JP2017532341A - イオン液体を用いてhf/ハロゲン化炭化水素混合物からhfを分離する方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、そのアニオンがCl−、F−、及び(HF)nF−(n=1.0〜4.0)、或いはこれらの組合せである塩を含むイオン液体に関する。他の態様においては、本発明は、少なくとも1種類のハロゲン化炭化水素及びHFを含む第1の混合物からHFを分離する方法であって、かかる混合物を、そのアニオンがCl−、F−、及び(HF)nF−(ここで、nは1〜4の範囲の正の数であり、4.0を含む)である塩を含むイオン液体と接触させて、HF、ハロゲン化炭化水素、及びイオン液体を含む第2の混合物を形成し、それからHFを含む溶液を抽出し、それからHFを回収することを含む上記方法に関する。【選択図】 なし
Description
[0001]本発明は、イオン液体による抽出を用いて、フッ化水素及び少なくとも1種類のハロゲン化炭化水素化合物を含む生成物流から無水フッ化水素を回収する方法を提供する。
[0002]ヒドロフルオロカーボン(HFC)、ヒドロフルオロオレフィン(HFO)、ヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、及びヒドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)は、溶媒、冷媒、発泡剤、エアゾール噴射剤など(しかしながらこれらに限定されない)の広範囲の用途において用いるのに非常に望ましい。HFC、HFO、HCFC、及びHCFOは、上述の用途において従来用いられている多くの塩素含有化合物(例えば、ヒドロクロロカーボン又はクロロフルオロカーボン)よりも、より少ないオゾン破壊特性を示すか又はオゾン破壊特性を示さない傾向を有し、可燃性がより低く且つ毒性がより低い傾向を有するので、HFC、HFO、HCFC、及びHCFOは、従来の塩素含有化合物に対する置換物として使用することが増加している。かかる増加する使用を考慮して、本出願人らは、HFC、HFO、HCFC、及びHCFOを効率的且つコスト効率よく製造することに関する成長する必要性を認識した。
[0003]フッ素化学において、無水HFは、HFC、HCFC、HFO、及びHCFOを製造するためのフッ素化剤として広く用いられている。例えば、次の反応:(1)CHCl3+HF→CHClF2(HCFC−22)+HCl、(2)CCl3CH2Cl+HF→CF3CH2F(HFC−134a)+HCl、(3)CCl2=CCl2+HF→CF3CHF2(HFC−125)+HCl、(4)CCl3CH2CHCl2+HF→CF3CH2CHF2(HFC−245fa)+HCl、(5)CCl2=CClCH2Cl+HF→CF3CCl=CH2(HCFO−1233xf)+HCl、及び(6)CF3CCl=CH2(HCFO−1233xf)+HF→CF3CClFCH3(HCFC−244bb)において、無水HFが用いられる。原材料の転化を促進するために、しばしば過剰量のHFが用いられる。その結果、HFがしばしば(中間体又は生成物のいずれかとしての)HFC/HCFC/HFO/HCFOと一緒に存在する。他方において、HFO及びHCFOを製造するために時には脱フッ化水素化が用いられ、HFが生成する。例えば、次のプロセス:(1)CF3CH2CHF2(HFC−245fa)→CF3CH=CHF(HFO−1234ze)+HF、(2)CF3CHFCH2F(HFC−245eb)→CF3CF=CH2(HFO−1234yf)+HF、(3)CF3CHFCHF2(HFC−236ea)→CF3CF=CHF(HFO−1225ye)+HF、(4)CF3CH2CHClF→CF3CH=CHCl(HCFO−1233zd)+HF、及び(5)CF3CClFCH3→CF3CCl=CH2(HCFO−1233xf)+HFにおいて、HFが生成する。その結果、HFが、生成したHFO/HCFOと一緒に生成物流中に存在する。HFは、好ましくは、直接再循環して再使用することができるように比較的高い純度で回収することが好ましい。
[0004]残念なことに、従来の蒸留技術を用いて多少相対的に純粋なHFを生成物流から回収及び分離することができるが、特にHFが生成物流中の目的のHFC/HFO/HCFC/HCFO生成物と共沸性又は共沸混合物様の混合物を形成する場合には、通常は、分離することができない相当割合のHFが存在する。更に、従来の水性スクラビング技術を用いてHFC/HFO/HCFC/HCFO生成物流からHFを除去して精製したHFC/HFO/HCFC/HCFO生成物を生成させることができるが、かかる技術はHFを破壊する性質があり、それにより再循環するためのHFの量が減少し、したがって損失したHFを補う必要があるので、プロセスがより低効率でより高コストになる。
[0005]蒸留及び水性スクラビングに関係する上述の問題の少なくとも幾つかを回避する試みにおいて、従来技術においては、HF及び/又はHFC/HFO/HCFC/HCFO生成物をその共沸混合物様の混合物から分離する数多くの方法が提案されている。例えば、ヨーロッパ特許出願EP−472,391においては、中でもトリクロロエチレン又はペルクロロエチレンのような抽出剤を用いて、ヒドロクロロフルオロカーボンを含む混合物から1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)を分離する方法が開示されている。ヨーロッパ特許出願EP−467,531においては、混合物を蒸留カラムに通して純粋なHFC−134aの残渣を形成することによって、HFC−134aとHFの混合物からHFC−134aを分離する方法が開示されている。米国特許5,211,817においては、蒸気側流を排出し、側流を、高い還流比で運転する凝縮器を装備した精留カラム中に導入する、カラム蒸留によってフルオロカーボンをHFとの共沸混合物から分離する方法が開示されている。米国特許4,944,846、5,918,481、及び6,328,907においては、HFC/HCFCとHFの共沸混合物の分離を達成するために圧力スイング蒸留を用いることが試みられている。残念なことに、上述の方法は限定された分離における有効性を示す傾向があり、及び/又はコストが非常に高い。
[0006]米国特許5,895,639においては、硫酸、特に濃硫酸(約98重量%又はそれ以上)を用いてフルオロカーボン/フッ化水素共沸混合物からフッ化水素を分離する方法が開示されている。米国特許7,371,363においては、水中の約93重量%未満の硫酸の溶液を用いて、フッ化水素及び少なくとも1種類のハロゲン化炭化水素を含む混合物からフッ化水素を分離する同様の方法が開示されている。これらの方法は、HF分離において、上述の従来の分離方法を凌ぐ幾つかの有利性を与えることができるが、このようにして回収される無水HFはしばしば少量の硫酸を含んでおり、硫酸レベルを減少させるために更なる処理が必要な可能性がある。
[0007]本発明は、イオン液体を用いることによって、HFを回収するより良好な方法を提供する。
[0008]本発明は、そのアニオンが塩素(Cl−)、フッ素(F−)、オリゴマーフッ化水素酸塩イオン:(HF)nF−(n=1.0〜4.0)、又はこれらの組合せである塩を含むイオン液体に関する。他の態様においては、本発明は、少なくとも1種類のハロゲン化炭化水素及びHFを含む第1の混合物からHFを分離する方法であって、この混合物を、そのアニオンがCl−、F−、(HF)nF−(ここで、nは1〜4の範囲の正の数であり、端点を含む)である塩を含むイオン液体と接触させて、HF、ハロゲン化炭化水素、及びかかるイオン液体を含む第2の混合物を形成し、それからHFを含む溶液を抽出し、そしてそれからHFを回収することを含む上記方法に関する。
[0009]本明細書において用いる「含む」、「含み」、「包含する」、「包含し」、「有する」、「有し」の用語、又はこれらの任意の他の変形は、非排他的な内包物をカバーするように意図される。例えば、構成要素のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもこれらの構成要素のみに限定されず、明確にリストされていないか、或いはかかるプロセス、方法、物品、又は装置に特有の他の構成要素を含んでいてもよい。更に、明確に反対に示されていない限りにおいて、「又は」とは、排他的な「又は」ではなく包含的な「又は」を指す。例えば、条件A又はBは次の任意の1つによって満足される:Aは正しく(又は存在し)Bは虚偽(又は存在しない)である;Aは虚偽(又は存在しない)でBは正しい(又は存在する);並びにA及びBの両方とも正しい(又は存在する)。
[0010]また、「a」又は「an」の使用は、ここに記載する複数の部材及び構成要素を記載するためにも用いる。これは単に便宜的に、発明の範囲の一般的な意味を与えるために行うものである。この記載は1つ又は少なくとも1つを含むと読むべきであり、単数形は、それが他に意図されていることが明らかでない限りにおいて複数形も包含する。
[0011]他に定義されていない限りにおいて、本明細書において用いる全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術の当業者によって通常的に理解されるものと同じ意味を有する。不一致の場合には、定義を含む本明細書が支配する。本明細書に記載するものと同様又は同等の方法及び材料を本発明の幾つかの態様の実施又は試験において用いることができるが、下記においては好適な方法及び材料を記載する。更に、材料、方法、及び例は、例示のみであり、限定することは意図しない。
[0012]量、濃度、又は他の値若しくはパラメーターを、範囲、好ましい範囲、又はより高い好ましい値及び/又はより低い好ましい値のリストのいずれかとして与える場合には、これは、範囲が別々に開示されているかどうかにかかわらず、任意のより高い範囲限界又は好ましい値と、任意のより低い範囲限界又は好ましい値の任意の対から形成される全ての範囲を具体的に開示すると理解すべきである。明細書において数値の範囲が示されている場合には、他に示されていない限りにおいて、この範囲はその端点並びにこの範囲内の全ての整数及び小数を含むと意図される。
[0013]本発明の一態様においては、本発明方法は、イオン液体を、HF及び少なくとも1種類のハロゲン化炭化水素を含む混合物と混合することを必要とする。「炭化水素」という用語は、飽和であってよく、或いは1以上の炭素−炭素多重結合(二重結合、又は三重結合、或いはこれらの組合せ)を含んでいてもよく、直鎖又は分岐であってよい有機分子を指す。炭化水素は、炭素原子、水素原子、及び場合によっては塩素、フッ素、1以上の炭素−炭素二重結合、及び/又は1以上の炭素−炭素三重結合を含む。一態様においては、この用語は1〜6個の炭素原子を含む分子を包含する。
[0014]本明細書において用いる「ハロゲン化炭化水素」という用語は、一般に、その上に少なくとも1つのハロゲン置換基を有する炭化水素化合物を指す。ハロゲンとは、ブロモ、ヨード、クロロ、及びフルオロを意味する。他の態様においては、本出願において記載するハロゲン化炭化水素化合物上に置換されているハロゲンは、フルオロ又はクロロである。他の態様においては、ハロゲン化炭化水素は少なくとも1つのフッ素原子を含む。ハロゲン化炭化水素上に2つ以上のハロゲンが存在している場合には、これらのハロゲンは同一であっても又は異なっていてもよく、同じ炭素元素、隣接する炭素原子、又は隣接していない炭素原子上に置換されていてよい。一態様においては、ハロゲンの1つはフッ素であり、他は全てフッ素であるか、又はフッ素及び塩素置換基の組合せである。一態様においては、ハロゲン化炭化水素は1〜6個の炭素原子を含む。ハロゲン化炭化水素は直鎖又は分岐であってよい。更に、ハロゲン化炭化水素は完全に飽和であってよく、或いは1以上の炭素−炭素二重結合又は三重結合を含んでいてよい。一態様においては、ハロゲン化炭化水素は、直鎖又は分岐の、飽和ハロゲン化炭化水素、或いは1つ又は2つの炭素−炭素二重結合を含むハロゲン化炭化水素である。他の態様においては、ハロゲン化炭化水素は飽和であるか、又は1つの炭素−炭素二重結合を含む。
[0015]而して、ハロゲン化炭化水素には、ヒドロフルオロカーボン(HFC)、ヒドロフルオロオレフィン(HFO)、ヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、ヒドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)などが含まれる。
[0016]本明細書において用いる「ヒドロフルオロカーボン」という用語は、炭素、水素、フッ素原子、及び場合によっては塩素原子を含む直鎖又は分岐の炭化水素を指す。本明細書において用いる「フルオロオレフィン」という用語は、水素、炭素、フッ素、及び炭素−炭素二重結合、並びに場合によっては塩素原子を含む炭化水素を意味する。本明細書において用いる「ヒドロフルオロオレフィン」という用語は、水素、炭素、フッ素、及び炭素−炭素二重結合を含む炭化水素を意味する。本明細書において用いる「ヒドロクロロフルオロカーボン」という用語は、炭素、水素、塩素、及びフッ素を含む直鎖又は分岐の炭化水素を指し;これは飽和であってよく、或いは炭素−炭素二重結合のような1以上の炭素−炭素多重結合を含んでいてもよい。本明細書において用いる「フルオロアルカン」という用語は、水素、炭素、フッ素、及び場合によっては塩素を含み、フッ素原子及び水素原子は2つの隣接する炭素原子上に置換されている、2以上の炭素原子を有する飽和炭化水素を指す。
[0017]而して、ここに規定する「ハロゲン化炭化水素」という用語には、ヒドロフルオロカーボン、ヒドロフルオロオレフィン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロオレフィン、及びこれらの混合物が含まれる。好適なHFCの例としては、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245fa)、1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−245eb)、1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(HFC−245cb)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a)、ペンタフルオロエタン(HFC−125)、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン(HFC−365mfc)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−236fa)、ジフルオロメタン(HFC−32)、これらの2以上の混合物などが挙げられる。而して、HFCとしては、HFC−245fa、HFC−245ebなどが挙げられる。好適なHFOの例としては、2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234yf)、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HFO−1234ze)、及び1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(HFO−1225ye)、これらの2以上の混合物などが挙げられる。而して、HFOとしては、HFO−1234yf、HFO−1234zeなどが挙げられる。好適なHCFCの例としては、1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(HCFC−124)、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(HCFC−123)、クロロジフルオロメタン(HCFC−22)、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(HCFC−244bb)、3−クロロ−1,1,1,3−テトラフルオロプロパン(HCFC−244fa)、これらの2以上の混合物などが挙げられる。而して、HCFCとしては、HCFC−244bb、HCFC−244faなどが挙げられる。好適なHCFOの例としては、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233zd)、2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(HCFO−1233xf)、2,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン(HCFO−1232xf)、これらの2以上の混合物などが挙げられる。而して、HCFOとしては、HCFO−1233zd、HFO−1233xfなどが挙げられる。
[0018]与えられた混合物中に存在するHF及び1種類又は複数のハロゲン化炭化水素は、任意の量で存在していてよい。幾つかの態様においては、HF及びハロゲン化炭化水素は、HFの少なくとも一部とハロゲン化炭化水素の間に共沸性又は共沸混合物様の関係を生起させるのに十分な量で存在する。他の態様においては、HF及びハロゲン化炭化水素は、非共沸性又は非共沸混合物様の量のみで存在する。
[0019]ハロゲン化炭化水素及びHFを含む混合物は、HFを塩素化炭化水素と反応させてヒドロフルオロカーボンを形成することによって得られる反応生成物混合物由来のものであってよい。この反応は置換反応であり、炭化水素分子上の塩素のような解離基を、当該技術において公知の技術を用いてフッ素原子で置換する。或いは、この反応は炭素−炭素二重結合へのHF付加であってもよい。而して例えば、本発明において用いるための反応生成物混合物は、HFをHCFC又はヒドロクロロカーボン(HCC)と反応させてHFC、HCFC、HCFO、HFO、又はこれらの2以上の組合せを生成させることを含むプロセスによって製造される。
[0020]下表1は、複数の塩素化出発化合物、及びこの出発化合物をHFと反応させることによって製造することができるHFC、HCFC、HCFO、又はHFO生成物を示す。反応は、フッ素化触媒の存在下又は不存在下で行うことができる。好適な触媒としては、クロム、アルミニウム、コバルト、マンガン、ニッケル、及び鉄の酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、オキシハロゲン化物、その無機塩、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。本発明のために好適な触媒の組合せとしては、非排他的に、Cr2O3、FeCl3/C、Cr2O3/Al2O3、Cr2O3/AlF3、Cr2O3/炭素、CoCl2/Cr2O3/Al2O3、NiCl2/Cr2O3/Al2O3、CoCl2/AlF3、NiCl2/AlF3、及これらの混合物が挙げられる。酸化クロム/酸化アルミニウム触媒は、米国特許5,155,082(参照として本明細書中に包含する)に記載されている。結晶質酸化クロム又はアモルファス酸化クロムのようなクロム(III)酸化物が好ましく、アモルファス酸化クロムが最も好ましい。酸化クロム(Cr2O3)は商業的に入手可能な材料であり、種々の粒径で購入することができる。少なくとも98%の純度を有するフッ素化触媒が好ましい。存在させる場合には、フッ素化触媒は、過剰であるが、少なくとも反応を推進するのに十分な量で存在させる。反応は、当業者に公知の有効な条件下で行う。
[0021]幾つかの態様においては、これらの反応の後に、当業者に公知の脱ハロゲン化水素化条件下で脱ハロゲン化水素化反応を行って、隣接する炭素原子上の炭素原子及びハロゲン原子を除去して、炭素−炭素二重結合を形成することができる。任意のかかる塩素化出発材料を反応させて、塩化水素、並びに本発明において用いるのに好適な示されているHCFO又はHFOを含む生成物混合物を与えることができる。触媒を存在させることができる。ここでの触媒は、バルク若しくは担持形態の金属ハロゲン化物、ハロゲン化金属酸化物、中性(又は0の酸化状態)の金属又は金属合金、或いは活性炭であってよい。金属ハロゲン化物又は金属酸化物触媒を用いる場合には、好ましくは一価、二価、及び三価金属のハロゲン化物、酸化物、並びにこれらの混合物/組み合わせ、より好ましくは一価及び二価金属のハロゲン化物、及びこれらの混合物/組み合わせを用いることができる。構成成分の金属としては、Cr3+、Fe3+、Mg2+、Ca2+、Ni2+、Zn2+、Pd2+、Li+、Na+、K+、及びCs+が挙げられるが、これらに限定されない。構成成分のハロゲンとしては、F−、Cl−、Br−、及びI−が挙げられるが、これらに限定されない。有用な一価又は二価金属のハロゲン化物の例としては、LiF、NaF、KF、CsF、MgF2、CaF2、LiCl、NaCl、KCl、及びCsClが挙げられるが、これらに限定されない。中性、即ち0価の金属、金属合金、及びこれらの混合物を用いる場合には、有用な金属としては、Pd、Pt、Rh、Fe、Co、Ni、Cu、Mo、Cr、Mn、及び合金又は混合物としての上記の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。触媒は担持又は非担持であってよい。金属合金の有用な例としては、SS316、モネル400、インコネル825、インコネル600、及びインコネル625が挙げられるが、これらに限定されない。触媒の例としては、活性炭、ステンレススチール(例えばSS316)、オーステナイトニッケルベースの合金(例えばインコネル625)、ニッケル、フッ素化10%CsCl/MgO、及び10%CsCl/MgF2が挙げられる。反応は、当業者に公知の脱ハロゲン化水素化条件下で行う。
[0022]表1に、HFを用いて置換反応条件下でハロゲン化炭化水素と反応させる代表的な反応を示す。示した反応の幾つかは、その後に脱ハロゲン化水素化反応を行う。かかる態様においては、HF、及び少なくとも1種類のHFC又はHCFC又はHCFO或いはHFOに加えて、与えられる混合物は、他の未反応の出発材料、副生成物、及び/又は反応源物質からの不純物を更に含む可能性がある。混合物は触媒を含む可能性があるが、一態様においては、この触媒はイオン液体と混合する前に除去する。
[0023]他の態様においては、混合物は、出発化合物を脱フッ化水素化してハロゲン化炭化水素及びHFを形成することを含むプロセスによって得られる反応生成物混合物を含む。例えば、本発明において用いるための反応生成物混合物は、HCFC又はHFCを脱フッ化水素化反応して、HFとHCFO又はHFO、或いはこれら2つの組合せを生成させることを含むプロセスによって製造される。下表2に、複数のフッ素化出発化合物、並びに出発化合物を脱フッ化水素化することによってHFと一緒に製造することができるHCFO又はHFO生成物を示す。任意のかかるフッ素化出発材料を反応させて、本発明において用いるのに好適な示されているHF及びHCFO又はHFOを含む生成物混合物を与えることができる。この反応は、当該技術において公知の脱フッ化水素化条件下で行う。触媒は存在させても存在させなくてもよい。存在させる場合には、触媒は有効量で存在させる。好適な触媒の例としては、フッ素化クロミア(フッ素化Cr2O3)、フッ素化アルミナ(フッ素化Al2O3)、フッ素化酸化ランタン、マグネシウム、亜鉛、又はマグネシウムと亜鉛の混合物のフッ化物又はオキシフッ素化物、活性炭、金属フッ化物(例えば、CrF3、AlF3)、並びにFe/C、Co/C、Ni/C、Pd/Cのような炭素担持遷移金属(ゼロの酸化状態)、又は遷移金属ハロゲン化物が挙げられる。
[0024]表2に示す態様は代表的な脱フッ化水素化反応である。HF及び少なくとも1種類のHCFO又はHFOに加えて、与えられる混合物は、他の未反応の出発材料、副生成物、及び/又は反応源物質からの不純物を更に含む可能性がある。混合物は触媒を含む可能性があるが、一態様においては、この触媒はイオン液体と混合する前に除去する。
[0025]これらは、それからHFを分離することができるHF/ハロゲン化炭化水素混合物のごく僅かな例の例示である。HF/ハロゲン化炭化水素混合物中の成分にかかわらず、本発明によれば、混合物は上記に記載したようにイオン液体と接触させる。一態様においては、混合物をイオン液体に加えることができる。他の態様においては、それを、統合製造施設、例えばHFC又はHCFC又はHFO或いはHCFO製造施設の一部としてイオン液体に加えることができる。他の態様においては、イオン液体をHF/ハロゲン化炭化水素混合物に加える。
[0026]ここに規定するイオン液体とは、Wasserscheid及びKeim, Angewandte ChemieInt. Eng., 2000, vol.39, p.3772-3789によって規定されているイオン液体を示すと理解される。イオン液体は、比較的低い温度で溶融する非分子状でイオン性の液体形態のイオン性の塩である。イオン液体は、少なくとも1の正電荷を有し、ここに記載するアニオンを含む化合物である。本発明によって意図されるイオン液体のカチオンは、一態様においては例えば1〜5(端点を含む)、他の態様においては1〜4(端点を含む)の範囲であってよい正電荷、他の態様においては1、2、又は3、更に他の態様においては1又は2、更に他の態様においては1の正電荷を有していてよい。イオン液体は全体として電荷的に中性である。これらは、200℃未満、他の態様においては150℃未満、他の態様においては100℃未満のような比較的低い温度において溶融状態であり、更に他の態様においては、これらは50℃より低く、更に他の態様においては25℃未満の融点を有する。一態様においては、イオン液体は大気温度(約20℃)及び大気圧(1bar絶対圧)において液体である。イオン液体は概して非燃焼性で非腐食性であり、低い粘度を有し、測定できない、即ち検出できない蒸気圧を有する点で通常と異なっている。イオン液体は、例えば溶媒として好適である。
[0027]本方法において用いるイオン液体は実質的に無水であることを留意すべきである。一態様においては、イオン液体は、あったとしても0.1重量%未満の水しか含まないので、可能性のある加水分解反応はあったとしても最小量でしか起こらない。
[0028]ここに記載するように、イオン液体は次のアニオン:Cl−、F−、及び(HF)nF−(n=1.0〜4.0)の1以上を含む。規定するように、nは1〜4の間(端点を含む)の実数である。例えば、nは1〜4の間(端点を含む)の整数又は小数であってよい。
[0029]本方法において用いるイオン液体は、当該技術において認識されている技術によって製造されるか、又は商業的に入手することができる。例えば、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(C6H11N2Cl)(EMImCl)は、SanKo Chemical Industryから98.5重量%より高い純度で商業的に入手できる。アニオンは、プロセス中に外部から導入することができ、又はin-situで生成させることができ、或いは異なる形態に変換することができる。例えば、(HF)2.3F−は、抽出工程において、アニオンとしてCl−を有するイオン液体とHFとの相互作用から形成することができる。実際には、Journal of Fluorine Chemistry 99 (1999), 1-3において報告されているように、EMImCl(1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド:C6H11N2Cl)は、EMImClを室温においてHFと反応させることによってEMIm(HF)2.3F(C6H11N2F・2.3HF)に転化させ;Journal of Physical Chemistry B 109 (2005) 5445-5449における論文において報告されているように、EMIm(HF)nF(n=1.0〜2.6)は、EMIm(HF)1.0FとHFとの化学量論的反応によって合成した。他の例においては、蒸発/蒸留工程中において、(HF)2.3F−を(HF)1.0F−及びHFに変換することができる。実際には、Journal of Physical Chemistry B 109 (2005) 5445-5449、及びSolid State Sciences, 2002, 4,/23-26における文献において報告されているように、EMIm(HF)1.0Fは、約130℃においてEMIm(HF)2.3FからHFを脱離させることによって形成した。
[0030]しかしながら、得られるイオン液体がここに規定するイオン液体の基準に合致する限りにおいては、任意のカチオンを存在させてイオン液体を形成することができる。カチオンは、一態様においては、+1、+2、+3、+4、又は+5の電荷を有していてよい。
[0031]本発明において適用できるイオン液体のカチオンは、1以上の正電荷を有していてよい。一態様においては、1の正電荷(+1)を有するカチオンを本発明において用いるイオン液体中に存在させ、一方、他の態様においては、カチオンは+2、+3、+4、又は+5の電荷を有していてよい。
[0032]本発明のイオン液体のために好適なカチオンは、米国特許7,435,318の例えば3欄1行〜10欄15行(その内容は参照として本明細書中に包含する)に記載されている。本発明のイオン液体中において用いるカチオンの例としては、アンモニウム、グアニジニウム、及び/又はホスホニウムイオンが挙げられる。一般に、イオン液体は、それらが分離する混合物の成分と化学的に反応しないように選択して、それによって混合物の成分が反応又は分解を起こす危険性を最小にする。これは、簡単な試験によって確認することができる。混合物が湿分に対して感受性の構成成分を含む場合には、例えば反応器内において乾燥剤によるか、乾燥不活性ガスでフラッシングするか、又は同様の処理によって湿分を実質的に排除することが推奨される。
[0033]本発明の一態様においては、本発明のイオン液体は、窒素を含むカチオンを含む。原理上は、少なくとも1つの有機置換基を含む全ての公知のアンモニウムカチオンを用いることができる。一般には、これらは、第1級、第2級、第3級、又は第4級アンモニウムカチオンである。カチオンは、一態様においては、式:R1R2R3R4N+(式中、R1 、R2、R3、及びR4は、同一か又は異なり、H、1〜12個の炭素原子を有するアルキル、アリール、例えばフェニル又はナフチル、或いはアリールアルキル(ここで、アルキルは1〜12原子である)であり、R1、R2、及びR3、及びR4の少なくとも1つは水素以外である。例えば、置換基は線状又は分岐のアルキル基、例えば1〜12個の炭素原子を有するアルキルであってよい。他の態様においては、アルキル置換基は1〜6個の炭素原子を含み、他の態様においては1〜4個の炭素原子を含み、更に他の態様においては、アルキル基は1〜3個の炭素原子を含む。窒素原子上に置換されているアルキル基は、同一又は異なっていてよい。窒素原子上の置換基は更に、芳香族基、例えば所望の場合には場合によって、例えば1以上のC1〜C12アルキル基、他の態様においてはC1〜C6アルキル基、他の態様においてはC1〜C4アルキル基、他の態様においてはC1〜C3アルキル基によって単置換又は多置換されていてよいフェニル基であってもよい。置換基はまた、アリールアルキル基、例えばベンジル基であってもよい。
[0034]本明細書において用いる「アルキル」という用語は、反対に示されていない限りにおいては、単独か又は他の用語と組み合わせて用いている場合には、1〜12個の炭素原子を有するアルキル基を示す。アルキル基は直鎖又は分岐であってよい。例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルなどが挙げられる。本明細書において単独か又は組み合わせて用いる「アリール」という用語は、6又は10個の環炭素原子のような炭素原子のみを含む芳香環を指す。例としては、フェニル、ナフチルなどが挙げられる。
[0035]グアニジニウムカチオン(R1R2N−C(=NH)NR3R4)+及びイソウロニウムカチオン(R3−O−N=NR1R2)+(式中、R1、R2、及びR3は上記に規定した通りである)も、好適なカチオンである(かかる化合物は、Merck, Darmstadtから入手できる)。かかる基は非置換又は置換であってよい。窒素原子及び酸素原子における置換基は、例えば1〜12個の炭素原子、又は他の態様においては1〜6個の炭素原子、又は他の態様においては1〜4個の炭素原子、或いは他の態様においては1〜3個の炭素原子を有する線状又は分岐のアルキル基であってよい。グアニジニウム及びイソウロニウムカチオンは、他の態様においてはアリール基又はアリールアルキル基(ここで、アルキルは上記に規定した通りである)で置換されていてもよく、或いはこれらは、ここに規定するアルキル、アリール、及びアリールアルキルの組み合わせで置換されていてもよい。
[0036]WO−02/074718の4〜6頁において言及されているものなどの、少なくとも1つの環窒素原子、及び場合によっては酸素環原子又はイオウ環原子を含む複素環式化合物も、カチオンとして好適である。一態様においては、複素環式カチオンは、3〜10個の環原子を含み、1〜9個の環原子、及び少なくとも1つの窒素環原子、並びに場合によっては1又は2個の環酸素原子を有し、酸素環原子とイオウ環原子とは環上の隣接していない位置上に位置しており、即ち環上のイオウ原子は環上の他のイオウ原子又は酸素原子と隣接しておらず、環上の酸素原子は環上のイオウ又は酸素原子と隣接していない環式構造を含む。しかしながら、酸素環原子又はイオウ環原子は、炭素環原子又は窒素環原子と隣接していてもよい。複素環式カチオンは単環式又は二環式であってよい。これらの複素環式カチオンは、場合によっては、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、イミダゾール、オキサトリアゾリウム、チアトリアゾリウム、1H−ピラゾール、3H−ピラゾール、4H−ピラゾール、1−ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、1−イミダゾリン、2−イミダゾリン、4−イミダゾリン、チアゾール、オキサゾール、1,2,4−トリアゾール(それぞれ2−窒素原子又は4−窒素原子上に正電荷)、1,2,3−トリアゾール(それぞれ、2−窒素又は3−窒素原子上に正電荷)などのような窒素含有複素環式構造をベースとする置換カチオンである。例は、米国特許7,435,318の3欄1行〜10欄15行(その内容は参照として本明細書中に包含する)に与えられている。更に、N−アルキルイソキノリン、アルキルトリアゾリウム、又はN−アルキルイミダゾリンのカチオンも好適である。これらの複素環式化合物は、非置換(即ち全ての位置において水素によって置換されている)であっても、或いは場合によっては例えば1〜12個の炭素原子を有するアルキル基(C2〜C12アルキルにおいては、鎖中の炭素原子は鎖内において1以上の酸素又はイオウ原子或いはイミノ基によって置換されていてもよいが、但し、2つの隣接する酸素原子、イオウ原子、又は酸素とイオウ原子は存在しない)、C6〜C12アリール基、アリールアルキル、C5〜C12シクロアルキル(ここで、シクロアルキルは単環式又は二環式であり、5〜12個の環炭素原子を含み、例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、又はデカリニルのように5〜12個の環炭素原子を含む)、或いは1〜4個の窒素環原子、又は酸素及びイオウ原子から選択される1〜2つの非隣接環原子を有する5員若しくは6員の複素環式基によって置換されていてもよい。置換基の2つは、一緒になった場合に、鎖中に酸素原子、イオウ原子、又はイミノ基の1つを含んでいてよい不飽和又は飽和のアルキル又は芳香族環を形成していてもよい。これらの置換基は、それ自体、1〜6個の炭素原子を有するアリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ヒドロキシル、シアノ、ハロゲンなどのような官能基によって置換されていてもよい。一態様においては、1以上の環窒素原子は、1〜12個の炭素原子を含むアルキル、C1〜C18アルキルカルボニル、C1〜C18アルキルオキシカルボニル、C5〜C12シクロアルキルカルボニル、又はC6〜C12アリールカルボニルによって置換されており、例えば正電荷を担持する窒素原子の置換基であってよく、再び、これらの置換基も、それ自体、アリール、アルキル、アリールオキシ、アルコキシ、ハロゲンなどのような官能基によって置換されていてもよい。一態様においては、窒素環原子は、水素又は1〜4個の炭素原子を含むアルキルによって置換されている。
[0037]本発明において用いることができる環式飽和アンモニウムカチオンとしては、例えば、ピペリジニウム又はヒドロキシ基によって置換されているピペリジニウム、或いはピロリジニウム又はヒドロキシルによって置換されているピロリジニウムのような、場合によって置換されている単環又は二環式の飽和アンモニウムカチオンが挙げられる。また、二環式アミンのカチオン、特に1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エンのカチオン、並びにジアルキルアミノピペリジン及びジアルキルアミノピペラジン(ここで、アルキルは同一か又は異なっていてよく、ここではC1〜C12、例えばC1〜C4を示す)のようなアミノ基によって置換されている環式アミンを用いることもできる。
[0038]上記に記載のカチオンを含むオリゴマー及びポリマー(例えば、M. Yoshizawa, W. Ogihara,及びH. Ohno, Polym. Adv. Technol. vol 13, p.589-594, 2002を参照)を用いることもできる。
[0039]水素原子によって置換されており、或いは1以上の水素原子がアルキル基で置き換えられている場合にはこれらは同一であっても異なっていてもよく、アルキルは1〜12個の炭素原子を含み、例えばブチル又はオクチルであり、或いはフェニルのようなアリールによって置き換えられていてもよく、或いはアリールアルキルによって置き換えられていてもよいホスホニウムカチオンのようなリン含有カチオンも好適である。
[0040]一態様においては、イオン液体のカチオンとしては、アンモニウム、スルホニウム、ホスホニウム、イミダゾリウム、ピリジニウム、ピロリジニウム、チアゾリウム、トリアゾリウム、オキサゾリウム、及びピラゾリウムが挙げられる。他の態様においては、カチオンとしては、アンモニウム、ホスホニウム、イミダゾリウム、ピリジニウム、及びピロリジニウムが挙げられる。一態様においては、カチオンとしては、イミダゾリウム、ピリジニウム、ピロリジニウム、及びこれらの組合せが挙げられる。例えば、イオン液体中のカチオンはイミダゾリウムである。イミダゾリウムの非限定的な例としては、1−メチルイミダゾリウム、1−エチルイミダゾリウム、1−プロピルイミダゾリウム、1−ブチルイミダゾリウム、1,2−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−n−ブチル−3−エチルイミダゾリウム、1,3−ジ−n−ブチルイミダゾリウム、1−メチル−3−オクチルイミダゾリウム、1−デシル−3−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−1−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−1−エチルイミダゾリウム、3−メチル−2−エチルイミダゾリウム、3−ブチル−2−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−2−エチルイミダゾリウム、3,4−ジメチルイミダゾリウム、3−ブチル−4−メチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジブチル−2−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、3−ブチル−1,4−ジメチルイミダゾリウム、2−エチル−3,4−ジメチルイミダゾリウム、3−ブチル−2−エチル−4−メチルイミダゾリウム、1,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、3−ブチル−1,4,5−トリメチルイミダゾリウム、及びこれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。カチオンとして1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム(EMIM)、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウム、及び1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム(BMIM)、並びにこれらの組合せを有するイオン液体が非常に好適である。
[0041]一態様においては、本方法において用いるイオン液体としては、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド(EMImCl)、EMIm(HF)F、及びEMIm(HF)2.3F(ここでは、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムをEMImと略称している)が挙げられる。
[0042]非常に明らかなように、カチオンは傍観イオンである。
[0043]本発明方法においては、当業者に公知の方法によって、反応のHF/ハロゲン化生成物の混合物を反応容器から分離する。存在させる場合には、HF/ハロゲン化プロセスの混合物の製造において用いる触媒は、混合物から除去しなければならない。本発明のイオン液体を、HF/ハロゲン化炭化水素の混合物と接触させて配置する。一態様においては、混合物をイオン液体に加え、次に得られる生成物を十分又は密に混合し、次に混合物を静置して、存在するHFがイオン液体相中に分離するようにする。他の態様においては、イオン液体をHF/ハロゲン化炭化水素の混合物中に加え、十分且つ密に混合した後、得られる混合物を静置して、イオン液体相中においてHFを富化させる。相分離の後、次にHFが富化されたイオン液体を蒸発/蒸留にかけてHFを回収する。イオン液体の無視しうる蒸気圧のために、非常に純粋なHFが得られる。混合及び抽出工程は、室温又はほぼ室温、或いは僅かに上昇した温度、例えば室温乃至約50℃において行う。回収されるイオン液体は再循環/再使用することができる。
[0043]本発明方法においては、当業者に公知の方法によって、反応のHF/ハロゲン化生成物の混合物を反応容器から分離する。存在させる場合には、HF/ハロゲン化プロセスの混合物の製造において用いる触媒は、混合物から除去しなければならない。本発明のイオン液体を、HF/ハロゲン化炭化水素の混合物と接触させて配置する。一態様においては、混合物をイオン液体に加え、次に得られる生成物を十分又は密に混合し、次に混合物を静置して、存在するHFがイオン液体相中に分離するようにする。他の態様においては、イオン液体をHF/ハロゲン化炭化水素の混合物中に加え、十分且つ密に混合した後、得られる混合物を静置して、イオン液体相中においてHFを富化させる。相分離の後、次にHFが富化されたイオン液体を蒸発/蒸留にかけてHFを回収する。イオン液体の無視しうる蒸気圧のために、非常に純粋なHFが得られる。混合及び抽出工程は、室温又はほぼ室温、或いは僅かに上昇した温度、例えば室温乃至約50℃において行う。回収されるイオン液体は再循環/再使用することができる。
[0044]幾つかの態様においては、抽出工程は、イオン液体の流れを与えられたHF/ハロゲン化炭化水素混合物に導入して、存在するHFの少なくとも一部をその中に溶解することを含む。当業者によって容易に理解されるように、少なくとも部分的に、選択したイオン液体、HF、及び1種類又は複数のハロゲン化炭化水素の溶解度/極性の特性によって、イオン液体をHF/ハロゲン化炭化水素混合物に導入すると、通常は2つの分離しうる相:1種類又は複数のハロゲン化炭化水素の濃度が元のHF/ハロゲン化炭化水素混合物におけるものと比べて増加しているハロゲン化炭化水素の上相、及びHFが富化されているイオン液体の下相が形成される。イオン液体を導入した後は、1種類又は複数のハロゲン化炭化水素の濃度は、一態様においては少なくとも1モル%、他の態様においては少なくとも10モル%、他の態様においては少なくとも50モル%、更に他の態様においては少なくとも95モル%増加する。
[0045]本発明にしたがって与えられる混合物からHFを抽出するために、任意の好適な量のイオン液体を用いることができる。当業者に理解されるように、用いるイオン液体の量は、少なくとも部分的に、与えられた混合物中に存在するHFの量、及び用いるイオン液体中におけるHFの溶解度によって定まる。幾つかの態様においては、用いるイオン液体とHFとの重量比は、約0.1:1〜約100:1である。他の態様においては、この重量比は約1:1〜約20:1であり、一方で他の態様においては、この重量比は約2:1〜約15:1、更に他の態様においては約5:1〜約10:1の範囲である。
[0046]イオン液体流は、任意の好適な方法でハロゲン化炭化水素/HF混合物に導入することができる。例えば、イオン液体の液体流は、充填カラム、標準的なスクラビング塔、ビーカー、フラスコなどのような開放容器又は閉止容器内において、注ぎ入れ、デカンテーション、注入、ポンプ移送、又はイオン液体流をハロゲン化炭化水素/HF混合物と接触させる他の形態によって、ハロゲン化炭化水素/HF混合物に導入することができる。幾つかの態様においては、抽出工程は、その中にハロゲン化炭化水素/HF混合物をカラムの底部から導入する充填カラムの頂部にイオン液体を導入することによって、イオン液体の液体流を気相中でハロゲン化炭化水素/HF混合物に導入することを含む。当業者によって認識されるように、かかる態様においては、イオン液体流はカラムを下方に移動する傾向があり、一方で気体状の与えられた混合物はカラムを上方に移動する傾向があるので、2つの流れが互いと接触して、与えられた混合物中のHFの少なくとも一部がイオン液体中に溶解する。
[0047]本発明によれば、一態様においては、イオン液体との最大の接触を促進するために、HF/ハロゲン化炭化水素混合物をここに記載するイオン液体と十分に混合する。混合の後、相分離が起こるのに十分な時間混合物を静置して、HFが、HFが富化されたイオン液体層中に分離されるようにする。
[0048]イオン液体及び与えられた混合物の流れを導入して2つの分離しうる相を形成した後、次に当該技術において公知の技術によって相を分離し、HFをイオン液体の底相から回収する。任意の好適な分離方法を用いることができる。例えば、好適な液相分離技術としては、デカンテーション、吸い上げ、蒸留などが挙げられる。気相又は気/液相の組合せの分離のために好適な方法としては、流れを上記に記載の充填カラム中に導入し、そこで気体の上相を1つの方法(通常は頂部)から排出し、底相を他の方向(通常は底部)から排出すること、或いは気相・気/液相分離の他の公知の方法が挙げられる。
[0049]幾つかの態様によれば、上記に記載のようにして与えられた混合物から抽出されるHFは、当業者に公知のように得られたHFを混合物から分離することによって更に精製することができる。例えば一態様においては、混合物を蒸留して、イオン液体抽出剤からHFを分離する。任意の好適な蒸留方法を本発明において用いることができる。好適な蒸留技術の例としては、単蒸留、フラッシュ蒸留、分留、これらの2以上の組合せなどが挙げられる。幾つかの態様においては、本方法はフラッシュ蒸留と通常のカラム分別蒸留の両方を含む。
[0050]例えば一態様においては、HFはフラッシュ蒸留によってイオン液体抽出剤から分離する。HF及びイオン液体を含む混合物からHFをフラッシュ蒸留するのに有効な任意の蒸留条件及び装置を、本方法にしたがって用いることができる。例えば、好適なフラッシュ蒸留温度としては、約20℃〜約250℃の温度が挙げられる。他の態様においては、フラッシュ蒸留温度としては、約50℃〜約200℃、他の態様においては約50℃〜約180℃、他の態様においては約80℃〜約150℃の温度が挙げられる。ここでの開示事項を考慮すれば、当業者は、過度の実験を行うことなく、HF及びイオン液体を含む抽出層からHFを容易に除去することができるであろう。圧力は重要ではない。而して、ここに記載する方法は大気圧、大気圧以上、又は大気圧以下の圧力で行うことができる。而して、大気圧、又は大気圧よりも僅かに高い圧力を用いることができる。例えば、圧力は約1〜約10気圧の範囲であってよい。
[0051]分離したイオン液体は再循環又は再使用することができ、一方で分離したHFは更に処理することができる。任意の広範囲の通常のカラム分別蒸留装置及び技術を本発明にしたがって用いて、本発明にしたがってフラッシュ蒸留工程から得られるHF生成物から比較的純粋な無水のHFを得ることができる。例えば、好適な蒸留温度としては、大気圧において約16℃〜約85℃の温度が挙げられる。他の態様においては、蒸留温度としては、大気圧において約19℃〜約75℃、他の態様においては約19.5℃〜約65℃の温度が挙げられる。圧力は重要ではなく、大気圧、大気圧以上、又は大気圧以下の圧力が許容されるが、大気圧又は大気圧よりも僅かに高い圧力が好ましい。
[0052]本発明にしたがってそれから無水のHFを抽出するHF/ハロゲン化炭化水素混合物は、気相流、液相流、又は気相と液相の組合せであってよい。
[0053]下記は本発明の実施例であり、これらは限定と解釈すべきではない。実施例1〜4は理論実施例である。
[0054]実施例1:
[0055]本実施例は、本発明によるHF/ハロゲン化炭化水素混合物からのHF除去の有効性を示す。
[0054]実施例1:
[0055]本実施例は、本発明によるHF/ハロゲン化炭化水素混合物からのHF除去の有効性を示す。
[0056]HCFC−244bb、HCFO−1233xf、及びHFを含む混合物からのHFの除去を室温において行う。この実験のために、500mLのSSサンプリングシリンダーを用いる。シリンダーには、シリンダーの底部及び頂部にサンプリングバルブを装備する。シリンダーに、292gのEMImClイオン液体をまず充填し、次に、40gのHF、125gのHCFC−244bb、及び5gのHCFO−1233xfを含む予め調製したHF/有機混合物を充填する。元のHF/有機混合物中における244bbと1233xfの合計濃度は約30.3モル%である。イオン液体/HFの重量比は約7.3:1である。シリンダーを5分間激しく振盪した後、次の工程に進む前に混合物を少なくとも30分間放置する。次に、生成したHClを、シリンダーの頂部を通して苛性溶液カルボイに排気する。
[0057]ハロゲン化炭化水素層からイオン液体層を分離するために、332g(EMImClイオン液体及びHFの量の合計に等しい)の試料をシリンダーの底部からテフロン(登録商標)容器中に、次に残り(ハロゲン化炭化水素層の試料)を、HFを吸収する目的で5gの蒸留水を含むTedlarガスサンプリングバッグ中に移す。サンプリングバッグの水相のHF濃度を、0.1N−KOH水溶液で滴定することによって求める。ハロゲン化炭化水素層中におけるHF濃度は1.3モル%であると算出される。言い換えれば、分離後の244bbと1233xfの合計濃度は98.7モル%であり、これは元の与えられた混合物中における30.3モル%よりも相当に高い。
[0058]実施例2:
[0059]本実施例は、本発明にしたがうHF/ハロゲン化炭化水素混合物からのHF除去の有効性を示す。
[0059]本実施例は、本発明にしたがうHF/ハロゲン化炭化水素混合物からのHF除去の有効性を示す。
[0060]HCFC−244bb、HCFO−1233xf、及びHFを含む混合物からのHFの除去を室温において行う。この実験のために、500mLのSSサンプリングシリンダーを用いる。シリンダーには、シリンダーの底部及び頂部にサンプリングバルブを装備する。シリンダーに、312gのEMIm(HF)2.3Fイオン液体をまず充填し、次に、35gのHF、120gのHCFC−244bb、及び4gのHCFO−1233xfを含む予め調製したHF/有機混合物を充填する。元のHF/有機混合物中における244bbと1233xfの合計濃度は約32.1モル%である。イオン液体/HFの重量比は約8.9:1である。シリンダーを5分間激しく振盪した後、次の工程に進む前に混合物を少なくとも30分間放置する。
ハロゲン化炭化水素層からイオン液体層を分離するために、347g(EMIm(HF)2.3Fイオン液体及びHFの量の合計に等しい)の試料をシリンダーの底部からテフロン(登録商標)容器中に、次に残り(ハロゲン化炭化水素層の試料)を、HFを吸収する目的で5gの蒸留水を含むTedlarガスサンプリングバッグ中に移す。サンプリングバッグの水相のHF濃度を、0.1N−KOH水溶液で滴定することによって求める。ハロゲン化炭化水素層中におけるHF濃度は11.5モル%であると算出される。言い換えれば、分離後の244bbと1233xfの合計濃度は88.5モル%であり、これは元の与えられた混合物中における32.1モル%よりも相当に高い。
[0061]実施例3:
本実施例は、本発明にしたがうHF/ハロゲン化炭化水素混合物からのHF除去の有効性を示す。
本実施例は、本発明にしたがうHF/ハロゲン化炭化水素混合物からのHF除去の有効性を示す。
HCFC−244bb、HCFO−1233xf、及びHFを含む混合物からのHFの除去を40℃において行う。この実験のために、500mLのSSサンプリングシリンダーを用いる。シリンダーの温度は、シリンダーの周囲に巻回した加熱テープによって制御する。温度を測定するために、熱電対をシリンダーの外側壁(加熱テープとシリンダー壁の間)に取り付け、及びシリンダーの中央部に配置する。シリンダーには、シリンダーの底部及び頂部においてサンプリングバルブを装備する。シリンダーに、232gのEMIm(HF)Fイオン液体をまず充填し、次に、31gのHF、112gのHCFC−244bb、及び3gのHCFO−1233xfを含む予め調製したHF/有機混合物を充填する。元のHF/有機混合物中における244bbと1233xfの合計濃度は約33.1モル%である。イオン液体/HFの重量比は約7.5:1である。加熱して40℃に達した後、シリンダーを5分間激しく振盪し、次に、次の工程に進む前に混合物を少なくとも30分間放置する。
ハロゲン化炭化水素層からイオン液体層を分離するために、263g(EMIm(HF)Fイオン液体及びHFの量の合計に等しい)の試料をシリンダーの底部からテフロン(登録商標)容器中に、次に残り(ハロゲン化炭化水素層の試料)を、HFを吸収する目的で5gの蒸留水を含むTedlarガスサンプリングバッグ中に移す。サンプリングバッグの水相のHF濃度を、0.1N−KOH水溶液で滴定することによって求める。ハロゲン化炭化水素層中におけるHF濃度は6.1モル%であると算出される。言い換えれば、分離後の244bbと1233xfの合計濃度は93.9モル%であり、これは元の与えられた混合物中における33.1モル%よりも相当に高い。
実施例4:
本実施例は、本発明にしたがうHFが富化されたイオン液体層からのHF回収の有効性を示す。
本実施例は、本発明にしたがうHFが富化されたイオン液体層からのHF回収の有効性を示す。
この実験のために、浸漬管及び頂部に蒸気ポートを有する500mLのSSサンプリングシリンダーを用いる。シリンダーの温度は、シリンダーの周囲に巻回した加熱テープによって制御する。温度を測定するために、熱電対をシリンダーの外側壁(加熱テープとシリンダー壁の間)に取り付けて、及びシリンダーの中央部に配置する。
実施例3において回収される263gのイオン液体層の試料を、この500mLのSSサンプリングシリンダーに移す。浸漬管を通してN2流をシリンダーに導入して、蒸気ポートから排出し、この下流に(500gの蒸留水を含む)水バブラーを設置して、放出されるHFを回収する。シリンダーを80℃に加熱し、実験中はこの温度に維持する。10時間後、N2流を停止し、水試料中におけるHF濃度を、0.1N−KOH水溶液で滴定することによって求める。水バブラー中に回収されるHFの量は25gであると算出される。
[0062]本明細書における一般的な記載は両方とも例示及び例証のみのものであり、本発明を限定するものではないことを理解すべきである。
[0063]本発明の任意の特定の形態及び/又は態様に関して本明細書に記載する任意の特徴を、組合せの適合性を確保するために適当な場合には修正を加えて、本明細書に記載する本発明の任意の他の形態及び/又は態様の1以上の任意の他の特徴と組み合わせることができることは、本発明が関係する技術の当業者によって認識される。かかる組合せは本発明の一部であるとみなされる。他の態様は、明細書及びそこに開示する発明の実施を考察することによって当業者に明らかになるであろう。
[0063]本発明の任意の特定の形態及び/又は態様に関して本明細書に記載する任意の特徴を、組合せの適合性を確保するために適当な場合には修正を加えて、本明細書に記載する本発明の任意の他の形態及び/又は態様の1以上の任意の他の特徴と組み合わせることができることは、本発明が関係する技術の当業者によって認識される。かかる組合せは本発明の一部であるとみなされる。他の態様は、明細書及びそこに開示する発明の実施を考察することによって当業者に明らかになるであろう。
Claims (31)
- HF及びハロゲン化炭化水素を含む混合物からHFを回収する方法であって、混合物をイオン液体(ここで、イオン液体は塩であり、イオン液体のアニオンは、Cl−、F−、及び(HF)nF−(ここで、nは1〜4の範囲の正の数であり、端点を含む)、或いはこれらの組合せである)と接触させて、イオン液体とHFとの重量比が約0.1:1〜約100:1であるHFとイオン液体を含む生成物を生成させ、それからHFを含む溶液を抽出し、溶液からHFを分離することを含む上記方法。
- 抽出工程が、イオン液体を、HF及びハロゲン化炭化水素を含む混合物と十分に混合し、次に混合物を、HFを含み、それが富化されているイオン液体相、及びハロゲン化炭化水素を含み、それが富化されている第2の相に分離することを含む、請求項1に記載の方法。
- イオン液体とHFとの重量比が約1:1〜約20:1の範囲である、請求項1に記載の方法。
- イオン液体とHFとの重量比が約2:1〜約15:1の範囲である、請求項1に記載の方法。
- イオン液体とHFとの重量比が約5:1〜約10:1の範囲である、請求項1に記載の方法。
- 接触工程が、イオン液体を、HF及び少なくとも1種類のハロゲン化炭化水素を含む混合物に加えることを含む、請求項1に記載の方法。
- ほぼ室温及びほぼ大気圧で行う、請求項1に記載の方法。
- ハロゲン化炭化水素が富化されている相をHFが富化されているイオン相からデカンテーションするか、或いはHFが富化されているイオン液体相をハロゲン化炭化水素が富化されている相から吸い上げることによって、HFを含むイオン液体を、ハロゲン化炭化水素を含み、それが富化されている第2の相から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFをイオン液体相から分離することを更に含む、請求項8に記載の方法。
- HFを蒸留によってイオン液体相から分離する、請求項9に記載の方法。
- イオン液体のカチオンが、R1R2R3R4N+、R1R2N−C(=NH)NR3R4)+、或いは(R3−O−N=NR1R2)+(式中、R1、R2、R3、及びR4は、同一か又は異なり、H、1〜12個の炭素原子を有するアルキル、アリール、又はアリールアルキル(ここで、アルキルは1〜12原子である)であり、R1、R2、及びR3の少なくとも1つは水素以外である)である、請求項1に記載の方法。
- イオン液体のカチオンが、ピペリジニウム又はヒドロキシ基によって置換されているピペリジニウム、或いはピロリジニウム又はヒドロキシルによって置換されているピロリジニウム、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン、ジアルキルアミノピペリジン又はジアルキルアミノピペラジン(ここで、アルキルは独立して1〜4個の炭素原子を含む)である、請求項1に記載の方法。
- イオン液体のカチオンが、アンモニウム、スルホニウム、ホスホニウム、イミダゾリウム、ピリジニウム、ピロリジニウム、チアゾリウム、トリアゾリウム、オキサゾリウム、及びピラゾリウムである、請求項1に記載の方法。
- イオン液体のカチオンが、アンモニウム、ホスホニウム、イミダゾリウム、ピリジニウム、又はピロリジニウムである、請求項1に記載の方法。
- イオン液体のカチオンがイミダゾリウムである、請求項14に記載の方法。
- イミダゾリウムが、1−メチルイミダゾリウム、1−エチルイミダゾリウム、1−プロピルイミダゾリウム、1−ブチルイミダゾリウム、1,2−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−n−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−n−ブチル−3−エチルイミダゾリウム、1,3−ジ−n−ブチルイミダゾリウム、1−メチル−3−オクチルイミダゾリウム、1−デシル−3−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−1−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−1−エチルイミダゾリウム、3−メチル−2−エチルイミダゾリウム、3−ブチル−2−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−2−エチルイミダゾリウム、3,4−ジメチルイミダゾリウム、3−ブチル−4−メチルイミダゾリウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1,3−ジブチル−2−メチルイミダゾリウム、3−ブチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、1,3,4−トリメチルイミダゾリウム、3−ブチル−1,4−ジメチルイミダゾリウム、2−エチル−3,4−ジメチルイミダゾリウム、3−ブチル−2−エチル−4−メチルイミダゾリウム、1,3,4,5−テトラメチルイミダゾリウム、3−ブチル−1,4,5−トリメチルイミダゾリウム、及びこれらの組合せである、請求項15に記載の方法。
- HFを、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンを含むハロゲン化炭化水素の混合物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、2,3−ジクロロ−3,3−ジフルオロプロペン、及び2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含むハロゲン化炭化水素の混合物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロプロパン、及び1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパンを含むハロゲン化炭化水素の混合物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを1,1,1,2−テトラフルオロエタンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフルオロエタン、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタンを含むハロゲン化炭化水素の混合物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、1,1,1−トリフルオロエタンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、クロロジフルオロメタンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、ジフルオロメタンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、2,3,3,3−テトラフルオロプロペンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
- HFを、1,2,3,3,3−ペンタフルオロプロペンを含む組成物から分離する、請求項1に記載の方法。
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