製、商品名「RTA−100」)のチャックに挟み込み、サイドシール部間の距離を、300mm/秒の速度で拡大したときに、引っ張り荷重が、0.1N/cmとなった時点におけるサイドシール部間の距離を、前記最大伸長長さL6とする。
また、本実施形態のおむつ1は、自然平坦状態においてサイドシール部の下端Sdと股下部の側端部Csとの間のパンツ型吸収性物品の横方向Yの距離L7(図4参照)が、股下部の下端幅L4の0.2倍以上である。前記距離L7を股下部の下端幅L4の0.2倍以上とし、おむつ1を装着する際のレッグ開口部6の幅を大きくすると、レッグ開口部6を視覚的に確認しながら足をレッグ開口部6に通すことが容易となり、また通す際に、足や足の指が、レッグ開口部6の周囲に引っ掛りにくくくなる。斯かる観点から、前記距離L7は、股下部の前記下端幅L4の0.2倍以上であることが好ましく、より好ましくは0.3倍以上2倍以下、更に好ましくは0.5倍以上1.5倍以下である。
前記距離L7は、前記なす角度θを測定する際の画像に、サイドシール部の下端Sdの位置に加えて股下部Cの側端部Csの位置も書き込み、パンツ型吸収性物品の横方向に沿う方向のそれらの間の距離(図4参照)を測定する。
本実施形態のおむつ1の外装材11は、ウエスト開口部5の開口周縁部に伸縮性を付与するためのウエスト部弾性部材51を備えている。ウエスト部弾性部材51は、腹側部Aにおける外層シート12Aと内層シート13Aとの間、及び背側部Bにおける外層シート12Bと内層シート13Bとの間に伸長状態で固定されている。
本実施形態のおむつ1の外装材11は、レッグ開口部6の開口周縁部に伸縮性を付与するためのレッグ部弾性部材61を備えている。より具体的には、レッグ部弾性部材61として、腹側部Aから股下部Cに亘って配された第1のレッグ部弾性部材61aと、背側部Bから股下部Cに亘って配された第2のレッグ部弾性部材61bとを有している。第1のレッグ部弾性部材61a及び第2のレッグ部弾性部材61bは、それぞれ、サイドシール部Sに位置する外側端部と、レッグ開口部6の周縁部に沿って配されている中間部と、レッグ開口部6の周縁部から離れて、吸収性本体10の横方向中央側(縦方向中央線CL側)に向かって延在する内側延出部とを備えている。
そして、その第1のレッグ部弾性部材61aと第2のレッグ部弾性部材61bとは、股下部Cの横方向の全域に亘って相互に離間している。第1のレッグ部弾性部材61aと第2のレッグ部弾性部材61bとが相互に離間していることによって、レッグ開口部6の周縁部に伸縮性を確保しつつレッグ開口部6が大きく縮むことを防止でき、おむつ1を装着する際に、レッグ開口部6に一層足を通し易くなる。脚回りに良好なフィット性を確保することと足の通し易さを向上させることとを両立させる観点から、第1のレッグ部弾性部材61aと第2のレッグ部弾性部材61bとの間の、おむつ縦方向の最短距離L8(図2参照)は、おむつ1の縦方向の全長L(図2参照)の15%以上50%以下が好ましく、より好ましくは20%以上45%以下である。
また、本実施形態のおむつ1は、図2に示すように、第1のレッグ部弾性部材61aが配されている第1のレッグ部弾性部材61aの配置領域と第2のレッグ部弾性部材61bが配されている第2のレッグ部弾性部材61bの配置領域との間の領域C1には、立体ギャザーに配されている弾性部材82以外に、縦方向Xに延びる弾性部材が配されていない。
すなわち、前記領域C1においては、外装材11に、縦方向Xに延びる弾性部材が配されておらず、更に前記領域C1においては、吸収性本体10についても、立体ギャザーに配されている弾性部材82以外に、縦方向Xに延びる弾性部材が配されていない。
レッグ開口部6が大きく縮むことを防止でき、おむつ1を装着する際に、レッグ開口部6に一層足を通し易くなる観点から、前記領域C1における外装材11には、縦方向Xに延びる弾性部材が配されていないことが好ましく、該領域C1には、外装材11及び吸収性本体10を含むパンツ型吸収性物品の全体として、立体ギャザーに配されている弾性部材82以外に、縦方向Xに延びる弾性部材が配されていないことが好ましい。
ウエスト部弾性部材51及びレッグ部弾性部材61a,61bとしては、それぞれ、使い捨ておむつに従来使用されている各種の弾性部材を使用することができ、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、楕円形又は多角形状等の糸状(糸ゴム等)、若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を好ましく用いることができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の実施形態に制限されず、適宜変更可能である。
例えば、外装材11は、外層シートが、腹側部A,股下部C及び背側部Bに亘って連続する一枚のシートからなるものであっても良い。また、股下部Cにおける外層シート12Cも伸縮性シートから構成されていても良い。また、外装材11が、一枚の非伸長性シートのみから構成されていても良い。また、外層シート12A,12B及び内層シート13A,13Bとは別体の端部固定用シート14A,14Bに代えて、外層シート12A,12B及び内層シート13A,13Bの一方又は双方から連続するシートをウエスト開口部の周縁端で折り返し、その折り返された部分を端部固定用シートとして用いることもできる。また、端部固定用シート14A,14Bの一方又は双方は無くても良い。
また、外装材11は、外層シート及び内層シートの全体が非伸長性シートのみからなるものであっても良いし、外層シート及び内層シートの全体が伸縮性シートのみからなるものであっても良い。
また本発明のパンツ型吸収性物品は、成人用のパンツ型使い捨ておむつに代えて幼児のおむつ離れトレーニング用のパンツ型使い捨ておむつであっても良く、パンツ型の生理用ナプキンであっても良い。
前述した本発明の実施形態(態様)に関し、更に以下のパンツ型吸収性物品を開示する。
<1>
着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、吸収体を含み、前記縦方向の両側部に立体ギャザーを有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装材とを備え、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と着用者の背側に配される背側部とその間に位置する股下部とを有し、腹側部の両側部と背側部の両側部とが接合されていることによって、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、前記立体ギャザーは、前記吸収性本体の前記縦方向にそれぞれ沿って延びる先端及び立ち上がり基端を有しており、自然平坦状態において、前記サイドシール部の下端と前記立体ギャザーの前記先端とを結ぶ第1仮想直線と、該立体ギャザーの前記先端を通りパンツ型吸収性物品の前記横方向に延びる第2仮想直線とのなす角度θが40°以上60°以下であり、且つ前記立体ギャザーの前記先端が、該立体ギャザーの前記立ち上がり基端よりパンツ型吸収性物品の前記横方向中央側に位置している、パンツ型吸収性物品。
<2>
前記ウエスト開口部における一対のサイドシール部間の最大伸長長さL6が、前記自然平坦状態における前記股下部の下端幅L4の3倍以上である、前記<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
前記最大伸長長さL6が、股下部の下端幅L4の3倍以上5倍以下、より好ましくは3.3倍以上4.5倍以下である、前記<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記自然平坦状態において、前記サイドシール部の下端と前記股下部の側端部との間のパンツ型吸収性物品の前記横方向の距離L7が、前記股下部の下端幅L4の0.2倍以上である、前記<1>〜<3>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
前記自然平坦状態において、前記サイドシール部の下端と前記股下部の側端部との間のパンツ型吸収性物品の前記横方向の距離L7が、前記股下部の下端幅L4の0.3倍以上2倍以下、より好ましくは0.5倍以上1.5倍以下である、前記<4>に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
前記レッグ開口部の開口周縁部に伸縮性を付与するレッグ部弾性部材として、前記腹側部から前記股下部に亘って配された第1のレッグ部弾性部材と、前記背側部から前記股下部に亘って配された第2のレッグ部弾性部材とを有しており、第1のレッグ部弾性部材と第2のレッグ部弾性部材とが、前記股下部における前記横方向の全域に亘って相互に離間している、前記<1>〜<5>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
第1のレッグ部弾性部材と第2のレッグ部弾性部材との間の、おむつ(パンツ型吸収性物品)の前記縦方向の最短距離L8が、おむつ(パンツ型吸収性物品)の前記縦方向の全長Lの15%以上50%以下であり、より好ましくは20%以上45%以下である、前記<6>に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
パンツ型吸収性物品の前記縦方向における、第1のレッグ部弾性部材の配置領域と第2のレッグ部弾性部材の配置領域との間の領域には、前記立体ギャザーに配されている弾性部材以外に、前記縦方向に延びる弾性部材が配されていない、前記<6>又は<7>に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
パンツ型吸収性物品の前記縦方向における、第1のレッグ部弾性部材の配置領域と第2のレッグ部弾性部材の配置領域との間の領域においては、前記外装材に、前記縦方向に延びる弾性部材が配されていない、前記<6>又は<7>に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
前記レッグ開口部の開口周縁部に伸縮性を付与するレッグ部弾性部材として、前記腹側部から前記股下部に亘って配された第1のレッグ部弾性部材と、前記背側部から前記股下部に亘って配された第2のレッグ部弾性部材とを有しており、第1のレッグ部弾性部材及び第2のレッグ部弾性部材は、それぞれ、サイドシール部に位置する外側端部と、レッグ開口部の周縁部に沿って配されている中間部と、レッグ開口部の周縁部から離れて、吸収性本体の横方向中央側(縦方向中央線CL側)に向かって延在する内側延出部とを備えている、前記<1>〜<9>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記なす角度θが、好ましくは44°以上であり、更に好ましくは46°以上であり、また好ましくは58°以下であり、更に好ましくは56°以下であり、また、より好ましくは44°以上58°以下、更に好ましくは46°以上56°以下である、前記<1>〜<10>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
自然平坦状態のパンツ型吸収性物品において、前記立体ギャザーの前記先端は、前記立体ギャザーの前記立ち上がり基端からの距離L3が、前記股下部の下端幅の10%以上であることが好ましく、より好ましくは12%以上30%以下である、前記<1>〜<11>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
自然平坦状態のパンツ型吸収性物品において、前記立体ギャザーの前記先端は、前記立体ギャザーの前記立ち上がり基端からの距離L3が、250mm以下、好ましくは210mm以下である、前記<1>〜<12>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
自然平坦状態のパンツ型吸収性物品は、前記サイドシール部の下端と前記立体ギャザーの前記先端との間の距離L5が、前記股下部の下端幅L4の50%以上250%以下であることが好ましく、より好ましくは100%以上200%以下である、前記<1>〜<13>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
自然平坦状態のパンツ型吸収性物品は、前記サイドシール部の下端と前記立体ギャザーの前記先端との間の距離L5が、好ましくは80mm以上、より好ましくは100mm以上であり、また好ましくは200mm以下、より好ましくは180mm以下である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
前記吸収性本体は、液透過性の表面シート、液難透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の前記吸収体を有している、前記<1>〜<15>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
前記立体ギャザーは、立体ギャザー形成用シートと、該シートに伸長状態で固定されている弾性部材とを有している、前記<1>〜<16>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
前記立体ギャザー形成用シートは、前記股下部に、前記吸収性本体の構成部材に固定されている固定域と、該吸収性本体の構成部材に固定されていない自由域とを有しており、該自由域及び該自由域に伸長状態で固定されている前記弾性部材が、前記立体ギャザーを形成している、前記<17>に記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
前記立体ギャザー形成用シートは、前記立体ギャザーの前記立ち上がり基端より前記横方向の外側に位置する部分が、前記吸収体の肌対向面側から非肌対向面側に巻き下げられており、前記吸収体の非肌対向面側において裏面シート及び外装材の少なくとも一方に接合されている部分と、前記吸収体の肌対向面側において表面シート上に固定されている部分とを有している、前記<17>又は<18>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記立体ギャザーは、前記股下部において、又は該股下部と、前記腹側部及び前記背側部それぞれの一部において、前記吸収性本体の肌対向面を形成する表面シート上から離間して立ち上がるように形成されている、前記<1>〜<19>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<21>
前記腹側部及び前記背側部それぞれにおける前記外装材は、伸縮性シートからなる外層シートと、外層シートよりも肌対向面側に位置し、非伸長性シートからなる内層シートとが積層された構造を有している、前記<1>〜<20>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<22>
成人用のパンツ型吸収性物品である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<23>
前記第1仮想直線L1は、前記サイドシール部の、前記パンツ型吸収性物品の横方向中央寄りの下端(吸収性本体に近い側の角部)と前記立体ギャザーの先端とを結ぶ直線である、前記<1>〜<22>の何れか1に記載のパンツ型吸収性物品。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例によって何ら制限されるものではない。
〔実施例1及び2〕
図1〜図3に示す構成を有し、図2、図4及び図5に示す各部の寸法が表1に示す寸法である成人用のパンツ型使い捨ておむつを作成した。
〔比較例1〜5〕
市販の成人用のパンツ型使い捨ておむつを用意した。そのそれぞれについて図2、図4及び図5に示す各部の寸法を測定して表1に示した。また、立体ギャザーの先端の位置については、立体ギャザーの先端が、立体ギャザーの立ち上がり基端よりパンツ型使い捨ておむつの横方向の中央側に位置している場合を「+」、横方向の外側に位置している場合を「−」とした。また、比較例5のパンツ型使い捨ておむつは、立体ギャザーを有しないものであった。
〔評価〕
実施例1及び2、並びに比較例1〜5のパンツ型使い捨ておむつについて、下記方法により、立ったままでの足通し及び引き上げ動作時における被験者の重心動揺軌跡長を重心動揺計で測定し、立ったままで自分で装着する際の装着の容易性(足の通し易さ及びひざまでの引き上げ易さ)を評価した。
<装着の容易性の評価方法>
15名の各被験者に、各おむつについて、重心動揺計上で下記の装着動作を行わせ、該装着動作中の被験者の重心動揺を測定し、装着動作中の重心動揺軌跡長を算出した。被験者は、健康な60代〜70代の高齢者15名で実施した。おむつを着用させる順序はランダムとし、各被験者には、どのおむつを着用させているかは知らせなかった。
〔装着動作〕
(1)重心動揺計の上に立った状態で、おむつの両脇を持っておむつを広げる。次いで、広げた状態のおむつの一対のレッグ開口部に片方ずつ足を入れる(足通し)。足の左右の順序は問わない。
(2)おむつに両足を入れたら、立った状態のままでおむつの両脇を持って、おむつを膝の位置まで引き上げる(引き上げ動作)。
(3)膝の位置までおむつを引き上げたら手を離し、正面を向いて気を付けの姿勢で10秒間静止する。
表1に、各おむつについて15名の被験者の重心動揺軌跡長の平均値を示した。重心動揺計は、足底圧の垂直作用力を変換器で検出し、足圧中心の動揺を電気信号変化として出力し、平衡機能を検査する足圧検出装置である。具体的には、重心動揺計として、システムグラビコーダG−5500(アニマ株式会社)を用いた。
重心動揺軌跡長は、おむつの装着の容易性(足の通し易さ及びひざまでの引き上げ易さ)の良否を示す指標となる。すなわち、重心動揺軌跡長が短いほど、身体の重心が安定していることを示し、おむつに足を通し、膝まで引き上げることが容易である。また、重心動揺軌跡長が長いほど、身体の重心が不安定であることを示し、おむつに足を通し、膝まで引き上げるまでの動作が困難である。
表1中のθ、L,L3〜L8は下記の通りである。
θ:第1仮想直線L1と第2仮想直線L2とのなす角度
L:おむつ1の縦方向の全長
L3:立体ギャザー8の立ち上がり基端8bからの距離
L4:股下部Cの下端幅
L5:サイドシール部の下端Sdと立体ギャザーの先端8aとの間の距離
L6:サイドシール部間の距離の最大伸長長さL6
L7:自然平坦状態においてサイドシール部の下端Sdと股下部の側端部Csとの間のパンツ型吸収性物品の横方向Yの距離
L8:第1のレッグ部弾性部材61aと第2のレッグ部弾性部材61bとの間の、おむつ縦方向の最短距離
Figure 2018015345
表1に示すように、本発明の実施例1及び2のおむつは、重心動揺軌跡長が130cm以下であり、比較例1〜5のおむつ(重心動揺軌跡長130cm超)と比べて重心動揺軌跡長が短く、立ったまま自分で装着することが容易であることが判る。重心動揺軌跡長は、130cm以下が好ましく、より好ましくは125cm以下である。
1 パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 ウエスト開口部
51 ウエスト部弾性部材
6 レッグ開口部
61a 第1のレッグ部弾性部材
61b 第2のレッグ部弾性部材
10 吸収性本体
11 外装材
12A 腹側部における外層シート
12B 背側部にける外層シート
12C 股下部における外層シート
13A 腹側部における内層シート
13B 背側部における内層シート
13C 股下部における内層シート

Claims (6)

  1. 着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、吸収体を含み、前記縦方向の両側部に立体ギャザーを有する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装材とを備え、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と着用者の背側に配される背側部とその間に位置する股下部とを有し、腹側部の両側部と背側部の両側部とが接合されていることによって、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型吸収性物品であって、
    前記立体ギャザーは、前記吸収性本体の縦方向にそれぞれ沿って延びる先端及び立ち上がり基端を有しており、
    自然平坦状態において、前記サイドシール部の下端と前記立体ギャザーの前記先端とを結ぶ第1仮想直線と、該立体ギャザーの前記先端を通りパンツ型吸収性物品の前記横方向に延びる第2仮想直線とのなす角度θが40°以上60°以下であり、且つ前記立体ギャザーの前記先端が、該立体ギャザーの前記立ち上がり基端よりパンツ型吸収性物品の前記横方向中央側に位置している、パンツ型吸収性物品。
  2. 前記ウエスト開口部における一対のサイドシール部間の最大伸長長さが、前記自然平坦状態における前記股下部の下端幅の3倍以上である、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記自然平坦状態において、前記サイドシール部の下端と前記股下部の側端部との間のパンツ型吸収性物品の前記横方向の距離が、前記股下部の下端幅の0.2倍以上である、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記レッグ開口部の開口周縁部に伸縮性を付与するレッグ部弾性部材として、前記腹側部から前記股下部に亘って配された第1のレッグ部弾性部材と、前記背側部から前記股下部に亘って配された第2のレッグ部弾性部材とを有しており、第1のレッグ部弾性部材と第2のレッグ部弾性部材とが、前記股下部における前記横方向の全域に亘って相互に離間している、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. パンツ型吸収性物品の前記縦方向における、第1のレッグ部弾性部材の配置領域と第2のレッグ部弾性部材の配置領域との間の領域には、前記立体ギャザーに配されている弾性部材以外に、前記縦方向に延びる弾性部材が配されていない、請求項4に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 成人用のパンツ型吸収性物品である、請求項1〜5の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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