JP2018011109A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】天体のような長秒露光で撮影する必要のある被写体を撮影する場合においても、ユーザが画角合わせを容易に行うことを可能にする撮像装置を提供する。【解決手段】被写体を撮影して撮影画像を取得し、撮影画像を表示制御する撮像装置300を設ける。撮像装置300は、撮影画角の変更操作が検知された場合に、撮影画角の変更操作中に取得される第1の撮影画像と、撮影画角の変更操作の開始前に取得された撮影画像とに基づいて、第3の撮影画像を生成して表示部311に表示する。【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置及びその制御方法に関する。
撮像素子の高感度化、低ノイズ化により、デジタルカメラ等の撮像装置は、高ISO感度、長時間露出設定(長秒露光設定)が可能な製品が増えてきている。したがって、ユーザは、写真撮影の技術が高くなくとも、夜景や夜空などの高感度で長秒露光が必要なシーンでの撮影を比較的容易に行えるようになってきている。
しかし、天体のように非常に小さく暗い被写体の場合、被写体自体を所望の画角内にとらえることが困難である場合がある。通常、デジタルカメラで撮影する際には、ユーザは、カメラに搭載されている光学ファインダーや、表示モニタ部を見ながら画角を合わせる。特許文献1は、構図変更中である場合に、撮像感度を上げてフレームレートも高くし露光時間を短くすることで、画像のブレを少なくした連続画像を表示する電子カメラを開示している。
天体などのように、被写体の輝度が低く大きさも小さい場合、光学ファインダーが肉眼で見える明るさでなければ、ユーザは被写体をとらえることはできない。表示モニタ部を備えるカメラの場合には、露光時間を長く確保することで、天体をライブビューとして撮影表示させることは可能である。しかし、天体を撮影する場合には、露光時間が長いので、ユーザが、画角合わせのためにパンニング操作を行うと、天体の位置が動いて露光量が不足し、画像として表示することができず、画角合わせをすることが困難となる。
特許文献1が開示する電子カメラでは、感度を上げて露光時間を短くすることで画像のブレを抑えることは可能ではある。しかし、夜景や夜空のようなシーンでは、既に感度は上がった状態であり、露光時間も長いので、さらに感度を上げて撮影された画像は、ノイズが多くなり、ライブビューの画像としては画質が良くない。本発明は、天体のような長秒露光で撮影する必要のある被写体を撮影する場合においても、ユーザが画角合わせを容易に行うことを可能にする撮像装置の提供を目的とする。
本発明の一実施形態の撮像装置は、被写体を撮影して撮影画像を取得する撮影手段と、前記撮影画像を表示制御する制御手段とを備える。前記制御手段は、撮影画角の変更操作が検知された場合に、前記撮影画角の変更操作中に取得される第1の撮影画像と、前記撮影画角の変更操作の開始前に取得された第2の撮影画像とに基づいて、第3の撮影画像を生成して表示部に表示する。
本発明の撮像装置によれば、天体のような長秒露光で撮影する必要のある被写体を撮影する場合においても、ユーザが画角合わせを容易に行うことが可能になる。
図8および図9は、天体を被写体として撮影する際の画角合わせ動作を説明する図である。
図8は、パンニング操作時の被写体と撮影画角との関係を示す。図8(A)は、被写体としての天体と、撮影画角を示す。ユーザは、画角801から画角802へパンニング操作によって撮影画角を変えることを想定している。この例では、画角801と画角802の両方の撮影画角に共通して入っている画角を画角803として図示している。
図8は、パンニング操作時の被写体と撮影画角との関係を示す。図8(A)は、被写体としての天体と、撮影画角を示す。ユーザは、画角801から画角802へパンニング操作によって撮影画角を変えることを想定している。この例では、画角801と画角802の両方の撮影画角に共通して入っている画角を画角803として図示している。
図8(B)は、撮影画角が図8(A)に示す画角801から画角802に変化した場合における画像を示す。画角801の状態では、カメラ静止時にはライブビューとして画像811に示す天体が表示モニタに表示されている。この状態から、画角802までユーザがパンニング操作を行ったとする。天体をライブビュー表示させるためには、1枚の画像を得るのに十分な露光時間を必要とする。最終的な画角802におけるカメラ静止時の表示画像が画像814である場合、パンニング操作の途中の画像である画像812や画像813では、天体の十分な露光量を取得することができない。その結果、ライブビュー用として画質の良い天体画像を得ることができない。したがって、本来、画角合わせのためのパンニング操作であるにもかかわらず、被写体が見えないので、画角合わせをすることが困難となる。
図9は、パンニング操作と露光タイミングを説明する図である。
図9に示すグラフの横軸は時間、縦軸はカメラの動き量を示す。T901〜T905は、ライブビューのための露光タイミングを示す。各フレームにおける露光時間は、露光911〜露光914で表現されている。露光911〜露光914で撮影した画像は、図8に示す画像811〜画像814と一致する。
図9に示すグラフの横軸は時間、縦軸はカメラの動き量を示す。T901〜T905は、ライブビューのための露光タイミングを示す。各フレームにおける露光時間は、露光911〜露光914で表現されている。露光911〜露光914で撮影した画像は、図8に示す画像811〜画像814と一致する。
また、910はカメラ動き量を表現しており、カメラ動き量が大きな区間は、画角合わせのためのパンニング操作を示している。したがって、この例では、T902〜T904の期間にパンニング操作がされている。カメラ動き量910からわかるように、露光911および露光914では、カメラ動き量はゼロであり、静止状態となっている。したがって、図8(B)の画像811および画像814では天体画像を得ることができている。しかし、露光912および露光913は、カメラ動き量が大きくパンニング動作をしている際の露光であるので、同じ露光時間であっても、図8(B)の画像812および画像813のように天体画像を得ることができていない。以下に説明する本実施形態の撮像装置によれば、天体撮影の際にパンニング操作が行われた場合でも、画質の良いライブビュー用の画像を得て、画角合わせを容易にすることが可能となる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求項に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態の撮像装置の構成例を示す図である。
撮像装置300は、レンズ部301乃至動き検出部316を備える。レンズ部301を通った被写体像は、メカニカルシャッタ303、絞り304にて適切な光量に調整され、撮像素子306上の撮像面に結像される。撮像素子306上の撮像面に結合した被写体像は、撮像素子306の表面に2次元に配置された光電変換素子にて光電変換され、撮影画像として出力される。すなわち、撮像素子306は、被写体を撮影して撮影画像を取得する撮影手段として機能する。撮影画像に対して、ゲイン調整と、アナログ信号からデジタル信号への変換を行うA/D変換が行われて、R、Gr、Gb、Bの信号として取り込まれ、撮像信号処理回路307に送られる。撮像信号処理回路307は、ノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング処理、WB処理などの各種の画像信号処理、さらに各種の補正、画像信号の圧縮等を行う。
撮像装置300は、レンズ部301乃至動き検出部316を備える。レンズ部301を通った被写体像は、メカニカルシャッタ303、絞り304にて適切な光量に調整され、撮像素子306上の撮像面に結像される。撮像素子306上の撮像面に結合した被写体像は、撮像素子306の表面に2次元に配置された光電変換素子にて光電変換され、撮影画像として出力される。すなわち、撮像素子306は、被写体を撮影して撮影画像を取得する撮影手段として機能する。撮影画像に対して、ゲイン調整と、アナログ信号からデジタル信号への変換を行うA/D変換が行われて、R、Gr、Gb、Bの信号として取り込まれ、撮像信号処理回路307に送られる。撮像信号処理回路307は、ノイズを軽減するローパスフィルタ処理やシェーディング処理、WB処理などの各種の画像信号処理、さらに各種の補正、画像信号の圧縮等を行う。
レンズ部301は、不図示のズームレンズ、フォーカスレンズを有する。レンズ駆動部302によって、ズームレンズ、フォーカスレンズが駆動制御される。メカシャッタ303、絞り304は、シャッタ・絞り駆動部305によって駆動制御される。全体制御演算部309は、撮像システム全体の制御と各種演算を行う。メモリ部I(以下、単に「メモリ部」と記述)308は、画像信号を一時的に記憶する。記録媒体制御I/F部310は、記録媒体312に画像信号の記録または読み出しを行う。
表示部311は、画像信号を表示する。例えば、表示部311は、全体制御演算部309の指示にしたがって、撮影画像をライブビュー表示する。すなわち、全体制御演算部309は、撮影画像を表示制御する制御手段として機能する。記録媒体312は、半導体メモリ等の着脱可能記憶媒体であり、画像信号の記録または読み出しを行う。外部I/F部313は、外部コンピュータ等と通信を行うためのインタフェースである。メモリ部II(以下、単に「メモリ部」と記述)314は、全体制御演算部309での演算結果を記憶する。操作部315を用いてユーザが設定した撮像システムの駆動条件に関する情報は、全体制御演算部309に送られ、この情報を元に撮像装置300全体の制御が行われる。
動き検出部316は、ジャイロセンサや加速度センサなどを有する。動き検出部316は、撮像装置300に固定して取り付けられており、撮像装置300が動いた場合に動きの方向と動き量を検出し、検出した動き量のデータを全体制御演算部309に渡す。
図2は、本実施形態におけるパンニング操作時のライブビュー画像の生成処理を説明する図である。
図8を参照して前述した画角801から画角802へ画角を変更するケースを想定している。図8(A)の画角801におけるカメラ静止時のライブビュー画像を画像101とする。画角802におけるカメラ静止時の画像を画像104とする。画角801と画角802との間でのライブビューで使用する画像102,103の生成処理について説明する。
図8を参照して前述した画角801から画角802へ画角を変更するケースを想定している。図8(A)の画角801におけるカメラ静止時のライブビュー画像を画像101とする。画角802におけるカメラ静止時の画像を画像104とする。画角801と画角802との間でのライブビューで使用する画像102,103の生成処理について説明する。
画角801と画角802との間では、ユーザはパンニング操作を行っているため、通常のライブビュー撮影では、天体像を得ることができない。そこで、本実施形態の撮像装置300では、全体制御演算部309は、パンニング操作中のライブビュー画像102、103を、画角801のカメラ静止時の画像101を切り出すことによって生成する。パンニング中の露光画像112、113は、画像101からの切り出し処理に用いる切り出し位置を決定するために使用する。全体制御演算部309は、パンニング中の露光画像112とカメラ静止時の画像101とを比較し、画像112と、画像101からの切り出し画像122とが同じ被写体位置となるように、画像101から画像122を切り出す。全体制御演算部309は、切り出し画像122をライブビュー画像102として使用する。全体制御演算部309は、ライブビュー画像103についても、露光画像113と画像101からの切り出し画像123を用いて生成する。
すなわち、全体制御演算部309は、撮影画角の変更操作の一例としてパンニング操作が検知された場合に、以下の処理を実行する。全体制御演算部309は、撮影画角の変更操作中に取得される第1の撮影画像(画像112)と、撮影画角の変更操作の開始直前に取得された第2の撮影画像(画像101)とに基づいて、第3の撮影画像(ライブビュー画像102)を生成して表示部に表示する。なお、全体制御演算部309が、チルティング操作が検知された場合に、チルティング操作中に取得される露光画像と、チルティング操作の開始直前に取得された画像とに基づいて、チルティング操作中のライブビュー画像を生成してもよい。
図3は、パンニング動作時のカメラの動き量と露光タイミングと撮像回路のゲインの関係を説明する図である。
図3に示すグラフの横軸は時間、縦軸はカメラの動き量を示す。T201〜205は露光タイミングを示し、その各フレームにおける露光時間を露光211〜214で表現している。露光211が、図2の画像101に対応する。露光212が、画像112に対応する。露光213が、画像213に対応する。露光214が、画像104に対応する。209はカメラ動き量を示す。T201,T204ではカメラは静止状態であり、T202〜204の期間に、画角合わせのためのパンニング操作が行われている。
図3に示すグラフの横軸は時間、縦軸はカメラの動き量を示す。T201〜205は露光タイミングを示し、その各フレームにおける露光時間を露光211〜214で表現している。露光211が、図2の画像101に対応する。露光212が、画像112に対応する。露光213が、画像213に対応する。露光214が、画像104に対応する。209はカメラ動き量を示す。T201,T204ではカメラは静止状態であり、T202〜204の期間に、画角合わせのためのパンニング操作が行われている。
画像112は、ライブビュー画像そのものに使用するのではなく、カメラ静止時の画像101からの切り出し位置を求めるために使用するので、画像112の輝度はライブビューで使用する十分なものである必要はない。画像112の輝度は、画像101と比較してその画像ズレ量が求まる程度のもので構わない。したがって、露光212の露光時間も露光211と比較して短くすることができるので、パンニング操作による画像のブレが抑えられる。210は撮像回路のゲインを示す。この例では、露光212、213では、通常よりも高いゲイン設定となっている。画像112、113がライブビュー画像そのものを使用するものではなく、画像にある程度ノイズが生じても構わないからである。
図4は、ライブビュー画像の生成、表示処理に関わる撮像装置の機能ブロック図である。
表示画像制御部401、撮像設定制御部402、画像比較処理部403、画像切り出し処理部404、画像補間処理部405、表示画像選択部406は、全体制御演算部309の機能により実現される。
表示画像制御部401、撮像設定制御部402、画像比較処理部403、画像切り出し処理部404、画像補間処理部405、表示画像選択部406は、全体制御演算部309の機能により実現される。
動き検出部316は、カメラの動き量を検出し、パンニング操作中か否かを判定する。表示画像制御部401は、動き検出部316による判定結果に基づいて、ライブビュー表示の制御を、「カメラ静止中」と「パンニング動作中」とで切り替える。パンニング操作中の露光画像は、切り出し位置を求めるために使用されるので、そのときの撮影条件(ゲインや露光時間)は、カメラ静止中の撮影条件とは異なる。
撮像設定制御部402は、パンニング操作中か否かの判定に基づいて、撮影条件を設定する。画像比較処理部403は、設定された撮影条件に基づいて露光されたパンニング操作中の露光画像と、メモリ308に保存されていたカメラ静止時の画像とを比較することで、2枚の画像における被写体位置のズレ量を求める。画像切り出し処理部404は、求まったズレ量に基づいて、カメラ静止時の画像を切り出す。そして、画像補完処理部405が、切り出された画像において情報が不足している領域の画像を補う画像補間処理を実行する。これにより、ライブビュー画像が生成される。そして、表示画像選択部406が、表示画像制御部401の制御によりライブビュー画像を選択して、表示部311に表示する。
図5は、ライブビュー表示の一例を説明するフローチャートである。
S501において、全体制御演算部309が、操作部315から撮影者が入力した設定に基づいて、各種パラメータを初期化する。全体制御演算部309は、初期化したパラメータをメモリ部314に記録する。
S501において、全体制御演算部309が、操作部315から撮影者が入力した設定に基づいて、各種パラメータを初期化する。全体制御演算部309は、初期化したパラメータをメモリ部314に記録する。
S502において、全体制御演算部309が、操作部315を用いたユーザの入力設定に変更があれば、変更内容を各種パラメータに反映させる。レンズ301、絞り304などの設定変更があれば、全体制御演算部309は、レンズ駆動部302、シャッタ・絞り駆動部305を駆動させ、設定に応じたレンズ位置、絞り値に変更する。全体制御演算部309は、変更を反映したパラメータをメモリ部314に記録する。
次に、S503において、全体制御演算部309が、メモリ部314に記録されたパラメータに基づいて、露光時間Tvが、予め決められた閾値(露光時間Tvth)よりも大きいか(長秒撮影か)を判断する。撮影が長秒撮影である場合は、処理がS504に進む。S504において、全体制御演算部309が、長秒表示モードでのライブビュー表示処理を実行して、処理がS507に進む。長秒表示モードでのライブビュー表示処理に関しては、図6、図7を参照して後述する。
撮影が長秒撮影である場合は、処理がS505に進み、全体制御演算部309が、通常のライブビュー表示処理を実行する。通常のライブビュー表示処理では、S505において、全体制御演算部309が、設定された露光時間Tvに基づいて、ライブビュー画像を露光撮影する。そして、S506において、全体制御演算部309が、ライブビュー画像をリアルタイムで画像表示部311に表示する。
次に、S507において、全体制御演算部309が、ライブビュー表示処理を終了するかを判断する。具体的には、ユーザによる操作部315を用いた操作によって電源がOFFとなったり、レリーズが押されたりした場合に、全体制御演算部309が、ライブビュー表示処理を終了すると判断する。全体制御演算部309が、ライブビュー表示処理を終了すると判断した場合は、ライブビュー表示処理を終了する。全体制御演算部309が、ライブビュー表示処理を終了しないと判断した場合は、処理がS502に戻る。
図6は、長秒表示モードでのライブビュー表示処理の例を説明するフローチャートである。
まず、S601において、動き検出部316が、カメラの動き量を取得する。S602において、表示画像制御部401が、取得されたカメラの動き量に基づいて、カメラの状態が、カメラ静止状態、パンニング動作(操作)中のいずれであるかを判定する。カメラの状態がカメラ静止状態の場合には、従来通り露光した画像をライブビュー画像として使用する。この場合には、表示画像制御部401は、撮像設定制御部402に指示して、メモリ部314に記録された露光時間Tv、絞り値Av、撮影感度(ゲインG)などの撮影条件、撮像素子306の駆動モードのうちの少なくとも一つに関するパラメータを設定させる。そして、S604において、全体制御演算部309が、設定されたパラメータに基づいて、撮像素子306を駆動させ、露光撮影を行う。続いて、S605において、撮像信号処理回路307が、露光画像を、パンニング動作中の切り出し処理のためにメモリ部308に保存する。
まず、S601において、動き検出部316が、カメラの動き量を取得する。S602において、表示画像制御部401が、取得されたカメラの動き量に基づいて、カメラの状態が、カメラ静止状態、パンニング動作(操作)中のいずれであるかを判定する。カメラの状態がカメラ静止状態の場合には、従来通り露光した画像をライブビュー画像として使用する。この場合には、表示画像制御部401は、撮像設定制御部402に指示して、メモリ部314に記録された露光時間Tv、絞り値Av、撮影感度(ゲインG)などの撮影条件、撮像素子306の駆動モードのうちの少なくとも一つに関するパラメータを設定させる。そして、S604において、全体制御演算部309が、設定されたパラメータに基づいて、撮像素子306を駆動させ、露光撮影を行う。続いて、S605において、撮像信号処理回路307が、露光画像を、パンニング動作中の切り出し処理のためにメモリ部308に保存する。
カメラの状態がパンニング動作中である場合は、露光画像は切り出しのための位置決めに使用される。したがって、S606において、撮像設定制御部402は、カメラ静止状態のときとは異なる撮影条件に応じた撮影パラメータをメモリ部314から取得および設定する。具体的には、パンニング動作中である場合は、カメラ静止状態の場合と比べて、短い露光時間とする。なお、表示画像制御部401が、S602における判定結果として、撮影画角の変動の大きさを示す情報を出力するようにしてもよい。そして、S606において、この情報に基づいて、撮影条件に関するパラメータを設定するようにしてもよい。
S607において、全体制御演算部309が、設定されたパラメータに基づいて、撮像素子306を駆動させ、露光撮影を行う。続いて、S608において、画像切り出し処理部404が、パンニング中のライブビュー画像を生成するために、画像切り出し処理を行う。そして、S609において、表示画像制御部401が、S605、S608で得られた画像を画像表示部311に表示する。なお、画像切り出し処理に用いる画像はパンニング動作の開始直前の画像でなくてもよく、パンニング動作の開始前に取得され、取得されてからパンニング動作の開始までの経過時間が所定時間未満の画像でもよい。
図7は、図6のS608における画像切り出し処理の一例を説明するフローチャートである。
S701において、全体制御演算部309が、保存画像すなわちパンニング動作に入る前のカメラ静止状態のライブビュー画像をメモリ部308から読み込む。続いて、S702において、全体制御演算部309が、パンニング動作中に露光された画像と、S701で読み込んだカメラ静止状態の画像とを比較し、被写体位置のズレ量を求める。
S701において、全体制御演算部309が、保存画像すなわちパンニング動作に入る前のカメラ静止状態のライブビュー画像をメモリ部308から読み込む。続いて、S702において、全体制御演算部309が、パンニング動作中に露光された画像と、S701で読み込んだカメラ静止状態の画像とを比較し、被写体位置のズレ量を求める。
次に、S703において、全体制御演算部309が、S702で求めた被写体位置のズレ量に基づいて、カメラ静止状態のライブビュー画像の切り出し位置を算出する。そして、S704において、S703において算出された切り出し位置にしたがって、カメラ静止状態のライブビュー画像から画像の切り出し処理を行う。切り出し処理を行うと情報の存在しない画像領域が生じる。したがって、S705において、全体制御演算部309が、不足領域のデータ補完を実行する。データ補完は、黒画像を挿入しても構わないし、位置合わせに使用したパンニング中の露光画像を加工したものを合成しても構わない。こうして生成された画像を、パンニング中のライブビュー画像として使用することで、パンニング中でも画角合わせを可能とする。
なお、本実施例では、パンニング動作中の撮影条件として、ゲインアップによる高感度化を想定しているが、撮像素子の画素加算による高感度化でも構わない。また、被写体のズレ量を求める際には、画像全体のデータを比較しても構わないし、輝度差の大きな特徴点近傍のデータを使用しても構わない。以上のようにすることで、天体のような長秒露光にて撮影する必要のある被写体においても、容易に画角合わせを実行することが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
300 撮像装置
309 全体制御演算部
316 動き検出部
309 全体制御演算部
316 動き検出部
Claims (11)
- 被写体を撮影して撮影画像を取得する撮影手段と、
前記撮影画像を表示制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、撮影画角の変更操作が検知された場合に、前記撮影画角の変更操作中に取得される第1の撮影画像と、前記撮影画角の変更操作の開始前に取得された第2の撮影画像とに基づいて、第3の撮影画像を生成して表示部に表示する
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第2の撮影画像から画像を切り出すことによって、前記第3の撮影画像を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像とを比較することによって、前記第2の撮影画像からの画像の切り出し位置を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像とにおける被写体位置のズレ量を求め、前記被写体位置のズレ量に基づいて、前記第2の撮影画像からの画像の切り出し位置を決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記第2の撮影画像から切り出された画像に対して画像補間処理を実行することによって、前記第3の撮影画像を生成する
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記撮影手段による撮影の際の露光時間が閾値より大きい場合に、前記撮影画角の変更操作が検知されたかを判断し、前記撮影画角の変更操作が検知された場合に、前記第3の撮影画像を生成する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記取得された撮影画像を前記表示部にライブビュー表示する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮影手段による撮影の際の撮影条件を設定する設定手段を備え、
前記設定手段は、撮影画角の変更操作が検知された場合に、撮影画角の変更操作が検知されない場合の撮影条件と異なる撮影条件を設定する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮影画角の変更操作を検知して、前記撮影画角の変動の大きさを示す情報を出力する検知手段を備え、
前記設定手段は、前記検知手段が出力する前記情報に基づいて、前記撮影条件を設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記撮影画角の変更操作は、パンニング操作またはチルティング操作である
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 被写体を撮影して撮影画像を取得する撮影工程と、
前記撮影画像を表示制御する制御工程とを有し、
前記制御工程では、撮影画角の変更操作が検知された場合に、前記撮影画角の変更操作中に取得される第1の撮影画像と、前記撮影画角の変更操作の開始前に取得された第2の撮影画像とに基づいて、第3の撮影画像を生成して表示部に表示する
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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ID=60995905
Family Applications (1)
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JP2016136700A Pending JP2018011109A (ja) | 2016-07-11 | 2016-07-11 | 撮像装置及びその制御方法 |
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2016
- 2016-07-11 JP JP2016136700A patent/JP2018011109A/ja active Pending
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