JP2018004875A - 情報処理装置、撮像装置、情報処理方法、プログラムおよび照明装置 - Google Patents

情報処理装置、撮像装置、情報処理方法、プログラムおよび照明装置 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像光源下で撮像された画像と観察光源下で撮像された画像との色味の差を低減する。【解決手段】第一の光源の分光特性を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された第一の光源の前記分光特性に基づいて、第二の光源に備えられる複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記複数の発光素子のそれぞれの発光量に基づいて前記第二の光源を発光させるよう制御する制御手段とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、被写体を撮像する情報処理装置、撮像装置、情報処理方法、プログラムおよび照明装置に関する。
カメラ等の画像撮像装置を用いて被写体を撮像する際、被写体が置かれている照明環境における光源(以下、「観察光源」と称する。)からの光が暗い場合がある。このような場合に、例えばカメラに接続された撮像用の光源(以下、「撮像光源」と称する。)、所謂フラッシュ光源から被写体に光を照射することで、光量が補われる。しかしながら、一般的に、観察光源と撮像光源では、それぞれの光源の特性が異なるため、撮像光源下で撮像された画像と観察光源下で撮像された画像とでは、画像の色味が異なってしまう場合がある。すなわち、本来所望される照明環境下での撮像画像を得ることが困難であった。
このため、撮像光源下で撮像された画像の色を観察光源下で撮像された画像の色に補正する技術が特許文献1に開示されている。この技術では、まず、撮像光源下で撮影した画像の色と観察光源下で撮影した画像の色との対応関係を作成する。そして、当該対応関係に基づいて、撮像光源下で撮影した画像の色を観察光源下の画像の色に補正する。これにより、十分な光量の観察光源下の画像を生成している。
また、撮像光源として、分光特性の異なる複数の発光素子、例えば赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の3色のLEDを有するLEDストロボ装置が知られている。このような撮像光源では、その使用環境によっては各発光素子(例えば、LED)の経年劣化の度合いが異なり、これにより、撮像光源の発光色温度が変化する場合がある。このような発光色温度の変化を抑制する技術が特許文献2に開示されている。具体的には、特許文献2の技術では、発光部を発光させて撮影して得られた画像データの色分布に応じて画像色温度データを求め、発光部による発光に応じた設定発光色温度データを求めている。さらに、この技術では、画像色温度データ及び設定発光色温度データに基づいて発光部の発光素子の発光量を制御している。
特開2010−268430号公報 特開2012−32619号公報
上述のように、特許文献1の技術では、観察光源と撮像光源の分光特性が異なると色の補正の精度が低下する。
また、特許文献2の技術では、経年変化による撮像光源の各発光素子の発光色温度の変化は制御できるものの、撮像光源全体の分光特性が観察光源の分光特性と異なることは考慮されていない。このため、撮像光源下で撮像された画像と観察光源下で撮像された画像との間の色味の差を抑制することはできなかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像光源下で撮像された画像と観察光源下で撮像された画像との間の色味の差を低減することが可能な情報処理装置および情報処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置のある態様によれば、第一の光源の分光特性を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記第一の光源の前記分光特性に基づいて、第二の光源に備えられる複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された前記複数の発光素子のそれぞれの発光量に基づいて、前記第二の光源を発光させるよう制御する制御手段とを備える情報処理装置が提供される。
本発明によれば、第一の光源下で撮像された画像と第二の光源下で撮像された画像との間の色味の差を低減することができる。
実施形態1に係る撮像装置における処理の概要図。 撮像装置の構成図。 撮像装置における撮像処理を実行する論理構成を示すブロック図。 撮像装置を構成するコンピュータの構成図。 撮像装置における撮像処理を示すフローチャート。 電圧とLEDの発光量との対応関係を示す図。 算出部における発光量算出処理の詳細を示すフローチャート。 フラッシュ光源を構成する各LEDの分光分布の例を示す図。 撮像光源特性保持部に保持されているデータの例を示す図。 評価値Eと観察光源・フラッシュ光源との関係を示す図。 実施形態2に係る撮像装置における処理の概要図。 撮像装置における撮像処理を実行する論理構成を示すブロック図。 撮像特性保持部に保持されている撮像特性の例を示す図。 算出部における発光量算出処理の詳細を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<実施形態1>
実施形態1は、撮像光源の分光特性を観察光源の分光特性に近似するよう、撮像光源の各発光素子の発光量を制御するものである。
ここで、観察光源とは被写体がおかれた照明環境における光源であり、撮像光源とは撮影時に被写体に照射する撮像用の光源である。撮像光源には、例えば撮像用ライト、フラッシュ光源等の光源が含まれる。
また、観察光源の分光特性は波長ごとの光の強度の分布(分光分布)を有しており、撮像光源の分光特性も同様に波長ごとの分光分布を有している。撮像光源が複数の発光素子を有する場合、撮像光源の分光特性は、複数の発光素子の分光分布を合成した合成分光分布となる。
以下、撮像光源の例としてフラッシュ光源について説明するが、撮像光源はこれに限定されるものではない。
はじめに、図1を参照しながら本実施形態に係る撮像装置における処理の概要について説明する。この撮像装置では、まず、内蔵されている環境光センサーや当該撮像装置に接続された外部の環境光センサーによって、被写体の観察光源1の分光特性(分光分布S)を取得する(分光分布取得処理5)。次に、この撮像装置では、撮像に用いるフラッシュ光源3を構成する複数の発光素子(例えばLED)のそれぞれの発光量を算出する(発光量算出処理6)。この際、この撮像装置は、フラッシュ光源3の各LEDの分光分布L(L、L、…、L5)を取得し、各LEDの分光分布を合成して得られる合成分光分布S’が観察光源の分光分布Sに近似するように各LEDの発光量を算出する。
具体的には、この撮像装置では、例えば、フラッシュ光源3の各LEDの合成分光分布S’と観察光源の分光分布Sの差が所定値より小さくなるように各発光素子のそれぞれの発光量を算出する。そして、この撮像装置では、算出された各LEDのそれぞれの発光量に基づいてフラッシュ光源3を発光させ(発光処理7)、当該発光に合わせて被写体を撮像する(撮像処理8)。
以下、本実施形態の撮像装置の構成について説明する。
図2は、実施形態1の撮像装置10の構成図である。この撮像装置10は、所謂デジタルスチルカメラに本実施形態を適用した場合の例である。撮像装置10は、光学部11、受光部12、タイミング信号発生部13、アナログデジタル(A/D)変換回路14、画像処理回路15、エンコーダ16、制御部17、入力部18、グラフィックインターフェース(I/F)19、ディスプレイ20を備えている。また、撮像装置10は、リーダ/ライタ(R/W)21、メモリカード22、出力I/F23、環境光センサー24、フラッシュ25、電圧・電流制御回路26を備えている。以上のうち、光学部11、タイミング信号発生部13、A/D変換回路14、画像処理回路15、エンコーダ16、入力部18、グラフィックI/F19、R/W21、出力I/F23、環境光センサー24、電圧・電流制御回路26は制御部17に接続されている。
光学部11は、被写体からの光を受光部12に集光するためのレンズ、レンズを移動させてフォーカス合わせやズーミングを行うための駆動機構、シャッタ機構、アイリス機構等を備えている。これらは制御部17からの制御信号に基づいて駆動され、受光部12上に被写体からの光を入射させる。
受光部12は、カラーフィルタとCCD等のイメージセンサとを備えている。これらはタイミング信号発生部13から出力されるタイミング信号に基づいて駆動される。イメージセンサは、被写体からの入射光を電気信号に変換し、画像信号として出力する。
タイミング信号発生部13は、制御部17の制御に基づいてタイミング信号を発生して出力する。
A/D変換回路14は、受光部12から出力された画像信号に対して、A/D変換を行ってデジタル画像信号を出力する。
画像処理回路15は、A/D変換回路14からのデジタル画像信号に対して、デモザイキング処理、ホワイトバランス処理、色補正処理、オートフォーカス(AF)処理、自動露出(AE)処理等の処理を実行する。なお、画像処理回路15が実行する処理は、撮像装置10における信号処理の全てであっても一部であってもよい。
エンコーダ16は、画像処理回路15からの画像信号に対して、JPEG方式等の所定の静止画像データフォーマットで圧縮符号化処理を行う。また、エンコーダ16は、必要に応じて、圧縮符号化処理した画像データを、記憶装置、例えばメモリカード22に格納する。
制御部17は、例えば、CPU、ROM、RAM等から構成されるマイクロコントローラであり、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより、撮像装置10の各機能部を統括的に制御する。これにより、制御部17は、例えば動作モード(撮像、再生等)の設定、ズーム、フォーカス等の調整等、撮像装置10全体の動作の制御を行う。
入力部18は、例えばシャッターレリーズボタン等の各種操作キーやレバー、ダイヤル等を有しており、ユーザによる入力操作に応じた制御信号を制御部17に出力する。
グラフィックI/F19は、制御部17から供給された画像信号から、ディスプレイ20に表示させるための表示用画像信号を生成して、この信号をディスプレイ20に供給し、画像を表示させる。
ディスプレイ20は、例えば液晶ディスプレイであり、撮像中の画像やディスプレイ20に記録された画像データを再生した画像等を表示する。
R/W(リーダ/ライタ)21には、撮像により生成された画像データ(デジタル画像信号)等を記録する記録媒体として、可搬型のフラッシュメモリからなるメモリカード22が着脱可能に接続される。R/W21は、制御部17から供給されたデータをメモリカード22に書き込み、また、メモリカード22から読み出したデータを制御部17に出力する。なお、記録媒体としては、メモリカード22の他に、例えば書き込み可能な光ディスクやHDD等を用いてもよい。
出力I/F23は、例えばUSB、HDMI(登録商標)、HD−SDI等の接続端子であり、メモリカード22に記録された画像信号をパーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器に送信する。
環境光センサー24は、分光特性(分光分布)を計測する光センサーであり、制御部17の制御信号に従い、被写体の観察光源(被写体が置かれている照明環境)の分光分布を取得する。
フラッシュ25は、例えば、分光特性の異なる複数の発光素子(LED)を有する撮像光源である。このフラッシュ25は、各LEDそれぞれに供給する電圧・電流に応じた発光量で発光する。このため、各LEDに供給する電圧・電流を制御することにより、各LEDの分光特性(分光分布)を合成して得られる合成分光特性(合成分光分布)を変化させることができる。
電圧・電流制御回路26は、フラッシュ25の各LEDそれぞれの電圧・電流を制御することにより、フラッシュ25の発光量を制御する。
図3は、本実施形態の撮像装置10における撮像処理を実行する論理構成を示すブロック図である。図3において、撮像装置10は、観察光源取得部31、算出部32、発光部33、撮像部34、出力部35、撮像光源特性保持部36を有している。
観察光源取得部31は、環境光センサー24により、撮像装置10の周辺光である観察光源の分光分布を取得する。算出部32は、制御部17により実行され、取得した観察光源の分光分布に基づいてフラッシュ25を構成する各LEDの発光量を算出する。発光部33は、フラッシュ25、電圧・電流制御回路26から構成され、算出部32で算出された各LEDの発光量に基づきフラッシュ25を発光させる。撮像部34は、光学部11、受光部12、A/D変換回路14、画像処理回路15、エンコーダ16等から構成され、発光に合わせて被写体を撮像する。出力部35は、R/W21により、撮像した画像をメモリカード22に出力する。撮像光源特性保持部36は、制御部17の構成要素であるROM等の記憶媒体であり、フラッシュ25を構成する各LEDの分光分布を保持する。
図3に示す各機能ブロックは、後述するROM42等の記憶部に記憶されているプログラムをCPU41が実行することによってその全部または一部が実現される。なお、図3に示す機能ブロックの少なくとも一部をハードウェアにより実現してもよい。ハードウェアにより実現する場合、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各ステップを実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてGate Array回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。
図4は、撮像装置10を構成するコンピュータのハードウェア構成の一例を示している。このコンピュータ40は、CPU41、ROM42、RAM43、外部メモリ44、入力部45、出力部46を備えている。CPU41は、入力された信号やプログラムに従って、各種の演算や撮像装置10を構成する各部分の制御を行う。具体的には、CPU41は、入力部45を介したユーザの撮像指示等に応じて撮像処理等の処理を実行する。前述した図3の機能ブロックは、CPU41によって実行される機能を図示したものである。ROM42は、図3に示した各機能部を実行するためのプログラムや、各種の設定情報を記憶する。RAM43は、一時的なデータを記憶し、CPU41の作業用に使われる。外部メモリ44は、例えば、着脱可能なメモリカード(メモリカード22)であり、PC(パーソナルコンピュータ)等に装着して画像データ等のデータを読み出すことが可能である。
入力部45は、入力部18に相当し、ユーザからの指示等を入力する。出力部46は、出力I/F23に相当し、画像信号等を出力する。
以下、撮像装置10が観察光源の分光分布に近似させた撮像光(フラッシュ光)を発光させ、画像を撮像する処理について説明する。
<撮像処理>
図5は撮像装置10にて実行される撮像処理のフローチャートである。
S1において、観察光源取得部31は、入力部18を介した観察光源取得指示の有無を判定する。入力部18には、観察光源の取得を指示するためのボタンが具備されており、ユーザは当該ボタンを押下することで観察光源の取得を指示することができる。環境光源取得部31は、当該ボタンが押下された場合はS2へ進む。押下されていない場合は、環境光源取得部31は、そのまま待機する。
S2において、観察光源取得部31は、撮像装置10の環境光センサー24を介し、観察光源の分光分布を取得する。
S3において、算出部32は、取得された観察光源の分光分布に基づき、撮像光源を構成する各LEDの発光量を算出する。算出部32の具体的な処理については後述する。
S4において、発光部33は、入力部18のシャッターレリーズボタンがユーザによって押下されたか否かを判定する。ユーザによってシャッターレリーズボタンが押下された場合は、発光部33は、S5に進む。押下されていない場合は、待機する。
S5において、発光部33は、S3で算出された各LEDの発光量に基づき、フラッシュ25を発光させる。具体的には、発光部33は、図6に示すように、各LEDに供給する電圧と発光量との対応関係を予め保持しておく。そして、発光部33は、当該対応関係に基づき、各LEDが所望の発光量になるように電圧・電流制御回路26を制御し、フラッシュ25を発光させる。
S6において、撮像部34は、フラッシュ25の発光に合わせて画像を撮像する。
S7において、出力部35は、撮像された画像をR/W21を介してメモリカード22に保存し、処理を終了する。
<発光量算出処理詳細>
図7に、図5のS3で実行されるLEDの発光量算出処理の詳細フローチャートを示す。
S11において、算出部32は、S2で環境光源取得部31が取得した観察光源の分光分布を取得する。
S12において、算出部32は、撮像光源特性保持部36から、フラッシュ25を構成する各LEDの分光分布L(L(λ)〜L(λ))を、撮像光源特性として取得する。以下、本実施形態におけるフラッシュ25が、図8に示すグラフのように、可視波長域(およそ380nm〜780nm)に異なる分光分布を持つ5種類のLEDを備えるものとして説明する。
図9に撮像光源特性保持部36に保持されている各LEDの分光分布L(λ)〜L(λ)の例を示す。図9に示すように、5種類のLEDそれぞれに対する波長ごとの光強度(分光分布)が保存されている。なお、各々の分光分布における強度は、各LEDに同じ電圧を供給した際の強度とする。
S13において、算出部32は、S11で取得した観察光源の分光分布に基づいて、各LEDの発光量を最適化する。具体的には、算出部32は、観察光源の分光分布をS(λ)、各LEDの分光分布をL(λ)、L(λ)、L(λ)、L(λ)、L(λ)とすると、以下の式(1)を用いて評価値Eを算出する。
Figure 2018004875
ここで、w、w、w、w、wは、各LEDに対する重みである。
図10に各分光分布と評価値Eの関係を示す。評価値Eは、観察光源の分光分布S(λ)と各LEDの重み付け線形和によって得られるフラッシュ光源の合成分光分布S’(λ)との差分を表し、図10では斜線領域の面積に相当する。
ここでは、評価値Eが小さいほど、観察光源とフラッシュ光源の分光分布が近似することになる。このため、算出部32は、評価値Eが最小となるように、重みw、w、w、w、wを最適化する。すなわち、算出部32は、例えば、合成分光分布S’と観察光源の分光分布Sとの二乗誤差の和が所定値より小さくなるように各発光素子の発光量を算出する。二乗誤差の和を最小とするための最適化手法に関しては、例えば、ニュートン法、再急降下法等の既存の方法を用いればよいので、詳細な説明は省略する。
S14において、算出部32は、S13で算出した重みw、w、w、w、wを各LEDの発光量として、RAM等に保存し、処理を終了する。
この後、図5のS4において、シャッターレリーズボタンによってユーザから撮像が指示されると、制御部17は、RAM等から各LEDそれぞれの発光量を読み出し、電圧・電流制御回路26を介してフラッシュ25の各LEDそれぞれの発光量を制御する。これにより、観察光源の分光分布に近似させた合成分光分布で撮像光源(フラッシュ25)を発光させることができる。
また、制御部17は、フラッシュ25の発光に合わせて受光部12による撮像を指示する。具体的には、制御部17は、タイミング信号発生部13を介して受光部12による撮像のタイミングを指示する。受光部12からの画像信号はA/D変換回路14でデジタル画像信号に変換され、さらに、画像処理回路15、エンコーダ16を介して、画像データとしてメモリカード22に格納される。
以上説明したように、本実施形態で説明した撮像装置は、撮像光源(フラッシュ光源)を構成する各発光素子(LED)の発光量を制御することで、フラッシュ光源の合成分光分布を観察光源の分光分布に近似させる。これにより、撮像光源下で撮像された画像と観察光源下で撮像された画像との間の色味の差を低減することができる。
<実施形態2>
実施形態1の撮像装置では、観察光源の分光分布に撮像光源の合成分光分布を近似させるように各発光素子それぞれの発光量を算出していたが、本実施形態に係る撮像装置では、さらに、撮像の撮像特性も考慮して各発光素子それぞれの発光量を算出する。ここで、撮像特性とは、例えば撮像部が被写体を撮像する際の複数の色(例えば赤[R]、緑[G]、青[B])ごとの分光感度特性である。
まず、図11を参照しながら本実施形態の処理の概要について説明する。本実施形態における撮像装置は、まず、内蔵されているセンサーや装置に接続された環境光センサーによって、観察光源1の分光分布Sと、撮像装置の撮像特性R(λ)、G(λ)、B(λ)を取得する(撮像特性取得処理9)。撮像特性の具体的内容については後述する。
次に、この撮像装置は、フラッシュ光源3を構成する複数のLEDそれぞれの発光量を算出する(発光量算出処理6’)。具体的には、実施形態2の撮像装置は、フラッシュ光源3の合成分光分布Sと撮像特性(B、G、R)の積が、観察光源の分光分布Sと撮像特性(B、G、R)の積に近似するように各LEDのそれぞれの発光量を算出する。そして、この撮像装置は、算出された各LEDの発光量に基づき、フラッシュ光源を発光させ(発光処理7)、当該発光に合わせて被写体を撮像する(撮像処理8)。
以下、本実施形態の撮像装置について説明する。
実施形態2における撮像装置50の構成は、図2に示す実施形態1における撮像装置10の構成と同様である。
図12は、本実施形態における撮像装置50における処理を実行する論理構成を示すブロック図である。この撮像装置50が実施形態1の撮像装置10と異なる点は、算出部52の動作と、撮像特性保持部37が追加されている点である。
撮像特性保持部37は、制御部17の構成要素であるROM等の記憶媒体で構成することができ、撮像装置50の撮像特性を保持する。撮像特性とは、光学部11のレンズの特性や、受光部12のカラーフィルタ、CCDセンサーの特性等であり、本実施形態では、例えばこれらを合成した複数の色(R、G、B)ごとの分光感度特性とする。算出部52は、複数の色ごとの分光感度特性も考慮して複数のLEDのそれぞれの発光量を算出する。
図13に撮像特性保持部37に保持されている撮像特性の例を示す。図13に示すように、R、G、Bそれぞれに対する波長ごとの感度の値(分光感度特性)が保存されている。
<撮像処理>
撮像装置50にて実行される撮像処理のフローチャートは、図5と同様である。ただし、この撮像装置50では、S3における算出部52における発光量算出処理が実施形態1とは異なる。このため、以下、S3における処理についてのみ説明し、他の処理については説明を省略する。
<発光量算出処理詳細>
図14に、本実施形態におけるS3で行われるLEDの発光量算出処理の詳細フローチャートを示す。
S21において、算出部52は、S2で環境光源取得部31が取得した観察光源の分光分布を取得する。
S22において、算出部52は、撮像光源特性保持部36から、フラッシュ25を構成する各LEDの分光分布L(L(λ)〜L(λ))を、撮像光源特性として取得する。
S23において、算出部52は、撮像特性保持部37から、撮像装置50の撮像特性を取得する。取得する撮像特性は、図13に示すように、R、G、Bごとの特性R(λ)、G(λ)、B(λ)とする。
S24において、算出部52は、各LEDの発光量を最適化する。具体的には、算出部52は、以下の式(2)を用いて評価値Eを算出する。
Figure 2018004875
ここで、S’(λ)は各LEDの重み付け線形和によって得られるフラッシュ光源の合成分光分布であり、実施形態1における式(1)によって得られる。
本実施形態における評価値Eは、観察光源の分光特性と撮像特性の積と各LEDの重み付け線形和によって得られるフラッシュ光源の合成分光分布と撮像特性の積との差分を表している。このように、撮像特性を組み入れた評価値とすることで、撮像特性に合わせたフラッシュ光源の最適化が可能となる。
具体的には、算出部52は、実施形態1と同様に、評価値Eが最小となるように、重みw、w、w、w、wを最適化する。すなわち、算出部52は、撮像光源の各発光素子(LED)の分光分布を合成して得られる合成分光分布S’と撮像部の撮像特性の積と観察光源の分光分布Sと撮像部の撮像特性の積の差が所定値より小さくなるように各発光素子それぞれの発光量を算出する。これにより、撮像装置50の分光感度の特に高い波長領域において、重点的に、フラッシュ光源の分光特性を観察光源の分光特性に近似させることができる。
S25において、算出部52は、S24で算出した重みw、w、w、w、wを各LEDの発光量として、RAM等に保存し、処理を終了する。
この後、図5のS4において、シャッターレリーズボタンによってユーザから撮像が指示されると、制御部17は、RAM等から各LEDそれぞれの発光量を読み出し、電圧・電流制御回路26を介してフラッシュ25の各LEDそれぞれの発光量を制御する。
また、制御部17は、フラッシュ25の発光に合わせて受光部12による撮像を指示する。これに応じて撮像された画像データは、メモリカード22に格納される。
以上説明したように、本実施形態で説明した撮像装置は、撮像装置の撮像特性も考慮して撮像光源(フラッシュ光源)の各発光素子(LED)それぞれの発光量を制御する。このため、特に撮像装置の分光感度の高い波長領域に対し、重点的にフラッシュ光源の合成分光分布を観察光源に近似させることができる。これにより、撮像光源下で撮像された画像と観察光源下で撮像された画像の色味を、より高精度に観察光源下で撮像された画像の色味に近付けることができる。
<他の実施形態>
前記各実施形態においては、フラッシュ光源は5種のLED素子によって構成されている例について説明したが、異なる分光特性を持つ光源であれば、数や発光素子の種類は限定されない。ただし、発光素子の数については、光源の分光特性を良好に制御するため、少なくとも4種以上の光源で構成することが好ましい。
また、前記実施形態においては、観察光源の取得を撮像装置に付属の専用ボタンの押下によって行っていたが、これに限定されない。例えば、シャッターレリーズボタンの半押しや他の指示手段によって観察光源を取得する構成にしてもよい。
また、前記実施形態1の算出部32、及び前記実施形態2の算出部52においては、二乗誤差の和を評価値Eとして用いて撮像光源の各発光素子それぞれの発光量を求めていたが、本発明の評価値は二乗誤差の和に限定されない。観察光源の分光特性と撮像光源の合成分光特性の差を表す評価値であれば、どのようなものであってもよいことは言うまでもない。
また、前記実施形態においては、式(1)および式(2)に示すように、観察光源とフラッシュ光源の近似範囲を可視波長域として説明したが、近似範囲を可視波長外に拡張することもできる。可視波長外に拡張することで、例えば、観察光源の紫外光や赤外光までも含めた近似が可能となる。この場合、フラッシュ光源は、紫外や赤外の分光分布を含む光を出射する発光素子で構成すればよい。
また、前記実施形態においては、撮像光源としてのフラッシュ光源が撮像装置に内蔵されている形態で説明したが、本発明におけるフラッシュ光源はこれに限定されない。フラッシュ光源が照明装置として独立に存在し、撮像装置と接続されることで上述した機能を満たすように構成されていてもよいことは言うまでもない。また、これに替えて、フラッシュ光源側に各機能部を設けてもよい。さらに各機能部を備える情報処理装置を光源や撮像装置と独立に設けてもよい。
また、前記実施形態では静止画撮像を例に説明したが、動画の撮像についても、本発明を適用することができることは言うまでもない。この場合、観察光源の分光特性に基づいて、分光特性の異なる複数の発光素子を備える撮像用ライト等を用い、複数の発光素子のそれぞれの発光量を制御する。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1…観察光源、2…カメラ、3…フラッシュ光源、5…分光分布取得処理、6…発光量算出処理、7…発光処理、8…撮像処理、17…制御部、25…フラッシュ、31…観察光源取得部、32…算出部、33…発光部、34…撮像部、35…出力部、36…撮像光源特性保持部、S、S’、L…分光分布

Claims (13)

  1. 第一の光源の分光特性を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記第一の光源の前記分光特性に基づいて、第二の光源に備えられる複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記複数の発光素子のそれぞれの発光量に基づいて、前記第二の光源を発光させるよう制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第二の光源に備えられる前記複数の発光素子は、互いに異なる分光特性を有し、
    前記算出手段は、前記複数の発光素子のそれぞれの分光特性を合成した合成分光特性が、前記取得手段により取得された前記第一の光源の分光特性に近似するよう、前記複数の発光素子それぞれの発光量を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記合成分光特性と前記第一の光源の分光特性の差が所定値より小さくなるように前記複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出手段は、前記合成分光特性と前記第一の光源の分光特性との二乗誤差の和が所定値より小さくなるように前記複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記算出手段は、被写体を撮像する撮像手段の撮像特性と前記第一の光源の分光特性に基づいて前記複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記算出手段は、
    前記第一の光源の前記複数の発光素子のそれぞれの分光特性を合成した合成分光特性と前記撮像手段の撮像特性の積と前記第一の光源の分光特性と前記撮像手段の撮像特性の積の差が所定値より小さくなるように前記複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記撮像手段の前記撮像特性は、複数の色ごとの分光感度特性であり、
    前記算出手段は、前記複数の色ごとの分光感度特性に応じて前記複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記複数の発光素子は、LED素子であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記第二の光源は、少なくとも4つ以上の分光特性の異なる発光素子を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    前記第二の光源と、前記第二の光源の発光に合わせて被写体を撮像する撮像手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  11. 第一の光源の分光特性を取得するステップと、
    前記取得された前記第一の光源の前記分光特性に基づいて、第二の光源に備えられる複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出するステップと、
    前記算出された各発光素子のそれぞれの発光量に基づいて、前記第二の光源を発光させるよう制御するステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  12. コンピュータを、請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  13. 第一の光源の分光特性を取得する取得手段と、
    複数の発光素子と、
    前記取得手段により取得された前記第一の光源の前記分光特性に基づいて前記複数の発光素子のそれぞれの発光量を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された前記複数の発光素子のそれぞれの発光量に基づいて、前記複数の発光素子を発光させるよう制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019160676A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 株式会社日本総合研究所 照明制御システム、照明システム、作業機械、及びプログラム

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