JP2018003976A - 免震構造、免震構造を備える画像処理装置 - Google Patents
免震構造、免震構造を備える画像処理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】画像処理装置の設置作業を行う作業者の手間を低減可能な免震構造、及び画像処理装置を提供すること。【解決手段】免震装置6は、画像形成装置本体の底面10Bに設けられる本体支持部61と、本体支持部61の下面613Aを弾性支持する弾性部材62と、弾性部材62の下端部を支持する調整部63と、調整部63を弾性部材62の弾性変形方向D1に変位可能に支持する支持部641、及び支持部641から予め定められた距離L1だけ離間した位置で弾性部材62による付勢方向D11への本体支持部61の移動を本体支持部61と接触して制限する係止部642を有する筐体64と、筐体64を調整部63とは独立して弾性変形方向D1に変位可能に支持する筐体支持部65と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、免震構造、及び免震構造を備える画像処理装置に関する。
プリンターのような画像処理装置は、地震によって移動又は転倒することがある。これに対し、画像処理装置の底面と画像処理装置が設置される設置面とを弾性部材で連結して、画像処理装置の移動又は転倒を防止可能な構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、画像処理装置の底面と設置面との間に圧縮コイルばねなどの弾性部材を複数設けて、地震による鉛直方向の振動を吸収可能な構成が知られている。
ところで、画像処理装置の底面における荷重分布が不均一である場合、画像処理装置の底面を支持する弾性部材各々の圧縮量にバラつきが生じて、画像処理装置の底面が傾斜することがある。また、画像処理装置では、給紙ユニット及び後処理装置などのオプションユニットが増設されることがある。画像処理装置にオプションユニットが増設されると、画像処理装置の底面における荷重分布が変化して、画像処理装置の底面が傾斜することがある。これに対し、弾性部材各々の鉛直下方向の端部の位置を調整して画像処理装置の底面の傾斜を解消することが考えられる。しかしながら、この場合、画像処理装置の設置作業を行う作業者は、底面の傾斜状態を確認しながら弾性部材各々の位置を個別に調整する必要がある。
本発明の目的は、画像処理装置の設置作業を行う作業者の手間を低減可能な免震構造、及び画像処理装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る免震構造は、本体支持部と、弾性部材と、調整部と、筐体と、筐体支持部とを備える。前記本体支持部は、画像処理装置本体の底面に設けられる。前記弾性部材は、前記本体支持部の下面を弾性支持する。前記調整部は、前記弾性部材の下端部を支持する。前記筐体は、前記調整部を前記弾性部材の弾性変形方向に変位可能に支持する支持部、及び前記支持部から予め定められた距離だけ離間した位置で前記弾性部材による付勢方向への前記本体支持部の移動を前記本体支持部と接触して制限する係止部を有する。前記筐体支持部は、前記筐体を前記調整部とは独立して前記弾性変形方向に変位可能に支持する。
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、前記免震構造を複数備える。
本発明によれば、画像処理装置の設置作業を行う作業者の手間を低減可能な免震構造、及び画像処理装置が実現される。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10の概略構成]
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。
なお、説明の便宜上、画像形成装置10が使用可能な設置状態(図1に示される状態)で鉛直方向を上下方向D1と定義する。また、図1に示される画像形成装置10の紙面左側の面を正面(前面)として前後方向D2を定義する。また、前記設置状態の画像形成装置10の正面を基準として左右方向D3を定義する。
画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。ここに、画像形成装置10が、本発明における画像処理装置の一例である。なお、本発明は、スキャナー装置、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像処理装置に適用可能である。
図1に示されるように、画像形成装置10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、操作表示部5、及び免震装置6を備える。画像形成部3及び給紙部4は、画像形成装置10の本体10A(図1参照)の内部に設けられる。画像読取部2及び操作表示部5は、本体10Aの上部に設けられる。ADF1は、画像読取部2の上部に設けられる。免震装置6は、本体10Aの底面10B(図1参照)に設けられる。
ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部を備え、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する自動原稿搬送装置である。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCD(Charge Coupled Device)を備え、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データ又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、電子写真方式でカラー又はモノクロの画像を形成する画像形成処理(印刷処理)を実行可能である。具体的に、画像形成部3は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及びK(ブラック)に対応する複数の画像形成ユニット、光走査装置(LSU)、中間転写ベルト、二次転写ローラー、定着装置、及び排紙トレイを備える。画像形成部3では、給紙部4から供給されるシートにカラー又はモノクロの画像が形成されて、画像形成後の前記シートが前記排紙トレイに排出される。
操作表示部5は、不図示の制御部からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて前記制御部に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
ところで、画像形成装置10は、地震によって移動又は転倒することがある。これに対し、画像形成装置10の底面10Bと画像形成装置10が設置される設置面10C(図1参照)との間に圧縮コイルばねを複数設けて、地震による上下方向D1の振動を吸収可能な構成が知られている。
ここで、画像形成装置10の底面10Bにおける荷重分布が不均一である場合、画像形成装置10の底面10Bを支持する圧縮コイルばね各々の圧縮量にバラつきが生じて、画像形成装置10の底面10Bが傾斜することがある。また、画像形成装置10では、給紙ユニット及び後処理装置などのオプションユニットが増設されることがある。画像形成装置10にオプションユニットが増設されると、画像形成装置10の底面10Bにおける荷重分布が変化して、画像形成装置10の底面10Bが傾斜することがある。これに対し、圧縮コイルばね各々の下端部の位置を調整して画像形成装置10の底面10Bの傾斜を解消することが考えられる。しかしながら、この場合、画像形成装置10の設置作業を行う作業者(以下、「作業者」と称する。)は、底面10Bの傾斜状態を確認しながら圧縮コイルばね各々の位置を個別に調整する必要がある。これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10では、作業者の手間を低減することが可能である。
以下、図1〜図4を参照しつつ、免震装置6について説明する。ここで、図2は本体10Aの底面10Bの構成を示す模式図である。また、図3は免震装置6の構成を示す断面模式図である。
免震装置6は、地震による設置面10Cの振動を吸収する。具体的に、免震装置6は、地震による設置面10Cの上下方向D1の振動(縦揺れ)を吸収する。また、免震装置6は、地震による設置面10Cの前後方向D2及び左右方向D3の振動(横揺れ)を吸収する。ここに、免震装置6が、本発明における免震構造の一例である。
免震装置6は、本体10Aの底面10Bに複数設けられる。具体的に、画像形成装置10では、図2に示されるように、底面10Bの隅部である設置位置P1〜P4に免震装置6が設けられている。なお、本体10Aの底面10Bに設けられる免震装置6の数及び位置は、以上と異なるものであってよい。
図3に示されるように、免震装置6は、本体支持部61、弾性部材62、調整部63、筐体64、筐体支持部65、及び振動吸収部66を備える。なお、以下の説明では、設置位置P1に配置された免震装置6を例に挙げて説明する。
本体支持部61は、本体10Aの底面10Bに設けられる。
例えば、本体支持部61は、上下方向D1に沿って延在する略円柱形状に形成される。図3に示されるように、本体支持部61の上端部611は、円柱部612の外周面から上下方向D1に垂直な方向へ張り出して形成される。例えば、上端部611は円盤状に形成される。上端部611は、底面10Bと接触する。また、図3に示されるように、本体支持部61の下端部613は、上端部611と同様に、円柱部612の外周面から上下方向D1に垂直な方向へ張り出して形成される。例えば、下端部613は円盤状に形成される。下端部613は、弾性部材62の上端部と接触する接触面613Aを有する。なお、本体支持部61は多角柱形状などの他の形状で形成されてもよい。また、本体支持部61の上端部611及び下端部613は、平面視が多角形の平板状に設けられてもよい。
例えば、本体支持部61は、底面10Bに設けられたビス孔(不図示)と上端部611に設けられたビス孔(不図示)とがビス留めされることで、底面10Bに取り付けられる。なお、本体支持部61は、底面10Bと一体に形成されていてもよい。
弾性部材62は、本体支持部61の接触面613Aを弾性支持する。
図3に示されるように、弾性部材62は、上下方向D1に伸縮可能に設けられた圧縮コイルばねである。弾性部材62は、底面10Bの設置位置P1(図2参照)にかかる荷重によって弾性変形して、本体支持部61を上方向D11(図3参照)に付勢する。弾性部材62のばね定数、自由長さ、及び最大たわみ量などの特性は、画像形成装置10の重量、装着可能なオプションの重量、及び画像形成装置10に設けられる免震装置6の数等に応じて設定される。ここに、上下方向D1が、本発明における弾性変形方向の一例である。また、上方向D11が、本発明における付勢方向の一例である。なお、弾性部材62は、圧縮コイルばねとは異なる弾性部材であってもよい。
調整部63は、弾性部材62の下端部を支持する。
具体的に、調整部63は、上下方向D1に沿って延在するボルト状に形成される。図3に示されるように、調整部63の上端部631は、円柱部632の外周面から上下方向D1に垂直な方向へ張り出して形成される。例えば、上端部631は円盤状に形成される。上端部631は、弾性部材62の下端部と接触する。また、円柱部632の外周面には、第1雄ねじ部632Aが設けられている。
調整部63の下端部の中央には、凹部633が設けられている。図3に示されるように、凹部633は、調整部63の下端部から上方向D11へ凹んで形成される。例えば、凹部633は、内周の形状が正六角形に形成される。なお、凹部633は、調整部63を上下方向D1に貫く孔部であってもよい。また、凹部633の内周の形状は、正六角形とは異なる形状であってもよい。
筐体64は、弾性部材62及び調整部63を収容する。
例えば、筐体64は、上下方向D1に沿って延在する円筒形状に形成される。図3に示されるように、筐体64の内部には、弾性部材62及び調整部63が収容される収容空間64Aが形成される。また、筐体64は、隔壁部641、第1開口部642、及び第2開口部643を有する。なお、筐体64は、中空の多角柱形状などの他の形状で形成されてもよい。
隔壁部641は、筐体64の内部に設けられ、収容空間64Aを上側の空間と下側の空間とに隔てる。図3に示されるように、隔壁部641は、筐体64の上端部から予め定められた距離L1だけ離間した位置に設けられる。弾性部材62は、収容空間64Aのうち隔壁部641によって隔てられた上側の空間に収容される。
隔壁部641の中央部には、図3に示されるように第3開口部641Aが設けられている。第3開口部641Aは、調整部63の円柱部632が挿通可能なサイズで円形状に設けられる。第3開口部641Aの内周面には、調整部63の第1雄ねじ部632Aと螺合する第1雌ねじ部641Bが設けられている。調整部63は、第1雄ねじ部632Aと第3開口部641Aの第1雌ねじ部641Bとが螺合することで、隔壁部641に上下方向D1に変位可能に支持される。ここに、隔壁部641が、本発明における支持部の一例である。
第1開口部642は、筐体64の上端部における中央部に設けられる。第1開口部642は、本体支持部61の円柱部612が挿通可能なサイズで設けられる。具体的に、第1開口部642は、円柱部612の外周に沿った円形状に形成されており、円柱部612の外周面と接触する。また、第1開口部642は、本体支持部61の下端部613の外周より小さいサイズで形成される。図3に示されるように、本体支持部61の円柱部612は、筐体64の第1開口部642に挿通される。また、本体支持部61の下端部613は、筐体64の収容空間64Aに収容される。
ここで、筐体64の内周面64B(図3参照)は、本体支持部61の下端部613の外周に沿って円形状に形成される。また、本体支持部61の下端部613の外周面には、図3に示されるように摩擦部614が設けられる。摩擦部614は、筐体64の内周面64Bと接触する。摩擦部614は、筐体64の内周面64Bとの間の摩擦係数が本体支持部61の下端部613の外周面より大きい部材で形成される。
第2開口部643は、筐体64の下端部に設けられる。図3に示されるように、免震装置6において、第3開口部641A及び第2開口部643は、上下方向D1に沿って直列に設けられる。第2開口部643は、円形状に設けられる。第2開口部643の内周面には、第2雌ねじ部643Aが設けられている。
筐体支持部65は、筐体64を調整部63とは独立して上下方向D1に変位可能に支持する。
具体的に、筐体支持部65は、上下方向D1に沿って延在するボルト状に形成される。筐体支持部65の円柱部651は、第2開口部643に挿通可能なサイズで形成される。図3に示されるように、筐体支持部65の下端部652は、円柱部651の外周面から上下方向D1に垂直な方向へ張り出して形成される。例えば、下端部652は円盤状に形成される。下端部652は、振動吸収部66と接触する。円柱部651の外周面には、第2開口部643の第2雌ねじ部643Aと螺合する第2雄ねじ部651Aが設けられている。筐体支持部65は、筐体64の第2雌ねじ部643Aが第2雄ねじ部651Aに螺合されることで、筐体64を上下方向D1に変位可能に支持する。
筐体支持部65の上端部には、上方向D11に突出する突出部653が設けられる。突出部653は、調整部63の凹部633に挿入される。突出部653は、凹部633において空転可能な形状で設けられる。例えば、突出部653の外周の形状は、凹部633の内周面と接触可能なサイズの円柱状に形成される。
振動吸収部66は、筐体支持部65の下端部652と画像形成装置10が設置される設置面10Cとの間に設けられ、設置面10Cの前後方向D2及び左右方向D3の振動を吸収する。例えば、振動吸収部66はゴム部材である。例えば、振動吸収部66は、接着剤などにより筐体支持部65の下端部652に固定される。また、振動吸収部66は、粘着マット66Aを介して設置面10Cに固定される。
免震装置6では、調整部63を上下方向D1へ変位させることが可能である。具体的に、作業者は、凹部633に挿入可能な六角レンチを用いて調整部63を回転させることで、調整部63を上下方向D1に変位させることが可能である(図4参照)。調整部63が上下方向D1に変位されると、弾性部材62及び本体支持部61も上下方向D1に変位される。
また、免震装置6では、本体支持部61の上方向D11への移動が第1開口部642によって制限される。具体的に、第1開口部642は、隔壁部641から距離L1だけ離間した接触位置P5(図3参照)で本体支持部61の下端部613と接触して、本体支持部61の上方向D11への移動を制限する。ここに、第1開口部642が、本発明における係止部の一例である。
また、免震装置6では、本体支持部61の上下方向D1に直交する方向への移動が筐体64によって規制される。具体的に、筐体64の第1開口部642は、本体支持部61の円柱部612の外周面と接触することで、本体支持部61の上下方向D1に直交する方向への移動を規制する。また、筐体64の内周面64Bは、本体支持部61の下端部613の外周面に設けられた摩擦部614と接触することで、本体支持部61の上下方向D1に直交する方向への移動を規制する。ここに、筐体64の第1開口部642及び内周面64Bが、本発明における第1規制部の一例である。
また、免震装置6では、本体支持部61の上下方向D1における振動が、摩擦部614によって減衰される。具体的に、摩擦部614は、本体支持部61が上下方向D1に振動した際に、筐体64の内周面64Bとの間で摩擦熱を発生させることで、本体支持部61の運動エネルギーを熱エネルギーに変換する。ここに、摩擦部614が、本発明における減衰部の一例である。なお、摩擦部614は、筐体64の内周面64Bに設けられてもよい。また、摩擦部614は、本体支持部61の円柱部612の外周面又は筐体64の第1開口部642の内周面に設けられてもよい。また、免震装置6において、摩擦部614が設けられていなくてもよい。
また、免震装置6では、筐体支持部65の突出部653の上下方向D1に直交する方向への移動が、筐体64によって支持された調整部63の凹部633によって規制される。これにより、筐体64は、図3に示されるように、第2雌ねじ部643Aと第2雄ねじ部651Aとが螺合する第1支持位置P6、及び凹部633と突出部653とが接触する第2支持位置P7で、筐体支持部65によって支持される。従って、筐体64が第1支持位置P6のみで筐体支持部65によって支持される構成と比較して、筐体支持部65による筐体64の支持が安定する。ここに、凹部633が、本発明における第2規制部の一例である。なお、調整部63が下方向に突出する突出部を備えており、筐体支持部65がその突出部に挿入可能な凹部を備えていてもよい。
次に、図4を参照しつつ、画像形成装置10の設置作業の手順の一例について説明する。
まず、作業者は、ジャッキを用いて本体10Aの底面10Bを設置面10Cから離間させる。次に、作業者は、底面10Bの設置位置P1〜P4(図2参照)に、予め弾性部材62及び調整部63を収容する筐体64と一体に構成された本体支持部61を取り付ける。なお、底面10Bに本体支持部61が取り付けられた後に、その本体支持部61に弾性部材62及び調整部63を収容する筐体64が取り付けられてもよい。
次に、作業者は、図4に示されるように、設置位置P1〜P4に設けられた筐体64各々の下方に支持台10Dを用意し、ジャッキを用いて底面10Bを下降させて、支持台10D各々に本体支持部61、弾性部材62、調整部63、及び筐体64を介して底面10Bを支持させる。ここで、底面10Bにおける荷重分布が不均一である場合には、設置位置P1〜P4に設けられた弾性部材62各々の圧縮量にバラつきが生じて、底面10Bが傾斜する。
次に、作業者は、設置位置P1〜P4に設けられた本体支持部61各々の下端部613が筐体64の第1開口部642と接触するまで、調整部63各々を上方向D11に変位させる。例えば、作業者は、凹部633に挿入可能な六角レンチを用いて調整部63を回転させることで、調整部63を上方向D11に変位させる。これにより、設置位置P1〜P4に設けられた本体支持部61各々の下端部613が接触位置P5に配置されて、底面10Bの傾斜が解消される。即ち、作業者は、底面10Bの傾斜状態を意識することなく、底面10Bの傾斜を解消することが可能である。従って、底面10Bの傾斜状態を確認しながら弾性部材62各々の下端部の位置を個別に調整する従来の構成と比較して、作業者の手間が軽減される。
なお、本体支持部61の下端部613が筐体64の第1開口部642と接触すると、本体支持部61の上昇が停止すると共に、調整部63を回転させるために必要な力が大きくなる。そのため、作業者は、本体支持部61の下端部613と筐体64の第1開口部642との接触の有無を容易に知ることが可能である。
次に、作業者は、ジャッキを用いて底面10Bを上昇させ、支持台10D各々を撤去する。そして、作業者は、ジャッキによって底面10Bが支持された状態で、筐体支持部65の第2雄ねじ部651Aを筐体64の第2雌ねじ部643Aに螺合させて、筐体支持部65を筐体64に取り付ける。ここで、作業者は、筐体支持部65を回転させて筐体64に対する筐体支持部65の上下方向D1における位置を調整することで、設置面10Cに対する底面10Bの高さを調整することが可能である。
その後、作業者は、筐体支持部65の下端部652に振動吸収部66及び粘着マット66Aを取り付ける。そして、作業者は、ジャッキを用いて底面10Bを下降させて、免震装置6に底面10Bを支持させ、ジャッキを撤去する。
このように、免震装置6では、調整部63が筐体64によって上下方向D1へ変位可能に支持される。また、免震装置6では、本体支持部61の上方向D11への移動が第1開口部642によって接触位置P5で制限される。そのため、作業者は、調整部63を上方向D11に変位させて本体支持部61の下端部613を筐体64の第1開口部642と接触させることで、底面10Bの傾斜状態を意識することなく、底面10Bの傾斜を解消することが可能である。従って、作業者の手間を低減することが可能である。
なお、筐体64の外周面に雄ねじ部が設けられていてもよい。この場合、筐体支持部65に筐体64を挿入可能な凹部が設けられ、前記凹部の内周面に雌ねじ部が設けられる構成が考えられる。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
6 免震装置
61 本体支持部
62 弾性部材
63 調整部
64 筐体
65 筐体支持部
66 振動吸収部
10 画像形成装置
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 操作表示部
6 免震装置
61 本体支持部
62 弾性部材
63 調整部
64 筐体
65 筐体支持部
66 振動吸収部
10 画像形成装置
Claims (6)
- 画像処理装置本体の底面に設けられる本体支持部と、
前記本体支持部の下面を弾性支持する弾性部材と、
前記弾性部材の下端部を支持する調整部と、
前記調整部を前記弾性部材の弾性変形方向に変位可能に支持する支持部、及び前記支持部から予め定められた距離だけ離間した位置で前記弾性部材による付勢方向への前記本体支持部の移動を前記本体支持部と接触して制限する係止部を有する筐体と、
前記筐体を前記調整部とは独立して前記弾性変形方向に変位可能に支持する筐体支持部と、
を備える免震構造。 - 前記筐体支持部の下端部と前記画像処理装置が設置される設置面との間に設けられ、前記設置面の水平方向の振動を吸収する振動吸収部を更に備える請求項1に記載の免震構造。
- 前記本体支持部の前記弾性変形方向に直交する方向への移動を規制する第1規制部と、
前記本体支持部の前記弾性変形方向における振動を減衰させる減衰部と、
を更に備える請求項1又は2に記載の免震構造。 - 前記調整部は、第1雄ねじ部を有し、
前記支持部は、前記第1雄ねじ部と螺合する第1雌ねじ部を有し、
前記筐体支持部は、第2雄ねじ部を有し、
前記筐体は、前記第2雄ねじ部と螺合する第2雌ねじ部を有する請求項1〜3のいずれかに記載の免震構造。 - 前記第1雌ねじ部及び前記第2雌ねじ部は、前記弾性変形方向に沿って直列に設けられており、
前記調整部及び前記筐体支持部のいずれか一方に前記弾性変形方向に突出する突出部が設けられ、他方に前記突出部の前記弾性変形方向に直交する方向への移動を規制する第2規制部が設けられている請求項4に記載の免震構造。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の免震構造を複数備える画像処理装置。
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JP2016132410A JP2018003976A (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | 免震構造、免震構造を備える画像処理装置 |
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