JP2018012135A - 金型冷却装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に示す金型冷却装置は、冷却水及びエアーを圧送する圧送部と、圧送部に接続された冷却水供給パイプとエアー供給パイプとを合流させる流体合流部と、冷却水マニホールドと、金型の冷却水通路に接続される金型冷却部とが順番に接続されて構成されている。そして、圧送部は、鋳造機(成型機)の近辺に配置され、流体合流部は、鋳造機(成型機)の金型の近傍に配置された冷却水マニホールドに近接させて配置されている。
即ち、鋳造機(成型機)の近辺に配置された冷却水用電磁弁から金型内に配置された往復式冷却管までの距離が長い。このため、冷却水用電磁弁が開いてから冷却水が冷却管を満たすまで時間がかかり、冷却管への冷却水の充填タイミングに大きな遅れが生じ、製品の冷却不足の原因となっていた。また、鋳造機(成型機)の近辺に配置されたエアー用電磁弁から金型内に配置された往復式冷却管までの距離も長い。このため、エアー用電磁弁が開いてからエアーが冷却管内に残っている冷却水を全て追い出すまで時間がかかり、冷却管へのエアーの充填タイミングに大きな遅れが生じ、製品の過冷却の原因となっていた。
また、上記電磁弁を、冷却管の往路側に直結してあるので、電磁弁におけるエアー用開閉弁から金型内に設置された冷却管までの距離が短い。これにより、エアー用開閉弁が開いてからエアーが冷却管内に残っている冷却水を全て追い出すまで時間が短くなるので、冷却管へのエアーの充填タイミングの遅れを解消し、製品の過冷却を回避することができる。
この金型冷却装置によれば、冷却水入側配管及びエアー入側配管に接続されるとともに、冷却水用開閉弁及びエアー用開閉弁を一体とした電磁弁を、簡単かつ簡素な構造として冷却管の往路側に直結することができる。そして、冷却管への冷却水の充填タイミングの遅れ及び冷却管へのエアーの充填タイミングの遅れを簡単な装置構成で解消することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る金型冷却装置は、図1に示されており、この金型冷却装置1は、冷却水及びエアーを圧送するための圧送部2と、金型(図示せず)を冷却するための金型冷却部3とを備えている。
そして、電磁弁30を構成する3ポート3位置弁の第1供給ポート33に冷却水入側配管21が接続され、3ポート3位置弁の第2供給ポート34にエアー入側配管22が接続されている。また、3ポート3位置弁の排出ポート35には、冷却管23の往路23a側が接続されている。
次に、金型冷却装置1の動作について、図1、図3及び図4を参照して説明する。
先ず、給水ポンプ15から冷却水が圧送される前の状態では、電磁弁30は図3(A)に示す位置にある。この状態では、第1コイル36及び第2コイル37が共にOFFで電磁弁30における冷却水用開閉弁31及びエアー用開閉弁32は共に閉じた状態にある。そして、エアー源16からエアー用配管17、レギュレータ18を介して所定の圧力のエアーがエアー入側配管22を通過してエアー用開閉弁32のところまで常に圧送されている。但し、エアー用開閉弁32は閉じているので、エアーは冷却管23側には流れない。
ここで、本実施形態に係る金型冷却装置1においては、冷却水入側配管21及びエアー入側配管22に接続されるとともに、冷却水用開閉弁31及びエアー用開閉弁32を一体とした電磁弁30を、冷却管23の往路23a側に直結してある。このため、電磁弁30における冷却水用開閉弁31から金型内に設置された冷却管23までの距離が短い。これにより、冷却水用開閉弁31が開いてから冷却水が冷却管23内を流れて冷却管23を満たすまでの時間が短くなるので、冷却管23への冷却水の充填タイミングの遅れを解消し、製品の冷却不足を回避することができる。
図5に示す金型冷却装置201は、図1に示す本実施形態に係る金型冷却装置1と異なり、圧送部202における給水ポンプ215の第2配管214から分岐した複数本の冷却水入側配管221の各々に冷却水用電磁弁241を組み込んでいる。また、金型冷却装置1は、エアー源216にエアー用配管217を介して接続されたレギュレータ218から分岐した複数本のエアー入側配管222の各々にエアー用電磁弁242を組み込んでいる。また、各冷却水入側配管221と各エアー入側配管222とを継手243に接続し、継手243の出口に冷却管入側配管244を接続し、この冷却管入側配管244を金型冷却部203における冷却管223の往路223a側に接続している。そして、冷却管223の復路223bには冷却体戻配管224が接続され、この冷却体戻配管224は、冷却水を貯留しているタンク211に接続されている。そして、各冷却水用電磁弁241のコイル及び各エアー用電磁弁242の2コイルは、それぞれ動作制御部240に接続され、動作制御部240によりそれぞれのON、OFFが制御されるようになっている。図5に示す金型冷却装置201は、図1に示す金型冷却装置1とその他の構成については同様であり、図5において、符号212は第1配管、213はリリーフ弁である。
また、鋳造機(成型機)の近辺に配置されたエアー用電磁弁242から金型内に配置された冷却管223までの距離も長いため、エアー用電磁弁242が開いてからエアーが冷却管223内に残っている冷却水を全て追い出すまで時間がかかり、冷却管223へのエアーの充填タイミングに大きな遅れが生じ、製品の過冷却の原因となる。
図6から理解されるように、本実施形態(本発明例)に係る金型冷却装置1による冷却開始遅れは、比較例に係る金型冷却装置による冷却開始遅れに対して大幅に改善された。
図7から理解されるように、本実施形態(本発明例)に係る金型冷却装置1による冷却終了遅れは、比較例に係る金型冷却装置による冷却終了遅れに対して大幅に改善された。
次に、本発明の第2実施形態に係る金型冷却装置について、図8乃至図10を参照して説明する。図8乃至図10において、図1乃至3に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
図8に示す金型冷却装置1は、図1に示す金型冷却装置1と基本構成は同様であるが、電磁弁130の構成が図1に示す金型冷却装置1の電磁弁30の構成と相違するとともに、エアー入側配管22にエアー用電磁弁138を組み込んだ点で、図1に示す金型冷却装置1と相違している。
但し、電磁弁130は、図1に示す電磁弁30と異なり、図9に示すように、3ポート2位置弁で構成されている。
そして、電磁弁130を構成する3ポート2位置弁の第1供給ポート133に冷却水入側配管21が接続され、3ポート2位置弁の第2供給ポート134にエアー入側配管22が接続されている。また、3ポート2位置弁の排出ポート135に冷却管23の往路23a側が接続されている。
次に、図8に示す金型冷却装置1の動作について、図8及び図10を参照して説明する。
ここで、本実施形態に係る金型冷却装置1においては、冷却水入側配管21及びエアー入側配管22に接続されるとともに、冷却水用開閉弁131及びエアー用開閉弁132を一体とした電磁弁130を、冷却管23の往路23a側に直結してある。このため、電磁弁130における冷却水用開閉弁131から金型内に設置された冷却管23までの距離が短い。これにより、冷却水用開閉弁131が開いてから冷却水が冷却管23内を流れて冷却管23を満たすまでの時間が短くなるので、冷却管23への冷却水の充填タイミングの遅れを解消し、製品の冷却不足を回避することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る金型冷却装置について、図11を参照して説明する。図11において、図1に示す部材と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略することがある。
そして、冷却水マニホールド50の吸水口には、冷却水入側配管21の出側が接続されるとともに、冷却水マニホールド50の吸気口には、エアー入側配管22の出側が接続されている。また、冷却水マニホールド50の複数個の往路側水出口51の各々には、複数の冷却水配管25の各々の入側が接続され、冷却水マニホールド50の複数個の往路側エアー出口52の各々には、複数のエアー配管26の各々の入側が接続されている。
そして、各電磁弁30を構成する3ポート3位置弁の第1供給ポート33に各冷却水配管25の出側が接続され、3ポート3位置弁の第2供給ポート34に各エアー配管26の出側が接続されている。また、3ポート3位置弁の排出ポート35に各冷却管23の往路23a側が接続されている。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに、種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、図8に示す第2実施形態に係る金型冷却装置1において、エアー入側配管22にエアー用電磁弁138を組み込むのではなく、冷却水入側配管21に冷却水用電磁弁を組み込むようにしてもよい。
2 圧送部
3 金型冷却部
11 タンク
12 第1配管
13 リリーフ弁
14 第2配管
15 給水ポンプ
16 エアー源
17 エアー用配管
18 レギュレータ
21 冷却水入側配管
22 エアー入側配管
23 冷却管
23a 冷却管の往路
23b 冷却管の復路
24 冷却体戻配管
25 冷却水配管
26 エアー配管
27 排水管
30 電磁弁
31 冷却水用開閉弁
32 エアー用開閉弁
33 第1供給ポート
34 第2供給ポート
35 排出ポート
36 第1コイル
37 第2コイル
38 第1ばね部材
39 第2ばね部材
40 動作制御部
50 冷却水マニホールド
51 往路側水出口
52 往路側エアー出口
53 復路側口
130 電磁弁
131 冷却水用開閉弁
132 エアー用開閉弁
133 第1供給ポート
134 第2供給ポート
135 排出ポート
136 コイル
137 ばね部材
138 エアー用電磁弁
Claims (3)
- 水源に接続された冷却水入側配管と、エアー源に接続されたエアー入側配管と、金型内に設置された往復式の冷却管と、該冷却管の復路側に接続された冷却体戻配管とを備え、
前記冷却水入側配管及び前記エアー入側配管に接続されるとともに、冷却水用開閉弁及びエアー用開閉弁を一体とした電磁弁を、前記冷却管の往路側に直結したことを特徴とする金型冷却装置。 - 前記電磁弁は、3ポート3位置弁で構成され、前記冷却水入側配管に前記3ポート3位置弁の第1供給ポートで接続されるとともに、前記エアー入側配管に前記3ポート3位置弁の第2供給ポートで接続され、前記冷却管の往路側に前記3ポート3位置弁の排出ポートで接続されることを特徴とする請求項1に記載の金型冷却装置。
- 前記電磁弁は、3ポート2位置弁で構成され、前記冷却水入側配管に前記3ポート2位置弁の第1供給ポートで接続されるとともに、前記エアー入側配管に前記3ポート2位置弁の第2供給ポートで接続され、前記冷却管の往路側に前記3ポート2位置弁の排出ポートで接続されており、
前記冷却水入側配管に冷却水用電磁弁を組み込むか、あるいは前記エアー入側配管にエアー用電磁弁を組み込むことを特徴とする請求項1に記載の金型冷却装置。
Priority Applications (1)
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CN111468679A (zh) * | 2020-04-27 | 2020-07-31 | 芜湖泓鹄材料技术有限公司 | 一种汽车冲压模具球铁拉延模型面冷却工装 |
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2016
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