JP2017536343A - 安定したglp−1ベースのglp−1/グルカゴン受容体コアゴニスト - Google Patents

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Abstract

本出願は、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストである安定した及び持続性のGLP-1誘導体、その組成物、医療でのGLP-1誘導体の使用、並びに患者へのGLP-1誘導体の投与を含む処置(例えば、糖尿病、肥満並びに関連する疾患及び状態の処置)の方法に関する。好ましいGLP-1誘導体は、式I:Imp-X8-His-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Xl6-Ser-X18-Tyr-Leu-Glu-X22-X23-Ala-Ala-X26-X27-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-X33-X34-X35-X36-X37[I](式中、-X8はAla、Aib、Acb又はGlyであり、-X16はVal、Leu、lie又はTyrであり、-X18はLys又はArgであり、-X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibであり、-X23はGin、Arg又はLysであり、-X26はLys又はArgであり、-X27はGlu又はLysであり、-X33はVal、Leu又はIleであり、-X34はLys又はArgであり、-X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在せず、-X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在せず、-X37はGlyであるか、又は存在しない)のアミノ酸配列からなるポリペプチド又はその薬学的に許容される塩及び/若しくはエステルを含み、前記GLP-1誘導体は、親油性部分と少なくとも2個の負電荷部分とを含む置換基であって、前記負電荷部分のうち1つが親油性部分から遠位である、置換基を更に含み、前記ポリペプチドはC末端アミドを任意選択で含む。

Description

本発明は、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニスト(co-agonist)である新規のGLP-1誘導体、その組成物、及びこのGLP-1誘導体の医療での使用に関する。
多数の胃腸ペプチドホルモンが、食物摂取量及びエネルギー恒常性の調節に関与している(例えばCCK、GLP-1、PYY、グレリン)。近年、腸のL細胞におけるプログルカゴン遺伝子からの生成物であるオキシントモジュリン(Oxm)も、齧歯類及びヒトの両方において食欲抑制特性を有することが分かった。肥満のヒトでの4週間の臨床試験により、Oxmの皮下投与の反復によって食物摂取量が減少して有意な体重減少が起こることが実証された。特定のOxm受容体が依然として見出されることから、生理学的効果の多くがGLP-1受容体活性化及びグルカゴン受容体活性化を介して媒介されることが示唆されている。実際、Oxmは、同種のリガンドと比べて親和性及び効力が低いにもかかわらず、GLP-1受容体及びグルカゴン受容体の両方に結合して活性化させる。いくつかの近年の論文は、デュアルアゴニストを構築してDIOマウスモデル及びノックアウトマウスモデルにおける体重減少効果を比較することにより、同時にGLP-1/グルカゴン受容体を標的に定める能力を実証した。バランスの取れたGLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストによる処置によって、GLP-1受容体アゴニストの場合に相当するグルコース制御で、純粋なGLP-1受容体アゴニストの場合を超える体重及び脂肪量の確実な減少が生じた。インスリン、レプチン及びアディポネクチン等の血漿代謝パラメーターの改善は、純粋なGLP-1受容体アゴニストによる処置と比べてGLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストによる処置時に顕著であった。加えて、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニスト処置により、DIOマウスにおいて脂肪酸酸化が増加して脂肪肝が減少した。GLP-1受容体ノックアウトマウス又はグルカゴン受容体ノックアウトマウスでは、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストは、野生型動物と比較して、減少してはいるものの、依然として体重に対する有意な効果が実証されており、そのため、GLP-1受容体及びグルカゴン受容体の同時活性化により体重がより減少するという仮説が支持されている。
グルカゴン受容体活性化の1つの生理学的効果は、肝臓のグリコーゲン分解及び糖新生を刺激することにより血糖値を上昇させることである。グルカゴン受容体活性化は、齧歯類及びヒトの両方においてエネルギー消費量を増加させる及び食物摂取量を減少させることが更に分かっている。
近年の研究では、16例のヒトボランティアに、グルカゴン、GLP-1、グルカゴン及びGLP-1の組合せ又は生理食塩水を注入した。食事中のエネルギー摂取量は組合せの群で有意に減少した(13%)が、いずれかのホルモン単独の投与では影響を受けなかった。
別の研究では、健康なヒトボランティアへのGLP-1、グルカゴン又はこれらの組合せの注入後にエネルギー消費量(EE)を測定した。この研究から、グルカゴンとグルカゴン及びGLP-1の組合せとはEEを同程度まで増加させるがGLP-1は効果がないことが分かった。グルカゴンの注入は血漿グルコースレベルの上昇を伴ったが、グルカゴンに加えてGLP-1を同時に注入することにより、この偏位が急速に減少した。2種の受容体に対するマウス受容体効力が異なるGLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストペプチドのファミリーを使用して、肥満のマウスにおけるグルカゴン受容体媒介型の高血糖の予防におけるGLP-1受容体活性の重要性が更に実証された。この研究は、バランスの取れたGLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストペプチドがグルカゴン受容体の活性化に関連する高血糖のリスクを軽減しつつ体重減少用の最適な治療プロファイルを示すことを示した。
まとめると、これらの研究は、肥満の処置の潜在的標的としての二重のGLP-1及びグルカゴンのアゴニズムの概念を支持する。
GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストの大部分は、出発点としてグルカゴン又はオキシントモジュリンを使用して得られており、GLP-1活性は様々なアミノ酸変異により改善されている。グルカゴンは物理的安定性及び化学的安定性が低く、このことはグルカゴンベースの多くのコアゴニストでも観察される。
従って、安定性が改善されている(例えば化学的安定性及び物理的安定性が改善されている)GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストが必要とされている。
WO2009/083549 WO98/08871
www.chem.qmul.ac.uk/iupac/AminoAcid/AA1n2.html#AA1 Johan Gabrielsson及びDaniel Weiner: Pharmacokinetics and Pharmacodynamic Data Analysis. Concepts & Applications、第3版、Swedish Pharmaceutical Press、Stockholm(2000) Rowland, M及びTozer TN: Clinical Pharmacokinetics: Concepts and Applications、第3版、1995 Williams Wilkins Schmittschmitt及びScholtz、Protein Science、12、10、2374〜2378頁、2003 Stability of Protein Pharmaceuticals、Ahern. T.J. & Manning M.C.、Plenum Press、New York 1992 Formulation Consideration for Proteins Susceptible to Asparagine Deamidation and Aspartate Isomerization、Wakankar及びBorchardt、Journal of Pharmaceutical Sciences、2006、第95巻、第11号、2321頁 Remington's Pharmaceutical Sciences、1985 Remington: The Science and Practice of Pharmacy、第19版、1995 Naiki他(1989) Anal. Biochem. 177、244〜249頁 LeVine(1999) Methods. Enzymol. 309、274〜284頁 Nielsen他(2001) Biochemistry 40、6036〜6046頁
本発明は、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストである新規の安定した及び持続性のGLP-1誘導体、その組成物、医療でのGLP-1誘導体の使用、並びに患者へのGLP-1誘導体の投与を含む処置(例えば糖尿病、肥満並びに関連する疾患及び状態の処置)の方法に関する。
一部の実施形態では、本発明は、式I:
Imp-X8-His-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-X16-Ser-X18-Tyr-Leu-Glu-X22-X23-Ala-Ala-X26-X27-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-X33-X34-X35-X36-X37 [I]、
(式中、
X8はAla、Aib、Acb又はGlyであり、
X16はVal、Leu、Ile又はTyrであり、
X18はLys又はArgであり、
X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibであり、
X23はGln、Arg又はLysであり、
X26はLys又はArgであり、
X27はGlu又はLysであり、
X33はVal、Leu又はIleであり、
X34はLys又はArgであり、
X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在せず、
X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在せず、
X37はGlyであるか、又は存在しない)
のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含むGLP-1誘導体又はその薬学的に許容される塩及び/若しくはエステルであって、
前記GLP-1誘導体は、親油性部分と少なくとも2個の負電荷部分とを含む置換基を更に含み、前記負電荷部分のうち1つは親油性部分から遠位であり、
前記ポリペプチドはC末端アミドを任意選択で含む、GLP-1誘導体に関する。
一部の実施形態では、本発明は、上記の請求項のいずれか一つで定義したGLP-1誘導体と、1種又は複数の薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物に関する。
一部の実施形態では、本発明は、医療で使用するための(例えば肥満、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害及び/又は1型糖尿病の処置又は予防で使用するための)上記の請求項のいずれか一つで定義したGLP-1誘導体に関する。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書で定義したGLP-1類似体の形態での中間生成物又はその薬学的に許容される塩、アミド若しくはエステルに関する。
アミロイド原線維形成中のThT蛍光発光の理論的なS字状の時間経過を示すグラフである。
本発明は、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストである、アミノ酸置換基と負電荷部分を有する置換基とを含む新規なGLP-1誘導体を提供する。用語「GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニスト」は、本明細書で使用する場合、GLP-1受容体及びグルカゴン受容体の両方を活性化するアゴニストを意味する。具体的には、本発明のGLP-1誘導体は、少なくとも2個の負電荷を有する置換基を更に含むGLP-1誘導体のアミノ酸配列の7位のデスアミノヒスチジン及び9位のヒスチジンへのアミノ酸置換基を含む。一部の実施形態では、GLP-1誘導体中のアミノ酸位置への言及は、本明細書で使用する場合、N末端ヒスチジンが7位と定義されるヒトGLP-1(7-37)に対するものである。
一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体はグルカゴン受容体と比べてGLP-1誘導体を良好に活性化する、即ち、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1に対するEC50との比が1超である。一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体は、グルカゴン受容体と比べてGLP-1受容体に良好に結合する、即ち、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が1超である。本明細書で開示する受容体アッセイを使用して、そのような比を評価することができる。
本発明者らは、本発明のGLP-1誘導体が、適切な水溶性、受容体効力及び受容体結合を保持しつつ物理的安定性及び化学的安定性を改善することができることを発見した。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は物理的安定性が改善されている(例えば、GLP-1誘導体は、物理的安定性を評価するために使用するアッセイにおいて原線維形成を示さず、又は原線維形成の遅延を示し、そのようなアッセイの例を本明細書で開示する)。更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、中性pH又はやや塩基性pH等の医薬組成物に適したpH範囲で適切な水溶性を有する。更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は化学的安定性が改善されており、例えば医薬組成物等の液体組成物中でのGLP-1誘導体の化学的分解が減少する。更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は薬物動態特性が改善されている、即ち、GLP-1誘導体は、例えばヒトグルカゴン及び/又はヒトGLP-1と比較してin vivoでの半減期が延びている。更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、皮下投与後に体重の有意な減少を誘導する。本明細書に記載したアッセイ(I)及びアッセイ(II)を使用して、グルカゴン受容体及びGLP-1受容体に対する本発明のGLP-1誘導体の活性及び親和性それぞれを測定することができる。様々なpH値での本発明のGLP-1誘導体の溶解性を本明細書に記載したように測定することができる(例えば機能特性の章を参照されたい)。本発明のGLP-1誘導体の物理的安定性を、本明細書のアッセイ(III)に記載した方法で測定することができる。本発明のGLP-1誘導体の化学的安定性を、本明細書のアッセイ(V)に記載したように測定することができる。このGLP-1誘導体の半減期を、マウス(例えば、本明細書のアッセイ(IV)に記載した方法で使用する)、ラット又はミニブタ等の種における薬物動態研究で測定することができる。本発明のGLP-1誘導体により引き起こされる体重減少を、本発明のGLP-1誘導体のDIOマウスへの投与及びビヒクルのみの投与との体重への効果の比較により測定することができる。
一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体は、
式I:
Imp-X8-His-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-X16-Ser-X18-Tyr-Leu-Glu-X22-X23-Ala-Ala-X26-X27-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-X33-X34-X35-X36-X37 [I]、
(式中、
X8はAla、Aib、Acb又はGlyであり、
X16はVal、Leu、Ile又はTyrであり、
X18はLys又はArgであり、
X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibであり、
X23はGln、Arg又はLysであり、
X26はLys又はArgであり、
X27はGlu又はLysであり、
X33はVal、Leu又はIleであり、
X34はLys又はArgであり、
X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在せず、
X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在せず、
X37はGlyであるか、又は存在しない)
のアミノ酸配列からなるポリペプチド又はその薬学的に許容される塩、アミド及び/若しくはエステルを含み、
前記ポリペプチドは、親油性部分と少なくとも2個の負電荷部分とを含む置換基を含み、前記負電荷部分のうち1つが親油性部分から遠位である。
一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体は、式I:
Imp-X8-His-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-X16-Ser-X18-Tyr-Leu-Glu-X22-X23-Ala-Ala-X26-X27-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-X33-X34-X35-X36-X37 [I]、
(式中、
X8はAla、Aib、Acb又はGlyであり、
X16はVal、Leu、Ile又はTyrであり、
X18はLys又はArgであり、
X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibであり、
X23はGln、Arg又はLysであり、
X26はLys又はArgであり、
X27はGlu又はLysであり、
X33はVal、Leu又はIleであり、
X34はLys又はArgであり、
X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在せず、
X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在せず、
X37はGlyであるか、又は存在しない)
のアミノ酸配列からなるポリペプチド又はその薬学的に許容される塩、アミド及び/若しくはエステルを含み、前記アミノ酸配列は、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択される1つ又は複数の位置でリシン残基を含み、前記ポリペプチドは、親油性部分と少なくとも2個の負電荷部分とを含む置換基を含み、前記負電荷部分のうち1つは親油性部分から遠位であり、前記置換基は、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択されるアミノ酸位置のうち1つのリシン残基のイプシロン位に付着している。
GLP-1ペプチド及び類似体
用語「GLP-1ペプチド」は、本明細書で使用する場合、配列が配列番号1又はこの配列番号1の類似体として配列表に含まれるヒトGLP-1を意味する。配列番号1の配列からなるペプチドはまた、本明細書において単に「GLP-1」とも称され得る。一部の実施形態では、本明細書で使用する場合、用語「ヒトGLP-1」及び「GLP-1」は、HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGRG (配列番号1)を意味する。配列表では、配列番号1の最初のアミノ酸残基(ヒスチジン)に番号1が割り当てられている。しかしながら、下記においては、当分野において確立された慣例に従って、このヒスチジン残基を番号7と称して、それに応じて後続のアミノ酸残基に番号を付しており、番号37のグリシンで終わる。従って、一般的には、本明細書におけるアミノ酸残基の番号又はGLP-1(7-37)配列の位置番号へのあらゆる言及は、7位のHisで始まり37位のGlyで終わる配列に対するものである。
本発明の誘導体のGLP-1類似体を、i)変更されているアミノ酸残基に対応する天然GLP-1(7-37)中のアミノ酸残基の番号(即ち、天然GLP-1中の対応する位置)及びii)実際の変更への言及により説明することができる。
換言すると、GLP-1類似体は、天然GLP-1(7-37)(配列番号1)と比較した場合に多数のアミノ酸残基が変更されているGLP-1(7-37)ペプチドである。これらの変更は独立して、1個又は複数のアミノ酸の置換、付加及び/又は欠失を表すことができる。
用語「GLP-1類似体」は、本明細書で使用する場合、GLP-1(配列番号1)の多様体であるペプチド又は化合物を意味する。本明細書における式Iのアミノ酸配列はGLP-1類似体の一例である。本明細書では用語「GLP-1類似体」及び「類似体」を互換的に使用することができる。用語「ポリペプチド」は、例えば「GLP-1誘導体のポリペプチド」のようにGLP-1誘導体に関連して本明細書で使用する場合、本明細書で定義した式Iのアミノ酸配列からなるペプチドを意味することができる。
本発明の誘導体のGLP-1類似体を、i)改変されているアミノ酸残基に対応するヒトGLP-1(配列番号1)中のアミノ酸残基の数字{即ち、GLP-1(配列番号1)中の対応する位置}及びii)実際の改変への言及により説明することができる。下記は、適切なGLP-1類似体命名の非限定的な例である。
GLP-1類似体は、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較した場合に多数のアミノ酸残基が改変されているGLP-1ペプチドである。これらの改変は、1個又は複数個のアミノ酸の置換、付加及び/又は欠失であり得る。例えば、「[Imp7,His9]-GLP-1」又は「[Imp7,His9]-GLP-1(7-37)ペプチド」は、7位のアミノ酸がImpで置換されており、9位のアミノ酸がHisで置換されているGLP-1(配列番号1)を示す。同様に、「[Imp7,His9,des36-37]-GLP-1(7-35)ペプチド」又は「[Imp7,His9,des36-37]-GLP-1」は、7位のアミノ酸がImpで置換されており、9位のアミノ酸がHisで置換されており、36位及び37位のアミノ酸が欠失しているGLP-1(配列番号1)を示す。
ある特定の変化を「含む」類似体は、配列番号1と比較した場合に更なる変化を含むことができる。特定の実施形態では、類似体は、特定の変化「からなる」、又は特定の変化を「有する」。
上記の例から明らかであるように、アミノ酸残基を、その完全な名称、その1文字コード及び/又はその3文字コードにより識別することができる。これら3種の方法は完全に等価である。一部の実施形態では、GLP-1類似体及びGLP-1誘導体は、IUPAC-IUB命名法に従って標準的な1文字コード又は3文字コードを使用して描かれている。
語句「位置」又は「対応する位置」を、ヒトGLP-1(配列番号1)への言及によりGLP-1アミノ酸配列中での変化部位を特徴付けるために使用することができる。この位置及び変化の数は、例えば単純な手書き及び視認により容易に推定される。
用語「ペプチド」は、例えば本発明の誘導体のGLP-1類似体に関連して使用する場合、アミド(又はペプチド)結合により相互接続されている一連のアミノ酸を含む化合物を意味する。本発明のGLP-1誘導体は、ペプチド結合により接続された少なくとも5個の構成アミノ酸を含む。特定の実施形態では、ペプチドは、a)i)28個、ii)29個、iii)30個若しくはiv)31個のアミノ酸を含む、又はb)i)28個、ii)29個、iii)30個若しくはiv)31個のアミノ酸からなる。更に特定の実施形態では、ペプチドは、ペプチド結合により相互接続されたアミノ酸からなる。
アミノ酸はアミノ基とカルボン酸基とを含む分子である。用語「アミノ酸」は、本明細書で使用する場合、(20種の標準的なアミノ酸の中の)コード化アミノ酸と非コード化アミノ酸とを含む。コード化アミノ酸は、遺伝暗号によりコードされているアミノ酸である(IUPACの表1、3AA-1章、www.chem.qmul.ac.uk/iupac/AminoAcid/AA1n2.html#AA1)。非コード化アミノ酸は、天然(例えばヒト)のペプチド中に及び/若しくはタンパク質中に見出されない、又は標準的な細胞機構により産生されない(例えば翻訳後改変に晒されている場合がある)。非コード化アミノ酸の非限定的な例は、Aib(アルファ-アミノイソ酪酸)、des-アミノ-ヒスチジン{3-(イミダゾール-4-イル)プロピオン酸、代替名称イミダゾプロピオン酸(imidazopropionic acid)、Impと略される}及びコード化アミノ酸のD-異性体である。本明細書において、Impは、アミノ基を含まないがアミノ酸と定義される。
本明細書において、光学異性体が述べられていないペプチド(例えばGLP-1類似体又はGLP-1誘導体)の全てのアミノ酸は、(別途指定されない限り)L-異性体を意味すると理解しなければならない。
GLP-1誘導体は、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、ポリペプチド中に合計で最大15個のアミノ酸改変(例えば、1個若しくは複数個の付加、1個若しくは複数個の欠失、及び/又は1個若しくは複数個の置換)を含むことができる。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、3〜15個のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を含むポリペプチドを含む。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、最大で14個(例えば最大で13個又は最大で12個)のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を含むポリペプチドを含む。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、最大で11個(例えば最大で10個又は最大で9個)のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を含むポリペプチドを含む。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、最大で8個(例えば最大で7個又は最大で6個)のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を含むポリペプチドを含む。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、最大で5個(例えば最大で4個又は最大で3個)のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を含むポリペプチドを含む。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体のポリペプチドは、式I:
Imp-X8-His-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-X16-Ser-X18-Tyr-Leu-Glu-X22-X23-Ala-Ala-X26-X27-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-X33-X34-X35-X36-X37 [I]、
(式中、
X8はAla、Aib、Acb又はGlyであり、
X16はVal、Leu、Ile又はTyrであり、
X18はLys又はArgであり、
X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibであり、
X23はGln、Arg又はLysであり、
X26はLys又はArgであり、
X27はGlu又はLysであり、
X33はVal、Leu又はIleであり、
X34はLys又はArgであり、
X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在せず、
X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在せず、或いはX36は天然Arg残基である場合もあり、
X37はGlyであるか、又は存在しない)
のアミノ酸配列からなる。
一部の実施形態では、ポリペプチドはカルボン酸基等のC末端酸性基を含む。一部の実施形態では、ポリペプチドはC末端アミドを含む。
一部の実施形態では、X8はAla、Aib、Acbであり、X22はAla若しくはGluであり、X35はGly若しくはThrであり、及び/又はX36はGlyであるか、若しくは存在しない。
一部の実施形態では、X8はAla、Aib、Acb又はGlyである。一部の実施形態では、X8はAla、Aib又はAcbである。
一部の実施形態では、X16はVal、Leu、Ile又はTyrである。
一部の実施形態では、X18はLys又はArgである。
一部の実施形態では、X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibである。一部の実施形態では、X22はGly、Ala又はGluである。一部の実施形態では、X22はLys、Arg、Ser又はAibである。一部の実施形態では、X22はAla又はGluである。
一部の実施形態では、X23はGln、Arg又はLysである。
一部の実施形態では、X26はLys又はArgである。
一部の実施形態では、X27はGlu又はLysである。
一部の実施形態では、X33はVal、Leu又はIleである。
一部の実施形態では、X34はLys又はArgである。
一部の実施形態では、X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在しない。一部の実施形態では、X35はGly又はThrである。
一部の実施形態では、X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在しない。一部の実施形態では、X36はAla、Gly又はLysである。一部の実施形態では、X36はGlyであるか、又は存在しない。
一部の実施形態では、X35が存在しない場合、X36及びX37も存在しない。一部の実施形態では、X35が存在しない場合、X36及びX37も存在せず、前記GLP-1誘導体は、C末端カルボン酸基を含む。
一部の実施形態では、X36が存在しない場合、X37も存在しない。一部の実施形態では、X36が存在しない場合、X37も存在せず、前記GLP-1誘導体はC末端カルボン酸アミドを含む。
本文脈で使用する略語は下記の意味を有する。
D-Ser、D-His等のDで始まり3文字コードが続くアミノ酸略語は、対応するアミノ酸のD-鏡像異性体、例えばD-セリン、D-ヒスチジン等を意味する。
GLP-1誘導体
本発明は、GLP-1類似体の誘導体であるGLP-1誘導体に関する。用語「誘導体」は、GLP-1類似体に関連して本明細書で使用する場合、1個又は複数個の置換基がGLP-1類似体に共有結合的に付着している化学的に改変されたGLP-1類似体を意味する。用語「置換基」は、本明細書で使用する場合、水素原子を置き換える化学部分又は化学基を意味する。誘導体は、アミド、炭水化物、アルキル基、アシル基、エステル等から選択される1種又は複数の改変を含むことができる。
一部の実施形態では、置換基は、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択されるアミノ酸位置のうち1つで前記ポリペプチド中のアミノ酸残基により共有結合的に付着している。一部の実施形態では、置換基は、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択されるアミノ酸位置のうち1つで前記ポリペプチド中のリシン残基のイプシロン位に付着している。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、親油性部分と少なくとも2個の負電荷部分とを含む置換基を含み、前記負電荷部分のうち1つは親油性部分から遠位であり、前記置換基は、式Iのアミノ酸配列からなるポリペプチド中の22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択されるアミノ酸位置のうち1つのリシン残基のイプシロン位に付着している。
用語「親油性部分」は、本明細書で使用する場合、6個超で30個未満の炭素原子を有する脂肪族部分又は環式炭化水素部分を意味しており、前記炭化水素部分は追加の置換基を含むことができる。
用語「負電荷部分」は、本明細書で使用する場合、負電荷を有し得る化学部分を意味しており、この化学部分として、アミノ酸部分(例えば、Glu、γGlu、Asp若しくはベータ-Asp、カルボン酸、スルホン酸、又はテトラゾール部分)が挙げられるがこれらに限定されない。負電荷部分の数は、生理学的pH(pH7.4)で決定することができる。負電荷部分はカルボン酸基であることができる。
一部の実施形態では、置換基は、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択される式Iのアミノ酸配列からなるポリペプチドの位置でアミノ酸残基に付着している。一部の実施形態では、置換基は、式Iのアミノ酸配列からなるポリペプチド中の34位又は35位でアミノ酸残基に付着している。
一部の実施形態では、置換基は、式Iのアミノ酸配列からなるポリペプチド中の22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択される位置でリシン残基のイプシロン窒素に付着している。一部の実施形態では、置換基は、式Iのアミノ酸配列からなるポリペプチド中の34位及び35位の位置でリシン残基のイプシロン窒素に付着している。
一部の実施形態では、置換基は少なくとも2個の負電荷部分を含む。一部の実施形態では、置換基は3個、4個又は5個の負電荷部分を含む。一部の実施形態では、置換基は3個又は4個の負耐電部分を含む。一部の実施形態では、置換基は2〜10個の負電荷部分を含む。
一部の実施形態では、置換基はアルブミンに非共有結合的に結合している。
一部の実施形態では、置換基は生理学的pH、例えばpH7.0〜8.2、pH7.0〜7.7又はpH7.2〜7.5、又は例えばpH7.4で負電荷を有する。
一部の実施形態では、置換基は、式II:
Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10- [II]
(式中、
Z1は、式IIa:
(式IIa中、nは6〜20であり、記号*は、隣接する基の窒素への付着点を表す)
を含み、
Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10は個々に、存在しないか、又はGlu、γGlu、Gly、Ser、Ala、Thr及びAdoからなる群から選択されるアミノ酸であり、
Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10は合わせて少なくとも2個の負電荷部分を含む)
を含む。
一部の実施形態では、置換基は、GLP-1誘導体のポリペプチド中のリシン残基のイプシロン位等のアミノ酸残基の側鎖で付着している。
一部の実施形態では、Z1は、式IIa:
(式中、nは12から18の範囲の整数である)からなる。一部の実施形態では、式IIa中のnは12、14、16又は18である。一部の実施形態では、式IIa中のnは16である(即ち、Z1は17-カルボキシヘプダデカノイルである)。
一部の実施形態では、式II:Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はリンカーであり、ここでZ2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のそれぞれは個々に、下記のアミノ酸残基:Glu、γGlu、Gly、Ser、Ala、Thr及び/若しくはAdoのうちいずれか1つであるか、又は残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち1つ若しくは複数は存在せず、ただし残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち少なくとも2つは存在し、Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-は合わせて少なくとも2個の負電荷部分を含む。一部の実施形態では、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10は個々に、下記のアミノ酸残基:Glu、γGlu、Gly、Ser及び/若しくはAdoのうちいずれか1つで表される、又はZ2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち1つ若しくは複数は存在せず、ただしZ2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち少なくとも2つは存在する。一部の実施形態では、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10は個々に、下記のアミノ酸残基:γGlu及び/若しくはAdoのうちいずれか1つで表される、又はZ2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち1つ若しくは複数は存在せず、ただしZ2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち少なくとも2つは存在する。一部の実施形態では、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち少なくとも3つが存在する。一部の実施形態では、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち少なくとも4つが存在する。一部の実施形態では、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち少なくとも5つが存在する。一部の実施形態では、Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10のうち少なくとも6つが存在する。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-は、γGlu-γGlu-Ado-Ado-、γGlu-γGlu-Ado-Ado-γGlu-、γGlu-γGlu-Ado-γGlu-γGlu-、γGlu-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-、γGlu-γGlu-Ser-Gly-、γGlu-γGlu-Ser-Gly-Glu-Ser-Gly-、γGlu-γGlu-γGlu--Ado-Ado-、γGlu-γGlu-γGlu-γGlu-、γGlu-Ado-Ado-、γGlu-Ado-Ado-γGlu-γGlu-、及びGly-Ser-Glu-Gly-Ser-γGlu-γGlu-からなる群から選択される。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-Ado-Ado-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-Ado-Ado-γGlu-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-Ado-γGlu-γGlu-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-Ser-Gly-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-Ser-Gly-Glu-Ser-Gly-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-γGlu-Ado-Ado-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-γGlu-γGlu-γGlu-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-Ado-Ado-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はγGlu-Ado-Ado-γGlu-γGlu-である。一部の実施形態では、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-はGly-Ser-Glu-Gly-Ser-γGlu-γGlu-である。
一部の実施形態では、親油性部分(例えばZ1)は、12〜20個の炭素原子若しくは14〜18個の炭素原子又は例えば16個の炭素原子等の少なくとも12個の炭素原子のアルキル基を含む。
一部の実施形態では、置換基は、リシンの側鎖の窒素原子等のアミノ酸の側鎖に共有結合的に付着している。
一部の実施形態では、置換基は、
からなる群から選択される。置換基を、前記置換基の構造式中において波線で印を付けたカルボニル基により、GLP-1誘導体のポリペプチド(即ち式Iからなるアミノ酸配列)に共有結合的に付着させることができる。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式1)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式2)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式3)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式4)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式5)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式6)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式7)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式8)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式9)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式10)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式11)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式12)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式13)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε36-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式14)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式15)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式16)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式17)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式18)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式19)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式20)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式21)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式22)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式23)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式24)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式25)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式26)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(2S)-2-[[2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[(2S)-2-[[2-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式27)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式28)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式29)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式30)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式31)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式32)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式33)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式34)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式35)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式36)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式37)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(13-カルボキシトリデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式38)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式39)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式40)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式41)
である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式42)
である。
GLP-1類似体の誘導体の調製
本発明の誘導体を、下記で説明する方法により調製することができる。
SPPSの一般的方法
使用するFmoc保護アミノ酸誘導体は、例えばAnaspec社、Bachem社、Iris Biotech社、又はNovabioChem社から供給される標準推奨:Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Arg(Pbf)-OH、Fmoc-Asn(Trt)-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Cys(Trt)-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Gly-OH、Fmoc-His(Trt)-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Lys(BOC)-OH、Fmoc-Met-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Pro-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Trp(BOC)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH、Fmoc-Lys(Mtt)-OH又はFmoc-Lys(Alloc)-OHであることができる。Impを組み込むために3-(N-1-トリチル-イミダゾール-4-イル)-プロピオン酸を使用する。
SPPSを、Protein Technologies社(Tucson、AZ 85714 U.S.A.)のPrelude Solid Phase Peptide Synthesizerで、Fmocベースの化学を使用して実施することができる。C末端カルボン酸の調製に適した樹脂は、アミノ酸がプレ充填されたWang樹脂{例えばFmoc-Thr(tBu)-Wang樹脂(低充填、0.35mmol/g)}である。置換基がC末端リシンに付着している場合では、適切な樹脂はプレ充填Fmoc-Lys(Mtt)-Wangである。C末端ペプチドアミドの調製に適した樹脂は、H-Rink Amide-ChemMatrix樹脂(例えば0.52nmol/gを充填)又はRink Amide AMポリスチレン樹脂(Novabiochem社、例えば0.62mmol/gを充填)等である。Fmoc-脱保護はNMP中の20%ピペリジンで達成される。ペプチドカップリングを、予め活性化して又は予め活性化させることなくDIC/HOAt/コリジン又はコリジンを含む若しくは含まないDIC/Oxyma Pureのいずれかを使用して、或いは例えばカップリング中のHisのエピマー化の抑制用にDEPBt(3-(ジエトキシホスホリルオキシ)-1,2,3-ベンゾトリアジン-4(3H)-オン)/DIPEAを使用して、実施する。この樹脂にアミノ酸/HOAt溶液又はアミノ酸/Oxyma Pure溶液(3〜10倍のモル過剰でNMP中に0.3M/0.3M)を添加し、続いて同じモル当量のDIC(NMP中に3M)を添加し、続いてコリジン(NMP中に3M)を添加する。例えば、下記の量の0.3Mアミノ酸/HOAt溶液を、下記のスケール反応用のカップリング毎に使用することができる:スケール/mL、0.05mmol/1.5mL、0.10mmol/3.0mL、0.25mmol/7.5mL。
Fmoc-Lys(Mtt)-OHを使用する場合、樹脂をHFIP/DCM(75:25)(2回×2分)で洗浄し、DCMで洗浄し、この樹脂をHFIP/DCM(75:25)(2回×20分)に懸濁させてMtt基を除去することができ、その後、洗浄後に置換基をリシン部分のイプシロン位に導入することできる。
Fmoc-Lys(Alloc)-OHを使用する場合、1種又は複数の捕捉剤の組合せの存在下で、例えばモルホリン(6.0当量)及び/又はジメチルボラン錯体(18.0当量)の存在下で、Pd(PPh3)4(0.02当量)で樹脂を処理することにより(30分)、Alloc基を除去することができる。次いで、樹脂をMeOH、NMP又はDMF、及びIPA(イソプロピルアルコール)それぞれで洗浄した後、置換基をリシン部分のイプシロン位に導入することができる。
Imp(デスアミノHis(Trt)-OH)の合成
Imp(デスアミノHis)を、トリチル保護を有するImpの遊離酸(デスアミノHis(Trt)-OH)を得る3工程の手順でウロカニン酸から合成することができる(下記のスキームを参照されたい)。
この3工程の手順を使用して合成した例示的なImpを説明する。
工程1:炭素上のパラジウム(10%、150g、1.41mol)を、MeOH(5.50L)、水(5.50L)及び35%HCl(752mL、8.59mol)中のウロカニン酸(1、1.01kg、7.33mol)の溶液に添加し、生じた混合物を4日にわたり常圧でホモジナイズした。反応の変換を1H NMRでモニタリングした。完了後に触媒をろ別し、ろ液を蒸発乾固させた。残留物をMeOH(7.00L)に再溶解させ、MeOH(500mL)中のHClの2.2M溶液を添加して45℃にて16時間にわたり撹拌した。溶媒を蒸発乾固で除去した。MeOH(10.0L)及びMeOH(1.00L)中のHCl(47.0g)を添加し、45℃にて一晩撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、純粋な3-(1H-イミダゾール-4-イル)-プロピオン酸メチルエステルヒドロクロリド(2)をオフホワイトの固体で得た。収量:1.37kg(98%)。
工程2:トリチルクロリド(Trt-OH)(2.04Kg、7.33mol)を、乾燥DCM(25.2L)中の上記生成物(2、1.37kg、7.20mol)の溶液に添加し、Et3N(2.62L、18.7mol)を添加した。混合物を一晩23℃で撹拌した。生じた溶液を水(15.0L)で洗浄し、DCM(2.50L)で水相を再度抽出した。組み合わせた有機相をクエン酸の10%水溶液(10.0L)で洗浄し、DCM(2.50L)で水相を再度抽出した。組み合わせた有機相を水(10.0L)で洗浄し、DCM(2.50L)で水相を再度抽出した。組み合わせた有機相を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発乾固して3-(1-トリチル-1H-イミダゾール-4-イル)-プロピオン酸メチルエステル(3)を白色固体で得た。
工程3:水(5.00L)中のNaOH(570g、14.3mol)の溶液を、THF(20.0L)中の上記エステル(3)の溶液に添加し、生じた混合物を一晩23℃で撹拌した。クエン酸の水溶液(10%、15.0L)を残留物に添加し、混合物をDCM(3回×5.00L)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を水(2回×5.00L)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させて結晶性物質を得た。残留物をDCM(2.50L)中に懸濁させ、シクロヘキサン(10.0L)を添加した。固体をろ過し、シクロヘキサン(7.00L)で洗浄した。生成物は0.34%の副生成物を含んでいたことから、この固体をMeOH(20.0L)中に懸濁させてろ過した。固体を空気で乾燥させ、還流DCM(10.0L)に再溶解させ、蒸発により溶媒を除去した。固体をホモジナイズして、標題の生成物(4)を白色粉末で得た。収量:2679.2g(97%)。
内毒素レベル:<0.06EU/mL(10%水性DMSO中の1mgの化合物の溶液を使用するLimulus Amebocyte Lysate PYROGENT Plus試験により推定した)。
置換基の付着
上に記載した標準的なアミノ酸、Fmoc-8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸及びFmoc-Glu-OtBu等の適切に保護された構成単位を使用して、上に記載したPreludeペプチド合成機により段階的手順で置換基を導入することができる。オクタデカン二酸モノ-tert-ブチル-エステルが挙げられるがこれに限定されない構成単位を使用して、脂肪酸部分の導入を達成することができる。各カップリング工程後、無水酢酸及びコリジンを過剰(>10当量)に使用して、未反応のペプチド中間体をキャップすることができる。
各カップリング工程後、無水酢酸及びコリジンを過剰(>10当量)に使用して、未反応のペプチド中間体をキャップすることができる。
リシンのイプシロン-窒素上での置換基の導入を、Mtt(Fmoc-Lys(Mtt)-OH)、Alloc(Fmoc-Lys(Alloc)-OH)又はivDde基(Fmoc-Lys(ivDde)-OH)で保護したリシンを使用して達成する。置換基へのγGlu部分の組み込みを、アミノ酸Fmoc-Glu-OtBuとのカップリングにより達成することができる。
長期にわたるカップリング時間(1回×6時間)を使用し、続いて無水酢酸で或いは酢酸/DIC/HOAt/コリジンでキャップすることにより、置換基への各部分の導入を達成することができる。
樹脂からの切断
合成後、樹脂をDCMで洗浄し、TFA/TIPS/水(95/2.5/2.5)又はTFA/EDT(1,2-エタンジチオール)/水(90/5/5)による2〜3時間の処理により樹脂からペプチドを切断し、続いてEt2O(ジエチルエーテル)又はIPE(ジイソプロピルエーテル)で沈降させる。次いで、沈殿物を、使用した溶媒で洗浄する。
精製及び定量化
粗ペプチドを水/MeCN(4:1)等の水及びMeCN又は水/AcOH(1:1)の適切な混合物に60℃で1時間溶解させ、C8-又はC18-シリカゲルを含むカラムによる逆相分取HPLC(Waters社のDeltaprep 4000又はGilson社)で精製する。0.1%TFAを含む水中でのMeCNの上昇勾配で溶出を実施する。関連する画分を分析HPLC又は分析UPLCでチェックする。純粋な標的ペプチドを含む画分を混合し、減圧下で濃縮する。追加の精製工程を、別の勾配(例えば0.05M NH4HCO3を含む)を使用して導入することができる。得られる溶液を分析し(HPLC、LCMS)、化学発光窒素特異的(chemiluminescent nitrogen specific)HPLC検出器(Antek社の8060 HPLC-CLND)を使用して、又は280nmでのUV吸収を測定することにより、生成物(即ち本誘導体)を定量化する。この生成物をガラスバイアルに分注する。これらのバイアルに、Millipore社のガラス繊維プレフィルタでキャップする。凍結乾燥により、ペプチドトリフルオロ酢酸塩を白色固体として得る。
一部の実施形態では、ペプチドトリフルオロ酢酸塩を、例えばMeCN中のNaOAcによるカラムイオン交換によりナトリウム塩へと変換することができる。或いは、ペプチドトリフルオロ酢酸塩を、例えば0.05M NH4HCO3を含有する勾配を有するカラムクロマトグラフィー、続いて凍結乾燥及び水中での懸濁により、アンモニウム塩へと変換することができる。一部の実施形態では、次いで、ペプチドを、懸濁液を透明にする1M NaOH(塩基性/酸性残基と一致する当量)の付加によりナトリウム塩へと変換する。最後に、凍結乾燥によりペプチドナトリウム塩を単離することができる。
中間生成物
一部の実施形態では、本発明は、
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;及び
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
からなる群から選択されるGLP-1類似体の形態の中間生成物又はこれらの薬学的に許容される塩に関する。
一部の実施形態では、本発明は、
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;及び
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
からなる群から選択されるGLP-1類似体の形態の中間生成物又はこれらの薬学的に許容される塩に関する。
本発明のGLP-1誘導体は、(i)中間GLP-1類似体の調製、続いて(ii)置換基の付着を含む段階的合成方法により調製することができる。この方法の工程(i)を、保護アミノ酸を使用して実験の章に記載されているような標準的な固相合成を使用して達成することができ、樹脂からの切断後、GLP-1類似体を本明細書の実験の章に記載されているような分取HPLCを使用して精製にかけて中間生成物を得ることができる。或いは、この方法の工程(i)、中間生成物の調製を、WO2009/083549に記載されている半組み換え合成を使用して実行することができる。この方法の工程(ii)、即ち最終生成物を生じる中間生成物への置換基の付着、及び置換基自体の調製を、WO2009/083549に記載されている方法を使用して達成することができる。
薬学的に許容される塩、アミド又はエステル
本発明の誘導体又は中間生成物は、薬学的に許容される塩、アミド又はエステルの形態であることができる。塩は、例えば塩基と酸との間の化学反応{例えば2NH3+H2SO4→(NH4)2SO4}により形成される。塩は、塩基性塩、酸性塩であることができる、又は塩はいずれでなくもよい(即ち塩は中性塩であることができる)。水中では、塩基性塩は水酸化物イオンを生成し、酸性塩はヒドロニウムイオンを生成する。
本発明の誘導体又は中間生成物の塩は、アニオン基又はカチオン基それぞれの間で、添加されるカチオン又はアニオンにより形成され得る。これらの基は、本発明の誘導体又は中間生成物のペプチド部分中に及び/又は置換基中に位置することができる。
本発明の誘導体又は中間生成物のアニオン基の非限定的な例として、置換基中の及び存在する場合にはペプチド部分中の遊離カルボン酸基が挙げられる。ペプチド部分は、Asp及びGlu等の内部酸性アミノ酸残基で遊離カルボン酸基を含むことが多い。
ペプチド部分中のカチオン基の非限定的な例として、N末端の遊離アミノ基、並びに存在する場合には内部塩基性アミノ酸残基(例えばHis、Arg及びLys)の任意の遊離アミノ基が挙げられる。
本発明の誘導体又は中間生成物のエステルは、例えば遊離カルボン酸基とアルコール又はフェノールとの反応により形成され得、この反応により、アルコキシ基又はアリールオキシ基によって少なくとも1個の水酸基が置き換えられる。エステル形成には、ペプチドのC末端の遊離カルボン酸基及び/又は置換基中の任意の遊離カルボン酸基が関与することができる。
本発明の類似体及び誘導体のアミドは、例えば遊離カルボン酸基とアミン若しくは置換アミンとの反応により形成され得る、又は遊離アミノ基若しくは置換アミノ基とカルボン酸との反応により形成され得る。
アミド形成には、ペプチドのC末端の遊離カルボン酸基、置換基中の任意の遊離カルボン酸基、ペプチドのN末端の遊離カルボン酸基、並びに/又はペプチド中の及び/若しくは置換基中のペプチドの任意の遊離アミノ基若しくは置換アミノ基が関与することができる。
本文脈では、用語「薬学的に許容される塩」は、患者に対して有害ではない塩を示すように意図されている。そのような塩として、薬学的に許容される酸付加塩、薬学的に許容される金属塩、アンモニウム、及びアルキル化アンモニウム塩が挙げられる。酸付加塩として、無機酸の塩及び有機酸の塩が挙げられる。
一部の実施形態では、ペプチドは薬学的に許容される塩の形態である。一部の実施形態では、ペプチドは薬学的に許容されるアミドの形態であり、好ましくは、ペプチドC末端でアミド基を有する薬学的に許容されるアミドの形態である。一部の実施形態では、ペプチドは薬学的に許容されるエステルの形態である。
機能特性
本発明のGLP-1誘導体は、GLP-1受容体及びグルカゴン受容体の両方に結合して活性化することができる。換言すると、本発明のGLP-1誘導体は、グルカゴン受容体のアゴニスト及びGLP-1受容体のアゴニストの両方であり、本明細書において「GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニスト」とも称される。一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体は、GLP-1及びグルカゴンの両方の受容体に対する効力が反映されているような、GLP-1及びグルカゴンの受容体アゴニストである。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体よりもGLP-1受容体に対して低いEC50値を有する。
更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は化学的に安定であり、物理的に安定であり、及び可溶性であり、例えば、GLP-1誘導体の化学的安定性、物理的安定性及び可溶性により、液体医薬組成物中でのGLP-1誘導体の十分な貯蔵安定性が可能になる。
更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、例えばヒトGLP-1(配列番号1)又はヒトグルカゴンと比較してグルカゴン受容体に対する良好な受容体結合及び効力を有する。
更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、例えばヒトGLP-1(配列番号1)又はヒトグルカゴンと比較してGLP-1受容体に対する良好な受容体結合及び効力を有する。
更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は薬物動態特性が改善されている。
更に、又は或いは、一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、例えばヒトGLP-1(配列番号1)又はヒトグルカゴンと比較して持続性の誘導体である。
受容体結合及び効力
本発明の誘導体はGLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストであり、即ちGLP-1受容体アゴニスト及びグルカゴン受容体アゴニストの両方である。
受容体アゴニストを、受容体に結合して天然リガンドの典型的な応答を誘発するペプチド(例えばGLP-1誘導体)と定義することができる。そのため、例えば「GLP-1受容体アゴニスト」を、ヒトGLP-1受容体に結合することができ、このヒトGLP-1受容体を完全に又は部分的に活性化させることができる化合物と定義することができる。同様に、用語「グルカゴン受容体アゴニスト」は、本明細書で使用する場合、グルカゴン受容体に結合することができ、このグルカゴン受容体を完全に又は部分的に活性化させることができる化合物と定義され得る。天然リガンドの典型的な応答は、アデニル酸シクラーゼの活性化及び細胞内cAMPのレベルの増加等の細胞内シグナル伝達経路の完全な又は部分的な活性化であることができ、当分野で既知であるような生理学的効果を媒介する。例えば、用語「GLP-1受容体活性」は、GLP-1受容体に結合して、インスリン分泌作用又は当分野で既知であるようなその他の生理学的効果を生じるシグナル伝達経路を開始させる能力を意味する。
本発明の誘導体又は類似体を、本明細書に記載したアッセイ(I)(a)若しくはアッセイ(II)(a)を使用してGLP-1受容体活性に関して試験することができる、又は本明細書に記載したアッセイ(I)(b)若しくはアッセイ(II)(b)を使用してグルカゴン受容体活性に関して試験することができる。一部の実施形態では、用語「受容体活性」は、本明細書で使用する場合、受容体アゴニストの効果を意味する。
一部の実施形態では、用語「グルカゴン受容体」は、本明細書で使用する場合、ヒトグルカゴン受容体を意味する。一部の実施形態では、用語「GLP-1受容体」は、本明細書で使用する場合、ヒトGLP-1受容体を意味する。
生理学的活性-in vitroでの親和性及び効力
一部の実施形態では、用語「親和性」又は「受容体結合」は、本明細書で使用する場合、in vitroでの受容体結合親和性を意味しており、即ち、GLP-1受容体結合親和性アッセイ及びグルカゴン受容体結合親和性アッセイでの性能を意味しており、更には特に、ヒトGLP-1受容体及びヒトグルカゴン受容体に結合する能力を意味する。ヒトGLP-1受容体の結合親和性を結合アッセイで測定することができ、例えばヒトGLP-1受容体を安定的に発現するBHK細胞系の膜で測定することができる。放射性標識されたGLP-1は受容体に結合し、化合物(例えば、GLP-1誘導体)によって競合的に置き換えられ得る。残存する結合した放射性リガンドを、細胞膜に結合するシンチレーション近接アッセイ(SPA)ビーズを添加することにより測定し、放射能がビーズに近接する場合には、測定する光が生成され、この光はin vitroでの化合物の結合親和性の尺度である。結合親和性を測定するためのアッセイの1つの非限定的な例を本明細書のアッセイ(II)に記載する。ヒトグルカゴン受容体の結合親和性を結合親和性アッセイで測定することができ、例えば、ヒトグルカゴン受容体を安定的に発現するBHK細胞系の膜で測定することができる。放射性標識されたグルカゴンは受容体に結合し、化合物(例えば、GLP-1誘導体)によって競合的に置き換えられ得る。残存する結合した放射性リガンドを、細胞膜に結合するシンチレーション近接アッセイ(SPA)ビーズを添加することにより測定し、放射能がビーズに近接する場合には、測定する光が生成され、この光はin vitroでの化合物の結合親和性の尺度である。
用語50%阻害濃度(IC50)は一般に、用量応答曲線を参照して、基線と最大との中間に対応する放射性リガンド結合の特異的結合の50%を置き換える競合化合物の濃度を意味する。IC50は化合物の結合親和性の尺度として使用され、この化合物の最大結合の50%が観測される濃度である。
本発明のGLP-1誘導体のin vitroでの結合を上に記載したように測定することができ、問題となるペプチドのIC50を測定することができる。IC50値が低いほど、結合親和性は良好である。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、100nM以下、より好ましくは10nM未満、更により好ましくは5nM未満、最も好ましくは1nM未満のIC50に対応する、GLP-1受容体に対するin vitroでの結合親和性{本明細書のアッセイ(II)(a)に記載した方法を使用して測定する}を有する。
GLP-1誘導体は、100nM以下、又は50nM未満、又は10nM未満のIC50に対応する、グルカゴン受容体に対するin vitroでの結合親和性{本明細書のアッセイ(II)(b)に記載した方法を使用して測定する}を有することができる。
一部の実施形態では、効力及び/又は活性はin vitroでの効力を意味しており、即ち、機能性GLP-1受容体アッセイ及び機能性グルカゴン受容体アッセイでの性能を意味しており、更には特に、ヒトGLP-1受容体及びヒトグルカゴン受容体を活性化させる能力を意味する。ヒトGLP-1受容体の応答をレポーター遺伝子アッセイで測定することができ、例えば、ヒトGLP-1受容体を安定的に発現し、プロモーターに連結されたcAMP応答要素(CRE)に関するDNA及びホタルルシフェラーゼ(CREルシフェラーゼ)に関する遺伝子を含むBHK細胞系で測定することができる。GLP-1受容体の活性化の結果としてcAMPが産生されると、次いでルシフェラーゼが発現される。ルシフェラーゼの発現を、酵素によりオキシルリフェリンに変換されて生物発光を生じるルシフェリンを添加することにより測定することができ、この生物発光を測定し、この生物発光はin vitroでの受容体効力の尺度である。受容体効力の測定用のアッセイの1つの非限定的な例を本明細書のアッセイ(I)に記載する。ヒトグルカゴン受容体の応答をレポーター遺伝子アッセイで測定することができ、例えば、ヒトグルカゴン受容体を安定的に発現し、プロモーターに連結されたcAMP応答要素(CRE)に関するDNA及びホタルルシフェラーゼ(CREルシフェラーゼ)に関する遺伝子を含むBHK細胞系で測定することができる。グルカゴン受容体の活性化の結果としてcAMPが産生されると、次いでルシフェラーゼが発現される。ルシフェラーゼの発現を、酵素によりオキシルリフェリンに変換されて生物発光を生じるルシフェリンを添加することにより測定することができ、この生物発光を測定し、この生物発光はin vitroでの受容体効力の尺度である。
用語50%効果濃度(EC50)は一般に、用量応答曲線を参照して、基線と最大との応答中間を誘発する濃度を意味する。EC50は化合物(例えば、GLP-1誘導体)の効力の尺度として使用され、この化合物の最大効果の50%が観測される濃度である。
本発明のGLP-1誘導体のin vitroでの受容体効力を上に記載したように測定することができ、問題のペプチドのEC50を測定することができる。EC50値が低いほど、効力は良好である。
GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニスト
GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストを、GLP-1受容体及びグルカゴン受容体の両方を活性化することができるペプチドと定義することができる。本発明の誘導体は、GLP-1受容体に対して1nM未満のEC50を有し、グルカゴン受容体に対して10nM未満のEC50を有する。一部の実施形態では、本発明の誘導体は、GLP-1受容体に対して100pM未満のEC50を有し、グルカゴン受容体に対して100pM未満のEC50を有する、又はGLP-1受容体に対して50pM未満のEC50を有し、グルカゴン受容体に対して100pM未満のEC50を有する、又はGLP-1受容体に対して10pM未満のEC50を有し、グルカゴン受容体に対して50pM未満のEC50を有する。EC50を、本明細書のアッセイ(I)に記載したように測定することができる。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体よりもGLP-1受容体に対して低いEC50値を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、このGLP-1誘導体のグルカゴン受容体に対するEC50とGLP-1受容体に対するEC50との比が100から250の範囲であり、例えば50から100の範囲であり、20から50の範囲であり、10から20の範囲であり、又は1から10の範囲である。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、このGLP-1誘導体のグルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が50から100の範囲である。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、このGLP-1誘導体のグルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が20から50の範囲である。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、このGLP-1誘導体のグルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が10から20の範囲である。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、このGLP-1誘導体のグルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が1から10の範囲である。一部の実施形態では、GLP-1受容体に対するEC50を、本明細書に記載したアッセイ(I)(a)に従って測定する。一部の実施形態では、グルカゴン受容体に対するEC50を、本明細書に記載したアッセイ(I)(b)に従って測定する。
GLP-1誘導体は、10nM未満又は1nM未満又は100pM未満又は10pM未満の、グルカゴン受容体に対する効力(EC50)を有することができる。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対する10nM未満のEC50を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対する1nM未満のEC50を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対する100pM未満のEC50を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対する10pM未満のEC50を有する。
本発明のGLP-1誘導体は、1nM未満又は100pM未満又は50pM未満又は10pM未満の、GLP-1受容体に対するEC50を有することができる。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、GLP-1受容体に対する100pM未満のEC50を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、GLP-1受容体に対する50pM未満のEC50を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、GLP-1受容体に対する10pM未満のEC50を有する。
本発明のGLP-1誘導体のGLP-1受容体に対する効力(即ちEC50)を、本明細書に記載したアッセイ(I)(a)に従って測定することができる。本発明のGLP-1誘導体のグルカゴン受容体に対する効力(即ちEC50)を、本明細書に記載したアッセイ(I)(b)に従って測定することができる。
本発明の誘導体は、GLP-1受容体に対して35nM未満のIC50を有し、グルカゴン受容体に対して150nM未満のIC50を有する。IC50を、本明細書のアッセイ(II)に記載したように決定することができる。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対するのと比べてGLP-1受容体に対して低いIC50値を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が1〜5の範囲であり、例えば5〜10の範囲であり、10〜15の範囲であり、15〜25の範囲であり、又は例えば25〜100であり、又は100超である。
生物学的活性-in vivoでの薬理学
一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体はin vivoで効力があり、これは、任意の適切な動物モデル及び臨床試験において当分野で既知であるように測定することができる。
飼料誘発性肥満(DIO)マウスは適切な動物モデルの一例であり、体重、食物摂取及び耐糖性に対する効果を、このモデルでの亜慢性投与中に評価することができる。体重及び血糖への効果を、in vivoでそのようなマウスにおいて測定することができる。動物を個々に飼育し、1日当たりに消費される食物を秤量することにより、食物摂取を評価することができる。このモデルを使用して、経口耐糖試験又は腹腔内耐糖試験(OGTT又はIPGTT)を実施することにより、耐糖に対する効果も評価することができる。これらの試験を、半絶食動物に経口又は腹腔内でグルコース負荷を投与し、その後、最大3時間にわたり血糖を測定することにより実施する。
薬物動態プロファイル
本発明のGLP-1誘導体は、例えばヒトGLP-1又はヒトグルカゴンと比較して、終末相半減期の増加等の改善された薬物動態特性を有することができる。好ましくは、本発明のGLP-1誘導体は、1日に1回の投与又はそれ未満に適した薬物動態特性を有する。
本発明のGLP-1誘導体の薬物動態特性を、薬物動態(PK)研究においてin-vivoで適切に決定することができる。そのような研究を行なって、身体中において医薬化合物がどのようにして吸収され、分布し、そして除去されるか、及びこれらのプロセスが時間の経過と共に身体中において化合物の濃度にどのようにして影響を及ぼすかを評価する。
医薬開発の発見及び前臨床相では、マウス、ラット、サル、イヌ又はブタ等の動物モデルを使用して、このキャラクタリゼーションを実施することができる。これらのモデルのいずれかを使用して、本発明のGLP-1誘導体の薬物動態特性を試験することができる。
そのような研究では、典型的には、単回用量の薬物を、関連する医薬組成物で静脈内(i.v.)、皮下(s.c.)又は経口(p.o.)のいずれかにて動物に投与する。投与後の所定の時点で血液サンプルを採取し、サンプルを、関連する定量アッセイにより薬物の濃度に関して分析する。この測定に基づいて、研究化合物に関する時間-血漿中濃度プロファイルをプロットし、いわゆるデータの非コンパートメント薬物動態分析(non-compartmental pharmacokinetic analysis)を実施する。
ほとんどの化合物の場合、最初の吸収及び分布後に薬物が一定のわずかな割合で身体から除去されることを反映して、血漿中濃度プロファイルの終末部分は、片対数プロット中に描いた場合に直線状になるだろう。この割合(ラムダZ又はλz)は、プロットの終末部分のマイナス傾斜に等しい。この割合から、t1/2=ln(2)/λzとして終末相半減期を計算することもできる{例えばJohan Gabrielsson及びDaniel Weiner: Pharmacokinetics and Pharmacodynamic Data Analysis. Concepts & Applications、第3版、Swedish Pharmaceutical Press、Stockholm(2000)を参照されたい}。
i.v.投与後にクリアランスを決定することができ、このクリアランスを、血漿中濃度対時間プロファイルでの曲線下面積(AUC)で除算した用量(D)と定義する(Rowland, M及びTozer TN: Clinical Pharmacokinetics: Concepts and Applications、第3版、1995 Williams Wilkins)。
終末相半減期及び/又はクリアランスの推定は投与レジメンの評価に関連しており、薬物開発において及び新規薬物化合物の評価において重要なパラメーターである。
薬物動態プロファイル-ラットにおけるin vivoでの半減期
GLP-1誘導体の薬物動態特性を、i.v.投与後の及びs.c.投与後のラットにおけるin vivoでの終末相半減期(T1/2)として決定することができる。一部の実施形態では、GLP-1誘導体の終末相半減期は少なくとも1時間であり、好ましくは少なくとも3時間であり、好ましくは少なくとも4時間であり、更により好ましくは少なくとも5時間であり、又は最も好ましくは少なくとも6時間である。
薬物動態プロファイル-マウスにおけるin vivoでの半減期
本発明のGLP-1誘導体は、ヒトGLP-1又はヒトグルカゴンと比較して改善された薬物動態特性を有することができる。好ましくは、本発明のGLP-1誘導体は、1日に1回の投与又はそれ未満に適した薬物動態特性を有する。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体の薬物動態特性を、i.v.投与後の及びs.c.投与後のマウスにおけるin vivoでの終末相半減期(T1/2)として決定することができる。一部の実施形態では、GLP-1誘導体の終末相半減期は少なくとも1時間であり、好ましくは少なくとも3時間であり、好ましくは少なくとも4時間であり、更により好ましくは少なくとも5時間であり、又は最も好ましくは少なくとも6時間である。s.c.投与後のマウスにおけるGLP-1誘導体の終末相半減期を測定するのに適したアッセイを本明細書のアッセイ(IV)に記載する。
薬物動態プロファイル-ミニブタにおけるin vivoでの半減期
本発明のGLP-1誘導体はhGLP-1と比較して改善され、好ましくは1日に1回又は1週に1回の投与に適する薬物動態特性を有することができる。一部の実施形態では、GLP-1誘導体の薬物動態特性を、例えば下に記載するように、i.v.投与後のミニブタにおけるin vivoでの終末相半減期(T1/2)として決定することができる。
一部の実施形態では、ミニブタにおけるGLP-1誘導体の終末相半減期は少なくとも5時間であり、好ましくは少なくとも10時間であり、更により好ましくは少なくとも15時間であり、又は最も好ましくは少なくとも20時間である。
この研究の目的は、ミニブタへのi.v.投与後のGLP-1誘導体のin vivoでの薬物動態特性を決定することである。このことを、その他のパラメーターの中で、問題の誘導体の終末相半減期及びクリアランスを決定する薬物動態(PK)研究で行なう。終末相半減期の増加及びクリアランスの低減は、研究化合物が身体から緩やかに除去されることを意味する。GLP-1誘導体の場合、これは薬理学的効果の持続期間の延長を伴う。
約7〜14カ月齢で約16〜35kgの体重の雌のGottingenミニブタをEllegaard Gottingen Minipigs社{デンマーク、ダルモーセ(Dalmose)}から得て、この研究で使用する。このミニブタを個々に(持続性カテーテルを有するブタ)又は群で飼育し、SDSミニブタ飼料(Special Diets Services社、Essex、UK)を限定的に1日に1回又は2回で給餌する。
いくつかの研究では、2本の持続性中心静脈カテーテルを、少なくとも2週の順応の後に、各動物の尾又は頭蓋の大静脈に埋め込む。この動物を手術から1週にわたり回復させ、次いで、連続するGLP-1誘導体投与の間に適切な洗い出し期間を有する反復薬物動態研究に使用する。その他の研究では、この動物を1週にわたり順応させ、その後、この動物を、連続するGLP-1誘導体投与の間に適切な洗い出し期間を有する反復薬物動態研究に使用する。各投与のときに、このブタの1つの耳静脈中にベンフロン(venflon)を装着し、このベンフロンを介して誘導体を投与した。血液サンプリングを、頸静脈又は頭蓋の大静脈中の静脈穿刺により実施する。
この動物を、投与前約18時間及び投与後0から4時間にわたり絶食させない、又は絶食させるが、期間全体にわたり水を自由に利用させる。
通常、GLP-1誘導体を、50mMリン酸ナトリウム、145mM塩化ナトリウム、0.05%tween80、pH7.4に通常は20〜60nmol/mlの濃度まで溶解させる。化合物の静脈内注射(通常は2〜3nmol/kg、例えば0.1ml/kgに対応する体積)を1本のカテーテル又はベンフロンを介して投与し、投与後13日まで所定の時点で(好ましくは、その他のカテーテルを介して又は静脈穿刺により)血液をサンプリングする。血液サンプル(例えば0.8ml)を、EDTA緩衝液(8mM)(時には、血液1ml当たりアプロチニン500KIUを添加した)が入った管に採取し、次いで、10分にわたり4℃及び1942Gで遠心分離する。血漿をドライアイス上のMicronic管中にピペットで移し、ELISA又はLC-MSのような適切な定量アッセイを使用して各GLP-1誘導体の血漿中濃度に関して分析するまで-20℃で保持する。
この測定に基づいて、研究化合物に関する時間-血漿中濃度プロファイルをプロットし、WinNonlin v.5.0若しくはPhoenix v.6.2(Pharsight Inc.社、Mountain View、CA、USA)又はPK分析用のその他の関連するソフトウェアで、いわゆるデータの非コンパートメント薬物動態分析を実施する。ほとんどの化合物の場合、最初の分布後に薬物が一定のわずかな割合で身体から除去されることを反映して、血漿中濃度プロファイルの終末部分は、片対数プロット中に描いた場合に直線状になるだろう。この割合(ラムダZ又はλz)は、プロットの終末部分のマイナス傾斜に等しい。この割合から、t1/2=ln(2)/λzとして終末相半減期を計算することもできる{例えばJohan Gabrielsson及びDaniel Weiner: Pharmacokinetics and Pharmacodynamic Data Analysis. Concepts & Applications、第3版、Swedish Pharmaceutical Press、Stockholm(2000)を参照されたい}。クリアランスを、血漿中濃度対時間プロファイルでの曲線下面積(AUC)で除算した用量(D)と定義する(Rowland, M及びTozer TN: Clinical Pharmacokinetics: Concepts and Applications、第3版、1995 Williams Wilkins)。
本発明に係る化合物を上記で説明したようにミニブタ中で試験した場合、有意に長いin vivoでの半減期を観測した。
物理的安定性
ペプチドは物理的状態の様々な変化を受ける場合がある。ペプチドは、ある種の一連の条件では溶解性の欠如に起因して沈殿する場合があり、例えばpHの変化に起因してアミノ酸側鎖上で反発する電荷の中和に起因して沈殿する場合がある。別の物理的変化はアミロイド原線維の形成であり、これは、ベータ-シートに富む高分子原線維構造への構造変化を伴う。凝集に起因するあまり組織的ではない構造的繰り返しにより、その他の高分子構造が形成され得る。後者の2つの場合、ペプチド物質は最終的に沈殿物として観測され得る。実際には、これらの物理的変化は、ある程度相互に関係があり得、例えば溶解性対pH及び原線維形成は関連している[Schmittschmitt及びScholtz、Protein Science、12、10、2374〜2378頁、2003]。更に、目視検査のみでこれらの現象を区別することは非常に困難であり、従って、これらの変化の結果は、一般用語「沈殿物」で記載されることが多い。
物理的状態のその他の変化として、溶液からのペプチドの含有量の低下として観測される表面への吸着、及び液体溶液からゲルへの変化が挙げられる。それにもかかわらず、沈殿物の観測は、その性質又はゲルの形成に関係なく、この沈殿物の貯蔵及び使用期間中に注射可能な薬剤の場合に問題である。
誘導体又は組成物の用語「物理的安定性」は、本明細書で使用する場合、ペプチド及び/若しくはタンパク質(即ち、本明細書におけるGLP-1誘導体)の熱-機械的ストレスへの曝露並びに/又は疎水性の表面及び界面等の不安定な表面及び界面との相互作用の結果として、このペプチド及び/又はタンパク質の生物学的に不活性な及び/又は不溶性の凝集体を形成するペプチド及び/又はタンパク質の傾向を意味する。適切な容器(例えばカートリッジ又はバイアル)に充填された水性のペプチド組成物及び/又はタンパク質組成物を、様々な期間にわたり様々な温度で機械的/物理的ストレス(例えば撹拌)に曝露した後、目視検査及び/又は濁度測定により、このペプチド組成物及び/又はタンパク質組成物の物理的安定性を評価する。この組成物の目視検査を、暗い背景により鋭く収束させた光中で実施する。この組成物の濁度を、例えば0から3のスケールで濁度の程度をランク付ける目視スコアにより特徴付ける(濁度を示さない組成物は目視スコア0に対応し、日光下で目視できる濁度を示す組成物は目視スコア3に対応する)。組成物が日光下で目視できる濁度を示す場合、この組成物を、タンパク質凝集に関して物理的に不安定と分類することができる。或いは、当業者に公知の単純な濁度測定により、この組成物の濁度を評価することができる。水性のペプチド組成物及び/又はタンパク質組成物の物理的安定性を、ペプチド及び/又はタンパク質の立体配座状態の分光剤(spectroscopic agent)又はプローブを使用することにより評価することもできる。このプローブは好ましくは、ペプチド及び/又はタンパク質の非天然配座異性体に優先的に結合する小分子である。ペプチド構造及び/又はタンパク質構造の小分子分光プローブの一例はチオフラビンTである。チオフラビンTは、アミロイド原線維を検出するために広く使用されている蛍光色素である。原線維、場合によっては更にその他のペプチド配置及び/又はタンパク質配置の存在下では、チオフラビンTは、原線維ペプチド形態及び/又は原線維タンパク質形態に結合した場合に約450nmで新たな励起極大を生じて約482nmで増強発光を生じる。未結合のチオフラビンTは、これらの波長では本質的に非蛍光である。
その他の小分子を、天然から非天然状態へのペプチド構造及び/又はタンパク質構造の変化のプローブとして使用することができる。例えば、ペプチド及び/又はタンパク質の露出した疎水性パッチに優先的に結合する「疎水性パッチ」プローブ。この疎水性パッチは一般に、天然状態ではペプチド及び/又はタンパク質の三次構造内に埋もれているが、ペプチド及び/又はタンパク質がほどけ始めると又は変性し始めると露出するようになる。これら小分子、分光プローブの例は、例えばアントラセン、アクリジン、フェナントロリン等の芳香族の疎水性色素である。
本誘導体の物理的安定性を、本明細書に記載したアッセイ(III)(即ちThT原線維形成アッセイ)での回収率及び/又はラグタイムにより測定することができる。一部の実施形態では、物理的に安定な誘導体は、本明細書に記載したアッセイ(III)において70%超の回収率及び/又は7時間超のラグタイムを有する。
一部の実施形態では、本誘導体は、本明細書に記載したアッセイ(III)等のThT原線維形成アッセイにおいて70%超の回収率を有する。一部の実施形態では、本誘導体は、本明細書に記載したアッセイ(III)等のThT原線維形成アッセイにおいて95%超又は98%超等の90%超の回収率を有する。一部の実施形態では、本誘導体は、本明細書に記載したアッセイ(III)等のThT原線維形成アッセイにおいて約100%の回収率を有する。
一部の実施形態では、本誘導体は、本明細書に記載したアッセイ(III)等のThT原線維形成アッセイにおいて20時間超又は45時間超等の7時間超のラグタイムを有する。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ThT原線維形成アッセイにおいて70%超の回収率を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ThT原線維形成アッセイにおいて90%超の回収率を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ThT原線維形成アッセイにおいて約100%の回収率を有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ThT原線維形成アッセイにおいて7時間超のラグタイムを有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ThT原線維形成アッセイにおいて20時間超のラグタイムを有する。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、ThT原線維形成アッセイにおいて45時間以上のラグタイムを有する。一部の実施形態では、ThT原線維形成アッセイは、本明細書に記載したアッセイ(III)である。
化学的安定性
用語「化学的安定性」及び「化学的に安定な」は、本明細書において誘導体又は組成物に関連して使用する場合、潜在的な低い生物学的効力及び/又は潜在的な増大した免疫原性特性を有する化学的分解産物の形成をもたらすペプチド構造での化学的共有結合変化を意味する。天然ペプチドの種類及び性質並びこのペプチドが曝露される環境に応じて、様々な化学的分解産物が形成され得る。化学的分解の排除はおそらく完全に回避され得ず、化学的分解産物の量の増加は、長期にわたる貯蔵の間に見られることが多い。ほとんどのペプチドは、グルタミニル残基中の又はアスパラギニル残基中の側鎖アミド基が加水分解されて遊離カルボン酸を形成するプロセスである脱アミドを受けやすい。その他の分解経路は、2個以上のペプチド分子が、共有結合した二量体、オリゴマー及びポリマー分解産物の形成をもたらすアミド基転移及び/又はジスルフィド相互作用を介して互いに共有結合する高分子量変換産物の形成を伴う(Stability of Protein Pharmaceuticals、Ahern. T.J. & Manning M.C.、Plenum Press、New York 1992)。(例えばメチオニン残基の)酸化を、化学的分解の別の変種として述べることができる。アスパラギン又はアスパラギン酸を含むペプチドは、対応するイソアスパラギン酸異性体を生じ、D-異性体及びL-異性体の両方が形成され得る中間体アスパルチミド(aspartimide)の形成により異性化を受けやすい可能性がある。アスパルチミド中間体は、D-アスパラギン酸異性体の形成ももたらし得る。(Formulation Consideration for Proteins Susceptible to Asparagine Deamidation and Aspartate Isomerization、Wakankar及びBorchardt、Journal of Pharmaceutical Sciences、2006、第95巻、第11号、2321頁)。最後に、ペプチドは、ペプチド断片又は単一アミノ酸がペプチド結合の加水分解により切断される加水切断も受ける場合がある。
様々な環境条件(分解産物の形成は例えば昇温により促進され得ることが多い)への曝露後に様々な時点で化学的分解産物の量を測定することにより、組成物の化学的安定性を評価することができる。様々なクロマトグラフィー技術(例えばSE-HPLC及び/又はRP-UPLC)を使用する、分子のサイズ及び/又は電荷に応じた分解産物の分離により、個々の分解産物の量を測定することが多い。
そのため、上で概説したように、「安定した組成物」は、物理的安定性が増大している、化学的安定性が増大している、又は物理的安定性と化学的安定性とが増大している組成物を意味する。一般に、組成物は、有効期限が到達するまで(推奨される使用条件及び貯蔵条件に従って)使用中に及び貯蔵中に安定でなければならない。
本明細書に記載したアッセイ(V)での化学的分解の測定により、本誘導体の化学的安定性を測定することができる。一部の実施形態では、本誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて14%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて13%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて12%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて10%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて9%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて7%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて5%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて3%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて2%未満が分解している。一部の実施形態では、GLP-1誘導体は、化学的安定性アッセイにおいて1%未満が分解している。一部の実施形態では、化学的に安定な誘導体は、4%未満、3%未満又は2%未満等の5%未満が化学的に分解しており、前記化学的分解を、本明細書に記載したアッセイ(V)により測定することができる。
溶解性
本発明のGLP-1誘導体は可溶性であることができ、例えば、少なくとも0.1mmol/l、例えば少なくとも0.2mmol/l、少なくとも0.5mmol/l又は少なくとも2mmol/lの溶解度を有する。本発明のGLP-1誘導体は可溶性であることができ、例えば10mMのリン酸塩水溶液中において、例えば少なくとも4mmol/l、例えば少なくとも8mmol/l、少なくとも10mmol/l又は少なくとも15mmol/lの溶解度を有する。
本発明のGLP-1誘導体は、pH7.0〜8.2、例えばpH7.0〜7.7若しくはpH7.2〜7.5のpH範囲で可溶性であることができる、又は例えば10mMのリン酸塩水溶液中においてpH7.4で可溶性であることができる。具体的には、本発明のGLP-1誘導体はpH7.0〜8.2のpH範囲で可溶性であることができ、例えば10mMのリン酸塩水溶液中において少なくとも0.1mmol/lの溶解度を有する。
一部の実施形態では、GLP-1誘導体の溶解度は室温(例えば20〜25℃)の溶解度である。一部の実施形態では、GLP-1誘導体の溶解度は低温(例えば4〜10℃、4〜8℃又は4〜5℃)での溶解度である。
本文脈では、別途言及しない限り、用語「可溶な、可溶性の」、「溶解性、溶解度」、「水溶液に可溶な」、「水溶性(aqueous solubility)」、「水溶性の(water soluble)」、「水溶性の(water-soluble)」、「水溶性(water solubility)」及び「水溶性(water-solubility)」は、水又は塩水溶液又は水性緩衝液(例えば、10mMリン酸溶液又はその他の化合物を含む水溶液)に対する、例えば室温での、化合物の溶解性を意味する。下記のアッセイを使用して溶解性を評価することができる。
pH依存性の溶解性アッセイ
ペプチド及びタンパク質の溶解性は溶液のpHに依存する。多くの場合、タンパク質又はペプチドは、その実効電荷がゼロである等電点(pI)で又はこの等電点(pI)付近で沈殿する。低pH(即ち、pIよりも低いpH)では、タンパク質及びペプチドは典型的には正電荷を有し、pIよりも高いpHではタンパク質及びペプチドは負電荷を有する。
治療用ペプチドにとって、所与のpH(安定した薬物製品の製剤化及びこの薬物製品の例えば皮下注射による患者への投与の両方に適している)において治療用ペプチドが十分な濃度で可溶であることが有利である。
溶解度対pHの曲線を以下に記載するように測定する:製剤又はペプチドの水溶液を調製し、HCl及びNaOHを添加することによりアリコートを所望の範囲のpH値に調整する。この試料を2〜4日にわたり室温で放置して平衡化させる。次いで、試料を遠心分離する。各試料の少量のアリコートを、溶液中のタンパク質の濃度を測定するための逆HPLC分析のために抜き取る。遠心分離後に各試料のpHを測定し、各タンパク質の濃度を、測定したpHに対して描く。
DPP-IV安定性
一部の実施形態では、GLP-1誘導体はDPPIV保護化合物である。一部の実施形態では、GLP-1誘導体はDPPIV安定化化合物である。
DPP-IV安定性を、下記のアッセイを使用して測定することができる:10μMのペプチドを、0.005%Tween20を添加したHEPES緩衝液中で37℃にて2回、DPP-IV(2μg/ml)と共にインキュベートする。この実験では、ヒトGLP-1を陽性コントロールとして使用する。3分、15分、30分、60分、120分及び240分で試料のアリコートを採取し、3倍体積のエタノールを添加して反応を停止させる。試料を親ペプチドに関してLC-MSにより分析する。データを一次速度式に従ってプロットし、安定性を半減期として報告する。
組合せ
一部の実施形態では、本発明は、GLP-1化合物等の1種若しくは複数の追加の治療上有効な化合物又はインスリン化合物と組み合わされた本発明のGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体はGLP-1化合物と組み合わされている。一部の実施形態では、本発明のGLP-1誘導体はインスリン化合物と組み合わされている。
本明細書で使用する場合、「GLP-1化合物」は、GLP-1受容体を活性化させることができるが例えばグルカゴン受容体を活性化させることができない化合物である。
本明細書で使用する場合、「インスリン化合物」は、インスリン受容体を活性化させることができる化合物である。
一部の実施形態では、この組合せのGLP-1化合物は、
N-ε26-((S)-4-カルボキシ-4-ヘキサデカノイルアミノ-ブチリル)[Arg34]GLP-1-(7-37):
(化合物G1);
N-ε37-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-({trans-4-[(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ブチリルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチル][デスアミノHis7,Glu22,Arg26,Arg34,Lys37]GLP-1-(7-37):
(化合物G2);
N-ε26-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチル][Aib8,Arg34]GLP-1-(7-37):
(化合物G3);
N-ε37-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシ-ペンタデカノイルアミノ)-ブチリルアミノ]-エトキシ}-エトキシ)-アセチルアミノ]-エトキシ}-エトキシ)-アセチル][Aib8,22,35,Lys37]GLP-1-(7-37):
(化合物G4);
及びこれらの薬学的に許容される塩、アミド、アルキル又はエステル
からなる群から選択される。
一部の実施形態では、この組合せのインスリン化合物は、N-イプシロン-B29-[(S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブチリル]desB30ヒトインスリン(化合物G5):
である。
医薬組成物
一部の実施形態では、本発明は、本発明の誘導体と、1種又は複数の薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物に関する。一部の実施形態では、本組成物は、SC投与、IM投与又はIV投与等の非経口投与に適している。用語「医薬組成物」は、本明細書で使用する場合、有効な化合物又はこの塩を、緩衝液、防腐剤、並びに任意選択で浸透張力調節剤及び/又は安定剤等の医薬用添加剤と一緒に含む製品を意味する。そのため、医薬組成物は医薬製剤として当分野で既知でもある。用語「医薬組成物」、「組成物」及び「製剤」は本明細書において互換的に使用される。
本発明の誘導体を含む医薬組成物を、例えばRemington's Pharmaceutical Sciences、1985又はRemington: The Science and Practice of Pharmacy、第19版、1995に記載されているような従来技術により調製することができる。
一部の実施形態では、本発明は、本発明の誘導体を含む医薬組成物に関し、前記GLP-1誘導体は、約0.05mg/mLから約5mg/mL及び約0.1mg/mLから約2mg/mL等の約0.01mg/mLから約25mg/mLの濃度で存在し、前記組成物は2.0から10.0のpHを有する。本医薬組成物は本発明の誘導体を含むことができ、前記GLP-1誘導体は約0.01mg/mLから約50mg/mLの濃度で存在し、前記組成物は2.0から10.0のpHを有する。
一部の実施形態では、本医薬組成物は本発明の誘導体の水溶液と緩衝液とを含み、前記GLP-1誘導体は、0.01mg/mL以上の濃度で存在し、前記組成物は約2.0から約10.0のpHを有する。一部の実施形態では、本医薬組成物は本発明の誘導体の水溶液と緩衝液とを含み、前記GLP-1誘導体は0.01mg/mL以上の濃度で存在し、前記組成物は約6.5から約8.5のpHを有する。
一部の実施形態では、本発明の組成物は約2.0から約10.0のpHを有する。一部の実施形態では、本組成物は約6.5から約8.5のpHを有する。一部の実施形態では、本組成物は約7.2から約8.2等の約7.0から約8.5のpHを有する。
本組成物は、緩衝系、防腐剤、等張剤、キレート化剤、安定剤及び界面活性剤を更に含むことができる。一部の実施形態では、本医薬組成物は水性組成物であり、即ち水を含む組成物である。そのような組成物は、典型的には溶液又は懸濁液である。本発明の一部の実施形態では、本医薬組成物は水溶液である。用語「水性組成物」は、少なくとも50%w/wの水を含む組成物と定義される。同様に、用語「水溶液」は、少なくとも50%w/wの水を含む溶液と定義される。一部の実施形態では、本組成物は非水性有機溶媒を含む。
一部の実施形態では、本医薬組成物は、使用前に例えば医師又は患者により溶媒及び/又は希釈剤が添加される凍結乾燥組成物である。
一部の実施形態では、本医薬組成物は、事前に溶解させることなく使用可能な乾燥(例えば凍結乾燥又は噴霧乾燥)組成物である。
一部の実施形態では、本発明は、本発明の誘導体と、GLP-1、インスリン又はこれらの類似体及び/若しくは誘導体等の1種又は複数のその他の有効成分とを含む組成物に関する。一部の実施形態では、本発明は、本発明の誘導体と、GLP-1又はこの類似体及び/若しくは誘導体とを含む組成物に関する。一部の実施形態では、本発明は、本発明の誘導体と、インスリン又はこの類似体及び/若しくは誘導体とを含む組成物に関する。本発明の誘導体と、1種又は複数のその他の有効成分との組合せを含む組成物を「共製剤」と称することもできる。一部の実施形態では、そのような共製剤は、物理的に安定な及び/又は化学的に安定な組成物である。
本発明の誘導体が中性pHで可溶性であるという事実により、インスリンとの共製剤が可能であり、より安定な血糖値及び低血糖発作の回数の低減並びに糖尿病関連合併症のリスクの低減が可能である。
用語「添加剤」は、本明細書で使用する場合、医薬組成物に通常添加される化合物(例えば緩衝剤、等張化剤、防腐剤)を意味する。
一部の実施形態では、本医薬組成物は、1種又は複数の追加の治療上有効な化合物又は物質を更に含む。一部の実施形態では、追加の治療上有効な化合物はGLP-1化合物又はインスリン化合物である。一部の実施形態では、追加の治療上有効な化合物はGLP-1化合物である。一部の実施形態では、追加の治療上有効な化合物はインスリン化合物である。一部の実施形態では、GLP-1化合物は、
N-ε26-((S)-4-カルボキシ-4-ヘキサデカノイルアミノ-ブチリル)[Arg34]GLP-1-(7-37)
(化合物G1):
;N-ε37-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-({trans-4-[(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ブチリルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチル][デスアミノHis7,Glu22,Arg26,Arg34,Lys37]GLP-1-(7-37)
(化合物G2):
;N-ε26-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチル][Aib8,Arg34]GLP-1-(7-37)
(化合物G3):
;及び
N-ε37-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシ-ペンタデカノイルアミノ)-ブチリルアミノ]-エトキシ}-エトキシ)-アセチルアミノ]-エトキシ}-エトキシ)-アセチル][Aib8,22,35,Lys37]GLP-1-(7-37)
(化合物G4):
及びこれらの薬学的に許容される塩、アミド、アルキル又はエステル
からなる群から選択される。
一部の実施形態では、インスリン化合物は、N-イプシロン-B29-[(S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブチリル]desB30ヒトインスリン(化合物G5):
である。
一部の実施形態では、本医薬組成物は、上記の実施形態のいずれか一つで定義したGLP-1誘導体を約0.01mgから約1000mg(例えば約0.1mgから約500mg、約0.5mgから約5mg、例えば約0.5mgから約200mg)含む単位剤形である。
一部の実施形態では、本医薬組成物は非経口投与に適している。
薬剤投与
本発明の誘導体を患者に非経口投与することができる。本誘導体の投与経路は、筋肉内(IM)、皮下(SC)又は静脈内(IV)であることができる。患者に投与される本発明の誘導体を含む組成物の投与量が医師により選択されることが推奨される。
シリンジを用い、任意選択でペン様シリンジを用いる皮下注射、筋肉内注射、腹腔内注射又は静脈内注射により、非経口投与を実施することができる。一部の実施形態では、本発明の誘導体を含む組成物を、グルカゴン投与用の既製のペン型デバイスで使用することができる。或いは、注入ポンプを用いて非経口投与を実施することができる。一部の実施形態では、本発明の誘導体を含む組成物をグルカゴン投与用のポンプで使用することができる。非経口投与は経鼻投与であることができる。更なる選択肢として、本発明の誘導体を含むグルカゴン製剤を、例えば無針注射による若しくはパッチ{任意選択でイオン導入パッチ(iontophoretic patch)}からの経皮投与又は経粘膜(例えば口腔内)投与に適合させることもできる。
本発明に係る方法で用いる場合の本発明の誘導体又は組成物の典型的な投与量は、1日当たり約0.0001から約1mg/体重kgの範囲であり、好ましくは約0.001から約1mg/体重kgの範囲であり、より好ましくは約0.005から約0.02mg/体重kgの範囲である。上に記載したように、本発明の誘導体を、1種又は複数の追加の治療上有効な化合物又は物質と組み合わせて投与することができ、又は適用することができ、適切な追加の化合物又は物質を、例えば抗糖尿病薬、抗高脂血症薬、抗肥満薬、降圧薬、及び糖尿病に起因する又は糖尿病に関連する合併症の処置薬から選択することができる。
適切な抗糖尿病薬として、インスリン、インスリンの誘導体又は類似体、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の誘導体又は類似体[例えば、WO98/08871(Novo Nordisk A/S社)に記載されているもの、又はその他のGLP-1類似体、例えばエキセナチド(Byetta、Eli Lilly/Amylin社;AVE0010、Sanofi-Aventis社)、タスポグルチド(Roche社)、アルビグルチド(Syncria、GlaxoSmithKline社)]、デュラグルチド(Trulicity、Eli Lilly社)、アミリン、アミリン類似体(例えばSymlin/Pramlintide)及び経口活性血糖降下薬が挙げられる。
肥満又は過体重の処置又は予防に関連した目的のために、即ち、過剰な体脂肪蓄積の低減又は予防に関連した目的のために、1種又は複数の上で開示した追加の治療上有効な化合物又は物質と任意選択で組み合わせて本発明のGLP-1誘導体を投与する場合、体重減少の達成又は体重増加の予防を目的とした外科的介入と組み合わせて、例えば肥満の外科的介入と組み合わせて、そのような投与を用いることが妥当な場合がある。頻繁に使用される肥満外科手術の例として下記が挙げられるがこれらに限定されない:胃の一部をステープラーで留めて、新たな胃として機能するより小さいプレ胃嚢(pre-stomach pouch)を作成する垂直帯胃形成術{「胃ステープリング(stomach stapling)」としても知られている};患者によりサイズを調整可能なエラストマー(例えばシリコーン)バンドを使用して、新たな胃として機能する小さいプレ胃嚢を作成する、例えば調整可能な胃緊縛システム{例えばSwedish Adjustable Gastric Band(SAGB)、LAP-BAND(商標)又はMIDband(商標)}を使用する胃緊縛術;及び小さい胃嚢を、ステープラーデバイスを使用して作成し、遠位小腸に接続し、小腸の上部をY字形に再付着させる胃バイパス手術、例えば「Roux-en-Y」バイパス。
問題の肥満の外科的介入の実行前の期間にわたり及び/又はその後の期間にわたり、(任意選択で、上で開示した1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わせて)本発明のGLP-1誘導体の投与を行なうことができる。多くの場合、肥満の外科的介入を行なった後に、本発明の化合物の投与を開始することが好ましい場合がある。
本発明のGLP-1誘導体、及び本明細書で定義した抗肥満薬又は抗糖尿病薬を、同時に又は順次に投与することができる。これらの因子を、両方の化合物を含む単回投与形態で、又は第1の単位剤形としての本発明のGLP-1誘導体の製剤及び第2の単位剤形としての抗肥満薬若しくは抗糖尿病薬の製剤を含むキットオブパーツ(kit-of-parts)の形態で、供給することができる。本明細書全体を通して第1又は第2又は第3等の単位用量を述べる際には常に、このことは投与の好ましい順序を示さず、単に便宜上の目的のために示される。
本発明のGLP-1誘導体の製剤及び抗肥満薬又は抗糖尿病薬の製剤の「同時」投与は、単一剤形での化合物の投与、又は15分以下、好ましくは10分以下、より好ましくは5分以下、より好ましくは2分以下の時間分離での第1の薬剤の投与、続いて第2の薬剤の投与を意味する。いずれの因子も最初に投与することができる。
「順次」投与は、15分超の時間分離での第1の薬剤の投与、続いて第2の薬剤の投与を意味する。2種の単位剤形のいずれも最初に投与することができる。好ましくは、両方の製品を、同じ静脈内アクセスを介して注射する。
既に示したように、上で開示した治療法又は治療適応の全てにおいて、本発明のGLP-1誘導体を単独で投与することができる。しかしながら、1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わせて、順次に又は同時に投与することもできる。
本発明の化合物(例えばGLP-1誘導体)の典型的な投与量は、本発明に係る方法で用いる場合、1回から3回の用量等の1回又は複数回の用量で投与される1日当たり約0.0001から約100mg/体重kgの範囲であり、好ましくは約0.001から約10mg/体重kgの範囲であり、より好ましくは1日当たり約0.001から約5mg/体重kgの範囲であり、例えば1日当たり約0.001から約10mg/体重kgの範囲である、又は1日当たり約0.001から約5mg/体重kgの範囲である。正確な投与量は、投与の頻度及び様式、処置する対象の性別、年齢、体重及び全身状態、処置する状態の性質及び重症度、処置する任意の合併症、並びに当業者に明らかなその他の因子に左右されるだろう。
本発明の化合物は、例えば1日に1回よりも長い間隔での投与に十分に適すると考えられる化合物を含み、そのため、本発明の適切に製剤化された化合物は、本明細書で開示した経路のいずれか一つ等の適切な投与経路による例えば1週に2回又は1週に1回の投与に適することができる。
上に記載したように、本発明の化合物を1種又は複数の追加の治療上有効な化合物又は物質と組み合わせて投与する又は適用することができ、適切な追加の化合物又は物質を、例えば抗糖尿病薬、抗高脂血症薬、抗肥満薬、降圧薬、及び糖尿病に起因する又は糖尿病に関連する合併症の処置薬から選択することができる。
薬学的適応
一部の実施形態では、本発明は、任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、医療で使用するための本明細書に記載したGLP-1誘導体に関する。
本明細書で使用する場合、化合物(例えばGLP-1誘導体)の用語「治療上有効な量」は、所与の疾患及び/又はこの合併症の臨床症状の治癒、緩和又は部分的な抑止に十分な量を意味する。これを達成するのに十分な量が「治療上有効な量」と定義される。各目的に有効な量は、疾患又は傷害の重症度並びに対象の体重及び全身状態に左右されるだろう。適切な投与量の決定を、値のマトリックスを構築し、このマトリックス中の様々なポイントを試験することにより、日常的な実験を使用して達成することができ、これらは全て、熟練した医師又は獣医の通常の技術のレベル内であることが理解されるだろう。
用語「処置」、「処置する」及びこれらのその他の変化形は、本明細書で使用する場合、疾患又は傷害等の状態と闘うこと目的とした患者の管理及びケアを意味する。この用語は、症状若しくはこの合併症を緩和するための、症状、傷害若しくは状態の進行を遅延させるための、疾患、傷害若しくは状態を治癒するため若しくは除去するための、及び/又は状態を予防するための(ここで、予防は、疾患、状態若しくは傷害と闘うことを目的とした患者の管理及びケアと理解すべきであり、症状若しくは合併症の発症を予防するための問題の有効な化合物の投与を含む)、問題の有効な化合物の投与等の、患者が罹患している所与の状態のための処置の全範囲を含むように意図されている。処置する患者は好ましくは哺乳動物であり、特にヒトであるが、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ又はブタ等のその他の動物の処置も本発明の範囲内である。
用語「糖尿病(diabetes)」又は「糖尿病(diabetes mellitus)」には、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠性糖尿病(妊娠中)、及び高血糖を引き起こすその他の状態が含まれる。この用語は、膵臓が十分な量のインスリンを産生しない又は身体の細胞がインスリンに適切に応答することができず細胞のグルコース吸収が妨げられる代謝異常に関して使用される。結果として、血液中にグルコースが蓄積される。
1型糖尿病{インスリン依存性糖尿病(IDDM)及び若年発症型糖尿病とも呼ばれる}はベータ細胞破壊に起因し、通常は絶対的インスリン欠乏を引き起こす。
2型糖尿病{インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)及び成人発症型糖尿病とも呼ばれる}は顕著なインスリン耐性に関連しており、そのため相対的インスリン欠乏及び/又はインスリン耐性を有する主なインスリン分泌欠損に関連する。
用語「正常血糖(euglycaemia)」は、本明細書で使用する場合、血中グルコースの正常な濃度を意味する。正常血糖(normoglycaemia)とも呼ばれる。
用語「肥満」は過剰な脂肪組織を意味する。エネルギー摂取がエネルギー消費を上回る場合、この過剰カロリーは脂肪組織に貯蔵され、この正味の正のバランスが長期にわたると肥満が生じる{即ち、体重バランスに対する2種の成分が存在し、いずれかの側(摂取又は消費)の異常が肥満を引き起こす可能性がある}。これに関して、肥満は大抵、健康リスクをもたらすある程度の過剰な脂肪組織と見なされる。正常な個体と肥満の個体との間の区別は近似的にすぎないが、肥満によりもたらされる健康リスクはおそらく脂肪組織の増大との連続である。しかしながら、本発明に関連して、25を超える肥満度指数{BMI=身長(メートル)の二乗で除算した体重(キログラム)}を有する個体が肥満と見なすことができる。
一部の実施形態では、本発明は、肥満の処置又は過体重の予防で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、食物摂取の低減で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、エネルギー消費の増大で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、体重の減少で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、食欲の制御で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、満腹感の誘導で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、体重減少の成功後の体重の再増加の予防で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、過体重又は肥満に関連する疾患又は状態の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、過食症の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、過食の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。
一部の実施形態では、本発明は、粥状動脈硬化の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、高血圧の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、脂質異常症の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、冠動脈心疾患の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、脂肪肝の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。
一部の実施形態では、本発明は、2型糖尿病の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、耐糖能障害の処置で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、2型糖尿病での疾患進行の遅延又は予防で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、耐糖能障害(IGT)から2型糖尿病への進行の遅延で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。一部の実施形態では、本発明は、2型糖尿病からインスリン要求性糖尿病への進行の遅延で使用するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体に関する。
一部の実施形態では、本発明は、任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、本明細書で定義したGLP-1誘導体の有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、肥満を処置する、過体重を予防する、食物摂取を低減させる、エネルギー消費を増大させる、体重を減少させる、食欲を制御する、満腹感を誘導する、体重減少の成功後の体重の再増加を予防する、過体重若しくは肥満に関連する疾患若しくは状態を処置する、過食症を処置する又は過食を処置する方法に関する。
一部の実施形態では、本発明は、任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、本明細書で定義したGLP-1誘導体の有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、粥状動脈硬化、高血圧、脂質異常症、冠動脈心疾患又は脂肪肝を処置する方法に関する。
一部の実施形態では、本発明は、任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、本明細書で定義したGLP-1誘導体の有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、2型糖尿病を処置する方法、耐糖能障害を処置する方法、耐糖能障害(IGT)から2型糖尿病への進行を遅延させる方法、2型糖尿病からインスリン要求性糖尿病への進行を遅延させる方法に関する。
一部の実施形態では、本発明は、薬剤を調製するための、本明細書で定義したGLP-1誘導体の使用に関する。一部の実施形態では、本発明は、肥満、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害及び1型糖尿病の処置用の又は予防用の薬剤を調製するための、上記の実施形態のいずれか一つで定義したGLP-1誘導体の使用に関する。
本発明の実施形態
本発明を、下記の非限定的な実施形態により更に説明することができる。
1.式I:
Imp-X8-His-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-X16-Ser-X18-Tyr-Leu-Glu-X22-X23-Ala-Ala-X26-X27-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-X33-X34-X35-X36-X37 [I]、
(式中、
X8はAla、Aib、Acb又はGlyであり、
X16はVal、Leu、Ile又はTyrであり(或いは、X16はVal、Leu又はTyrであり)、
X18はLys又はArgであり、
X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibであり(或いは、X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg又はSerであり)、
X23はGln、Arg又はLysであり、
X26はLys又はArgであり(或いは、X26はArgであり)、
X27はGlu又はLysであり、
X33はVal、Leu又はIleであり(或いは、X33はLeu又はIleであり)、
X34はLys又はArgであり、
X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在せず、
X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在せず(或いは、X36はArgであり)、
X37はGlyであるか、又は存在しない)
のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含むGLP-1誘導体又はその薬学的に許容される塩及び/若しくはエステルであって、
前記GLP-1誘導体は、親油性部分と少なくとも2個の負電荷部分とを含む置換基を更に含み、前記負電荷部分のうち1つは親油性部分から遠位であり、
前記ポリペプチドはC末端アミドを任意選択で含む、GLP-1誘導体。
2.前記置換基が、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択されるアミノ酸位置のうち1つで前記ポリペプチド中のアミノ酸残基を介して共有結合的に付着している、実施形態1に記載のGLP-1誘導体。
3.前記置換基が、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択されるアミノ酸位置のうち1つで前記ポリペプチド中のリシン残基のイプシロン位に付着している、実施形態1に記載のGLP-1誘導体。
4.前記ポリペプチドがカルボン酸基等のC末端酸性基を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
5.前記ポリペプチドがC末端アミドを含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
6.前記ポリペプチドが、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して3〜15個のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
7.前記ポリペプチドが、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、最大で13個又は最大で12個等の最大で14個のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
8.前記ポリペプチドが、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、最大で10個又は最大で9個等の最大で11個のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
9.前記ポリペプチドが、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、最大で7個又は最大で6個等の最大で8個のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
10.ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して、前記ポリペプチド中に最大で5個のアミノ酸残基改変、例えば置換、付加又は欠失を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
11.X8がAla、Aib、若しくはAcbであり、
X22がAla若しくはGluであり、
X35がGly若しくはThrであり、及び/又は
X36がGlyであるか若しくは存在しない、
上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
12.X8がAla、Aib、Acb又はGlyである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
13.X8がAla、Aib又はAcbである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
14.X16がVal、Leu、Ile又はTyrである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
15.X18がLys又はArgである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
16.X22がGly、Ala、Glu、Lys、Arg、Ser又はAibである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
17.X22がGly、Ala又はGluである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
18.X22がLys、Arg、Ser又はAibである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
19.X22がAla又はGluである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
20.X23がGln、Arg又はLysである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
21.X26がLys又はArgである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
22.X27がGlu又はLysである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
23.X33がVal、Leu又はIleである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
24.X34がLys又はArgである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
25.X35がGly、Thr、Lysであるか、又は存在しない、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
26.X35がGly又はThrである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
27.X36がAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在しない、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
28.X36がAla、Gly又はLysである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
29.X36がGlyであるか、又は存在しない、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
30.X35が存在しない場合、X36及びX37も存在しない、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
31.X36が存在しない場合、X37も存在しない、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
32.X35が存在しない場合、X36及びX37も存在せず、前記GLP-1誘導体がC末端カルボン酸基を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
33.X36が存在しない場合、X37も存在しない、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
34.X36が存在しない場合、X37も存在せず、前記GLP-1誘導体がC末端カルボン酸アミドを含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
35.前記置換基が少なくとも3個の負電荷部分を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
36.前記親油性部分が、12〜20個の炭素原子若しくは14〜18個の炭素原子又は16個の炭素原子等の少なくとも12個の炭素原子のアルキル基を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
37.前記置換基が、リシンの側鎖の窒素原子等のアミノ酸の側鎖に共有結合的に付着している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
38.前記置換基が、前記ポリペプチド中の22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択される位置でアミノ酸残基に付着している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
39.前記置換基が、前記ポリペプチド中の34位及び35位からなる群から選択されるアミノ酸位置でリシン残基のイプシロン位に付着している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
40.前記置換基が、式II:
Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10- [II]
(式中、
Z1は、式IIa:
(式IIa中、nは6〜20であり、記号*は、隣接する基の窒素への付着点を表す)
を含み、
Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10は個々に、存在しないか、又はGlu、γGlu、Gly、Ser、Ala、Thr、及びAdoからなる群から選択されるアミノ酸であり、
Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10は合わせて少なくとも2個の負電荷部分を含む)
を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
41.前記置換基が、式II:
Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10- [II]
(式中、
Z1は、式IIa:
(式IIa中、nは6〜20であり、記号*は、隣接する基の窒素への付着点を表す)
を含み、
Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10は個々に、存在しないか、又はGlu、γGlu、Gly、Ser、Ala、Thr、及びAdoからなる群から選択されるアミノ酸であり、
前記置換基は、前記ポリペプチドのリシン残基のイプシロン位で付着しており、
Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10は合わせて少なくとも2個の負電荷部分を含む)
を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
42.前記置換基が3個、4個又は5個の負電荷部分を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
43.前記置換基が3個又は4個の負電荷部分を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
44.前記置換基が3個の負電荷部分を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
45.前記置換基がアルブミンに非共有結合的に結合している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
46.前記置換基が生理学的pHで負電荷を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
47.Z1が、式IIa:
(式中、nは12から18の範囲の整数である)
からなる、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
48.式IIa中のnが12、14、16又は18である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
49.式IIa中のnが16である(即ち、Z1が17-カルボキシヘプタデカノイルである)、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
50.式II Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-がリンカーであり、ここでZ2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のそれぞれは個々に、下記のアミノ酸残基:Glu、γGlu、Gly、Ser、Ala、Thr及び/若しくはAdoのうちいずれか1つである、又は残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち1つ若しくは複数は存在せず、ただし残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち少なくとも2つは存在し、Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-は合わせて少なくとも3個の負電荷部分を含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
51.Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10が個々に、下記のアミノ酸残基:Glu、γGlu、Gly、Ser及び/若しくはAdoのうちいずれか1つである、又は残基Z2からZ10のうち1つ若しくは複数は存在せず、ただし残基Z2からZ10のうち少なくとも2つは存在する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
52.Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10が個々に、下記のアミノ酸残基:γGlu及び/若しくはAdoのうちいずれか1つである、又は残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち1つ若しくは複数は存在せず、ただしZ2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち少なくとも2つは存在する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
53.残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち少なくとも3つが存在する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
54.残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち少なくとも4つが存在する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
55.残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち少なくとも5つが存在する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
56.残基Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9又はZ10のうち少なくとも6つが存在する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
57.式II中、Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10-が、
γGlu-γGlu-Ado-Ado-;
γGlu-γGlu-Ado-Ado-γGlu-;
γGlu-γGlu-Ado-γGlu-γGlu-;
γGlu-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-;
γGlu-γGlu-Ser-Gly-;
γGlu-γGlu-Ser-Gly-Glu-Ser-Gly-;
γGlu-γGlu-γGlu-Ado-Ado-;
γGlu-γGlu-γGlu-γGlu-;
γGlu-Ado-Ado-;
γGlu-Ado-Ado-γGlu-γGlu-;
Gly-Ser-Glu-Gly-Ser-γGlu-γGlu-
からなる群から選択される構造を含むリンカーである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
58.前記置換基が、
からなる群から選択され、前記置換基が、前記置換基の構造式中において波線で印を付けたカルボニル基により、前記ポリペプチドに共有結合的に付着され得る、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
59.前記GLP-1誘導体が、
Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式1);
Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式2);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式3);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式4);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式5);
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式6);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式7);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式8);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式9);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式10);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式11);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式12);
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式13);
Nε36-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式14);
Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式15);
Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式16);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式17);
Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式18);
Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式19);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式20);
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式21);
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式22);
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式23);
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式24);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式25);
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式26);
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(2S)-2-[[2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[(2S)-2-[[2-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式27);
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式28);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式29);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式30);
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式31);
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式32);
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式33);
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式34);
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式35);
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式36);
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式37);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(13-カルボキシトリデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式38);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式39);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式40);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式41);
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式42)
からなる群から選択される、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
60.前記GLP-1誘導体の薬学的に許容される塩、アミド及び/又はエステルの形態である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
61.前記ポリペプチドがC末端アミドを含む、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
62.前記GLP-1誘導体の薬学的に許容される塩の形態である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
63.前記GLP-1誘導体のエステルの形態である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
64.グルカゴン受容体のアゴニスト及びGLP-1受容体のアゴニストである、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
65.グルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が、50から100の範囲、20から50の範囲、10から20の範囲又は1から10の範囲等の100から250の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
66.グルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が、50から100の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
67.グルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が、20から50の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
68.グルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が、10から20の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
69.グルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が、1から10の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
70.グルカゴン受容体に対するEC50値とGLP-1受容体に対するEC50との比が、1から10の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
71.グルカゴン受容体に対して10nM未満のEC50を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
72.グルカゴン受容体に対して1nM未満のEC50を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
73.グルカゴン受容体に対して100pM未満のEC50を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
74.グルカゴン受容体に対して10pM未満のEC50を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
75.GLP-1受容体に対して100pM未満のEC50を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
76.GLP-1受容体に対して50pM未満のEC50を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
77.GLP-1受容体に対して10pM未満のEC50を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
78.グルカゴン受容体よりもGLP-1受容体に対して低いEC50値を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
79.前記GLP-1受容体に対するEC50を、本明細書に記載したアッセイ(I)(a)に従って測定する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
80.前記グルカゴン受容体に対するEC50を、本明細書に記載したアッセイ(I)(b)に従って測定する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
81.グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が1〜5の範囲であり、例えば5〜10の範囲であり、10〜15の範囲であり、15〜25の範囲であり、又は例えば25〜100であり、又は例えば100超である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
82.グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が5〜10の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
83.グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が10〜15の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
84.グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が15〜25の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
85.グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が25〜100の範囲である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
86.グルカゴン受容体に対するIC50値とGLP-1受容体に対するIC50との比が100超である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
87.前記GLP-1受容体に対するIC50が、本明細書で説明するアッセイ(II)(a)に従って測定される、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
88.前記グルカゴン受容体に対するIC50が、本明細書で説明するアッセイ(II)(b)に従って測定される、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
89.ThT原線維形成アッセイにおいて70%超の回収率を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
90.ThT原線維形成アッセイにおいて90%超の回収率を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
91.ThT原線維形成アッセイにおいて約100%の回収率を有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
92.ThT原線維形成アッセイにおいて7時間超のラグタイムを有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
93.ThT原線維形成アッセイにおいて20時間超のラグタイムを有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
94.ThT原線維形成アッセイにおいて45時間以上のラグタイムを有する、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
95.前記ThT原線維形成アッセイが本明細書に記載したアッセイ(III)である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
96.化学的安定性アッセイにおいて14%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
97.化学的安定性アッセイにおいて13%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
98.化学的安定性アッセイにおいて12%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
99.化学的安定性アッセイにおいて10%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
100.化学的安定性アッセイにおいて9%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
101.化学的安定性アッセイにおいて7%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
102.化学的安定性アッセイにおいて5%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
103.化学的安定性アッセイにおいて3%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
104.化学的安定性アッセイにおいて2%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
105.化学的安定性アッセイにおいて1%未満が分解している、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
106.前記化学的安定性アッセイが本明細書に記載したアッセイ(V)である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
107.DPPIV保護化合物である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
108.DPPIV安定化化合物である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
109.前記GLP-1誘導体の薬学的に許容される塩及び/又はエステルの形態である、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
110.上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体と、1種又は複数の薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
111.1種又は複数の追加の治療上有効な化合物又は物質を更に含む上記の実施形態に記載の医薬組成物。
112.前記追加の治療上有効な化合物がGLP-1化合物又はインスリン化合物である、上記の実施形態のいずれか一つに記載の医薬組成物。
113.前記追加の治療上有効な化合物がGLP-1化合物である、上記の実施形態のいずれか一つに記載の医薬組成物。
114.前記追加の治療上有効な化合物がインスリン化合物である、上記の実施形態のいずれか一つに記載の医薬組成物。
115.GLP-1化合物が、
N-ε26-((S)-4-カルボキシ-4-ヘキサデカノイルアミノ-ブチリル)[Arg34]GLP-1-(7-37):
(化合物G1);
N-ε37-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-({trans-4-[(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ブチリルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチル][デスアミノHis7,Glu22,Arg26,Arg34,Lys37]GLP-1-(7-37):
(化合物G2);
N-ε26-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチル][Aib8,Arg34]GLP-1-(7-37):
(化合物G3);
N-ε37-[2-(2-{2-[2-(2-{2-[(S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシ-ペンタデカノイルアミノ)-ブチリルアミノ]-エトキシ}-エトキシ)-アセチルアミノ]-エトキシ}-エトキシ)-アセチル][Aib8,22,35,Lys37]GLP-1-(7-37):
(化合物G4);
及びこれらの薬学的に許容される塩、アミド、アルキル又はエステル
からなる群から選択される、上記の実施形態のいずれか一つに記載の医薬組成物。
116.インスリン化合物がN-イプシロン-B29-[(S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブチリル]desB30ヒトインスリン(化合物G5):
である、上記の実施形態のいずれか一つに記載の医薬組成物。
117.上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体を約0.01mgから約1000mg、例えば約0.1mgから約500mg、約0.5mgから約5mg、例えば約0.5mgから約200mg含む単位剤形である上記の実施形態のいずれか一つに記載の医薬組成物。
118.非経口投与に適している上記の実施形態のいずれか一つに記載の医薬組成物。
119.医療で使用するための上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
120.2型糖尿病及び/又は肥満の予防及び/又は処置で使用するための上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
121.肥満、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害及び/又は1型糖尿病の処置又は予防で使用するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
122.肥満の処置又は予防で使用するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
123.高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害及び/又は1型糖尿病の処置又は予防で使用するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
124.肥満の処置若しくは予防又は過体重の予防で使用するための、食物摂取の低減で使用するための、エネルギー消費の増大で使用するための、食欲の制御で使用するための、満腹感の誘導で使用するための、体重減少の成功後の体重の再増加の予防で使用するための、過体重若しくは肥満に関連する疾患若しくは状態の処置で使用するための、過食症の処置で使用するための、及び/又は過食の処置で使用するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
125.2型糖尿病の処置若しくは予防で使用するための、耐糖能障害の処置で使用するための、2型糖尿病での疾患進行の遅延若しくは予防で使用するための、耐糖能障害(IGT)から2型糖尿病への進行の遅延で使用するための、及び/又は2型糖尿病からインスリン要求性糖尿病への進行の遅延で使用するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
126.粥状動脈硬化、高血圧、脂質異常症、冠動脈心疾患及び/又は脂肪肝の処置又は予防で使用するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体。
127.前記GLP-1誘導体を1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わせて投与する、上記の実施形態のいずれか一つに記載の使用のためのGLP-1誘導体。
128.上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体の治療上有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、2型糖尿病及び/又は肥満の予防及び/又は処置の方法。
129.任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体の有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、肥満を処置する又は過体重を予防する方法。
130.任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体の有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、肥満を処置する若しくは過体重を予防する、食物摂取を低減させる、エネルギー消費を増大させる、体重を減少させる、食欲を制御する、満腹感を誘導する、体重減少の成功後の体重の再増加を予防する、過体重若しくは肥満に関連する疾患若しくは状態を処置する、過食症を処置する、及び/又は過食を処置する方法。
131.任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体の有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、2型糖尿病、耐糖能障害を処置する若しくは予防する、2型糖尿病での疾患進行を遅延させる若しくは予防する、耐糖能障害(IGT)から2型糖尿病への進行を遅延させる、及び/又は2型糖尿病からインスリン要求性糖尿病への進行を遅延させる方法。
132.任意選択で1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わされた、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体の有効な量を、それを必要とする患者に投与する工程を含む、粥状動脈硬化を処置する若しくは予防する、高血圧を処置する、脂質異常症を処置する、冠動脈心疾患を処置する、及び/又は脂肪肝を処置する方法。
133.前記GLP-1誘導体を1種又は複数の追加の治療上有効な化合物と組み合わせて投与する、上記の実施形態のいずれか一つに記載の処置の方法。
134.薬剤を調製するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体の使用。
135.肥満、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害及び1型糖尿病の処置用の又は予防用の薬剤を調製するための、上記の実施形態のいずれか一つに記載のGLP-1誘導体の使用。
136.
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
[Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
[Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;及び
[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
からなる群から選択されるGLP-1類似体又はその薬学的に許容される塩。
下記の実施例を参照して本発明を更に説明するが、下記の実施例は、特許請求の範囲のように本発明の範囲を限定するようには決して意図されていない。
略語のリスト
BOC:tert-ブチルオキシカルボニル
DCM:ジクロロメタン
DIC:ジイソプロピルカルボジイミド
Fmoc:9-フルオレニルメチルオキシカルボニル
HFIP:1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-イソプロパノール
HOAt:1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
LCMS:液体クロマトグラフィー質量分析
MeCN:アセトニトリル
Mtt:4-メチルトリチル
NMP:N-メチルピロリドン
Oxyma Pure:シアノ-ヒドロキシイミノ-酢酸エチルエステル
Pbf:2,2,4,6,7-ペンタメチルジヒドロベンゾフラン-5-スルホニル
RP:逆相
RP-HPLC:逆相高速液体クロマトグラフィー
RT:室温
Rt:保持時間
SPPS:固相ペプチド合成
TFA:トリフルオロ酢酸
TIPS:トリイソプロピルシラン
Trt:トリチル
UPLC:超高速液体クロマトグラフィー
10EE:10の乗数(例えば、「10EE(X)」は数字10の(X)乗又は単に数字10(X)を意味しており、即ち5×10EE3は5×103である)
一般的方法
この章は、樹脂結合ペプチドを合成する方法(SPPS法、アミノ酸を脱保護する方法、樹脂からペプチドを切断する方法及びこのペプチドを精製する方法を含む)、並びに得られたペプチドを検出する及びキャラクタライズする方法(LCMS法及びUPLC法)に関する。
下記で説明する一般的手順に原則として従って、本明細書における実施例1〜42の化合物を調製し、精製し、分析した。
SPPSの一般的方法
使用したFmoc保護アミノ酸誘導体は、例えばAnaspec社、Bachem社、Iris Biotech社又はNovabioChem社から供給される標準推奨:Fmoc-Ala-OH、Fmoc-Arg(Pbf)-OH、Fmoc-Asn(Trt)-OH、Fmoc-Asp(OtBu)-OH、Fmoc-Cys(Trt)-OH、Fmoc-Gln(Trt)-OH、Fmoc-Glu(OtBu)-OH、Fmoc-Gly-OH、Fmoc-His(Trt)-OH、Fmoc-Ile-OH、Fmoc-Leu-OH、Fmoc-Lys(Boc)-OH、Fmoc-Met-OH、Fmoc-Phe-OH、Fmoc-Pro-OH、Fmoc-Ser(tBu)-OH、Fmoc-Thr(tBu)-OH、Fmoc-Trp(BOC)-OH、Fmoc-Tyr(tBu)-OH、Fmoc-Val-OH及びFmoc-Lys(Mtt)-OH又はFmoc-Lys(Alloc)-OHであった。3-(N-1-トリチル-イミダゾール-4-イル)-プロピオン酸を使用してN末端Impを組み込んだ。
リシンのイプシロン窒素上での置換基の導入を、Mtt(Fmoc-Lys(Mtt)-OH)又はAlloc(Fmoc-Lys(Alloc)-OH)で保護したリシンを使用して達成した。Fmoc-8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸、Fmoc-Glu-OtBu等の適切に保護された構成単位及び上に記載した標準的な保護アミノ酸を使用して置換基を導入した。脂肪酸部分の導入を、18-tert-ブトキシ-18-オキソ-オクタデカン酸等のモノtert-ブチル化二酸を使用して達成した。
SPPSを、100又は250μmolスケールにてProtein Technologies社(Tucson、AZ 85714 U.S.A.)のPrelude Solid Phase Peptide Synthesizerで実施した。Rink Amide AMポリスチレン樹脂(Novabiochem社、例えば0.62mmol/gを充填)又はプレ充填されたWang樹脂(例えばNovabiochem社)を固体支持体として使用した。Fmoc脱保護を、NMP中の20%ピペリジンを使用して実施した。カップリングを、樹脂と比べて過剰な、NMP中のアミノ酸/Oxyma Pure(登録商標)/DIC/コリジンの混合物(100μmolスケール:10:9;9;9、250μmolスケール:7:6:6:6)を使用して実施した。或いは、DEPBt(3-(ジエトキシホスホリルオキシ)-1,2,3-ベンゾトリアジン-4(3H)-オン)/DIPEAを使用して、カップリング中の例えばHisのエピマー化を抑制することができる。脱保護工程及びカップリング工程の間にNMP及びDCMの上部洗浄(それぞれ5〜7ml、0.5分、2回×2)を実施した。カップリング時間は概して60分であった。Fmoc-Arg(Pbf)-OH、Fmoc-Aib-OH又はBoc-His(Trt)-OHが挙げられるがこれらに限定されないいくつかのアミノ酸と置換基を含む構成単位とを「二重カップリング」し、このことは、最初のカップリング(例えば60分)の後に、樹脂を排出し、更なる試薬(アミノ酸、(HOAt又はOxyma Pure(登録商標))、DIC及びコリジン)を添加し、混合物を再び反応させた(例えば60分)ことを意味する。
Fmoc-Lys(Mtt)-OHを使用する場合、樹脂をHFIP/DCM(75:25)(2回×2分)で洗浄し、DCMで洗浄し、樹脂をHFIP/DCM(75:25)(2回×20分)中に懸濁させ、その後、ピペリジン/NMP(20:80)、DCM(1回)、NMP(1回)、DCM(1回)、NMP(1回)で順に洗浄することにより、Mtt基を除去した。
Fmoc-Lys(Alloc)-OHを使用する場合、1種又は複数の捕捉剤の組合せ存在下で、例えばモルホリン(6.0当量)及び/又はジメチルボラン錯体(18.0当量)の存在下で、Pd(PPh3)4(0.02当量)で樹脂を処理することにより(30分)、Alloc基を除去することができる。次いで、樹脂をMeOH、NMP又はDMF、及びIPA(イソプロピルアルコール)それぞれで洗浄した後、置換基をリシン部分のイプシロン位に導入することができる。
樹脂からの切断
合成後、樹脂をDCMで洗浄し、ペプチドをTFA/TIPS/水(95/2.5/2.5)又はTFA/EDT(1,2-エタンジチオール)/水(90/5/5)で2〜3時間処理して樹脂から切断し、続いてEt2O(ジエチルエーテル)又はIPE(ジイソプロピルエーテル)で沈殿させた。沈殿物を、使用した溶媒で洗浄した。
精製及び定量化
粗ペプチドを水/MeCN(4:1)等の水及びMeCN又は水/AcOH(1:1)の適切な混合物に60℃で1時間溶解させ、C8-又はC18-シリカゲルを含むカラムによる逆相分取HPLC(Waters社のDeltaprep 4000又はGilson社)で精製した。0.1%TFAを含む水中でのMeCNの上昇勾配で溶出を実施した。関連する画分を分析HPLC又は分析UPLCでチェックする。純粋な標的ペプチドを含む画分をプールし、減圧下で濃縮した。追加の精製工程を、例えば0.05M NH4HCO3を含有する別の勾配を使用して導入することができる。得られた溶液を分析し(HPLC、LCMS)、化学発光窒素特異的HPLC検出器(Antek社の8060 HPLC-CLND)を使用して、又は280nmでのUV吸収を測定することにより、生成物を定量化する。この生成物をガラスバイアルに分注する。これらのバイアルに、Millipore社のガラス繊維プレフィルタでキャップした。凍結乾燥により、ペプチドトリフルオロ酢酸塩を白色固体として得る。
ペプチドトリフルオロ酢酸塩を、例えばMeCN中のNaOAcによるカラムイオン交換によりナトリウム塩へと変換することができる。或いは、ペプチドトリフルオロ酢酸塩を、例えば0.05M NH4HCO3を含有する勾配を有するカラムクロマトグラフィー、続いて凍結乾燥及び水中での懸濁により、アンモニウム塩へと変換することができる。ペプチドを、懸濁液を透明にする1M NaOH(塩基性/酸性残基と一致する当量)の付加によりナトリウム塩へと変換した。最後に、凍結乾燥によりペプチドナトリウム塩を単離することができる。
検出及びキャラクタリゼーションの方法
LCMS法
UPLC法
(実施例1)
Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式1)
UPLC02:Rt=8.7分
LCMS01:計算値m/1=4423;実測値m/3=1475;実測値m/4=1107;実測値m/5=886
(実施例2)
Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式2)
UPLC02:Rt=8.3
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4359;実測値m/1=4359;実測値m/3=1453;実測値m/4=1091;実測値m/5=873
(実施例3)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式3)
UPLC02:Rt=8.8分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4320;実測値m/1=4320;実測値m/3=1441;実測値m/4=1081;実測値m/5=865
(実施例4)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式4)
UPLC02:Rt=9.1分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4046;実測値m/3=1350;実測値m/4=1012;実測値m/5=810;実測値m/z=4047;
(実施例5)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式5)
UPLC02:Rt=9.0分
LCMS01:RT=2.3分;計算値m/1=4193;実測値m/3=1398;実測値m/4=1049;実測値m/5=839;実測値m/z=4193;
(実施例6)
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式6)
UPLC02:Rt=9.0分
LCMS01:RT=2.3分;計算値m/1=4161;実測値m/3=1388;実測値m/4=1041;実測値m/5=833;実測値m/z=4162
(実施例7)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式7)
UPLC02:Rt=8.9分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4348;実測値m/1=4348;実測値m/3=1449;実測値m/4=1087;実測値m/5=870
(実施例8)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式8)
UPLC02:Rt=9.0分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4276;実測値m/1=4276;実測値m/3=1426;実測値m/4=1070;実測値m/5=856
(実施例9)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式9)
UPLC02:Rt=8.9分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4332;実測値m/1=4332;実測値m/3=1445;実測値m/4=1084;実測値m/5=867
(実施例10)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式10)
UPLC02:Rt=8.6分
LCMS13:Rt=2.3分;計算値m/1=4264;実測値m/3=1422;実測値m/4=1067
(実施例11)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式11)
UPLC02:Rt=8.7分
LCMS13:Rt=2.3分;計算値m/1=4335;実測値m/3=1445;実測値m/4=1084
(実施例12)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式12)
UPLC02:Rt=9.3分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4064;実測値m/1=4064;実測値m/3=1356;実測値m/4=1017
(実施例13)
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式13)
UPLC02:Rt=8.4分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4392;実測値m/1=4392;実測値m/3=1465;実測値m/4=1099
(実施例14)
Nε36-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式14)
UPLC02:Rt=8.2分
LCMS01:Rt=2.1分;計算値m/1=4526;実測値m/1=4526;実測値m/3=1510;実測値m/4=1133
(実施例15)
Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式15)
UPLC02:Rt=8.8分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=3992;実測値m/1=3992;実測値m/3=1332;実測値m/4=999
(実施例16)
Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式16)
UPLC02:Rt=8.6分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4056;実測値m/1=4055;実測値m/3=1353;実測値m/4=1015
(実施例17)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式17)
UPLC02:Rt=9.5分
LCMS01:Rt=2.9分;計算値m/1=4192;実測値m/1=4192;実測値m/3=1398;実測値m/4=1049
(実施例18)
Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式18)
UPLC02:Rt=8.7分
LCMS01:Rt=2.1分;計算値m/1=4263;実測値m/3=1422;実測値m/4=1067;実測値m/5=853
(実施例19)
Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
(化学式19)
UPLC02:Rt=8.7分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4277;実測値m/3=1426;実測値m/4=1070;実測値m/5=856
(実施例20)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式20)
UPLC02:Rt=8.6分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4287.88;実測値m/1=4290;実測値m/3=1430;実測値m/4=1073;実測値m/5=858
(実施例21)
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式21)
UPLC02:Rt=8.5分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4829;実測値m/3=1610;実測値m/4=1208;実測値m/5=966
(実施例22)
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式22)
UPLC02:Rt=8.5分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4884;実測値m/4=1222;実測値m/5=978;実測値m/z=4885
(実施例23)
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式23)
LCMS01:Rt=2.1分;計算値m/1=4855;実測値m/4=1215;実測値m/5=972;実測値m/z=4856
(実施例24)
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式24)
UPLC02:Rt=8.0分
LCMS01:Rt=2.1分;計算値m/1=4884;実測値m/3=1629;実測値m/4=1222;実測値m/5=978
(実施例25)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式25)
UPLC02:Rt=9.0分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4321;実測値m/3=1441;実測値m/4=1081;実測値m/5=865
(実施例26)
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式26)
UPLC02:Rt=8.1分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4784;実測値m/3=1596;実測値m/4=1197;実測値m/5=958;実測値m/z=4785
(実施例27)
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(2S)-2-[[2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[(2S)-2-[[2-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式27)
UPLC02:Rt=9.06分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4321;実測値m/3=1441;実測値m/4=1081,実測値m/5=865
(実施例28)
Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式28)
UPLC02:Rt=8.3分
LCMS01:Rt=2.3分;計算値m/1=4840;実測値m/4=1211;実測値m/5=969
(実施例29)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
(化学式29)
UPLC02:Rt=9.05分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4323;実測値m/3=1442;実測値m/4=1082;実測値m/5=866
(実施例30)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式30)
UPLC02:Rt=9.3分
LCMS01:Rt=3.0分;計算値m/1=4348;実測値m/1=4348;実測値m/3=1450;実測値m/4=1088
(実施例31)
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式31)
UPLC02:Rt=8.4分
LCMS13:Rt=2.3分;計算値m/1=4363;実測値m/3=1455;実測値m/4=1091
(実施例32)
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式32)
UPLC02:Rt=8.6分
LCMS13:Rt=2.1分;計算値m/1=4361;実測値m/4=1091;実測値m/5=873
(実施例33)
Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式33)
UPLC02:Rt=8.3分
LCMS13:Rt=2.2分;計算値m/1=4333;実測値m/3=1445;実測値m/4=1084;実測値m/5=867
(実施例34)
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式34)
UPLC02:Rt=8.9分
LCMS13:Rt:=2.4分;計算値m/1=4248;実測値m/3=1417
(実施例35)
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式35)
UPLC02:Rt=9.8分
LCMS13:Rt=2.3分;計算値m/1=4375;実測値m/3=1459;実測値m/4=1095
(実施例36)
Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
(化学式36)
UPLC02:Rt=9.7分
LCMS13:Rt=2.3分;計算値m/1=4391;実測値m/3=1465;実測値m/4=1099
(実施例37)
Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式37)
UPLC02:Rt=9.0分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4320;実測値m/3=1441;実測値m/4=1081;実測値m/5=865
(実施例38)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(13-カルボキシトリデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式38)
UPLC02:Rt=8.7分
LCMS01:Rt=2.1分;計算値m/1=4137;実測値m/3=1380;実測値m/4=1035;実測値m/5=828
(実施例39)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式39)
UPLC02:Rt=9.8分
LCMS01:Rt=2.2分;計算値m/1=4165;実測値m/3=1389;実測値m/4=1042;実測値m/5 834
(実施例40)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式40)
UPLC02:Rt=9.0分
LCMS01:Rt=2.4分;計算値m/1=4221;実測値m/3=1408;実測値m/4=1056;実測値m/5=845
(実施例41)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式41)
UPLC02:Rt=10.1分
LCMS01:Rt=2.5分;計算値m/1=4207;実測値m/3=1403;実測値m/4=1053;実測値m/5=842
(実施例42)
Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
(化学式42)
UPLC02:Rt=9.9分
LCMS01:Rt=2.5分;計算値m/1=4193;実測値m/3=1398;実測値m/4=1049;実測値m/5=839
アッセイ(I):GLP-1受容体効力及びグルカゴン受容体効力
この実験の目的は、in vitroでの本発明のGLP-1誘導体の活性又は効力を試験することであった。in vitroでの効力は、全細胞アッセイにおけるヒトGLP-1受容体(GLP-1R)又はグルカゴン受容体(グルカゴンR)それぞれの活性化の尺度である。
原理
レポーター遺伝子アッセイにおいてヒトGLP-1受容体活性化又はヒトグルカゴン受容体活性化それぞれの細胞性応答を測定することにより、in vitroでの効力を測定した。このアッセイを、ヒトGLP-1受容体又はヒトグルカゴン受容体のいずれかを安定的に発現し、プロモーターに連結されたcAMP応答要素(CRE)に関するDNA及びホタルルシフェラーゼ(CREルシフェラーゼ)に関する遺伝子を含むBHK細胞系で実施した。ヒトGLP-1受容体又はヒトグルカゴン受容体がそれぞれ活性化されるとcAMPが産生され、次に、ルシフェラーゼタンパク質が発現された。アッセイインキュベーションが完了するとルシフェラーゼ基質(ルシフェリン)を添加し、酵素によりルシフェリンがオキシルシフェリンへと変換され、生物発光が生じた。この発光を、アッセイに関する読み取りとして測定した。
(a)GLP-1受容体の活性化
細胞培養及び調製
このアッセイで使用する細胞(クローンFCW467-12A/KZ10-1)は、親細胞系としてBHKTS13を有するBHK細胞であった。この細胞は、ヒトGLP-1受容体を発現するクローン(FCW467-12A)に由来しており、この細胞を、現在のクローンを得るためにCREルシフェラーゼを更にトランスフェクトすることにより確立した。
この細胞を、10%FBS、1×GlutaMAX、1mg/ml G418、240nM MTX(メトトレキサート)及び1%pen/strep(ペニシリン/ストレプトマイシン)を含むDMEM培地中で5%CO2にて培養した。この細胞を等分し、液体窒素中で保存した。各アッセイ前にアリコートを取り、PBSで3回洗浄した後に、アッセイ培地中に所望の濃度で懸濁させた。96ウェルプレートの場合、5×10EE3個の細胞/ウェルの最終濃度が得られるように懸濁を行なった。
材料
このアッセイでは下記の化学物質を使用した:Pluronic F-68(10%)(Gibco社、2404)、オボアルブミン(Sigma社、A5503)、DMEM w/oフェノールレッド(Gibco社、11880-028)、1M Hepes(Gibco社、15630)、Glutamax 100x(Gibco社、35050)及びsteadylite plus(PerkinElmer社、6016757)。アッセイ培地は、DMEM w/oフェノールレッド、10mM Hepes、1×GlutaMAX、2%オボアルブミン及び0.2% Pluronic F-68からなった。
手順
細胞ストックを37℃の水浴中で解凍した。細胞をPBSで3回洗浄した。細胞を計数し、アッセイ培地で5×10EE3個の細胞/50μl(1×10EE5個の細胞/ml)に調整した。細胞の50μlアリコートをアッセイプレート中の各ウェルに移した。試験化合物及び参照化合物のストックを、アッセイ培地で0.2μMの濃度まで希釈した。化合物を10倍希釈して下記の濃度を得た:2×10EE-6M、2×10EE-7M、2×10EE-8M、2×10EE-9M、2×10EE-10M、2×10EE-11M、2×10EE-12M及び2×10EE-13M。各化合物につきブランクアッセイ培地コントロールも含めた。
化合物又はブランクの50μlアリコートを、希釈プレートからアッセイプレートに移した。化合物を下記の最終濃度で試験した:1×10EE-6M、1×10EE-7M、1×10EE-8M、1×10EE-9M、1×10EE-10M、1×10EE-11M及び1×10EE-12M及び1×10EE-13M。
アッセイプレートを、37℃で5%CO2インキュベーター中において3時間にわたりインキュベートした。アッセイプレートをインキュベーターから取り出し、15分にわたり室温で放置した。アッセイプレートの各ウェルにsteadylite plus試薬の100μlアリコートを添加した(試薬は感光性である)。各アッセイプレートをアルミニウムホイルで覆って光から保護し、室温で30分にわたり振盪した。各アッセイプレートをPerkin Elmer社のTopCount NXT機器で読み取った。
算出
TopCount機器からのデータをGraphPad Prismソフトウェアに移した。このソフトウェアにより、非線形回帰{log(アゴニスト)対応答-変数勾配(4パラメーター)}を実施した。このソフトウェアによりEC50値を算出し、pMで報告した。
(b)グルカゴン受容体の活性化
細胞培養及び調製
このアッセイで使用する細胞(クローンpLJ6'-4-25)は、CREルシフェラーゼ遺伝子を発現する親細胞系としてBHK570を有するBHK細胞(クローンBHK/KZ10-20-48)であり、ヒトグルカゴン受容体(pHZ-1ベクター中のクローンpLJ6')で更にトランスフェクトすることにより確立した。
この細胞を、10%FBS、1×GlutaMAX、1mg/ml G418、240nM MTX(メトトレキサート)及び1%pen/strep(ペニシリン/ストレプトマイシン)を含むDMEM培地中で5%CO2にて培養した。この細胞を等分し、液体窒素中で保存した。各アッセイ前にアリコートを取り、PBSで3回洗浄した後に、アッセイ培地中に所望の濃度で懸濁させた。96ウェルプレートの場合、5×10EE3個の細胞/ウェルの最終濃度が得られるように懸濁を行なった。
材料
このアッセイでは下記の化学物質を使用した:Pluronic F-68(10%)(Gibco社、2404)、オボアルブミン(Sigma社、A5503)、DMEM w/oフェノールレッド(Gibco社、11880-028)、1M Hepes(Gibco社、15630)、Glutamax 100x(Gibco社、35050)及びsteadylite plus(PerkinElmer社、6016757)。アッセイ培地は、DMEM w/oフェノールレッド、10mM Hepes、1×GlutaMAX、2%オボアルブミン及び0.2% Pluronic F-68からなった。
手順
細胞ストックを37℃の水浴中で解凍した。細胞をPBSで3回洗浄した。細胞を計数し、アッセイ培地で5×10EE3個の細胞/50μl(1×10EE5個の細胞/ml)に調整した。細胞の50μlアリコートをアッセイプレート中の各ウェルに移した。
試験化合物及び参照化合物のストックを、アッセイ培地で0.2μMの濃度まで希釈した。化合物を10倍希釈して下記の濃度を得た:2×10EE-6M、2×10EE-7M、2×10EE-8M、2×10EE-9M、2×10EE-10M、2×10EE-11M、2×10EE-12M及び2×10EE-13M。各化合物につきブランクアッセイ培地コントロールも含めた。
化合物又はブランクの50μlアリコートを、希釈プレートからアッセイプレートに移した。化合物を下記の最終濃度で試験した:1×10EE-6M、1×10EE-7M、1×10EE-8M、1×10EE-9M、1×10EE-10M、1×10EE-11M及び1×10EE-12M及び1×10EE-13M。
アッセイプレートを、37℃で5%CO2インキュベーター中において3時間にわたりインキュベートした。アッセイプレートをインキュベーターから取り出し、15分にわたり室温で放置した。アッセイプレートの各ウェルにsteadylite plus試薬の100μlアリコートを添加した(試薬は感光性である)。各アッセイプレートをアルミニウムホイルで覆って光から保護し、室温で30分にわたり振盪した。各アッセイプレートをPerkin Elmer社のTopCount NXT機器で読み取った。
算出
TopCount機器からのデータをGraphPad Prismソフトウェアに移した。このソフトウェアにより、非線形回帰{log(アゴニスト)対応答-変数勾配(4パラメーター)}を実施した。このソフトウェアによりEC50値を算出し、pMで報告した。
アッセイ(II):GLP-1及びグルカゴン受容体結合
このアッセイの目的は、本発明のGLP-1誘導体のin vitroでの受容体結合活性を試験することである。
(a)GLP-1受容体結合
GLP-1受容体(GLP-1R)結合は、ヒトGLP-1受容体に対する誘導体の親和性の尺度である。
原理
各誘導体のGLP-1受容体結合を、コムギ胚芽凝集素(WGA)シンチレーション近接アッセイ(SPA)ビーズと会合した細胞膜中で発現したGLP-1受容体に結合した[125I]-GLP-1を置換する競合的結合により測定した。各誘導体を、ヒトGLP-1受容体を含む単離膜に一連の濃度で添加し、標識された放射性リガンドの置換をモニタリングした。受容体結合を、標識されたリガンドの半分が受容体から置換された濃度、即ちIC50値として報告した。
材料
このアッセイでは下記の化学物質を使用した:MEM w/oフェノールレッド(Gibco社、11880-028)、Pen/strep(Invitrogen社、15140-122)、G418(Invitrogen社、10131-027)、1M Hepes(Gibco社、15630)、EDTA(Invitrogen社、15575-038)、PBS(Invitrogen社、14190-094)、ウシ胎仔血清(Invitrogen社、16140-071)、EGTA、MgCl2(Merck社、1.05832.1000)、Tween 20(Amresco社、0850C335)、SPA粒子{コムギ胚芽凝集素(WGA)SPAビーズ、Perkin Elmer社のRPNQ0001}、[125I]-GLP-1]-(7-36)NH2(内製)、OptiPlateTM-96 (Perkin Elmer社)。
緩衝液1は20mM Na-HEPES及び10mM EDTAからなり、pHを7.4に調整した。緩衝液2は20mM Na-HEPES及び0.1mM EDTAからなり、pHを7.4に調整した。アッセイ緩衝液は、5mM EGTAが補充された50mM HEPES、5mM MgCl2、0.005%Tween 20からなり、pHを7.4に調整した。0.02%アルブミンストックは、アッセイ緩衝液に0.02%(重量/質量)にて溶解したHSAからなった。
細胞培養及び膜調製
このアッセイで使用する細胞(クローンFCW467-12A)は、親細胞系としてBHKTS13を有するBHK細胞であった。この細胞はヒトGLP-1受容体を発現する。
この細胞を、DMEM、10%ウシ胎仔血清、1%Pen/Strep(ペニシリン/ストレプトマイシン)及び1.0mg/mlの選択マーカーG418中において5%CO2で増殖させた。膜調製物を作成するために、この細胞を約80%のコンフルエンスまで増殖させた。この細胞をリン酸緩衝生理食塩水で2回洗浄して採取した。この細胞を、短時間の遠心分離を使用してペレット化し、細胞ペレットを氷上で維持した。この細胞ペレットを、適切な量の緩衝液1(例えば10ml)中において20〜30秒にわたりULTRA-THURRAX分散機器によりホモジナイズした。ホモジネートを15分にわたり遠心分離した。このペレットを10ml緩衝液2に再懸濁させ(ホモジナイズし)、遠心分離した。この工程をもう1度繰り返した。得られたペレットを緩衝液2に再懸濁させ、タンパク質濃度を測定した。膜を等分し、-80℃で貯蔵した。
手順
1.受容体結合アッセイの場合、50μlのアッセイ緩衝液をアッセイプレートの各ウェルに添加した。
2.試験化合物を連続的に希釈して下記の濃度を得た:8×10EE-7M、8×10EE-8M、8×10EE-9M、8×10EE-10M、8×10EE-11M、8×10EE-12M及び8×10EE-13M。25μlをアッセイプレート中の適切なウェルに添加した。
3.細胞膜アリコートを解凍し、その作業濃度まで希釈した。50μlをアッセイプレート中の各ウェルに添加した。
4.WGA SPAビーズを20mg/mlでアッセイ緩衝液に懸濁させた。懸濁液を、アッセイ緩衝液で10mg/mlに希釈した直後にアッセイプレートに添加した。50μlをアッセイプレート中の各ウェルに添加した。
5.[125I]-GLP-1]-(7-36)NH2の480pM溶液25μlをアッセイプレートの各ウェルに添加することにより、インキュベーションを開始させた。総カウント/ウェルを測定するために25μlアリコートを確保した。
6.アッセイプレートを30℃で2時間にわたりインキュベートした。
7.アッセイプレートを10分にわたり遠心分離した。
8.アッセイプレートをPerkin Elmer社のTopCount NXT機器中で読み取った。
算出
TopCount機器からのデータをGraphPad Prismソフトウェアに移した。このソフトウェアにより反復に関する値を平均化し、非線形回帰を実施した。このソフトウェアによりIC50値を算出し、nMで報告した。
(b)グルカゴン受容体結合
グルカゴン受容体(グルカゴンR)結合活性は、ヒトグルカゴン受容体に対する誘導体の親和性の尺度である。
原理
各誘導体のグルカゴン受容体結合を、コムギ胚芽凝集素(WGA)シンチレーション近接アッセイ(SPA)ビーズと会合した細胞膜中で発現したグルカゴン受容体に結合した[125I]-グルカゴンを置換する競合的結合により測定した。各誘導体を、ヒトグルカゴン受容体を含む単離膜に一連の濃度で添加し、標識されたリガンドの置換をモニタリングした。受容体結合を、標識されたリガンドの半分が受容体から置換された濃度、即ちIC50値として報告した。
材料
このアッセイでは下記の化学物質を使用した:DMEM w Glutamax(Gibco社、61965-026)、Pen/strep(Invitrogen社、15140-122)、G418(Invitrogen社、10131-027)、Versene(Gibco社、15040)、1M Hepes(Gibco社、15630)、PBS(Invitrogen社、14190-094)、ウシ胎仔血清(Invitrogen社、16140-071)、MgCl2(Merck社、1.05832.1000)、EDTA(Invitrogen社、15575-038)、CaCl2(Sigma社、C5080)、Tween 20(Amresco社、0850C335)、オボアルブミン(Sigma社、A5503)、SPA粒子{コムギ胚芽凝集素(WGA)SPAビーズ、Perkin Elmer社のRPNQ0001)、[125I]-グルカゴン(内製)、OptiPlateTM-96(Packard 6005290)。
HME緩衝液は25mM HEPES、2mM MgCl2及び1mM EDTAからなり、pHを7.4に調整した。アッセイ緩衝液は、5mM MgCl2が補充された50mM HEPES、1mM CaCl2、0.02%Tween 20及び0.1%オボアルブミンからなり、pHを7.4に調整した。
細胞培養及び膜調製
このアッセイで使用する細胞(クローンBHK hGCGR A3*25)は、ヒトグルカゴン受容体をコードするcDNAを含む発現プラスミドを安定的にトランスフェクトしたBHK細胞であった。
この細胞を、DMEM、10%ウシ胎仔血清、1%Pen/Strep(ペニシリン/ストレプトマイシン)及び1.0mg/mlの選択マーカーG418中において5%CO2で増殖させた。膜調製物を作成するために、この細胞を約80%のコンフルエンスまで増殖させた。この細胞をリン酸緩衝生理食塩水で2回洗浄して採取した。この細胞を、短時間の遠心分離を使用してペレット化し、細胞ペレットを氷上で維持した。約5ml HME緩衝液を添加して細胞を溶解させ、ピペット操作により混合し、液体窒素中で急速に凍結させた。素早く解凍し、10mlまでHME緩衝液を添加した。細胞ペレットを、20〜30秒にわたりULTRA-THURRAX分散機器でホモジナイズした。ホモジネートを10分にわたり20.000×G、4℃で遠心分離した。このペレットを1〜2ml HME緩衝液に再懸濁させた(ホモジナイズした)。タンパク質濃度を測定した。膜を等分し、液体窒素中で急速に凍結させて-80℃で貯蔵した。
手順
1.受容体結合アッセイの場合、50μlのアッセイ緩衝液をアッセイプレートの各ウェルに添加した。
2.試験化合物を連続的に希釈して下記の濃度を得た:8×10EE-7M、8×10EE-8M、8×10EE-9M、8×10EE-10M、8×10EE-11M、8×10EE-12M及び8×10EE-13M。25μlをアッセイプレート中の適切なウェルに添加した。
3.細胞膜アリコートを解凍し、その作業濃度まで希釈した。50μlをアッセイプレート中の各ウェルに添加した。
4.WGA SPAビーズを20mg/mlでアッセイ緩衝液に懸濁させた。懸濁液を、アッセイ緩衝液で10mg/mlに希釈した直後にアッセイプレートに添加した。50μlをアッセイプレート中の各ウェルに添加した。
5.[125I]-グルカゴンの480pM溶液25μlをアッセイプレートの各ウェルに添加することにより、インキュベーションを開始させた。総カウント/ウェルを測定するために25μlアリコートを確保した。
6.アッセイプレートを25℃で2時間にわたりインキュベートした。
7.アッセイプレートを10分にわたり1500rpmにて遠心分離した。
8.アッセイプレートをPerkin Elmer社のTopCount NXT機器中で読み取った。
算出
TopCount機器からのデータをGraphPad Prismソフトウェアに移した。このソフトウェアにより反復に関する値を平均化し、非線形回帰を実施した。ソフトウェアによりIC50値を算出し、nMで報告した。
アッセイ(III):ペプチド組成物の物理的安定性を評価するためのThT原線維形成アッセイ
このアッセイの目的は、水溶液中での本発明のGLP-1誘導体の物理的安定性を評価することである。
ペプチドの低い物理的安定性により、試料中において秩序だった糸様高分子構造として観測されるアミロイド原線維が形成される場合があり、この形成により最終的にはゲルが形成される場合がある。このことは従来、試料の目視検査により測定されている。しかしながら、この種の測定は非常に主観的であり、観測者によって左右される。従って、小分子インジケータープローブの適用が更により有利である。チオフラビンT(ThT)はそのようなプローブであり、原線維に結合する場合に明瞭な蛍光サインを有する[Naiki他(1989) Anal. Biochem. 177、244〜249頁、LeVine(1999) Methods. Enzymol. 309、274〜284頁]。
原線維形成に関する時間経過を、下記の式を有するS字形曲線により説明することができる[Nielsen他(2001) Biochemistry 40、6036〜6046頁]。
式中、図1に示すように、Fは時間tでのThT蛍光である。定数t0は、最大蛍光の50%に達するのに必要な時間である。原線維形成を説明する2種の重要パラメーターは、t0-2τにより算出されるラグタイム及び見掛けの速度定数kaap 1/τである。
ペプチドの部分的に折り畳まれた中間体の形成は、原線維形成のための一般的な開始機構として示唆されている。この中間体の一部が核形成してテンプレートを形成し、このテンプレートの上に中間体が更に集合して原線維形成が進行し得る。ラグタイムは、核の臨界質量が構築される間隔に相当し、見掛けの速度定数は、原線維自体が形成される速度である。
各アッセイ前に試料を新たに調製した。各試料組成物は説明文に記載されている。適切な量の高濃度のNaOH及びHClを使用して、試料のpHを所望の値に調整した。チオフラビンTを、H2O中のストック溶液からの試料に1μMの最終濃度まで添加した。
200μlの試料アリコート(10mM HEPES緩衝液中の250μMのGLP-1誘導体、pH7.5)を96ウェルマイクロタイタープレート{Packard OptiPlate(商標)-96、白色ポリスチレン}に入れた。通常、各試料の4個又は8個のレプリカ(1つの試験条件に対応する)をウェルの1列に入れた。このプレートをScotch Pad(Qiagen社)で密封した。
所与の温度でのインキュベーション、振盪、及びThT蛍光発光の測定を、Fluoroskan Ascent FL蛍光プレートリーダー(Thermo Labsystems社)中で行なった。温度を37℃に調整した。プレートを、振幅が1mmである960rpmに調整したオービタルシェイキングによりインキュベートした。444nmフィルタを通した励起及び485nmフィルタを通した発光の測定を使用して蛍光測定を行なった。
各実行を、プレートを10分にわたりアッセイ温度でインキュベートすることにより開始した。プレートを所望の期間にわたり20分毎に測定した。各測定の間にプレートを振盪し、記載したように加熱した。
ThTアッセイの完了後、各試料の4個又は8個のレプリカをプールし、18℃で30分にわたり20000rpmにて遠心分離した。上清を0.22μmフィルタに通してろ過し、アリコートをHPLCバイアルに移した。
参照として適切な標準を使用する逆相HPLCにより、最初の試料中におけるペプチドの濃度、及びろ過後の上清中におけるペプチドの濃度を測定した。最初の試料濃度が占めるろ過後の試料の濃度であるパーセント割合を回収率として報告した。
測定点を、更なる処理のためにMicrosoft Excelフォーマットで保存し、GraphPad Prismを使用して曲線の描画及びフィッティングを実施した。原線維が存在しないThTからのバックグラウンド発光は無視できる程であった。データポイントは典型的には4個又は8個の試料の平均であり、標準偏差エラーバーで示される。同じ実験(即ち、同じプレート上の試料)で得られたデータのみを、実験間での原線維形成の相対的測定を確保する同じグラフに示す。
データセットを式(1)にフィットさせることができた。しかしながら、原線維形成前のラグタイムを、ThT蛍光がバックグラウンドレベルを有意に超えて増加する時点を同定する曲線の目視検査により評価することができた。
アッセイ(IV):マウスにおける薬物動態プロファイル
このアッセイの目的は、マウスにおける本発明のGLP-1誘導体の薬物動態プロファイルを評価することであった。
GLP-1誘導体の薬物動態プロファイルを、正常な雄のc57/BL6マウス(おおよその体重:30グラム)、各時点(例えばt=0.25時間、0.5時間、1時間、3時間、6時間、10時間、24時間、30時間及び48時間)で表される例えば3匹のマウスを有するn=12で試験することができた。試験化合物を、10nmol/kgの単回皮下投与として投与することができた。
ELISA/LOCIアッセイ又はLCMSを使用して、GLP-1誘導体の血漿中レベルを測定することができた。PCベースのソフトウェアPhoenix(Pharsight社、Certara社のWinNonLinバージョン6.3)を使用して、半減期(T1/2)、最大濃度(Cmax)及び最大濃度の時間(Tmax)等の化合物の薬物動態を算出することができた。
アッセイ(V):化学的安定性の評価
このアッセイの目的は、水溶液中での本発明のGLP-1誘導体の化学的安定性を評価することであった。
GLP-1誘導体の化学的安定性を、RP-UPLC分離及びUV検出で調べることができた。凍結乾燥試料を8mMリン酸緩衝液pH8.6に溶解させ、続いて333μMの最終濃度までHClを使用してpH7.3に調整した。試料を5℃で及び37℃で14日にわたりインキュベートし、続いてRP-UPLC分析を行なった。純度を、各クロマトグラムにおける総積算ピークの全面積に対する主なピークの面積パーセントとして定義した。37℃での14日後の純度低下(本明細書において化学的分解とも称される)を5℃でインキュベートした試料と37℃でインキュベートした試料との間の純度の差異として測定し、5℃での14日にわたるインキュベーション後の試料の純度で除算する。
RP-UPLC分析を、A:MQ水中の0.05%TFA、及びB:アセトニトリル中0.05%TFAからなる移動相系を使用し、50℃及び0.4mL/分の流速で操作されるWaters社のBEH130 2.1mm×150mm、1.7μmカラムを使用して実施した。UV検出を215nmで実施した。ほとんどの試料で使用した典型的な勾配プロファイルを下記に示す。
大部分の誘導体と比較して大幅に異なる保持時間で溶出する一部の個々の誘導体に関して、勾配プロファイルへのある程度の調整により、試料全体でのより良好な純度評価の比較が可能になった。
実施例44及びTable 2(表7)は、アッセイ(V)を使用して得られた情報を示す。
(実施例43: GLP-1誘導体の受容体効力、受容体結合及び物理的安定性)
本明細書のアッセイ(I)、アッセイ(II)及びアッセイ(III)に記載した方法に従って、本発明の選択されたGLP-1誘導体に関して、GLP-1受容体効力(EC50)及び親和性(IC50)並びにグルカゴン受容体効力(EC50)及び親和性(IC50)、並びに物理的安定性を測定した。アッセイ(III)をpH7.5で実行した。結果をTable 1(表6)に示す。
Table 1(表6)の結果は、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストであるGLP-1誘導体を示す。加えて、これらの結果から、ほとんどのGLP-1誘導体は、ThT原線維形成アッセイにおいてラグタイム及び/又は回収率で評価した予想外に高い物理的安定性を示すことが分かる。
(実施例44:GLP-1誘導体の化学的安定性)
本発明の選択したGLP-1誘導体の化学的安定性を、本明細書のアッセイ(V)に記載した方法に従って測定した。アッセイ(V)をpH7.3で実行した。結果をTable 2(表7)に示す。
Table 2(表7)から、GLP-1/グルカゴン受容体コアゴニストが予想外にも良好乃至優れた化学的安定性を有することが分かる。
本発明のある特定の特徴を本明細書で示している及び説明しているが、ここで当業者は多くの改変、置換、変更及び等価なものに想到すると予想される。従って、添付した特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨に含まれるような全てのそのような改変及び変更を包含するように意図されていることを理解しなければならない。

Claims (21)

  1. (i)式I:
    Imp-X8-His-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-X16-Ser-X18-Tyr-Leu-Glu-X22-X23-Ala-Ala-X26-X27-Phe-Ile-Ala-Trp-Leu-X33-X34-X35-X36-X37 [I]、
    (式中、
    X8はAla、Aib、Acb又はGlyであり、
    X16はVal、Leu、(Ile)又はTyrであり、
    X18はLys又はArgであり、
    X22はGly、Ala、Glu、Lys、Arg、(Ser)又は(Aib)であり、
    X23はGln、Arg又はLysであり、
    X26は(Lys)又はArgであり、
    X27はGlu又はLysであり、
    X33は(Val)、Leu又はIleであり、
    X34はLys又はArgであり、
    X35はGly、Thr、Lysであるか、又は存在せず、
    X36はAla、Gly、Lys、Serであるか、又は存在せず、
    X37はGlyであるか、又は存在しない)
    のアミノ酸配列からなるポリペプチドと、
    (ii)親油性部分と少なくとも2個の負電荷部分とを含む置換基であり、前記負電荷部分のうち1つが親油性部分から遠位である、置換基と
    を含み、
    前記ポリペプチドがC末端アミドを任意選択で含む、GLP-1誘導体又はその薬学的に許容される塩及び/若しくはエステル。
  2. 前記置換基が、22位、23位、27位、34位、35位及び36位からなる群から選択されるアミノ酸位置で前記ポリペプチド中のアミノ酸残基により前記ポリペプチドに共有結合的に付着している、請求項1に記載のGLP-1誘導体。
  3. 前記ポリペプチドが、ヒトGLP-1(配列番号1)と比較して3〜15個のアミノ酸残基改変を含む、請求項1に記載のGLP-1誘導体。
  4. 前記改変が、置換、付加及び欠失からなる群から選択される、請求項3に記載のGLP-1誘導体。
  5. X8がAla、Aib又はAcbであり、
    X22がAla又はGluであり、
    X35がGly又はThrであり、
    X36がGlyであるか、又は存在しない、請求項1から4のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  6. X8がAla、Aib若しくはAcbであり、
    X22がAla若しくはGluであり、
    X35がGly若しくはThrであり、又は
    X36がGlyであるか、若しくは存在しない、請求項1から4のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  7. X35、X36及びX37が存在しない、請求項1から4のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  8. X36及びX37が存在しない、請求項1から4のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  9. 前記置換基が、少なくとも3個の負電荷部分を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  10. 前記親油性部分が少なくとも12個の炭素原子のアルキル基を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  11. 前記アルキル基が12〜20個の炭素原子を有する、請求項10に記載のGLP-1誘導体。
  12. 前記アルキル基が14〜18個の炭素原子を有する、請求項11に記載のGLP-1誘導体。
  13. 前記アルキル基が16個の炭素原子を有する、請求項12に記載のGLP-1誘導体。
  14. 前記置換基がアミノ酸の側鎖に共有結合的に付着している、請求項1から13のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  15. 前記置換基がリシンの側鎖の窒素原子に共有結合的に付着している、請求項14に記載のGLP-1誘導体。
  16. 前記置換基が、式II:
    Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10- [II]
    [(式中、
    Z1は、式IIa:
    (式IIa中、nは6〜20であり、記号*は、隣接する基の窒素への付着点を表す)
    を含み、
    Z2、Z3、Z4、Z5、Z6、Z7、Z8、Z9及びZ10は個々に、存在しないか、又はGlu、γGlu、Gly、Ser、Ala、Thr及びAdoからなる群から選択されるアミノ酸であり、
    Z1-Z2-Z3-Z4-Z5-Z6-Z7-Z8-Z9-Z10は合わせて少なくとも2個の負電荷部分を含む]
    を含む、請求項1から15のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体。
  17. γGlu-γGlu-Ado-Ado-;
    γGlu-γGlu-Ado-Ado-γGlu-;
    γGlu-γGlu-Ado-γGlu-γGlu-;
    γGlu-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-Ado-γGlu-;
    γGlu-γGlu-Ser-Gly-;
    γGlu-γGlu-Ser-Gly-Glu-Ser-Gly-;
    γGlu-γGlu-γGlu-Ado-Ado-;
    γGlu-γGlu-γGlu-γGlu-;
    γGlu-Ado-Ado-;
    γGlu-Ado-Ado-γGlu-γGlu-;及び
    Gly-Ser-Glu-Gly-Ser-γGlu-γGlu-
    からなる群から選択される構造を含むリンカーを更に含む請求項16に記載のGLP-1誘導体。
  18. Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式1);
    Nε35-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式2);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式3);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式4);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式5);
    Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式6);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式7);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式8);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式9);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式10);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
    (化学式11);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式12);
    Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
    (化学式13);
    Nε36-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
    (化学式14);
    Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式15);
    Nε23-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式16);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
    (化学式17);
    Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
    (化学式18);
    Nε27-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド
    (化学式19);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式20);
    Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式21);
    Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式22);
    Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式23);
    Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式24);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
    (化学式25);
    Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式26);
    Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(2S)-2-[[2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[(2S)-2-[[2-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]アセチル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
    (化学式27);
    Nε35-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式28);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド
    (化学式29);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式30);
    Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
    (化学式31);
    Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式32);
    Nε22-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式33);
    Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式34);
    Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
    (化学式35);
    Nε34-[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]ブタノイル]-[Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド
    (化学式36);
    Nε34-[2-[[(2S)-2-[[(2S)-4-カルボキシ-2-[[2-[[(2S)-2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]アミノ]ブタノイル]アミノ]-3-ヒドロキシプロパノイル]アミノ]アセチル]-[Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式37);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(13-カルボキシトリデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式38);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(15-カルボキシペンタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式39);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式40);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式41);
    Nε34-[2-[2-[2-[[2-[2-[2-[[(4S)-4-カルボキシ-4-[[(4S)-4-カルボキシ-4-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)ブタノイル]アミノ]ブタノイル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]アミノ]エトキシ]エトキシ]アセチル]-[Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド
    (化学式42);
    又はこれらの薬学的に許容される塩、アミド及び/若しくはエステルからなる群から選択される、請求項1に記載のGLP-1誘導体。
  19. 請求項1から18のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体と、1種又は複数の薬学的に許容される添加剤とを含む医薬組成物。
  20. 請求項1から18のいずれか一項に記載のGLP-1誘導体を、それを必要とする対象に投与する工程を含む、疾患を処置する方法であって、疾患が、肥満、高血糖、2型糖尿病、耐糖能障害及び1型糖尿病からなる群から選択される、方法。
  21. [Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
    [Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Tyr16,Lys18,Lys23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
    [Imp7,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
    [Imp7,Aib8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Lys27,Leu33,Arg34]-GLP-1-(7-34)-ペプチド;
    [Imp7,Acb8,His9,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg22,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチド;
    [Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Lys18,Arg23,Arg26,Leu33,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Tyr16,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Arg34,Lys35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg23,Arg26,Leu33,Gly36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
    [Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg23,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Acb8,His9,Lys18,Lys22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Ala22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ala36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
    [Imp7,Aib8,His9,Arg18,Arg23,Arg26,Leu33,Ser36]-GLP-1-(7-37)-ペプチド;
    [Imp7,Gly8,His9,Arg18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    [Imp7,Aib8,His9,Leu16,Lys18,Glu22,Arg26,Leu33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;及び
    [Imp7,Aib8,His9,Lys18,Glu22,Arg26,Ile33,Thr35]-GLP-1-(7-35)-ペプチドアミド;
    からなる群から選択されるGLP-1類似体又はその薬学的に許容される塩、アミド若しくはエステル。
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