JP2018013720A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストでカブリ現象を低減可能な画像形成装置を提供すること【解決手段】画像形成装置は、温度係数が負の抵抗層を持つ現像部材と、現像部材に当接し、現像部材の抵抗層の表面に付着するトナーの量を規制する規制部材と、規制部材と現像部材とに電圧を印加する電源とを有している。とりわけ、画像形成装置は、電源により電圧を印加することで規制部材と現像部材とに流れる電流の経路に設けられた抵抗器を有している。ここで、抵抗器の抵抗値は、画像形成装置の動作が保証される温度範囲における上限温度において抵抗層に流れる電流の値が第一の値を超えないように設定された抵抗値である。第一の値はカブリ現象が発生しない上限値である。【選択図】 図4

Description

本発明は画像形成装置における画質に関する発明である。
電子写真方式の画像形成装置における画質の指標としてカブリと呼ばれるものがある。カブリとは、白紙上の画像において本来トナーの載らない「白」であるはずのところに少しトナーが載ってしまい「黒」に見えてしまう現象である。
画像形成装置におけるカブリの発生原理が特許文献1や特許文献2にて説明されている。特許文献1の反転現像法による電子写真方式では、感光体ドラムを負極に帯電し、同じく負極に帯電したトナーを担持させた現像ローラを隣接させ、感光体ドラム上で露光されて電位が上昇した箇所に静電気力でトナーを移動させることによりトナー像を現像する。そのためトナーの帯電量が何らかの原因で低下すると、反発力が低下して本来感光体ドラムに載らないはずの場所にトナーが載ってしまう。トナー帯電量低下の原因は様々ある。例えば、印刷枚数の増加に伴うトナーの劣化によってトナーの帯電性能が低下することや、現像ローラ上のトナーの厚みを規制するブレードとトナーとの摩擦やトナー同士の摩擦により反転トナーが発生してしまうこと等がある。
また、特許文献2に記載されているように現像ローラと前記ブレードの間に電位差をつけている系では、前記現像ローラとブレードの間に流れる電流によってトナーに帯電している電荷が流されてしまうため相対的に反転トナーが多くなることなどが挙げられる。ここで反転トナーとは、逆極性に帯電したトナーのことであり、負極性に帯電したトナーに比べれば量は少ないが、感光体ドラムの露光されていない場所に現像してしまうためカブリの原因となる。
さらに特許文献2によれば、高温高湿環境でカブリは悪化する傾向があり、加えて現像ローラとブレードの電位差(以下、ブレード電圧と記す)が高ければ高いほどさらにカブリが悪化する傾向があることが示されている。従って高温高湿環境ではカブリ悪化を抑制するためブレード電圧は小さくすべきである。
特開2001−337521号公報 特開2015−94895号公報
しかしながら環境によってブレード電圧を変化させるためには、環境を検知する手段と電圧を変化させる手段が必要となる。もし電圧が環境に寄らず一定の差をつけるだけであるならば、現像ローラに印加している電圧(以下、現像バイアスと記す)とブレードとの間をツェナーダイオードで接続するだけで良い。しかし電位差を変化させるためにはスイッチング素子の追加などが必要になり、特に高電圧を扱うため耐圧の高い部品や大掛かりな回路が必要になり、回路基板の必要面積とコストアップが顕著となる。
上記課題を解決するための本発明は、例えば画像形成装置であって、
温度係数が負の抵抗層を持つ現像部材と、
前記現像部材に当接し、前記現像部材の抵抗層の表面に付着するトナーの量を規制する規制部材と、
前記規制部材と前記現像部材とに電圧を印加する電源と、
前記電源により前記電圧を印加することで前記規制部材と前記現像部材とに流れる電流の経路に設けられた抵抗器と、を有し、
前記抵抗器の抵抗値は、前記画像形成装置の動作が保証される温度範囲における上限温度において前記抵抗層に流れる電流の値が第一の値を超えないように設定された抵抗値であり、前記第一の値はカブリ現象が発生しない上限値であることを特徴とする。
本発明によれば簡易な回路である抵抗器を用いて環境に応じて画像形成装置のブレード電圧を変化させることができ、低コストでカブリ現象を低減可能な画像形成装置が提供される。
画像形成装置を示す図 ブレード電流の温度特性を示す図 ブレード電圧を印加する回路を示す図 ブレード電圧を印加する回路を示す図 ブレード電流の温度特性を示す図 ブレード電圧を印加する回路を示す図 ブレード電流の温度特性を示す図
<実施例1>
[画像形成装置の構成]
本発明の第一の実施例として図1(A)にモノクロレーザプリンタの断面図を示す。図1(A)において、101は印刷対象の紙を格納しておく給紙部であり、内部には紙が積載されている。102はレーザスキャナ、103はトナータンクで磁性体トナーが入っている。104は現像ローラ(現像部材)であり、アルミニウム製の芯にゴムとウレタン樹脂をコーティングしたローラである。105は感光ドラム、106は転写ローラ、107は帯電ローラ、108は廃トナータンク、109は定着ローラ、110は加圧ローラ、111は排紙部、112は紙の搬送経路、113はレーザ光路である。なお、114は現像ローラ104上に付着するトナー量を規制するブレードであり、これは鉄をベースとして表面にウレタン樹脂をコーティングしたものである。
[画像形成装置の動作説明]
続いて画像形成装置の動作説明を行う。まず印刷ジョブを受信すると各ローラとレーザスキャナ102が動作を開始する。帯電ローラ107は回路基板からの給電を受け負の高電圧を発生させ、感光ドラム105の表面を帯電させる。パソコン等から画像信号が送られてくるとそれに伴いレーザスキャナ102がレーザ113を画素に応じて点滅させながら感光ドラム105表面を長手方向に走査する。感光ドラム105はレーザの当たった部分の電荷が消滅し、潜像が形成される。現像ローラ104は負の高圧が供給されていると同時に、中には磁石が入っており、トナータンク103内の磁性体トナーを磁力によって引き寄せ、静電気力によって潜像に応じてトナーを感光ドラム105に移動させる。また、ブレード114には現像ローラ104に対して−300Vの電位差をつけられており、ブレード本体による物理的な規制と共に静電気力によっても現像ローラ104上のトナーは一様にコーティングされる。
一方、給紙部101から給紙された紙は経路112を通り、転写ローラ106と感光ドラム105の間に挟まる。この時に転写ローラ106には正の高圧が加えられており、感光ドラム上のトナーが転写ローラ106に引かれる形で紙に転写される。そしてトナーが乗った紙は排紙部111に向かって移動し、定着ローラ109と加圧ローラ110に挟まれる。ここでは定着ローラ109によって数百度に加熱されると同時に加圧ローラ110によって圧迫され、静電気力によってのみ紙に載っていたトナーが定着される。そして排紙部111に排出され、積載されていく。一方、感光ドラム105の表面には紙への転写が行われた後も若干トナーが残る。理想的には全てのトナーが紙へ転写されるべきであるが、実際にはトナーの持つ電荷量が一様ではないことから転写後も感光ドラム105上に残るトナーがある。廃トナータンク108はその残ってしまったトナーを感光ドラム105に接触させたブレードによって剥ぎ取り回収する場所である。それによって感光ドラム105上からはトナーがなくなり、再度帯電ローラ107によって帯電され、レーザスキャナ102によって次の潜像が描かれることになる。以上の動作を繰り返しながら画像を形成する。なお、画像形成装置はレーザプリンタだけでなく、複写機、複合機またはファクシミリであっても良い。
[現像・ブレード間の回路の説明]
続いて図1(A)のプリンタの現像ローラ104周辺に関する回路の説明を図1(B)にて行う。図1(A)と同じ物には同じ記号を記している。なお、以下で説明する電圧や電流、抵抗値、容量などの値は説明の便宜上の一例にすぎない。図1(B)において、115は現像及びブレードバイアスを生成している負電圧のスイッチング電源回路であり、図中の現像バイアスの電圧を一定にするようにフィードバック制御している。116は帯電バイアスを生成している負電圧の電源回路であり、帯電ローラ107の電圧が一定になるようにフィードバック制御している。ZD1・ZD2・ZD3は100Vツェナーダイオード(定電圧素子)、R1・R2は抵抗である。帯電ローラ107には−1500Vの電圧が印加されている。感光ドラム105の表面電位はパッシェンの法則によって500V程度電圧降下し、約−1000Vになる。一方、現像ローラ104には現像バイアスが印加されており、出力電圧は任意に設定可能であるが、本実施例では−300Vに設定した場合を示している。また、ブレードバイアスはツェナーによって現像バイアスと接続されているため、常に現像バイアスに対し−300Vの電位差を持って従動する。従って対GNDのブレードバイアスは−600Vである。ブレードバイアスが加わるブレード114は現像ローラ104と接触しており、現像バイアスの加わる芯の部分141と表面までの間の非金属層(抵抗層)142があり、ブレードバイアスと現像バイアスは短絡することなく、抵抗層で電圧を維持する。なお、抵抗層を以降は現像ローラ抵抗層142、そしてそこに加わる電圧(=ブレード114と現像ローラ104の芯との電位差)を以降はブレード電圧と記す。
[課題の説明]
しかしながらこの構成であると問題が生じる。現像ローラ抵抗層142の抵抗値は温度特性を持ち、高温環境になると抵抗値が低下する。具体的には現像ローラ抵抗層142は15℃環境では37MΩ〜80MΩであるが、32.5℃環境では16MΩ〜25MΩまで低下する。抵抗値が範囲を持つのはローラを量産した時のばらつきを表しており、その範囲が広い理由は現像ローラが抵抗素子として作られたものではなく、物性値による意図しない抵抗変化であるためである。また、現像ローラ抵抗層142を通り、ブレードバイアスへ流れる電流(以降、ブレード電流と記す)はカブリに大きな影響を持ち、実験から15℃環境にて2uA以下及び32.5℃環境にて15uA以上流れるとカブリが発生し始めることが分かっている。これは、ブレード電流が少なすぎるとトナーへの負電荷の付与量が足りず、反発力が低下するためカブリの原因となる。逆に、ブレード電流が多すぎると今度は現像ローラ上の負の電荷が流出してしまい、相対的に正の電荷が多くなってしまいカブリが発生していると考えられる。従って本実施例の様にブレード電圧が300Vの場合、環境が15℃と32.5℃では電流値にして3.75uA〜8.11uAの範囲から12.0uA〜18.8uAの範囲まで増加することになる。これにより、図2に示すように15℃環境ではカブリの発生を防ぐことができるが、32.5℃環境ではブレード電流が多すぎてカブリが発生してしまう。現像ローラ抵抗層の温度特性は変えられないという前提でこの課題を解決するためには、環境に応じてブレード電圧を変化させるしかない。
[従来の方法]
本発明を説明する前にまず最も単純な手法を説明する。図3にその方法を2種類紹介する。図3(A)は図1(B)の定電圧回路117に含まれるツェナーダイオードの一つに並列にスイッチを追加したものである。このスイッチは概念上のものであり、実態は半導体素子やメカニカルスイッチなど、制御機能のあるものであれば何でも良い。このように直列接続されているツェナーダイオードをバイパスする経路を作ることによりブレード電圧は300Vから200Vへと減少させることができる。しかし追加されるスイッチは100V以上の耐圧を持つスイッチであり、GNDから浮いた状態で動作させることを考えると、フォトモスリレーやメカニカルリレーなどが考えられるが、どちらも大量生産される製品に搭載するには高価である。また、図3(B)のようにそもそもブレードバイアスを現像バイアスに従動させず、独立した電源とする方法もある。この方法のであればブレード電圧を無段階にとれるので自由度が高いが、電源回路が丸ごと一つ増えるので回路面積とコストに対するインパクトが大きい。
[実施例1]
そこで本発明は図4のようにブレード電流経路に抵抗器R3を設け、その抵抗値r3を下記の2つの条件で決まる範囲に設定することを提案する。
条件1:Vb÷{r3+ra}<15uA
条件2:Vb÷{r3+rb}>2uA
ここでVbはブレード電圧である。raは32.5℃の環境での現像ローラ抵抗層142の抵抗値のばらつき範囲における下限値であり、rbは15℃の環境での現像ローラ抵抗層142の抵抗値のばらつき範囲における上限値である。条件1において左辺はカブリ現象の発生しないブレード電流の上限値を示している。条件2において左辺はカブリ現象の発生しないブレード電流の下限値を示している。条件1、2を満たすような抵抗値r3を有する抵抗器R3を採用することで、特別な切替手段を持たなくとも15℃と32.5℃の両方の環境においてカブリを発生させない範囲にブレード電流を設定することが可能となる。抵抗値r3が大きすぎると条件2を満足することができなくなり、抵抗値r3小さすぎると条件1を満足することができなくなる。そのため抵抗値r3の目安としては、32.5℃の環境での現像ローラ抵抗層142の抵抗値のばらつき範囲における下限値に近い値が良い。
近い値であれば、現像ローラ抵抗層142が変化してもブレード電流に対する影響を少なくできると共に、15℃環境では現像ローラ内抵抗に比べて十分小さい値であることから15℃環境におけるブレード電流の低下を最小限に抑えられる。具体例として図4の抵抗401を10MΩとすると、ブレード電流は図5のように変化する。
さらにこの抵抗はμA単位のブレード電流変化を抑制するための抵抗であるため必然的に抵抗値r3もMΩ単位の高抵抗になり、不慮のブレードバイアスの地絡時における保護抵抗としても機能する。特に、IEC60950には安全上の配慮から2kΩの抵抗を高圧部とGNDの間に接続した時に流れる電流が2mA以下になることと規定されている。本実施例のように401が10MΩの場合、ブレードバイアスのGNDに対する電圧は絶対値で600Vなので、流れる電流は60uAとなり、2mAに対して十分余裕があることが分かる。
なお、今回は15℃と32.5℃を例として使用したが、製品として画質を満足すべき環境条件の内、最も低い温度がX℃、最も高い温度がY℃である場合は、上記説明の15℃をX℃、32.5℃をY℃と読みかえればよい。
また、抵抗器として絶対値の高い抵抗値の素子を用いたため、回路の出力短絡時の過電流保護やリップルの平滑にも寄与する。
<実施例2>
実施例2の説明図を図6に示す。図6は図4に対して抵抗器R3をR4に置き換え、そしてコンデンサC1を並列に加えたものである。図1と同じ物は同じ記号を記す。
実施例2はわずかな変更で15℃環境と32.5℃環境におけるブレード電流の違いをできるだけ少なくする方法を紹介する。まず、この課題の原因は現像ローラ抵抗層142の抵抗値が温度上昇に伴い低下するという、負の温度係数を持っていることにある。従って実施例1において使用する抵抗器R3に、正の温度係数を持つ抵抗器を使用すればブレード電流の変化幅を抑えることができる。抵抗の温度係数はTCR(Temperature Coefficient of Resistance)と呼ばれ、通常は小さい方が良いとされるが、正温度係数抵抗器等の名称でTCRを正の高い値にしたことを特徴とする抵抗器も存在する。極端な例では、PTCサーミスタでも良い。そこで図4における抵抗器R3の代わりにTCRの高い抵抗器R4を置く。
さらにセラミックコンデンサの容量変化も利用する。図6におけるC1の役割はブレード電流の交流成分を透過させることにある。電源115はスイッチング電源であり、直流電源とはいえある程度のスイッチングリップルが存在する。C1は容量が大きいほどそのリップル電流を透過させ、ブレード電流の平均値を押し上げる。逆に容量が小さいと直流分のみに近づくためブレード電流の平均値は低下する。
セラミックコンデンサも温度特性があり、温度と容量変化の関係が数パターンに分かれている。それぞれB特やF特などの名前が付いており、本実施例では温度上昇に従い容量が大きく減少するF特が適している。また、セラミックコンデンサにはDCバイアス特性により印加する電圧(R4の両端に発生する電圧)に従って容量が大きく低下する特性もある。温度特性もDCバイアス特性も抵抗のTCRと同じく通常は変化しないほうが良いとされるが、本実施例ではその変化を逆手にとって温度上昇に伴い容量を大きく低下させることでブレード電流を少なくする。
具体的な数値を当てはめて例示する。R4の抵抗値r4を25℃で10MΩ、かつTCR4500ppm/K、C1を容量100pF、温度特性とDCバイアス特性により環境温度15℃から32.5℃への変化で容量が70%低下するとする。その他の条件は実施例1と同じとする。結果を図7に示す。図7からわかるように、15℃における抵抗範囲と32.5℃における抵抗範囲の距離が若干近くなっており、その差が小さくなっていることが分かる。このように温度が25℃より高い温度領域で容量が減少する温度特性を持つコンデンサが採用されてもよい。
なお、抵抗器R3、R4の抵抗値は、たとえば、画像形成装置100の動作が保証される温度範囲の上限温度における抵抗層142の抵抗値の公差の下限値(例:16MΩ)に対して±50%以内の抵抗値であってもよい。抵抗器R3、R4の抵抗値をこのような値に設定することで、抵抗層142の抵抗値が変化してもブレード電流に与える影響が小さくなる。
<まとめ>
実施例1、2において説明したように現像ローラ104は温度係数が負の抵抗層142を持つ現像部材の一例である。現像ブレード114は現像ローラ104に当接し、現像ローラ104の抵抗層142の表面に付着するトナーの量を規制する規制部材の一例である。電源回路151は、現像ブレード114と現像ローラ104とに電圧を印加する電源の一例である。抵抗器R3、R4は電源回路151により電圧を印加することで現像ブレード114と現像ローラ104とに流れるブレード電流の経路に設けられた抵抗器の一例である。実施例1で説明したように、抵抗器R3の抵抗値r3は、所定の条件を満たすように設定され得る。図3に示したような上限温度(例:32.5℃)において抵抗層142に流れる電流の値がカブリ現象の発生しない上限値である第一の値を超えてしまうケースでは上述した条件1を満たすことが必要となる。つまり、条件1が示すように、この温度範囲における上限温度において抵抗層142に流れる電流の値が第一の値(例:15uA)を超えないように抵抗器R3の抵抗値r3が設定される。このように抵抗器R3、R4を採用することで環境に応じてブレード電流が制御されるため、低コストでカブリ現象を低減可能な画像形成装置が提供される。一方で、上記の温度範囲の下限温度(例:15℃)において抵抗層142に流れる電流の値が第二の値(例:2uA)未満になってしまうとカブリ現象が発生してしまう。このようなケースでは、条件2を満たすことが必要となる。条件2が示すように、画像形成装置100の動作が保証される温度範囲における下限温度において抵抗層142に流れる電流の値がカブリ現象の発生しない下限値である第二の値(例:2uA)を超えるように抵抗器R3の抵抗値r3が設定される。なお、抵抗層142に流れる電流の値が第二の値を超え、かつ、第一の値を超えないように抵抗器R3の抵抗値r3が設定されれば、画像形成装置100の動作が保証されるすべての温度範囲においてカブリ現象が低減される。
図4、図6に示したように、抵抗層142と抵抗器R3、R4とは直列に接続されている。そのため、環境温度の変動に応じた抵抗層142の抵抗値の変化を、抵抗器R3、R4によって補償することが可能となる。
抵抗器R3、R4と抵抗層142に対して並列に接続され、現像ブレード114と現像ローラ104とに印加される電圧を一定の電圧に制限する定電圧回路117がさらに設けられてもよい。とりわけ、定電圧回路117は、複数の定電圧素子(ツェナーダイオードZD1、ZD2、ZD3)を直列に接続することで構成されてもよい。このような安価な素子を採用することで、簡易かつ安価にブレード電圧を一定に維持することが可能となる。
実施例2において説明したように、抵抗器R4の温度係数は正の温度係数であってもよい。抵抗層142が負の温度係数を有しているため、正の温度係数を持つ抵抗器R4を採用することで、抵抗層142における抵抗値の減少を、抵抗器R4の抵抗値の増加によって補償することが可能となる。つまり、環境温度が上昇すると抵抗器R4の抵抗値が増加することで、抵抗層142の抵抗値の低下を補償することが可能となる。これにより、環境温度が変化してもブレード電流の変化が抑制される。抵抗器R4はサーミスタであってもよい。これにより、安価に、ブレード電流の変化を抑制しつつ、カブリ現象を低減することが可能となる。
実施例2において説明したように、抵抗器R4に並列に接続されるコンデンサC1が追加されてもよい。コンデンサC1によって、電源回路151から供給される直流成分に重畳された交流成分も通過可能となるため、ブレード電流が増加する。ここで、コンデンサC1の容量が増加するとブレード電流が増加するが、コンデンサC1の容量が減少するとブレード電流が減少する。特に、温度が上昇すると発生しうるカブリ現象を低減するには、温度が上昇すると容量が減少する特性を有したコンデンサC1は有効である。たとえば、コンデンサC1は、コンデンサC1の温度が25℃より高い温度領域で容量が減少する温度特性を持つコンデンサであってもよい。つまり、コンデンサC1は、F特性を有するセラミックコンデンサであってもよい。また、温度が低下すると発生しうるカブリ現象を低減するには、温度が低下すると容量が増加する特性を有したコンデンサC1は有効である。このようなコンデンサC1は、環境温度が変動してもブレード電流の変化を小さくするのに役立つ。
抵抗器R3、R4の抵抗値は、たとえば、画像形成装置100の動作が保証される温度範囲の上限温度における抵抗層142の抵抗値の公差の下限値(例:16MΩ)に対して±50%以内の抵抗値であってもよい。抵抗器R3、R4の抵抗値をこのような値に設定することで、抵抗層142の抵抗値が変化してもブレード電流に与える影響が小さくなる。
104…現像ローラ、114…ブレード、115…電源、R3、R4…抵抗器、100…画像形成装置

Claims (15)

  1. 画像形成装置であって、
    温度係数が負の抵抗層を持つ現像部材と、
    前記現像部材に当接し、前記現像部材の抵抗層の表面に付着するトナーの量を規制する規制部材と、
    前記規制部材と前記現像部材とに電圧を印加する電源と、
    前記電源により前記電圧を印加することで前記規制部材と前記現像部材とに流れる電流の経路に設けられた抵抗器と、を有し、
    前記抵抗器の抵抗値は、前記画像形成装置の動作が保証される温度範囲における上限温度において前記抵抗層に流れる電流の値が第一の値を超えないように設定された抵抗値であり、前記第一の値はカブリ現象が発生しない上限値であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記抵抗器の抵抗値は、さらに、前記画像形成装置の動作が保証される前記温度範囲における下限温度において前記抵抗層に流れる電流の値が第二の値を超えるように設定された抵抗値であり、前記第二の値は前記第一の値より小さくかつカブリ現象が発生しない下限値であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記抵抗層と前記抵抗器とは直列に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記抵抗器と前記抵抗層に対して並列に接続され、前記規制部材と前記現像部材とに印加される前記電圧を一定の電圧に制限する定電圧回路をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記定電圧回路は、複数の定電圧素子を直列に接続することで構成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の定電圧素子はそれぞれツェナーダイオードであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記抵抗器の温度係数は正の温度係数であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記抵抗器はPTCサーミスタであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記抵抗器に並列に接続されたコンデンサをさらに有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記コンデンサは、当該コンデンサの温度が25℃より高い温度領域で容量が減少する温度特性を持つコンデンサであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記コンデンサは、F特性を有するセラミックコンデンサであることを特徴とする請求項9または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記抵抗器の抵抗値は、前記上限温度における前記抵抗層の抵抗値の公差の下限値に対して±50%以内の抵抗値であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 画像形成装置であって、
    温度係数が負の抵抗層を持つ現像部材と、
    前記現像部材に当接し、前記現像部材の抵抗層の表面に付着するトナーの量を規制する規制部材と、
    前記規制部材と前記現像部材とに電圧を印加する電源と、
    前記電源により前記電圧を印加することで前記規制部材と前記現像部材とに流れる電流の経路に設けられた抵抗器と、を有し、
    前記抵抗器の抵抗値は、前記画像形成装置の動作が保証される温度範囲における上限温度における前記抵抗層の抵抗値の公差の下限値に対して±50%以内の抵抗値であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 温度係数が負の抵抗層を持つ現像部材と、
    前記現像部材に当接し、前記現像部材の抵抗層の表面に付着するトナーの量を規制する規制部材と、
    前記規制部材と前記現像部材とに電圧を印加する電源と、
    前記電源により前記電圧を印加することで前記規制部材と前記現像部材とに流れる電流の経路に設けられ、正の温度係数を持つ抵抗器と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 温度が上昇すると抵抗値が低下する抵抗層を持つ現像部材と、
    前記現像部材に当接し、前記現像部材の抵抗層の表面に付着するトナーの量を規制する規制部材と、
    前記規制部材と前記現像部材とに電圧を印加する電源と、
    前記電源により前記電圧を印加することで前記規制部材と前記現像部材とに流れる電流の経路に設けられ、温度が上昇すると抵抗値が増加することで前記抵抗層の抵抗値の低下を補償する抵抗器と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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