JP2018014404A - 発光素子、表示装置および電子機器 - Google Patents

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【課題】熱活性化遅延蛍光による発光が可能な発光素子において、耐熱性を向上させる。【解決手段】陽極11と、陰極17と、陽極11と陰極17との間に設けられた発光する機能を有する第1の層13と、陰極17と第1の層13との間に設けられた第2の層14とを備える発光素子において、第2の層は、少なくとも分子内の主たるπ結合が同一平面に存在している第1有機化合物と立体障害がある第2有機化合物とで構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、発光素子、表示装置および電子機器に関する。
エレクトロルミネッセンスを利用した発光素子(有機EL素子)の発光効率を高める研究が盛んに行われている。近年、素子の発光効率を上げる試みとして、燐光発光体を用いて三重項励起状態からの発光を利用する素子が開発されている。一方で、燐光発光体はその殆どがイリジウムなどの希少金属を中心金属とした錯体であり、そのコストや供給の安定性に不安がある。
このため、希少金属を用いることなく、三重項励起状態を発光に変換することが可能な材料として、熱活性化遅延蛍光(Thermally activated delayed fluorescence:TADF)を発現する材料(以下、TADF材料ともいう)の研究が行われている(非特許文献1参照)。TADF材料では、三重項励起状態(T1)から逆項間交差により一重項励起状態(S1)が生成され、一重項励起状態が発光に変換される。
このようなTADF材料を発光層に用いた有機EL素子において、高い三重項励起準位T1を持つホールブロック材料をホールブロック層に用いることで、高い発光効率が得られることが報告されている(非特許文献2参照)。この特徴は、発光層にりん光材料を用いた有機EL素子と基本的に同じである。
Appl.Phys.Let.,98,083302(2011) Nakanotani et al. Sci. Rep., 3, 2127(2013)
しかしながら、非特許文献2に記載されたホールブロック層を備える有機EL素子は、耐熱性が低い。有機EL素子の車載用途への適用を考えた場合、車両等は日照下で高温になるため、高い耐熱性が要求される。また、車載用途以外であっても、有機EL素子が屋外で使用されるような場合には、高い耐熱性が要求される。
本発明は上記点に鑑み、高い三重項励起準位T1を持つホールブロック材料をホールブロック層に用いる発光素子において、耐熱性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、陽極(11)と、陰極(17)と、陽極と陰極との間に設けられた発光する機能を有する第1の層(13)と、陰極と第1の層との間に設けられた第2の層(14)と、を備えている。第2の層は、少なくとも分子内の主たるπ結合が同一平面に存在している第1有機化合物と立体障害がある第2有機化合物とで構成されている。
本発明によれば、平面性が高い第1有機化合物および立体障害がある第2有機化合物を混合して第2の層を構成することになる。この立体障害がある第2有機化合物によって結晶化を阻害することができ、発光素子の耐熱性を向上させることができる。この結果、発光素子を高温環境下で使用したとしても、発光効率等の機能が低下することを抑制できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態に係る有機EL素子の概略断面図である。 第1有機化合物のエネルギー準位等を示す図表である。 第2有機化合物のエネルギー準位等を示す図表である。 発光層、正孔阻止層および電子輸送層のエネルギーバンドを示す図である。 有機EL素子にベーク処理を行った場合の発光効率の変化を示す図である。 有機EL素子にベーク処理を行った場合の発光スペクトルの変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように、有機EL素子1は、ガラス基板10上に陽極11を予め形成したものの上に、正孔注入・輸送層12、発光層13、正孔阻止層14、電子輸送層15、電子注入層16、陰極17の順に積層されている。なお、発光層13が本発明の第1の層に相当し、正孔阻止層14が本発明の第2の層に相当している。
本実施形態では、正孔注入・輸送層12、発光層13は、塗布によって成膜される塗布成膜層として構成されている。また、正孔阻止層14、電子輸送層15、電子注入層16、陰極17は、真空蒸着によって成膜される蒸着成膜層として構成されている。本実施形態では、ガラス基板10の厚みを1mmとし、陽極11の厚みを100nmとし、正孔注入・輸送層12の厚みを40nmとし、発光層13の厚みを30nmとし、正孔阻止層14の厚みを10nmとし、電子輸送層15の厚みを40nmとし、電子注入層16の厚みを1nmとし、陰極17の厚みを100nmとしている。これらの各層10、11、12、13、14、15、16、17の厚みは一例として記載したものであり、これらの数値に限定されるものではない。
透明なガラス基板10の上には、透明導電材料からなる陽極11が形成されている。陽極11は、発光層13に向けて正孔を注入する機能を有する。陽極11としては、仕事関数が高い材料を用いることが好ましく、例えば4eV以上の材料を用いることが好ましい。本実施形態では、ガラス基板10として無アルカリガラスを用いており、陽極11としてインジウム−錫の酸化物であるITOを用いている。
陽極20の上には、ホール注入性材料若しくはホール輸送材料からなる正孔注入・輸送層12が形成されている。本実施形態では、正孔注入・輸送層12として、以下に示すPEDOT:PSSを用いている。
Figure 2018014404
発光層13は、陽極11から注入された正孔および陰極17から注入された電子が再結合することにより励起子が生成した後、発光する層である。本実施形態の発光層13は、ホスト材料にゲスト材料を15%ドープしたものを用いている。
本実施形態では、ホスト材料として以下に示すCBPを用い、ゲスト材料として以下に示す4CzIPNを用いている。4CzIPNは、熱活性化遅延蛍光(TADF)を発現するTADF材料であり、緑色発光を示す。
TADF材料は、一重項励起状態と三重項励起状態のエネルギー差ΔEstが小さい蛍光ドーパント材料である。TADF材料は、ΔEstが小さために、三重項励起状態(T1)から一重項励起状態(S1)への熱エネルギーによる状態遷移(つまり、逆項間交差)を引き起こすことができる。
Figure 2018014404
Figure 2018014404
正孔阻止層14は、発光層13を経由した正孔が陰極17側へ移動するのを防げる機能を有している。正孔阻止層14については、後で詳細に説明する。
電子輸送層15は、陰極17より注入された電子を発光層13に向けて輸送するための層である。本実施形態では、電子輸送層15として、以下に示すBpy−TP2を用いている。
Figure 2018014404
電子注入層16は、陰極17から電子輸送層15へ電子の注入障壁を小さくするための層である。本実施形態では、電子注入層16としてLiF(フッ化リチウム)を用いている。
陰極17は、発光層13に向けて電子を注入する機能を有する。そのような陰極17としては、仕事関数が低い材料を用いることが好ましく、例えば4eV以下の材料を用いることが好ましい。本実施形態では、ボトムエミッション構造を取っており、陰極17としてAl(アルミニウム)を用いている。
次に、正孔阻止層14について説明する。正孔阻止層14は、発光層13と陰極17との間に設けられている。本実施形態では、正孔阻止層14は発光層13に接するように形成されている。
正孔阻止層14は、電子輸送層の機能も有している。つまり、正孔阻止層14は電子を輸送しつつ、正孔が電子輸送層15へ到達することを阻止する役割があり、これにより発光層13中での電子と正孔の再結合確率を向上させることができる。
本実施形態の正孔阻止層14は、複数種類の有機化合物を混合した混合材料である。正孔阻止層14には、第1有機化合物および第2有機化合物が含まれている。第1有機化合物および第2有機化合物は、金属元素を含んでおらず、金属元素以外の元素によって構成されている。本実施形態では、50%の第1有機化合物と50%の第2有機化合物を混合した混合材料を共蒸着することによって、正孔阻止層14を成膜している。
第1有機化合物として、以下に示すT2T、T2T−3tBu、T2T−4tBu、T2T−tert−Phの少なくとも何れかのトリアジン誘導体を例示できる。
Figure 2018014404
Figure 2018014404
Figure 2018014404
Figure 2018014404
図2は、第1有機化合物のΔEst(一重項励起状態と三重項励起状態のエネルギー差)、HOMO準位、LUMO準位、バンドギャップ(HOMO準位とLUMO準位のエネルギー差)、T1準位(三重項励起準位)、S1準位(一重項励起準位)、振動子強度f、分子量を示している。なお、図2に示す数値は、Gausian09 Rev C.でB3LYP/6−31G(d)を用いて求めた計算値である。
第2有機化合物として、以下に示す2CzPN、2CzBN、2CzBN3,6Me、3CzBN、3CzBN3,6Meの少なくとも何れかを例示できる。
Figure 2018014404
Figure 2018014404
Figure 2018014404
Figure 2018014404
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図3は、第2有機化合物のΔEst、HOMO準位、LUMO準位、バンドギャップ、T1準位、振動子強度f、分子量を示している。なお、図3に示す数値は、Gausian09 Rev C.でB3LYP/6−31G(d)を用いて求めた計算値である。
正孔阻止層14は、励起子阻止層としても機能する。励起子阻止層とは、発光層13内で正孔と電子が再結合することにより生じた励起子が電子輸送層15に拡散することを阻止するための層である。本層の挿入により励起子を効率的に発光層13内に閉じ込めることが可能となり、有機EL素子1の発光効率を向上させることができる。
正孔阻止層14を励起子阻止層として機能させるために、第1有機化合物および第2有機化合物のT1準位は、発光層13に含まれる最もT1準位が低い有機化合物のT1準位よりも高くなっている。本実施形態では、発光層13に含まれる有機化合物のうち最もT1準位が低い有機化合物は4CzIPNである。このため、第1有機化合物および第2有機化合物のT1準位は、4CzIPNのT1準位である2.4eVより高くなっている。
有機EL素子1で緑色発光を行う場合には、第1有機化合物および第2有機化合物のT1準位を2.6eV以上とすることが望ましい。つまり、1240/530nm(緑色の波長)=2.3eVであり、発光層13からの励起子の移動を阻害するために、第1有機化合物および第2有機化合物のT1準位を2.6eV以上とすることが望ましい。また、図3で例示した第2有機化合物のうち、T1準位の観点から、第2有機化合物として2CzBNまたは2CzBN3,6Meを用いることが望ましい。
第1有機化合物は、HOMO準位が深いホールブロック材料となっている。一般的に高いT1準位を持つホールブロック材料は、π共役を短くする必要があり、小さい分子もしくはベンゼン環をメタ位でつなぐ構造もしくはその両方により実現される。本実施例における第1有機化合物の場合、小さい分子かつベンゼン環をメタ位でつなぐ構造となっている。第1有機化合物は、HOMO−LUMOの重なりが大きく、ΔEstが大きい材料である。第1有機化合物は、ΔEst≧0.5eVであることが望ましく、ΔEst≧0.6eVであることがより望ましい。
このような構造を備える第1有機化合物は、立体障害がなく、平面性が高い材料となっている。換言すれば、第1有機化合物は、分子内の主たるπ結合が同一平面に存在している。このため、第1有機化合物は、分子同士がパッキングしやすくなり、結晶化しやすくなる。この結果、第1有機化合物のみから正孔阻止層14を構成した場合には、耐熱性が低くなる。また、上記の特性を備える第1有機化合物はガラス転移温度Tgが低くなる場合が多い。本実施形態における第1有機化合物は、ガラス転移温度Tg<100℃である。
第2有機化合物は、立体障害のある材料である。平面性の高い第1有機化合物と立体障害がある第2有機化合物を混合して正孔阻止層14を構成することで、分子同士のパッキングが阻害され、結晶化が阻害される。この結果、有機EL素子1の耐熱性を向上させることができる。
第2有機化合物では、分子内に立体障害を設けるために、分子構造をねじる設計をしている。分子構造をねじることで、HOMO−LUMOが分離され、この結果、第2有機化合物は、ΔEstが小さくなる。第2有機化合物では、ΔEst<0.5eVであることが望ましく、ΔEst≦0.4eVであることがより望ましい。
第2有機化合物は、ΔEstが小さく、かつ、振動子強度f>0となっており、熱活性化遅延蛍光(TADF)を発現するTADF材料である。
また、上記の特性を備える第2有機化合物は、ガラス転移温度Tgが高くなる場合が多い。第2有機化合物のガラス転移温度Tg≧100℃であることが望ましい。
図4は、本実施形態の有機EL素子1の発光層13、正孔阻止層14、電子輸送層15のエネルギーバンドを示している。図4に示すように、本実施形態では、第1有機化合物としてT2Tを用いており、第2有機化合物として2CzBN3,6Meを用いている。T2Tは、ガラス転移温度Tg<70℃であり、2CzBN3,6Meはガラス転移温度Tg=125℃である。
図5は、本実施形態の有機EL素子1をベーク処理した場合において、ベーク処理の前後での発光効率を示している。図5では、発光効率として外部量子効率を示している。図5では、比較例として、T2Tのみからなる正孔阻止層を備える有機EL素子の発光効率を示している。ベーク処理は、90℃で30分間行った。
図5に示すように、比較例では、ベーク処理を行った後はベーク処理を行う前よりも発光効率が87%程度低下している。これに対して、本実施形態では、ベーク処理を行った後はベーク処理を行う前よりも発光効率が20%程度低下している。つまり、本実施形態では、ベーク処理の後においても発光効率の低下が抑えられており、耐熱性が向上していることが示されている。
図6は、本実施形態の有機EL素子1をベーク処理した場合において、ベーク処理の前後での発光スペクトルを示している。図6においても、比較例として、T2Tのみからなる正孔阻止層を備える有機EL素子の発光スペクトルを示している。
図6に示すように、本実施形態および比較例ともに、ベーク処理前は緑色に対応する530nm前後の発光強度が大きくなっている。
比較例では、ベーク処理後はベーク処理前よりも450nm前後(つまり、青色に対応する波長)の発光強度が増大している。これは、比較例ではベーク処理によって正孔阻止層が熱劣化することによりホールブロック性が低下し、発光層からホールが抜けて発光層以外の層で発光しているものと推定できる。
これに対し、本実施形態では、ベーク処理後においてもベーク処理前と発光スペクトルがほとんど変化していない。つまり、本実施形態では、ベーク処理の後においても、正孔阻止層14の熱劣化が抑制されたことによりホールブロック性が維持されており、耐熱性が向上している。
以上説明した本実施形態によれば、平面性が高い第1有機化合物および立体障害がある第2有機化合物を混合して正孔阻止層14を構成することで、第2有機化合物が結晶化を阻害する。この結果、有機EL素子1の耐熱性を向上させることができる。これにより、有機EL素子1を高温環境下で使用したとしても、発光効率等の機能が低下することを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
(1)上記実施形態で示した有機EL素子1は、各種情報を表示する表示装置として好適に用いることができる。また、有機EL素子1からなる表示装置は、電子機器の表示部として好適に用いることができる。
有機EL素子1からなる表示部を備えた電子機器として、車載用オーディオ機器や自動車用計器、カーナビゲーション装置等の車載用ディスプレイを挙げることもできる。さらに、有機EL素子1からなる表示部を備えた電子機器は、車載用機器に限らず、例えば、携帯電話機を含む電話機、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビ、携帯用テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、PDA、携帯用ゲーム機、ページャ、電子手帳、電卓、時計、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器などを挙げることができる。
(2)上記実施形態では、発光層13のゲスト材料としてTADF材料を用いたが、本発明は、正孔阻止層14に高いT1準位を必要とする発光層13を有する発光素子であれば適用可能である。このため、本発明の発光層13に用いることができるゲスト材料はTADF材料に限定されず、例えばIr(ppy)3のようなりん光材料であっても良い。
(3)上記本実施形態では、発光層13のゲスト材料として緑色発光する材料を用いたが、本発明の発光層13に用いることができるゲスト材料は緑色発光する材料に限定されず、例えば2CzPNもしくはFIrpic等のような青色発光する材料や、HAP−3TPAもしくはIr(piq)3等のような赤色発光する材料であっても良い。
(4)上記実施形態では、本発明をボトムエミッション構造を備える発光素子に適用した例について説明したが、本発明はボトムエミッション構造に限定されず、トップエミッション構造などにも適用可能である。トップエミッション構造とする場合には、陰極17として、例えばMgAg(マグネシウム銀)やAgAl(銀アルミニウム)などの合金の半透過膜を用いることができる。
(5)上記実施形態では、第1有機化合物と第2有機化合物を50%ずつ混合してし正孔阻止層14を構成したが、これに限らず、第1有機化合物と第2有機化合物の混合比率は任意に設定することができる。
(6)上記実施形態では、発光層13と正孔阻止層14が接するように構成したが、これに限らず、発光層13と正孔阻止層14の間に薄い膜が存在していてもよい。
(7)上記実施形態では、正孔阻止層14に含まれる第1有機化合物および第2有機化合物のT1準位が、発光層13に含まれる最もT1準位が低い有機化合物のT1準位よりも高くなるように構成した。これに限らず、第1有機化合物および第2有機化合物のT1準位を、発光層13に含まれる最もT1準位が低い有機化合物のT1準位と同じか若しくは若干低くなるようにしてもよい。発光層13に含まれる最もT1準位が低い有機化合物のT1準位と同じ材料としては、例えば発光層13のゲスト材料である4CzIPNを用いることができる。
これにより、発光層13で発生した励起子が正孔阻止層14に移動可能となる。この結果、発光層13で発生した余分な励起子を消費でき、有機EL素子1の寿命を延ばし、耐久性を向上させることができる。
1 有機EL素子
11 陽極
13 発光層(第1の層)
14 正孔阻止層(第2の層)
17 陰極

Claims (13)

  1. 陽極(11)と、
    陰極(17)と、
    前記陽極と前記陰極との間に設けられた発光する機能を有する第1の層(13)と、
    前記陰極と前記第1の層との間に設けられた第2の層(14)と、を備え、
    前記第2の層は、少なくとも分子内の主たるπ結合が同一平面に存在している第1有機化合物と立体障害がある第2有機化合物とで構成されている発光素子。
  2. 前記第1の層は熱活性化遅延蛍光を発現する有機化合物を含んでいる請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記第1有機化合物はΔEst≧0.5eVであり、前記第2有機化合物はΔEst<
    0.5eVである請求項1または2に記載の発光素子。
  4. 前記第1有機化合物はΔEst≧0.6eVであり、前記第2有機化合物はΔEst≦
    0.4eVである請求項3に記載の発光素子。
  5. 前記第1有機化合物と第2有機化合物の三重項励起準位が前記第1の層に含まれる最も三重項励起準位が低い有機化合物の三重項励起準位よりも高くなっている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の発光素子。
  6. 前記第1有機化合物がトリアジン誘導体である請求項1ないし5のいずれか1つに記載の発光素子。
  7. 前記第2有機化合物が金属元素以外の元素によって構成されている請求項1ないし6のいずれか1つに記載の発光素子。
  8. 前記第2有機化合物が熱活性化遅延蛍光を発現する材料である請求項1ないし7のいずれか1つに記載の発光素子。
  9. 前記第2有機化合物のガラス転移温度が100℃以上である請求項1ないし8のいずれか1つに記載の発光素子。
  10. 前記第1有機化合物のガラス転移温度が100℃未満である請求項1ないし9のいずれか1つに記載の発光素子。
  11. 前記第1の層と前記第2の層が接している請求項1ないし10のいずれか1つに記載の発光素子。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の発光素子を備える表示装置。
  13. 請求項12に記載の表示装置を備える電子機器。
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