JP2018011737A - 吸口体及びこれを備える電気掃除機 - Google Patents

吸口体及びこれを備える電気掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】操作性の向上した吸口体及びこれを備えた電気掃除機を提供する。【解決手段】吸口体本体10と、吸口体本体10の略中央に前後方向に回動可能に取り付けられた吸口継手体13と、吸口継手体13の軸14aを受ける軸受部12gと、軸受部12gに配置されて外周部に被係止部70aを有するリング状部材70と、吸口継手体13と共に回動する係止部14bと、を有し、吸口体本体10が被掃除面Mに置かれた状態で、吸口継手体13が被掃除面Mに沿う方向に位置する状態から回動させた場合、係止部14bがリング状部材70の被係止部70aに接触してリング状部材70の反力に抗して乗越えて、吸口継手体13を被掃除面Mから上方に向かう位置に維持する。【選択図】図6

Description

本発明は、吸口体及びこれを備える電気掃除機に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2004−230043号公報(特許文献1)がある。特許文献1の要約欄には、「吸口体本体5に回転管37を介して接続パイプ36を前後動可能に取り付け、吸口体本体5の左右方向の一側に回路基板34を他側にモータ30を設け、回転管37の開口部37aから回路基板34にリード線41を配線する。回転管37のリード線41が配線されている側と反対側の開口部37bと吸口体本体5との間に、接続パイプ36を起立した状態にロックする係止機構43を設けて吸口体40を構成する。」と記載がある。
特開2004−230043号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸口体は、接続パイプ及び掃除機本体が起立状態になったときに、回転管に固着して回動可能な吸口継手体と共に回動する係止部材が、板ばね等の金属片を用いて突起を構成し、その突起部で係止することにより吸口体の起立状態をロックする。そのため、リード線が配線される回路基板側とは反対側に係止構造を設ける分にはいいが、モータ(電動機)及び回路基板のレイアウト上、係止構造側にリード線を配線しなければならないときには、板ばねのエッジ等係止構造部位でリード線の被覆を傷つけ、ショートする可能性がある。また、別部材等を用いずに板ばねを設置しようとすると、特許文献1のように平置きする必要があり、板ばねを設置するスペースが広く必要になるため吸口体自体が、大きくなって階段等の狭い場所での操作がしにくくなるといった問題があった。
本発明の目的は、操作性の向上した吸口体及びこれを備えた電気掃除機を提供する。
本発明は一例として、吸口体本体と、該吸口体本体の略中央に前後方向に回動可能に取り付けられた吸口継手体と、該吸口継手体の軸を受ける軸受部と、該軸受部に配置されて外周部に被係止部を有するリング状部材と、前記吸口継手体と共に回動する係止部と、を有し、前記吸口体本体が被掃除面に置かれた状態で、前記吸口継手体が被掃除面に沿う方向に位置する状態から回動させた場合、前記係止部が前記リング状部材の前記被係止部に接触して前記リング状部材の反力に抗して乗越えて、前記吸口継手体を前記被掃除面から上方に向かう位置に維持する。
本発明によれば、操作性の向上した吸口体及びこれを備えた電気掃除機を提供することができる。
本発明の実施例1に係る電気掃除機の全体を示す外観斜視図である。 本発明の実施例1に係る吸口体の上面図である。 本発明の実施例1に係る吸口体の下面図である。 本発明の実施例1に係る吸口体の上ケースを取り外した状態の上面図である。 図2に記載の吸口体の前進時のA−A断面図である。 図2に記載の吸口体のB−B断面図である。 異なるリング状部材の形状について説明する、吸口体の図6相当図である。 図7とさらに異なるリング状部材の形状について説明する図である。 本発明の実施例1に係る電気掃除機の操作管が被掃除面から高さ800mmの高さであるときの側面図である。 図6の吸口体のC部拡大図である。 図10の状態から吸口係止機構が機能している状態へ移行した図である。
以下、本発明に係る実施例について図面を参照して説明する。なお、各実施例において同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。また、本発明の効果を奏することができれば、各実施例の構成を配置、転換、削除等することが適宜可能である。
まず、図1を参照して、実施例1の吸口体及び吸口体を備えた電気掃除機の外観構成について説明する。図1は、本発明の実施例1に係る電気掃除機の外観図を示す。実施例1の電気掃除機1は、掃除機本体2と、掃除機本体2と接続しているホース部3と、ホース部3と一端で接続し手元操作スイッチ4bが設けられた操作管4と、操作管4の他端に接続し伸縮自在の延長管5と、延長管5に接続している吸口体6と、を含んで構成されている。
掃除機本体2は、吸引力を発生させる電動送風機2a、この電動送風機2aの吸引力で集塵した塵埃を収容する集塵部2bなどを備えている。なお、本実施例では、集塵部2bで塵埃を遠心力によって空気と分離する、いわゆるサイクロン式の電動掃除機を例に挙げて説明するが、これに限定するものではなく、集塵袋(紙パック)に塵埃を貯留する、いわゆる紙パック式の電気掃除機に適用してもよい。
ホース部3の一端は、掃除機本体2の集塵部2bと連通するように掃除機本体2の接続口2cに接続されている。また、ホース部3の他端は、操作管4の一端に接続されている。
操作管4は、手元操作スイッチ4bなどを備えたハンドル4a、掃除機本体2から給電される図示しない給電端子などを備えている。この給電端子には、延長管5の一端に設けられる図示しない通電端子が接続される。
操作管4の手元操作スイッチ4bを操作することによって、電動送風機2aの運転と停止や回転数の大きさ(一例として、「強」「中」「弱」のレベル)の切り替え、吸口体6に設けられたモータ(電動機)40(詳細は後述)の運転と停止が可能となっている。
延長管5は、外管5aと内管5bとを備え、外管5aの他端部に内管5bの一端部が挿入されている。外管5aと内管5bとの内側は、図示しない通風路が連通するように連結されており、内観5bと外観5aは相対的に互いの距離を延長したり縮めたりすることが自在(伸縮自在)に構成されている。なお、図1は、延長管5が最短の状態を図示している。
次に、図2を参照して、吸口体6の外観について説明する。図2は、吸口体6の上面図である。図2に示すように、吸口体6は、上面視において前部が左右に延在した略T字形状を呈する吸口体本体10と、吸口体本体10の後部に連結される吸口継手体13とを備えている。
吸口体本体10は、上面視において、左右方向(図2の左右方向、すなわち幅方向)に長辺を有する長方形上に形成された吸口本体11と、吸口本体11の左右方向の中央部に吸口継手体13と連結される連結部12とを備えている。連結部12には、吸口本体11と吸口継手体13とを連通させる流路R1(図3参照)が形成されている。
吸口本体11には、前端面から左右側面にかけてバンパ18が設けられている。バンパ18は、使用時に吸口本体11内の気密を確保するための隔壁18aと、隔壁18aに対し吸口本体11と逆側に位置し、電気掃除機1(図1参照)の使用時に吸口体6が壁や家具等に衝突した際に、当該壁や家具等への傷つき防止と吸口体6への衝撃を吸収する緩衝材の役割を果たす前壁18bと、隔壁18aと前壁18bにより形成される少なくとも一つの開口部18cとを備えている。緩衝材の役割を果たすために、少なくともバンパ18の前壁18bは、ゴムやエラストマーなどの弾性材料で形成されていることが望ましい。
吸口継手体13は、連結部12に対して回動自在に連結される第1連結部14と、この第1連結部14に対して回動自在に連結される第2連結部15とを備えている。
第1連結部14は、図2の上面視において外径が略直方体の形状を呈し、前縁部付近に、連結部12と連結される円筒形状の軸14aを有している。また、第1連結部14の後部は、後述する第2連結部15が左右方向に回動する範囲に曲面部を有しており、第2連結部15がこの曲面部に沿うように回動する。軸14aは、軸方向が吸口本体11の左右方向であって、軸14aの両端部が連結部12に形成された軸受部12g(図4参照)に支持されている。また、第1連結部14は、被掃除面M(図5参照)に対して略平行な状態から(又は被掃除面Mに沿う状態)略垂直な状態(又は被掃除面Mから上方(例えば略直上)に向かう状態)まで、(上下方向に)回動可能となるように構成されている。すなわち、第1連結部14を吸口体本体10に対して軸14aを支点として回動させることによって、延長管5(図1参照)を被掃除面M(図5参照)に略平行な状態と略垂直な状態との間において回動させることができる。換言すると、吸口本体11に対して吸口継手体13を後方に延在する状態と、上方に延在する状態との間で回動させることができる。
第2連結部15は、第1連結部14に対して吸口本体11に左右方向に(図2の紙面時計回り方向および反時計回り方向に)回動可能となるように構成されている。これにより、例えば、延長管5を被掃除面Mに対して略垂直にした状態(自立している状態。被掃除面Mから上方に向かって位置する状態)から、延長管5を被掃除面Mに略平行な状態(寝ている状態。被掃除面Mに沿う方向に位置する状態)に向けて倒すことができる。
また、第2連結部15には、給電が行われる給電端子15aが設けられている。なお、本実施例の電気掃除機1(図1参照)では、吸口体6に給電する電力を、掃除機本体2からホース部3、操作管4、延長管5を通じて供給するように構成している。
このような、吸口継手体13は、例えば延長管5(図1参照)を被掃除面Mに対して略垂直とした状態において、その延長管5を左右方向に倒して、操作管4(グリップ4a)を左右方向のいずれかにねじることで、吸口本体11を左右方向のいずれかに略90度回転させ、吸口本体11の左右方向を移動させて掃除したり、狭い隙間に吸口体6を挿入したりして掃除することが可能になる。
次に、吸口体6の底面側の構成について、図3を参照して説明する。図3は、吸口体6の下面図である。図3に示すように、吸口体6は、第1回転清掃体20、第2回転清掃体30を備えている。吸口体本体10(吸口本体11)には、下面(清掃面に対峙する面)に開口部を有するブラシ室Qと、同じく下面に開口部(吸込口)を有する気密室Pとが形成されている。
第1回転清掃体20は、吸口本体11の左右方向に沿って前後方向の前方に配置され、ブラシ室Q内に回転自在に支持されている。また、第1回転清掃体20は、吸口本体11の左右方向(第1回転清掃体20の軸方向)の一端側から他端側まで連続して設けられている。
また、第1回転清掃体20は硬さが異なるブラシなど複数種類のブラシ20a、20b、20cを備え、各ブラシ20a、20b、20cがらせん状に配設されている。なお、本実施形態では、2種類のブラシ20a、20bを配設した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、3種類以上であってもよく、らせん状に配置されたブラシ間にゴムなどの弾性材料からなるブレード部材をらせん状に配置する構成を追加してもよく、被掃除面の塵埃を吸込口に導く機能を発揮する構成であれば、適宜変更することができる。
第2回転清掃体30は、第1回転清掃体20の直径よりも小径で、刷毛体により覆われていて、第1回転清掃体20に対して後方且つ平行に配置されている。また、第2回転清掃体30は、第1回転清掃体20の軸方向と平行に、吸口本体11の左右方向の一端側から他端側にかけて連続して設けられている。
また、第2回転清掃体30は、第1回転清掃体20の回転軸21(図5参照)と平行な軸部30a(図5参照)を有し、軸部30aが吸口体本体10(吸口本体11)に回転自在に支持されている。なお、第2回転清掃体30は、モータ(電動機)40によって駆動されるものではなく、吸口体6を移動させたときの被掃除面M(図5参照)との摩擦力によって回転するように構成されたものである。このように、第2回転清掃体30は、軸部30aを介して吸口本体11に支持されるものであるので、第2回転清掃体30の構成を簡略化することができる。
吸口体6は、吸口体本体10の連結部12の下面にブラシ駆動スイッチ16及びブラシ駆動スイッチ16の後方の車輪17、第1回転清掃体20の左方及び右方に軸部押え部材31,32をそれぞれ備えている。
ブラシ駆動スイッチ16は、吸口体6の下面が被掃除面Mに接触しているか否かを検出するスイッチであり、車輪16aと共に構成されている。この車輪16aは、ばね等の付勢手段によって常に吸口体本体10(連結部12)の下面から一部が突出するように設けられている。そして、車輪16aが吸口体本体10から飛び出して被掃除面Mと接触していないと検出されたときには、回路基板50(図4参照)の制御によってモータ(電動機)40(図4参照)の駆動が停止され、第1回転清掃体20の回転が停止する。また、車輪16aが押し込まれて被掃除面Mと接触していると検出されたときには、回路基板50の制御によってモータ(電動機)40が駆動され、第1回転清掃体20が回転する。
車輪17は、操作管4が操作される前後動や回転操作の応力をうけて吸口体6の底面を被掃除面Mに密着させ、これにより吸口体6の操作性能を向上する役割を有している。
軸部押え部材31は、第1回転清掃体20の回転軸21及び第2回転清掃体30の軸部30aの一端を支持するものであり、吸口体本体10にねじなどの締結部材を用いて固定されている。
軸受押え部材32は、第1回転清掃体20の回転軸21および第2回転清掃体30の軸部30aの他端を支持するものであり、取り外し可能となるように吸口体本体10にロック機構(図示せず)を用いて固定されている。
次に、図4を参照して、吸口体6の内部構成について説明する。図4は、吸口体6の吸口体本体10の上側部分(上ケース10a(図2参照))を取り外した状態の上面図である。
図4に示すように、吸口体6は、第1回転清掃体20(図3参照)および第2回転清掃体30(図3参照)の上方に、第1回転清掃体20を駆動するモータ(電動機)40及びモータ(電動機)40を制御する回路基板50を備えている。
モータ(電動機)40は、吸口本体11の左右方向の一端側に取り付けられている。また、モータ(電動機)40は、その出力軸が吸口本体11の左右方向と平行に配置されている。また、モータ(電動機)40の出力軸は、左右方向の一端側に向けて延び、吸口本体11内の一端部(図示右側の端部)において、歯付きベルト41を介して第1回転清掃体20と連結されている。
回路基板50は、吸口本体11の左右方向でモータ(電動機)40とは反対側に取り付けられている。また、回路基板50は、長辺が左右方向に沿って配置された長方形状の基板を有し、実装面が鉛直方向上向きの状態で吸口本体11内に配置されている。なお、実装面は、必ずしも鉛直方向上向きに限定されず、水平方向に対して傾斜してもよく、前後方向を向くように(縦向きに)してもよい。
次に、図5を参照して、気密室Pについて説明する。図5は、図2におけるA−A断面である。図5において、63はブラシ室Qと気密室Pを隔てる隔壁、64は第2回転清掃体30と気密室Pを隔てるカバー部材である。カバー部材64は、吸込口の一部を覆い開口面積を狭めることで吸引風の流速を大きくすると同時に、気密室Pの負圧を大きくすることで、吸口体6の集塵性能を向上させる役割を果たす。また、カバー部材64が吸込口の一部を覆うことで、吸込口の開口幅Lを狭くすることができる。これにより、床面にかかる負圧に影響する開口面積を狭くすることができ、吸口体6の床面への張付きを小さくし、吸口体6の操作抵抗を軽減することができる。
次に、図6を参照して、吸口係止機構について説明する。図6は、図2におけるB−B断面図である。図6において、吸口継手体13の軸14a(適宜図4参照)を受ける軸受部12gと、軸受部12gの外周部(一側、もしくは両側)に溝12hを有しており、溝12hの外周部に凹凸部(被係止部)70aを有するリング状部材70と、吸口継手体13の一端にリング状部材70の外周面に接するように吸口継手体13と一体または別体の凸形状または凹形状の係止部14bを設けている。吸口継手体13を被掃除面Mに対して略平行な状態から略垂直な状態まで回動する際、吸口継手体13と共に係止部14bが回動し、係止部14bは凹凸部70aの前端部から当接する。この時、リング状部材70は、係止部14bから凹凸部70aに作用する圧縮応力(係止部14bは凹凸部70aから反力を受ける)によって、全体が中心方向にたわむ。このことにより、リング状部材70に加わる荷重を分散する(応力集中を避ける)ことができる。吸口継手体13がさらに回動すると、係止部14bが凹凸部70aを乗越え(凹凸部70aの前端及び上部を乗越え)、凹凸部70aの後方に移動する。この時、吸口継手体13(係止部14b)は凹凸部70aによって位置が規制されることで、所定の角度を保持する吸口係止機構を可能とする。
また、係止構造にリング状部材70(一例として樹脂材料で形成)を用いることで、回路基板側と同一側に係止構造を設けた場合であっても、金属製の板ばね等を用いないので、この板ばね等のエッヂ部によるリード線の損傷を低減できる。また、リング状部材70の間にリード線を通す構成により、部品レイアウトの制約を低減して、リード線を傷つける等のリスクをさらに低減することができる。また、リング状部材70を軸受部12gの溝12hに嵌めることで、省スペースの吸口係止機構を備える吸口体6及びこれを備える電気掃除機1を提供できる。
なお、本実施例では、凹凸部70aを乗越える部材を軸14a(適宜図4参照)の側面(一側、もしくは両側)に設けられた孔(図示せず)に挿入したピン形状としているが、凹凸部70aを乗越えて吸口継手体13を被掃除面に略垂直な状態で維持するように係止できる構造であれば、必ずしもピンである必要はない。例えば、板状部、片状部、突起部によって、凹凸部70aとの接触時に凹凸部70a側に付勢されて抵抗力が与えられる部材であっても良い。また、軸14aに突起が設けられて、この突起が、リング状部材70の外周上に設けられた突起部70aを、軸14aに所定以上の回動力が加えられた場合に乗り越える構造でもよい。
次に、リング状部材の異なる形状について、図7と図8を参照して説明する。図7は、異なるリング状部材の形状について説明する、吸口体の図6相当図である。図8は、図7とさらに異なるリング状部材の形状について説明する図である。図7の電気掃除機1の吸口体6Aは、図6のリング状部材70に替えて、リング状部材70Aとした構成である。なお、図6と同様の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図7において、リング状部材70Aの外周には、係止部14bを係止する凹凸部70aを2箇所有している。凹凸部70aは、リング状部材70Aの外周上の対極する位置(略180度の位置)に配置されている。これにより、リング状部材70Aを軸受部12gの側面(一側、もしくは両側)に設けられている溝12hに挿入する際、リング状部材70Aの角度を調整することなく容易に取り付けることが可能なため、組立性を向上することができる。
また、図8は、図7におけるリング状部材70Aに替えて凹凸部70aが4箇所設けられているリング状部材70Bを示している。凹凸部70aは、略90度間隔でリング状部材70Bの外周上に配置されている。このように、吸口係止機構を可能とする凹凸部は、リング状部材の外周面に複数個有しても構わない。また、一つ一つの凹凸70aの間には、係止部14bが収まる空間さえあれば吸口係止機構は機能する。
次に、電気掃除機1の実使用状態を想定した構成について、図9を参照して説明する。図9は、本発明の実施例1に係る電気掃除機の操作管4が被掃除面Mから床面高さ800mmの高さのときの側面図である。図9において、被掃除面Mに対して、吸口体6、延長管5及び操作管4を結んだ線がなす角度θがθ>40度のとき、係止部14bが凹凸部70aを乗越え(凹凸部70aの前端及び上部を乗越え)、凹凸部70aの後方に移動するため吸口係止機構が機能し、吸口体本体10と吸口継手体13とを略垂直の状態で保持することが可能である。換言すると、吸口体本体11と吸口継手体13とを結ぶ線と被掃除面Mとがなす角度θがθ>40度の場合、係止部14bが凹凸部(被係止部)70aを乗越えた状態となる。一方、角度θ≦40度のときは、係止部14bが凹凸部70aに接しない状態、もしくは前端部に当接する状態となるため、被掃除面Mから 所定の高さを保つことができ、グリップ4aを使用者が握って掃除する際、吸口係止機構が操作の妨げにならないような構造となっている。
次に、図10と図11を参照して、凹凸部(被係止部)70aと係止部14bとの関係を説明する。図10は、図6の吸口体のC部拡大図である。図11は、図10の状態から吸口係止機構が機能している状態へ移行した図である。
凹凸部70aは、吸口継手体13が掃除機操作状態(角度θ=約40度)から略垂直状態に回動する場合、係止部14bが凹凸部70aを乗越えやすくするため、比較的緩やかな勾配(θ1=約150度)を有している。一方、吸口係止機構が機能した後、吸口体本体10と吸口継手体13の係止状態を保持するため、急な勾配(θ2=約120度)となっており、簡単に係止状態が外れないような形状となっている。また、角度θ1及びθ2は、必ずしも上記の大きさである必要はなく、θ1>θ2であれば角度は任意に設定することが可能である。換言すると、凹凸部(被係止部)70aは、係止部14bが乗越える前の部分の傾斜角度θ1が、係止部14bが乗越えた後の部分の傾斜角度θ2よりも緩いことで、係止に要する力が抑えられて、かつ係止状態を維持し易い。
前述した角度の関係が理想的ではあるが、構造上の制約により、構成し難い場合には、θ1≦θ2でも可能であり、θ1,θ2>90度であれば機能上構成可能である。
次に、図11において、凹凸部70aと係止部14bが接する状態となっているとき、両部材が接する箇所において、凹凸部70a側のR半径をR70a、係止部14b側のR半径をR14bと表すと、R70a及びR14bは同じ大きさ、またはR70a>R14bであることが望ましい。こうすることで、凹凸部70aと係止部14bの接する面積が大きくなるため、吸口体本体10と吸口継手体13を略垂直での状態を保持することが可能である。
本実施例では、吸口係止機構に用いられているリング状部材70,70A,70Bは、PОM(ポリアセタール(polyacetal)またはポリオキシメチレン(polyoxymethylene))等の樹脂材料又は反発性を有する材料で形成されている。仮に、金属部品で構成した板ばね及び係止部14b(吸口係止機構と総称する)の場合、摺動による摩耗、金属粉の発生、さらには金属同士の擦れる際に生じる異音の恐れがある。そこで本実施例は、上記のように樹脂材料又は反発性を有する材料を用いたリング状部材70とすることで、摩耗、金属粉の発生、さらには金属同士の擦れる際に生じる異音を防止することができる。また、軽量化も図ることができる。
また、本実施例では前記リング状部材70に関して述べたが、吸口係止機構に関わるリング状部材70と係止部14bの両方が、PОM(ポリアセタール(polyacetal)またはポリオキシメチレン(polyoxymethylene))等の樹脂材料又は反発性を有する材料で形成されていることが望ましい。これにより、従来の吸口体ではリード線の傷つきなどから、リード線が配線されている側面と反対側(モータ(電動機)側)でしか係止機構を設けることができなかったが、本実施例では樹脂材料を使用することで、リード線被覆の傷つきを抑えることが可能であるので、係止機構の配置の制約が低減できる。
また、両部品とも樹脂材料で形成する場合には、係止部14bに使用する樹脂材料の硬度をα、リング状部材70に使用する樹脂材料の硬度をβとした場合、必ず硬度はα>βとする必要がある。これは、凹凸70aを係止部14bが乗越える際、係止部14bからリング状部材70に応力が作用し、上下方向にたわませることにより、係止部14bが凹凸70aを乗越えることを可能とするためである。
以上より、各実施形態によれば、吸口体本体と、該吸口体本体の略中央に前後方向に回動可能に取り付けられた吸口継手体と、該吸口継手体の軸を受ける軸受部と、該軸受部に配置されて外周部に被係止部を有するリング状部材と、前記吸口継手体と共に回動する係止部と、を有し、前記吸口体本体が被掃除面に置かれた状態で、前記吸口継手体が被掃除面に双方向に位置する状態から回動させた場合、前記係止部が前記リング状部材の前記被係止部に接触して前記リング状部材の反力にこうして乗越え、前記吸口継手体を前記被掃除面から上方に向かう位置に維持する。
係止機構にリング状部材70を用いることで、係止部14bが凹凸(被係止部)70aを乗越える際に加わる荷重は、リング状部材70が上下方向にたわむことにより、一部に集中することを避けることができる。すなわち、応力集中を低減できるので、リング状部材70の厚みを薄く構成することができる。これにより、耐久性を高く維持しつつ、省スペースの係止機構を備えた吸口体およびこれを備える電気掃除機を提供できる。
なお、実施例で用いられている吸口係止機構は、ハンドルと吸口体との間に電動送風機と集塵部とを備える縦型掃除機(または、スティック掃除機とも言う)にも適用することができる。
1 電気掃除機,2 掃除機本体,2a 電動送風機,2b 集塵部,2c 接続部,3 ホース部,4 操作管,4a グリップ,4b 手元操作スイッチSW,5 延長管,5a 外管,5b 内管,6 吸口体,10 吸口体本体,11 吸口本体,12 連結部,12g 軸受部,12h 溝,13 吸口継手体,14 第1連結部,14a 軸,14b 係止部,15 第2連結部,15a 給電端子,16 ブラシ駆動スイッチ,17 車輪,18 バンパ,18a 隔壁,18b 前壁,18c 開口部,20 第1回転清掃体,20a,20b,20c ブラシ,21 回転軸,30 第2回転清掃体,31,32 軸部押え部材,40 モータ(電動機),41 歯付きベルト,50 回路基板,63 前方隔壁,64 カバー部材,70、70A、70B リング状部材,70a、70Aa、70Ba 凹凸部(被係止部),M 被掃除面,Q ブラシ室,P 気密室。

Claims (9)

  1. 吸口体本体と、
    該吸口体本体の略中央に前後方向に回動可能に取り付けられた吸口継手体と、
    該吸口継手体の軸を受ける軸受部と、
    該軸受部に配置されて外周部に被係止部を有するリング状部材と、
    前記吸口継手体と共に回動する係止部と、を有し、
    前記吸口体本体が被掃除面に置かれた状態で、前記吸口継手体が被掃除面に沿う方向に位置する状態から回動させた場合、前記係止部が前記リング状部材の前記被係止部に接触して前記リング状部材の反力に抗して乗越えて、前記吸口継手体を前記被掃除面から上方に向かう位置に維持することを特徴とする吸口体。
  2. 前記被係止部は、前記リング状部材の外周上の凹凸部であることを特徴とする請求項1に記載の吸口体。
  3. 前記吸口体本体と前記吸口継手体とを結ぶ線と前記被掃除面とがなす角度θがθ>40度の場合、前記係止部が前記被係止部を乗越えた状態となることを特徴とする、請求項1又は2に記載の吸口体。
  4. 前記係止部は、前記被係止部を乗越える前の部分と後の部分のなす角度が鈍角であることを特徴とする、1ないし3の何れか1項に記載の吸口体。
  5. 前記係止部は、前記係止部が乗越える前の部分の傾斜角度が、前記係止部が乗越えた後の部分の傾斜角度よりも緩いことを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1項に記載の吸口体。
  6. 前記被係止部は、前記吸口継手体が被掃除面に対して略垂直の状態の場合、前記係止部と接する面の円弧が、前記係止部の円弧と同じ大きさ、もしくはそれより大きくしていることを特徴とする、請求項1ないし5の何れか1項に記載の吸口体。
  7. 前記リング状部材は、樹脂材料で形成されていることを特徴とする、請求項1ないし6の何れか1項に記載の吸口体。
  8. 前記リング状部材及び前記係止部は、樹脂材料で形成されており、前記係止部の硬度αと前記リング状部材の硬度βは、α>βの関係であることを特徴とする、請求項1ないし7の何れか1項に記載の吸口体。
  9. 吸引力を発生する電動送風機と、塵埃を集塵する集塵部と、を有する掃除機本体と、
    前記掃除機本体と接続される吸口体とを備え、
    前記吸口体は、吸口体本体と、
    該吸口体本体の略中央に前後方向に回動可能に取り付けられた吸口継手体と、
    該吸口継手体の軸を受ける軸受部と、
    該軸受部に配置されて外周部に被係止部を有するリング状部材と、
    前記吸口継手体と共に回動する係止部と、を有し
    前記吸口体本体が被掃除面に置かれた状態で、前記吸口継手体が被掃除面に沿う方向に位置する状態から回動させた場合、前記係止部が前記リング状部材の前記被係止部に接触して前記リング状部材の反力に抗して乗越えて、前記吸口継手体を前記掃除面から上方に向かう位置に維持することを特徴とする電気掃除機。
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