JP2018008285A - 鋳片案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通フレームの形状を単純なものとしつつ、上下一対のロールの位置がそれぞれ調整可能とされたロールスタンドを備えることで、パスラインに沿う位置に配備することができる鋳片案内装置を提供する。【解決手段】本発明は、共通フレーム23と、下側ロール12を備えた下軸受箱11と、上側ロール21を備えた上軸受箱20とを有している連続鋳造設備1に備えられた鋳片案内装置9であって、共通フレーム23の上面はパスラインL方向に沿ったものとされ、共通フレーム23の上面に下側ロール位置調整部材36が積層され、下側ロール位置調整部材36の上面に下軸受箱11が積層され、下軸受箱11の上面に上側ロール位置調整部材40が積層され、上側ロール位置調整部材40の上面に上軸受箱20が積層され、下側ロール位置調整部材36は下軸受箱11毎に配備されると共に、上側ロール位置調整部材40は上軸受箱20毎に配備される。【選択図】図1

Description

本発明は、連続鋳造設備に備えられた鋳片案内装置に関する。
一般に、連続鋳造設備では、取鍋により運ばれてきた溶鋼がタンディッシュに注がれ、注がれた溶鋼はタンディッシュを経て鋳型に注入される。注入された溶鋼は鋳型下部から鋳片として引き抜かれる。この鋳片は、鋳型の下方から伸びる直線状や湾曲状に形成された鋳片案内装置により、さらに下流側へと引き抜かれる。
鋳片案内装置は、パスライン上に所定の間隔ごとに複数配備されていて、パスラインを介して対向する一対又は複数対のロール(サポートロール、ピンチロールなど)を枢支して構成されている装置である。鋳片案内装置は、各対のロール間の間隔を拡縮する拡縮装置と、各対のロールを回転駆動させる駆動装置とを備えている。
鋳片案内装置は、搬送されている鋳片を各対のロールで挟持させ、この状態で各ロールをパスライン下流側に向けて回転させることにより、鋳片をパスライン上流側から下流側に引き抜く構成とされている。
このような鋳片案内装置としては、特許文献1〜5に開示されたものがある。
特許文献1〜3は、共通フレームの上に、下側ロールを備えた下軸受箱をボルトで締結し、その下軸受箱の上に、上側ロールを備えた上軸受箱を載置して上軸受箱及び下軸受箱を直接ボルト締結している。その締結された上軸受箱及び下軸受箱が、パスライン上に所定の間隔で複数配備されている。
さらに、特許文献1、2では、下軸受箱と上軸受箱との間には、上側ロールと下側ロールの隙間を調整するライナ及びシムが挿入されている。一方、上軸受箱の上部には、隣接する上軸受箱をそれぞれ連結するブラケット、乃至は、複数の上軸受箱を一体に連結する剛性部材が取り付けられていて、転倒防止が図られている。
また、特許文献4は、多点曲げ矯正域において、上フレームと上軸受箱(ロールチョック)との間、及び下軸受箱と下フレームとの間に「位置調整用スペーサ」が備えられている。位置調整用スペーサでガイドロールの上下方向の位置を調整可能とすることで、上下のフレーム、及びガイドロールを備えた上下の軸受箱を共用できるようにしている。
特許文献5は、一般的なロールスタンドであって、上フレームと下フレームのそれぞれに、ロールを備えた軸受箱が所定の間隔で複数取り付けられている。この上フレームのロール側の面と下フレームのロール側の面とが対峙して配備されていて、上フレームがタイロッドなどの連結部材を介して下フレームに連結されている。
このように、配備された上側及び下側のロールは、水平部において、鋳片から荷重(溶鋼静圧力・矯正反力)を受けることになるが、初期に設定されたロール面間距離(鋳片厚みに相当するもの)を、連結部材を介して対峙する上下のフレームで維持している(特許文献4、特許文献5参照)。
特許第4593992号公報 特許第5006071号公報 特許第5421719号公報 特開2011−177754号公報 特許第5498725号公報
ところで、鋳片案内装置においては、下軸受箱に備えられた下側ロールと、上軸受箱に備えられた上側ロールは、鋳片を挟んで真向かいになるように対峙させることが好ましい。すなわち、鋳片案内装置の側面視で、下側ロールの回転軸心と上側ロールの回転軸心とを結ぶ線(即ち、下側ロールと鋳片の接点と、上側ロールと鋳片の接点とを結ぶ線)の延長が、湾曲するパスラインの曲率の中心を通ることが好ましい。
そのため、共通フレームの上面の角度が各下軸受箱の設置場所ごとに異なるので、共通フレームの上面において所定の傾斜角度で形成しておく必要がある。それ故、共通フレームの形状が複雑になる、特に共通フレームの上面の傾斜面(湾曲面)の精度に高い要求が求められるため、高精度の機械加工が必要となり、製作難易度が高くなる(本明細書の図10及び、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
例えば、パスラインの曲率が全体では一定であっても、パスライン上の個々の箇所においては、それぞれ曲率が異なる(例えば、鋳片を垂直方向に搬送する垂直部から、鋳片を水平方向に曲げて搬送する曲げ部の間や、その曲げ部から、鋳片を水平方向に搬送する水平部の間など)ので、それぞれの箇所に適した(湾曲度合いが異なる)専用の共通フレームを準備する必要がある。
特許文献1〜3は、上面が湾曲した共通フレームであり、高精度の機械加工が必要となるので、作成するのに高度な技術が必要となってくる。すなわち、製造コストが嵩むこととなる。また、特許文献1〜5は個別に専用の共通フレームを製作する必要があるので、共通フレームの数量が膨大となり、上下の軸受箱が複数取り付けられた共通フレームを、各パスラインごとに必要な分を在庫しておくための広いスペースが必要となってくる。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、共通フレームの形状を単純なものとしつつ、上下一対のロールの位置がそれぞれ調整可能とされたロールスタンドを備えることで、パスラインに沿う位置に配備することができる鋳片案内装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明にかかる鋳片案内装置は、共通フレームと、前記共通フレームの上面に備えられ且つ下側ロールを備えた下軸受箱と、前記下軸受箱の上方に配備され且つ上側ロールを備えた上軸受箱とを有している連続鋳造設備に備えられた鋳片案内装置であって、前記共通フレームの上面は、パスライン方向に沿ったものとされ、前記共通フレームの上面に、前記パスラインに沿うように、前記下軸受箱の位置を調整する下側ロール位置調整部材が積層され、前記下側ロール位置調整部材の上面に、前記下軸受箱が積層され、前記下軸受箱の上面に、前記パスラインに沿うように、前記上軸受箱の位置を調整する上側ロール位置調整部材が積層され、前記上側ロール位置調整部材の上面に、前記上軸受箱が積層され、前記下側ロール位置調整部材は、前記下軸受箱毎に配備されると共に、前記上側ロール位置調整部材は、前記上軸受箱毎に配備されることを特徴とする。
好ましくは、前記下側ロール位置調整部材には、楔形状ライナ、又は平形状ライナが用いられており、前記楔形状ライナは、側面視で、下面に対して上面が傾斜面とされており、前記平形状ライナは、側面視で、上面及び下面が平行であり且つ前記上面と前記下面とが上下方向に同一位置とされているとよい。
好ましくは、前記上側ロール位置調整部材には、偏心平形状ライナ、又は平形状ライナが用いられており、前記偏心平形状ライナは、側面視で、上面及び下面が平行であり且つ前記上面と前記下面とがパスライン方向に沿ってずれた位置とされ、前記平形状ライナは、側面視で、上面及び下面が平行であり且つ前記上面と前記下面とが上下方向に同一位置とされているとよい。
好ましくは、前記共通フレームの上面に、前記楔形状ライナ又は平形状ライナが積層され、前記楔形状ライナ又は平形状ライナの上面に、前記下軸受箱が積層され、前記下軸受箱の上面に、前記平形状ライナが積層され、前記平形状ライナの上面に、前記上軸受箱が積層されているとよい。
好ましくは、前記共通フレームの上面に、前記平形状ライナが積層され、前記平形状ライナの上面に、前記下軸受箱が積層され、前記下軸受箱の上面に、前記偏心平形状ライナ又は平形状ライナが積層され、前記偏心平形状ライナ又は平形状ライナの上面に、前記上軸受箱が積層されているとよい。
好ましくは、前記平形状ライナは、設置場所により高さが異なるものとされているとよい。
好ましくは、前記上軸受箱の上部には、転倒防止手段が配備されるとよい。
本発明によれば、共通フレームの形状を単純なものとしつつ、上下一対のロールの位置がそれぞれ調整可能とされたロールスタンドを備えることで、パスラインに沿う位置に配備することができる。
第1実施形態における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部)。 第1実施形態における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部〜水平部)。 第1実施形態の変形例における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部〜水平部)。 第1実施形態の別の変形例における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部〜水平部)。 第2実施形態における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部)。 第2実施形態における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部〜水平部)。 第2実施形態の変形例における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部〜水平部)。 第2実施形態の別の変形例における、鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部)。 鋳片案内装置の水平部を概略的に示した側面図である。 従来の鋳片案内装置の概略を示した側面図である(湾曲部)。 連続鋳造設備の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。
以下、本発明にかかる鋳片案内装置9を説明する前に、本発明の鋳片案内装置9が配備された連続鋳造設備1についての説明を行う。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。従って、本発明の技術的範囲は、本実施形態に開示内容だけに限定されるものではない。
図11に示すように、連続鋳造設備1においては、取鍋2の下方にタンディッシュ3が配備され、該タンディッシュ3の下方に鋳型4が配備され、鋳型4の下方を始端部として湾曲状にパスラインLが延びている。また、パスラインLを包囲して複数のサポートロール及び冷却スプレー(図示せず)からなる二次冷却帯8が配備されると共に、パスラインLの始端部から終端部の間の複数位置に鋳片案内装置9が配備されている。取鍋2からタンディッシュ3に流れ込んだ溶鋼5は、鋳片案内装置9で案内されて、パスラインLを始端部から終端部に向けて通過する。また、溶鋼5は、パスラインLを通過している間に二次冷却帯8により冷却された後、適当な長さに切断され、これによって鋳片6が形成される。
次に、本発明にかかる鋳片案内装置9を2つの事例を挙げて、説明する。
[第1実施形態]
鋳片案内装置9は、鋳型4から搬送される鋳片6を挟持して下流側へ搬送するロールスタンド10を複数体備えたユニットであり、パスラインL上に複数台配備されている。また、この鋳片案内装置9は、ユニットごとに移動可能とされている。
図1に示すように、鋳片案内装置9は、連続鋳造設備1に備えられ、複数体(本実施形態においては5体)のロールスタンド10と、それらロールスタンド10をパスラインL(搬送)方向に一列に列べた状態で下方から支持する共通フレーム23と、互いに隣接するロールスタンド10どうしを上部で連結する転倒防止手段31とを備えている。
なお、図1の右側に示す鋳片案内装置9の側面図において、左側をパスラインLの上流側(前側)とし、右側をパスラインLの下流側(後側)とする。すなわち、鋳片6は、図1に示す鋳片案内装置9の側面図において、左から右方向へ搬送されるものとする。また、図1に示す鋳片案内装置9の側面図の貫通方向において、紙面手前側を鋳片案内装置9の幅方向右側とし、奥側を鋳片案内装置9の幅方向左側とする。
ロールスタンド10は、共通フレーム23の上面に、下側ロール位置調整部材36が着脱可能に積層され、その下側ロール位置調整部材36の上部に、下軸受箱11が着脱可能に積層され、その下軸受箱11の上部に、上側ロール位置調整部材40が着脱可能に積層され、その上側ロール位置調整部材40の上部に、上軸受箱20が着脱可能に積層されたロール体である。すなわち、このロールスタンド10は、上下一対のロールが互いに対面し、且つパスラインLに沿って備えられている装置である。
下軸受箱11は、鋳片6を上流から下流へと搬送する下側ロール12と、下側ロール12を軸受(ベアリング)を介して回転自在に支持するハウジング15とを有するものである。
下側ロール12は、軸心が搬送方向に対して直交する方向(左右方向)を向き、胴部13(軸心方向中途部)の外周径が軸部14(軸心方向両端部)の外周径より太径の棒材である。また、胴部13の長さは、例えば、鋳片6の幅よりやや長いものである。そして、胴部13から外側を向いて立設された各軸部14は、ハウジング15内に配備された軸受に嵌入される。
一方、ハウジング15は、側面視で矩形状、A−A断面視でコ字状とされた箱状の枠体である。このハウジング15は、コ字状の基部16と、基部16のコ字状内部に設けられ、軸受が配備される軸受部17とからなる部材であって、左右一対設けられている。
基部16は、例えば、幅(左右方向)が下側ロール12の軸部14の長さよりやや短いものとされ、高さが下側ロール12の胴部13の外周径よりやや大きいものとされている。
例えば、基部16の下面の前後方向中央には、位置決め溝18aが切り欠かれている。この位置決め溝18aは、左右方向を向くキー溝とされ、側面視で上方に凹形状に切り欠かれている。また、基部16の上面の前後方向中央にも、位置決め溝18bが切り欠かれている。この位置決め溝18bは、キー溝とされ、側面視で下方に凹形状に切り欠かれている。
また、基部16の上部及び下部(基部16の幅に相当する部位)には、軸心が上下方向を向いた貫通孔19が複数個配備されている。この貫通孔19には、ボルトなどの締結具46が挿入される。
このように、下軸受箱11は、ハウジング15の内部に下側ロール12が配備され、その軸部14が嵌め込まれた軸受を介して、下側ロール12を回転自在に支持している。
上軸受箱20は、鋳片6を上流から下流へと搬送する上側ロール21と、上側ロール21を軸受(ベアリング)を介して回転自在に支持するハウジング22とを有するものである。なお、上軸受箱20は、装置構成が前述した下軸受箱11とほぼ同様の装置構成であるので、詳細な説明は省略する。つまり、図1などに示すように、上軸受箱20と下軸受箱11はほぼ同じ構成であって、共用可能とされているものである。
ところで、上軸受箱20と下軸受箱11などロールスタンド10を構成するその他の部材に関しては、当業者常法に基づいて構成されているので、詳細な説明は省略する。
共通フレーム23は、上面にロールスタンド10が載置され、パスラインLに沿って延びる長い平板状の上板24と、締結具などにより、例えば床面など(共に図示せず)に固定され、上板24と同形状の下板27と、上板24と下板27の間であって、パスラインLに沿って延びるように配備され、且つ互いに対面する一対の側板28と、この一対の側板28の間に配備され、その一対の側板28を連結する連結板29とを有している。また、共通フレーム23には、連結板29の延長方向であって上板24と下板27の間に、板状のリブ30が配備されている。この共通フレーム23は、例えば、SS400等の一般構造用圧延鋼材やSC410等の炭素鋳鋼品等の素材により形成されている。
上板24は、上面がパスラインL方向を向く平面とされた平板材であり、複数体のロールスタンド10が載置できる広い面積を有した部材である。また上板24には、パスラインLの上流側から下流側に向けて、複数個の貫通孔25が左右(幅)方向両端面にそれぞれ形成されている。
これら貫通孔25は、ボルトなどの締結具46が挿入され、ロールスタンド10を共通フレーム23に固定するためのものである。貫通孔25は、2個ずつが1組とされ、載置されるロールスタンド10、1体につき、その下方の右端面に2組、また下方の左端面に2組ずつ、すなわち合計で4組(8個の貫通孔25)設けられている。これら貫通孔25は、載置されるロールスタンド10の台数分(例えば、5体であれば20組)、設けられている。
また、上板24の上面には、ロールスタンド10を載置する際に、正確にパスラインLに沿うように配備するための位置決め溝26が切り欠かれている。位置決め溝26は、左右方向を向いたキー溝とされ、側面視で凹形状に切り欠かれている。
なお、上板24に対面する下板27は、同形に形成されていて、複数個の貫通孔(図示せず)が設けられている。これらの貫通孔には、床面などに下板27を固定する締結具(図示せず)が挿入される。
一方で、連結板29は、上板24と下板27を連結して上板24を支持する板材であって、上板24と下板27の間で、且つ載置された各ロールスタンド10の下方にそれぞれ、左右方向に延びるように立設されている。また、リブ30は、上板24を支持する板材であって、上板24と下板27の間の左右両端面で、且つ載置された各ロールスタンド10の下方に、2個ずつ立設されている。
転倒防止手段31は、互いに隣接するロールスタンド10を連結する部材(ブラケット)であって、互いに隣接するロールスタンド10間の距離を一定にするタイロッド35とを有する。
連結フレーム32には、側面視で下方に凸形状の位置決め部材34(棒キー)が設けられていて、前後(搬送)方向を向く前後端には、上方に突出した取り付け部33が設けられている。連結フレーム32は、位置決め部材34と、上軸受箱20の上面に設けられた位置決め溝18b(キー溝)とが嵌合した上で、ボルトなど締結具46により上軸受箱20の上面に固定される。
タイロッド35は、棒材であって、取り付け部33の位置に応じて調整可能されている。タイロッド35は、ある上軸受箱20の上面に配備された連結フレーム32の前端側の取り付け部33と、隣接する前側の上軸受箱20の上面に配備された連結フレーム32の後端側の取り付け部33とを連結する。
ロールスタンド10は、タイロッド35により前後方向に固定されることにより、互いに隣接するロールスタンド10がそれぞれ近接離反しないようになっている。
なお、タイロッド35を調整することで、互いに隣接するロールスタンド10を取り付け部33の位置にフィットさせることが可能となっている。
以下に、本発明の特徴である下側ロール位置調整部材36、及び上側ロール位置調整部材40(特に側面視での形状)について、詳細に説明する。なお、以降については、下側ロール位置調整部材36を下側ライナと呼び、上側ロール位置調整部材40を上側ライナと呼ぶこととする。
図1、図2は、第1実施形態における下側ライナ36及び上側ライナ40の配備状態を示した図である。図1は、パスラインL上の湾曲部に配備される鋳片案内装置9のうち、ある1つのユニットを例示した図である。図2は、パスラインL上の湾曲部から水平部に切り替わる部位に配備される鋳片案内装置9のユニットを例示した図である。
下側ライナ36は、板片で形成されていて、パスラインLの曲率に沿うように下軸受箱11の位置、すなわち下側ロール12の位置を調整する部材である。
下側ライナ36の高さは、下軸受箱11がパスラインLに沿うように合わせられている。また、下側ライナ36の搬送方向Lの長さは、ほぼハウジング15(下軸受箱11)の長さと同じである。下側ライナ36の左右方向の幅は、ハウジング15の幅とほぼ同じである。
下側ライナ36の下面側には、パスラインLの上流側から下流側に向けて、共通フレーム23の上板24に設けられた貫通孔25に対応する複数個のネジ孔38が形成されている。本実施形態においては、ネジ孔38がパスラインLの上流側に2つ、下流側に2つ形成されている。これらネジ孔38に、ボルトなどの締結具46が挿入されて、下側ライナ36が共通フレーム23に固定される。
また、下側ライナ36の上面側には、パスラインLの上流側から下流側に向けて、下軸受箱11の下面に設けられた貫通孔(図示せず)に対応する複数個のネジ孔(図示せず)が形成されている。これらネジ孔に、ボルトなどの締結具46が挿入されて、下軸受箱11が下側ライナ36に固定される。
加えて、下側ライナ36には、側面視で、下面の中央に下方に凸形状で、幅方向に延びるように形成された位置決め部材39aが設けられている。この位置決め部材39aは、棒状のキーとされ、共通フレーム23の上面に形成された、下方に凹形状の位置決め溝26(キー溝)に嵌合されるようになっている。
さらに、下側ライナ36には、側面視で、上面の中央に上方に凸形状で、幅方向に延びるように形成された位置決め部材39bが設けられている。この位置決め部材39bは、棒状のキーとされ、上軸受箱20の下面に形成された、上方に凹形状の位置決め溝18a(キー溝)に嵌合されるようになっている。
なお、本実施形態においては、下側ライナ36に楔形状ライナ36a又は平形状ライナ36bが採用されていて、パスラインLの曲率に即して、下軸受箱11毎に個別に配備される。
図1は、パスラインLの湾曲部のある1つのユニットを示し、この湾曲部のユニットにおいては、下側ライナ36には上面37の傾斜角度が異なる楔形状ライナ36aと、平形状ライナ36bが用いられている。
具体的には、図1の側面図を参照すると、最も上流側の下側ライナ(1)36は、楔形状ライナ36aであって、上面37が搬送方向に向かって下流側が低くなっており、その上面37の傾斜角度が比較的勾配のある角度である。そして、その隣りの下側ライナ(2)36も、楔形状ライナ36aであって、上面37が搬送方向に向かって下流側が低くなっており、その上面37の傾斜角度が緩やかな角度である。図面中央の下側ライナ(3)36は、パスラインLに対した側面視で、上面及び下面が平行な平面(共通フレーム23の上面とほぼ平行の面)を有し、且つ上面の中央と下面の中央とが上下方向に同一位置とされた平形状ライナ36bである。
さらには、下流側1つ手前の下側ライナ(4)36は、楔形状ライナ36aであって、上面37が搬送方向に向かって下流側が高くなっており、その上面37の傾斜角度が緩やかな角度である。最も下流側の下側ライナ(5)36は、楔形状ライナ36aであって、上面37が搬送方向に向かって下流側が高くなっており、その上面37の傾斜角度が比較的勾配のある角度である。
図2は、パスラインLの湾曲部〜水平部のある1つのユニットを示し、この湾曲部〜水平部のユニットにおいては、湾曲部に配備される下側ライナ36には、上面37の傾斜角度が異なる楔形状ライナ36aが採用されていて、水平部に配備される下側ライナ36には平形状ライナ36bが採用されている。
具体的には、図2の側面図を参照すると、最も上流側の下側ライナ(1)36は、楔形状ライナ36aであって、上面37の傾斜角度が比較的勾配のある角度である。そして、その隣りの下側ライナ(2)36も、楔形状ライナ36aであって、上面37の傾斜角度が緩やかな角度である。一方、図面中央以降の下側ライナ36(3)〜(5)は、同一形状の平形状ライナ36bである。
楔形状ライナ36a(下側ライナ36)は、パスラインLに対した側面視で、下面に対して上面が傾斜面37とされていて、所定高さを有する部材である。楔形状ライナ36a(下側ライナ36)の上面が傾斜面37としている理由としては、例えば、パスラインLの湾曲部の曲率は全体としては一定である場合、ロールスタンド10をパスラインLに沿って配備するため、ほぼ水平とされた共通フレーム23の上面に配備される楔形状ライナ36a(下側ライナ36)は、傾斜面37とする必要がある。
また、楔形状ライナ36a(下側ライナ36)が配備される位置によっては、傾斜面37の角度を異なるものとし、且つ高さを所定のものにする必要もある。例えば、パスラインLの軌道が共通フレーム23の上面から遠ざかる位置に配備される楔形状ライナ36aについては、傾斜面37の角度が急な勾配となり、高さが高くなる。
なお、傾斜面37の上面は、側面視で、下側ロール12の回転中心と曲率の中心とを結ぶ線に対してほぼ直角である。
上側ライナ40は、板片で形成されていて、上軸受箱20の位置、すなわち上側ロール21の位置を調整する部材である。なお、本実施形態においては、上側ライナ40に平形状ライナが採用されていて、鋳片6厚みに即して、上軸受箱20毎に個別に配備される。
上側ライナ40の高さは、搬送される鋳片6の厚みに対応したものとされている。なお、本実施形態の上側ライナ40の高さは、ほぼ一定である。言い換えれば、配備されるすべての上側ライナ40は、共通した形状の平形状ライナである。
また、上側ライナ40の搬送方向Lの長さは、ほぼハウジング22(上軸受箱20)の長さと同じである。上側ライナ40の左右方向の幅は、ハウジング22の幅とほぼ同じである。
上側ライナ40には、上流側から下流側に向けて、複数個の貫通孔41が形成されている。本実施形態においては、貫通孔41がパスラインLの上流側に1つ、下流側に1つ形成されている。これら貫通孔41に、ボルトなどの締結具46が挿入されて、上軸受箱20と下軸受箱11とが共に固定される。
加えて、上側ライナ40には、パスラインLに対した側面視で、上面及び下面の中央のそれぞれに位置決め部材42a,42b(棒キー)が設けられている。位置決め部材42aは、下軸受箱11の上面に形成された位置決め溝18b(キー溝)に嵌合され、位置決め部材42bは上軸受箱20の下面に形成された位置決め溝18aに嵌合されるようになっている。なお、これら位置決め部材42a,42bの形状は、下側ライナ36で述べた形状と略同じである。
このように、下側ライナ36に楔形状ライナ36aを採用し、上側ライナ40に平形状ライナ36bを採用することにより、下側ロール12の軸心と上側ロール21の軸心とを結ぶ線がパスラインL(ロールプロフィール)の曲率の中心を通るようになっている。
すなわち、本実施形態においては、下側ロール12及び上側ロール21をパスラインLに沿わせるために、上側ロール21に平形状ライナ36bを採用し、下側ロール12に楔形状ライナ36aを採用することで、各ロールの位置を調整することとしている。
また、下側ライナ36に楔形状ライナ36aを採用することで、共通フレーム23の上面(載置面)に傾斜した面を形成する必要がなくなるので、精度の高い機械加工を施す手間が省ける。すなわち、湾曲部、湾曲部〜水平部など設置場所にかかわらず、共通フレーム23の形状がシンプル(平面の加工のみ)となり、製作が容易になる。なお、上面に傾斜面37を有する楔形状ライナ36aを作成する方が、共通フレーム23の上面(全面)に傾斜面を形成するよりも、作成が遙かに容易である。
また、搬送される鋳片6の形状などが変わって、パスラインLの曲率が変わったとしても、楔形状ライナ36a(下側ライナ36)を、変更されたパスラインLの曲率に応じたものに取り替えることにより、容易に鋳片案内装置9のユニットの形状を変更することが可能となる。
それ故、メンテナンスなどを行う際、スタンバイしている鋳片案内装置9(バックアップ機)に一括交換、すなわちユニットごとの交換が容易となる。そのため、共通フレーム23を兼用することができる。
また、様々な角度の楔形状ライナ36a(下側ライナ36)を複数個作成しておくことで、パスラインLの曲率に応じて変更が可能となり、スタンバイさせておく鋳片案内装置9(控えの機材)の数量を最小限とすることが可能となる。
ところで、本実施形態では、共通フレーム23の上面を全て同一平面(水平面)にしているが、配備位置によって下側ライナ36が厚くなり過ぎるのであれば、共通フレーム23の上面を高く(嵩上げ)して、下側ライナ36を薄くするようにしてもよい。この場合、共通フレーム23の上面は同一平面にならないが、傾斜した面がないので製作は容易である。
なお、図3、図4は、第1実施形態の変形例を示した図である。図3に示すように、下側ライナ36を部分ごとに連結してもよいし、図4に示すように、下側ライナ36を一体的に連結してもよい。この場合、上面に傾斜面37を形成した下側ライナ36をそれぞれ個別に製作する方が、共通フレーム23の上面全面を傾斜面とするよりも製作が容易である。
[第2実施形態]
次に、本発明にかかる鋳片案内装置9の第2実施形態について、詳細に説明する。
図5、図6は、第2実施形態における下側ライナ44及び上側ライナ43の配備状態を示した図である。図5は、パスラインL上の湾曲部に配備される鋳片案内装置9のうち、ある1つのユニットを例示した図である。図6は、パスラインL上の湾曲部から水平部に切り替わる部位に配備される鋳片案内装置9のユニットを例示した図である。
本実施形態における鋳片案内装置9は、第1実施形態の装置構成と略同様であり、ロールスタンド10と、そのロールスタンド10が複数体配備する共通フレーム23と、転倒防止手段31とを有する構成である。本実施形態のロールスタンド10は、共通フレーム23の上部に下側ライナ44が積層され、下側ライナ44の上部に下軸受箱11が積層され、下軸受箱11の上部に上側ライナ43が積層され、上側ライナ43の上部に上軸受箱20が積層されている。
以降述べる本実施形態の説明においては、下側ライナ44、及び上側ライナ43の形状(特に側面視での形状)に特徴があるので、それに着目して説明する。なお、本実施形態における各ライナ43,44の材質や、鋳片案内装置9の他の装置構成については、第1実施形態で述べた装置構成と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態においては、上側ライナ43に偏心平形状ライナ43a(菱形状ライナ)又は平形状ライナ43bが用いられており、パスラインLの曲率に即して、下軸受箱11毎に個別に配備される。
図5は、パスラインLの湾曲部のある1つのユニットを示し、この湾曲部のユニットにおいては、上側ライナ43には下面に対して上面の位置が搬送方向にずれている偏心平形状ライナ43aと平形状ライナ43bが用いられている。
具体的には、図5の側面図を参照すると、最も上流側の上側ライナ(1)43は、偏心平形状ライナ43aであって、下面に対して上面の位置が搬送方向下流側に向かって大きくずれている。そして、その隣りの上側ライナ(2)43も、偏心平形状ライナ43aであって、下面に対して上面の位置が搬送方向下流側に向かって少しずれている。図面中央の上側ライナ(3)43は、平形状ライナ43bである。
さらには、下流側1つ手前の上側ライナ(4)43は、偏心平形状ライナ43aであって、下面に対して上面の位置が搬送方向上流側に向かって少しずれている。最も下流側の上側ライナ(5)43は、偏心平形状ライナ43aであって、下面に対して上面の位置が搬送方向上流側に向かって大きくずれている。
図6は、パスラインLの湾曲部〜水平部のある1つのユニットを示し、この湾曲部〜水平部のユニットにおいては、湾曲部に配備される上側ライナ43には、偏心平形状ライナ43aが採用されていて、水平部に配備される上側ライナ43には平形状ライナ43bが採用されている。
具体的には、図6の側面図を参照すると、最も上流側の上側ライナ(1)43は、偏心平形状ライナ43aであって、下面に対して上面の位置が搬送方向に大きくずれている。そして、その隣りの上側ライナ(2)43も、偏心平形状ライナ43aであって、下面に対して上面の位置が搬送方向に少しずれている。一方、図面中央、上側ライナ(3)43以降下流側に向かっては、同一形状の平形状ライナ43bである。
偏心平形状ライナ43aは、パスラインLに対した側面視で、上面及び下面が平行であり、且つ上面の中央と下面の中央とが、搬送方向(パスラインL方向)に沿ってずれた位置とされている部材である。
図5、図6に示すように、偏心平形状ライナ43aの上面及び下面は、共通フレーム23の上面と平行(水平方向を向く面)とし、且つ鋳片6の流れ方向(搬送方向L)において、上面の中央(上面芯)の位置が下面の中央(下面芯)の位置に対して、所定の偏心量(X1、X2)ずらした位置とされている。また、偏心平形状ライナ43aの上面〜下面間の距離は、設置場所によって、適宜異なるもの(Y1、Y2)としている。
例えば、パスラインLの軌道が共通フレーム23の上面から遠ざかる位置に配備される偏心平形状ライナ43aについては、偏心量X1はX2より大きく、高さY1はY2よりやや低い。
このように、X寸法(偏心量)とY寸法(高さ)を、パスラインLの軌道に応じて適宜選定することで、下側ロール12の軸心と上側ロール21軸心とを結ぶ線がパスラインL(ロールプロフィール)の曲率の中心を通るようになる。
なお、偏心平形状ライナ43a(上側ライナ43)の下面側には、上流側から下流側に向けて、下軸受箱11の上面に設けられた貫通孔(図示せず)に対応する複数個のネジ孔(図示せず)が形成されている。また、偏心平形状ライナ43aの上面側には、上流側から下流側に向けて、上軸受箱20の下面設けられた貫通孔(図示せず)に対応する複数個のネジ孔(図示せず)が形成されている。
本実施形態においては、下側ライナ44に平形状ライナが採用されている。
下側ライナ44は、板片で形成された平形状ライナであって、設置場所(特に、湾曲部)により高さが異なるものとされていて、鋳片6厚みに即して、下軸受箱11毎に個別に配備される。
下側ライナ44の高さは、例えば、図5に示すように、湾曲部に対応する鋳片案内装置9のユニットであった場合、パスラインLの軌道が共通フレーム23の上面から遠ざかる位置の共通フレーム23の上面に配備される上側ライナ43の高さは高くなる。
なお、下側ライナ44の搬送方向Lの長さ、位置決め部材39、貫通孔などは、第1実施形態で述べた構成と略同じである。
このように、本実施形態においては、下側ロール12をパスラインLに沿わせるために、上側ロール21に偏心平形状ライナ43aを採用し、下側ロール12に高さの異なる平形状ライナ採用することで、各ロールの位置を調整することとしている。
また、下側ライナ44に平形状ライナ、上側ライナ43に偏心平形状ライナ43aを採用することで、共通フレーム23の上面(載置面)に傾斜した面を形成する必要がなくなるので、精度の高い機械加工を施す手間が省ける。すなわち、湾曲するパスラインLに即したX寸法・Y寸法にすることにより、異なる曲率、湾曲部や湾曲部〜水平部など設置場所にかかわらず、共通フレーム23の形状がシンプル(平面の加工のみ)となり、製作が容易になる。なお、偏心平形状ライナ43aを作成する方が、共通フレーム23の上面(全面)に傾斜面を形成するよりも、作成が遙かに容易である。つまり、本実施形態においても、第1実施形態で述べた作用効果が発現する。なお、共通フレーム23を使って、異なるロールピッチに合致させるような場合においては、下側ライナ44に偏心平形状ライナ43aを採用してもよい。
なお、図7、図8は、第2実施形態の変形例を示した図である。図7に示すように、下側ライナ44を部分ごとに連結してもよいし、図8に示すように、下側ライナ44を共通フレーム23と一体的に形成してもよい。
本発明によれば、上側ロール21を備えた上軸受箱20及び、下側ロール12を供えた下軸受箱11を準備さえすれば、上述した下側ライナ36,44・上側ライナ40,43を適宜組み合わせることにより、多様な用途の連鋳設備に適用することが可能になる。下側ライナ36,44と上側ライナ40,43との組み合わせにより、湾曲部に適用可能なことは勿論のこと、垂直部や水平部や多点矯正部にも適用可能である。また、下側ライナ36,44及び上側ライナ40,43のサイズ(形状)を変更することによって、鋳片6の断面高さが大きいものにも適用可能であり、鋳片6の断面高さが小さいものにも適用可能である。また、左右一対の上軸受箱20の間の距離、及び、左右一対の下軸受箱11の間の距離を大きくして、ロール胴部13を長くすれば、幅広の鋳片6にも適用可能である。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
なお、図9は、鋳片案内装置9の水平部に対応したユニットを概略的に示した側面図であり、本発明は水平部に対応するユニットにも適用可能である。また、図11の連続鋳造設備1において、各ロールの位置精度及び、上側ロール21面と下側ロール12面との間の寸法は、高い精度が求められるため、下側ライナ36,44・上側ライナ40,43とは別に、微調整のためのシム45を設けていてもよい。
1 連続鋳造設備
2 取鍋
3 タンディッシュ
4 鋳型
5 溶鋼
6 鋳片
8 二次冷却帯
9 鋳片案内装置
10 ロールスタンド
11 下軸受箱
12 下側ロール
13 胴部
14 軸部
15 ハウジング
16 基部
17 軸受部
18a 位置決め溝(キー溝)
18b 位置決め溝(キー溝)
19 貫通孔
20 上軸受箱
21 上側ロール
22 ハウジング
23 共通フレーム
24 上板
25 貫通孔
26 位置決め溝(キー溝)
27 下板
28 側板
29 連結板
30 リブ
31 転倒防止手段
32 連結フレーム
33 取り付け部
34 位置決め部材(棒キー)
35 タイロッド
36 下側ロール位置調整部材(下側ライナ)
36a 楔形状ライナ
36b 平形状ライナ
37 上面(傾斜面)
38 ネジ孔
39a 位置決め部材(棒キー)
39b 位置決め部材
40 上側ロール位置調整部材(上側ライナ、平形状ライナ)
41 貫通孔
42a 位置決め部材(棒キー)
42b 位置決め部材
43 上側ライナ
43a 偏心平形状ライナ
43b 平形状ライナ
44 下側ライナ(平形状ライナ)
45 シム
46 締結具
L パスライン

Claims (7)

  1. 共通フレームと、前記共通フレームの上面に備えられ且つ下側ロールを備えた下軸受箱と、前記下軸受箱の上方に配備され且つ上側ロールを備えた上軸受箱とを有している連続鋳造設備に備えられた鋳片案内装置であって、
    前記共通フレームの上面は、パスライン方向に沿ったものとされ、
    前記共通フレームの上面に、前記パスラインに沿うように、前記下軸受箱の位置を調整する下側ロール位置調整部材が積層され、
    前記下側ロール位置調整部材の上面に、前記下軸受箱が積層され、
    前記下軸受箱の上面に、前記パスラインに沿うように、前記上軸受箱の位置を調整する上側ロール位置調整部材が積層され、
    前記上側ロール位置調整部材の上面に、前記上軸受箱が積層され、
    前記下側ロール位置調整部材は、前記下軸受箱毎に配備されると共に、前記上側ロール位置調整部材は、前記上軸受箱毎に配備される
    ことを特徴とする鋳片案内装置。
  2. 前記下側ロール位置調整部材には、楔形状ライナ、又は平形状ライナが用いられており、
    前記楔形状ライナは、側面視で、下面に対して上面が傾斜面とされており、
    前記平形状ライナは、側面視で、上面及び下面が平行であり且つ前記上面と前記下面とが上下方向に同一位置とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の鋳片案内装置。
  3. 前記上側ロール位置調整部材には、偏心平形状ライナ、又は平形状ライナが用いられており、
    前記偏心平形状ライナは、側面視で、上面及び下面が平行であり且つ前記上面と前記下面とがパスライン方向に沿ってずれた位置とされ、
    前記平形状ライナは、側面視で、上面及び下面が平行であり且つ前記上面と前記下面とが上下方向に同一位置とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の鋳片案内装置。
  4. 前記共通フレームの上面に、前記楔形状ライナ又は平形状ライナが積層され、
    前記楔形状ライナ又は平形状ライナの上面に、前記下軸受箱が積層され、
    前記下軸受箱の上面に、前記平形状ライナが積層され、
    前記平形状ライナの上面に、前記上軸受箱が積層されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の鋳片案内装置。
  5. 前記共通フレームの上面に、前記平形状ライナが積層され、
    前記平形状ライナの上面に、前記下軸受箱が積層され、
    前記下軸受箱の上面に、前記偏心平形状ライナ又は平形状ライナが積層され、
    前記偏心平形状ライナ又は平形状ライナの上面に、前記上軸受箱が積層されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の鋳片案内装置。
  6. 前記平形状ライナは、設置場所により高さが異なるものとされていることを特徴とする請求項5に記載の鋳片案内装置。
  7. 前記上軸受箱の上部には、転倒防止手段が配備されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の鋳片案内装置。
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