JP2018007361A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電制御やIDS制御などの実行の機会を確保しつつ、バッテリの寿命を延ばすことができる、車両用制御装置を提供する。【解決手段】スタータ信号のオフからオンへの切り替わりから第1時間が経過するまでの期間に、その期間におけるバッテリ電圧VBの最小値である始動電圧VBSTAが取得される。そして、その始動電圧VBSTAが第1判定閾値以下であるか否か、第1判定閾値V11よりも小さい第2判定閾値であるか否かがそれぞれ判定される。始動電圧VBSTAが第1判定閾値以下であって第2判定閾値よりも大きい場合(劣化1)には、バッテリ5の劣化を進行させる要因となる制御の1つである充電制御の実行が制限される。始動電圧VBSTAが第2判定閾値以下である場合(劣化2)には、充電制御および押し込み充電の実行が禁止される。【選択図】図6

Description

本発明は、車両用制御装置に関する。
最近の自動車などの車両では、充電制御(充放電制御)など、バッテリに蓄積されている電力を積極的に使用することによって燃費を向上させる技術が多用されている。
充電制御では、たとえば、バッテリの充電容量(満充電量)に対する充電残量の比率であるSOC(State Of Charge)が一定の充電制御範囲内であるときには、車両の減速時以外でのオルタネータによる発電が停止されて、バッテリからヘッドライトなどの電気負荷に電力が供給される。これにより、エンジンの負荷を減らすことができ、燃費の向上を図ることができる。
バッテリの電力の使用に伴い、バッテリが劣化する。バッテリが劣化した状態で、バッテリの端子電圧(バッテリ電圧)を大きく低下させる制御、たとえば、充電制御やIDS制御(アイドリングストップ制御)などが実行されると、バッテリの劣化がさらに進行し、バッテリの寿命が短くなる。そこで、バッテリの劣化判定が行われて、バッテリが劣化している場合には、充電制御やIDS制御などの実行が禁止される。
従来の劣化判定では、スタータの始動時のバッテリ電圧(始動電圧)V1およびクランキング時のバッテリ電圧(クランキング電圧)V2が取得されて、始動電圧V1が所定の始動判定閾値(たとえば、6V)以下である場合、または、クランキング電圧V2が所定のクランキング判定閾値(たとえば、8V)以下である場合に、バッテリが劣化していると判定される。
特開2011−130620号公報
ところが、従来の劣化判定の手法では、始動電圧V1が始動判定閾値以下になるか、または、クランキング電圧V2がクランキング判定閾値以下になった時点で、バッテリの劣化が進行し過ぎているために、バッテリの活性化などによる回復が不可能な状態になっている場合がある。始動判定閾値およびクランキング判定閾値を上げれば、バッテリの劣化を早期に判定することが可能になるが、充電制御やIDS制御などの実行の機会が奪われるため、車両の燃費の悪化を招く。
本発明の目的は、充電制御やIDS制御などの実行の機会を確保しつつ、バッテリの寿命を延ばすことができる、車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置は、エンジン、エンジンのクランキングのためのスタータ、エンジンの回転によって発電する発電機、および発電機による発電電力により充電されるバッテリを搭載した車両に用いられる制御装置であって、スタータの始動後の所定期間に、バッテリの端子電圧の最小値を取得する電圧取得手段と、電圧取得手段によって取得された端子電圧の最小値が第1判定閾値以下であるか否かの判定および当該端子電圧の最小値が第1判定閾値よりも小さい第2判定閾値以下であるか否かの判定を行う判定手段と、判定手段による判定の結果、端子電圧の最小値が第1判定閾値以下であって第2判定閾値よりも大きい場合、バッテリの劣化を進行させる要因となる制御の実行を制限し、端子電圧の最小値が第2判定閾値以下である場合、制御の実行の制限を強める制御制限手段とを含む。
この構成によれば、スタータの始動後の所定期間に、バッテリの端子電圧(バッテリ電圧)の最小値が取得される。そして、そのバッテリ電圧の最小値が第1判定閾値以下であるか否か、第1判定閾値よりも小さい第2判定閾値であるか否かがそれぞれ判定される。
バッテリ電圧の最小値が第1判定閾値以下であって第2判定閾値よりも大きい場合には、バッテリの劣化を進行させる要因となる制御の実行が制限される。バッテリ電圧の最小値が第2判定閾値以下である場合には、バッテリの劣化を進行させる要因となる制御の実行がさらに強く制限される。これにより、バッテリの劣化を進行させる要因となる制御の実行を段階的に制限することができるので、当該制御の実行の機会を確保しつつ、バッテリの寿命を延ばすことができる。
バッテリ電圧の最小値が取得される所定期間は、単一の期間であってもよいし、複数の期間であってもよい。たとえば、スタータの始動から第1時間が経過するまでの期間と、当該期間の終了後、スタータの始動から第2時間が経過するまでの期間との両方の期間に、バッテリ電圧の最小値が取得されてもよい。
バッテリの劣化を進行させる要因となる制御には、発電機による発電を抑制することにより燃費の向上を図る充電制御(充放電制御)、エンジンのアイドリングを抑制することにより燃費の向上を図るIDS制御(アイドリングストップ制御)、バッテリを過不足なく充電した後にバッテリをさらに充電する押し込み充電などが挙げられる。制御制限手段により制限される制御は、これらの制御のうちの1つであってもよいし、複数であってもよい。
本発明によれば、充電制御やIDS制御など、バッテリの劣化を進行させる要因となる制御の実行を段階的に制限することができるので、当該制御の実行の機会を確保しつつ、バッテリの寿命を延ばすことができる。
本発明の一実施形態に係るECUが搭載された車両の要部の電気的構成を示すブロック図である。 エンジンの始動時のバッテリ電圧の時間変化を示す図である。 電圧取得処理の流れを示すフローチャートである。 第1劣化判定処理の流れを示すフローチャートである。 第2劣化判定処理の流れを示すフローチャートである。 バッテリの劣化状態と各種制御の許可/禁止との対応関係を示す表である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<電気的構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るECU11が搭載された車両1の要部の電気的構成を示すブロック図である。
車両1は、エンジン2を駆動源とする自動車である。エンジン2に付随して、エンジン2のクランキングのためのスタータ3と、エンジン2の回転によって発電するオルタネータ4とが設けられている。また、車両1には、バッテリ5が搭載されている。バッテリ5は、たとえば、公称電圧が12Vの鉛電池である。
スタータ3には、エンジン2の始動時に、バッテリ5から電源ライン6を介して電圧が印加される。エンジン2のクランクシャフトには、フライホイールが保持されており、スタータ3に電圧が印加されると、スタータ3のプランジャが移動して、スタータ3のスタータギヤがエンジン2のフライホイールと噛合する。また、スタータ3に内蔵されたリレーがオンになり、バッテリ5からスタータ3に供給される電流が増大して、スタータ3からエンジン2に大きなトルクが入力され、そのトルクによりエンジン2がクランキングされる。エンジン2がクランキングされながら、エンジン2の点火プラグがスパークされることにより、エンジン2が始動する。
また、バッテリ5の電圧は、車両1に搭載されているワイパモータ、ヘッドライト、エアコンディショナおよびオーディオ機器などの電気負荷7に印加される。
オルタネータ4は、ロータ、ステータおよびICレギュレータを備えている。ロータは、エンジン2のクランクシャフトの回転に伴って回転する。ロータには、フィールドコイル(ロータコイル)が設けられている。回転しているロータのフィールドコイルにICレギュレータからフィールド電流(励磁電流)が供給されることにより、ステータに設けられているステータコイルに電磁誘導による三相交流電流が流れる。三相交流電流は、整流器で直流電圧に整流される。オルタネータ4は、直流電力を発電電力として出力し、この発電電力が電源ライン6を介してバッテリ5に供給されることにより、バッテリ5が充電される。
また、車両1には、たとえば、複数のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が備えられている。複数のECUには、次に述べるECU11が含まれる。各ECUは、同様のハード構成を有しており、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
ECU11には、CPU12およびメモリ13(ROM、RAMなど)が備えられている。ECU11には、バッテリ5のマイナス端子に関連して設けられた電流センサ14が接続されている。電流センサ14には、バッテリ5のマイナス端子を流れる充電電流とバッテリ5のマイナス端子を流れる放電電流とを区別して検出可能なものが採用されている。また、ECU11には、バッテリ5の端子電圧(バッテリ電圧)が入力される。さらに、ECU11には、図示されていないが、アクセルペダルの操作量に応じた検出信号を出力するアクセルセンサ、エンジン2のクランクシャフトの回転に同期したパルス信号を検出信号として出力するエンジン回転数センサ、エンジン2の電子スロットルバルブの開度(スロットル開度)に応じた検出信号を出力するスロットル開度センサなどの各種センサが接続されている。
ECU11は、各種センサの検出信号から取得した情報および/または他のECUから入力される種々の情報などに基づいて、エンジン2の始動、停止および出力調整などのため、エンジン2の電子スロットルバルブ、インジェクタおよび点火プラグ、ならびにスタータ3などを制御する。また、ECU11は、バッテリ5の充電残量であるバッテリ残量を算出し、バッテリ残量に基づいて、オルタネータ4による発電を制御する。また、ECU11により、バッテリ残量が算出されると、その算出されたバッテリ残量がメモリ13に更新して記憶される。
<バッテリ電圧の変化>
図2は、エンジン2の始動時のバッテリ電圧の時間変化を示す図である。
エンジン2の始動時には、ECU11からスタータ3の給電経路上に設けられたスタータリレーをオンにするスタータ信号が出力(オフからオン)されて、バッテリ5からスタータ3に電圧が印加される。スタータ3のプランジャが移動して、スタータ3に内蔵されたリレーがオンになると、バッテリ5からスタータ3に供給される電流が増大することにより、バッテリ電圧が急降下する。その後、バッテリ電圧は、上昇に転じ、スタータ3からのトルクによりエンジン2がクランキングされている間、上下に変動を繰り返す。
そのため、スタータ信号の出力から第1時間T1−T2におけるバッテリ電圧VBの最低値は、スタータ3の始動に起因して生じる。また、第1時間T1−T2の経過後であって、スタータ信号の出力から第2時間T1−T3が経過するまでの期間T2−T3におけるバッテリ電圧VBの最低値は、エンジン2のクランキングに起因して生じる。
<電圧取得処理>
図3は、電圧取得処理の流れを示すフローチャートである。
エンジン2の始動時には、ECU11により、電圧取得処理が一定の周期(たとえば、1msec)で実行される。
電圧取得処理では、スタータ信号がオフからオンに切り替わると(ステップS1のYES)、そのオフからオンへの切り替わりからの経過時間が第1時間T1−T2以内であるか否かが判定される(ステップS2)。
第1時間T1−T2以内である場合(ステップS2のYES)、バッテリ電圧VBが取得される。そして、その取得されたバッテリ電圧VBとメモリ13に記憶されている始動電圧VBSTAとが比較されて、バッテリ電圧VBが始動電圧VBSTAよりも小さい場合、始動電圧VBSTAがバッテリ電圧VBで書き換えられる(ステップS3)。始動電圧VBSTAの初期値は、たとえば、12Vである。
第1時間T1−T2が経過するまで、電圧取得処理が繰り返し実行されることにより、第1時間T1−T2におけるバッテリ電圧VBの最小値が得られ、その最小値が始動電圧VBSTAとしてメモリ13に最終的に記憶される。
スタータ信号のオフからオンへの切り替わりからの経過時間が第1時間T1−T2を超えると(ステップS2のNO)、その切り替わりからの経過時間が第2時間T1−T3以内であるか否かが判定される(ステップS4)。
第2時間T1−T3以内である場合(ステップS4のYES)、バッテリ電圧VBが取得される。そして、その取得されたバッテリ電圧VBとメモリ13に記憶されているクランキング電圧VBCRKとが比較されて、バッテリ電圧VBがクランキング電圧VBCRKよりも小さい場合、クランキング電圧VBCRKがバッテリ電圧VBで書き換えられる(ステップS3)。クランキング電圧VBCRKの初期値は、たとえば、12Vである。
第2時間T1−T3が経過するまで、電圧取得処理が繰り返し実行されることにより、第1時間T1−T2の経過後であって、スタータ信号の切り替わりから第2時間T1−T3が経過するまでの期間T2−T3におけるバッテリ電圧VBの最小値が得られ、その最小値がクランキング電圧VBCRKとしてメモリ13に最終的に記憶される。
<第1劣化判定処理>
図4は、第1劣化判定処理の流れを示すフローチャートである。
始動電圧VBSTAの取得後、ECU11により、第1劣化判定処理が実行される。
第1劣化判定処理では、まず、始動電圧VBSTAが所定の第1判定閾値V11以下であるか否かが判定される(ステップS11)。
始動電圧VBSTAが第1判定閾値V11以下である場合(ステップS11のYES)、次に、始動電圧VBSTAが第1判定閾値V11よりも小さい第2判定閾値V12以下であるか否かが判定される(ステップS12)。
始動電圧VBSTAが第1判定閾値V11以下であって第2判定閾値V12よりも大きい場合(ステップS12のNO)、メモリ13に設けられた第1中間劣化判定フラグに1がセットされて(ステップS13)、第1劣化判定処理が終了される。
始動電圧VBSTAが第2判定閾値V12以下である場合(ステップS12のYES)、メモリに設けられた第2中間劣化判定フラグに1がセットされて(ステップS14)、第1劣化判定処理が終了される。
第1中間劣化判定フラグおよび第2中間劣化判定フラグは、エンジン2が停止されたときに0にリセットされる。始動電圧VBSTAが第1判定閾値V11よりも大きい場合(ステップS11のNO)、第1中間劣化判定フラグおよび第2中間劣化判定フラグが0のまま、第1劣化判定処理が終了される。
<第2劣化判定処理>
図5は、第2劣化判定処理の流れを示すフローチャートである。
クランキング電圧VBCRKの取得後、ECU11により、第2劣化判定処理が実行される。
第2劣化判定処理では、まず、クランキング電圧VBCRKが所定の第1判定閾値V21以下であるか否かが判定される(ステップS21)。
クランキング電圧VBCRKが第1判定閾値V21以下である場合(ステップS21のYES)、次に、クランキング電圧VBCRKが第1判定閾値V21よりも小さい第2判定閾値V22以下であるか否かが判定される(ステップS22)。
クランキング電圧VBCRKが第1判定閾値V21以下であって第2判定閾値V22よりも大きい場合(ステップS22のNO)、メモリ13に設けられた第1中間劣化判定フラグに1がセットされて(ステップS23)、第2劣化判定処理が終了される。
クランキング電圧VBCRKが第2判定閾値V22以下である場合(ステップS22のYES)、メモリに設けられた第2中間劣化判定フラグに1がセットされて(ステップS24)、第2劣化判定処理が終了される。
クランキング電圧VBCRKが第1判定閾値V21よりも大きい場合(ステップS21のNO)、第1中間劣化判定フラグおよび第2中間劣化判定フラグが0のまま、第2劣化判定処理が終了される。
<バッテリ劣化状態に応じた制御>
図6は、バッテリ5の劣化状態と各種制御の許可/禁止との対応関係を示す表である。
車両1では、ECU11により、IDS制御(アイドリングストップ制御)、充電制御(充放電制御)および押し込み充電が実行可能である。
IDS制御は、エンジン2のアイドリングを抑制することにより燃費の向上を図る技術である。IDS制御では、車両1の走行中に、ブレーキペダルが操作される(踏まれている)と、所定のIDS開始条件が成立しているか否かが判定される。IDS開始条件は、たとえば、車速が所定のアイドリングストップ実施車速(たとえば、10km/h)以下であり、かつ、ブレーキペダルが一定時間以上操作されているという条件である。ブレーキペダルが操作されている間、IDS開始条件が成立しているか否かが一定の周期で判定される。そして、IDS開始条件が成立すると、エンジン2が停止(アイドリングストップ)される。アイドリングストップの開始後は、所定のIDS復帰条件が成立しているか否かが一定の周期で判定される。IDS復帰条件は、たとえば、アイドリングストップ中にブレーキペダルの操作が解除される(ブレーキペダルから運転者の足が離される)という条件である。IDS復帰条件が成立すると、スタータ3が作動されて、エンジン2が再始動される。
充電制御は、オルタネータ4による発電を抑制することにより燃費の向上を図る技術である。充電制御では、バッテリ5の充電容量(満充電量)に対するメモリ13に記憶されているバッテリ残量の比率であるSOC(State Of Charge)が算出される。そして、SOCが充電制御範囲の上限値以上である場合、オルタネータ4による発電が停止される。SOCが充電制御範囲の下限値以上であって上限値未満である場合、車両1が減速中であるか否かが判定され、その判定結果に応じてオルタネータ4の発電が制御される。すなわち、車両1が減速中でない場合には、オルタネータ4による発電が停止され、車両1が減速中である場合には、オルタネータ4による発電が行われる。
押し込み充電は、バッテリ5の寿命を延ばすための技術である。押し込み充電は、バッテリ5が満充電状態まで充電された後に実行される。バッテリ5が満充電状態まで充電されたか否かの判定のため、オルタネータ4による発電中に、電流センサ14の検出信号に基づいて、バッテリ5の充電電流の電流値が取得される。そして、その充電電流の電流値が所定の満充電判定閾値まで低下すると、バッテリ5が満充電状態であると判定される。そして、バッテリ5が満充電状態まで充電されると、押し込み充電が実行されて、所定の押し込み時間が経過するまで、一定の充電電流でのバッテリ5の充電が継続される。
バッテリ5が劣化していない状態(劣化なし)、つまり第1中間劣化判定フラグおよび第2中間劣化判定フラグの両方が0にリセットされている状態、IDS制御、充電制御および押し込み充電のすべての実行が許可される。満充電状態の判定に用いられる満充電判定閾値は、たとえば、5Aに設定される。
第1中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化1)では、IDS制御および押し込み充電が許可される。充電制御は、バッテリ5の満充電状態が判定されるまでは、その実行が禁止され、満充電状態が判定された後は、実行が許可される。満充電状態の判定に用いられる満充電判定閾値は、たとえば、5Aに設定される。
第2中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化2)では、IDS制御の実行は許可されるが、充電制御および押し込み充電の実行が禁止される。
また、バッテリ5の劣化が進み、バッテリ電圧が低下しているために、たとえば、エンジン2の始動時にバッテリ5からスタータ3に十分な動作電力を供給することができず、エンジン2を安定かつ迅速に始動できない状態(始動不良)である場合には、IDS制御、充電制御および押し込み充電のすべての実行が禁止される。
<作用効果>
以上のように、スタータ信号のオフからオンへの切り替わりから第1時間T1−T2が経過するまでの期間T1−T2に、その期間T1−T2におけるバッテリ電圧VBの最小値である始動電圧VBSTAが取得される。そして、その始動電圧VBSTAが第1判定閾値V11以下であるか否か、第1判定閾値V11よりも小さい第2判定閾値V12であるか否かがそれぞれ判定される。
始動電圧VBSTAが第1判定閾値V11以下であって第2判定閾値V12よりも大きい場合(劣化1)には、バッテリ5の劣化を進行させる要因となる制御の1つである充電制御の実行が制限される。始動電圧VBSTAが第2判定閾値V12以下である場合(劣化2)には、充電制御および押し込み充電の実行が禁止される。
また、第1時間T1−T2の経過後であって、スタータ信号のオフからオンへの切り替わりから第2時間T1−T3が経過するまでの期間T2−T3に、その期間T2−T3におけるバッテリ電圧VBの最小値であるクランキング電圧VBCRKが取得される。そして、クランキング電圧VBCRKが第1判定閾値V21以下であるか否か、第1判定閾値V21よりも小さい第2判定閾値V22であるか否かがそれぞれ判定される。
クランキング電圧VBCRKが第1判定閾値V21以下であって第2判定閾値V22よりも大きい場合(劣化1)には、充電制御の実行が制限される。クランキング電圧VBCRKが第2判定閾値V22以下である場合(劣化2)には、充電制御および押し込み充電の実行が禁止される。これにより、充電制御の実行を段階的に制限することができるので、充電制御の実行の機会を確保しつつ、バッテリ5の寿命を延ばすことができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、満充電状態の判定に用いられる満充電判定閾値が5Aに設定されるとしたが、満充電判定閾値は、バッテリ液温(バッテリ5の温度)に応じて可変に設定されてもよい。すなわち、バッテリ液温が高いほど、バッテリ5の性能が上がるので、満充電判定閾値が大きい値に設定されてもよい。また、満充電判定閾値は、バッテリの劣化状態に応じて可変に設定されてもよい。たとえば、バッテリ5が劣化していない状態では、満充電判定閾値が相対的に大きい値に設定され、第1中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化1)では、満充電判定閾値が相対的に小さい値に設定されてもよい。
押し込み時間は、一定であってもよいが、バッテリ液温に応じて可変に設定されてもよい。すなわち、バッテリ液温が高いほど、バッテリ5の性能が上がるので、押し込み時間が長い時間に設定されてもよい。また、押し込み時間は、バッテリの劣化状態に応じて可変に設定されてもよい。たとえば、バッテリ5が劣化していない状態では、押し込み時間が相対的に長い時間に設定され、第1中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化1)では、押し込み時間が相対的に短い時間に設定されてもよい。
また、前述の実施形態では、バッテリ5の劣化の状態に応じて、充電制御および押し込み充電の実行が制限される構成を取り上げた。しかしながら、バッテリ5の劣化の状態に応じて実行が制限される制御は、充電制御および押し込み充電に限らず、その一方であってもよいし、IDS制御であってもよい。たとえば、第1中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化1)では、IDS制御の実行が許可され、第2中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化2)では、IDS制御の実行が禁止されてもよい。また、第1中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化1)では、IDS制御の実行が許可され、第2中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化2)では、第1中間劣化判定フラグに1がセットされている状態(劣化1)と比較して、IDS制御におけるIDS開始条件が厳しくされてもよい。
なお、IDS制御では、ECU11とは別のECU、たとえば、IDS制御のためのIDSECUにより、IDS開始条件が成立しているか否かの判定がなされてもよい。この場合、IDS開始条件が成立してことに応じて、IDSECUからECU11にエンジン停止要求が送信され、このエンジン停止要求を受けて、ECU11により、エンジン2が停止される。また、IDSECUにより、IDS復帰条件が成立しているか否かの判定がなされる。そして、IDS復帰条件が成立すると、IDSECUからECU11にエンジン再始動要求が送信され、このエンジン再始動要求を受けて、ECU11により、エンジン2が再始動される。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 車両
2 エンジン
3 スタータ
4 オルタネータ(発電機)
5 バッテリ
11 ECU(車両用制御装置、電圧取得手段、判定手段、制御制限手段)

Claims (1)

  1. エンジン、前記エンジンのクランキングのためのスタータ、前記エンジンの回転によって発電する発電機、および前記発電機による発電電力により充電されるバッテリを搭載した車両に用いられる制御装置であって、
    前記スタータの始動後の所定期間に、前記バッテリの端子電圧の最小値を取得する電圧取得手段と、
    前記電圧取得手段によって取得された端子電圧の最小値が第1判定閾値以下であるか否かの判定および当該端子電圧の最小値が前記第1判定閾値よりも小さい第2判定閾値以下であるか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段による判定の結果、端子電圧の最小値が第1判定閾値以下であって第2判定閾値よりも大きい場合、前記バッテリの劣化を進行させる要因となる制御の実行を制限し、端子電圧の最小値が第2判定閾値以下である場合、前記制御の実行の制限を強める制御制限手段とを含む、車両用制御装置。
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