JP2017533939A - 2,3−ジヒドロ−チアゾロ[3,2−a]ピリジン−5−オン誘導体及びその中間体、並びにそれらの抗菌剤としての使用 - Google Patents

2,3−ジヒドロ−チアゾロ[3,2−a]ピリジン−5−オン誘導体及びその中間体、並びにそれらの抗菌剤としての使用 Download PDF

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Abstract

本開示は、特定の新規化合物である化学式Iの置換環縮合チアゾリノ2−ピリドンと該化合物の調製工程に関し、さらに、クラミジア感染症等の細菌感染症治療への該化合物の使用、該化合物の治療上の使用方法、および、該化合物を含有する医薬組成物に関する。

Description

本開示は、特定の新規化合物である置換環縮合チアゾリノ2−ピリドン及びその調製工程に関し、更に、該化合物のクラミジア感染症治療における使用及び治療上の使用方法、並びに該化合物を含有する医薬組成物に関する。
クラミジア感染症は、クラジミア・トラコマチスという細菌に起因する一般的なヒトの性行為感染症であり、男性にも女性にも感染する。症状には、排尿時の痛み、女性の月経困難症、男性の睾丸の痛み等があるが、感染がかなり進行してからでないと症状に気付かない、あるいは、症状が現れない場合が多い。治療しないまま放置すると、感染者から他者に感染が広がるだけでなく、感染者自身が深刻な合併症を患うという重大なリスクがある。
女性感染者の場合、治療を行わないと、クラミジア感染症は子宮頸部、子宮、子宮内部に広がり、骨盤内炎症疾患(PID)を発症する可能性がある。PIDは、不妊症、流産、子宮外妊娠の主な原因であり、更に、クラミジア感染した妊婦から生まれた子供は、クラミジアに起因する結膜炎や肺炎を発病することがある。
男性がクラミジア感染症を治療しないまま放置すると、尿道炎(尿道の炎症)、睾丸炎(睾丸の腫れ)、反応性関節炎、不妊につながる場合がある。
クラミジア感染症はこうした深刻な結果をもたらすため、各国の医療関係当局は、感染リスクがあると考えられる人口層に検査を薦めたり、検査の手配を行ったりしている。クラジミア・トラコマチスに感染したことがわかっても、大抵の場合、アジスロマイシン、ドキシサイクリン、エリスロマイシン、アモキシシリン、オフロキサシンといった抗生物質が有効に作用し、治癒可能である。
一方、抗生物質の耐性への懸念が高まってきている。これは即ち、細菌の中には抗生物質での抑制や殺菌が不可能なものがあるということであり、公衆衛生に対する重大な脅威であると考えられている。
特許文献1には、クラミジア感染症の治療に有用な置換環縮合チアゾリノ2−ピリドンが開示されている。
非特許文献1には、クラミジア感染症の治療に有用な置換環縮合チアゾリノ2−ピリドンが記載されている。7−(ナフタレン−1−イルメチル)−8−シクロプロピル−5−オキソ−N−フェニル−5H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ピリジン−3−カルボキサミド(KSK120)と命名された化合物がリード化合物として特定され、これが、内膜局在型ヘキソースリン酸輸送体の標的化により、クラジミア・トラコマチスの糖代謝を標的とするとされている。
PCT/SE2014/050584号
mBio vol.6 no.1,e02304−14(doi:10.1128/mBio.02304−14)、2015
クラミジア感染症等の細菌感染症に対して、単独使用又は既存の治療法との併用が可能な代替治療が求められている。
本開示の目的は、クラミジア感染症等の細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に有用な化合物を提供することである。
本開示によれば、式Iの化合物が提供される。より詳しくは、本開示により、以下の特徴を有する式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
Figure 2017533939
式中、
は、以下からなる群から選択され、
a)C(O)NR
b)C(O)OH、
c)C(O)SO、及び
d)
Figure 2017533939

は、以下からなる群から選択され、
a)OH、
b)NZ
c)F及びClからなる群から独立して選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルコキシ、
d)各々独立して、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ、CHSOO、及びフェニルSOOからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるシクロプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、フェニルオキシ、2−ピリジニルオキシ、又は4−ピリジニルオキシ、
e)各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルキルチオ、C−CアルキルS(O)、C−CアルキルS(O)、フェニルチオ、フェニルS(O)、又はフェニルS(O)
f)3、4、又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される2−ピリジニルS(O)
g)2、3又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される4−ピリジニルS(O)
h)Cl又はF、並びに
i)CF

は、以下からなる群から選択され、
a)各々独立して、F、Cl、メトキシ、トリフルオロメチル、及びメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるCXフェニル、CHOフェニル、CX−(2)−ピリジル、CX−(3)−ピリジル、又はCX−(4)−ピリジル、
b)1,3−ジオキサ−5−インダニル−メチレン、
c)1−ナフチル−メチレン又は1−ナフチル−4−メチル−メチレン、及び
d)7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル−メチレン;

は、以下からなる群から選択され、
a)水素、及び
b)NY

上述の定義において、
は、水素若しくはC−Cアルキルを表す、又は
は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるフェニル、2−ピリジニル、又は4−ピリジニルを表し;

は、水素、C−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルを表し;

は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるフェニル又は2−ピリジニルを表し;

は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるC−Cアルキル、フェニル、2−ピリジニル、又は4−ピリジニルを表し;

及びXは、各々独立して、水素、OH、ハロゲン、オキソ、又はNHを表し;

及びYは、各々独立して、水素、メチル、若しくはC(O)CH、CHS(O)を表すか、又はY及びYは、共同して、CHCHCHCH若しくはCHCHCHCHCHを形成し;

及びZは、各々独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C(O)CH、C(O)OCH、CHS(O)、若しくはフェニルS(O)を表すか、又はZ及びZは、共同して、CHCHCH、CHCHCHCH、若しくはCHCHCHCHCHを形成する。
また、治療における薬剤として用いる、本明細書に記載する式Iの化合物等の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩が提供される。
また、本明細書に記載する式I等の本明細書に記載する化合物、そのいずれかの立体異性体、又はその医薬的に許容される塩の治療有効量、及び医薬的に許容される補助剤、希釈剤、又は担体を含有する医薬組成物が提供される。
また、細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に用いる、本明細書に記載する式Iの化合物等の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩が提供される。
また、本明細書に記載する式Iの化合物等の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩の、細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に用いる薬剤製造への使用、が提供される。
また、細菌感染症を治療、予防、及び/又は緩和する方法であって、本明細書に記載する式Iの化合物等の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を、該治療、予防、及び/又は緩和を必要とするヒトを含む哺乳動物に投与する方法が提供される。
本開示により、以下の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
Figure 2017533939
式中、
は、以下からなる群から選択され、
a)C(O)NR
b)C(O)OH、
c)C(O)SO、及び
d)
Figure 2017533939

は、以下からなる群から選択され、
a)OH、
b)NZ
c)F及びClからなる群から独立して選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルコキシ、
d)各々独立して、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ、CHSOO、及びフェニルSOOからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるシクロプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、フェニルオキシ、2−ピリジニルオキシ、又は4−ピリジニルオキシ、
e)各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルキルチオ、C−CアルキルS(O)、C−CアルキルS(O)、フェニルチオ、フェニルS(O)、又はフェニルS(O)
f)3、4、又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される2−ピリジニルS(O)
g)2、3又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される4−ピリジニルS(O)
h)Cl又はF、並びに
i)CF

は、以下からなる群から選択され、
a)各々独立して、F、Cl、メトキシ、トリフルオロメチル、及びメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるCXフェニル、CHOフェニル、CX−(2)−ピリジル、CX−(3)−ピリジル、又はCX−(4)−ピリジル、
b)1,3−ジオキサ−5−インダニル−メチレン、
c)1−ナフチル−メチレン又は1−ナフチル−4−メチル−メチレン、及び
d)7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル−メチレン;

は、以下からなる群から選択される。
a)水素、及び
b)NY
特に別段の指定がない限り、本明細書及び添付の特許請求の範囲を通して以下の定義が適用される。
は、水素若しくはC−Cアルキルを表す、又はRは、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるフェニル、2−ピリジニル、又は4−ピリジニルを表す。
は、水素、C−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルを表す。
は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるフェニル又は2−ピリジニルを表す。
は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるC−Cアルキル、フェニル、2−ピリジニル、又は4−ピリジニルを表す。
及びXは、各々独立して、水素、OH、ハロゲン、オキソ、又はNHを表す。
及びYは、各々独立して、水素、メチル、若しくはC(O)CH、CHS(O)を表すか、又はY及びYは、共同して、CHCHCHCH若しくはCHCHCHCHCHを形成する。
及びZは、各々独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C(O)CH、C(O)OCH、CHS(O)、若しくはフェニルS(O)を表すか、又はZ及びZは、共同して、CHCHCH、CHCHCHCH、若しくはCHCHCHCHCHを形成する。
「C−Cアルキル」とは、炭素原子数1〜3の直鎖状又は分岐状、飽和又は不飽和のアルキル基を指す。「C−Cアルキル」は、例えば、メチル、エチル、ビニル、アリル、n−プロピル、イソプロピルであるが、これらに限定されない。
「C−Cアルキル」とは、炭素原子数1〜4の直鎖状又は分岐状、飽和又は不飽和のアルキル基を指す。「C−Cアルキル」は、例えば、メチル、エチル、ビニル、アリル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルであるが、これらに限定されない。
「C−Cアルキル」とは、炭素原子数1〜6の直鎖状又は分岐状、飽和又は不飽和のアルキル基を指す。「C−Cアルキル」は、例えば、メチル、エチル、ビニル、アリル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、3−メチルブチル、1−メチルブチルと1−エチルプロピル、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2,3−ジメチルブチルと2,2−ジメチルブチルであるが、これらに限定されない。
「C−Cシクロアルキル」とは、炭素数3、4、又は5の飽和又は不飽和の非芳香族単環式環を指す。「C−Cシクロアルキル」は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルであるが、これらに限定されない。
「C−Cシクロアルキル」とは、炭素数3、4、5又は6の飽和又は不飽和の非芳香族単環式環を指す。「C−Cシクロアルキル」は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルであるが、これらに限定されない。
「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨウ素を指す。
「C−Cアルコキシ」は、本明細書の記載通り、酸素に結合したC−Cアルキル基を指す。「C−Cアルコキシ」は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシであるが、これらに限定されない。
「C−Cアルコキシ」は、本明細書の記載通り、酸素に結合したC−Cアルキル基を指す。「C−Cアルコキシ」は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシであるが、これらに限定されない。
更に、本開示により、以下の式Iの化合物とその医薬的に許容される塩が提供される。
Figure 2017533939
式中、
は、以下からなる群から選択され、
a)C(O)NR
b)C(O)OH、
c)C(O)SO、及び
d)
Figure 2017533939

は以下からなる群から選択され、
a)OH、
b)NZ
c)FとClからなる群から独立して選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルコキシ、
d)各々独立して、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ、CHSOO、及びフェニルSOOからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるシクロプロポキシ、フェニルオキシ、2−ピリジニルオキシ、又は4−ピリジニルオキシ、
e)各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルキルチオ、C−CアルキルS(O)及びC−CアルキルS(O)、フェニルチオ、フェニルS(O)、又はフェニルS(O)
f)F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される3、4、又は5位の0、1、又は2個の置換基で置換される2−ピリジニルS(O)、並びに、
g)F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される2、3、又は5位の0、1、又は2個の置換基で置換される4−ピリジニルS(O)

は以下からなる群から選択され、
a)各々独立して、F、Cl、メトキシ、トリフルオロメチル、及びメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるCXフェニル、CHOフェニル、CX−(2)−ピリジル、CX−(3)−ピリジル、又はCX−(4)−ピリジル、
b)1,3−ジオキサ−5−インダニル−メチレン、
c)1−ナフチル−メチレン、及び
d)7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル−メチレン、

は、以下からなる群から選択される、
a)水素、及び、
b)NY
式Iの化合物は、式Iaの化合物又は式Ibの化合物等の立体異性体として存在してもよい。
Figure 2017533939
次の化合物が、式I又は化学式Iaの化合物の範囲から排除されることは理解されよう:(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸、(3R)−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸、及び(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−{(7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル)メチル}−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸。
式Iの化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩のR、R、R、及びRの特性値を以下に説明する。上記各値は、本明細書に記載する定義、請求項、又は実施形態のいずれにおいても適用可能であることは理解されよう。
本開示は、以下の式Iの化合物に関する。
例えば、RはC(O)NR、Rは水素、Rはフェニル又は5−クロロ−2−ピリジルである。
は、例えば、C(O)OHである。
更に、Rは、例えば、C(O)SOである。
更に、Rは、例えば、以下に示すものであり、式中、Rは、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるフェニル又は2−ピリジニルである。一実施形態では、Rはフェニルであってよい。
Figure 2017533939
は、例えば、3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル、5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、アニリノホルムアルデヒド、及び5−クロロ−2−ピリジルアミノホルムアルデヒドからなる群から選択される。
例えば、Rは、独立して、F又はClからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルコキシである。Rはメトキシ、エトキシ、又はトリフルオロメトキシであってよい。
更に、RはNZであってよい。例えばRは、アセチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、及びフェニルスルホニルアミノであってよい。
更に、Rは、例えば、メトキシ、エトキシ、シクロプロポキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、フェノキシメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、アセチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、及びフェニルスルホニルアミノからなる群から選択される。
は、例えば、1−ナフチル−メチレン、1−ナフチルオキシメチレン、1,3−ジオキサ−5−インダニル−メチレン、2,3−キシリルメチレン、2,3−キシリルオキシ−メチレン、7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル−メチル、及びo−トリル−メチレンからなる群から選択され、並びにRは、例えば、水素、アミノ、アセチルアミノ、及びメチルスルホニルアミノからなる群から選択される。
また、以下の式Iaの化合物等の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
は、3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル、5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、アニリノホルムアルデヒド、及び5−クロロ−2−ピリジルアミノ−ホルムアルデヒドからなる群から選択される。
は、メトキシ、シクロプロピルメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、フェノキシメチルスルホニルオキシ、フェニルスルホニルオキシ、アセチルアミノ、ジメチルアミノ、メチルスルホニル、メチルスルホニルアミノ、及びフェニルスルホニルアミノからなる群から選択される。
は、1−ナフチル−メチレン、1−ナフチルオキシメチレン、1,3−ジオキサ−5−インダニル−メチレン、2,3−キシリルメチレン、2,3−キシリルオキシ−メチレン、7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル−メチル、及びo−トリル−メチレンからなる群から選択される。
は、水素、アミノ、アセチルアミノ、及びメチルスルホニルアミノからなる群から選択される。
また、以下を特徴とする、式Iaの化合物等の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
は、(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド、(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド、アニリノホルムアルデヒド、3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド、5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、5−フェニル−2H−1,2,4−トリアゾル−3−イル、及びカルボン酸からなる群から選択される。
は、メトキシ、クロロ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、メタンスルホニルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、ヒドロキシ、アセチルアミノ、イソブトキシ、シクロプロピルメトキシ、エトキシ、アリルオキシ、m−(トリフルオロメチル)フェニルスルホニルアミノ、トリフルオロメチル、ベンゾイルアミノ、メチスルホニル、フェニルスルホニルアミノ、及びアミノからなる群から選択される。
は、(2,3−キシリル)メチル又は(1−ナフチル)メチル、p−クロロフェニル)メチル、(2,3−キシリルオキシ)メチル又は(4−メチル−1−ナフチル)メチルからなる群から選択される。
は、水素及びアミノからなる群から選択される。
また、以下を特徴とする、式Iaの化合物等の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
は、(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド、(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド、アニリノホルムアルデヒド、3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド、及び5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イルからなる群から選択される。
は、メトキシ、クロロ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、メタンスルホニルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、ヒドロキシ、アセチルアミノ、イソブトキシ、シクロプロピルメトキシ、エトキシ、及びアリルオキシからなる群から選択される。
は、(2,3−キシリル)メチル又は(1−ナフチル)メチル、p−クロロフェニル)メチル、(2,3−キシリルオキシ)メチル、及び(4−メチル−1−ナフチル)メチルからなる群から選択される。
は、水素又はアミノが選択される。
また、以下の式Iaの化合物等の式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
は、(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒドと(p−トルイジノ)ホルムアルデヒドからなる群から選択される。
は、メトキシ、クロロ、イソプロピルアミノ、ジメチルアミノ、メタンスルホニルアミノ、及びメトキシカルボニルアミノからなる群から選択される。
は、(2,3−キシリル)メチル、(1−ナフチル)メチル及びp−クロロフェニル)メチルからなる群から選択される。
は、水素及びアミノからなる群から選択される。
式Iaの化合物として、以下に記載する化合物又はその医薬的に許容される塩が例示される。下記の化合物は、対応する3S立体異性体、又は3R及び3S立体異性体の混合物として存在してもよい。
(3R)−7−メトキシ−3−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−3−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−3−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−メトキシ−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−3−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−7−メトキシ−6−{(7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル)メチル}−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−[(o−トリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−7−メトキシ−3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−[(o−トリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−6−[(o−トリル)メチル]−7−トリフルオロメトキシ−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−3−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−3−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(1−ナフチルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−3−[4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾル−1−イル]−7−メトキシ−6−[(1−ナフチルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
[(3R)−5−アミノ−7−シクロプロポキシ−4−オキソ−6−{(7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル)メチル}−1−チア−3a−アザ−3−インダニル]アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−{(7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル)メチル}−1−チア−3a−アザ−3−インダニル]アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−{(7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル)メチル}−1−チア−3a−アザ−3−インダニル](5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−(メチルスルホニル)−6−[(1−ナフチルオキシ)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−(メチルスルホニルオキシ)−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−4−オキソ−7−(フェニルスルホニルオキシ)−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−4−オキソ−7−(フェニルスルホニルアミノ)−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
1−{(3R)−3−アニリノカルボニル−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−(メチルスルホニルアミノ)−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−5−インダニルアミノ}−1−エタノン;
1−{(3R)−3−アニリノカルボニル−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−5−(メチルスルホニルアミノ)−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−7−インダニルアミノ}−1−エタノン;
{(3R)−5−アミノ−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−4−オキソ−7−フェノキシ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−4−オキソ−7−トリフルオロメトキシ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(4−メチル−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロトルイジノ)ホルムアルデヒド;及び、
(3R)−7−(メチルスルホニルオキシ)−3−(5−フェニル−2H−1,2,4−トリアゾル−3−イル)−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン。
式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩として、以下に記載する化合物が例示される。下記の化合物は、対応する3S立体異性体、又は3R及び3S立体異性体の混合物として存在してもよい。
{(3R)−7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(5−キノリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(p−クロロフェニル)メチル]−7−シクロプロピル−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;及び、
(3R)−7−シクロプロピル−6−[(1−ナフチル)メチル]−3−(5−フェニル−2H−1,2,4−トリアゾル−3−イル)−1−チア−3a−アザ−4−インダノン。
式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩として、以下に記載する化合物が例示される。下記の化合物は、対応する3S立体異性体、又は3R及び3S立体異性体の混合物として存在してもよい。
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−7−メトキシ−3−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
(3R)−7−メトキシ−3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
アニリノ{7−(イソプロピルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
アニリノ{7−(メチルスルホニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド;
1−{3−アニリノカルボニル−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−7−インダニルアミノ}−1−エタノン;
{(3R)−7−(メトキシカルボニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
(3R)−7−(シクロプロピルメトキシ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−7−イソブトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−7−(ジメチルアミノ)−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(4−メチル−1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;及び、
(3R)−7−(イソプロピルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸。
更に、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩として、以下に記載する化合物が例示される。下記の化合物は、対応する3S立体異性体、又は3R及び3S立体異性体の混合物として存在してもよい。
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;及び、
{(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド。
更に、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩として、以下に記載する化合物が例示される。下記の化合物は、対応する3S立体異性体、又は3R及び3S立体異性体の混合物として存在してもよい。
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;及び、
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド。
更に、式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩として、以下に記載する化合物が例示される。下記の化合物は、対応する3S立体異性体、又は3R及び3S立体異性体の混合物として存在してもよい。
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;及び、
{(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド。
また、本開示により、以下の化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
アニリノ{7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド;
{(3R)−7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
{(3R)−6−[(p−クロロフェニル)メチル]−7−シクロプロピル−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;及び、
(3R)−7−シクロプロピル−6−[(1−ナフチル)メチル]−3−(5−フェニル−2H−1,2,4−トリアゾル−3−イル)−1−チア−3a−アザ−4−インダノン。
本明細書で定義する式Iの化合物等の本開示の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩の治療有効量と、医薬的に許容される補助剤、希釈剤、又は担体と、を含有する医薬組成物が提供される。
本明細書に記載する式Iの化合物等の本開示の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩は、治療における薬剤として用いることができる。
本明細書に記載する式Iの化合物等の本開示の化合物は、クラミジア感染症等の細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に有用であることが明らかになってきた。本明細書に記載のクラミジア感染症は、クラジミア・トラコマチス等のクラミジア属が関与する感染症であるとされる。特定の学説による制約を意図するものではないが、本明細書に記載する式Iの化合物は、クラジミア・トラコマチスの糖代謝を標的とすることで、クラジミア・トラコマチス後代の産生を阻止すると考えられる。
これにより、細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に用いる、本明細書に記載する式Iの化合物等の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩が提供される。上記細菌感染症は、例えば、グラム陰性、及び/又はグラム陽性の細菌が関与するものであり、一例としてクラミジア感染症が挙げられる。
また、本明細書に記載する式Iの化合物等の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩の、細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に用いる薬剤製造への使用が提供される。上記細菌感染症は、例えば、グラム陰性、及び/又はグラム陽性の細菌が関与するものであり、一例としてクラミジア感染症が挙げられる。
また、細菌感染症を治療、予防、及び/又は緩和する方法であって、本明細書に記載する式Iの化合物等の化合物、そのいずれかの立体異性体、該立体異性体のいずれかの混合物、又はその医薬的に許容される塩の治療有効量を、該治療、予防、及び/又は緩和を必要とするヒトを含む哺乳動物に投与する方法が提供される。上記細菌感染症は、例えば、グラム陰性及び/又はグラム陽性の細菌が関与するものであり、一例としてクラミジア感染症が挙げられる。
本開示による化合物の医薬的に許容される塩の好適例として、十分に塩基性の本開示の化合物の酸添加塩が挙げられる。例えば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、メタンスルホン酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、パラトルエンスルホン酸、2−メシチレンスルホン酸、クエン酸、酢酸、酒石酸、フマル酸、乳酸、琥珀酸、リンゴ酸、マロン酸、マレイン酸、1,2−エタンジスルホン酸、アジピン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、エタンスルホン酸、又はニコチン酸等の無機又は有機酸を含む酸添加塩である。更に、本開示による化合物の医薬的に許容される塩の好適例として、十分に酸性の本開示の化合物の塩基添加塩が挙げられる。例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム等の金属塩、アンモニウム塩、生理学的に許容される陽イオンを与える有機塩基を含む塩であり、例えば、メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、tert−ブチルアミン、トリエチルアミン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルエチルアミン、シクロヘキシルエチルアミン、トリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、ヒドロキシエチルジエチルアミン、(IR,2S)−2−ヒドロキシインデン−l−アミン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、イミダゾール、ピペラジン、メチルピペラジン、アダマンチルアミン、水酸化コリン、水酸化テトラブチルアンモニウム、水酸化トリス−(ヒドロキシメチル)メチルアミン、L−アルギニン、N−メチルD−グルカミン、リシン、又はアルギニン等の、四級アンモニウム水酸化物が含まれる。
本開示の特定の化合物は、溶媒和物又は水和物として存在し得る。本開示の範囲には、当然ながら、こうした溶媒和物又は水和物も全て含まれる。
また、本開示の化合物は、該化合物を構成する原子の1つ又は複数に、人工的な比率の原子同位体を更に含んでもよい。例えば、該化合物を、トリチウム(H)、ヨウ素125(125I)、炭素−14(14C)等の放射性同位元素で放射標識してもよい。本開示の化合物の同位変異体は、放射性の有無に関わらず、その全てが本開示の範囲に包含される。
本開示の化合物は、プロドラッグの形態で投与してもよい。更に、本開示の化合物は、クラミジア感染症等の細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に即して、別の治療剤と併用投与してもよい。その場合の組合せは、本開示の化合物と抗生物質のみで構成しても、これらを他剤に加えて含有させてもよい。
調製方法
本開示の化合物は、方式1〜10に説明するように調製可能であり、構造上関連する化合物について説明したように調製することも可能である。各反応は、標準的な手順に沿って行っても、実験説明箇所に記載するように行ってもよい。
昇温条件での酸触媒作用下、足場物質である2−ピリドンを、メチル−1,3−チアゾリン−4−カルボキシレートとメルドラム酸誘導体間の縮合反応により構築してもよい。(スキーム1)。
Figure 2017533939
DCMに投入したBBrを用いてRで脱メチル化を行うと、メチルエステルが部分的に加水分解される。O−アルキル化とこれに続くエステル混合物の加水分解により、アルキルエーテルが酸誘導体としてRに付与される(スキーム2)。
Figure 2017533939
酸素存在下のニトロ化とその直後のニトロ化合物の還元反応により、Rのアミノ置換基へのアクセスが得られる(スキーム3)。
Figure 2017533939
Pd触媒作用を用いたボロン酸との鈴木カップリングにより、R位の機能付与が可能になる(スキーム4)。
Figure 2017533939
HBr/HOAcでCbz保護を開裂した後、ハロゲン化アルキルでN−アルキル化又は還元的アミノ化を行うことでアルキルアミンが付与される。一方、ハロゲン化アシル又は塩化スホニルでN−アシル化を行うことで、異なるZ及び/又はZ置換基をもつカルバメート、カルボキサミド、及びスルフォンアミドへのアクセスが得られる(スキーム5)。
Figure 2017533939
MeCN中でNCSでの塩素処理と直後のPEPPSI−IPr(商標)を用いた脱臭素化により、R位にクロロが付与される(スキーム6)。
Figure 2017533939
THF中のLiOH、又はLiBr、EtN、湿潤MeCN中でメチルエステルを加水分解することにより、カルボン酸が得られる。T3P、MeCN/EtOAc中のピリジン、又はDCM中のHATU、DIPEAを用いたアミドカップリングにより、対応するアミド類が得られる(スキーム7)。
Figure 2017533939
スキーム8により、オキサジアゾール及びトリアゾールがカルボン酸から調製された。
Figure 2017533939
更に、本開示の化合物は、スキーム9又はスキーム10に示すように調製してもよい。
Figure 2017533939
特定の中間物を、本開示による式Iの化合物等の化合物の合成に用いてもよい。本開示は、本開示による式Iの化合物等の化合物の製造における上記中間物及び/又はその使用も対象としている。該中間物として、以下の化合物が例示される。
(3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−7−(メトキシカルボニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−7−アセチルアミノ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
(3R)−7−(メチルスルホニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;及び
(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸。
更に、上記中間物の他の例として、以下の化合物が例示される。
(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
(3R)−6−(クロロメチル)−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
(3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;及び
(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル。
本明細書では、特に別段の指定がない限り、化学化合物と各基の名称及び図示は、Chem Doodleのバージョン7.0.1又は7.0.2を用いて作成した。名称と図示が一致しない場合、化学構造を正しいものとして捉える。
上述した化合物である7−(ナフタレン−1−イルメチル)−8−シクロプロピル−5−オキソ−N−フェニル−5H−[1,3]チアゾロ[3,2−a]ピリジン−3−カルボキサミド(KSK120)は、Chem Doodleの名称である9−アニリノカルボニル−5−シクロプロピル−4−[(1−ナフチル)メチル]−7−チア−1−アザビシクロ[4.3.0]ノナ−3,5,8−トリエン−2−ワンに対応している。
本開示を以下の実施例により説明する。但し、本開示は以下の実施例に限定されない。
略語
ATCC アメリカンタイプカルチャーコレクション
Bn ベンシル
Cbz カルボキシベンジル
DAPI 4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール
DCC ジシクロカルボイミド
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP N,N−ジメチルアミノピリジン
DMF ジメチルフォルムアミド
DPPA ジフェニルホスホリルアジド
DMSO ジメチルスルホキシド
EBs クラジミア・トラコマチス基本小体
ESI−TOFI エレクトロスプレーイオン化−等時性飛行時間
FITC イソチオシアン酸フルオレセイン
HATU 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−ト
リアゾロ[4,5b]ピリジニウム−3−オキシドヘキサフルオロホ
スファート
HEPES 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
緩衝剤
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
HRMS 高解像度質量分析
IFU 感染形性単位
IUPAC 国際純正・応用化学連合
MOI 多重感染
MW マイクロ波
NM 核磁気共鳴
PEPPSI−IPr [1,3−Bis(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミ
ダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム
(II)ジクロリド、CAS番号905459−27−0
RPMI ロズウェルパーク記念研究所培地
SPG コハク酸、リン酸ナトリウム一塩基性一水和物、グリシン緩衝剤
TBTU N,N,N′,N′−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾル−1
−イル)ウロニウムテトラフルオロボラート
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
T3P 2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサ
トリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド溶液
化学作用
特に別段の指定がない限り、使用した試薬及び溶媒は全て市販のものをそのまま用いた。トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、及びピリジンは、使用前に、活性酸化アルミナに通した後、3Åモレキュラーシーブで乾燥させた。CHCl、THF、及びDMFは、溶媒乾燥システム(CHCl及びTHF乾燥剤、中性アルミナ、DMF乾燥剤、イソシアネート洗浄集塵器を設けた活性モレキュラーシーブ)で乾燥させ、各々の反応前に新たに採集した。NaHは、使用前にペンタンで予洗し、真空乾燥した。マイクロ波合成装置である「Biotage Initiator」を用い、内部赤外線プローブで温度をモニタリングしながら密閉容器でマイクロ波により反応させた。TLCをアルミニウム含有シリカゲル板(中央均孔径値60Å)上で行い、254nmの紫外線で検出した。平均粒径が50μMのシリカゲル(40〜65μMの範囲、孔径53Å)を用いてカラムクロマトグラフィーを行い、展開溶媒を各ブラケットで得た。250×21.5mmのNucleodur(登録商標) C18 HTEC(粒径5μM)カラムを備えるシステムで、20mL/分の流速と220nmでの検出により、分取HPLCによる精製を行った。偏光計により、25℃、589nmで施光度を測定した。H及び13CNMRスペクトルを400又は600MHzの分光計に298Kで記録し、溶媒の残余ピークを内標準(CDCl:δ=7.26ppm、δ=77.16ppm、DMSO−d:δ=2.50ppm、δ=39.50ppm)として用いて検量した。ギ酸ナトリウムを検量用薬品として、質量分析計によりESI−TOF(ESI+)でHRMSを行った。各化合物を、ChemDoodleのバージョン7.0.1又は7.0.2により、IUPAC命名法により命名した。
特に別段の指定がない限り、本明細書に記載する方式のいずれかに従って、又は該方式のいずれかと同様に、以下の各実施例を調製した。
実施例1
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939

実施例2
{(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例3
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例4
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例5
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例6
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例7
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例8
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例9
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例10
{(3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例11
{(3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例12
{(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例13
{(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例14
(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン
Figure 2017533939
実施例15
(3R)−7−メトキシ−3−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン
Figure 2017533939
実施例16
(3R)−7−メトキシ−3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン
Figure 2017533939
実施例17
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例18
{(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例19
アニリノ{7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例20
{(3R)−7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例21
{(3R)−6−[(p−クロロフェニル)メチル]−7−シクロプロピル−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例22
(3R)−7−シクロプロピル−6−[(1−ナフチル)メチル]−3−(5−フェニル−2H−1,2,4−トリアゾル−3−イル)−1−チア−3a−アザ−4−インダノン
Figure 2017533939
実施例23
アニリノ{7−(イソプロピルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例24
{(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド

Figure 2017533939
実施例25
アニリノ{7−(メチルスルホニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例26
1−{3−アニリノカルボニル−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−7−インダニルアミノ}−1−エタノン
Figure 2017533939
実施例27
{(3R)−7−(メトキシカルボニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド
Figure 2017533939
実施例28
(3R)−7−(シクロプロピルメトキシ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
実施例29
(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
実施例30
(3R)−7−イソブトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
実施例31
(3R)−7−(ジメチルアミノ)−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
実施例32
(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(4−メチル−1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
実施例33
(3R)−7−(イソプロピルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸。
Figure 2017533939
以下の中間体は、別の方法を明言していない限り、本書面に記述したように製造され、本開示の化合物の合成に用いられた。
中間体1
(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体2
(3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸

Figure 2017533939
中間体3
(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体4
(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体5
7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1,3a−ジアザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体6
(3R)−7−(メトキシカルボニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体7
(3R)−7−アセチルアミノ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体8
(3R)−7−(メチルスルホニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体9
(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体10
6−[(p−シクロフェニル)メチル]−7−シクロプロピル−4−オキソ−1,3a−ジアザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体17は、国際公開WO2014/185853号公報の記載に従って製造した。
中間体11
7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1,3a−ジアザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体18は、国際公開WO2014/185853号公報の記載に従って製造した。
中間体12
(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体13
(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体14
(3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体15
(3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸
Figure 2017533939
中間体16
(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体17
(3R)−6−(クロロメチル)−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体18
(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体19
(3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体20
(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体21
(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体22
(3R)−7−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体23
(3R)−7−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)−6−[(4−メチル−1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体24
(3R)−7−アミノ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体25
7−シクロプロピル−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1,3a−ジアザ−3−インダンカルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体26
(4R)−2−(メトキシメチル)Δ −1,3−チアゾリン−4−カルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体27
(4R)−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)Δ −1,3−チアゾリン−4−カルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体28
(4R)−2−[(メチルスルホニル)メチル]Δ −1,3−チアゾリン−4−カルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体29
(4R)−2−[(ベンジルオキシカルボニルアミノ)メチル]Δ −1,3−チアゾリン−4−カルボン酸メチル
Figure 2017533939
中間体30
5−[1−ヒドロキシ−2−(2,3−キシリル)エチリデン]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
Figure 2017533939
中間体31
5−(2−クロロ−1−ヒドロキシエチリデン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
Figure 2017533939
中間体32
5−[1−ヒドロキシ−2−(1−ナフチル)エチリデン]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
Figure 2017533939
中間体40は、Y.;Watanabe,Y.;Ohnishi,S.Chem.Pharm.Bull.1987,35,1860−1870の記載に従って製造した。
材料及び方法
細胞培養、クラジミア・トラコマチス感染症、クラジミア・トラコマチス感染力の判定
ヒーラ細胞を、クラジミア・トラコマチスの血液型亜型LGV−L2に0.3のMOIで感染させた。DMSOに投入した被試験化合物の異なる希釈物を含有するRPMI培地を1hpiで加えた。各種化合物をDMSO中で20mMの濃度に溶解後、RPMI培地で希釈し、2.5〜100μMで加えた。44〜48時間の培養後、滅菌した低温蒸留水を加えて細胞を浸透圧により溶解し、感染性EB後代を放出した。5×SPGを加えて浸透圧を均等化し、a1×SPGの等浸透圧状態とした。同等量のHBSS(ハンクス平衡塩類溶液)(ギブコ/インビトロゲン)を溶解物に加え(収量、1:1倍率の希釈)、得られた混合物の10倍の系列希釈により、新たなヒーラ細胞を感染させた。接種物を1hpiでRPMI培地と置き換え、定着・染色に先立って、感染を44〜48時間進行させた。メタノールを5分間加えて定着させた後、細胞をリン酸緩衝食塩水(PBS)で洗浄した。クラミジア属含有物を、ウサギ抗クラミジア一次抗体(社内で生成)とドンキー抗ウサギFITC標識二次抗体(Jackson ImmunoResearch)で染色した。細胞とクラミジアのDNAを、DAPIを加えることで染色した。染色細胞をArrayScan自動スキャナー(ArrayScan VTI HCS、Thermo Scientific)で分析し、データを、治療後感染症におけるIFU数の、DMSO処理感染症のコントロールにおけるIFU数に対する相対数として提示した。
生物学的データ
2.5μM、10μM、50μM、100μMの各濃度で、感染性クラミジア後代の抑制について、実施例1〜33の化合物の試験を行った。本明細書では、μMはマイクロモルを表す。本開示の化合物について、表1の被試験濃度のいずれか1つを用いて感染性クラミジア後代が50%以上抑制された場合、抗菌作用があるとした。
Figure 2017533939

Claims (30)

  1. 式Iの化合物又はその医薬的に許容される塩:
    Figure 2017533939

    式中、
    は、以下からなる群から選択され、
    a)C(O)NR
    b)C(O)OH、
    c)C(O)SO、及び
    d)
    Figure 2017533939

    は、以下からなる群から選択され、
    a)OH、
    b)NZ
    c)F及びClからなる群から独立して選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルコキシ、
    d)各々独立して、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ、CHSOO、及びフェニルSOOからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるシクロプロポキシ、シクロプロピルメトキシ、フェニルオキシ、2−ピリジニルオキシ、又は4−ピリジニルオキシ、
    e)各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルキルチオ、C−CアルキルS(O)、C−CアルキルS(O)、フェニルチオ、フェニルS(O)、又はフェニルS(O)
    f)3、4、又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される2−ピリジニルS(O)
    g)2、3、又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される4−ピリジニルS(O)
    h)Cl又はF、並びに
    i)CF

    は、以下からなる群から選択され、
    a)各々独立して、F、Cl、メトキシ、トリフルオロメチル、及びメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるCXフェニル、CHOフェニル、CX−(2)−ピリジル、CX−(3)−ピリジル、又はCX−(4)−ピリジル、
    b)1,3−ジオキサ−5−インダニル−メチレン、
    c)1−ナフチル−メチレン又は1−ナフチル−4−メチル−メチレン、及び
    d)7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル−メチレン;

    は、以下からなる群から選択され、
    a)水素、及び
    b)NY

    上述の定義において、
    は、水素若しくはC−Cアルキルを表す、又は
    は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるフェニル、2−ピリジニル、又は4−ピリジニルを表し;

    は、水素、C−Cアルキル、又はC−Cシクロアルキルを表し;

    は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるフェニル又は2−ピリジニルを表し;

    は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるC−Cアルキル、フェニル、2−ピリジニル、又は4−ピリジニルを表し;

    及びXは、各々独立して、水素、OH、ハロゲン、オキソ、又はNHを表し;

    及びYは、各々独立して、水素、メチル、若しくはC(O)CH、CHS(O)を表すか、又はY及びYは、共同して、CHCHCHCH若しくはCHCHCHCHCHを形成し;

    及びZは、各々独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C(O)CH、C(O)OCH、CHS(O)、若しくはフェニルS(O)を表すか、又はZ及びZは、共同して、CHCHCH、CHCHCHCH、若しくはCHCHCHCHCHを形成し;

    但し、前記式(I)の化合物は、(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸、(3R)−6−[(1,3−ジオキサ−5−インダニル)メチル]−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸、又は(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−{(7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル)メチル}−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸ではない。
  2. 式Iaの化合物である、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
    Figure 2017533939
  3. はC(O)NRである、請求項1又は2に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  4. は水素であり、且つRはフェニル又は5−クロロ−2−ピリジルである、請求項3に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  5. はC(O)OHである、請求項1又は2に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  6. はC(O)SOである、請求項1又は2に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  7. は、
    Figure 2017533939

    であり、
    式中、Rは、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換されるフェニル又は2−ピリジニルである、請求項1又は2に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  8. はフェニルである、請求項7に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  9. はOHである、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  10. はNZである、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  11. は、各々独立して、F、Cl、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、トリフルオロメチル、メトキシ、CHSOO、及びフェニルSOOからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるシクロプロポキシ、フェニルオキシ、2−ピリジニルオキシ、又は4−ピリジニルオキシである、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  12. は、各々独立して、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルキルチオ、C−CアルキルS(O)、C−CアルキルS(O)、フェニルチオ、フェニルS(O)、又はフェニルS(O)である、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  13. は、3、4、又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される2−ピリジニルS(O)である、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  14. は、3、4、又は5位において、F、Cl、メトキシ、メチル、及びトリフルオロメチルからなる群から独立して選択される0、1、又は2個の置換基で置換される4−ピリジニルS(O)である、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  15. は、独立して、F又はClからなる群から選択される0、1、2、又は3個の置換基で置換されるC−Cアルコキシである、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  16. は、メトキシ、エトキシ、シクロプロポキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、N(CH、CHSOO、PhSOO、メチルチオ、メチルS(O)、メチルS(O)、フェニルチオ、フェニルS(O)、フェニルS(O)、NHS(O)Me、NHS(O)Me、及びNHC(O)CHからなる群から選択される、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  17. は、2,3−キシリルメチレン、2,3−キシリルオキシメチレン、1−ナフチルメチレン、1−ナフチルオキシメチレン、1,3−ジオキサ−5−インダニル−メチレン、7−チアビシクロ[4.3.0]ノナ−1,3,5,8−テトラエン−9−イル−メチレン、o−トリル−メチレン、5−キノリル−メチレン、及びp−クロロフェニル−メチレンからなる群から選択される、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  18. は、水素、NH、又はNHC(O)CHである、先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  19. 以下から選択される、請求項1又は2に記載の化合物又は前記化合物の医薬的に許容される塩:
    {(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
    {(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    {(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
    {(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(3−フルオロ−5−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
    {(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(p−トルイジノ)ホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    {(3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    {(3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    (3R)−5−アミノ−7−メトキシ−3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
    (3R)−7−メトキシ−3−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
    (3R)−7−メトキシ−3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−4−インダノン;
    {(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリルオキシ)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}(5−クロロ−2−ピリジルアミノ)ホルムアルデヒド;
    アニリノ{7−(イソプロピルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド;
    {(3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    アニリノ{7−(メチルスルホニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}ホルムアルデヒド;
    1−{3−アニリノカルボニル−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−7−インダニルアミノ}−1−エタノン;
    {(3R)−7−(メトキシカルボニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダニル}アニリノホルムアルデヒド;
    (3R)−7−(シクロプロピルメトキシ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−イソブトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(ジメチルアミノ)−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(4−メチル−1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;及び
    (3R)−7−(イソプロピルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸。
  20. 治療有効量の先行する請求項のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、及び医薬的に許容される補助剤、希釈剤、又は担体を含む、医薬組成物。
  21. 治療における薬剤として使用するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  22. 細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和に使用するための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  23. 前記細菌感染症はクラミジア感染症である、請求項22に記載の使用のための化合物又はその医薬的に許容される塩。
  24. 細菌感染症の治療、予防、及び/又は緩和のための薬剤の製造のための、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
  25. 前記細菌感染症はクラミジア感染症である、請求項24に記載の使用。
  26. 細菌感染症を治療、予防、及び/又は緩和する方法であって、それを必要とするヒトを含む哺乳動物に、治療有効量の請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を投与する、方法。
  27. 前記細菌感染症はクラミジア感染症である、請求項26に記載の方法。
  28. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の式Iの化合物の合成に使用するための中間物であって、前記中間物は:
    (3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(メトキシカルボニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−アセチルアミノ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(メチルスルホニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−メトキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
    (3R)−6−(クロロメチル)−7−メトキシ−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
    (3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
    (3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
    (3R)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−7−(トリフルオロメチル)−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
    (3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;及び
    (3R)−7−アミノ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸メチル;
    からなる群から選択される、中間物。
  29. 請求項1〜19又は28のいずれか1項に記載の式Iの化合物の合成に使用するための中間物であって、前記中間物は、
    (3R)−7−ヒドロキシ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−5−アミノ−7−メトキシ−4−オキソ−6−[(2,3−キシリル)メチル]−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(メトキシカルボニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−アセチルアミノ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(メチルスルホニルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;
    (3R)−7−(ジメチルアミノ)−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸;及び
    (3R)−7−クロロ−6−[(1−ナフチル)メチル]−4−オキソ−1−チア−3a−アザ−3−インダンカルボン酸、
    からなる群から選択される、中間物。
  30. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の式Iの化合物の製造のための、請求項28又は29に記載の中間物の使用。
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