JP2018014599A - クロック生成装置、クロック生成方法及び画像形成装置 - Google Patents

クロック生成装置、クロック生成方法及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スペクトラム拡散されたクロック信号を生成する際に、基準クロック信号に対する時間誤差を低減するための技術を提供する。【解決手段】SSCG回路200において、逓倍回路221は、発振回路201から入力されるクロック信号に基づいて、基準クロック信号を生成する。第1プログラマブルカウンタ227は、基準クロック信号を周波数変調することで、スペクトラム拡散された拡散クロック信号を生成する。周波数変調は、基準クロック信号の周波数である基準周波数frから増加した周波数と基準周波数frから減少した周波数とを、拡散クロック信号の周波数として、基準クロック信号のクロックパルスごとに交互に選択することによって行われる。【選択図】図2

Description

本発明は、クロック生成装置、クロック生成方法、及び当該クロック生成装置を備えた画像形成装置に関するものである。
近年、電子機器の性能の向上に伴って、電子機器の内部で使用するクロック信号が高速化されている。このような高速のクロック信号の使用に起因して、EMI(Electro Magnetic Interference)が問題となる。EMIに対処するための技術として、スペクトル拡散生成器(SSCG:Spread Spectrum Clock Generator)によってクロック信号の周波数スペクトラムを拡散することで、不要輻射の電界強度ピークレベルを低減する技術が一般に知られている。SSCGは、基準クロック信号を周波数変調することで、基準クロック信号から、スペクトラム拡散されたクロック信号(拡散クロック信号)を生成する。
特許文献1には、基本周波数のクロック信号を生成する発振回路と、プログラマブルカウンタと、分周器及びVCOから成る拡大スペクトルクロック生成器とによって、拡散クロック信号を生成するSSCG回路が開示されている。このようなSSCG回路によって生成される拡散クロック信号に同期して動作する回路では、クロックパルス間における周波数の変化が大きくなると、クロックパルス間の時間差に起因して回路に誤動作が生じる可能性がある。このため、拡散クロック信号を使用する回路に誤動作が生じないように、スペクトル拡散(周波数変調)のパラメータが調整される。
特開2006−24110号公報
しかし、SSCG回路では、通常、基準となるクロック信号の周波数を連続的に増加または減少させることを周期的に繰り返すことで、拡散クロック信号が生成される。この場合、クロックパルスの時間間隔が等間隔のクロック信号のクロックパルスに対する拡散クロック信号のクロックパルスの時間誤差が、拡散クロック信号の周波数の変化に伴って累積される。このような時間誤差の累積によって、例えば、送信側と受信側とで異なるクロック信号で動作する、非同期でデータの送受信を行うシステムにおいて、受信側の回路の動作に不具合が生じる可能性がある。
具体的には、SSCGによって生成された拡散クロック信号を送信側の回路に使用する場合、データの送信間隔が1つの送信単位のデータごとに変化するとともに、上述の時間誤差の累積によってその変化量が大きくなる。上述の時間誤差が増大すると、送信側の回路から送信されたデータを、異なるクロック信号で動作する受信側の回路が正しく認識できず、即ち、データを正しく受信できなくなる可能性がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、スペクトラム拡散されたクロック信号を生成する際に、基準クロック信号に対する時間誤差を低減するための技術を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、クロック生成装置として実現できる。本発明の一態様に係るクロック生成装置は、基準クロック信号を生成する第1クロック生成手段と、前記基準クロック信号の周波数変調を行うことで、スペクトラム拡散された拡散クロック信号を生成する際に、前記拡散クロック信号の周波数として、前記基準クロック信号の周波数である基準周波数から増加した周波数と前記基準周波数から減少した周波数とを、前記基準クロック信号のクロックパルスごとに交互に選択することによって、前記基準クロック信号の周波数変調を行う第2クロック生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スペクトラム拡散されたクロック信号を生成する際に、基準クロック信号に対する時間誤差を低減することが可能になる。
SSCG回路200の構成例を示すブロック図。 SSCG回路200における第1及び第2U/D制御信号、並びに各カウンタのカウント値の変化の例を示す図。 SSCG回路200によって生成される拡散クロック信号の周波数及び時間誤差についての時間変化の例を示す図。 MFPのハードウェア構成例を示す断面図。 レーザスキャナユニットのハードウェア構成例を示す図。 比較例のSSCG回路によって生成される拡散クロック信号の周波数及び時間誤差についての時間変化の例を示す図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係るスペクトラム拡散クロック生成(SSCG)回路200の構成例を示すブロック図である。SSCG回路200は、周波数拡散制御部220及び変調周期制御部230を備え、外部の発振回路201から、周波数が所定の周波数fiで一定のクロック信号の入力を受けて動作する。発振回路201からの入力クロック信号(fi)は、周波数拡散制御部220及び変調周期制御部230にそれぞれ入力される。
周波数拡散制御部220は、逓倍回路221、第1アップダウン(U/D)カウンタ222、第2アップダウン(U/D)カウンタ223、セレクタ224、変調パターン制御部225、ルックアップテーブル(LUT)226、及び第1プログラマブルカウンタ227によって構成されている。変調周期制御部230は、分周回路231、及びプログラマブルカウンタ232によって構成される。
周波数拡散制御部220において、逓倍回路221は、SSCG回路200の外部(発振回路201)からの入力クロック信号(fi)をN倍に逓倍することで、周波数fi*N(=fr)の基準クロック信号を生成する。逓倍回路221は、基準クロック信号(fr)を、第1及び第2U/Dカウンタ222,223、変調パターン制御部225、並びに第1プログラマブルカウンタ227へ出力する。このように、本実施形態の逓倍回路221は、基準クロック信号を生成する第1クロック生成手段の一例として機能する。
第1U/Dカウンタ222は、逓倍回路221から出力された基準クロック信号のアップカウント及びダウンカウントを所定の時間間隔で交互に繰り返してカウント値C1を生成する。第2U/Dカウンタ223は、逓倍回路221から出力された基準クロック信号のアップカウント及びダウンカウントを所定の時間間隔で交互に繰り返してカウント値C2を生成する。本実施形態では、この所定の時間間隔は、第1プログラマブルカウンタ227による周波数変調の変調周期と等しくなるように制御される。また、第2U/Dカウンタ223は、第1U/Dカウンタ222がアップカウントを行っている場合にダウンカウントを行い、第1U/Dカウンタ222がダウンカウントを行っている場合にアップカウントを行う。
具体的には、第1U/Dカウンタ222は、第2プログラマブルカウンタ232から出力される第1U/D制御信号に従って、基準クロック信号(fr)のアップカウントまたはダウンカウントを行ってカウント値C1を生成する。第2U/Dカウンタ223は、第2プログラマブルカウンタ232から出力される第2U/D制御信号に従って、基準クロック信号(fr)のアップカウントまたはダウンカウントを行ってカウント値C2を生成する。第1及び第2U/D制御信号は、基準クロック信号のアップカウントとダウンカウントとの間の切り替えを制御する信号であり、後述するように、ハイレベルとローレベルとの間で交互に変化するパルス信号として生成される。第1及び第2U/Dカウンタ222,223はそれぞれ、生成したカウント値C1,C2をセレクタ224へ出力する。
セレクタ224は、第1U/Dカウンタ222から出力されたカウント値C1と、第2U/Dカウンタ223から出力されたカウント値C2とのいずれかを選択してLUT226へ出力する。LUT226へ出力された、カウント値C1,C2のいずれかのカウント値は、LUT226に保管される。セレクタ224は、変調パターン制御部225から出力される切替信号に従って、第1プログラマブルカウンタ227へ出力するカウント値の選択を行う。変調パターン制御部225は、逓倍回路221から出力された基準クロック信号(fr)に従って選択信号を生成してセレクタ224へ出力する。
本実施形態では、変調パターン制御部225は、基準クロック信号(fr)のクロックパルスが入力されるごとに、カウント値C1,C2を交互に選択することを指示する選択信号を生成して出力する。これにより、セレクタ224は、基準クロック信号(fr)のクロックパルスごとに、カウント値C1,C2を交互に選択してLUT226へ出力することになる。なお、変調パターン制御部225は、クロックパルスごとに、カウント値C1,C2を交互に選択するパターン以外のパターンを使用してもよい。変調パターン制御部225は、レジスタ(図示せず)に予め設定されたパターンに従って選択信号を生成してもよい。その場合、レジスタに設定するパターンによって、静止される拡散クロック信号における、後述する時間誤差の変化を制御することが可能である。
第1プログラマブルカウンタ227は、基準クロック信号(fr)を周波数変調することで、スペクトラム拡散された拡散クロック信号(fo)を生成するように構成される。ここで、基準クロック信号の周波数frは、所定の周波数fi*Nで一定である。これに対し、拡散クロック信号の周波数foは、基準クロック信号の周波数frを中心周波数とした所定の周波数範囲(周波数拡散範囲)内で、周期的に変化する。このように本実施形態では、基準クロック信号の周波数frを中心周波数とした所定の周波数拡散範囲にわたって、クロック信号のスペクトラム拡散を行うセンタースプレッド方式を想定している。なお、拡散クロック信号の周波数foの時間変化の1周期は、拡散周期(変調周期)に相当する。このように、本実施形態の第1プログラマブルカウンタ227は、基準クロック信号の周波数変調を行うことで、スペクトラム拡散された拡散クロック信号を生成する第2クロック生成手段の一例として機能する。
より具体的には、第1プログラマブルカウンタ227は、基準クロック信号の周波数fr(=fi*N)に対応して設定されるカウント値Crに、LUT226に保管されたカウント値Cを加算して得られるカウント値Co(=Cr+C)に従って、基準クロック信号(fr)のカウントを行う。更に、第1プログラマブルカウンタ227は、得られたカウント値Coに従って、拡散クロック信号を生成する。即ち、第1プログラマブルカウンタ227は、基準クロック信号(fr)のクロックパルスが入力されるごとに、カウント値C1,C2を交互にカウント値Cr(基準カウント値)に加算して得られるカウント値Coに従って、拡散クロック信号を生成する。具体的には、第1プログラマブルカウンタ227は、カウント値Coに対応する周波数のクロック信号を生成し、生成したクロック信号を拡散クロック信号として出力する。
変調周期制御部230において、分周回路231は、発振回路201からの入力クロック信号(fi)を(1/M)倍に分周することで、周波数fi/Mの分周クロック信号を生成する。分周回路231は、生成した分周クロック信号(fi/M)を、第2プログラマブルカウンタ232へ出力する。
第2プログラマブルカウンタ232は、分周クロック信号のカウントを行ってカウント値Cmを生成(更新)する。更に、第2プログラマブルカウンタ232は、カウント値Cmに従って第1及び第2U/D制御信号を生成して第1及び第2U/Dカウンタ222,223へそれぞれ出力する。
図2は、SSCG回路200における第1及び第2U/D制御信号、並びに各カウンタのカウント値の変化の一例を示す図である。図2に示すように、第1及び第2U/D制御信号は、変調周期の1/2周期ごとにローレベル(Lレベル)とハイレベル(Hレベル)との間でレベル(極性)が切り替わり、かつ、第1及び第2U/D制御信号間で極性(論理)が反転した信号として生成される。また、分周クロック信号のクロックパルスをカウントして得られるカウント値Cmは、予め設定された変調周期の1/2周期に対応する値に達するごとに0にリセットされている。第2プログラマブルカウンタ232は、カウント値Cmを0にリセットするごとに、第1及び第2U/D制御信号の極性をそれぞれLレベルとHレベルとの間で反転させる(切り替える)。このように、第2プログラマブルカウンタ232は、カウント値Cmが変調周期の1/2周期に対応する値に達するごとに、第1及び第2U/D制御信号の極性をLレベルとHレベルとの間で反転させる(切り替える)ことで、上述の変調周期を制御する。
第1及び第2U/Dカウンタ222,223は、上述のようにして生成される第1及び第2U/D制御信号に従って、基準クロック信号(fr)のカウントを行う。具体的には、第1U/Dカウンタ222は、第1U/D制御信号が、Hレベルである場合には基準クロック信号(fr)のアップカウントを行い、Lレベルである場合には基準クロック信号(fr)のダウンカウントを行う。これにより、図2に示すようなカウント値C1が生成される。同様に、第2U/Dカウンタ223は、第2U/D制御信号が、Hレベルである場合には基準クロック信号(fr)のアップカウントを行い、Lレベルである場合には基準クロック信号(fr)のダウンカウントを行う。これにより、図2に示すようなカウント値C2が生成される。
図2のカウント値C1,C2のように、第1及び第2U/Dカウンタ222,223のそれぞれは、第1及び第2U/D制御信号に従って、変調周期の1/2周期ごとにアップカウントとダウンカウントとを交互に繰り返す。また、第1及び第2U/D制御信号が反転した極性を有することで、第1U/Dカウンタ222がアップ(ダウン)カウントを行っている間に第2U/Dカウンタ223はダウン(アップ)カウントを行うことになる。
セレクタ224は、このようにして生成されたカウント値C1,C2を、基準クロック信号(fr)のクロックパルスごとに、カウント値C1,C2を交互に選択してLUT226へ出力する。これにより、第1プログラマブルカウンタ227は、基準クロック信号(fr)のクロックパルスが入力されるごとに、カウント値C1,C2を交互にカウント値Crに加算することで、カウント値Coを取得する。その結果、第1プログラマブルカウンタ227のカウント値Coは、図2に示すように、基準カウント値Crを基準として増加したカウント値と減少したカウント値との間で交互に変化することになる。
図3は、本実施形態に係るSSCG回路200によって生成される拡散クロック信号の周波数及び時間誤差についての時間変化の例を示す図である。第1プログラマブルカウンタ227は、基準クロック信号(fr)のクロックパルスが入力されるごとに、図2に示すようなカウント値Coに対応する周波数のクロック信号を生成する。その結果、図3に示すような変調(拡散)パターンで周波数が時間的に変化する拡散クロック信号が生成される。図3に示すように、拡散クロック信号の周波数は、基準クロック信号の周波数frを中心周波数として、カウント値Coの増減に対応した所定の周波数範囲(fr−Δ/2からfr+Δ/2の範囲)内で、周期的に変化することになる。また、拡散クロック信号の周波数は、1クロックパルスごとに、基準周波数frに対して、増加した周波数と減少した周波数との間で交互に切り替えられる。
ここで、図6は、典型的なSSCG回路によって生成される拡散クロック信号の周波数及び時間誤差の時間変化の例を示す図であり、本実施形態に対する比較例を示している。図6に示すように、拡散クロック信号の周波数は、周波数frを中心周波数とした所定の周波数範囲(fr−Δ/2からfr+Δ/2の範囲)内で、周期的に変化するとともにクロックパルスごとに段階的に増加または減少する。
この場合、クロックパルスの時間間隔が等間隔の基準クロック信号に対する、拡散クロック信号の時間誤差は、周波数の変化に伴って、図6に示すように変化する。即ち、時間誤差は、拡散クロック信号の周波数の変化に伴って、クロックパルスごとに徐々に累積され、最大となった後に徐々に減少することを周期的に繰り返す。その結果、比較例の拡散クロック信号では、拡散クロック信号の周波数の変化に伴って、時間誤差が非常に大きくなるタイミングが生じる。それにより、送信側と受信側とで異なるクロック信号で動作する、非同期でデータの送受信を行うシステムにおいて、受信側の回路の動作に不具合が生じる可能性がある。
これに対し、図3に示すように、本実施形態のSSCG回路200によって生成される拡散クロック信号では、クロックパルスごとにの時間誤差が累積され続けることがなく、図6に示す比較例よりも時間誤差が十分に少なくなる。これは、本実施形態のSSCG回路200は、1クロックパルスごとに、基準周波数frに対して、増加した周波数と減少した周波数との間で周波数を交互に切り替えるように、基準クロック信号の周波数変調(スペクトル拡散)を行うためである。
このように、SSCG回路200は、拡散クロック信号の周波数として、基準周波数frから増加した周波数と基準周波数frから減少した周波数とを、基準クロック信号のクロックパルスごとに交互に選択することで、基準クロック信号の周波数変調を行う。これにより、SSCG回路200は、図3に示すような拡散クロック信号を生成することができる。したがって、本実施形態によれば、拡散クロック信号を生成する際に、拡散クロック信号の周波数の変化に伴う、基準クロック信号に対する時間誤差を低減することが可能である。その結果、拡散クロック信号を使用する回路の誤動作を防止することが可能になる。また、送信側と受信側とで異なるクロック信号で動作する、非同期でデータの送受信を行うシステムにおいて、受信側の回路の動作に不具合を防止することが可能になる。
<画像形成装置(MFP)への適用例>
次に、上述の実施形態のSSCG回路200の適用例として、画像形成装置に適用した場合について説明する。画像形成装置は、例えば、印刷装置(プリンタ)、複写機、複合機、及びファクシミリ装置等の、モノカラー(単色)またはマルチカラー(多色)の画像を記録媒体に形成する装置である。なお、複合機とは、例えば、複写機能、印刷機能、スキャナ機能、及びファクシミリ機能を含む複数種類の機能のうち、少なくとも2つ以上の複数の機能を有する装置である。以下では、一例として、SSCG回路200が適用される画像形成装置が、複写機能、印刷機能及びスキャナ機能を有するマルチファインクションプリンタ(MFP)である場合について説明する。
(MFPの構成及び動作)
図4は、図1に示すSSCG回路200が適用されるMFP100のハードウェア構成例を示す断面図である。MFP100は、記録媒体(記録紙)への画像形成を行うプリンタユニット101と、原稿の画像の読み取りを行うリーダユニット102と、読み取り対象となる原稿の搬送を行うADFユニット103とで構成される。
プリンタユニット101では、給紙カセット110に収納された記録紙Pが、ピックアップローラ111、給紙ローラ112及びリタードローラ113によって、1枚ずつ搬送路に給紙される。給紙カセット110から給紙された記録紙Pは、搬送ローラ114によって搬送される。記録紙Pは、レジストローラ対115の位置に達すると、停止しているレジストローラ対115によって斜行補正が行われる。その後、レジストローラ対115の回転が開始されることで、記録紙Pは、感光ドラム131(感光体)と転写ローラ133との間の転写ニップ部へ搬送される。
プリンタユニット101において、レーザスキャナユニット120、感光ドラム131、帯電ローラ132、転写ローラ133、及び現像ローラ141を含む現像器140は、記録紙Pへ画像を形成する画像形成部を構成する。画像形成部では、回転駆動される感光ドラム131の外周面が、帯電ローラ132の作用によって、所定の極性の電位に一様に帯電する。レーザスキャナユニット120は、帯電した感光ドラム131を光ビーム(レーザ光)によって露光する。具体的には、レーザスキャナユニット120は、時系列のデジタル画素信号に応じて変調されたレーザ光Lを出力し、帯電した感光ドラム131をレーザ光Lで走査することで、感光ドラム131上(感光体上)に静電潜像を形成する。
その後、現像器140から供給される現像剤(トナー)によって、感光ドラム131上の静電潜像が、トナー像として現像される。感光ドラム131上に形成されたトナー像は、感光ドラム131の回転に伴って、転写ニップ部へ移動する。感光ドラム131上のトナー像は、感光ドラム131と逆極性の転写バイアスが転写ローラ133に印加されることで、転写ニップ部において記録紙Pの表面に転写される。
画像形成部においてトナー像が転写された記録紙Pは、定着器150内へ搬送される。定着器150は、定着ヒータ及び加圧ローラによって熱及び圧力を記録紙Pに加えることで、記録紙P上のトナー像を記録紙Pに定着させる。このようにして画像が形成された記録紙Pは、定着器150の通過後、排紙ローラ160によって装置外部の排紙トレイへ排紙(排出)される。
また、記録紙Pへ両面印刷が行われる場合には、第1面に対する画像形成が終了した記録紙Pは、反転フラッパ171の位置を通過後、排紙ローラ160によって逆方向に搬送され、反転フラッパ171によって反転搬送路170へ導かれる。反転搬送路170に導かれた記録紙Pは、搬送ローラ172,173によって、再びレジストローラ対115の位置へ搬送される。その際、記録紙Pは、第1面に対する画像形成の際と比較して、第1面及び第2面が反転した状態となっている。その後、記録紙Pは、第1面に対する上述の画像形成と同様に、第2面に対する画像形成が行われた後、排紙トレイへ排出される。
(MFP100の制御構成)
図5は、MFP100の制御構成例を示すブロック図であり、特に、レーザスキャナユニット120の制御に関連する構成を示している。図5に示すように、MFP100は、レーザスキャナユニット120を制御するコントローラ500を備える。コントローラ500は、CPU501、制御クロック生成部502、画像クロック生成部503、スペクトラム拡散(SS)クロック生成部504、メモリ505、ROM506、及び画像データ生成部510を備える。図5の構成例では、画像クロック生成部503が図1の発振回路201に対応し、SSクロック生成部504が図1のSSCG回路200に対応する。
CPU501は、制御クロック生成部502によって生成されるクロック信号に従って動作する。CPU501は、ROM506に格納された制御プログラムを読み出して実行することによって、レーザスキャナユニット120を制御する。なお、CPU501は、レーザスキャナユニット120だけでなく、MFP100全体の動作を制御しうる。
画像クロック生成部503は、所定の周波数(周波数fi)のクロック信号を、SSクロック生成部504への入力クロック信号として生成する。入力クロック信号は、クロックパルスの周期が一定のパルス信号であり、基準クロック信号(fr)を生成するために用いられる。画像クロック生成部503は、生成したクロック信号(fi)をSSクロック生成部504へ出力する。
SSクロック生成部504は、CPU501からの指示に従って、画像クロック生成部503から出力されたクロック信号(fi)をN倍(例えばN>1)に逓倍することで、基準クロック信号(fr)を生成する。SSクロック生成部504は、生成した基準クロック信号を用いて、メモリ505からレーザドライバ122への画像データの出力用の拡散クロック信号を生成する。
具体的には、SSクロック生成部504は、CPU501によって設定される、スペクトラム拡散に関連するパラメータに従って、基準クロック信号を周波数変調することで、基準クロック信号のスペクトラム拡散を行う。スペクトラム拡散に関連するパラメータには、拡散周期(変調周期)及び周波数拡散範囲が含まれる。SSクロック生成部504は、基準クロック信号のスペクトラム拡散を行うことで、基準クロック信号から、スペクトラム拡散されたクロック信号(拡散クロック信号)を生成する。SSクロック生成部504は、生成した拡散クロック信号を、メモリ505へ出力する。
画像データ生成部510は、CPU501からの指示に従って、リーダユニット102または外部装置から入力された画像データに基づいて、レーザ光Lによる感光ドラム131の走査における走査ライン(主走査ライン)ごとの画像データを生成する。即ち、画像データ生成部510は、感光ドラム131上の主走査ラインごとに画像を形成するための画像データ(時系列のデジタル画素信号)を生成する。画像データ生成部510は、生成した画像データをメモリ505に格納する。メモリ505からレーザドライバ122への画像データの出力(転送)は、CPU501による制御下で、拡散クロック信号に同期して行われる。
画像形成処理の実行時には、CPU501は、ポリゴンモータ126へ出力する駆動信号を用いて、ポリゴンモータ126(ポリゴンミラー127)が所定の回転数(回転速度)で回転するよう、ポリゴンモータ126を制御する。ポリゴンモータ126の回転速度が所定の回転速度に達すると、CPU501は、レーザドライバ122へ出力するレーザ制御信号を用いて、半導体レーザ123を発光させるよう、レーザドライバ122を制御する。BDセンサ124は、半導体レーザ123から出力されたレーザ光を受光すると、BD信号を生成してCPU501へ送信する。CPU501は、BD信号の受信タイミングを基準として、当該受信タイミングから一定時間の経過後に画像データをレーザドライバ122へ出力(転送)されるよう、メモリ505からレーザドライバ122への画像データの出力を制御する。
このように、コントローラ500においては、メモリ505への画像データの書き込みまでの処理は、制御クロック生成部502によって生成されるクロック信号に同期して行われる。一方、メモリ505からの画像データの読み出し及びレーザドライバ122への画像データの出力(転送)は、SSクロック生成部504によって生成される拡散クロック信号に同期して行われる。なお、画像データを受信するレーザドライバ122は、SSクロック生成部504によって生成される拡散クロック信号とは異なるクロック信号で動作している。
本実施形態によれば、上述のように、SSクロック生成部504によって拡散クロック信号を生成する際に、拡散クロック信号の周波数の変化に伴う、基準クロック信号に対する時間誤差を低減することが可能である。このため、SSクロック生成部504によって生成される拡散クロック信号に同期してコントローラ500から送信された画像データを受信するレーザドライバ122において、正しく画像データを認識(受信)することが可能である。したがって、拡散クロック信号の使用に起因して、MFP100によって形成される画像の画素位置がずれることがなく、画像形成品質の低下を防止できる。また、マルチカラー(多色)の画像を形成する画像形成装置に本実施形態のSSCG回路200を適用した場合には、拡散クロック信号の使用に起因して色ずれが発生することを防止できる。
200:SSCG回路、201:発振回路、220:周波数拡散制御部、221:逓倍回路、222:第1U/Dカウンタ、223:第2U/Dカウンタ、224:セレクタ、225:拡散パターン制御部、226:LUT、227:第1プログラマブルカウンタ、230:拡散周期制御部、231:分周回路、232:第2プログラマブルカウンタ

Claims (9)

  1. 基準クロック信号を生成する第1クロック生成手段と、
    前記基準クロック信号の周波数変調を行うことで、スペクトラム拡散された拡散クロック信号を生成する際に、前記拡散クロック信号の周波数として、前記基準クロック信号の周波数である基準周波数から増加した周波数と前記基準周波数から減少した周波数とを、前記基準クロック信号のクロックパルスごとに交互に選択することによって、前記基準クロック信号の周波数変調を行う第2クロック生成手段と、
    を備えることを特徴とするクロック生成装置。
  2. 前記基準クロック信号のアップカウント及びダウンカウントを所定の時間間隔で交互に繰り返して第1カウント値を生成する第1カウンタと、
    前記基準クロック信号のアップカウント及びダウンカウントを所定の時間間隔で交互に繰り返して第2カウント値を生成する第2カウンタであって、前記第1カウンタがアップカウントを行っている場合にダウンカウントを行い、前記第1カウンタがダウンカウントを行っている場合にアップカウントを行う、前記第2カウンタと、を更に備え、
    前記第2クロック生成手段は、前記第1カウンタから出力される前記第1カウント値と、前記第2カウンタから出力される前記第2カウント値とを、前記基準クロック信号のクロックパルスごとに交互に選択して得られるカウント値に対応する周波数のクロック信号を、前記拡散クロック信号として生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のクロック生成装置。
  3. 前記第2クロック生成手段は、前記基準周波数に対応する基準カウント値に対して、前記基準クロック信号のクロックパルスごとに、前記第1カウント値と前記第2カウント値とを交互に加算して得られるカウント値に従って、前記拡散クロック信号を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載のクロック生成装置。
  4. 前記第1カウンタ及び前記第2カウンタは、それぞれ、前記周波数変調の変調周期の1/2周期ごとに、前記基準クロック信号のアップカウントとダウンカウントとの間の切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のクロック生成装置。
  5. 前記第1カウンタ及び前記第2カウンタに、前記基準クロック信号のアップカウントとダウンカウントとの間の切り替えを制御する制御信号を出力することによって、前記変調周期を制御する制御手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項4に記載のクロック生成装置。
  6. 前記制御手段は、ハイレベルとローレベルとの間で交互に変化するパルス信号を、前記第1カウンタ及び前記第2カウンタへ出力する第1制御信号及び第2制御信号として生成し、
    前記第1制御信号及び前記第2制御信号の1周期は、前記変調周期と等しく、
    前記第2制御信号は、前記第1制御信号の前記ハイレベルと前記ローレベルとが反転したパルス信号である
    ことを特徴とする請求項5に記載のクロック生成装置。
  7. 前記第1クロック生成手段は、外部から入力される、周波数が一定のクロック信号をN倍に逓倍することによって、前記基準クロック信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のクロック生成装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のクロック生成装置と、
    画像データに応じた光ビームによって感光体上を走査することで、当該感光体に静電潜像を形成する画像形成手段と、
    前記クロック生成装置によって生成された拡散クロック信号に同期して前記画像データを前記画像形成手段へ転送する転送手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 基準クロック信号を生成する第1クロック生成工程と、
    前記基準クロック信号を周波数変調することで、スペクトラム拡散された拡散クロック信号を生成する際に、前記拡散クロック信号の周波数として、前記基準クロック信号の周波数である基準周波数から増加した周波数と前記基準周波数から減少した周波数とを、前記基準クロック信号のクロックパルスごとに交互に選択することによって、前記基準クロック信号の周波数変調を行う第2クロック生成工程と、
    を含むことを特徴とするクロック生成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112269422A (zh) * 2020-10-10 2021-01-26 山东云海国创云计算装备产业创新中心有限公司 一种时钟发生电路以及展频测试系统

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