JP2018007095A - 読取装置、読取方法、および読取プログラム - Google Patents

読取装置、読取方法、および読取プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】読取対象物を従来よりも高精度に読み取ることが可能な読取装置を提供する。
【解決手段】読取装置100は、用紙に異なる波長の光を照射する複数の光源と、用紙の1ラインごとに照射された光の反射光を受けて用紙を読み取り画像を生成するラインセンサと、読取装置100を制御する制御装置101とを備える。制御装置101は、予め規定された発光設定124に基づいてプレスキャン処理を実行し用紙のプレスキャン画像を取得する取得部152と、プレスキャン画像のエッジの強度を表わすエッジ度を算出する第1算出部154と、プレスキャン画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす網点度を算出する第2算出部156と、エッジ度と網点度とに基づいて発光設定124を調整する調整部158と、調整後の発光設定124に基づいて本スキャンを実行し用紙の本スキャン画像を出力する出力部160とを含む。
【選択図】図18

Description

本開示は、用紙の読取装置、読取方法、および読取プログラムに関し、特に、用紙を高精度に読み取ることを実現するための読取装置、読取方法、および読取プログラムに関する。
スキャナーなどの読取装置が普及している。読取装置は、ラインセンサと、複数の光源を含む。複数の光源として、波長が約620〜750nmである赤色光を発する光源Rと、波長が約495〜570nmである緑色光を発する光源Gと、波長が約450〜495nmである青色光を発する光源Bとが設けられている。
読取装置は、ラインセンサおよび用紙の少なくとも一方を動かすことで、用紙およびラインセンサを相対的に動かし、ラインセンサ上を用紙に通過させる。用紙がラインセンサ上を通過している間に、用紙の1ラインごとに赤色光、緑色光、青色光を順次繰り返し照射する。ラインセンサは、用紙の各ラインで反射された赤色光を受けて用紙の赤色成分を表わす画像を生成し、用紙の各ラインで緑色光を受けて用紙の緑色成分を表わす画像を生成し、用紙の各ラインで反射された青色光を受けて用紙の青色成分を表わす画像を生成する。読取装置は、各色の画像を合成することでカラー画像を生成する。
光源R,G,Bは、用紙の1ラインごとに順次点灯を繰り返すことから、各光源の照射位置は、約1/3ラインずつずれることになる。このことに起因して、エッジ部で色ずれが発生する。このような色ずれを抑制するための技術に関し、特開2002−152466号公報(特許文献1)は、「被写体を照射する光の色を切り替えて画像の読み取りを行う場合に、各色の副走査方向の色ずれを抑制すること」ができる画像読取装置を開示している。特開2015−162743号公報(特許文献2)は、「複数の色の各々で点灯する光源を用いて原稿を読み取る際に副走査方向の色ずれ量を、光源が点灯する色それぞれの点灯期間によらずほぼ一定になるようにする」画像読取装置を開示している。
特開2002−152466号公報 特開2015−162743号公報
ところで、上述の色ずれの発生の他にもモアレの発生が問題となっている。モアレは、干渉縞とも呼ばれ、写真などの読取時に発生する。写真の色表現は、小さな点(所謂、網点)のパターン(密度)を変えることにより表わされる。各光源の光が、規則正しく繰り返される網点部分に周期的に照射されると、点灯タイミングと、網点部分の大きさや周期との関係から読取結果にモアレ(干渉縞)が生じることがある。
特許文献1,2に開示される画像読取装置は、色ずれについては抑制することができるが、モアレを抑制することはできない。したがって、色ずれだけでなく、モアレを抑制することが可能な読取装置が望まれている。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、読取対象物を従来よりも高精度に読み取ることが可能な読取装置を提供することである。他の局面における目的は、読取対象物を従来よりも高精度に読み取ることが可能な読取方法を提供することである。さらに他の局面における目的は、読取対象物を従来よりも高精度に読み取ることが可能な読取プログラムを提供することである。
ある局面に従うと、読取対象物を読み取るための読取装置は、上記読取対象物に異なる波長の光を照射するための複数の光源と、上記読取対象物の1ラインごとに照射された光の反射光を受けて上記読取対象物を読み取り、上記読取対象物を表わす画像を生成するためのラインセンサと、上記読取装置を制御するための制御装置とを備える。上記制御装置は、予め規定された発光設定に基づいて上記読取対象物の1ラインごとに上記複数の光源を順次発光させながら上記ラインセンサに上記読取対象物を読み取らせ、上記ラインセンサから上記読取対象物を表わす第1画像を取得するための取得部と、上記第1画像に含まれるエッジの強度を表わす第1値を算出するための第1算出部と、上記第1画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす第2値を算出するための第2算出部と、上記第1値および上記第2値に基づいて、上記予め規定された発光設定を調整するための調整部と、上記調整後の発光設定に基づいて上記読取対象物の1ラインごとに上記複数の光源を順次発光させながら上記ラインセンサに上記読取対象物を読み取らせ、上記ラインセンサから上記読取対象物を表わす第2画像を出力するための出力部とを含む。
好ましくは、上記調整部は、上記第1値と上記第2値との比較結果に基づいて、上記予め規定された発光設定を調整する。
好ましくは、上記調整部は、上記第1値と上記第2値との比較結果が予め定められた第1条件を満たす場合に、上記読取対象物の1ラインに対する上記複数の光源の各々の発光回数を、調整前の上記発光設定に規定されている発光回数よりも多くする。
好ましくは、上記第1条件は、上記第2値が上記第1値よりも大きく、かつ上記第1値と上記第2値との差が所定値以上である場合に満たされる。
好ましくは、上記調整部は、上記第1値と上記第2値との比較結果が予め定められた第2条件を満たす場合に、上記読取対象物の1ラインに対する上記複数の光源の各々の発光間隔を、調整前の上記発光設定に規定されている発光間隔よりも近付ける。
好ましくは、上記第2条件は、上記第1値が上記第2値よりも大きく、かつ上記第1値と上記第2値との差が所定値以上である場合に満たされる。
好ましくは、上記調整部は、上記第2値が大きいほど、上記読取対象物の1ラインに対する上記複数の光源の各々の発光回数を多くする。
他の局面に従うと、読取装置による読取対象物の読取方法が提供される。上記読取装置は、上記読取対象物に異なる波長の光を照射するための複数の光源と、上記読取対象物の1ラインごとに照射された光の反射光を受けて上記読取対象物を読み取り、上記読取対象物を表わす画像を生成するためのラインセンサとを備える。上記読取方法は、予め規定された発光設定に基づいて上記読取対象物の1ラインごとに上記複数の光源を順次発光させながら上記ラインセンサに上記読取対象物を読み取らせ、上記ラインセンサから上記読取対象物を表わす第1画像を取得するステップと、上記第1画像に含まれるエッジの強度を表わす第1値を算出するステップと、上記第1画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす第2値を算出するステップと、上記第1値および上記第2値に基づいて、上記予め規定された発光設定を調整するステップと、上記調整後の発光設定に基づいて上記読取対象物の1ラインごとに上記複数の光源を順次発光させながら上記ラインセンサに上記読取対象物を読み取らせ、上記ラインセンサから上記読取対象物を表わす第2画像を出力するステップとを備える。
他の局面において、読取装置による読取対象物の読取プログラムが提供される。上記読取装置は、上記読取対象物に異なる波長の光を照射するための複数の光源と、上記読取対象物の1ラインごとに照射された光の反射光を受けて上記読取対象物を読み取り、上記読取対象物を表わす画像を生成するためのラインセンサとを備える。上記読取プログラムは、上記読取装置に、予め規定された発光設定に基づいて上記読取対象物の1ラインごとに上記複数の光源を順次発光させながら上記ラインセンサに上記読取対象物を読み取らせ、上記ラインセンサから上記読取対象物を表わす第1画像を取得するステップと、上記第1画像に含まれるエッジの強度を表わす第1値を算出するステップと、上記第1画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす第2値を算出するステップと、上記第1値および上記第2値に基づいて、上記予め規定された発光設定を調整するステップと、上記調整後の発光設定に基づいて上記読取対象物の1ラインごとに上記複数の光源を順次発光させながら上記ラインセンサに上記読取対象物を読み取らせ、上記ラインセンサから上記読取対象物を表わす第2画像を出力するステップとを実行させる。
ある局面において、読取対象物を従来よりも高精度に読み取ることができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施の形態に従う読取装置の外観を示す図である。 実施の形態に従うスキャナーの断面図である。 実施の形態に従うスキャナーの用紙台を示す図である。 実施の形態に従うスキャナーに備えられるCIS(Contact Image Sensor)ユニットの分解図である。 用紙に対して移動しているCISユニットを示す図である。 光源の発光タイミングを示す図である。 モアレが生じている画像の一例を示す図である。 モアレを抑制するための光源の発光タイミングを示す図である。 モアレを抑制するための発光制御の他の例を示す図である。 モアレを抑制するための発光制御のさらに他の例を示す図である。 エッジ度の算出処理を概略的に示す概念図である。 網点度の算出処理を概略的に示す概念図である。 文字のみが印刷された用紙のプレスキャン画像について算出されたエッジ度および網点度をグラフで示す図である。 写真のみが印刷された用紙のプレスキャン画像について算出されたエッジ度および網点度をグラフで示す図である。 文字および写真が印刷された用紙のプレスキャン画像について算出されたエッジ度および網点度をグラフで示す図である。 算出されたエッジ度と、各光源の発光間隔との関係を示す図である。 算出された網点度と、用紙の1ラインに対する各光源の発光回数との関係を示す図である。 実施の形態に従う読取装置の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に従う読取装置の制御装置が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。 図19のステップS20に示される処理を表わすフローチャートである。 図19のステップS40に示される処理を表わすフローチャートである。 図19のステップS60に示される処理を表わすフローチャートである。 実施の形態に従う読取装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態に従う画像形成装置としての読取装置の内部構造の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。
[読取装置100の構造]
図1を参照して、第1の実施の形態に従う読取装置100について説明する。図1は、読取装置100の外観を示す図である。
図1には、MFP(Multi-Functional Peripheral)としての読取装置100が示されている。以下では、MFPとしての読取装置100について説明するが、読取装置100は、MFPに限定されない。たとえば、読取装置100は、スキャナーであってもよいし、FAXであってもよいし、その他の画像形成装置であってもよい。
読取装置100は、プリンター49と、スキャナー50とで構成されている。プリンター49は、たとえば電子写真方式により、スキャナー50で読み取られた用紙などを画像として印刷する。スキャナー50は、セットされた用紙を読み取り、用紙を表わす画像を生成する。
[スキャナー50の構造]
図2〜図4を参照して、図1に示されるスキャナー50について説明する。図2は、スキャナー50の断面図である。図3は、スキャナー50の用紙台52を示す図である。図4は、スキャナー50に備えられるCISユニット20の分解図である。
図2および図3に示されるように、スキャナー50は、カバー51と、用紙台52とで構成されている。カバー51は、用紙台52の一端で固定されており、当該一端を支点として開閉可能に構成されている。読取装置100のユーザーは、カバー51を開くことで、読取対象物としての用紙Sを用紙台52にセットすることができる。用紙Sがセットされた状態でカバー51が閉じられると、外部からの光が遮断される。
用紙台52は、CISユニット20と、白板23と、ガラス窓25,29とを含む。CISユニット20は、白板23およびガラス窓25の下で駆動可能に構成される。スキャナー50は、用紙Sが用紙台52にセットされている状態で、スキャン指示を受け付けたときには、CISユニット20をガラス窓25の下で駆動しながら用紙Sを読み取る。
図4に示されるように、CISユニット20は、回路基板53,55と、筐体54とを含む。回路基板53には、光源53R,53G,53Bが設けられている。光源53R,53G,53Bは、たとえば、LED(Light Emitting Diode)である。筐体54には、導光体21と、レンズアレイ26とが設けられている。回路基板55には、ラインセンサ28が設けられている。
光源53Rは、波長が約620〜750nmである赤色光を発する。光源53Rから発せられた赤色光は、導光体21に入射し、導光体21を通って用紙Sに照射される。その後、赤色光は、用紙Sに反射され、レンズアレイ26を通ってラインセンサ28に入射する。
光源53Gは、波長が約495〜570nmである緑色光を発する。光源53Gから発せられた緑色光は、導光体21に入射し、導光体21を通って用紙Sに照射される。その後、緑色光は、用紙Sに反射され、レンズアレイ26を通ってラインセンサ28に入射する。
光源53Bは、波長が約450〜495nmである青色光を発する。光源53Bから発せられた青色光は、導光体21に入射し、導光体21を通って用紙Sに照射される。その後、青色光は、用紙Sに反射され、レンズアレイ26を通ってラインセンサ28に入射する。
ラインセンサ28は、たとえば、複数の撮像素子で構成されている。各撮像素子は、たとえばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)である。各撮像素子は、CISユニット20の駆動方向に直交するように一列に並べられている。CISユニット20は、駆動されながら用紙Sからの反射光を受ける。これにより、CISユニット20の各撮像素子は、用紙Sからの反射光を光電変換し、反射光量に応じた電気信号を出力する。当該電気信号は、後述する制御装置101(図18参照)に出力される。制御装置101は、各撮像素子からの電気信号の大きさを画素値として数値化し、当該画素値を撮像素子ごとに時系列の順に並べる。これにより、用紙Sを表わす画像が生成される。
なお、上述では、CISユニット20を移動させて用紙Sを読み取る例について説明を行ったが、用紙Sが搬送されてもよい。すなわち、用紙Sの読取時には、CISユニット20および用紙Sの少なくとも一方が他方に対して相対的に動かされればよい。用紙Sは、たとえば、ADF(Auto Document Feeder)(図示しない)で搬送される。ADFは、読取装置100にセットされた用紙Sを読取装置100の内部に自動的に1枚ずつ搬送する装置である。読取装置100は、ADFによる用紙の読取指示を受け付けると、CISユニット20をガラス窓29の下に移動させる。その後、ADFは、用紙Sの搬送を開始し、ガラス窓29上を通過するように用紙Sを搬送する。CISユニット20は、ガラス窓29上を通過する用紙Sを読み取る。
[用紙Sのライン]
図5を参照して、用紙Sの読み取り単位であるラインについて説明する。図5は、用紙Sに対して移動しているCISユニット20を示す図である。
図5に示されるように、読取装置100は、CISユニット20を移動しながら用紙Sを読み取る。このとき、光源53R,53G,53Bは、用紙Sの1ラインごとに順次光を照射する。ここでいうラインとは、用紙S上の矩形領域(長方形領域)のことをいう。光源53R,53G,53Bは、用紙Sの各矩形領域について順次光を照射する。CISユニット20のラインセンサ28は、用紙Sの1ラインごとに照射された光の反射光を受けて用紙Sを読み取り、用紙Sを表わす画像を生成する。
[色ずれの抑制制御]
図6を参照して、用紙Sの読取結果に生じる色ずれを抑制するための発光制御について説明する。まず、色ずれが生じる原理について説明する。図6は、光源53R,53G,53Bの発光タイミングを示す図である。
用紙Sの読取が開始されると、制御装置101は、CISユニット20を用紙SのラインL1に移動させる。その後、制御装置101は、CISユニット20の移動を開始するとともに、光源53R,53G,53Bを順次繰り返し点灯させる。図6の例では、制御装置101は、光源53R,53G,53Bの順に繰り返し点灯している。
制御装置101は、各光源の発光タイミングを規定している発光設定に基づいて用紙Sの1ラインごとに光源53R,53G,53Bを順次発光させながらラインセンサ28に用紙Sを読み取らせる。図6(A)には、予め規定された発光設定に基づいて発光する光源53R,53G,53Bの発光態様が示されている。
より具体的には、光源53Rは、時刻t1に点灯し、時刻t2に消灯する。これにより、ラインL1の領域AR1が読み取られる。用紙Sの領域AR1は黒色であるので、光源53Rからの赤色光は用紙Sに反射されない。すなわち、ラインセンサ28は、ラインL1の領域AR1からは光源53Rの反射光を受けない。続いて、光源53Gは、時刻t3に点灯し、時刻t4に消灯する。これにより、ラインL1の領域AG1が読み取られる。用紙Sの領域AG1は黒色であるので、光源53Gからの緑色光は用紙Sに反射されない。すなわち、ラインセンサ28は、ラインL1の領域AG1からは光源53Gの反射光を受けない。続いて、光源53Bは、時刻t5に点灯し、時刻t6に消灯する。これにより、ラインL1の領域AB1が読み取られる。用紙Sの領域AB1は黒色であるので、光源53Bからの青色光は用紙Sに反射されない。すなわち、ラインセンサ28は、ラインL1の領域AB1からは光源53Bの反射光を受けない。このように、ラインセンサ28は、ラインL1については光源53R,53G,53Bの反射光を受けないので、ラインL1の読取結果として黒色を出力する。
続いて、光源53Rは、時刻t7に点灯し、時刻t8に消灯する。これにより、ラインL2の領域AR2が読み取られる。用紙Sの領域AR2は黒色と白色が混合している。本点灯タイミングにおいては、領域AR2の黒色部分が読み取られる。すなわち、ラインセンサ28は、ラインL2の領域AR2からは光源53Rの反射光を受けない。続いて、光源53Gは、時刻t9に点灯し、時刻t10に消灯する。これにより、ラインL2の領域AG2が読み取られる。用紙Sの領域AG2は白色であるので、光源53Gからの緑色光は用紙Sに反射される。その結果、ラインセンサ28は、ラインL2の領域AG2から光源53Gの反射光を受ける。続いて、光源53Bは、時刻t11に点灯し、時刻t12に消灯する。これにより、ラインL2の領域AB2が読み取られる。用紙Sの領域AB2は白色であるので、光源53Bからの青色光は用紙Sに反射される。その結果、ラインセンサ28は、ラインL2の領域AB2から光源53Bの反射光を受ける。このように、ラインセンサ28は、ラインL2については光源53G,53Bの反射光を受けるので、ラインL2の読取結果として、緑色および青色の混合色(すなわち、シアン)を出力する。
続いて、光源53Rは、時刻t13に点灯し、時刻t14に消灯する。これにより、ラインL3の領域AR3が読み取られる。用紙Sの領域AR3は黒色と白色が混合している。本点灯タイミングにおいては、領域AR3の白色部分が読み取られる。すなわち、ラインセンサ28は、ラインL3の領域AR3から光源53Rの反射光を受ける。続いて、光源53Gは、時刻t15に点灯し、時刻t16に消灯する。これにより、ラインL3の領域AG3が読み取られる。用紙Sの領域AG3は黒色であるので、光源53Gからの緑色光は用紙Sに反射されない。すなわち、ラインセンサ28は、ラインL3の領域AG3については光源53Gからの反射光を受けない。続いて、光源53Bは、時刻t17に点灯し、時刻t18に消灯する。これにより、ラインL3の領域AB3が読み取られる。用紙Sの領域AB3は黒色であるので、光源53Bからの青色光は用紙Sに反射されない。すなわち、ラインセンサ28は、ラインL3の領域AB3については光源53Bからの反射光を受けない。このように、ラインセンサ28は、ラインL3については光源53Rの反射光のみを受けるので、ラインL3の読取結果として、赤色を出力する。
以上のように、光源53R,53G,53Bは、用紙Sの1ラインごとに順次点灯を繰り返すため、用紙Sの読取位置は、各光源間で約1/3ラインずつずれる。このことに起因して、用紙Sの黒色と白色の境目であるエッジ部分においては、読取結果が用紙Sの実際の色とは異なってしまうことがある。このような色ずれを抑制するためには、各光源の発光が重ならない条件下で、各光源の発光タイミングを可能な限り近付けることが有効である。その例が図6(B)に示されている。
図6(B)の例では、時刻t7〜t8の間に点灯していた光源53Rは、時刻t20〜t21に点灯している。時刻t11〜t12の間に点灯していた光源53Bは、時刻t22〜t22の間に点灯している。これにより、ラインL2の読取時において、各光源の発光間隔が短くなる。
ラインL2に対する各光源の発光時間が短くなった結果、光源53Rからの赤色光は、ラインL2の領域AR2の白色部分に照射される。そのため、ラインセンサ28は、ラインL2の領域AR2から光源53Rの反射光を受ける。結果として、ラインL2については、赤色、緑色、青色の混合色(すなわち、白色)が出力される。これにより、読取結果が用紙Sの実際の色と一致し、色ずれが解消される。
同様に、図6(B)の例では、時刻t13〜t14の間に点灯していた光源53Rは、時刻t25〜t26の間に点灯している。時刻t17〜t18の間に点灯していた光源53Bは、時刻t28〜t29の間に点灯している。これにより、ラインL3の読取時において、各光源の発光間隔が短くなる。
ラインL3に対する各光源の発光時間が短くなった結果、光源53Rからの赤色光は、ラインL3の領域AR3の黒部分に照射される。そのため、ラインセンサ28は、ラインL3の領域AR3から光源53Rの反射光を受けない。結果として、ラインL3については、ラインセンサ28は、全ての光源からの反射光を受けないことになり、ラインL3の読み取り結果として黒色が出力される。これにより、読取結果が用紙Sの実際の色と一致し、色ずれが解消される。
好ましくは、制御装置101は、各光源の発光時間を一定に保った状態で、各光源の発光間隔を狭くする。これにより、読取精度が維持された状態で、色ずれが抑制される。
[モアレの抑制制御]
上述したように、写真の色表現は、小さな点(所謂、網点)のパターン(密度)を変えることにより表わされる。各光源の光が規則正しく繰り返される網点部分に周期的に照射されると、点灯タイミングと、網点部分の大きさや周期との関係から読取結果にモアレ(干渉縞)が生じることがある。図7は、モアレが生じている画像の一例を示す図である。
本実施の形態に従う読取装置100は、用紙Sの各ラインに対する各光源の発光タイミングを制御することでモアレを抑制する。以下では、上述の図6を参照しつつ、図8を参照して、モアレを抑制するための発光制御について説明する。図8は、モアレを抑制するための発光制御を示す図である。
上述の図6においては、読取装置100の制御装置101(図18参照)は、用紙Sの1ラインに対して各光源を1回ずつ発光させていた。これに対して、モアレを抑制する場合には、図8に示されるように、制御装置101は、用紙Sの1ラインに対して各光源を複数回発光させる。これにより、各光源が1ラインの発光期間に万便なく発光するので、用紙読取時の変化量が抑制され、網点部分のモアレが抑制される。
なお、図8では、各光源が用紙Sの1ラインに対して2回ずつ発光している例について説明を行ったが、用紙Sの1ラインに対する各光源の発光回数は、2回に限定されず2回以上であればよい。
図9は、モアレを抑制するための発光制御の他の例を示す図である。図9に示されるように、制御装置101は、用紙Sの1ラインに対して各光源を4回ずつ発光させてもよい。
図10は、モアレを抑制するための発光制御のさらに他の例を示す図である。図10に示されるように、制御装置101は、用紙Sの1ラインに対して各光源を8回ずつ発光させてもよい。
[発光制御]
上述したように、文字が印刷された文書などエッジが多い用紙が読み取られた場合には、色ずれが生じやすい。そこで、本実施の形態に従う読取装置100は、読取対象物にエッジが多く含まれている場合には、上述の図6で説明した色ずれを抑制するための発光制制御を実行する。
一方で、網点で構成される用紙(たとえば、写真)が読み取られた場合には、モアレが生じやすい。そこで、本実施の形態に従う読取装置100は、読取対象物に網点が多く含まれている場合には、上述の図8〜図10で説明したモアレを抑制するための発光制御を実行する。
そのために、本実施の形態に従う読取装置100は、予め設定されている発光設定に基づいて読取対象の用紙をプレスキャンし、当該プレスキャンの結果に基づいて各光源の発光設定を調整した上で本スキャンを実行する。すなわち、読取装置100は、読取対象の用紙に対して、プレスキャンと本スキャンとの少なくとも2回のスキャンを実行する。
より具体的には、読取装置100は、プレスキャンによって得られた画像(第1画像)(以下、「プレスキャン画像」ともいう。)に含まれるエッジの強度を表わすエッジ度(第1値)を算出するとともに、当該画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす網点度(第2値)を算出する。読取装置100は、算出されたエッジ度および網点度に基づいて、予め規定された発光設定を調整し、調整後の発光設定に基づいて本スキャンを実行する。
図11を参照して、プレスキャン画像からエッジ度を算出する方法について説明する。図11は、エッジ度の算出処理を概略的に示す概念図である。
図11に示されるように、読取装置100の制御装置101は、プレスキャン画像60に注目領域61を設定するとともに、プレスキャン画像60上で注目領域61を移動しながら注目領域61においてエッジを検知する。一例として、制御装置101は、プレスキャン画像60の注目領域61に微分フィルタを重畳することでエッジを検知する。微分フィルタとしては、たとえば、一次微分フィルタまたは二次微分フィルタが採用される。制御装置101は、注目領域61に微分フィルタを重畳して得られた結果の合計値が所定値以上である場合に、当該注目領域61がエッジ部分であると判断される。エッジ部分であると判断された注目領域61については、制御装置101は、エッジ検知結果62として、注目領域61の中心画素に「1」を設定する。エッジ部分でないと判断された注目領域61については、制御装置101は、エッジ検知結果62として、注目領域61の中心画素に「0」を設定する。制御装置101は、注目領域61を移動しながら、このようなエッジ検知処理を順次実行する。
その後、制御装置101は、エッジ検知結果62に基づいて、プレスキャン画像60のエッジ度を算出する。一例として、制御装置101は、プレスキャン画像60においてエッジ部分として判断された画素をカウントし、当該カウント値をエッジ度として算出する。すなわち、制御装置101は、エッジ検知結果62において画素値が「1」を示す画素数をカウントし、当該カウント値をプレスキャン画像60のエッジ度として算出する。あるいは、制御装置101は、当該カウント値をプレスキャン画像60の画像サイズで割った面積をエッジ度として算出してもよい。
次に、図12を参照して、プレスキャン画像65から網点を算出する方法について説明する。図12は、網点度の算出処理を概略的に示す概念図である。
図12に示されるように、制御装置101は、プレスキャン画像65に注目領域66を設定し、プレスキャン画像65上で注目領域66を移動しながら、注目領域66において網点を検知する。一例として、制御装置101は、プレスキャン画像65の注目領域66の中心画素が周囲の画素と所定値以上の階調差を有する場合に、当該注目領域66が網点部分(孤立点)であると判断される。網点部分であると判断された注目領域66については、制御装置101は、網点検知結果67として、注目領域66の中心画素に「1」を設定する。網点部分でないと判断された注目領域66については、制御装置101は、網点検知結果67として、注目領域61の中心画素に「0」を設定する。制御装置101は、注目領域66を移動しながら、このような網点検知処理を順次実行する。
その後、制御装置101は、網点検知結果67に基づいて、プレスキャン画像65の網点度を算出する。一例として、制御装置101は、プレスキャン画像65において網点部分として判断された画素をカウントし、当該カウント値を網点度として算出する。すなわち、制御装置101は、網点検知結果67において画素値が「1」を示す画素数をカウントし、当該カウント値をプレスキャン画像65の網点度として算出する。あるいは、制御装置101は、当該カウント値をプレスキャン画像65の画像サイズで割った面積を網点度として算出してもよい。
なお、制御装置101は、注目領域66の中心画素の周囲に存在する孤立点の周期性を網点部分の判断材料にさらに加えてもよい。より具体的には、制御装置101は、フーリエ変換などの画像処理技術を応用して、当該注目領域66における孤立点の周期性を検知する。制御装置101は、周期性が検知された場合に、当該注目領域66が網点部分であると判断する。
制御装置101は、算出されたエッジ度(第1値)と網点度(第2値)との比較結果に基づいて、読取装置100の光源の発光タイミングを調整する。図13は、文字のみが印刷された用紙のプレスキャン画像60(図11参照)について算出されたエッジ度および網点度をグラフで示す図である。
制御装置101は、プレスキャン画像60について算出されたエッジ度および網点度の比較結果が予め定められた条件(第2条件)を満たす場合に、上述の図6に示される色ずれの抑制処理を実行する。すなわち、この場合には、制御装置101は、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光間隔を、発光タイミングの調整前における予め定められた発光間隔よりも短くする。異なる言い方をすれば、制御装置101は、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光タイミングを、発光タイミングの調整前における各発光タイミングよりも互いに近付ける。これにより、エッジ部分に生じる色ずれが抑制される。
色ずれの抑制処理を実行するか否かを判断するための上記条件は、たとえば、エッジ度が網点度よりも大きく、かつエッジ度と網点度との差ΔD1が所定値以上である場合に満たされる。なお、エッジ度および網点度はそれぞれ逆数で示されてもよく、この場合には、上記条件(第2条件)の大小関係が逆転する。
図14は、写真のみが印刷された用紙のプレスキャン画像65(図11参照)について算出されたエッジ度および網点度をグラフで示す図である。制御装置101は、プレスキャン画像65について算出されたエッジ度および網点度の比較結果が予め定められた条件(第1条件)を満たす場合に、上述の図8〜図10に示されるモアレを抑制するための処理を実行する。すなわち、制御装置101は、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数を、予め規定されている調整前の発光回数よりも多くする。これにより、写真などの網点で構成される用紙を読み取るときに生じ得るモアレが抑制される。好ましくは、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数は、予め定められた最大値に設定される。
モアレの抑制処理を実行するか否かを判断するための上記条件は、たとえば、網点度がエッジ度よりも大きく、かつエッジ度と網点度との差ΔD2が所定値以上である場合に満たされる。なお、エッジ度および網点度はそれぞれ逆数で示されてもよく、この場合には、上記条件(第1条件)の大小関係が逆転する。
図15は、文字および写真が印刷された用紙のプレスキャン画像70について算出されたエッジ度および網点度をグラフで示す図である。制御装置101は、算出されたエッジ度が所定値以上であり、算出された網点度が所定値以上であり、当該エッジ度と当該網点度との差D3が所定値未満である場合には、上述の図6に示される色ずれの抑制処理と、上述の図8〜図10に示されるモアレの抑制処理との両方を実行する。
この場合、制御装置101は、算出されたエッジ度の大きさに応じて、読取対象の用紙の1ラインにおける読取装置100の各光源の発光間隔を調整する。図16は、算出されたエッジ度と、各光源の発光間隔との関係を示す図である。典型的には、図16に示されるように、制御装置101は、算出されたエッジ度が大きいほど、各光源の発光間隔を短くする。異なる言い方をすれば、制御装置101は、算出されたエッジ度が小さいほど、各光源の発光間隔を長くする。
また、制御装置101は、算出された網点度の大きさに応じて、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数を調整する。図17は、算出された網点度と、用紙の1ラインに対する各光源の発光回数との関係を示す図である。図17に示されるように、制御装置101は、算出された網点度(第2値)が大きいほど、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数を多くする。異なる言い方をすれば、制御装置101は、算出された網点度が小さいほど、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数を少なくする。
[読取装置100の機能構成]
図18を参照して、読取装置100の機能について説明する。図18は、読取装置100の機能構成の一例を示す図である。
図18に示されるように、読取装置100は、上述のスキャナー50(図1参照)と、制御装置101と、記憶装置120とを含む。制御装置101は、読取装置100内の各装置(たとえば、スキャナー50)を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。当該集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
制御装置101は、機能構成の一例として、取得部152と、第1算出部154と、第2算出部156と、調整部158と、出力部160とを含む。
取得部152は、スキャン指示を受け付けたことに基づいて、スキャナー50からプレスキャン画像を取得する。より具体的には、取得部152は、予め規定された発光設定124に基づいて用紙の1ラインごとに光源53R,53G,53B(図4参照)を順次発光させながらスキャナー50のラインセンサ28に用紙を読み取らせ、ラインセンサ28から用紙を表わすプレスキャン画像(第1画像)を取得する。
発光設定124は、スキャナー50の光源53R,53G,53B(図4参照)の発光タイミングを規定している。一例として、当該発光タイミングとして、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数や、当該1ライン読取時における各光源の発光間隔などを規定している。当該発光回数や当該発光間隔は、読取対象の用紙の1ラインごとに異なるように規定されていてもよいし、全ラインで同じになるように規定されていてもよい。
第1算出部154は、プレスキャン画像からエッジ度を算出する。エッジ度の算出方法は、上述の図11で説明した通りである。算出されたエッジ度は、調整部158に出力される。
第2算出部156は、プレスキャン画像から網点度を算出する。網点度の算出方法は、上述の図12で説明した通りである。算出された網点度は、調整部158に出力される。
調整部158は、算出されたエッジ度および網点度に基づいて、予め規定された発光設定124を調整する。より具体的には、調整部158は、エッジ度が網点度よりも大きく、かつエッジ度と網点度との差が所定値以上である場合に、用紙の1ラインに対する各光源の発光間隔を、調整前の発光設定124に規定されている発光間隔よりも短くする。好ましくは、調整部158は、光源53R,53G,53Bが順に発光する場合、光源53R,53Gの発光間隔と、光源53G,53Bの発光間隔とを同じだけ短くする。
また、調整部158は、網点度がエッジ度よりも大きく、かつエッジ度と網点度との差が所定値以上である場合に、用紙の1ラインに対する各光源の発光回数を、調整前の発光設定124に規定されている発光回数よりも多くする。
出力部160は、スキャナー50から本スキャン画像を取得する。より具体的には、出力部160は、調整後の発光設定124に基づいて用紙の1ラインごとに各光源を順次発光させながらスキャナー50のラインセンサ28に用紙を読み取らせ、ラインセンサ28から用紙を表わす本スキャン画像(第2画像)を出力する。発光設定124が調整された状態で各光源の発光が制御されることで、色ずれやモアレが抑制される。結果として、画像品質が改善される。
[読取装置100の制御構造]
図19〜図22を参照して、読取装置100の制御構造について説明する。図19は、読取装置100の制御装置101が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。図20は、図19のステップS20に示される処理を表わすフローチャートである。図21は、図19のステップS40に示される処理を表わすフローチャートである。図22は、図19のステップS60に示される処理を表わすフローチャートである。図19〜図22の処理は、制御装置101がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS10において、制御装置101は、スキャン指示を受け付けたか否かを判断する。制御装置101は、スキャン指示を受け付けたと判断した場合(ステップS10においてYES)、制御をステップS12に切り替える。そうでない場合には(ステップS10においてNO)、制御装置101は、ステップS10の処理を再び実行する。
ステップS12において、制御装置101は、上述の取得部152(図18参照)として、予め規定された発光設定124(図18参照)に基づいて用紙の1ラインごとに光源53R,53G,53B(図4参照)を順次発光させながらスキャナー50のラインセンサ28に用紙を読み取らせ、プレスキャン画像を取得する。
ステップS20において、制御装置101は、上述の第1算出部154(図18参照)として、プレスキャン画像からエッジ度を算出する。図20を参照して、エッジ度の算出フローについて説明する。
ステップS24において、制御装置101は、プレスキャン画像の注目領域に微分フィルタを重畳することでエッジを検知する。微分フィルタとしては、たとえば、一次微分フィルタまたは二次微分フィルタが採用される。
ステップS26において、制御装置101は、プレスキャン画像の注目領域に微分フィルタを重畳して得られた結果の合計値が所定値以上であるか否かを判断する。制御装置101は、当該合計値が所定値以上であると判断した場合(ステップS26においてYES)、制御をステップS28に切り替える。そうでない場合には(ステップS26においてNO)、制御装置101は、制御をステップS30に切り替える。
ステップS28において、制御装置101は、プレスキャン画像の現在の注目領域をエッジ部分とする。制御装置101は、当該注目領域がエッジ部分であることを上述のエッジ検知結果62(図11参照)に書き込む(エッジ検知結果62の「1」)。
ステップS30において、制御装置101は、プレスキャン画像の現在の注目領域をエッジ部分としない。制御装置101は、当該注目領域がエッジ部分でないことを上述のエッジ検知結果62(図11参照)に書き込む(エッジ検知結果62の「0」)。
ステップS32において、制御装置101は、プレスキャン画像内における注目領域の走査を終了するか否かを判断する。一例として、注目領域の走査順は予め定められており、制御装置101はプレスキャン画像内における注目領域の位置が予め定められた最終位置にある場合に、プレスキャン画像内における注目領域の走査を終了する。制御装置101は、プレスキャン画像内における注目領域の走査を終了すると判断する場合(ステップS32においてYES)、制御をステップS36に切り替える。そうでない場合には(ステップS32においてNO)、制御装置101は、制御をステップS34に切り替える。
ステップS34において、制御装置101は、プレスキャン画像内における注目領域を移動する。ステップS24,S26,S28,S30,S32,S34の処理が繰り返されることにより、プレスキャン画像が注目領域によって走査される。これにより、制御装置101は、プレスキャン画像内の各領域においてエッジを検知することができる。
ステップS36において、制御装置101は、エッジ検知結果62に基づいて、プレスキャン画像のエッジ度を算出する。一例として、制御装置101は、プレスキャン画像においてエッジ部分として判断された画素をカウントし、当該カウント値をエッジ度として算出する。すなわち、制御装置101は、エッジ検知結果62において画素値が「1」を示す画素数をカウントし、当該カウント値をエッジ度として算出する。あるいは、制御装置101は、当該カウント値をプレスキャン画像60の画像サイズで割った面積をエッジ度として算出してもよい。
再び図19を参照して、ステップS40において、制御装置101は、上述の第2算出部156(図18参照)として、プレスキャン画像から網点度を算出する。図21を参照して、網点度の算出フローについて説明する。
ステップS44において、制御装置101は、プレスキャン画像の注目領域において孤立点を検知する。
ステップS46において、制御装置101は、検知された孤立点と周囲の各画素との階調差が全てまたは一部所定値以上であるか否かを判断する。制御装置101は、検知された孤立点と周囲の各画素との階調差が全てまたは一部所定値以上であると判断した場合(ステップS46においてYES)、制御をステップS48に切り替える。そうでない場合には(ステップS46においてNO)、制御装置101は、制御をステップS50に切り替える。
ステップS48において、制御装置101は、プレスキャン画像の現在の注目領域を網点部分とする。制御装置101は、当該注目領域が網点部分であることを上述の網点検知結果67(図12参照)に書き込む(網点検知結果67の「1」)。
ステップS50において、制御装置101は、プレスキャン画像の現在の注目領域を網点部分としない。制御装置101は、当該注目領域が網点部分でないことを上述の網点検知結果67(図12参照)に書き込む(網点検知結果67の「0」)。
ステップS52において、制御装置101は、プレスキャン画像の走査を終了するか否かを判断する。一例として、注目領域の走査順は予め定められており、制御装置101はプレスキャン画像内における注目領域の位置が予め定められた最終位置にある場合に、プレスキャン画像内における注目領域の走査を終了する。制御装置101は、プレスキャン画像内における注目領域の走査を終了すると判断する場合(ステップS52においてYES)、制御をステップS56に切り替える。そうでない場合には(ステップS52においてNO)、制御装置101は、制御をステップS54に切り替える。
ステップS54において、制御装置101は、プレスキャン画像内における注目領域を移動する。ステップS44,S46,S48,S50,S52,S54の処理が繰り返されることにより、プレスキャン画像が注目領域によって走査される。これにより、制御装置101は、プレスキャン画像の各領域において網点を検知することができる。
ステップS56において、制御装置101は、網点検知結果67に基づいて、プレスキャン画像の網点度を算出する。一例として、制御装置101は、プレスキャン画像において網点部分として判断された画素をカウントし、当該カウント値を網点度として算出する。すなわち、制御装置101は、網点検知結果67において画素値が「1」を示す画素数をカウントし、当該カウント値を網点度として算出する。あるいは、制御装置101は、当該カウント値をプレスキャン画像の画像サイズで割った面積を網点度として算出してもよい。
再び図19を参照して、ステップS60において、制御装置101は、上述の調整部158(図18参照)として、算出されたエッジ度および網点度に基づいて、スキャナー50の各光源の発光タイミングを調整する。図22を参照して、各光源の発光タイミングの調整フローについて説明する。
ステップS62において、制御装置101は、エッジ度が網点度よりも大きいか否かを判断する。制御装置101は、エッジ度が網点度よりも大きいと判断した場合(ステップS62においてYES)、制御をステップS64に切り替える。そうでない場合には(ステップS62においてNO)、制御装置101は、制御をステップS70に切り替える。
ステップS64において、制御装置101は、エッジ度と網点度との差が所定値以上であるか否かを判断する。当該所定値は、予め規定されていてもよいし、ユーザーによって任意に設定されてもよい。制御装置101は、エッジ度と網点度との差が所定値以上であると判断した場合(ステップS64においてYES)、制御をステップS66に切り替える。そうでない場合には(ステップS64においてNO)、制御装置101は、制御をステップS74に切り替える。
ステップS66において、制御装置101は、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光間隔を、調整前の発光設定124(図18参照)に規定されている発光間隔よりも短くする。各光源の発光間隔を短くする処理については、図6で説明した通りである。
ステップS70において、制御装置101は、エッジ度と網点度との差が所定値以上であるか否かを判断する。当該所定値は、予め規定されていてもよいし、ユーザーによって任意に設定されてもよい。制御装置101は、エッジ度と網点度との差が所定値以上であると判断した場合(ステップS70においてYES)、制御をステップS72に切り替える。そうでない場合には(ステップS70においてNO)、制御装置101は、制御をステップS74に切り替える。
ステップS72において、制御装置101は、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数を、予め規定されている調整前の発光回数よりも多くする。各光源の発光回数の調整方法については、図8〜図10で説明した通りである。
ステップS74において、制御装置101は、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光間隔と、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数との少なくとも一方を調整する。好ましくは、制御装置101は、エッジ度が大きいほど、各光源の発光間隔を短くする。制御装置101は、網点度が大きいほど、読取対象の用紙の1ラインに対する各光源の発光回数を多くする。
なお、ステップS74において、制御装置101は、各光源の発光間隔の調整と、各光源の発光回数の調整とを実行しなくともよい。すなわち、ステップS74においては、制御装置101は、何も実行しなくともよい。
再び図19を参照して、ステップS80において、制御装置101は、出力部160(図18参照)として、ステップS60で調整された発光タイミングに基づいて、読取対象の用紙を本スキャンし、本スキャン画像を出力する。
ステップS90において、制御装置101は、スキャン指示を受け付けた全ての用紙をスキャンしたか否かを判断する。制御装置101は、スキャン指示を受け付けた全ての用紙をスキャンしたと判断した場合(ステップS90においてYES)、本実施の形態に従う用紙の読取処理を終了する。そうでない場合には(ステップS90においてNO)、制御装置101は、制御をステップS12に戻す。
[読取装置100のハードウェア構成]
図23を参照して、読取装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図23は、読取装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図23に示されるように、読取装置100は、プリンター49と、スキャナー50と、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ネットワークインターフェイス104と、操作パネル105と、記憶装置120とを備える。プリンター49およびスキャナー50については図1で説明した通りであるので、それらの説明については繰り返さない。
制御装置101は、本実施の形態に従う読取プログラム122などの各種プログラムを実行することで読取装置100の動作を制御する。制御装置101は、読取プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からROM102に読取プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、読取プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
ネットワークインターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。読取装置100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。読取装置100は、本実施の形態に従う読取プログラム122を、アンテナを介してサーバーからダウンロードできるように構成されてもよい。
操作パネル105は、たとえばタッチパネルと表示部とで構成されている。タッチパネルおよび表示部は、互いに重ねられている。操作パネル105は、表示部に対するタッチ操作を受け付ける。操作パネル105は、たとえば、スキャン操作や印刷操作などの用紙のスキャン操作をユーザーから受け付ける。操作パネル105がスキャン操作を受け付けると、読取装置100は、用紙のスキャンを開始する。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一例として、記憶装置120は、本実施の形態に従う読取プログラム122やスキャン50内の発光タイミングを規定している発光設定124などを格納する。
読取プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う読取プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、読取プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが読取プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で読取装置100が構成されてもよい。
[画像形成装置としての読取装置100]
図24を参照して、画像形成装置としての読取装置100について説明する。図24は、画像形成装置としての読取装置100の内部構造の一例を示す図である。
図24には、カラープリンターとしての読取装置100が示されている。以下では、カラープリンターとしての読取装置100について説明するが、読取装置100は、カラープリンターに限定されない。たとえば、読取装置100は、モノクロプリンターであってもよいし、ファックスであってもよいし、モノクロプリンター、カラープリンターおよびファックスの複合機(MFP)であってもよい。
読取装置100は、プリンター49と、スキャナー50とで構成されている。スキャナー50については、図2で説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。
プリンター49は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37A〜37Dと、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着装置47と、制御装置101とを備える。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30に沿って中間転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、クリーニング装置17とを備える。
帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、制御装置101からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接されている。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
カセット37A〜37Dには、それぞれ、異なるサイズの用紙Sがセットされる。用紙Sは、カセット37A〜37Dから1枚ずつタイミングローラー40によって搬送経路41に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、ローラー形状を有し、回転可能に構成される。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、中間転写ベルト30上のトナー像が転写される。二次転写ローラー33への用紙Sの搬送タイミングは、中間転写ベルト30上のトナー像の位置に合わせてタイミングローラー40によって調整される。タイミングローラー40により、中間転写ベルト30上のトナー像は、用紙Sの適切な位置に転写される。
定着装置47は、自身を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、トナー像は用紙Sに定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、10 感光体、11 帯電装置、12 露光装置、13 現像装置、14 現像ローラー、15C,15K,15M,15Y トナーボトル、17 クリーニング装置、20 CISユニット、21 導光体、23 白板、25,29 ガラス窓、26 レンズアレイ、28 ラインセンサ、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、37A,37D カセット、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 タイミングローラー、41 搬送経路、47 定着装置、48 トレー、49 プリンター、50 スキャナー、51 カバー、52 用紙台、53,55 回路基板、53B,53G,53R,B,G,R 光源、54 筐体、60,65,70 プレスキャン画像、61,66 注目領域、62 エッジ検知結果、67 網点検知結果、100 読取装置、101 制御装置、102 ROM、103 RAM、104 ネットワークインターフェイス、105 操作パネル、120 記憶装置、122 読取プログラム、124 発光設定、152 取得部、154 第1算出部、156 第2算出部、158 調整部、160 出力部。

Claims (9)

  1. 読取対象物を読み取るための読取装置であって、
    前記読取対象物に異なる波長の光を照射するための複数の光源と、
    前記読取対象物の1ラインごとに照射された光の反射光を受けて前記読取対象物を読み取り、前記読取対象物を表わす画像を生成するためのラインセンサと、
    前記読取装置を制御するための制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    予め規定された発光設定に基づいて前記読取対象物の1ラインごとに前記複数の光源を順次発光させながら前記ラインセンサに前記読取対象物を読み取らせ、前記ラインセンサから前記読取対象物を表わす第1画像を取得するための取得部と、
    前記第1画像に含まれるエッジの強度を表わす第1値を算出するための第1算出部と、
    前記第1画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす第2値を算出するための第2算出部と、
    前記第1値および前記第2値に基づいて、前記予め規定された発光設定を調整するための調整部と、
    前記調整後の発光設定に基づいて前記読取対象物の1ラインごとに前記複数の光源を順次発光させながら前記ラインセンサに前記読取対象物を読み取らせ、前記ラインセンサから前記読取対象物を表わす第2画像を出力するための出力部とを含む、読取装置。
  2. 前記調整部は、前記第1値と前記第2値との比較結果に基づいて、前記予め規定された発光設定を調整する、請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記調整部は、前記第1値と前記第2値との比較結果が予め定められた第1条件を満たす場合に、前記読取対象物の1ラインに対する前記複数の光源の各々の発光回数を、調整前の前記発光設定に規定されている発光回数よりも多くする、請求項1または2に記載の読取装置。
  4. 前記第1条件は、前記第2値が前記第1値よりも大きく、かつ前記第1値と前記第2値との差が所定値以上である場合に満たされる、請求項3に記載の読取装置。
  5. 前記調整部は、前記第1値と前記第2値との比較結果が予め定められた第2条件を満たす場合に、前記読取対象物の1ラインに対する前記複数の光源の各々の発光間隔を、調整前の前記発光設定に規定されている発光間隔よりも近付ける、請求項3または4に記載の読取装置。
  6. 前記第2条件は、前記第1値が前記第2値よりも大きく、かつ前記第1値と前記第2値との差が所定値以上である場合に満たされる、請求項5に記載の読取装置。
  7. 前記調整部は、前記第2値が大きいほど、前記読取対象物の1ラインに対する前記複数の光源の各々の発光回数を多くする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の読取装置。
  8. 読取装置による読取対象物の読取方法であって、
    前記読取装置は、
    前記読取対象物に異なる波長の光を照射するための複数の光源と、
    前記読取対象物の1ラインごとに照射された光の反射光を受けて前記読取対象物を読み取り、前記読取対象物を表わす画像を生成するためのラインセンサとを備え、
    前記読取方法は、
    予め規定された発光設定に基づいて前記読取対象物の1ラインごとに前記複数の光源を順次発光させながら前記ラインセンサに前記読取対象物を読み取らせ、前記ラインセンサから前記読取対象物を表わす第1画像を取得するステップと、
    前記第1画像に含まれるエッジの強度を表わす第1値を算出するステップと、
    前記第1画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす第2値を算出するステップと、
    前記第1値および前記第2値に基づいて、前記予め規定された発光設定を調整するステップと、
    前記調整後の発光設定に基づいて前記読取対象物の1ラインごとに前記複数の光源を順次発光させながら前記ラインセンサに前記読取対象物を読み取らせ、前記ラインセンサから前記読取対象物を表わす第2画像を出力するステップとを備える、読取方法。
  9. 読取装置による読取対象物の読取プログラムであって、
    前記読取装置は、
    前記読取対象物に異なる波長の光を照射するための複数の光源と、
    前記読取対象物の1ラインごとに照射された光の反射光を受けて前記読取対象物を読み取り、前記読取対象物を表わす画像を生成するためのラインセンサとを備え、
    前記読取プログラムは、前記読取装置に、
    予め規定された発光設定に基づいて前記読取対象物の1ラインごとに前記複数の光源を順次発光させながら前記ラインセンサに前記読取対象物を読み取らせ、前記ラインセンサから前記読取対象物を表わす第1画像を取得するステップと、
    前記第1画像に含まれるエッジの強度を表わす第1値を算出するステップと、
    前記第1画像の各画素の内、周囲の画素と所定値以上の階調差を有する画素の量を表わす第2値を算出するステップと、
    前記第1値および前記第2値に基づいて、前記予め規定された発光設定を調整するステップと、
    前記調整後の発光設定に基づいて前記読取対象物の1ラインごとに前記複数の光源を順次発光させながら前記ラインセンサに前記読取対象物を読み取らせ、前記ラインセンサから前記読取対象物を表わす第2画像を出力するステップとを実行させる、読取プログラム。
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