JP2018007220A - ツイータユニット及びイヤホン - Google Patents

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Yoshiyuki Watabe
嘉之 渡部
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Abstract

【課題】小径で十分な高周波数帯域の音量を得ることのできるツイータユニット、及び該ツイータユニットを用いたイヤホンを提供すること。【解決手段】圧電素子、MEMSによって振動板21を振動させ、反射材25によって音響を反射させて放音軸方向に向ける。振動板21を放音軸に対して傾斜させることで、高音の音量を大きくすることができる。かかるツイータユニット2を提供する。また、ツイータユニット2とウーハユニット3とを用いるイヤホンを提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、イヤホンに用いられるツイータユニット、及び、該ツイータユニットを用いたイヤホンに関する。
近年、高いサンプリング周波数のデジタルオーディオデータが普及している。これに伴い、スピーカのみならずイヤホンにおいても、高周波数帯域の音質を向上させたイヤホンが現われている。
イヤホンにおける高周波数帯域の音質向上は、容易でない。バランスドアーマチュア方式のドライバを用いた構造はイヤホンの小型軽量化に貢献しているが、周波数の帯域幅に限界があるため、例えば低域周波数用と高域周波数用など複数のドライバを必要としてイヤホン内部の構造が複雑になり高価になってしまう。また、ダイナミック型ドライバを用いたイヤホンは、振動板の面積が音量を定め、振動板をイヤホンから耳に向かう導音軸に垂直に配するため、イヤープラグの直径が制約されるイヤホンでは十分な音量を得ることができない。
昨今では、例えば特許文献1に開示されたような、高周波数帯域の再生に優れた圧電方式のドライバを用いたイヤホンが見受けられるようになった。しかし、圧電方式のドライバにおいても、音量が圧電素子の貼付される振動板の面積によって定まるため、イヤープラグの直径が制約されるイヤホンでは十分な音量を得ることができない。
実用新案登録3198475号公報
本発明は、小径で十分な高周波数帯域の音量を得ることのできるツイータユニット、及び該ツイータユニットを用いたイヤホンを提供することを課題とする。ここで、「ツイータユニット」は、電気信号に基づいて高周波数帯域の音響を発生する部材を言う。
本発明のツイータユニットは、
放音軸方向に音響を放出するための放音孔を一端に有する筒状の本体と、
振動板に圧電素子が貼付され前記本体内に配されたツイータと、
前記ツイータの発する音響を前記放音孔に向けて反射する反射材とを備え、
前記振動板の面積をS1とし、前記本体の内部空間の前記放音軸に垂直な断面であって該断面内に前記振動板が存するもののうち最も前記放音孔に近い断面の断面積をS2とするとき、S1≧(√2)S2であることを特徴とする。
この特徴によれば、反射材の効果によって振動板を放音軸方向に垂直な方向以外の方向に向けることができ、振動板の形状が筒状の本体の断面形状に制約されることがなくなる。従来はS2以下の面積であった振動板の面積をS1にまで増加させて音量を得ることができる。S1の値が大きいことが好ましいが、S1≧(√2)S2であるとする。従来方式に比べて(√2)倍以上の音量を得ることができる、(√2)倍以上としたのは、四角柱上の本体において振動板を放音軸に対して45度以上に傾斜させることを原則とするためである。
本発明のツイータユニットは、
前記本体は、前記放音軸の方向を軸方向とする柱状のパイプであることを特徴とする。
この特徴によれば、従来方式と同様の柱状のパイプにおいて、本発明を適用することができる。
本発明のツイータユニットは、
前記反射材は、前記本体の内部空間に面した平面状の部材であり、
前記平面の法線方向は、前記振動板の法線と前記放音軸とのなす角の2等分線の方向と略等しいことを特徴とする。
この特徴によれば、反射板によって反射された音響が、放音軸の方向に向かって放出される。
本発明のツイータユニットは、
前記反射材は、前記本体の内部空間に面した回転放物面形状の部材であり、
前記回転放物面は、
回転軸が前記振動板の法線方向であり、
焦点が前記放音孔の中心位置又は該位置から前記放音軸に沿って前記本体の外側に離間した位置にあることを特徴とする。
この特徴によれば、反射板によって反射された音響が、焦点に集中する。焦点をイヤホンの鼓膜側に配すれば、反射板によって反射された音響を鼓膜に向けて放出することができる。
本発明のツイータユニットは、
前記本体の内部空間の壁面が前記反射材を構成することを特徴とする。
この特徴によれば、本体によって反射し、別途の反射材を設けずにツイータユニットが構成される。
本発明のツイータユニットは、
前記振動板の法線が、前記放音軸に対して45度以上傾斜していることを特徴とする。
この特徴によれば、筒状の本体の筒長を活用して振動版の面積を大きくすることができる。本体が四角柱状であるとすると、振動板を放音軸に対して垂直に設ける場合に比して(√2)倍以上(=1/sin(45度) 以上)の面積となる。
本発明のイヤホンは、
本発明のツイータユニットと、
ウーハユニットとを備えることを特徴とする。
この特徴によれば、本発明のツイータユニットを活用したイヤホンが提供される。
本発明のイヤホンは、
導音軸に沿って耳に音響を伝達するためのイヤホンプラグを備え、
前記ツイータユニットと前記ウーハユニットとが、前記導音軸に向けて並列に配されていることを特徴とする。
この特徴によれば、ツイータユニットとウーハユニットとの音響を共に導音軸に沿って放出することができる。
本発明のイヤホンは、
音響を伝達するためのイヤホンプラグを備え、
前記ツイータユニットと前記ウーハユニットとが、前記導音軸に向けて直列に配され、
前記ウーハユニットの放出音が前記ツイータユニットの前記本体の前記放音孔に対抗する孔から前記本体の内部空間に伝達され、前記放音孔から放出されることを特徴とする。
この特徴によっても、ツイータユニットとウーハユニットとの音響を共に導音軸に沿って放出することができる。ツイータユニットとウーハユニットとが直列に配されるので、イヤホンの外径を小さくすることができる。
本発明のイヤホンは、
前記ウーハユニットは、バランストアーマチャ型のウーハを備えることを特徴とする。
この特徴によれば、小径のバランストアーマチャ型のウーハによってイヤホンの外径を小さくすることができる。
本発明のツイータユニットによれば、小径でありながら、高音量のツイータユニットが提供される。
また、本発明のイヤホンによれば、小径でありながら、高周波数帯域の音量が大きく、良好な周波数特性のイヤホンが提供される。
図1は、従来のイヤホンの構成を示す図である。 図2は、ツイータユニットの構成例を示す図である。(実施例1) 図3は、ツイータユニットの構成例を示す図である。(実施例2) 図4は、ツイータユニットの構成例を示す図である。(実施例3) 図5は、ツイータユニットの構成例を示す図である。(実施例4) 図6は、ツイータユニットの構成例を示す図である。(実施例5) 図7は、イヤホンの構成例を示す図である。(実施例6) 図8は、ツイータの例を示す図である。(実施例6) 図9は、周波数特性を示す図である。(実施例6) 図10は、イヤホンの構成例を示す図である。(実施例7) 図11は、周波数特性を示す図である。(実施例7) 図12は、イヤホンの構成例を示す図である。(実施例8) 図13は、周波数特性を示す図である。(実施例8)
図1は、従来のイヤホンの構成を示す図である。イヤホン1は、筐体11内にウーハ21及びツイータ31が設けられている。ウーハ21及びツイータ31は任意に設計できるが、ウーハ21はダイナミック方式、ツイータ31は電磁方式であるとして説明する。
ウーハ21及びツイータ31は、図中白矢印で示す方向に振動して空気中の疎密波を生成し、図中黒矢印で示す方向に音響を放出する。ここで、ツイータ31の音量は振動板の面積に比例するが、筐体11の内径Rをあまり大きくすることができず、振動板の面積は小さくなってしまう。ツイータ(高周波数帯域)の音量が小さくなり、イヤホン全体の周波数特性は高域の減衰したものとなってしまう。
以下、本発明のツイータユニットの原理を説明する。実施例1〜5は、ツイータユニットを示すものである。
図2は、ツイータユニットの構成例を示す図である。図2(A)にツイータユニット2の構成を斜視図で示す。ツイータユニット2は、振動板21、筐体22を備え、筐体22には、放音孔23及び調整孔24が設けられている。
振動板21は、支持部21aによって支持され、圧電素子(非図示)が貼付され、圧電素子に付加される電圧に基づいて振動する。振動板及び圧電素子の構成は、振動板の片面に圧電素子を有するユニモルフ型であっても、振動板の両面に片面に圧電素子を有するバイモルフ型であってもよい。
筐体22は、断面長方形の四角柱形状のパイプである。
放音孔23は、振動によって発生する空気の疎密波(音響)の放出口である。音響は、放音孔23から図中黒矢印方向に放出される。黒矢印方向は、四角柱状の筐体22の柱の軸方向(以下「放音軸方向」と言う。)と厳密には一致しないが、略同方向である。
調整孔24は、振動板21の振動によって発生する振動板21の表裏側の気圧差を発生させないためのものである。
図2(B)に、ツイータユニット2の断面図(図2(A)において一点鎖線で示した平面Sのおける断面図)を示す。振動板21の振動によって発生する音響は、図中細矢印で示すように筐体22の一面(図2(A)における左手前の面)である反射材25によって反射され、場合によっては更に振動板21によって反射されて、放音孔23から放出される。振動板21は、その法線方向が、従来技術の放音軸に垂直な方向に対し、θだけ傾斜している。
振動板21は、導音軸26に垂直な方向に対し、角度θだけ傾斜している。振動板21の面積をS1とし、導音軸26に垂直な方向に対し傾斜していない従来技術の場合の仮想的な振動板21xの面積(筐体22の放音軸に垂直な断面の断面積)をS2とするとき、S1/S2=sinθとなる。θ=45度とすると、S1/S2=√2である。θ>45度とすれば、S1/S2>√2となる。S1/S2の値によって、従来技術に対する振動板21の面積の増加割合を評価することができる。
ここで、仮想的な振動板21xは、図面左右方向に移動し得る。本実施例では筐体22が柱状なので仮想的な振動板21xの面積S2は、図面左右方向に移動しても変化しない。しかし、筐体が柱状でない場合には、仮想的な振動板21xの面積S2が変化するので、S1/S2の値もまた変化することとなり、従来技術に対する振動板21の面積の増加割合を評価することが容易でないとも思われる。しかし、仮想的な振動板21xの位置(筐体22の放音軸に垂直な断面)は振動板21の最も前記放音孔に部位位置としてよい。耳に向けて音響を伝達するため、従来技術においては、振動板をできる限り放音孔に近づけるためである。本実施例は、振動板21について、仮想的な振動板21xを放音孔23と額方向に延伸したものである。これにより、仮想的な振動板21xの面積S2は、振動板21の最も前記放音孔に部位位置における筐体22の放音軸に垂直な断面の断面積として定義することができる。
以上、ツイータユニット2のみについて説明したが、他にウーハを設けてイヤホンを構成することができる。本発明は高周波数領域の音量を(及びそれに基づいて周波数特性を)改善するものであり、改善の原理はツイータユニット2によるものである。以下、実施例2〜5においてもツイータユニット2のみを説明する。
以上詳細に説明したように、本実施例のツイータユニットによれば、圧電素子を用いたツイータの振動版の面積を大きくすることができ、高周波数領域の音量を大きくすることができる。
本実施例は、実施例1とは異なる振動板21及び反射材25の配置を示すものである。実施例1と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図3は、ツイータユニットの構成例を示す図である。図3(A)にツイータユニット2の構成を斜視図で示す。ツイータユニット2は、振動板21、筐体22を備え、筐体22には、放音孔23が設けられている。
実施例1と相違し、調整孔24は設けられていない。振動板21が筐体22内の空間を分離しないので、振動板21の裏側の気圧を考慮する必要がないためである。
振動板21は、筐体22の側面に設けられている。実施例1においてθ=90度とする場合の位置に設けられていることになる。筐体22の長さ(図における「左右方向)を設計し、S1の値を任意に大きくできる。すなわち、S1/S2の値も任意に大きくできることとなる。
図3(B)に、ツイータユニット2の断面図(図3(A)において一点鎖線で示した平面Sにおける断面図)を示す。振動板21の振動によって発生する音響は、図中矢印で示すように筐体22の一面(振動板21に対向する面)である反射材25によって反射され、場合によっては更に振動板21によって反射されて、放音孔23から放出される。
振動板21が筐体22の側面に設けられ、音響が放音軸に垂直に発せられる。このため、音響を放音孔23に向けるために、筐体22の一面である反射材25は、放音軸に対してφだけ傾斜している。実施例1においてはφ=90度であったが、本実施例ではφ<90度である。
以上詳細に説明したように、本実施例のツイータユニットによれば、圧電素子を用いたツイータの振動版の面積を設計の応じて任意の値まで大きくすることができ、高周波数領域の音量を大きくすることができる。
本実施例は、実施例1及び2における、振動板21及び反射材25の配置を組み合わせてものである。実施例1及び2と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図4は、ツイータユニットの構成例を示す図である。断面図であり、図2(B)及び図3(B)に示したもの同様の図である。実施例1において示したように振動板21がθだけ傾斜し、反射材25がφだけ傾斜している。
図に示すとおり、振動板21及び反射材25の双方が傾斜していることが、反射材25によって反射された音響を、正確に放音軸方向に向ける効果を有する。反射材25の面の法線方向が、振動板21の法線と放音軸とのなす角の2等分線の方向に等しければ、反射音は、正確に放音軸の方向に放出される。φ=90度−θ/2、の関係とすればよい。図は、θ=φ=60度としたものである。
実施例1においてθ=45度とすること、実施例2においてφ=45度とすることによっても、反射材25によって反射された音響を正確に放音軸方向に向けることが可能ではある。しかし、本実施例のように、振動板21及び反射材25の双方を傾斜させることで、ツイータユニット2の径をあまり大きくせずに反射材25によって反射された音響を正確に放音軸方向に向けることができる。
以上詳細に説明したように、本実施例のツイータユニットによれば、ツイータユニット2の径をあまり大きくせずに反射材25によって反射された音響を正確に放音軸方向に向けることができる。
本実施例は、実施例2において反射材25の形状を相違させるものである。実施例2と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図5は、ツイータユニットの構成例を示す図である。図5(A)にツイータユニット2の構成を斜視図で示す。反射材25は、実施例2と相違して曲面形状を有している。
図5(B)に、ツイータユニット2の断面図(図5(A)において一点鎖線で示した平面Sにおける断面図)を示す。反射材25の曲面形状は、放音孔23の中心位置から放音軸に沿って筐体22の外側に距離Dだけ離間した位置にある点25Fを焦点とする回転放物面形状である。回転軸は、図中Pで示すように、焦点25Fを通り、振動板21の法線方向の直線である。
距離Dは、放音孔23から鼓膜までの距離とするとよい。ただし、D≧0であれば任意に設計してよい。
振動板21から発せられ、反射材25によって反射された音響は、すべて、焦点25Fを通る。焦点25Fにおいて、高周波数帯域の音量が最大となる。
以上詳細に説明したように、本実施例のツイータユニットによれば、反射材25によって反射された音響を焦点25Fに集中させて、高周波数帯域の音量を大きくすることができる。
本実施例は、実施例1において筐体22の形状を相違させるものである。実施例1と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図6は、ツイータユニットの構成例を示す図である。図6(A)にツイータユニット2の構成を斜視図で示す。筐体22は、実施例1と相違して断面半円形状を有している。
振動板21は孔部21bを有し、孔部21bを覆うようにMEMS素子21c(例えばシリコンウェハ上にPZT薄膜を成膜して白金薄膜で電圧印加するように構成したもの)は付されている。孔部21bはMEMS素子21cによって完全には覆われておらず、図に示すように、MEMS素子21cの両脇に細い隙間が構成されている。
実施例1〜4においても、圧電素子に替えて、このようにMEMS素子を用いてツイータを構成してもよい。
以上詳細に説明したように、本実施例のツイータユニットによれば、断面半円形状の筐体22を有するツイータユニット2によって、実施例1のツイータユニットと同様の効果を得ることができる。断面半円形状とすることの効果については、実施例8に示す。
以下、本発明の実施例をイヤホンについて説明する。イヤホンは、耳に挿入される筐体(「イヤープラグ」とも言う。)の中に、ツイータユニットとウーハユニットとを備える。ツイータユニットは、実施例1〜5に示した本発明のツイータユニットを使用する。ウーハユニットは、ダイナミック型、バランストアーマチャ型、その他広く用いられるものを使用すればよい。
図7は、イヤホンの構成例を示す図である。図7(A)に、ツイータユニット2とウーハユニット3の構成を斜視図で示す。ツイータユニット2は、実施例1に示したものである。ウーハユニット3はウーハ31(非図示)を筐体32内に備え、放音孔33から音響を放出する。
ツイータユニット2は、5.9mm×4mm×0.05mmのチタン合金である振動板21に、1層の厚みが14μmの圧電シートを5層積層した積層型の圧電素子を接着したツイータを用いる。圧電素子の寸法は5.5mm×3.8mm×0.075mmである。
図8は、ツイータの例を示す図である。振動板21は、支持部21aによって、図8(A)に示すように支持され、圧電素子21dの振動により、屈曲振動する。なお、図8(B)(C)のように支持してもよい。振動板と圧電素子構造についても、屈曲振動を発生するのであれば、任意に設計してよい。屈曲振動により、音響(空気の疎密波)が振動板21の法線方向に放射される。
ウーハユニット3は、外形寸法が5.6mm×4.3mm×2.8mm、再生周波数帯域が20〜20000Hzの、バランストアーマチャ型のものである。
図7(B)にイヤホン1の断面図を示す。導音軸(図面左右方向)に沿って、ツイータユニット2とウーハユニット3とが並列されている。この構造でイヤホンの筐体11の径を小さくするため、ウーハユニット3は、小径のバランストアーマチャ型であることが好ましい。
図9は、周波数特性を示す図である。ホワイトノイズを発生させ、出力音の周波数特性を測定した。図中、実線41は本実施例のもの、破線42はツイータユニットに信号を入れず、従来技術と同様に測定したものである。実線41は、高周波数帯域の音量が保たれている。
以上詳細に説明したように、本実施例のイヤホンによれば、振動板21の面積を大きくすることができ、高周波数帯域の音量が保たれ、良好な周波数特性を得ることができる。
本実施例は、実施例6における、ツイータユニット2を、実施例2に示したものに替えるものである。実施例6と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図10は、イヤホンの構成例を示す図である。図10(A)に、ツイータユニット2とウーハユニット3の構成を斜視図で示す。図10(B)にイヤホン1の断面図を示す。ツイータユニット2が、実施例2に示したものである点を除き、実施例6と同様である。
図11は、周波数特性を示す図である。出力音の周波数特性を測定した。図中、実線41は本実施例のもの、破線42はツイータユニット3の振動板を放音軸に垂直にしたもの(振動板21に替えて図2(B)における仮想振動板21xを用いたもの)である。高周波数帯域の音量が保たれている。
実施例6と比較すると、高周波数帯域の音量がさらに大きく保たれている。振動板21の面積が実施例6よりも小さいにもかかわらず高周波数帯域の音量が大きいのは、反射された音響の方向が放音軸に近いためと考えられる。また、振動板21の裏側(圧電素子のない側)の空気バネに影響の減少も考えられる。
以上詳細に説明したように、本実施例のイヤホンによれば、振動板21の面積を大きくすることができ、実施例6と比較して、さらに高周波数帯域の音量が保たれ、良好な周波数特性を得ることができる。
本実施例は、実施例5のツイータユニット2を用い、実施例6及び7とは異なる箇所にツイータユニット2及びウーハユニット3を配するものである。実施例6及び7と同様の部分については、詳細な説明を省略する。
図12は、イヤホンの構成例を示す図である。図12(A)に、ツイータユニット2とウーハユニット3の構成を断面図で示す。ツイータユニット2は、実施例5に示したものである。ウーハユニット3はダイナミック型のものである。
ツイータユニット2は、直径4.0mm、長さ5.0mmの半円柱形状である。MEMS素子21cは外形寸法2.8mm×1.3mm×0.012mmのシリコンウェハ上に2μmのPZT薄膜を成膜して白金薄膜で電圧印加するように構成した。孔部21bは、2.5mm×1.6mmの寸法である。MEMS素子21cの両脇の細い隙間の幅は0.15mmとなる。
ウーハユニット3は径5.8mmのダイナミック型のものである。本実施例では、ウーハユニット3がツイータユニット2と導音軸に向けて並列に配されていないので、実施例6及び7よりもウーハユニット3の径を大きくすることができる。ダイナミック型のものを採用することができる。
ツイータユニット2が半円柱形状であるので、イヤホンの筐体11のイヤープラグ部分11aの半分の容積に収容される。残り半分を、ウーハユニット3からの音響の通路とできる。
図12(B)に、イヤホンを導音軸(耳の側)から見た状態を示す。図の上方から高音が、下方から低音が、それぞれ放出される。
図13は、周波数特性を示す図である。ホワイトノイズを発生させ、出力音の周波数特性を測定した。図中、実線41は本実施例のもの、破線42はツイータユニット3の振動板を放音軸に垂直にしたものである。実施例6及び7と同様に(厳密にはやや強く)、高周波数帯域の音量が保たれている。また、ウーハユニットをダイナミック型としたことで、低周波数帯域の音量が十分にある。
以上詳細に説明したように、本実施例のイヤホンによれば、ダイナミック型のウーハを用いて、高周波数帯域の音量が保たれ良好な周波数特性をイヤホンを得ることができる。
小径で十分な高周波数帯域の音量を得ることのできるツイータユニット、及び該ツイータユニットを用いたイヤホンである。多くの、イヤホン生産者による利用が考えられる。
1 イヤホン
11 筐体(イヤホン)
2 ツイータユニット
21 振動板
21a 支持部
21b 孔部
21c MEMS素子
21d 圧電素子
22 筐体(ツイータユニット本体)
23 放音孔
24 調整孔
25 反射材
3 ウーハユニット
31 ウーハ
32 筐体(ウーハユニット)
33 放音孔(ウーハ)

Claims (10)

  1. 放音軸方向に音響を放出するための放音孔を一端に有する筒状の本体と、
    振動板に圧電素子が貼付され前記本体内に配されたツイータと、
    前記ツイータの発する音響を前記放音孔に向けて反射する反射材とを備え、
    前記振動板の面積をS1とし、前記本体の内部空間の前記放音軸に垂直な断面であって該断面内に前記振動板が存するもののうち最も前記放音孔に近い断面の断面積をS2とするとき、S1≧(√2)S2であることを特徴とする、ツイータユニット。
  2. 前記本体は、前記放音軸の方向を軸方向とする柱状のパイプであることを特徴とする、請求項1に記載のツイータユニット。
  3. 前記反射材は、前記本体の内部空間に面した平面状の部材であり、
    前記平面の法線方向は、前記振動板の法線と前記放音軸とのなす角の2等分線の方向と略等しいことを特徴とする、請求項1又は2に記載のツイータユニット。
  4. 前記反射材は、前記本体の内部空間に面した回転放物面形状の部材であり、
    前記回転放物面は、
    回転軸が前記振動板の法線方向であり、
    焦点が前記放音孔の中心位置又は該位置から前記放音軸に沿って前記本体の外側に離間した位置にあることを特徴とする、請求項1又は2に記載のツイータユニット。
  5. 前記本体の内部空間の壁面が前記反射材を構成することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のツイータユニット。
  6. 前記振動板の法線が、前記放音軸に対して45度以上傾斜していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のツイータユニット。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のツイータユニットと、
    ウーハユニットとを備えることを特徴とする、イヤホン。
  8. 導音軸に沿って耳に音響を伝達するためのイヤホンプラグを備え、
    前記ツイータユニットと前記ウーハユニットとが、前記導音軸に向けて並列に配されていることを特徴とする、請求項7に記載のイヤホン、
  9. 導音軸に沿って耳に音響を伝達するためのイヤホンプラグを備え、
    前記ツイータユニットと前記ウーハユニットとが、前記導音軸に向けて直列に配され、
    前記ウーハユニットの放出音が前記ツイータユニットの前記本体の前記放音孔に対抗する孔から前記本体の内部空間に伝達され、前記放音孔から放出されることを特徴とする、請求項7に記載のイヤホン、
  10. 前記ウーハユニットは、バランストアーマチャ型のウーハを備えることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載のイヤホン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110557695A (zh) * 2019-09-25 2019-12-10 广州品笛电子科技有限公司 一种薄型家庭音箱
US11399230B2 (en) 2018-11-29 2022-07-26 Yamaha Corporation Electroacoustic transducer
US11595752B2 (en) 2018-11-29 2023-02-28 Yamaha Corporation Electroacoustic transducer

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