JP2018011816A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】特別遊技における入賞口への入賞に基づき、より遊技の興趣性を高めることが可能な入球演出を実行することが可能な遊技機を提供する。【解決手段】遊技機1は、遊技球が入球不可能な閉鎖状態と遊技球が入球可能な開放状態とに作動し得る第1大入賞口及び第2大入賞口と、遊技球が入球可能な特定普通入賞口とを備え、特定普通入賞口入球演出制御部152は、第1大入賞口又は第2大入賞口が開放状態に作動される特別遊技が実行されている間に、特定普通入賞口入球データ取得部144により特定普通入賞口への入球データが取得されると、特定普通入賞口への入急に応じて特定普通入賞口入球演出を実行可能であることを特徴とする。【選択図】図16
Description
本発明は、遊技盤面に遊技球を打ち出すパチンコ遊技機などの遊技機に関する。
パチンコ遊技機などの遊技機において、遊技球が始動口に入球することを条件として大当たりであるか否かの特別遊技判定を行い、その特別遊技判定結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うものが知られている。特別遊技が行われる場合、大入賞口が所定時間の間、開放状態に制御されるため、遊技者は大入賞口へ入球させることを狙って遊技球を発射させる。
近年、大入賞口近傍に、入球することにより所定球数の賞球を払い出す普通入賞口が配置される遊技機が提案されている(例えば特許文献1)。この種の遊技機では、特別遊技において、遊技者は、大入賞口へ入球させると共に、普通入賞口へ入球させることにより、より多くの賞球を獲得可能である。
しかしながら、特許文献1の遊技機によると、特別遊技が実行される間に、大入賞口へ入球すると、これに応じた演出が行われるのに対して、普通入賞口へ入球しても、これに応じた演出は行われないため、興趣性の高い演出が行われているとは言い難い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、従来よりも興趣性を高めた演出を行うことができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技球が入球不可能な閉鎖状態と遊技球が入球可能な開放状態とに作動し得る第1入賞口と、遊技球が入球可能な第2入賞口と、前記第1入賞口を前記開放状態に作動させる特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、所定の演出を実行する演出実行手段とを備え、前記演出実行手段は、前記特別遊技が実行されている間に、前記第2入賞口への入球に応じて第1入球演出を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記演出実行手段は、前記第1入賞口への入球に応じて変化する第2入球演出を実行可能であり、前記第1入球演出は、前記第2入球演出と関連する演出であることを特徴とする構成である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記演出実行手段は、前記第2入球演出を実行しているときに、前記第1入球演出を実行可能であることを特徴とする構成である。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の遊技機において、前記特別遊技には、第1特別遊技と、前記第1特別遊技と比べて遊技者により有利な第2特別遊技と、があり、前記演出実行手段は、前記第1特別遊技が実行される場合に、前記第2入球演出を実行可能であることを特徴とする構成である。
請求項5の発明は、請求項2乃至4のいずれかに記載の遊技機において、前記演出実行手段は、前記第2入球演出を実行していないときに、前記第2入賞口への入球に応じて前記第2入球演出と関連しない第3入球演出を実行可能であることを特徴とする構成である。
本発明における遊技機によれば、従来よりも興趣性の高い演出を行うことが可能となる。
(第1実施形態)
以下、本発明の好ましい一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについて重複する説明は省略する。
以下、本発明の好ましい一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについて重複する説明は省略する。
(遊技機の外観構成)
図1は、本実施形態における遊技機1の外観構成を示す正面図である。この遊技機1は、遊技者の指示操作によって発射される遊技球が各種入賞口に入球すると賞球を払い出すように構成された弾球式の遊技機である。遊技機1は、ホール(店舗)の島設備などに固定される遊技機本体1aを有し、その遊技機本体1aの正面側に、透明ガラス板2が嵌め込まれた前枠扉3を有している。そして遊技機本体1aは、前枠扉3の内側に遊技球を転動させる遊技盤10を備えている。
図1は、本実施形態における遊技機1の外観構成を示す正面図である。この遊技機1は、遊技者の指示操作によって発射される遊技球が各種入賞口に入球すると賞球を払い出すように構成された弾球式の遊技機である。遊技機1は、ホール(店舗)の島設備などに固定される遊技機本体1aを有し、その遊技機本体1aの正面側に、透明ガラス板2が嵌め込まれた前枠扉3を有している。そして遊技機本体1aは、前枠扉3の内側に遊技球を転動させる遊技盤10を備えている。
前枠扉3は遊技機本体1aの左端部において回動可能に軸支されており、遊技機本体1aの前面側を開閉可能な構成である。透明ガラス板2は、前枠扉3が遊技機本体1aの前面側を閉鎖した状態で、遊技機本体1aの内側に取り付けられる遊技盤10を視認可能にするためのものである。また前枠扉3の下部中央には、正面側に張り出した棚状の球貯留部4が設けられる。この球貯留部4の上面には、遊技者が操作可能な操作ボタン6が設けられると共に、遊技盤10に打ち出すための遊技球を貯留しておくための貯留皿が設けられる。また前枠扉3は、球貯留部4の右下部に、遊技者が遊技球を発射させるために時計回り方向の所定角度範囲内で回転操作可能なハンドルレバー5を備えている。さらに前枠扉3は、透明ガラス板2の上方及び球貯留部4の下方に、遊技の進行に伴って各種パターンで点灯する枠ランプ7を備えており、透明ガラス板2の上方に位置する枠ランプ7の左右両側には遊技の進行に伴って各種演出用又は報知用の音響出力を行うスピーカー8を備えている。
遊技盤10は、前枠扉3が閉じられた状態のとき、その盤面と、前枠扉3に嵌め込まれた透明ガラス板2との間に、遊技球が転動可能な遊技領域を形成する。遊技者によってハンドルレバーが操作されると、その操作角度に応じた打球力で遊技球が遊技領域の左上部に打ち出され、その後、遊技球が遊技領域を転動しながら流下する。そして遊技球が遊技盤10に設けられた各種入賞口に入球すると、遊技機1は、球貯留部4の貯留皿に賞球を払い出す。
遊技盤10の中央には、遊技の進行に伴って各種演出を行うためのセンター役物11が設けられる。また遊技盤10は、センター役物11の周囲に、多数の釘や風車などの他、第1始動口13、第2始動口14、第1大入賞口15、第2大入賞口16、スルーゲート21及びアウト口23といった公知の部材を備えている。さらに本実施形態における遊技盤10は、第1大入賞口15の上方近傍に特定普通入賞口25を備える。この他、遊技盤10には、図示を省略するその他の普通入賞口や盤面ランプなども設けられる。
さらに、遊技盤10は、遊技球が転動する遊技領域の外側の盤面左下部に、特別図柄の変動表示を行って特別遊技判定の判定結果に応じた特別図柄を表示したり、第1始動口13及び第2始動口14に遊技球が入賞したことによる保留数を表示したり、或いは、スルーゲート21を遊技球が通過したことによって行われる普通図柄抽選の抽選結果を表示したりするための図柄表示器22を備えている。
また遊技機1は、遊技球が転動する遊技領域として、センター役物11の左側領域である第1の遊技領域と、右側領域である第2の遊技領域とを有している。そのため、遊技者によるハンドルレバー5の操作角度が所定角度よりも小さいときには、打球力が小さくなり、遊技領域に打ち出される遊技球は、矢印F1で示すようにセンター役物11の左側の第1の遊技領域を転動しながら流下する。これに対して、ハンドルレバー5の操作角度が所定角度よりも大きいときには打球力が大きくなるため、遊技球は矢印F2で示すようにセンター役物11の右側の第2の遊技領域を転動しながら流下する。
図1に示す遊技盤10では、スルーゲート21がセンター役物11の右側に相当する第2の遊技領域に設けられている。このスルーゲート21は、矢印F2で示すように第2の遊技領域に向けて発射された遊技球が通過する可能性のあるゲートである。またスルーゲート21は、遊技機1において普通図柄抽選が行われる条件となるゲートであり、遊技球の通過により遊技機1において普通図柄抽選が行われる。そして図柄表示器22において普通図柄の変動表示が遊技状態に応じて所定時間行われた後、普通図柄の抽選結果が表示される。
第1始動口13は、遊技盤10に固定される第1始動装置に設けられた遊技球が入球可能な入賞口であり、センター役物11の下方位置に設けられている。同様に、第2始動口14は、遊技盤10に固定される第2始動装置に設けられた遊技球が入球可能な入賞口であり、第1始動口13の右側の位置に設けられている。ここで第1始動口13は、矢印F1で示すように第1の遊技領域に向けて発射された遊技球が入球する可能性のある入賞口である。そのため、矢印F2で示すように第2の遊技領域に向けて発射された遊技球が第1始動口13に入球する可能性は極めて低くなる。一方、第2始動口14は、矢印F2で示すように第2の遊技領域に向けて発射された遊技球が入球する可能性のある入賞口である。そのため、矢印F1で示すように第1の遊技領域に向けて発射された遊技球が第2始動口14に入球する可能性は極めて低くなる。
第1始動口13および第2始動口14のそれぞれは、所定球数の賞球を払い出すための入賞口であると共に、遊技機1において遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの特別遊技判定が行われる条件となる入賞口である。これら始動口13,14に入球した遊技球が始動検知領域を通過することにより遊技データを取得するための取得条件が成立すると、遊技機1において特別遊技判定のための判定情報である遊技データが取得され、その遊技データに基づいて特別遊技判定が行われる。このようにして特別遊技判定が行われると、図柄表示器22において特別図柄の変動表示が開始されると共に、センター役物11などにおいてもその特別遊技判定の結果に応じた図柄変動演出が開始される。そして所定時間経過後に特別図柄の変動表示及び図柄変動演出が終了し、特別遊技判定の結果が遊技者に表示される。その特別遊技判定の結果が大当たりを示すものであれば、遊技機1はその後、特別遊技状態へと移行し、遊技者にとって有利な特別遊技を開始する。
なお、図柄表示器22は、遊技盤10の隅に配置されており、遊技者にとって視認し難い位置に設けられていると共に、特別図柄の変動表示の表示態様なども遊技者にとっては大当たりであるか否かを識別し難い表示態様で表示される。それ故、遊技者は、特別遊技判定の結果などを、主にセンター役物11などで行われる図柄変動演出の結果などにより認識する。
また第2始動口14は、その左右両側の近傍位置に羽根状に開閉する開閉部材である電動チューリップ14aを備えている。電動チューリップ14aは、閉鎖状態のとき、第2始動口14の近傍に転動してくる遊技球を第2始動口14へ入球させないようにブロックする。これに対し、電動チューリップ14aが開放状態となると、第2始動口14の近傍に転動してくる遊技球は第2始動口14に入球し易くなる。つまり、電動チューリップ14aの開放状態は、第2始動口14への遊技球の入球を補助する補助状態である。そして電動チューリップ14aは、遊技盤10に打ち出された遊技球が第2始動口14に入球することを補助する補助状態(開状態)と、遊技球が第2始動口14に入球することを補助しない非補助状態(閉状態)とに駆動される補助部材である。この電動チューリップ14aは、通常、第2始動口14を閉鎖した閉状態となっており、第2始動口14への遊技球の入球を補助しない。これに対し、遊技盤10に打ち出された遊技球が第2の遊技領域に設けられたスルーゲート21を通過することによって行われる普通図柄抽選に当選すると、電動チューリップ14aは、普通図柄の変動表示が終了した後、そのときの遊技状態に応じて予め定められた所定時間の間、継続的又は断続的に、第2始動口14を開放し、第2始動口14への遊技球の入球を補助する補助遊技を行う。
第1大入賞口15は、遊技盤10に固定される第1可変入賞装置に設けられた遊技球が入球可能な特別入賞口であり、遊技盤10において第2始動口14の更に右側の位置、すなわち第2の遊技領域に設けられている。この第1大入賞口15は、遊技球が入賞可能な開放状態と、遊技球が入賞不可能な閉鎖状態とに駆動される開閉扉を有し、通常はその開閉扉が閉鎖状態となっている。そして第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球して取得された遊技データに基づく特別遊技判定で大当たりに当選すると、その後に開始される特別遊技の予め定められたラウンドにおいて、開閉扉が駆動され、第1大入賞口15が開放状態となり、遊技球が第1大入賞口15に入球可能な状態となる。このとき、第1大入賞口15に入球する可能性がある遊技球は、矢印F2で示すように第2の遊技領域に向けて発射された遊技球である。
第1大入賞口15が開放すると、所定時間が経過するまでの間、又は、所定数の入賞がカウントされるまでの間、その開放状態が継続する。したがって、第1大入賞口15が開放状態になると、所定時間が経過するまでの間に、遊技球を所定数まで入球させることが可能であり、それによって遊技者は多くの賞球を獲得することができる。そして開放状態に駆動された第1大入賞口15は、所定時間が経過した時点又は所定数の入賞がカウントされた時点で閉鎖状態に戻る。
第2大入賞口16は、遊技盤10に固定される第2可変入賞装置に設けられた遊技球が入球可能な特別入賞口であり、センター役物11の右側の所定位置、すなわち第2の遊技領域に設けられている。この第2大入賞口16は、遊技球が入賞可能な開放状態と、遊技球が入賞不可能な閉鎖状態とに駆動される開閉扉を有し、通常はその開閉扉は閉鎖状態となっている。そして第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球して取得された遊技データに基づく特別遊技判定で大当たりに当選すると、その後に開始される特別遊技の予め定められたラウンドにおいて、開閉扉が駆動され、第2大入賞口16が開放状態となり、遊技球が第2大入賞口16に入球可能な状態となる。このとき、第2大入賞口16に入球する可能性がある遊技球も、矢印F2で示すように第2の遊技領域に向けて発射された遊技球である。
第2大入賞口16が開放すると、所定時間が経過するまでの間、又は、所定数の入賞がカウントされるまでの間、その開放状態が継続する。したがって、第2大入賞口16が開放状態になると、所定時間が経過するまでの間に、遊技球を所定数まで入球させることが可能であり、それによって遊技者は多くの賞球を獲得することができる。そして開放状態に駆動された第2大入賞口16は、所定時間が経過した時点又は所定数の入賞がカウントされた時点で閉鎖状態に戻る。
特別遊技では、上記のような第1大入賞口15及び第2大入賞口16のいずれかを択一的に開放状態へ駆動するラウンド遊技が所定回数実行される。そのため、第1大入賞口15及び第2大入賞口16が同時に開放状態となることはない。また第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放するラウンド遊技が複数回行われる特別遊技は、遊技者に対して通常よりも多くの賞球を獲得することができる機会を付与する遊技であるため、遊技者にとって特別有利な遊技状態(特別遊技状態)となる。なお、第1大入賞口15又は第1大入賞口16の開放時間を継続させる開放時間は、特別遊技の種類に応じてラウンド毎に予め設定されるものであり、ラウンドによって異なる開放時間を設定することも可能である。第1大入賞口15及び第2大入賞口16が開放するラウンド遊技のパターンについては、後ほど説明する。
特定普通入賞口25は、遊技盤10におけるセンター役物11の右側の所定位置、すなわち第2の遊技領域に設けられている遊技球が入球可能な普通入賞口である。特定普通入賞口25は、常時遊技球が入球可能な開放状態であり、矢印F2に示すように第2の遊技領域に向けて発射された遊技球が入球可能である。特定普通入賞口25は、第2の遊技領域に設けられている第1大入賞口15及び第2大入賞口16のいずれかよりも、遊技球の流下方向における上流側に配置されてもよい。第1大入賞口15又は第2大入賞口16よりも上流側に配置されることにより、第2の遊技領域に向けて発射された遊技球が比較的短い時間で特定普通入賞口25に入球し得るため、遊技者はより短時間に遊技球を獲得可能となる。
これとは異なり特定普通入賞口25は、第1大入賞口15及び第2大入賞口16よりも遊技球の流下方向における下流側に配置されてもよい。第1大入賞口15及び第2大入賞口16より下流側に配置されることにより、特定普通入賞口25には、大入賞口へ入球しなかった遊技球が入球可能である。そのため、遊技者は、大入賞口へ入球しなかったとしても、特定普通入賞口25に入球させることにより遊技球を獲得可能であり、失望することなく遊技を進めることができる。或いは、特定普通入賞口25は、上述した位置に限らず、遊技球が矢印F2方向に打ち出され、第2の遊技領域を流下する場合における流通経路に配置される。
特別遊技において、第1大入賞口15又は第2大入賞口16は、特別遊技の種類に応じてラウンド毎に設定されている開放時間に基づいて開放される。第1大入賞口15又は第2大入賞口16が開放されている場合、遊技者により矢印F2方向に打ち出された遊技球は、開放されている第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25に入球可能である。ラウンド遊技が終了すると、開放状態にあった第1大入賞口15又は第2大入賞口16は開放状態から閉鎖状態に移行する。第1大入賞口15及び第2大入賞口16が閉鎖状態である場合に、遊技者により矢印F2方向に打ち出された遊技球は、第1大入賞口15及び第2大入賞口16のいずれにも入球することはなく、特定普通入賞口25に入球可能である。
例えば特別遊技状態におけるラウンド遊技の間のインターバル時間に矢印F2方向に打ち出された遊技球は、第1大入賞口15及び第2大入賞口16に入球せず、特定普通入賞口25に入球可能である。或いは、ラウンド遊技が終了する直前に矢印F2方向に打ち出された遊技球は、遊技球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16に到達する前に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16が開放状態から閉鎖状態へ移行することにより大入賞口に入球しない場合においても、特定普通入賞口25に入球する可能性がある。特定普通入賞口25に入球すると、所定数の遊技球が払い出される。払い出される遊技球数は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球した場合に払い出される遊技球数より少量である。
またセンター役物11は、その中央に、例えばカラー液晶ディスプレイなどで構成される画像表示器12を備えている。この画像表示器12は、例えば数字やアルファベット、文字などの図柄が付された3つの装飾図柄12a、12b、12cを表示可能である。遊技機1において特別遊技判定が行われて特別図柄の変動表示が開始されることに伴い、画像表示器12は、それら3つの装飾図柄12a、12b、12cを例えば上下方向に変動させる図柄変動演出を開始し、所定時間経過後にその変動演出を停止させることにより、その特別遊技判定の結果を遊技者に報知する演出を行う。例えば、画像表示器12で行われる図柄変動演出において、3つの装飾図柄12a、12b、12cの全てを同じ図柄に揃えた状態で停止すると、その停止図柄が揃った状態により大当たりであることが遊技者に報知される。
画像表示器12は、図柄変動演出を開始してから停止させるまでの間に、様々な遊技演出を行う。そして、図柄変動演出において装飾図柄12a、12b、12cが同じ図柄に揃えた状態で停止し、大当たりであることが遊技者に報知されて特別遊技が開始すると、画像表示器12は、特別遊技演出画像などを表示する。
また、アウト口23は、遊技盤10の中央最下部に設けられており、第1又は第2の遊技領域を転動している間に上述の各種入賞口のいずれにも入球しなかった遊技球を、アウト球として遊技盤10の背面側へ排出する。
(第2大入賞口の構成)
図1に示すように、センター役物11の右側部には、第2大入賞口16が開放状態のとき、その第2大入賞口16に入球した遊技球が転動する転動領域17が形成されている。図2は、転動領域17を拡大して示す図である。この転動領域17の下流側には、例えば図2(a)に示すように、第2大入賞口16に入球した遊技球の入賞を検知して遊技盤10の背面側へ排出するための排出口20が設けられる。第2大入賞口16が図2(a)に示すように閉鎖状態であるとき、第2の遊技領域に向けて発射された遊技球B1は、転動領域17に進入することはない。これに対し、図2(b)、(c)に示すように第2大入賞口16が開放状態であるとき、第2の遊技領域に向けて発射された遊技球B2、B3が第2大入賞口16に入球する可能性がある。それら遊技球B2、B3が第2大入賞口16に入球すると、第2大入賞口16の内側に設けられた転動領域17に進入する。この転動領域17の一部の領域には、スルーゲート21と同様に遊技球が通過可能であり、且つ、その遊技球の通過を検知可能なVゲート18が設けられている。すなわち、転動領域17は、第2大入賞口16に入球した遊技球B2、B3を排出口20へ案内する経路として、Vゲート18を通過する経路である第1通過領域17aと、Vゲート18を通過しない経路である第2通過領域17bとの2つの通過領域を有している。なお、図例では、第1通過領域17aを通過した遊技球と、第2通過領域17bを通過した遊技球とが同じ排出口20を通過して入賞検知される場合を示しているが、これに限られるものではなく、第1通過領域17aを通過した遊技球を検知する検知手段と、第2通過領域17bを通過した遊技球を検知する検知手段とをそれぞれ別に設けてもよい。
図1に示すように、センター役物11の右側部には、第2大入賞口16が開放状態のとき、その第2大入賞口16に入球した遊技球が転動する転動領域17が形成されている。図2は、転動領域17を拡大して示す図である。この転動領域17の下流側には、例えば図2(a)に示すように、第2大入賞口16に入球した遊技球の入賞を検知して遊技盤10の背面側へ排出するための排出口20が設けられる。第2大入賞口16が図2(a)に示すように閉鎖状態であるとき、第2の遊技領域に向けて発射された遊技球B1は、転動領域17に進入することはない。これに対し、図2(b)、(c)に示すように第2大入賞口16が開放状態であるとき、第2の遊技領域に向けて発射された遊技球B2、B3が第2大入賞口16に入球する可能性がある。それら遊技球B2、B3が第2大入賞口16に入球すると、第2大入賞口16の内側に設けられた転動領域17に進入する。この転動領域17の一部の領域には、スルーゲート21と同様に遊技球が通過可能であり、且つ、その遊技球の通過を検知可能なVゲート18が設けられている。すなわち、転動領域17は、第2大入賞口16に入球した遊技球B2、B3を排出口20へ案内する経路として、Vゲート18を通過する経路である第1通過領域17aと、Vゲート18を通過しない経路である第2通過領域17bとの2つの通過領域を有している。なお、図例では、第1通過領域17aを通過した遊技球と、第2通過領域17bを通過した遊技球とが同じ排出口20を通過して入賞検知される場合を示しているが、これに限られるものではなく、第1通過領域17aを通過した遊技球を検知する検知手段と、第2通過領域17bを通過した遊技球を検知する検知手段とをそれぞれ別に設けてもよい。
例えば図2(b)に示すようにVゲート18が第2大入賞口16に入球した遊技球B2の通過を検知すると、その特別遊技が終了した後に行われる特別遊技判定において大当たりに当選する確率が通常確率よりも高い高確率状態となる。つまり、Vゲート18は、その後の大当たりに当選する確率が通常の低確率状態(通常確率状態)よりも高くなる高確率状態へと移行させるための契機となるゲートである。またVゲート18の上部(上流側)には、第2大入賞口16の開放動作と連動して駆動され、遊技盤10の盤面に対して前後方向に進退することにより、Vゲート18への進入経路を開閉するシャッタ19が設けられる。このシャッタ19は、例えば第2大入賞口16が開放状態に駆動されることに伴い、所定のタイミングでVゲート18への進入経路を開放したり、閉鎖したりする。したがって、図2(b)に示すように、シャッタ19がVゲート18の上方を開放しているときに第2大入賞口16に遊技球B2が入球すると、その遊技球B2は第1通過領域17aへと進入する可能性がある。そして遊技球B2が第1通過領域17aへ進入すると、その遊技球B2は、Vゲート18を通過して排出口20へと導かれる。これに対し、図2(c)に示すように、シャッタ19がVゲート18を閉鎖しているときに第2大入賞口16に遊技球B3が入球すると、その遊技球B3は第1通過領域17aへ進入しないので、Vゲート18を通過することなく、第2通過領域17bを経由して排出口20へと導かれる。このようにシャッタ19は、第2大入賞口16へ入球した遊技球を第1通過領域17aと第2通過領域17bのいずれか一方に振り分ける振分手段として機能する。
上記のように本実施形態の遊技機1は、大当たりに当選して行われる特別遊技中に第2大入賞口16に遊技球が入給紙、その入球した遊技球が転動領域17に設けられた第1通過領域17aを通過すると、その後の大当たりに当選する確率状態を低確率状態から高確率状態へと変化させる構成である。そして転動領域17に設けられたVゲート18は遊技盤10の正面側から遊技者が視認可能である。そのため、遊技機1において大当たりが発生すると、遊技者は、その大当たりの特別遊技中に遊技球がVゲート18を通過したか否かを目視で確認することにより、その後の確率状態が低確率と高確率とのいずれであるかを把握することが可能である。
上記のような遊技機1は、特別遊技を開始すると、第2の遊技領域に設けられた第1及び第2大入賞口15、16を択一的に開放状態へと駆動する。そのため、特別遊技が行われる特別遊技状態は、遊技者にハンドルレバー5の操作角度が所定角度よりも大きくなるように操作させ、第2の遊技領域に向けて遊技球を発射させながら遊技を進行させる遊技状態(右打ち遊技状態)である。特別遊技状態において、遊技球は、第2の遊技領域に設けられた第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは、特定普通入賞口25に入球する可能性がある。そして、後述するように、特別遊技状態において、第1及び第2大入賞口15、16のいずれか、或いは、特定普通入賞口25に入球すると、入球したことに基づく入球演出が行われる場合がある。
この他、遊技盤10には、図示を省略する可動役物などが設けられ、遊技機1において特定の演出が行われるときに可動役物が動作するように構成される。
(遊技機の制御機構)
次に図3は、遊技盤10の背面側に取り付けられる遊技機1の制御機構を示すブロック図である。遊技盤10の背面側には、遊技機1の主たる動作を制御する主制御基板30と、主制御基板30から出力される信号やコマンドに基づいて各部を制御するサブ制御基板31とが設けられている。サブ制御基板31は、例えば図3に示すように、払出制御基板32,演出制御基板33,画像制御基板34,ランプ制御基板35,発射制御基板36等で構成される。これらサブ制御基板31のうち、演出制御基板33,画像制御基板34及びランプ制御基板35は、遊技機1において各種演出を行うために設けられた演出実行手段である。
次に図3は、遊技盤10の背面側に取り付けられる遊技機1の制御機構を示すブロック図である。遊技盤10の背面側には、遊技機1の主たる動作を制御する主制御基板30と、主制御基板30から出力される信号やコマンドに基づいて各部を制御するサブ制御基板31とが設けられている。サブ制御基板31は、例えば図3に示すように、払出制御基板32,演出制御基板33,画像制御基板34,ランプ制御基板35,発射制御基板36等で構成される。これらサブ制御基板31のうち、演出制御基板33,画像制御基板34及びランプ制御基板35は、遊技機1において各種演出を行うために設けられた演出実行手段である。
主制御基板30は、CPU30aとROM30bとRAM30cとを有する。この主制御基板30には、第1始動口13に遊技球が入球したことを検知する第1始動口スイッチ41、第2始動口14に遊技球が入球したことを検知する第2始動口スイッチ42、スルーゲート21を遊技球が通過したことを検知するスルーゲートスイッチ43、電動チューリップ14aを開閉させる電チューソレノイド44、第1大入賞口15を開閉駆動する第1大入賞口ソレノイド45、第1大入賞口15に遊技球が入球したことを検知する第1大入賞口スイッチ46、第2大入賞口16を開閉駆動する第2大入賞口ソレノイド47、第2大入賞口16に遊技球が入球したことを検知する第2大入賞口スイッチ48、特定普通入賞口25に遊技球が入球したことを検知する特定普通入賞口スイッチ100、Vゲート18を遊技球が通過したことを検知するVゲートスイッチ50のそれぞれが接続されている。また主制御基板30には、図柄表示器22が接続されている。この図柄表示器22には、特別遊技判定の結果に基づく特別図柄の変動表示を行うための特別図柄表示器22aと、普通図柄抽選の結果に基づく普通図柄の変動表示を行うための普通図柄表示器22bとが設けられている。さらに、第2大入賞口16の転動領域17に設けられたシャッタ19を駆動する、図示しないシャッタソレノイドも主制御基板30に接続されている。
主制御基板30は、第1始動口スイッチ41、第2始動口スイッチ42、第1大入賞口スイッチ46、第2大入賞口スイッチ48及び特定普通入賞口スイッチ100のそれぞれが遊技球の入球を検知した場合、払出制御基板32に対して賞球コマンドを送出する。払出制御基板32は、CPU32aとROM32bとRAM32cとを備え、遊技盤10の背面側に設けられた払出モーター32dを制御するように構成されており、主制御基板30から賞球コマンドを入力すると、入賞した入賞口に応じて所定球数の払い出しを行う。
また主制御基板30は、特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定や、電動チューリップ14aを開放させるか否かを判定するための普通図柄抽選を行うように構成されている。例えばスルーゲートスイッチ43が遊技球の通過を検知した場合、主制御基板30は、電動チューリップ14aを開放するか否かを決定するための普通図柄抽選を行い、その普通図柄抽選の結果に基づき、普通図柄表示器22bにおける普通図柄の変動表示を開始する。普通図柄抽選に当選した場合、主制御基板30は、普通図柄の変動表示を所定時間経過後に当選図柄で停止させ、その後、電チューソレノイド44を所定時間及び所定回数駆動して電動チューリップ14aを開放させる。なお、普通図柄抽選に当選して電動チューリップ14aが開放状態になると、上述したように第2始動口14に遊技球が入球し易い状態となるため、電動チューリップ14aが開放した補助遊技状態は遊技者にとって有利な遊技状態のひとつである。
主制御基板30は、第1始動口スイッチ41や第2始動口スイッチ42が遊技球の入球を検知した場合には、それによって取得条件が成立したことを認識し、大当たり乱数などを含む遊技データを取得する。そして主制御基板30は、遊技データに基づいて遊技球の入球した始動口に応じた特別遊技判定を行い、特別図柄表示器22aにおいてその判定結果に基づく所定時間の特別図柄の変動表示を開始する。主制御基板30は、特別図柄表示器22aにおいて特別図柄の変動表示を開始することに伴い、その特別遊技判定の結果に応じた所定時間の図柄変動演出を行わせるべく、演出制御基板33に対して信号やコマンドを送出する。また遊技球が第1始動口13や第2始動口14に入球したことを検知した時点で先の特別図柄の変動表示が終了していないとき、主制御基板30は、その入球に基づく特別遊技判定の権利を保留として記憶する。そして先の特別図柄の変動表示が終了して次の変動表示を開始することが可能なタイミングになると、主制御基板30は、保留として記憶された権利に基づいて次の特別遊技判定を行い、その特別遊技判定の結果に基づいて次の特別図柄の変動表示を開始する。なお、遊技球が第1始動口13や第2始動口14に入球したことを検知した時点で特別遊技を行っているときも同様である。
主制御基板30は、特別遊技判定において大当たりに当選していることが判明した場合、特別図柄の変動表示を所定時間行った後に、遊技状態を特別遊技状態へ移行させて大当たりの種別に応じた特別遊技を開始し、その特別遊技中の各ラウンドにおいて第1大入賞口ソレノイド45又は第2大入賞口ソレノイド47を択一的に駆動することにより、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放させる。そして主制御基板30は、特別遊技を開始させることに伴い、演出制御基板33に対してその特別遊技に対応した特別遊技演出を行わせるべく、信号やコマンドを送出する。
そして、特別遊技状態において、第1大入賞口スイッチ46や第2大入賞口スイッチ48により遊技球の入球が検知されると、主制御基板30は、第1又は第2大入賞口15,16への入球に対応した入球演出を演出制御基板33に行わせるべく、入球データを演出制御基板33に送出する。
また、主制御基板30は、特別遊技状態において、第2大入賞口ソレノイド47の駆動に連動して図示しないシャッタソレノイドを駆動し、Vゲートスイッチ50が遊技球の通過を検知すると、その後の特別遊技判定において大当たりに当選する確率を高確率状態に設定する。これに対し、特別遊技状態においてVゲートスイッチ50が遊技球の通過を検知しなかった場合、主制御基板30は、その特別遊技終了後の特別遊技判定において大当たりに当選する確率を低確率状態に設定する。
本実施形態では、高確率状態で特別遊技判定が行われる回数が所定回数(例えば104回)に制限されており、特別遊技終了後の高確率状態において所定回数の特別遊技判定が行われる間に大当たりに当選しなかったときには、その後、確率状態が通常の低確率状態(通常確率状態)に戻る。主制御基板30は、そのような確率変動制御も行うように構成される。
更に主制御基板30は、特別遊技の終了後、特別遊技判定が所定回数(例えば100回)行われるまでの期間中、遊技状態を時短遊技状態へ移行させる。時短遊技状態は、特別図柄及び普通図柄の変動時間が通常よりも相対的に短くなり、しかも電動チューリップ14aが通常よりも頻繁に且つ長時間開放される遊技状態である。それ故、時短遊技状態では、第2始動口14に遊技球が連続入球し易くなり、しかも単位時間当たりに行われる特別遊技判定の回数が増加するので、遊技者は持ち玉をあまり減らすことなく、効率的に遊技を進行させることができるようになる。時短遊技状態に移行してから特別遊技判定が所定回数行われるまでの間に大当たりに当選しなかったときには、主制御基板30は、遊技状態を時短遊技状態から通常遊技状態へ移行させる。通常遊技状態では、特別図柄及び普通図柄の変動時間が時短遊技状態よりも相対的に長くなると共に、電動チューリップ14aの開放頻度が少なくなり、しかも電動チューリップ14aが開放した場合であってもその開放時間が極めて短い時間になる。そうすると、遊技者は、時短遊技状態において、遊技球がスルーゲート21を通過させるため、遊技球を第2の遊技領域に向けて発射させるのに対し、通常遊技状態において、スルーゲート21を狙うのではなく、遊技球を第1始動口13に入球させるために第1の遊技領域に向けて発射させることになる。
上述したように、特別遊技状態や時短遊技状態において、遊技者は第2の遊技領域に向けて遊技球を発射させる。そのため、特別遊技状態や時短遊技状態において、遊技球は特定普通入賞口25に入球し易い。他方、通常遊技状態において、遊技者は第1の遊技領域に向けて遊技球を発射させることから、遊技球が特定普通入賞口25に入球する可能性は極めて低くなる。
演出制御基板33は、CPU33aとROM33bとRAM33cとを備えており、主制御基板30から受信するデータやコマンドに基づいて具体的な演出内容を決定し、その決定した演出の実行を統括的に制御する。つまり、演出制御基板33は、画像制御基板34及びランプ制御基板35のそれぞれを制御することにより、決定した具体的な演出内容に基づく演出を実行させるのである。
例えば演出制御基板33は、主制御基板30によって特別遊技判定が行われ、特別図柄の変動表示が所定時間行われる場合、その所定時間の間、画像表示器12において3つの装飾図柄12a、12b、12cを変動させる図柄変動演出を行う。この図柄変動演出では、3つの装飾図柄12a、12b、12cが単に上下方向に変動するだけの通常の図柄変動演出が行われるだけでなく、リーチ演出に移行したり、更にSPリーチ演出に移行したりするなど、特別遊技判定の結果に応じて様々な演出が行われる。このような図柄変動演出では、画像表示器12に表示される演出画像とスピーカー8から出力される演出音とが予め関連付けられており、スピーカー8からは通常の図柄変動演出やリーチ演出、SPリーチ演出などの演出内容に対応した演出音が出力されるようになる。
また、演出制御基板33には、操作ボタン6が接続されている。そのため、演出制御基板33は、遊技者がボタン操作を行うことが可能な所定のタイミングで操作ボタン6が操作されたことを検知した場合、そのボタン操作に応じた演出を行うことも可能である。
主制御基板30によって特別遊技が行われる場合、演出制御基板33は、特別遊技判定において当選した大当たりの種類に応じた特別遊技演出の実行を制御する。また、演出制御基板33は、主制御基板30から第1大入賞口16に遊技球が入球したことによる入球データ、又は第2大入賞口16に入球したことによる入球データを受信した場合、これらの大入賞口への入球に基づく入球演出の実行又は不実行を制御する。さらに、演出制御基板33は、特定普通入賞口25に遊技球が入球したことによる入球データを受信した場合、特定普通入賞口25への入球に基づく入球演出の実行又は不実行を制御する。
画像制御基板34は、CPU34aとROM34bとRAM34cとVRAM34dとを備えており、画像表示器12に表示する画像を制御するものである。この画像制御基板34は、演出制御基板33からの指示に基づいて3つの装飾図柄12a、12b、12cを変動させる図柄変動演出を開始すると共に、その図柄変動演出をリーチ演出に移行させたり、リーチ演出を更にSPリーチ演出へと発展的に移行させたりする。また画像制御基板34は、演出制御基板33からの指示に基づいて特別遊技中に現在のラウンドのラウンド表示を行ったり、動画像などの特別遊技演出画像を表示したりする。この画像制御基板34においてVRAM34dは、画像表示器12に表示するための画像を書き込むメモリである。CPU34aはこのVRAM34dに対して背景画像表示処理、装飾図柄表示処理、キャラクタ画像表示処理などの各種処理を実行することにより、画像表示器12に対して、背景画像、装飾図柄画像、キャラクタ画像などを重畳的に表示して最前面の画像を遊技者に視認させることができる。更にこのような重畳的表示により、画像制御基板34は、任意の演出画像に重畳させて遊技者に報知すべき様々な報知情報を表示することが可能である。
また画像制御基板34は、演出制御基板33からの指示に基づき、スピーカー8から演出用の楽曲や効果音、音声などの演出音を出力するように構成される。また画像制御基板34は、遊技機1で行われる演出とは特に関連しない情報であって、遊技者に報知すべき情報を音声で出力することも可能である。画像制御基板34は、楽曲、効果音及び音声を同時にスピーカー8から出力することが可能であるが、例えば遊技者に報知すべき音声を出力するときには、演出用の楽曲や効果音の出力レベルを通常出力レベルよりも低下させることにより、遊技者が報知用の音声を聞き取り易いようにすることが好ましい。
ランプ制御基板35は、CPU35aとROM35bとRAM35cとを備えており、演出制御基板33からの指示に基づいて各種のランプを点灯させたり、消灯させたりする制御を行う。このランプ制御基板35は、例えば前枠扉3に設けられた枠ランプ7の点灯を制御すると共に、センター役物11やその他遊技盤10の盤面上に設けられる盤面ランプ24の点灯を制御するように構成される。またランプ制御基板35は、遊技盤10の盤面上に可動役物を駆動し、可動役物に所定の動作を行わせるように制御する。
なお、画像表示器12、スピーカー8、枠ランプ7及び盤面ランプ24は、遊技機1における遊技の進行に伴って遊技者が簡単に知覚可能な各種演出を行うために設けられた演出手段である。
発射制御基板36は、遊技者によって時計回り方向に回転操作されるハンドルレバー5の操作角度に基づき、遊技球を発射する発射ソレノイド36aを駆動するものである。すなわち、発射制御基板36は、ハンドルレバー5の操作角度が大きくなるほど発射ソレノイド36aが強い打球力で遊技球を打ち出すように制御する。
(主制御基板の具体的構成例)
図4は、主制御基板30における主たる機能構成を模式的に示したブロック図である。主制御基板30のRAM30cには、遊技データ格納部61と、保留記憶部62とが設けられる。遊技データ格納部61は、大当たり乱数や図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数などの各種乱数を遊技データとして格納するものである。遊技データ格納部61に格納される各種乱数は、それぞれ予め定められた範囲内の値を採り得る乱数であり、その値が図示を省略する乱数更新部により逐次更新される。そのため、遊技データ格納部61から遊技データが読み出されるタイミングによって、各種乱数の値がランダムに異なる値となる。なお、遊技データ格納部61には、普通図柄抽選に用いられる普通図柄乱数なども遊技データとして格納される。保留記憶部62は、遊技データ取得部51によって遊技データ格納部61から読み出された遊技データを所定の上限数まで記憶して特別遊技判定の権利を一時的に保留しておくための記憶領域である。
図4は、主制御基板30における主たる機能構成を模式的に示したブロック図である。主制御基板30のRAM30cには、遊技データ格納部61と、保留記憶部62とが設けられる。遊技データ格納部61は、大当たり乱数や図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数などの各種乱数を遊技データとして格納するものである。遊技データ格納部61に格納される各種乱数は、それぞれ予め定められた範囲内の値を採り得る乱数であり、その値が図示を省略する乱数更新部により逐次更新される。そのため、遊技データ格納部61から遊技データが読み出されるタイミングによって、各種乱数の値がランダムに異なる値となる。なお、遊技データ格納部61には、普通図柄抽選に用いられる普通図柄乱数なども遊技データとして格納される。保留記憶部62は、遊技データ取得部51によって遊技データ格納部61から読み出された遊技データを所定の上限数まで記憶して特別遊技判定の権利を一時的に保留しておくための記憶領域である。
主制御基板30のROM30bには、特別遊技判定テーブル63と、変動パターンテーブル64と、開放パターンテーブル65と、普通図柄抽選テーブル66とが予め記憶されている。この特別遊技判定テーブル63には、低確率用判定テーブルと高確率用判定テーブルとが含まれており、低確率用判定テーブルには大当たり乱数が大当たりとなる当選値として所定数の値が予め定められており、高確率用判定テーブルには低確率用判定テーブルよりも多くの大当たりとなる当選値が予め定められている。また特別遊技判定テーブル63には、特別遊技判定において大当たりであると判定された場合に、大当たりの種別を決定するために参照される大当たり種別決定用テーブルが含まれる。この大当たり種別決定用テーブルには、第1始動口13に入賞して取得された遊技データを判定するための第1始動口用テーブルと、第2始動口14に入賞して取得された遊技データを判定するための第2始動口用テーブルとがあり、第1始動口13に入賞して大当たりとなった場合と、第2始動口14に入賞して大当たりとなった場合とで、大当たりの種別が異なる割合に設定されている。
変動パターンテーブル64は、主制御基板30において特別遊技判定が行われた場合に、その判定結果を表示するための特別図柄の変動時間を決定するために参照されるテーブルである。変動パターンテーブル64には、大当たり乱数が大当たりを示す場合に参照されるテーブル、リーチ乱数がリーチを示す場合に参照されるテーブルなど、複数のテーブルが含まれている。そして変動パターンテーブル64に含まれる複数のテーブルのそれぞれは、変動パターン乱数に対して特別図柄の変動時間が対応付けられたテーブルとなっている。そのため、この変動パターンテーブル64を参照すれば、特別遊技判定の結果やリーチ乱数などに対応する特別図柄の変動時間を決定することができる。
また、変動パターンテーブル64は、遊技機1の遊技状態に応じたテーブルを有しており、遊技機1の遊技状態に応じて異なるテーブルが参照される。例えば変動パターンテーブル64は、通常遊技状態と時短遊技場体とで異なるテーブルとなっており、時短遊技状態のときには通常遊技状態よりも相対的に特別図柄の変動時間が短くなるように設定されている。
開放パターンテーブル65は、特別遊技判定において大当たりに当選した場合に行われる特別遊技において第1大入賞口15及び第2大入賞口16を開放させる開放パターンを決定するために参照されるテーブルである。この開放パターンテーブル65には、複数の開放パターンが定義されており、それら開放パターンに対して大当たりの当たり種別が対応付けられたテーブルである。そのため、特別遊技判定において大当たりに当選したことが判定されると、その大当たりの種類に基づいて開放パターンテーブル65を参照することにより、特別遊技中において第1大入賞口15及び第2大入賞口16を開放させる一の開放パターンを決定することができる。
普通図柄抽選テーブル66は、普通図柄の抽選を行うために参照されるテーブルである。この普通図柄抽選テーブル66には、通常遊技状態で参照されるテーブルと時短遊技状態で参照されるテーブルとが含まれる。通常遊技状態で参照されるテーブルには普通図柄乱数の当選値として所定個数の値が予め定められており、時短遊技状態で参照されるテーブルには通常遊技状態のテーブルよりも多くの当選値が予め定められている。よって、時短遊技状態のときには、通常遊技状態よりも普通図柄抽選に当選する確率が高くなる。
主制御基板30のCPU30aは、遊技機1の動作を統括的に制御するものである。そのため、CPU30aは様々な処理部として機能する。図4にはその一部の機能が例示されており、CPU30aは、遊技データ取得部51、特別遊技判定部52、変動パターン決定部53、図柄表示制御部54、特別遊技制御部55、遊技状態制御部56、補助遊技制御部及び特定普通入賞口入賞検知部102として機能する。
遊技データ取得部51は、第1始動口スイッチ41及び第2始動口スイッチ42のそれぞれが遊技球の入球による取得条件成立を検知した場合に、そのタイミングで遊技データ格納部61から、大当たり乱数、図柄乱数、変動パターン乱数及びリーチ乱数を含む遊技データを取得する。遊技データ取得部51は、第1始動口13又は第2始動口14への入賞によって遊技データを取得すると、その遊技データを保留記憶部62に格納する。保留記憶部62は、第1始動口13への入球によって取得された遊技データと、第2始動口14への入球によって取得された遊技データとを区別した状態で、それぞれの遊技データを所定の上限数(例えば4つ)まで記憶することが可能である。そのため、遊技データ取得部51は、第1始動口13への入球によって取得した遊技データを第1始動口用の保留記憶領域へ格納し、第2始動口14への入球によって取得した遊技データを第2始動口用の保留記憶領域へ格納する。なお、それらの保留記憶領域に対して既に上限数の遊技データが格納されている場合、遊技データ取得部51は、遊技データ格納部61から遊技データを取得する処理を行わない。
特別遊技判定部52は、特別遊技が終了することによって、又は、先の特別図柄の変動表示が終了することによって、次の特別図柄の変動表示を行うことが可能になる始動条件が成立すると、保留記憶部62に記憶されて保留状態にある遊技データを読み出し、その遊技データに基づいて特別遊技判定を行う。すなわち、特別遊技判定部52は、遊技データに含まれる大当たり乱数に基づいて特別遊技判定テーブル63を参照し、該大当たり乱数が大当たりの当選値に一致するか否かを判定する。上述したように特別遊技判定テーブル63には高確率用判定テーブルと低確率用判定テーブルとがあり、特別遊技判定部52は、遊技データ読み出し時点での確率状態に応じて低確率用判定テーブル及び高確率用判定テーブルのいずれか一方を選択し、大当たり乱数がその選択したテーブルに定められた大当たりの当選値に一致するか否かを判定する。このような判定により、保留記憶部62から読み出した遊技データの当選又はハズレが決定する。低確率用判定テーブルは、大当たりとなる確率が例えば1/400程度に設定されたテーブルであり、高確率用判定テーブルは、通常確率用判定テーブルよりも大当たりとなる確率が高く、例えば1/68程度に設定されたテーブルである。
また特別遊技判定部52は、図柄表示制御部54によって特別図柄の変動表示が行われていたり、或いは、特別遊技制御部55によって特別遊技が行われていたりするときには、始動条件が成立していないため、保留記憶部62からの遊技データの読み出しを行わない。この場合、次の特別図柄の変動表示を行うことが可能になる始動条件が成立したタイミングで、特別遊技判定部52は、保留記憶部62から遊技データの読み出しを行い、その読み出した遊技データに基づいて特別遊技判定を行う。このとき、特別遊技判定部52は、第2始動口用の保留記憶領域に遊技データが格納されていれば、その遊技データを読み出して特別遊技判定を行う。すなわち、特別遊技判定部52は、第1始動口用の保留記憶領域に格納されている遊技データよりも、第2始動口用の保留記憶領域に格納されている遊技データを優先的に読み出して保留消化を行っていくように構成されている。
変動パターン決定部53は、特別遊技判定部52において特別遊技判定が行われることに伴い、特別図柄の変動時間を決定する。すなわち、変動パターン決定部53は、特別遊技判定部52が保留記憶部62から読み出した遊技データに含まれる変動パターン乱数などに基づいて変動パターンテーブル64を参照することにより、特別図柄の変動時間を決定する。
図柄表示制御部54は、変動パターン決定部53により決定された特別図柄の変動時間に基づき、特別図柄表示器22aにおいて特別図柄の変動表示を行う。そして特別図柄の変動表示を開始してから変動パターン決定部53で決定された特別図柄の変動時間が経過するタイミングで、特別図柄の変動表示を停止させ、特別遊技判定部52において行われた特別遊技判定の結果に応じた特別図柄を表示する。例えば、特別遊技判定の結果がハズレであれば、図柄表示制御部54は、ハズレに対応した特別図柄を表示する。これに対し、大当たりに当選していれば、その大当たりに対応した特別図柄を表示する。
特別遊技制御部55は、特別遊技判定部52による特別遊技判定において大当たりに当選し、遊技者にとって有利な特別遊技へ移行させることが決定された場合に機能するものである。特別遊技制御部55は、特別遊技判定部52によって大当たりであることが判定されると、特別図柄の変動表示が停止した後に行われる特別遊技状態において第1大入賞口15及び第2大入賞口16のそれぞれを解放させる開放パターンを決定する。そして特別遊技制御部55は、特別遊技が開始されることに伴い、予め決定した開放パターンに基づいて複数ラウンドのうちの各ラウンドで第1大入賞口15及び第2大入賞口16のそれぞれを択一的に開放させることにより、特別遊技中において第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放状態へ作動させる開放特別遊技を制御する。
この特別遊技制御部55は、特別遊技状態における開放パターンを決定する際、第1始動口13と第2始動口14とのいずれに入球して取得された遊技データが大当たりとなったかに応じて、異なるテーブルを参照する。例えば、第1始動口13への入球に伴って保留記憶部62に記憶された遊技データが大当たりである場合、特別遊技制御部55は、開放パターンテーブル65から第1始動口13に対応するテーブルを読み出し、その遊技データに含まれる図柄乱数に基づいて一の開放パターンを決定する。また第2始動口14への入球に伴って保留記憶部62に記憶された遊技データが大当たりである場合、特別遊技制御部55は、開放パターンテーブル65から第2始動口14に対応するテーブルを読み出し、その遊技データに含まれる図柄乱数に基づいて一の開放パターンを決定する。言い換えると、特別遊技制御部55は、特別遊技判定において大当たりに当選した場合に、その後に行う特別遊技の種類を決定するものである。本実施形態では、特別遊技の種類として、例えば第1から第3の3つの特別遊技がある場合を例示する。
図5は、第1始動口13又は第2始動口14へ入球して行われる特別遊技の種類を示す図である。まず図5(a)は、第1始動口13への入球によって取得された遊技データが大当たりと判定された場合の特別遊技の種類を示している。第1始動口13に遊技球が入球して取得された遊技データが大当たりであると判定されると、特別遊技制御部55は、図5(a)に示すように、第1の特別遊技P1、第2の特別遊技P2及び第3の特別遊技P3のうちから一の特別遊技を決定する。図5(a)の例では、第1の特別遊技P1の発生する割合は40%、第2の特別遊技P2の発生する割合は30%、第3の特別遊技P3の発生する割合は30%となっている。したがって、第1始動口13に遊技球が入球して大当たりとなった場合には、その後に行われる特別遊技として、第1乃至第3の特別遊技P1〜P3のうちのいずれか1つが実行される。
一方、図5(b)は、第2始動口14への入球によって取得された遊技データが大当たりと判定された場合の特別遊技の種類を示している。第2始動口14に遊技球が入球して取得された遊技データが大当たりであると判定されると、特別遊技制御部55は、図5(b)に示すように、100%の割合で第3の特別遊技P3を実行すべき特別遊技として決定する。したがって、第2始動口14に遊技球が入球して大当たりに当選すると、第1又は第2の特別遊技P1,P2が行われることはなく、常に第3の特別遊技P3が実行される。
図6は、第1乃至第3の特別遊技P1〜P3の詳細を示す図であり、図6(a)は第1の特別遊技P1を、図6(b)は第2の特別遊技P2を、図6(c)は第3の特別遊技P3を示している。図6(a)〜(c)に示すように、第1乃至第3の特別遊技P1〜P3では、いずれの特別遊技であっても第1大入賞口15及び第2大入賞口16のいずれか一方を開放するラウンドが所定回数(例えば合計16ラウンド)行われる。そして第1ラウンドから第4ラウンドまでは第1大入賞口15が開放し、第5ラウンドでは第2大入賞口16が開放する。その後、第6ラウンドから第15ラウンドまでは再び第1大入賞口15が開放し、第16ラウンドでは再び第2大入賞口16が開放する。以上の点は、第1乃至第3の特別遊技P1〜P3のいずれにおいても共通する。
第1乃至第3の特別遊技P1〜P3の相違点は、各ラウンドにおける第1大入賞口15又は第2大入賞口16の開放時間である。すなわち、第1大入賞口15及び第2大入賞口16のいずれにもロング開放とショート開放とが定められており、各特別遊技P1〜P3のラウンド毎にロング開放とショート開放のいずれか一方が予め設定されている。ロング開放の場合、第1大入賞口15又は第2大入賞口16の開放時間が例えば30秒程度の比較的長い時間に設定される。これに対して、ショート開放の場合には、第1大入賞口15又は第2大入賞口16の開放時間が例えば0.2秒程度の極めて短い時間に設定される。そのため、第1大入賞口15又は第2大入賞口16がロング開放される場合には開放中の大入賞口に遊技球が入球し易い状態となるのに対して、ショート開放の場合には開放中の大入賞口に遊技球が入球し難い状態となる。またロング開放及びショート開放のいずれの場合であっても、第1大入賞口15又は第2大入賞口16の開放中に所定の上限個数(例えば10個程度)の遊技球が入球すれば、開放時間が経過する前であっても第1大入賞口15又は第2大入賞口16は閉鎖する。ただし、ショート開放の場合には、第1大入賞口15又は第2大入賞口16の開放中に1個又は2個程度の遊技球が稀に入球することはあっても、所定の上限個数(例えば10個程度)の遊技球が入球することはほとんど無いと言える。そのため、ショート開放の場合には、0.2秒程度の開放時間が経過することによって第1大入賞口15又は第2大入賞口16を閉鎖するケースが多くなる。
ただし、ロング開放の場合の開放時間は30秒に限られるものではなく、ショート開放の場合の開放時間も0.2秒に限られるものではない。例えば、ロング開放の場合は、遊技盤10に対して遊技球が連続的に打ち出されるときの打ち出し間隔よりも長く、開放状態において複数の遊技球が入球可能な開放時間であれば良い。これに対し、ショート開放の場合は、例えば遊技盤10に対して遊技球が連続的に打ち出されるときの打ち出し間隔よりも短く、開放状態において遊技球が入球し難い開放時間であれば良い。
第1の特別遊技P1では、図6(a)に示すように、第1〜第4ラウンドまで第1大入賞口15がロング開放となり、第5ラウンド以降では第1大入賞口15又は第2大入賞口16が全てショート開放となる開放パターンが決定され、この開放パターンに基づく開放特別遊技が行われる。第2の特別遊技P2では、図6(b)に示すように、第1〜第3ラウンドまで第1大入賞口15がロング開放となり、第4ラウンドで第1大入賞口15がショート開放となり、第5ラウンドで第2大入賞口16がロング開放となり、第6ラウンド以降では第1大入賞口15又は第2大入賞口16が全てショート開放となる開放パターンが決定され、この開放パターンに基づく開放特別遊技が行われる。第3の特別遊技P3では、図6(c)に示すように、第1〜第16ラウンドまでの全てのラウンドで第1大入賞口15又は第2大入賞口16がロング開放となる開放パターンが決定され、この開放パターンに基づく開放特別遊技が行われる。
なお、第1乃至第3の特別遊技P1〜P3のいずれが行われる場合であっても、特別遊技が行われた後に、所定期間が終了するまでの間、電動チューリップ14aが通常よりも頻繁に開放状態(補助遊技状態)へと駆動されるようになり、通常遊技状態よりも第2始動口14に遊技球が入球し易くなる時短遊技状態で遊技が進行するようになる。そのため、特別遊技が終了してから所定期間が経過するまでの期間中において、遊技者は、特別遊技で獲得した賞球をあまり減らすことなく遊技を進行させることができる。
特別遊技制御部55は、大当たりであると判定された遊技データに含まれる図柄乱数を判定することにより、上記第1乃至第3の特別遊技P1〜P3のうちから一の特別遊技を決定する。ただし、第2始動口14への入球によって大当たりとなった場合には、毎回、第3の特別遊技P3が決定されることになる。そして遊技機1が特別遊技状態へ移行すると、特別遊技制御部55は、その決定した一の特別遊技の開放パターンに基づき、第1大入賞口ソレノイド45、第2大入賞口ソレノイド47及びシャッタソレノイドを駆動することにより、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放させる開放特別遊技を進行させる。また特別遊技制御部55は、Vゲートスイッチ50を監視しており、特別遊技の進行中において遊技球がVゲート18を通過すればそれを検知することができる。
ここで第2大入賞口16が開放される第5及び第16ラウンドに着目すると、第1の特別遊技P1では、いずれのラウンドでも第2大入賞口16がショート開放となる。そのため、遊技機1において第1の特別遊技P1が行われるときには、第2大入賞口16に遊技球が入球する可能性は極めて低い。これに対し、第2の特別遊技P2では第5ラウンド目で第2大入賞口16がロング開放し、第3の特別遊技P3では第5ラウンド及び第16ラウンドの双方で第2大入賞口16がロング開放する。そのため、遊技機1において第2の特別遊技P2又は第3の特別遊技P3が行われるときには、第2大入賞口16に遊技球が入球する可能性がある。
上述したように、第2大入賞口16の開放中に入球した遊技球がVゲート18を通過すると、その後に特別遊技判定部52において大当たりと判定される確率が高確率状態となる。そのため、第2の特別遊技P2及び第3の特別遊技P3は、第2大入賞口16がロング開放されるラウンド遊技を有するため、特別遊技終了後の確率状態を高確率状態に移行させることができる特別遊技となる。これに対し、第1の特別遊技P1には第2大入賞口16がロング開放されるラウンド遊技を有さないため、特別遊技終了後の確率状態を高確率状態に移行させることができない遊技となり、特別遊技終了後の確率状態は低確率状態となる。
このように特別遊技終了後に大当たりの当選確率が高確率状態と低確率状態とのいずれになうかという観点から、第1乃至第3の特別遊技P1〜P3で行われる開放特別遊技を大別すると、第1の特別遊技P1で行われる開放特別遊技は、特別遊技終了後に大当たりの当選確率を高確率状態へ移行させることができない第1開放特別遊技となり、第2及び第3の特別遊技P2,P3で行われる開放特別遊技は、特別遊技終了後に大当たりの当選確率を高確率状態へ移行させることが可能な第2開放特別遊技となる。
ただし、第2大入賞口16がショート開放される場合でも、遊技球が第2大入賞口16に入球する可能性は0ではない。すなわち、第2大入賞口16が0.2秒程度の僅かな時間だけ開放したタイミングで遊技球が入球する可能がある。しかし、そのようなショート開放において第2大入賞口16に遊技球が入球した場合には、その遊技球がVゲート18を通過することがないように、特別遊技制御部55がシャッタ19の動作を制御する。
図7は、第2大入賞口16の開閉動作に連動するシャッタ19の動作を示すタイミングチャートであり、図7(a)はロング開放の場合を示しており、図7(b)はショート開放の場合を示している。図7(a)(b)に示すように、第2大入賞口16は、遊技盤10に取り付けられた第2可変入賞装置が作動することにより、閉鎖状態から開放状態へ駆動される。そしてシャッタ19は、ロング開放及びショート開放のいずれの場合であっても第2大入賞口16が開放することに伴い、Vゲート18を開放する。
図7(a)に示すように、ロング開放の場合、第2可変入賞装置がタイミングT1で作動し、所定期間Taの間、作動し続ける。この所定期間Taは、30秒程度の期間であるが、所定球数の遊技球が第2大入賞口16に入球した場合にはそれよりも早い期間で終了する。第2大入賞口16及びシャッタ19は、第2可変入賞装置の作動期間Taにおいてそれぞれ2回開放状態へ駆動される。まず第2大入賞口16は、第2可変入賞装置が作動するタイミングT1と同時に駆動され、1回目の開放状態となる。この1回目の開放時間Tbは、例えば0.2秒程度の僅かな時間に設定される。またシャッタ19も、第2大入賞口16が開放状態になるのと同時に駆動され、Vゲート18を1回目の開放状態とする。ただし、シャッタ19がVゲート18を開放する開放時間Teは、第2大入賞口16の1回目の開放時間Tbよりも短く、例えば0.04秒程度のごく僅かな時間に設定される。したがって、シャッタ19は、第2大入賞口16よりも先に閉鎖状態へ戻る。その後、第2大入賞口16は、開放時間Tbが経過すると閉鎖状態に戻り、所定のインターバル時間Tc(数秒程度)が経過した後のタイミングT2で再び駆動され、2回目の開放状態となる。第2大入賞口16の2回目の開放時間Tdは、例えば25秒程度の比較的長い時間に設定される。ただし、開放時間Tdが経過するまでに所定球数の遊技球が第2大入賞口16に入球した場合には、開放時間Tdが経過する前に第2大入賞口16が閉鎖状態に戻る。またシャッタ19は、第2大入賞口16が2回目の開放状態になるのと同時に駆動され、Vゲート18を2回目の開放状態とする。シャッタ19の2回目の開放時間は、第2大入賞口16の2回目の開放時間Tdよりも長く、第2大入賞口16が閉鎖した後も所定時間Tf(例えば1.9秒)が経過するまで開放状態を継続する。したがって、第2大入賞口16が2回目の開放状態であるとき、その開放状態が終了する間際に第2始動口14に遊技球が入球した場合であっても、その遊技球はVゲート18を通過することができるようになる。
これに対し、ショート開放の場合、図7(b)に示すように、第2可変入賞装置がタイミングT4で作動し、所定期間Tgの間、作動し続ける。この所定期間Tgは、ロング開放の場合の第2大入賞口16の1回目の開放時間Tbと同じであり、例えば0.2秒程度の僅かな時間に設定される。第2大入賞口16及びシャッタ19は、第2可変入賞装置の作動期間Tgにおいてそれぞれ1回だけ開放状態へ駆動される。まず第2大入賞口16は、第2可変入賞装置が作動するタイミングT4と同時に駆動され、開放状態となる。このときの開放時間Thは、第2可変入賞装置の作動期間Tgと同じであり、例えば0.2秒程度の時間である。またシャッタ19も、第2大入賞口16が開放状態になるのと同時に駆動され、Vゲート18を開放状態とする。シャッタ19がVゲート18を開放する開放時間Tiは、第2大入賞口16の開放時間Thよりも短く、例えば0.04秒程度のごく僅かな時間に設定される。つまり、シャッタ19の開放時間Tiは、ロング開放時の1回目の開放時間Teと同じである。したがって、シャッタ19は、第2大入賞口16よりも先に閉鎖状態へ戻る。その後、第2大入賞口16は、開放時間Thが経過すると閉鎖状態に戻り、第2可変入賞装置の作動期間Tgが終了するので、ラウンド遊技が終了する。したがって、ショート開放のときに、仮に遊技球が第2大入賞口16に入球したとしても、その遊技球がシャッタ19の位置を通過する前にシャッタ19がVゲート18を閉鎖するため、その遊技球がVゲート18を通過することはない。
特別遊技制御部55は、上記のようにしてロング開放とショート開放と切り換えて第2大入賞口16の開閉制御を行う。そのため、本実施形態では、第2大入賞口16がロング開放されるラウンドを有する第2及び第3の特別遊技P2,P3が、特別遊技の終了後の確率状態を高確率状態へ移行させることができる遊技となっている。
次に、遊技状態制御部56は、遊技機1の遊技状態の以降を制御するものである。図8は、遊技状態制御部56による遊技状態の移行を示す図である。まず遊技機1に電源が投入されると、遊技状態制御部56は、遊技機1を通常遊技状態ST1で動作させる。この通常遊技状態ST1では、特別遊技判定において大当たりに当選する確率が低確率状態に設定される。また通常遊技状態ST1は、スルーゲート21を遊技球が通過して行われる普通図柄抽選に当選した場合であっても、遊技球が第2始動口14に入球する可能性が低い遊技状態である。そのため、通常遊技状態ST1は、遊技者がハンドルレバー5を比較的小さい操作角度で操作することにより、図1の矢印F1で示すように遊技球を第1の遊技領域に向けて発射させ、第1始動口13への入球を狙って遊技を進行させる遊技状態(左打ち遊技状態)である。
そして通常遊技状態ST1において行われる特別遊技判定で大当たりに当選すると、遊技状態制御部56は、矢印A1で示したように、通常遊技状態ST1から特別遊技状態ST2へ移行させる。これにより遊技機1において特別遊技が開始されるため、特別遊技状態ST2は、遊技者が第2の遊技領域に向けて遊技球を発射させながら遊技を進行させる遊技状態(右打ち遊技状態)となる。そして特別遊技が終了すると、遊技状態制御部56は、矢印A2、A4で示すように、遊技状態を特別遊技状態ST2から時短遊技状態ST3、ST4のいずれかへ移行させる。時短遊技状態ST3は、特別遊技判定において大当たりと判定される確率状態が低確率状態である遊技状態である。これに対し、時短遊技状態ST4は、特別遊技判定において大当たりと判定される確率状態が高確率状態となる遊技状態である。つまり、遊技状態制御部56は、特別遊技状態ST2においてVゲート18を遊技球が通過していなければ、特別遊技終了後の遊技状態を時短遊技状態ST3へと移行させ、特別遊技判定において大当たりに当選する確率を低確率状態に設定する。これに対し、特別遊技状態ST2においてVゲート18を遊技球が通過していれば、遊技状態制御部56は、特別遊技終了後の遊技状態を時短遊技状態ST4へと移行させ、特別遊技判定において大当たりに当選する確率を高確率状態に設定する。
時短遊技状態ST3、ST4は、特別遊技の終了後、所定回数(例えば100回)の特別遊技判定が行われ、所定回数の特別図柄の変動表示が終了するまでの期間継続する遊技状態である。これらの時短遊技状態ST3、ST4は、スルーゲート21を遊技球が通過して行われる普通図柄抽選に当選すると、遊技球が第2始動口14に入球し易くなる遊技状態である。そのため、これらの時短遊技状態ST3、ST4は、遊技者がハンドルレバー5を比較的大きい操作角度で操作することにより、図1の矢印F2で示すように遊技球を第2の遊技領域に向けて発射させ、第2始動口14に遊技球を入球させることを狙って遊技を進行させる遊技状態(右打ち遊技状態)である。時短遊技状態ST3、ST4が継続する所定期間の間に、特別遊技判定で大当たりに当選すると、遊技状態制御部56は、矢印A3又はA5で示すように、時短遊技状態ST3、ST4から再び特別遊技状態ST2へ移行させる。
また、時短遊技状態ST3であるとき、時短遊技状態ST3が継続する所定期間の間に大当たりに当選しなかった場合、すなわち所定回数目(例えば100回目)の特別図柄の変動表示がハズレとなって停止すると、遊技状態制御部56は、矢印A6で示すように時短遊技状態ST3から通常遊技状態ST1へ移行させる。そのため、時短遊技状態ST3から通常遊技状態ST1へ移行すると、遊技者は、ハンドルレバーに対して行う操作を右打ち遊技状態から左打ち遊技状態へ移行させることになる。
また、時短遊技状態ST4であるとき、時短遊技状態ST4が継続する所定期間の間に大当たりに当選しなかった場合、すなわち所定回数目(例えば100回目)の特別図柄の変動表示がハズレとなって停止すると、遊技状態制御部56は、矢印A7で示すように時短遊技状態ST4から通常遊技状態ST5へ移行させる。この通常遊技状態ST5は、スルーゲート21を遊技球が通過して行われる普通図柄抽選に当選した場合であっても、遊技球が第2始動口14に入球する可能性が低い遊技状態である。そのため、時短遊技状態ST4から通常遊技状態ST5へ移行すると、遊技者がハンドルレバー5に対して行う操作が右打ち遊技状態から左打ち遊技状態へ移行することになる。
ただし、通常遊技状態ST5は、特別遊技判定において大当たりと判定される確率状態が高確率状態である。この通常遊技状態ST5は、時短遊技状態ST4が終了した後、所定回数(例えば4回)の特別遊技判定が行われてその所定回数の特別図柄の変動表示が終了するまでの期間継続する遊技状態である。すなわち通常遊技状態ST5は、時短遊技状態ST4が終了した後、時短遊技状態ST4よりも短い僅かな期間(例えば特別図柄の変動表示が4回行われる期間)だけ高確率状態を維持して遊技を進行させる遊技状態である。この通常遊技状態ST5が継続する所定期間の間に、特別遊技判定で大当たりに当選すると、遊技状態制御部56は、矢印A8で示すように、通常遊技状態ST5から再び特別遊技状態ST2へ移行させる。また、通常遊技状態ST5が継続する所定期間内に大当たりに当選しなかった場合、遊技状態制御部56は、矢印A9で示すように、通常遊技状態ST5から通常遊技状態ST1へ移行させる。これにより、特別遊技判定において大当たりと判定される確率状態が低確率状態に戻る。
次に補助遊技制御部57は、スルーゲートスイッチ43が遊技球の通過を検知した場合に、そのタイミングで遊技データ格納部61から普通図柄乱数を取得し、普通図柄抽選テーブル66に基づいて普通図柄抽選を行う。補助遊技制御部57は、普通図柄抽選を行うと、普通図柄表示器22bにおいて普通図柄の変動表示を開始し、所定時間経過後にその変動表示を停止させて普通図柄抽選の結果を表示する。そして普通図柄抽選に当選しているときには、普通図柄の変動表示を停止させた後、電チューソレノイド44を駆動することにより、電動チューリップ14aを継続的又は断続的に開放状態へと駆動して補助遊技を行わせる。尚、補助遊技制御部57は、普通図柄の変動表示中に普通図柄乱数を取得したときには、その普通図柄乱数に基づく普通図柄抽選を所定の上限数(例えば4つ)まで保留するように構成される。
特定普通入賞口入賞検知部102は、遊技盤10における第2の遊技領域に設けられる特定普通入賞口25に遊技球が入球したことを検知する処理部である。遊技球が特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞口スイッチ100がオンになる。特定普通入賞口スイッチ100がオンになると、特定普通入賞口スイッチ100からの入力信号に基づいて特定普通入賞口入賞検知部102は、特定普通入賞口25への遊技球の入球を検知する。そして、特定普通入賞口入賞検知部102は入球データをセットし、払出制御基板32及び演出制御基板33に送信する。
(主制御基板の動作)
図9は、主制御基板30における主要動作を示すフローチャートである。主制御基板30のCPU30aは、電源投入時や電源断時などの特殊な場合を除き、通常の動作時において図9に示すフローチャートに基づく処理をタイマ割込処理として一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。この処理が開始されると、主制御基板30は、乱数更新処理(ステップS101)、第1始動口スイッチ処理(ステップS102)、第2始動口スイッチ処理(ステップS103)、ゲートスイッチ処理(ステップS104)、特定普通入賞口スイッチ処理(ステップS104)、賞球処理(ステップS106)、特別図柄処理(ステップS107)、特別遊技処理(ステップS108)、普通図柄処理(ステップS110)、補助遊技処理(ステップS111)、及び出力処理(ステップS112)を一連の処理として順次実行し、それら一連の処理が終了すると、その後は初期値乱数更新処理(ステップS113)を繰り返し実行する。その後、時間が経過して再びタイマによる割込が発生することにより、乱数更新処理(ステップS101)以降の処理の実行を開始する。これ以降、同様の処理が繰り返される。
図9は、主制御基板30における主要動作を示すフローチャートである。主制御基板30のCPU30aは、電源投入時や電源断時などの特殊な場合を除き、通常の動作時において図9に示すフローチャートに基づく処理をタイマ割込処理として一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。この処理が開始されると、主制御基板30は、乱数更新処理(ステップS101)、第1始動口スイッチ処理(ステップS102)、第2始動口スイッチ処理(ステップS103)、ゲートスイッチ処理(ステップS104)、特定普通入賞口スイッチ処理(ステップS104)、賞球処理(ステップS106)、特別図柄処理(ステップS107)、特別遊技処理(ステップS108)、普通図柄処理(ステップS110)、補助遊技処理(ステップS111)、及び出力処理(ステップS112)を一連の処理として順次実行し、それら一連の処理が終了すると、その後は初期値乱数更新処理(ステップS113)を繰り返し実行する。その後、時間が経過して再びタイマによる割込が発生することにより、乱数更新処理(ステップS101)以降の処理の実行を開始する。これ以降、同様の処理が繰り返される。
乱数更新処理(ステップS101)では、RAM30cの遊技データ格納部61に格納されている大当たり乱数、図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数、普通図柄乱数などの各種乱数の値が更新される処理が行われる。第1始動口スイッチ処理(ステップS102)では、上述の遊技データ取得部51が第1始動口スイッチ41の状態を監視し、第1始動口13に入球した遊技球が所定の領域を通過することによって第1始動口スイッチがオンとなった場合に、遊技データ格納部61から遊技データを取得する処理が行われる。第2始動口スイッチ処理(ステップS103)では、上述の遊技データ取得部51が第2始動口スイッチ42の状態を監視し、第2始動口14に入球した遊技球が所定の領域を通過することによって第2始動口スイッチ42がオンとなった場合に、遊技データ格納部61から遊技データを取得する処理が行われる。ゲートスイッチ処理(ステップS104)では、補助遊技制御部57がスルーゲートスイッチ43の状態を監視し、スルーゲート21を遊技球が通過してスルーゲートスイッチ43がオンとなった場合に、普通図柄抽選を行うために普通図柄乱数を取得する処理が行われる。特定普通入賞口スイッチ処理(ステップS105)では、特定普通入賞口入賞検知部102が特定普通入賞口スイッチ100を監視し、特定普通入賞口25に入球した遊技球が所定の領域を通過することによって特定普通入賞口スイッチ100がオンとなった場合に、演出制御基板33に送信する入球データをセットする処理が行われる。賞球処理(ステップS106)では、各種入賞口への入賞数を計数し、その計数値に基づいて賞球コマンドを設定する処理が行われる。特別図柄処理(ステップS107)では、特別遊技判定部52、変動パターン決定部53及び図柄表示制御部54による特別遊技判定処理及びその特別遊技判定の結果に基づく特別図柄の変動処理などが行われる。特別遊技処理(ステップS108)では、第1大入賞口15及び第2大入賞口16を開放させる開放特別遊技の動作が制御される。普通図柄処理(ステップS109)では、補助遊技制御部57による普通図柄の変動表示処理およびその変動表示処理に伴う処理が行われる。補助遊技処理(ステップS110)では、補助遊技制御部57による電動チューリップ14aの開閉動作制御が行われる。また出力処理(ステップS111)では、主制御基板30から払出制御基板32及び演出制御基板33のそれぞれに対して制御用コマンドや遊技データなどを出力する処理が行われる。各基板に出力するコマンドやデータは、ステップS102〜S110の各処理において生成され、予めRAM30cにセットされている。そのため、この出力処理(ステップS111)ではそれらのRAM30cにセットされたコマンドやデータを読み出して出力する処理が行われる。そして初期値乱数更新処理(ステップS112)では、遊技データ格納部61に格納されている大当たり乱数、図柄乱数、変動パターン乱数、リーチ乱数、普通図柄乱数などの各種乱数の初期値が更新される。
図10は、第1始動口スイッチ処理(図9のステップS102)及び第2始動口スイッチ処理(図9のステップS103)の詳細を示すフローチャートである。まず図10(a)に示すように、第1始動口スイッチ処理(ステップS102)では、第1始動口13に遊技球が入球して第1始動口スイッチ41がオンになったか否かを判断する(ステップS201)。ここで第1始動口スイッチ41がオンになっていない場合には(ステップS201でNO)、第1始動口処理を終了する。第1始動口スイッチ41がオンになっていれば(ステップS201でYES)、保留記憶部62の第1始動口用の保留記憶領域に記憶されている保留数U1が上限値未満か否かを判断する(ステップS202)。図例の場合、上限値を4個としている。そして保留数U1が上限値に達している場合には(ステップS202でNO)、それ以上保留数を増加させることができないので、第1始動口スイッチ処理を終了する。
一方、保留数U1が上限値未満である場合(ステップS202でYES)、保留数U1の値を1加算する(ステップS203)。そして、第1始動口13へ入球したことによる遊技データを遊技データ格納部61から読み出し、その遊技データに含まれる各種乱数の値を取得する(ステップS204)。このとき読み出した大当たり乱数の値によって、「大当たり」であるか又は「ハズレ」であるかが確定する。また「大当たり」である場合、読み出した図柄乱数の値によって大当たり遊技として行う特別遊技の種類が確定する。また「ハズレ」である場合、読み出したリーチ乱数の値によってリーチ演出が行われるか否かが確定する。最後に、主制御基板30は、読み出した遊技データを保留記憶部62の第1始動口用の保留記憶領域に格納して(ステップS205)第1始動口スイッチ処理を終了させる。
次に図10(b)に示すように、第2始動口スイッチ処理(図9のステップS103)では、第2始動口14に遊技球が入球して第2始動口スイッチ42がオンになったか否かを判定する(ステップS301)。ここで第2始動口スイッチ42がオンになっていない場合には(ステップS301でNO)、第2始動口スイッチ処理を終了する。第2始動口スイッチ42がオンになっている場合には(ステップS301でYES)、保留記憶部62の第2始動口用の保留記憶領域に記憶されている保留数U2が上限値未満か否かを判定する(ステップS302)。そして、保留数U2が上限値に達している場合には(ステップS302でNO)、それ以上保留数を増加させることができないので、第2始動口スイッチ処理(ステップS103)を終了する。
一方、保留数U2が上限値未満である場合(ステップS302でYES)、保留数U2の値を1加算する(ステップS303)。そして、第2始動口14に入球したことによる遊技データを遊技データ格納部61から読み出し、その遊技データに含まれる各種乱数の値を取得する(ステップS304)。このとき読み出した各種乱数の値により、大当たりであるか否か、またハズレの場合はリーチ演出を行うか否かなどが確定する。主制御基板30は、読み出した遊技データを保留記憶部62の第2始動口用の保留記憶領域に格納して(ステップS305)第2始動口スイッチ処理を終了する。
次に図11は、特別図柄処理(図9のステップS107)の詳細を示すフローチャートである。この処理ではまず、遊技機1の現在の状態が特別遊技中(大当たり遊技中)であるか否かを判断する(ステップS501)。特別遊技中であれば、その特別遊技(大当たり遊技)が終了するまで新たな特別図柄の変動表示を行うことができないため、特別図柄の変動処理を開始することなく特別図柄処理を終了する(ステップS501でYES)。これに対し、特別遊技中でない場合(ステップS501でNO)、主制御基板30は、遊技機1の現在の状態が特別図柄の変動表示中であるか否かを判断する(ステップS502)。特別図柄の変動表示中でない場合(ステップS502でNO)、保留数U2が1以上であるか否かを判断する(ステップS503)。保留数U2が1以上である場合(ステップS503でYES)、主制御基板30は、保留記憶部62の第2始動口用の保留記憶領域において最も先に記憶された遊技データを読み出し(ステップS504)、その保留数U2の値を1減算する(ステップS505)。そして第2始動口用の保留記憶領域に記憶されている他の保留の記憶領域を順にシフトさせる(ステップS506)。
一方、保留数U2が0である場合(ステップS503でNO)、主制御基板30は、保留数U1が1以上であるか否かを判断する(ステップS507)。保留数U1が1以上である場合(ステップS507でYES)、主制御基板30は、保留記憶部62の第1始動口用の保留記憶領域において最も先に記憶された遊技データを読み出し(ステップS508)、その保留数U1の値を1減算する(ステップS509)。そして第1始動口用の保留記憶領域に記憶されている他の保留の記憶領域をシフトさせる(ステップS510)。また保留数U1が0である場合(ステップS507でNO)は、特別遊技判定の始動条件となる第1始動口13又は第2始動口14への入球に基づく保留が無いことを意味するため、特別図柄の変動表示を開始せずに処理を終了する。
ステップS504とステップS508のいずれか一方で遊技データの読み出しが行われた場合、その読み出した遊技データに基づく特別遊技判定のための処理(ステップS511〜S517)へと進む。すなわち、主制御基板30は、まず現在の遊技機1の確率状態が高確率状態であるか否かを判断し(ステップS511)、高確率状態であれば高確率用判定テーブルを選択して読み出し(ステップS512)、高確率状態でなければ低確率用判定テーブルを選択して読み出す(ステップS513)。そして主制御基板30は、遊技者に有利な特別遊技を行うかを判定するための特別遊技判定処理を実行する(ステップS514)。この特別遊技判定処理(ステップS514)では、ステップS504又はS508で読み出された遊技データに含まれる大当たり乱数に基づき大当たりの当否が判定されると共に、その判定結果並びに他の乱数に基づいて特別図柄の変動表示を行う際の変動時間が決定される。
主制御基板30は、特別遊技判定処理(ステップS514)を行った後、その特別遊技判定処理で決定された変動時間に対応して装飾図柄12a,12b,12cの変動表示を含む図柄変動演出を演出制御基板33に行わせるための変動開始コマンドをRAM30cにセットする(ステップS516)。そして主制御基板30は、特別図柄表示器22aにおける特別図柄の変動表示を開始し(ステップS516)、その変動表示を変動時間が経過するまで継続させるために、変動時間の計測を開始する(ステップS517)。
一方、ステップS502において特別図柄の変動表示中であった場合(ステップS502でYES)、主制御基板30は、その変動時間が終了したか否かを判断する(ステップS518)。ここでは特別図柄の変動表示開始に伴いステップS517で計測が開始された変動時間が特別遊技判定処理(ステップS514)で決定された変動時間に達したか否かが判断される。そして変動時間が終了していなければ(ステップS518でNO)、特別図柄の変動表示が継続されるので、そのまま特別図柄処理を終了する。これに対し、変動時間が終了した場合には(ステップS518でYES)、主制御基板30は、演出制御基板33によって行われている変動演出を停止させるための変動停止コマンドをRAM30cにセットする(ステップS519)。そして特別図柄表示器22aにおける特別図柄の変動表示を特別遊技判定の判定結果に対応する停止図柄で停止させ(ステップS520)、計測された変動時間をリセットする(ステップS521)。そして主制御基板30は、停止中処理(ステップS522)を実行する。
図12は、停止中処理(図11のステップS522)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、特別図柄の変動表示が停止した後、遊技機1の遊技状態を、通常遊技状態ST1,ST5又は時短遊技状態ST3,ST4から特別遊技状態ST2に移行させたり、時短遊技状態ST3から通常遊技状態ST1へ移行させたり、時短遊技状態ST4から通常遊技状態ST5へ移行させたり、通常遊技状態ST5から通常遊技状態ST1へ移行させたりする処理が行われる。この停止中処理を開始すると、主制御基板30は、特別遊技状態ST2へ移行させるか否かを判断し(ステップS571)、大当たりの発生によって特別遊技状態ST2へ移行させるときには(ステップS571でYES)、その特別遊技の種類に対応した特別遊技状態ST2をセットする(ステップS572)。そして演出制御基板33に特別遊技(大当たり遊技)に対応した演出を行わせるべく、特別遊技開始コマンドをRAM30cにセットする(ステップS573)。その後、主制御基板30は、大当たり遊技となる特別遊技の実行を開始する(ステップS574)。
また主制御基板30は、特別遊技状態ST2へ移行させないと判断した場合(ステップS571でNO)、現在の遊技状態が時短遊技状態ST3,ST4であるか否かを判断する(ステップS575)。その結果、時短遊技状態ST3,ST4である場合(ステップS575でYES)、主制御基板30は、時短遊技状態ST3,ST4を継続させる特別図柄の変動表示の残り回数であるカウント値JCを1だけデクリメントし(ステップS576)、そのカウント値JCが0になったか否かを判断する(ステップS577)。その結果、カウント値JCが0でない場合、時短遊技状態ST3,ST4が継続するので、停止中処理を終了する。またカウント値JCが0になった場合(ステップS577でYES)、主制御基板30は、遊技状態を、時短遊技状態ST3,ST4から通常遊技状態ST1,ST5へ移行させる(ステップS578)。尚、現在の遊技状態が時短遊技状態ST3,ST4でない場合(ステップS575でNO)、ステップS576〜S578の処理はスキップする。
次に主制御基板30は、現在の確率状態が高確率状態であるか否かを判断する(ステップS579)。その結果、高確率状態である場合(ステップS579でYES)、主制御基板30は、高確率状態を継続させる特別図柄の変動表示の残り回数であるカウント値SCを1だけデクリメントし(ステップS580)、そのカウント値SCが0になったか否かを判断する(ステップS581)。その結果、カウント値SCが0でない場合、高確率状態が継続するので、停止中処理を終了する。またカウント値SCが0になった場合(ステップS581でYES)、主制御基板30は、特別遊技判定において大当たりに当選する確率状態として低確率状態をセットする(ステップS582)。尚、現在の確率状態が高確率状態でない場合(ステップS579でNO)、ステップS580〜S582の処理はスキップする。以上で、停止中処理(ステップS522)が終了する。
次に図13および図14は、特別遊技処理(図9のステップS108)の詳細を示すフローチャートである。この処理では、特別遊技が開始された後の第1大入賞口15及び第2大入賞口16の開閉動作が制御される。主制御基板30は、遊技機1の現在の遊技状態が特別遊技中であるか否かを判断する(ステップS601)。特別遊技中でない場合(ステップS601でNO)、第1大入賞口15又は第2大入賞口16の開閉動作は行わないため、特別遊技処理が終了する。これに対し、特別遊技中である場合(ステップS601でYES)、主制御基板30は、遊技機1が停止中処理(図12のステップS574)で開始させた特別遊技のオープニング動作中であるか否かを判断する(ステップS602)。遊技機1がオープニング動作中である場合(ステップS602でYES)、主制御基板30は予め設定されたオープニング動作が行われるべき時間(オープニング時間)を経過したか否かを判断する(ステップS603)。オープニング時間を経過していない場合(ステップS603でNO)、オープニング動作が継続されるので特別遊技処理を終了する。
オープニング時間を経過している場合(ステップS603でYES)、主制御基板30は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放する現在のラウンド値Rに対して1加算する(ステップS604)。このラウンド値Rは、大当たりの発生時点においては0に初期化されており、ステップS604で1を加算することによって今回行うべきラウンドの値となる。そして主制御基板30は、特別遊技として第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放するための開放パターンを確認し(ステップS605)、その開放パターンに定められている今回のラウンドRにおける第1大入賞口15又は第2大入賞口16の開放時間をセットする(ステップS606)。そして主制御基板30は、大入賞口を開放し(ステップS607)、大入賞口への入賞を検知したか否かを判定する(ステップS608)。入賞を検知した場合(ステップS608でYES)、演出制御基板33へ送出される入球データをセットする(ステップS609)。他方、入賞を検知しなかった場合(ステップS608でNO)、ステップS609の処理をスキップする。
そして主制御基板30は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放してからステップS606でセットされた開放時間が経過したか否かを判断し(ステップS610)、開放時間が経過していない場合(ステップS610でNO)には、更に開放中の大入賞口15又は16に対して所定の上限個数の遊技球が入賞したか否かを判断する(ステップS611)。その結果、開放時間が経過しておらず、しかも入賞個数が上限値に達していない場合(ステップS611でNO)には、大入賞口15又は16の開放状態が継続するため、特別遊技処理を終了する。
一方、開放時間が経過している場合(ステップS610でYES)、又は、大入賞口15,16への入賞個数が上限値に達した場合(ステップS611でYES)、主制御基板30は、現在開放中の第1大入賞口15又は第2大入賞口16を閉鎖する(ステップS612)。そして主制御基板30は、現在のラウンドRが最終ラウンドを示す値(例えば16)であるか否かを判断する(ステップS613)。最終ラウンドでない場合(ステップS613でNO)には特別遊技が継続するため、そのまま特別遊技処理を終了する。
現在のラウンドRが最終ラウンドであった場合(ステップS613でYES)、主制御基板30は、特別遊技を終了させるためのステップS614以降の処理を実行する。すなわち、主制御基板30は、現在のラウンド値Rを0にリセットし(ステップS614)、その特別遊技中にVゲート18を遊技球が通過したか否かを判断する(ステップS615)。遊技球がVゲート18を通過している場合(ステップS615でYES)、主制御基板30は、その後の特別遊技判定における大当たりの当選確率として高確率状態をセットする(ステップS616)。そして高確率状態を継続させる特別図柄の変動表示の残り回数であるカウント値SCに対して所定値(例えば104)をセットする(ステップS617)。これに対し、遊技球がVゲート18を通過していていない場合(ステップS615でNO)、主制御基板30は、その後の特別遊技判定における大当たりの当選確率として低確率状態をセットする(ステップS618)。
次に主制御基板30は、遊技状態として時短遊技状態をセットする(ステップS619)。そして主制御基板30は、時短遊技状態ST3,ST4における特別図柄の残り変動回数のカウント値SCに対して所定値(例えば100)をセットする(ステップS620)。
その後、主制御基板30は、特別遊技のエンディングのための時間計測を開始し(ステップS621)、エンディングが終了したか否かを判断する(ステップS622)。エンディングを開始してから所定時間が経過していないときには、エンディングが未終了であると判断し(ステップS622でNO)、特別遊技処理を終了する。またエンディングを開始してから所定時間が経過しているときには、エンディングが終了したと判断し(ステップS622でYES)、演出制御基板33に特別遊技演出を終了させるべく、特別遊技終了コマンドをセットし(ステップS623)、特別遊技を終了する(ステップS624)。
一方、ステップS602の判断において遊技機1がオープニング中でないと判断した場合(ステップS602でNO)、図14のフローチャートに進み、主制御基板30は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16が開放中であるか否かを判断する(ステップS651)。そして開放中である場合は(ステップS651でYES)、図13に示すステップS610以降の処理を実行する。また開放中でない場合は(ステップS651でNO)、遊技機1が大当たり遊技のエンディング中であるか否かを判断する(ステップS652)。そしてエンディング中である場合は(ステップS652でYES)、図13に示すステップS622以降の処理を実行する。またエンディング中でない場合は(ステップS652でNO)、第1大入賞口15又は第2大入賞口16が閉鎖した後の経過時間が予め設定された各ラウンドの実施間隔(インターバル時間)を経過したか否かを判断する(ステップS653)。そしてインターバル時間を経過していない場合は(ステップS653でNO)、まだ次のラウンドを実施するタイミングではないので、特別遊技処理を終了する。これに対し、インターバル時間が経過した場合は(ステップS653でYES)、次のラウンドを実施すべく、図13に示すステップS604以降の処理を実行する。
上記のような特別遊技処理により、遊技機1において特別遊技が開始されると、その特別遊技の種類に応じた開放パターンで第1大入賞口15又は第2大入賞口16を開放させるラウンドが所定回数(例えば16ラウンド)行われる。また特別遊技が終了するときには、Vゲート18を遊技球が通過したか否かに応じて高確率状態と低確率状態のいずれか一方がセットされるようになり、特別遊技終了後の遊技状態が時短遊技状態ST3,ST4となる。
(演出制御基板の構成)
次に、演出制御基板33の構成を説明する。図16は、演出制御基板33の機能構成を示すブロック図である。図16に示すように、演出制御基板33におけるCPU33aは、コマンド受信部120と、変動演出パターン決定部122と、変動演出制御部124と、特別遊技演出パターン決定部126と、特別遊技演出制御部130と、第1大入賞口入球データ取得部140と、第2大入賞口入球データ取得部142と、特定普通入賞口入球データ取得部144と、特定普通入賞演出音制御部160として機能し、主制御基板30から受信するデータやコマンドに応じて様々な演出の実行を制御する。
次に、演出制御基板33の構成を説明する。図16は、演出制御基板33の機能構成を示すブロック図である。図16に示すように、演出制御基板33におけるCPU33aは、コマンド受信部120と、変動演出パターン決定部122と、変動演出制御部124と、特別遊技演出パターン決定部126と、特別遊技演出制御部130と、第1大入賞口入球データ取得部140と、第2大入賞口入球データ取得部142と、特定普通入賞口入球データ取得部144と、特定普通入賞演出音制御部160として機能し、主制御基板30から受信するデータやコマンドに応じて様々な演出の実行を制御する。
コマンド受信部120は、主制御基板30から送出されたデータやコマンドを受信する処理部である。コマンド受信部120は、主制御基板30から変動開始コマンドを受信すると、その変動開始コマンドを変動演出パターン決定部122に出力する。また、コマンド受信部120は、特別遊技開始コマンドを受信すると、特別遊技演出パターン決定部126に出力する。
変動演出パターン決定部122は、コマンド受信部120から出力された変動開始コマンドを受信すると、この変動開始コマンドに含まれる特別遊技判定結果や変動時間に応じて、ROM33bに予め格納されている複数の変動演出パターン170のうち一の変動演出パターン170を選択して、当該特別図柄変動に伴って実行される変動演出パターン170を決定する。変動演出パターン決定部122により変動演出パターン170が決定されると、変動演出制御部124が機能する。変動演出制御部124は、決定された変動演出パターン170に基づいて図柄変動演出の実行を統括的に制御する。例えば、変動演出制御部124は、変動演出パターン170に基づいて画像制御基板34やランプ制御基板35に対するコマンドを生成して、生成されたコマンドを画像制御基板34やランプ制御基板35に送出し、コマンドに基づく演出を画像制御基板34やランプ制御基板35に実行させる。
特別遊技演出パターン決定部126は、コマンド受信部120から出力された特別遊技開始コマンドを受信すると、この特別遊技開始コマンドに含まれるラウンド数や各ラウンドにおける開放時間に基づき、ROM33bに予め格納されている複数の特別遊技演出パターン172のうち一の特別遊技演出パターン172を選択して、当該特別遊技に伴って実行される特別遊技演出パターン172を決定する。特別遊技演出パターン決定部126により特別遊技演出パターン172が決定されると、特別遊技演出制御部130が機能して、特別遊技演出の実行を統括的に制御する。
特別遊技演出パターン172には、例えば特別遊技中に画像表示器12に表示させる画像や演出音、或いは可動役物の動作などが含まれる。特別遊技演出パターン172にはまた、特別遊技実行中において第1大入賞口15,第2大入賞口16,又は特定普通入賞口25への入球に基づく入球演出を行うか否かも含まれる。本実施形態における入球演出は、上述した第1大入賞口15、第2大入賞口16、又は特定普通入賞口25への入球に応じて行われる演出であり、例えばこれらの入賞口への入球が検知される毎に、画像表示器12に所定の画像を表示させたり、枠ランプ7を点灯させたり、演出音を出力させたり、或いは、可動役物を動作させる演出を含む。一例として、上述したように特別遊技において第1大入賞口15又は第2大入賞口16がロング開放されるラウンドの数が4ラウンドである場合(第1の特別遊技P1又は第2の特別遊技P2)における特別遊技演出パターン172は、入球演出を含む。他方、第1大入賞口15又は第2大入賞口16がロング開放されるラウンド数が16ラウンドである場合(第3の特別遊技P3)における特別遊技演出パターン172は、入球演出を含まない。大入賞口への入球が可能なロング開放ラウンドの数が比較的少ない場合に、第1大入賞口15、第2大入賞口16又は特定普通入賞口25への入球に応じて入球演出を行うことにより、遊技者に賞球が獲得されていることを実感させ、遊技における満足感、達成感を得させることが可能となる。他方、大入賞口への入球が可能なロング開放ラウンドの数が多い第3の特別遊技P3の場合、遊技者が獲得可能な賞球は、第1又は第2の特別遊技P1,P2に比べて多数になることから、入球演出を行わなくとも遊技者は満足感、達成感を得ることができるため、入救演出を行う必要性は高くない。なお、これとは異なり、第3の特別遊技P3においても、第1大入賞口15、第2大入賞口16又は特定普通入賞口25への入球に応じて入球演出を行ってもよい。
特別遊技演出制御部130は、第1大入賞口15、第2大入賞口16、又は特定普通入賞口25への入球に基づく入球演出を制御する入球演出制御部132をさらに備える。入球演出制御部132は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球に基づく大入賞口入球演出を行わせる大入賞口入球演出制御部150と、特定普通入賞口25への入球に基づく特定普通入賞口入球演出を行わせる特定普通入賞口入球演出制御部152とを更に備える。
第1大入賞口入球データ取得部140は、主制御基板30から送信された第1大入賞口15の入球データがコマンド受信部120により受信されると、受信された入球データを取得する処理部である。第2大入賞口入球データ取得部142は、主制御基板30から送信された第2大入賞口16の入球データがコマンド受信部120により受信されると、受信された入球データを取得する処理部である。第1大入賞口入球データ取得部140は、第1大入賞口15の入球データを取得すると、大入賞口入球演出制御部150に対して出力する。第2大入賞口入球データ取得部142は、第2大入賞口16の入球データを取得すると、大入賞口入球演出制御部150に対して出力する。大入賞口入球演出制御部150は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16の入球データを受信すると、実行中の特別遊技演出の特別遊技演出パターン172に大入賞口入球演出が含まれている場合、受信した入球データに応じて大入賞口入球演出を行う。他方、実行中の特別遊技演出の特別遊技演出パターン172に大入賞口入球演出が含まれていない場合、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球演出を行わない。上述したように、大入賞口入球演出制御部150は、第1の特別遊技P1又は第2の特別遊技P2において大入賞口入球演出を行う。他方、第3の特別遊技P3において、大入賞口入球演出制御部150は、大入賞口入球演出を行わない。なお、これとは異なり、大入賞口入球演出制御部150は、第3の特別遊技P3において、大入賞口入球演出を行ってもよい。
特定普通入賞口入球データ取得部144は、主制御基板30から送信された特定普通入賞口25の入球データがコマンド受信部120により受信されると、受信された入球データを取得する処理部である。特定普通入賞口入球データ取得部144は、特定普通入賞口25の入球データを取得すると、特定普通入賞口入球演出制御部152に対して出力する。特定普通入賞口入球演出制御部152は、特定普通入賞口25の入球データを受信すると、実行中の特別遊技演出の特別遊技演出パターン172に特定普通入賞口入球演出が含まれている場合、受信した入球データに応じて特定普通入賞口入球演出を行う。他方、実行中の特別遊技演出の特別遊技演出パターン172に特定普通入賞口入球演出が含まれていない場合、特定普通入賞口入球演出制御部152は特定普通入賞口入球演出を行わない。
特定普通入賞口入球データ取得部144はまた、特定普通入賞口25の入球データを取得すると、特定普通入賞演出音制御部160に出力する。特定普通入賞演出音制御部160は、特定普通入賞口25への入球に応じて演出音をスピーカー8から出力させる処理部である。特定普通入賞演出音制御部160は、特定普通入賞口入球データ取得部144により特定普通入賞口25の入球データが取得される毎に、所定の演出音をスピーカー8から出力させる。本実施形態では、特定普通入賞口25は遊技盤10における第2の遊技領域に備えられる(図1参照)。そのため、遊技者が図1の矢印F2方向、すなわち遊技盤10の正面視右側の第2の遊技領域に向けて遊技球を発射させる右打ち遊技状態において、特定普通入賞口25に遊技球が入球する可能性がある。そうすると、遊技者が第2の遊技領域に向けて遊技球を発射させる右打ち遊技状態に含まれる特別遊技状態ST2や、時短遊技状態ST3、ST4において、遊技者により発射された遊技球は、特定普通入賞口25に入球する可能性がある。
特別遊技状態ST2において、遊技球が第2の遊技領域に向けて発射されると、発射された遊技球は、開放状態にある第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25に入球する可能性がある。そして、特別遊技演出パターン172において大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出が含まれている場合、大入賞口入球演出、特定普通入賞口入球演出が行われると共に、特定普通入賞演出音が出力される。他方、特別遊技演出パターン172において大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出のいずれか又は両方が含まれていない場合、大入賞口入球演出又は特定普通入賞口入球演出が行われないことがあるのに対し、特定普通入賞演出音は、特定普通入賞口25への入球データが取得される毎に出力される。すなわち、特定普通入賞演出音は、大入賞口入球演出又は特定普通入賞口入球演出が行われない場合においても、出力されるのである。このように、特定普通入賞演出音が大入賞口入球演出又は特定普通入賞口入球演出とは関わりなく出力されることにより、これらの演出が行われていない場合においても、遊技者に対して特定普通入賞口25への入球を報知することが可能となる。
また、時短遊技状態ST3又は時短遊技状態ST4において、遊技球が第2の遊技領域に向けて発射されると、発射された遊技球は、スルーゲート21を通過して第2始動口14に入球可能であると共に、特定普通入賞口25に入球する可能性がある。そして、特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞演出音制御部160は演出音を出力させる。
(入球演出の態様)
次に、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出の態様を説明する。図17及び図18は、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出が行われる場合の一例を示す図である。図17は、画像表示器12の画面G1内に大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出により画像が表示される場合の画面構成例を示す図である。
次に、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出の態様を説明する。図17及び図18は、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出が行われる場合の一例を示す図である。図17は、画像表示器12の画面G1内に大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出により画像が表示される場合の画面構成例を示す図である。
画面G1は、特別遊技における現在のラウンドを表示するラウンド表示215と、特別遊技演出に基づき動画像などが表示される特別遊技演出画像表示領域220と、大入賞口入球演出に基づき表示される大入賞口入球画像200と、特定普通入賞口入球演出に基づき表示される特定普通入賞口入球画像210を備える。また、特別遊技実行中において画面G1には、第1大入賞口15及び第2大入賞口16が位置する第2の遊技領域に向けて遊技球を発射させるよう示唆する方向示唆画像222が表示される。図例では、ラウンド表示215は画面G1内の例えば右上方に表示されており、特別遊技演出画像表示領域220は、画面G1中央付近に表示されている。方向示唆画像222は、特別遊技演出画像表示領域220の右側に隣接して表示されている。
大入賞口入球画像200は、画面G1における左上方に、ラウンド表示215、特別遊技演出画像表示領域220及び方向示唆画像222と重畳しない領域に表示されている。大入賞口入球画像200は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に表示される大入賞口入球画像200a乃至200dにより構成される。例えば、ラウンドが開始して第1大入賞口15又は第2大入賞口16に第1球目の入球があると、大入賞口入球画像200aが表示され、当該ラウンドにおいて第2球目の入球があると、大入賞口入球画像200aの右側に隣接して大入賞口入球画像200bが表示される。引き続き当該ラウンドにおける第3球目及び第4球目の入球があると、大入賞口入球画像200bの右側に隣接して大入賞口入球画像200cが表示され、さらに大入賞口入球画像200cの右側に隣接して大入賞口入球画像200dが表示される。これにより遊技者は、当該ラウンドにおいて開放されている第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数を視認可能となる。大入賞口入球画像200a乃至200dは、当該ラウンドが終了するまで継続して画面G1内に表示され、当該ラウンドが終了すると画面G1内から消去される。
これとは異なり、大入賞口入球画像200a乃至200dは、当該ラウンドが終了した後も継続して画面G1内に表示され、特別遊技終了時に画面G1内から消去されてもよい。すなわち、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に大入賞口入球画像200が画面G1内に表示され、特別遊技終了時まで各大入賞口入球画像200が継続して表示されることにより、遊技者は、特別遊技において第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球した遊技球の球数を容易に確認することが可能となる。
特定普通入賞口入球画像210は、大入賞口入球画像200の下方に近接して表示される。特定普通入賞口入球画像210は、特定普通入賞口25に入球する毎に表示される特定普通入賞口入球画像210a乃至210dにより構成される。開放ラウンド遊技が開始してから特定普通入賞口25に第1球目の入球があると、特定普通入賞口入球画像210aが大入賞口入球画像200の下方に表示される。また、当該開放ラウンド遊技中に第2球目の入球があると、特定普通入賞口入球画像210aの右側に隣接して特定普通入賞口入球画像210bが表示される。引き続き当該ラウンドにおける第3球目及び第4球目の入球があると、特定普通入賞口入球画像210bの右側に隣接して特定普通入賞口入球画像210cが表示され、さらに特定普通入賞口入球画像210cの右側に隣接して特定普通入賞口入球画像210dが表示される。特定普通入賞口入球画像210は、開放ラウンド遊技が終了すると画面G1内から消去される。そして、所定のインターバル時間が経過した後、次回の開放ラウンド遊技が開始し、特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞口入球画像210aが表示される。
特定普通入賞口入球演出制御部152は、大入賞口入球演出制御部150により行われる大入賞口入球演出において表示される大入賞口入球画像200とは異なる表示態様の特定普通入賞口入球画像210を表示させる。そして、開放ラウンド遊技が終了すると、大入賞口入球画像200が消去される場合、特定普通入賞口入球演出制御部152は、特定普通入賞口入球画像210を画面G1から消去させる。これにより、大入賞口入球演出と特定普通入賞口入球演出とが、互いに関連する態様で実行されるのである。大入賞口入球演出と特定普通入賞口入球演出とが互いに関連する態様で実行されることにより、特別遊技において、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球と、特定普通入賞口25への入球とを一体的に遊技者に認識させることができるため、遊技における達成感や高揚感を高めることができる。
これとは異なり、特定普通入賞口入球画像210は、開放ラウンド遊技の終了時に画面G1内から消去されるのではなく、特別遊技が実行される間、画面G1内に継続して表示されてもよい。特別遊技における開放ラウンド遊技と開放ラウンド遊技の間のインターバル中にも、遊技球は特定普通入賞口25に入球可能である。特定普通入賞口入球画像210を特別遊技が実行される間継続して表示させることにより、インターバル中に特定普通入賞口25に入球した場合に、当該入球に基づき特定普通入賞口入球画像210を画面G1内に表示させることができる。これにより遊技者は、開放ラウンド遊技実行中だけでなくインターバル中も含めた特別遊技において、特定普通入賞口25に入球した遊技球の球数を容易に確認することができる。
図18(a)の例では、大入賞口入球画像200は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数を表示する態様の画像である。大入賞口入球画像200は、特別遊技が開始する際に画面G1内の例えば左上方に表示され、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に更新され、最新の入球数を示す。これにより遊技者は、大入賞口入球画像200に基づき、特別遊技における大入賞口への入球数を即時に確認可能となる。同じく図18(a)において、特定普通入賞口入球画像210は、特定普通入賞口25への入球数を表示する態様の画像である。特定普通入賞口入球画像210は、特別遊技が開始する際に画面G1内の大入賞口入球画像200の下方に表示され、特定普通入賞口25に入球する毎に更新され、最新の入球数を示す。また、開放ラウンド遊技と開放ラウンド遊技の間のインターバル中に特定普通入賞口25に入球した場合、特定普通入賞口入球画像210は更新される。
図18(b)の例では、大入賞口入球画像200は、グラス状の画像により構成される。そして、第1大入賞口15又は第2大入賞口16へ入球する毎に、グラス状の画像内にビール状の液体が注がれ、グラス内における液体の量が増加する。具体的には、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球すると、グラス内において液体の嵩が矢印F10方向に増加し、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数を液体の嵩によって示唆する。大入賞口入球画像200を構成するグラス内の液体は、開放ラウンド遊技終了時に消去され、次回の開放ラウンド遊技が開始すると再びグラス底面から液体の嵩が矢印F10方向に増加してもよいし、液体は各開放ラウンド遊技終了時に消去されるのではなく、特別遊技が終了するまでの間継続して表示され、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球に応じて嵩が増加してもよい。
同じく図18(b)において、特定普通入賞口入球画像210は、大入賞口入球画像200と同じくグラス状の画像により構成され、特定普通入賞口25に入球する毎に、グラス内にビール状の液体が注がれ、グラス内の液体の嵩が矢印F10方向に増加する態様である。特定普通入賞口入球画像210を構成するグラス内の液体は、開放ラウンド遊技終了時に消去され、次回の開放ラウンド遊技が開始すると再びグラス底面から液体の嵩が矢印F10方向に増加してもよいし、特別遊技が終了するまでの間、グラス内の液体は消去されることなく特定普通入賞口25への入球に応じて嵩が増加してもよい。
図19は、第1の特別遊技P1又は第2の特別遊技P2において行われる演出態様の一例を示すタイミングチャートである。第1の特別遊技P1において、遊技球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球可能なロング開放ラウンドが4ラウンド実行される。そして、特別遊技演出制御部130は、特別遊技演出パターン決定部126により決定された特別遊技演出パターン172に基づき特別遊技演出を実行する。特別遊技演出制御部130は、特別遊技開始タイミングT10から特別遊技終了タイミングT50までの間、特別遊技演出を実行し、画像表示器12に特別遊技演出画像表示領域220等を表示させる。特別遊技演出制御部130は、特別遊技開始タイミングT10において特別遊技が開始することを遊技者に報知するオープニング演出を行う。そして、第1ラウンドがタイミングT11において開始すると、開放ラウンド遊技中に実行されるラウンド演出を行う。タイミングT20において第1ラウンドが終了すると、特別遊技演出制御部130はラウンド演出を終了させ、第2ラウンドが開始するタイミングT22までの間、インターバル演出を実行する。そして、タイミングT22において第2ラウンドが開始すると、特別遊技演出制御部130はラウンド演出を開始し、第2ラウンドが終了するタイミングT30まで継続してラウンド演出を行う。特別遊技演出制御部130は、開放ラウンド遊技中はラウンド演出を実行し、各ラウンドの間のインターバル時間においてインターバル演出を実行する。最後に特別遊技演出制御部130は、第4ラウンドが終了するタイミングT49においてラウンド演出を終了させ、タイミングT50までの間、特別遊技の終了と、特別遊技終了後の遊技状態を遊技者に対して示唆するエンディング演出を実行する。
そして、第1ラウンドから第4ラウンドまで各開放ラウンド遊技が行われる間、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球演出を実行する。各開放ラウンド遊技中に第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に、大入賞口入球演出制御部150は、画像表示器12の画面G1内に大入賞口入球画像200を表示させたり、枠ランプ7を点灯させたり、或いは可動役物を動作させたりして大入賞口入球演出を行う。第1ラウンドがタイミングT20において終了すると、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球演出を終了させる。そして、画面G1内に表示されている大入賞口入球画像200を消去させ、枠ランプ7を消灯し、動作中の可動役物を初期位置に戻して静止させる。
タイミングT20からタイミングT22までのインターバル時間において、第1大入賞口15及び第2大入賞口16はいずれも閉鎖状態に制御されている。そのため、インターバル時間において遊技球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球するということは生じない。タイミングT22において第2ラウンドが開始すると、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球演出を開始し、遊技球が第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に上述したような演出を演出装置に実行させる。図例において、大入賞口入球演出制御部150は、各開放ラウンド遊技が実行される間、大入賞口入球演出を行う。そして、各開放ラウンド遊技が終了する毎に、大入賞口入球演出を終了させ、画面G1に表示されている大入賞口入球画像200を消去したり、可動役物を初期位置に戻したり、枠ランプ7を消灯させる。これにより、遊技者は、各開放ラウンド遊技毎における第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数を認識することができる。
特定普通入賞口入球演出制御部152は、第1ラウンドから第4ラウンドまでの各開放ラウンド遊技が行われる間、特定普通入賞口入球演出を実行する。開放ラウンド遊技実行中に特定普通入賞口25に入球する毎に、特定普通入賞口入球演出制御部152は画面G1内に特定普通入賞口入球画像210を表示させたり、枠ランプ7を点灯させたり、或いは可動役物を動作させたりして特定普通入賞口入球演出を行う。各開放ラウンド遊技が終了すると、特定普通入賞口入球演出制御部152は、画面G1内から特定普通入賞口入球画像210を消去させ、枠ランプ7を消灯し、動作中の可動役物を初期位置に戻して静止させる。
特定普通入賞口25は常時開放状態であることから、開放ラウンド遊技が行われていないインターバル時間中においても、遊技球が特定普通入賞口25に入球することがある。図例では、特定普通入賞口入球演出制御部152は、インターバル時間中に遊技球が特定普通入賞口25に入球しても特定普通入賞口入球演出を実行しない。なお、図例とは異なり、特定普通入賞口入球演出制御部152はインターバル時間中も特定普通入賞口入球演出を行ってもよく、その場合、インターバル時間中に遊技球が特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞口入球画像が画面G1内に表示されたり、枠ランプ7が点灯されたり、可動役物が動作する。
特定普通入賞演出音制御部160は、特定普通入賞口入球データ取得部144により特定普通入賞口25の入球データが取得される毎に、演出音をスピーカー8から出力させる。図19では、特定普通入賞口入球演出音は、遊技機1の遊技状態にかかわらず、特定普通入賞口25に入球する毎にスピーカー8から出力される。そして、開放ラウンド遊技実行中やインターバル時間などいずれの状態においても、特定普通入賞口25に遊技球が入球すると、特定普通入賞口入球演出音がスピーカー8から出力される。これにより、画像表示器12や枠ランプ7において特定普通入賞口25への入球は示唆されていない場合であっても、遊技者は特定普通入賞口入球演出音を聴取することにより、特定普通入賞口25に遊技球が入球したことを認識することができるのである。
図20は、各開放ラウンド遊技実行中における入球演出の態様の一例を示すタイミングチャートである。タイミングT11において第1ラウンドが開始して、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への最初の入球が検知されると、大入賞口入球演出制御部150は、大入賞口入球画像200aを画面G1内に表示させる。大入賞口入球演出制御部150は、大入賞口入球画像200aを第1ラウンドの終了タイミングT20が到来するまでの間、継続して画面G1内に表示させる。
また、タイミングT20が到来する前に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への第2球目の入球が検知されると、大入賞口入球演出制御部150は、例えば画面G1において大入賞口入球画像200aに隣接する位置に、大入賞口入球画像200bを表示させる。大入賞口入球演出制御部150は、大入賞口入球画像200bをタイミングT20が到来するまでの間、継続して画面G1内に表示させる。タイミングT20より前のタイミングにて第1大入賞口15又は第2大入賞口16への第3球目の入球が検知されると、大入賞口入球演出制御部150は、大入賞口入球画像200bに隣接する位置に、大入賞口入球画像200cを表示させる。タイミングT20が到来すると、第1ラウンドが終了し、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球画像200a乃至200cを画面G1から消去する。そして、タイミングT22において第2ラウンドが開始し、第2ラウンドにおける第1球目の入球が検知されると、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球画像200aを画面G1内に表示させ、第2ラウンドが終了するまでの間、継続して画面G1内に表示させる。
第1ラウンドが開始して、第1ラウンドが終了するタイミングT20が到来するまでに、特定普通入賞口25への第1球目の入球が検知されると、特定普通入賞口入球演出制御部152は画面G1内の大入賞口入球画像200と重畳しない領域に特定普通入賞口入球画像210aを表示させる。また、タイミングT20より前のタイミングにて特定普通入賞口25への第2球目及び第3球目の入球がそれぞれ検知されると、特定普通入賞口入球演出制御部152は、第2球目の入球に応じて、特定普通入賞口入球画像210aに隣接して特定普通入賞口入球画像210bを表示させると共に、第3球目の入球に応じて、特定普通入賞口入球画像210bに隣接して特定普通入賞口入球画像210cを表示させる。特定普通入賞口入球演出制御部152は、特定普通入賞口入球画像210a乃至210cを、タイミングT20が到来して第1ラウンドが終了するまでの間、継続して画面G1内に表示させる。
なお、図例では、第1ラウンドと第2ラウンドとの間のインターバル時間において特定普通入賞口25への入球が検知された場合、特定普通入賞口入球演出制御部152は特定普通入賞口入球画像210を画面G1内に表示させない。タイミングT22が到来して第2ラウンドが開始し、第2ラウンドにおいて特定普通入賞口25への第1球目の入球が検知されると、特定普通入賞口入球演出制御部152は、特定普通入賞口入球画像210aを画面G1内に表示させ、第2ラウンドの終了タイミングが到来するまで継続して表示させる。
特定普通入賞口25への入球が検知されると、特定普通入賞演出音制御部160は、スピーカー8から極めて短い時間(例えば0.5秒から1秒程度)、特定普通入賞口入球演出音を出力させる。図20に示すように、第1ラウンド開始から終了までの間に特定普通入賞口25への入球が複数検知されており、特定普通入賞演出音制御部160は、これらの入球が検知される毎に、スピーカー8から極めて短い時間、特定普通入賞口入球演出音を出力させる。また、上述したように、特定普通入賞演出音制御部160は、遊技機1の遊技状態にかかわらず、特定普通入賞口25への入球が検知される毎に特定普通入賞口入球演出音を出力させる。そのため、第1ラウンドと第2ラウンドの間のインターバル時間に特定普通入賞口25への入球が検知されると、特定普通入賞演出音制御部160は特定普通入賞口入球演出音を出力させる。これにより、遊技者は、インターバル時間に特定普通入賞口25へ遊技球が入球したことを認識できる。
図21は、図20に示すタイミングチャートの通り入球演出が行われる場合の画面遷移の一例を示す図である。図21(a)のように特別遊技判定に当選して特別遊技が開始すると、オープニング演出が行われる。図例では、特別遊技が開始することを報知する開始報知画像250が画面G1の中央部に表示されると共に、特別遊技判定当選を示す小図柄255が画面G1の右上方端部付近に表示される。タイミングT11にて第1ラウンドが開始すると、図21(b)のように現在のラウンドを示すラウンド表示215と、遊技球の発射方向を示唆する方向示唆画像222が表示される。また、画面G1中央部において特別遊技演出画像表示領域220が表示される。そして、第1ラウンド終了タイミングT20到来前に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に、大入賞口入球画像200a乃至200cが順に画面G1左上方に表示される。また、第1ラウンド終了タイミングT20到来前に特定普通入賞口25に入球する毎に、大入賞口入球画像200の下方に、大入賞口入球画像200とは異なる表示態様にて、特定普通入賞口入球画像210a乃至210dが順に表示される。遊技者は、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210によって、第1ラウンドにおける第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数と、特定普通入賞口25への入球数を認識できる。
タイミングT20が到来して第1ラウンドが終了してインターバル時間に入ると、図21(c)に示すように、ラウンド表示215と、大入賞口入球画像200と、特定普通入賞口入球画像210が画面G1から消去される。特別遊技演出画像表示領域220は継続して画面G1内の中央部に表示される。図例の状態は、第2ラウンド開始タイミングT22まで継続する。インターバル時間において特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞口入球演出音がスピーカー8から出力されるが、特定普通入賞口入球画像210は表示されない。
タイミングT22において第2ラウンドが開始すると、図21(d)に示すように、ラウンド表示215が現在のラウンドを示す態様で表示されると共に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球に応じて大入賞口入球画像200a乃至200dが順に表示される。また、特定普通入賞口25への入球に応じて、特定普通入賞口入球画像210a乃至210dが順に表示される。図21(e)に示すように、第2ラウンドにおける第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数、並びに特定普通入賞口25への入球数が検知される毎に、表示されている大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210が増加する。図例では、特別遊技演出画像表示領域220に重畳する領域に特定普通入賞口入球画像210が表示されている。なお、図例とは異なり、大入賞口入球画像200又は特定普通入賞口入球画像210が所定数以上になると、入球演出制御部132は、大入賞口入球画像200又は特定普通入賞口入球画像210を小さな表示態様に変化させてもよい。
第2ラウンドの終了タイミングが到来すると、ラウンド表示215と、大入賞口入球画像200と、特定普通入賞口入球画像210は、画面G1から消去される。これにより、遊技者は第2ラウンドが終了し、現在インターバル時間であることを認識するため、第3ラウンドが開始するまで遊技球は発射されない。
図22は、各開放ラウンド遊技実行中における入球演出の態様の一例を示すタイミングチャートである。図例では、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に表示される大入賞口入球画像200は、表示されたときから所定時間が経過すると画面G1から消去される。また、特定普通入賞口25に入球する毎に表示される特定普通入賞口入球画像210も、表示されたときから所定時間が経過すると画面G1から消去される。タイミングT11にて第1ラウンドが開始した後に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に第1球目の入球があると大入賞口入球演出制御部150は画面G1内に大入賞口入球画像200aを表示させる。そして、大入賞口入球画像200aが表示されたときから所定時間が経過すると、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球画像200aを消去する。
第1ラウンドが終了するタイミングT20より前に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に第2球目から第4球目が入球すると、大入賞口入球演出制御部150は、大入賞口入球画像200b乃至200eを順に画面G1内に表示させる。そして、大入賞口入球画像200aに関して上述したのと同じく、大入賞口入球画像200b乃至200eが表示されてから各々所定時間が経過すると、画面G1から消去する。図22に示すように、大入賞口入球画像200eが表示されてから所定時間が経過する前にタイミングT20が到来した場合、大入賞口入球演出制御部150はタイミングT20において大入賞口入球画像200eを消去する。タイミングT22にて第2ラウンドが開始し、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球すると、大入賞口入球演出制御部150は各々の入球に応じて大入賞口入球画像200を画面G1内に表示させる。そして、大入賞口入球画像200が表示されてから所定時間が経過すると、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球画像200を消去する。
特定普通入賞口入球演出制御部152は、開放ラウンド遊技が行われる間、特定普通入賞口入球演出を実行する。そして、第1ラウンドにおいて特定普通入賞口25に第1球目の遊技球が入球すると、特定普通入賞口入球演出制御部152は特定普通入賞口入球画像210aを表示させる。また、特定普通入賞口入球演出制御部152は、特定普通入賞口入球画像210aが表示されてから所定時間が経過すると、特定普通入賞口入球画像210aを画面G1から消去する。第1ラウンドが終了するタイミングT22より前に、特定普通入賞口25に第2球目から第5球目の入球があった場合、特定普通入賞口入球演出制御部152は、特定普通入賞口入球画像210b乃至210eを順に画面G1内に表示させると共に、表示されてから各々所定時間が経過すると、順に画面G1から消去する。
タイミングT20が到来して第1ラウンドが終了すると、特定普通入賞口入球演出制御部152は画面G1内に表示されている特定普通入賞口入球画像210を消去し、特定普通入賞口入球演出を終了する。タイミングT20から第2ラウンドが開始するタイミングT22までの間に特定普通入賞口25への入球があっても、特定普通入賞口入球演出制御部152は特定普通入賞口入球画像210を表示させない。
最後に、特定普通入賞演出音制御部160は、特定普通入賞口25に入球する毎に、極めて短い時間、特定普通入賞口入球演出音をスピーカー8から出力させる。特定普通入賞演出音制御部160は、開放ラウンド遊技実行中であるか否かにかかわらず、特定普通入賞口25への入球が検知される毎に特定普通入賞口入球演出音を出力させる。図例では、タイミングT20からタイミングT22までのインターバル時間中に、特定普通入賞口25に入球した場合、特定普通入賞口入球演出音が出力される。これにより、遊技者は、インターバル時間中においても特定普通入賞口25への入球があったことを特定普通入賞口入球演出音により認識できる。
図23は、図22のタイミングチャートに示すように入球演出が行われた場合における画面G1の画面遷移の一例を示す図である。図23(a)は特別遊技が開始することを示唆するオープニング演出の一例を示す図である。画面G1中央に特別遊技の開始を報知する開始報知画像250が表示されると共に、画面G1の右上方に、大当たりを示す図柄で停止された小図柄255が表示されている。タイミングT11にて第1ラウンドが開始すると、開始報知画像250と小図柄255が画面G1から消去され、図23(b)に示すように、画面G1中央に特別遊技演出画像表示領域220が表示され、画面G1右上方にラウンド表示215が表示され、特別遊技演出画像表示領域220の右側に隣接して方向示唆画像222が表示される。そして、第1ラウンドの終了タイミングT20より前に第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球すると、画面G1の左上方に入球数に応じて大入賞口入球画像200a乃至200cが順に表示される。同じく第1ラウンドの終了タイミングT20より前に特定普通入賞口25に入球すると、大入賞口入球画像200より下方に、入球数に応じて特定普通入賞口入球画像210a乃至210cが順に表示される。
そして、図23(c)に示すように、大入賞口入球画像200aは、画面G1内に表示されたときから所定時間が経過すると消去される。他方、新たに第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球したことに応じて、大入賞口入球画像200cに隣接して大入賞口入球画像200dが画面G1内に表示される。また、特定普通入賞口入球画像210aは、画面G1内に表示されたときから所定時間が経過すると消去される。他方、新たに特定普通入賞口25に入球したことに基づき、特定普通入賞口入球画像210dが特定普通入賞口入球画像210cに隣接して表示される。
第1ラウンド終了前にさらに第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球した場合、図23(d)に示すように、入球数に応じて大入賞口入球画像200e乃至200gが順に画面G1内に表示される。他方、大入賞口入球画像200bは、表示開始から所定時間が経過すると画面G1から消去される。同様に、第1ラウンド終了前にさらに特定普通入賞口25に入球した場合、入球数に応じて特定普通入賞口入球画像210e及び210fが順に画面G1内に表示される。他方、特定普通入賞口入球画像210bは、表示開始から所定時間が経過すると画面G1から消去される。このように、大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210が表示開始から所定時間経過後に消去されることにより、画面G1内における大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210の数を一定数以下に抑えることが可能となるため、画面G1における特別遊技演出画像表示領域220やその他の画像の視認性を良好に保つことができる。
タイミングT20が到来して第1ラウンドが終了すると、図23(e)に示すように、ラウンド表示215と、大入賞口入球画像200と、特定普通入賞口入球画像210が画面G1から消去され、画面G1には特別遊技演出画像表示領域220と方向示唆画像222とが表示されている。ラウンド表示215と大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210とが消去されることにより、遊技者は第1ラウンドが終了し、インターバルに入ったことを認識できる。
インターバル時間が経過して、タイミングT22から第2ラウンドが開始すると、ラウンド表示215が画面G1に表示される。また、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球に応じて、大入賞口入球画像200a乃至200cが順に表示されると共に、特定普通入賞口25への入球に応じて、特定普通入賞口入球画像210a乃至210cが順に表示される。
次に、入球演出が上述した態様とは異なる態様で実行される場合を示す。図24は、特別遊技において入球演出が行われる場合の一例を示すタイミングチャートである。第1の特別遊技P1又は第2の特別遊技P2に当選すると、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球可能な時間入賞口が開放状態になるロング開放ラウンドが4ラウンド実行される。特別遊技演出制御部130は、特別遊技開始タイミングT10から特別遊技終了タイミングT50までの間、特別遊技演出を実行し、画像表示器12の画面G1に特別遊技演出画像表示領域220を表示させる。大入賞口入球演出制御部150は、第1ラウンドが開始するタイミングT11から第4ラウンドが終了するタイミングT49までの間、大入賞口入球演出を実行し、第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に、画面G1に大入賞口入球画像200を表示させる。特定普通入賞口入球演出制御部152も、第1ラウンドが開始するタイミングT11から第4ラウンドが終了するタイミングT49までの間、特定普通入賞口入球演出を実行し、特定普通入賞口25に入球する毎に、画面G1に特定普通入賞口入球画像210を表示させる。
また、特定普通入賞演出音制御部160も、タイミングT11からタイミングT49までの間に、特定普通入賞口25に入球する毎に特定普通入賞口入球演出音をスピーカー8から出力させる。特定普通入賞口入球演出音の出力を第1ラウンド開始から第4ラウンド終了時までの期間に限定することにより、当該期間に入球演出と特定普通入賞口入球演出音とが集中し、効果的に遊技を盛り上げることができるのである。
図25は、図24の各開放ラウンド遊技において行われる入球演出の一例を示すタイミングチャートである。上述したようにタイミングT11から第1ラウンドが開始すると、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出が実行される。そして、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球が検知される毎に、大入賞口入球演出制御部150は大入賞口入球画像200を画面G1内に表示させる。そして、大入賞口入球演出制御部150は表示した大入賞口入球画像200を第4ラウンドが終了するT49までの間、継続して画面G1内に表示させる。図例では、第1ラウンドが終了するタイミングT20の直前に第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球した場合に、大入賞口入球演出制御部150は当該入球に応じて大入賞口入球画像200を画面G1内に表示させる。すなわち、大入賞口入球演出が開放ラウンド遊技中だけでなくインターバル時間においても継続して実行されることから、開放ラウンド遊技終了直前における入球に応じて大入賞口入球画像200を表示することが可能となる。
特定普通入賞口入球演出制御部152は、第1ラウンドが開始するタイミングT11から第4ラウンドが終了するタイミングT49までの期間、継続して特定普通入賞口入球演出を実行する。そして、当該期間中に特定普通入賞口25への入球が検知される毎に、特定普通入賞口入球画像210を画面G1内に順に表示させる。そして、表示された特定普通入賞口入球画像210は、第4ラウンドが終了するまでの間、継続して画面G1内に表示される。図例では、第1ラウンド終了タイミングT20から第2ラウンドの開始タイミングT22までの間に、特定普通入賞口25に入球しており、特定普通入賞口入球演出制御部152は当該入球に応じて特定普通入賞口入球画像210を表示させている。すなわち、特定普通入賞口入球演出制御部152は、開放ラウンド遊技が実行されている期間に加えて、開放ラウンド遊技と開放ラウンド遊技とのインターバル時間においても特定普通入賞口入球演出を実行するため、インターバル時間中に特定普通入賞口25への入球があった場合にも、当該入球に応じて特定普通入賞口入球画像210を表示することが可能となるのである。
また、特定普通入賞演出音制御部160は、第1ラウンドが開始するタイミングT11から第4ラウンドが終了するタイミングT49までの間に、特定普通入賞口25への入球が検知される毎に、特手普通入賞口入球演出音を出力させる。
図26は、図24及び図25のタイミングチャートに示す入球演出が行われる場合の画面G1の画面遷移の一例を示す図である。図26(a)のように特別遊技判定に当選して特別遊技が開始すると、オープニング演出が行われ、特別遊技の開始を報知する開始報知画像250と、特別遊技判定の当選図柄にて停止した小図柄255が画面G1内に表示される。タイミングT11において第1ラウンドが開始すると、図26(b)に示すように、画面G1中央部に特別遊技演出画像表示領域220が表示されると共に、ラウンド表示215が画面G1の右上方に表示される。また、特別遊技演出画像表示領域220の右側に隣接して遊技球の発射方向を示唆する方向示唆画像222が表示される。
第1ラウンドの終了タイミングT20より前に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への第1ラウンドにおける第1球目の入球が検知されると、画面G1左上方に大入賞口入球画像200aが表示される。同様に、タイミングT20より前に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への第2球目及び第3球目の入球があると、大入賞口入球画像200aの右側に隣接して大入賞口入球画像200b及び200cが順に表示される。大入賞口入球画像200a乃至200cは、第4ラウンドが終了するタイミングT49まで継続して画面G1内に表示される。
また、特定普通入賞口25への第1球目の入球が検知されると、大入賞口入球画像200の下方に特定普通入賞口入球画像210aが表示され、第2球目の入球が検知されると、特定普通入賞口入球画像210bが特定普通入賞口入球画像210aに隣接して表示される。図例では第3球目及び第4球目の入球が検知されると、特定普通入賞口入球画像210c及び210dが表示される。特定普通入賞口入球画像210a乃至210dは、第4ラウンドの終了タイミングT49まで継続して表示される。
図26(c)に示すように第1ラウンドの終了タイミングT20から第2ラウンドの開始タイミングT22までのインターバル時間において、ラウンド表示215は画面G1から消去される。他方、大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210は継続して画面G1内に表示される。なお、インターバル時間に特定普通入賞口25への入球が検知されると、当該入球に応じて特定普通入賞口入球画像210eが表示される。これにより、遊技者はインターバル時間における特定普通入賞口25への入球を認識することが可能となる。
図26(d)に示すように第2ラウンドが開始すると、ラウンド表示215が画面G1の右上方に表示される。そして、第2ラウンド終了前に、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への第1球目の入球が検知されると、継続して表示されている大入賞口入球画像200cに隣接して大入賞口入球画像200dが表示される。さらに、第2ラウンド終了前に第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球が検知されることにより、図例では大入賞口入球画像200e乃至200gが画面G1内に順に表示される。このように、大入賞口入球画像200が第4ラウンド終了まで継続して表示されることにより、遊技者は、特別遊技における第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数を容易に認識することができる。
また、特定普通入賞口25への入球が検知されることにより、図例では特定普通入賞口入球画像210f乃至210hが表示される。このように特定普通入賞口入球画像210が第4ラウンド終了まで継続して表示されることにより、遊技者は、特別遊技における特定普通入賞口25への入球数を容易に認識することができるのである。なお、図例では、特定普通入賞口入球画像210は、特別遊技演出画像表示領域220に重畳して表示されているが、これとは異なり、特定普通入賞口入球画像210が所定数以上になると、特定普通入賞口入球画像210を小さい態様に変化させてもよいし、或いは、特別遊技演出画像表示領域220を小さい表示態様に変化させてもよい。
次に、図26に示した態様とは異なる態様の入球演出が行われる場合を説明する。図27は、図24に示したタイミングチャートにおける態様の入球演出が行われる場合の画面遷移の一例を示す図である。図27(a)のように特別遊技判定に当選して特別遊技が開始すると、オープニング演出が行われる。図例では、特別遊技の開始を報知する開始報知画像250が画面G1の中央部に表示されると共に、特別遊技判定に当選した態様で停止した小図柄255が画面G1の右上方端部付近に表示される。
タイミングT11において第1ラウンドが開始すると、画面G1中央部に特別遊技演出画像表示領域220が表示されると共に、画面G1右上方にラウンド表示215が第1ラウンドを示す態様で表示される。また、特別遊技演出画像表示領域220に隣接して、遊技球の発射方向を示唆する方向示唆画像222が表示される。また、タイミングT11において画面G1の左上方に、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210とが表示される。大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210はいずれも、グラス状の画像であり、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球が検知されると、大入賞口入球画像200のグラス内側に液体が出現し、特定普通入賞口25への入球が検知されると、特定普通入賞口入球画像210のグラス内側に液体が出現する。そして、これらの入賞口への入球数に応じてグラス内の液体の量が増加する。
例えば図27(c)に示すように、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球が検知される毎に、大入賞口入球画像200のグラス内の液体の量が増加する。また、特定普通入賞口25への入球が検知される毎に、特定普通入賞口入球画像210のグラス内の液体の量が増加する。大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210は、グラス内の液体の量によって、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数と、特定普通入賞口25への入球数を遊技者に対して示唆するのである。
第1ラウンドが終了するタイミングT20が到来すると、ラウンド表示215が画面G1から消去される。そして、第2ラウンドが開始するタイミングT22までのインターバル時間において、図27(d)に示すように、大入賞口入球画像200は、グラス内に第1ラウンドにおける第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数に応じた量の液体を蓄えた状態で継続して表示される。特定普通入賞口入球画像210は、グラス内に特定普通入賞口25への入球数に応じた量の液体を表示している。なお、インターバル時間に特定普通入賞口25への入球が検知された場合、特定普通入賞口入球画像210のグラス内の液体の量は、当該入球に応じて増加する。
図27(e)に示すように第2ラウンドの開始タイミングT22において、大入賞口入球画像200のグラス内には第1ラウンドにおける入球数に応じた量の液体が表示されている。そして、第2ラウンドにおいて第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球する毎に、グラス内の液体の量は図27(f)に示すように増加する。第2ラウンドの開始タイミングT22において、特定普通入賞口入球画像210のグラス内には、特別遊技開始からタイミングT22までの間の特定普通入賞口25への入球数に応じた量の液体が表示されている。そして、第2ラウンドにおいて特定普通入賞口25に入球する毎に、グラス内の液体の量は増加する。
このように、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210は、第1ラウンドが開始するタイミングT11から最終ラウンドが終了するタイミングT49まで継続して画面G1内に表示され、各入賞口に対する入球数に応じてグラス内の液体の量が増加する。これにより、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210は、特別遊技における各入賞口に対する総入球数を示唆することができるのである。
(演出制御基板における処理手順)
次に、演出制御基板33によって実行される処理手順を説明する。図28は、演出制御基板33における主要動作の一例を示すフローチャートである。演出制御基板33のCPU33aは、通常の動作時において図28に示すフローチャートに基づく処理をタイマ割込処理として一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
次に、演出制御基板33によって実行される処理手順を説明する。図28は、演出制御基板33における主要動作の一例を示すフローチャートである。演出制御基板33のCPU33aは、通常の動作時において図28に示すフローチャートに基づく処理をタイマ割込処理として一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
この処理が開始されると、演出制御基板33はまず、主制御基板30から変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS801)。主制御基板30から変動開始コマンドを受信した場合(ステップS801でYES)、演出制御基板33は変動演出パターン170を決定して(ステップS803)変動演出を開始する(ステップS805)。他方、変動開始コマンドを受信していない場合(ステップS801でNO)、ステップS803とS805の処理をスキップする。
次に、演出制御基板33は、主制御基板30から変動停止コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS807)、変動停止コマンドを受信した場合(ステップS807でYES)には、変動演出を終了させて(ステップS809)特別遊技判定結果を報知する(ステップS811)。他方、変動停止コマンドを受信していない場合(ステップS807でNO)、ステップS809とS811の処理をスキップする。さらに、演出制御基板33は、主制御基板30から特別遊技開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS813)。特別遊技開始コマンドを受信した場合(ステップS813でYES)、演出制御基板33は特別遊技演出パターン172を決定し(ステップS815)、特別遊技演出を開始させる(ステップS817)。
演出制御基板33は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25の入球データを主制御基板30から受信したか否かを判定する(ステップS819)。入球データを受信した場合(ステップS819でYES)、演出制御基板33は、入球演出を実行する入球演出処理を行う(ステップS821)。入球演出処理の具体的な処理手順については後述する。
演出制御基板33は、主制御基板30から特別遊技終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS823)。特別遊技終了コマンドを受信した場合(ステップS823でYES)、演出制御基板33は特別遊技演出を終了させる(ステップS825)。特別遊技終了コマンドを受信していない場合(ステップS823でNO)、演出制御基板33はさらに、開放ラウンド遊技の終了タイミングであるか否かを判定する(ステップS827)。開放ラウンド遊技の終了タイミングである場合(ステップS827でYES)、ステップS825の処理をスキップする。他方、開放ラウンド遊技の終了タイミングではない場合(ステップS827でNO)、タイマ割込処理を終了する。特別遊技終了コマンドを受信した場合(ステップS823でYES)、又は開放ラウンド遊技の終了タイミングである場合(ステップS827でYES)、演出制御基板33は入球演出を実行中であるか否か判定する(ステップS829)。入球演出すなわち大入賞口入球演出又は特定普通入賞口入球演出が実行中である場合(ステップS829でYES)、入球演出を終了させる入球演出終了処理を実行して(ステップS831)、タイマ割込処理を終了させる。
図29は、入球演出処理(図28のステップS821)の具体的な処理手順の一例を示すフローチャートである。演出制御基板33は、主制御基板30から受信した入球データ(図28のステップS819)を解析して、特定普通入賞口25の入球データであるか否かを判定する(ステップS901)。特定普通入賞口25の入球データである場合(ステップS901でYES)、さらに演出制御基板33は、現在特別遊技を実行中であるか否かを判定する(ステップS903)。現在特別遊技を実行中である場合(ステップS903でYES)、実行中の特別遊技が第1の特別遊技P1及び第2の特別遊技P2のいずれかであるか否かを判定する(ステップS905)。実行中の特別遊技が第1の特別遊技P1及び第2の特別遊技P2のいずれかである場合(ステップS905でYES)、演出制御基板33は、開放ラウンド遊技実行中であるか否かを判定する(ステップS907)。開放ラウンド遊技を実行中であると判定した場合(ステップS907でYES)、演出制御基板33は特定入賞口入球演出を実行する(ステップS909)と共に、特定普通入賞口入球演出音を出力させて(ステップS911)入球演出処理を終了する。
他方、特別遊技を実行中でない場合(ステップS903でNO)、実行中の特別遊技が第3の特別遊技P3である場合(ステップS905でNO)、又は開放ラウンド遊技を実行中でない場合(ステップS907でNO)には、特定普通入賞口入球演出を実行することなく(ステップS909をスキップ)、特定普通入賞口入球演出音を出力する(ステップS911)。
なお、主制御基板30から受信した入球データが第1大入賞口15又は第2大入賞口16の入球データである場合(ステップS901でNO)、実行中の特別遊技が第1の特別遊技P1及び第2の特別遊技P2のいずれかであるか否かを判定する(ステップS913)。そして、実行中の特別遊技が第1の特別遊技P1及び第2の特別遊技P2のいずれかである場合(ステップS913でYES)、演出制御基板33は、大入賞口入球演出を実行して(ステップS915)入球演出処理を終了する。他方、実行中の特別遊技が第3の特別遊技P3である場合(ステップS913でNO)、演出制御基板33は、大入賞口入球演出を実行することなく(ステップS915をスキップ)入球演出処理を終了する。
(第2実施形態)
次に、本発明における第2実施形態を説明する。上述した第1実施形態の遊技機1では、特別遊技状態ST2において第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25に入球した場合に、入球演出を行う場合を説明した。第2実施形態では、特別遊技状態ST2のみならず特別遊技状態ST2終了後の時短遊技状態ST3又はST4において、第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25に入球した場合に、入球演出を行う場合を示す。なお、第1実施形態における構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付すものとし、再度の説明を省略する。
次に、本発明における第2実施形態を説明する。上述した第1実施形態の遊技機1では、特別遊技状態ST2において第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25に入球した場合に、入球演出を行う場合を説明した。第2実施形態では、特別遊技状態ST2のみならず特別遊技状態ST2終了後の時短遊技状態ST3又はST4において、第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25に入球した場合に、入球演出を行う場合を示す。なお、第1実施形態における構成要素と同じ構成要素には、同じ符号を付すものとし、再度の説明を省略する。
(演出制御基板の構成)
図30は、本実施形態における演出制御基板の機能構成を示すブロック図である。本実施形態における演出制御基板33のCPU33aは、演出制御部180を備え、演出制御部180はさらに、変動演出制御部124,特別遊技演出制御部130,入球演出制御部182を備える。入球演出制御部182は、大入賞口入球演出制御部190と、特定普通入賞口入球演出制御部192とを備える。入球演出制御部182は、特別遊技が実行される間、入球演出を実行する。すなわち、コマンド受信部120により特別遊技開始コマンドが受信され、特別遊技が開始すると、入球演出制御部182は、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210を画面G1内に表示させ、第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25への入球に応じて、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210を更新させる。
図30は、本実施形態における演出制御基板の機能構成を示すブロック図である。本実施形態における演出制御基板33のCPU33aは、演出制御部180を備え、演出制御部180はさらに、変動演出制御部124,特別遊技演出制御部130,入球演出制御部182を備える。入球演出制御部182は、大入賞口入球演出制御部190と、特定普通入賞口入球演出制御部192とを備える。入球演出制御部182は、特別遊技が実行される間、入球演出を実行する。すなわち、コマンド受信部120により特別遊技開始コマンドが受信され、特別遊技が開始すると、入球演出制御部182は、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210を画面G1内に表示させ、第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25への入球に応じて、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210を更新させる。
また、入球演出制御部182は、遊技球が第2の遊技領域に向けて発射される時短遊技状態ST3又はST4においても、入球演出を実行する。すなわち、コマンド受信部120により受信された特別遊技開始コマンドに含まれる大当たりの種別が、特別遊技終了後に所定回数(例えば100回)の変動表示が行われる間、遊技状態を時短遊技状態ST3又はST4に設定するというものである場合に、入球演出制御部182は、特別遊技終了後の変動表示が行われる間、入球演出を実行する。そして、遊技球が特定普通入賞口25に入球する毎に、特定普通入賞口入球画像210を更新させる。
大入賞口入球演出制御部190は、特別遊技が開始すると大入賞口入球画像200を画面G1内に表示させる。そして、第1大入賞口15又は第2大入賞口16の入球データが取得される毎に、大入賞口入球画像200を更新させ、例えば、特別遊技開始から現時点までの入球数を示唆する。大入賞口入球演出制御部190は、特別遊技が終了すると、特別遊技実行中における第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球数を示す大入賞口入球数データ194をRAM33cに格納する。
大入賞口入球演出制御部190は、特別遊技状態ST2から時短遊技状態ST3又はST4に遊技状態が移行する場合に、時短遊技状態ST3又はST4における変動表示が行われる間、大入賞口入球演出を継続して実行する。具体的には、時短遊技状態ST3又はST4における変動表示が行われる間、画面G1内に大入賞口入球画像200を継続して表示させる。
特定普通入賞口入球演出制御部192は、特別遊技が開始すると特定普通入賞口入球画像210を画面G1内に表示させ、特定普通入賞口25の入球データが取得される毎に、特定普通入賞口入球画像210を更新させることにより、例えば特別遊技開始から現時点までの入球数を示唆する。特定普通入賞口入球演出制御部192も、特別遊技が終了すると、特別遊技実行中における特定普通入賞口25への入球数を示す特定普通入賞口入球数データ196をRAM33cに格納する。
特定普通入賞口入球演出制御部192は、特別遊技状態ST2から時短遊技状態ST3又はST4に遊技状態が移行し、時短遊技状態ST3又はST4における変動表示が行われる間、特定普通入賞口入球演出を継続して実行する。特定普通入賞口入球演出制御部192は、特別遊技が終了すると、RAM33cに特定普通入賞口入球数データ196を格納すると共に、特定普通入賞口入球画像210を画面G1内に継続して表示させ、時短遊技状態ST3又はST4における変動表示が行われる間、画面G1内に特定普通入賞口入球画像210を表示させる。そして、時短遊技状態ST3又はST4において特定普通入賞口25に遊技球が入球すると、これに応じて特定普通入賞口入球演出制御部192は特定普通入賞口入球画像210を更新する。
時短遊技状態ST3又はST4において行われる特別遊技判定に当選し、特別遊技状態ST2に移行する場合、大入賞口入球演出制御部190は、大入賞口入球演出を継続して実行する。また、特定普通入賞口入球演出制御部192は、特定普通入賞口入球演出を継続して実行する。これにより、時短遊技状態ST3又はST4において特別遊技判定に当選するいわゆる連チャンの場合に、先の特別遊技開始から次の特別遊技が終了するまでに、第1大入賞口15又は第2大入賞口16、或いは特定普通入賞口25に入球した球数を遊技者に対して示唆することが可能となる。
(入球演出の態様)
図31は、本実施形態における入球演出の態様の一例を示すタイミングチャートである。図例では、特別遊技実行中及び特別遊技終了後の時短遊技状態ST3又はST4、さらに時短遊技状態ST3又はST4において発生した特別遊技判定当選に基づく特別遊技において、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出が継続して行われる場合を示す。タイミングT80において特別遊技が終了して時短遊技状態ST3又はST4に移行すると、第2始動口14への入球に基づいて特別図柄変動が行われる。この間も大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出は継続して実行され、例えば画面G1内に、大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210が継続して表示される。また、時短遊技状態ST3又はST4において特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞口入球演出制御部192は特定普通入賞口入球画像210を更新させる。
図31は、本実施形態における入球演出の態様の一例を示すタイミングチャートである。図例では、特別遊技実行中及び特別遊技終了後の時短遊技状態ST3又はST4、さらに時短遊技状態ST3又はST4において発生した特別遊技判定当選に基づく特別遊技において、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出が継続して行われる場合を示す。タイミングT80において特別遊技が終了して時短遊技状態ST3又はST4に移行すると、第2始動口14への入球に基づいて特別図柄変動が行われる。この間も大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出は継続して実行され、例えば画面G1内に、大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210が継続して表示される。また、時短遊技状態ST3又はST4において特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞口入球演出制御部192は特定普通入賞口入球画像210を更新させる。
時短遊技状態ST3又はST4における特別柄変動が終了して特別遊技判定に当選すると、タイミングT90から特別遊技が開始する。そして、特別遊技における開放ラウンド遊技実行中に第1大入賞口15又は第2大入賞口16に入球すると、大入賞口入球演出制御部190は、当該入球に応じて大入賞口入球画像200を更新させる。また、特定普通入賞口25に入球すると、特定普通入賞口入球演出制御部192は、当該入球に応じて特定普通入賞口入球画像210を更新させる。
図例では、第1ラウンドが終了するタイミングT100から第2ラウンドが開始するタイミングT110までのインターバル時間においても、大入賞口入球演出及び特定普通入賞口入球演出は継続して実行される。したがって、インターバル時間に特定普通入賞口25に入球した場合、特定普通入賞口入球演出制御部192は当該入球に応じて特定普通入賞口入球画像210を更新させる。
図32と図33は、図31のタイミングチャートにおける入球演出が行われた場合の画面遷移の一例を示す図である。図32(a)に示すように特別遊技が開始すると、画面G1中央部に、特別遊技が開始することを報知する開始報知画像250が表示されると共に、画面右上方に特別遊技判定に当選したことを示す態様で停止している小図柄255が表示される。そして、第1ラウンドが開始すると、画面G1中央部に特別遊技演出画像表示領域220が表示され、特別遊技演出画像表示領域220に隣接して遊技球の発射方向を示唆する方向示唆画像222が表示され、また、ラウンド表示215が画面G1右上方に表示される。そして、大入賞口入球画像200と特定普通入賞口入球画像210とが画面左上方に表示され、大入賞口入球画像200は、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球により獲得した賞球数を示唆し、特定普通入賞口入球画像210は、特定普通入賞口25への入球により獲得した賞球数を示唆する態様で表示されている。
そして、第1ラウンドの終了タイミングから第2ラウンドの開始タイミングまでのインターバル時間において、図32(c)に示すように、大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210は、継続して画面G1内に表示される。第2ラウンドが開始すると、図32(d)に示すように、第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球に応じて大入賞口入球画像200が更新されると共に、特定普通入賞口25への入球に応じて特定普通入賞口入球画像210が更新される。
図32(e)に示すように、大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210は、それぞれ最終ラウンドが終了するまでに上述した各入賞口への入球に基づく獲得賞球数を表示する。そして、最終ラウンドが終了すると、画面G1中央付近に、各入賞口への入球に基づく獲得賞球数の合計である獲得球数表示300が表示される。すなわち、特別遊技が終了すると、入球演出制御部182は、RAM33cに格納されている大入賞口入球数データ194と特定普通入賞口入球数データ196とを参照して、図32(f)に示すように、獲得された賞球数を算出して獲得球数表示300を画面G1に表示させるのである。なお、画面G1内には、特別遊技終了後の遊技状態を示唆する遊技状態示唆表示310が表示される。
特別遊技が終了して時短遊技状態ST3又はST4に移行し、主制御基板30から変動開始コマンドを受信すると、図33(g)に示すように、画面G1中央付近に装飾図柄12a、12b、12cが表示され、変動を開始する。また、画面G1には第2の遊技領域に向けて遊技球を発射することを促す方向示唆画像222が表示される。さらに、装飾図柄の上方に、特別遊技中における表示態様より小さい表示態様の大入賞口入球画像200と、特定普通入賞口入球画像210が表示される。
図33(h)に示すように、時短遊技状態ST3又はST4における特別遊技判定に当選すると、装飾図柄12a、12b、12cは当選結果を示す態様にて停止する。なお、時短遊技状態ST3又はST4において特定普通入賞口25に入球すると、この入球に応じて特定普通入賞口入球画像210が更新される。図33(i)に示すように時短遊技状態ST3又はST4から特別遊技状態ST2に移行し、特別遊技が開始すると、画面G1中央部に開始報知画像250が表示されると共に、いわゆる連チャン大当たりであることを示す連チャン表示280が表示される。なお、本実施形態において連チャン大当たりとは、特別遊技判定に大当たり当選することにより特別遊技が実行された後、当該特別遊技判定結果に基づく時短遊技状態ST3又はST4において行われた特別遊技判定に当選することをいう。
特別遊技が開始すると、図33(j)のように特別遊技演出画像表示領域220と、方向示唆画像222と、ラウンド表示215が画面G1内に表示される。また、大入賞口入球画像200及び特定普通入賞口入球画像210が、先の特別遊技開始から現時点までの各入賞口への入球に基づく獲得賞球数を示す態様にて表示される。そして、図33(k)に示すように、第1ラウンドにおいて第1大入賞口15又は第2大入賞口16への入球に基づき大入賞口入球画像200が更新されると共に、特定普通入賞口25への入球に基づき特定普通入賞口入球画像210が更新される。これにより、いわゆる連チャン大当たりの場合に、最初の特別遊技が開始してから最後の特別遊技が終了するまでの間に上述した各入賞口への入球総数を遊技者に認識させることが可能となる。
1 遊技機
15 第1大入賞口(第1入賞口)
16 第2大入賞口(第1入賞口)
25 特定普通入賞口(第2入賞口)
33 演出制御基板(演出制御手段)
55 特別遊技制御部(特別遊技実行手段)
15 第1大入賞口(第1入賞口)
16 第2大入賞口(第1入賞口)
25 特定普通入賞口(第2入賞口)
33 演出制御基板(演出制御手段)
55 特別遊技制御部(特別遊技実行手段)
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技球が入球不可能な閉鎖状態と遊技球が入球可能な開放状態とに作動し得る第1入賞口と、遊技球が入球可能な第2入賞口と、前記第1入賞口を前記開放状態に作動させる特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、所定の演出を実行する演出実行手段とを備え、前記演出実行手段は、前記特別遊技が実行されているとき、前記特別遊技の種類に応じて、前記第1入賞口への入球に応じて変化する第1入球演出を実行可能であり、前記特別遊技の実行中において前記第1入球演出が行われているときには前記第2入賞口への入球に応じて前記第1入球演出に関連する第2入球演出を実行し、前記第1入球演出が行われていないときには前記第2入賞口への入球に応じて前記第1入球演出に関連しない第3入球演出を実行可能であることを特徴とする遊技機である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記特別遊技には、第1特別遊技と、前記第1特別遊技と比べて遊技者により有利な第2特別遊技と、があり、前記演出実行手段は、前記第1特別遊技が実行される場合に、前記第1入球演出を実行可能であることを特徴とする構成である。
Claims (5)
- 遊技球が入球不可能な閉鎖状態と遊技球が入球可能な開放状態とに作動し得る第1入賞口と、
遊技球が入球可能な第2入賞口と、
前記第1入賞口を前記開放状態に作動させる特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
所定の演出を実行する演出実行手段と、
を備え、
前記演出実行手段は、前記特別遊技が実行されている間に、前記第2入賞口への入球に応じて第1入球演出を実行可能であることを特徴とする遊技機。 - 前記演出実行手段は、前記第1入賞口への入球に応じて変化する第2入球演出を実行可能であり、
前記第1入球演出は、前記第2入球演出と関連する演出であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記演出実行手段は、前記第2入球演出を実行しているときに、前記第1入球演出を実行可能であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記特別遊技には、第1特別遊技と、前記第1特別遊技と比べて遊技者により有利な第2特別遊技と、があり、
前記演出実行手段は、前記第1特別遊技が実行される場合に、前記第2入球演出を実行可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。 - 前記演出実行手段は、前記第2入球演出を実行していないときに、前記第2入賞口への入球に応じて前記第2入球演出と関連しない第3入球演出を実行可能であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の遊技機。
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