JP2018002683A - エタノール含有酸性起泡組成物 - Google Patents

エタノール含有酸性起泡組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明はエタノールと水を含み酸性下でも、外観が無色澄明で、泡立ちが低下しない組成物を提供すること。【解決手段】a)PEG/PPG−20〜35/5〜30ジメチコン、b)組成物全体に対して40w/v%以上のエタノール、及びc)水を含む酸性で起泡性の組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、エタノール含有酸性起泡組成物に関する。
高濃度エタノール消毒剤(日本薬局方 消毒用エタノールの場合は76.9〜81.4vol%エタノール)は、手指に取り数十秒間擦りながら塗り広げるとアルコールと水が揮発するため、乾燥と同時に消毒が終了するので、このような利便性から医療施設や一般施設等でも広く感染対策のために使用されている。
エタノール消毒剤には殺菌剤としてベンザルコニウム塩酸塩やクロルヘキシジングルコン酸塩等の殺菌剤を配合して、エタノールや水が揮散した後にも真菌や細菌に対する殺菌効果が持続する消毒剤も開発されている。
近年、真菌や細菌等の消毒に加えて、アルコールが効きにくいとされたノンエンベロープウイルスのアデノウイルス類やノロウイルス類に対し、有機酸と亜鉛を含むエタノール消毒剤も開発されている。
一方、利便性を更に高めるためにフォーム消毒剤も開発されている。一般に高濃度エタノールは消泡効果が高いために、通常の界面活性剤では泡が立たないが、特定のシロキサン類が、高濃度エタノールを泡立たせることが知られており、製品化もされている(特許文献1及び2等)。
フォーム消毒剤は容器に設置されたポンプで空気を巻き込む仕組みにより、泡が形成される。その泡は手指や腕に取ってもこぼれることなく、塗り広げた範囲は泡の広がりで確認しやすい点も利便性の一つである。
しかし、このような界面活性剤のジメチコン(シロキサン/主鎖シリコン部)は、酸性下で徐々にプロトネーション反応により加水分解することが問題であった(非特許文献1)。
特表2008−524295号公報 特表2008−531740号公報
「ポリエーテル変性シリコーンの界面活性力」色材, 74[1],34−38(2001)
そこで、本発明はエタノールと水を含む酸性下でも、外観は無色澄明で、泡立ちが低下しない組成物の提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために膨大な数の界面活性剤を選択したが高濃度のエタノール組成物を酸性下で安定的に泡立たせるのは困難であった。さらに鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有するジメチコンが酸性下でも外観は無色澄明で、起泡力も低下せず、上記の課題を一挙に解決できることを見出し、この知見に基づいて、さらに研究を進めて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の発明に関する。
〔1〕a)PEG/PPG−20〜35/5〜30ジメチコン、
b)組成物全体に対して40w/v%以上のエタノール、及び
c)水
を含む酸性で起泡性の組成物。
〔2〕成分a)がPEG/PPG−20〜35/5〜25ジメチコンである前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕成分a)がPEG/PPG−30/10ジメチコン、PEG/PPG−25/25ジメチコン及びPEG/PPG−20/20ジメチコンからなる群より選択される一以上の化合物である、
前記〔1〕に記載の組成物。
〔4〕pHが5以下である前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の組成物。
〔5〕pHが5未満である前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の組成物。
〔6〕pHが3以上の酸性である前記〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の組成物。
〔7〕pHが3以上5以下である前記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の組成物。
〔8〕pHが3以上5未満である前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の組成物。
〔9〕組成物全体に対して0.01〜10w/v%の成分(a)を含む前記〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の組成物。
〔10〕50℃で2週間保存後に、無色澄明かつ調製時の起泡量に比して50%以上の起泡量を保持する安定性及び/又は50℃で4週間保存後に、無色澄明かつ調製時の起泡量に比して50%以上の起泡量を保持する安定性を有する前記〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の組成物。
本発明の組成物は、保存により外観が白濁せず無色澄明のままであり、起泡力も低下し難いので、長期保存が可能である。また、本発明の組成物は、高温(例えば、50℃)でも安定である。なお、本発明における安定とは、例えば、50℃で2週間保存後に、無色澄明及び/又は調製時の起泡量に比して50%以上の起泡量を保持すること、50℃で4週間保存後に、無色澄明及び/又は調製時の起泡量に比して50%以上の起泡量を保持すること等をいう。
本発明は、a)PEG/PPG−20〜35/5〜30ジメチコン、
b)組成物全体に対して40w/v%以上のエタノール、及び
c)水
を含む酸性で起泡性の組成物を提供する。
成分a)
本発明の組成物において、成分a)PEG/PPG−20〜35/5〜30ジメチコンである。本明細書においてPEG/PPG−x/yジメチコンは、ジメチコンの側鎖メチル基の一部が、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位との共重合体であってオキシエチレン単位の平均重合度(平均重合数)がxで、オキシプロピレン単位の平均重合度(平均重合数)がyの共重合体を含む基で置換されたジメチルシリコーン(ジメチルポリシロキサン)をいう。
したがって、例えばPEG/PPG−20〜35/5〜30ジメチコンは、ジメチコンの側鎖メチル基の一部が、オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位との共重合体であってオキシエチレン単位の平均重合度(平均重合数)が20〜35で、オキシプロピレン単位の平均重合度(平均重合数)が5〜30の共重合体を含む基で置換されたジメチルシリコーン(ジメチルポリシロキサン)をいう。
オキシエチレン単位とオキシプロピレン単位との共重合体の形態は、ランダム、ブロック等であってもよい。ブロックの構造は、特に限定されず、ジブロック(PEG/PPG)、トリブロック(PEG/PPG/PEG等)等であってもよいが、特に、ジブロック構造であってもよい。成分a)は、PEG/PPG−20〜35/5〜25ジメチコン、PEG/PPG−20〜35/10〜25ジメチコン、PEG/PPG−25〜35/5〜25ジメチコン、PEG/PPG−25〜35/10〜25ジメチコン等であることが好ましく、特にPEG/PPG−30/10ジメチコン、PEG/PPG−25/25ジメチコン、PEG/PPG−20/20ジメチコン等であることが好ましい。
PEG/PPG−20〜35/5〜30ジメチコンは、例えば以下の一般式(I)
[式中、Rは炭化水素基(例えば、メチレン基、エチレン基等のC1〜3アルキレン基を示す)を示し、R’は水素又は置換基[例えば炭化水素基(例えば、メチル基、エチル基等のC1〜3アルキル基を示す)]を示し、m及びnは同一又は異なってもよく、1以上の整数を示し、aは20〜35の整数を示し、bは5〜30の整数を示す]}で表わされる化合物であってもよい。mは、20〜1000であってもよい。nは、1〜100であってもよい。aは、20〜35であればよく、25〜35等であってもよい。bは、5〜30であればよく、5〜25、10〜25等であってもよい。
シロキサン化合物(A)のHLB値は、例えば、2〜13程度であってもよい。
成分a)の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、組成物全体に対して通常0.01〜20%(w/v)であり、0.1〜20%(w/v)であってもよく、1〜20%(w/v)であってもよく、1〜10%(w/v)であってもよく、1〜5%(w/v)であってもよく、1〜3%(w/v)であってもよい。
成分a)含有製品として、BY25-339 Cosmetic Fluid(主成分PEG/PPG-30/10ジメチコン)及びSH 3749(PEG/PPG-20/20ジメチコン)(いずれも東レ・ダウコーニング株式会社)並びにBELSIL(登録商標)DMC 6031(PEG/PPG-25/25ジメチコン)(旭化成ワッカーシリコーン株式会社)等の市販品を入手することが可能である。
成分b)
本発明の組成物は、b)40%(w/v)以上のエタノールを含有する。
成分b)の含有量は、組成物全体に対して通常40%(w/v)以上100%(w/v)未満である。b)の含有量の上限値(%(w/v))は、99であってもよく、95であってもよく、90であってもよく、85であってもよく、80であってもよく、75.3であってもよく、75であってもよく、70であってもよい。b)の含有量の下限値(%(w/v))は、45であってもよく、50であってもよく、55であってもよく、60であってもよく、65であってもよく、69.9であってもよい。上記上限値と下限値のあらゆる組み合わせが本発明に包含される。
b)の含有量は、45〜99%(w/v)であってもよく、50〜90%(w/v)であってもよく、55〜85%(w/v)であってもよく、60〜80%(w/v)であってもよく、65〜70%(w/v)であってもよく、69.9〜75.3%(w/v)であってもよく、80〜90%(w/v)であってもよい。
成分b)は公知の方法で製造することができ、また市販品を入手することも可能である。
質量比(成分a):成分b))
本発明において質量比(成分a):成分b))は、特に限定されないが、例えば1:(30〜50)であってもよく、1:(30〜40)であってもよく、1:(30〜35)であってもよい。
成分c)
本発明の組成物は、c)の水を含有する。
成分c)は、本発明の組成物中の成分a)及びb)の濃度調整のため、適量が含まれ得る。成分c)の含有量は、本発明の効果を妨げない限り特に限定されないが、組成物全体に対して通常10〜60%(w/v)未満であり、10〜50%(w/v)であってもよく、10〜40%(w/v)であってもよく、20〜40%(w/v)であってもよく、25〜35%(w/v)であってもよい。
成分c)は、水道水、精製水、イオン交換水等いずれであってもよく、特に限定されない。
酸性
本発明の組成物は酸性である。本発明の組成物のpHは7未満であれば特に限定されないが、pHが3以上の酸性であってもよく、5以下であることが好ましく、5未満であることがさらに好ましい。本発明の組成物のpHの上限は6.9であってもよく、5であってもよく、5.0であってもよく、4.9であってもよく、4.8であってもよく、4.7であってもよく、4.6であってもよく、4.5であってもよい。本発明の組成物のpH値が低いほど、ノンエンベロープウイルスに対して優れた殺ウイルス作用を示す。本発明の組成物のpHの下限は1であってもよく、2であってもよく、2.0であってもよく、2.5であってもよく、3であってもよく、3.0であってもよく、3.5であってもよい。上記上限値と下限値のあらゆる組み合わせが本発明に包含される。
前記の殺ウイルス効果の観点に加えて、刺激性等安全性や安定性の観点からは本発明の組成物のpHを3以上とすることが好ましいため、本発明の組成物のpHは、3以上5以下あるいは3以上5未満であることが好ましい。
pH調整剤
本発明の組成物は、pH調整剤(pH緩衝剤を含む)を加えて所望のpHに設定することもできる。pH調整剤として、酸、塩基等を用いることができる。pH調整剤は、単独でもよく、又は2種以上の組み合わせでもよい。
酸は特に限定されないが、例えば、リン酸、フィチン酸、塩酸、硫酸、ホウ酸、乳酸、クエン酸、ソルビン酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、グルコン酸、アミド硫酸、サリチル酸、グリコール酸、コハク酸、酢酸、安息香酸等を含むこともできる。酸は、単独でもよく、又は2種以上の組み合わせでもよい。
塩基としては、特に限定されないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、トリエタノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリイソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ポリエタノールアミン等を配合することができる。塩基は、単独でもよく、又は2種以上の組み合わせでもよい。
その他の任意の成分
本発明の組成物には、さらに消毒剤(抗菌剤、除菌剤、殺菌剤等)を配合することができる。消毒剤(抗菌剤、除菌剤、殺菌剤等)として、特に限定されないが、オラネキシジン、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、アルキルリン酸ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、安息香酸、ヨウ素剤、 次亜塩素酸ナトリウム、クロル石灰、グルコン酸クロルヘキシジン、アクリノール、アルコール類、過酸化水素水、フェノール類等を配合することができる。消毒剤(抗菌剤、除菌剤、殺菌剤等)は、天然由来であってもよい。本発明の組成物は、消毒剤(抗菌剤、除菌剤、殺菌剤等)を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。
本発明の組成物には、さらにキレート剤を配合することができる。キレート剤として、金属イオンを封鎖する作用を持つものであれば特に限定されないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)四酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、及びそれらの塩等を配合することができる。
本発明の組成物には、さらに抗酸化剤を配合することができる。抗酸化剤として、特に限定されないが、例えば、トコフェロール(ビタミンE)、酢酸トコフェロール等のトコフェロール誘導体、BHT、BHA、没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体、ビタミンC(アスコルビン酸)、エリソルビン酸、亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸水素塩、チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸塩、メタ亜硫酸水素塩、チオタウリン、ヒポタウリン、チオグリセロール、チオ尿素、チオグリコール酸、システイン塩酸塩、システイン、システアミン、過酸化水素水、過硫酸アンモニウム、臭素酸ナトリウム、過炭酸、ノルジヒドログアヤレチン酸、グアヤク脂等を配合することができる。
本発明の組成物には、さらに保湿剤及び/又は感触向上剤及び/又はエモリエント剤を用いることができる。保湿剤及び/又は感触向上剤として、特に限定されないが、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ジエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、グルコン酸、グルクロン酸、トレハロース、ピロリドンカルボン酸ナトリウム塩、尿素、グリチルレチン酸又はグルチルリチン酸若しくはそれらの塩等、又はこれらの混合物を配合することができる。その他、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、結晶セルロース、微結晶セルロース、寒天、ペクチン、キサンタンガム、トラガントガム、アラビアゴム、カラギーナン、ローカストビーンガム、タマリンドシードガム、グアガム、でんぷん、ゼラチン若しくはジェランガム等又はこれらの混合物等の高分子類を配合することができる。また、エモリエント剤として、特に限定されないが、例えば、スクアレン等の動物性炭化水素系油、4〜10個の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド、ヘプタン酸若しくはオクタン酸トリグリセリド等の植物性炭化水素系油、又は代替的に、植物性油、サフラワー油、アルモンド油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ種子油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミアナッツ油、アララ油、コリアンダー油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油、シアバター油、カプリル/カプリン酸トリグリセリド等、又はこれらの混合物を配合することができる。その他、脂肪酸では、例えば、合成エステル若しくはエーテル類(トリイソオクタン酸グリセリン、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸セチル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、エチルヘキサン酸セチル、セバシン酸ジエチル、リノール酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクチルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル又はイソステアリン酸イソステアリル等)、ヒドロキシル化エステル(乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル又はクエン酸トリイソセチル等)、ヘプタン酸、オクタン酸若しくはデカン酸脂肪族アルコール又はポリオールエステル(ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール又はジイソノナン酸ジエチレングリコール等)、ペンタエリスリトールエステル(テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル等)、アミノ酸の親油性誘導体(ラウロイルサルコシン酸イソプロピル等)、鉱物油(石油由来の炭化水素系油の混合物等)、揮発性若しくは不揮発性流動パラフィン又はこれらの誘導体、鉱物系若しくは合成系の直鎖若しくは分岐鎖炭化水素(ワセリン、ポリデセン、イソヘキサデカン、イソドデカン、水素化イソパラフィン又はポリイソブチレン等)又はジカプリリルエーテル等のエーテル類、又はこれらの混合物を配合することができる。
製造方法
本発明の組成物は、成分a)〜c)、さらには必要に応じて他の成分を所望の割合で混合し、公知の方法で、好ましくは均一になるまで、攪拌することで製造され得る。例えば、成分a)及び成分b)を所望の割合で混合し、攪拌機を用いる等の公知の方法で、好ましくは均一になるまで、攪拌し、その後、成分a)及び成分b)の混合物と適量の成分c)とを混合して、公知の方法で、好ましくは均一になるまで、攪拌し、その後、必要に応じてpH調整を行うことにより、本発明の組成物が製造され得る。
起泡性
本発明の組成物は、起泡性を有する。本発明の組成物は、フォーム消毒剤用組成物として好適に使用できる。
本発明は、泡生成機能を有する容器に収容されている本発明の組成物を包含する。泡生成機能を有する容器は組成物収容部と噴出器(トリガー、ポンプフォーマー、ディスペンサー等)とを有していてもよい。本発明において噴出器は、泡生成孔を有することが好ましい。本発明は、本発明の組成物を含有する起泡物を包含する。
本発明の組成物は、起泡性を有するので、対象に塗布した際に塗布した場所が目視で分かる。本発明の組成物は、ジェル、クリーム類等と比較してべたつきが少ない。
本発明の組成物は、50℃で4週間(好ましくは6週間、さらに好ましくは8週間)保存後でも起泡できる程の安定性を有している方が好ましい。
用途
本発明の組成物は、消毒剤、抗菌剤、除菌剤、殺菌剤、殺ウイルス(ノンエンベロープウイルス等を含む)剤、起泡剤、医薬品、洗剤(台所用、衣料用、住居用等)等として使用されうる。本発明の組成物の使用量は目的に応じて、適宜設定されるが、手指消毒の場合、1回当りの使用量は例えば、1〜10mLであってもよく、5〜10mLであってもよい。本発明の組成物を、噴出器を通じて起泡させて使用してもよい。
本発明は、本発明の効果を奏する限り、本発明の技術的範囲内において、上記の構成を種々組み合わせた態様を含む。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
(試料)
下記の界面活性剤を使用した。
PEG/PPG-30/10ジメチコン(製品名BY25-339 Cosmetic Fluid、東レ・ダウコーニング株式会社)
PEG/PPG-25/25ジメチコン(製品名BELSIL(登録商標)DMC6031、旭化成ワッカーシリコーン株式会社)
PEG/PPG-20/20ジメチコン(製品名SH 3749、東レ・ダウコーニング株式会社)
ビスPEG-12ジメチコン(製品名Silsurf Di-2012、SILTECH CORPORATION)
PEG-10ジメチコン(製品名KF-6017P、信越化学工業株式会社)
PEG-9ジメチコン(製品名KF-6013、信越化学工業株式会社)
(pHの測定)
pHメータとして株式会社堀場製作所製(F−24)を用いた。pH標準液でpHメータを校正してpHを測定した。
(起泡量の測定)
起泡量はポンプフォーマー(株式会社吉野工業所製、1.5mL/プッシュ)を用いて、メートルグラスに5プッシュ吐出させ、その時の泡の体積を読み取り起泡量(mL)とした。
実施例1〜3は、PEG/PPGの重合度が20〜30/10〜25のジメチコンを用いた。比較例1〜3は、PEGの重合度が9〜12であるジメチコンを用いた。これらを2g量り取り、エタノール(95)67.3gに溶解した。これに水を適量加えて、リン酸でpH3.2に調整した。これに水を加えて全量を100mLとした(表1)。
表2に起泡量の測定に従い試験したpH3.2に調整した実施例1〜3と比較例1〜3の測定結果を示す。なお、各表における記号の説明は以下のとおりである。
・液の外観
○:無色澄明であった。
△:僅かに白濁した。
×:白濁した。
・起泡量
◎:初期値に比して75%以上であった。
○:初期値に比して50%以上75%未満であった。
△:初期値に比して25%以上50%未満であった。
×:初期値に比して25%未満であった。
−:液の外観が白濁(△又は×)のため測定しなかった。

実施例1〜3はpH3.2という酸性下でも50℃4週間(4W)の保存後でも起泡量が35〜60mL(初期値に比して50〜約88%)であり、液の外観はすべて無色澄明であった。これに対し、比較例1〜3では50℃2週間(2W)の保存で液の外観に変化が見られて、僅かに白濁したものや、白濁したものも現れて、酸性下での変化が著しかった。
実施例4〜7は、PEG/PPGの重合度が30/10のジメチコンを2g量り取り、エタノール(95)67.3gに溶解した。これに水を適量加えて、リン酸でpH3.2〜3.8に調整した。これに水を加えて全量を100mLとした(表3)。
表4に起泡量の測定に従い試験した実施例4〜7の起泡量の測定結果を示す。
実施例4〜7はpH3.2〜3.8の酸性下で、50℃4週間(4W)の保存後でも起泡量が55〜65mL(初期値に比して約93〜100%)であり、液の外観はすべて無色澄明であった。
比較例4〜8はビス-PEGの重合度が12のジメチコンを2g量り取り、エタノール(95)67.3gに溶解した。これに水を適量加えて、リン酸でpH3.3〜4.3に調整した。これに水を加えて全量を100mLとした(表5)。
表6に起泡量の測定に従い試験した比較例4〜8の測定結果を示す。
比較例4〜8はいずれも、pH3.3〜4.3の酸性下の50℃2週間(2W)の保存後で液の外観は白濁した。
実施例8〜18はPEG/PPGの重合度が30/10のジメチコンを2g量り取り、エタノール(95)67.3gに溶解した。これに水を適量加えて、各酸でpH3.3に調整した。それらに水を加えて全量を100mLとした(表7)。
表8に起泡量の測定に従い試験した実施例8〜18の測定結果を示す。
酸の種類による起泡量に対する影響を調べた結果、リン酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、フィチン酸、フマル酸、酒石酸、乳酸、アミド硫酸、グルコン酸、サリチル酸では、pH3.3で50℃保存4週(4W)でも起泡量が45〜70mL(初期値に比して約66〜100%)もあり、液の外観はすべて無色澄明であった。
本発明の組成物は、エタノール含有製剤として、医薬品、日用品等に使用されうる。

Claims (10)

  1. a)PEG/PPG−20〜35/5〜30ジメチコン、
    b)組成物全体に対して40w/v%以上のエタノール、及び
    c)水
    を含む酸性で起泡性の組成物。
  2. 成分a)がPEG/PPG−20〜35/5〜25ジメチコンである請求項1に記載の組成物。
  3. 成分a)がPEG/PPG−30/10ジメチコン、PEG/PPG−25/25ジメチコン及びPEG/PPG−20/20ジメチコンからなる群より選択される一以上の化合物である、
    請求項1に記載の組成物。
  4. pHが5以下である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. pHが5未満である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. pHが3以上の酸性である請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. pHが3以上5以下である請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. pHが3以上5未満である請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 組成物全体に対して0.01〜10w/v%の成分(a)を含む請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 50℃で2週間保存後に、無色澄明かつ調製時の起泡量に比して50%以上の起泡量を保持する安定性及び/又は50℃で4週間保存後に、無色澄明かつ調製時の起泡量に比して50%以上の起泡量を保持する安定性を有する請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
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