本開示は、ユーザを雨又は太陽光線から保護する覆いとして使用され得る傘に関する。
傘又はパラソルは、ユーザを太陽、風、又は雨から保護する覆いとして使用され得る。傘は、携帯可能な構造であり得て、又は地面に固定され得る。傘は、一端に手元を、他端に傘布を有する中棒を含み得る。傘布を支持し、使用しない時には、傘布が畳めるように、閉傘可能な傘布支持構造が含まれ得る。閉傘可能な傘布支持構造は、開傘された時に、傘布に張力をかけるための、中棒から放射状に延びる複数の親骨も含み得る。傘の問題は、風を受けて、風によって傘布の下面に働いた力が、傘を裏返す(例えば閉傘可能な傘布構造を反転する)ことである。
背景技術に関する上記の言及は、当該技術が当業者にとっての公知の一般的知識の一部を形成するという自認を構成しない。上記言及は、ここで開示される傘の応用を限定するように意図もされない。
ここで開示されているのは傘である。この傘は、近位端部及び遠位端部を有する細長い部材を備え得る。この傘は、前記細長い部材の遠位端部付近に配置される傘布に接続可能である支持構造も備え得る。前記支持構造は、傘布が前記支持構造によって張力が与えられる、開傘位置と、傘布の張力が解放されている閉傘位置との間で調節可能であり得る。この傘は、前記支持構造及び前記細長い部材の遠位端部の両方にマウントされている、複数の付勢手段も含み得る。それぞれの付勢手段は、傘布の下面に力が加わった場合に、前記支持構造が反転するのを抑制するために、前記支持構造を開傘位置に維持するために、前記支持構造を開傘位置に付勢するよう構成され得る。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、前記支持構造に旋回可能にマウントされている。これは、付勢手段が、傘がその開傘位置及び閉傘位置の間で調節される時に、支持構造と共に動くことを可能にする。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、靭性を有し、中立位置においてその長さ方向に湾曲されることによって、前記付勢手段は、傘布の下面に力が加えられた時に曲がり、前記付勢手段の前記靭性が前記付勢手段を中立位置へと付勢する。有利には、付勢手段は、傘布の下面に加えられる力(例えば風)によって親骨に与えられる力に対抗し得る。
ある形態では、傘が反転された位置にある時には、それぞれの付勢手段は、加えられた力の解放とともに、その中立位置に向かって動き得て(すなわちまっすぐになる傾向によって)、支持構造は、開傘位置へと付勢される。これは、傘が自己復原することを可能にする。
ある形態では、支持構造は、前記細長い部材に接続されたスライダーを備え得る。スライダーは、前記細長い部材の前記近位端部及び遠位端部の中間の位置の間で前記細長い部材に沿って移動し得る。支持構造は、複数の親骨であって、それぞれの親骨は、前記細長い部材の遠位端部の付近に配置され、前記細長い部材の遠位端部に旋回可能に接続されている、複数の親骨を備え得る。支持構造は、複数のロッドであって、それぞれのロッドは、前記スライダー及びそれぞれの親骨の両方の付近に配置され、前記スライダー及びそれぞれの親骨の両方に旋回可能に接続された、複数のロッドを備え得る。使用中に、前記細長い部材に沿った、前記細長い部材の前記遠位端部に向かうスライダーの動きは、それぞれのロッドが、それが接続されている前記親骨を、前記細長い部材から離れるように旋回させ、前記スライダーが前記支持構造を開傘位置に調整することができる。さらに、前記細長い部材に沿った、前記細長い部材の前記近位端部に向かうスライダーの動きは、それぞれのロッドが、それが接続されている前記親骨を、前記細長い部材に向かうように旋回させ、前記スライダーが前記支持構造を閉傘位置に調整することができる。
ある形態では、それぞれの親骨は、第1端及び第2端を備え得る。前記第1端は、前記支持構造が開傘位置にある時には、前記細長い部材から間隔を空けられ得る。前記第2端は、前記細長い部材の前記遠位端部に旋回可能に接続され得る。
ある形態では、それぞれの親骨は、第1コネクタを備え得る。前記第1コネクタは、前記親骨の前記第1端及び前記第2端の中間にマウントされることによって、前記第1コネクタが前記親骨に沿った位置に固定される。それぞれの親骨は、第2コネクタも備え得る。前記第2コネクタは、前記第1コネクタ及び前記親骨の前記第2端の中間にマウントされることによって、前記第2コネクタが前記親骨に沿った位置に固定され得る。
ある形態では、それぞれのロッドは、それぞれの第1コネクタに旋回可能に接続され得る。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、それぞれの第2コネクタに旋回可能に接続され得る。
ある形態では、前記第2コネクタは、親骨に固定され得る。
ある形態では、前記第1コネクタは、それぞれ、一体化した突出フィンガーを備え得る。それぞれの突出フィンガーは、その周りでそれぞれのロッドが回転できる、ピンを受け入れるよう構成される開口を含み得る。
ある形態では、前記第2コネクタは、それぞれ、単一の一体化した突出フィンガーを備え得る。それぞれの突出フィンガーは、その周りでそれぞれの付勢手段が回転できる、ピンを受け入れるよう構成される開口を含み得る。
ある形態では、前記付勢手段は、その端部で分岐することによって、前記第2コネクタの前記突出フィンガーのいずれの側にも位置し得る。
ある形態では、前記支持構造は、複数の傘布テンショナーをさらに備え得る。それぞれの傘布テンショナーは、それぞれの親骨の前記第1端に接続され得る。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、それが接続されている前記親骨を受け入れるよう構成されている内部空洞を有する物体を備え得る。それぞれの傘布テンショナーは、前記アライメント部材と一体化形成され、前記アライメント部材から離れるように延びている肩部を備え得る。前記肩部は、前記支持構造が前記開傘位置にある時に、前記傘布によって受け取られ、前記傘布に張力を与えるよう構成され得る。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、それが接続されている前記親骨を受け入れるよう構成されている内部空洞を有するアライメント部材と、前記アライメント部材と一体化形成され、前記アライメント部材から離れるように延びている肩部であって、前記肩部は、前記支持構造が前記開傘位置にある時に、前記傘布によって受け取られ、前記傘布に張力を与えるよう構成される、肩部と、を備える。ある形態では、前記肩部は、アライメント部材に接続され得る(すなわち一体化形成されていない)。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、使用中にそれぞれの親骨の第1端付近に配置され得る靭性部材をさらに備え得る。靭性部材は、物体及び親骨にマウントされている位置決め具によって親骨に沿った動きが制限され得る。位置決め具は、親骨の第1端から間隔が空けられ得る。これは、傘布が反転する場合には、傘布及び支持構造の張力が制限されることを可能にする。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、使用中に、それぞれの親骨に隣接して配置される対向する靭性部材であって、前記靭性部材は、いずれかの端部で接続され、前記アライメント部材及び前記親骨にマウントされている位置決め具によって前記親骨に沿った動きが制限され、前記位置決め具は、前記第1端から間隔を空けられている、靭性部材をさらに備え得る。
ある形態では、前記靭性部材は、それを通して親骨の一部が延びるコイルバネであり得る。
ある形態では、前記靭性部材は、前記アライメント部材及び前記位置決め具と一体化形成されている板バネである。ある形態では、前記板バネの外側部分は、前記傘布テンショナーの前記肩部を形成し得る。
ある形態では、前記バネの一端は、前記位置決め具に係合し得て、その反対端は、前記物体の壁に係合し得る。
ある形態では、前記アライメント部材は、前記支持構造が前記閉傘位置及び前記開傘位置の間で調節される時、それぞれの親骨に沿って入れ子式に並進するよう構成され得る。
ある形態では、傘は、その中に形成された内部チャネルを有するカラーをさらに備え得る。このチャネルは、その中を通して細長い部材を受け入れるよう構成され得る。複数の突起は、前記カラーと一体化形成され得る。前記突起は、前記カラー付近で半径方向に延び得る。傘は、複数の凹部も備え得る。それぞれの凹部は、隣接する突起の間に規定され得る。それぞれの凹部は、それぞれの付勢手段の端部を受け入れるよう構成され得ることによって、前記付勢手段は、前記カラーに旋回可能にマウントされ得る。
ある形態では、前記カラーは、前記長さ部材にスライド可能にマウントされ得て、使用中は、前記スライダーと、前記親骨及び前記細長い部材の間の前記旋回可能な接続との中間に(例えば間に)位置し得る。
ある形態では、それぞれの突起は、それを通して形成された溝を備え得る。前記溝は、前記カラー付近に配置されている固定器具を受け入れるよう構成され得る。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、前記固定器具を受け入れる開口を備えることによって、前記付勢手段は、旋回可能に前記カラーにマウントされ得る。
ある形態では、前記固定器具は、前記付勢手段の前記突起の溝及び前記開口を通される、ある長さをもつワイヤであり得る。
ある形態では、前記傘は、前記支持構造が開傘状態である時に、前記スライダーを前記細長い部材にロックするよう構成されているロック手段をさらに備え得る。
ある形態では、前記付勢手段は、板バネであり得る。
ある形態では、前記付勢手段は、スプリング付きの部材であり得る。
前記細長い部材は、前記近位端に配置される手元をさらに備え得る。
ここで開示されているのは、近位端部及び遠位端部を有する細長い部材を備え得る傘である。傘布に接続可能である支持構造は、前記細長い部材の遠位端部付近に配置され得る。前記支持構造は、傘布が前記支持構造によって張力が与えられる、開傘位置と、傘布の張力が解放されている、閉傘位置との間で調節可能であり得る。傘は、前記支持構造に接続されている複数の傘布テンショナーも備え得る。それぞれの傘布テンショナーは、それが接続されている前記親骨を受け入れるよう構成されている内部空洞を有するアライメント部材と、前記アライメント部材と一体化形成され、前記アライメント部材から離れるように延びている肩部とを備え得る。他の形態では、前記肩部は、前記アライメント部材に接続され得る(すなわち一体化形成されていない)。前記肩部は、前記支持構造が前記開傘位置にある時に、前記傘布によって受け取られ、前記傘布に張力を与えるよう構成され得る。
ここで開示されているのは、近位端部及び遠位端部を有する細長い部材を備える傘である。傘布に接続可能である支持構造は、前記細長い部材の遠位端部付近に配置され得る。前記支持構造は、傘布が前記支持構造によって張力が与えられる、開傘位置と、傘布の張力が解放されている閉傘位置との間で調節可能であり得る。傘布における張力は解放されることができる。傘は、前記支持構造及び前記細長い部材の遠位端部の両方にマウントされている、複数の付勢手段も備え得る。それぞれの付勢手段は、傘が反転されている時に、支持構造を開傘位置に付勢し、それによって支持構造を開傘位置に戻すよう構成され得る。有利には、これは、傘布及び支持構造が反転される(例えば傘が反対に曲がる)場合にも、傘が開傘位置に自分で戻り得るよう、自己復原することを可能にする。
ここで実施形態が添付の図面を参照して、あくまで例として記載される。
傘の透視図である。
傘の支持構造の透視図である。
傘の上面図である。
傘の側面図である。
傘の支持構造の側面図である。
板バネ及び親骨の間の接続の透視図である。
傘布テンショナーの側面図である。
張力が加えられた位置における傘布テンショナーの代替の実施形態の側面図である。
張力が解放された位置における傘布テンショナーの代替の実施形態の側面図である。
中棒及び板バネの間の接続の透視図である。
傘の支持構造の他の透視図である。
アンロック状態でのロック手段の断面図である。
ロック状態でのロック手段の断面図である。
代替のロック手段の断面図である。
代替のロック手段の断面図である。
アンロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
アンロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
ロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
アンロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
反転された位置における傘支持構造の側面図である。
反転された位置における傘支持構造の透視図である。
以下の詳細な記載において、詳細な説明の一部を成す添付の図面に対して参照がなされる。詳細な説明に記載され、図面に示され、特許請求の範囲に規定された例示的な実施形態は、限定的であることを意図されない。他の実施形態が利用され得て、提示されている主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の変更もなされ得る。ここで概略的に記載され、図面に示されるように、本開示の局面は、改変され、置換され、結み合わされ、分離され、幅広い異なる構成において設計され得て、これら全てが本開示において想定されている。
図1をまず参照して、本開示による傘1が説明される。傘1は、近位端部5及び遠位端部7を有する中棒3の形をとる細長部材を含む。中棒3は、ユーザが傘1を把持できるようにする手元6を、その近位端5において含む。次に図2を参照して、この傘がさらに詳細に説明される。傘1は、布地シート又はシート群(例えば縫い合わせられた複数のキャンバスシート)の形をとり、中棒3の遠位端部7の近くに配された傘布11に接続されている支持構造9を含む。支持構造9は、図1に示される開傘位置と、閉傘位置との間で調節可能である。開傘位置において、傘布11は、支持構造9によって張力が加えられ得て、ユーザが雨又は太陽から保護される半剛性構造を形成する。閉傘された位置において、傘布11の張力は、解放され得て、傘布は緩む。使用されない時は。傘1は、閉傘された位置で保管され得る。
傘1は、支持構造9及び中棒3の遠位端部7の両方に装着された、板バネ13の形をとる複数の付勢手段を含む。それぞれの板バネ13は、力(例えば風)が傘布11の下面15に加えられた時に、支持構造9を開傘位置に付勢することによって、支持構造9を開傘位置に維持し、支持構造9が反転する(例えば裏返しになる)ことを防ぐように構成される。それぞれの板バネ13は、支持構造9に旋回可能に装着される(pivotally mounted)。板バネ13は、支持構造及び傘布が反転された場合(図11及び12)には、支持構造9及び傘布11を開傘位置へと付勢することもできる。これは、傘が自動的に復原することを可能にする。
次に図4及び5を参照して、支持構造がさらに詳細に説明される。支持構造9は、中棒3に接続されているカラー17の形をとるスライダーを含む。カラー17は、中棒3の近位端部5及び遠位端部7の間を中棒3に沿って移動できる。支持構造9は、複数の親骨19も含み、それぞれの親骨は、中棒3の遠位端部7の近くに、旋回可能に配されている。支持構造9は、受骨21の形をとる複数のロッドも含む。受骨21は、カラー17及び親骨19の近くに配され、それら両方に旋回可能に接続されている。
中棒3の遠位端部7に向けた中棒3に沿ったカラー17の動きは、受骨21が中棒3から遠ざかる所で接続されている親骨19を、それぞれの受骨21が旋回させることによって、カラー17は、支持構造9を開傘位置へと再位置付け又は調節する。中棒3の近位端部5に向けた中棒3に沿ったカラー17の動きは、受骨21が中棒3に近い所で接続されている親骨19を、それぞれの受骨21が旋回させることによって、カラー17は、支持構造9を傘が閉傘された位置へと再位置付け又は調節する。
親骨19は、第1端23及び第2端25を含む。親骨19の第1端23は、支持構造が開傘位置にある時には、中棒3から離れて(例えば間隔を空けられて)いる。親骨19の第2端25は、中棒の遠位端部25に旋回可能に接続されている。親骨19は、マウント27の形をとる第1コネクタを有する。マウント27は、親骨19の第1端23及び第2端25の中間に配置されることによって、マウント27が親骨19に沿った位置で固定される。ここで図5を参照して、親骨19が詳細に説明される。親骨19は、コネクタ29の形をとる複数の第2コネクタを含む。図4に示されるように、コネクタ29は、親骨19のマウント27及び第2端25の中間(例えば間)にマウントされることによって、コネクタ29が親骨19に沿った位置で固定される。
傘が反転する(例えば裏返しになる)のを防ぐために、それぞれの板バネ13は、弾力性をもち、その中立位置ではその長さに沿って湾曲させられている。板バネ13は、傘布11の下面15に力が加わると、曲がることができる。板バネ13の靭性は、その中立位置に向けてそれを付勢することによって、板バネにおける曲率半径は、それが曲げられた(例えば加圧された)状態に追いやられるときよりも大きい。支持構造9が反転された位置に追いやられると、それぞれの親骨19の第1端23がマウント27付近で曲がる(例えばその長さに沿ってたわむ)。この動きは、親骨19の第2端25を下向きに、中棒3に向かって押しやる(forces)。板バネ13は、その端部及び湾曲部の間で圧縮される(例えば板バネの曲率半径が減少する)。板バネにおける弾力性は、板バネの曲げを抑制し、それによって親骨19の第2端23の中棒3に対する動きを抑制する。これは、力が傘布の下面に加えられたときに、傘の反転プロセスを抑制又は防止する。代替の実施形態において、板バネは、他の付勢手段(例えば弾性的に靭性を有する長さのゴム、コイルバネ)で置換され得る。
板バネ13は、傘が反転された場合(例えば傘布の下面に与えられた力が傘を反転させるのに十分なとき)には、支持構造9及び傘布11を自己復原させることもできる。反転された、つまり裏返しになった位置は、図11及び12に示される。反転された位置において、それぞれの親骨19は、その長さに沿って、親骨19及び受骨21の間の接続(マウント27)の付近で曲げられる(例えば、たわむ、弧をかく)。これは、それぞれの親骨19の第2端25が中棒3へ向かうように移動させ、それによって板バネ13を圧縮する。板バネ13の靭性は、板バネをその中立位置へと付勢する。中立位置において、板バネの曲率半径は、圧縮されている時(すなわち傘が反転された位置に追いやられている時)よりも大きい。板バネ13は、傘布11の下面15に与えられる力の解放と同時にまっすぐになる傾向があり、それによって傘を自己復原する。
図4及び6を参照して、受骨21、親骨19、及び板バネ13の間の旋回接続が詳細に説明される。それぞれの受骨21は、マウント27に旋回可能に接続されている。ある形態では、マウント27は、親骨19に合わせて成形されており、親骨19は、カーボンファイバ又は任意の他の丈夫な材料(例えばファイバーガラス、金属又はポリマー)から形成され得る。マウント27は、それぞれ一体化した突出フィンガー31を備える。突出フィンガー31は、その周りにそれぞれの受骨21が回転できる、ピンを受け入れるよう構成された開口を有する。それぞれの板バネ13は、コネクタ29に旋回可能に接続されている。コネクタ29も、親骨19に成形されることで、それらの位置が固定され得る。代替の実施形態においては、コネクタ29及びマウント27は、代替の固定方法(例えば、接着剤で付けられたり、締め付け具で留められたり、圧着されたり、又はリベット締めにされたりされ得る)を用いて受骨21に固定される。
コネクタ29は、単一の一体化した突出フィンガー33も備える。突出フィンガー33は、その周りにそれぞれの板バネ13がコネクタ29に対して回転できる、ピン35を受け入れるよう構成された開口を有する。それぞれの板バネ13は、親骨19に隣接するその端部において二つの部分に分岐37する。板バネ13の分岐部37は、コネクタ29の突出フィンガー33の両側に位置する。板バネの分岐部37は、ピン35を受け入れる開口39も含む。分岐部37は、突出フィンガー33の開口と、板バネ13とがアラインするように、コネクタ29の突出フィンガー33を受け入れる。このようにして、協働する開口は、板バネ13及びコネクタ29が旋回可能に互いにマウントされるように、ピン35を受け入れる。分岐マウントは、比較的簡単であるが、他の形態の旋回可能なマウントも採用され得る。
支持構造9は、複数の傘布テンショナー41も含む。図4及び7をここで参照して、傘布テンショナー41が詳細に説明される。傘布テンショナー41は、親骨19の第1端23に接続されている。傘布テンショナー41は、チューブ43の形をとり、親骨19を受け入れるように構成されている内部空洞を有し、親骨19に接続されている本体を含む。傘布テンショナーは、チューブ43と一体化されて形成され、チューブ43から伸びている靭性Tバー45の形をとる、肩部も含む。Tバー45は、チューブ43と併せて、T字形のプロファイルを形成する。Tバー45の外周は、傘布11のある程度円形のプロファイルと合うように湾曲が付けられ得る。Tバー45は、支持構造9が開傘位置にある時に、傘布11によって受け止められ、傘布11に張力を与えるよう構成される。傘布テンショナーのTバー45は、支持構造9が開傘された時には、傘布11の周辺部付近で親骨19に対して働く半径方向の力を拡散するための負荷拡散器として働く。Tバーは、傘布の周辺部付近で、尖った端部が存在しないことも確実にする。尖った端部は、特に、混雑した場所で傘が用いられるときに危険であり得る。
再び図1を参照して、傘布テンショナー41及び傘布11の間の接続がさらに詳細に説明される。傘布11は、傘布11の周囲49におけるその下面15付近に、コンパートメント47の形をとる、重なり合う端部を含む。傘布テンショナー41は、コンパートメント47内に位置し得る。それぞれの親骨19の長さは、同一である。加えて、中棒3についての親骨19の間隔、よって傘布テンショナー47の間隔は、同一である。このことは、傘布11の張力が、傘布11にわたって均一に拡散されることを確かにする。コンパートメント47の個数は、親骨19の個数に等しくてもよい。代替の実施形態においては、親骨19は、非対称な傘布を形成するために長さに変化が付けられ得る。
詳細な形態では、コンパートメント47は、傘布11の全体の周囲49について延びる、単一の長さの材料から形成される。このことは、コンパートメント47及び傘布11の間の色のコントラストを可能にする。このことは、コンパートメント47が、傘布11の異なる、より強い材料から形成されることも可能にする。代替の実施形態においては、コンパートメントは、別個の材料片から個別に形成される。
図7を再び参照して、傘布テンショナー41がさらに詳細に説明される。傘布テンショナー41は、それを通して親骨の一部が延びるコイルバネ51の形をとる、靭性部材も含む。バネ51は、親骨19の第1端23の付近に配置され、チューブ43に固定される。バネ51は、親骨19にマウントされている位置決め具53によって親骨19に沿った動きを制限されている。位置決め具53は、親骨19の第1端23から間隔が空けられている。バネ51の端は、位置決め具53と係合され、他方の端は、チューブ43の外の壁と係合されている。代替の実施形態においては、バネ51は、チューブ43の中の壁と係合されてもよい。他の代替の実施形態においては、バネ51は、プラスチックでできた弾力を有するバネであり得る。
傘布テンショナーの代替の形態が図8に示される。傘布テンショナー141は、対向する板バネ151の形をとる、対向する靭性部材と、及び、支持構造の親骨の一部がその中を通る、一体化成形されたチューブ145の形をとるアライメント部材とを含む。チューブ145は、張力が加えられた位置(図8b)及び張力が解かれた位置(図8a)の間で、それぞれの親骨に沿って並進することができる。対向する板バネ141は、一端147,149に接続され、柔軟性のあるループ142を形成する。傘布テンショナー141は、それぞれの親骨を受け入れ、それぞれの親骨に固定されるカラー144を含む。傘布に張力を与えるとチューブ141の動きは、固定されたカラー144によって制限される。傘布に張力を与えると、柔軟性ループ142の外側端147は、傘布ポケットと係合し、それによって図8aの矢印Cによって表される向きに圧縮される。この動きは、対向する板バネをたわませて、チューブ141を支持構造のそれぞれの親骨に沿って固定されたカラー144の向きに並進(例えば入れ子式に伸縮)させる。柔軟性ループ142の外側端147は、肩部155,157を形成するよう湾曲させられ、張力が加えられた位置(図8b参照)の場合、傘布のある程度円形のプロファイルと一致する。柔軟性ループ142は、開傘位置にある時には、傘布によって受け入れられ、傘布に張力を与えるように構成される。柔軟性ループ142の肩部155,157は、開傘された時には、傘布の周辺部付近でそれぞれの親骨に対して働く半径方向の力を拡散するための負荷拡散器として働く。柔軟性ループ142は、傘布の周辺部付近で、尖った端部が存在しないことも確実にし、これはそうでなければ負傷する潜在性(例えば目を突く負傷)を呈し得るからである。
図15及び16に示されるように、傘が反転する場合には、傘布テンショナー41は、傘布における輪の応力を低減又は解放することによって、傘が比較的容易に反転された状態から通常位置に遷移できるようにする。例えば、傘が反転された位置に遷移する時、輪の応力(例えば傘布の周辺における張力)は、傘がその通常位置(図4に示される)に復帰され得る前には通常応力より大きくなる。親骨19が中棒3に対して実質的に垂直である点において、傘布における張力は、通常位置におけるよりも大きい。傘布における高くなった張力は、支持構造9及び傘布11に傷め得る、増加された応力を支持構造9に加え、付勢手段13が傘をその通常位置に復帰させることを難しくする。バネ51は、チューブ43及びTバー45を親骨19に沿って横方向に移動させることによって、親骨19及び傘布テンショナー41の組み合わされた全体の長さ、及び傘布における張力を減少させる。このことは、傘布の下側に加えられた力の解放と同時に、板バネ13がまっすぐになろうとする時に、傘が反転された位置から開傘位置に遷移する際、傘布テンショナー41が傘布における輪の応力を減少させるという点で、傘が自己復原することを補助する。
図9及び10を参照して、板バネ13及び中棒3の間の接続が詳細に説明される。傘は、その中を通って形成された内部チャネルを有するカラー55を含み、このチャネルは、中棒3を受け入れるように構成される。複数の突起57は、カラー55と一体化して形成されている。突起57は、接続される時、カラー55の付近において中棒3から離れるように半径方向に延びている。カラー55は、複数の凹部59も有し、それぞれの凹部59は、突起57の対の間に位置する空間によって規定される。それぞれの凹部59は、板バネ61のベース端61を受け入れることによって、板バネ61が旋回可能にマウントされ、それによってカラー55に対して回転するよう構成される。カラー55は、中棒3にスライド可能にマウントされ、使用中は、カラー17と、親骨19及び中棒3の間の旋回可能接続との中間に位置する。カラー55及び中棒3の間にスライド可能にマウントすることは、その開傘位置と閉傘位置との間で傘の支持構造9が調節される時、カラーが中棒を上下に移動することを可能にする。それぞれの突起57は、それを通して形成された溝63を含む。溝63のプロファイルは、凹部59のプロファイルに実質的に垂直に方向付けられている。溝は、カラー55の付近に配置される、ある長さをもつワイヤ(不図示)の形をとる、固定器具を受け入れるよう構成される。それぞれの板バネ13は、板バネのベース端63において開口65を含む。開口65は、溝63と協働するようアラインされることによって、それらそれぞれは、板バネ13の溝63及び開口65を通されるワイヤを受け入れることができる。この接続は、板バネ13が旋回可能にカラー55にマウントされることによって、それらが中棒3に対して回転できることを可能にする。代替として、中棒3及びカラー55を板バネ13に旋回可能に接続するために、旋回機構を封止することが、上述のものの代わりに用いられ得る。
傘は、支持構造が立てられた時に、カラー17を中棒3にロックするよう構成されるロック手段も含む。ロック手段は、傘に用いられる従来のロック手段であり得る。例えば、それは、開傘位置に傘がロックされ得るような位置にカラー17が保持されることを可能にする、中棒3上に設けられたバネ押し突起の形をとるデテントであり得る。ロック機構は、図10a及び10bを参照してこれから説明されるように、代替としてクランプを含み得る。この実施形態では、中棒3は、インデント57及びクランプ59を含む。クランプ59は、中棒を包み、中棒3の長さ方向に沿ったスライド要素63の並進によって動作可能である、柔軟性体から形成される。使用中、スライド要素63は、ユーザによって把持され得て、中棒3を上に並進され、支持構造を閉傘位置から開傘位置に調節する。中棒3に沿って並進すると、スライド要素63は、カラー17に係合し、それを中棒3に沿ってスライドさせる。開傘位置の時、クランプ59は、インデント57に係合し、スライド要素63及びカラー17が中棒3を下にスライドしないようにする。スライド要素63は、中棒を包み、スライド要素63の内部空洞69内に延びるよう形成された靭性体である係合部材65を含む。ロック手段をロックするためには、係合部材65は、クランプ59のヘッド71に係合し、それによってクランプのヘッド71を中棒3の上方、インデント57の中においやる。ロック手段をアンロックするために、係合部材65及びクランプ59は、スライド要素が中棒3を下方に並進される時に、クランプのヘッド71を中棒3に沿って下方にスライドするための互いに係合する協働肩部73,75を含む。係合部材65は、クランプ59の長さに対して長さが短い。よってユーザがスライド要素63を中棒の下方にスライドする時、係合部材は、クランプ59のヘッド71から係合を解き、それによってクランプがインデントから解放されるようにする。ユーザがスライド要素63を中棒下方にスライドし続ける時、係合部材の肩部73及びクランプは係合し、クランプ59をスライド要素63と共に中棒3の下方にスライドさせる。クランプの肩部75も、クランプのヘッド71と同様に動作し、閉傘位置において傘をロックする。この目的のために、第2インデントは、中棒の低い部分に配される。このロック手段は、ユーザによる2つの別個のアクション(例えば、スライド要素をスライドさせつつデテントを押すこと)を要求しない、使用するのが簡単なロック機構を提供する。これは指の負傷をなくすことにも役立つ。
ロック手段は代替としては、図12〜14を参照してこれから説明されるロックカラーを含み得る。この実施形態において、ロック手段は、ロックカラー77、第1内側スリーブ80をハウジングする調節可能なハンドル79、第2調節可能外側スリーブ82、及びクリップ81の形をとる柔軟性のあるロックタブを含む。第1スリーブ80は、傘の中棒を受け入れるよう構成され、詳細な実施形態においては、支持構造の受骨が接続されているカラー17と一体化形成される。詳細な実施形態においては、クリップ81は、それぞれ内側チューブ80の一部を受け入れるよう構成されるチャネル92を含み、2つの要素は、傘の中棒に沿って一緒に並進することができる。ロック手段は、固定されたカラー83も含む。ゴムハンドル79及び調節可能なスリーブ82は接続されることによって、ユーザによるハンドル79の位置の調節が、内側スリーブ80に対するスリーブ82の位置の調節に対応するようにできる。調節可能なスリーブ82は、ハンドル79の内側ゴム壁90に係合する剛性のある外側歯88を含む。よってハンドル79の傘布に向かう(すなわち開傘状態に向かう)並進は、調節可能なスリーブ82の対応する並進を生じる。
図13a〜cは、ハンドル79がユーザによってアンロックされている位置(図13a〜b)からロックされた位置(図13c)へ矢印の向きにスライドされる時の、ロック手段の要素の相互作用を示す。ハンドル79が矢印Aの向きに動かされる時、スリーブ80は、ロックカラー77上をスライドする。加えて、内側スリーブ80と一体化形成されているカラー17は、固定されたカラー83上をスライドする。固定されたカラー83は、ロック手段に安定性を提供し、ロックされた位置にあるとき、スリーブがガタつくことを抑制するのを補助する。ロックカラー77及び柔軟性タブ81は、協働面取り表面85,87を含むことによって、ロックされた位置にハンドル79が押される(すなわちユーザによって傘の中棒が上にスライドされる)時に、ロックカラー77は、柔軟性タブ81がたわみ、ロックカラー上をスライドするようにさせる(図13b参照)。ロックカラー77及び柔軟性タブ81は、ロックカラー77の柔軟性タブ81及びリッジ89のアンダーカット表面87の形をとり、ハンドル79がロックされた位置に押される時に柔軟性タブがその自然な位置(すなわち中棒3へ向かう)にカチッとはまり(すなわちたわみ)、ロック表面87,89の間の相互作用が、アンロックされた位置へスリーブ80が動くことを抑制するよう構成される、協働する平行ロック表面を含む。
ロック機構をアンロックするためには、ハンドル79は、図13の矢印Bによって示される向きにユーザによって押される(すなわち中棒3の下方にスライドされる)。ユーザがハンドル79を下方に(すなわち矢印Bの向きに)引く時、内側スリーブ80の内側が面取りされた壁は、柔軟性タブ81を開かせ(すなわち傘の中棒から離れるようにたわみ)、ロックカラー77上を通る。
他の代替の実施形態において、クランプ59及び係合部材65は、中棒3の周辺近傍でそれぞれ部分的に延びる複数の部材からそれぞれ形成され得る。
以下のクレームにおいて、及び先の概要においては、明示的な文言又は必然の黙示によって文脈が要求する場合を除き、「備える」という語は、「含む」という意味で用いられ、すなわち、上述の特徴は、さまざまな実施形態においてさらなる特徴と共に用いられてもよい。
変形及び改変は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、前述の記載になされ得る。
本開示は、ユーザを雨又は太陽光線から保護する覆いとして使用され得る傘に関する。
傘又はパラソルは、ユーザを太陽、風、又は雨から保護する覆いとして使用され得る。傘は、携帯可能な構造であり得て、又は地面に固定され得る。傘は、一端に手元を、他端に傘布を有する中棒を含み得る。傘布を支持し、使用しない時には、傘布が畳めるように、閉傘可能な傘布支持構造が含まれ得る。閉傘可能な傘布支持構造は、開傘された時に、傘布に張力をかけるための、中棒から放射状に延びる複数の親骨も含み得る。傘の問題は、風を受けて、風によって傘布の下面に働いた力が、傘を裏返す(例えば閉傘可能な傘布構造を反転する)ことである。
背景技術に関する上記の言及は、当該技術が当業者にとっての公知の一般的知識の一部を形成するという自認を構成しない。上記言及は、ここで開示される傘の応用を限定するように意図もされない。
ここで開示されているのは傘である。この傘は、近位端部及び遠位端部を有する細長い部材を備え得る。この傘は、前記細長い部材の遠位端部付近に配置される傘布に接続可能である支持構造も備え得る。前記支持構造は、傘布が前記支持構造によって張力が与えられる、開傘位置と、傘布の張力が解放されている閉傘位置との間で調節可能であり得る。この傘は、前記細長い部材を受け入れるよう構成され、その中に形成された内側チャネルを有するカラーも備え得る。この傘は、それぞれが前記支持構造及び前記カラーの両方にマウントされている、複数の付勢手段も含み得る。それぞれの付勢手段は、傘布の下面に力が加わった場合に、前記支持構造が反転するのを抑制するために、前記支持構造を開傘位置に維持するために、前記支持構造を開傘位置に付勢するよう構成され得る。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、前記支持構造に旋回可能にマウントされている。これは、付勢手段が、傘がその開傘位置及び閉傘位置の間で調節される時に、支持構造と共に動くことを可能にする。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、靭性を有し、中立位置においてその長さ方向に湾曲されることによって、前記付勢手段は、傘布の下面に力が加えられた時に曲がり、前記付勢手段の前記靭性が前記付勢手段を中立位置へと付勢する。有利には、付勢手段は、傘布の下面に加えられる力(例えば風)によって親骨に与えられる力に対抗し得る。
ある形態では、傘が反転された位置にある時には、それぞれの付勢手段は、加えられた力の解放とともに、その中立位置に向かって動き得て(すなわちまっすぐになる傾向によって)、支持構造は、開傘位置へと付勢される。これは、傘が自己復原することを可能にする。
ある形態では、支持構造は、前記細長い部材に接続されたスライダーを備え得る。スライダーは、前記細長い部材の前記近位端部及び遠位端部の中間の位置の間で前記細長い部材に沿って移動し得る。支持構造は、複数の親骨であって、それぞれの親骨は、前記細長い部材の遠位端部の付近に配置され、前記細長い部材の遠位端部に旋回可能に接続されている、複数の親骨を備え得る。支持構造は、複数のロッドであって、それぞれのロッドは、前記スライダー及びそれぞれの親骨の両方の付近に配置され、前記スライダー及びそれぞれの親骨の両方に旋回可能に接続された、複数のロッドを備え得る。使用中に、前記細長い部材に沿った、前記細長い部材の前記遠位端部に向かうスライダーの動きは、それぞれのロッドが、それが接続されている前記親骨を、前記細長い部材から離れるように旋回させ、前記スライダーが前記支持構造を開傘位置に調整することができる。さらに、前記細長い部材に沿った、前記細長い部材の前記近位端部に向かうスライダーの動きは、それぞれのロッドが、それが接続されている前記親骨を、前記細長い部材に向かうように旋回させ、前記スライダーが前記支持構造を閉傘位置に調整することができる。
ある形態では、それぞれの親骨は、第1端及び第2端を備え得る。前記第1端は、前記支持構造が開傘位置にある時には、前記細長い部材から間隔を空けられ得る。前記第2端は、前記細長い部材の前記遠位端部に旋回可能に接続され得る。
ある形態では、それぞれの親骨は、第1コネクタを備え得る。前記第1コネクタは、前記親骨の前記第1端及び前記第2端の中間にマウントされることによって、前記第1コネクタが前記親骨に沿った位置に固定される。それぞれの親骨は、第2コネクタも備え得る。前記第2コネクタは、前記第1コネクタ及び前記親骨の前記第2端の中間にマウントされることによって、前記第2コネクタが前記親骨に沿った位置に固定され得る。
ある形態では、それぞれのロッドは、それぞれの第1コネクタに旋回可能に接続され得る。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、それぞれの第2コネクタに旋回可能に接続され得る。
ある形態では、前記第2コネクタは、親骨に固定され得る。
ある形態では、前記第1コネクタは、それぞれ、一体化した突出フィンガーを備え得る。それぞれの突出フィンガーは、その周りでそれぞれのロッドが回転できる、ピンを受け入れるよう構成される開口を含み得る。
ある形態では、前記第2コネクタは、それぞれ、単一の一体化した突出フィンガーを備え得る。それぞれの突出フィンガーは、その周りでそれぞれの付勢手段が回転できる、ピンを受け入れるよう構成される開口を含み得る。
ある形態では、前記付勢手段は、その端部で分岐することによって、前記第2コネクタの前記突出フィンガーのいずれの側にも位置し得る。
ある形態では、前記支持構造は、複数の傘布テンショナーをさらに備え得る。それぞれの傘布テンショナーは、それぞれの親骨の前記第1端に接続され得る。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、それが接続されている前記親骨を受け入れるよう構成されている内部空洞を有する物体を備え得る。それぞれの傘布テンショナーは、前記アライメント部材と一体化形成され、前記アライメント部材から離れるように延びている肩部を備え得る。前記肩部は、前記支持構造が前記開傘位置にある時に、前記傘布によって受け取られ、前記傘布に張力を与えるよう構成され得る。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、それが接続されている前記親骨を受け入れるよう構成されている内部空洞を有するアライメント部材と、前記アライメント部材と一体化形成され、前記アライメント部材から離れるように延びている肩部であって、前記肩部は、前記支持構造が前記開傘位置にある時に、前記傘布によって受け取られ、前記傘布に張力を与えるよう構成される、肩部と、を備える。ある形態では、前記肩部は、アライメント部材に接続され得る(すなわち一体化形成されていない)。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、使用中にそれぞれの親骨の第1端付近に配置され得る靭性部材をさらに備え得る。靭性部材は、物体及び親骨にマウントされている位置決め具によって親骨に沿った動きが制限され得る。位置決め具は、親骨の第1端から間隔が空けられ得る。これは、傘布が反転する場合には、傘布及び支持構造の張力が制限されることを可能にする。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、使用中に、それぞれの親骨に隣接して配置される対向する靭性部材であって、前記靭性部材は、いずれかの端部で接続され、前記アライメント部材及び前記親骨にマウントされている位置決め具によって前記親骨に沿った動きが制限され、前記位置決め具は、前記第1端から間隔を空けられている、靭性部材をさらに備え得る。
ある形態では、前記靭性部材は、それを通して親骨の一部が延びるコイルバネであり得る。
ある形態では、前記靭性部材は、前記アライメント部材及び前記位置決め具と一体化形成されている板バネである。ある形態では、前記板バネの外側部分は、前記傘布テンショナーの前記肩部を形成し得る。
ある形態では、前記バネの一端は、前記位置決め具に係合し得て、その反対端は、前記物体の壁に係合し得る。
ある形態では、前記アライメント部材は、前記支持構造が前記閉傘位置及び前記開傘位置の間で調節される時、それぞれの親骨に沿って入れ子式に並進するよう構成され得る。
ある形態では、傘は、その中に形成された内部チャネルを有するカラーをさらに備え得る。このチャネルは、その中を通して細長い部材を受け入れるよう構成され得る。複数の突起は、前記カラーと一体化形成され得る。前記突起は、前記カラー付近で半径方向に延び得る。傘は、複数の凹部も備え得る。それぞれの凹部は、隣接する突起の間に規定され得る。それぞれの凹部は、それぞれの付勢手段の端部を受け入れるよう構成され得ることによって、前記付勢手段は、前記カラーに旋回可能にマウントされ得る。
ある形態では、前記カラーは、前記細長い部材にスライド可能にマウントされ得て、使用中は、前記スライダーと、前記親骨及び前記細長い部材の間の前記旋回可能な接続との中間に(例えば間に)位置し得る。
ある形態では、それぞれの突起は、それを通して形成された溝を備え得る。前記溝は、前記カラー付近に配置されている固定器具を受け入れるよう構成され得る。
ある形態では、それぞれの付勢手段は、前記固定器具を受け入れる開口を備えることによって、前記付勢手段は、旋回可能に前記カラーにマウントされ得る。
ある形態では、前記固定器具は、前記付勢手段の前記突起の溝及び前記開口を通される、ある長さをもつワイヤであり得る。
ある形態では、前記傘は、前記支持構造が開傘状態である時に、前記スライダーを前記細長い部材にロックするよう構成されているロック手段をさらに備え得る。
ある形態では、前記付勢手段は、板バネであり得る。
ある形態では、前記付勢手段は、スプリング付きの部材であり得る。
前記細長い部材は、前記近位端に配置される手元をさらに備え得る。
ここで開示されているのは、近位端部及び遠位端部を有する細長い部材を備え得る傘である。傘布に接続可能である支持構造は、前記細長い部材の遠位端部付近に配置され得る。前記支持構造は、傘布が前記支持構造によって張力が与えられる、開傘位置と、傘布の張力が解放されている、閉傘位置との間で調節可能であり得る。傘は、前記支持構造に接続されている複数の傘布テンショナーも備え得る。それぞれの傘布テンショナーは、それが接続されている前記親骨を受け入れるよう構成されている内部空洞を有するアライメント部材と、前記アライメント部材と一体化形成され、前記アライメント部材から離れるように延びている肩部とを備え得る。他の形態では、前記肩部は、前記アライメント部材に接続され得る(すなわち一体化形成されていない)。前記肩部は、前記支持構造が前記開傘位置にある時に、前記傘布によって受け取られ、前記傘布に張力を与えるよう構成され得る。
ある形態では、それぞれの傘布テンショナーは、使用中に、それぞれの親骨の付近に配置される対向する靭性部材であって、前記靭性部材は、いずれかの端部で接続され、前記アライメント部材及び前記親骨にマウントされている位置決め具によって前記親骨に沿った動きが制限され、前記位置決め具は、前記親骨の端から間隔を空けられている、靭性部材をさらに備え得る。
ある形態では、前記傘布テンショナーは、前記支持構造が前記開傘位置及び反転された位置の間で調節される時に、傘布における輪の応力を低減するよう構成され得る。ある形態では、それぞれのアライメント部材は、前記開傘位置及び前記反転位置の間で前記支持構造が調節されると、そのそれぞれの細長い部材に対して、横方向に移動するよう構成され、それによって、それぞれの傘布テンショナー及びそれぞれの細長い部材の合計された長さを低減することによって前記傘布における輪の応力を低減し得る。
ここで開示されているのは、近位端部及び遠位端部を有する細長い部材を備える傘である。傘布に接続可能である支持構造は、前記細長い部材の遠位端部付近に配置され得る。前記支持構造は、傘布が前記支持構造によって張力が与えられる、開傘位置と、傘布の張力が解放されている閉傘位置との間で調節可能であり得る。傘布における張力は解放されることができる。傘は、前記支持構造及び前記細長い部材の遠位端部の両方にマウントされている、複数の付勢手段も備え得る。それぞれの付勢手段は、傘が反転されている時に、支持構造を開傘位置に付勢し、それによって支持構造を開傘位置に戻すよう構成され得る。有利には、これは、傘布及び支持構造が反転される(例えば傘が反対に曲がる)場合にも、傘が開傘位置に自分で戻り得るよう、自己復原することを可能にする。
ここで実施形態が添付の図面を参照して、あくまで例として記載される。
傘の透視図である。
傘の支持構造の透視図である。
傘の上面図である。
傘の側面図である。
傘の支持構造の側面図である。
板バネ及び親骨の間の接続の透視図である。
傘布テンショナーの側面図である。
張力が加えられた位置における傘布テンショナーの代替の実施形態の側面図である。
張力が解放された位置における傘布テンショナーの代替の実施形態の側面図である。
中棒及び板バネの間の接続の透視図である。
傘の支持構造の他の透視図である。
アンロック状態でのロック手段の断面図である。
ロック状態でのロック手段の断面図である。
代替のロック手段の断面図である。
代替のロック手段の断面図である。
アンロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
アンロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
ロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
アンロック位置における図12の代替のロック手段の断面図である。
反転された位置における傘支持構造の側面図である。
反転された位置における傘支持構造の透視図である。
以下の詳細な記載において、詳細な説明の一部を成す添付の図面に対して参照がなされる。詳細な説明に記載され、図面に示され、特許請求の範囲に規定された例示的な実施形態は、限定的であることを意図されない。他の実施形態が利用され得て、提示されている主題の精神又は範囲から逸脱することなく、他の変更もなされ得る。ここで概略的に記載され、図面に示されるように、本開示の局面は、改変され、置換され、結み合わされ、分離され、幅広い異なる構成において設計され得て、これら全てが本開示において想定されている。
図1をまず参照して、本開示による傘1が説明される。傘1は、近位端部5及び遠位端部7を有する中棒3の形をとる細長部材を含む。中棒3は、ユーザが傘1を把持できるようにする手元6を、その近位端5において含む。次に図2を参照して、この傘がさらに詳細に説明される。傘1は、布地シート又はシート群(例えば縫い合わせられた複数のキャンバスシート)の形をとり、中棒3の遠位端部7の近くに配された傘布11に接続されている支持構造9を含む。支持構造9は、図1に示される開傘位置と、閉傘位置との間で調節可能である。開傘位置において、傘布11は、支持構造9によって張力が加えられ得て、ユーザが雨又は太陽から保護される半剛性構造を形成する。閉傘された位置において、傘布11の張力は、解放され得て、傘布は緩む。使用されない時は。傘1は、閉傘された位置で保管され得る。
傘1は、支持構造9及び中棒3の遠位端部7の両方に装着された、板バネ13の形をとる複数の付勢手段を含む。それぞれの板バネ13は、力(例えば風)が傘布11の下面15に加えられた時に、支持構造9を開傘位置に付勢することによって、支持構造9を開傘位置に維持し、支持構造9が反転する(例えば裏返しになる)ことを防ぐように構成される。それぞれの板バネ13は、支持構造9に旋回可能に装着される(pivotally mounted)。板バネ13は、支持構造及び傘布が反転された場合(図11及び12)には、支持構造9及び傘布11を開傘位置へと付勢することもできる。これは、傘が自動的に復原することを可能にする。
次に図4及び5を参照して、支持構造がさらに詳細に説明される。支持構造9は、中棒3に接続されているカラー17の形をとるスライダーを含む。カラー17は、中棒3の近位端部5及び遠位端部7の間を中棒3に沿って移動できる。支持構造9は、複数の親骨19も含み、それぞれの親骨は、中棒3の遠位端部7の近くに、旋回可能に配されている。支持構造9は、受骨21の形をとる複数のロッドも含む。受骨21は、カラー17及び親骨19の近くに配され、それら両方に旋回可能に接続されている。
中棒3の遠位端部7に向けた中棒3に沿ったカラー17の動きは、受骨21が中棒3から遠ざかる所で接続されている親骨19を、それぞれの受骨21が旋回させることによって、カラー17は、支持構造9を開傘位置へと再位置付け又は調節する。中棒3の近位端部5に向けた中棒3に沿ったカラー17の動きは、受骨21が中棒3に近い所で接続されている親骨19を、それぞれの受骨21が旋回させることによって、カラー17は、支持構造9を傘が閉傘された位置へと再位置付け又は調節する。
親骨19は、第1端23及び第2端25を含む。親骨19の第1端23は、支持構造が開傘位置にある時には、中棒3から離れて(例えば間隔を空けられて)いる。親骨19の第2端25は、中棒の遠位端部25に旋回可能に接続されている。親骨19は、マウント27の形をとる第1コネクタを有する。マウント27は、親骨19の第1端23及び第2端25の中間に配置されることによって、マウント27が親骨19に沿った位置で固定される。ここで図5を参照して、親骨19が詳細に説明される。親骨19は、コネクタ29の形をとる複数の第2コネクタを含む。図4に示されるように、コネクタ29は、親骨19のマウント27及び第2端25の中間(例えば間)にマウントされることによって、コネクタ29が親骨19に沿った位置で固定される。
傘が反転する(例えば裏返しになる)のを防ぐために、それぞれの板バネ13は、弾力性をもち、その中立位置ではその長さに沿って湾曲させられている。板バネ13は、傘布11の下面15に力が加わると、曲がることができる。板バネ13の靭性は、その中立位置に向けてそれを付勢することによって、板バネにおける曲率半径は、それが曲げられた(例えば加圧された)状態に追いやられるときよりも大きい。支持構造9が反転された位置に追いやられると、それぞれの親骨19の第1端23がマウント27付近で曲がる(例えばその長さに沿ってたわむ)。この動きは、親骨19の第2端25を下向きに、中棒3に向かって押しやる(forces)。板バネ13は、その端部及び湾曲部の間で圧縮される(例えば板バネの曲率半径が減少する)。板バネにおける弾力性は、板バネの曲げを抑制し、それによって親骨19の第2端23の中棒3に対する動きを抑制する。これは、力が傘布の下面に加えられたときに、傘の反転プロセスを抑制又は防止する。代替の実施形態において、板バネは、他の付勢手段(例えば弾性的に靭性を有する長さのゴム、コイルバネ)で置換され得る。
板バネ13は、傘が反転された場合(例えば傘布の下面に与えられた力が傘を反転させるのに十分なとき)には、支持構造9及び傘布11を自己復原させることもできる。反転された、つまり裏返しになった位置は、図11及び12に示される。反転された位置において、それぞれの親骨19は、その長さに沿って、親骨19及び受骨21の間の接続(マウント27)の付近で曲げられる(例えば、たわむ、弧をかく)。これは、それぞれの親骨19の第2端25が中棒3へ向かうように移動させ、それによって板バネ13を圧縮する。板バネ13の靭性は、板バネをその中立位置へと付勢する。中立位置において、板バネの曲率半径は、圧縮されている時(すなわち傘が反転された位置に追いやられている時)よりも大きい。板バネ13は、傘布11の下面15に与えられる力の解放と同時にまっすぐになる傾向があり、それによって傘を自己復原する。
図4及び6を参照して、受骨21、親骨19、及び板バネ13の間の旋回接続が詳細に説明される。それぞれの受骨21は、マウント27に旋回可能に接続されている。ある形態では、マウント27は、親骨19に合わせて成形されており、親骨19は、カーボンファイバ又は任意の他の丈夫な材料(例えばファイバーガラス、金属又はポリマー)から形成され得る。マウント27は、それぞれ一体化した突出フィンガー31を備える。突出フィンガー31は、その周りにそれぞれの受骨21が回転できる、ピンを受け入れるよう構成された開口を有する。それぞれの板バネ13は、コネクタ29に旋回可能に接続されている。コネクタ29も、親骨19に成形されることで、それらの位置が固定され得る。代替の実施形態においては、コネクタ29及びマウント27は、代替の固定方法(例えば、接着剤で付けられたり、締め付け具で留められたり、圧着されたり、又はリベット締めにされたりされ得る)を用いて受骨21に固定される。
コネクタ29は、単一の一体化した突出フィンガー33も備える。突出フィンガー33は、その周りにそれぞれの板バネ13がコネクタ29に対して回転できる、ピン35を受け入れるよう構成された開口を有する。それぞれの板バネ13は、親骨19に隣接するその端部において二つの部分に分岐37する。板バネ13の分岐部37は、コネクタ29の突出フィンガー33の両側に位置する。板バネの分岐部37は、ピン35を受け入れる開口39も含む。分岐部37は、突出フィンガー33の開口と、板バネ13とがアラインするように、コネクタ29の突出フィンガー33を受け入れる。このようにして、協働する開口は、板バネ13及びコネクタ29が旋回可能に互いにマウントされるように、ピン35を受け入れる。分岐マウントは、比較的簡単であるが、他の形態の旋回可能なマウントも採用され得る。
支持構造9は、複数の傘布テンショナー41も含む。図4及び7をここで参照して、傘布テンショナー41が詳細に説明される。傘布テンショナー41は、親骨19の第1端23に接続されている。傘布テンショナー41は、チューブ43の形をとり、親骨19を受け入れるように構成されている内部空洞を有し、親骨19に接続されている本体を含む。傘布テンショナーは、チューブ43と一体化されて形成され、チューブ43から伸びている靭性Tバー45の形をとる、肩部も含む。Tバー45は、チューブ43と併せて、T字形のプロファイルを形成する。Tバー45の外周は、傘布11のある程度円形のプロファイルと合うように湾曲が付けられ得る。Tバー45は、支持構造9が開傘位置にある時に、傘布11によって受け止められ、傘布11に張力を与えるよう構成される。傘布テンショナーのTバー45は、支持構造9が開傘された時には、傘布11の周辺部付近で親骨19に対して働く半径方向の力を拡散するための負荷拡散器として働く。Tバーは、傘布の周辺部付近で、尖った端部が存在しないことも確実にする。尖った端部は、特に、混雑した場所で傘が用いられるときに危険であり得る。
再び図1を参照して、傘布テンショナー41及び傘布11の間の接続がさらに詳細に説明される。傘布11は、傘布11の周囲49におけるその下面15付近に、コンパートメント47の形をとる、重なり合う端部を含む。傘布テンショナー41は、コンパートメント47内に位置し得る。それぞれの親骨19の長さは、同一である。加えて、中棒3についての親骨19の間隔、よって傘布テンショナー47の間隔は、同一である。このことは、傘布11の張力が、傘布11にわたって均一に拡散されることを確かにする。コンパートメント47の個数は、親骨19の個数に等しくてもよい。代替の実施形態においては、親骨19は、非対称な傘布を形成するために長さに変化が付けられ得る。
詳細な形態では、コンパートメント47は、傘布11の全体の周囲49について延びる、単一の長さの材料から形成される。このことは、コンパートメント47及び傘布11の間の色のコントラストを可能にする。このことは、コンパートメント47が、傘布11の異なる、より強い材料から形成されることも可能にする。代替の実施形態においては、コンパートメントは、別個の材料片から個別に形成される。
図7を再び参照して、傘布テンショナー41がさらに詳細に説明される。傘布テンショナー41は、それを通して親骨の一部が延びるコイルバネ51の形をとる、靭性部材も含む。バネ51は、親骨19の第1端23の付近に配置され、チューブ43に固定される。バネ51は、親骨19にマウントされている位置決め具53によって親骨19に沿った動きを制限されている。位置決め具53は、親骨19の第1端23から間隔が空けられている。バネ51の端は、位置決め具53と係合され、他方の端は、チューブ43の外の壁と係合されている。代替の実施形態においては、バネ51は、チューブ43の中の壁と係合されてもよい。他の代替の実施形態においては、バネ51は、プラスチックでできた弾力を有するバネであり得る。
傘布テンショナーの代替の形態が図8に示される。傘布テンショナー141は、対向する板バネ151の形をとる、対向する靭性部材と、及び、支持構造の親骨の一部がその中を通る、一体化成形されたチューブ145の形をとるアライメント部材とを含む。チューブ145は、張力が加えられた位置(図8b)及び張力が解かれた位置(図8a)の間で、それぞれの親骨に沿って並進することができる。対向する板バネ141は、一端147,149に接続され、柔軟性のあるループ142を形成する。傘布テンショナー141は、それぞれの親骨を受け入れ、それぞれの親骨に固定されるカラー144を含む。傘布に張力を与えるとチューブ141の動きは、固定されたカラー144によって制限される。傘布に張力を与えると、柔軟性ループ142の外側端147は、傘布ポケットと係合し、それによって図8aの矢印Cによって表される向きに圧縮される。この動きは、対向する板バネをたわませて、チューブ141を支持構造のそれぞれの親骨に沿って固定されたカラー144の向きに並進(例えば入れ子式に伸縮)させる。柔軟性ループ142の外側端147は、肩部155,157を形成するよう湾曲させられ、張力が加えられた位置(図8b参照)の場合、傘布のある程度円形のプロファイルと一致する。柔軟性ループ142は、開傘位置にある時には、傘布によって受け入れられ、傘布に張力を与えるように構成される。柔軟性ループ142の肩部155,157は、開傘された時には、傘布の周辺部付近でそれぞれの親骨に対して働く半径方向の力を拡散するための負荷拡散器として働く。柔軟性ループ142は、傘布の周辺部付近で、尖った端部が存在しないことも確実にし、これはそうでなければ負傷する潜在性(例えば目を突く負傷)を呈し得るからである。
図15及び16に示されるように、傘が反転する場合には、傘布テンショナー41は、傘布における輪の応力を低減又は解放することによって、傘が比較的容易に反転された状態から通常位置に遷移できるようにする。例えば、傘が反転された位置に遷移する時、輪の応力(例えば傘布の周辺における張力)は、傘がその通常位置(図4に示される)に復帰され得る前には通常応力より大きくなる。親骨19が中棒3に対して実質的に垂直である点において、傘布における張力は、通常位置におけるよりも大きい。傘布における高くなった張力は、支持構造9及び傘布11に傷め得る、増加された応力を支持構造9に加え、付勢手段13が傘をその通常位置に復帰させることを難しくする。バネ51は、チューブ43及びTバー45を親骨19に沿って横方向に移動させることによって、親骨19及び傘布テンショナー41の組み合わされた全体の長さ、及び傘布における張力を減少させる。このことは、傘布の下側に加えられた力の解放と同時に、板バネ13がまっすぐになろうとする時に、傘が反転された位置から開傘位置に遷移する際、傘布テンショナー41が傘布における輪の応力を減少させるという点で、傘が自己復原することを補助する。
図9及び10を参照して、板バネ13及び中棒3の間の接続が詳細に説明される。傘は、その中を通って形成された内部チャネルを有するカラー55を含み、このチャネルは、中棒3を受け入れるように構成される。複数の突起57は、カラー55と一体化して形成されている。突起57は、接続される時、カラー55の付近において中棒3から離れるように半径方向に延びている。カラー55は、複数の凹部59も有し、それぞれの凹部59は、突起57の対の間に位置する空間によって規定される。それぞれの凹部59は、板バネ61のベース端61を受け入れることによって、板バネ61が旋回可能にマウントされ、それによってカラー55に対して回転するよう構成される。カラー55は、中棒3にスライド可能にマウントされ、使用中は、カラー17と、親骨19及び中棒3の間の旋回可能接続との中間に位置する。カラー55及び中棒3の間にスライド可能にマウントすることは、その開傘位置と閉傘位置との間で傘の支持構造9が調節される時、カラーが中棒を上下に移動することを可能にする。それぞれの突起57は、それを通して形成された溝63を含む。溝63のプロファイルは、凹部59のプロファイルに実質的に垂直に方向付けられている。溝は、カラー55の付近に配置される、ある長さをもつワイヤ(不図示)の形をとる、固定器具を受け入れるよう構成される。それぞれの板バネ13は、板バネのベース端63において開口65を含む。開口65は、溝63と協働するようアラインされることによって、それらそれぞれは、板バネ13の溝63及び開口65を通されるワイヤを受け入れることができる。この接続は、板バネ13が旋回可能にカラー55にマウントされることによって、それらが中棒3に対して回転できることを可能にする。代替として、中棒3及びカラー55を板バネ13に旋回可能に接続するために、旋回機構を封止することが、上述のものの代わりに用いられ得る。
傘は、支持構造が立てられた時に、カラー17を中棒3にロックするよう構成されるロック手段も含む。ロック手段は、傘に用いられる従来のロック手段であり得る。例えば、それは、開傘位置に傘がロックされ得るような位置にカラー17が保持されることを可能にする、中棒3上に設けられたバネ押し突起の形をとるデテントであり得る。ロック機構は、図10a及び10bを参照してこれから説明されるように、代替としてクランプを含み得る。この実施形態では、中棒3は、インデント57及びクランプ59を含む。クランプ59は、中棒を包み、中棒3の長さ方向に沿ったスライド要素63の並進によって動作可能である、柔軟性体から形成される。使用中、スライド要素63は、ユーザによって把持され得て、中棒3を上に並進され、支持構造を閉傘位置から開傘位置に調節する。中棒3に沿って並進すると、スライド要素63は、カラー17に係合し、それを中棒3に沿ってスライドさせる。開傘位置の時、クランプ59は、インデント57に係合し、スライド要素63及びカラー17が中棒3を下にスライドしないようにする。スライド要素63は、中棒を包み、スライド要素63の内部空洞69内に延びるよう形成された靭性体である係合部材65を含む。ロック手段をロックするためには、係合部材65は、クランプ59のヘッド71に係合し、それによってクランプのヘッド71を中棒3の上方、インデント57の中においやる。ロック手段をアンロックするために、係合部材65及びクランプ59は、スライド要素が中棒3を下方に並進される時に、クランプのヘッド71を中棒3に沿って下方にスライドするための互いに係合する協働肩部73,75を含む。係合部材65は、クランプ59の長さに対して長さが短い。よってユーザがスライド要素63を中棒の下方にスライドする時、係合部材は、クランプ59のヘッド71から係合を解き、それによってクランプがインデントから解放されるようにする。ユーザがスライド要素63を中棒下方にスライドし続ける時、係合部材の肩部73及びクランプは係合し、クランプ59をスライド要素63と共に中棒3の下方にスライドさせる。クランプの肩部75も、クランプのヘッド71と同様に動作し、閉傘位置において傘をロックする。この目的のために、第2インデントは、中棒の低い部分に配される。このロック手段は、ユーザによる2つの別個のアクション(例えば、スライド要素をスライドさせつつデテントを押すこと)を要求しない、使用するのが簡単なロック機構を提供する。これは指の負傷をなくすことにも役立つ。
ロック手段は代替としては、図12〜14を参照してこれから説明されるロックカラーを含み得る。この実施形態において、ロック手段は、ロックカラー77、第1内側スリーブ80を収容する調節可能なハンドル79、第2調節可能外側スリーブ82、及びクリップ81の形をとる柔軟性のあるロックタブを含む。第1スリーブ80は、傘の中棒を受け入れるよう構成され、詳細な実施形態においては、支持構造の受骨が接続されているカラー17と一体化形成される。詳細な実施形態においては、クリップ81は、それぞれ内側チューブ80の一部を受け入れるよう構成されるチャネル92を含み、2つの要素は、傘の中棒に沿って一緒に並進することができる。ロック手段は、固定されたカラー83も含む。ゴムハンドル79及び調節可能なスリーブ82は接続されることによって、ユーザによるハンドル79の位置の調節が、内側スリーブ80に対するスリーブ82の位置の調節に対応するようにできる。調節可能なスリーブ82は、ハンドル79の内側ゴム壁90に係合する剛性のある外側歯88を含む。よってハンドル79の傘布に向かう(すなわち開傘状態に向かう)並進は、調節可能なスリーブ82の対応する並進を生じる。
図13a〜cは、ハンドル79がユーザによってアンロックされている位置(図13a〜b)からロックされた位置(図13c)へ矢印の向きにスライドされる時の、ロック手段の要素の相互作用を示す。ハンドル79が矢印Aの向きに動かされる時、スリーブ80は、ロックカラー77上をスライドする。加えて、内側スリーブ80と一体化形成されているカラー17は、固定されたカラー83上をスライドする。固定されたカラー83は、ロック手段に安定性を提供し、ロックされた位置にあるとき、スリーブがガタつくことを抑制するのを補助する。ロックカラー77及び柔軟性タブ81は、協働面取り表面85,87を含むことによって、ロックされた位置にハンドル79が押される(すなわちユーザによって傘の中棒が上にスライドされる)時に、ロックカラー77は、柔軟性タブ81がたわみ、ロックカラー上をスライドするようにさせる(図13b参照)。ロックカラー77及び柔軟性タブ81は、ロックカラー77の柔軟性タブ81及びリッジ89のアンダーカット表面87の形をとり、ハンドル79がロックされた位置に押される時に柔軟性タブがその自然な位置(すなわち中棒3へ向かう)にカチッとはまり(すなわちたわみ)、ロック表面87,89の間の相互作用が、アンロックされた位置へスリーブ80が動くことを抑制するよう構成される、協働する平行ロック表面を含む。
ロック機構をアンロックするためには、ハンドル79は、図13の矢印Bによって示される向きにユーザによって押される(すなわち中棒3の下方にスライドされる)。ユーザがハンドル79を下方に(すなわち矢印Bの向きに)引く時、内側スリーブ80の内側が面取りされた壁は、柔軟性タブ81を開かせ(すなわち傘の中棒から離れるようにたわみ)、ロックカラー77上を通る。
他の代替の実施形態において、クランプ59及び係合部材65は、中棒3の周辺近傍でそれぞれ部分的に延びる複数の部材からそれぞれ形成され得る。
以下のクレームにおいて、及び先の概要においては、明示的な文言又は必然の黙示によって文脈が要求する場合を除き、「備える」という語は、「含む」という意味で用いられ、すなわち、上述の特徴は、さまざまな実施形態においてさらなる特徴と共に用いられてもよい。
変形及び改変は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、前述の記載になされ得る。