JP2018003704A - 過給機付エンジンのオイル通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空ボルトを介してオイル通路のパイプと軸受部との接続を行うオイル通路構造において、中空ボルトが螺合するねじ部に存在する切粉等が軸受部へ侵入するのを抑える。
【解決手段】オイルポンプからのオイルをエンジン本体の各潤滑部に導くメインギャラリを有し、メインギャラリからオイル通路のパイプ44aが分岐され、ベアリングハウジング34に設けられた取付孔36の雌ねじ部36aに螺合する、雄ねじ部52bを有する中空ボルト50を介して、パイプ44aがセカンダリターボ過給機30のベアリング35に接続される過給機付エンジンのオイル通路構造である。中空ボルト50には、雄ねじ部52bよりも先端側に、円筒状の侵入防止壁部52cが設けられている。侵入防止壁部52cの外径は、取付孔36における雌ねじ部36aよりも奥側の侵入防止孔壁部36bとの隙間が、全周に亘って所定値以下となるような寸法に設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、過給機付エンジンのオイル通路構造に関し、特に、オイルポンプからのオイルを過給機の軸受部に供給するオイル通路構造に関するものである。
従来から、エンジンの出力や燃費を向上させるために、排気エネルギーを利用して吸入空気を圧縮する過給機(ターボチャージャ)をエンジンに搭載した過給機付エンジンが知られている。
このような過給機付エンジンでは、通常、排気ガスによってタービンインペラが回転するのに伴い、当該タービンインペラとタービンシャフトを介して接続されたコンプレッサインペラが回転駆動することで、吸入空気を圧縮(過給)するという構造を採用しているため、過給機においてタービンシャフトを回転自在に支持する軸受部の潤滑を行う必要がある。また、過給機付エンジンでは、エンジン本体の搭載スペースの他、過給機の搭載スペースを確保する必要があることから、過給機付エンジンのコンパクト化を図る必要もある。
このため、例えば特許文献1には、オイルポンプからのオイルをエンジン本体の各潤滑部に導くオイルギャラリからオイル通路のパイプを分岐させ、中空ボルトを介してかかるパイプを過給機の軸受部に接続するようにした過給機付エンジンの潤滑油通路構造が開示されている。より詳しくは、特許文献1の潤滑油通路構造では、過給機の軸受ハウジング内に形成された油路と繋がるねじ孔を当該軸受ハウジングに設けるとともに、かかるねじ孔に螺合する中空ボルトを介して、パイプの先端に接続されたバンジョー継手を軸受ハウジングに取り付けるようにしている。
このように、特許文献1のものでは、大掛かりな接続構造とするのではなく、中空ボルトを介してパイプと軸受部との接続を行うという簡易な接続構造を採用することで、過給機付エンジンのコンパクト化を図ることができるとともに、オイルポンプ→オイルギャラリ→パイプ→バンジョー継手→中空ボルト→ねじ孔→油路→軸受部という流れで、オイルポンプからのオイルを軸受部に供給することができる。
もっとも、エンジン本体の潤滑を行うオイルをそのまま過給機に供給すると、オイルに異物等が含まれている場合に、異物が過給機の軸受部に侵入してしまうため、過給機に種々のダメージを与えるおそれがある。このため、特許文献1では、中空ボルトの内部にオイルフィルタを設置することが提案されている。
実開平7−25250号公報
ところで、量産性が重視される自動車用部品では、ねじ孔を加工する際、ねじ部に切粉やバリを全く発生させずに加工することや、発生した切粉やバリをねじ部から完全に除去することは困難である。
そうして、中空ボルトにてオイル通路のパイプを軸受ハウジングに取付ける場合に、ねじ孔のねじ部に切粉やバリが存在すると、中空ボルトをねじ孔にねじ込んでいく際に、軸受ハウジングに形成された油路内に切粉やバリが落下するおそれがある。
ここで、上記特許文献1のものは、中空ボルト内部に設置されたオイルフィルタにより、オイルポンプからのオイルに含まれる異物を除去することは可能であるが、軸受ハウジング自体に異物(切粉やバリ等)が存在する場合、特に、中空ボルトの外側に異物が存在する場合には、異物の軸受部への侵入を抑えることは困難である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中空ボルトを介してオイル通路のパイプと軸受部との接続を行う過給機付エンジンのオイル通路構造において、中空ボルトが螺合するねじ部に存在する切粉やバリが、軸受部へ侵入するのを抑える技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る過給機付エンジンのオイル通路構造では、中空ボルトにおける雄ねじ部よりも先端側の部位と、取付孔における雌ねじ部よりも奥側の部位との隙間を狭めて、中空ボルトをねじ込む際に雌ねじ部から落下した切粉やバリを当該隙間で受け止めるようにしている。
具体的には、本発明は、オイルポンプからのオイルをエンジン本体の各潤滑部に導くオイルギャラリを有し、当該オイルギャラリからオイル通路のパイプが分岐され、過給機の軸受ハウジングに設けられた取付孔の雌ねじ部に螺合する、雄ねじ部を有する中空ボルトを介して、当該パイプが当該過給機の軸受部に接続される過給機付エンジンのオイル通路構造を対象としている。
そして、上記中空ボルトには、上記雄ねじ部よりも先端側に、円筒状の侵入防止壁部が設けられており、上記侵入防止壁部の外径は、上記取付孔における上記雌ねじ部よりも奥側の孔壁部との隙間が、全周に亘って所定値以下となるような寸法に設定されていることを特徴とするものである。
本発明において「所定値」とは、0以上の値で、且つ、軸受部に侵入した場合に過給機にダメージを与えるような異物の大きさ未満に設定される値である。例えば、過給機のような高速回転機械であれば、「所定値」は数十μmレベルに設定されるのが好ましい。
この構成によれば、中空ボルトにおける雄ねじ部よりも先端側に設けられた侵入防止壁部と、取付孔における雌ねじ部よりも奥側の孔壁部との隙間が所定値以下となることから、中空ボルトを取付孔にねじ込んでいく際に、切粉やバリが雌ねじ部から落下しても、切粉やバリがかかる隙間を通過することは困難となる。しかも、侵入防止壁部と孔壁部との隙間は、全周に亘って所定値以下となることから、雌ねじ部における切粉やバリの存在位置にかかわらず、切粉やバリが軸受部へ侵入するのを抑えることができる。
以上説明したように、本発明に係る過給機付エンジンのオイル通路構造によれば、オイル通路のパイプと軸受部との接続を行うための中空ボルトが螺合する、ねじ部に存在する切粉やバリが軸受部へ侵入するのを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る過給機付エンジンを模式的に示す概略図である。 オイル通路構造を模式的に示す図である。 従来のオイル通路構造を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
−全体構造−
図1は、本実施形態に係る過給機付エンジン1を模式的に示す概略図である。この過給機付エンジン1は、図1に示すように、エンジン本体10と、プライマリターボ過給機20と、セカンダリターボ過給機30と、を備えている。
エンジン本体10は、シリンダヘッド(図示せず)と、シリンダブロック(図示せず)と、クランクケース(図示せず)と、オイルパン11と、を備えている。シリンダヘッドの下部には、シリンダブロックが取り付けられており、シリンダブロックの下部には、クランクシャフト(図示せず)が収納されるクランクケースが取り付けられている。シリンダブロックの各気筒内に収納されている各ピストン(図示せず)は、コンロッド(図示せず)を介してクランクシャフトに連結されている。クランクケースの下方側には、オイル(潤滑油)を貯留するオイルパン11が装着されている。
オイルパン11内には、オイルポンプ13が設けられている。なお、オイルポンプ13は、エンジン本体10が発生する動力により作動する機械式オイルポンプでもよいし、電動式オイルポンプでもよい。オイルポンプ13は、オイルパン11に貯留されたオイルを、オイルストレーナ12を通して吸い上げた後、シリンダブロックに設けられたメインギャラリ(オイルギャラリ)40に供給する。メインギャラリ40からは、複数のオイル通路41,42,43,44が分岐している。
例えば、第1オイル通路41は、メインギャラリ40に供給されたオイルを、クランクシャフトやクランクジャーナル(図示せず)等といったクランクケースの潤滑部14に供給するように構成されている。
また、第2オイル通路42は、メインギャラリ40に供給されたオイルを、シリンダヘッド内に収容された吸気カム(図示せず)や排気カム(図示せず)等といったシリンダヘッドの潤滑部15に供給するように構成されている。
さらに、第3オイル通路43および第4オイル通路44は、メインギャラリ40に供給されたオイルを、プライマリターボ過給機20およびセカンダリターボ過給機30にそれぞれ供給するように構成されている。
プライマリターボ過給機20とセカンダリターボ過給機30とは、プライマリターボ過給機20のみを作動させるモード(シングルターボモード)と、プライマリターボ過給機20およびセカンダリターボ過給機30の両方を作動させるモード(ツインターボモード)との間でモードを切り替え可能な所謂ツインターボシステムを構成している。なお、プライマリターボ過給機20とセカンダリターボ過給機30とは、ほぼ同様の構成となっているため、ここでは代表してセカンダリターボ過給機30について説明する。
セカンダリターボ過給機30は、図1に示すように、コンプレッサ31と、タービン32と、タービンシャフト33と、ベアリングハウジング(軸受ハウジング)34と、を備えている。
コンプレッサ31は、コンプレッサハウジング31aと、コンプレッサインペラ31bと、を有していて、吸気通路(図示せず)内に配置されている。一方、タービン32は、タービンハウジング32aと、タービンインペラ32bと、を有していて、排気通路(図示せず)内に配置されている。ベアリングハウジング34は、ベアリング35を介してタービンシャフト33を回転自在に支持している。コンプレッサインペラ31bおよびタービンインペラ32bは、タービンシャフト33の両端部にそれぞれ固定されていて一体回転するようになっている。なお、ベアリングハウジング34の内部には、タービンシャフト33を回転自在に支持するベアリング(軸受部)35に潤滑オイルを供給するための油路34aが形成されている。
以上のように構成されたセカンダリターボ過給機30では、排気通路を流れる排気ガスによってタービンインペラ32bが回転すると、これと一体回転するコンプレッサインペラ31bが回転駆動し、かかる回転するコンプレッサインペラ31bにより、吸入空気を圧縮(過給)することが可能となっている。このように吸入空気を圧縮することにより、吸入空気の充填効率が高められるので、本実施形態の過給機付エンジン1では、エンジン本体10の出力や燃費を向上させることが可能となっている。
−オイル通路構造−
次に、メインギャラリ40からのオイルをセカンダリターボ過給機30へ供給する第4オイル通路44のパイプ44aと、ベアリングハウジング34に形成された油路34aとの接続構造について説明するが、それに先立ち、本発明を理解し易くするために、従来の過給機付エンジンのオイル通路構造について図3を参照しながら説明する。
一般的に過給機付エンジンでは、過給機の軸受部の潤滑を行う必要がある他、過給機の搭載スペースを確保する必要があり、特に、本実施形態のようなツインターボシステムを採用している過給機付エンジン1では、2つのターボ過給機20,30の搭載スペースを確保する必要があることから、過給機付エンジン1全体のコンパクト化が必須となっている。
それ故、メインギャラリ40から分岐させたオイル通路のパイプ144aと、ベアリングハウジング134に形成された油路134aとの接続構造についても、大掛かりな接続構造とするのではなく、コンパクト化を図るべく、図3に示すように、中空ボルト150を介してパイプ144aをベアリングハウジング134に接続するという簡易な接続構造が従来から採用されている。
より詳しくは、従来のオイル通路構造では、ベアリングハウジング134に形成された油路134aと繋がるねじ孔136をベアリングハウジング134に設けるとともに、かかるねじ孔136に螺合する中空ボルト150を介して、パイプ144aの先端部に接続されたバンジョー継手153をベアリングハウジング134に取付けるようにしている。このように、中空ボルト150を介してパイプ144aと油路134aとの接続を行うことで、オイルポンプ13→メインギャラリ40→パイプ144a→バンジョー継手153→中空ボルト150→ねじ孔136→油路134a→ベアリングという流れで、オイルポンプ13からのオイルをベアリングに供給することができる。
しかしながら、従来のオイル通路構造には以下のような問題がある。すなわち、量産性が重視される自動車用部品では、ねじ孔136を加工する際、ねじ部136aに切粉やバリを全く発生させずに加工することや、発生した切粉やバリをねじ部136aから完全に除去することは困難である。そうして、図3に示す構造において、中空ボルト150にてオイル通路のパイプ144aをベアリングハウジング134に取付ける場合に、ねじ孔136のねじ部136aに切粉やバリ(以下、切粉等137ともいう)が存在すると、中空ボルト150のねじ部152bをねじ孔136にねじ込んでいく際に、ベアリングハウジング134に形成された油路134a内に切粉等137が落下するおそれがある。
そこで、本実施形態のオイル通路構造では、中空ボルト50における雄ねじ部52bよりも先端側の部位(侵入防止壁部52c)と、取付孔36における雌ねじ部36aよりも奥側の部位(侵入防止孔壁部36b)との隙間を狭めて、落下した切粉やバリ(以下、切粉等37ともいう)を当該隙間で受け止めるようにしている。以下、このようなオイル通路構造について詳しく説明する。
図2は、オイル通路構造を模式的に示す図である。このオイル通路構造では、ベアリングハウジング34に形成された油路34aと繋がる取付孔36がベアリングハウジング34に設けられている。取付孔36には、孔壁にねじ溝が形成された雌ねじ部36aが設けられているとともに、雌ねじ部36aよりも奥側に、孔壁に凹凸のない侵入防止孔壁部36bが設けられている。取付孔36は、侵入防止孔壁部36bよりも更に奥側で油路34aに連通している。
一方、第4オイル通路44のパイプ44aの先端部には、図2に示すように、バンジョー継手53が接続されている。バンジョー継手53は、取付孔36の内径よりも大きな内径を有し且つ径方向に貫通する貫通孔53cが形成された第1筒部53aと、パイプ44aの内径よりも小さな外径を有する第2筒部53bを備えている。バンジョー継手53は、第1筒部53aの軸方向と第2筒部53bの軸方向とが直交し、且つ、貫通孔53cの孔壁と第2筒部53bの内周面とが面一で繋がるように、第2筒部53bが第1筒部53aに接続されることで、恰も楽器のバンジョーのような形に形成されている。このような構造により、第2筒部53bをパイプ44aの先端部に差し込むと、メインギャラリ40から第4オイル通路44へ供給されたオイルが、第2筒部53bの内空部および貫通孔53cを通って、第1筒部53aの内空部へと流れるようになっている。このバンジョー継手53は、第1筒部53aの内空部に挿通された中空ボルト50によって、ベアリングハウジング34に固定されている。
中空ボルト50は、頭部51と、中空筒状の軸部52と、を備えている。軸部52は、径方向に貫通する貫通孔52dが形成された基端部52aと、取付孔36の雌ねじ部36aに螺合する雄ねじ部52bと、雄ねじ部52bよりも先端側に設けられた円筒状の侵入防止壁部52cと、を有している。この中空ボルト50では、軸部52の外側にオイルが供給されると、オイルが貫通孔52dを通って、軸部52の内空部を流れるようになっている。また、図3に示すように、従来の中空ボルト150では、ねじ部152bが中空ボルト150の先端部を構成していたのに対し、本実施形態の中空ボルト50では、雄ねじ部52bから延長された侵入防止壁部52cが中空ボルト50の先端部を構成している。
侵入防止壁部52cの外径は、中空ボルト50が取付孔36に取り付けられた状態で、侵入防止壁部52cと侵入防止孔壁部36bとの隙間が、全周に亘って所定値以下となるような寸法に設定されている。ここで、「所定値」とは、0以上の値で、且つ、ベアリング35に侵入した場合にセカンダリターボ過給機30にダメージを与えるような異物の大きさ未満に設定される値である。例えば、侵入防止壁部52cと侵入防止孔壁部36bとの隙間が0とは、侵入防止壁部52cの外周面と侵入防止孔壁部36bの内周面とが接触していること、換言すると、円筒状の侵入防止壁部52cが円孔である侵入防止孔壁部36bに嵌合していることを意味する。なお、本実施形態のセカンダリターボ過給機30のような高速回転機械であれば、「所定値」は例えば数十μmレベルに設定されるのが好ましい。
また、図2に示す例では、侵入防止壁部52cの全長に亘って、侵入防止壁部52cと侵入防止孔壁部36bとの隙間が、全周に亘って所定値以下となるように侵入防止壁部52cを形成しているが、これに限らず、例えば、侵入防止壁部52cを先端に向かって外径が拡径するラッパ状に形成して、侵入防止壁部52cの先端部と侵入防止孔壁部36bとの隙間が、全周に亘って所定値以下となるようにしてもよい。すなわち、侵入防止壁部52cと侵入防止孔壁部36bとは、侵入防止壁部52cの軸方向における少なくとも一部と、侵入防止孔壁部36bにおける当該一部に対向する部位との隙間が、全周に亘って所定値以下となる関係を満たしていればよい。
以上のように構成された中空ボルト50を介して、パイプ44aをベアリングハウジング34に取り付ける場合には、パイプ44aの先端部にバンジョー継手53を接続した後、第1筒部53aの内空部に中空ボルト50を挿通し、中空ボルト50の雄ねじ部52bを取付孔36の雌ねじ部36aに螺合させて、中空ボルト50を締め付ける。これにより、バンジョー継手53の第1筒部53aの内空部と取付孔36とが連通した状態で、バンジョー継手53がベアリングハウジング34に固定されるとともに、中空ボルト50の頭部51によって第1筒部53aの開口端が塞がれる。
そうして、第4オイル通路44からバンジョー継手53の第1筒部53aの内空部へと流れたオイルは、貫通孔52dを通って中空ボルト50の軸部52の内空部を流れ、ベアリングハウジング34に形成された油路34a内に供給される。このように、本実施形態のオイル通路構造では、第4オイル通路44のパイプ44aが、バンジョー継手53、中空ボルト50、取付孔36および油路34aを介してベアリング35に接続されることから、過給機付エンジン1のコンパクト化を図りつつ、オイルポンプ13からのオイルをベアリング35に供給することができる。
しかも、中空ボルト50の侵入防止壁部52cと取付孔36の侵入防止孔壁部36bとの隙間が所定値以下となっているので、中空ボルト50を取付孔36にねじ込んでいく際に、雌ねじ部36aに存在する切粉やバリが落下しても、切粉やバリがかかる隙間を通過することはなく、図2に示すように、切粉等37が隙間で受け止める(隙間に挟まる)ことになる。また、侵入防止壁部52cと侵入防止孔壁部36bとの隙間は、全周に亘って所定値以下となっていることから、雌ねじ部36aにおける切粉やバリの存在位置にかかわらず、切粉やバリがベアリング35へ侵入するのを抑えることができる。
なお、プライマリターボ過給機20におけるオイル通路構造も、図2に示した構造と全く同様なので、その説明を省略する。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、ツインターボシステムを採用する過給機付エンジン1に本発明を適用したが、これに限らず、例えばシングルターボシステムを採用する過給機付エンジンに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、アシスト機構を有しないターボ過給機20,30を備えた過給機付エンジン1に本発明を適用したが、これに限らず、例えば電動アシスト式ターボ過給機を有する過給機付エンジンに本発明を適用してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、中空ボルトが螺合するねじ部に存在する切粉やバリが軸受部へ侵入するのを抑えることができるので、中空ボルトを介してオイル通路のパイプと軸受部との接続を行う過給機付エンジンのオイル通路構造に適用して極めて有益である。
1 過給機付エンジン
10 エンジン本体
13 オイルポンプ
14 潤滑部
15 潤滑部
30 セカンダリターボ過給機(過給機)
34 ベアリングハウジング(軸受ハウジング)
35 ベアリング(軸受部)
36 取付孔
36a 雌ねじ部
36b 侵入防止孔壁部
40 メインギャラリ(オイルギャラリ)
44 第4オイル通路
44a パイプ
50 中空ボルト
52b 雄ねじ部
52c 侵入防止壁部

Claims (1)

  1. オイルポンプからのオイルをエンジン本体の各潤滑部に導くオイルギャラリを有し、当該オイルギャラリからオイル通路のパイプが分岐され、過給機の軸受ハウジングに設けられた取付孔の雌ねじ部に螺合する、雄ねじ部を有する中空ボルトを介して、当該パイプが当該過給機の軸受部に接続される過給機付エンジンのオイル通路構造であって、
    上記中空ボルトには、上記雄ねじ部よりも先端側に、円筒状の侵入防止壁部が設けられており、
    上記侵入防止壁部の外径は、上記取付孔における上記雌ねじ部よりも奥側の孔壁部との隙間が、全周に亘って所定値以下となるような寸法に設定されていることを特徴とする過給機付エンジンのオイル通路構造。
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