JP2018008647A - 飛行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高所にある検査対象物の作動試験を容易にする技術を提供する。【解決手段】飛行体100は、飛行体100を飛行させるための揚力発生部20と、飛行体100の飛行時に飛行体100の上空を撮像する撮像部13と、撮像部13が撮像した映像から検査対象物を検出する検出部42と、検出部42が検出した検査対象物に飛行体100を接近させる飛行制御部43と、検査対象物を検査するための検査部10と、を備える。検査部10は、検査時における飛行体100の上面側に備えられている。【選択図】図3

Description

本発明は飛行体に関し、特に、天井等の高所に配置された検査対象物の検査に用いる飛行体に関する。
従来、建物内の天井や壁等には、火災を感知するための火災感知器や消火設備、防犯のためのカメラ等の種々の設備が設置される。これらの設備は運用効果を高めるために、高所に設置される傾向にある。
これらの設備の中には、法律によって点検が義務づけられているものも存在する。例えば、火災を発見するための火災感知器や火災を消火するための消火設備は、消防法によって定期的な点検が義務づけられている。また、仮に法的な点検義務がない設備であっても、万が一の際に防災や防犯の機能を果たすためには定期的に動作確認をすることが望ましい。
火災感知器の作動試験には、例えば、操作棒の先端に感知器を収容するフードと、発煙室と、発煙室内で発生した煙を強制的に感知器に送るファン等を備える本体を設けた試験装置が用いられる。天井等に設備された感知器に試験装置の本体を持って行き、フードで感知器を覆って煙を送り込み、感知器の作動試験をする(特許文献1参照)。
実開昭63−183693号公報
しかしながら、操作棒の長さは、例えば4メートルから10メートル程度が限界である。操作棒が届く高さよりもさらに高いところに取り付けられた設備を点検するためには、操作棒が届く高さまで足場を組む必要がある。足場を組むためには作業時間及びコストがかかり、また足場の設置箇所は通常利用が困難となる。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、高所にある検査対象物の作動試験を容易にする技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は飛行体である。この飛行体は、飛行体を飛行させるための揚力発生部と、前記飛行体の飛行時に前記飛行体の上空を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した映像から検査対象物を検出する検出部と、前記検出部が検出した検査対象物に前記飛行体を接近させる飛行制御部と、前記検査対象物を検査するための検査部と、を備える。ここで前記監査部は、検査時における前記飛行体の上面側に備えられている。
前記検査部は、前記飛行体の検査時における前記検査部の上端が、前記揚力発生部よりも高い位置となるように配置されてもよい。
前記検査部は、火災感知器を検査するための疑似火災発生装置と、前記火災感知器が作動したことを検知するための作動検知部と、を備えてもよく、前記検査部は、前記作動検知部によって前記火災感知器が正常に動作していると判定された場合、前記疑似火災発生装置の動作を停止してもよい。
前記検査部は、上面に前記検査対象物を収容可能な開口部を有するとともに、内部に前記疑似火災発生装置と前記作動検知部とを収容する筐体を備えてもよく、前記疑似火災発生装置、前記作動検知部、及び前記撮像部は、前記検査部の重心が前記筐体の中心軸上に存在するように配置されてもよい。
前記揚力発生部は複数の回転翼から構成され、前記複数の回転翼の回転軸は同一の円の円周上に配置されてもよい。
前記飛行体の検査時における上面側に、物体の接近を検出する近接センサをさらに備えてもよい。
前記検出部は、前記撮像部が撮像した映像から前記検査対象物に付された所定の図形又は形状を検出してもよく、前記飛行制御部は、前記検出部が検出した前記図形又は形状に前記検査部が接近するように、前記飛行体を制御してもよい。
前記検査部による前記検査対象物の検査の結果を、前記飛行体のユーザの通信端末に通知する通信部をさらに備えてもよい。
本発明によれば、高所にある検査対象物の作動試験を容易にする技術を提供することができる。
実施の形態に係る飛行体の利用シーンを模式的に示す図である。 実施の形態に係る飛行体の外観を模式的に示す図である。 実施の形態に係る飛行体の機能構成を模式的に示す図である。 飛行体を火災感知器に接近させるために検出部が実行する火災感知器の認識処理を説明するための図である。 実施の形態に係る飛行体が実行する検査処理の流れを説明するためのフローチャートである。
<実施の形態の概要>
図1を参照して、実施の形態の概要を述べる。
図1は、実施の形態に係る飛行体100の利用シーンを模式的に示す図である。実施の形態に係る飛行体100は自動制御によって飛行するホバリング可能な無人の飛行体であり、飛行のための揚力発生部20を備える。特に、図1に例示する飛行体100は、揚力発生部20として複数の回転翼を備えるマルチコプターの場合の例を示している。飛行体100は、いわゆる「ドローン」と称される飛行体の一種であり、天井C等に設けられた火災感知器200を検査するための検査部10を備えている。
図1に示す例では、飛行体100は、第1揚力発生部20a、第2揚力発生部20b、第3揚力発生部20c、及び第4揚力発生部20dの4つの回転翼を備えている。以下、これらを特に区別する場合を除き、単に「揚力発生部20」と記載する。なお、飛行体100が備える揚力発生部20の数は4つに限られず、2つ、3つ、又は5つ以上であってもよい。後述する飛行制御部により飛行姿勢を制御し、飛行体100は飛行して空中を移動したり、ホバリングによって空中で静止したりすることができる。
実施の形態に係る飛行体100は、カメラを用いて火災感知器200を認識して自動的に飛行することにより、天井C等の高所に設置された火災感知器200に接近する。飛行体100は、火災感知器200に近接した状態で検査部10を作動させ、火災感知器200が正常に作動しているか否かを判定する。飛行体100は、検査部10による判定結果をユーザUが所持する通信端末300に送信する。
これにより、ユーザUは操作棒が届かないような高所に設置された火災感知器200であっても、足場等を組むことなく火災感知器200の作動試験を容易に実施することができる。特に、足場の組み立て作業を省略できるため、組み立て作業にかかる時間及びコスト、足場の設置場所の確保等が不要となる。またユーザUは、検査部10による判定結果を手元の通信端末300で確認することができるため、高所で作業したり、高所を長時間続けて見上げたりする等の危険を排除し安全に作業できる。
以下、実施の形態に係る飛行体100についてより詳細に説明する。
<飛行体100の外観>
図2は、実施の形態に係る飛行体100の外観を模式的に示す図である。より具体的には、図2(a)は、実施の形態に係る飛行体100の上面図であり、図2(b)は、実施の形態に係る飛行体100の正面図である。図2(a)に示す飛行体100は、図1に示す飛行体100の例とは異なり、飛行体100を飛行させるための揚力発生部20を6つ備える。
飛行体100は、検査部10、6つの揚力発生部20、フレーム30、制御部40、電源部50、床面センサ60、及びランディングギア70を備える。検査部10は、疑似火災発生装置11、作動検知部12、撮像部13、近接センサ14、及びこれらを収容する筐体15を備える。なお、煩雑となることを避けるために図2(a)、図2(b)それぞれにおいて揚力発生部20を示す符号は1箇所ずつのみ示しているが、図中においてそれぞれの符号20が示す部材と同一形状の部材も揚力発生部20である。
フレーム30は、正六角形の形状である板状部材である。各揚力発生部20は、フレーム30の中心からフレーム30の各頂点を結ぶ直線上において、フレーム30の中心から等距離の位置に回転軸が存在するように配置されてもよい。この場合、複数の揚力発生部20の回転軸は、同一の円の円周上に配置され、その円の中心はフレーム30の中心と一致することになる。
なお、一般には、複数の揚力発生部20の回転軸は、同一の円の円周上に配置されなくてもよい。飛行体100の重力モーメントと揚力発生部20の揚力モーメントとが釣り合えば飛行体100は安定して飛行することができる。揚力発生部20が発生させる揚力の中心が、検査部10等を含めた飛行体100の全体としての重心に一致するように各揚力発生部20の出力を調整することで、飛行体100の姿勢を制御することができる。これは既知の姿勢制御技術を用いることで実現できる。
検査部10は、飛行体100の検査時において、飛行体100の上面側に備えられる。これにより、火災感知器200等の検査対象物が天井C等に備えられていても、飛行体100は検査部10を検査対象物に近づけて検査対象物を検査することができる。
検査部10を構成する筐体15は円筒形状であり、筐体15の底面の中心がフレーム30の中心と一致するように配置されている。また筐体15の上面には、検査対象物を収容可能な開口部が設けられている。
図2(b)において、破線L1は飛行体100の検査時における検査部10の上端、すなわち筐体15の開口部の高さを示す。また一点鎖線L2は各揚力発生部20の回転部のうち、最も高い回転部の高さを示す。なお、図2に示す例では各揚力発生部20の回転部の高さは全て同一の高さである。図2(b)に示すように、飛行体100の検査時において、破線L1は一点鎖線L2よりも高い位置となる。
このように、飛行体100の検査時における検査部10の上端は、複数の揚力発生部20のいずれよりも高い位置となるように配置される。これにより、飛行体100は、検査対象物が天井Cに設置されている場合であっても、揚力発生部20が天井Cに接触することなく、検査部10を用いて検査対象物の作動試験を実施することができる。
図2(a)に示すように、検査部10は、筐体15の内部に、火災感知器200を検査するための疑似火災発生装置11、火災感知器200が作動したことを検知するための作動検知部12、飛行体100の飛行時に飛行体100の上空を撮像する撮像部13、及び物体の接近を検出する近接センサ14を備える。
ここで、疑似火災発生装置11、作動検知部12、撮像部13、及び近接センサ14は、検査部10の重心が筐体15の中心軸上に存在するように配置されてもよい。この場合、筐体15の中心はフレーム30の中心と一致しており、フレーム30の中心は、複数の揚力発生部20の回転軸が配置された円の中心と一致する。したがって、検査部10の重心は、複数の揚力発生部20の回転軸が配置された円の中心の鉛直上方に存在することになる。これにより、飛行体100の飛行時の制御を容易化することができる。
図2(b)に示すように、飛行体100は、飛行体100の動作を制御する制御部40、飛行体100の各部の動力源となる電源部50、飛行体100の着陸を補助するための床面センサ60、及び地上において飛行体100を安定して載置するためのランディングギア70も備える。
<飛行体100の機能構成>
図3は、実施の形態に係る飛行体100の機能構成を模式的に示す図である。飛行体100は、検査部10、揚力発生部20、制御部40、及び通信部80を少なくとも備える。
上述したように、検査部10の筐体15には、疑似火災発生装置11、作動検知部12、撮像部13、及び近接センサ14が収容されている。制御部40は、例えば飛行体100の図示しないCPU(Central Processing Unit)によって実現される。制御部40は、メインメモリにロードしたプログラムを実行することにより、全体制御部41、検出部42、飛行制御部43、及び検査制御部44として機能する。
全体制御部41は、制御部40の各部を全体的に制御する。検出部42は、全体制御部41の制御の下、撮像部13が撮像した映像から検査対象物を検出する。飛行制御部43は、全体制御部41の制御の下、例えば姿勢センサ(不図示)や近接センサ14等の出力に基づいて揚力発生部20の動作を制御することにより、飛行体100の飛行を制御する。飛行制御部43は、揚力発生部20の動作を制御することにより、検出部42が検出した検査対象物に飛行体100を接近させる。なお、飛行制御部43による飛行体100の飛行制御の詳細は後述する。
検査対象物である火災感知器200は建物内の天井C等に設置されている場合が多い。そのため、近接センサ14は、飛行体100の検査時における上面側となるように筐体15内に配置されている。これにより、近接センサ14は、飛行体100が天井Cに近づいたことを検出することができる。ここで検査部10に検査対象物を検査させるためには、飛行制御部43は飛行体100を天井Cに近接させる必要がある。飛行制御部43は近接センサ14の検出結果を参照することにより、検査時に飛行体100が天井Cに接触することを抑制できる。
飛行体100が検査対象物である火災感知器200に接近すると、検査制御部44は、全体制御部41の制御の下、疑似火災発生装置11を作動させる。疑似火災発生装置11は、火災感知器200を検査するために疑似的な火災を発生させる。より具体的には、疑似火災発生装置11は、例えば疑似火災発生材料である流動パラフィンを少量ずつ連続して超音波震動子に流し込んだり、流動パラフィンを窒素等で圧力をかけたボンベに封入し、必要時にボンベのバルブボタンを作動させ噴霧させたりすることによって擬似的な煙を発生させる。疑似火災発生装置11はまた、ヒーターとファンを装備しており、それらを作動させて熱風を噴射する。
一般に、火災感知器200は、火災が発生した場合にそれを周知するための光を発生させる。作動検知部12は、図示しないカメラによって、疑似火災発生装置11が発生させた疑似火災に反応して火災感知器200が発生させた光を検出する火災感知器作動検知部として機能する。これらが検出できたか否かを判定することにより、作動検知部12は、火災感知器200が正常に作動したか否かを判定することができる。
検査制御部44は、作動検知部12による火災感知器200の作動検査の検査結果を取得する。全体制御部41は、検査制御部44が取得した検査結果を、通信部80を介して飛行体100のユーザUの通信端末に通知する。火災感知器200が天井C等の高所に設置されている場合、火災感知器200の検査をする飛行体100のユーザUは、火災感知器200が発生する発光を確認しづらく、特に高天井で火災感知器試験器が火災感知器200に被さっている場合は発光の確認が難しいため、目視等で火災感知器200の作動確認をする手間を省くことができる。
検査制御部44は、作動検知部12によって火災感知器200が正常に動作していると判定された場合、疑似火災発生装置11の動作を停止する。このように、検査部10は、検査対象物が正常に動作していると判定した場合、疑似火災発生装置11の動作を停止する。飛行体100は電源部50が供給する電力で動作するので、疑似火災発生装置11の動力も電源部50によって賄われる。作動検知部12によって火災感知器200が正常に動作していると判定された場合に疑似火災発生装置11が停止することにより、飛行体100全体としての消費電力や疑似火災発生材料の消費を抑制することができる。また、疑似火災発生装置11から発生する熱や擬似的な煙が火災感知器200に悪影響を及ぼすことも抑制できる。
<飛行制御部43による飛行体100の飛行制御>
続いて、飛行制御部43による飛行体100の飛行制御について説明する。
図4は、飛行体100を火災感知器200に接近させるために飛行制御部43が実行する火災感知器200の認識処理を説明するための図である。具体的には、図4(a)は、表面にマーカ210が貼付された火災感知器200の外観を示す図である。また図4(b)は、撮像部13が撮像した映像131の一例を示す図である。
図4(a)に示すように、実施の形態に係る飛行体100が検査対象とする火災感知器200の表面には、火災感知器200の目印となるように設定された所定の図形又は模様であるマーカ210が貼付されている。マーカ210の情報は、予め飛行体100の記憶部内に格納されている。検出部42は、記憶部から読み出したマーカ210の情報に基づいて、撮像部13が撮像した映像の中からマーカ210を検出する。撮像部13は、例えばテンプレートマッチング等の既知の画像処理技術を用いることでマーカ210の検出を実現できる。
図4(b)において、符号202で示す破線の円は、映像131における検査対象目標位置202である。同様に図4(b)において、符号212で示す破線の円は、映像131におけるマーカ目標位置212である。飛行制御部43は、検出部42が映像131中から検出したマーカ210がマーカ目標位置212の位置に来るように、揚力発生部20の動作を制御する。なお、図4(b)における横方向を「X方向」、縦方向を「Y方向」と定義する。
図4(b)において、映像131が符号331で示す矢印の長さだけX方向に移動するとともに、符号332で示す矢印の長さだけY方向に移動すれば、映像131におけるマーカ210はマーカ目標位置212に一致することになる。この意味で、符号331で示す矢印は、飛行制御部43が揚力発生部20を制御して飛行体100を移動させるべきX方向の移動量を示すX方向移動量331である。同様に符号332で示す矢印は、飛行制御部43が揚力発生部20を制御して飛行体100を移動させるべきY方向の移動量を示すY方向移動量332である。飛行制御部43は、映像131の画素ピッチ等に基づいて、映像131におけるX方向移動量331及びY方向移動量332から、実際に飛行体100を移動させるべき距離を算出する。
ここでマーカ210は、既存の火災感知器200の表面に事後的に貼付すればよい。検出部42は、撮像部13が撮像した映像から検査対象物に付されたマーカ210を検出する。飛行制御部43は、検出部42が検出したマーカ210に検査部10が接近するように、飛行体100の揚力発生部20を制御する。これにより、火災感知器200に新たな機能を搭載することなく既存の火災感知器200を継続して利用しつつ、かつ検出部42による火災感知器200の検出精度を高めることができる。
<飛行体100が実行する検査の処理フロー>
図5は、実施の形態に係る飛行体100が実行する検査処理の流れを説明するためのフローチャートである。本フローチャートにおける処理は、例えば飛行体100の電源が投入されたときに開始する。
飛行制御部43は、全体制御部41の制御の下、揚力発生部20を作動させて飛行体100を離陸させる(S2)。検出部42は、撮像部13が撮像した飛行体100の上方の映像を取得する(S4)。検出部42は、取得した映像中から検査対象物を検出する(S6)。
飛行制御部43は、揚力発生部20を制御して、飛行体100を検出部42が検出した検査対象物に向かって移動させる(S8)。飛行体100が検査対象物に十分に近接するまでの間(S10のNo)、飛行制御部43は、飛行体100を移動させることを継続する。
飛行体100が検査対象物に十分に近接したことが近接センサ14によって検出された場合(S10のYes)、検査制御部44は疑似火災発生装置11に疑似的な火災を発生させる(S12)。作動検知部12は検査対象物が正常に作動しているか否かを判定する(S14)。
全体制御部41は、検査制御部44を介して取得した作動検知部12の判定結果を、通信部80を介してユーザUの通信端末に通知する(S16)。検査制御部44は、作動検知部12による判定が終わると、疑似火災発生装置11に擬似的な火災の発生を停止させる(S18)。
全ての検査対象物の検査が終了するまでの間(S20のNo)、ステップS6に戻って全体制御部41は上述の処理を継続する。全ての検査対象物の検査が終了すると(S20のYes)、本フローチャートにおける処理は終了する。
以上説明したように、実施の形態に係る飛行体100によれば、高所にある検査対象物の作動試験を容易にする技術を提供することができる。
特に、実施の形態に係る飛行体100において、飛行体100の検査時における検査部10の上端が、複数の揚力発生部20のいずれよりも高い位置となるように配置されている。これにより、天井C等に配置された火災感知器200等を検査部10が検査するときに、揚力発生部20が天井Cに接触することを抑制できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。以下そのような変形例について説明する。
<第1の変形例>
上記では、検出部42は、検査対象物に貼付されたマーカ210を画像処理によって検出する場合について説明した。これに代えて、あるいはこれに加えて、検出部42は火災感知器200等の検査対象物の外観自体を画像処理によって検出してもよい。これは例えば予め飛行体100の記憶部内に、火災感知器200の外観を記憶しておくことで実現できる。複数種類の検査対象物を検査する場合には、予めそれら全ての検査対象物の外観を記憶部に記憶しておけばよい。これにより、検査対象物にマーカ210を貼付しなくても、検出部42は検査対象物を検出することができる。
<第2の変形例>
上記では、検出部42が画像処理によって火災感知器200又はマーカ210を検出する場合について説明した。これに代えて、あるいはこれに加えて、検出部42は火災感知器200が発生する電磁波を検出することにより、火災感知器200を検出してもよい。これは例えば、火災感知器200に図示しない電磁波発生装置を備えるとともに、検出部42に電磁波受信アンテナを搭載する。飛行制御部43は、検出部42が検出した電磁波に基づいて揚力発生部20を動作させて飛行体100を移動させる。これにより、例えば暗所等によって火災感知器200やマーカ210が可視光により検出しづらいような場合であっても、検出部42は火災感知器200を検知することができる。
<第3の変形例>
上記では、検出部42が画像処理によって火災感知器200又はマーカ210を検出する場合について説明した。これに代えて、あるいはこれに加えて、検出部42は、火災感知器200が発光する誘導灯を認識するようにしてもよい。これは例えば、火災感知器200に発光ダイオード等の発光素子を設けて点灯させ、検出部42でその発光を検出するようにすればよい。例えば暗所等によって火災感知器200やマーカ210が可視光により検出しづらいような場合であっても、火災感知器200自身が発光するため、検出部42は火災感知器200を検知することができる。
<第4の変形例>
上記では、検出部42が画像処理によって火災感知器200又はマーカ210を検出する場合について説明した。これに代えて、あるいはこれに加えて、地上にいるユーザUがレーザー等の発光器を用いて検査対象物に照射した光を、検出部42が検出する。これにより、火災感知器200にマーカ210を貼付することも省略でき、既存の設備をそのまま利用することができる。
<第5の変形例>
上記では、検出部42が画像処理によって火災感知器200又はマーカ210を検出する場合について説明した。これに代えて、あるいはこれに加えて、飛行体100の自動飛行に超音波を利用してもよい。具体的には、飛行体100に超音波の発振器と受信器とを設置する。飛行体100は、火災感知器200に超音波を照射して火災感知器200までの距離を測定する。この場合飛行体100は、着陸時にも床面に対して超音波を照射することにより、床面センサとして機能させることもできる。
<第6の変形例>
上記では、飛行体100を飛行さるための揚力発生部20として複数の回転翼を採用する場合について主に説明した。しかしながら、揚力発生部20は複数の回転翼に限られず、飛行体100をホバリングさせることができるものであれば他のもので実現されてもよい。
例えば、揚力発生部20として一つの回転翼を採用してもよい。この場合、飛行体100は通常型のヘリコプターといえる。飛行体100を火災感知器200の検査に用いる場合には、飛行体100を背面飛行させながら火災感知器200に接近すればよい。
別の例としては、揚力発生部20として二重反転ロータを採用してもよい。この場合も、飛行体100を火災感知器200の検査に用いる場合には、飛行体100を背面飛行させながら火災感知器200に接近すればよい。
この他にも、揚力発生部20として飛行体100が垂直に離着陸できるように構成されたジェットエンジンを採用してもよい。あるいは、鳥の羽ばたきを模したハミングバード型の揚力発生部を採用してもよい。
なお、上記の各変形例を任意に組み合わせてできる新たな変形例も、本発明の実施の形態の変形例に含みうる。組み合わせによってできる新たな変形例の効果は、元となる変形例の効果を合わせ持つ。
10・・・検査部
11・・・疑似火災発生装置
12・・・作動検知部
13・・・撮像部
14・・・近接センサ
15・・・筐体
20・・・揚力発生部
30・・・フレーム
41・・・全体制御部
42・・・検出部
43・・・飛行制御部
44・・・検査制御部
40・・・制御部
50・・・電源部
60・・・床面センサ
70・・・ランディングギア
80・・・通信部
100・・・飛行体
200・・・火災感知器
210・・・マーカ
300・・・通信端末

Claims (8)

  1. 飛行体を飛行させるための揚力発生部と、
    前記飛行体の飛行時に前記飛行体の上空を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が撮像した映像から検査対象物を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した検査対象物に前記飛行体を接近させる飛行制御部と、
    前記検査対象物を検査するための検査部と、を備え、
    前記検査部は、検査時における前記飛行体の上面側に備えられる、
    飛行体。
  2. 前記検査部は、前記飛行体の検査時における前記検査部の上端が、前記揚力発生部のいずれよりも高い位置となるように配置されている、請求項1に記載の飛行体。
  3. 前記検査部は、火災感知器を検査するための疑似火災発生装置と、前記火災感知器が作動したことを検知するための作動検知部と、を備え、
    前記検査部は、前記作動検知部によって前記火災感知器が正常に動作していると判定された場合、前記疑似火災発生装置の動作を停止する、請求項1又は2に記載の飛行体。
  4. 前記検査部は、上面に前記検査対象物を収容可能な開口部を有するとともに、内部に前記疑似火災発生装置と前記作動検知部とを収容する筐体を備え、
    前記疑似火災発生装置、前記作動検知部、及び前記撮像部は、前記検査部の重心が前記筐体の中心軸上に存在するように配置されている、
    請求項3に記載の飛行体。
  5. 前記揚力発生部は複数の回転翼から構成され、前記複数の回転翼の回転軸は同一の円の円周上に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の飛行体。
  6. 前記飛行体の検査時における上面側に、物体の接近を検出する近接センサをさらに備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の飛行体。
  7. 前記検出部は、前記撮像部が撮像した映像から前記検査対象物に付された所定の図形又は形状を検出し、
    前記飛行制御部は、前記検出部が検出した前記図形又は形状に前記検査部が接近するように、前記飛行体を制御する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の飛行体。
  8. 前記検査部による前記検査対象物の検査の結果を、前記飛行体のユーザの通信端末に通知する通信部をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の飛行体。
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