JP2018012469A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018012469A
JP2018012469A JP2016144609A JP2016144609A JP2018012469A JP 2018012469 A JP2018012469 A JP 2018012469A JP 2016144609 A JP2016144609 A JP 2016144609A JP 2016144609 A JP2016144609 A JP 2016144609A JP 2018012469 A JP2018012469 A JP 2018012469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
vehicle
arrangement
members
interposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016144609A
Other languages
English (en)
Inventor
淳 間庭
Jun Maniwa
淳 間庭
雄佑 冨田
Yusuke Tomita
雄佑 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2016144609A priority Critical patent/JP2018012469A/ja
Publication of JP2018012469A publication Critical patent/JP2018012469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】互いに並置された2つの車両シートを利用したシートアレンジを簡便に行うことができる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】車両用シート装置1は、互いに並置された2つの車両シート10,10と、4つの介装部材13と、を備え、各車両シート10の第2シート部材12が起立位置に設定され且つ4つの介装部材13の全部が使用位置に設定されることによって第1シート部材11が着座部をなし第2シート部材12が第1シート部材11のための背もたれ部をなす第1のシートアレンジA1が形成され、各車両シート10の第2シート部材12が水平位置に設定され且つ4つの介装部材13の全部が待避位置に設定されることによって第1シート部材11及び第2シート部材12がともに着座部をなし対向空間Sがこの着座部に着座する乗員の足元空間となる第2のシートアレンジが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シート装置に関する。
従来より、ミニバン、ワンボックス等の自動車の設計に際しては、利便性向上に対するニーズに応じて車室内スペースを多様な形態で使用できるようにしたシート配置技術が数多く採用されている。この種のシート配置技術の一例として、下記の特許文献1に車両用シート装置が開示されている。
特許文献1に開示のこの車両用シート装置は、いずれも車室の側壁に沿って前後方向に延在し、空間を隔てて互いに並置された一対の車両シートを備えている。一対の車両シートのうち一方の車両シートは、水平面内で回転移動可能に構成されている。本構成によれば、2種類のシートアレンジが可能になる。第1のシートアレンジは、一方の車両シートを他方の車両シートに対向配置し、左右2名ずつの乗員が互いに対向した状態で乗車できるようにした対面シートアレンジである。また、第2のシートアレンジは、一方の車両シートを水平面内でほぼ90°回転移動させ、平面形状がL字状となるように一方の車両シートを他方の車両シートに連接させることによって、一方の車両シートに2名の乗員が前向きで乗車できるようにした前向きシートアレンジである。
特開平7−2003号公報
上記の車両用シート装置によれば、一対の車両シートのうちの一方を水平面内で回転させることによって、第1のシートアレンジと第2のシートアレンジとの間での変更が可能になる。しかしながら、この車両用シート装置の場合、シートアレンジを変更する際に車両シート全体を水平面内で回転させるための大掛かりな機構が必要になり、またシートアレンジの変更に手間がかかる。また、車両シートの水平面内での回転のために回転スペースを確保する必要がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、互いに並置された2つの車両シートを利用したシートアレンジを簡便に行うことができる車両用シート装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
互いに並置された2つの車両シートと、
上記2つの車両シートの間の対向空間に介装された使用位置と上記対向空間から外れた待避位置とに設定可能に構成された介装部材と、
を備え、
上記2つの車両シートはいずれも、シートクッションとしての第1シート部材と、上記第1シート部材に起立位置と水平位置との間で回動可能に連結されたシートバックとしての第2シート部材と、を備え、
上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が上記起立位置に設定され且つ上記介装部材が上記使用位置に設定されることによって、上記第1シート部材が着座部をなし上記第2シート部材が上記第1シート部材のための背もたれ部をなす第1のシートアレンジが形成され、上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が上記水平位置に設定され且つ上記介装部材が上記待避位置に設定されることによって、上記第1シート部材及び上記第2シート部材がともに着座部をなし上記対向空間がこの着座部に着座する乗員の足元空間となる第2のシートアレンジが形成される、車両用シート装置にある。
上記の車両用シート装置によれば、互いに並置された2つの車両シートを利用して少なくとも2つのシートアレンジを形成させることが可能になる。このとき、シートアレンジに際して各車両シートを全体的に回転させる等の大掛かりな操作を要しない。即ち、各車両シートの第2シート部材を起立位置に設定し且つ介装部材を使用位置に設定する簡単な操作によって第1のシートアレンジが形成される。この第1のシートアレンジが形成されたとき、各車両シートに乗員が前向きで乗車できる。また、各車両シートの第2シート部材を水平位置に設定し且つ介装部材を待避位置に設定する簡単な操作によって第2のシートアレンジが形成される。この第2のシートアレンジが形成されたとき、各車両シートに乗員が横向きで且つ一方の車両シートの乗員と他方の車両シートの乗員とが互いに対向した状態で乗車できる。
以上のごとく、上記の態様によれば、車両用シート装置において、互いに並置された2つの車両シートを利用したシートアレンジを簡便に行うことが可能になる。
実施形態1の車両用シート装置の斜視図であって、第1のシートアレンジが形成された状態を示す図。 図1の車両用シート装置を前から視た図であって、車両シートの第1シート部材に連結された介装部材の動作を説明するための図。 図1の車両用シート装置を上から視た図であって、車両シートの第2シート部材に連結された介装部材の動作を説明するための図。 介装部材が使用位置においてロック機構によってロックされた状態を示す図。 介装部材が使用位置と待避位置との間に中間位置にあるときの状態を示す図。 介装部材が待避位置においてロック機構によってロックされた状態を示す図。 図1の車両用シート装置の斜視図であって、第2のシートアレンジが形成された状態を示す図。 図7の車両用シート装置を上から視た図。 図1の車両用シート装置の斜視図であって、第3のシートアレンジが形成された状態を示す図。 図9の車両用シート装置を上から視た図。 図2において車両シートが格納された様子を示す図。 二段ヒンジ機構を有する車両シートにおいて、第3のシートアレンジが形成された状態を示す側面図。 二段ヒンジ機構を有する車両シートにおいて、第2シート部材が前方に倒された状態を示す側面図。 実施形態2の車両用シート装置を前から視た図であって、第1のシートアレンジが形成された状態を示す図。 図14の車両用シート装置を上から視た図であって、第2のシートアレンジが形成された状態を示す図。 図14中の第1の介装部材を待避位置へ移動させるための第1段階を示す側面図。 図14中の第2の介装部材を待避位置へ移動させるための第1段階を示す側面図。 図14の車両用シート装置を上から視た図であって、第1及び第2の介装部材をそれぞれ待避位置へ移動させるための第2段階を示す図。 実施形態3の車両用シート装置を前から視た図であって、第1のシートアレンジが形成された状態を示す図。 図19の車両用シート装置を上から視た図であって、第2のシートアレンジが形成された状態を示す図。 実施形態4の車両用シート装置を前から視た図であって、第1のシートアレンジが形成された状態を示す図。 図21の車両用シート装置を上から視た図であって、第2のシートアレンジが形成された状態を示す図。
上記の車両用シート装置において、上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が上記水平位置に設定され且つ上記介装部材が上記使用位置に設定されることによって、上記第1シート部材と上記第2シート部材と上記介装部材とが協働して水平面に沿って延在するシート面をなす第3のシートアレンジが形成されるのが好ましい。
この場合、各車両シートの第2シート部材を水平位置に設定し且つ介装部材を使用位置に設定する簡単な操作によって第3のシートアレンジを形成することができる。この第3のシートアレンジが形成されたとき、2つの車両シート及び介装部材のそれぞれの外表面を使用して1つの大きなシート面を形成することができる。
また、上記の車両用シート装置において、上記介装部材は、上記2つの車両シートのうちの少なくとも一方において上記第1シート部材及び上記第2シート部材の少なくとも一方のシート部材に連結部を介して連結されており、上記連結部を中心として上記使用位置と上記待避位置との間で回動可能に構成されているのが好ましい。本構成によれば、介装部材は第1シート部材或いは第2シート部材に可動部材として取付けられており、第1シート部材或いは第2シート部材に支持された状態で位置の設定がなされる。このため、介装部材の位置の設定を容易に行うことができる。
上記の車両用シート装置において、上記介装部材は、上記第1シート部材及び上記第2シート部材のそれぞれに設けられており、上記第1のシートアレンジが形成されたとき、上記第1シート部材に設けられている上記介装部材がシートクッションとなり、上記第2シート部材に設けられている上記介装部材がシートバックとなるセンターシートが形成されるのが好ましい。本構成によれば、第1のシートアレンジの際に介装部材を2つの車両シートの間のセンターシートに使用できる。
上記の車両用シート装置において、上記第2のシートアレンジが形成されたとき、上記着座部である上記第1シート部材のシート背面側に配置される第1背もたれ部と、上記着座部である上記第2シート部材のシート背面側に配置される第2背もたれ部と、を備え、上記第1背もたれ部及び上記第2背もたれ部はいずれも車室内の側壁によって構成されているのが好ましい。本構成によれば、第2のシートアレンジの際に側壁の一部を第1シート部材及び第2シート部材に必要な背もたれ部として利用できる。従って、第2のシートアレンジに専用の背もたれ部を設ける必要がなく、装置の部品点数を少なく抑えることができる。
以下、車両用シート装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本実施形態の説明のための図面において、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示し、車両左方を矢印Lで示し、車両右方を矢印Rで示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1の車両用シート装置1は、車両の後部車室Aに設けられるものである。この車両用シート装置1は、車幅方向について互いに並置された2つの車両シート10,10と、4つの介装部材13と、を備えている。後部車室Aは、左右の側壁2とフロア3と天井(図示省略)とによって区画された空間部として構成されている。
2つの車両シート10,10は、同形状の車両シートであり、いずれも、シートクッションとしての第1シート部材11と、シートバックとしての第2シート部材12と、を備えている。第2シート部材12は、乗員の頭部に相当する位置にヘッドレスト12aを備えている。第2シート部材12は、車幅方向に延びる回動軸部10aを介して第1シート部材11に起立位置(図1に示される起立位置Q1)と水平位置(図7及び図8に示される水平位置Q2)との間で回動可能に連結されている。
第2シート部材12の起立位置は、垂直面に沿った位置であり、乗員の着座時にこの第2シート部材12を背もたれとして使用する位置である。第2シート部材12が起立位置にあるとき、第1シート部材11と第2シート部材12とのなす角度は90°〜180°までの範囲内にある。
第2シート部材12の水平位置は、水平方向に沿った位置であり、この第2シート部材12が第1シート部材11との協働によって水平な平坦面を形成する位置である。第2シート部材12が水平位置にあるとき、第1シート部材11と第2シート部材12とのなす角度は概ね180°に設定される。
各車両シート10は、第1シート部材11に対する第2シート部材12のリクライニング角度を調整するための調整機構30を備えている。この調整機構30によれば、乗員が操作レバー31を手動で操作しつつ第2シート部材12を後方へ押し倒すことによって、クライニング角度が大きくなるように調整される。一方で、乗員が操作レバー31を手動で操作しつつ第2シート部材12を前方へ起立させることによって、クライニング角度が小さくなるように調整される。
なお、この調整機構30に代えて、第2シート部材12を駆動する電動アクチュエータを用い、この電動アクチュエータの制御によってクライニング角度が調整されてもよい。
各車両シート10は、支持機構40を介して近い方の側壁2に取付けられている。即ち、左側の車両シート10が支持機構40を介して左側の側壁2に取付けられ、且つ右側の車両シート10が支持機構40を介して右側の側壁2に取付けられている。詳細については後述するが、この支持機構40は、回動軸部41を中心にして車両シート10を通常位置とシート格納位置との間で回動可能に支持する機能を有する。
4つの介装部材13はいずれも、2つの車両シート10,10の間の対向空間Sに介装された使用位置(図2及び図3に示される使用位置P1)と、この対向空間Sから外れた待避位置(図2及び図3に示される待避位置P2)とに設定可能に構成されている。各介装部材13は、その車幅方向の寸法が第1シート部材11の車幅方向の寸法を下回るように構成されている。
介装部材13の使用位置は、この介装部材13が対向空間Sを埋める位置であり、第1シート部材11或いは第2シート部材12の延在面に沿って配置される位置である。介装部材13が使用位置にあるとき、第1シート部材11或いは第2シート部材12との協働によって水平な平坦面が形成される。介装部材13は、使用位置において乗員のための着座可能領域の一部として使用される。
介装部材13の待避位置は、この介装部材13が対向空間Sを形成するべく使用位置から折り畳まれた折り畳み位置である。介装部材13が待避位置にあるとき、その延在面は介装部材13が使用位置にあるときの延在面と直交する。このため、介装部材13は、待避位置において乗員のための着座可能領域として使用されない。
4つの介装部材13は、第1の介装部材13aと、第2の介装部材13bと、第3の介装部材13cと、第4の介装部材13dと、に分類される。以下の説明では、単に、介装部材13a,13b,13c,13dともいう。
介装部材13aは、連結部21を介して左側の車両シート10の第1シート部材11に連結されている。連結部21は、介装部材13aを回動可能に支持する。このため、介装部材13aは、連結部21の車両前後方向の軸線を中心として使用位置と待避位置との間で回動可能に構成されている。
介装部材13bは、連結部22を介して右側の車両シート10の第1シート部材11に連結されている。連結部22は、介装部材13bを回動可能に支持する。このため、介装部材13bは、連結部22の車両前後方向の軸線を中心として使用位置と待避位置との間で回動可能に構成されている。
介装部材13cは、連結部23を介して左側の車両シート10の第2シート部材12に連結されている。連結部23は、介装部材13cを回動可能に支持する。このため、介装部材13cは、連結部23の車両上下方向の軸線を中心として使用位置と待避位置との間で回動可能に構成されている。
介装部材13dは、連結部24を介して右側の車両シート10の第2シート部材12に連結されている。連結部24は、介装部材13dを回動可能に支持する。このため、介装部材13dは、連結部24の車両上下方向の軸線を中心として使用位置と待避位置との間で回動可能に構成されている。
介装部材13a及び介装部材13cはいずれも、左側の車両シート10に連結されている。従って、これら介装部材13a及び介装部材13cを左側の車両シート10の構成要素ということもできる。この場合、介装部材13a及び介装部材13cは、左側の車両シート10の各部位のうち右側の車両シート10の側面に対向する対向部となる。
介装部材13b及び介装部材13dはいずれも、右側の車両シート10に連結されている。従って、これら介装部材13b及び介装部材13dを右側の車両シート10の構成要素ということもできる。この場合、介装部材13b及び介装部材13dは、右側の車両シート10の各部位のうち左側の車両シート10の側面に対向する対向部となる。
2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも起立位置に設定され、且つ4つの介装部材13の全部が使用位置に設定された状態では、2つの車両シート10,10の間にセンターシート14が形成される。このとき、介装部材13aと介装部材13bとの双方が、センターシート14のシートクッション14aになる。また、介装部材13cと介装部材13dとの双方が、センターシート14のシートバック14bになる。これらの構成を実現するために、2つの車両シート10,10は、左右の第1シート部材11の車幅方向の間隔が介装部材13aの幅寸法と介装部材13bの幅寸法との和を上回るように、且つ左右の第2シート部材12の車幅方向の間隔が介装部材13cの幅寸法と介装部材13dの幅寸法との和を上回るように配置されている。
図2に示されるように、介装部材13aは、連結部21を中心に使用位置P1と待避位置P2との間で概ね90°回動することができる。同様に、介装部材13bは、連結部22を中心に使用位置P1と待避位置P2との間で概ね90°回動することができる。
図3に示されるように、介装部材13cは、連結部23を中心に使用位置P1と待避位置P2との間で概ね90°回動することができる。同様に、介装部材13dは、連結部24を中心に使用位置P1と待避位置P2との間で概ね90°回動することができる。
介装部材13a,13b,13c,13dのそれぞれに対してロック機構50が設けられている。このロック機構50は、ロック状態とロック解除状態との間で切り替え可能に構成されている。ロック機構50がロック状態にあるとき、対応する介装部材の設定位置の変更が不能である。これに対してロック機構50がロック解除状態にあるとき、対応する介装部材の設定位置の変更が可能である。このロック機構50の具体的な構造については、図4が参照される。なお、図4には、介装部材13aのためのロック機構50が記載されているが、その他の介装部材に対しても同様のロック機構50が用いられている。
図4に示されるように、介装部材13aのフレーム17は、連結部21を介して連結フレーム16に連結されている。連結フレーム16は、第1シート部材11のフレーム15に固定されている。
ロック機構50は、ガイド部材51、ロックアーム54、可動アーム55、ばね部材56及び操作レバー57を備えている。このロック機構50は、介装部材13aを使用位置P1及び待避位置P2のそれぞれの位置に保持するための保持装置として構成されている。
ガイド部材51は、フレーム15に固定されている。このガイド部材51には、ガイド孔52が設けられている。ガイド孔52は、ロック部52aと、ロック部52aから屈曲して延在するアンロック部52bとを備えている。また、このガイド部材51は、係止部53を備えており、この係止部53にばね部材56の一端56aが係止されている。
ロックアーム54は、一端部54aと他端部54bとの間で延在している。ロックアーム54の一端部54aは、連結軸25を介してフレーム17の先端部17aに回動可能に連結されている。ロックアーム54の他端部54bには係合軸54cが固定されている。係合軸54cは、ガイド部材51のガイド孔52によってガイドされる。
可動アーム55は、ロックアーム54の係合軸54cに固定されている。この可動アーム55にばね部材56の他端56bが係止されている。このため、可動アーム55は、ばね部材56によってガイド部材51の係止部53に近接する方向に弾性付勢されている。また、可動アーム55は、リンク機構(図示省略)を介して操作レバー57に連結されている。
介装部材13aが図4に示される使用位置にあるとき、ロックアーム54の係合軸54cは、ばね部材56の弾性付勢力にしたがってガイド孔52のロック部52aに係合する。このとき、ロックアーム54の動作がロックされ、連結部21を中心としたフレーム17の回動が阻止される。その結果、介装部材13aが使用位置P1に保持される。
乗員による操作レバー57の操作によって、可動アーム55が矢印D1で示される方向に押圧されると、ロックアーム54の係合軸54cは、ばね部材56の弾性付勢力に抗してガイド孔52をロック部52aからアンロック部52bに向けてスライド動作する。係合軸54cがガイド孔52のアンロック部52bに至るまで操作レバー57の操作が継続されることによって、ロックアーム54のロックが解除される。これにより、連結部21を中心としたフレーム17の回動が許容される。その結果、介装部材13aを使用位置(図4中の使用位置P1)から中間位置(図5参照)を経て、待避位置(図6中の待避位置P2)まで矢印D2で示される方向に回動させることができる。
介装部材13aが中間位置を越えて待避位置P2に向けて回動するとき、ロックアーム54の係合軸54cは、ばね部材56の弾性付勢力にしたがってガイド孔52をアンロック部52bからロック部52aへとスライド動作する。そして、図6に示されるように、介装部材13aが待避位置P2に達したとき、ロックアーム54の係合軸54cは再びガイド孔52のロック部52aに係合する。このとき、ロックアーム54の動作がロックされ、連結部21を中心としたフレーム17の回動が阻止される。その結果、介装部材13aが待避位置P2に保持される。
次に、図1、図7〜図11を参照しつつ、上記構成の車両用シート装置1によるシートアレンジについて説明する。
図1に示されるように、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも起立位置Q1に設定され、且つ4つの介装部材13a〜13dの全部が使用位置P1に設定されることによって第1のシートアレンジA1が形成される。この第1のシートアレンジA1が形成されたとき、各車両シート10において第1シート部材11が着座部をなし、第2シート部材12が着座部としての第1シート部材11のための背もたれ部をなす。また、2つの車両シート10,10の間にセンターシート14が形成される。この第1のシートアレンジA1によって、4つの介装部材13a〜13dを2つの車両シート10,10の間のセンターシート14に使用できる。この第1のシートアレンジA1の場合、前向き3人掛けのシート配置によって最大で3名の乗員がいずれも前向きの姿勢で着座可能になる。
図7及び図8に示されるように、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ4つの介装部材13a〜13dの全部が待避位置P2に設定されることによって、第2のシートアレンジA2が形成される。
第1のシートアレンジA1から第2のシートアレンジA2に移行する場合、2つの介装部材13a,13bをいずれもロック機構50のロック解除状態で下向きに概ね90°回動させる。これにより、2つの介装部材13a,13bはそれぞれがロック機構50によって待避位置P2に保持される。また、2つの介装部材13c,13dをいずれもロック機構50のロック解除状態で後向きに概ね90°回動させる。これにより、2つの介装部材13c,13dはそれぞれがロック機構50によって待避位置P2に保持される。その後、各車両シート10の第2シート部材12を起立位置Q1から水平位置Q2まで押し倒す。
なお、2つの介装部材13c,13dについては、この方法に代えて、第2シート部材12を起立位置Q1から水平位置Q2まで押し倒した後に、2つの介装部材13c,13dをいずれもロック機構50のロック解除状態で下向きに概ね90°回動させて待避位置P2に設定するようにしてもよい。
第2のシートアレンジA2が形成されたとき、各第1シート部材11及び各第2シート部材12がともに着座部をなし、2つの車両シート10,10の間の対向空間Sがこの着座部に着座する乗員の足元空間となる。即ち、各車両シート10において、第1シート部材11及び第2シート部材12のそれぞれに乗員が着座可能である。そして、第1シート部材11を着座部として着座した乗員や第2シート部材12を着座部として着座した乗員は、それぞれの足を対向空間Sに延ばして配置することができる。この第2のシートアレンジA2の場合、左右一対の横向き2人掛けのシート配置によって最大で4名の乗員がいずれも横向きの対向姿勢で着座可能になる。
本実施形態の車両用シート装置1は、2つの第1背もたれ部2a,2aと、2つの第2背もたれ部2b,2bと、を備えている。第1背もたれ部2aは、第2のシートアレンジA2が形成されたとき、着座部である第1シート部材11のシート背面側に配置される。同様に、第2背もたれ部2bは、第2のシートアレンジA2が形成されたとき、着座部である第2シート部材12のシート背面側に配置される。
ここでいう「シート背面側」とは、着座部のうち乗員の背中が配置される側、即ち乗員の向きとは反対側をいう。第2のシートアレンジA2が形成されたとき、左側の車両シート10の第1シート部材11及び第2シート部材12については、右向きに乗員が着座するためその反対側である左側がシート背面側になる。同様に、第2のシートアレンジA2が形成されたとき、右側の車両シート10の第1シート部材11及び第2シート部材12については、左向きに乗員が着座するためその反対側である右側がシート背面側になる。
そして、左側の車両シート10の第1シート部材11及び第2シート部材12に対しては、左側の側壁2によって第1背もたれ部2a及び第2背もたれ部2bが構成されている。同様に、右側の車両シート10の第1シート部材11及び第2シート部材12に対しては、右側の側壁2によって第1背もたれ部2a及び第2背もたれ部2bが構成されている。この場合、第1背もたれ部2a及び第2背もたれ部2bはいずれも、乗員の背中の形状(凸形状)に倣った凹形状であるのが好ましい。また、側壁2のうち第1背もたれ部2aを構成する部位や第2背もたれ部2bを構成する部位には、柔軟なクッション材が取付けられるのが好ましい。
図9及び図10に示されるように、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ4つの介装部材13a〜13dの全部が使用位置P1に設定されることによって、第3のシートアレンジA3が形成される。この第3のシートアレンジA3が形成されたとき、2つの第1シート部材11,11と、2つの第2シート部材12,12と、4つの介装部材13a〜13dと、とが協働して水平面に沿って延在するシート面をなす。この場合、シート面は、部分的には平坦な面ではなく凹凸な面であっても、全体的には水平方向に延びるような面であればよい。この第3のシートアレンジA3は、平坦なシート面を形成する「フルフラットモード」、或いはシート面をベッドとして使用する「ベッドモード」とも称呼される。
図11に示されるように、2つの車両シート10,10はいずれも、第3のシートアレンジA3の状態、即ちフルフラットな状態(図9及び図10参照)で、支持機構40の回動軸部41を中心にシート格納位置まで側壁2に向けて回動することができる。そして、各車両シート10は、シート格納位置において繋留部材42によって側壁2に係合部2cに繋ぎ止められる。これにより、後部車室Aを荷室として使用可能になる。なお、各車両シート10をシート格納位置に保持するための保持機構を設けてもよい。
なお、車両シート10を第2シート部材12が前方に倒された状態で格納することもできる。この場合は、車両シート10のリクライニング構造に、2つのヒンジを用いる機構、所謂「二段ヒンジ機構」を採用するのが好ましい。この二段ヒンジ機構の詳細については、例えば、特開2003−102580号公報に開示の「シートにおける二段ヒンジ機構」が参照される。
図12に示されるように、二段ヒンジ機構を有する車両シート10は、第1シート部材11と第2シート部材12との間にアーム10cが介装されている。そして、第1シート部材11とアーム10cとの連結部分に第1ヒンジとしての回動軸部10aが設けられ、第2シート部材12とアーム10cとの連結部分に第2ヒンジとしての回動軸部10bが設けられている。
これにより、車両シート10の第2シート部材12は、回動軸部10aを中心として、通常の起立位置Q1(図12中の実線で示される位置)と後方にフラットになるまで倒された水平位置Q2(図12中の二点鎖線で示される位置)との間で回動可能である。
更に、図13に示されるように、この車両シート10の第2シート部材12は、回動軸部10bを中心として、通常の起立位置Q1(図13中の実線で示される位置)と前方にフラットになるまで倒された前倒し位置Q3(図13中の二点鎖線で示される位置)との間で回動可能である。そして、この車両シート10を、第2シート部材12が前倒し位置Q3まで回動された状態で図11が参照されるようなシート格納位置に設定することができる。
次に、上記の実施形態1の作用効果について説明する。
実施形態1の車両用シート装置1によれば、互いに並置された2つの車両シート10,10を利用したシートアレンジを簡便に行うことが可能になる。即ち、2つの車両シート10,10の第2シート部材12をいずれも起立位置Q1に設定し、且つ4つの介装部材13の全部を使用位置P1に設定する簡単な操作によって、第1のシートアレンジA1を実現できる。また、2つの車両シート10,10の第2シート部材12をいずれも水平位置Q2に設定し、且つ4つの介装部材13の全部を待避位置P2に設定する簡単な操作によって、第2のシートアレンジA2を実現できる。さらに、2つの車両シート10,10の第2シート部材12をいずれも水平位置Q2に設定し、且つ4つの介装部材13の全部を使用位置P1に設定する簡単な操作によって、第3のシートアレンジA3を実現できる。従って、シートアレンジに際して車両シート10を全体的に回転させる等の大掛かりな操作を要しない。
また、上記の車両用シート装置1によれば、4つの介装部材13a〜13dは第1シート部材11或いは第2シート部材12に可動部材として取付けられており、第1シート部材11或いは第2シート部材12に支持された状態で位置の設定がなされる。このため、4つの介装部材13a〜13dの位置の設定を容易に行うことができる。
また、上記の車両用シート装置1によれば、第1のシートアレンジA1の際に4つの介装部材13a〜13dを2つの車両シート10,10の間のセンターシート14に使用できる。
また、上記の車両用シート装置1によれば、第2のシートアレンジA2の際に側壁2の一部を第1シート部材11及び第2シート部材12に必要な背もたれ部2a,2bとして利用できる。従って、第2のシートアレンジに専用の背もたれ部を設ける必要がなく、装置の部品点数を少なく抑えることができる。
以下、実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図14に示されるように、実施形態2の車両用シート装置101は、介装部材13aが連結部21aによって介装部材13cに回動可能に連結され、且つ介装部材13bが連結部22aによって介装部材13dに回動可能に連結されるように構成されている。即ち、この実施形態2は、介装部材13a及び介装部材13bのそれぞれの連結先が実施形態1とは相違している。
介装部材13aは、介装部材13cを介して間接的に左側の車両シート10の第1シート部材11に取付けられている。また、介装部材13bは、介装部材13dを介して間接的に右側の車両シート10の第1シート部材11に取付けられている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
車両用シート装置101において、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも起立位置Q1に設定され、且つ4つの介装部材13a〜13dの全部が使用位置P1に設定されることによって、図14に示される第1のシートアレンジA1が形成される。
これに対して、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ4つの介装部材13a〜13dの全部が待避位置P2に設定されることによって、図15に示される第2のシートアレンジA2が形成される。
ここで、第1のシートアレンジA1から第2のシートアレンジA2への移行の際、介装部材13aは、その移行の第1段階として図16に示されるように使用位置P1から二点鎖線で示される連接位置P3に設定される。このとき、作業者は、介装部材13aを使用位置P1から、使用位置P1に設定されている介装部材13cに向けて連結部21aを中心に概ね90°回動させる。これにより、介装部材13aが連接位置P3に設定される。
同様に、第2の介装部材13bは、第1のシートアレンジA1から第2のシートアレンジA2への移行の第1段階として図17に示されるように使用位置P1から二点鎖線で示される連接位置P3に設定される。このとき、作業者は、介装部材13bを使用位置P1から、使用位置P1に設定されている介装部材13dに向けて連結部22aを中心に概ね90°回動させる。これにより、介装部材13bが連接位置P3に設定される。
図18に示されるように、その後、作業者は、上記の移行の第2段階として、連接位置P3に設定された介装部材13aと一体的に介装部材13cを使用位置P1から待避位置P2まで連結部23を中心に後ろ向きに概ね180°回動させる。これにより、介装部材13aは、介装部材13cとともに待避位置P2に設定される。
同様に、作業者は、上記の移行の第2段階として、連接位置P3に設定された介装部材13bと一体的に介装部材13dを使用位置P1から待避位置P2まで連結部24を中心に後ろ向きに概ね180°回動させる。これにより、介装部材13bは、介装部材13dとともに待避位置P2に設定される。
その後、作業者は、各車両シート10の第2シート部材12を起立位置Q1から水平位置Q2まで押し倒す。これにより、第1のシートアレンジA1から第2のシートアレンジA2に移行させることができる。
特に図示しないものの、実施形態1の場合と同様に、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ4つの介装部材13a〜13dの全部が使用位置P1に設定されることによって、第3のシートアレンジが形成される(図9及び図10参照)。
実施形態2の車両用シート装置101によれば、介装部材13aを待避位置P2に設定する操作は、介装部材13cを待避位置P2に設定する操作を兼ねている。同様に、介装部材13bを待避位置P2に設定する操作は、介装部材13dを待避位置P2に設定する操作を兼ねている。このため、作業者は4つの介装部材13a〜13bを待避位置P2に設定する操作を速やかに行うことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
実施形態3は、実施形態1に比べて介装部材13の数が異なる。即ち、図19に示されるように、実施形態3の車両用シート装置201は、2つの介装部材13a,13cのみを備えている。介装部材13aは、左側の車両シート10の第1シート部材11に連結部21を介して連結されている。介装部材13cは、左側の車両シート10の第2シート部材12に連結部23を介して連結されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
図19に示されるように、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも起立位置Q1に設定され、且つ2つの介装部材13a,13cがいずれも使用位置P1に設定されることによって、第1のシートアレンジA1が形成される。この第1のシートアレンジA1が形成されたとき、2つの介装部材13a,13cによって2つの車両シート10,10の間にセンターシート14が形成される。この場合、介装部材13aがセンターシート14のシートクッションとなり、介装部材13cがセンターシート14のシートバックとなる。
図20に示されるように、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ2つの介装部材13a,13cがいずれも待避位置P2に設定されることによって、第2のシートアレンジA2が形成される。
また、特に図示しないものの、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ2つの介装部材13a,13cがいずれも使用位置P1に設定されることによって、第3のシートアレンジが形成される。
実施形態3の車両用シート装置201によれば、介装部材の数を少なく抑えることが可能になる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態4)
実施形態4は、実施形態3に比べて介装部材13の連結先が異なる。即ち、図21に示されるように、実施形態4の車両用シート装置301は、2つの介装部材13a,13dのみを備え、一方の介装部材13dは、右側の車両シート10の第2シート部材12に連結部24を介して連結されている。
その他の構成は、実施形態3と同様である。
図21に示されるように、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも起立位置Q1に設定され、且つ2つの介装部材13a,13dがいずれも使用位置P1に設定されることによって、第1のシートアレンジA1が形成される。この第1のシートアレンジA1が形成されたとき、2つの介装部材13a,13dによって2つの車両シート10,10の間にセンターシート14が形成される。この場合、介装部材13aがセンターシート14のシートクッションとなり、介装部材13dがセンターシート14のシートバックとなる。
図22に示されるように、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ2つの介装部材13a,13dがいずれも待避位置P2に設定されることによって、第2のシートアレンジA2が形成される。
また、特に図示しないものの、2つの車両シート10,10の第2シート部材12がいずれも水平位置Q2に設定され、且つ2つの介装部材13a,13dがいずれも使用位置P1に設定されることによって、第3のシートアレンジが形成される。
実施形態4の車両用シート装置301によれば、実施形態3の場合と同様に、介装部材の数を少なく抑えることが可能になる。
本発明は、上記の本実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、本実施形態を応用した次の各形
態を実施することもできる。
上記の実施形態では、介装部材13が車両シート10の第1シート部材11或いは第2シート部材12に連結される構造について例示したが、本構造に代えて、介装部材13を第1シート部材11や第2シート部材12に連結することなく単独でフロア3に着脱可能とした構造を採用することもできる。
具体的には、乗員が着座可能なシート形状を有する介装部材13を予め準備する。この介装部材13を2つの車両シート10,10の間の対向空間Sに挿入した状態でフロア3に取付けることによって第1のシートアレンジが形成される。また、この介装部材13をフロア3から取り外し且つ2つの車両シート10,10の第2シート部材12をいずれも水平位置Q2に設定することによって、第2のシートアレンジが形成される。さらに、この介装部材13にリクラニング機能を付与した場合には、介装部材13をフロア3に取付けた状態でその背もたれ部分を倒し、且つ2つの車両シート10,10の第2シート部材12をいずれも水平位置Q2に設定することによって、第3のシートアレンジが形成される。
上記の実施形態では、介装部材13が使用位置と待避位置との間で回動する構造について例示したが、本構造に代えて、介装部材13が使用位置と待避位置との間でスライドする構造を採用することもできる。
上記の実施形態に鑑みた場合、2つの車両シート10,10の少なくとも一方において第1シート部材11及び第2シート部材12の少なくとも一方のシート部材に1又は複数の介装部材13を設けることができる。
上記の実施形態では、車幅方向について互いに並置された2つの車両シート10,10を使用してシートアレンジを行う場合について例示したが、車両前後方向について互いに並置された2つの車両シートを使用してシートアレンジを行うこともできる。
上記の実施形態では、介装部材13を使用位置及び待避位置のそれぞれの位置に保持するための保持装置としてロック機構50を使用する場合について例示したが、ロック機構50以外の機構を保持装置に使用することもできる。
上記の実施形態では、介装部材13の位置の設定を手動で行う場合について例示したが、これに代えて、介装部材13を駆動する電動アクチュエータを使用して、介装部材13の位置の設定を行うようにしてもよい。
上記の実施形態では、3つのシートアレンジを形成可能な構造について例示したが、少なくとも第1のシートアレンジ及び第2のシートアレンジを形成可能な構造を採用することができる。
上記の実施形態の記載に鑑みて、介装部材13が車両シート10の一要素であると捉えた場合、
「互いに並置された2つの車両シートと、
上記2つの車両シートのうち少なくとも一方の車両シートの他方の車両シートとの対向部を、上記他方の車両シートとの間の対向空間を埋める使用位置と上記対向空間を形成するべく上記使用位置から折り畳まれた待避位置との間で回動可能に支持する連結部と、
を備え、
上記2つの車両シートはいずれも、シートクッションとしての第1シート部材と、上記第1シート部材に起立位置と水平位置との間で回動可能に連結されたシートバックとしての第2シート部材と、を備え、
上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が起立位置に設定され且つ上記対向部が上記使用位置に設定されることによって、上記第1シート部材が着座部をなし上記第2シート部材が上記第1シート部材のための背もたれ部をなす第1のシートアレンジが形成され、上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が上記水平位置に設定され且つ上記対向部が上記待避位置に設定されることによって、上記第1シート部材及び上記第2シート部材がともに着座部をなし上記対向空間がこの着座部に着座する乗員の足元空間となる第2のシートアレンジが形成される、車両用シート装置。」という態様を採り得る。
1,101,201,301 車両用シート装置
2 側壁
2a 第1背もたれ部
2b 第2背もたれ部
10 車両シート
11 第1シート部材(シートクッション)
12 第2シート部材(シートバック)
13,13a,13b,13c,13d 介装部材
14 センターシート
14a シートクッション
14b シートバック
21,22,23,24 連結部
A1 第1のシートアレンジ
A2 第2のシートアレンジ
A3 第3のシートアレンジ
P1 使用位置
P2 待避位置
Q1 起立位置
Q2 水平位置
S 対向空間

Claims (5)

  1. 互いに並置された2つの車両シートと、
    上記2つの車両シートの間の対向空間に介装された使用位置と上記対向空間から外れた待避位置とに設定可能に構成された介装部材と、
    を備え、
    上記2つの車両シートはいずれも、シートクッションとしての第1シート部材と、上記第1シート部材に起立位置と水平位置との間で回動可能に連結されたシートバックとしての第2シート部材と、を備え、
    上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が上記起立位置に設定され且つ上記介装部材が上記使用位置に設定されることによって、上記第1シート部材が着座部をなし上記第2シート部材が上記第1シート部材のための背もたれ部をなす第1のシートアレンジが形成され、上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が上記水平位置に設定され且つ上記介装部材が上記待避位置に設定されることによって、上記第1シート部材及び上記第2シート部材がともに着座部をなし上記対向空間がこの着座部に着座する乗員の足元空間となる第2のシートアレンジが形成される、車両用シート装置。
  2. 上記2つの車両シートのそれぞれの上記第2シート部材が上記水平位置に設定され且つ上記介装部材が上記使用位置に設定されることによって、上記第1シート部材と上記第2シート部材と上記介装部材とが協働して水平面に沿って延在するシート面をなす第3のシートアレンジが形成される、請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 上記介装部材は、上記2つの車両シートのうちの少なくとも一方において上記第1シート部材及び上記第2シート部材の少なくとも一方のシート部材に連結部を介して上記使用位置と上記待避位置との間で回動可能に連結されている、請求項1または2に記載の車両用シート装置。
  4. 上記介装部材は、上記第1シート部材及び上記第2シート部材のそれぞれに設けられており、上記第1のシートアレンジが形成されたとき、上記第1シート部材に設けられている上記介装部材がシートクッションとなり、上記第2シート部材に設けられている上記介装部材がシートバックとなるセンターシートが形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
  5. 上記第2のシートアレンジが形成されたとき、上記着座部である上記第1シート部材のシート背面側に配置される第1背もたれ部と、上記着座部である上記第2シート部材のシート背面側に配置される第2背もたれ部と、を備え、上記第1背もたれ部及び上記第2背もたれ部はいずれも車室内の側壁によって構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
JP2016144609A 2016-07-22 2016-07-22 車両用シート装置 Pending JP2018012469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016144609A JP2018012469A (ja) 2016-07-22 2016-07-22 車両用シート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016144609A JP2018012469A (ja) 2016-07-22 2016-07-22 車両用シート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018012469A true JP2018012469A (ja) 2018-01-25

Family

ID=61019032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016144609A Pending JP2018012469A (ja) 2016-07-22 2016-07-22 車両用シート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018012469A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11021084B2 (en) Vehicle seat structure
JP4499109B2 (ja) 進入/退出位置及び積荷フロア位置を備える車輌シートシステム
JP5104335B2 (ja) 車両用格納シート
CN110626234B (zh) 机动车辆座椅
JP6060826B2 (ja) シートバック連動式オットマン装置
WO2014125632A1 (ja) 車両用シート
KR101210155B1 (ko) 차량용 시트의 쿠션 연동 백 리클라이닝 장치
US8702172B2 (en) Vehicle seat for a motor vehicle
KR101884741B1 (ko) 래치회동형 리어시트 슬라이딩 장치
JP6237467B2 (ja) 乗物用シート
JP2022186996A (ja) 乗物用シート
EP2089247B1 (en) Recliner mechanism package shelf
JP2009078671A (ja) 車両のシート構造
JP6687853B2 (ja) 乗物用シート
JP5910816B2 (ja) シート装置
JP6912722B2 (ja) 乗物用シート
JP2018012469A (ja) 車両用シート装置
JP2009149259A (ja) 車両用シート装置
WO2017203939A1 (ja) 車両用シート
JP2020082793A (ja) 乗物用シート
JP2020082794A (ja) 乗物用シート
JP2011073472A (ja) 車両用シート装置
JPH10226254A (ja) 車両用シート装置
JP2018161923A (ja) シートの床下格納装置
JP2017214020A (ja) シート装置