JP2018009634A - コネクティングロッド - Google Patents

コネクティングロッド Download PDF

Info

Publication number
JP2018009634A
JP2018009634A JP2016138404A JP2016138404A JP2018009634A JP 2018009634 A JP2018009634 A JP 2018009634A JP 2016138404 A JP2016138404 A JP 2016138404A JP 2016138404 A JP2016138404 A JP 2016138404A JP 2018009634 A JP2018009634 A JP 2018009634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin hole
peripheral surface
inner peripheral
end portion
small end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016138404A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6565811B2 (ja
Inventor
徳洋 今川
Norihiro Imagawa
徳洋 今川
博文 道岡
Hirobumi Michioka
博文 道岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016138404A priority Critical patent/JP6565811B2/ja
Publication of JP2018009634A publication Critical patent/JP2018009634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6565811B2 publication Critical patent/JP6565811B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

【課題】小端部における焼き付きの発生を抑えることのできるコネクティングロッドを提供する。【解決手段】このコネクティングロッドは、ピストンピンが挿通されるピン孔19が設けられた小端部15や、内燃機関のクランクシャフトに連結される大端部を備えている。小端部15は、小端部15の外周面及びピン孔19の内周面30の双方に開口しており潤滑油が供給される連通孔を有している。ピン孔19の内周面30のうちの大端部に最も近い面であってピン孔19の中心軸Cの延伸方向における中央部分CRに複数の凹部41を設ける。また、ピン孔19の内周面30には、中央部分CRからピン孔19の外側に向かって斜めに配列された複数の凹部42も設ける。また、ピン孔19の内周面30のうちの大端部に最も近い面であって、中心軸Cの延伸方向において中央部分CRを挟む両端部分TRには凹部41を設けず平らな曲面にする。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関のクランクシャフトとピストンとを連結するコネクティングロッドに関するものである。
内燃機関のコネクティングロッドは、ピストンピンが挿通されるピン孔を有して同ピン孔に挿通されたピストンピンを介して内燃機関のピストンに連結される小端部と、クランクシャフトに連結される大端部と、大端部と小端部とを連結する軸部と、を有している。
また、小端部に設けられたピン孔の内周面とピストンピンとの間に潤滑油を供給する構造として、例えば小端部の外周面及びピン孔の内周面の双方に開口する連通孔を小端部に設け、オイルジェットなどによりピストンの裏側に供給された潤滑油の一部を、その連通孔からピン孔の内周面に導くようにした構造が知られている(例えば特許文献1等)。
特開2008−223796号公報
ところで、コネクティングロッドの小端部に連結されているピストンは、機関運転中に燃焼室内の燃焼圧力を受けて押し下げられる。ピストンが押し下げられると、小端部のピン孔に挿入されたピストンピンも押し下げられるため、ピン孔を形成している内周面のうちで大端部に最も近い部位とピストンピンとの間の隙間が小さくなり、その隙間に存在する潤滑油の量が少なくなる。こうした理由等により、小端部に設けられたピン孔の内周面のうちで大端部に最も近い面には焼き付きが生じやすい。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小端部における焼き付きの発生を抑えることのできるコネクティングロッドを提供することにある。
上記課題を解決するコネクティングロッドは、ピストンピンが挿通されるピン孔が設けられており前記ピストンピンを介して内燃機関のピストンに連結される小端部と、前記内燃機関のクランクシャフトに連結される大端部と、前記大端部と前記小端部とを連結する軸部と、を備えている。前記小端部は、同小端部の外周面及び前記ピン孔の内周面の双方に開口しており潤滑油が供給される連通孔を有している。そして、前記ピン孔の内周面のうちの前記大端部に最も近い面であって、前記ピン孔の中心軸の延伸方向における中央部分には複数の凹部が設けられている。また、前記ピン孔の内周面には、前記中央部分から前記ピン孔の外側に向かって斜めに配列された複数の凹部も設けられている。そして、前記ピン孔の内周面のうちの前記大端部に最も近い面であって、前記中心軸の延伸方向において前記中央部分を挟む両端部分には凹部が設けられておらず当該両端部分は平らな曲面になっている。
同構成では、ピン孔の内周面のうちの大端部に最も近い面であって、ピン孔の中心軸の延伸方向における中央部分には複数の凹部を設けている。それら複数の凹部には、連通孔からピン孔の内周面に供給された潤滑油が保持される。従って、ピン孔の内周面のうちで大端部に最も近い面の上記中央部分において、ピン孔の内周面とピストンピンとの間の隙間に存在する潤滑油の量は、上記凹部を設けていないものと比較して多くなるため、小端部での焼き付きの発生を抑えることができる。
ここで、本発明者は、ピン孔の内周面のうちの大端部に最も近い面における上記中央部分の機関運転中の温度は、ピン孔の内周面のうちの大端部に最も近い面における上記中央部分以外の温度と比較して高いことを確認しており、そうした中央部分では焼き付きが起きやすい。この点、同構成では、高温状態になる上記中央部分に上記凹部を設けているため、そうした中央部分における潤滑油量を多くすることが可能であり、潤滑油による中央部分の冷却も好適に行われるようになる。従って、小端部において特に高温状態となる上記中央部分での焼き付きの発生を抑えることができる。
また、同構成では、ピン孔の内周面に、上記中央部分からピン孔の外側に向かって斜めに配列された複数の凹部も設けている。従って、連通孔からピン孔の内周面に供給された潤滑油は、その後、内周面とピストンピンとの隙間を鉛直下方に流れ落ちていくのであるが、その流れ落ちていく潤滑油の一部は、上記中央部分からピン孔の外側に向かって斜めに配列された複数の上記凹部に保持される。従って、ピン孔の内周面において、そうした凹部が形成された部位の潤滑油量も好適に確保することができる。
他方、小端部のピン孔に挿通されているピストンピンは機関運転中にピストンから燃焼圧力を受けて円弧状に撓む。このように燃焼圧力を受けてピストンピンが撓むと、ピン孔の内周面のうちの大端部に最も近い面であって、ピン孔の中心軸の延伸方向における両端部分には特に大きな荷重が作用する。こうした大きな荷重がかかる部位に、潤滑油を保持するための溝や凹部などを設けると、ピン孔の内周面とピストンピンとの接触面積が少なくなるため、それら接触部位での面圧が増大して焼き付きが発生するおそれがある。
この点、同構成では、ピン孔の内周面のうちの大端部に最も近い面であって、ピン孔の中心軸の延伸方向において上記中央部分を挟む両端部分には凹部を設けておらず、当該両端部分は平らな曲面になっている。つまりピン孔の内周面のうちの大端部に最も近い面であって、ピン孔の中心軸の延伸方向における上記中央部分には凹部を設けているものの、ピン孔の中心軸の延伸方向における両端部分には凹部を設けていない。従って、同構成によれば、上記両端部分に溝や凹部を設ける場合と異なり、ピン孔の内周面及びピストンピンの接触部位における面圧の増大が抑えられるため、そうした接触部位での面圧増大に起因する焼き付きの発生も抑えることができる。
一実施形態のコネクティングロッドを備えた内燃機関の構成を示す模式図。 同実施形態にかかるコネクティングロッドの小端部の正面図。 図2における3−3線に沿った小端部の断面図。 図3における4−4線に沿った小端部の断面図。 同実施形態のコネクティングロッドのピン孔内における潤滑油の流れを示す模式図。
以下、コネクティングロッドの一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、コネクティングロッド13を備える内燃機関のシリンダブロック10には、シリンダ11が設けられている。シリンダ11には、ピストン12が往復動可能に収容されている。ピストン12はコネクティングロッド13を介してクランクシャフト14に接続されている。
シリンダブロック10の下方には、潤滑油を貯留するオイルパン21が設けられている。オイルパン21内の潤滑油は、オイルポンプ22によって汲み上げられ、潤滑油供給通路23に圧送される。潤滑油供給通路23にはオイルジェット通路24が接続されており、オイルジェット通路24にはピストン12の裏面に向けて潤滑油を噴射するオイルジェット25が接続されている。なお、オイルジェット通路24の途中には、オイルジェット通路24の連通状態を切り替える制御バルブ26が設けられている。すなわち、制御バルブ26が開弁しているときには、オイルジェット通路24が連通状態となり、オイルジェット通路24に供給された潤滑油がオイルジェット25からピストン12の裏面に噴射される。一方、制御バルブ26が閉弁しているときには、オイルジェット通路24が遮断された状態となり、オイルジェット25からの潤滑油の噴射が行われない。なお、制御バルブ26は、内燃機関に設けられた電子制御装置50によって開閉制御される。
コネクティングロッド13には、ピストン12が連結される小端部15が設けられている。小端部15には、真円状のピン孔19が形成されている。ピン孔19には、ピストン12のピストンピン18が挿通されている。小端部15は、ピン孔19に挿通されたピストンピン18を介してピストン12に連結されている。ピン孔19は、ピストンピン18と摺動しつつ同ピストンピン18を回転可能に支持している。
小端部15には軸部17の一端が接続されており、軸部17の他端には大端部16が接続されている。大端部16には、クランクシャフト14が連結されている。
なお、以下では、説明の便宜上、小端部15においてコネクティングロッド13の先端部となる部位を頂部といい、小端部15において軸部17が接続される部位を底部という。
図2に示すように、小端部15の頂部27近傍には、同小端部15の外周面及びピン孔19の内周面30の双方に開口する連通孔20が設けられている。先の図1に示すように、この連通孔20はピストン12の裏面に向かって開口している。ピストン12の裏面から滴下する潤滑油のうち、直接連通孔20に滴下した潤滑油や、小端部15の外周面に付着した後、同外周面を伝って連通孔20に流れ込んだ潤滑油は、連通孔20を通じてピン孔19の内周面30とピストンピン18との隙間に供給される。この隙間への潤滑油供給によって、ピン孔19の内周面30とピストンピン18との摺動面が潤滑されることにより、そうした摺動面における焼き付きの発生が抑制される。
次に、先の図2における3−3線に沿った小端部15の断面図である図3、及び図3における4−4線に沿った小端部15の断面図である図4を参照して、小端部15の構成をさらに詳細に説明する。
図3に示すように、小端部15は、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向(図3の左右方向)における頂部27の長さL1が、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における底部28の長さL2よりも短くされている(L1<L2)。より詳細には、小端部15においてピン孔19の中心軸Cの延伸方向における長さは、底部28から頂部27に向かうほど徐々に短くなるように形成されており、これにより小端部15において底部28と頂部27との間は傾斜面33になっている。つまり、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における小端部15の厚さは、底部28から頂部27に向かうにつれて徐々に薄くなるように形成されている。このようにして小端部15の厚さを徐々に薄くしているのは、次の理由による。
すなわち、燃焼室内の燃焼圧力といった比較的大きな荷重は、小端部15における頂部27側の部分には作用しにくく、小端部15における底部28側の部分に作用しやすい。そこで、大きな荷重が作用しやすい底部28側の厚さを厚くし、大きな荷重が作用しにくい頂部27側の厚さを薄くすることにより、小端部15の耐久性を確保しつつ同小端部15の軽量化を図るようにしている。
図4及び先の図3に示すように、ピン孔19の内周面30のうちで大端部16に最も近い面であって、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における中央部分CRには複数の凹部41が設けられている。この凹部41は、半球形状であって、いわゆるディンプル形状をなしている。また、中央部分CRにおいて、凹部41は四角状に配列されている。
また、ピン孔19の内周面30には、上記中央部分CRからピン孔19の外側に向かって斜めに配列された複数の凹部42も設けられている。この凹部42も半球形状であって、いわゆるディンプル形状をなしている。また、凹部42は、中央部分CRにおいて四角状に配列された各凹部41のうちで角部に位置する4つの凹部41のそれぞれからピン孔19の外側に向かって延設されている。
そして、ピン孔19の内周面30のうちで大端部16に最も近い面であって、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向において上記中央部分CRを挟む両端部分TRには凹部41が設けられておらず、同両端部分TRは平らな曲面になっている。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)図5に示すように、ピストン12の裏面から滴下する潤滑油のうちで連通孔20に直接滴下した潤滑油や、小端部15の外周面を伝って連通孔20に流れ込んだ潤滑油は、同連通孔20を介してピン孔19の内周面30とピストンピン18との隙間に流れ込み、内周面30とピストンピン18との隙間を鉛直下方に流れ落ちていく。
ここで、本実施形態では、ピン孔19の内周面30のうちの大端部16に最も近い面であって、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における中央部分CRには複数の凹部41を設けている。それら複数の凹部41には、連通孔20からピン孔19の内周面30に供給された潤滑油が保持される。従って、ピン孔19の内周面30のうちで大端部16に最も近い面の上記中央部分CRにおいて、ピン孔19の内周面30とピストンピン18との間の隙間に存在する潤滑油の量は、上記凹部41を設けていないものと比較して多くなるため、小端部15における焼き付きの発生を抑えることができる。
(2)本発明者は、ピン孔19の内周面30のうちの大端部16に最も近い面における上記中央部分CRの機関運転中の温度は、ピン孔19の内周面30のうちの大端部16に最も近い面における上記中央部分CR以外の温度(例えば上記両端部分TR)と比較して高いことを確認しており、そうした中央部分CRでは焼き付きが起きやすい。この点、本実施形態では、高温状態になる上記中央部分CRに上記凹部41を設けているため、中央部分CRにおける潤滑油量を多くすることが可能であり、潤滑油による中央部分CRの冷却も好適に行われるようになる。従って、小端部15において特に高温状態となる上記中央部分CRでの焼き付きの発生を抑えることができる。
(3)ピン孔19の内周面30に、上記中央部分CRからピン孔19の外側に向かって斜めに配列された複数の凹部42も設けている。従って、連通孔20からピン孔19の内周面30に供給された潤滑油は、その後、上述したように内周面30とピストンピン18との隙間を鉛直下方に流れ落ちていくのであるが、その流れ落ちていく潤滑油の一部は、上記中央部分CRからピン孔19の外側に向かって斜めに配列された複数の凹部42に保持される。従って、ピン孔19の内周面30において、そうした凹部42が形成された部位の潤滑油量も好適に確保することができる。
(4)小端部15のピン孔19に挿通されているピストンピン18は、機関運転中にピストン12から燃焼圧力を受けて円弧状に撓む。このように燃焼圧力を受けてピストンピン18が撓むと、ピン孔19の内周面30のうちの大端部16に最も近い面であって、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における両端部分TRには特に大きな荷重が作用する。こうした大きな荷重がかかる部位に、潤滑油を保持するための溝や凹部などを設けると、ピン孔19の内周面30とピストンピン18との接触面積が少なくなるため、それら接触部位での面圧が増大して焼き付きが発生するおそれがある。
この点、本実施形態では、ピン孔19の内周面30のうちの大端部16に最も近い面であって、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向において上記中央部分CRを挟む両端部分TRには凹部41を設けておらず、両端部分TRは平らな曲面になっている。つまりピン孔19の内周面30のうちの大端部16に最も近い面であって、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における上記中央部分CRには凹部41を設けているものの、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における両端部分TRには凹部41を設けていない。従って、上記両端部分TRに溝や凹部を設ける場合と異なり、本実施形態ではピン孔19の内周面30及びピストンピン18の接触部位における面圧の増大が抑えられるため、そうした接触部位での面圧増大に起因する焼き付きの発生も抑えることができる。
(5)先の図3に示したように、上記コネクティングロッド13の小端部15は、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向(図3の左右方向)における頂部27の長さL1が、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における底部28の長さL2よりも短くされていた。つまり、ピン孔19の中心軸Cの延伸方向における小端部15の厚さは、底部28から頂部27に向かうにつれて徐々に薄くなるように形成されていた。
こうした形状を有する上記小端部15は、頂部27の長さL1が底部28の長さL2と同じであって頂部27と底部28との間が傾斜面になっていない小端部と比較して、頂部27近傍の厚さが薄い。そのため、上記小端部15の頂部27近傍では、連通孔20からピン孔19の内周面30に供給された潤滑油のうちで、内周面30の外側へと漏れていく潤滑油の量が比較的多くなりやすく、その結果、ピン孔19の内周面30において大端部16側の面にまで届く潤滑油の量が減少しやすい形状となっている。
この点、本実施形態では、上記凹部41や上記凹部42によって潤滑油が保持されるため、上述した形状を有する上記小端部15であっても、ピン孔19の内周面30における大端部16側の面、つまり同内周面30において大端部16に最も近い面やその周辺の面における潤滑油の不足を抑えることができる。
なお、上述したように小端部15の頂部27近傍では、連通孔20からピン孔19の内周面30に供給された潤滑油の一部が内周面30の外側へと漏れていくのであるが、その漏れ出た潤滑油の一部は、小端部15の傾斜面33に沿って流れ落ちていく。ここで、傾斜面33に沿って流れ落ちていく潤滑油の一部は、ピン孔19の内周面30とピストンピン18との隙間に入り込むことにより、ピン孔19の内周面30に取り込まれる。このように傾斜面33から内周面30へと取り込まれた潤滑油は、その後、内周面30とピストンピン18との隙間を鉛直下方に流れ落ちていき、その流れ落ちていく潤滑油の一部は、上述した複数の凹部42に保持される。従って、上記凹部42には、連通孔20からピン孔19の内周面30に供給された後、その内周面30から漏れ出ることなく当該内周面30とピストンピン18との隙間を流れ落ちてきた潤滑油だけではなく、ピン孔19の内周面30から漏れ出た後に傾斜面33から内周面30に取り込まれた潤滑油も保持される。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・凹部41や凹部42の形状が半球形状であったが、潤滑油を保持することができるのであれば、他の形状でもよい。例えば円錐形状や角錐形状、あるいは円柱形状や角柱形状でもよい。
・上記中央部分CRにおいて凹部41を四角状に配列したが、その他の形状に配列してもよい。また、中央部分CRにおいて凹部41をランダムに配設してもよい。
・上記小端部15は、頂部27の長さL1が底部28の長さL2よりも短く、頂部27と底部28との間が傾斜面になっていた。この他、頂部27の長さL1が底部28の長さL2と同じであって頂部27と底部28との間が傾斜面になっていない小端部を有するコネクティングロッドでも、その小端部に設けられたピン孔の内周面を上記実施形態で説明した形状とすることにより、上記(5)以外の作用効果を得ることができる。
10…シリンダブロック、11…シリンダ、12…ピストン、13…コネクティングロッド、14…クランクシャフト、15…小端部、16…大端部、17…軸部、18…ピストンピン、19…ピン孔、20…連通孔、21…オイルパン、22…オイルポンプ、23…潤滑油供給通路、24…オイルジェット通路、25…オイルジェット、26…制御バルブ、27…頂部、28…底部、30…内周面、33…傾斜面、41…凹部、42…凹部、50…電子制御装置、CR…中央部分、TR…両端部分。

Claims (1)

  1. ピストンピンが挿通されるピン孔が設けられており前記ピストンピンを介して内燃機関のピストンに連結される小端部と、
    前記内燃機関のクランクシャフトに連結される大端部と、
    前記大端部と前記小端部とを連結する軸部と、を備えており、
    前記小端部は、同小端部の外周面及び前記ピン孔の内周面の双方に開口しており潤滑油が供給される連通孔を有しており、
    前記ピン孔の内周面のうちの前記大端部に最も近い面であって、前記ピン孔の中心軸の延伸方向における中央部分には複数の凹部が設けられており、
    前記ピン孔の内周面には、前記中央部分から前記ピン孔の外側に向かって斜めに配列された複数の凹部も設けられており、
    前記ピン孔の内周面のうちの前記大端部に最も近い面であって、前記中心軸の延伸方向において前記中央部分を挟む両端部分には凹部が設けられておらず当該両端部分は平らな曲面になっている
    コネクティングロッド。
JP2016138404A 2016-07-13 2016-07-13 コネクティングロッド Expired - Fee Related JP6565811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016138404A JP6565811B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 コネクティングロッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016138404A JP6565811B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 コネクティングロッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018009634A true JP2018009634A (ja) 2018-01-18
JP6565811B2 JP6565811B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=60993716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016138404A Expired - Fee Related JP6565811B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 コネクティングロッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6565811B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109944865A (zh) * 2019-03-26 2019-06-28 承德苏垦银河连杆有限公司 一种连杆大头孔内壁结构及其加工方法
JP2020037901A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 日産自動車株式会社 内燃機関

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110162614A1 (en) * 2010-01-07 2011-07-07 Lapp Michael T Profiled connecting rod bore with micro-dimples
EP2998594A1 (en) * 2014-09-19 2016-03-23 ThyssenKrupp Metalúrgica Campo Limpo Ltda. Connecting rod
JP2016121702A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 三菱自動車工業株式会社 コンロッド及びその潤滑構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110162614A1 (en) * 2010-01-07 2011-07-07 Lapp Michael T Profiled connecting rod bore with micro-dimples
EP2998594A1 (en) * 2014-09-19 2016-03-23 ThyssenKrupp Metalúrgica Campo Limpo Ltda. Connecting rod
JP2016121702A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 三菱自動車工業株式会社 コンロッド及びその潤滑構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020037901A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 日産自動車株式会社 内燃機関
JP7124571B2 (ja) 2018-09-04 2022-08-24 日産自動車株式会社 内燃機関
CN109944865A (zh) * 2019-03-26 2019-06-28 承德苏垦银河连杆有限公司 一种连杆大头孔内壁结构及其加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6565811B2 (ja) 2019-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10273841B2 (en) Internal combustion engine
JP6091914B2 (ja) 油量調整装置
JP6565811B2 (ja) コネクティングロッド
JP2017166568A (ja) 内燃機関
US8936398B2 (en) Bearing device
JP2014214737A (ja) 内燃機関のピストン
JP2009052451A (ja) 内燃機関のピストン
JP2010223005A (ja) 内燃機関用ピストン及び内燃機関
JP2008101594A (ja) ピストンの潤滑油供給構造及びピストンリング
JP2005273715A (ja) エンジンの軸受装置
JP2006170066A (ja) オイル供給装置
JP2015064009A (ja) 内燃機関のクランクシャフトの軸受構造
JP5939097B2 (ja) コネクティングロッド構造体
JP2011247186A (ja) 内燃機関
JP2009138715A (ja) 内燃機関のピストン
JP2017198073A (ja) 複リンク式ピストン−クランク機構の潤滑構造
JP6398934B2 (ja) 内燃機関のクランクシャフト支持構造
JP2014152792A (ja) 油量調整装置
JP2007278203A (ja) バルブ
JP2016053395A (ja) 内燃機関
JP2007239793A (ja) オイルリング及びシリンダにおける潤滑構造
KR200476236Y1 (ko) 엔진의 오일 갤러리 냉각 장치
JP2020007970A (ja) 内燃機関
JP2006104954A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2016211648A (ja) コネクティングロッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190715

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6565811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees