JP2018001438A - 着用クリップ、及び、印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷装置の向きが変更可能な状態と、印刷装置の向きが変更不能な状態とを切り替えることが可能な着用クリップ、及び、印刷装置を提供する。
【解決手段】着用クリップ3は、ユーザに着用される着用体を挟持可能な挟持部50を有するクリップ部材5、印刷装置に固定可能な固定部材7、クリップ部材5に対して固定部材を回転可能に接続する接続部9、固定部材7に設けられ、クリップ部材5と係脱可能であり、クリップ部材5が離脱した状態でクリップ部材5に対する固定部材7の回転を可能とし、クリップ部材5と係合した状態でクリップ部材5に対する固定部材7の回転を規制する規制部8を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ユーザによって着用される着用体に取り付けられる着用クリップ、及び、印刷装置に関する。
ユーザが着用するベルト等の着用体に印刷装置を取り付けるための着用クリップが知られている。例えば、特許文献1に記載されたベルトクリップは、保持部材、支持部材、及び、クリップ部材を備える。クリップ部材の挟持部は、ユーザが着用するベルトを挟持する。支持部材は、保持部材との間にクリップ部材の球状部を挟み、球状部を回転可能に支持する。保持部材は、印刷装置に固定される。ベルトクリップにおいて、クリップ部材に対する保持部材及び支持部材の向きは、保持部材及び支持部材が球状部に対して相対的に回転することに応じて変化する。このため、ベルトクリップは、保持部材に固定された印刷装置のユーザに対する向きを、自在に変更できる。
特開2015−160427号公報
上記のベルトクリップが用いられた場合、ユーザの意図に反して印刷装置の向きが変化する場合がある。このため、ユーザは、印刷装置の向きが変更可能な状態と、印刷装置の向きが変更不能な状態とを切り替えて使用したいという要求がある。
本発明の目的は、印刷装置の向きが変更可能な状態と、印刷装置の向きが変更不能な状態とを切り替えることが可能な着用クリップ、及び、印刷装置を提供することである。
本発明の第1態様に係る着用クリップは、ユーザに着用される着用体を挟持可能な挟持部を有するクリップ部材と、印刷装置に固定可能な固定部材と、前記クリップ部材に対して前記固定部材を回転可能に接続する接続部と、前記固定部材に設けられ、前記クリップ部材と係脱可能であり、前記クリップ部材が離脱した状態で前記クリップ部材に対する前記固定部材の回転を可能とし、前記クリップ部材と係合した状態で前記クリップ部材に対する前記固定部材の回転を規制する規制部とを備えたことを特徴とする。
第1態様に係る着用クリップは、クリップ部材の挟持部を着用体に挟持した状態で、固定部材に固定された印刷装置を着用体に保持できる。又、接続部は、クリップ部材に対して固定部材を回転可能に接続する。固定部材に設けられた規制部は、クリップ部材と係脱可能である。規制部からクリップ部材が脱離した状態で、クリップ部材に対する固定部材の回転は規制部によって規制されない。このため、着用クリップは、ユーザに対する印刷装置の向きを自在に変更可能とすることができる。一方、規制部がクリップ部材に係合した状態で、クリップ部材に対する固定部材の回転は規制部によって規制される。このため、着用クリップは、ユーザに対する印刷装置の向きを変更不能とすることによって、印刷装置の向きを安定化できる。このように、着用クリップは、印刷装置の向きが変更可能な状態と変更不能な状態とを切り替えることができる。
第1態様において、前記接続部は、前記クリップ部材の前記挟持部から延びる連結部、前記連結部の先端に設けられた球体部、及び、前記固定部材に設けられ、前記球体部を摺動可能に受ける受け部を有し、前記挟持部は、所定の間隔を空けて第1方向に対向する第1板部及び第2板部を有し、前記第1板部は、前記第2板部に対して前記第1方向の一方側に配置され、前記連結部が接続し、前記第1方向と直交する第2方向の一方側の端部に係合突起を有し、前記第2板部は、前記第1板部に対して前記第1方向の他方側に配置され、前記第1板部の前記第2方向の他方側の端部から、前記第2方向の一方側に向けて延び、前記規制部は、可撓性を有し且つ前記固定部材から延びる延伸部、及び、前記延伸部の先端に形成され、前記係合突起と遊嵌可能なフック部を有し、前記係合突起と前記フック部とが遊嵌した状態で、前記クリップ部材に対する前記固定部材の回転が所定範囲内に規制されてもよい。
クリップ部材に対する固定部材の回転が規制部によって規制された状態において、クリップ部材に対する固定部材の適切な向きが、ユーザの体型又は姿勢に応じて変化する場合がある。その理由は、クリップ部材の挟持部を着用体に挟持した状態で、固定部材に固定された印刷装置がユーザに接触し、その向きを変えようとするためである。これに対し、着用クリップでは、フック部と係合突起とを遊嵌可能とする。このため、クリップ部材に対する固定部材の向きに遊びを持たせることができる。従って、着用クリップは、クリップ部材に対する固定部材の回転を規制部によって所定範囲内に抑制することによって、クリップ部材に対する固定部材の向きを、ユーザの体型又は姿勢に応じて柔軟に変更できる。
第1態様において、前記第1方向及び前記第2方向と直交する方向において、前記フック部の長さが前記係合突起の長さよりも長くてもよい。この場合、着用クリップは、フック部が係合突起の移動を適切に規制することによって、クリップ部材に対する固定部材の回転をより確実に規制できる。
第1態様において、前記フック部は、先端部が円弧状に形成され、且つ、前記延伸部の延びる方向と直交する方向の両端の角がR面取りされてもよい。この場合、着用クリップは、フック部の先端部に沿って係合突起を移動させながら互いに近接させることによって、フック部に係合突起を係合させることができる。従って、ユーザは、フック部に係合突起を容易に係合させることができる。
第1態様において、前記第1板部の前記第2方向の一方側の端部に、前記第1方向の他方側に突出する突出リブが設けられ、前記突出リブは、前記第2方向の一方側の面が、前記第1方向の他方側に向かうに従って前記第2方向の他方側に傾斜し、且つ、前記第1方向及び前記第2方向と直交する方向の両端の角がR面取りされてもよい。この場合、着用クリップは、突出リブの第2方向の一方側の面に沿って着用体を移動させることによって、クリップ部材の第1板部と第2板部との間に着用体を容易に誘導できる。又、着用クリップは、突出リブの両端の角に着用体が引っ掛かって着用体の移動が妨げられることを、R面取りすることによって抑制できる。このため、ユーザは、着用クリップを着用体に容易に保持できる。又、突出リブは、第1板部と第2板部との間の間隔を塞ぐように設けられる。このため、着用クリップは、クリップ部材から着用体が脱離することを、突出リブによって抑制できる。
第1態様において、前記第2方向において、前記第2板部の長さが前記第1板部の長さよりも長くてもよい。この場合、ユーザは、第2板部のうち第1板部よりも第2方向の一方側に突出した部分に着用体を押し当てて位置決めすることによって、第1板部と第2板部との間に着用体を容易に誘導できる。この場合、ユーザは、着用クリップを着用体に容易に保持できる。
本発明の第2態様に係る印刷装置は、第1態様に係る前記着用クリップを備えたことを特徴とする。第2態様によれば、第1態様と同様の効果を奏することができる。
本発明の第3態様に係る印刷装置は、印刷機構を有する本体部と、ユーザに着用される着用体を挟持可能な挟持部を有するクリップ部材と、前記クリップ部材に対して前記本体部を回転可能に接続する接続部と、前記本体部に設けられ、前記クリップ部材と係脱可能であり、前記クリップ部材が離脱した状態で前記クリップ部材に対する前記本体部の回転を可能とし、前記クリップ部材と係合した状態で前記クリップ部材に対する前記本体部の回転を規制する規制部とを備えたことを特徴とする。第3態様によれば、第1態様と同様の効果を奏することができる。
印刷装置2及び着用クリップ3の斜視図である。 印刷装置2及び着用クリップ3を前側から見た図である。 印刷装置2及び着用クリップ3の左側面図である。 印刷装置2から着用クリップ3が脱離された状態を示す斜視図である。 着用クリップ3の分解斜視図である。 クリップ部材5の斜視図である。 クリップ部材5の左側面図である。 クリップ部材5を前側から見た図である。 クリップ部材5を上側から見た図である。 固定部材7の斜視図である。 固定部材7の斜視図である。 固定部材7を後側から見た図である。 固定部材7を上側から見た図である。 脱離状態におけるクリップ部材5の斜視図である。 脱離状態におけるクリップ部材5の斜視図である。 脱離状態におけるクリップ部材5の斜視図である。 遊嵌状態におけるクリップ部材5の左側面図である。 遊嵌状態におけるクリップ部材5の後側から見た図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。以下、説明を容易とする為に、印刷装置2及び着用クリップ3の方向を定義する。図1の上側、下側、左上側、右下側、左下側、及び、右上側を、それぞれ、印刷装置2及び着用クリップ3の上側、下側、前側、後側、左側、及び、右側と定義する。
<印刷装置2>
印刷装置2は、印刷媒体である感熱紙に文字、図形、及び記号等のキャラクタを印刷可能な携帯型の印刷装置である。印刷装置2は、例えば、USB(登録商標)ケーブルを介してパーソナルコンピュータ(図示略)から受信するデータに基づいて、感熱紙に印刷を実行する。図1〜図4に示すように、印刷装置2は、上下方向に長い略直方体状の筐体20を有する。筐体20は、第1カバー20A、第2カバー20B、及び、蓋部20Cを有する。第1カバー20Aは、筐体20の上側面、左右両側面、及び、前側面のうち上側略半分の部分に対応する。第2カバー20Bは、筐体20の後側面、及び、下側面のうち後側略半分の部分に対応する。蓋部20Cは、筐体20の前側面のうち下側略半分の部分、及び、下側面のうち前側略半分の部分に対応する。
図1、図2、図4に示すように、第1カバー20Aの上側面に、表示部21及び操作部22が設けられる。表示部21には、感熱紙に印刷されるキャラクタ等が表示される。操作部22は複数のキーである。図4に示すように、第2カバー20Bの上端部に、前側に向けて凹む凹部23が設けられる。凹部23には、2つのねじ穴23Aが形成される。凹部23には、後述する着用クリップ3が2つのねじ230によって固定される。なお、印刷装置2は、凹部23に着用クリップ3が固定されない状態、つまり、着用クリップ3が取り外された状態でも使用可能である。
図2、図3に示すように、蓋部20Cは、第2カバー20Bの下端部に回転可能に支持される。蓋部20Cは、回転に応じて収容部を開閉可能である。収容部は、筐体20の内部のうち下側略半分の部分に設けられ、感熱紙が巻回されたロール(図示略)を収容する。収容部を閉塞した状態の蓋部20Cの上端部と、第1カバー20Aの前側面の下端部との間に、排出口24が形成される。排出口24は、左右方向に長いスリットである。図2に示すように、排出口24の内側には、サーマルヘッド28、プラテンローラ29、及び、切断歯(図示略)が設けられる。排出口24は、サーマルヘッド28及びプラテンローラ29を用いて印刷された感熱紙を、印刷装置2の外側へ向けて排出可能である。
<着用クリップ3>
着用クリップ3は、ユーザが着用する着用体であるベルト(図示略)に、上記の印刷装置2を吊り下げて使用する場合に用いられる。図4に示すように、着用クリップ3は、印刷装置2の凹部23に固定される。図5に示すように、着用クリップ3は、クリップ部材5、固定部材7、規制部8、及び、接続部9を有する。着用クリップ3を構成するこれらの各部材は、例えば、合成樹脂材料で形成されている。
<クリップ部材5>
図6〜図9に示すように、クリップ部材5は挟持部50を有する。挟持部50は、平板状の第1板部51及び第2板部52を有する。第1板部51及び第2板部52は、互いに平行に、且つ、前後方向に所定の間隔L11(図7参照)を空けて対向する。第1板部51は、第2板部52に対して前側に配置される。第1板部51及び第2板部52は、それぞれの上端部で互いに接続する。以下、第1板部51及び第2板部52が接続する部分を、「接続端部50A」という。第1板部51及び第2板部52は、接続端部50Aから下側に向けて延びる。
左右方向において、第1板部51及び第2板部52の長さは同一である(図9参照)。以下、これらの長さをL12(図8参照)と表記する。又、上下方向において、第2板部52は第1板部51よりも長い。第2板部52の下端部は、第1板部51の下端部に対して下側に僅かに突出する。第2板部52の下端部は、第1板部51よりも下側に突出する部分で、下側に突出する略円弧状に湾曲する(図8参照)。
図7に示すように、第1板部51は、下端部に係合突起53を有する。係合突起53は、第1延部531及び第2延部532を有する。第1延部531は、第1板部51の下端部から前側に向けて突出する。第2延部532は、第1延部531の前端部から下側に向けて延びる。第2延部532は、第1板部51よりも前側に配置される。第2延部532は、第1板部51に対して下側に突出する。図8に示すように、左右方向において、第2延部532の長さは、第1板部51及び第2板部52の長さと等しく、L12である。第2延部532の下端部(以下、「係合突起53の先端部530」という。)の左右両両端の角53Aは、R面取りされている。
図7に示すように、第1板部51は、下端部に突出リブ54を有する。突出リブ54は、第1板部51の下端部から後側に向けて延びる。図9に示すように、突出リブ54の後端部(以下、「突出リブ54の先端部540」という。)は、後側に向けて突出する略円弧状に湾曲する。突出リブ54の先端部540の左右両端の角54Aは、R面取りされている。左右方向において、突出リブ54の長さは、第1板部51、第2板部52、及び、係合突起53と等しく、L12である。突出リブ54の先端部540は、第2板部52に前側から接触する。図7に示すように、突出リブ54の上側面541は、上下方向と直交する。突出リブ54の下側面542は、上下方向と直交する平面に対して傾斜する。より詳細には、下側面542は、前側から後側に向かうに従って、上側に傾斜する。
クリップ部材5は可撓性を有し、第1板部51及び第2板部52の間の間隔は、それぞれが弾性変形することに応じて拡張可能である。第1板部51及び第2板部52がそれぞれ弾性変形した場合、第1板部51及び第2板部52の間の間隔は、下側に向かう程間隔L11(図7参照)よりも大きくなる。この場合、突出リブ54と第2板部52との間に隙間が生じる。
図6〜図9に示すように、第1板部51の前側面に、後述する接続部9の一部(連結部91及び球体部92)が接続される。接続部9は、クリップ部材5を、後述する固定部材7に接続する。
<固定部材7>
図5に示すように、固定部材7は、本体部71に覆部76が嵌合することによって形成される。本体部71は、前側面が開口する略箱状を有する。本体部71は、2つの穴71A、2つの穴71B、及び、切欠き溝72を後側面に有する。2つの穴71Aは、本体部71の後側面の上側の左右両角の近傍に設けられる。2つの穴71Bは、本体部71の後側面の下側の左右両角の近傍に設けられる。各穴71A、穴71Bは、本体部71を前後方向に貫通する円形の貫通穴である。各穴71Aにねじ710が挿通される。各穴71Bにねじ230(図4参照)が挿通される。
図10〜図12に示すように、切欠き溝72は、2つの穴71Aの間、及び、2つの穴71Bの間を通って上下方向に延びる。切欠き溝72は、本体部71の後側面に形成された溝である。切欠き溝72の底部は開口する。切欠き溝72は、第1溝部721及び第2溝部722を有する。第1溝部721は、本体部71の上端部から下側に向けて延びる。第1溝部721の左右両側の内壁は、左右方向に所定の間隔L21(図12参照)を空けて対向する。以下、第1溝部721の左右両側の内壁の間隔L21を、「第1溝部721の間隔L21」という。各内壁には、球欠状の凹部72A(図10、図11参照)が形成される。各内壁のそれぞれの凹部72Aは、共通する仮想的な球体に沿って配置される。凹部72Aを通る仮想的な球体の直径を、L22と表記する。直径L22は、間隔L21よりも大きい。凹部72Aは、後述する接続部9の受け部93の一部に対応する。
第2溝部722は、第1溝部721の下端部に形成される。第2溝部722の内壁は、前後方向に延びる円筒体の一部を形成する。内壁を通る仮想的な円筒体の直径(以下、「第2溝部722の直径」という。)は、第1溝部721の凹部72Aを通る仮想的な球体の直径L22と同一である(図12参照)。
図5に示すように、覆部76は、2つのねじ穴76A、2つの穴76B、及び、突出部76C、76Dを有する。2つのねじ穴76Aは、覆部76の上側の左右両角の近傍に設けられる。各ねじ穴76Aに、本体部71の穴71Aに挿通するねじ710が螺合される。2つの穴76Bは、覆部76の下側の左右両角の近傍に設けられる。各穴76Bは、覆部76を前後方向に貫通する円形の貫通穴である。各穴76Bに、本体部71の穴71Bに挿通するねじ230(図4参照)が挿通する。
突出部76Cは、覆部76のうち2つの穴76Bの間の部分から、後側に向けて突出する。突出部76Cは円柱状である。突出部76Cの直径は、本体部71の切欠き溝72の第2溝部722の直径L22(図12参照)よりも僅かに小さい。図5、図12に示すように、突出部76Dは、覆部76のうち2つのねじ穴76Aの間の部分から、後側に向けて突出する。突出部76Dは、後側が開口した球欠状を有する。突出部76Dを通る仮想的な球体の直径は、凹部72Aを通る仮想的な球体の直径と等しく、L22である。突出部76Dは、後述する接続部9の受け部93の一部に対応する。
<規制部8>
図10〜図12に示すように、規制部8は、固定部材7の本体部71に設けられる。規制部8は、延伸部81、及び、フック部82を有する。延伸部81は、固定部材7の本体部71の下端部から下側に向けて延びる。延伸部81は平板状である。延伸部81の各面は、前後方向を向く。延伸部81は可撓性を有し、弾性変形可能である。
フック部82は、延伸部81の下端部に形成される。フック部82は平板状である。フック部82は、湾曲部82A及び平面部82Bを有する。湾曲部82Aは、延伸部81の下端部から、後側に向けて湾曲しながら延びる。平面部82Bは、湾曲部82Aのうち延伸部81と接続する側の端部に対して対向する端部から、後斜め上側に向けて延びる。平面部82Bのうち、湾曲部82Aと接続する側の端部に対して対向する端部(以下、「フック部82の先端部820」という。)の左右方向略中央に、突出部821が設けられる。突出部821は、平面部82Bの上側面から前斜め上側に向けて突出する。図13に示すように、フック部82の先端部820は、円弧状に湾曲する。又、先端部820の左右両端の角820Aは、R面取りされている。
図12に示すように、左右方向において、規制部8の延伸部81、フック部82(湾曲部82A及び平面部82B)のそれぞれの長さは等しい。以下、これらの長さを、L23と表記する。L23は、クリップ部材5の第1板部51、第2板部52、係合突起53、及び、突出リブ54のそれぞれの左右方向の長さL12(図8参照)よりも大きい。
<接続部9>
図5に示すように、接続部9は、連結部91、球体部92、及び、受け部93を有する。図6、図7に示すように、連結部91は、クリップ部材5の第1板部51の前側面、且つ、上下方向略中央から、前側に向けて延びる。連結部91は円柱状である。連結部91の直径L31(図7参照)は、固定部材7の切欠き溝72の第1溝部721の間隔L21(図12参照)よりも僅かに小さい。球体部92は、連結部91の前端部に設けられる。球体部92は球体状である。球体部92の直径L32(図7参照)は、連結部91の直径L31よりも大きい。又、球体部92の直径L32は、第1溝部721の間隔L21(図12参照)よりも大きく、第2溝部722の直径L22よりも僅かに小さい。
受け部93は、固定部材7の本体部71の凹部72A、(図10、図11参照)、及び、固定部材7の覆部76の突出部76D(図5、図12参照)によって形成される。以下、凹部72A及び突出部76Cを通る仮想的な球体の直径L22(図12参照)を、「受け部93の直径L22」という。受け部93の直径L22は、球体部92の直径L32よりも僅かに大きい。
<着用クリップ3の組立方法>
図5に示すように、固定部材7の本体部71に対して後側に、クリップ部材5が配置される。本体部71に向けてクリップ部材5が近づけられる。接続部9の連結部91及び球体部92が、本体部71の第2溝部722に対して後側から前側に向けて挿入される。本体部71の後側面に対して前側に球体部92が突出し、本体部71の後側面に対して後側にクリップ部材5が配置された状態となる。なお前述のように、第2溝部722の直径L22(図12参照)は球体部92の直径L32(図7参照)よりも僅かに大きい。このため、第2溝部722に対する球体部92の挿入は阻害されない。
次いで、クリップ部材5に対して上側に向かう方向の力が加えられる。クリップ部材5は、本体部71に対して上側に移動しようとする。ここで前述のように、球体部92の直径L32は、第1溝部721の間隔L21(図12参照)よりも大きい。このため、球体部92が上側に移動しようとした場合、第1溝部721は球体部92から力を受けて弾性変形する。第1溝部721の間隔は、球体部92が上側に移動可能となるまで広げられる。球体部92は上側に移動可能となる。球体部92は、第1溝部721に沿って凹部72Aまで上側に移動する。ここで前述のように、凹部72Aを含む受け部93の直径L22は、球体部92の直径L32よりも僅かに大きい。このため、球体部92が凹部72Aまで移動した後、第1溝部721は球体部92から力をうけなくなり、弾性変形は元に戻る。第1溝部721の間隔はL21に戻る。球体部92は、凹部72Aによって左右両側から保持され、上下両側に向かう方向の移動は規制される。
なお、上記の過程で、連結部91は、第1溝部721に沿って上側に移動する。ここで前述のように、連結部91の直径L31(図7参照)は、第1溝部721の間隔L21よりも僅かに小さい。このため、連結部91の上側に向かう方向の移動は、第1溝部721によって阻害されない。
次いで、固定部材7の本体部71に対して前側に覆部76が配置される。本体部71に向けて覆部76が近づけられる。覆部76は、本体部71の前側の開口を覆う。覆部76の突出部76D、及び、本体部71の凹部72A(図10、図11参照)は、共通の仮想的な球体に沿って配置される。突出部76Dは、凹部72Aによって保持された球体部92を、前側から保持する。突出部76D、及び、凹部72Aは、受け部93を形成する。なお前述のように、受け部93の直径L22は、球体部92の直径L32よりも僅かに大きい。このため、球体部92は、受け部93によって摺動可能な状態で支持される。
図10〜図12に示すように、覆部76の突出部76Cは、本体部71の切欠き溝72の第2溝部722に前側から挿通する。なお、突出部76Cの直径L22は、第2溝部722の直径よりも僅かに小さい。このため、第2溝部722に対する突出部76Cの挿入は阻害されない。突出部76Cは第2溝部722を塞ぐ。これによって、球体部92が第2溝部722を介して固定部材7から外れることが規制される。
図5に示すように、本体部71の2つの穴71Aのそれぞれに、後側からねじ710が挿通される。図10、図12に示すように、2つのねじ710は、覆部76の2つのねじ穴76A(図5参照)に螺合される。覆部76は、本体部71の前側面の開口を覆った状態で、本体部71に固定される。
<着用クリップ3の動作概要>
着用クリップ3において、規制部8のフック部82の先端部820に設けられた突出部821(図10〜図12参照)は、クリップ部材5の第1板部51の係合突起53の先端部530(図6〜図8参照)を係脱可能である。図14〜図16は、フック部82に対して係合突起53が離脱した状態(以下、「離脱状態」という。)を示す。離脱状態において、係合突起53の先端部530は、フック部82の湾曲部82Aの後側且つ平面部82Bの前側の空間に対して、外側に配置される。以下、フック部82の湾曲部82Aの後側且つ平面部82Bの前側の空間に対して内側及び外側の空間を、それぞれ、「フック部82の内側」「フック部82の外側」という。脱離状態において、クリップ部材5は、接続部9の球体部92が受け部93に対して摺動することに応じ、固定部材7に対して揺動及び回転可能となる。
詳細は次の通りである。図14は、接続部9の連結部91(図6、図7参照)が球体部92(図6、図7参照)から後斜め上側に向けて延びた状態となった場合を示す。図15は、図14の状態から受け部93に対して球体部92が摺動し、クリップ部材5が左右方向を軸として略90度上側に揺動した場合を示す。連結部91は、球体部92から上側に向けて延びた状態となる。一方、図16は、図14の状態から受け部93に対して球体部92が摺動し、クリップ部材5が前後方向を軸として、後側から見て時計回りに略90度回転し、且つ、左右方向を軸として下側に僅かに揺動した場合を示す。連結部91は、球体部92から後側に向けて延びた状態となる。なお、図示されていないが、例えば、図15の状態から受け部93に対して球体部92が摺動し、クリップ部材5が上下方向を軸として回転することも可能である。
なお、図14の状態で、クリップ部材5の係合突起53の先端部530は、規制部8のフック部82の突出部821に後側から接触する。このため、係合突起53の先端部530がフック部82の外側から内側に移動することは、フック部82の突出部821によって抑制される。
一方、図14の状態において、左右方向を軸として下側に揺動する向きの力が、クリップ部材5に加えられた場合を例示する。ここで前述のように、規制部8の延伸部81は可撓性を有する。このため、クリップ部材5に力が加えられた場合、延伸部81は弾性変形し、フック部82の湾曲部82A及び平面部82Bは下側に移動する。これによって、係合突起53の先端部530は、フック部82の外側から内側に移動可能となる。係合突起53の先端部530が、フック部82の内側に配置された場合、係合突起53はフック部82に遊嵌される。以下、この状態を、「遊嵌状態」という。遊嵌状態において、係合突起53の移動は、フック部82によって所定範囲内に制限される。これによって、クリップ部材5の揺動及び回転は、所定範囲内に制限される。
遊嵌状態の詳細は、次の通りである。図17に示すように、遊嵌状態において、左右方向を軸としてクリップ部材5が揺動し、係合突起53の先端部530が後側に向けて移動した場合(図中実線)を例示する。この場合、係合突起53の先端部530は、フック部82の突出部821に前側から接触する。係合突起53の先端部530の後側への移動は妨げられ、クリップ部材5の揺動は規制される。一方、左右方向を軸としてクリップ部材5が揺動し、係合突起53の先端部530が前側に向けて移動した場合(図中2点鎖線)を例示する。この場合、係合突起53の先端部530は、フック部82の湾曲部82Aに後側から接触する。係合突起53の先端部530の前側への移動は妨げられ、クリップ部材5の揺動は規制される。以上のように、遊嵌状態において、左右方向を軸としたクリップ部材5の揺動は、所定範囲内に規制される。
又、図18に示すように、前後方向を軸としてクリップ部材5が揺動し、係合突起53の先端部530が左右何れかの側に向けて移動した場合を例示する。例えば、係合突起53の先端部530が右側に向けて移動した場合(図中実線)、先端部530の左端の角53A(図8参照)は、フック部82の湾曲部82Aに上側から接触する。係合突起53の右側への移動は妨げられ、クリップ部材5の揺動は規制される。一方、係合突起53の先端部530が左側に向けて移動した場合(図中2点鎖線)、先端部530の右端の角53A(図8参照)は、フック部82の湾曲部82Aに上側から接触する。係合突起53の左側への移動は妨げられ、クリップ部材5の揺動は規制される。以上のように、遊嵌状態において、前後方向を軸としたクリップ部材5の揺動は、所定範囲内に規制される。
<着用クリップ3の使用方法>
図4に示すように、着用クリップ3は、印刷装置2の第2カバー20Bの凹部23に固定される。2つのねじ230は、固定部材7の2つの穴71B、76B(図5参照)に後側から挿通され、凹部23の2つのねじ穴23Aに螺合される。これによって、固定部材7は印刷装置2に固定される。図1、図2に示すように、固定部材7が印刷装置2に固定された状態で、固定部材7の上側略半分の部分は、印刷装置2の上端部よりも上側に突出する。このため、接続部9は、印刷装置2の上端部よりも上側から後側に向けて延びた状態になる。規制部8の延伸部81は、印刷装置2の第2カバー20Bの後側面に沿って下側に向けて延びる。クリップ部材5は、印刷装置2の第2カバー20Bの後側面に対して後側に突出する。
クリップ部材5の挟持部50の第1板部51及び第2板部52に対し、間隔を広げる向きに力が加えられる。第1板部51及び第2板部52の間の間隔は、弾性変形によって広がる。突出リブ54の先端部540(図7参照)と第2板部52との間に隙間が生じる。ユーザに着用されたベルトが、該隙間を介して下側から挿通される。ベルトは、第1板部51と第2板部52との間に配置される。第1板部51及び第2板部52の間の間隔は、間隔を広げる向きの力がなくなると、元の間隔に戻る。これより、突出リブ54の先端部540(図7参照)と第2板部52とは、元の接触した状態に戻る。挟持部50は、第1板部51と第2板部52との間にベルトを挟持する。突出リブ54は、第1板部51及び第2板部52の間からベルトが下側に抜けることを規制する。これによって、印刷装置2はベルトに保持される。
図14〜図16に示すように、着用クリップ3が離脱状態の場合、クリップ部材5は、固定部材7に対して揺動及び回転可能となる。ここで、揺動が回転の一部であるとみなした場合、クリップ部材5は固定部材7に対して回転可能であると言い換えることができる。又、クリップ部材5の状態はベルトによって固定されるので、クリップ部材5を基準として固定部材7及び印刷装置2が回転可能であることになる。つまり、上記までの固定部材7を基準とした説明は、クリップ部材5を基準としてみた場合、固定部材7がクリップ部材5に対して回転可能であると言い換えることができる。
図17、図18に示すように、着用クリップ3が遊嵌状態の場合、固定部材7に対するクリップ部材5の回転は、所定範囲内に規制される。このことは、クリップ部材5を基準としてみた場合、クリップ部材5に対する固定部材7の回転が、所定範囲内に規制されると言い換えることができる。
<本実施形態の主たる作用、効果>
以上説明したように、着用クリップ3は、クリップ部材5の挟持部50をベルトに挟持した状態で、固定部材7に固定された印刷装置2をベルトに保持できる。又、接続部9は、クリップ部材5に対して固定部材7を回転可能に接続する。固定部材7に設けられた規制部8は、クリップ部材5と係脱可能である。規制部8からクリップ部材5が脱離した脱離状態で、クリップ部材5に対する固定部材7の回転は規制部8によって規制されない(図14〜図16参照)。このため、着用クリップ3は、ユーザに対する印刷装置2の向きを自在に変更可能とすることができる。一方、規制部8がクリップ部材5に遊嵌した遊嵌状態で、クリップ部材5に対する固定部材7の回転は、規制部8によって規制される(図17、図18参照)。このため、着用クリップ3は、ユーザに対する印刷装置2の向きを変更不能とすることによって、印刷装置2の向きを安定化できる。このように、着用クリップ3は、印刷装置2の向きが変更可能な状態と変更不能な状態とを切り替えることができる。
クリップ部材5は、第1板部51の下端部に設けられた係合突起53がフック部82に遊嵌することによって、回転が規制される。ここで、接続部9は、固定部材7のうち印刷装置2の上端部よりも上側の部分から延びる。接続部9の球体部92は、印刷装置2の上端部よりも上側の部分で、接続部9の受け部93によって摺動可能に支持される。このため、上下方向において、球体部92からフック部82までの間の長さは、印刷装置2の上端部からフック部82までの間の長さよりも長くなる。なお、フック部82は、球体部92までの間の長さが長い程、クリップ部材5の回転を適切に規制できる。このため、着用クリップ3では、球体部92が印刷装置2の上端部よりも下側で支持される場合と比べて、フック部82によってクリップ部材5の回転をより適切に規制できる。
クリップ部材5に対する固定部材7の回転が規制部8によって規制された状態において、クリップ部材5に対する固定部材7の適切な向きが、ユーザの体型又は姿勢に応じて変化する場合がある。その理由は、クリップ部材5の挟持部50をベルトに挟持した状態で、固定部材7に固定された印刷装置2がユーザに接触し、その向きを変えようとするためである。これに対し、着用クリップ3において、係合突起53とフック部82とは遊嵌される。クリップ部材5に対する固定部材7の回転は、所定範囲内で移動可能となる。つまり、着用クリップ3は、クリップ部材5に対する固定部材7の向きに遊びを持たせることができる。従って、着用クリップ3は、クリップ部材5に対する固定部材7の回転を規制部8によって所定範囲内で移動可能とすることによって、クリップ部材5に対する固定部材7の向きを、ユーザの体型又は姿勢に応じて柔軟に変更できる。
着用クリップ3において、フック部82の左右方向の長さL23は、係合突起53の左右方向の長さL12よりも大きい。この場合、着用クリップ3は、遊嵌状態においてクリップ部材5が前後方向を軸として揺動した場合(図18参照)、係合突起53の先端部530は、フック部82の湾曲部82Aに上側から接触し易くなる。このため、フック部82は、係合突起53の移動を適切に規制できる。従って、着用クリップ3は、クリップ部材5に対する固定部材7の回転を、より確実に規制できる。
着用クリップ3を脱離状態から遊嵌状態に変更する場合、ユーザは、係合突起53が最も下側に配置された状態(図17参照)となるまで、左右方向を軸としてクリップ部材5を回転させる必要がある。なぜならば、この状態としなければ、フック部82の突出部821に係合突起53が遊嵌しないためである。これに対し、着用クリップ3では、フック部82の先端部820が円弧状に湾曲する。このため、例えばユーザは、フック部82の先端部820に係合突起53を接触させ、フック部82の先端部820に沿って係合突起53の先端部530を移動させながら、互いに近接させる。これによって、ユーザは、係合突起53が最も下側に配置する状態、つまり、フック部82の突出部821に係合突起53が遊嵌可能な状態まで、クリップ部材5を容易に回転させることができる。
又、係合突起53の先端部530の両端の角53AはR面取りされている。このため、フック部82の先端部820に沿って係合突起53の先端部530を移動させる過程で、角53Aが引っ掛かることを抑制できる。従って、ユーザは、フック部82に係合突起53をスムーズに遊嵌させ、着用クリップ3を遊嵌状態にできる。
クリップ部材5の第1板部51は、突出リブ54を有する。突出リブ54の下側面542は、後側に向かうに従って上側に傾斜する。この場合、ユーザは、突出リブ54の下側面542にベルトの上端部を接触させ、下側面542に沿ってベルトを上側に移動させることによって、突出リブ54の先端部540と第2板部52との間の隙間に向けてベルトを誘導できる。従って、ユーザは、クリップ部材5の第1板部51と第2板部52との間にベルトを容易に誘導できる。又、突出リブ54の先端部540の両端の角54AはR面取りされている。このため、着用クリップ3は、ベルトを誘導する過程で角54Aにベルトが引っ掛かり、ベルトの移動が妨げられることを抑制できる。このため、ユーザは、着用クリップ3にベルトをスムーズに誘導できる。
又、クリップ部材5の挟持部50は、通常状態(弾性変形していない状態)で、突出リブ54の先端部540は第2板部52に接触する。突出リブ54は、第1板部51と第2板部52との間の間隔を塞ぐ。このため、着用クリップ3は、挟持部50によってベルトが挟持された状態で、クリップ部材5からベルトが脱離することを、突出リブ54によって抑制できる。
着用クリップ3において、第2板部52の上下方向の長さは、第1板部51の上下方向の長さよりも長い。第2板部52は、第1板部51よりも下側に突出する。この場合、ユーザは、第2板部52のうち第1板部51よりも下側に突出した部分にベルトを前側から押し当てて位置決めできる。従って、ユーザは、位置決めされたベルトを、第1板部51と第2板部52との間にスムーズに誘導できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。着用クリップ3のクリップ部材5が挟持部50によって挟持する対象は、ユーザが着用するベルトに限定されない。例えば、着用クリップ3は、ズボンのウェスト部分、ポケット等に取り付けられて使用されてもよい。
着用クリップ3において、接続部9の受け部93は、固定部材7側に設けられる場合に限定されず、クリップ部材5側に設けられてもよいし、固定部材7及びクリップ部材5の両方に設けられてもよい。上記実施形態において、接続部9は、連結部91、球体部92、及び、受け部93を有する、所謂ボールジョイントであった。これに対し、接続部9は、クリップ部材5に対して固定部材7を回転可能に接続することが可能な他の部材であってもよい。例えば、接続部9は、ゴム製のジョイント、蛇腹状のフレキシブルジョイント、紐等であってもよい。第1板部51は、係合突起53よりも更に下側まで延びてもよい。つまり、係合突起53は、第1板部51の下端部よりも上側の部分から前側に突出してもよい。規制部8のフック部82は、延伸部81に設けられていなくてもよく、例えば、印刷装置2の第2カバー20Bの後側面から後側に突出してもよい。つまり、フック部82は印刷装置2に設けられていてもよい。
着用クリップ3が遊嵌状態の場合において、固定部材7に対してクリップ部材5は所定範囲内で揺動及び回転可能であった。これに対し、係合突起53は、フック部82に対して遊びなく係合してもよい。つまり、クリップ部材5は、固定部材7に対して揺動及び回転不能となるように係合してもよい。
フック部82の左右方向の長さは、係合突起53の左右方向の長さと同一であってもよいし、係合突起53の方向の長さよりも短くてもよい。フック部82の先端部820は、左右方向に直線状に延びてもよいし、上側に凹んだ円弧状に湾曲してもよい。フック部82の先端部820の左右両端の角820Aは角張っていてもよい。フック部82の先端部820は、突出部821のない平らな形状であってもよい。
突出リブ54の先端部540は、左右方向に直線状に延びてもよいし、上側に凹んだ円弧状に湾曲してもよい。突出リブ54の先端部540の左右両端の角54Aは角張っていてもよい。突出リブ54の下側面542は傾斜していなくてもよく、上下方向に対して直交してもよい。突出リブ54は、第1板部51から突出した状態と突出しない状態とに切り替え可能であってもよい。例えば、突出リブ54は、前側の端部を軸として揺動可能であってもよい。突出リブ54は、第2板部52に設けられていてもよい。第2板部52の上下方向の長さは、第1板部51の上下方向の長さと略同一であってもよいし、第1板部51より短くてもよい。
着用クリップ3は、印刷装置2と一体化されてもよい。つまり、着用クリップ3のクリップ部材5、固定部材7、規制部8、及び、接続部9は、印刷装置2の第2カバー20Bの一部として形成されてもよい。
<その他>
前後方向は、本発明の「第1方向」の一例である。前側は、本発明の「第1方向の一方側」の一例である。後側は、本発明の「第1方向の他方側」の一例である。上下方向は、本発明の「第2方向」の一例である。下側は、本発明の「第2方向の一方側」の一例である。左右方向は、本発明の「第1方向及び第2方向と直交する方向」の一例である。サーマルヘッド28及びプラテンローラ29は、本発明の「印刷機構」の一例である。筐体20は、本発明の「本体部」の一例である。
2 :印刷装置
3 :着用クリップ
5 :クリップ部材
7 :固定部材
8 :規制部
9 :接続部
20 :筐体
50 :挟持部
51 :第1板部
52 :第2板部
53 :係合突起
54 :突出リブ
81 :延伸部
82 :フック部
91 :連結部
92 :球体部
93 :受け部

Claims (8)

  1. ユーザに着用される着用体を挟持可能な挟持部を有するクリップ部材と、
    印刷装置に固定可能な固定部材と、
    前記クリップ部材に対して前記固定部材を回転可能に接続する接続部と、
    前記固定部材に設けられ、前記クリップ部材と係脱可能であり、前記クリップ部材が離脱した状態で前記クリップ部材に対する前記固定部材の回転を可能とし、前記クリップ部材と係合した状態で前記クリップ部材に対する前記固定部材の回転を規制する規制部と
    を備えたことを特徴とする着用クリップ。
  2. 前記接続部は、
    前記クリップ部材の前記挟持部から延びる連結部、前記連結部の先端に設けられた球体部、及び、前記固定部材に設けられ、前記球体部を摺動可能に受ける受け部を有し、
    前記挟持部は、
    所定の間隔を空けて第1方向に対向する第1板部及び第2板部を有し、
    前記第1板部は、
    前記第2板部に対して前記第1方向の一方側に配置され、前記連結部が接続し、前記第1方向と直交する第2方向の一方側の端部に係合突起を有し、
    前記第2板部は、
    前記第1板部に対して前記第1方向の他方側に配置され、前記第1板部の前記第2方向の他方側の端部から、前記第2方向の一方側に向けて延び、
    前記規制部は、
    可撓性を有し且つ前記固定部材から延びる延伸部、及び、前記延伸部の先端に形成され、前記係合突起と遊嵌可能なフック部を有し、
    前記係合突起と前記フック部とが遊嵌した状態で、前記クリップ部材に対する前記固定部材の回転が所定範囲内に規制されることを特徴とする請求項1に記載の着用クリップ。
  3. 前記第1方向及び前記第2方向と直交する方向において、前記フック部の長さが前記係合突起の長さよりも長いことを特徴とする請求項2に記載の着用クリップ。
  4. 前記フック部は、
    先端部が円弧状に形成され、且つ、前記延伸部の延びる方向と直交する方向の両端の角がR面取りされたことを特徴とする請求項2又は3に記載の着用クリップ。
  5. 前記第1板部の前記第2方向の一方側の端部に、前記第1方向の他方側に突出する突出リブが設けられ、
    前記突出リブは、
    前記第2方向の一方側の面が、前記第1方向の他方側に向かうに従って前記第2方向の他方側に傾斜し、且つ、前記第1方向及び前記第2方向と直交する方向の両端の角がR面取りされたことを特徴とする請求項2から4の何れかに記載の着用クリップ。
  6. 前記第2方向において、前記第2板部の長さが前記第1板部の長さよりも長いことを特徴とする請求項2から5の何れかに記載の着用クリップ。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の前記着用クリップを備えたことを特徴とする印刷装置。
  8. 印刷機構を有する本体部と、
    ユーザに着用される着用体を挟持可能な挟持部を有するクリップ部材と、
    前記クリップ部材に対して前記本体部を回転可能に接続する接続部と、
    前記本体部に設けられ、前記クリップ部材と係脱可能であり、前記クリップ部材が離脱した状態で前記クリップ部材に対する前記本体部の回転を可能とし、前記クリップ部材と係合した状態で前記クリップ部材に対する前記本体部の回転を規制する規制部と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
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