JP2018014808A - 電力供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチング損失を抑制することで電力の利用効率を向上させることが可能な電力供給技術を提供する。【解決手段】制御部500は、ステップS1において起動要求が外部給電モードであると判断すると、ステップS3に進む。ステップS3において、制御部500は、外部給電システム400を電力供給システム1に接続するとともに、電源として利用する第1バッテリ30Aに接続された第1リレー31Aをオンとする一方、電源として利用しない第2バッテリ30Bに接続された第2リレー31Bをオフとすることで、FC電源100及び第1バッテリ電源200Aの2つの電源のみを起動する。【選択図】図2
Description
本発明は、電力供給システムに関する。
近年、燃料電池及び二次電池を電源として使用する電力供給システムを搭載した燃料電池自動車が注目されている(例えば特許文献1参照)。
図6は、かかる電力供給システムの構成を例示した図である。
電力供給システムは、燃料電池10と燃料電池10に接続された昇圧コンバータ20とを備えたFC電源100と、第1バッテリ30Aと第1バッテリ30Aに接続された第1昇降圧コンバータ40Aとを備えた第1バッテリ電源200Aと、第2バッテリ30Bと第2バッテリ30Bに接続された第2昇降圧コンバータ40Bとを備えた第2バッテリ電源200Bとを備えている。
電力供給システムは、燃料電池10と燃料電池10に接続された昇圧コンバータ20とを備えたFC電源100と、第1バッテリ30Aと第1バッテリ30Aに接続された第1昇降圧コンバータ40Aとを備えた第1バッテリ電源200Aと、第2バッテリ30Bと第2バッテリ30Bに接続された第2昇降圧コンバータ40Bとを備えた第2バッテリ電源200Bとを備えている。
第1バッテリ30Aと第1昇降圧コンバータ40Aとの間には、非常用電源などに利用される外部給電システム400が接続されている。電力供給システムは、ECU(Electronic Control Unit)を含む制御部からの起動モードの設定要求に応じて、電気負荷300、または外部給電システム400に電力を供給する。詳述すると、制御部は、当該車両を通常走行する際には通常モードに設定する一方、当該車両を非常電源などとして利用する際には外部給電モードに設定する。
通常モードが選択されると、制御部は、外部給電システム400を電力供給システム1から切り離すとともに、第1バッテリ30A及び第2バッテリ30Bにそれぞれ接続された第1リレー31A、第2リレー31Bをオンとすることで、昇圧コンバータ20とともに第1昇降圧コンバータ40A、第2昇降圧コンバータ40Bを駆動させる。そして、FC電源100、第1バッテリ電源200A、及び第2バッテリ電源200Bの全ての電源を利用して電気負荷300への電力供給を開始する。
一方、外部給電モードが選択されると、制御部は、外部給電システム400を電力供給システム1に接続するとともに、第1バッテリ30A、第2バッテリ30Bにそれぞれ接続された第1リレー31A、第2リレー31Bをオンとし、昇圧コンバータ20とともに第1昇降圧コンバータ40A、第2昇降圧コンバータ40Bを駆動させる。そして、FC電源100と第1バッテリ電源200Aの2つの電源を利用して外部給電を開始する。
上述したように、図6に示す電力供給システムにおいては、外部給電モードが選択されると、電源として利用する第1バッテリ30Aの第1リレー31Aのみならず、電源として利用しない第2バッテリ30Bの第2リレー31Bも一緒にオンとする。第2リレー31Bがオンされることで、電源として利用しない第2バッテリ30Bの第2昇降圧コンバータ40Bまでも駆動されることとなり、第2昇降圧コンバータ40Bでの不要なスイッチング損失が発生し、電力損失が大きくなってしまう、という問題が懸念されていた。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、スイッチング損失を抑制することで電力の利用効率を向上させることが可能な電力供給技術を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る電力供給システムは、燃料電池と、第1バッテリと、第1バッテリに第1リレーを介して接続された第1バッテリ昇降圧コンバータとを含む第1バッテリ電源と、第1リレーと第1バッテリコンバータとの間に接続された外部給電システムと、第2バッテリと、第2バッテリに第2リレーを介して接続された第2バッテリ昇降圧コンバータとを含む第2バッテリ電源と、各電源の動作を制御する制御部とを備えた電力供給システムであって、燃料電池、第1バッテリ電源、及び第2バッテリ電源は、それぞれ電気負荷に対して並列に接続され、制御部は、外部給電システムを利用した外部給電の指令を受けた場合、第1リレーをオンとして第1バッテ昇降圧リコンバータを駆動させる一方、第2リレーをオフとして第2バッテリ昇降圧コンバータを駆動させない、ことを要旨とする。
本発明によれば、スイッチング損失を抑制することで電力の利用効率を向上させることが可能な電力供給技術を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、発明の範囲をこれらに限定するものではない。
A.本実施形態
[電力供給システムの構成]
図1は、本実施形態に係る車両に搭載された電力供給システム1のシステム構成を示す図である。なお、以下の説明では、燃料電池自動車(FCV;Fuel Cell Vehicle)に適用した場合を想定するが、車両のみならず各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型電源など、燃料電池を搭載したあらゆるシステムに適用可能である。また、説明の理解を容易にするために、図1において、前掲図6に対応する部分には同一符号を付している。
[電力供給システムの構成]
図1は、本実施形態に係る車両に搭載された電力供給システム1のシステム構成を示す図である。なお、以下の説明では、燃料電池自動車(FCV;Fuel Cell Vehicle)に適用した場合を想定するが、車両のみならず各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型電源など、燃料電池を搭載したあらゆるシステムに適用可能である。また、説明の理解を容易にするために、図1において、前掲図6に対応する部分には同一符号を付している。
FC電源100を構成する燃料電池10は、アノード、カソード、及び電解質を備える単一の電池を直列に積層してなる固体高分子電解質型のセルスタックを含んで構成される。燃料電池10は、通常発電の際、アノードにおいて(1)式の酸化反応が生じ、カソードにおいて(2)式の還元反応が生じる。燃料電池10全体としては(3)式の起電反応が生じることにより、電力を発生する。
H2→2H++2e- (1)
(1/2)O2+2H++2e-→H2O (2)
H2+(1/2)O2→H2O (3)
H2→2H++2e- (1)
(1/2)O2+2H++2e-→H2O (2)
H2+(1/2)O2→H2O (3)
昇圧コンバータ(FCコンバータ)20は、燃料電池10に接続されたDC/DCンバータである。昇圧コンバータ20は、燃料電池10からの出力電圧(以下、FC電圧)を所望の電圧(例えば650V)に昇圧し、インバータ(図示略)などを介して電気負荷300に供給する。昇圧コンバータ20は、例えばIPM(Intelligent Power Module)等により構成される。
第1バッテリ電源200Aを構成する第1バッテリ30A及び第2バッテリ電源200Bを構成する第2バッテリ30Bは、充放電可能な蓄電部である。第1バッテリ30A及び第2バッテリ30Bは、例えばリチウムイオン電池、又はニッケル水素バッテリなどにより構成される。
第1バッテリ30Aと電気負荷300との間、及び第2バッテリ30Bと電気負荷300との間には、それぞれ第1昇降圧コンバータ40A、及び第2昇降圧コンバータ40Bが接続されている。詳述すると、第1昇降圧コンバータ40Aは、第1リレー31Aを介して第1バッテリ30Aに接続され、第2昇降圧コンバータ40Bは、第2リレー31Bを介して第2バッテリ30Bに接続されている。これら第1リレー31A、第2リレー31Bのオン、オフを制御することで、第1バッテリ30Aと第1昇降圧コンバータ40Aの間、第2バッテリ30Bと第2昇降圧コンバータ40Bの間の接続が制御される。
第1昇降圧コンバータ40A及び第2昇降圧コンバータ40Bは、対応する第1バッテリ30A及び第2バッテリ30Bの出力電圧(以下、バッテリ電圧)を、上述した所望の電圧(例えば650V)に昇圧する一方、FC電源100の昇圧コンバータ20から出力される電圧を、バッテリ電圧に降圧する役割を担っている。第1昇降圧コンバータ40A及び第2昇降圧コンバータ40Bは、例えばIPM等により構成される。
図1に示すように、燃料電池10、第1バッテリ電源200A、第2バッテリ電源200Bは、それぞれ電気負荷300に対して並列に接続されている。電気負荷300には、例えば走行用モータや補機(例えば、ラジエータファン、冷却水ポンプ、電灯)などが含まれる。
また、第1バッテリ30Aの第1リレー31Aと第1昇降圧コンバータ40Aとの間には、外部給電システム400が介挿(接続)されている。外部給電システム400は、出力コンセントや外部コンバータなどから構成され、例えば災害などによる非常時など電力が必要なときに、電力供給システム1を非常電源などとして利用する際に用いられる。なお、非常電源として利用するだけでなく、常用電源、予備電源として利用しても良い。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより構成されたECUを備えている。制御部500は、他の構成から入力した信号、及びRAMなどの記憶部に記憶されたプログラムになどに基づいて、電力供給システム1が備える各構成(例えば、FC電源100、第1バッテリ電源200A、第2バッテリ電源200Bなどの電源や、電気負荷300、外部給電システム400など)の処理及び動作を制御し、当該制御に必要な各種演算を実行する。
例えば、制御部500は、操作スイッチなどの入力部(図示略)を介して入力される起動モードの設定要求(起動要求)に応じて、通常モードに設定するか、外部給電モードに設定するかの切り換えを行う。本実施形態では、制御部500は、外部給電の要求に応じて外部給電モードに設定する際、外部給電システム400を電力供給システム1に接続するとともに、電源として利用する第1バッテリ30Aの第1リレー31Aのみをオンとし、電源として利用しない第2バッテリ30Bの第2リレー31Bをオフとするように制御する。このように、外部給電モードに設定された場合には、電源として利用しない第2バッテリ30Bの第2リレー31Bをオフにすることで、第2バッテリ30Bに接続された第2昇降圧コンバータ40Bでのスイッチング操作は行われず、不要なスイッチング損失(すなわち電力損失)を抑制することが可能となる。以下、起動要求時における電力供給制御の詳細について説明する。
[起動要求時における電力供給制御処理のフロー]
図2は、起動要求時に制御部500によって実行される電力供給制御処理を示すフローチャートである。
図2は、起動要求時に制御部500によって実行される電力供給制御処理を示すフローチャートである。
制御部500は、まず、ステップS1において、入力部を介して入力される起動モードの設定要求(起動要求)に基づき、起動要求が通常モードであるか、外部給電モードであるかの判断を行う。
制御部500は、起動要求が通常モードであると判断すると、ステップS2に進み、外部給電システム400を電力供給システム1から切り離すとともに、第1バッテリ30A及び第2バッテリ30Bにそれぞれ接続された第1リレー31A、第2リレー31Bをオンとすることで、FC電源100、第1バッテリ電源200A、第2バッテリ電源200Bの全てを起動する。詳述すると、制御部500は、FC電源100の昇圧コンバータ20、第1バッテリ電源200Aの第1昇降圧コンバータ40A、第2バッテリ電源200Bの第2昇降圧コンバータ40Bの全てを駆動することで、FC電源100、第1バッテリ電源200A、第2バッテリ電源200Bの全てを利用した電気負荷300への電力供給を開始する。
一方、制御部500は、起動要求が外部給電モードであると判断すると、ステップS3に進み、外部給電システム400を電力供給システム1に接続するとともに、電源として利用する第1バッテリ30Aに接続された第1リレー31Aをオンとする一方、電源として利用しない第2バッテリ30Bに接続された第2リレー31Bをオフとすることで、FC電源100及び第1バッテリ電源200Aの2つの電源のみを起動する。詳述すると、制御部500は、FC電源100の昇圧コンバータ20を駆動させるとともに、第1リレー31Aをオンとして第1バッテリ電源200Aの第1昇降圧コンバータ40Aを駆動させる一方、第2リレー31Bをオフとして第2バッテリ電源200Bの第2昇降圧コンバータ40Bを駆動させないことで、FC電源100及び第1バッテリ電源200Aの2つの電源を利用した外部給電を開始する。
図3は、本実施形態に係る各起動要求と各昇降圧コンバータの駆動の関係を例示した図であり、図4は、従来における各起動要求と昇降圧コンバータの駆動の関係を示す図である。
図3及び図4を比較して明らかなように、従来は、電源として利用されるバッテリであるか否かを問わず、常に全てのバッテリの昇降圧コンバータを駆動していたのに対し、本実施形態では、電源として利用されるバッテリの昇降圧コンバータのみを駆動する。これにより、外部給電モードにおいて、電源として利用されたないバッテリの昇降圧コンバータ(すなわち、第2バッテリ30Bの第2昇降圧コンバータ40B)でのスイッチング操作は行われず、従来に比べて不要なスイッチング損失(すなわち電力損失)を抑制することが可能となる。
図3及び図4を比較して明らかなように、従来は、電源として利用されるバッテリであるか否かを問わず、常に全てのバッテリの昇降圧コンバータを駆動していたのに対し、本実施形態では、電源として利用されるバッテリの昇降圧コンバータのみを駆動する。これにより、外部給電モードにおいて、電源として利用されたないバッテリの昇降圧コンバータ(すなわち、第2バッテリ30Bの第2昇降圧コンバータ40B)でのスイッチング操作は行われず、従来に比べて不要なスイッチング損失(すなわち電力損失)を抑制することが可能となる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はかかる実施形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変形例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属する。
B.変形例
上記の実施形態に対して、次のような変形例を適用することができる。
例えば、制御部500は、電力供給制御処理を実行するために独立したものでも、他の制御部の一部として構成しても良い。また、図5の制御部500’に示すように、第1リレー31Aのオン・オフを制御するECU501、第2リレー31Bのオン・オフを制御するECU502、燃料電池用の昇圧コンバータ20を制御するECU503、第1昇降圧コンバータ40Aを制御するECU504、第2昇降圧コンバータ40Bを制御するECU505を別々の構成としてもよい。もちろん、一部のECUの機能をまとめても良く、また、本実施形態に示すように全てのECUの機能をまとめて1つの制御部で実施してもよい。
上記の実施形態に対して、次のような変形例を適用することができる。
例えば、制御部500は、電力供給制御処理を実行するために独立したものでも、他の制御部の一部として構成しても良い。また、図5の制御部500’に示すように、第1リレー31Aのオン・オフを制御するECU501、第2リレー31Bのオン・オフを制御するECU502、燃料電池用の昇圧コンバータ20を制御するECU503、第1昇降圧コンバータ40Aを制御するECU504、第2昇降圧コンバータ40Bを制御するECU505を別々の構成としてもよい。もちろん、一部のECUの機能をまとめても良く、また、本実施形態に示すように全てのECUの機能をまとめて1つの制御部で実施してもよい。
さらに、バッテリ電源の数は2つに限る趣旨ではなく、3つ以上であっても良いのはもちろんである。バッテリ電源の数が3つ以上の場合には、本実施形態と同様、外部給電モードにおいて、電源として利用されないバッテリに接続された昇降圧コンバータを駆動させないように制御すればよい。例えばバッテリ電源の数が5であり、外部給電モードにおいて、電源として利用されないバッテリが2つある場合には、これら2つのバッテリに接続された昇降圧コンバータを駆動させないように、対応するリレーをオフに設定すれば良い。
1 電力供給システム
10 燃料電池
20 昇圧コンバータ
30A 第1バッテリ
30B 第2バッテリ
31A 第1リレー
31B 第2リレー
40A 第1昇降圧コンバータ
40B 第2昇降圧コンバータ
100 FC電源
200A 第1バッテリ電源
200B 第2バッテリ電源
300 電気負荷
400 外部給電システム
500 制御部
10 燃料電池
20 昇圧コンバータ
30A 第1バッテリ
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200B 第2バッテリ電源
300 電気負荷
400 外部給電システム
500 制御部
Claims (1)
- 燃料電池と、
第1バッテリと、前記第1バッテリに第1リレーを介して接続された第1バッテリ昇降圧コンバータとを含む第1バッテリ電源と、
前記第1リレーと前記第1バッテリコンバータとの間に接続された外部給電システムと、
第2バッテリと、前記第2バッテリに第2リレーを介して接続された第2バッテリ昇降圧コンバータとを含む第2バッテリ電源と、
前記各電源の動作を制御する制御部とを備えた電力供給システムであって、
前記燃料電池、前記第1バッテリ電源、及び前記第2バッテリ電源は、それぞれ電気負荷に対して並列に接続され、
前記制御部は、前記外部給電システムを利用した外部給電の指令を受けた場合、前記第1リレーをオンとして前記第1バッテリ昇降圧コンバータを駆動させる一方、前記第2リレーをオフとして前記第2バッテリ昇降圧コンバータを駆動させない、電力供給システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016142225A JP2018014808A (ja) | 2016-07-20 | 2016-07-20 | 電力供給システム |
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- 2016-07-20 JP JP2016142225A patent/JP2018014808A/ja active Pending
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